JP2018113633A - ケーブルテレビ局番組送出方法およびケーブルテレビセンター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現する。【解決手段】ケーブルテレビ局番組送出方法は、自主放送用のコンテンツ信号、およびASI方式の信号であるASI信号を筐体の外部から入力するステップと、入力した前記コンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成するステップと、前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行うステップと、前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化するステップと、時間多重化した第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するステップと、前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するステップとを含む。【選択図】図4
Description
本発明は、ケーブルテレビ局番組送出方法およびケーブルテレビセンター装置に関する。
近年のデジタル技術の向上に伴い、テレビ放送等にデジタル技術を応用し、より多くの番組を提供するサービスが提供されている。限られた伝送帯域を使ってより多くの番組を高画質かつ高音質で提供するために、高能率圧縮および多重化技術が用いられている。
このようなデジタル放送システムにおける技術の一例として、たとえば、特開2006−262483号公報(特許文献1)には、デジタル放送におけるチャンネル切り替え時間を短縮するための技術が開示されている。すなわち、デジタルマルチメディア放送受信器における放送チャンネルの切り替えを制御する装置であって、伝送ストリームパケットを第1バッファリングした後に、上記切り替えられる放送チャンネルに関するプログラム情報を獲得するために、上記バッファリングされたデータからPAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、およびイントラフレームを検索する第1の逆多重化部と、上記伝送ストリームパケットを第2バッファリングし、上記第1の逆多重化部で獲得したプログラム情報に基づいて、上記第2バッファリングした伝送ストリームパケットから該当放送チャンネルのオーディオ或いはビデオ伝送ストリームパケットを検索してオーディオ或いはビデオ逆多重化を遂行する第2の逆多重化部とを備える。
このようなデジタル放送システムを利用して、自主放送の番組を配信するサービスが行われている。たとえば、ケーブルテレビ事業者の運営する局舎では、地上デジタル放送の放送信号とともに自主放送の放送信号を有線伝送する配信システムが構築される。このような自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現可能な技術が望まれる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することが可能なケーブルテレビ局番組送出方法およびケーブルテレビセンター装置を提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるケーブルテレビ局番組送出方法は、自主放送用のコンテンツ信号、およびASI方式の信号であるASI信号を筐体の外部から入力するステップと、入力した前記コンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成するステップと、前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行うステップと、前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化するステップと、時間多重化した第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するステップと、前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するステップと、入力した前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するステップと、変換した前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するステップとを含む。
(3)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるケーブルテレビセンター装置は、HD−SDI規格またはSD−SDI規格に従う信号を筐体の外部から入力するためのSDI入力コネクタと、前記SDI入力コネクタを介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成するエンコード部と、ASI方式の信号であるASI信号を前記筐体の外部から入力するためのASI入力コネクタと、前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う振り直し部と、前記振り直し部による前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化する多重化部と、前記多重化部によって時間多重化された第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するためのASI出力コネクタと、前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するためのTS入力コネクタと、前記TS入力コネクタを介して受けた前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するOFDM信号変換部と、前記OFDM信号変換部によって変換された前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するためのRF出力コネクタとを備える。
