JP2018106234A - 半導体集積回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 半導体集積回路の誤動作を招く電源線、接地線のノイズの発生を検知する。【解決手段】 半導体集積回路1において、ノイズ検知回路10は、フリップフロップ11および12を有する。フリップフロップ11のデータ入力端子Dには、接地線が接続されており、クロック端子CKには、電源線が接続されている。フリップフロップ11は、クロック端子CKに接続された電源線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられる。フリップフロップ12のデータ入力端子Dには、電源線が接続されており、クロック端子CKには、接地線が接続されている。フリップフロップ12は、クロック端子CKに接続された接地線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられる。ノイズ検知回路10は、フリップフロップ11または12の記憶データの変化に基づいて電源線または接地線のノイズ発生を検知する。【選択図】図1
Description
この発明は、半導体集積回路に係り、特に、半導体集積回路の誤動作を招くノイズを検知する技術に関する。
ノイズによる半導体集積回路の誤動作に対応するための技術として、例えば、特許文献1〜3に開示された技術がある。
特許文献1には、ダイナミック回路により構成された第1の論理演算部と、この第1の論理演算部と同じ機能を有するスタティック回路により構成された第2の論理演算部とに共通のデータを与えて動作させ、第1の論理演算部の出力値と第2の論理演算部の出力値とを比較し、両者が不一致である場合に第1の論理演算部の出力値を引き継ぐ後続回路の動作を抑止する技術が開示されている。
特許文献2には、論理回路を3重化し、各論理回路の出力値の多数決や一致検出を行うことにより、デジタル計算機の信頼性を高める技術が開示されている。
特許文献3には、レジスタを2重化し、両レジスタの出力の不一致を検出することにより一方のレジスタの誤動作を検知する技術が開示されている。
特許文献1〜3の技術は、いずれもレジスタ等の回路を多重化し、多重化された各回路の出力信号を比較することにより誤動作を検出する技術である。特許文献1〜3の技術は、多重化された回路の一部の回路の入力データやクロックにノイズが重畳した場合の対策としては有効であるかもしれない。
しかし、特許文献1〜3の技術は、電源線や接地線にノイズが重畳する場合の対策としては有効であるとはいえない。電源線や接地線にノイズが重畳する場合、多重化された回路のうちの一部が誤動作するとは限らず、多重化された回路のすべてが誤動作する虞があるからである。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、半導体集積回路の誤動作を招く電源線や接地線のノイズ発生を適切に検知する技術的手段を提供することを目的とする。
この発明は、電源線または接地線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられる順序回路を含み、前記順序回路の記憶データの変化に基づいて電源線または接地線のノイズ発生を検知するノイズ検知回路を具備することを特徴とする半導体集積回路を提供する。
この発明による半導体集積回路では、電源線または接地線にノイズが重畳して電圧レベルが変化すると、順序回路の記憶データが書き換えられる。ノイズ検知回路は、この順序回路の記憶データの変化に基づいて電源線または接地線のノイズ発生を検知する。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である半導体集積回路1のノイズ検知回路10の構成を示す回路図である。図2は、同半導体集積回路1におけるノイズ検知回路10の配置例を示す概略平面図である。本実施形態による半導体集積回路1は、割り込みコントローラを介してCPUに接続された複数の周辺回路の中の1つである。図2に示すように、本実施形態による半導体集積回路1では、半導体チップ上の全体にわたって複数のノイズ検知回路10が分散配置されている。これらのノイズ検知回路10は、半導体集積回路1の電源線や接地線に静電ノイズ等によるノイズが発生した場合にそのノイズ発生を検知する回路である。なお、図2はノイズ検知回路10の分散配置の一例を示したものであり、ノイズ検知回路10の配置態様は、図2の態様に限定されるものではない。半導体集積回路1は、複数のノイズ検知回路10の中の少なくとも1つが電源線または接地線におけるノイズ発生を検知した場合に、割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行い、ノイズに起因した半導体集積回路1の誤動作への対策となる処理をCPUに実行させるものである。
