JP2018115518A - Closer device and door lock device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、クローザ装置及び車両用ドアロック装置に関する。 The present invention relates to a closer device and a vehicle door lock device.
通常、車両用のドアロック装置は、車両ドア及び車両開口部のいずれか一方にストライカを、いずれか他方にラッチを備える。これらストライカ及びラッチは、車両ドアの開閉動作に伴い相対移動することにより係合する。 Usually, a door lock device for a vehicle includes a striker at one of the vehicle door and the vehicle opening, and a latch at the other. The striker and the latch are engaged with each other by moving relative to the opening / closing operation of the vehicle door.
特許文献1のドアロック装置は、ラッチに対してストライカを相対移動不能に拘束すべく、アクチュエータの駆動力をセクターギヤを介してラッチに伝えることにより、ラッチをハーフラッチ状態からフルラッチ状態へ移行させるいわゆるクローズ動作させるクローザ装置を備える。
The door lock device of
特許文献1のクローザ装置は、ラッチのハーフラッチ状態を検出した際にクローズ動作させているが、異物の噛み込み等により、セクターギヤがラッチをハーフラッチ状態からラッチ状態へ移行させる開始位置にない場合、クローズ動作させることができない。ひいては、車両ドアを全閉状態へ移行させることができない。
The closer device of
本発明の目的は、クローズ動作が不能となりにくいクローザ装置及び車両用ドアロック装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a closer device and a vehicle door lock device that are difficult to close.
上記課題を解決するために、クローザ装置は、アクチュエータの駆動に伴い回転する駆動ギヤと、前記駆動ギヤの回転をストライカと係脱可能なラッチに伝えるラッチ機構と、前記駆動ギヤの回転位置を検出するギヤ検出部と、前記ラッチの回転位置を検出するラッチ検出部と、前記ギヤ検出部及び前記ラッチ検出部の検出結果に応じて前記アクチュエータの駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前回の前記ストライカと前記ラッチとが完全係合した後、前記駆動ギヤを予め設定されている設定位置に復帰させるべく前記アクチュエータを復帰駆動させるものであって、前記ギヤ検出部及び前記ラッチ検出部を通じて、前記ラッチが前記ストライカと半係合する位置に位置し、前記駆動ギヤが予め設定されている設定位置に位置しないと判断される場合、前記ラッチと前記ストライカとが完全係合するように前記アクチュエータを係合駆動させる前に、前記アクチュエータを前記復帰駆動させることを要旨とする。 In order to solve the above problems, the closer device detects a rotation position of the drive gear, a drive gear that rotates as the actuator is driven, a latch mechanism that transmits the rotation of the drive gear to a latch that can be engaged with and disengaged from the striker. A control unit that controls driving of the actuator according to a detection result of the gear detection unit and the latch detection unit. The unit drives the actuator to return to return the drive gear to a preset position after the previous striker and the latch are completely engaged, and the gear detection unit and the gear Through the latch detection unit, the latch is located at a position where it is half-engaged with the striker, and the drive gear is located at a preset position. If it is determined that there is no, before the actuator is driven engageable to said latch and the striker are fully engaged, and summarized in that for the return drive the actuator.
この構成によれば、例えばラッチ機構に異物等が噛み込むなどしてラッチが設定位置に復帰していない場合、再度アクチュエータを復帰駆動させる。復帰駆動させるタイミングが異なることにより、先の復帰駆動時にラッチが設定位置に復帰できない要因も、クローザ装置の適用対象の振動等により、解消される場合がある。このように、制御部における処理を加えるだけで、クローズ動作が不能となりにくいクローザ装置を提供することができる。制御部における処理を加えるだけなので、コストの上昇を抑制する効果もある。 According to this configuration, when the latch has not returned to the set position due to, for example, foreign matter or the like entering the latch mechanism, the actuator is driven to return again. When the return drive timing is different, the factor that the latch cannot return to the set position at the time of the previous return drive may be eliminated by the vibration of the application target of the closer device. In this way, it is possible to provide a closer device that is unlikely to be closed by simply adding processing in the control unit. Since only the processing in the control unit is added, there is an effect of suppressing an increase in cost.
上記構成において、前記アクチュエータが前記係合駆動するときの前記駆動ギヤの回転方向、及び前記アクチュエータが前記復帰駆動するときの前記駆動ギヤの回転方向は、互いに逆方向であることが好ましい。 In the above configuration, it is preferable that the rotation direction of the drive gear when the actuator is driven to engage and the rotation direction of the drive gear when the actuator is driven to return are opposite to each other.
この構成のように、係合駆動の際の駆動ギヤの回転方向と復帰駆動の際の駆動ギヤの回転方向とが異なる場合、ラッチ機構の各構成の回転方向も係合駆動の際と復帰駆動の際とで異なるので、ラッチ機構において異物を噛み込んでも、これが解消される可能性が高い。 When the rotation direction of the drive gear at the time of engagement drive is different from the rotation direction of the drive gear at the time of return drive as in this configuration, the rotation direction of each component of the latch mechanism is also different from that at the time of engagement drive and return drive. Therefore, even if foreign matter is caught in the latch mechanism, there is a high possibility that this will be solved.
