JP2018118670A - 付着物除去装置および付着物除去システム - Google Patents

付着物除去装置および付着物除去システム Download PDF

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亮輔 宗
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秀樹 野島
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洋祐 川中
大輔 塩田
Daisuke Shioda
大輔 塩田
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Abstract

【課題】付着物を高精度に除去することができる付着物除去装置および付着物除去システムを提供すること。【解決手段】実施形態に係る付着物除去装置は、検出部と、振動素子と、振動制御部とを備える。検出部は、撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて撮像装置のレンズに付着した付着物を検出する。振動素子は、レンズを振動させる。振動制御部は、検出部によって付着物が検出された場合に、レンズに定在波を発生させるように振動素子を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、付着物除去装置および付着物除去システムに関する。
従来、車載カメラ等の撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて撮像装置のレンズに付着した付着物を除去する付着物除去装置がある。付着物除去装置は、例えば、洗浄水や圧縮空気をレンズへ向けて噴射することで付着物を除去する(たとえば、特許文献1参照)。
特開2014−037239号公報
しかしながら、従来の技術では、一定方向からの噴射により付着物を除去するため、付着位置によっては除去できない場合があり、付着物の除去精度が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、付着物を高精度に除去することができる付着物除去装置および付着物除去システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る付着物除去装置は、検出部と、振動素子と、振動制御部とを備える。検出部は、撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて前記撮像装置のレンズに付着した付着物を検出する。振動素子は、前記レンズを振動させる。振動制御部は、前記検出部によって前記付着物が検出された場合に、前記レンズに定在波を発生させるように前記振動素子を制御する。
本発明によれば、付着物を高精度に除去することができる。
図1Aは、実施形態に係る付着物除去装置の概要を示す図である。 図1Bは、実施形態に係る付着物除去装置の概要を示す図である。 図1Cは、実施形態に係る付着物除去装置の概要を示す図である。 図2は、実施形態に係る付着物除去システムの構成を示すブロック図である。 図3は、振動素子の配置例を示す図である。 図4は、振動情報の説明図である。 図5Aは、振動制御部の処理内容を示す図である。 図5Bは、振動制御部の処理内容を示す図である。 図5Cは、振動制御部の処理内容を示す図である。 図6は、振動制御部の処理内容を示す図である。 図7は、振動制御部の処理内容を示す図である。 図8は、実施形態に係る付着物除去装置が実行する除去処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する付着物除去装置および付着物除去システムの実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施形態では、撮像装置である車載カメラに付着した付着物を除去する付着物除去装置について説明する。
なお、撮像装置は、車載カメラに限定されず、例えば船舶や航空機といった他の移動体に設けられた撮像装置であってもよい。また、撮像装置は、移動体に設けられる場合に限定されず、例えば、道路沿線に設置されたカメラや、防犯カメラのように固定された位置に設けられてもよい。
まず、図1Aおよび図1Bを用いて実施形態に係る付着物除去装置1の概要について説明する。図1Aおよび図1Bは、実施形態に係る付着物除去装置1の概要を示す図である。
図1Aには、実施形態に係る付着物除去装置1の対象となる撮像装置10を示している。図1Aに示すように、撮像装置10は、例えばバックカメラであり、車両Cの後方の様子を撮像する位置に設けられる。なお、撮像装置10は、車両Cの後方を撮像する位置に限定されず、車両Cの前方や側方を撮像する位置に設けられてもよい。
