JP2018099414A - 運動用マットカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】マットカバー表面に生じるシワや弛みを容易に除去して表面を平坦にすることができ、取り扱いも容易な運動用マットカバーを提供する。【解決手段】緩衝マットを被覆するための運動用マットカバーであって、緩衝マットの表面を覆う表面被覆部と、緩衝マットの側面を覆う側面被覆部と、表面被覆部の周縁から外方へ配設されたフラップ部と、側面被覆部の上端と表面被覆部の裏面とを連結する遊び連結部と、を少なくとも備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、主にフリークライミングや器械運動等の際に使用される運動用マットのカバーに関する。
近年、ボルダリングをはじめとするフリークライミングが人気を集め、人工の岩壁が設けられた施設や自然の岩壁等で競技や練習を行うことを楽しむクライマーが子供から大人まで男女問わず急増している。これにともない、高所からの転落や高所から一気に着地すること等の強い衝撃によりクライマーが怪我をするリスクも増加している。
このようなリスクを防止又は軽減するため、特許文献1(当該文献の図4参照)に示すように、フリークライミング施設では、クライマーがよじ登るクライミングウォールの下に30cmを超える十分な厚みのある緩衝作用を有するマットを配置して対処している。この種のマットは、比較的軽量であり衝撃の分散及び吸収作用に優れることから、ポリウレタン等の軟質の発泡樹脂素材から形成されている。
そして、図11に示すように、このマット9´の表面を保護するため、マット9´の緩衝性を確保できるテント用生地等で形成されたカバー材1´で、軟質発泡樹脂素材からなる緩衝マット9´を被覆することが行われている。カバー材1´は緩衝マット9´を出し入れしやすいように、緩衝マット9´よりもやや大きめに形成されており、側面部には緩衝マット9´を出し入れするためのスライドファスナ7´が設けられている。
実用新案登録第3140143号公報
しかしながら、カバー材1´は緩衝マット9´よりも大きめに形成されているため、緩衝マット9´とカバー材1´との間には空間が生じており、図11に示すように、カバー材1´の表面にはシワや弛みが生じやすい。カバー材1´の表面に大きなシワや弛みがあると、歩行時にシワや弛みに躓いて転倒したり、シワの上に落下や着地した際にマット9´の緩衝性が阻害されることがある。それゆえ、できるだけカバー材1´の表面からシワや弛みを取り除いてその表面を平坦にすることが求められている。
そこで、表面のシワや弛みを低減させるため、カバー材自体の寸法を緩衝マットと略同じ寸法に形成することが考えられるが、このようなカバー材に緩衝マットを収容して被覆する場合、カバー材を強く引っ張りながら側面部のスライドファスナを締めなければならず、緩衝マットが正確な位置に収まっていないとスライドファスナの歯も飛んで破損してしまうため、被覆すること自体が非常に困難であるという問題があった。
他方、表面に生じたシワや弛みを取るため、カバー材表面の周縁部を手でつかんで外方に引っ張り、余剰分の生地を側面から底面側に巻き込みすることも考えられるが、この方法では緩衝マットの表面周縁の角部にテンションがかかり、マットの角部が潰れて丸くなるため、表面の平坦性が失われるという問題があった。
本発明は上述した点に鑑み案出されたもので、その目的は、マットカバー表面に生じるシワや弛みを容易に除去して表面を平坦にすることができ、取り扱いも容易な運動用マットカバーを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の運動用マットカバーは、緩衝マットを被覆するための運動用マットカバーであって、緩衝マットの表面を覆う表面被覆部と、緩衝マットの側面を覆う側面被覆部と、表面被覆部の周縁から外方へ配設されたフラップ部と、側面被覆部の上端と表面被覆部の裏面とを連結する遊び連結部と、を少なくとも備えている。なお、本明細書において上下とは、運動用マットカバーの使用状態における上下方向、すなわち、緩衝マットをマットカバーで覆ってセットした状態での上下方向、例えば図1における上下方向をいうものとする。
