JP2018103638A - 無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】遠隔地の無人航空機を簡易な構成で操縦可能とする無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法を提供する【解決手段】ユーザ端末200と、通信網Nを介して前記ユーザ端末と通信可能な中継装置301と、前記中継装置の電波圏内に配置された無人航空機100と、を備え、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを送信するステップと、通信網を介して前記パケットデータを受信するステップと、受信した前記パケットデータから前記無人航空機の操縦信号を生成する操縦信号生成ステップと、前記操縦信号を前記無人航空機に送信する操縦信号送信ステップと、を実行する無人航空機の遠隔操縦システム、およびこれらステップを含む無人航空機の遠隔操縦方法により解決する。【選択図】図1
Description
本発明は、無人航空機の遠隔操縦技術に関する。
産業用無人ヘリコプターに代表される小型の無人航空機は、機体が高価で入手困難なうえ、安定して飛行させるためには操作に熟練が必要とされるものであった。しかし近年、無人航空機の姿勢制御や自律飛行に用いられるセンサ類およびソフトウェアの改良、低価格化が進み、これにより無人航空機の操作性が飛躍的に向上した。特に小型のマルチコプターについては、ヘリコプターに比べてローター構造が簡単であり、設計およびメンテナンスが容易であることから、趣味目的だけでなく、広範な産業分野における種々のミッションへの応用が試行されている。
下記特許文献1および特許文献2には、トレーナ機能を備えるラジオコントロール送信機が開示されている。トレーナ機能は、飛行機やヘリコプターのラジオコントロール模型など、操縦ミスが機体の破損や事故を招くおそれがあるラジオコントロール模型の操縦訓練に使用される機能である。
無人航空機の飛行範囲は通常、ラジオコントロール送信機などの操縦装置の電波圏内に制限される。遠隔地にある無人航空機を操縦する手段としては、例えば、無人航空機の飛行経路や速度、高度などのパラメータを予め設定しておき、無人航空機を目的地に自律的に飛行させる機能であるオートパイロット機能や、軍用無人航空機で採用されているような衛星通信による遠隔操縦が考えられる。しかし、オートパイロット機能を利用する場合、遠隔地における無人航空機の飛行動作を操縦者が望むように臨機応変に変更することはできない。また、衛星通信による遠隔操縦では、装置が大掛かりとなり、高コストなシステムとなる。
上記問題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、遠隔地の無人航空機を簡易な構成で操縦可能とする無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の無人航空機の遠隔操縦システムは、ユーザ端末と、通信網を介して前記ユーザ端末と通信可能な中継装置と、前記中継装置の電波圏内に配置された無人航空機と、を備え、前記ユーザ端末は、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを前記中継装置に送信する操縦指示送信手段を有しており、前記中継装置は、前記ユーザ端末から受信した前記操縦指示から前記無人航空機の操縦信号を生成する操縦信号生成手段と、生成した前記操縦信号を前記無人航空機に送信する操縦信号送信手段と、を有していることを特徴とする。
通信網を介してユーザ端末と中継装置とを接続し、ユーザ端末から受信した操縦指示に基づいて中継装置が無人航空機に操縦信号を送信することにより、無人航空機の操縦者は、ユーザ端末を通信網に接続可能な場所であれば、どこからでも遠隔地の無人航空機を操縦することが可能となる。また、通信網と無人航空機との間に中継装置が介在していることにより、最終的に無人航空機に送信される信号の形式を中継装置で調節することができる。そのため、本発明の方法で用いる無人航空機には、遠隔操縦のための特別な設定や改変を施すことなく、一般的な機体を採用することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明の無人航空機の遠隔操縦システムは、ユーザ端末と、通信網を介して前記ユーザ端末と通信可能な中継装置と、前記中継装置に接続されたラジオコントロール送信機である第1送信機と、前記第1送信機の電波圏内に配置された無人航空機と、を備え、前記第1送信機は、他のラジオコントロール送信機である第2送信機を該第1送信機に接続して、該第2送信機で行われた操縦操作を示す信号である操作信号を受信し、該操作信号に基づく操縦信号を無人航空機に送信する機能であるトレーナ機能を有しており、前記ユーザ端末は、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを前記中継装置に送信する操縦指示送信手段を有しており、前記中継装置は、前記ユーザ端末から受信した前記操縦指示から前記操作信号を生成する操作信号生成手段を有しており、前記第1送信機は、前記トレーナ機能を利用することにより、前記中継装置から入力された前記操作信号に基づく操縦信号を前記無人航空機に送信することを特徴とする。
通信網を介してユーザ端末と中継装置とを接続し、ユーザ端末から受信した操縦指示に基づいて中継装置が無人航空機に操縦信号を送信することにより、無人航空機の操縦者は、ユーザ端末を通信網に接続可能な場所であれば、どこからでも遠隔地の無人航空機を操縦することが可能となる。また、一般に流通しているラジオコントロール送信機のトレーナ機能を応用してラジオコントロール送信機から操縦信号を送信することにより、既存の資産を活かして低コストかつ短期間で無人航空機の遠隔操縦環境を整えることができる。特に、本発明のシステムで用いる無人航空機には、ラジオコントロール送信機とペアリングされた一般的な機体を採用することができ、遠隔操縦のための特別な機能を持たせる必要がない。すなわち、現在ラジオコントロール送信機で操縦されているあらゆる無人航空機を本発明のシステムで遠隔操縦することが可能となる。
