JP2018103571A - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

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幸博 小井
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Abstract

【課題】印刷制御装置から入力されたコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在しても印刷ジョブを実行させる。【解決手段】インクジェット記録装置1がクライアント端末14のプリンタドライバ110から受信した印刷ジョブをインクジェット記録装置1の制御ユニット10が解析する。そして、制御ユニット10が、受信した印刷ジョブのコマンドの内容、例えば、文法やデータの形式についてエラーを検出すると、その印刷ジョブのエラーが存在する部分が、外部記憶装置93の訂正候補テーブルに定義された訂正内容の候補から選択された訂正内容に訂正される。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷制御装置で生成した印刷ジョブのデータに基づいて画像形成装置において用紙に画像を形成する技術に関する。
プリンタドライバプログラムをインストールした印刷制御装置で生成された印刷ジョブのデータが入力される画像形成装置では、入力された印刷ジョブの印刷データや印刷設定情報に基づいて、印刷用紙に対する画像の形成が行われる。
この印刷データや印刷設定情報を定義するコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在すると、画像形成装置は印刷ジョブを実行することができない。そこで、これらのエラーを検出した場合にその情報を表示によって画像形成装置の外部に報知することが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−32670号公報
上述した従来の提案では、印刷ジョブのコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在することを、表示による外部報知で認識することができる。しかし、エラーの存在を認識するだけでは、どのようなエラーが存在しているのかを把握して対処することができない。このため、印刷ジョブにエラーが存在する状態は解消されず、画像形成装置では印刷ジョブの実行を中止せざるを得ない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、印刷制御装置から入力された印刷ジョブのコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在しても、印刷ジョブを中止させず実行させることができる画像形成装置と、この画像形成装置を含んで構成して好適な画像形成システムとを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様による画像形成装置は、
印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信部と、
前記印刷ジョブ受信部が受信した前記印刷ジョブを実行する際に、該印刷ジョブの解析により内容のエラーを検出するエラー検出部と、
前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応する、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補を、対応付けて定義した訂正候補テーブルを保持する訂正候補テーブル保持部と、
前記エラー検出部が前記印刷ジョブのエラーを検出したときに、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分を、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応付けて前記訂正候補テーブルに定義された候補から選択された訂正内容に訂正するエラー訂正部と、
前記エラー検出部がエラーを検出していない印刷ジョブ、及び、前記エラー検出部がエラーを検出し該エラーが存在する部分を前記エラー訂正部が訂正した印刷ジョブに基づいて、印刷物の印刷処理を行うプリントエンジン部と、
を備える。
また、本発明の第2の態様による画像形成装置は、本発明の第1の態様による画像形成装置において、
前記エラー訂正部は、
前記エラー検出部が前記印刷ジョブのエラーを検出したときに、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応付けて前記訂正候補テーブルに定義された、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補が複数であるときに、該訂正内容の複数の候補を表示すると共に、訂正内容として選択される候補の指示入力を受け付けるユーザインタフェース部を有しており、
前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分を、前記ユーザインタフェース部からの入力により指示された候補の訂正内容に訂正する。
さらに、本発明の第3の態様による画像形成装置は、本発明の第2の態様による画像形成装置において、
前記印刷ジョブのエラーを前記エラー検出部が検出した頻度をエラーの内容別に算出するエラー検出頻度算出部と、前記ユーザインタフェース部が訂正内容として選択する候補の指示入力を受け付けた頻度を候補別に算出する候補選択頻度算出部とのうち、少なくとも一方をさらに備えており、
前記ユーザインタフェース部は、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブの訂正内容の候補を、前記エラー検出頻度算出部及び前記候補選択頻度算出部のうち少なくとも一方が算出する頻度の高い順に表示する。
また、本発明の第4の態様による画像形成装置は、本発明の第1、第2又は第3の態様による画像形成装置において、
前記印刷ジョブ受信部が受信した出力先を保存ボックスとする印刷ジョブが記憶されるジョブ記憶部と、
前記印刷ジョブ受信部が連続して受信した出力先を前記保存ボックスとする複数の印刷ジョブが前記ジョブ記憶部の記憶容量を超えた場合に、該記憶容量にデータ量が達するまでの印刷ジョブと前記記憶容量を超える残りの印刷ジョブの受信エラーステータスとを前記ジョブ記憶部に記憶させると共に、前記受信エラーステータスを印刷ジョブの送信元に通知するジョブデータ仕分部と、
可搬型記憶媒体が接続される外部接続ポートと、
前記残りの印刷ジョブと前記受信エラーステータスとが記憶された可搬型記憶媒体が、前記外部接続ポートに接続されている場合に、前記ジョブ記憶部の印刷ジョブと前記可搬型記憶媒体の印刷ジョブとを対象とする印刷ジョブの実行指令の入力を受け付けるジョブ実行指令入力部と、
前記ジョブ実行指令入力部が実行指令の入力を受け付けた印刷ジョブを記憶先の前記ジョブ保存ボックス及び前記補助ジョブ保存ボックスから読み出すジョブ読み出し処理部とをさらに備えており、
前記エラー検出部は、前記ジョブ読み出し処理部が読み出した印刷ジョブのエラーを検出する。
さらに、上記目的を達成するために、本発明の第5の態様による画像形成システムは、
印刷制御装置から出力された印刷ジョブに基づいて画像形成装置により印刷物を印刷する画像形成システムであって、
前記画像形成装置として請求項4記載の画像形成装置を有しており、
前記印刷制御装置は、
前記画像形成装置に印刷ジョブを出力する印刷ジョブ出力部と、
前記画像形成装置の外部接続ポートに接続可能な可搬型記憶媒体が接続される第2外部接続ポートと、
前記印刷ジョブ出力部が連続して出力した前記画像形成装置の保存ボックスを出力先とする複数の印刷ジョブのうち前記保存ボックスを有する前記画像形成装置のジョブ記憶部の記憶容量を超える残りの印刷ジョブの受信エラーステータスが、前記画像形成装置から通知された場合に、前記残りの印刷ジョブを、前記第2外部接続ポートに接続された前記可搬型記憶媒体に記憶させるジョブ出力処理部と、
を有している。
本発明によれば、印刷制御装置から入力された印刷ジョブのコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在しても、印刷ジョブを中止させず実行させることができる。