また、図1Bには、撮像装置10のレンズ10aに付着物100が付着している場合を示している。付着物100は、例えば、雨滴等の水滴や、泥、埃、砂等であり、車両Cの走行等によって撮像装置10に自然に付着する物体を指す。
また、図1Cには、レンズ10aの断面図を示している。なお、図1Cでは、説明を分かりやすくするため、レンズ10aの断面形状を矩形状で示しているが、断面形状が、例えば楕円状等、その他の形状であってもよい。
ここで、従来の付着物除去装置について説明する。従来の付着物除去装置は、例えば、レンズ周辺に設けられた噴射ノズルからレンズへ向けて洗浄水や圧縮空気を噴射することで、レンズに付着した付着物を除去していた。
ところが、従来の付着物除去装置では、一定方向からの噴射により付着物を除去するため、例えば噴射ノズルから遠くなると付着物を除去しづらくなり、付着物の除去精度が低下するおそれがあった。
そこで、図1Bに示すように、実施形態に係る付着物除去装置1は、レンズ10aに振動素子20aを設け、振動素子20aによってレンズ10aのレンズ面全体を振動させることで付着物100を除去することとした。
具体的には、実施形態に係る付着物除去装置1は、まず、撮像装置10によって撮像された撮像画像に基づいてレンズ10aに付着した付着物100を検出する。つづいて、図1Cに示すように、付着物除去装置1は、付着物100を検出した場合に、レンズ10aに定在波SWを発生させるように振動素子20aを制御する。定在波SWとは、波形の振幅(図1Cに示す上下方向の矢印)が最大となる腹Tと、振幅しない節Nとを有する波動である。
つまり、定在波SWの振幅に従ってレンズ10aの表面上の空気層Fの圧力(図1Cにおいて上方向の矢印)が変化することで、空気層Fに勾配が生じ、かかる勾配に沿って付着物100が移動する。具体的には、腹Tの位置では圧力が高くなり、節Nの位置では圧力が小さくなる(生じない)。
このように、実施形態に係る付着物除去装置1は、レンズ10aの表面全体にわたって空気層Fの勾配を形成することで、付着位置によらず付着物100を容易に除去可能となるため、付着物100を高精度に除去することができる。
なお、実施形態に係る付着物除去装置1では、振動素子20aをレンズ10aの外周部Eに複数(振動素子20a〜20d)設けることができるが、かかる点については、図3を用いて後述する。
また、実施形態に係る付着物除去装置1では、付着物100の付着位置とは異なる位置に定在波SWの節N(図4参照)を位置させるが、かかる点については、図4を用いて後述する。
また、実施形態に係る付着物除去装置1では、付着物100の種別に応じて振動素子20aを制御するが、かかる点については、図6および図7を用いて後述する。
次に、図2を参照して、実施形態に係る付着物除去装置1を備える付着物除去システムSの構成について詳細に説明する。図2は、実施形態に係る付着物除去システムSの構成を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る付着物除去システムSは、撮像装置10と、付着物除去装置1とを備える。
撮像装置10は、例えば、魚眼レンズ等のレンズ10aと、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子とを備えた車載カメラである。撮像装置10は、車両Cの周囲の様子を撮像した撮像画像を付着物除去装置1へ出力する。
付着物除去装置1は、振動素子20a〜20dと、制御部30と、記憶部40とを備える。振動素子20a〜20dは、例えば圧電素子(ピエゾ素子)等の圧電アクチュエータであって、制御部30から与えられた電圧信号に応じて伸縮することで撮像装置10のレンズ10aを振動させる。
ここで、図3を用いて、レンズ10aにおける振動素子20a〜20dの配置例について説明する。図3は、振動素子20a〜20dの配置例を示す図である。図3に示すように、振動素子20a〜20dは、例えば、レンズ10aの外周部Eに離間して設けられる。
具体的には、振動素子20a〜20dは、レンズ10aの中心M周りに所定角度毎に等間隔で設けられる。なお、振動素子20a〜20dは、必ずしも離間して設けられる必要はなく、各振動素子20a〜20dが隣接して設けられてもよい。
なお、図3では、振動素子20a〜20dは、8つである場合を示しているが、7つ以下であってもよく、9つ以上であってもよい。
また、各振動素子20a〜20dは、2つを1セットとし、レンズ10aの中心Mを挟んで対向する位置にそれぞれ設けられる。これにより、後述する振動制御部32が対向する振動素子20a〜20dを振動させることで定在波SWを発生させることができる。