本発明の運動用マットカバーは、緩衝マットの表面を覆う表面被覆部と、緩衝マットの側面を覆う側面被覆部とを有している。表面被覆部の周縁には、外方に延出するフラップ部が配設されており、この自由端として形成されたフラップ部をつかんで外方に引っ張ることにより、表面被覆部に生じたシワや弛みを容易に取り除くことができる。また、側面被覆部の上端と表面被覆部の裏面(緩衝マット表面側の面)とは遊び連結部で連結されている。ここで、表面被覆部の裏面(緩衝マット表面側の面)には、表面被覆部の周縁部(表面被覆部とフラップ部との境界部)も含むものである。この遊び連結部は、マットカバーの表面被覆部と側面被覆部とをゆるやかに連結しており、フラップ部を外方に引っ張って表面被覆部のシワを除去する際に、側面被覆部がフラップ部の引っ張りによる応力の影響を受け難いように構成されている。そのため、フラップ部が強く引っ張られた状態で側面被覆部に固定された場合でも緩衝マットの角部が潰れ難く、側面被覆部も弛み難くなるため、表面平坦性が向上する。また、表面被覆部と側面被覆部とが遊び連結部を介して一体として形成されるため、表面被覆部及び側面被覆部の位置ずれ等を防ぐことができる。
また、本発明の運動用マットカバーの遊び連結部は、外方から見て谷折りで折返しされた折返し部を有することも好ましい。マットカバーのフラップ部を外方に引っ張った際、フラップ部と連続している表面被覆部は引っ張られて外方に移動するが、遊び連結部はこの表面被覆部の裏面と結合しているため、遊び連結部のその結合部(表面被覆部との結合部)も外方へ移動する。このとき、遊び連結部が、谷折りで折返しされた折返し部を有することにより、遊び連結部は、折返し部の位置を変化させながら、表面被覆部の移動にスムーズに追従する。これにより、表面被覆部の外方への動きが側面被覆部に伝わり難くなり、側面被覆部の弛みや移動が抑制される。よって、表面のシワや弛みを除去しやすく、取り扱いしやすいマットカバーが得られる。
また、本発明の運動用マットカバーの遊び連結部は、短冊状材またはヒモ状材からなることも好ましい。遊び連結部を短冊状材またはヒモ状材として、体積または面積を小さくすることで、遊び連結部が容易に変形し易くなる。それゆえ、フラップ部を外方に引っ張って表面被覆部のシワを除去する際に、表面被覆部の移動やフラップ部の引っ張りによる応力の影響を側面被覆部がより受け難くなる。そのため、表面のシワや弛みを除去しやすく、取り扱いしやすいマットカバーが得られる。
また、本発明の運動用マットカバーの遊び連結部は、帯状または短冊状のシート材からなり、このシート材は、厚み方向に複数の貫通孔を有するシート、メッシュシートまたは網目状シートであることも好ましい。遊び連結部を厚み方向に複数の貫通孔を有するシートや、メッシュシート、網目状シート等のシート材とすることによって、遊び連結部の柔軟度が向上して容易に変形し易くなる。それゆえ、フラップ部を外方に引っ張って表面被覆部のシワを除去する際に、側面被覆部が、表面被覆部の移動やフラップ部の引っ張りによる応力の影響をより受け難くなる。そのため、表面のシワや弛みを除去しやすく、取り扱いしやすいマットカバーが得られる。
また、本発明の運動用マットカバーのフラップ部は、表面被覆部の重心に対して線対称に又は放射状に配置されていることも好ましい。これにより、重心を挟んで配置されたフラップ部を同時に外方に引っ張ることにより、表面のシワや弛みをよりきれいに取り除くことができる。
また、本発明の運動用マットカバーのフラップ部は、表面被覆部の角周縁から外方に配設され、遊び連結部は、側面被覆部の角領域の上端と表面被覆部の角領域の裏面とを連結するように設けられていることも好ましい。これにより、フラップ部の数を減らせることができ、マットカバーの材料及び重量を軽減させることができる。
また、本発明の運動用マットカバーのフラップ部には、側面被覆部に脱着可能に固定される固定手段を備えていることも好ましい。これにより、フラップ部を外方に引っ張って、表面のシワや弛みを除去した状態を容易に維持することができる。
さらに、フラップ部に備えられた固定手段は、面ファスナーであることも好ましい。これにより、容易に脱着可能な固定を行うことができ、再調整も簡単に行うことができる。
本発明によれば、以下のような優れた効果を有する運動用マットカバーを提供することができる。
