JP2018102546A - 光覚醒用照明体を備えた化粧鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者が光を受光するための時間を確保し易く、光を受光する際に精神的な苦痛を伴うことがない、高照度光発生部を備えた装置が望まれている。
【解決手段】光覚醒用照明体を備えた化粧鏡1は、鏡体30と、鏡体30の上下左右の少なくとも一方に配置され、高照度光を照射する第1照明体50及び第2照明体60とを備え、第1照明体50及び第2照明体60は、鏡体30の利用者の顔面にて受光する照度が2500ルクス〜12000ルクスとなる光を照射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光覚醒用照明体を備えた化粧鏡に関する。
近年、社会進出に目覚ましい働き盛りの女性、特に30〜40代の年代層の女性においては、社会的ストレスに起因するイライラ、鬱憤、生理不順、夜寝られない、睡眠不足からくる肌荒れ、吹き出物等の諸症状が生じ得る。これらの諸症状の改善や予防には、種々のサプリメントや処方薬が処方されているが、これらの諸症状の改善や予防に関する生物科学上の効果については睡眠科学、精神医学、脳科学検証分野において光が重要な役目を果たしていることが認められている。
従来から、太陽光(日光)がヒトの概日リズム、概月リズムの調整に大きな役目を果たすことは知られており、生体リズムを正常化して前述の諸症状を改善するために、人工的な光照射による光治療を利用することに注目が払われている。
光照射による光治療を行うための装置としては、例えば、高照度光を発光する発光面を有した光治療用高照度光照射装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1においては、例えば複数個の光源を上下に並べた高照度光発生部から出力される光が、ほぼ垂直な発光面Eから前方に出力される照射装置が開示されており、照射装置の利用者が発光面Eを所定時間見続けることで光治療が行われる。この照射装置の発光面Eから照射される光の、利用者の眼球付近で受光する照度は例えば2000ルクス程度であり、利用者は発光面Eを午前中の一定時間帯に2〜3時間にわたって見続けることとなる。
特許第3648802号公報
特許文献1に記載の高照度光発生部を備えた照射装置では、発光面Eを2〜3時間にわたって見続けることが必要であるが、特に30〜40代の働き盛りの女性にとっては、光治療のための時間として午前中に2〜3時間を確保することは困難である。また、2〜3時間の間、単に発光面Eを見続けるだけであるため、退屈であり集中力が続かず、精神的に苦痛を伴うものであった。
そこで、利用者が光を受光するための時間を確保し易く、光を受光する際に精神的な苦痛を伴うことがない、高照度光発生部を備えた装置が望まれている。
上記課題を解決する光覚醒用照明体を備えた化粧鏡は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、光覚醒用照明体を備えた化粧鏡は、鏡体と、前記鏡体の上下左右の少なくとも一方に配置され、高照度光を照射する照明体とを備え、前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が2500ルクス〜12000ルクスとなる光を照射する。
また、請求項2記載の如く、前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる光を照射する。
また、請求項3記載の如く、前記照明体は、光源となる発光ダイオードと、板状に形成され、前記発光ダイオードからの光が少なくとも一側の側面から入射され、入射した光が一側の主面から出射される導光板と、前記導光板の光が出射される側に配置される光拡散板とを有する。
また、請求項4記載の如く、前記鏡体が貼設される平板を備え、前記照明体は、前記平板に設けられる第1照明体を有する。
また、請求項5記載の如く、前記鏡体が貼設される平板と、前記平板の上下左右の少なくとも一つの側部に回動可能に支持される可動板とを備え、前記照明体は、前記可動板に設けられる第2照明体を備える。
また、請求項6記載の如く、前記鏡体が貼設される平板と、前記平板の左右両側部に回動可能に支持される可動板とを備え、前記照明体は、前記平板に設けられる第1照明体と、左右の前記回動板に設けられる第2照明体とを備える。
また、請求項7記載の如く、前記可動板に貼設される側部鏡体を備える。
また、請求項8記載の如く、前記光の照度を調整する照度調整手段、及び前記光の色温度を調整する色温度調整手段を備える。