なお、各振動素子20a〜20dは、2つを1セットとしたが、対向する2つの振動素子20a〜20dのうち、いずれか1つを振動の反射部材として構成してもよい。
また、図3では、レンズ10aの形状を円形状で示したが、レンズ10aの形状は、例えば矩形状等であってもよい。レンズ10aが矩形状である場合、各辺に振動素子20a〜20dを設けることとすればよい。
図2に戻って、制御部30について説明する。制御部30は、検出部31と、振動制御部32とを備える。記憶部40は、付着物情報41と、振動情報42とを記憶する。
ここで、付着物除去装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部30の検出部31および振動制御部32として機能する。
また、制御部30の検出部31および振動制御部32の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部40は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、付着物情報41や、振動情報42、各種プログラムの情報等を記憶することができる。なお、付着物除去装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
制御部30は、撮像画像に基づいて撮像装置10のレンズ10aに付着した付着物100を検出するとともに、レンズ10aを振動させるように振動素子20a〜20dを制御する。
検出部31は、撮像装置10よって撮像された撮像画像に基づいて撮像装置10のレンズ10aに付着した付着物100を検出する。さらに、検出部31は、付着物100の付着位置、種別、大きさ等を検出する。
具体的には、検出部31は、例えば、撮像画像の各画素に対して周知のエッジ検出処理を行うことで撮像画像の中から付着物100を示す領域を抽出し、かかる領域の面積を付着物100の大きさとして検出する。また、検出部31は、付着物100を示す領域の中心位置を付着物100の付着位置として検出する。
また、検出部31は、付着物100を示す領域内のエッジに基づいて付着物100の種別を検出する。具体的には、検出部31は、付着物100を示す領域が略円形状(楕円でもよい)であり、かつ、付着物100を示す領域内に略円形状(楕円でもよい)のエッジがさらに検出された場合に、付着物100の種別を水滴として検出する。
一方、検出部31は、付着物100を示す領域のエッジの強度が比較的高く(勾配が急)、かつ、付着物100を示す領域内に略円形状のエッジが検出されない場合に、水滴以外の付着物100であると判定する。
付着物100の種別の検出は、撮像画像における水滴の領域が、黒くぼやけた中心領域と、灰色にぼやけた外周領域とで構成されることを考慮している。一方、砂や埃等の水滴以外の付着物100では、中心領域および外周領域のようなぼやけた領域がなく、むしろ付着物100を示す領域のエッジがシャープ(勾配が急)になることを考慮している。
検出部31は、上記した検出処理を定期的または常時行い、検出結果を振動制御部32へ出力するとともに、記憶部40に付着物情報41として記憶させる。付着物情報41とは、検出部31によって検出された付着物100の情報であり、付着物100の種別の情報や、付着物100の付着位置の移動軌跡を示す履歴情報等が含まれる。
振動制御部32は、検出部31によって付着物100が検出された場合に、レンズ10aに定在波SWを発生させる振動素子20a〜20dを制御する。具体的には、振動制御部32は、記憶部40に記憶されている振動情報42に基づいて振動素子20a〜20dを制御する。ここで、振動情報42および振動制御部32の処理内容について図4〜7を用いて説明する。
まず、図4を用いて振動情報42について説明する。図4は、振動情報42の説明図である。図4には、振動素子20a〜20dを駆動させることによって発生する定在波SWの一例を示している。
図4には、説明を分かりやすくするために、振動情報42に含まれる定在波SWのパラメータをグラフで示している。なお、図4に示すグラフでは、横軸にレンズ10aのレンズ位置を示し、縦軸に定在波SWの振幅を示している。
図4に示すように、振動情報42には、定在波SWのパラメータである最大振幅AM、周期P(周波数)の情報が含まれる。最大振幅AMは、定在波SWにおける振幅の最大値、すなわち、定在波SWの腹Tの振幅を示す。つまり、振動制御部32は、振動情報42の定在波SWのパラメータに従って振動素子20a〜20dを振動させる。