上記構成のクローザ装置は、前記ラッチが前記ストライカと半係合から完全係合へ移行することにより、適用対象の開閉体を全閉状態へ移行させるものであって、前記制御部は、前記ラッチ検出部を通じて、前記ラッチが前記ストライカと半係合する位置に位置したことの検出後、安全性を担保するためにあらかじめ設定された第1設定時間を経過してから前記アクチュエータを駆動させることが好ましい。 The closer device configured as described above shifts the opening / closing body to be applied to a fully closed state when the latch shifts from the half-engagement to the full-engagement with the striker, and the control unit includes the latch After detecting that the latch is located at a position half-engaged with the striker through the detection unit, the actuator may be driven after a first set time set in advance to ensure safety. preferable.
この構成によれば、第1設定時間分だけ、開閉体が不完全に閉じられた状態から全閉状態へ移行するまでの時間が確保されているので、開閉体に人体等の異物がはさまれにくい。 According to this configuration, since the time until the opening / closing body shifts from the incompletely closed state to the fully closed state is secured for the first set time, a foreign object such as a human body is sandwiched between the opening / closing body. It's hard to get it.
上記構成において、前記アクチュエータの前記係合駆動と前記復帰駆動とを切り替えるべく接点状態を切り替えるリレーを有し、前記制御部は、接点保護に十分な時間に設定されているリレー保護タイムを経過してから、前記係合駆動をさせる接点状態と、前記復帰駆動をさせる接点状態とを切り替えることが好ましい。 In the above configuration, a relay that switches a contact state to switch between the engagement drive and the return drive of the actuator, and the control unit has passed a relay protection time that is set to a time sufficient for contact protection. After that, it is preferable to switch between a contact state in which the engagement drive is performed and a contact state in which the return drive is performed.
この構成によれば、リレーにおける不具合が抑制され、ひいてはクローザ装置のクローズ動作が不能となりにくい。
上記課題を解決するために、車両用ドアロック装置は、上記記載のクローザ装置を備えることを要旨とする。
According to this configuration, the malfunction in the relay is suppressed, and as a result, the closing operation of the closer device is not easily disabled.
In order to solve the above problems, a vehicle door lock device includes the closer device described above.
本発明のクローザ装置及び車両用ドアロック装置は、クローズ動作が不能となりにくい。 In the closer device and the vehicle door lock device of the present invention, it is difficult for the closing operation to be disabled.
以下、クローザ装置の制御部としてのECUを構成に含む車両用ドアロック装置の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図3に示すように、車両用のドアロック装置1は、図示しない車両ドアの開閉動作に伴い相対移動するストライカ10に係合するラッチ機構20と、その係合したストライカ10を相対移動不能に拘束すべくラッチ機構20をハーフラッチ状態からフルラッチ状態へと移行させるクローザ装置30と、を備えている。
Hereinafter, an embodiment of a vehicle door lock device including an ECU as a control unit of the closer device will be described with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 to 3, the vehicle
尚、本実施形態のドアロック装置1は、図示しない車両のバックドアに設けられている。そして、車両の後方開口部に設けられたストライカ10を相対移動不能に拘束することにより、そのバックドアを全閉状態に保持することが可能になっている。
In addition, the
詳述すると、本実施形態のドアロック装置1は、ストライカ入出部41を有したベースプレート42を備えている。そして、ラッチ機構20は、そのストライカ入出部41に進入したストライカ10に係合するラッチ43と、このストライカ10に係合するポール44と、を備えている。
More specifically, the
具体的には、ベースプレート42は、略平板状に形成された基部42aを有している。尚、本実施形態のベースプレート42は、板材を塑性加工(プレス加工)することにより形成されている。そして、ストライカ入出部41は、その基部42aの一端をスリット状に切り欠くかたちで設けられている。
Specifically, the
