JP2018116307A - ブレ補正装置及びカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の良い基準値補正が可能なブレ補正装置を提供する。【解決手段】ブレ補正装置100は、光学系により形成された被写体の像を撮像し、第1信号を出力する撮像素子3と、撮像素子3を有する光学機器の動きを検出し、第2信号を出力する検出部12と、検出部12により検出された動きを補正するために駆動されるブレ補正部9と、検出部12による検出が開始しされてから第1時間が経過するまでは、前記第1信号のうち第2時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から動きベクトルを演算し、検出部12による検出が開始されてから前記第1時間が経過した後は、前記第1信号のうち前記第2時間よりも長い第3時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から前記動きベクトルを演算する動きベクトル演算部41と、前記動きベクトルと前記第2信号とを基に前記ブレ補正部の駆動量を演算する駆動量演算部39と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ブレ補正装置及びカメラに関するものである。
角速度センサ(ジャイロ)の信号を基に、光学手ブレ補正を行う技術がある。この技術においては、角速度センサの基準値(0deg/s時のジャイロ出力値)を正確に求める必要があるが、角速度センサの基準値は、起動直後のドリフト特性や、温度特性等により変化するため、正確に求めるのは困難である。
そこで、角速度センサの出力信号をLPF(ローパスフィルタ)処理により算出し、更に、動きベクトル情報を用いて、基準値を補正する技術が提案されている(特許文献1参照)。
ここで、「動きベクトル」とは、被写体の動きではなく、「手振れに対応した動きベクトル」のことである。
特許第4419466号公報
しかし、動きベクトル情報を用いることで、基準値を補正する場合、通常、動きベクトルの演算間隔よりも基準値の演算間隔の方が短い。そのため、動きベクトル算出時以外も基準値が更新され、基準値の精度を悪化させるという問題がある。
本発明の課題は、精度の良い基準値補正が可能なブレ補正装置及びカメラを提供することである。
本発明は、光学系により形成された被写体の像を撮像し、第1信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子を有する光学機器の動きを検出し、第2信号を出力する検出部と、前記検出部により検出された動きを補正するために駆動されるブレ補正部と、前記検出部による検出が開始しされてから第1時間が経過するまでは、前記第1信号のうち第2時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から動きベクトルを演算し、前記検出部による検出が開始されてから前記第1時間が経過した後は、前記第1信号のうち前記第2時間よりも長い第3時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から前記動きベクトルを演算する動きベクトル演算部と、前記動きベクトルと前記第2信号とを基に前記ブレ補正部の駆動量を演算する駆動量演算部と、を備えるブレ補正装置に関する。
また、本発明は、上記ブレ補正装置を有するカメラに関する。
本発明によれば、精度の良い基準値補正が可能なブレ補正装置及びカメラを提供することができる。
第1実施形態のブレ補正装置を備えるカメラを模式的に示す断面図である。 第1実施形態のブレ補正装置のブロック図である。 第1実施形態のブレ補正装置の動作の流れを示したフローチャートである。 基準値演算部を説明する図であり、(a)は、基準値演算部、(b)は基準値演算部のLPFを示した図である。 基準値補正演算を示すフローチャートである。 (a)は、補正後の基準値を示すグラフであり、(b)は動きベクトルの方向を示すグラフである。 本実施形態の補正を行った場合(実線)と、補正を行わなかった場合(点線)とを比較したグラフである。 本発明の第2実施形態を示す図6に対応する図である。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のブレ補正装置を備えるカメラ1を模式的に示す断面図である。