また、前記無人航空機は複数の回転翼を有するマルチコプターであり、前記無人航空機は、離陸後、前記操縦信号を待機している間は、空中におけるそのときの飛行位置を自動的に維持可能であることが好ましい。
通信網を介して遠隔地にある無人航空機を操縦するときには、現地で直接操縦する場合に比べ、操縦者の操作から無人航空機の応答までのタイムラグが大きくなることが見込まれる。その場合でも、無人航空機が自動的に現在の飛行位置を維持可能であることにより、操縦者は無人航空機の姿勢や飛行位置の調節に翻弄されることなく、タイムラグの程度を確認しながら落ち着いて操縦を行うことができる。
また、本発明の無人航空機の遠隔操縦システムは、前記無人航空機の飛行状態を直接的または間接的に把握可能な画像を撮影する撮影装置と、前記画像を表示する表示装置と、をさらに備え、前記表示装置は前記ユーザ端末の一部を構成しており、前記画像は通信網を介して前記ユーザ端末に転送されることが好ましい。
ユーザ端末が表示装置を備え、操縦者が無人航空機の飛行状態を手元で確認しながらユーザ端末を操作することにより、操縦者は、有視界飛行時における手動操縦と同じような感覚で遠隔地にある無人航空機を操縦することが可能となる。
また、前記ユーザ端末は、操縦者からの入力を受け付けるインタフェースとしてラジオコントロール送信機を有していることが好ましい。
ユーザ端末のユーザインタフェースがラジオコントロール送信機であることにより、操縦者は、普段の操縦時と同じ操縦操作で無人航空機の操縦指示を生成し、送信することができる。これにより、操縦者に対して遠隔操縦のための特別な訓練を施すことなく無人航空機の遠隔操縦を行うことができる。さらに、操縦者が操作するラジオコントロール送信器が第1送信機に対応したトレーナ機能を備えている場合、操縦者側で生成された操作信号を単にパケットに分割して転送し、それを中継装置で復元するだけで、第1送信機による無人航空機の操縦を実現することができる。
また、前記通信網は移動体通信網であることが好ましい。
中継装置を移動体通信網に接続可能とすることにより、移動体通信網のサービスエリア内であればどこでも無人航空機を飛行させることが可能となる。
また、上記課題を解決するため、本発明の無人航空機の遠隔操縦方法は、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを送信するパケットデータ送信ステップと、通信網を介して前記パケットデータを受信するパケットデータ受信ステップと、受信した前記パケットデータから前記無人航空機の操縦信号を生成する操縦信号生成ステップと、前記操縦信号を前記無人航空機に送信する操縦信号送信ステップと、を含むことを特徴とする。
無人航空機の操縦者が通信網を介して中継装置にアクセスし、中継装置から無人航空機に操縦信号を送信することにより、操縦者は、通信網に接続可能な場所であれば、どこからでも遠隔地の無人航空機を操縦することが可能となる。また、通信網と無人航空機との間に中継装置が介在していることにより、最終的に無人航空機に送信される信号の形式を中継装置で調節することができる。そのため、本発明の方法で用いる無人航空機には、遠隔操縦のための特別な設定や改変を施すことなく、一般的な機体を採用することができる。
また、本発明の無人航空機の遠隔操縦方法は、ラジオコントロール送信機である第1送信機を備え、前記第1送信機は、他のラジオコントロール送信機である第2送信機を該第1送信機に接続して、該第2送信機で行われた操縦操作を示す信号である操作信号を受信し、該操作信号に基づく操縦信号を無人航空機に送信する機能であるトレーナ機能を有しており、前記操縦信号生成ステップでは、受信した前記パケットデータから前記操作信号が生成され、該操作信号に基づいて前記操縦信号が生成されており、前記第1送信機は、前記トレーナ機能を利用することにより、前記操作信号の入力をうけ、該操作信号に基づく操縦信号を前記無人航空機に送信する構成としてもよい。
無人航空機の操縦者が通信網を介して中継装置に接続し、第1送信機を使って無人航空機に操縦信号を送信することにより、操縦者は、通信網に接続可能な場所であれば、どこからでも遠隔地の無人航空機を操縦することが可能となる。また、一般に流通しているラジオコントロール送信機のトレーナ機能を応用してラジオコントロール送信機から操縦信号を送信することにより、既存の資産を活かして低コストかつ短期間で無人航空機の遠隔操縦環境を整えることが可能となる。特に、本発明の方法で用いる無人航空機には、ラジオコントロール送信機とペアリングされた一般的な機体を採用することができ、遠隔操縦のための特別な機能を持たせる必要がない。すなわち、現在ラジオコントロール送信機で操縦されているあらゆる無人航空機を本発明の方法で遠隔操縦することが可能となる。
また、前記無人航空機は複数の回転翼を有するマルチコプターであり、前記無人航空機は、離陸後、前記操縦信号を待機している間は、空中におけるそのときの飛行位置を自動的に維持可能であることが好ましい。
通信網を介して遠隔地にある無人航空機を操縦するときには、現地で直接操縦する場合に比べ、操縦者の操作から無人航空機の応答までのタイムラグが大きくなることが見込まれる。その場合でも、無人航空機が自動的に現在の飛行位置を維持可能であることにより、操縦者は無人航空機の姿勢や飛行位置の調節に翻弄されることなく、タイムラグの程度を確認しながら落ち着いて操縦を行うことができる。