また、このベースプレート42の基部42a上には、そのストライカ入出部41を溝幅方向(図1及び図3中、左右方向)に挟む態様で、二本の支持軸45,46が立設されている。本実施形態では、これらの各支持軸45,46は、その基端側がベースプレート42の基部42aを貫通するかたちで回動可能に設けられている。そして、ラッチ43及びポール44は、それぞれ、これらの各支持軸45,46に固定されることにより、当該各支持軸45,46と一体に回動するように構成されている。
Further, on the
さらに詳述すると、図4〜図10に示すように、略平板状に形成されたラッチ43には、その外周面に開口するストライカ係合溝47が形成されている。また、ラッチ43は、図示しないラッチ付勢バネ(コイルバネ)によって、各図中、反時計回り方向に回動付勢されている。更に、このラッチ43は、ベースプレート42に設けられたストッパ部(図示略)に当接することにより、上記ストライカ入出部41にストライカ係合溝47の開口端が臨む位置において、そのラッチ付勢バネの付勢力に基づく回動が規制されるようになっている。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これにより、そのストライカ入出部41に進入したストライカ10がラッチ43のストライカ係合溝47に係合するように構成されている。
More specifically, as shown in FIGS. 4 to 10, the
一方、ポール44は、図示しないポール付勢バネ(捩りコイルバネ)によって、各図中、時計回り方向に回動付勢されている。また、ポール44には、そのポール付勢バネの付勢力に基づく回動によって、ラッチ43の外周面に近接する方向に移動する係合部44aが設けられている。更に、ポール44は、ストライカ係合溝47にストライカ10が係合した状態で、その係合部44aがラッチ43の外周面に係合するように構成されている。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これにより、そのラッチ43のストライカ係合溝47にストライカ10が係合する状態を保持することが可能になっている。
On the other hand, the
即ち、図5及び図6に示すように、ストライカ入出部41に進入したストライカ10は、ストライカ係合溝47に係合することにより、そのラッチ43を押圧しつつ、ストライカ入出部41内を奥側(各図中、下側から上側)に向かって相対移動する。そして、これにより、そのラッチ付勢バネの付勢力に抗して、各図中、時計回り方向にラッチ43が回動する。
That is, as shown in FIGS. 5 and 6, the
また、このとき、ポール44の係合部44aは、ポール付勢バネの付勢力に基づきラッチ43の外周面に押し当てられた状態で、見かけ上、その当接するラッチ43の外周面上を摺動する。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これにより、その外周面に形成されたラッチ43側の係合部43aにポール44側の係合部44aが係合することで、ラッチ43の回動が規制されるようになっている。
At this time, the engaging
具体的には、本実施形態では、このラッチ43側の係合部43aは、ストライカ係合溝47の開口端、詳しくは、そのストライカ10が係合することにより押圧される側(各図中、上側)の側壁面に設定されている。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これにより、そのラッチ付勢バネによる付勢方向、つまりはストライカ係合溝47からストライカ10が排出される方向の回動を規制することで、そのラッチ43にストライカ10が係合する状態を保持する構成になっている(ハーフラッチ状態)。
Specifically, in the present embodiment, the engaging
また、本実施形態のドアロック装置1は、このようにラッチ機構20がハーフラッチ状態となった場合には、当該ラッチ機構20をクローズ動作させるべく、そのクローザ装置30が作動するように構成されている。
In addition, the
即ち、図7及び図8に示すように、本実施形態のラッチ機構20は、クローザ装置30に駆動されることにより、そのハーフラッチ状態に対応する回動位置(図6参照、ハーフラッチ位置Ph)からラッチ付勢バネの付勢力に抗してラッチ43がクローズ方向(各図中、時計回り方向)に回動するように構成されている。また、ポール44は、ラッチ43の周面に形成された第2の係合部43bに係合することにより、そのクローズ方向に回動した位置(図8参照、フルラッチ位置Pf)において、ラッチ付勢バネの付勢力に基づくラッチ43の回動を規制するように構成されている。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これにより、そのラッチ43のストライカ係合溝47に係合するストライカ10を相対移動不能に拘束するフルラッチ状態に移行する構成になっている。
That is, as shown in FIGS. 7 and 8, the
更に、本実施形態のドアロック装置1は、例えば、図示しない開動作スイッチに対する操作入力等に基づいて、そのラッチ機構20をリリース動作させるべく、クローザ装置30が作動するように構成されている。
Furthermore, the
即ち、図9及び図10に示すように、本実施形態のラッチ機構20は、クローザ装置30に駆動されることにより、そのポール44がポール付勢バネの付勢力に抗して、各図中、反時計回り方向に回動するように構成されている(リリース位置Pr)。また、ラッチ43は、これによりポール44との係合による回動規制が解除されることで、そのラッチ付勢バネの付勢力に基づいて、反クローズ方向に回動する(図10中、反時計回り方向)。そして、本実施形態のラッチ機構20は、これによりストライカ10の拘束を解除し、当該ストライカ10をストライカ係合溝47から排出することで、図4に示されるようなアンロック状態に復帰するように構成されている。
That is, as shown in FIGS. 9 and 10, the
(クローザ装置)
次に、本実施形態のドアロック装置1に設けられたクローザ装置30について説明する。
(Closer device)
Next, the
図1〜図3に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、クローズモータ50を駆動源とするアクチュエータ51と、そのアクチュエータ51の回転を減速する減速機構52と、を備えている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
詳述すると、本実施形態のドアロック装置1は、上記のようにラッチ機構20のロック部材を構成するラッチ43及びポール44の各支持軸45,46とともにベースプレート42の基部42a上に立設された二本の支持軸55,56を備えている。尚、本実施形態では、各支持軸55,56の基端部は、ベースプレート42の基部42aに対して相対回転不能に固定されている。また、これらの各支持軸55,56には、それぞれ減速ギヤ(61,62)が軸支されている。そして、本実施形態の減速機構52は、その支持軸55に軸支された第1減速ギヤ61側に、アクチュエータ51の出力ギヤ(図示略、ピニオン又はウォーム)が噛合されるようになっている。