即ち、本発明の第1の態様による画像形成装置によれば、ジョブ受信部が受信した印刷ジョブを解析するエラー検出部が、印刷ジョブのコマンドの内容、例えば、文法やデータの形式について、エラーを検出すると、その印刷ジョブのエラーが存在する部分がエラー訂正部により訂正される。
このとき、エラー訂正部は、エラーが存在する部分を、訂正候補テーブル保持部に定義された訂正内容の候補のうち、エラー検出部が解析した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応付けて定義された候補から選択された訂正内容に訂正する。
そして、エラー検出部がエラーを検出していない印刷ジョブや、エラー検出部がエラーを検出しそのエラーが存在する部分をエラー訂正部が訂正した印刷ジョブに基づいた印刷物の印刷処理が、プリントエンジン部によって行われる。
このため、ジョブ受信部が受信した印刷ジョブが、例えば、コマンドの文法やデータの形式等の内容についてエラーを有していても、その部分をエラー訂正部により訂正して、印刷ジョブに基づいた印刷物の印刷処理を中止させずプリントエンジン部に実行させることができる。
また、本発明の第2の態様による画像形成装置によれば、本発明の第1の態様による画像形成装置において、印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補が訂正候補テーブルに複数定義されている場合に、ユーザインタフェース部において、複数の候補を表示し、その中から訂正内容とする候補の指示入力を受け付ける。
このため、エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容とする候補を、ユーザインタフェース部の表示により訂正内容を確認しながら選択することができる。
さらに、本発明の第3の態様による画像形成装置によれば、本発明の第2の態様による画像形成装置において、ユーザインタフェース部には、エラーが存在する部分の訂正内容の候補が、エラー検出部がエラーを検出した頻度の高い順や、ユーザインタフェース部が訂正内容として選択する候補の指示入力を受け付けた頻度の高い順に表示される。
このため、発生頻度が高いエラーの訂正内容の候補や、エラーの訂正内容として選択する頻度が高い候補をユーザインタフェース部において上位に表示させて、エラーの訂正内容として選択する候補をユーザに決定させやすくすることができる。
また、本発明の第4の態様による画像形成装置によれば、本発明の第1、第2又は第3の態様による画像形成装置において、出力先を保存ボックスとする印刷ジョブを印刷ジョブ受信部が連続して受信した場合、受信した印刷ジョブがその記憶先であるジョブ記憶部の記憶容量を超えると、ジョブ記憶部の記憶容量にデータ量が達するまでの印刷ジョブがジョブ記憶部に記憶される。
このとき、ジョブ記憶部の記憶容量を超えるため容量不足でジョブ記憶部に記憶できない残りの印刷ジョブの受信エラーステータスも、ジョブ記憶部に記憶される。この受信エラーステータスは、印刷ジョブの送信元にも通知される。
したがって、受信エラーステータスの通知を受けた印刷ジョブの送信元では、例えば、通知を受けた受信エラーステータスと、その受信エラーステータスに対応する、容量不足でジョブ記憶部に記憶されなかった残りの印刷ジョブとを、可搬型記憶媒体に記憶させることができる。
そして、残りの印刷ジョブとその受信エラーステータスとを記憶させた可搬型記憶媒体を、ジョブ実行指令入力部に印刷ジョブの実行指令を入力する際に外部接続ポートに接続しておくと、実行指令の入力対象に、ジョブ記憶部の印刷ジョブだけでなく可搬型記憶媒体の印刷ジョブが加えられる。
つまり、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブが記憶容量不足でジョブ記憶部に全て記憶しきれなくても、ジョブ実行指令入力部に印刷ジョブの実行指令を入力する際に、ジョブ記憶部に記憶されたのと同じ受信エラーステータスが記憶された可搬型記憶媒体を外部接続ポートに接続しておけば、ジョブ記憶部の印刷ジョブと可搬型記憶媒体の印刷ジョブとで、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブが再現される。
このため、ジョブ実行指令入力部で実行指令の入力を受け付けた印刷ジョブに対してエラー検出部が行うエラー検出は、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブの全体に対して行われる。
このように、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブのデータ量が、出力先である保存ボックスを有するジョブ記憶部の記憶容量を超えても、容量不足によりジョブ記憶部に記憶できない残りの印刷ジョブを記憶させた可搬型記憶媒体を外部接続ポートに接続することで、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブの全てが、エラーの検出及び訂正を行った上で実行される。
よって、例えば、複数のバリアブル印刷物を連続印刷するための複数の印刷ジョブのように、各印刷ジョブについてコマンドやデータが個別に設定されてコマンドの文法やデータの形式にエラーが生じやすい印刷ジョブであっても、エラーによる中止になるのを防ぎ全ての印刷ジョブを実行させることができる。
さらに、本発明の第5の態様による画像形成システムによれば、画像形成装置の保存ボックスを出力先とし保存ボックスの記憶容量を超える複数の連続する印刷ジョブが印刷制御装置の印刷ジョブ出力部により画像形成装置に出力されると、出力された複数の印刷ジョブが画像形成装置の印刷ジョブ受信部によって連続して受信される。
そして、印刷ジョブ受信部によって連続して受信された複数の印刷ジョブのうち、ジョブ記憶部の記憶容量にデータ量が達するまでの印刷ジョブが、ジョブ記憶部の記憶容量を超えるため容量不足でジョブ記憶部に記憶できない残りの印刷ジョブの受信エラーステータスと共に、ジョブ記憶部に記憶される。この受信エラーステータスは、印刷ジョブの送信元にも通知される。
このとき、ジョブ記憶部の記憶容量を超えるため容量不足でジョブ記憶部に記憶できない残りの印刷ジョブの受信エラーステータスも、ジョブ記憶部に記憶される。この受信エラーステータスは、印刷ジョブの送信元である印刷制御装置にも通知される。
この通知を受けた印刷制御装置では、通知を受けた受信エラーステータスと、その受信エラーステータスに対応する、容量不足で画像形成装置のジョブ記憶部に記憶されなかった残りの印刷ジョブとが、ジョブ出力処理部によって、第2外部接続ポートに接続された可搬型記憶媒体に記憶される。
この可搬型記憶媒体を、画像形成装置のジョブ実行指令入力部に印刷ジョブの実行指令を入力する際に、画像形成装置の外部接続ポートに接続しておくと、実行指令の入力対象に、画像形成装置のジョブ記憶部の印刷ジョブだけでなく可搬型記憶媒体の印刷ジョブが加えられる。
つまり、画像形成装置において、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブが記憶容量不足でジョブ記憶部に全て記憶しきれなくても、ジョブ実行指令入力部に印刷ジョブの実行指令を入力する際に、ジョブ記憶部に記憶されたのと同じ受信エラーステータスが印刷制御装置において記憶された可搬型記憶媒体を、画像形成装置の外部接続ポートに接続しておけば、画像形成装置のジョブ記憶部の印刷ジョブと可搬型記憶媒体の印刷ジョブとで、画像形成装置の印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブが再現される。
このため、保存ボックスに受信エラーステータスと共に記憶された印刷ジョブを実行する際にエラー検出部が行うエラー検出は、画像形成装置の保存ボックスから読み出された一部の印刷ジョブと、可搬型記憶媒体の連結ボックスから読み出された残りの一部の印刷ジョブとを連結して再現した、画像形成装置の印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブの全体に対して行われる。
このように、画像形成装置の印刷ジョブ受信部が受信した印刷ジョブのデータ量が、出力先である保存ボックスを有する画像形成装置のジョブ記憶部の記憶容量を超えても、容量不足によりジョブ記憶部に記憶できない残りの印刷ジョブを、印刷制御装置の第2外部接続ポートに接続した可搬型記憶媒体に記憶させ、その可搬型記憶媒体を画像形成装置の外部接続ポートに接続することで、画像形成装置において、、印刷ジョブ受信部が連続して受信した複数の印刷ジョブの全てが、エラーの検出及び訂正を行った上で実行される。
