JP2018118708A - Vehicle control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両減速走行中に発生するショックを抑制する車両の制御装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle control device that suppresses shocks that occur during vehicle deceleration.
車両走行中に所定のエンジン停止条件が成立するとエンジンを停止させる機能を有する車両の制御装置を備えたものが提案されている。特許文献1の車両用制御装置がそれである。特許文献1には、エンジンが停止される際にブレーキから付与される制動力を低減することで、エンジンの停止に伴う減速度の変化を抑制することが記載されている。 There has been proposed a vehicle control device having a function of stopping an engine when a predetermined engine stop condition is satisfied while the vehicle is running. This is the vehicle control apparatus disclosed in Patent Document 1. Patent Document 1 describes that a change in deceleration due to engine stop is suppressed by reducing a braking force applied from a brake when the engine is stopped.
ところで、エンジン停止前の減速走行中において、エンジンの出力側に設けられている流体伝動装置のタービン回転速度がエンジン回転速度よりも高い状態から、タービン回転速度がエンジン回転速度を下回ったとき、車両の駆動状態が切り替わることによるショックが発生する。 By the way, when the turbine rotational speed falls below the engine rotational speed from the state where the turbine rotational speed of the fluid transmission device provided on the output side of the engine is higher than the engine rotational speed during the deceleration traveling before the engine stops, the vehicle Shock occurs due to the switching of the driving state.
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、減速走行中においてタービン回転速度がエンジン回転速度を下回ったときに発生するショックを抑制できる車両の制御装置を提供することにある。 The present invention has been made against the background of the above circumstances, and an object of the present invention is to control a vehicle that can suppress a shock that occurs when the turbine rotational speed falls below the engine rotational speed during deceleration traveling. Is to provide.
第1発明の要旨とするところは、(a)エンジンと、そのエンジンに連結されたポンプ翼車および駆動輪に動力伝達可能に連結されたタービン翼車を含んで構成される流体伝動装置と、ブレーキマスタシリンダのブレーキマスタ圧に応じた制動力を発生させる制動装置とを備え、車両走行中にエンジン停止条件が成立した場合に前記エンジンを停止させる車両の制御装置であって、(b)減速走行中に前記タービン翼車のタービン回転速度がエンジン回転速度を下回ったとき、車両前後加速度の変化量に応じてブレーキマスタ圧を増圧させることを特徴とする。 The gist of the first invention is: (a) a fluid transmission device including an engine, a pump impeller coupled to the engine, and a turbine impeller coupled to a drive wheel so as to be capable of transmitting power; And a braking device that generates a braking force according to the brake master pressure of the brake master cylinder, and is a vehicle control device that stops the engine when an engine stop condition is satisfied while the vehicle is running, and (b) deceleration When the turbine rotational speed of the turbine impeller falls below the engine rotational speed during traveling, the brake master pressure is increased in accordance with the amount of change in vehicle longitudinal acceleration.
第1発明の車両の制御装置によれば、車両走行中においてタービン回転速度がエンジン回転速度を下回ると、車両前後加速度の変化量に応じてブレーキマスタ圧を増圧することで、駆動輪に適切な制動力が付与されるため、タービン回転速度がエンジン回転速を下回った際に発生するショックを抑制することができる。 According to the vehicle control device of the first aspect of the present invention, when the turbine rotation speed falls below the engine rotation speed while the vehicle is running, the brake master pressure is increased in accordance with the amount of change in the vehicle longitudinal acceleration, so that it is suitable for the drive wheels. Since the braking force is applied, it is possible to suppress a shock that occurs when the turbine rotation speed falls below the engine rotation speed.
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following embodiments, the drawings are appropriately simplified or modified, and the dimensional ratios, shapes, and the like of the respective parts are not necessarily drawn accurately.