また、請求項9記載の如く、前記平板を立設姿勢に支持する支持部材を備える。
また、請求項10記載の如く、前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を照射する。
本発明によれば、利用者の生体リズムを短時間で正常化させることが可能であり、精神的に苦痛を伴うこともない。
正面側から見た化粧鏡を示す斜視図である。 第1発光体を示す平面断面図である。 化粧鏡の使用状況を示す平面図である。 斜め後ろから見た化粧鏡を示す斜視図である。 可動板を折り畳んだ状態の化粧鏡を示す斜視図である。 可動板に側部鏡体を設けた化粧鏡を示す斜視図である。
次に、本発明に係る光覚醒用照明体を備えた化粧鏡を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示す化粧鏡1は、本発明に係る光覚醒用照明体を備えた化粧鏡の一実施形態であり、平板10と、可動板20、20と、鏡体30と、第1照明体50と、第2照明体60、60とを備えている。
平板10は、例えば縦長の矩形状に形成された板状部材であり、例えば300mm×250mm程度の大きさに形成されている。平板10は、例えば合成樹脂により構成されている。
可動板20は、例えば縦長の矩形状に形成された板状部材であり、平板10の左右両側部に回動可能に支持されている。平板10と可動板20との間には蝶番機構21が構成されており、可動板20は、蝶番機構21によって平板10に対して回動可能に連結されている。これにより、可動板20の平板10に対する角度が調節可能となっている。可動板は、例えば300mm×120mm程度の大きさに形成されている。可動板20は、例えば合成樹脂により構成されている。
鏡体30は、例えば横長の矩形状に形成されており、平板10の上部に貼設されている。鏡体30は、例えば130mm×200mm程度の大きさに形成されている。
第1照明体50は、例えば横長の矩形状に形成されており、例えば140mm×200mm程度の大きさに形成されている。第1照明体50は、平板10の下部に取り付けられており、鏡体30の下方に位置している。第1照明体50は、高照度の光を照射可能な光覚醒用照明体である。
図2に示すように、第1照明体50は、光源となる発光ダイオード51と、発光ダイオード51が実装される基板52と、透明な板状部材にて形成される導光板53と、光を透過可能な板状部材又はシート状部材にて形成される光拡散板54とを備えている。
発光ダイオード51は、例えば白色光を発光する白色発光ダイオードにて構成されており、導光板53の一側面53aの近傍に配置されている。発光ダイオード51は、導光板53の一側面53aに沿って複数設けられている。
発光ダイオード51は、少なくとも導光板53の一側面53aに沿って設けられるものであり、導光板53の複数の側面に沿って配置することも可能である。
発光ダイオード51と導光板53の一側面53aとの間には、赤外線や紫外線等の放射線を遮蔽又はふるい分けするフィルタを配置することが可能である。
導光板53は、アクリル樹脂及びポリカーボネート樹脂等の透明な樹脂部材にて構成されており、導光板53の一側の主面53b又は他側の主面53cには、ドットパターン等の光を屈折させるための手段が形成されている。
導光板53の一側面53aには発光ダイオード51から発光された光が入射され、一側面53aから入射した光は導光板53の内部で屈折及び散乱して、導光板53の一側の主面53bから出射される。主面53bから出射される光は、主面53bの全面から出射される。つまり、第1照明体50は、発光ダイオード51からの光を面発光させる面発光体に構成されている。
光拡散板54は、導光板53の光が出射される側である主面53b側に配置されている。光拡散板54は導光板53から出射される光を拡散させるための部材であり、導光板53から出射される光が光拡散板54通過することにより、眩しさが抑えられたグレア度合が低い柔らかな光となる。光拡散板54は、例えば一方又は他方の主面に多数の凹凸形状を形成することで、導光板53から出射される光を拡散するように構成されている。
このように、第1照明体50を、発光ダイオード51と、導光板53と、光拡散板54とを有する照明体にて構成することで、高照度光でありながら眩しさが抑えられたグレア度合が低い柔らかな光を照射することが可能となっている。
第2照明体60は、例えば縦長の矩形状に形成されており、例えば270mm×80mm程度の大きさに形成されている。第2照明体60は、可動板20の略全面にわたって取り付けられている。
第2照明体60は、第1照明体50と同様に構成された面発光体であり、高照度の光を照射可能な光覚醒用照明体である。