本発明は、このような特徴的な処理部を備えるケーブルテレビセンター装置として実現できるだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現することができる。また、本発明は、このような特徴的な処理部を備えるケーブルテレビセンター装置として実現できるだけでなく、ケーブルテレビセンター装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、ケーブルテレビセンター装置を含むシステムとして実現したりすることができる。
本発明によれば、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することができる。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係るケーブルテレビ局番組送出方法は、自主放送用のコンテンツ信号、およびASI方式の信号であるASI信号を筐体の外部から入力するステップと、入力した前記コンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成するステップと、前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行うステップと、前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化するステップと、時間多重化した第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するステップと、前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するステップと、入力した前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するステップと、変換した前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するステップとを含む。
このような方法により、自主放送に関する各種情報を入力してエンコード処理および時間多重化を行う機能部とOFDM信号への変換処理を行う機能部とを1つの筐体に収容して一体化しながら、エンコード処理後の情報の各種処理を装置外にて容易に行うことが可能となる。したがって、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することができる。
(2)好ましくは、前記ケーブルテレビ局番組送出方法は、さらに、前記第1の多重化信号にスクランブル処理を行って前記第2の多重化信号を生成するステップを含む。
このような方法により、エンコード処理後の自主放送に関する情報のスクランブル処理を装置外にて行うことができるため、たとえば、事業者は、自主放送についてCASを構築し、自主放送の番組の有料化等を実施することができる。また、エンコード処理、時間多重化、およびOFDM信号への変換処理を行う装置の交換および改造等を行うことなく、スクランブル処理の内容を変更することができるため、CASの方式変更等に柔軟に対応することができる。
(3)本発明の実施の形態に係るケーブルテレビセンター装置は、HD−SDI規格またはSD−SDI規格に従う信号を筐体の外部から入力するためのSDI入力コネクタと、前記SDI入力コネクタを介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成するエンコード部と、ASI方式の信号であるASI信号を前記筐体の外部から入力するためのASI入力コネクタと、前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う振り直し部と、前記振り直し部による前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化する多重化部と、前記多重化部によって時間多重化された第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するためのASI出力コネクタと、前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するためのTS入力コネクタと、前記TS入力コネクタを介して受けた前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するOFDM信号変換部と、前記OFDM信号変換部によって変換された前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するためのRF出力コネクタとを備える。
このような構成により、自主放送に関する各種情報を入力してエンコード処理および時間多重化を行う機能部とOFDM信号への変換処理を行う機能部とを1つの筐体に収容して一体化しながら、エンコード処理後の情報の各種処理を装置外にて容易に行うことが可能となる。したがって、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る放送システムの構成を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る放送システムの構成を示す図である。
図1を参照して、放送システム201は、たとえばMPEG2−TS(Moving Picture Experts Group 2 Transport Stream)規格に従う放送システムであり、ケーブルテレビ局側において、ケーブルテレビセンター装置101と、放送信号再送信装置121と、カプラ91とを備える。なお、放送システム201は、他の方式に従う放送システムであってもよい。
放送システム201は、たとえば地上デジタル放送の放送信号とともに自主放送の放送信号を家庭側へ有線伝送する。
放送システム201において、ケーブルテレビセンター装置101は、自主放送用の放送信号をカプラ91へ出力する。