(1)マットカバー表面に生じるシワや弛みを容易に除去することができる。
(2)緩衝マットの角部が潰れにくく、マット表面の平坦性も確保される。
(3)緩衝マットへの被覆・取り付けも容易であり、取り扱いしやすい。
(4)複数のマットを連結させて使用してもマットとマットの継ぎ目が平坦であるため、歩行性に優れ、安全に使用できる。
本発明の第1の実施形態に係る運動用マットカバーで緩衝マットを被覆した状態を示す斜視図である。 図1のA−A線部分断面図である。 図1のB−B線部分断面図である。 遊び連結部の他の形態の例を示す斜視図である。 遊び連結部の他の構成の例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る運動用マットカバーの使用状態を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る運動用マットカバーの平面図である。 遊び連結部の配置の他の例を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る運動用マットカバーの平面図である。 本発明の第4の実施形態に係る運動用マットカバーの平面図である。 (a)従来の運動用マットカバーで緩衝マットを被覆した状態を示す斜視図及び(b)図11(a)のX−X線部分断面図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にかかる運動用マットカバー1は、表面被覆部2と、側面被覆部3と、フラップ部4と、表面被覆部2と側面被覆部3とを連結する遊び連結部5とから主に構成されている。この運動用マットカバー1は、既存のポリウレタン等の軟質の発泡樹脂素材からなる緩衝マット9を被覆するために用いられる。
まず、本実施形態の運動用マットカバー1を構成する表面被覆部2とフラップ部4について説明する。図1〜図3に示すように、運動用マットカバー1は、緩衝マットの表面9aを覆う表面被覆部2と、この表面被覆部2の周縁2aから外方に延設されたフラップ部4とを有している。表面被覆部2とフラップ部4とは連続したシート状に形成されている。表面被覆部2の大きさは、緩衝マットの表面9aのサイズと略同じか、若干大きめのサイズに形成されている。また、フラップ部4は、表面被覆部2の周縁2aを構成する各辺から一定長さで外方に延出するように形成された隣接構造としている。具体的には、本実施形態における緩衝マット9は直方体であるので、表面被覆部2もそれに対応した長方形状に形成され、それゆえ、フラップ部4は長方形状の表面被覆部2の周縁2aの各辺を長辺とした長方形状に延出するように形成されており、4つのフラップ部4を有している。なお、フラップ部4の形状は、長方形状に限定されず、台形状や三角形状、半円状などであってもよい。表面被覆部2の周縁2aからのフラップ部4の延出長さは特に限定されないが、図1〜図3に示すように、フラップ部4を側面被覆部3に固定して使用する場合には、側面被覆部3の高さ(上下方向の長さ)と同程度又はそれ以下の長さとすることが好ましい。なお、フラップ部4を側面を介して底面側に巻き込みして使用する場合には、側面被覆部3の高さよりも長くすることが好ましい。また、本実施形態では、フラップ部4と表面被覆部2とは一体に形成されているが、フラップ部4と表面被覆部2とを別体で形成してもよく、例えば、表面被覆部2の周縁2aにフラップ部4を縫製や接着、溶着などの手段で結合した構造としてもよい。さらに、フラップ部4には、その端部近傍に指を引っかけて引っ張り易くするための貫通穴構造等のグリップ部を具えていてもよい。
次に、本実施形態の側面被覆部3と遊び連結部5について説明する。図1〜図3に示すように、運動用マットカバー1は、緩衝マットの側面9bを覆う側面被覆部3と、この側面被覆部の上端3aと表面被覆部の裏面2b(緩衝マット表面9a側の面)とを連結する遊び連結部5とを有している。側面被覆部3の大きさは、緩衝マットの各側面9bのサイズと略同じか、若干大きめのサイズに形成されている。側面被覆部3には、緩衝マット9を運動用マットカバー1内に収容するためのスライドファスナ7が取り付けられている。