カメラ1は、デジタル一眼レフカメラであり、カメラ筐体1Aと、このカメラ筐体1Aに対して着脱自在に装着されるレンズ鏡筒(光学部材)1Bとを備えている。
カメラ筐体1Aは、カメラCPU2A、撮像素子3、記録媒体13、EEPROM14、信号処理回路15、AFセンサ16、レリーズスイッチ17、背面液晶18、ミラー19、サブミラー19a及びシャッタ20を備えている。
カメラCPU2Aは、カメラ1の全体の制御を行う中央処理装置であり、本実施形態のブレ補正装置の一部を構成する。
撮像素子3は、撮影レンズ(4,5,6)により形成された被写体像を撮像する素子であり、被写体光を露光して電気的な画像信号に変換し、信号処理回路15へ出力する。撮像素子3は、例えばCCD、CMOSなどの素子により構成されている。
記録媒体13は、撮像された画像データを記録するための媒体であり、SDカード、CFカード等が使用される。
EEPROM14は、角速度センサ12のゲイン値などの調整値情報、レンズ鏡筒固有の情報等を記憶するメモリであって、CPU2に出力する。
信号処理回路15は、撮像素子3からの出力を受けて、ノイズ処理やA/D変換等の処理を行う回路である。
AFセンサ16は、AF(自動焦点調節)を行うためのセンサであって、CCD等を用いることができる。
レリーズスイッチ17は、カメラ1の撮影操作を行う部材であって、シャッタ駆動のタイミング等を操作するスイッチである。
背面液晶18は、カメラ1のカメラ筐体1Aの背面に設けられ、撮像素子3で撮影した被写体像(再生画像、ライブビュー画像)や操作に関連した情報(メニュー)などを表示するカラー液晶ディスプレイである。
シャッタ20は、ミラー19の後方に配置されている。シャッタ20には、ミラー19が上へ回転して撮影可能状態となったときに、被写体光が入射される。シャッタ20は、レリーズスイッチ17などによる撮影指示に応じてシャッタ幕を走行させ、撮像素子3に入射する被写体光を制御する。ミラー19の後方には、サブミラー19aが設けられており、被写体光をAFセンサ16に導いている。
レンズ鏡筒1Bは、ズームレンズ群4、フォーカスレンズ群5、ブレ補正レンズ群(光学素子)6、ズームレンズ群駆動機構7、フォーカスレンズ群駆動機構8、ブレ補正レンズ群駆動機構(光学素子駆動部)9、絞り10、絞り駆動機構11、角速度センサ12、及びレンズCPU2Bを備える。
レンズCPU2Bは、ズームレンズ群4、フォーカスレンズ群5、ブレ補正レンズ群6等のレンズ群の移動量演算を行う。ズームレンズ群駆動機構7、フォーカスレンズ群駆動機構8、ブレ補正レンズ群駆動機構9、及び絞り駆動機構11に移動量を指示してズームレンズ群4、フォーカスレンズ群5、ブレ補正レンズ群6を移動させる。
ズームレンズ群4は、ズームレンズ群駆動機構7により駆動され、光軸方向に沿って移動することにより、像の倍率を連続的に変化させるレンズ群である。
フォーカスレンズ群5は、フォーカスレンズ群駆動機構8により駆動され、光軸方向に移動して、焦点を合わせるレンズ群である。
ブレ補正レンズ群6(光学素子)は、VCM等のブレ補正レンズ群駆動機構9により光学的にブレ補正駆動され、光軸に垂直な面上で可動なレンズ群である。
絞り10は、絞り駆動機構11に駆動され、撮影レンズ(4,5,6)を通過する被写体光の光量を制御する機構である。
角速度センサ12は、それぞれセンサユニットに生じる振れの角速度を検出するセンサである。
図2は、本実施形態のブレ補正装置100のブロック図である。
ブレ補正装置100は、カメラCPU2A、レンズCPU2B、角速度センサ12、ブレ補正レンズ群駆動機構(レンズ駆動部)9、レンズ位置検出部21、及びブレ補正レンズ群6を備える。
カメラCPU2Aは、撮像素子3、信号処理部40及び動きベクトル演算部41を備える。
レンズCPU2Bは、増幅部31と、第1A/D変換部32、第2A/D変換部33、基準値演算部34、基準値補正量演算部35、積分部を内部に含む目標位置演算部36、センタバイアス演算部37、センタバイアス除去部38、駆動量演算部39を備える。