第1照明体50及び第2照明体60は、鏡体30の利用者の顔面にて受光する照度が2500ルクス〜12000ルクスとなる光を照射することが可能である。この場合、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光は、色温度2500ケルビン〜6500ケルビンであることが好ましい。
また、第1照明体50及び第2照明体60は、鏡体30の利用者の顔面にて受光する照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる光を照射することが可能である。
さらに、鏡体30の利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を照射することが可能である。
鏡体30の下部には、化粧鏡1の電源のオン・オフを切り替える電源スイッチ11、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の照度を調整するための照度調整スイッチ12、及び第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の色温度を調整するための色温度調整スイッチ13が設けられている。電源スイッチ11、照度調整スイッチ12、及び色温度調整スイッチ13は、例えばタッチセンサにて構成されている。
平板10の内部には、化粧鏡1の電源のオン・オフの制御を行う電源制御部、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の照度を調整する照度調整部、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の色温度を調整する色温度調整部が収容されている。照度調整部は、照度調整スイッチ12を操作することにより、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の照度を、0ルクス〜12000ルクスの範囲で調節することが可能である。色温度調整部は、色温度調整スイッチ13を操作することにより、第1照明体50及び第2照明体60から照射される光の色温度を、2500ケルビン〜6500ケルビンの範囲で調節することが可能である。
なお、電源スイッチ11、照度調整スイッチ12、及び色温度調整スイッチ13は、押下操作するだけで各種切り替え及び調整を行うことができるので、操作が簡便である。
平板10の上端面には、電源アダプタ等が接続される電源接続部15が形成されている。電源接続部15は平板10の上端面に形成されているため、化粧鏡1を正面から見た際に見えることがなく、化粧鏡1のデザイン性を低下させることがない。
また、化粧鏡1においては、鏡体30の下方及び左右に第1照明体50及び第2照明体60を配置し、第1照明体50及び第2照明体60からの高照度光が利用者の顔面全体及び目の中心部へ照射されるように構成されており、特に女性の化粧用鏡として違和感のないように構成されている。
このように構成される化粧鏡1は、例えば、利用者が起床・洗顔の後に化粧をする際に用いることができる。この場合、図3に示すように、利用者は、鏡体30と利用者の顔面との距離Lが200mm〜300mmの範囲となるように、化粧鏡1に対して顔を位置させる。また、可動板20は、それぞれ第2照明体60からの光が利用者の顔面に照射されるように、平板10に対する角度θが調節される。
このように、鏡体30に対向させて顔面を配置した状態で、第1照明体50及び第2照明体60から、利用者の顔面にて受光する照度が2500ルクス〜12000ルクスとなる光、好ましくは利用者の顔面にて受光する照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる光を照射する。
第1照明体50及び第2照明体60からの光は、利用者の目及び顔面に照射される。
利用者の目及び顔面に高照度の光が照射されることにより、利用者、特に女性の中枢神経内分泌システムを刺激して、利用者の生体リズム、いわゆる概日リズムを短時間で正常化させることが可能となっている。
特に、照度が10000ルクス〜12000ルクス、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる、非常に明るい太陽光に準じた光を照射することにより、短時間で効果的に利用者の生体リズムを正常化させることができる。利用者の生体リズムが正常化すると、交換神経が優位になり、疲労感を軽減することが可能となる。