図1は、この発明の第1実施形態である半導体集積回路1のノイズ検知回路10の構成を示す回路図である。図2は、同半導体集積回路1におけるノイズ検知回路10の配置例を示す概略平面図である。本実施形態による半導体集積回路1は、割り込みコントローラを介してCPUに接続された複数の周辺回路の中の1つである。図2に示すように、本実施形態による半導体集積回路1では、半導体チップ上の全体にわたって複数のノイズ検知回路10が分散配置されている。これらのノイズ検知回路10は、半導体集積回路1の電源線や接地線に静電ノイズ等によるノイズが発生した場合にそのノイズ発生を検知する回路である。なお、図2はノイズ検知回路10の分散配置の一例を示したものであり、ノイズ検知回路10の配置態様は、図2の態様に限定されるものではない。半導体集積回路1は、複数のノイズ検知回路10の中の少なくとも1つが電源線または接地線におけるノイズ発生を検知した場合に、割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行い、ノイズに起因した半導体集積回路1の誤動作への対策となる処理をCPUに実行させるものである。
図1に示すように、ノイズ検知回路10は、順序回路であるフリップフロップ11および12と、インバータ13と、論理和回路14とを有する。フリップフロップ11および12は、クロック端子CKにクロックが入力されることにより、データ入力端子Dに対する入力データを取りこんで記憶し、この記憶したデータを出力するD型フリップフロップである。
フリップフロップ11の非同期セット端子Setは、ローアクティブの入力端子であり、初期化信号IC_Nが与えられる。この初期化信号IC_Nは、例えば、半導体集積回路1の電源投入時に発生する所定パルス幅の負のパルスである。
フリップフロップ11のデータ入力端子Dは、半導体集積回路1の半導体チップ上に配線された接地線に接続されている。なお、フリップフロップ11のデータ入力端子Dは、接地線に直接接続してもよく、接地レベルを出力するトランジスタ等に接続することにより、間接的に接地線に接続してもよい。フリップフロップ11のクロック端子CKは、半導体集積回路1の半導体チップ上に配線された電源線に接続されている。半導体集積回路1の電源が投入されている状態において、通常、接地線の電圧レベルは0Vに固定され、電源線の電圧レベルは所定の電源電圧レベルに固定される。この例では、半導体集積回路1は、正電源により動作するものであり、電源電圧レベルは接地線のレベルよりも高電位であるものとする。
フリップフロップ11の出力端子Qは、インバータ13の入力端子に接続されている。インバータ13は、フリップフロップ11の出力端子Qの出力信号のレベルを反転して出力する。インバータ13の出力端子は、論理和回路14の入力端子に接続されている。
フリップフロップ12の非同期リセット端子Resetは、ローアクティブの入力端子であり、上述した初期化信号IC_Nが与えられる。また、フリップフロップ12のデータ入力端子Dは、半導体集積回路1の半導体チップ上に配線された電源線に接続されている。なお、フリップフロップ12のデータ入力端子Dは、電源線に直接接続してもよく、電源電圧レベルを出力するトランジスタ等に接続することにより、間接的に電源線に接続してもよい。また、フリップフロップ12のクロック端子CKは、半導体集積回路1の半導体チップ上に配線された接地線に接続されている。フリップフロップ12の出力端子Qは、論理和回路14の入力端子に接続されている。
論理和回路14は、インバータ13を介して入力されるフリップフロップ11の出力信号と、フリップフロップ12の出力信号との論理和演算を行い、ノイズ検知信号として出力する。
半導体集積回路1は、半導体チップ上の複数のノイズ検知回路10から出力されるノイズ検知信号の論理和を演算し、少なくとも1つのノイズ検知回路10から出力されるノイズ検知信号がアクティブレベル(この例ではHレベル)となった場合に、半導体集積回路1の外部の割り込みコントローラ(図示略)に割り込み要求信号を供給する割り込み要求手段を有している。
割り込みコントローラは、半導体集積回路1から割り込み要求信号を受信すると、半導体集積回路1の上位装置であるCPU(図示略)に割り込み要求信号を供給する。これによりCPUは、半導体集積回路1において検知されたノイズの影響が他の回路(当該CPUを含む)に及ぶのを防止するための割り込みプログラムを実行する。この割り込みプログラムとしては、種々のものが考えられる。例えば、CPUの制御レジスタの再書き込みを行うプログラムであっても良いし、ノイズ発生によって異常が生じたと想定されるデバイスをリセットするプログラムであっても良いし、半導体集積回路1の動作そのものをリセットするプログラムであっても良い。なお、この割り込みプログラムとして複数種のプログラムを予め設定しておき、実行する割り込みプログラムを選択可能な構成としても良い。