図1〜図3に示すように、本実施形態における遊び連結部5は、帯状シート材で形成されており、帯状シート材の一端側には、側面被覆部3の上端3aの裏面と結合された側面被覆部側結合部5aを有し、帯状シート材の他端側には、表面被覆部2の裏面2bと結合された表面被覆部側結合部5cを有している。そして、側面被覆部側結合部5aと表面被覆部側結合部5cとの間には、外方から見て谷折りで折返しされた折返し部5bを有するように構成されている。各結合部5a、5cの結合手段としては、接着剤による接着や縫着、溶着が好ましいが、面ファスナーやスナップファスナー等の係合手段により脱着可能に結合することも可能である。側面被覆部側結合部5aは、本発明の効果が発揮できれば配置箇所は特に限定されないが、側面被覆部3の上端3a近傍に配置されることが好ましく、外観美観の観点から、本実施形態のように側面被覆部3の上端3aの裏面(緩衝マットの側面9b側の面)に配置されることが好ましい。また、表面被覆部側結合部5cについては、発明の効果が得られれば配置箇所は特に限定されないが、表面被覆部2の周縁2a近傍の裏面2bに配置されることが好ましい。
本実施形態においては、遊び連結部5は、側面被覆部3の上端3aの裏面に結合された側面被覆部側結合部5aから内方に延びる部分が、緩衝マット表面9aの端部を一部覆ったのち、外方に折返しされて折返し部5bが形成され、折り返されたその端部が表面被覆部2の裏面2bに結合されて表面被覆部側結合部5cを形成している。本実施形態においては、側面被覆部3と遊び連結部5とを別体で形成しているが、側面被覆部3と遊び連結部5とを一体で形成してもよく、この場合には、側面被覆部側結合部5aを設けることなく、側面被覆部の上端3aから連続して遊び連結部5が形成される。また、緩衝マット表面9aの四隅において、隣接する遊び連結部5が内部で重なって表面平坦性を損なわないようにするため、遊び連結部5の緩衝マット表面9aの四隅に対応する部分は、斜めに切り欠きが施された構成、もしくは、隅部に遊び連結部5を形成しない構成とすることが好ましい。
上述したように、表面被覆部2と側面被覆部3とは遊び連結部5を介してゆるやかに連結している。それゆえ、フラップ部4を外方に引っ張って表面被覆部2のシワを除去する際に、遊び連結部5の表面被覆部側結合部5cの移動に伴って、遊び連結部5の折返し部5bも移動しながら変形する。その結果、シワが除去された分だけ表面被覆部2が引っ張り方向に見かけ上延伸するように移動した分の長さを遊び連結部5が回収し、表面被覆部2の移動やフラップ部4の引っ張りによる応力の影響を側面被覆部3や収容された緩衝マット9が受けないように構成されている。そのため、側面被覆部3が弛み難くなり、緩衝マット9の角部9cも潰れ難くなるため、表面平坦性が向上する。この作用をより効果的にするために、遊び連結部5は柔軟で変形し易い構造又は素材により構成されていることが好ましい。具体的には、例えば、遊び連結部5の素材としてコシがなく容易に変形できる薄手の素材やメッシュシート、網目状シートを選択すること、遊び連結部50、51を複数のヒモ状材50や短冊状材51とし、間隔を空けて配置した構造(図4(a)参照)、遊び連結部500を構成する帯状シート材に複数の貫通孔501やスリット等を形成した構造(図4(b)参照)などが挙げられる。なお、この場合、短冊状のシート材も帯状のシート材と同様に用いることができる。遊び連結部5の側面被覆部側結合部5aから表面被覆部側結合部5cまでの長さとしては、緩衝マット9の大きさによって変化するが、一例として、4cm以上と設定することが好ましく、表面被覆部2を引っ張ったときの移動量を回収する作用効果と取り扱い性の観点から、6〜40cmとすることが特に好ましい。
また、本実施形態では、図2及び図3に示すように、遊び連結部5には側面被覆部側結合部5aと表面被覆部側結合部5cとの間に、外方から見て谷折りで折返しされた折返し部5bを有している。表面被覆部2に生じたシワや弛みを除去するために、表面被覆部2と連続しているフラップ部4を引っ張った際、シワや弛みが生じていた分だけ表面被覆部2は引張り方向に見かけ上延伸するように移動するが、遊び連結部5の表面被覆部側結合部5cも表面被覆部2の移動に追従して引張り方向に移動する。このとき、遊び連結部5の表面被覆部側結合部5cの移動に連動して、折返し部5b位置を移動させながら遊び連結部5が変形して追従することによって、側面被覆部3の弛みや移動が抑制される。このような作用を発現させるために、折返し部5bは、表面被覆部側結合部5c寄りに設けることが好ましい。また、遊び連結部5は、表面被覆部2にシワや弛みが生じている初期状態においては、折返し部5bを有しない構成としてもよく(図5(a)参照)、フラップ部4を引っ張るにつれて折返し部5bが形成される(図5(b)参照)。この場合には、遊び連結部5の長さは、初期状態から折返し部5bを有する場合に比べて短くてもよく、一例として、2cm以上と設定することが好ましく、表面被覆部を引っ張ったときの移動量を回収する作用効果と取り扱い性の観点から、4〜30cmとすることが特に好ましい。