このように、利用者の生体リズムを整えるためには、第1照明体50及び第2照明体60からの光照射を20分〜30分行うことが好ましいが、女性の利用者が朝に鏡体30に向かって化粧を行うために要する時間は一般的に20分〜30分である。従って、利用者は、鏡体30に向かって化粧をしている間に、必然的に高照度光を浴びて生体リズムを整えることができ、忙しい朝の時間帯において高照度光を浴びるための時間を別途確保する必要がない。また、利用者は、高照度光を浴びている間は、化粧をすることに集中しているため、特に高照度光を浴びていることを意識することもないため、精神的に苦痛を伴うこともない。
化粧鏡1は、例えば利用者となる、特に社会進出の目覚ましい30〜40代の女性の朝において必然的に必要となる化粧時間の動作環境において用いられ、鏡体30への目の集中度を利用して、化粧鏡1に付設された光照射面発光体である第1照明体50及び第2照明体60による利用者の朝の覚醒作用を、神経内分泌系における概日リズムに沿った生体リズムのリセットに好適な影響を与えることができる。
従って、化粧鏡1は、現代代社会において社会進出の目覚ましい活躍が期待される女性に生じる社会的ストレス、人間関係、友人関係、及び環境変革からなるストレス環境からくる生体リズムの変調の予防、改善に有効である。
また、朝の化粧時間に高照度光を照射して、生体リズム、いわゆる体内時計の光覚醒リセットを行うことで、14〜15時間後にメラトニン物質分泌の抑揚に繋がり、生体リズムが及ぼす入眠効果によってより良い眠りの質の向上と睡眠リズムの正常化を図ることが可能である。
また、利用者、特に女性において、朝の起床洗顔後に化粧する鏡への目の集中度が高まる動作環境時間を利用して、高照度光を浴びて体内時計の光覚醒リセットすることにより、メラトニン物質分泌を抑制させることができ、例えば、冬季に生じる季節的要因としての冬季うつ症状を予防、改善することも可能である。
また、化粧鏡1においては、利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光が照射可能となっている。
化粧鏡1の利用者、特に女性が夕方以降に帰宅した際には、洗顔後の化粧落とし時間帯や読書等の時間を利用して、利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を第1照明体50及び第2照明体60から照射することで、メラトニンの発生を促して、正常な体内時計及び生体リズムに沿って入眠体制に移行することが可能となる。
化粧鏡1を用いて、例えば照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる光を、30日間から6ヶ月間にわたって利用者に実際に照射したところ、特に女性において睡眠位相遅延症候の兆候が見られた利用者、頭脳労働者、不規則時間勤務者等の利用者に、生体リズムいわゆる概日リズムの改善、睡眠リズムの改善、及び睡眠の質の改善が顕著にみられた。
具体的には、不規則時間就労者(看護師43歳女性)、頭脳労働従事者(43歳女性)、及び軽度職場環境ストレス者(32歳女性)らを対象として、朝起床洗顔後の化粧時に化粧鏡1を用いて、照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる高照度光を、20〜30分程度照射した。
このような高照度光の照射を毎朝実施したところ、概ね7日目から徐々に変化が現れ、14日間の経過から30日間経過後は入眠時刻における入眠作用が顕著で眠りの質の改善が見られた。
また、利用者の帰宅後において、化粧鏡1を用いて利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を照射しながら化粧落とし及び読書を行うことを合わせて実施することで、入眠時刻における入眠作用がさらに改善された。
つまり、朝に照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる高照度光を照射するのに加え、夕方から夜にかけて利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を照射することで、両者の相乗効果によって生体リズムを顕著に改善することができる。
これらのことから、朝夕の必然的動作環境内に化粧鏡1に付設された高照度光照射である第1照明体50及び第2照明体60は、ヒトの中枢神経組織に目に見える効果とは別に、個々の精神的効果も有しているとことが判明できる。
例えば、照度が10000ルクス以上の高照度光の照射は松果体ホルモンの増殖及び分泌系を抑制しており、利用者の生体リズム、概日リズムにおける体内時計の調節を行うことができる。