図3は、ノイズ検知回路10の動作例を示す図である。図3(A)は、電源線にノイズが重畳した場合の各部の電圧波形の例であり、図3(B)は、接地線にノイズが重畳した場合の各部の電圧波形の例である。
半導体集積回路1の電源が投入されると、初期化信号IC_N(負のパルス)がフリップフロップ11の非同期セット端子Setおよびフリップフロップ12の非同期リセット端子Resetに与えられる。この結果、フリップフロップ11はデータ“1”を記憶して出力し、フリップフロップ12はデータ“0”を記憶して出力する。
初期化後、電源線および接地線にノイズが発生しない期間は、フリップフロップ11のクロック端子CKは電源線のレベルに固定され、フリップフロップ12のクロック端子CKは接地線のレベルに固定されるため、フリップフロップ11はデータ“1”の出力を継続し、フリップフロップ12はデータ“0”の出力を継続する。この間、論理和回路14には、インバータ13からデータ“0”が、フリップフロップ12からデータ“0”が入力される。このため、論理和回路14は、データ“0”に対応した非アクティブレベルのノイズ検知信号を出力する。
半導体集積回路1内の全てのノイズ検知回路10が非アクティブレベルのノイズ検知信号を出力している場合、半導体集積回路1の割り込み要求手段は、割り込みコントローラに対して割り込み要求信号を供給しない。
次に電源線にノイズが重畳し、図3(A)に示すように、あるノイズ検知回路10のフリップフロップ11のクロック入力端子CKに与えられる電源電圧レベルがノイズの影響により低下したとする。この場合において、クロック入力端子CKに与えられる電源電圧レベルがそのクロック端子CKのスレッショルド電圧を下回ると、フリップフロップ11にクロックが入力される。この結果、フリップフロップ11は、データ入力端子Dに接続された接地線の電圧に対応したデータ“0”を読み込んで記憶し、この記憶したデータ“0”を出力する。これによりインバータ13は、データ“1”を出力し、論理和回路14はノイズ検知信号をデータ“1”に対応したアクティブレベルとする。
次に接地線にノイズが重畳し、図3(B)に示すように、あるノイズ検知回路10のフリップフロップ12のクロック入力端子CKに与えられる接地レベルがノイズの影響により上昇したとする。この場合において、クロック入力端子CKに与えられる接地レベルがそのクロック端子CKのスレッショルド電圧を上回ると、フリップフロップ12にクロックが入力される。この結果、フリップフロップ12は、データ入力端子Dに接続された電源線の電圧に対応したデータ“1”を読み込んで記憶し、この記憶したデータ“1”を出力する。これにより論理和回路14はノイズ検知信号をデータ“1”に対応したアクティブレベルとする。
このように電源線に発生するノイズの影響により、フリップフロップ11の記憶データが初期値“1”から“0”に切り換えられ、あるいは接地線に発生するノイズの影響により、フリップフロップ12の記憶データが初期値“0”から“1”に切り換えられると、ノイズ検知回路10の出力するノイズ検知信号がアクティブレベルとなる。
そして、半導体集積回路1の割り込み要求手段は、半導体チップ上の複数のノイズ検知回路10から出力されるノイズ検知信号の少なくとも1つがアクティブレベルとなった場合に、割り込みコントローラに割り込み要求信号を供給し、CPUにノイズ検知対応の割り込みプログラムを実行させる。
以上のように、本実施形態によれば、半導体集積回路1のノイズ検知回路10が、フリップフロップ11および12の記憶データの変化に基づいて電源線または接地線のノイズ発生を検知する。ここで、フリップフロップ11または12にデータ読み込みを行わせる程度のノイズが電源線または接地線からフリップフロップ11または12のクロック端子CKに与えられる場合、そのようなノイズが半導体集積回路1のノイズ検知回路10以外の他の回路を誤動作させる可能性が高い。そして、半導体集積回路1がノイズにより誤動作した場合、半導体集積回路1の出力信号を利用する回路等の他の回路の誤動作を招く可能性がある。本実施形態による半導体集積回路1では、ノイズ検知回路10が、電源線または接地線のノイズ発生を検知し、ノイズ検知信号をアクティブレベルとするので、半導体集積回路1のノイズによる誤動作の影響を防止する処理を実行することができる。
また、半導体集積回路1では、複数のノイズ検知回路10が半導体チップ上に分散配置されているため、半導体集積回路1の様々な位置において電源線または接地線にノイズが重畳したとしても、電源線または接地線のノイズ発生を検知することができる。
<第2実施形態>