図1は、本発明の一実施例である車両10の基本構成を示す概略構成図であるとともに、車両10の制御系統を併せて示したブロック線図である。車両10は、走行用駆動力源として内燃機関であるエンジン20を備えており、そのエンジン20の出力は、トルクコンバータ(T/C)22から前後進切換装置24およびベルト式無段変速機26を経て差動歯車装置28に伝達され、左右の駆動輪30に分配される。なお、トルクコンバータ22が、本発明の流体伝動装置に対応している。
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing a basic configuration of a
前後進切換装置24は前進走行および後進走行を切り換えることができる動力伝達切換装置である。この前後進切換装置24は、例えばサンギヤ、リングギヤ、およびキャリアの3つの回転要素を有するダブルピニオン型の遊星歯車装置を主体として構成され、サンギヤおよびキャリアの一方がトルクコンバータ22に連結され、他方がベルト式無段変速機26に連結されるとともに、2つの回転要素を連結して一体回転させる前進クラッチC1、およびリングギヤをケース等に固定して回転停止させる後進ブレーキB1を備えている。前進クラッチC1および後進ブレーキB1は、何れも単板式或いは多板式等の油圧式摩擦係合装置で、前進クラッチC1は前進用油圧式摩擦係合装置であり、後進ブレーキB1は後進用油圧式摩擦係合装置である。ベルト式無段変速機26は、溝幅が可変の一対の可変プーリにベルトが巻き掛けられたもので、その一対の可変プーリにそれぞれ設けられた油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)によって変速比やベルト挟圧力が制御される。
The forward / reverse switching device 24 is a power transmission switching device capable of switching between forward travel and reverse travel. The forward / reverse switching device 24 is mainly composed of a double pinion type planetary gear device having three rotating elements, for example, a sun gear, a ring gear, and a carrier. One of the sun gear and the carrier is connected to the
トルクコンバータ22は、エンジン20に連結されたポンプ翼車12と、前後進切換装置24に連結された(すなわち駆動輪30に動力伝達可能に連結された)タービン翼車14と、ワンウェイクラッチ16を介して非回転部材に連結されているステータ翼車18とを含んで構成され、エンジン12と一体的に回転するポンプ翼車12の回転を、流体を介してタービン翼車14に伝達する、トルク増幅機能を有する流体伝動装置である。ポンプ翼車12には、オイルポンプ40を構成するドライブギヤが連結されており、エンジン12が回転することでオイルポンプ40が作動する。なお、図示しないが、ポンプ翼車12とタービン翼車14との間には、これらを走行状態に応じて断接するロックアップクラッチが設けられている。
The
前記トルクコンバータ22、前後進切換装置24の前進クラッチC1および後進ブレーキB1、ベルト式無段変速機26の一対の油圧アクチュエータには、油圧制御回路32を介して作動油が供給されるようになっている。油圧制御回路32は、油路を切り換える電磁式切換弁や油圧を制御する電磁式油圧制御弁等が設けられたバルブボデーから構成され、油圧制御回路32の電磁式切換弁や電磁式油圧制御弁が制御されることにより、前後進切換装置24やベルト式無段変速機26が制御されるようになっている。
Hydraulic oil is supplied to the
例えば、前後進切換装置24を構成する前進クラッチC1を係合させるとともに後進ブレーキB1を解放させるように制御されることで、前進走行が可能な前進走行モードが成立させられ、前進クラッチC1を解放させるとともに後進ブレーキB1を係合させるように制御されることで、後進走行が可能な後進走行モードが成立させられ、前進クラッチC1および後進ブレーキB1を何れも解放させるように制御されることで、動力伝達を遮断するニュートラルモードが成立させられる。また、ベルト式無段変速機26を構成する一対の油圧アクチュエータに供給する油圧が油圧制御回路32を介して制御されることで、変速比を連続的に変化させたり、ベルト滑りが抑制される。また、油圧制御回路32へ供給された作動油の一部は潤滑油として用いられ、前後進切換装置24の歯車やベルト式無段変速機26のベルト挟圧部、回転軸受部等が潤滑される。なお、油圧制御回路32には、オイルポンプ40から吐出された作動油が供給される。