よって、例えば、複数のバリアブル印刷物を連続印刷するための複数の印刷ジョブのように、各印刷ジョブについてコマンドやデータが個別に設定されてコマンドの文法やデータの形式にエラーが生じやすい印刷ジョブであっても、画像形成装置においてエラーによる中止になるのを防ぎ全ての印刷ジョブを実行させることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1のクライアント端末の出力部に表示されるアプリケーションプログラムの印刷メニューの印刷設定画面を示す説明図である。 図2のメール作成プリントの詳細設定画面を示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置によって印刷されるバリアブル印刷の原稿データの態様を示す説明図である。 図1のクライアント端末のCPU上に仮想的に構築されるプリンタドライバが実行する印刷ジョブの出力に関する処理の手順を示すフローチャートである。 図1の制御ユニットが行う処理の手順を示すフローチャートである。 図6の保存処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図6の読出処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図6の印刷処理の詳細な手順を示すフローチャートである。 図1のインクジェット記録装置の制御ユニットが行う印刷ジョブのエラー検出及び訂正の一例を示す説明図である。 図1のクライアント端末のプリンタドライバから連続して出力された複数の印刷ジョブの保存先を示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置のディスプレイ上に表示される未処理の印刷ジョブの蓄積リスト画面の説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。なお、図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクジェット方式のラインカラープリンタであるものとする。
(プリンタネットワークシステムの全体構成)
図1に示すように、本実施形態のプリンタネットワークシステム(請求項中の画像形成システムに相当)は、インクジェット記録装置1(請求項中の画像形成装置に相当)とクライアント端末14とを有している。
(クライアント端末の構成)
前記クライアント端末14は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものである。このクライアント端末14は、ROM17に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU16を有している。また、CPU16には、ワーキングエリアとして機能するRAM18と、キーボードやマウス等から構成される入力部19と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部20と、外部記憶装置21と、USBポート22とが接続されている。
外部記憶装置21には、文書、画像等の印刷画像を含む原稿データを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、インクジェット記録装置1のプリンタドライバプログラムの格納領域、その他各種アプリケーションプログラムの格納領域が確保されている。
また、外部記憶装置21には、データベース領域も確保されている。このデータベース領域には、アプリケーションプログラムを用いて生成された原稿データや、原稿データの印刷画像を所定の印刷設定情報に従って印刷用のイメージデータに変換処理した印刷データ(例えば、PRNデータ)が、格納される。
ここで、印刷設定情報とは、例えば、原稿データのサイズ、解像度、印刷用紙のサイズ及び印刷方向等、通常印刷に必要な情報である。また、この印刷設定情報には、印刷画像をインクジェット記録装置1で印刷する際の印刷モードや、インクジェット記録装置1の後段に接続した不図示の封入封緘装置で封入封緘処理等のフィニッシング処理を行う場合のフィニッシングに関する情報も含まれている。
USB(Universal Serial Bus)ポート22(請求項中の第2外部接続ポートに相当)は、ユニバーサル・シリアル・バス規格の接続ポートであり、俗にUSBメモリと呼ばれる単体動作可能な補助記憶装置であるUSBフラッシュドライブ(以下、「USBメモリ」と称する。)50を接続することができる。
CPU16は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、入力部19から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置21のアプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU16は、入力部19からのパラメータ入力等により、起動されたアプリケーションプログラム上において画像の原稿データを生成する。生成された原稿データは出力部20に表示出力され、また、入力部19から保存要求が入力された場合には、生成された原稿データが外部記憶装置21のデータベース領域に記憶される。
外部記憶装置21のデータベース領域に記憶された原稿データは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部19からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置21から読み出される。読み出された原稿データの印刷画像は、出力部20に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿データに生成し直すこともできる。
そして、CPU16は、原稿アプリケーションプログラムや帳票作成のアプリケーションプログラム等で生成した原稿データの印刷要求が入力された場合に、プリンタドライバプログラムをCPU16上で実行させることでCPU16上にプリンタドライバ110(請求項中の印刷制御装置に相当)を仮想的に構築する。そして、プリンタドライバ110によってインクジェット記録装置1に印刷ジョブを出力させる。
プリンタドライバ110は、クライアント端末14に接続されたインクジェット記録装置1を制御するために、クライアント端末14上で実行されるデータ変換プログラムである。このプリンタドライバ110は、原稿アプリケーション等が生成した印刷画像を有する原稿データを取得し、所定の印刷設定情報に従って印刷ジョブを生成する。そして、生成した印刷ジョブを外部インターフェイス部15から制御ユニット10の外部インターフェイス部11に出力する。
このアプリケーションプログラムで生成された原稿データの印刷画像をインクジェット記録装置1で印刷する際の印刷モードの一つとして、バリアブル印刷がある。バリアブル印刷とは、例えばダイレクトメールや請求書等、固定されたレイアウトで、顧客に応じた個別の内容やページ数の印刷画像を、複数の顧客分連続して印刷する印刷モードである。
このバリアブル印刷では、レイアウト情報やロゴ等の不変のリユーザブルデータに、氏名や住所、通知内容等の顧客(宛先)毎に可変となるバリアブルデータを挿入して、顧客毎に内容やページ数の異なる印刷画像を印刷する。そのために、プリンタドライバ110は、リユーザブルデータとバリアブルデータとをセットにした原稿データから印刷画像の印刷データを生成し、印刷ジョブの印刷データとしてインクジェット記録装置1に出力する。
このバリアブル印刷モードの印刷は、例えば、帳票を作成するアプリケーションプログラムを用いた印刷メニューにおいて、図2に示す印刷設定画面を出力部20に表示させ、印刷設定画面の「仕上げ」タブの画面において、「メール作成プリント」のチェックボックスをチェックすることで行うことができる。
また、「詳細設定」ボタンをクリックすることで、図3に示す詳細設定画面を出力部20に表示させ、「メールフォーム」や「封入物」のエリアにおいて、封筒とする印刷用紙や内容物とする印刷用紙に関する設定を行うことができる。特に、「封入物」のエリアでは、「封入物枚数一定」のチェックボックスをチェックすることで、内容物の枚数が全通同じであることを設定することができると共に、全通共通の内容物の枚数を隣の数値入力欄から入力し設定することができる。