図4は、この発明の第2実施形態である半導体集積回路1Aの構成を示す回路図である。上記第1実施形態と同様、本実施形態による半導体集積回路1Aでは、フリップフロップ11および12と、インバータ13と、論理和回路14とからなるノイズ検知回路10が半導体チップ上に複数分散配置されている。このノイズ検知回路10の構成は上記第1実施形態と同様である。また、本実施形態による半導体集積回路1Aは、上記第1実施形態と同様、複数のノイズ検知回路10の出力信号のうち少なくとも1つがアクティブレベルになった場合に割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う割り込み要求手段を有している。さらに本実施形態による半導体集積回路1Aは、外部インターフェース15を有する。
図4は、この発明の第2実施形態である半導体集積回路1Aの構成を示す回路図である。上記第1実施形態と同様、本実施形態による半導体集積回路1Aでは、フリップフロップ11および12と、インバータ13と、論理和回路14とからなるノイズ検知回路10が半導体チップ上に複数分散配置されている。このノイズ検知回路10の構成は上記第1実施形態と同様である。また、本実施形態による半導体集積回路1Aは、上記第1実施形態と同様、複数のノイズ検知回路10の出力信号のうち少なくとも1つがアクティブレベルになった場合に割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う割り込み要求手段を有している。さらに本実施形態による半導体集積回路1Aは、外部インターフェース15を有する。
この外部インターフェース15には、複数のノイズ検知回路10のフリップフロップ11および12の各出力端子Qが接続されている。なお、フリップフロップ11の出力端子Qの代わりにインバータ13の出力端子を外部インターフェース15に接続してもよい。
外部インターフェース15は、外部装置(例えば、半導体集積回路1Aの上位装置であるCPU)との間でデータの授受を仲介する装置である。外部装置は、この外部インターフェース15を介して複数のノイズ検知回路10のフリップフロップ11および12から記憶データを読み出すことができる。
本実施形態の半導体集積回路1Aによれば、割り込みコントローラを介して半導体集積回路1Aからの割り込み要求を受け取ったCPUは、外部インターフェース15を介して複数のノイズ検知回路10のフリップフロップ11および12の記憶データを読み出すことができる。これによりCPUは、複数のノイズ検知回路10のフリップフロップ11および12のうちノイズの影響により記憶データが書き換えられたフリップフロップを判断し、半導体集積回路1Aにおいて発生したノイズの大きさや半導体チップ内におけるノイズの発生個所を判断することができる。従って、本実施形態によれば、半導体集積回路1Aにおいて発生したノイズの大きさやノイズの発生個所に応じた適切な対策、例えば局所的なレジスタの再書き込みや局所的なシステムのリセット、全てのレジスタの再書き込みやシステム全体のリセットなどのうち適切な対策をCPUに実行させることが可能となる。
<第3実施形態>
図5は、この発明の第3実施形態である半導体集積回路1Bの構成を示す回路図である。上記第1実施形態と同様、半導体集積回路1Bでは、複数のノイズ検知回路が半導体チップ上に分散配置されている。また、上記第1実施形態と同様、半導体集積回路1Bは、複数のノイズ検知回路の出力信号のうち少なくとも1つがアクティブレベルとなった場合に外部の割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う割り込み要求手段26を有する。また、半導体集積回路1Bは、上記第2実施形態と同様な外部インターフェース15を有する。
図5は、この発明の第3実施形態である半導体集積回路1Bの構成を示す回路図である。上記第1実施形態と同様、半導体集積回路1Bでは、複数のノイズ検知回路が半導体チップ上に分散配置されている。また、上記第1実施形態と同様、半導体集積回路1Bは、複数のノイズ検知回路の出力信号のうち少なくとも1つがアクティブレベルとなった場合に外部の割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う割り込み要求手段26を有する。また、半導体集積回路1Bは、上記第2実施形態と同様な外部インターフェース15を有する。
図5には、複数のノイズ検知回路の中の1つであるノイズ検出回路10Bが示されている。このノイズ検出回路10Bは、フリップフロップ22により構成されている。
本実施形態における半導体集積回路1Bは、割り込み原因を示す情報を保持する割り込みホールドレジスタを有する。そして、本実施形態では、この割り込みホールドレジスタの1ビット分の領域をノイズ検知回路10B用のフリップフロップ22として兼用する。上記第1実施形態のフリップフロップ12と同様、フリップフロップ22のデータ入力端子Dは電源線に接続されており、フリップフロップ22のクロック端子CKは接地線に接続されている。