For example, by controlling the forward clutch C1 constituting the forward / reverse switching device 24 to be engaged and the reverse brake B1 to be released, the forward travel mode capable of forward travel is established, and the forward clutch C1 is released. And a reverse travel mode capable of reverse travel is established by controlling to engage the reverse brake B1, and by controlling to release both the forward clutch C1 and the reverse brake B1, A neutral mode for interrupting power transmission is established. Further, the hydraulic pressure supplied to the pair of hydraulic actuators constituting the belt-type continuously
車両10は、運転者によるブレーキペダル34の踏み込み力に応じた制動力を駆動輪30に付与する制動装置36を備えている。制動装置36は、ブレーキペダル34と、ブレーキペダル34の踏み込み力に応じたブレーキマスタ圧Pbmを発生させるブレーキマスタシリンダ38(以下、マスタシリンダ38)と、駆動輪30に設けられブレーキマスタシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmに比例した制動力を発生させるブレーキ本体42と、マスタシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmを調整可能な油圧制御部44とを、含んで構成されている。ブレーキ本体42は、例えばディスクブレーキまたはドラムブレーキなどから構成されている。油圧制御部44は、電磁式油圧制御弁等から構成され、後述する電子制御装置70からの油圧指令信号に基づいてマスターシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmを増圧および減圧可能に構成されている。
The
制動装置36において、運転者によってブレーキペダル34が踏み込まれると、ブレーキペダル34の踏み込み力に比例したマスターシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmが発生する。また、マスターシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmがブレーキ本体42に供給されることでブレーキ本体42が作動させられ、駆動輪30にはマスターシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmに比例した制動力が付与される。すなわち、ブレーキペダル34の踏み込み力が大きくなるほど、駆動輪30に付与される制動力が大きくなる。
When the
また、車両10は、各種の制御を行なうコントローラとして少なくとも1つのECUから構成される電子制御装置70を備えている。電子制御装置70は、マイクロコンピュータを備えて構成されており、RAM等の一時記憶機能を利用しつつROMに予め定められたプログラムに従って所定の信号処理を行う。
Further, the
電子制御装置70には、シフトレバー82のシフト操作を検出するシフト操作検出スイッチ84からシフト操作信号Pshが供給される他、エンジン回転センサによって検出されるエンジン回転速度Ne、タービン回転センサによって検出されるタービン翼車14の回転速度であるタービン回転速度Nt、車速センサによって検出される車速Vに対応する出力回転速度Nout 、アクセル開度センサによって検出されるアクセル操作量Acc、ブレーキスイッチによって検出されるブレーキ操作(踏込み操作)Br、車両前後加速度センサによって検出される車両前後加速度Gを表す信号など、各種の制御に必要な種々の情報が供給されるようになっている。
The
シフトレバー82は、例えば運転席の近傍に配設され、少なくとも「D」位置、「R」位置、「P」位置、「N」位置へ手動操作されるようになっており、「D」位置への移動操作によって前進走行用のD(ドライブ)レンジを選択することができ、「R」位置への移動操作によって後進走行用のR(リバース)レンジを選択することができる。また、「P」位置は駐車用のP(パーキング)レンジを選択する位置で、「N」位置は動力伝達を遮断するN(ニュートラル)レンジを選択する位置である。
The
電子制御装置70は、例えばアクセル操作量Acc等に応じてエンジン20の出力制御を行うとともに、シフトレバー82によるレンジ選択操作に従って油圧制御回路32を制御することにより、前後進切換装置24の作動モードを切り換える。具体的には、シフトレバー82によってDレンジが選択された場合には前進走行モードとし、Rレンジが選択された場合には後進走行モードとし、PレンジまたはNレンジが選択された場合にはニュートラルモードとする。すなわち、シフトレバー82のシフト操作に従って油圧制御回路32の油路を電磁式切換弁などを介して電気的に切り換えて、前後進切換装置24の作動モードを制御する。また、電子制御装置70、アクセル操作量Accや車速V等に応じて油圧制御回路32を制御することにより、ベルト式無段変速機26の変速比を連続的に変化させるとともに、ベルト滑りが発生しないようにベルト挟圧力を制御する。
The
電子制御装置70は、Dレンジでの走行中(停車時を含む)に所定のエンジン停止条件が成立した場合にエンジン20を停止させるエンジン停止制御を実行するアイドルストップ制御部72を機能的に備えている。アイドルストップ制御部72は、エンジン停止条件として、例えばブレーキペダル34が踏込み操作されたブレーキオンの減速走行時であって、車速Vが予め設定されているエンジン停止車速以下まで低下した場合に、エンジン20を動力伝達経路から切り離すとともに、エンジン20への燃料供給等を停止してエンジン20を停止させる。