また、振動制御部32は、付着物100の付着位置BPに基づいて発生させる定在波SWの腹Tおよび節Nの位置(レンズ位置)を決定する。具体的には、振動制御部32は、振動素子20a〜20dの位相を制御することで定在波SWの腹Tおよび節Nの位置を制御する。
例えば、振動制御部32は、付着位置BPとは異なる位置に定在波SWの節Nを位置させる。つまり、振動制御部32は、付着位置BPを節Nの位置からずらすことで、空気層F(図1C参照)の谷部分(凹んだ部分)に付着位置BPを位置させないようにすることができる。
言い換えれば、振動制御部32は、節N以外の振動する位置に付着位置BPを位置させるため、定在波SWの振幅が大きい腹Tから振幅が小さい(振幅がゼロ)の節Nに向かって付着物100を確実に移動させることができる。
なお、振動制御部32は、付着位置BPとは異なる位置に定在波SWの腹Tが位置することが好ましい。つまり、定在波SWの隣り合う腹Tおよび節Nの間に付着位置BPを位置させる。
これにより、空気層Fの急勾配(振幅が大きい)に付着位置BPを位置させることができるため、付着物100の移動速度を速めることができる。すなわち、付着物100の除去時間を短縮することができる。
さらに、図4に示すように、振動制御部32は、腹Tの両側(外周部E側および中心M側)に隣り合う2つの節Nのうち、外周部E側の節Nと腹Tとの間に付着位置BPを位置させることが好ましい。なお、図4では、振幅がゼロとなる位置すべてが節Nであるが、見易さの観点から節Nの記載を一部省略している。
具体的には、振動制御部32は、付着位置BPからみてレンズ10aの外周部Eに近い位置に定在波SWの節Nを、遠い位置に節Nと隣り合う腹Tを、それぞれ位置させる。
これにより、付着物100を振動しない節Nであるレンズ10aの外周部E側へ移動させることができる。つまり、レンズ10aの外周部E側へ付着物100を除去することができる。
なお、付着物100が移動して節Nに近づく、つまり空気層Fの谷部分に近づく場合には、定在波SWの位相を変更することで、定在波SWの節Nを外周部E側に移動させる。これにより、空気層Fの谷部分で止まることなく継続して付着物100を移動させることができる。
また、振動制御部32は、付着物100の大きさに応じて定在波SWの最大振幅AMを変更することとしてもよい。具体的には、振動制御部32は、検出部31によって検出された付着物100を示す領域が大きいほど定在波SWの最大振幅AMを大きくする。
これにより、腹Tから節Nまでの振幅の落差が大きくなり、付着物100に加わる力が強くなるため、付着物100が比較的大きい場合であっても移動させることができる。
なお、振動制御部32は、付着物100を示す領域の大きさに応じて定在波SWの最大振幅AMを大きくすることとしたが、例えば、定在波SWの周期Pを早めてもよい。
具体的には、振動制御部32は、検出部31によって検出された付着物100の大きさが大きいほど定在波SWの周期Pを早める。これにより、隣り合う腹Tおよび節Nの間の波形が急勾配になるため、付着物100に加わる力が強くなるため、付着物100が比較的大きい場合であっても移動させることができる。
次に、図5A〜図7を用いて、振動制御部32の処理内容についてさらに説明する。図5A〜図7は、振動制御部32の処理内容を示す図である。図5A〜5Cでは、レンズ10aに付着した付着物100が単体である場合、図6および図7では、付着物100が複数である場合の振動制御部32の処理内容を示す。
まず、図5A〜5Cを用いて、付着物100が単体である場合の振動制御部32の処理内容について説明する。図5Aに示すように、振動制御部32は、検出部31によって付着物100が検出されると、振動素子20dを駆動させて、付着物100をレンズ10aの外周部Eへ移動させる定在波SWを発生させる。
ここで、振動素子20dを駆動させて定在波SWを発生させたにも関わらず、付着物100が移動しなかったとする。かかる場合、振動制御部32は、複数の振動素子20a〜20dのうち所定の振動素子20dを駆動させて発生した定在波SWによって付着物100の付着位置BPが変化しない場合に、駆動させる振動素子20a〜20dを変更する。
例えば、図5Bに示すように、振動制御部32は、駆動させる振動素子20a〜20dを振動素子20dから振動素子20bへ切り替える。言い換えれば、振動制御部32は、振動素子20a〜20dを変更することで、発生させる定在波SWの向きを変更する。
これは、付着物100が付着面からはがれやすい方向がある可能性を考慮している。つまり、付着物100に対して様々な方向から定在波SWを加えることで付着物100がレンズ10aの付着面からはがれる可能性を高めることができる。すなわち、付着物100の除去率を向上させることができる。