フリップフロップ22は、いずれもローアクティブである非同期セット端子Setおよび非同期リセット端子Resetを有する。フリップフロップ22の非同期リセット端子Resetには、初期化信号IC_Nが与えられる。フリップフロップ22の非同期セット端子Setには、インバータ23の出力端子が接続されている。インバータ23の入力端子には、電源管理回路3の出力端子が接続されている。
電源管理回路3は、半導体集積回路1Bの外部装置であり、電源を管理するアナログ回路である。この電源管理回路3は、電源異常フラグを半導体集積回路1に供給する。半導体集積回路1Bでは、この電源異常フラグが外部の割り込みコントローラに供給され、割り込みコントローラでは、この電源異常フラグに基づいて、割り込みステータスレジスタの書き換えが行われる。この割り込みステータスレジスタは、CPUにおいて現在アクティブとなっている割り込み処理を示す割り込みステータス情報を記憶するレジスタである。また、半導体集積回路1Bに供給された電源異常フラグは、インバータ23によって反転され、フリップフロップ22の非同期セット端子Setに与えられる。
本実施形態において、半導体集積回路1Bの電源線または接地線にノイズが発生した場合の動作は上記第1実施形態と同様である。例えばフリップフロップ22のクロック端子CKに接続された接地線にノイズが発生し、その影響によりフリップフロップ22のデータ端子Dに与えられる電源電圧レベルがフリップフロップ22に書き込まれたとする。この場合、ノイズ検知回路10Bの出力するノイズ検知信号(本実施形態では電源異常保持フラグを兼ねる)がデータ“1”に対応したアクティブレベルとなる。この結果、割り込み要求手段26は、割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う。そして、CPUは、この割り込み要求に応答し、ノイズに起因した半導体集積回路1Bの誤動作への対策となる割り込み処理を実行する。
半導体集積回路1Bでは、ノイズに起因した誤動作への対策が完了するまでの間、フリップフロップ22は、アクティブレベルである電源異常保持フラグを保持する。CPUは、外部インターフェース15を介して、この電源異常保持フラグを監視し、電源異常保持フラグがアクティブレベルである間は、誤動作対策である割り込み処理を継続する。割り込みコントローラの割り込みステータスレジスタは、CPUがノイズに起因した半導体集積回路1Bの誤動作への対策である割り込み処理を実行している間、その割り込み処理がアクティブである旨を示す割り込みステータス情報を記憶する。そして、半導体集積回路1Bにおいて、ノイズに起因した誤動作への対策である処理が完了すると、初期化信号IC_Nが発生してフリップフロップ22が初期化され、電源異常保持フラグが非アクティブレベルとなる。これによりCPUは割り込み処理を終了する。
図6は、電源異常に対応した半導体集積回路1Bの動作を示す図である。電源異常が発生していない正常時では、電源管理回路3は、Lレベルの電源異常フラグを出力する。この状態では、フリップフロップ22の非同期セット端子の入力は、インバータ23によって反転されたHレベルに維持される。フリップフロップ22は、非同期セット端子の入力レベルがHレベル(“1”)に維持されているため、電源異常保持フラグのレベルを初期値であるLレベル(“0”)として出力する。
半導体集積回路1Bの電源電圧の低下や瞬断等の電源異常が発生すると、電源管理回路3は、電源異常フラグをLレベルから一時的にHレベル(アクティブレベル)とする。このアクティブレベルの電源異常フラグは、半導体集積回路1Bを介して割り込みコントローラに供給される。また、半導体集積回路1Bでは、Hレベルの電源異常フラグがインバータ23によってLレベルに反転され、フリップフロップ22の非同期セット端子Setに与えられる。これによりノイズ検知回路10Bの出力するノイズ検知信号(本実施形態では電源異常保持フラグを兼ねる)がデータ“1”に対応したアクティブレベルとなる。この結果、割り込み要求手段26は、割り込みコントローラに対して割り込み要求信号を出力する。この割り込み要求信号を受け取った割り込みコントローラは、その時点において電源異常フラグがアクティブレベルであることから、半導体集積回路1Bにおいて電源電圧の低下や瞬断等の電源異常が発生したと判断し、この電源異常の対策となる割り込み処理を要求する割り込み要求をCPUに対して行う。そして、CPUが割り込み要求に対して割り込み応答を割り込みコントローラに返すと、割り込みコントローラは、CPUにおいて現在アクティブである割り込み処理が半導体集積回路1Bの電源異常に対応した割り込み処理である旨を示す割り込みステータス情報を割り込みステータスレジスタに記憶させる。