また、本発明の無人航空機の遠隔操縦方法は、前記無人航空機の飛行状態を直接的または間接的に把握可能な画像を撮影する撮影ステップと、通信網を介して前記画像を前記無人航空機の操縦者に転送する画像転送ステップと、をさらに含むことが好ましい。
無人航空機の操縦者が無人航空機の飛行状態を手元で確認しながら操縦指示を出すことにより、操縦者は、有視界飛行時における手動操縦と同じような感覚で遠隔地にある無人航空機を操縦することが可能となる。
以上のように、本発明にかかる無人航空機の遠隔操縦システムおよび無人航空機の遠隔操縦方法によれば、遠隔地の無人航空機を簡易な構成で操縦することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
(全体構成)
図1は本実施形態にかかる遠隔操縦システムS1の全体構成を示すブロック図である。遠隔操縦システムS1は、主に、通信網Nを介して通信可能に接続されたユーザ端末200と中継装置301、および、中継装置301の電波圏内に配置された無人航空機であるマルチコプター100により構成されている。
(全体構成)
図1は本実施形態にかかる遠隔操縦システムS1の全体構成を示すブロック図である。遠隔操縦システムS1は、主に、通信網Nを介して通信可能に接続されたユーザ端末200と中継装置301、および、中継装置301の電波圏内に配置された無人航空機であるマルチコプター100により構成されている。
本実施形態では、通信網Nにはインターネットが用いられている。ユーザ端末200は、マルチコプター100の操縦指示iを内容とするパケットデータを通信網N経由で中継装置301に送信し、中継装置301はユーザ端末200から受信した操縦指示iに基づいて、マルチコプター100の飛行動作を制御する信号である操縦信号cを生成し、送信する。ここで、操縦指示iは、操縦者によるユーザ端末200の操作内容を示すデータであってもよく、または操縦信号cと同一内容の信号であってもよい。また、本実施形態の操縦信号cは、ラジオコントロール模型の操縦信号として一般的に用いられているPPM(Pulse Position Modulation)方式の信号であることを想定しているが、マルチコプター100側の受信器に対応した信号であれば他の形式や方式の信号であってもよい。
(ユーザ端末の構成)
図2はユーザ端末200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態のユーザ端末200は、中央処理装置であるCPU210、ROMやRAMなどの記憶装置からなるメモリ220、操縦者からの入力を受け付けるインタフェースである入力装置250、ユーザ端末200を通信網Nに接続するためのLANアダプタ230、および、後述するカメラ500で撮影された画像を表示する表示手段であるモニタ240を備えている。
図2はユーザ端末200の機能構成を示すブロック図である。本実施形態のユーザ端末200は、中央処理装置であるCPU210、ROMやRAMなどの記憶装置からなるメモリ220、操縦者からの入力を受け付けるインタフェースである入力装置250、ユーザ端末200を通信網Nに接続するためのLANアダプタ230、および、後述するカメラ500で撮影された画像を表示する表示手段であるモニタ240を備えている。
入力装置250の具体例としては、一般的なキーボードやマウス、トラックボール、タッチパネル、ジョイスティックなどが考えられる。LANアダプタ230は、LAN経由で通信網Nに接続するための通信用ICやNIC(Network Interface Card)である。ユーザ端末200のLANへの接続方法は有線接続には限られず、例えば最寄りのWi−fi(Wireless Fidelity)アクセスポイントに無線接続する方法であってもよい。メモリ220には操縦指示iの送信プログラムSPが登録されている。送信プログラムSPは、LANアダプタ230とともに、操縦指示iを中継装置301に送信する操縦指示送信手段を構成している。すなわち、操縦者は、ユーザ端末200をインターネットへ接続可能な環境であれば、どこからでも中継装置301に対して操縦指示iを送信することができる。
ユーザ端末200の具体例としては、一般的なノート型パソコンやタブレットコンピュータを好適に用いることができる。図2に示す各機能が一装置に集約されており、また持ち運びも容易であるからである。一方、本発明のユーザ端末は、インターネットなどの通信網Nを介して中継装置301に操縦指示iを送信可能であれば、その物理的な形態は問わない。例えば図2に示す各機能を有する別々の装置を組み合わせてユーザ端末200としてもよい。
また、ユーザ端末200の入力装置250として別体のラジオコントロール送信機を採用することもできる。この場合、例えば公知のトレーナ機能を利用してラジオコントロール送信機をユーザ端末200本体に接続すればよい。ラジオコントロール送信機を入力装置250とすることにより、操縦者は、普段と同じ操縦操作でマルチコプター100の操縦指示iを生成し、送信することができる。これにより、操縦者に対して遠隔操縦のための特別な訓練を施すことなく、より容易にマルチコプター100の遠隔操縦を実現することができる。
さらに、ユーザ端末200が接続する通信網Nはインターネットには限定されない。中継装置301に操縦指示iを送信可能であれば、LANアダプタ230に代えて、例えば3GやLTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などの移動体通信網への接続モジュールを備えてもよい。これにより操縦者は、移動体通信網のサービスエリア内であればどこからでも中継装置301に対して操縦指示iを送信することが可能となる。
(中継装置の構成)