さらに、図3に示す詳細設定画面において、「保留分サンプルプリント」のチェックボックスをチェックすることで、内容物の枚数に過不足があり印刷が保留された通の「試し印刷」の要否を設定することができる。内容物の枚数に過不足がある通の印刷の保留と「試し印刷」については、後に詳しく説明する。
なお、図2や図3の画面におけるバリアブル印刷の各種の設定は、専ら、クライアント端末14から印刷ジョブを出力させるユーザの操作によって行われる。
帳票作成アプリケーションプログラムを用いて作成できるバリアブル印刷の原稿データは、例えば、図4に示すような態様が考えられる。図4はバリアブル印刷によって作成できる原稿データの態様を示す説明図である。
図4に示すバリアブル印刷の原稿データは、封入封緘機能を用いて封書として発送する封筒と封筒に収納する内容物とを、宛先毎に繰り返す態様となっている。
具体的には、図4に示すように、バリアブル印刷の本来の原稿データは、Aさん宛の封筒と内容物、Bさん宛の封筒と内容物、Cさん宛の封筒と内容物が連続する内容となっている。各宛先の原稿は、それぞれが1つのサブセットを構成している。即ち、図4の原稿データは複数のサブセットによって構成されている。
そして、印刷モードがバリアブル印刷である場合、プリンタドライバ110は、図4の原稿データの各サブセットを1つの印刷ジョブとする一連の複数の印刷ジョブを生成する。なお、各印刷ジョブのコマンドとデータの組み合わせによって構成される印刷設定情報には、解像度やフォント等の印刷設定が定義される。
また、印刷設定情報において、不図示の封入封緘装置におけるフィニッシング処理として封入封緘処理を行うことが指定されている場合は、封入封緘装置において各通の封筒に封入する内容物の枚数の情報等が、各印刷ジョブの印刷設定情報に加えられる。さらに、図3の詳細設定画面において「保留分サンプルプリント」のチェックボックスがチェックされている場合は、「試し印刷」を要とする情報も印刷設定情報に加えられる。
なお、外部記憶装置21に記憶させた編集ソフトウェア(図示せず)を起動させて、プリンタドライバ110が生成した各印刷ジョブの印刷設定情報のデータの部分を変更したりコマンドの構文を変更する等の編集を、クライアント端末14において行えるようにしても良い。そのようにすれば、例えば、各サブセットにおいて、印刷解像度や印刷に使用する印刷用紙を封筒用紙と内容物用紙とで個別に設定する等、同じ印刷ジョブの中で印刷設定の内容を頁毎に異ならせることができる。
(インクジェット記録装置の構成)
一方、図1に示すように、前記インクジェット記録装置1は、原稿上の画像情報を印刷画像として読み取って画像信号を出力するスキャナ部101と、スキャナ部101から出力された画像信号に基づいて印刷用紙に印刷画像を印刷するプリンタ部102と、全体制御用の制御ユニット10とを備えている。プリンタ部102における印刷画像の印刷に使用する印刷用紙は、不図示の給紙部からプリンタ部102を介して不図示の排紙部に搬送される。
制御ユニット10の外部インターフェイス部11には、ローカルエリアネットワークLANを介して、複数のクライアント端末14の外部インターフェイス部15(図1中では、代表して1つのクライアント端末14についてのみ示している)がそれぞれ接続されている。制御ユニット10は各クライアント端末14から印刷画像の印刷ジョブを受け取る。
制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブにより印刷画像のラスタデータを生成する。そして、インクジェット記録装置1は、印刷ジョブの印刷設定情報において指定された条件で、印刷画像の印刷用紙への印刷をプリンタ部102において実行する。
また、制御ユニット10にはディスプレイ80が接続されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1の上部に配置されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1のユーザインタフェースとして使用される。具体的には、例えば、スキャナ部101にセットした印刷画像を複写印刷する際の、複写枚数や複写倍率といった複写条件をユーザが入力する入力操作部等として、ディスプレイ80が利用される。
上述したプリンタ部102に印刷動作を行わせるインクジェット記録装置1の制御ユニット10は、CPU90を備える。このCPU90は、ROM91に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ80から入力設定される内容に応じたスキャナ部101やプリンタ部102の動作を制御する。
なお、制御ユニット10にはRAM92が設けられており、RAM92には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブや、ディスプレイ80から入力されたコピー時の印刷枚数や各種の設定内容等が随時記憶される。
また、RAM92にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末14からの印刷ジョブやスキャナ部101からの画像信号によってCPU90が生成する印刷画像のラスタデータが、プリンタ部102に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
さらに、制御ユニット10には外部記憶装置93(請求項中のジョブ記憶部に相当)が設けられており、この外部記憶装置93はCPU90に接続されている。外部記憶装置93には、上述したRAM92から転送された印刷ジョブを記憶する複数の領域が設けられている。
また、外部記憶装置93には、外部インターフェイス部11が受け取った印刷ジョブの出力先が保存ボックスである場合に、その印刷ジョブのデータを記憶する保存ボックス領域(請求項中の保存ボックスに相当)が設けられている。
さらに、外部記憶装置93には、印刷ジョブのコマンドの文法やデータの形式にエラーが存在する場合に、そのエラーを解消するための訂正内容をテーブル化した訂正候補テーブルが設けられている。即ち、本実施形態では、外部記憶装置93が、請求項中の訂正候補テーブル保持部に相当している。
訂正候補テーブルには、印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補が、エラーが存在しない部分の内容に関連付けて定義されている。また、訂正候補テーブルでは、印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補に関連付けて、過去に印刷ジョブのエラーを検出した回数に対するそのエラーを検出した回数の割合、即ち、そのエラーの検出頻度や、過去にその候補がエラーの訂正内容として選択された頻度が定義されている。
また、制御ユニット10にはUSBポート94(請求項中の外部接続ポートに相当)が接続されている。このUSBポート94は、クライアント端末14のUSBポート22と同じユニバーサル・シリアル・バス規格の接続ポートであり、USBポート22と同じくUSBメモリ50を接続することができる。
ところで、クライアント端末14において、プリンタドライバ110が生成した印刷ジョブの印刷設定情報を編集した場合、印刷設定情報のコマンドの文法やデータの形式にエラーが生じる可能性がある。特に、プリンタドライバ110が生成した印刷ジョブが、複数のサブセットを連続してバリアブル印刷するための、連続する複数の印刷ジョブである場合は、各印刷ジョブの印刷設定情報がそれぞれ編集される可能性があるので、コマンドの文法やデータの形式にエラーが生じた印刷ジョブとなる可能性が高くなる。
このようなエラーが存在する印刷ジョブが含まれていても、クライアント端末14のプリンタドライバ110からインクジェット記録装置1への複数の印刷ジョブの送信(スプールサーバを中継する場合を含む)は、正常に行われる。
しかし、エラーが存在する印刷ジョブを受信したインクジェット記録装置1は、コマンドの文法やデータの形式にエラーがあることから、その印刷ジョブを実行することができない。よって、外部インターフェイス部11が連続して受け取った複数の印刷ジョブのインクジェット記録装置1による印刷処理は、エラーが存在する印刷ジョブを実行する前に中止(キャンセル)される。