半導体集積回路1Bでは、電源管理回路3から出力される電源異常フラグがHレベルからLレベルに戻ったとしても、電源異常への対策が完了するまでの間、フリップフロップ22は、アクティブレベルである電源異常保持フラグを保持する。以後の処理は、ノイズに起因した誤動作への対策である処理と同様である。
本実施形態においても、上記第1および第2実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、電源線や接地線のノイズ発生の有無だけでなく、電源異常も割り込みコントローラやCPUに知らせることができる。このため、本実施形態によれば、第1実施形態の半導体集積回路1に比べ、より確実に半導体集積回路1Bの誤動作を防止することができ、信頼性を高くすることができる。
なお、本実施形態のように、電源異常フラグをフリップフロップ22の非同期セット端子Setに与える代わりに、例えば電源異常フラグをデータ入力端子Dに与え、クロックによりフリップフロップ22に書き込む、という構成にすることも考えられる。しかし、このように構成することは適切ではない。何故ならば、電源異常が発生する場合には、クロックにも異常が生じる虞がある。例えば、クロックのレベルがフリップフロップ22のクロック端子CKのスレッショルド電圧を上回らないこともある。このような場合、電源異常フラグをクロックによりフリップフロップ22に書き込むことができず、電源異常の発生を適切に割り込みコントローラ等に知らせることができない虞がある。
これに対し、本実施形態の半導体集積回路1Bでは、電源異常フラグをフリップフロップ22の非同期セット端子Setに供給する。これにより、半導体集積回路1Bでは、電源異常フラグが一瞬でも立ち上がれば、フリップフロップ22の保持する電源異常保持フラグを切り換えることができる。従って、半導体集積回路1Bによれば、少なくとも電源異常フラグ自体が正常であればその電源異常フラグを割り込みコントローラ等に伝えることができるため、電源異常フラグをクロックによりフリップフロップ22に書き込む構成に比べ、信頼性を高くすることができる。
また、本実施形態による半導体集積回路1Bでは、接地線のノイズ発生を検知するフリップフロップ22の非同期セット端子Setに電源異常フラグが与えられていた。しかし、半導体集積回路1Bは、電源線のノイズ発生を検知するフリップフロップの非同期リセット端子に電源異常フラグを与える構成であっても良い。また、半導体集積回路1Bは、それらを組み合わせた構成であっても良い。
<第4実施形態>
図7は、この発明の第4実施形態である半導体集積回路1Cの構成を示す回路図である。半導体集積回路1Cは、ノイズ検知回路10に代えてノイズ検知回路10Cを有する点において第1実施形態の半導体集積回路1と異なる。ノイズ検知回路10Cは、インバータ13に代えてインバータ13Cを、論理和回路14に代えて論理積回路14Cを有する点においてノイズ検知回路10と異なる。
図7は、この発明の第4実施形態である半導体集積回路1Cの構成を示す回路図である。半導体集積回路1Cは、ノイズ検知回路10に代えてノイズ検知回路10Cを有する点において第1実施形態の半導体集積回路1と異なる。ノイズ検知回路10Cは、インバータ13に代えてインバータ13Cを、論理和回路14に代えて論理積回路14Cを有する点においてノイズ検知回路10と異なる。
ノイズ検知回路10Cでは、フリップフロップ11の出力信号と、フリップフロップ12の出力信号をインバータ13Cにより反転した信号が論理積回路14Cに入力される。論理積回路14Cは、入力がローアクティブであり、かつ、出力がローアクティブである論理和回路として機能する。すなわち、論理積回路14Cは、フリップフロップ11の出力信号またはインバータ13Cの出力信号の少なくとも一方がアクティブレベル(Lレベル)である場合にアクティブレベル(Lレベル)のノイズ検知信号を出力する。割り込み要求手段は、複数のノイズ検知回路10Cの出力する複数のノイズ検知信号のうち少なくとも1つがアクティブレベル(Lレベル)である場合に割り込みコントローラを介してCPUに対する割り込み要求を行う。
本実施形態においても、電源投入時に発生する初期化信号IC_Nによって、各ノイズ検知回路10Cのフリップフロップ11の記憶データは“1”に、フリップフロップ12の記憶データは“0”に初期化される。従って、正常時では、各ノイズ検知回路10Cの出力するノイズ検知信号は非アクティブレベル(Hレベル)を維持する。
あるノイズ検知回路10Cのフリップフロップ11のクロック端子CKに接続された電源線にノイズが発生し、その影響により、フリップフロップ11にデータ“0”が書き込まれると、そのノイズ検知回路10Cの出力するノイズ検知信号がアクティブレベル(Lレベル)となる。これにより割り込み要求手段は、割り込みコントローラを介してCPUへの割り込み要求を行う。