Specifically, the
具体的には、本実施形態では、支持軸55には、その第1減速ギヤ61と一体に回動するピニオンギヤ63が支持されている。尚、本実施形態では、このピニオンギヤ63は、両者の間に介在されるスペーサ64とともに第1減速ギヤ61と一体に形成されている。また、第2減速ギヤ62は、このピニオンギヤ63に噛合する状態で支持軸56に支持されている。そして、本実施形態の減速機構52は、その図示しないアクチュエータ51の出力ギヤと第1減速ギヤ61との間のギヤ比、及びピニオンギヤ63と第2減速ギヤ62とのギヤ比に基づいて、そのアクチュエータ51の回転を減速する構成になっている。
Specifically, in the present embodiment, a
また、本実施形態のクローザ装置30は、減速機構52を介してアクチュエータ51に駆動される第1駆動ギヤ71と、この第1駆動ギヤ71に噛合することにより回動する第2駆動ギヤ72を備えている。本実施形態では、第1駆動ギヤ71は、減速機構52の最終ギヤを構成する第2減速ギヤ62と一体に形成されている。そして、第2駆動ギヤ72は、ラッチ43の支持軸45に軸支されたラッチレバー73と一体に形成されている。
In addition, the
具体的には、本実施形態のラッチレバー73は、略平板状の外形を有して支持軸45に軸支されることによりラッチ43と平行に配置される連結部73aを備えている。また、この連結部73aの周縁部には、周方向に並ぶ複数のギヤ歯74が形成されている。そして、本実施形態のラッチレバー73は、これにより、その連結部73aと第2駆動ギヤ72として機能するセクターギヤ75とが一体に形成された構成になっている。
Specifically, the
更に、このラッチレバー73は、その連結部73aの周縁部から支持軸45の延伸方向に沿ってラッチ43側に延びるレバー部73bを備えている。そして、本実施形態のラッチ43には、このレバー部73bに対する係合部43dが設けられている。
Further, the
即ち、ラッチレバー73は、第2駆動ギヤ72に歯合する第1駆動ギヤ71を介してアクチュエータ51の駆動力が伝達されることにより回動する。そして、本実施形態のクローザ装置30は、そのラッチレバー73がラッチ43を回動させることにより、ラッチ機構20をクローズ動作させる構成になっている。
That is, the
さらに詳述すると、図11〜図16に示すように、本実施形態の第1駆動ギヤ71には、そのギヤ歯76が形成された周方向範囲において第2駆動ギヤ72に噛合するセクターギヤ77が用いられている。そして、この第1駆動ギヤ71の初期位置P0は、その第2駆動ギヤ72と歯合しない回動位置に設定されている。
More specifically, as shown in FIGS. 11 to 16, the
即ち、本実施形態のクローザ装置30は、待機状態となる通常時には、これら第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72との間でアクチュエータ51のトルク伝達経路が切断された状態となるように構成されている。そして、これにより、ラッチ43の自由回動を許容することで、ラッチ機構20の円滑な動作を担保する。詳しくは、そのアンラッチ状態からハーフラッチ状態への移行、及びフルラッチ状態からアンラッチ状態への移行が円滑に行われるようになっている。
That is, the
また、図11〜図13に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、ラッチ43に対するストライカ10の係合によりラッチ機構20がハーフラッチ状態に移行した後のクローズ作動時には、その減速機構52の最終ギヤを構成する第2減速ギヤ62が、各図中、反時計回り方向(第1方向)に回動するように構成されている。即ち、この第2減速ギヤ62と一体に第1駆動ギヤ71が回動して第2駆動ギヤに噛合しない状態から当該第2駆動ギヤ72に噛合する状態に移行することにより、そのクローズ作動時におけるアクチュエータ51のトルク伝達経路が確立される。そして、本実施形態のクローザ装置30は、これにより第2駆動ギヤ72に伝達される駆動力に基づいて、その第2駆動ギヤ72と一体に形成されたラッチレバー73がクローズ方向(各図中、時計回り方向)に回動する構成になっている。
Further, as shown in FIGS. 11 to 13, the
ここで、図12及び図14に示すように、本実施形態の第1駆動ギヤ71及び第2駆動ギヤ72は、それぞれ、その互いの噛み合いが開始される部分におけるギヤ歯間隔α1,β1が、その他の部分のギヤ歯間隔α0,β0よりも広く設定されている。具体的には、第1駆動ギヤ71を構成するセクターギヤ77は、その噛み合い開始端を構成する第1ギヤ歯76aと第2ギヤ歯76bとの間が、第2ギヤ歯76bと第3ギヤ歯76cとの間、及びそれ以降の各ギヤ歯76c〜76eの間よりも大きく開いたギヤ形状を有している。同様に、第2駆動ギヤ72を構成するセクターギヤ75もまた、その噛み合い開始端を構成する第1ギヤ歯74aと第2ギヤ歯74bとの間が、第2ギヤ歯74bと第3ギヤ歯74cとの間、及びそれ以降の各ギヤ歯74c〜74eの間よりも大きく開いたギヤ形状を有している。そして、本実施形態のクローザ装置30は、これにより、その第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72との噛み合いが開始される際、それぞれのギヤ歯74,76が干渉しないように構成されている。
Here, as shown in FIG. 12 and FIG. 14, the
また、本実施形態のラッチレバー73は、そのラッチ43の支持軸45に対して相対回動可能に設けられている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、図12に示されるような第2駆動ギヤ72に対する第1駆動ギヤ71の噛み合いが開始される回動位置(噛み合い開始位置P1)においては、そのラッチレバー73のレバー部73bがラッチ43の係合部43dに対して係合しないように構成されている。
Further, the
具体的には、本実施形態のラッチレバー73は、その支持軸45の延伸方向に延びるレバー部73bが、ラッチ43の径方向外側に配置されるように構成されている。また、ラッチ43の係合部43dは、そのラッチ43の周縁部分から径方向外側に突出する態様で設けられている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、図12に示すように、第1駆動ギヤ71が噛み合い開始位置P1にある場合には、そのラッチレバー73側の係合部を構成するレバー部73bとラッチ43側の係合部43dとの間に周方向の隙間Xが形成される構成になっている。