角速度センサ12は、レンズ鏡筒1BのX軸回り(Pitch)、Y軸回り(Yaw)、(X軸は、カメラの正位置での撮像素子3の受光面の水平方向の軸、Y軸は、鉛直方向の軸である)の角速度を検出する振動ジャイロ等のセンサである。
増幅部31は、角速度センサ12の出力を増幅する。
第1A/D変換部32は、増幅部31の出力をA/D変換する。
基準値演算部34は、角速度センサ12から得られた振動検出信号(第1A/D変換部32の出力)の基準値(補正角速度基準値)を演算する。
そして、基準値演算部34において演算された基準値を、第1A/D変換部32の出力から減算部43において減算する。
目標位置演算部36は、減算部43において基準値が減算された後の角速度センサ12の出力を基に、ブレ補正レンズ群6の目標位置を演算する。
センタバイアス演算部37は、目標位置演算部36によって算出された像振れ補正レンズ6の目標位置に基づいて、像振れ補正レンズ6を、その可動範囲の中心に向かって移動させるための向心力をバイアス量として演算する。
そして、像振れ補正レンズ6の目標位置から、算出したバイアス量を減算することにより像振れ補正レンズ6の制御位置を算出する。
このようにセンタリングバイアス処理を行うことで、像振れ補正レンズ6がハードリミットに衝突することを有効に防止することができ、さらには、撮影画像の見栄えを向上させることができる。
駆動量演算部39は、目標位置演算部36からの目標位置と、レンズ位置検出部21により検出され、第2A/D変換部33によりA/D変換された値から求められたブレ補正レンズ群6の現在位置から、ブレ補正レンズ群駆動機構9の駆動量を演算する。
撮像素子3は、撮影光学系の予定焦点面に設けられている。撮像素子3はCCDやCMOSなどのデバイスから構成され、入力される被写体の像を光電変換してアナログ画像信号を生成する。
信号処理部40は、撮像素子3により生成された画像信号について、所定の処理を行なう。実際には、図1の構成で動きベクトルを得るためには、ミラーアップし、スルー画(ライブビュー)を得て、撮像素子3に光(像)が届いた状態で演算する。
動きベクトル演算部41は、信号処理部40により処理された撮影された画像から、像の動き(動き方向、動き量)を示す動きベクトル(第1動きベクトル)を演算する。
具体的には、動きベクトル演算部41は、撮像素子3により撮像された連続する2つのフレーム画像データに含まれる輝度情報を比較することで、像の動き方向および動き量を検出し、第1動きベクトルを演算する。実際には、像の動きから手振れ相当の動きベクトルの演算を行う。
センタバイアス除去部38は、動きベクトル演算部41の出力である第1動きベクトル(MV1)から、センタバイアス演算部37において演算された(像振れ補正レンズ6の目標位置から減算された)バイアス量を減算する。
基準値補正量演算部(基準値補正部)35は、センタバイアス除去部35においてセンタバイアス量が除去された第2動きベクトル(MV2)をもとに、基準値補正量を演算する。
そして、減算部(基準値補正部)42は、基準値演算部34の出力から、基準値補正量演算部35により求めた基準値補正量を減算する。
次に、本実施形態のブレ補正装置100の動作の流れについて説明する。
図3は、本実施形態のブレ補正装置100の動作の流れを示したフローチャートである。
カメラ1の電源がONにされた後、ブレ補正装置100は光学防振の為の演算を開始する。カメラによっては、半押しスイッチ45が押された場合、ブレ補正装置100が光学防振の為の演算を開始する(ステップS001)。
角速度センサ12の出力を、増幅部31で増幅した後、第1A/D変換部32によりA/D変換する(ステップS002)。
基準値演算部34は、角速度センサ12の出力のA/D変換後の信号を基に、演算上の角速度の基準値(ゼロdeg/s相当の値)を算出する。角速度の基準値は、温度特性や、起動直後のドリフト特性等により変化するため、例えば、工場出荷時における角速度センサ12の静止時出力を基準値に用いることはできない。
基準値を算出方法について、所定時間の移動平均を演算する方法や、LPF処理により演算する方法が知られている。本実施形態では、LPF処理による基準値演算を用いることとする。