このように、インクジェット記録装置1による印刷処理が印刷ジョブのエラーの存在のために途中でキャンセルされても、インクジェット記録装置1への印刷ジョブの送信が正常に終了しているので、プリンタドライバ110は、印刷処理が途中でキャンセルされたことを把握してエラーのない印刷ジョブを出力し直すことができない。
このことは、クライアント端末14のプリンタドライバ110が生成した印刷ジョブが、例えば、宛先毎の印刷ジョブが複数連続するバリアブル印刷用の印刷ジョブのように、インクジェット記録装置1への出力や印刷処理の実行に長時間を要する複数の印刷ジョブである場合に、プリンタネットワークシステムの運用に悪い影響を与える。
つまり、バリアブル印刷用の印刷ジョブのインクジェット記録装置1に対する出力や、インクジェット記録装置1によるバリアブル印刷の印刷処理は、クライアント端末14やインクジェット記録装置1が比較的使用されない夜間に行うことが多い。その場合、印刷ジョブに存在するエラーで印刷処理が途中でキャンセルされると、その状態が、翌朝にユーザがインクジェット記録装置1に赴くまで放置されてしまう。
このため、プリンタドライバ110からインクジェット記録装置1にバリアブル印刷用の印刷ジョブを再び出力しなければ、キャンセルされた印刷処理を完了させることができない。即ち、バリアブル印刷用の印刷ジョブを夜間にインクジェット記録装置1に出力しても、印刷ジョブにエラーが存在すると、インクジェット記録装置1によるバリアブル印刷を夜間のうちに完了させることができなくなってしまう。
そこで、本実施形態のインクジェット記録装置1では、クライアント端末14のプリンタドライバ110により出力されて外部インターフェイス部11から受信された印刷ジョブのコマンドやデータを解析して、コマンドの文法やデータの形式にエラーがあるかどうかを確認するようにしている。
そして、エラーがある場合は、外部記憶装置93の訂正候補テーブルに定義された訂正内容の候補から選択した正しい内容に、印刷ジョブのエラーが存在する部分の内容を訂正するようにしている。
印刷ジョブのエラー検出及び訂正に関する処理については、印刷ジョブに基づいた印刷処理の説明の際に詳述する。
なお、エラーの検出及び訂正機能をインクジェット記録装置1に持たせると、その機能を期待して、編集によるエラーが発生しやすいバリアブル印刷用の連続した複数の印刷ジョブも、積極的にインクジェット記録装置1に出力されるようになることが予想される。
ところで、クライアント端末14から出力したバリアブル印刷用の連続した複数の印刷ジョブは、その実行により得られる印刷物が、個人情報を含むことが多い内容物を封筒に入れた個人宛の封書である。印刷された封書は、封筒に封入封緘された内容物の内容を封筒の外から確認できないので、他のユーザが間違って封書を持って行ってしまうと、後から間違いに気づくことはあまり期待できない。
このため、バリアブル印刷用の連続した複数の印刷ジョブは、出力先を保存ボックスとしてプリンタドライバ110からインクジェット記録装置1に出力し、保存ボックスの領域を確保したインクジェット記録装置1の外部記憶装置93に一旦記憶させる運用とするのが一般的である。
その場合、インクジェット記録装置1のCPU90は、ユーザがディスプレイ80から印刷ジョブの実行指令として確認(又は認証)入力を行うと、外部記憶装置93の保存ボックスから印刷ジョブを読み出してプリンタ部102に印刷処理を実行させることになる。これにより、ユーザが近くにいる状態でインクジェット記録装置1にバリアブル印刷の印刷処理を実行させ、印刷された封筒を他のユーザが間違って持って行くのをユーザに阻止させることができる。
但し、この運用を現実的に行うためには、バリアブル印刷用の連続する複数の印刷ジョブのようなデータ量の多い印刷ジョブでも漏れなく全て記憶させることができるように、外部記憶装置93に保存ボックス用として大きな記憶容量を確保する必要がある。
そうしておかないと、バリアブル印刷用の印刷ジョブを受信している最中に、外部記憶装置93の容量不足で印刷ジョブを保存ボックスに記憶できなくなって通信エラーが起こり、ユーザの確認を経て印刷ジョブを実行することができなくなってしまう。しかし、外部記憶装置93に保存ボックス用として確保できる記憶容量にも限界がある。
そこで、本実施形態のプリンタネットワークシステムでは、クライアント端末14のプリンタドライバ110がインクジェット記録装置1の外部記憶装置93の保存ボックスを出力先として出力した印刷ジョブが、保存ボックスの記憶容量を超えるため一部しか記憶できない場合に備えて、次の2つの構成を設けている。
まず、第1には、インクジェット記録装置1の保存ボックスに記憶させることができなかった印刷ジョブの残りの一部をUSBメモリ等の可搬型記憶媒体に記憶させる構成を、クライアント端末14に設けるようにしている。
また、第2には、クライアント端末14においてUSBメモリ等の可搬型記憶媒体に記憶させた、インクジェット記録装置1の保存ボックスに記憶させることができなかった印刷ジョブの残りの一部を、可搬型記憶媒体から読み出して、保存ボックスに記憶させた印刷ジョブの一部に連結し、保存ボックスを出力先としてクライアント端末14が出力した印刷ジョブを再現する構成を、インクジェット記録装置1に設けるようにしている。
これらの構成についても、印刷ジョブに基づいた印刷処理の説明の際に詳述する。
(印刷処理)
以下、本実施形態のプリンタネットワークシステムにおいてクライアント端末14のプリンタドライバ110から出力される印刷ジョブを受信したインクジェット記録装置1の制御ユニット10が印刷処理を行う際の、プリンタドライバ110及び制御ユニット10がそれぞれ行う処理の手順について、図5乃至図9のフローチャートを参照して説明する。
まず、図5は、クライアント端末14のCPU16上に仮想的に構築されるプリンタドライバ110が実行する印刷ジョブの出力に関する処理の手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、プリンタドライバ110は、入力部19から入力された印刷要求に基づいて、外部記憶装置21のアプリケーションプログラム等によって生成した原稿データの印刷ジョブを生成し、インクジェット記録装置1への出力(送信)を開始する(ステップS1)。なお、ここでは、バリアブル印刷用の連続した複数の印刷ジョブの出力(送信)を開始したものとする。
次に、インクジェット記録装置1に連続して出力(送信)した複数の印刷ジョブが、本体(インクジェット記録装置1)の保存ボックスの上限保存ジョブ数を超えたか否かを確認する(ステップS3)。
ここで、出力した印刷ジョブが上限保存ジョブ数を超えたか否かは、インクジェット記録装置1に連続して出力(送信)した複数の印刷ジョブの合計データ量が、印刷ジョブの印刷設定情報において印刷ジョブの出力先とされた保存ボックスを有するインクジェット記録装置1の外部記憶装置93の記憶容量に達したか否かによって、確認することができる。この確認は、インクジェット記録装置1からの受信エラーステータスの通知があったか否かによって確認することができる。
そして、インクジェット記録装置1からの受信エラーステータスの通知がなく、出力(送信)した複数の印刷ジョブが保存ボックスの上限保存ジョブ数を超えたことを確認してない場合は(ステップS3でNO)、全ての印刷ジョブの出力(送信)を終了したか否かを確認する(ステップS5)。出力(送信)を終了していない場合は(ステップS5でNO)、ステップS3にリターンし、終了した場合は(ステップS5でYES)、一連の処理を終了する。
一方、インクジェット記録装置1からの受信エラーステータスの通知があり、出力(送信)した複数の印刷ジョブが保存ボックスの上限保存ジョブ数を超えたことを確認した場合は(ステップS3でYES)、保存ボックスに記憶できない残りの印刷ジョブをUSBメモリ50に記憶(保存)できる状態か否かを確認する(ステップS7)。残りの印刷ジョブをUSBメモリ50に記憶(保存)できる状態か否かは、USBポート22にUSBメモリ50が接続されているか否かによって、確認することができる。
そして、保存ボックスに記憶できない残りの印刷ジョブをUSBメモリ50に記憶(保存)できる状態でない場合は(ステップS7でNO)、ステップS3にリターンする。また、USBメモリ50に記憶(保存)できる状態である場合は(ステップS7でYES)、USBポート22に接続されたUSBメモリ50の保存ボックス(USBメモリ内ボックス)に、インクジェット記録装置1から通知された受信エラーステータスと共に、保存ボックスに記憶できない残りの印刷ジョブを記憶(保存)させた後(ステップS9)、一連の処理を終了する。