図3は中継装置301の機能構成を示すブロック図である。本実施形態の中継装置301は、中央処理装置であるCPU310、ROMやRAMなどの記憶装置からなるメモリ320、ユーザ端末200から通信網N経由で操縦指示iを受信するLANアダプタ330、マルチコプター100に操縦信号cを送信する高周波モジュール351とアンテナ352、および、マルチコプター100の飛行状態を撮影する撮影装置であるカメラ500が接続された入出力I/F340を備えている。
図3は中継装置301の機能構成を示すブロック図である。本実施形態の中継装置301は、中央処理装置であるCPU310、ROMやRAMなどの記憶装置からなるメモリ320、ユーザ端末200から通信網N経由で操縦指示iを受信するLANアダプタ330、マルチコプター100に操縦信号cを送信する高周波モジュール351とアンテナ352、および、マルチコプター100の飛行状態を撮影する撮影装置であるカメラ500が接続された入出力I/F340を備えている。
メモリ320には変換・転送プログラムCP1が登録されている。変換・転送プログラムCP1は、ユーザ端末200から受信したパケット形式の操縦指示iをマルチコプター100の操縦信号cに変換する操縦信号生成手段である。また、本実施形態の変換・転送プログラムCP1は、高周波モジュール351、アンテナ352とともに、変換後の操縦信号cをマルチコプター100へ転送する操縦信号送信手段を構成している。なお、本実施形態の中継装置301は、操縦信号cを2.4GHz帯の周波数ホッピング方式で無線送信することを想定しているが、操縦信号cの変調方式はマルチコプター100側の受信器に対応した方式であれば特にその種類は問わない。
遠隔操縦システムS1では、通信網Nとマルチコプター100との間に中継装置301が介在していることにより、最終的にマルチコプター100に送信される信号の形式や方式を中継装置301で調節することができる。これにより、遠隔操縦システムS1で用いるマルチコプター100には、遠隔操縦のための特別な設定や改変を施す必要がなく、一般的な機体を採用することが可能とされている。
さらに、変換・転送プログラムCP1は、カメラ500が撮影したマルチコプター100の画像pを通信網N経由でユーザ端末200へ転送する。なお、本発明でいう「画像」とは、動画および静止画を含む総称である。操縦者は転送された画像pをモニタ240に表示することで、マルチコプター100の様子を手元で確認しながらユーザ端末200を操作することができる。これにより操縦者は、有視界飛行時における手動操縦と同じような感覚で遠隔地にあるマルチコプター100を操縦することができる。
本実施形態のカメラ500は、マルチコプター100を地上から第三者視点で撮影しており、操縦者はその画像pからマルチコプター100の飛行状態を直接的に把握することができる。その他にも、例えば、カメラ500をマルチコプター100の機体に搭載し、FPV(First Person View:一人称視点)による撮影画像pをユーザ端末200へ送ってもよい。操縦者はFPVで撮影された画像pから、マルチコプター100の飛行状態を間接的に把握することができる。
中継装置301のLANへの接続方法は有線接続には限られず、例えば最寄りのWi−fiアクセスポイントに無線接続する方法であってもよい。また、中継装置301が接続する通信網Nはインターネットには限定されない。ユーザ端末200からの操縦指示iを受信可能であれば、LANアダプタ330に代えて、例えば3GやLTE、WiMAXなどの移動体通信網への接続モジュールを備えることもできる。中継装置301を移動体通信網に接続することにより、移動体通信網のサービスエリア内であればどこであってもマルチコプター100を飛行させることが可能となる。
ところで、これら移動体通信網は、地上での利用を前提に設計されていることから、上空では通信が不安定になるという技術的な制約があり、現在でも上空における通信品質は実用レベルに至っていない。一方、本実施形態の遠隔操縦システムS1の通信網Nとして移動体通信網を用いる場合、移動体通信網には地上に設置可能な中継装置301が接続される。そして、マルチコプター100への操縦信号cは中継装置301により送信される。そのため、移動体通信網の広域性による利益を享受しつつ、その技術的な制約を回避し、マルチコプター100と安定した通信を行うことが可能である。
(マルチコプターの構成)
図4はマルチコプター100の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター100の機能は、主に、フライトコントローラFC、複数の回転翼であるロータ142、これらロータ142の回転を制御するESC141(Electric Speed Controller)、および、これらに電力を供給するバッテリー190により構成されている。
図4はマルチコプター100の機能構成を示すブロック図である。マルチコプター100の機能は、主に、フライトコントローラFC、複数の回転翼であるロータ142、これらロータ142の回転を制御するESC141(Electric Speed Controller)、および、これらに電力を供給するバッテリー190により構成されている。
各ロータ142は、モータと、その出力軸に連結されたブレードとにより構成されている。ESC141は、ロータ142のモータに接続されており、フライトコントローラFCから指示された速度でモータおよびブレードを回転させる。
フライトコントローラFCは、マイクロコントローラである制御装置120を備えている。制御装置120は、中央処理装置であるCPU121、ROMやRAMなどの記憶装置からなるメモリ122、および、ESC141を介して各ロータ142の回転数を制御するPWM(Pulse Width Modulation)コントローラ123を有している。
