JP2018116307A - ブレ補正装置及びカメラ - Google Patents
ブレ補正装置及びカメラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018116307A JP2018116307A JP2018072947A JP2018072947A JP2018116307A JP 2018116307 A JP2018116307 A JP 2018116307A JP 2018072947 A JP2018072947 A JP 2018072947A JP 2018072947 A JP2018072947 A JP 2018072947A JP 2018116307 A JP2018116307 A JP 2018116307A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reference value
- motion vector
- unit
- signal
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
Abstract
Description
そこで、角速度センサの出力信号をLPF(ローパスフィルタ)処理により算出し、更に、動きベクトル情報を用いて、基準値を補正する技術が提案されている(特許文献1参照)。
ここで、「動きベクトル」とは、被写体の動きではなく、「手振れに対応した動きベクトル」のことである。
本発明の課題は、精度の良い基準値補正が可能なブレ補正装置及びカメラを提供することである。
また、本発明は、上記ブレ補正装置を有するカメラに関する。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のブレ補正装置を備えるカメラ1を模式的に示す断面図である。
カメラ1は、デジタル一眼レフカメラであり、カメラ筐体1Aと、このカメラ筐体1Aに対して着脱自在に装着されるレンズ鏡筒(光学部材)1Bとを備えている。
撮像素子3は、撮影レンズ(4,5,6)により形成された被写体像を撮像する素子であり、被写体光を露光して電気的な画像信号に変換し、信号処理回路15へ出力する。撮像素子3は、例えばCCD、CMOSなどの素子により構成されている。
EEPROM14は、角速度センサ12のゲイン値などの調整値情報、レンズ鏡筒固有の情報等を記憶するメモリであって、CPU2に出力する。
信号処理回路15は、撮像素子3からの出力を受けて、ノイズ処理やA/D変換等の処理を行う回路である。
レリーズスイッチ17は、カメラ1の撮影操作を行う部材であって、シャッタ駆動のタイミング等を操作するスイッチである。
フォーカスレンズ群5は、フォーカスレンズ群駆動機構8により駆動され、光軸方向に移動して、焦点を合わせるレンズ群である。
ブレ補正レンズ群6(光学素子)は、VCM等のブレ補正レンズ群駆動機構9により光学的にブレ補正駆動され、光軸に垂直な面上で可動なレンズ群である。
角速度センサ12は、それぞれセンサユニットに生じる振れの角速度を検出するセンサである。
ブレ補正装置100は、カメラCPU2A、レンズCPU2B、角速度センサ12、ブレ補正レンズ群駆動機構(レンズ駆動部)9、レンズ位置検出部21、及びブレ補正レンズ群6を備える。
レンズCPU2Bは、増幅部31と、第1A/D変換部32、第2A/D変換部33、基準値演算部34、基準値補正量演算部35、積分部を内部に含む目標位置演算部36、センタバイアス演算部37、センタバイアス除去部38、駆動量演算部39を備える。
角速度センサ12は、レンズ鏡筒1BのX軸回り(Pitch)、Y軸回り(Yaw)、(X軸は、カメラの正位置での撮像素子3の受光面の水平方向の軸、Y軸は、鉛直方向の軸である)の角速度を検出する振動ジャイロ等のセンサである。
第1A/D変換部32は、増幅部31の出力をA/D変換する。
基準値演算部34は、角速度センサ12から得られた振動検出信号(第1A/D変換部32の出力)の基準値(補正角速度基準値)を演算する。
そして、基準値演算部34において演算された基準値を、第1A/D変換部32の出力から減算部43において減算する。
目標位置演算部36は、減算部43において基準値が減算された後の角速度センサ12の出力を基に、ブレ補正レンズ群6の目標位置を演算する。
そして、像振れ補正レンズ6の目標位置から、算出したバイアス量を減算することにより像振れ補正レンズ6の制御位置を算出する。
このようにセンタリングバイアス処理を行うことで、像振れ補正レンズ6がハードリミットに衝突することを有効に防止することができ、さらには、撮影画像の見栄えを向上させることができる。
信号処理部40は、撮像素子3により生成された画像信号について、所定の処理を行なう。実際には、図1の構成で動きベクトルを得るためには、ミラーアップし、スルー画(ライブビュー)を得て、撮像素子3に光(像)が届いた状態で演算する。
具体的には、動きベクトル演算部41は、撮像素子3により撮像された連続する2つのフレーム画像データに含まれる輝度情報を比較することで、像の動き方向および動き量を検出し、第1動きベクトルを演算する。実際には、像の動きから手振れ相当の動きベクトルの演算を行う。
基準値補正量演算部(基準値補正部)35は、センタバイアス除去部35においてセンタバイアス量が除去された第2動きベクトル(MV2)をもとに、基準値補正量を演算する。
そして、減算部(基準値補正部)42は、基準値演算部34の出力から、基準値補正量演算部35により求めた基準値補正量を減算する。
図3は、本実施形態のブレ補正装置100の動作の流れを示したフローチャートである。
基準値演算部34は、角速度センサ12の出力のA/D変換後の信号を基に、演算上の角速度の基準値(ゼロdeg/s相当の値)を算出する。角速度の基準値は、温度特性や、起動直後のドリフト特性等により変化するため、例えば、工場出荷時における角速度センサ12の静止時出力を基準値に用いることはできない。
また、露光中は第1動きベクトルMV1の情報が得られないため、このステップは、露光直前までの実施となる。
基準値減算後の角速度センサ12の出力を積算し、焦点距離、被写体距離、撮影倍率、ブレ補正レンズ特性情報を基に、ブレ補正レンズ群6の目標位置を演算する(S006)。
ブレ補正レンズ群6が可動端へ到達することを防ぐため、センタバイアス処理を行う(S007)。
ブレ補正レンズ群6を目標位置まで駆動させ(S009)、S002へ戻る。
上述のように、第1動きベクトルMV1の情報が更新された場合(S004)、S005へ進む。更新されていない場合は、S006へ進む。