Specifically, the
即ち、本実施形態のクローザ装置30は、第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72とが噛み合う際、この隙間Xの存在によって、その第2駆動ギヤ72と一体に形成されたラッチレバー73のレバー部73bがラッチ43の係合部43dに係合することなく空走するようになっている。
That is, in the
具体的には、この隙間Xは、図13に示すように、第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72との間が、それぞれ複数のギヤ歯74,76で噛み合う状態となる回動位置(噛み合い確立位置P2)において消失する。つまりは、その空走するラッチレバー73のレバー部73bがラッチ43の係合部43dに当接するように設定されている。更に、このラッチ43の係合部43dに当接したラッチレバー73のレバー部73bは、そのラッチ43の係合部43dを周方向に押圧する。そして、本実施形態のクローザ装置30は、これにより、その第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72との間の安定的な噛み合いが確立された状態で、アクチュエータ51の駆動力によりラッチ43をクローズ方向に回動させることが可能となっている。
Specifically, as shown in FIG. 13, the gap X is a rotational position where the
また、図15及び図16に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、ラッチ機構20がフルラッチ状態となった場合、つまり当該ラッチ機構20のクローズ動作が完了した場合には、その第2減速ギヤ62及び第1駆動ギヤ71の回動方向が反転(同図中、時計回り方向に回動)するように構成されている。そして、これにより、その第1駆動ギヤ71の回動位置をラッチ機構20のクローズ動作が完了したクローズ完了位置P3(図15参照)から第2駆動ギヤ72に歯合しない初期位置P0(図16参照)に復帰させることで、そのクローズ作動を終了する構成になっている。
Further, as shown in FIGS. 15 and 16, the
即ち、フルラッチ状態においては、そのポール44との係合関係に基づいてラッチ付勢バネの付勢力に基づくラッチ43の回動が規制されている(図8参照)。また、ラッチレバー73のレバー部73bは、そのラッチレバー73がクローズ方向に回動する場合にのみ、ラッチ43の係合部43dを押圧する構成になっている。そして、本実施形態のドアロック装置1は、これにより、その第1駆動ギヤ71の反転回動に伴いラッチレバー73が反クローズ方向(同図中、反時計回り方向)に回動した後においても、そのラッチ機構20がフルラッチ状態で保持されるようになっている。
That is, in the full latch state, the rotation of the
また、本実施形態のラッチレバー73は、図2、図3、及び図14に示すように、レバー付勢バネ78(捩りコイルバネ)の付勢力に基づいて、反クローズ方向に回動付勢されている。具体的には、本実施形態のクローザ装置30は、そのベースプレート42の基部42a上にハウジング79を保持する構成となっている。そして、レバー付勢バネ78を含む各付勢バネ(ラッチ用及びポール用)は、それぞれ、このハウジング79に保持されている。
Further, as shown in FIGS. 2, 3, and 14, the
更に、本実施形態では、このハウジング79には、そのレバー付勢バネ78に付勢されたラッチレバー73に当接することにより当該ラッチレバー73の回動を規制するストッパ部80が設けられている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、これにより、その第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72とが歯合しない状態となった場合に、当該第2駆動ギヤ72の噛み合い開始端(第1ギヤ歯74a)を所定の噛み合い開始位置P1´に保持する構成になっている。
Further, in the present embodiment, the
また、図1、図2、及び図17〜図19に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、第1駆動ギヤ71と一体に回動する押圧ピン81と、この押圧ピン81に押圧されることにより回動するオープンレバー82と、を備えている。
As shown in FIGS. 1, 2, and 17 to 19, the
本実施形態の押圧ピン81は、支持軸56の延伸方向に沿って延びる軸形状を有して第2減速ギヤ62に固定されている。また、オープンレバー82は、第2減速ギヤ62の支持軸56に軸支されている。更に、本実施形態では、これらの押圧ピン81及びオープンレバー82は、支持軸56の延伸方向において第1駆動ギヤ71を構成するセクターギヤ77の反対側、即ち図1及び図2中、第2減速ギヤ62よりも上側に配置されている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、上記クローズ作動時に第1駆動ギヤ71と第2駆動ギヤ72と噛合する第1方向とは逆向きの第2方向(図17〜図19中、時計回り方向)に第2減速ギヤ62が回動することによって、その押圧部材としての押圧ピン81がオープンレバー82を押圧するように構成されている。
The
具体的には、オープンレバー82は、支持軸56に基端側が軸支された略L字平板形状を有している。尚、本実施形態のオープンレバー82は、板材を塑性加工(プレス加工)することにより形成されている。また、このオープンレバー82の先端部分には、折曲加工により押圧部82aが形成されている。そして、押圧ピン81との当接部82bは、その押圧ピン81の軸形状(円柱形状)に合わせて湾曲した円弧形状を有している。
Specifically, the
また、本実施形態では、ポール44の支持軸46には、そのポール44と一体に回動するリフトレバー84が設けられている。本実施形態のリフトレバー84は、その先端側が支持軸46の軸線方向に沿って延びるように当該支持軸46に固定される断面略L字状のレバー本体84aと、このレバー本体84aの側方に延びる当接部84bと、を備えている。尚、このリフトレバー84もまた、板材を塑性加工(プレス加工)することにより形成されている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、そのオープンレバー82の押圧部82aがリフトレバー84の当接部84bを押圧してポール44を回動させることにより、そのラッチ機構20をリリース動作させる構成になっている。