The
また、アイドルストップ制御部72は、エンジン20の停止中においてブレーキペダル34の踏込みが解除されるなどのエンジン始動条件が成立すると、エンジン20を図示しないスタータモータで回転駆動(クランキング)し、エンジン20が自立運転可能な回転速度まで上昇すると、エンジン20への燃料供給を開始するとともに、点火装置を作動させてエンジン20を始動させるエンジン始動制御を実行する。
Further, when an engine start condition such as release of depression of the
ところで、ベルト式無段変速機26において、エンジン停止後は無段変速機26の油圧アクチュエータに供給される作動油の油圧が低下するため、例えば急制動時に駆動輪30側から入力される大きな被駆動トルクに対してベルト挟圧力を保てなくなり、ベルト滑りが生じる可能性がある。この急制動時のベルト滑りを防止するため、エンジン20の停止制御が開始されるエンジン停止車速を、ベルト滑り防止に必要なベルト挟圧力を保てる速度まで低下させる必要がある。しかしながら、エンジン停止車速を低くし過ぎると、エンジン20の運転中にタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neよりも低くなり、このときにショックが発生する。具体的には、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neよりも高い状態では、駆動輪30側からの被駆動トルクが伝達されるものの、減速走行中の車速Vの低下に伴ってタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回ると、エンジン20側からの駆動トルクが伝達される状態に切り替わることから飛び出し感が生じる。さらに、車速Vが低下してエンジン停止車速を下回るとエンジン20の停止制御が開始され、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Ntを下回り、駆動輪30側からの被駆動トルクが伝達される状態に切り替わることで引き込み感が生じる。このような駆動状態の切り替わりに起因するショックが発生する。
By the way, in the belt type continuously
電子制御装置70は、上述した減速走行中に発生する駆動状態の切り替わりに起因するショックを抑制するための制御作動を実行するエンジン運転状態判定部74およびマスタ圧制御部76を機能的に備えている。
The
エンジン運転状態判定部74は、減速走行中において、エンジン20が運転中であるか、または、エンジン20が停止したかを判定する。エンジン20の運転、ならびにエンジン20の停止は、例えば電子制御装置70から出力されるエンジン20への指令信号、またはエンジン回転速度Ne等に基づいて判定される。また、エンジン運転状態判定部74は、エンジン20が運転中と判定された場合には、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neよりも高い状態(Nt>Ne)から、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る状態(Nt≦Ne)に切り替わったか否かを判定する。言い換えれば、エンジン運転状態判定部74は、車両10が被駆動状態から駆動状態に切り替わったか否かを判定する。また、エンジン運転状態判定部74は、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Ne以下に切り替わったと判定されると、その状態(Nt≦Ne)が継続しているか否かを判定する。
The engine operating
タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回ったと判定されると、マスタ圧制御部76は、マスタシリンダ38の油圧制御部44を制御して、車両前後加速度Gの変化量ΔGに応じてマスタシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmを増圧する。なお、変化量ΔGは、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回った時点での車両前後加速度Gaと随時検出される車両前後加速度Gとの差分(G−Ga)である。マスタ圧制御部76は、例えば変化量ΔG(=G−Ga)とブレーキマスタ圧Pbmの増圧量ΔPbmとの関係マップを記憶しており、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Ne下回った時点から変化量ΔGを随時算出し、算出された変化量ΔGを前記関係マップに適用することでブレーキマスタ圧Pbmの増圧量ΔPbmを決定し、その増圧量ΔPbmだけブレーキマスタ圧Pbmを増圧して出力させる。なお、前記関係マップは、予め実験的または設計的に求められて記憶され、車両前後加速度Gが、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Ne以下に切り替わった時点での車両前後加速度Gaに戻される、すなわちブレーキマスタ圧Pbmの増圧による減速によって変化量ΔGがゼロとなる値に設定されている。具体的には、変化量ΔGに比例して増圧量Pbmが増加する関係マップとなっている。このことから、減速走行中にタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Ne以下に切り替わると、ブレーキマスタ圧Pbmが求められた増圧量ΔPbmだけ増圧されることで、駆動輪30に適切な制動力が付与され、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回った際に発生する飛び出し感が抑制される。