なお、図5Bでは、駆動させる振動素子20a〜20dを切り替えた(振動素子20dから振動素子20bへ切替)が、駆動させる振動素子20a〜20dを切り替えずに定在波SWの位相を変更して、付着物100を移動させる向きを反転(180度反対方向)させてもよい。
そして、図5Bに示すように、振動素子20bに切り替えて駆動させることで、付着物100が移動したとする。かかる場合、図5Cに示すように、振動制御部32は、駆動させる振動素子20a〜20dを振動素子20bから振動素子20aへ切り替える。
つまり、振動制御部32は、移動後の付着物100の付着位置から最も近い外周部Eの方向への移動を促す定在波SWを発生させることで、付着物100を除去する。
なお、図5Cでは、振動制御部32は、付着物100が移動した後に、振動素子20bから振動素子20aへ駆動を切り替えたが、振動素子20aに切り替えることなく振動素子20bを継続駆動してもよい。
次に、図6および図7を用いて、複数の付着物100が付着した場合の振動制御部32の処理内容について説明する。図6には、複数の付着物100a〜100cがすべて水滴である場合を示し、図7には、水滴(付着物100a)および水滴以外の付着物100dが付着している場合を示している。
まず、図6を用いて、複数の付着物100a〜100cがすべて水滴である場合の振動制御部32の処理内容について説明する。振動制御部32は、検出部31によって複数の付着物100a〜100cが検出された場合に、複数の付着物100a〜100cのうちレンズ10aの外周部Eに近い付着物100aに対応する定在波SWを優先的に発生させる。
具体的には、振動制御部32は、まず、付着物100a〜100cそれぞれの付着位置BPに基づいてレンズ10aの外周部Eへ移動させる定在波SWのパラメータを決定する。つづいて、振動制御部32は、複数の付着物100a〜100cのうち外周部Eまでの距離が最も短い付着物100aを特定し、かかる付着物100aに対応する定在波SWを発生させる。
つまり、振動制御部32は、レンズ10aの外周部Eに最も近い付着物100aから除去する。これにより、複数の付着物100a〜100cが付着した初期段階において、早期に付着物100a〜100cの数を減らすことができる。
なお、振動制御部32は、付着物100aを除去する定在波SWによって他の付着物100b,100cもレンズ10a上を移動するため、付着物100aの除去完了後、再度他の付着物100b,100cの付着位置BPを検出し、移動後の付着位置BPに基づいて発生させる定在波SWを決定する。
また、振動制御部32は、付着物100aをレンズ10aの外周部Eへ最短距離で移動させるための定在波SWのパラメータを決定した、つまり他の付着物100b,100cが移動することを考慮しなかったが、複数の付着物100a〜100cが定在波SWに従って同時に移動することを考慮して定在波SWのパラメータを決定してもよい。
例えば、振動制御部32は、複数の付着物100a〜100cすべてを最短時間で除去可能な定在波SWのパラメータを決定する。具体的には、振動制御部32は、複数の付着物100a〜100cをすべて除去するまでの複数の付着物100a〜100cの移動距離の総和が最も小さくなる定在波SWのパラメータを決定する。なお、かかる場合には、複数の定在波SWを組み合わせるとともに、複数の定在波SWの発生順序を決定することとしてもよい。
これにより、例えば障害物検知といった撮像画像を用いる制御システムが複数の付着物100が付着することで制御が停止した場合であっても、早期に制御を復帰させることができる。
次に、図7を用いて、複数の付着物100a,100dの種別が水滴および水滴以外の混在である場合の振動制御部32の処理内容について説明する。図7には、水滴である付着物100aおよび水滴以外(例えば、埃等)の付着物100dがレンズ10aに付着している場合を示している。なお、図7では、付着物100aは、定在波SWによって移動しやすく、付着物100dは、定在波SWによって移動しづらいこととする。
振動制御部32は、検出部31によって検出された複数の付着物100a,100dの種別が水滴(付着物100a)と水滴以外(付着物100d)との混在である場合に、水滴の付着位置からみて水滴以外の付着位置とは反対側に定在波SWの腹Tを、同じ側に腹Tと隣り合う節Nを、それぞれ位置させる。
具体的には、振動制御部32は、検出部31によって検出された付着物100a,100dの種別に基づいて水滴以外の付着物100dを判別する。つづいて、振動制御部32は、水滴以外の付着物100dが存在する場合、水滴の付着位置から水滴以外への方向の定在波SWを発生させる。