フライトコントローラFCはさらに、IMU132(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)およびGPSアンテナ133(以下、これらIMU132とGPSアンテナ133を総称して「センサ等」ともいう。)を備えており、これらは制御装置120に接続されている。本実施形態におけるマルチコプター100のIMU132は、主に3軸加速度センサおよび3軸角速度センサにより構成されており、これに加えて、気圧センサ(高度センサ)と地磁気センサ(方位センサ)とを含んでいる。制御装置120は、これらセンサ等により、機体の傾きや回転のほか、飛行中の緯度経度、高度、および機首の方位角を含む自機の位置情報を取得可能とされている。
制御装置120のメモリ122には、マルチコプター100の飛行時における姿勢や基本的な飛行動作を制御するプログラムである飛行制御プログラムFCPが記憶されている。飛行制御プログラムFCPは、中継装置301からの操縦信号cに従い、センサ等から取得した情報を基に、個々のロータ142の回転数を調節し、機体の姿勢や位置の乱れを補正しながらマルチコプター100を飛行させる。
マルチコプター100は、上記センサ等および飛行制御プログラムFCPを備えていることにより、離陸後、操縦信号cを待機している間も、空中におけるそのときの飛行位置を自動的に維持することができる。通信網Nを介して遠隔地にあるマルチコプター100を操縦するときには、現地で直接操縦する場合に比べ、操縦者の操作からマルチコプター100の応答までのタイムラグが大きくなることが見込まれる。この場合でも、マルチコプター100が自動的に現在の飛行位置を維持可能であることにより、操縦者はマルチコプター100の姿勢や飛行位置の調節に翻弄されることなく、タイムラグの程度を確認しながら落ち着いて操縦を行うことが可能とされている。
また、マルチコプター100の操縦は、操縦者が中継装置301を介して逐次手動で行うほか、マルチコプター100の飛行経路や速度、高度などのパラメータである飛行計画FPを自律飛行プログラムAPPに予め登録しておき、操縦者からの実行指示や所定の時刻を開始条件としてマルチコプター100を自律的に飛行させることも可能である(以下、このような自律飛行のことを「オートパイロット」という。)。
このように、本実施形態におけるマルチコプター100は高度な飛行制御機能を備えている。一方、本発明におけるマルチコプターは、複数の回転翼を備え、飛行位置を自動的に維持可能な機体であればよく、例えばセンサ等から一部のセンサが省略された機体や、オートパイロット機能を備えず手動操縦のみにより飛行可能な機体であってもよい。さらには、例えばワイヤで繋留されたマルチコプターを所定位置まで垂直に上昇させるだけでよい場合など、大雑把な操縦で事足りるときには、飛行位置の維持機能は省略することができる。その他、例えばオートパイロット機能による飛行のみを想定している場合には、無人固定翼機を採用することも考えられる。
(マルチコプターの遠隔操縦方法)
図5は、遠隔操縦システムS1の時間軸に沿った処理の流れを示す図である。以下、図5を参照して、遠隔操縦システムS1を用いたマルチコプター100の遠隔操縦方法について説明する。
図5は、遠隔操縦システムS1の時間軸に沿った処理の流れを示す図である。以下、図5を参照して、遠隔操縦システムS1を用いたマルチコプター100の遠隔操縦方法について説明する。
操縦者がマルチコプター100を遠隔操縦するときには、まずカメラ500による撮影を開始する(S110:撮影ステップ)。カメラ500の始動方法は特に限定されず、ユーザ端末200から中継装置301にカメラ500の始動信号を送信してもよく、常時作動させておいてもよい。また、カメラ500は、撮影方向が一定の固定カメラであってもよく、または、別途画像処理機能および駆動機構を備え、マルチコプター100を自動的に追尾しながら撮影するカメラであってもよい。その他、ユーザ端末200からカメラ500の撮影方向を変更可能な構成としてもよい。
カメラ500で撮影された画像pは、中継装置301の入出力I/F340から中継装置301に入力され、変換・転送プログラムCP1により通信網N経由でユーザ端末200に転送される(S120:画像転送ステップ)。ユーザ端末200は中継装置301から受信した画像pをモニタ240に表示する(S130)。
操縦者はマルチコプター100の飛行状況をモニタ240で確認しながら、マルチコプター100への操縦指示iを入力装置250から入力する(S141)。ユーザ端末200は、入力された操縦指示iをパケットに分割して中継装置301へ送信する(S142:パケットデータ送信ステップ)。
中継装置301は通信網Nを介して操縦指示iを受信し(S151:パケットデータ受信ステップ)、変換・転送プログラムCP1が操縦指示iから操縦信号cを生成する(S152:操縦信号生成ステップ)。なお、操縦指示iと操縦信号cの内容が同一であるときは、変換・転送プログラムCP1はパケットデータから単純に操縦指示iを抽出し、操縦信号cとする。変換・転送プログラムCP1は、生成した操縦信号cを高周波モジュール351で変調し、アンテナ352からマルチコプター100へ送信する(S153)。
マルチコプター100は中継装置301から操縦信号cを受信し(S161)、操縦信号cに従って機体を飛行させる(S162:操縦信号送信ステップ)。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、先の実施形態と同一または同様の構成については、先の実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明においては、先の実施形態と同一または同様の構成については、先の実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
(全体構成)