When it is determined that the turbine rotational speed Nt is lower than the engine rotational speed Ne, the master
また、マスタ圧制御部76がブレーキマスタ圧Pbmを増圧する過渡期において、エンジン運転状態判定部74は、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る状態が継続しているか否かを判定し、この状態が継続している間は、マスタ圧制御部76は、ブレーキマスタ圧Pbmの増圧を継続して実行する。一方、エンジン運転状態判定部74によって、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る状態が継続されなくなったと判定される(すなわちエンジン回転速度Neがタービン回転速度Ntを下回ったと判定される)、或いは、エンジン20が停止したと判定されると、マスタ圧制御部76は、ブレーキマスタ圧Pbmの増圧を停止し、通常のブレーキマスタ圧Pbmに復帰させる。
Further, in the transition period in which the master
図2は、電子制御装置70の制御作動の要部、すなわち車両減速走行中に車両10の駆動状態が切り替わった際に発生するショックを抑制する制御作動を説明するフローチャートである。このフローチャートは、車両減速走行中において実行される。
FIG. 2 is a flowchart for explaining a main part of the control operation of the
エンジン運転状態判定部74の制御作動に対応するステップS1(以下、ステップを省略する)において、エンジン20が運転中であるか否かが判定される。S1が否定される場合、本ルーチンは終了させられる。一方、S1が肯定される場合、エンジン運転状態判定部74の制御作動に対応するS2において、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neよりも高い状態から、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る状態に変化したか否かが判定される。S2が否定される場合、本ルーチンは終了させられる。S2が肯定される場合、エンジン停止前にタービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neとの大小関係が逆転した、すなわち車両10が被駆動状態から駆動状態に切り替わったものと判断され、マスタ圧制御部76の制御機能に対応するS3において、車両前後加速度Gの変化に合わせてマスタシリンダ38のブレーキマスタ圧Pbmが増圧される。エンジン運転状態判定部74の制御作動に対応するS4では、エンジン20が停止したか否かが判定される。S4が否定される場合、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る状態が継続しているか否かが判定される。S4が肯定される場合、S3に戻ってブレーキマスタ圧Pbmの増圧が継続して実行される。S4が肯定される場合(エンジン停止)、並びにS6が否定される場合、マスタ圧制御部76の制御作動に対応するS5において、ブレーキマスタ圧Pbmの増圧が停止させられる。
In step S1 (hereinafter, step is omitted) corresponding to the control operation of the engine operation
図3は、図2のフローチャートに基づく制御作動が実行されたときの作動状態を示すタイムチャートの一例であって、車両停止時の態様を示している。図3においてt1時点は、タービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回った時点に対応し、t2時点は、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Ntを再び下回った時点に対応している。 FIG. 3 is an example of a time chart showing an operation state when the control operation based on the flowchart of FIG. 2 is executed, and shows an aspect when the vehicle is stopped. In FIG. 3, a time point t1 corresponds to a time point when the turbine rotational speed Nt falls below the engine rotational speed Ne, and a time point t2 corresponds to a time point when the engine rotational speed Ne falls below the turbine rotational speed Nt again.