このとき、振動制御部32は、発生させる定在波SWの方向において、水滴の付着位置からみて水滴以外の付着位置とは反対側に定在波SWの腹Tを位置させ、同じ側に腹Tと隣り合う節Nを位置させる。
かかる場合、水滴である付着物100aは、振動している腹T側から振動していない節N側へ移動する一方、水滴以外の付着物100dは、かかる定在波SWが加えられても停止したままか、もしくは、付着物100aよりも移動距離が短い。
つまり、付着物100aを付着物100dへ向けて移動させ、付着物100aと付着物100dとを結合させる。これにより、付着物100dが付着物100aの水分によってレンズ10aから剥れやすくなるため、付着物100dを容易に移動させることができる。
なお、振動制御部32は、付着物100a,100dの種別に基づいて水滴以外の付着物100dが存在するかを判別したが、例えば、任意の定在波SWを発生させて付着物100a,100dを実際に移動させてみることで移動しにくい水滴以外の付着物100dを判別することもできる。
次に、図8を用いて、実施形態に係る付着物除去装置1が実行する除去処理の処理手順について説明する。図8は、実施形態に係る付着物除去装置1が実行する除去処理の処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、まず、検出部31は、撮像装置10によって撮像された撮像画像に基づいて撮像装置10のレンズ10aに付着した付着物100を検出する(ステップS101)。
つづいて、検出部31は、付着物100が単体であるか複数であるかを判定する(ステップS102)。振動制御部32は、検出部31によって検出された付着物100が単体であった場合(ステップS102,Yes)、レンズ10aに定在波SWを発生させるように振動素子20a〜20dを制御する(ステップS103)。
つづいて、検出部31は、発生させた定在波SWによって付着物100が移動したか否かを判定する(ステップS104)。振動制御部32は、付着物100が移動した場合(ステップS104,Yes)、付着物100を除去するまで定在波SWを継続して発生させる(ステップS105)。なお、ステップS105において、振動制御部32は、付着物100の付着位置に応じて定在波SWの位相を切り替えてもよい。
つづいて、振動制御部32は、未除去の付着物100がレンズ10aに残っていないかを判定する(ステップS106)。振動制御部32は、未除去の付着物100がレンズ10aに残っていない場合(ステップS106,Yes)、処理を終了する。
一方、ステップS102において、振動制御部32は、検出部31によって検出された付着物100が複数であった場合(ステップS102,No)、レンズ10aの外周部Eに近い付着物100aに対応する定在波SWを優先的に発生させる(ステップS107)。
また、ステップS104において、振動制御部32は、検出部31によって付着物100が移動していないことが検出された場合(ステップS104,No)、駆動させる振動素子20a〜20dを変更する(ステップS108)。
つづいて、検出部31は、付着物100が移動したか否かを判定する(ステップS109)。検出部31は、付着物100が移動した場合(ステップS109,Yes)、処理をステップS105へ移行する。
一方、検出部31は、付着物100が移動しなかった場合(ステップS109,No)、処理をステップS108へ移行する。なお、ステップS108およびステップS109の処理は、付着物100が移動するまで繰り返し行われるが、所定回数繰り返しても付着物100が移動しない場合は、処理を終了する。その他、回数ではなく所定時間繰り返して移動しない場合やバッテリの残量に応じて終了させる等、終了条件を適宜変更可能である。
また、ステップS106において、振動制御部32は、未除去の付着物100が残っていた場合(ステップS106,No)、処理をステップS102に戻す。なお、ステップS106からS102の繰り返しステップについても所定回数繰り返しても未除去の付着物100が除去しきれない場合は処理を終了しても良い。その他、回数ではなく所定時間繰り返して除去できない場合やバッテリの残量に応じて終了させる等、終了条件を適宜変更可能である。
上述してきたように、実施形態に係る付着物除去装置1は、検出部31と、振動素子20a〜20dと、振動制御部32とを備える。検出部31は、撮像装置10によって撮像された撮像画像に基づいて撮像装置10のレンズ10aに付着した付着物100を検出する。振動素子20a〜20dは、レンズ10aを振動させる。振動制御部32は、検出部31によって付着物100が検出された場合に、レンズ10aに定在波SWを発生させるように振動素子20a〜20dを制御する。これにより、レンズ10aの表面全体にわたって空気層Fの勾配を形成することで、付着位置によらず付着物100が容易に除去可能となるため、付着物100を高精度に除去することができる。