さらに、本実施形態における運動用マットカバー1には、緩衝マット9の底面9dを覆う底面被覆部6が設けられている。底面被覆部6は、側面被覆部3の下端から連続して一体的に形成されている。なお、運動用マットカバー1における底面被覆部6の構成は本実施形態にかかる構成に限定されず、底面被覆部6が側面被覆部3と連続しておらず別体として設けられる構成のほか、底面被覆部6自体を設けない構造とすることもできる。
次に本実施形態のフラップ部4の固定手段8について説明する。固定手段としては、フラップ部4を留めておけるものであればよく、特に限定されない。本実施形態では、脱着可能であって容易に調整可能な観点から、面ファスナー8が好適に用いられる。本実施形態では、フラップ部4の裏面に面ファスナーのオス部8aが取付けられ、側面被覆部3の対応する部分に面ファスナーのメス部8bが取付けられている。その他の固定手段としては、結束バンドも用いることができ、その場合には、フラップ部4に結束バンドを取付けるためのハトメ孔を設けておくことができる。
本実施形態における運動用マットカバーを構成する表面被覆部2、側面被覆部3、フラップ部4のシート材料としては、強度が高いことからテント生地、帆布などが好適に用いられ、特にターポリンが好適に用いられる。また、遊び連結部5が側面被覆部3と別体として構成される場合の材料としては、本発明における遊び連結部5の上記作用効果を発揮できれば特に限定はなく、コシのない織布、編布、樹脂網、メッシュシート、各種ひもなどを用いることができる。また、本実施形態における緩衝マット9としては、特に限定されないが、フリークライミング用緩衝マットとして用いられる高さ(厚み)30cm程度の樹脂発泡体や、鉄棒や吊り輪等の器械運動に用いられる高さ(厚み)10〜60cm程度の樹脂発泡体が用いられる。本発明の運動用マットカバー1は、フリークライミング、器械体操や体育の授業などに使用する運動マット用のカバーとして広く使用することができる。
次に、図6(a)〜(c)を参照して、本実施形態にかかる運動用マットカバー1の使用方法について説明する。図6(a)は、運動用マットカバー1で緩衝マット9を被覆したところを示している。本実施形態では、運動用マットカバー1の側面被覆部3の外周にスライドファスナ7が設けられており、スライドファスナ7を全開にしたのち、緩衝マット9をカバー内に収容してスライドファスナを締めることにより、被覆された状態となる。被覆した直後の状態では、表面被覆部2にはシワや弛みが生じている。そこで、図6(b)に示すように、フラップ部4を矢印の方向(外方)に引っ張って表面被覆部2のシワや弛みを除去する。このとき、フラップ部4の引っ張りに応じて表面被覆部2上のシワや弛みが伸びた分だけ、矢印の方向に表面被覆部2が見かけ上延伸するように移動するが、表面被覆部2の裏面2bに連結されている遊び連結部5の表面被覆部側結合部5cが矢印の方向に一緒に移動すると共に、遊び連結部5が折返し部5bの位置を変えつつ変形する。このように、表面被覆部2の見かけ上の延伸分に相当する変位が、遊び連結部5の自由変形作用によって調整されることによって、フラップ部4の引っ張りによる応力の影響や表面被覆部2の移動による影響を側面被覆部3や収容された緩衝マット9が受けないように構成され、表面平坦性が確保される。次に、図6(c)に示すように、表面被覆部2のシワが延びた状態でフラップ部4を側面に折込み、側面被覆部3に設けられている面ファスナー8のメス8bとフラップ部4の裏側に設けられている面ファスナー8のオス8aとを係合させることにより固定させる。このように、本実施形態にかかる運動用マットカバー1によれば、容易に表面のシワや弛みを除去することができ、使用によって再び表面にシワや弛みが生じた場合等にも、その都度フラップ部4を引っ張って表面を平坦に調整することができる。