図6は本実施形態にかかる遠隔操縦システムS2の全体構成を示すブロック図である。遠隔操縦システムS2は、主に、通信網Nを介して通信可能に接続されたユーザ端末200と中継装置302、中継装置302に接続されたラジオコントロール送信機であるプロポ400、および、プロポ400の電波圏内に配置されたマルチコプター100により構成されている。
図6は本実施形態にかかる遠隔操縦システムS2の全体構成を示すブロック図である。遠隔操縦システムS2は、主に、通信網Nを介して通信可能に接続されたユーザ端末200と中継装置302、中継装置302に接続されたラジオコントロール送信機であるプロポ400、および、プロポ400の電波圏内に配置されたマルチコプター100により構成されている。
プロポ400は、プロポ400を第1送信機としたときに、他のラジオコントロール送信機である第2送信機を接続して、第2送信機で行われた操縦操作を示す信号である操作信号mを受信し、操作信号mに基づく操縦信号cをマルチコプターに送信する機能である公知のトレーナ機能TFを有している。
本実施形態の通信網Nもインターネットである。ユーザ端末200は、マルチコプター100の操縦指示iを内容とするパケットデータを通信網N経由で中継装置302に送信する。中継装置302はユーザ端末200から受信した操縦指示iに基づいて操作信号mを生成し、生成した操作信号mをプロポ400に送信する。プロポ400は受信した操作信号mからトレーナ機能TFを使って操縦信号cを生成し、マルチコプター100に送信する。ここで、操縦指示mは、操縦信号cと同一の信号であってもよい。
(ユーザ端末の構成)
本実施形態のユーザ端末200の構成および機能は第1実施形態のユーザ端末200と同一である。ここで、ユーザ端末200の入力装置250として別体のラジオコントロール送信機を採用し、そのラジオコントロール送信器がプロポ400に対応したトレーナ機能を備えている場合、操縦者側のラジオコントロール送信器の操作で生成された操作信号mを単にパケットに分割して転送し、それを中継装置302で復元してプロポ400に入力するだけで、マルチコプター100を操縦することができる。
本実施形態のユーザ端末200の構成および機能は第1実施形態のユーザ端末200と同一である。ここで、ユーザ端末200の入力装置250として別体のラジオコントロール送信機を採用し、そのラジオコントロール送信器がプロポ400に対応したトレーナ機能を備えている場合、操縦者側のラジオコントロール送信器の操作で生成された操作信号mを単にパケットに分割して転送し、それを中継装置302で復元してプロポ400に入力するだけで、マルチコプター100を操縦することができる。
(中継装置の構成)
図7は中継装置302およびプロポ400の機能構成を示すブロック図である。本実施形態の中継装置302は、第1実施形態の中継装置301と同様に、CPU310、メモリ320、LANアダプタ330を備えており、入出力I/F340にはカメラ500およびプロポ400が接続されている。
図7は中継装置302およびプロポ400の機能構成を示すブロック図である。本実施形態の中継装置302は、第1実施形態の中継装置301と同様に、CPU310、メモリ320、LANアダプタ330を備えており、入出力I/F340にはカメラ500およびプロポ400が接続されている。
メモリ320には変換・転送プログラムCP2が登録されている。本実施形態の変換・転送プログラムCP2は、ユーザ端末200から受信したパケット形式の操縦指示iを操作信号mに変換する操作信号生成手段である。
遠隔操縦システムS2では、通信網Nとプロポ400との間に中継装置302が介在していることにより、プロポ400に入力される信号の形式や方式を中継装置302で調節することができる。これにより、遠隔操縦システムS2で用いるプロポ400には、遠隔操縦のための特別な設定や改変を施す必要がなく、トレーナ機能TFを備える一般的なラジオコントロール送信機を採用することができる。
(プロポの構成)
プロポ400はヘリコプター模型用の市販のラジオコントロール送信器である。プロポ400の制御装置410は、CPUや、RAMおよびROMからなるメモリ、メモリに登録された設定情報やトレーナ機能TFを含む制御プログラム、操縦信号cを変調して無線送信する高周波モジュールとアンテナ、などにより構成されている。プロポ400にはその他にも、操縦スティックや液晶表示部なども設けられているが、遠隔操縦システムS2ではこれらは使用しない。
プロポ400はヘリコプター模型用の市販のラジオコントロール送信器である。プロポ400の制御装置410は、CPUや、RAMおよびROMからなるメモリ、メモリに登録された設定情報やトレーナ機能TFを含む制御プログラム、操縦信号cを変調して無線送信する高周波モジュールとアンテナ、などにより構成されている。プロポ400にはその他にも、操縦スティックや液晶表示部なども設けられているが、遠隔操縦システムS2ではこれらは使用しない。
トレーナ機能TFは本来、飛行機やヘリコプターのラジオコントロール模型など、操縦ミスが機体の破損や事故を招くおそれがあるラジオコントロール模型の操縦訓練に使用される機能である。トレーナ機能TFの通常の使用方法としては、まず、トレーナ側のラジオコントロール送信機である第1送信機に、トレーニー側のラジオコントロール送信機である第2送信機を接続する。この状態で第2送信機を操作すると、その操作内容を示す操作信号m(または第2送信機で生成された操縦信号c)が第1送信機に入力される。第1送信機は、第2送信機から入力された信号に基づいてラジオコントロール模型に操縦信号cを送信する。第1送信機は、トレーナ機能TFのモードを切り替えることで、ラジオコントロール模型の操縦に割り込むことができる。