放送信号再送信装置121は、たとえば地上デジタル放送の放送信号をアンテナ経由で受信し、受信した放送信号をカプラ91へ出力する。
より詳細には、ケーブルテレビセンター装置101は、データソース151から自主放送用の番組を構成するコンテンツ信号たとえば映像信号および音声信号を受信し、受信した各信号の映像情報および音声情報を含むパケットをそれぞれ作成する。これらのパケットは、たとえばMPEG2−TS方式に従うTSパケットであり、ヘッダ部およびペイロードにより構成される。ヘッダ部には識別子であるPID(Packet Identification)等が格納され、ペイロードには番組等に関する各種情報が格納される。
また、たとえば、ケーブルテレビセンター装置101は、通信販売の番組情報を含むTSパケットを通信網150から受信し、また、PC(Personal Computer)等の端末装置153からMPEG2−TS規格に従うPAT(Program Association Table)およびPMT(Program Map Table)等の制御情報を含むTSパケットを受信する。また、ケーブルテレビセンター装置101は、データソース152からEPG(Electronic Program Guide)情報を含むTSパケットを受信する。
ケーブルテレビセンター装置101は、受信または作成した各パケットを多重化し、多重化後の各パケットを含む放送信号を出力する。
ケーブルテレビセンター装置101から出力された放送信号および放送信号再送信装置121から出力された放送信号は、カプラ91において合波されて各家庭のケーブルテレビ受信装置161へ送信される。
図2は、本発明の実施の形態に係る放送システムにおけるケーブルテレビセンター装置の構成およびスクランブル装置を示す図である。
図2を参照して、放送システム201は、さらに、スクランブル装置111を備える。ケーブルテレビセンター装置101は、筐体Kと、エンコード部11A,11Bと、振り直し部12と、多重化部13と、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号変換部14と、SDI入力コネクタ1A,1Bと、ASI入力コネクタ2A,2B,2C,2Dと、ASI出力コネクタ3と、TS入力コネクタ4と、RF出力コネクタ5とを備える。
以下、SDI入力コネクタ1A,1Bの各々をSDI入力コネクタ1とも称する。ASI入力コネクタ2A,2B,2C,2Dの各々をASI入力コネクタ2とも称する。エンコード部11A,11Bの各々をエンコード部11とも称する。
図2では、ケーブルテレビセンター装置101が、2つのSDI入力コネクタ1、4つのASI入力コネクタ2および2つのエンコード部11を備える例を示しているが、ケーブルテレビセンター装置101は、さらに少数または多数のSDI入力コネクタ1、ASI入力コネクタ2およびエンコード部11を備える構成であってもよい。
SDI入力コネクタ1は、HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)規格またはSD−SDI(Standard Definition Serial Digital Interface)規格に従う信号を筐体Kの外部から入力するためのコネクタである。
具体的には、ケーブルテレビセンター装置101は、たとえば、上述の映像信号および音声信号をSDI入力コネクタ1において受信する。
ASI入力コネクタ2は、ASI(Asynchronous Serial Interface)方式の信号であるASI信号を筐体Kの外部から入力するためのコネクタである。
具体的には、ケーブルテレビセンター装置101は、上述の制御情報を含むパケットおよびEPG情報を含むパケット、ならびに通信網150からの番組情報を含むパケットをASI入力コネクタ2において受信する。なお、ASI入力コネクタ2において入力される情報は、自主放送用として定義されるものでなくてもよい。
エンコード部11は、SDI入力コネクタ1を介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成する。具体的には、エンコード部11は、SDI入力コネクタ1を介して受けた映像信号および音声信号の情報を符号化してTSパケットを作成し、振り直し部12へ出力する。
振り直し部12は、エンコード部11から受けたエンコード信号に含まれるパケット識別子およびASI入力コネクタ2から受けたASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくともASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う。具体的には、振り直し部12は、エンコード部11A,11Bから受けた各TSパケットのPIDおよびASI入力コネクタ2A,2B,2C,2Dから受けた各TSパケットのPIDがユニークな値となるように各TSパケットのPIDを振り直す。
図3は、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビセンター装置による振り直し処理の具体例を示す図である。
ケーブルテレビセンター装置101において処理される各TSパケットは、異なる装置または異なるエンコード部11において作成されることから、PIDが重複する場合がある。たとえば、ケーブルテレビセンター装置101の外部において作成されたTSパケットのPIDは、エンコード部11において作成されたTSパケットのPIDと重複する場合が多い。
図3を参照して、振り直し部12がたとえば一定期間において受けた複数のTSパケットが、PID=101の映像1のパケット、PID=102の音声1のパケット、PID=103のデータ1のパケット、PID=201の映像2のパケット、PID=202の音声2のパケット、PID=103のデータ2のパケットである場合、振り直し部12は、データ2のパケットのPIDを103から203に振り直す。これにより、各TSパケットのPIDがユニークな値となる。