次に、第2の実施形態に係る運動用マットカバー10について説明する。図7に示すように、本実施形態に係るマットカバー10は、表面被覆部2と、側面被覆部3と、フラップ部40と、表面被覆部2と側面被覆部3とを連結する遊び連結部5とから主に構成されている。
本実施形態にかかるフラップ部40は、表面被覆部2と連続したシート状に形成されており、表面被覆部2の周縁2aから外方に突出する複数の羽根状に形成されている。具体的には、図7に示すように、本実施形態におけるフラップ部40は、長方形状の表面被覆部2の周縁2aの各辺に所定の間隔で3〜5個の台形型の羽根状に延出するように形成されており、計16つのフラップ部40を有している。なお、フラップ部40の形状は、台形状に限定されず、長方形状や三角形状、半円状などであってもよいが、応力が集中して表面被覆部2上の引っ張り領域を広くすることができると共に、フラップ部40に備えられる固定手段8aも充分な面積を確保できる台形状が特に好ましい。フラップ部40は、表面被覆部の重心Gを通る線に対して線対称に配置されており、重心Gを挟んで対向するフラップ部40を同時に外方に引っ張ることにより、表面に生じているシワや弛みをきれいに取り除くことができる。また、本実施形態における遊び連結部5の配置の他の例として、図8(a)に示すように、フラップ部40が形成された位置に対応した箇所に遊び連結部510を個々に設けてもよいし、図8(b)に示すように、フラップ部40が形成されていない位置に対応した箇所に遊び連結部511を設けてもよく、さらにそれらを組み合わせた配置構成としてもよい。
本実施形態における運動用マットカバー10の表面被覆部2、側面被覆部3、遊び連結部5及びフラップ部40のその他の構成に関する説明は、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
次に、第3の実施形態に係る運動用マットカバー11について説明する。図9に示すように、本実施形態に係るマットカバー11は、表面被覆部2と、側面被覆部3と、フラップ部41と、表面被覆部2と側面被覆部3とを連結する遊び連結部5とから主に構成されている。
本実施形態にかかるフラップ部41は、表面被覆部2と連続したシート状に形成されており、表面被覆部2の周縁2aから外方に突出する複数の羽根状に形成されている。具体的には、図9に示すように、本実施形態におけるフラップ部41は、長方形状の表面被覆部2の周縁2aの各辺に所定の間隔で2〜3個の台形型の羽根状に延出するように形成されており、計10つのフラップ部41を有している。本実施形態におけるフラップ部41は、表面被覆部の重心Gを通る放射線状に配置されている。重心Gを通る線分の両端に形成されたフラップ部41を同時にそれぞれ外方(図9中の矢印の方向)に引っ張ることにより、表面被覆部2の重心Gを中心としてシワや弛みをきれいに取り除くことができるため、マットカバー11に設けるフラップ部41の数も少なくすることができる。
本実施形態における運動用マットカバー11の表面被覆部2、側面被覆部3、遊び連結部5及びフラップ部41のその他の構成に関する説明は、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
次に、第4の実施形態に係る運動用マットカバー12について説明する。図10に示すように、本実施形態に係るマットカバー12は、表面被覆部2と、側面被覆部3と、フラップ部42と、表面被覆部2と側面被覆部3とを連結する遊び連結部52とから主に構成されている。
