JP2018103839A - サイドスラスタの冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドスラスタの稼働時の騒音を低減する。
【解決手段】プロペラと、船体に設けられた部屋に設置されてプロペラを駆動する電動機とを備えたサイドスラスタの冷却構造であって、部屋内で電動機を冷却する冷却部を有し、冷媒として海水を取り入れる取水口から、冷却部を通って、冷媒を海中へ排水する排水口へ冷媒が流れる冷媒流路と、冷媒流路で冷媒を圧送する圧送装置と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶に搭載されるサイドスラスタの冷却構造に関する。
従来、離接岸時の回頭や横移動、方位制御や定点保持など、多彩な操船を可能にするために、船体に対して幅方向の推進力を与えるサイドスラスタが搭載された船舶がある。特許文献1は、この種の技術が開示されている。
例えば、特許文献1では、船首又は船尾において船体を幅方向に貫通するスラスタトンネル内に設置された、「トンネルスラスタ」と称されるサイドスラスタが開示されている。特許文献1に記載のサイドスラスタは、スラスタトンネル内に設けられたプロペラと、船体にスラスタトンネルに近接して設けられたチャンバ(スラスタルーム)に設置された電動機とを備えている。
近年、船舶に搭載される推進機には、海洋生物の影響に対する懸念や船員の生活環境の改善のために、静粛性が求められている。特に、船首に設けられたサイドスラスタでは、電動機が設置されたスラスタルームと船員の居住区とが近接しており、サイドスラスタの稼働時の騒音が問題となっている。
特開2010−083412号公報
一般に、スラスタルームが設けられた船首付近には、冷媒貯槽や冷媒配管が設けられていない。そこで、従来のサイドスラスタでは、プロペラの駆動装置として冷却ファンを備えた空冷式電動機が採用されている。しかし、高速回転する冷却ファンが、サイドスラスタの騒音の発生源の一つとなっている。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、サイドスラスタの稼働時の騒音を低減することにある。
本発明の一実施形態に係るサイドスラスタの冷却構造は、プロペラと、船体に設けられた部屋に設置されて前記プロペラを駆動する電動機とを備えたサイドスラスタの冷却構造であって、
前記部屋内で前記電動機を冷却する冷却部を有し、冷媒として海水を取り入れる取水口から、前記冷却部を通って、前記冷媒を海中へ排水する排水口へ前記冷媒が流れる冷媒流路と、
前記冷媒流路で前記冷媒を圧送する圧送装置と、を備えることを特徴としている。
上記サイドスラスタの冷却構造によれば、電動機が水冷されるので、従来のように冷却ファンで電動機を冷却する場合と比較して、サイドスラスタの稼働時の騒音を低減することができる。しかも、冷媒として船体の周囲に存在する海水を利用しているので、冷却水を貯留するための冷媒貯槽が不要である。
上記サイドスラスタの冷却構造において、前記圧送装置は、前記電動機の回転動力を利用して回転する、前記冷媒流路内に設けられた羽根車を有していてよい。この場合、例えば、前記電動機の前記プロペラへの出力軸と反対側に回転取出軸が設けられており、前記羽根車が前記回転取出軸と連結されていてよい。また、例えば、前記電動機の前記プロペラへの出力軸から、前記羽根車の回転軸へ、回転動力を伝達するベルト電動機構が設けられていてよい。
このように羽根車が電動機の回転動力を利用して回転するので、圧送装置に専用の動力源が不要となる。また、圧送装置は、オンオフを制御されることなく、冷却の必要な電動機の稼働時に自動的に動作することができる。
また、上記サイドスラスタの冷却構造において、前記プロペラが船体幅方向に延びるトンネル内に配置されており、前記取水口及び前記排水口のうち少なくとも一方が前記トンネルの壁に開口していてよい。
これにより、トンネルの周囲に設けられた部屋へ冷媒を導く冷媒流路を、より短くすることが可能となる。
また、上記サイドスラスタの冷却構造において、前記取水口及び前記排水口の各々に遮光性を有するフィルタが設けられていてよい。
これにより、冷媒流路へ入る光が遮られるので、冷媒流路に侵入した海洋生物の成長を抑制することができる。