In the present embodiment, the
詳述すると、図17〜図19に示すように、本実施形態の押圧ピン81は、第1駆動ギヤ71を構成するセクターギヤ77の第1ギヤ歯74aとの間に支持軸56を挟む位置、即ち周方向に略180°離間する位置において第2減速ギヤ62に固定されている。そして、この押圧ピン81の初期位置P0´は、第2減速ギヤ62の支持軸56に軸支されたオープンレバー82に当接しない回動位置に設定されている。
More specifically, as shown in FIGS. 17 to 19, the
即ち、本実施形態のクローザ装置30は、待機状態となる通常時(図11参照)には、これら押圧ピン81とオープンレバー82との間でアクチュエータ51のトルク伝達経路が切断された状態となるように構成されている。そして、これにより、ポール44の自由回動を許容することで、ラッチ機構20の円滑な動作を担保する構成になっている。
That is, the
また、本実施形態のクローザ装置30は、例えば、開動作スイッチ(図示略)に対する操作入力等、開動作要求に基づくリリース作動時には、その減速機構52の最終ギヤを構成する第2減速ギヤ62が第2方向(各図中、反時計回り方向)に回動するように構成されている。そして、図18に示すように、本実施形態の押圧ピン81は、これにより、第1駆動ギヤ71とともに第2減速ギヤ62と一体回動することで、オープンレバー82の当接部82bに当接するようになっている(当接位置P4)。
Further, the
即ち、本実施形態では、このように押圧ピン81がオープンレバー82に当接して当該オープンレバー82を押圧する状態に移行することで、そのリリース作動時におけるアクチュエータ51のトルク伝達経路が確立される。そして、図19に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、これにより押圧ピン81と一体に回動するオープンレバー82がリフトレバー84を押圧することで、その支持軸56を介して当該リフトレバー84に連結されたポール44をラッチ43から離間する方向(リリース方向、同図中、反時計回り方向)に回動させる構成になっている。
That is, in the present embodiment, the torque transmission path of the
また、本実施形態のクローザ装置30は、そのラッチ43とポール44との係合が解除されることによりラッチ機構20がアンラッチ状態となった場合、つまり当該ラッチ機構20のリリース動作が完了した場合には、その第2減速ギヤ62及び押圧ピン81の回動方向が反転(同図中、反時計回り方向に回動)するように構成されている。そして、これにより、上述のクローズ作動時と同様、その押圧ピン81の回動位置をラッチ機構20のリリース動作が完了したリリース完了位置P5から初期位置P0´に復帰させることで、そのリリース作動を終了する構成になっている。
Further, in the
尚、図2及び図3に示すように、本実施形態のオープンレバー82は、支持軸56に嵌挿された捩りコイルバネ85の付勢力により回動付勢されている。また、このオープンレバー82は、図示しないストッパに当接することによって、その捩りコイルバネ85の付勢力に基づく回動が規制されるようになっている。そして、本実施形態のクローザ装置30は、これにより、そのオープンレバー82に対する押圧ピン81の当接位置P4(図18参照)が一定となるように構成されている。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
さらに詳述すると、図1に示すように、本実施形態のクローザ装置30は、アクチュエータ51のクローズモータ50に駆動電力を供給するECU90を備えている。
本実施形態のECU90は、ラッチ43の回動位置がハーフラッチ状態に対応するハーフラッチ位置Phにあること(図6参照)を検出するハーフラッチSW91、及びフルラッチ状態に対応するフルラッチ位置Pfにあること(図8参照)、すなわち、車両ドアの開閉状態を検出するカーテシSW92にそれぞれ接続されている。
More specifically, as shown in FIG. 1, the
The
また、ECU90は、ラッチレバー73の回動位置がラッチ43の回動に影響を与えない元位置Pmにあることを(図11参照)を検出する元位置SW93に接続されている。なお、ラッチレバー73の元位置は、ラッチ43の係合部43dの回動軌跡上にラッチレバー73が、特にレバー部73bが位置しない位置と規定される。
Further, the
また、ECU90には、例えば、開動作スイッチ(図示略)が操作された場合等、そのラッチ機構20によるストライカ10の拘束を解除すべき旨を示すリリース信号が入力されるようになっている。
In addition, a release signal indicating that the restraint of the
そして、本実施形態のECU90は、これら各スイッチの出力信号に基づいて、その駆動電力を供給するクローズモータ50の回転、つまりは、アクチュエータ51の作動を制御するように構成されている。
The
より詳述すると、図20に示すように、ECU90は、バッテリ電力+Bが投入される入出力回路、入出力電源供給回路、ウェイクアップ入力回路、入力回路、出力回路、及びマイコン96を備える。出力回路は、クローズモータ50への電源供給経路を切り替えるためのリレー97を有する。マイコン96がリレー97の接点状態を切り替えることにより、クローズモータ50の駆動方向が切り替わる。
More specifically, as shown in FIG. 20, the
次に、図示しない車両ドアが閉じ操作され、ラッチ43がハーフラッチ位置Phに位置することを検出した場合のECU90の処理手順について説明する。なお、本例において、ハーフラッチSW91がONとされている状態は、ラッチ43がハーフラッチ位置Phに位置しないことを、ハーフラッチSW91がOFFとされている状態は、ラッチ43がハーフラッチ位置Phに位置することを示す。また、元位置SW93がONとされている状態は、ラッチレバー73が元位置Pmに位置しないことを、元位置SW93がOFFとされている状態は、ラッチレバー73が元位置Pmに位置することを示す。さらに、カーテシSW92がONとされている状態は、図示しない車両ドアが開いている(全閉状態にない)ことを、カーテシSW92がOFFとされている状態は、図示しない車両ドアが閉まっている(全閉状態にある)ことを示す。
Next, a processing procedure of the
図21に示すように、ハーフラッチSW91がONからOFFに切り替えられたことをトリガに当該処理をスタートすると、ECU90は、クローザディレイタイムをカウントした後(ステップS1)、元位置SW93がOFFであるか否かを判断する(ステップS2)。