図4は基準値演算部34を説明する図であり、図4(a)は、基準値演算部34(HPF)、図4(b)は基準値演算部34のLPF34aを示した図である。
LPF34のカットオフ周波数fcは、0.1[Hz]程度の低い周波数に設定するのが一般的である。これは、手ブレは1〜10[Hz程度の周波数が支配的であることに起因する。0.1[Hz]のfcであれば、手ブレ成分に与える影響は少なく、良好なブレ補正を行うことができる。
しかしながら、実際の撮影時には、構図の微調整(パンニング検出できないレベルの)等、低周波の動きが加わるため、ω0演算結果に誤差を持ってしまうこともある。また、fcが低い(時定数が大きい)為に、一端誤差が大きくなってしまった場合、真値に収束するまでに時間を要してしまうという課題がある。本実施形態は、このω0の誤差を補正するものである。
図3に戻り、第1動きベクトルMV1の情報が更新された場合(S004,YES)、S005へ進み、更新されていない場合(S004,NO)は、S006へ進む。なお、このS004〜S005の説明については後に詳述する。
また、露光中は第1動きベクトルMV1の情報が得られないため、このステップは、露光直前までの実施となる。
基準値減算後の角速度センサ12の出力を積算し、焦点距離、被写体距離、撮影倍率、ブレ補正レンズ特性情報を基に、ブレ補正レンズ群6の目標位置を演算する(S006)。
ブレ補正レンズ群6が可動端へ到達することを防ぐため、センタバイアス処理を行う(S007)。
センタバイアス処理の方法については、目標位置情報に応じてバイアス量を設定する方法や、HPF処理(S006にて)等、種々あるが、ここでは方法は問わない。
センタバイアス成分を加味した目標位置情報と、ブレ補正レンズ位置情報の差分から、レンズ駆動量を演算する(S008)。
ブレ補正レンズ群6を目標位置まで駆動させ(S009)、S002へ戻る。
次に、基準値補正(S004〜S005、S011〜S016)について説明する。図5は、基準値補正演算を示すフローチャートである。
上述のように、第1動きベクトルMV1の情報が更新された場合(S004)、S005へ進む。更新されていない場合は、S006へ進む。
光学ブレ補正の制御周期は、MV1の更新周期に対して十分早い為、MV1が更新されるまでは、通常の防振と同様の演算処理を行う。ここでは、光学ブレ補正の制御周期1[ms]、第1動きベクトルMV1の更新周期:33[ms](=30[fps])とする。第1動きベクトルMV1の演算方法については、公知技術を用いる。
受信した第1動きベクトルMV1を全て合計する(S011)。
S007にて演算したセンタバイアス成分を、第1動きベクトルMV1と同一スケールに換算する(S012)。
換算方法は、焦点距離、被写体距離、撮影倍率、第1動きベクトルMV1の分解能情報を基に演算する。
Bias_MV=Bias_θ*f(1+β)/MV_pitch

Bias_MV:センタバイアス成分(動きベクトル同一スケール)
Bias_θ:センタバイアス成分(角度)
f:焦点距離
β:撮影倍率
MV_pitch:MV1ピッチサイズ
また、第1動きベクトルMV1は検出するまでに遅れ時間が発生するため、センタバイアス成分も、第1動きベクトルMV1と同等の遅れ時間を持たせることが好ましい。例えば、30[fps]で、3フレーム分の遅れ時間を持っている場合、約100[ms]遅れることになる。このため、100[ms]前のバイアス情報を用いることで、より正確に第1動きベクトルMV1に含まれる、センタバイアス成分が演算できる。
S012で演算したセンタバイアス成分を第1動きベクトルMV1から減算する(S013)。これにより、基準値誤差による第2動きベクトルMV2の情報を取得することができる。
最新の第2動きベクトルMV2(n)と1フレーム前の第2動きベクトルMV2(n−1)の差分:MV_diffを取得(S014)。
MV_diffを基に、基準値を補正する量を設定する。基準値は、以下の考えにより、補正量を設定する(S015)。

MV_diff>0:ω0_comp=−ω0_comp_def
MV_diff<0:ω0_comp=+ω0_comp_def
MV_diff=0:ω0_comp=0

ω0_comp :基準値補正量
ω0_comp_def:基準値補正常数