t1時点以前では、ブレーキペダル34が踏み込まれることで車両10が減速走行しており、それに伴ってタービン回転速度Ntが低下している。このとき、車両10にあっては、駆動輪30側から被駆動トルクが伝達される被駆動状態となっている。t1時点においてタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回る、すなわち車両10が被駆動状態から駆動状態に切り替わると、ブレーキマスタ圧Pbmが増圧される。これに関連して、車両前後加速度Gの変化が実線で示すように抑制され、飛出し感の発生が抑制される。これに対して、ブレーキマスタ圧Pbmが増圧されない場合には、破線で示すように車両前後加速度Gが変化して飛出し感が発生する。t2時点付近においてエンジン20のエンジン停止条件が成立することで、エンジン20への燃料供給が停止し、エンジン回転速度Neが低下する。そして、t2時点においてエンジン回転速度Neがタービン回転速度Ntを下回ると、ブレーキマスタ圧Pbmの増圧が停止する。t2時点では、エンジン回転速度Neがタービン回転速度Nt以下に切り替わることで、車両10が駆動状態から再び被駆動状態に切り替わり、若干の引き込み感が生じるものの、破線で示すブレーキマスタ圧Pbmが増圧されない場合に比べると、車両前後加速度Gの変化量が小さくなり、引き込み感も低減されている。このように、ブレーキマスタ圧Pbmが増圧されることで、減速走行中に発生する飛び出し感および引き込み感が抑制されるため、減速走行中の車両10のショックが抑制される。
Before the time t1, the
上述のように、本実施例によれば、車両走行中においてタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回ると、車両前後加速度Gの変化量に応じてブレーキマスタ圧Pbmを増圧することで、駆動輪30に適切な制動力が付与されるため、タービン回転速度Ntがエンジン回転速Neを下回った際に発生するショックを抑制することができる。
As described above, according to the present embodiment, when the turbine rotational speed Nt falls below the engine rotational speed Ne during traveling of the vehicle, driving is performed by increasing the brake master pressure Pbm according to the amount of change in the vehicle longitudinal acceleration G. Since an appropriate braking force is applied to the
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。 As mentioned above, although the Example of this invention was described in detail based on drawing, this invention is applied also in another aspect.
例えば、前述の実施例では、エンジン20と前後進切換装置24との間に、トルク増幅機能を有するトルクコンバータ22が設けられているが、トルク増幅機能を有さない流体伝動装置であっても構わない。
For example, in the above-described embodiment, the
また、前述の実施例では、車両10は、トルクコンバータ22と駆動輪30との間に、前後進切換装置24およびベルト式無段変速機26を直列に備えて構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、トルクコンバータ22と駆動輪30との間に有段式の自動変速機を備えたものなど、トルクコンバータ22から出力されたトルクを駆動輪30に伝達できる機構であれば適宜変更することができる。
Further, in the above-described embodiment, the
また、前述の実施例では、マスタ圧制御部76は、予め求められて記憶されている前後加速度Gの変化量ΔGとブレーキマスタ圧Pbmの増圧量ΔPbmとからなる関係マップに、随時算出される前後車両加速度Gの変化量ΔGを適用することで、ブレーキマスタ圧Pbmの増圧量ΔPbmを算出するものであったが、車両前後加速度Gとタービン回転速度Ntがエンジン回転速度Neを下回った時点での車両前後加速度Gaとの変化量ΔG(=G−Ga)を偏差とするフィードバック制御の制御式に基づいてブレーキマスタ圧Pbmの増圧量ΔPbmを算出するものであっても構わない。
Further, in the above-described embodiment, the master
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。 The above description is only an embodiment, and the present invention can be implemented in variously modified and improved forms based on the knowledge of those skilled in the art.
10:車両
20:エンジン
12:ポンプ翼車
14:タービン翼車
22:トルクコンバータ(流体伝動装置)
30:駆動輪
36:制動装置
38:ブレーキマスタシリンダ
70:電子制御装置(制御装置)
10: Vehicle 20: Engine 12: Pump impeller 14: Turbine impeller 22: Torque converter (fluid transmission)
30: Drive wheel 36: Braking device 38: Brake master cylinder 70: Electronic control device (control device)
Claims (1)
減速走行中に、前記タービン翼車のタービン回転速度がエンジン回転速度を下回ったとき、車両前後加速度の変化量に応じて前記ブレーキマスタ圧を増圧させる
ことを特徴とする車両の制御装置。 An engine, a fluid transmission device including a pump impeller coupled to the engine and a turbine impeller coupled to a drive wheel so that power can be transmitted, and a braking force corresponding to a brake master pressure of a brake master cylinder A control device for a vehicle that stops the engine when an engine stop condition is satisfied while the vehicle is running.
The vehicle control device, wherein the brake master pressure is increased in accordance with the amount of change in vehicle longitudinal acceleration when the turbine rotational speed of the turbine impeller drops below the engine rotational speed during traveling at a reduced speed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017013628A JP2018118708A (en) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | Vehicle control device |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017013628A JP2018118708A (en) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | Vehicle control device |
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---|---|
JP2018118708A true JP2018118708A (en) | 2018-08-02 |
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JP2017013628A Pending JP2018118708A (en) | 2017-01-27 | 2017-01-27 | Vehicle control device |
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