As shown in FIG. 21, when the process starts with the
ステップS2でYES、すなわち元位置SW93がOFFである場合、ECU90は、クローズモータ50を正転駆動させ(ステップS3)、その後、ハーフラッチSW91がOFFからONに切り替わったか否かを判断する(ステップS4)。
If YES in step S2, that is, if the original position SW93 is OFF, the
ステップS4でYES、すなわち、ハーフラッチSW91がOFFからONに切り替わった場合、ECU90は、クローズモータ50を停止させ(ステップS5)、リレー保護タイムをカウントする(ステップS6)。
If YES in step S4, that is, if the
なお、クローズモータ50の正転駆動により、ラッチレバー73が時計方向に回転する。これに伴い、ラッチ43は、ラッチレバー73に連れ動きし、時計方向に回転することにより、ストライカ10を引き込む(クローズ動作)。これにより、車両ドアは、半ドア状態から全閉状態に移行される。また、ハーフラッチSW91がOFFからONに切り替わるとき、必然的に元位置SW93がOFFからONに切り替わる。
Note that the
次に、ECU90は、クローズモータ50を逆転駆動させ(ステップS7)、その後、元位置SW93がONからOFFに切り替わったか否かを判断する(ステップS8)。
ステップS8でYES、すなわち、元位置SW93がONからOFFに切り替わった場合、ECU90は、クローズモータ50を停止させ(ステップS9)、一連の処理を終了する。
Next, the
If YES in step S8, that is, if the original position SW93 is switched from ON to OFF, the
なお、ステップS4でNO、すなわち、ハーフラッチSW91がOFFからONに切り替わらない場合、ECU90は、その処理をステップS2に移行する。
また、ステップS8でNO、すなわち、元位置SW93がONからOFFに切り替わらない場合、ECU90は、その処理をステップS7に移行する。
Note that if NO in step S4, that is, if the
If NO in step S8, that is, if the original position SW93 is not switched from ON to OFF, the
なお、ステップS2でNO、すなわち、元位置SW93がONである場合、ECU90は、クローズモータ50を逆転駆動させ(ステップS10)、その後、元位置SW93がONからOFFに切り替わったか否かを判断する(ステップS11)。
Note that if NO in step S2, that is, if the original position SW93 is ON, the
ステップS11でYES、すなわち、元位置SW93がONからOFFに切り替わった場合、ECU90は、クローズモータ50を停止させ(ステップS12)、リレー保護タイムをカウントした後(ステップS13)、その処理をステップS3に移行する。
If YES in step S11, that is, if the original position SW93 is switched from ON to OFF, the
なお、ステップS11でNO、すなわち、元位置SW93がONからOFFに切り替わらない場合、ECU90は、その処理をステップS10に移行する。
次に、ECU90を採用したことによるドアロック装置の効果について説明する。
If NO in step S11, that is, if the original position SW93 is not switched from ON to OFF, the
Next, the effect of the door lock device by adopting the
上記ECU90の処理手順に示したように、ECU90は、車両ドアが半ドアから全閉状態へ移行した後、クローズモータ50を逆転駆動させて(ステップS7)、ラッチレバー73を元位置Pmに復帰させている。
As shown in the processing procedure of the
さて、本例のECU90は、ハーフラッチSW91がONからOFFに切り替えられても、元位置SW93がONのとき(ステップS1でNOのとき)、クローズモータ50を逆転駆動させる(ステップS10の処理)。
Now, even if the half latch SW91 is switched from ON to OFF, the
このように、例えばラッチ機構20に異物等が噛み込むなどしてラッチレバー73が元位置Pmに復帰していない場合、再度アクチュエータ51(クローズモータ50)を復帰駆動させている。このため、アクチュエータを復帰駆動させるタイミングが異なることにより、先の復帰駆動時にラッチレバー73が元位置Pmに復帰できない要因も、車両の振動等により、解消される場合がある。このように、ECU90における処理を変更するだけで、クローズ動作が不能となりにくいクローザ装置30を提供することができる。ECU90における処理を変更するだけなので、車両用のドアロック装置1としてのコストの上昇を抑制する効果もある。
As described above, when the
また、クローズモータ50が正転駆動(係合駆動)する場合と逆転駆動(復帰駆動)する場合とで、ラッチ機構20の各構成の回転方向とが逆になるので、当該ラッチ機構20において異物を噛み込んでも、これが解消される可能性が高い。
Further, since the rotation direction of each component of the
さらに、ECU90は、クローズモータ50を正転駆動させる前に(ステップS3より前に)、クローザディレイタイムをカウントする(ステップS1)構成としている。すなわち、半ドア状態から全閉状態に移行する前にクローザディレイタイムが確保されているので、車両ドアに人体等の異物が挟まれにくい。
Further, the
また、ECU90は、クローズモータ50を正転駆動から逆転駆動に切り替える間(ステップS3とステップS7との間)、或いは、クローズモータ50を逆転駆動から正転駆動に切り替える間(ステップS10とステップS3との間)に、リレー保護タイムをカウントする(ステップS6,S13)構成としている。これにより、リレー97における不具合が抑制され、ひいては、クローザ装置30のクローズ動作が不能となりにくい。
Further, the
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態は、車両のバックドアに設けられたドアロック装置1に具体化したが、その他のドアに用いられるドアロック装置に適用してもよい。
In addition, you may change the said embodiment as follows.