S015にて演算したω0_compをS003にて演算した基準値から減算する(S016)。具体的には、図4(b)中の、V4’の値を補正する。
図6(a)は、図4(b)中の、V4’の値を補正した基準値と経過時間との関係示したグラフである。図中点線は本実施形態による補正しなかった場合の基準値を示し、図中実線は、本実施形態により補正した場合の基準値を示す。
図6(b)はMV_diffと経過時間との関係を示したグラフである。
例えば、図6(b)の時刻t1のように、MV_diffがプラス方向の場合、(a)に示すように基準値はマイナスに補正される。
時間0の位置より2フレーム目(T=2)に動きベクトルの出力(プラス方向)があり、3、4、5フレーム目にも同様の出力がある。また、6、7フレーム目には動きベクトルの出力は無く、さらに8フレーム目には逆方向のMV_diff出力(マイナス方向に1ピクセル)がある。
これらMV_diff情報を用い、補正後の基準値を演算した結果が図6(a)のグラフである。時間0の位置より2フレーム目まではMV_diffの情報が得られないため、基準値は角速度の基準値をそのまま出力している。
次に、2フレーム目のMV_diffの情報より、角速度の基準値を補正し(MV_diffがプラス方向であったため、基準値から固定値を減算)、補正後の基準値を出力する。この値は次(3フレーム目)のMV_diffの情報を収得するまで一定値として保持される。
なお、減算される固定値は、これに限定されるものではなく、この値は、実験等で求められる。
同様に、次フレーム以降、MV_diffの情報により基準値は補正される。すなわち、MV_diffがプラス方向なら固定値を減算、MV_diffがマイナス方向なら固定値を加算、MV_diffが0なら値を継続する。そして、各フレームの間は補正角速度基準値は保持される。
このように、本実施形態では、MV_diffが求まる周期、すなわち、動きベクトルの検出周期に対応して、基準値は補正される。そして、フレーム間で基準値は一定値として保持される。このため、レンズCPU2Aには基準値演算部34における基準値の演算負荷が加わらず、センタバイアス除去部38におけるセンタバイアス成分を除去する演算等を迅速に行うことができるようになる。その結果、次フレームでの基準値の演算結果の精度が向上する。
なお、動きベクトルの検出精度が良い場合には基準値演算部34における基準値の演算を停止してもよい。そして、前フレーム時の基準値と、現フレームの動きベクトルと、現フレームのセンタバイアス量と、のみで現フレームの補正角速度基準値を算出することが可能となり、レンズCPU2B演算負荷を下げることができる。
また、動きベクトルの検出精度が悪い場合には、角速度基準値演算を停止せずに、一定時間経過後に、再度、角速度基準値演算と動きベクトルを用い補正角速度基準値を算出してもよい。
図7は、本実施形態の基準値に対する補正を行った場合(実線)と、基準値に対する補正を行わなかった場合(点線)との演算誤差を比較したグラフである。図示するように本実施形態によると、真値に対する演算誤差が小さくなる。
なお、動きベクトルを用いて基準値を補正することは、露光準備期間(半押し防振中、動画撮影時)のみであり、露光中は基準値を一定値とする。
図示するように、本実施形態によると、露光準備期間のみの基準値補正であるが、露光直前の基準値が、より真値に近い状態で露光を開始することが可能となるため、露光中においても、良好なブレ補正が可能となる。
(第2実施形態)
図8は本発明の第2実施形態を示す図6に対応する図である。第2実施形態では、時間が経過するに従い、動きベクトルの計算を1フレーム間隔から2フレーム間隔、3フレーム間隔と大きくしている。その他の処理については、第1実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
これは、基準値の精度が高まると、動きベクトルの大きさが小さくなり、動きベクトル検出分解能以下(実施例の場合1ピクセル)になってしまう可能性がある。この場合、動きベクトルの検出が不可能になるため、検出分解能以上の動きベクトルの大きさを確保するため、動きベクトルの計算の間隔となるフレーム数を増加させる。