次に、図6は、インクジェット記録装置1の制御ユニット10が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御ユニット10は、外部インターフェイス部11がクライアント端末14のプリンタドライバ110から印刷ジョブを受信したか否かを確認する(ステップS11)。
印刷ジョブを受信していない場合は(ステップS11でNO)、後述するステップS15に処理を移行し、印刷ジョブを受信した場合は(ステップS11でYES)、制御ユニット10は、受信した印刷ジョブの出力先が外部記憶装置93の保存ボックスであるか否かを確認する(ステップS13)。
出力先が保存ボックスである場合は(ステップS13でYES)、制御ユニット10は、保存処理を行った後(ステップS17)、一連の処理を終了する。出力先が保存ボックスでない場合は(ステップS13でNO)、制御ユニット10は、印刷処理を行った後(ステップS21)、一連の処理を終了する。
また、ステップS11において印刷ジョブを受信していない場合(NO)に進むステップS15では、制御ユニット10は、ディスプレイ80から保存ボックスの印刷ジョブの実行指令メニューの要求入力があったか否かを確認する。要求入力がある場合は(ステップS15でYES)、制御ユニット10は、読出処理及び印刷処理を行った後(ステップS19、ステップS21)一連の処理を終了し、入力がない場合は(ステップS15でNO)、一連の処理を終了する。
続いて、図7は、図6のステップS17の保存処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
図7に示すように、保存処理において制御ユニット10は、外部インターフェイス部11がクライアント端末14のプリンタドライバ110から受信した印刷ジョブを、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)させる(ステップS171)。
そして、外部インターフェイス部11がクライアント端末14のプリンタドライバ110からの印刷ジョブを受信し終えたか否かを確認する(ステップS172)。受信し終えた場合は(ステップS172でYES)、保存処理を終了し、受信し終えていない場合は(ステップS172でNO)、制御ユニット10は、記憶(保存)させた複数の印刷ジョブが、本体(インクジェット記録装置1)の保存ボックスの上限保存ジョブ数を超えたか否かを確認する(ステップS173)。
ここで、記憶(保存)させた印刷ジョブが上限保存ジョブ数を超えたか否かは、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)させた複数の印刷ジョブの合計データ量が、外部記憶装置93の記憶容量に達したか否かによって、確認することができる。
記憶(保存)させた複数の印刷ジョブが保存ボックスの上限保存ジョブ数を超えていない場合は(ステップS173でNO)、ステップS171にリターンする。また、上限保存ジョブ数を超えた場合は(ステップS173でYES)、制御ユニット10は、外部インターフェイス部11が以後受信するクライアント端末14のプリンタドライバ110からの印刷ジョブが容量不足で記憶(保存)できないことを示す受信エラーステータスを、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)させる(ステップS174)。
そして、制御ユニット10は、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)させたのと同じ受信エラーステータスを、外部インターフェイス部11からクライアント端末14のプリンタドライバ110に出力(通知)した後(ステップS175)、保存処理を終了する。
続いて、図8は、図6のステップS19の読出処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、読出処理において制御ユニット10は、USBポート94にUSBメモリ50が接続されているか否かを確認する(ステップS191)。USBメモリ50が接続されていない場合は(ステップS191でNO)、後述するステップS194に処理を移行し、接続されている場合は(ステップS191でYES)、USBメモリ50に受信エラーステータスが記憶(保存)されているか否かを確認する(ステップS192)。
USBメモリ50に受信エラーステータスが記憶(保存)されていない場合は(ステップS192でNO)、後述するステップS194に処理を移行する。また、受信エラーステータスが記憶(保存)されている場合は(ステップS192でYES)、制御ユニット10は、ステップS193の処理を実行した後、ステップS194に処理を移行する。
なお、ステップS193では、制御ユニット10は、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)された印刷ジョブに、USBメモリ50の保存ボックス(USBメモリ内ボックス)に記憶(保存)された印刷ジョブ、即ち、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)できなかった残りの印刷ジョブを、仮想的に連結する(ステップS193)。
そして、ステップS194では、制御ユニット10は、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)された印刷ジョブを、印刷ジョブの実行指令の対象リストとしてディスプレイ80に表示させる。このとき、ステップS193の処理でUSBメモリ50の保存ボックス(USBメモリ内ボックス)に記憶(保存)された残りの印刷ジョブが仮想的に連結されている場合は、連結された残りの印刷ジョブを含む印刷ジョブがディスプレイ80に表示される。
つまり、ステップS194の処理によって、ディスプレイ80には、図6のステップS11の処理において外部インターフェイス部11がクライアント端末14のプリンタドライバ110から受信した全ての印刷ジョブが、外部記憶装置93の保存ボックス(本体ボックス)に全て記憶(保存)されたか否かに拘わらず全て、印刷ジョブの実行指令の対象リストとして表示されることになる。
次に、制御ユニット10は、ディスプレイ80に表示された印刷ジョブの実行指令の対象リストからの、印刷処理を実行する対象の印刷ジョブが記憶(保存)された保存ボックスの選択入力を受け付ける(ステップS195)。そして、制御ユニット10は、選択を受け付けた保存ボックスの印刷ジョブを、外部記憶装置93やUSBメモリ50の保存ボックス(本体ボックスやUSBメモリ内ボックス)から読み出して(ステップS196)、読出処理を終了する。
続いて、図9は、図6のステップS21の印刷処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、印刷処理において制御ユニット10は、図6のステップS11で受信しステップS13で出力先がボックスでなかった印刷ジョブや、図6のステップS19の読出処理で外部記憶装置93やUSBメモリ50の保存ボックス(本体ボックスやUSBメモリ内ボックス)から読み出した印刷ジョブを解析し、コマンドの文法やデータの形式のエラーがある場合にこれを検出する(ステップS211)。
そして、制御ユニット10は、ステップS211の解析の結果を基に、印刷ジョブにエラーが存在する(異常あり)か否かを確認し(ステップS212)、エラーが存在しない場合は(ステップS212でNO)、後述するステップS217に処理を移行する。
一方、印刷ジョブにエラーが存在する場合は(ステップS212でYES)、制御ユニット10は、外部記憶装置93の訂正候補テーブルを参照して、エラーを解消するための訂正内容の候補を抽出し、印刷ジョブにエラーが存在すること(異常)と抽出した訂正内容の候補とを、ディスプレイ80に表示させる(ステップS213)。
次に、制御ユニット10は、ディスプレイ80に表示された候補からの、印刷ジョブのエラーの訂正内容とする候補の選択入力を受け付ける(ステップS214)。続いて、制御ユニット10は、印刷ジョブのエラーが存在する部分が、選択を受け付けた訂正内容に訂正されるまで(ステップS215でNO)、ステップS213及びステップS214をリピートする。