再び図2を参照して、多重化部13は、振り直し部12による振り直し処理後のエンコード信号およびASI信号を時間多重化する。具体的には、多重化部13は、振り直し部12から受けた各TSパケットを時間軸方向に多重化して出力する。
ASI出力コネクタ3は、多重化部13によって時間多重化された多重化信号1を筐体Kの外部へ出力するためのコネクタである。
TS入力コネクタ4は、筐体Kの外部から多重化信号1と同じ形式の多重化信号2を入力するためのコネクタである。
より詳細には、スクランブル装置111は、ASI出力コネクタ3を介して多重化部13から受けた多重化信号1にスクランブル処理を行い、スクランブル処理後の多重化信号2をTS入力コネクタ4へ出力する。具体的には、スクランブル装置111は、多重化部13から受けたTSパケットに含まれる各種情報にスクランブル処理を行い、スクランブル処理後のTSパケットをTS入力コネクタ4へ出力する。スクランブル装置111は、たとえば、指定されたPIDのTSパケットに含まれる情報に選択的にスクランブル処理を行うことができる。
事業者は、ケーブルテレビセンター装置101およびスクランブル装置111に対してPIDを指定することにより、自主放送についてCAS(Conditional Access System)を構築し、自主放送の番組の有料化等を実施することができる。
OFDM信号変換部14は、TS入力コネクタ4を介して受けた多重化信号2をOFDM信号に変換する。
RF出力コネクタ5は、OFDM信号変換部14によって変換されたOFDM信号を筐体Kの外部へ出力するためのコネクタである。
OFDM信号変換部14は、変換したOFDM信号を放送信号としてRF出力コネクタ5経由でカプラ91へ出力する。
[動作の流れ]
次に、本発明の実施の形態に係る放送システムにおける番組送出処理の動作の流れについて説明する。
次に、本発明の実施の形態に係る放送システムにおける番組送出処理の動作の流れについて説明する。
放送システム201における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図4は、本発明の実施の形態に係る放送システムが放送信号の送信処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図4を参照して、まず、ケーブルテレビセンター装置101は、自主放送用のコンテンツ信号およびASI方式の信号であるASI信号を、それぞれSDI入力コネクタ1およびASI入力コネクタ2経由で筐体Kの外部から入力する(ステップS1)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、入力したコンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成する(ステップS2)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、生成したエンコード信号に含まれるPIDおよび入力したASI信号に含まれるPIDが重複しないように、少なくともASI信号に含まれるPIDを変更する振り直し処理を行う(ステップS3)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、振り直し処理後のエンコード信号およびASI信号を時間多重化する(ステップS4)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、時間多重化した多重化信号1をASI出力コネクタ3経由で筐体Kの外部へ出力する(ステップS5)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、筐体Kの外部から多重化信号1と同じ形式の多重化信号2を入力する。
より詳細には、スクランブル装置111は、ケーブルテレビセンター装置101から受信した多重化信号1にスクランブル処理を行って多重化信号2を生成し、TS入力コネクタ4へ出力する(ステップS6)。
そして、ケーブルテレビセンター装置101は、スクランブル装置111によって生成された多重化信号2をTS入力コネクタ4経由で入力する(ステップS7)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、入力した多重化信号2をOFDM信号に変換する(ステップS8)。
次に、ケーブルテレビセンター装置101は、変換したOFDM信号を筐体Kの外部へRF出力コネクタ5経由で出力する(ステップS9)。
なお、本発明の実施の形態に係る放送システムでは、スクランブル処理を行うスクランブル装置111が設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。放送システム201において、スクランブル装置111の代わりに、ケーブルテレビセンター装置101から出力される多重化信号に対してスクランブル処理以外の演算処理を行ってケーブルテレビセンター装置101へ送信する装置が設けられる構成であってもよい。
ところで、デジタル放送システムを利用して、自主放送の番組を配信するサービスが行われている。たとえば、ケーブルテレビ事業者の運営する局舎では、地上デジタル放送の放送信号とともに自主放送の放送信号を有線伝送する配信システムが構築される。このような自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現可能な技術が望まれる。
そこで、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビ局番組送出方法では、まず、自主放送用のコンテンツ信号、およびASI方式の信号であるASI信号を筐体Kの外部から入力する。次に、入力したコンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成する。次に、エンコード信号に含まれるパケット識別子すなわちPIDおよびASI信号に含まれるパケット識別子すなわちPIDが重複しないように、少なくともASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う。次に、振り直し処理後のエンコード信号およびASI信号を時間多重化する。次に、時間多重化した多重化信号1を筐体Kの外部へ出力する。次に、筐体Kの外部から多重化信号1と同じ形式の多重化信号2を入力する。次に、入力した多重化信号2をOFDM信号に変換する。次に、変換したOFDM信号を筐体Kの外部へ出力する。