なお、基準値が真値に近づき、また、センタバイアス成分も少ない場合には、動きベクトルは、「基準値の誤差+センタバイアス成分」であるため、その大きさは小さくなる。
基準値が安定するまでは1フレーム間の動きベクトルを使用し、安定後は離れたフレーム間の動きベクトルを使用する。これにより、基準値の収束を早めることができ、また、安定後の基準値の精度を確保することができるからである。
(変形形態)
以上、説明した実施形態に限定されることなく、以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態では、ブレ補正レンズ群を移動させることによりブレ補正を行う形態について説明したが、これに限定されない。例えば、撮像素子を移動させることによりブレ補正を行うものであっても良く、またブレ補正レンズ群と撮像素子とを移動させることによりブレ補正を行うものであっても良い。
(2)また、例えば、以下の条件において基準値補正を実施しないこととしてもよい。
・ブレ補正レンズが可動端(演算上のリミット値)を超えた場合
これは、動きベクトル情報に手ブレ成分が加わるため、基準値補正を行うことができない為である。
・動きベクトル情報に被写体ブレが含まれていると判定した場合
これは、基準値誤差と被写体ブレの切り分けができない為である。
・動きベクトル情報の信頼性が低いと判定された場合
なお、信頼性判定については、公知技術の為、説明は割愛する。
・構図変更判定中
・三脚判定中
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラ、1A:カメラ筐体、1B:レンズ鏡筒、2A:カメラCPU、2B:レンズCPU、3:撮像素子、4:ズームレンズ群、5:フォーカスレンズ群、6:ブレ補正レンズ群、7:ズームレンズ群駆動機構、8:フォーカスレンズ群駆動機構、9:ブレ補正レンズ群駆動機構、12:角速度センサ、21:レンズ位置検出部、31:増幅部、32:第1A/D変換部、33:第2A/D変換部、34:基準値演算部、35:センタバイアス除去部、35:基準値補正量演算部、36:目標位置演算部、37:センタバイアス演算部、38:センタバイアス除去部、39:駆動量演算部、40:信号処理部、41:ベクトル演算部、42:基準値補正部、43:減算部、100,200:ブレ補正装置

Claims (5)

  1. 光学系により形成された被写体の像を撮像し、第1信号を出力する撮像素子と、
    前記撮像素子を有する光学機器の動きを検出し、第2信号を出力する検出部と、
    前記検出部により検出された動きを補正するために駆動されるブレ補正部と、
    前記検出部による検出が開始しされてから第1時間が経過するまでは、前記第1信号のうち第2時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から動きベクトルを演算し、前記検出部による検出が開始されてから前記第1時間が経過した後は、前記第1信号のうち前記第2時間よりも長い第3時間の間隔で出力される前記第1信号から生成される画像から前記動きベクトルを演算する動きベクトル演算部と、
    前記動きベクトルと前記第2信号とを基に前記ブレ補正部の駆動量を演算する駆動量演算部と、
    を備えるブレ補正装置。
  2. 請求項1に記載のブレ補正装置において、
    前記駆動量演算部は、前記第2信号から演算される前記第2信号の基準値を前記動きベクトルを基に補正し、補正された前記基準値と前記第2信号とから前記ブレ補正部の駆動量を演算するブレ補正装置。
  3. 請求項2に記載のブレ補正装置において、
    前記駆動量演算部は、前記基準値を前記動きベクトルを基に補正した後、前記動きベクトルが更新されるまで補正された前記基準値を保持するブレ補正装置。
  4. 請求項3に記載のブレ補正装置において、
    前記駆動量演算部は、前記基準値を補正した後、前記第2信号に基づいた前記基準値の
    演算を停止するブレ補正装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のブレ補正装置を有するカメラ。
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