-Although the said embodiment was actualized in the
・上記実施形態では、第1駆動ギヤ71は、減速機構52を介してアクチュエータ51に駆動されることとしたが、アクチュエータ51から第1駆動ギヤ71までのトルク伝達経路は任意に変更してもよい。
In the above embodiment, the
・上記実施形態では、第2駆動ギヤ72は、第1駆動ギヤ71に噛合することにより伝達されるアクチュエータ51の駆動力に基づきラッチ43を回動させることとしたが、この第2駆動ギヤ72がポール44を回動させる構成であってもよい。
In the above embodiment, the
・上記実施形態では、押圧部材として軸状をなす押圧ピン81を用いることとしたが、その押圧部材の形状は、任意に変更してもよい。そして、レバー部材としてのオープンレバー82、及びポール44の支持軸46に設けられたリフトレバー84の形状についてもまた、任意に変更してもよい。
In the above embodiment, the
・上記実施形態におけるドアロック装置1の各構成は、ラッチ43の回動態様が担保されていれば、適宜形状等が変更されてもよい。
・上記実施形態において、ECU90は、図21に示す処理のうち、ステップS1,S6,S13の処理、すなわち、クローザディレイタイム及びリレー保護タイムのカウントを適宜省略してもよい。
-As for each structure of the
-In above-mentioned embodiment, ECU90 may abbreviate | omit the process of step S1, S6, S13 among the processes shown in FIG. 21, ie, the closer delay time and the count of relay protection time, suitably.
・上記実施形態において、図20に示すECU90の電気的構成は一例であり、適宜変更してもよい。
In the above embodiment, the electrical configuration of the
1…ドアロック装置、10…ストライカ、20…ラッチ機構、30…クローザ装置、50…クローズモータ、51…アクチュエータ、52…減速機構、61…第1減速ギヤ、62…第2減速ギヤ、71…第1駆動ギヤ、72…第2駆動ギヤ、73…ラッチレバー(レバー部材)、75…セクターギヤ、77…セクターギヤ、90…ECU、91…ハーフラッチSW、92…カーテシSW、93…元位置SW、96…マイコン、97…リレー。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記駆動ギヤの回転をストライカと係脱可能なラッチに伝えるラッチ機構と、
前記駆動ギヤの回転位置を検出するギヤ検出部と、
前記ラッチの回転位置を検出するラッチ検出部と、
前記ギヤ検出部及び前記ラッチ検出部の検出結果に応じて前記アクチュエータの駆動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前回の前記ストライカと前記ラッチとが完全係合した後、前記駆動ギヤを予め設定されている設定位置に復帰させるべく前記アクチュエータを復帰駆動させるものであって、前記ギヤ検出部及び前記ラッチ検出部を通じて、前記ラッチが前記ストライカと半係合する位置に位置し、前記駆動ギヤが予め設定されている設定位置に位置しないと判断される場合、前記ラッチと前記ストライカとが完全係合するように前記アクチュエータを係合駆動させる前に、前記アクチュエータを前記復帰駆動させるクローザ装置。 A drive gear that rotates as the actuator is driven;
A latch mechanism that transmits the rotation of the drive gear to a latch that can be engaged with and disengaged from the striker;
A gear detector for detecting the rotational position of the drive gear;
A latch detector for detecting the rotational position of the latch;
A control unit that controls driving of the actuator according to detection results of the gear detection unit and the latch detection unit,
The control unit drives the actuator to return to return the drive gear to a preset position after the previous striker and the latch are completely engaged, and the gear detection unit When the latch is located at a position where the latch is half-engaged with the striker and the drive gear is not located at a preset setting position, the latch and the striker are completely A closer device that drives the actuator to return before engaging and driving the actuator to engage.
前記アクチュエータが前記係合駆動するときの前記駆動ギヤの回転方向、及び前記アクチュエータが前記復帰駆動するときの前記駆動ギヤの回転方向は、互いに逆方向であるクローザ装置。 The closer device according to claim 1,
A closer device in which a rotation direction of the drive gear when the actuator is driven to engage and a rotation direction of the drive gear when the actuator is driven to return are opposite to each other.
前記制御部は、前記ラッチ検出部を通じて、前記ラッチが前記ストライカと半係合する位置に位置したことの検出後、安全性を担保するためにあらかじめ設定された第1設定時間を経過してから前記アクチュエータを駆動させるクローザ装置。 The closer device according to claim 1 or 2, wherein the latch is moved from the half-engagement to the full-engagement with the striker, so that the opening / closing body to be applied is moved to a fully closed state.
The control unit, after detecting that the latch is located at a position half-engaged with the striker through the latch detection unit, passes a first set time set in advance to ensure safety. A closer device for driving the actuator.
前記アクチュエータの前記係合駆動と前記復帰駆動とを切り替えるべく接点状態を切り替えるリレーを有し、
前記制御部は、接点保護に十分な時間に設定されているリレー保護タイムを経過してから、前記係合駆動をさせる接点状態と、前記復帰駆動をさせる接点状態とを切り替えるクローザ装置。 In the closer apparatus as described in any one of Claims 1-3,
A relay that switches a contact state to switch between the engagement drive and the return drive of the actuator;
The said control part is a closer apparatus which switches the contact state which makes the said engagement drive, and the contact state which makes the said return drive, after the relay protection time set to time sufficient for contact protection passes.
The vehicle door lock device provided with the closer apparatus as described in any one of Claims 1-4.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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