このような方法により、自主放送に関する各種情報を入力してエンコード処理および時間多重化を行う機能部とOFDM信号への変換処理を行う機能部とを1つの筐体に収容して一体化しながら、エンコード処理後の情報の各種処理を装置外にて容易に行うことが可能となる。
したがって、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビ局番組送出方法では、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することができる。
また、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビ局番組送出方法では、多重化信号1にスクランブル処理を行って多重化信号2を生成する。
このような方法により、エンコード処理後の自主放送に関する情報のスクランブル処理を装置外にて行うことができるため、たとえば、事業者は、自主放送についてCASを構築し、自主放送の番組の有料化等を実施することができる。また、エンコード処理、時間多重化、およびOFDM信号への変換処理を行う装置の交換および改造等を行うことなく、スクランブル処理の内容を変更することができるため、CASの方式変更等に柔軟に対応することができる。
また、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビセンター装置では、SDI入力コネクタ1は、HD−SDI規格またはSD−SDI規格に従う信号を筐体Kの外部から入力するためのコネクタである。エンコード部11は、SDI入力コネクタ1を介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成する。ASI入力コネクタ2は、ASI方式の信号であるASI信号を筐体Kの外部から入力するためのコネクタである。振り直し部12は、エンコード信号に含まれるパケット識別子およびASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくともASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う。多重化部13は、振り直し部12による振り直し処理後のエンコード信号およびASI信号を時間多重化する。ASI出力コネクタ3は、多重化部13によって時間多重化された多重化信号1を筐体Kの外部へ出力するためのコネクタである。TS入力コネクタ4は、筐体Kの外部から多重化信号1と同じ形式の多重化信号2を入力するためのコネクタである。OFDM信号変換部14は、TS入力コネクタ4を介して受けた多重化信号2をOFDM信号に変換する。RF出力コネクタ5は、OFDM信号変換部14によって変換されたOFDM信号を筐体Kの外部へ出力するためのコネクタである。
このような構成により、自主放送に関する各種情報を入力してエンコード処理および時間多重化を行う機能部とOFDM信号への変換処理を行う機能部とを1つの筐体に収容して一体化しながら、エンコード処理後の情報の各種処理を装置外にて容易に行うことが可能となる。
したがって、本発明の実施の形態に係るケーブルテレビセンター装置では、自主放送の番組を配信するための優れた配信システムを実現することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
HD−SDI規格またはSD−SDI規格に従う信号を筐体の外部から入力するためのSDI入力コネクタと、
前記SDI入力コネクタを介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成するエンコード部と、
ASI方式の信号であるASI信号を前記筐体の外部から入力するためのASI入力コネクタと、
前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う振り直し部と、
前記振り直し部による前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化する多重化部と、
前記多重化部によって時間多重化された第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するためのASI出力コネクタと、
前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するためのTS入力コネクタと、
前記TS入力コネクタを介して受けた前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するOFDM信号変換部と、
前記OFDM信号変換部によって変換された前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するためのRF出力コネクタとを備え、
前記ASI出力コネクタおよび前記TS入力コネクタは、スクランブル装置に接続され、
前記スクランブル装置は、前記ASI出力コネクタを介して前記多重化部から受けた前記第1の多重化信号にスクランブル処理を行い、スクランブル処理後の前記第2の多重化信号をTS入力コネクタへ出力し、
前記スクランブル装置は、指定された前記パケット識別子のパケットに含まれる情報に選択的にスクランブル処理を行う、ケーブルテレビセンター装置。
HD−SDI規格またはSD−SDI規格に従う信号を筐体の外部から入力するためのSDI入力コネクタと、
前記SDI入力コネクタを介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成するエンコード部と、
ASI方式の信号であるASI信号を前記筐体の外部から入力するためのASI入力コネクタと、