本実施形態にかかるフラップ部42は、表面被覆部2と連続したシート状に形成されており、表面被覆部2の周縁2aから外方に突出する複数の羽根状に形成されている。具体的には、図10に示すように、本実施形態におけるフラップ部42は、長方形状の表面被覆部2の周縁2aの4つの角と、表面被覆部2の周縁2aの長辺に1個ずつ羽根状に延出するように形成されており、計6つのフラップ部42を有している。本実施形態におけるフラップ部42は、表面被覆部の重心Gを通る対角線状に配置されている。重心Gを通る対角線の両端に形成されたフラップ部42を同時にそれぞれ外方(図10中の矢印の方向)に引っ張ることにより、表面被覆部2の重心Gを中心としてシワや弛みをきれいに取り除くことができるため、マットカバー12に設けるフラップ部42の数を特に少なくすることができる。本実施形態では、表面被覆部2の周縁2aの長辺にもフラップ部42を1つずつ設けているが、表面被覆部2の面積が小さい場合などには、フラップ部42を角のみに配置させることも可能である。また、本実施形態においては、表面被覆部2と側面被覆部3とを連結する遊び連結部52は、フラップ部42が設けられている部分と対向する部分、すなわち、表面被覆部2の周縁2aの4つの角と、表面被覆部2の周縁2aの長辺の中央付近のみに設けられているが、上記実施形態と同様に表面被覆部2の周縁全体に設けられていても良い。
本実施形態における運動用マットカバー12の表面被覆部2と側面被覆部3及びフラップ部42と遊び連結部52のその他の構成に関する説明は、上述した第1の実施形態の場合と同様であり、その作用効果も同様である。
本発明は、上記の実施形態又は実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々、設計変更した形態も技術的範囲に含むものである。
1、10、11、12、1´ 運動用マットカバー
2 表面被覆部
2a 周縁
2b 裏面(緩衝マット表面9a側の面)
3 側面被覆部
3a 上端
4、40、41、42 フラップ部
5、50、51、500、510、511、52 遊び連結部
501 貫通孔
5a 側面被覆部側結合部
5b 折返し部
5c 表面被覆部側結合部
6 底面被覆部
7、7´ スライドファスナ
8 固定手段(面ファスナ)
8a オス部
8b メス部
9、9´ 緩衝マット
9a マット表面
9b マット側面
9c 角部
9d マット底面
G 重心

Claims (8)

  1. 緩衝マットを被覆するための運動用マットカバーであって、
    前記緩衝マットの表面を覆う表面被覆部と、
    前記緩衝マットの側面を覆う側面被覆部と、
    前記表面被覆部の周縁から外方へ配設されたフラップ部と、
    前記側面被覆部の上端と前記表面被覆部の裏面とを連結する遊び連結部と、を少なくとも備えていることを特徴とする運動用マットカバー。
  2. 前記遊び連結部は、外方から見て谷折りで折返しされた折返し部を有することを特徴とする請求項1に記載の運動用マットカバー。
  3. 前記遊び連結部は短冊状材またはヒモ状材からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動用マットカバー。
  4. 前記遊び連結部は帯状または短冊状のシート材からなり、該シート材は、厚み方向に複数の貫通孔を有するシート、メッシュシートまたは網目状シートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動用マットカバー。
  5. 前記フラップ部は、前記表面被覆部の重心に対して線対称に又は放射状に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の運動用マットカバー。
  6. 前記フラップ部は、前記表面被覆部の角周縁から外方に配設され、
    前記遊び連結部は、前記側面被覆部の角領域の上端と前記表面被覆部の角領域の裏面とを連結するように設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の運動用マットカバー。
  7. 前記フラップ部には、前記側面被覆部に脱着可能に固定される固定手段を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の運動用マットカバー。
  8. 前記固定手段は、面ファスナーであることを特徴とする請求項7に記載の運動用マットカバー。
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KR102213398B1 (ko) * 2020-10-23 2021-02-05 안용준 변비 예방 장운동 및 수면 운동매트와 그 운동매트를 이용한 운동방법

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