一方、あるノイズ検知回路10Cのフリップフロップ12のクロック端子CKに接続された接地線にノイズが発生し、その影響により、フリップフロップ12にデータ“1”が書き込まれると、そのノイズ検知回路10Cの出力するノイズ検知信号がアクティブレベル(Lレベル)となる。この場合も、割り込み要求手段は、割り込みコントローラを介してCPUへの割り込み要求を行う。
従って、本実施形態においても上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第4実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
以上、この発明の第1〜第4実施形態について説明したが、この発明には他にも実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記各実施形態におけるノイズ検知回路では、電源線または接地線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられる順序回路として、D型フリップフロップを使用したが、他の種類の順序回路を使用してもよい。例えば、ノイズ検知回路を構成する順序回路として、セット−リセット型フリップフロップやラッチなどを使用してもよい。
(2)上記第1実施形態の半導体集積回路1では、複数のノイズ検知回路10が半導体チップ上に分散配置されていた。しかし、半導体集積回路1は、少なくとも1個以上のノイズ検知回路10を有していれば良い。ノイズ検知回路10を有していれば、半導体集積回路1において電源線または接地線のノイズ発生を検知できるからである。他の実施形態においても同様である。
(3)上記第1実施形態のノイズ検知回路10は、フリップフロップ11とフリップフロップ12とを有していた。しかし、ノイズ検知回路は、電源線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられるフリップフロップと接地線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられるフリップフロップの少なくともいずれか一方を有していれば良い。電源線または接地線のいずれか一方のノイズ発生を検知することができるからである。
(4)上記各実施形態では、フリップフロップ11のクロック端子に電源線が接続され、フリップフロップ12および22のクロック端子に接地線が接続されていた。しかし、電源線や接地線の接続先は、クロック端子に限らない。例えば電源線をフリップフロップのローアクティブの非同期セット端子または非同期リセット端子に接続し、接地線をフリップフロップのハイアクティブの非同期セット端子または非同期リセット端子に接続してもよい。すなわち、ノイズ検知回路は、少なくともフリップフロップの記憶データが電源線または接地線のレベル変化に応じて書き換えられる構成であれば良い。
1,1A,1B,1C…半導体集積回路、3…電源管理回路、10,10B,10C…ノイズ検知回路、11,12,22…フリップフロップ、13,13C,23…インバータ、14…論理和回路、14C…論理積回路、15…外部インターフェース、26…割り込み要求手段。
Claims (6)
- 電源線または接地線のレベル変化に応じて記憶データが書き換えられる順序回路を含み、前記順序回路の記憶データの変化に基づいて電源線または接地線のノイズ発生を検知するノイズ検知回路を具備することを特徴とする半導体集積回路。
- 前記順序回路の記憶データを初期化する初期化手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
- 前記ノイズ検知回路が前記ノイズ発生を検知するのに応じて、前記半導体集積回路の外部の装置に割り込み要求を行う割り込み要求手段を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体集積回路。
- 前記順序回路を半導体チップ上に複数分散配置してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の半導体集積回路。
- 複数の前記順序回路の記憶データを前記半導体集積回路の外部の装置に供給するインターフェース回路を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の半導体集積回路。
- 前記半導体集積回路の外部から与えられる電源異常フラグに応じて前記順序回路の記憶データが書き換えられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の半導体集積回路。
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