また、図4に示すように、化粧鏡1における平板10の裏面には、平板10を立設姿勢に支持するスタンド16が備えられている。スタンド16は、矩形状の板状部材にて形成されており、上端部が平板10に回動可能に取り付けられている。
平板10にはスタンド16を収容するための凹部10aが形成されており、スタンド16の下端部を平板10に近接させることで、スタンド16を凹部10a内に収容することが可能となっている。スタンド16は、下端部を凹部10aから引き出して平板10から離間させることで、平板10を立設姿勢に支持することが可能となっている。
このように、スタンド16は、平板10の凹部10aに収容された収容位置と、平板10を立設姿勢に支持する支持位置との間で変位可能に構成されている。
スタンド16が支持位置に変位しているときには、平板10は立設姿勢に支持されるが、この場合の立設姿勢は、垂直姿勢から上端部が後方へ若干傾斜した姿勢となる。スタンド16は、平板10に対する回動角度を調節することで、平板10の垂直姿勢からの傾斜角度を調節することが可能となっている。
従って、利用者は、平板10の傾斜角度を、自身が化粧をし易い角度、並びに第1照明体50及び第2照明体60からの照射光が顔面及び目に照射され易い角度に容易に調節することが可能である。
また、平板10の下端面、及びスタンド16の下端面には、滑り止め部材が取り付けられており、平板10の下端面及びスタンド16の下端面が化粧鏡1の設置面に対して滑らないようにしている。
これにより、利用者が調整した平板10の角度が不意に変わることがなく、化粧鏡1の使用感を向上させることが可能となっている。
なお、スタンド16は、上端部が平板10に対して回動可能に取り付けられたものに限るものではなく、平板10の傾斜角度を調整可能に構成され、平板10を立設姿勢に支持できるものであれば、他の形態でも良い。また、スタンド16は、平板10を上下昇降可能に支持したり、旋回可能に支持したりするものであっても良い。
また、図5に示すように、化粧鏡1においては、左右の可動板20は、蝶番機構21によって平板10に対して回動可能に連結されているが、可動板20を平板10の正面(鏡体30及び第1照明体50が付された面)側に折り畳むことが可能に構成されている。
左右の可動板20は、互いに折り重なることなく折り畳むことができ、折り畳んだ状態の化粧鏡1の厚みを薄くすることが可能となっている。可動板20を折り畳んだときの化粧鏡1の厚みは、例えば23mmに設定することができる。
また、可動板20を折り畳むことにより、化粧鏡1を全体的にコンパクトにすることができ、商用の出帳や旅行等における携帯、持ち運び、及び取り扱いが容易である。
一般的に、海外旅行等、複数時間帯を超えて長距離を旅行する利用者、特に女性においては、旅行後の概ね1日ないし3〜4日後に疲労感を覚えることがある。一般的にいう時差ぼけである。
本実施形態における化粧鏡1はコンパクトに構成されており持ち運びが容易なため、旅行先において短期間で光覚醒リセットを行って生体リズムを調整し、いわゆる時差ぼけと言われる時差症候群等の諸症状の解消、防止を行うことが容易に行うことができる。
また、また、図1に示した化粧鏡1においては、可動板20には全面的に第2照明体60が取り付けられているが、化粧鏡1は、次のように構成することもできる。
例えば、図6に示す化粧鏡1においては、可動板20には第2照明体60と側部鏡体40とが設けられている。
第2照明体60及び側部鏡体40は、可動板20の上端部から下端部にわたって配置されており、左右方向に並設されている。例えば左右方向において、第2照明体60が側部鏡体40よりも平板10側に配置されている。
第2照明体60と側部鏡体40とは、左右方向において、側部鏡体40が第2照明体60よりも平板10側に位置するように配置することもできる。
このように、化粧鏡1において、平板10に設けられる鏡体30に加えて、左右の可動板20に側部鏡体40を設けることで、化粧鏡1をいわゆる三面鏡として用いることができ、利用者である女性が化粧をする際の利便性を向上させることが可能となる。
また、高照度光を照射する第1照明体50及び第2照明体60も、平板10及び左右の可動板20に設けられているため、体内時計をリセットするための高照度光を、利用者の顔面全体及び目の中心部へ確実に照射することが可能となる。
但し、化粧鏡1においては、鏡体30の下方及び左右に第1照明体50及び第2照明体60を設ける構成以外にも、鏡体30の上下左右の少なくとも一方に高照度光を照射可能な照明体を配置する構成とすることができる。また、鏡体30の上下左右の全てに高照度光を照射可能な照明体を配置することも可能である。
さらに、化粧鏡1においては、平板10の上下左右における少なくとも一つの側部に可動板20を設ける構成とすることができる。
以上のように、本発明によれば、現代社会において進出のめざましい働き盛りの女性、特に30代〜40代の女性の社会環境、労働環境、人間関係、その他のストレス疲労環境から起こる生体リズムのズレに起因する諸症状を、時間的な背景から生ずるサプリメントの服用も含んだ専門的医療機関への通院に偏らず、必然性を伴う朝起床洗顔後の化粧時間を利用して、化粧鏡1の鏡体30に向かって集中する目に対し、正面及び側面から高照度面発光体である第1照明体50及び第2照明体60から高照度光を照射することで、睡眠相遅延症候のズレの予防及び改善が行われ、概日リズムのズレが正常化して良質な睡眠を確保することが可能となる。
また、化粧鏡1は、軽く、薄く、コンパクト、かつシンプルで、使いやすさと、低廉なコストパフォーマンスとを兼ね備えた、光覚醒用照明体を備えた化粧鏡である。
1 化粧鏡
10 平板
11 電源スイッチ
12 照度調整スイッチ
13 色温度調整スイッチ
16 スタンド
20 可動板
21 蝶番機構
30 鏡体
40 側部鏡体
50 第1照明体
51 発光ダイオード
53 導光板
54 光拡散板
60 第2照明体

Claims (10)

  1. 鏡体と、
    前記鏡体の上下左右の少なくとも一方に配置され、高照度光を照射する照明体とを備え、
    前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が2500ルクス〜12000ルクスとなる光を照射する、
    ことを特徴とする光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  2. 前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が10000ルクス〜12000ルクスとなり、色温度が5000ケルビン〜5500ケルビンとなる光を照射する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  3. 前記照明体は、
    光源となる発光ダイオードと、
    板状に形成され、前記発光ダイオードからの光が少なくとも一側の側面から入射され、入射した光が一側の主面から出射される導光板と、
    前記導光板の光が出射される側に配置される光拡散板とを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  4. 前記鏡体が貼設される平板を備え、
    前記照明体は、前記平板に設けられる第1照明体を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  5. 前記鏡体が貼設される平板と、
    前記平板の上下左右の少なくとも一つの側部に回動可能に支持される可動板とを備え、
    前記照明体は、前記可動板に設けられる第2照明体を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  6. 前記鏡体が貼設される平板と、
    前記平板の左右両側部に回動可能に支持される可動板とを備え、
    前記照明体は、前記平板に設けられる第1照明体と、左右の前記回動板に設けられる第2照明体とを備える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  7. 前記可動板に貼設される側部鏡体を備える、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  8. 前記光の照度を調整する照度調整手段、及び前記光の色温度を調整する色温度調整手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  9. 前記平板を立設姿勢に支持する支持部材を備える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
  10. 前記照明体は、前記鏡体の利用者の顔面にて受光する照度が2000ルクス〜3000ルクスとなり、色温度が2500ケルビン〜3000ケルビンとなる光を照射する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか一項に記載の光覚醒用照明体を備えた化粧鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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