遠隔操縦システムS2では、プロポ400のトレーナ機能TFを応用し、中継装置302からプロポ400に操作信号mを入力して、プロポ400からマルチコプター100に操縦信号cを送信する。これにより、既存の資産を活かして低コストかつ短期間にマルチコプター100の遠隔操縦環境を整えることができる。特に、遠隔操縦システムS2で用いるマルチコプター100には、プロポ400とペアリングされた一般的な機体を採用することができ、マルチコプター100に遠隔操縦のための特別な機能を持たせる必要がない。すなわち、現在ラジオコントロール送信機で操縦されているあらゆる無人航空機を遠隔操縦システムS2で遠隔操縦することができる。
なお、本実施形態においても、中継装置302が接続する通信網Nはインターネットには限定されず、中継装置302を移動体通信網に接続することもできる。中継装置302を移動体通信網に接続可能とする利点は第1実施形態の中継装置301と同様である。
(マルチコプターの遠隔操縦方法)
図8は、遠隔操縦システムS2の時間軸に沿った処理の流れを示す図である。以下、図8を参照して、遠隔操縦システムS2を用いたマルチコプター100の遠隔操縦方法について説明する。
図8は、遠隔操縦システムS2の時間軸に沿った処理の流れを示す図である。以下、図8を参照して、遠隔操縦システムS2を用いたマルチコプター100の遠隔操縦方法について説明する。
操縦者がマルチコプター100を遠隔操縦するときには、まずカメラ500による撮影を開始する(S210:撮影ステップ)。カメラ500で撮影された画像pは、中継装置302の入出力I/F340から中継装置302に入力され、変換・転送プログラムCP2により通信網N経由でユーザ端末200に転送される(S220:画像転送ステップ)。ユーザ端末200は中継装置302から受信した画像pをモニタ240に表示する(S230)。
操縦者はマルチコプター100の飛行状況をモニタ240で確認しながら、マルチコプター100への操縦指示iを入力装置250から入力する(S241)。ユーザ端末200は、入力された操縦指示iをパケットに分割して中継装置302へ送信する(S242:パケットデータ送信ステップ)。
中継装置302は通信網Nを介して操縦指示iを受信し(S251:パケットデータ受信ステップ)、変換・転送プログラムCP2が操縦指示iから操作信号mを生成する(S252)。なお、操縦指示iと操作信号mの内容が同一であるときは、変換・転送プログラムCP2はパケットデータから単純に操縦指示iを抽出し、操作信号mとする。変換・転送プログラムCP2は、生成した操作信号mをプロポ400へ送信する(S253)。
プロポ400は中継装置302から操作信号mを受信すると(S261)、トレーナ機能TFを使って操作信号mから操縦信号cを生成し(S262:操縦信号生成ステップ)、マルチコプター100に送信する(S263)。なお、操作信号mと操縦信号cの内容が同一であるときは、プロポ400は単純に操作信号mを操縦信号cとしてマルチコプター100に転送する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができる。
S1,S2 遠隔操縦システム
N インターネット(通信網)
100 マルチコプター(無人航空機)
FC フライトコントローラ
FCP 飛行制御プログラム
132 IMU
133 GPSアンテナ
142 ロータ(回転翼)
200 ユーザ端末
SP 送信プログラム(操縦指示送信手段)
230 LANアダプタ(操縦指示送信手段)
240 モニタ(表示装置)
250 入力装置
301,302 中継装置
CP1 変換・転送プログラム(操縦信号生成手段、操縦信号送信手段)
CP2 変換・転送プログラム(操作信号生成手段)
330 LANアダプタ
351 高周波モジュール(操縦信号送信手段)
352 アンテナ(操縦信号送信手段)
400 プロポ(第1送信機)
TF トレーナ機能
500 カメラ(撮影装置)
i 操縦指示
m 操作信号
c 操縦信号
p 画像
N インターネット(通信網)
100 マルチコプター(無人航空機)
FC フライトコントローラ
FCP 飛行制御プログラム
132 IMU
133 GPSアンテナ
142 ロータ(回転翼)
200 ユーザ端末
SP 送信プログラム(操縦指示送信手段)
230 LANアダプタ(操縦指示送信手段)
240 モニタ(表示装置)
250 入力装置
301,302 中継装置
CP1 変換・転送プログラム(操縦信号生成手段、操縦信号送信手段)
CP2 変換・転送プログラム(操作信号生成手段)
330 LANアダプタ
351 高周波モジュール(操縦信号送信手段)
352 アンテナ(操縦信号送信手段)
400 プロポ(第1送信機)
TF トレーナ機能
500 カメラ(撮影装置)
i 操縦指示
m 操作信号
c 操縦信号
p 画像
Claims (10)
- ユーザ端末と、
通信網を介して前記ユーザ端末と通信可能な中継装置と、
前記中継装置の電波圏内に配置された無人航空機と、を備え、
前記ユーザ端末は、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを前記中継装置に送信する操縦指示送信手段を有しており、
前記中継装置は、前記ユーザ端末から受信した前記操縦指示から前記無人航空機の操縦信号を生成する操縦信号生成手段と、生成した前記操縦信号を前記無人航空機に送信する操縦信号送信手段と、を有していることを特徴とする無人航空機の遠隔操縦システム。 - ユーザ端末と、
通信網を介して前記ユーザ端末と通信可能な中継装置と、
前記中継装置に接続されたラジオコントロール送信機である第1送信機と、
前記第1送信機の電波圏内に配置された無人航空機と、を備え、
前記第1送信機は、他のラジオコントロール送信機である第2送信機を該第1送信機に接続して、該第2送信機で行われた操縦操作を示す信号である操作信号を受信し、該操作信号に基づく操縦信号を無人航空機に送信する機能であるトレーナ機能を有しており、