光学ブレ補正の制御周期は、MV1の更新周期に対して十分早い為、MV1が更新されるまでは、通常の防振と同様の演算処理を行う。ここでは、光学ブレ補正の制御周期1[ms]、第1動きベクトルMV1の更新周期:33[ms](=30[fps])とする。第1動きベクトルMV1の演算方法については、公知技術を用いる。
S007にて演算したセンタバイアス成分を、第1動きベクトルMV1と同一スケールに換算する(S012)。
換算方法は、焦点距離、被写体距離、撮影倍率、第1動きベクトルMV1の分解能情報を基に演算する。
Bias_MV=Bias_θ*f(1+β)/MV_pitch
Bias_MV:センタバイアス成分(動きベクトル同一スケール)
Bias_θ:センタバイアス成分(角度)
f:焦点距離
β:撮影倍率
MV_pitch:MV1ピッチサイズ
最新の第2動きベクトルMV2(n)と1フレーム前の第2動きベクトルMV2(n−1)の差分:MV_diffを取得(S014)。
MV_diffを基に、基準値を補正する量を設定する。基準値は、以下の考えにより、補正量を設定する(S015)。
MV_diff>0:ω0_comp=−ω0_comp_def
MV_diff<0:ω0_comp=+ω0_comp_def
MV_diff=0:ω0_comp=0
ω0_comp :基準値補正量
ω0_comp_def:基準値補正常数
図6(b)はMV_diffと経過時間との関係を示したグラフである。
例えば、図6(b)の時刻t1のように、MV_diffがプラス方向の場合、(a)に示すように基準値はマイナスに補正される。
なお、減算される固定値は、これに限定されるものではなく、この値は、実験等で求められる。
また、動きベクトルの検出精度が悪い場合には、角速度基準値演算を停止せずに、一定時間経過後に、再度、角速度基準値演算と動きベクトルを用い補正角速度基準値を算出してもよい。
図示するように、本実施形態によると、露光準備期間のみの基準値補正であるが、露光直前の基準値が、より真値に近い状態で露光を開始することが可能となるため、露光中においても、良好なブレ補正が可能となる。
図8は本発明の第2実施形態を示す図6に対応する図である。第2実施形態では、時間が経過するに従い、動きベクトルの計算を1フレーム間隔から2フレーム間隔、3フレーム間隔と大きくしている。その他の処理については、第1実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
なお、基準値が真値に近づき、また、センタバイアス成分も少ない場合には、動きベクトルは、「基準値の誤差+センタバイアス成分」であるため、その大きさは小さくなる。
基準値が安定するまでは1フレーム間の動きベクトルを使用し、安定後は離れたフレーム間の動きベクトルを使用する。これにより、基準値の収束を早めることができ、また、安定後の基準値の精度を確保することができるからである。
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、ブレ補正レンズ群を移動させることによりブレ補正を行う形態について説明したが、これに限定されない。例えば、撮像素子を移動させることによりブレ補正を行うものであっても良く、またブレ補正レンズ群と撮像素子とを移動させることによりブレ補正を行うものであっても良い。
(2)また、例えば、以下の条件において基準値補正を実施しないこととしてもよい。
・ブレ補正レンズが可動端(演算上のリミット値)を超えた場合
これは、動きベクトル情報に手ブレ成分が加わるため、基準値補正を行うことができない為である。
・動きベクトル情報に被写体ブレが含まれていると判定した場合
これは、基準値誤差と被写体ブレの切り分けができない為である。
・動きベクトル情報の信頼性が低いと判定された場合
なお、信頼性判定については、公知技術の為、説明は割愛する。
・構図変更判定中
・三脚判定中
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
Claims (5)
- 光学系により形成された被写体の像を撮像し、第1信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子を有する光学機器の動きを検出し、第2信号を出力する検出部と、
前記検出部により検出された動きを補正するために駆動されるブレ補正部と、
前記検出部による検出が開始しされてから第1時間が経過するまでは、前記第1信号のうち第2時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から動きベクトルを演算し、前記検出部による検出が開始されてから前記第1時間が経過した後は、前記第1信号のうち前記第2時間よりも長い第3時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から前記動きベクトルを演算する動きベクトル演算部と、
前記動きベクトルと前記第2信号とを基に前記ブレ補正部の駆動量を演算する駆動量演算部と、
を備えるブレ補正装置。 - 請求項1に記載のブレ補正装置において、
前記駆動量演算部は、前記第2信号から演算される前記第2信号の基準値を前記動きベクトルを基に補正し、補正された前記基準値と前記第2信号とから前記ブレ補正部の駆動量を演算するブレ補正装置。 - 請求項2に記載のブレ補正装置において、
前記駆動量演算部は、前記基準値を前記動きベクトルを基に補正した後、前記動きベクトルが更新されるまで補正された前記基準値を保持するブレ補正装置。 - 請求項3に記載のブレ補正装置において、
前記駆動量演算部は、前記基準値を補正した後、前記第2信号に基づいた前記基準値の
演算を停止するブレ補正装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のブレ補正装置を有するカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018072947A JP6590018B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | ブレ補正装置及びカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018072947A JP6590018B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | ブレ補正装置及びカメラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013180612A Division JP6318502B2 (ja) | 2013-08-30 | 2013-08-30 | ブレ補正装置及び光学機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018116307A true JP2018116307A (ja) | 2018-07-26 |