前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う振り直し部と、
前記振り直し部による前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化する多重化部と、
前記多重化部によって時間多重化された第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するためのASI出力コネクタと、
前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するためのTS入力コネクタと、
前記TS入力コネクタを介して受けた前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するOFDM信号変換部と、
前記OFDM信号変換部によって変換された前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するためのRF出力コネクタとを備え、
前記ASI出力コネクタおよび前記TS入力コネクタは、スクランブル装置に接続され、
前記スクランブル装置は、前記ASI出力コネクタを介して前記多重化部から受けた前記第1の多重化信号にスクランブル処理を行い、スクランブル処理後の前記第2の多重化信号をTS入力コネクタへ出力し、
前記スクランブル装置は、指定された前記パケット識別子のパケットに含まれる情報に選択的にスクランブル処理を行う、ケーブルテレビセンター装置。
1,1A,1B SDI入力コネクタ
2,2A,2B,2C,2D ASI入力コネクタ
3 ASI出力コネクタ
4 TS入力コネクタ
5 RF出力コネクタ
11,11A,11B エンコード部
12 振り直し部
13 多重化部
14 OFDM信号変換部
91 カプラ
101 ケーブルテレビセンター装置
111 スクランブル装置
121 放送信号再送信装置
201 放送システム
K 筐体
2,2A,2B,2C,2D ASI入力コネクタ
3 ASI出力コネクタ
4 TS入力コネクタ
5 RF出力コネクタ
11,11A,11B エンコード部
12 振り直し部
13 多重化部
14 OFDM信号変換部
91 カプラ
101 ケーブルテレビセンター装置
111 スクランブル装置
121 放送信号再送信装置
201 放送システム
K 筐体
Claims (3)
- 自主放送用のコンテンツ信号、およびASI(Asynchronous Serial Interface)方式の信号であるASI信号を筐体の外部から入力するステップと、
入力した前記コンテンツ信号をエンコードしてエンコード信号を生成するステップと、
前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行うステップと、
前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化するステップと、
時間多重化した第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するステップと、
前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するステップと、
入力した前記第2の多重化信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)信号に変換するステップと、
変換した前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するステップとを含む、ケーブルテレビ局番組送出方法。 - 前記ケーブルテレビ局番組送出方法は、さらに、
前記第1の多重化信号にスクランブル処理を行って前記第2の多重化信号を生成するステップを含む、請求項1に記載のケーブルテレビ局番組送出方法。 - HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)規格またはSD−SDI(Standard Definition Serial Digital Interface)規格に従う信号を筐体の外部から入力するためのSDI入力コネクタと、
前記SDI入力コネクタを介して受けた信号をエンコードしてエンコード信号を生成するエンコード部と、
ASI方式の信号であるASI信号を前記筐体の外部から入力するためのASI入力コネクタと、
前記エンコード信号に含まれるパケット識別子および前記ASI信号に含まれるパケット識別子が重複しないように、少なくとも前記ASI信号に含まれるパケット識別子を変更する振り直し処理を行う振り直し部と、
前記振り直し部による前記振り直し処理後の前記エンコード信号および前記ASI信号を時間多重化する多重化部と、
前記多重化部によって時間多重化された第1の多重化信号を前記筐体の外部へ出力するためのASI出力コネクタと、
前記筐体の外部から前記第1の多重化信号と同じ形式の第2の多重化信号を入力するためのTS入力コネクタと、
前記TS入力コネクタを介して受けた前記第2の多重化信号をOFDM信号に変換するOFDM信号変換部と、
前記OFDM信号変換部によって変換された前記OFDM信号を前記筐体の外部へ出力するためのRF出力コネクタとを備える、ケーブルテレビセンター装置。
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---|---|---|---|
JP2017003969A JP2018113633A (ja) | 2017-01-13 | 2017-01-13 | ケーブルテレビ局番組送出方法およびケーブルテレビセンター装置 |
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- 2017-01-13 JP JP2017003969A patent/JP2018113633A/ja active Pending
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