そして、印刷ジョブのエラーが存在する部分が訂正されたならば(ステップS215でYES)、制御ユニット10は、外部記憶装置93の訂正候補テーブルに定義された、今回存在が訂正されたエラーの検出頻度や、今回エラーの訂正内容として選択された候補の選択頻度を更新し(ステップS216)、ステップS217に処理を移行する。
ステップS217では、制御ユニット10は、エラーが存在しない印刷ジョブ、又は、エラーが存在した部分がエラーを解消する内容に訂正された印刷ジョブに基づいて、印刷処理を実行し、印刷処理を終了する。
ここで、制御ユニット10が図9のステップS211及びステップS212の処理によって行う印刷ジョブのエラー検出及び訂正の一例について、図10の説明図を参照して説明する。
図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置1では、K(ブラック)の印刷解像度が、主走査方向及び副走査方向において、600×600(dpi)に固定されている。
したがって、印刷ジョブの印刷設定情報において、図10に示すように、K(ブラック)の印刷解像度が600×600(dpi)以外の値に設定されている場合は、その印刷ジョブの印刷解像度の設定がエラーとして検出され、600×600(dpi)に訂正される。
同様に、図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置1では、K(ブラック)以外のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブルー)、R(レッド)の印刷解像度が、主走査方向及び副走査方向において、300×300(dpi)又は300×600(dpi)に限定されている。
したがって、印刷ジョブの印刷設定情報において、図10に示すように、K(ブラック)以外の印刷解像度が300×300(dpi)及び300×600(dpi)以外の値に設定されている場合は、その印刷ジョブの印刷解像度の設定がエラーとして検出され、300×300(dpi)及び300×600(dpi)のうちどちらか選択された方の解像度に訂正される。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、図1に示すインクジェット記録装置1の制御ユニット10が実行する、図6のフローチャートにおけるステップS11が、請求項中の印刷ジョブ受信部に対応する処理となっている。また、本実施形態では、制御ユニット10が実行する図9のフローチャートのステップS211が、請求項中のエラー検出部に対応する処理となっており、制御ユニット10が実行するステップS212が、請求項中のエラー訂正部に対応する処理となっている。
また、本実施形態では、図9のステップS217の処理を実行する制御ユニット10によって、請求項中のプリントエンジン部が構成されている。
そして、本実施形態では、図9のステップS213及びステップS214の処理を実行する制御ユニット10と、図9のステップS213及びステップS214の処理においてエラーの訂正内容の候補を表示し、かつ、訂正内容として選択する候補の入力を受け付けるディスプレイ80とによって、請求項中のエラー訂正部が構成されている。
さらに、本実施形態では、制御ユニット10が実行する図9のステップS216が、請求項中のエラー検出頻度算出部及び候補選択頻度算出部に対応する処理となっている。
また、本実施形態では、制御ユニット10が実行する図7のフローチャートのステップS174及びステップS175が、請求項中のジョブデータ仕分け部に対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図8のフローチャートのステップS194の処理において、外部記憶装置93やUSBメモリ50の保存ボックス(本体ボックスやUSBメモリ内ボックス)に記憶(保存)された印刷処理を実行する対象の印刷ジョブを表示し、図8のステップS194及びステップS195の処理において、印刷処理を実行する対象の印刷ジョブが記憶(保存)された保存ボックスの選択入力を受け付けるディスプレイ80によって、請求項中のジョブ実行指令入力部が構成されている。
また、本実施形態では、図8のステップS196が、請求項中のジョブ読み出し処理部に対応する処理となっている。
さらに、本実施形態では、図1のクライアント端末14のプリンタドライバ110が実行する図5のフローチャートのステップS1が、請求項中の印刷ジョブ出力部に対応する処理となっており、プリンタドライバ110が実行する図5のステップS3、ステップS7及びステップS9が、請求項中のジョブ出力処理部に対応する処理となっている。
このように構成された本実施形態のネットワークプリンタシステムによれば、インクジェット記録装置1がクライアント端末14のプリンタドライバ110から受信した印刷ジョブをインクジェット記録装置1の制御ユニット10が解析する。そして、制御ユニット10が、受信した印刷ジョブのコマンドの内容、例えば、文法やデータの形式についてエラーを検出すると、その印刷ジョブのエラーが存在する部分が、外部記憶装置93の訂正候補テーブルに定義された訂正内容の候補から選択された訂正内容に訂正される。
このため、インクジェット記録装置1が受信したクライアント端末14からの印刷ジョブがエラーを有していても、インクジェット記録装置1の制御ユニット10が、印刷ジョブのエラー部分を訂正して、印刷ジョブに基づいた印刷物の印刷処理を中止させずにインクジェット記録装置1に実行させることができる。
しかも、出力先を外部記憶装置93の保存ボックスとする連続した複数の印刷ジョブをインクジェット記録装置1が受信した場合、その印刷ジョブのデータ量が外部記憶装置93の保存ボックスの記憶容量を超えるときには、印刷ジョブの出力元であるクライアント端末14において、USBメモリ50に残りの印刷ジョブが記憶される。
例えば、図11の説明図に示すように、インクジェット記録装置1に50000ジョブの印刷ジョブを連続して出力(送信)した場合、インクジェット記録装置1の外部記憶装置93に設けた保存ボックス(本体ボックス)の記憶容量が1000ジョブしかなければ、先頭から1000ジョブ目までの印刷ジョブが、Job1〜Job1000のジョブIDで、外部記憶装置93の「連結ボックス」のボックス名を付与した保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)される。
このとき、外部記憶装置93の「連結ボックス」には、外部記憶装置93の容量不足で保存ボックス(本体ボックス)に記憶(保存)できなかった、1001ジョブ目以降の残る49000ジョブの受信エラーステータスも記憶(保存)される。
そして、残る49000ジョブの印刷ジョブは、印刷ジョブの出力元であるプリンタドライバ110がCPU16に仮想的に構築されるクライアント端末14において、ExpJob1〜Job49000のジョブIDで、USBポート22に接続されたUSBメモリ50の、外部記憶装置93と同じ「連結ボックス」のボックス名を付与した保存ボックス(USBメモリ内ボックス)に記憶(保存)される。
このとき、USBメモリ50の「連結ボックス」にも、インクジェット記録装置1の外部記憶装置93の「連結ボックス」に記憶(保存)させたのと同じ、残る49000ジョブの受信エラーステータスが記憶(保存)される。
インクジェット記録装置1の外部記憶装置93とUSBメモリ50の同じボックス名の「連結ボックス」(本体ボックス、USBメモリ内ボックス)に分けて記憶(保存)された50000ジョブの印刷ジョブは、USBメモリ50をインクジェット記録装置1のUSBポート94に接続した状態で、インクジェット記録装置1のディスプレイ80から印刷ジョブの実行指令メニューの要求入力があったときに連結される。
この連結の際には、インクジェット記録装置1の外部記憶装置93とUSBメモリ50の両「連結ボックス」(本体ボックス、USBメモリ内ボックス)にそれぞれ記憶(保存)させた受信エラーステータスが、連結対象を特定する識別情報として利用される。したがって、受信エラーステータスにID番号等の識別子を含めておくと便利である。
連結された50000ジョブの印刷ジョブは、図12の説明図に示すように、仮想的な1つのボックスに記憶された一連の印刷ジョブの一つとして、ディスプレイ80における未処理の印刷ジョブの蓄積画面に、「連結ボックス」のタブにおいて表示される。なお、連結された50000ジョブの印刷ジョブには、Job1〜Job50000の通しジョブID(図示せず)が付与される。