前記ユーザ端末は、前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを前記中継装置に送信する操縦指示送信手段を有しており、
前記中継装置は、前記ユーザ端末から受信した前記操縦指示から前記操作信号を生成する操作信号生成手段を有しており、
前記第1送信機は、前記トレーナ機能を利用することにより、前記中継装置から入力された前記操作信号に基づく操縦信号を前記無人航空機に送信することを特徴とする無人航空機の遠隔操縦システム。 - 前記無人航空機は複数の回転翼を有するマルチコプターであり、
前記無人航空機は、離陸後、前記操縦信号を待機している間は、空中におけるそのときの飛行位置を自動的に維持可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人航空機の遠隔操縦システム。 - 前記無人航空機の飛行状態を直接的または間接的に把握可能な画像を撮影する撮影装置と、
前記画像を表示する表示装置と、をさらに備え、
前記表示装置は前記ユーザ端末の一部を構成しており、
前記画像は通信網を介して前記ユーザ端末に転送されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人航空機の遠隔操縦システム。 - 前記ユーザ端末は、操縦者からの入力を受け付けるインタフェースとしてラジオコントロール送信機を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人航空機の遠隔操縦システム。
- 前記通信網は移動体通信網であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無人航空機の遠隔操縦システム。
- 通信網を介した無人航空機の遠隔操縦方法であって、
前記無人航空機の操縦指示を内容とするパケットデータを送信するパケットデータ送信ステップと、
通信網を介して前記パケットデータを受信するパケットデータ受信ステップと、
受信した前記パケットデータから前記無人航空機の操縦信号を生成する操縦信号生成ステップと、
前記操縦信号を前記無人航空機に送信する操縦信号送信ステップと、を含むことを特徴とする無人航空機の遠隔操縦方法。 - ラジオコントロール送信機である第1送信機を備え、
前記第1送信機は、他のラジオコントロール送信機である第2送信機を該第1送信機に接続して、該第2送信機で行われた操縦操作を示す信号である操作信号を受信し、該操作信号に基づく操縦信号を無人航空機に送信する機能であるトレーナ機能を有しており、
前記操縦信号生成ステップでは、受信した前記パケットデータから前記操作信号が生成され、該操作信号に基づいて前記操縦信号が生成されており、
前記第1送信機は、前記トレーナ機能を利用することにより、前記操作信号の入力をうけ、該操作信号に基づく操縦信号を前記無人航空機に送信することを特徴とする無人航空機の遠隔操縦方法。 - 前記無人航空機は複数の回転翼を有するマルチコプターであり、
前記無人航空機は、離陸後、前記操縦信号を待機している間は、空中におけるそのときの飛行位置を自動的に維持可能であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の無人航空機の遠隔操縦方法。 - 前記無人航空機の飛行状態を直接的または間接的に把握可能な画像を撮影する撮影ステップと、
通信網を介して前記画像を前記無人航空機の操作者に転送する画像転送ステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の無人航空機の遠隔操縦方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016248771A JP2018103638A (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016248771A JP2018103638A (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=62785341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016248771A Pending JP2018103638A (ja) | 2016-12-22 | 2016-12-22 | 無人航空機の遠隔操縦システム、および無人航空機の遠隔操縦方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018103638A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112349170A (zh) * | 2019-08-09 | 2021-02-09 | 丰田自动车株式会社 | 车辆远程指示训练装置 |
JP2021099635A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社岩倉自動車教習所 | 無人航空機の操縦支援システム |
JP2022107578A (ja) * | 2020-12-04 | 2022-07-22 | チームグリット | 無線操縦玩具の遠隔制御方法及びその装置 |
-
2016
- 2016-12-22 JP JP2016248771A patent/JP2018103638A/ja active Pending
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JP2021099635A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社岩倉自動車教習所 | 無人航空機の操縦支援システム |
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