また、上記サイドスラスタの冷却構造において、前記電動機に、当該電動機を冷却する第2の冷媒が循環する第2の冷媒流路が設けられており、前記冷媒流路の前記冷却部が、前記第2の冷媒と前記冷媒とを熱交換するように構成されていてよい。
これにより、第2の冷媒として海水以外の冷媒を用いて、電動機を冷却することができる。
また、上記サイドスラスタの冷却構造において、前記冷媒流路の前記取水口と前記冷却部との間、及び、前記冷却部と前記排水口との間の各々に、前記冷媒流路の閉止と開放とを切り替えるバルブが設けられていてよい。
これにより、電動機や冷却構造のメンテナンス時に、冷媒流路の冷媒の流れを止めることができ、メンテナンス作業が容易となる。
また、上記サイドスラスタの冷却構造において、前記取水口と前記排水口とが、前記プロペラを介して船体幅方向の一方に設けられていてよい。
これにより、冷却構造が集約して配置されたユニットを構成することが容易となる。
本発明によれば、サイドスラスタの稼働時の騒音を低減することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るサイドスラスタとその冷却構造を船首側から見た概略図である。 図2は、変形例1に係る冷却構造を備えたサイドスラスタを船首側から見た概略図である。 図3は、変形例2に係る冷却構造を備えたサイドスラスタを船首側から見た概略図である。 図4は、変形例3に係る冷却構造を備えたサイドスラスタを船首側から見た概略図である。 図5は、変形例4に係る冷却構造を備えたサイドスラスタを船首側から見た概略図である。 図6は、冷却構造が適用された昇降式のサイドスラスタを船首側から見た概略図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るサイドスラスタ2とその冷却構造6を船首側から見た概略図である。図1に示すように、船体1の船首又は船尾において喫水線より下方に、船体1を船体幅方向に貫くトンネル13が設けられている。本実施形態に係るサイドスラスタ2は、このトンネル13の一方の開口から海水を引込んで、他方の開口から吐出することにより、船体1に船体幅方向の推進力を与える推進機である。
サイドスラスタ2は、プロペラ21と、プロペラ21を駆動する電動機22と、電動機22の出力をプロペラ21に伝える動力伝達機構23とを備えている。
電動機22は、船体1内において、トンネル13の周囲に設けられた小部屋(以下、「スラスタルーム11」と称する)に設置されている。スラスタルーム11は、一般に、トンネル13の上部に配置されている。電動機22は、船内電力系統から電力の供給を受け、電気エネルギーを回転エネルギーに変換して出力する。
動力伝達機構23は、トンネル13の船体幅方向略中央に吊り下げられた、ギヤケース25内に構成されている。動力伝達機構23には、電動機22の出力軸221から回転動力が入力される。動力伝達機構23は、入力された回転動力の回転数や向きを変えるギヤ等によって構成されている。動力伝達機構23は、入力された回転動力を、プロペラ21のプロペラ軸へ伝達する。
プロペラ21は、トンネル13内に設けられている。本実施形態に係るプロペラ21は、可変ピッチプロペラであって、翼角を変更することにより、プロペラ21の回転によって生じるトンネル13内の水流の向きを変えることができる。
上記構成のサイドスラスタ2は、海水を利用して電動機22を冷却する冷却構造6を備えている。以下、その冷却構造6について詳細に説明する。
冷却構造6は、冷媒が流れる冷媒流路7と、冷媒流路7内の冷媒を圧送する圧送装置8とを備えている。
冷媒流路7は、電動機22を冷却する冷媒としての海水が流れる流路であって、取水口71と排水口72とを繋ぐ配管等によって形成されている。取水口71は、冷媒流路7へ冷媒(即ち、海水)を取り入れる冷媒流路7の入口であって、本実施形態ではトンネル13の内壁に開口している。また、排水口72は、冷媒流路7を通じた冷媒を海中へ排水する冷媒流路7の出口であって、本実施形態ではトンネル13の内壁に開口している。
取水口71は、開口部へ向かって断面積が漸次増加するラッパ形状を呈している。そして、取水口71の開口部には、異物や海洋生物の冷媒流路7への侵入を防ぐフィルタ41が設けられている。
同様に、排水口72は、開口部へ向かって断面積が漸次増加するラッパ形状を呈している。そして、排水口72の開口部には、異物や海洋生物の冷媒流路7への侵入を防ぐフィルタ42が設けられている。フィルタ41,42は、遮光性を有することが望ましい。これにより、冷媒流路7に侵入した海洋生物の成長を抑制することができる。また、フィルタ41,42は取水口71、排水口72の開口部から着脱可能に取り付けられ、定期的に交換されることが望ましい。
トンネル13の内壁に設けられる取水口71と排水口72は、プロペラ21の周囲を避けて配置されることが望ましい。プロペラ21の周囲に取水口71又は排水口72が設けられると、キャビテーションに起因してフィルタ41,42が損傷を受けたり、冷媒流路7に気泡が入りやすくなったりするおそれがある。
冷媒流路7は、取水口71と排水口72との間に、スラスタルーム11内で電動機22を冷却する冷却部70を有している。この冷却部70では、電動機22と冷媒流路7の冷却部70を流れる冷媒との熱交換により、電動機22が冷却される。冷却部70は、例えば、電動機22の周囲に巡らされた伝熱管、電動機22の周囲を囲う冷却ジャケットなどであって良く、その態様は本実施形態に限定されない。
冷媒流路7であって、取水口71と冷却部70との間には、冷媒流路7の閉止と開放とを切り替え可能なバルブ43が設けられている。同様に、冷媒流路7であって、冷却部70と排水口72との間には、冷媒流路7の閉止と開放とを切り替え可能なバルブ44が設けられている。これらのバルブ43,44は、定常時は開放されており、電動機22や冷却構造6のメンテナンス時等に閉止される。
圧送装置8は、冷媒流路7中に設けられた羽根車81と、羽根車81を回転駆動する駆動部82とを備えている。羽根車81の回転により、冷媒流路7の冷媒が上流側から下流側へ圧送される。なお、圧送装置8による冷媒の圧送方向によって取水口71と排水口72との役割が決まるので、取水口71と排水口72とが本実施形態と入れ替えて配置されていてもよい。また、船体1の横行方向に応じて、取水口71と排水口72のうち、高圧側が取水口として機能し、低圧側が排水口として機能するように、羽根車81の回転方向が切り換えられてもよい。
本実施形態に係る駆動部82は、電動機22を含んでいる。つまり、電動機22の回転動力を利用して、羽根車81が回転駆動される。具体的には、電動機22には、プロペラ21への出力軸221と反対側から回転を取り出す回転取出軸222が設けられており、この回転取出軸222に羽根車81が直接的又は間接的に結合されている。
上記構成の冷却構造6では、電動機22の稼働中には、羽根車81が回転して冷媒を圧送する。これにより、冷媒流路7に強制的な冷媒の流れが生じ、取水口71から冷媒流路7へ侵入した冷媒(海水)は、冷却部70を通過するうちに電動機22を冷却し、排水口72から海水中へ放出される。
以上に説明したように、本実施形態のサイドスラスタ2は、プロペラ21と、船体1に設けられたスラスタルーム11(部屋)に設置されてプロペラ21を駆動する電動機22とを備えている。そして、本実施形態のサイドスラスタ2の冷却構造6は、スラスタルーム11(部屋)内で電動機22を冷却する冷却部70を有し、冷媒として海水を取り入れる取水口71から、冷却部70を通って、冷媒を海中へ排水する排水口72へ冷媒が流れる冷媒流路7と、冷媒流路7で冷媒を圧送する圧送装置8とを備えることを特徴としている。
上記冷却構造6によれば、電動機22が水冷されるので、従来のように冷却ファンで電動機22を冷却する場合と比較して、サイドスラスタ2の稼働時の騒音を低減することができる。
更に、上記冷却構造6によれば、従来のように冷却ファンで電動機22を冷却する場合と比較して、スラスタルーム11内への排熱を抑えることができる。つまり、上記冷却構造6によれば、従来のように冷却ファンで電動機22を冷却する場合と比較して、スラスタルーム11の室温の上昇を抑えることができる。これにより、スラスタルーム11の室温を低下させる装置を省くことができる。
一般的に、電動機22の冷却方式を従来の空冷式から水冷式に変更する場合には、冷媒として水が用いられる。電動機22を水で水冷する場合には、スラスタルーム11又はその近傍に新たに冷媒貯槽や冷媒を冷却するための熱交換器を設置せねばならない。しかし、スラスタルーム11の拡張は、船首の限られたスペースでは構造上困難であったり、荷室スペースが削減されることから船主が望まなかったり等、実現が困難となることが予想される。これに対し、上記冷却構造6では、冷媒として船体1の周囲に存在する海水を利用しているので、冷却水を貯留するための冷媒貯槽や、冷却水を冷却するための熱交換器が不要であり、それらのためにスラスタルーム11を拡張しなくてよい。
なお、本実施形態に係るサイドスラスタ2の冷却構造6は、昇降式のサイドスラスタ2Aにも適用可能である。例えば、図6に示すように、昇降式のサイドスラスタ2Aでは、スラスタルーム11を形成するチャンバ15と、トンネル13を形成する筒体16とが、図示されない昇降装置によって、船体1に対し昇降移動するように構成されている。この昇降式のサイドスラスタ2Aでは、船体1の底から、トンネル13に設けられたプロペラ21を進退させることができる。
更に、プロペラ21の駆動手段として電動機22に代えて油圧モータやエンジンを採用したサイドスラスタ(図示略)にも上記冷却構造6を適用させてもよい。
また、本実施形態に係る冷却構造6では、圧送装置8が、電動機22の回転動力を利用して回転する、冷媒流路7内に設けられた羽根車81を有している。
このように、羽根車81が電動機22の回転動力を利用して回転駆動されるので、圧送装置8に専用の動力源が不要である。また、電動機22の稼働している間は羽根車81が回転し、電動機22が停止している間は羽根車81の回転は強制されない。つまり、圧送装置8は、オンオフを制御されることなく、冷却の必要な電動機22の稼働時に自動的に動作することができる。
また、本実施形態に係る冷却構造6では、電動機22のプロペラ21への出力軸221と反対側に回転取出軸222が設けられており、羽根車81が回転取出軸222と連結されている。
このように、電動機22から直接的に取り出された回転動力が羽根車81の回転駆動に利用されるので、動力の伝達ロスが削減される。また、圧送装置8をコンパクトに構成することが可能となる。
また、本実施形態に係る冷却構造6では、プロペラ21が船体1の船体幅方向に延びるトンネル13内に配置されており、取水口71及び排水口72がトンネル13の壁に開口している。
このように、取水口71及び排水口72をトンネル13の壁に設けることで、トンネル13の周囲に設けられたスラスタルーム11へ冷媒を導く冷媒流路7を、より短くすることが可能となる。この観点によれば、取水口71及び排水口72がのうち少なくとも一方が、トンネル13の壁に開口していてもよい。また、冷却構造6とサイドスラスタ2の本体部分(即ち、プロペラ21、電動機22、及び動力伝達機構23)とを一つのユニットとして構成することが可能となり、冷却構造6及びサイドスラスタ2の船体1への組み付けやメンテナンスが容易となる。
また、本実施形態に係る冷却構造6では、取水口71及び排水口72の各々に遮光性を有するフィルタ41,42が設けられている。
このように、フィルタ41,42によって冷媒流路7へ入る光が遮られることにより、冷媒流路7への異物や海洋生物の混入を阻止することに加えて、冷媒流路7に侵入した海洋生物の成長を抑制することができる。
また、本実施形態に係る冷却構造6では、冷媒流路7の取水口71と冷却部70との間、及び、冷却部70と排水口72との間の各々に、冷媒流路7の閉止と開放とを切り替えるバルブ43,44が設けられている。
これらのバルブ43,44を、電動機22や冷却構造6のメンテナンス時に閉止することにより、冷媒流路7の冷媒の流れを止めることができ、電動機22や冷却構造6(とりわけ、圧送装置8)のメンテナンス作業が容易となる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。上記の冷却構造6の構成は、例えば、以下のように変更することができる。
[変形例1]
図2は、変形例1に係る冷却構造6Aを備えたサイドスラスタ2を船首側から見た概略図である。図2に示すように、本変形例では、前述の実施形態に係る冷却構造6に対し、取水口71及び排水口72の位置が異なり、余の構成は同一又は類似である。本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例に係る冷却構造6Aでは、冷媒流路7の入口である取水口71が、船体1の一方の側面において喫水線より下方に開口しており、冷媒流路7の出口である排水口72が、船体1の他方の側面において喫水線より下方に開口している。なお、本変形例では、取水口71と排水口72とが、船体1の横行の向きに応じて切り替わるように、羽根車81が回転してよい。
本変形例では、取水口71及び排水口72が船体1の側面において船体幅方向に開口することとなるので、取水口71及び排水口72がトンネル13で下向きに開口している場合と比較して、冷媒流路7に冷媒(海水)を取り込みやすい。
[変形例2]
図3は、変形例2に係る冷却構造6Bを備えたサイドスラスタ2を船首側から見た概略図である。図3に示すように、本変形例では、前述の実施形態に係る冷却構造6に対し、圧送装置8の構成が異なり、余の構成は同一又は類似である。本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例に係る冷却構造6Bでは、圧送装置8が、冷媒流路7に設けられた羽根車81と、電動機22の回転動力を利用して羽根車81を回す駆動部82とを備えている。そして、駆動部82は、電動機22と、駆動部82の出力軸221から羽根車81の回転軸811へ、回転動力を伝達するベルト電動機構86とを備えている。なお、本変形例では、羽根車81は、冷媒流路7において取水口71の直ぐ下流側に設けられている。
[変形例3]
図4は、変形例3に係る冷却構造6Cを備えたサイドスラスタ2を船首側から見た概略図である。図4に示すように、本変形例では、前述の実施形態に係る冷却構造6に対し、冷媒流路7の冷却部70の構成が異なり、余の構成は同一又は類似である。本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例では、電動機22を冷却する第2の冷媒が循環する第2の冷媒流路76が、伝熱管などによって形成されている。第2の冷媒は、例えば、水などの、海水以外の冷媒である。そして、冷媒流路7の冷却部70には、熱交換器77が設けられている。熱交換器77では、第2の冷媒流路76を流れる第2の冷媒と、冷媒流路7を流れる冷媒との熱交換が行われる。
このように、冷媒流路7の冷却部70が、第2の冷媒流路76を流れる第2の冷媒と、冷媒流路7を流れる冷媒とを熱交換するように構成されていることによって、電動機22に設けられた第2の冷媒流路76に海水以外の冷媒を流して、海水以外の冷媒で電動機22を冷却することができる。
[変形例4]
図5は、変形例4に係る冷却構造6Dを備えたサイドスラスタ2を船首側から見た概略図である。図5に示すように、本変形例では、前述の実施形態に係る冷却構造6に対し、取水口71及び排水口72の位置、並びに、圧送装置8の構成が異なり、余の構成は同一又は類似である。本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例では、取水口71と排水口72は、共にトンネル13の壁に開口しており、トンネル13を介して船体幅方向の一方に設けられている。この変形例では、トンネル13の船体幅方向の略中央にギヤケース25が配置され、ギヤケース25を挟んで船体幅方向の一方にプロペラ21が配置され、他方に取水口71及び排水口72が設けられている。
また、本変形例では、圧送装置8が、冷媒流路7に設けられた羽根車81と、羽根車81の駆動部82としての電動機85とを備えている。電動機85は、羽根車81を回す回転力を出力できればよいので、電動機22よりも小型で出力の低い電動機である。このように、駆動部82として、電動機22から独立して動作する電動機85を用いれば、電動機22の稼働に関わらず、冷媒流路7に強制的に冷媒を流すことができる。また、電動機22から独立して動作する電動機85を設けることによって、冷却構造6のレイアウトの自由度を高めることができる。
なお、前述の通り、小型の電動機85のみで羽根車81の回転力を賄うことができるが、圧送装置8の駆動部82に冗長性を持たせるために、例えば実施形態に示すような電動機22の回転動力を利用して回転する駆動部と、電動機22から独立して動作する電動機85を用いた駆動部とを、併せて備えてもよい。
更に、本変形例では、取水口71と排水口72は近接しており、羽根車81は冷媒流路7において取水口71の直ぐ下流側に設けられている。更に、電動機85、及び、バルブ43,44も、取水口71及び排水口72の近傍に設けられている。つまり、取水口71、排水口72、羽根車81、電動機85(駆動部82)、及びバルブ43,44が集約して配置されている。
このように、冷却構造6の構成要素(電動機22の周囲の冷媒流路7を除く)が集約して配置されていることにより、これらの構成要素をユニット化することが容易となる。冷却構造6の構成要素をユニット化すれば、冷却構造6の船体1への取付やメンテナンスが容易となる。
以上、変形例1〜4を示したが、変形例1〜4における前述の実施形態からの変更部分を、任意に組み合わせて前述の実施形態に適用してもよい。
1 :船体
2,2A :サイドスラスタ
6,6A〜6D :冷却構造
7 :冷媒流路
8 :圧送装置
11 :スラスタルーム
13 :トンネル
15 :チャンバ
16 :筒体
21 :プロペラ
22 :電動機
23 :動力伝達機構
25 :ギヤケース
41,42 :フィルタ
43,44 :バルブ
70 :冷却部
71 :取水口
72 :排水口
76 :第2の冷媒流路
77 :熱交換器
81 :羽根車
82 :駆動部
85 :電動機
86 :ベルト電動機構
221 :出力軸
222 :回転取出軸
811 :回転軸

Claims (9)

  1. プロペラと、船体に設けられた部屋に設置されて前記プロペラを駆動する電動機とを備えたサイドスラスタの冷却構造であって、
    前記部屋内で前記電動機を冷却する冷却部を有し、冷媒として海水を取り入れる取水口から、前記冷却部を通って、前記冷媒を海中へ排水する排水口へ前記冷媒が流れる冷媒流路と、
    前記冷媒流路で前記冷媒を圧送する圧送装置と、を備える、
    サイドスラスタの冷却構造。
  2. 前記圧送装置は、前記電動機の回転動力を利用して回転する、前記冷媒流路内に設けられた羽根車を有する、
    請求項1に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  3. 前記電動機の前記プロペラへの出力軸と反対側に回転取出軸が設けられており、
    前記羽根車が前記回転取出軸と連結されている、
    請求項2に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  4. 前記電動機の前記プロペラへの出力軸から、前記羽根車の回転軸へ、回転動力を伝達するベルト電動機構が設けられている、
    請求項2に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  5. 前記プロペラが船体幅方向に延びるトンネル内に配置されており、
    前記取水口及び前記排水口のうち少なくとも一方が前記トンネルの壁に開口している、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  6. 前記取水口及び前記排水口の各々に遮光性を有するフィルタが設けられた、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  7. 前記電動機に、当該電動機を冷却する第2の冷媒が循環する第2の冷媒流路が設けられており、
    前記冷媒流路の前記冷却部が、前記第2の冷媒と前記冷媒とを熱交換するように構成されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  8. 前記冷媒流路の前記取水口と前記冷却部との間、及び、前記冷却部と前記排水口との間の各々に、前記冷媒流路の閉止と開放とを切り替えるバルブが設けられている、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のサイドスラスタの冷却構造。
  9. 前記取水口と前記排水口とが、前記プロペラを介して船体幅方向の一方に設けられている、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のサイドスラスタの冷却構造。
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