JP6590018B2 JP6590018B2 (ja) | 2019-10-16 |
Family
ID=62985581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018072947A Active JP6590018B2 (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | ブレ補正装置及びカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6590018B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351984A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Nikon Corp | ブレ補正装置、およびカメラシステム |
JP2006065103A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Nikon Corp | ブレ補正装置、およびカメラシステム |
JP2012039481A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2012037778A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Canon Inc | 撮像装置 |
-
2018
- 2018-04-05 JP JP2018072947A patent/JP6590018B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005351984A (ja) * | 2004-06-08 | 2005-12-22 | Nikon Corp | ブレ補正装置、およびカメラシステム |
JP2006065103A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Nikon Corp | ブレ補正装置、およびカメラシステム |
JP2012039481A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2012037778A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Canon Inc | 撮像装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6590018B2 (ja) | 2019-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6873716B2 (ja) | 像ブレ補正装置およびその制御方法、撮像装置、レンズ装置 | |
US10623645B2 (en) | Image blur correction device, method of controlling thereof, and imaging apparatus | |
JP6543946B2 (ja) | ブレ補正装置、カメラ及び電子機器 | |
JP6171575B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6268981B2 (ja) | ブレ補正装置、交換レンズ及びカメラ | |
JP6171576B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6590018B2 (ja) | ブレ補正装置及びカメラ | |
JP2019091063A (ja) | ブレ補正装置、電子機器及びカメラ | |
JP6468343B2 (ja) | 交換レンズ及び光学機器 | |
JP6717396B2 (ja) | ブレ補正装置及び撮像装置 | |
JP6590013B2 (ja) | 交換レンズおよび撮像装置 | |
JP6485499B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6610722B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6414285B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6318502B2 (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP2011013555A (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6299188B2 (ja) | ブレ補正装置、レンズ鏡筒及びカメラ | |
WO2020012960A1 (ja) | 撮像装置 | |
JP2015106086A (ja) | ブレ補正装置及び光学機器 | |
JP6943323B2 (ja) | 交換レンズ | |
JP2019003220A (ja) | 交換レンズ | |
JP2020137011A (ja) | 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 | |
JP2015102755A (ja) | ブレ補正装置、レンズ鏡筒及びカメラ | |
WO2019203147A1 (ja) | 撮像装置 | |
JP7172214B2 (ja) | 交換レンズ、カメラボディ及びカメラシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190820 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190902 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6590018 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |