JP2018099848A - 微細パターン形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材上に低コストで微細パターンを形成する、とりわけ段差や傾斜のある基材上に微細パターンを形成する方法を提供する。【解決手段】基材上に第1インクを塗布する第1塗布工程と、上記第1インクが上記基材上で液滴径が小さくなりながら乾燥する乾燥工程と、上記第1インクが乾燥した下地層の上に、上記下地層に対して上記基材よりに濡れ性が良い第2インクを重ね塗布する第2塗布工程と、を有する微細パターンの形成方法を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は塗布プロセスによって微細パターンの形成を行う方法に関するものである。
電子デバイスや光学デバイスの製造工程の中で基材上に微細パターンを形成する工程が多用されている。微細パターンの形成方法としては、所望のパターンサイズにもよるが、例えば10〜数10ミクロン程度の場合、エッチングあるいはリフトオフといったフォトリソグラフィを用いる方法がある。しかし、フォトリソグラフィを用いる工法は高価なフォトマスクを必要とすることや材料効率や基材の耐薬品性などに課題がある。他には基材上に形成したベタ膜をレーザの描画によって除去する方法も一般に行われる。しかし、レーザの直接描画でパターンを形成する場合は除去された膜材料がパーティクルになるといった課題点がある。
そこで、低コストで微細パターンを形成する方法として、所望するパターンの材料をインク化して基材上に印刷を行う印刷法、とりわけ印刷版が不要なインクジェット法が注目されている。ただし、一般的なインクジェット法で形成できる微細パターンは吐出可能な最小液滴量や塗布ギャップと着弾精度の制約でおよそ50ミクロン以上のものが多く、50ミクロン以下の微細パターンをインクジェット法により形成する工法が望まれている。
この課題に対して以下のような先行技術が公開されている。特許文献1では、まずインクジェット装置(図示せず)によってゴム基材のブランケット7上に微細パターン8を印刷した後、図1のようにブランケット7上でインク301を半乾燥状態にしたあとで、目的の基材3に転写させる方法である。この方法ではインクジェットパターンの微細化の課題であるパターン周囲の滲みの部分をブランケット7上に固定化し、滲みの部分以外の目的のパターン9のみを基材上に転写することができる。
特開2016−101669号公報
しかし、この方法はインクジェット装置からブランケット7への印刷は非接触であるが、ブランケット7から基材3への転写では接触を行うため、非接触プロセスであるインクジェット法の利点の一つである凹凸のある基材への適用を行う場合に制約があり、基材3のパターン形成面が、例えば数10〜数100ミクロンの段差あるいは傾斜を有するような基材には適用ができない。
また、特許文献1以外の一般的なフォトリソグラフィを用いる場合でも、基材に段差や傾斜があると液体レジストは均一に塗布できず、ドライフィルムレジストを用いる場合でも段差の奥部までフィルムをラミネートすることは困難であり、やはり適用は難しい。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、基材上に低コストで微細パターンを形成する。とりわけ、段差や傾斜のある基材上に微細パターンを形成する方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、基材上に第1インクを塗布する第1塗布工程と、上記第1インクが上記基材上で液滴径が小さくなりながら乾燥する乾燥工程と、上記第1インクが乾燥した下地層の上に、上記下地層に対して上記基材よりに濡れ性が良い第2インクを重ね塗布する第2塗布工程と、を有する微細パターンの形成方法を用いる。
本発明により、低コストで基材上に微細パターンを形成する方法を提供することができる。
従来の液体塗布を説明する断面図 (a)〜(e)実施の形態1の塗布プロセスの前半を表す断面図 (a)〜(c)実施の形態1の塗布プロセスの前半を表す断面図 実施の形態のプロセスを説明する断面図 実施の形態の応用例を説明する断面図 実施の形態の応用例を説明する断面図 実施の形態の応用例を説明する断面図 実施の形態の応用例を説明する断面図
以下、本実施の形態の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2(a)〜図3(c)は本願の実施の形態1のプロセスを示している。
図2(a)〜図3(c)は本実施の形態の微細パターンの形成方法を連続的に示した模式図である。図2(a)は印刷前の状態、図2(b)は第1のインクジェットヘッド1によって下地層を基材3の目的の位置に塗布した状態を示す。図2(c)〜図2(e)は下地層のインクが乾燥していく状態、図3(a)、図3(a)は下地層のインクが乾燥した後、その上に上部層を第2のインクジェットヘッド4で塗布した状態を示している。最後に上部層のインクが固化し、パターン形成が完了した状態を図3(c)で示す。
<第1のインクジェットヘッド1>
図2(a)で示すように、本実施の形態の微細パターン形成方法に用いられる第1のインクジェットヘッド1は1つ以上の吐出ノズル2と、吐出ノズル2に連通する圧力室(図示せず)と、圧力室に連通するインク供給流路(図示せず)と、圧力室に圧力を加える駆動ユニット(図示せず)と、駆動ユニットに吐出信号を送る制御ユニット(図示せず)を有する。第1のインクジェットヘッド1では、制御ユニットからの信号で駆動ユニットが圧力室に圧力を発生させる。この圧力により吐出ノズル2から乾燥可能な溶剤を有する下地層形成用の下地層形成用インク101(第1インク)を基材3上に塗布する。
また、第1のインクジェットヘッド1が基材3の所望の位置に下地層形成用の下地層形成用インク101(第1インク)を塗布することが可能なように、基材3にはアライメントマーク(図示せず)が形成されている。また、第1のインクジェットヘッド1にはアライメントカメラ(図示せず)が搭載されている。もしくは、基材3を突き当てで位置決めしても良く、この場合はアライメントカメラが不要である。
また、第1のインクジェットヘッド1に組み込まれている駆動ユニットには電気信号により変形することで圧力室に圧力を発生させるもの(圧電素子)や、電気信号により発熱し、圧力室内の下地層形成用インク101(第1インク)の溶媒の一部を気化膨張させて圧力を発生させるものなどが用いられる。
また、吐出ノズル2の穴径は、下地層形成用インク101(第1インク)の1滴あたりの塗布量によって最適化される。通常、吐出ノズル2の穴径は、1乃至100ミクロン、典型的には5乃至50ミクロンのノズル径のものが用いられる。しかし、微細パターンの精細度を高めるためには、吐出ノズル2の穴径は小さい方が好ましい。
ただし、後述のように基材3に段差があり、段差の下部に微細パターンを形成したい場合は、第1のインクジェットヘッド1と基材3をあまり近づけることができない。この場合、下地層形成用インク101(第1インク)の飛翔距離が長くなり、ノズル径を小さくして液滴サイズを小さくすると、気流によって着弾精度に影響がでる。このため、その分を考慮して最適化する必要がある。
また、吐出ノズル2の数、配置も特に制約はなく、微細パターンを形成する基材3のサイズ、微細パターンのサイズによって最適化される。
<下地層形成用インク101(第1インク)>
本実施の形態の微細パターン形成方法に用いられる下地層形成用インク101(第1インク)には乾燥可能な溶媒と、乾燥後に下地層となる溶質とが含まれている。
乾燥可能な溶媒として用いられる溶媒の種類はこの用途で用いることができるものであれば特に制約はない。水の他にアルコール、エーテル、エステル、カルボン酸、アルデヒド、アミンやハロゲンといった官能基を有する、あるいは、アルカンのように官能基を有さない有機溶媒、あるいはグリコールエーテルなどのようにこれらの官能基を複数有するものを用いることができる。また、骨格も脂肪族、脂環式、芳香族、複素環を有するものなどを用いることができる。
特に溶媒としてグリコールエーテルなどのようにこれらの官能基を複数有するものを用いる場合はエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類のモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノイソプロピルエーテル、モノブチルエーテルなどのモノアルキルエーテル類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテルなどのジアルキルエーテル類、フェニルエーテル類、さらにグリコールエーテルのアセテート、グリコールジアセテートなどを好適に用いることができる。
また、芳香環を有する溶媒を用いる場合は、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、テトラリンといったアルキルベンゼン類、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、メトキシトルエン、エトキシトルエン、フェノキシトルエンといったフェニルエーテル類などを用いることができる。
また、これらの溶媒に溶解して下地層形成用インク101(第1インク)に含まれるものとしては、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などを用いることができる。
溶解している溶質(固形分)の濃度は0.1%乃至20%程度に調整される。また、溶媒を2種類以上混合させたり、添加剤を加えたりしてインクの表面張力や乾燥速度、粘度などを調整してもよい。
<第2のインクジェットヘッド4>
図3(a)で示すように、本実施の形態の微細パターン形成方法に用いられる第2のインクジェットヘッド4は第1のインクジェットヘッド1同様、1つ以上の吐出ノズル5と、吐出ノズルに連通する圧力室(図示せず)と、圧力室に連通するインク供給流路(図示せず)と、圧力室に圧力を加える駆動ユニット(図示せず)と、駆動ユニットに吐出信号を送る制御ユニット(図示せず)を有する。
第2のインクジェットヘッド4では、制御ユニットからの信号で駆動ユニットが圧力室に発生させる圧力により吐出ノズル5から上部層形成用インク201を基材3の下地層105上に塗布する。第1のインクジェットヘッド1と第2のインクジェットヘッド4は同じ構造のものでもよいし、それぞれのインクに最適化した構成にしても良い。また、吐出ノズル5の穴径は下地層形成用インクの1滴あたりの塗布量によって最適化されるが、通常は1乃至100ミクロン、典型的には5乃至50ミクロンのノズル径のものが用いられるが、形成したい微細パターンの膜厚を厚くする場合にはノズル径は大きい方が好ましい。
<上部層形成用インク201>
本実施の形態の微細パターン形成方法に用いられる上部層形成用インク201(第2インク)は基材3に対して濡れが悪く、乾燥した下地層105に対して濡れがよい材料を用いる。接触角としては基材3に対する上部層形成用インク201(第2インク)の接触角は15°以上、好ましくは20°以上であり、乾燥した下地層105に対する上部層形成用インク201(第2インク)の接触角は10°以下である。つまり、第2インクは、基板より下地層に対して濡れ性が良い。上部層形成用インク201(第2インク)は、目的の層を形成する固形分も含む。
適切な材料を選定することで第2のインクジェットヘッド4より吐出された上部層形成用インク201(第2インク)は基材3上に滲まずに下地層105上に着滴する。
一般に基材とインクの濡れが悪い場合、乾燥固化あるいは硬化後のインク膜と基材との密着性は良くない傾向があるが、本実施の形態の上部層形成用インク201(第2インク)は下地層105と濡れが良いため、密着性に優れている。
<微細パターンの形成工程>
本実施の形態の微細パターンの形成方法について図2(a)〜図3(c)を用いて詳説する。
図2(a)において、第1のインクジェットヘッド1が下地層形成用インク101(第1インク)を基材3の所望の位置に着滴させる位置に相対移動している。移動する位置は基材3に形成されているアライメントマークを予め、若しくは第1のインクジェットヘッド1の移動と同時にアライメントカメラによって撮影、認識することによって求められる。もしくはアライメントカメラを用いずに基材3を設置しているステージの端部などに突き当てて位置決めすることもできる。
上記のいずれかの方法で着滴位置を決めた後に、制御ユニットからの信号によって駆動ユニットが駆動し、基材3上に第1のインクジェットヘッド1から下地層形成用インク101(第1インク)を吐出し、基材3上に着滴させる。この塗布動作は基材を静止させて行っても良いし、基材3と第1のインクジェットヘッド1を相対的に移動させながらタイミングを合わせて下地層形成用インクを吐出し、基材3上に順次液滴を着滴させても良い。
上述のように第1のインクジェットヘッド1から吐出された下地層形成用インク101(第1インク)が基材3に着滴した直後の状態が図2(b)である。図2(b)で着滴した下地層形成用インク102(第1インク)と基材3との接触角(前進接触角)はθである。下地層形成用インクは乾燥可能な溶剤を有しているため、着滴直後から乾燥が始まる。
図2(c)は着滴した下地層形成用インク102(第1インク)が基材3上で乾燥を始めている状態である。このとき、下地層形成用インク102(第1インク)は乾燥が進むに従って、液滴の高さが着滴直後のhから徐々に低くなっていくが、液滴と基板の接触角が後退接触角θ(液滴の高さh)になるまでは液滴の高さ液滴の直径dは変化しない。
なお、本実施の形態において基板上に液滴が着滴して濡れ広がるときの液滴と基板のなす角度を前進接触角(接触角)、基板上の液滴が収縮しているときの液滴と基板のなす角度を後退接触角と呼ぶ。
図2(d)は着滴して乾燥中の下地層形成用インク103(第1インク)の接触角が後退接触角θに到達した後の乾燥の状態である。乾燥が進行して液滴の接触角が後退接触角θになると下地層形成用インク104(第1インク)の液滴は接触角θを維持したまま乾燥によって高さと直径の両方が小さくなっていく。
さらに乾燥がすすむと下地層形成用インク103の固形分濃度が高くなり、やがて下地層形成用インク103中の溶媒に溶解できなくなってゲル化を始める。
このときの濃度をゲル化濃度と呼ぶこととする。ゲル化濃度に達するとインク中の固形分は溶媒に溶解できず、一部は基材3に付着する。基材3に下地層形成用インク103の固形分が付着すると液滴の端部に下地層形成用インク103の固形分の輪郭ができるため、液滴直径はそれ以上小さくならなくなる。このとき、液滴はピニングが起きたと呼び、図2(d)ではピニングが起きたときの液滴直径はd、液滴高さはhである。
図2(e)ではピニングが起きた後の下地層形成用インク104の液滴の乾燥の状態を示している。ピニングが起きると、その後の乾燥では液滴の直径dよりも直径は小さくならなくなり、液滴の高さhpのみが小さくなり、やがて溶媒は完全に乾燥し、液滴の直径d、乾燥膜厚hdryの下地層を得る。
図3(a)では乾燥した下地層105の上に第2のインクジェットヘッド4より上部層形成用インク201(第2インク)を吐出しているところである。第2のインクジェットヘッド4のアライメントの機構は第1のインクジェットヘッド1と同様である。
下地層105の上に着滴した様子が図3(b)である。上部層形成用インク201(第2インク)は基材3との濡れが悪いため、基材3上ではじき、下地層105の形状にならう。その後、上部層形成用インク201(第2インク)を固化させることで、上部層202が形成され、最終的に図3(c)のような微細パターンが形成される。上部層202が乾燥によって固化する場合は図3(b)の上部層形成用インク201の液滴高さh201よりも固化後の上部層202の高さh202の方が小さくなり、UVなどの光照射によって固化する場合はh201とh202の高さはほぼ同じになる。
下地層形成用インク101(第1インク)は、着滴した時のサイズよりも、乾燥後のサイズの方が小さくなる。上部層形成用インク201(第2インク)は乾燥後の下地層105のサイズにならって固化するために、微細パターンの形成が可能になる。下地層形成用インク101(第1インク)の固形分濃度を調整することで、上部層形成用インク201がゲル化濃度に達したときの液滴の直径d、即ち、上部層形成用インク201(第2インク)の液滴直径をコントロールすることができる。
このように基材3上に下地層105を介して上部層202の微細パターンを形成することが出来、下地層105の組成によって上部層202のサイズをコントロール可能とすることで図3(c)のパターンを得ることが本実施の形態の実施の形態1である。
なお、接触角θおよび後退接触角θについて、0°<θ<180°、0°<θ<180°、θ>θである。
基材3に対する下地層形成用インク101(第1インク)の接触角θは、10°乃至60°であり、特に10°乃至30°であることが好ましい。また、基材3に対する下地層形成用インク101(第1インク)の後退接触角θは40°以下であり、特に20°以下であることが好ましい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、液滴の乾燥の進行によって、まず液滴の接触角が後退接触角θに到達し、その後さらに乾燥が進んでゲル化濃度に到達する。しかし、下地層形成用インク101(第1インク)の組成によっては後退接触角θに到達する前にゲル化濃度に到達する場合もある。この場合液滴の直径dは小さくならないまま下地層形成用インク101(第1インク)の液滴は最後まで乾燥してしまう。
一方、作成したい微細パターンが孤立したドット形状の場合、下地層形成用インク101(第1インク)の濃度をA、後退接触角に到達したときの濃度をA、ゲル化濃度をA、前進接触角をθ、後退接触角をθ、下地層形成用インクのドットパターン1つ当たりの塗布量(この値はノズルからの吐出1発あたりとは限らない。即ち、1つのドットパターンに対して2滴以上のインクを塗布しても良い)をVとすると、着滴直後の直径dは、(数1)で表される。
Figure 2018099848
ここで図4で、数1の導出を説明する。図4は、図2(b)と同じく液滴が着滴した直後の状態を表しており、液滴の中心がC、液滴の直径AF=d、接触角はθである。また、液滴が小さい場合、形状は球であるとみなせる。従って弧ABFは円弧とあり、その中心をOとするとOAは接線AGに直交しているため、∠CAO=90°−θであり、△COAで考えると∠COA=θとなる。
さらに△AOBは二等辺三角形であるため、∠ABO=90°−θ/2であり、△ABCで考えると∠BAC=θ/2である。
一方、円弧AB上の点DとDからOBに延ばした垂線との交点をEとし、OB=OD=r、BE=hとする。すると、OE=r−hなので(DE)=r+(r−h)である。π×(DE)はこの液滴を、Eを通る水平面で切った円の断面積であるため、hを0から長さBCまで積分すると液滴の体積Vとなる。
また、BC=tan(θ/2)×(d/2)であり、rsinθ=d/2である。この関係式より(数1)が得られる。
また、乾燥が進んで後退接触角θに到達したときは(数1)のθがθ、体積VがV×(A/A)になっている(ただし直径はdのまま)。そのため、それぞれを数1に代入し、数2を得る。
Figure 2018099848
また、ゲル化濃度AがAよりも大きければ乾燥が進んで濃度がAからAまで変化する間に液滴直径の縮小が起きる。即ちA=A(V/V)<Aを満たすと液滴直径の縮小が起きる。ここで、数1をVについて変形したものと、数2をVについて変形したものを、A(V/V)<Aに代入することで、数3を得る。
Figure 2018099848
従って下地層形成用インクの濃度Aとゲル化濃度Aとが、数3の条件を満たしていることが本実施の形態の実施の形態2である。
また、数3によれば下地層形成用インクの濃度Aが薄い方が、より数3を満たしやすい。一般にインクジェットのノズルは微細であるため、インク濃度が高く、ノズル径が小さいほど、塗布動作を行っていない時間にノズル先端でインクの乾燥によりノズル詰まりが発生しやすくなるが、数3はインク濃度を薄くする方向の条件であるため、ノズル径が小さくてもノズルが詰まりにくくできることを示している。従って第1のインクジェットヘッド1のノズル径を小さくして着滴直後の直径dを小さくすることができるため、本実施の形態の構成は微細パターンの形成により有利である。
(実施の形態3)
実施の形態2は作成したい微細パターンが孤立したドット形状であるが、作成したい微細パターンが1滴ずつ並んだ液滴から形成されたライン形状である場合が実施の形態3である。
ラインを形成するための液滴の間隔をL、初期の1滴あたりの塗布体積をV、線幅をd後退接触角に達したときの1滴あたりの液滴体積をV、インクの接触角をθ、後退接触角をθとする。
ここで数1と同様、図4を用いて、数2を導出する。なお、液滴あたりのラインの長さLは紙面奥行き方向であり図示していない。まず、扇形OADBから△AOCを引いた部分の2倍にLをかけるとVになる。扇形OADBの面積はπ×r×(θ/2π)であり、△AOCの面積は(1/2)×(d/2)×rcosθoである。従って体積V=L×2×(π×r×(θ/2π)−(1/2)×(d/2)×rcosθo)であり、これを変形して(数4)を得る。
Figure 2018099848
ここで実施の形態2と同様に、乾燥が進んで後退接触角θに到達したときは、数4のθがθ、体積VがV×(A/A)になっている(ただし直径はdのまま)。そのため、それぞれ数4に代入し、数5を得る。
Figure 2018099848
また、ゲル化濃度AがAよりも大きければ乾燥が進んで濃度がAからAまで変化する間に液滴直径の縮小が起きる。即ちA=A(V/V)<Aを満たすと液滴直径の縮小が起きる。ここで、数4をVについて変形したものと、数5をVについて変形したものとを、A(V/V)<Aに代入することで(数6)を得る。
Figure 2018099848
従って下地層形成用インクの濃度Aoとゲル化濃度Aが、数6の条件を満たしていることが本実施の形態の実施の形態3である。
この数6によれば下地層形成用インクの濃度Aが薄い方が、より数6を満たしやすく、実施の形態3は実施の形態2同様に微細パターンの形成に有利である。
(実施の形態4)
実施の形態4において下地層形成用インク101(第1インク)が有している乾燥可能な溶剤は、少なくとも2つの溶剤、第1の溶剤と第2の溶剤を含む。第1の溶剤は、第2の溶剤より、基材3に浸透しやすい。第1の溶剤の沸点は第2の溶剤の沸点よりも高い。
ここで、溶剤が基板に浸透するとは、その溶剤を基板に接触させると基板に染み込んで基板が膨潤することである。一旦、基材の重量が増加することである。
基材3にもよるが、下地層形成用インク101(第1インク)の基材に浸透性が高い第1の溶剤としては例えばキシレン、メシチレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、ペンチルベンゼン、ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン、テトラリンといったアルキルベンゼン類、メトキシベンゼン、エトキシベンゼン、メトキシトルエン、エトキシトルエン、フェノキシトルエンといったフェニルエーテル類や、N−メチルピロリドンのようなピロリジン環、ピロール環、イミダゾール環、ピリジン環のような複素環を有するものなどを用いることができるがこれらに限定されるものではない。
また第2の溶剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類のモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノイソプロピルエーテル、モノブチルエーテルなどのグリコールエーテルのモノアルキルエーテル類、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテルなどのジアルキルエーテル類、フェニルエーテル類、さらにグリコールエーテルのアセテート、グリコールジアセテートなどを例示することができるがこれらに限定されるものではない。
また、基材3として用いることができるものは樹脂であれば特に限定されないが、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、オレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース樹脂、ポリウレタンなどを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
このような溶剤組成にすることで、下地層形成用インク101(第1インク)を基材3に塗布した直後は、下地層形成用インク101(第1インク)は基材3を侵さないが、乾燥が進むに従って、まず第2の溶剤が揮発し、下地層形成用インクが基材3に浸透するようになる。この状態でピニングが起きると下地層形成用インクが基材と僅かに交じり合って乾燥固化するため、基材3と下地層剥がれにくくなり、微細パターンであっても密着性を確保することができるのが本実施の形態4である。
(実施の形態5)
実施の形態5においては、図3(b)の下地層105の上に塗布される上部層形成用インク201は光硬化型のインクである。このような構成において上部層形成用インク201は光硬化型インクであるため、下地層105の上に塗布された後、その液滴の体積をほぼ維持したまま光照射によって硬化するため、膜厚を高めることができ、立体形状のパターンを形成することが出来る。なお、記載しない事項は実施の形態1〜4と同様である。
光硬化型のインクは硬化後に機能材料となるための無機フィラー、金属フィラー、顔料、バインダー樹脂などと、硬化反応に関与する材料から構成されている。
硬化反応に関与する材料は、硬化の反応形態によって主にラジカル重合系とカチオン重合系に分けられ、モノマー、オリゴマーの他にラジカル重合系の場合、光ラジカル重合開始剤、カチオン重合系の場合は、光酸発生剤を有している。
また、このとき、上部層形成用インク201の直径dは下地層105に依存しているため、上部層形成用インクを塗布する第2のインクジェットヘッド4の吐出ノズル5のノズル径に依存しにくい。従って、吐出ノズル5の直径を大きくしても微細パターンを形成することが可能になるため、微細パターンの膜厚を高めることが可能であり、かつ、上述のようにノズル径が大きくなるとノズル詰まりが発生しにくくなるため、本実施の形態の構成はより微細パターンの形成に有利である。
なお、上述のように第1のインクジェットヘッド1の吐出ノズル2のノズル径と第2のインクジェットヘッド4の吐出ノズル5のノズル径とは異なっていても構わない。
この実施例の変形例を図5で説明する。図5では、図3(b)の下地層105の上に塗布される上部層形成用インク201が、光硬化型のインクを塗布と光照射による硬化を繰り返して重ね塗りしたものである。
図5のような構成にすることにより、上部層の膜厚をさらに高めることができ、立体形状のパターンを形成することが出来る。
<応用例>
図6の基材3は段差6を有している。このような基材3上に微細パターンを形成する場合であっても、第1のインクジェットヘッド1は基材3に接触させる必要が無いため段差6に依存せず、下地層形成用インク101(第1インク)を基材3に塗布することが可能である。第2のインクジェットヘッド4についても同様である。
図7の基材3は段差6を有しておりその近傍に下地層形成用インク101(第1インク)を塗布している。
このような基材上に微細パターンを形成する場合であっても、第1のインクジェットヘッド1は基材3に接触させる必要が無いため段差に依存せず、下地層形成用インク101(第1インク)を基材3に塗布することが可能である。第2のインクジェットヘッド4についても同様である。
ただし、段差6の高さ分だけインクの飛翔距離が長くなるため、第1のインクジェットヘッド1が基材3の上をスキャンしながら下地層形成用インク101(第1インク)を塗布する場合に、吐出タイミングを飛翔距離の差の分だけ補正を行う必要がある点と着弾精度に影響を及ぼす点について考慮が必要である。
また、段差6の近傍に塗布した下地層形成用インク101(第1インク)および上部層形成用インク201(第2インク)が段差6を跨っていても構わない。
図8の基材3は傾斜を有しており、その傾斜上に微細下地層形成用インク101(第1インク)を塗布している。
このような基材上に微細パターンを形成する場合であっても、第1のインクジェットヘッド1は基材3に接触させる必要が無いため傾斜に依存せず、下地層形成用インク101(第1インク)を基材3に塗布することが可能である。第2のインクジェットヘッド4についても同様である。
ただし、傾斜の分だけ塗布位置によってインクの飛翔距離が変わるため、第1のインクジェットヘッド1が基材3の上をスキャンしながら下地層形成用インク101(第1インク)を塗布する場合に、吐出タイミングを飛翔距離の差の分だけ補正を行う必要がある点と着弾精度に影響を及ぼす点について考慮が必要である。また、基材上の段差と傾斜については片方のみでも、両方存在していても問題はない。
(実施の形態6)
実施の形態6のインクジェット装置は第1のインクジェットヘッドと第2のインクジェットヘッド4を有するインクジェット装置である。
上述のように本装置を用いることで、低コストで基材上、とりわけ段差や傾斜のある基材上に微細パターンを形成することができる。本実施の形態のインクジェット装置により、例えばMEMSやセンサのような、基材に段差を有する電子デバイス、あるいは、例えばレンズのような基材に傾斜を有する光学デバイスなどに低コストで微細パターンを形成することが出来るが、これらに限定されるものではない。形成する微細パターンの機能としては、導電体層、抵抗体層、誘電体層、絶縁体層、遮光層、着色層、反射層、反射防止層、認識用のマーク類などを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
(効果)
本実施の形態の方法によって低コストで基材上、とりわけ段差や傾斜のある基材上に微細パターンを形成する方法が提供され、従前の課題を解決することができる。
(全体を通して)
実施の形態は組み合わせることができる。インクジェットヘッドでの塗布で説明したが、他の微小液滴を塗布する方法でもよい。
本発明の微細パターンの形成方法により、低コストで基材上に微細パターンが形成できるため有用である。
1 第1のインクジェットヘッド
2 吐出ノズル
3 基材
4 第2のインクジェットヘッド
5 吐出ノズル
6 段差
7 ブランケット
8 微細パターン
9 パターン
AB 円弧
AF 直径
AG 接線
Ao 濃度
Ap ゲル化濃度
Vo 体積
do 直径
dp 直径
ABF 弧
OADB 扇形

101 下地層形成用インク
102 下地層形成用インク
103 下地層形成用インク
104 下地層形成用インク
105 下地層
201 上部層形成用インク
202 上部層
301 インク

Claims (10)

  1. 基材上に第1インクを塗布する第1塗布工程と、
    前記第1インクが前記基材上で液滴径が小さくなりながら乾燥する乾燥工程と、
    前記第1インクが乾燥した下地層の上に、前記下地層に対して前記基材よりに濡れ性が良い第2インクを重ね塗布する第2塗布工程と、を有する微細パターンの形成方法。
  2. 前記第1インクの固形分の初期濃度をA、静接触角をθ、ゲル化濃度をA、後退接触角をθとした時、これらが数1の関係を満たしているドットのパターンを形成する請求項1記載の微細パターンの形成方法。
    Figure 2018099848
  3. 前記第1インクの固形分の初期濃度をA、静接触角をθ、ゲル化濃度をA、後退接触角をθとした時、これらが数6の関係を満たしているラインのパターンを形成する請求項2記載の微細パターンの形成方法。
    Figure 2018099848
  4. 前記第1インクの溶剤は、少なくとも第1の溶剤と第2の溶剤とを含み、
    前記第1の溶剤は、前記第2の溶剤より前記基材に浸透し、
    前記第1の溶剤の沸点は、前記第2の溶剤の沸点よりも高い請求項1〜3のいずれか1項に記載の微細パターン形成方法。
  5. 前記第2インクは光硬化型のインクである請求項1から4のいずれか1項に記載の微細パターン形成方法。
  6. 前記第2塗布工程では、前記第2インクを、複数回、重ね塗布する請求項1から5のいずれか1項に記載の微細パターン形成方法。
  7. 前記基材は段差を有している請求項1から6のいずれか1項に記載の微細パターン形成方法。
  8. 前記微細パターンは前記段差の近傍に形成されている請求項7記載の微細パターン形成方法。
  9. 前記基材は傾斜を有している請求項1〜8のいずれか1項に記載の微細パターン形成方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の前記第1塗布工程または前記第2塗布工程をインクジェットヘッドにて行う微細パターン形成方法。
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