また、上述した実施形態では、振動制御部32は、付着物100を外周部E側へ移動させるように定在波SWを発生させたが、例えば、付着物100をレンズ10aの中心M側へ移動させるように定在波SWを発生させてもよい。これは、例えばレンズ10aが車両Cの前方を向いている撮像装置10に好適である。
具体的には、レンズ10aの中心M付近では、車両Cの走行に伴って受ける風圧が比較的強くなることが一般的であるためである。これにより、レンズ10aの中心Mに移動させた付着物100をかかる風圧を利用してはじき飛ばすことができる。
あるいは、洗浄水や圧縮空気をレンズ10aへ向けて噴射する噴射装置と組み合わせた場合、洗浄水や圧縮空気が噴射される位置に付着物100を移動させてもよい。これにより、噴射装置による付着物100の除去率を向上させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 付着物除去装置
10 撮像装置
10a レンズ
20a〜20d 振動素子
30 制御部
31 検出部
32 振動制御部
40 記憶部
41 付着物情報
42 振動情報
100(100a〜100d) 付着物
BP 付着位置
C 車両
S 付着物除去システム
SW 定在波

Claims (8)

  1. 撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて前記撮像装置のレンズに付着した付着物を検出する検出部と、
    前記レンズを振動させる振動素子と、
    前記検出部によって前記付着物が検出された場合に、前記レンズに定在波を発生させるように前記振動素子を制御する振動制御部と
    を備えることを特徴とする付着物除去装置。
  2. 前記検出部は、
    前記付着物の付着位置を検出し、
    前記振動制御部は、
    前記付着位置とは異なる位置に前記定在波の節を位置させること
    を特徴とする請求項1に記載の付着物除去装置。
  3. 前記振動制御部は、
    前記付着位置からみて前記レンズの外周部に近い位置に前記定在波の節を、遠い位置に当該節と隣り合う腹を、それぞれ位置させること
    を特徴とする請求項2に記載の付着物除去装置。
  4. 前記振動素子は、
    前記レンズの外周部に複数設けられ、
    前記振動制御部は、
    複数の前記振動素子のうち所定の前記振動素子を駆動させて発生した前記定在波によって前記付着位置が変化しない場合に、駆動させる前記振動素子を変更すること
    を特徴とする請求項2または3に記載の付着物除去装置。
  5. 前記振動素子は、
    前記レンズの外周部に複数設けられ、
    前記振動制御部は、
    前記検出部によって複数の前記付着物が検出された場合に、前記複数の付着物のうち前記レンズの外周部に近い前記付着位置の前記付着物に対応する前記定在波を優先的に発生させること
    を特徴とする請求項2または3に記載の付着物除去装置。
  6. 前記検出部は、
    前記付着物の種別を検出し、
    前記振動制御部は、
    前記検出部によって検出された複数の前記付着物の前記種別が水滴と前記水滴以外の混在である場合に、前記水滴の付着位置からみて前記水滴以外の付着位置とは反対側に前記定在波の腹を、同じ側に当該腹と隣り合う節を、それぞれ位置させること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の付着物除去装置。
  7. 前記検出部は、
    前記撮像画像における前記付着物を示す領域を検出し、
    前記振動制御部は、
    前記検出部によって検出された前記付着物を示す領域が大きいほど前記定在波の最大振幅を大きくすること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の付着物除去装置。
  8. 撮像装置と、
    前記撮像装置のレンズに付着した付着物を除去する付着物除去装置と
    を備え、
    前記付着物除去装置は、
    前記撮像装置によって撮像された撮像画像に基づいて前記付着物を検出する検出部と、
    前記レンズを振動させる振動素子と、
    前記検出部によって前記付着物が検出された場合に、前記レンズに定在波を発生させるように前記振動素子を制御する振動制御部と、を有すること
    を特徴とする付着物除去システム。
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