そして、外部記憶装置93の保存ボックスの印刷ジョブを用いた印刷処理を行う際に、インクジェット記録装置1のUSBポート94に接続したUSBメモリ50に記憶された残りの印刷ジョブを、外部記憶装置93の保存ボックスの印刷ジョブに連結し、インクジェット記録装置1で受信した全ての印刷ジョブにエラー検出及び訂正を施すようにした。
このため、例えば、複数のバリアブル印刷物を連続印刷するための複数の印刷ジョブのように、データ量の多い連続した複数の印刷ジョブをインクジェット記録装置1が受信した場合に、外部記憶装置93の保存ボックスに印刷ジョブの全てを記憶(保存)できないことが原因で、受信した印刷ジョブのエラー検出及び訂正や印刷処理が実行できなくなるのを、防ぐことができる。
なお、印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補が、インクジェット記録装置1の外部記憶装置93の訂正候補テーブルに複数定義されている場合に、インクジェット記録装置1のディスプレイ80において、複数の候補を表示し、その中から訂正内容とする候補の指示入力を受け付ける構成は、省略してもよい。
また、エラーが存在する部分の訂正内容の候補を、インクジェット記録装置1の制御ユニット10が過去にエラーを検出した頻度の高い順や、訂正内容として選択された頻度の高い候補順に、エラーが存在する部分の訂正内容の候補をディスプレイ80に表示させるための構成も、省略してもよい。
さらに、上述した実施形態では、画像形成装置としてインクジェット記録装置1を用いた場合を例に取って説明した。しかし、本発明はインクジェット方式に限らず、電子写真方式や孔版印刷方式等のインクジェット方式以外の方式によるプリンタを画像形成装置とする場合にも、広く適用することができる。
1 インクジェット記録装置(画像形成装置)
10 制御ユニット(印刷ジョブ受信部、エラー検出部、エラー訂正部、プリントエンジン部、エラー訂正部、エラー検出頻度算出部、候補選択頻度算出部、ジョブデータ仕分け部、ジョブ読み出し処理部)
11 外部インターフェイス部
14 クライアント端末
15 外部インターフェイス部
16 CPU
17 ROM
18 RAM
19 入力部
20 出力部
21 外部記憶装置
22 USBポート(第2外部接続ポート)
50 USBメモリ
80 ディスプレイ(エラー訂正部、ジョブ実行指令入力部)
90 CPU
91 ROM
92 RAM
93 外部記憶装置(ジョブ記憶部、訂正候補テーブル保持部)
94 USBポート(外部接続ポート)
101 スキャナ部
102 プリンタ部
110 プリンタドライバ(印刷制御装置、印刷ジョブ出力部、ジョブ出力処理部)
LAN ローカルエリアネットワーク

Claims (5)

  1. 印刷ジョブを受信する印刷ジョブ受信部と、
    前記印刷ジョブ受信部が受信した前記印刷ジョブを実行する際に、該印刷ジョブの解析により内容のエラーを検出するエラー検出部と、
    前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応する、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補を、対応付けて定義した訂正候補テーブルを保持する訂正候補テーブル保持部と、
    前記エラー検出部が前記印刷ジョブのエラーを検出したときに、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分を、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応付けて前記訂正候補テーブルに定義された候補から選択された訂正内容に訂正するエラー訂正部と、
    前記エラー検出部がエラーを検出していない印刷ジョブ、及び、前記エラー検出部がエラーを検出し該エラーが存在する部分を前記エラー訂正部が訂正した印刷ジョブに基づいて、印刷物の印刷処理を行うプリントエンジン部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記エラー訂正部は、
    前記エラー検出部が前記印刷ジョブのエラーを検出したときに、前記エラー検出部がエラーを検出した印刷ジョブのエラーが存在しない部分の内容に対応付けて前記訂正候補テーブルに定義された、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分の訂正内容の候補が複数であるときに、該訂正内容の複数の候補を表示すると共に、訂正内容として選択される候補の指示入力を受け付けるユーザインタフェース部を有しており、
    前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブのエラーが存在する部分を、前記ユーザインタフェース部からの入力により指示された候補の訂正内容に訂正する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記印刷ジョブのエラーを前記エラー検出部が検出した頻度をエラーの内容別に算出するエラー検出頻度算出部と、前記ユーザインタフェース部が訂正内容として選択する候補の指示入力を受け付けた頻度を候補別に算出する候補選択頻度算出部とのうち、少なくとも一方をさらに備えており、
    前記ユーザインタフェース部は、前記エラー検出部がエラーを検出した前記印刷ジョブの訂正内容の候補を、前記エラー検出頻度算出部及び前記候補選択頻度算出部のうち少なくとも一方が算出する頻度の高い順に表示する、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷ジョブ受信部が受信した出力先を保存ボックスとする印刷ジョブが記憶されるジョブ記憶部と、
    前記印刷ジョブ受信部が連続して受信した出力先を前記保存ボックスとする複数の印刷ジョブが前記ジョブ記憶部の記憶容量を超えた場合に、該記憶容量にデータ量が達するまでの印刷ジョブと前記記憶容量を超える残りの印刷ジョブの受信エラーステータスとを前記ジョブ記憶部に記憶させると共に、前記受信エラーステータスを印刷ジョブの送信元に通知するジョブデータ仕分部と、
    可搬型記憶媒体が接続される外部接続ポートと、
    前記残りの印刷ジョブと前記受信エラーステータスとが記憶された可搬型記憶媒体が、前記外部接続ポートに接続されている場合に、前記ジョブ記憶部の印刷ジョブと前記可搬型記憶媒体の印刷ジョブとを対象とする印刷ジョブの実行指令の入力を受け付けるジョブ実行指令入力部と、
    前記ジョブ実行指令入力部が実行指令の入力を受け付けた印刷ジョブを記憶先の前記ジョブ保存ボックス及び前記補助ジョブ保存ボックスから読み出すジョブ読み出し処理部とをさらに備えており、
    前記エラー検出部は、前記ジョブ読み出し処理部が読み出した印刷ジョブのエラーを検出する、
    請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
  5. 印刷制御装置から出力された印刷ジョブに基づいて画像形成装置により印刷物を印刷する画像形成システムであって、
    前記画像形成装置として請求項4記載の画像形成装置を有しており、
    前記印刷制御装置は、
    前記画像形成装置に印刷ジョブを出力する印刷ジョブ出力部と、
    前記画像形成装置の外部接続ポートに接続可能な可搬型記憶媒体が接続される第2外部接続ポートと、
    前記印刷ジョブ出力部が連続して出力した前記画像形成装置の保存ボックスを出力先とする複数の印刷ジョブのうち前記保存ボックスを有する前記画像形成装置のジョブ記憶部の記憶容量を超える残りの印刷ジョブの受信エラーステータスが、前記画像形成装置から通知された場合に、前記残りの印刷ジョブを、前記第2外部接続ポートに接続された前記可搬型記憶媒体に記憶させるジョブ出力処理部と、
    を有している、
    画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7374012B2 (ja) 2020-02-13 2023-11-06 シャープ株式会社 画像形成装置および画像形成システム

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