JP2018096324A - 圧縮機ディフューザ及びガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することのできる圧縮機ディフューザを提供する。
【解決手段】圧縮機ディフューザは、回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、回転軸の周りに配置され、圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、圧縮機の出口と燃焼器の燃焼筒との間に配置され、圧縮空気の少なくとも一部を燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、ディフューザ外壁の内表面に開口し、ディフューザ外壁の内側に区画された拡大流路とディフューザ外壁の外側に区画された空間とを連通する、少なくとも1つの第1の埋め込み型ダクトと、を備え、ディフューザ外壁は、圧縮機側に回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、第1の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。
【選択図】 図2

Description

本開示は、圧縮機ディフューザ及びガスタービンに関する。
一般的なガスタービンは、圧縮空気を生成する圧縮機と、圧縮機で生成された圧縮空気を用いて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器で生成された燃焼ガスによって回転駆動するタービンと、を備えている。また、上記ガスタービンにあっては、圧縮機により圧縮された圧縮空気を、回転軸の周りに形成された車室を介し、燃焼器において回転軸の周りに複数配置された各燃焼筒に供給している。また、圧縮機の出口側には、一般に、圧縮空気の動圧を静圧に変換するためのディフューザ(圧縮機ディフューザ)が設けられている。このディフューザは、車室側に向かって流路断面積が徐々に拡大するように形成され、車室に流れ込む圧縮空気の動圧を静圧に変換している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、ターボファンガスタービンエンジンのバイパス流路にNACAダクトを採用した例が開示されている。NACAダクトは、バイパス流路を流れるファンエアの一部を、エンジンケースの冷却空気として第1高圧室に向かわせる。なお、NACAは、アメリカ航空諮問委員会の略である。
特開2014−185539号公報 米国特許第9,045,998号明細書
特許文献1に示されるようなガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気がディフューザから回転軸に沿ってタービン側に向けて車室に流れ込むが、その後に車室内で圧縮機側に向けて反転し、さらに燃焼器入口で反転して燃焼筒内に供給される。このように、圧縮空気は、車室内で反転しながら燃焼筒に供給され、反転する度に圧力損失が増大する。また、特許文献1に示されるようなガスタービンにあっては、圧縮機で生成された圧縮空気が車室内で急拡大されるため圧力損失が増大する。このため、主にタービンを回転駆動する効率や圧縮空気による冷却の効率が低下し、ひいてはガスタービン全体の効率を低下させることになる。
一方、特許文献2には、高圧圧縮機から吐出された高温高圧の空気を如何にして燃焼器に導くかという点について具体的な記載はない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することのできる圧縮機ディフューザおよびガスタービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る圧縮機ディフューザは、
回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
前記ディフューザ外壁の内表面に開口し、前記ディフューザ外壁の内側に区画された拡大流路と前記ディフューザ外壁の外側に区画された空間とを連通する、少なくとも1つの第1の埋め込み型ダクトと、
を備え、
前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
前記第1の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。
上記(1)の構成によれば、扇形状の開口からディフューザ外壁の内側に区画された拡大流路に流入させた圧縮空気が燃焼器の燃焼筒に供給される。この際、拡大流路では、流路面積が徐々に拡大されているので、拡大流路における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
また、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が第1の埋め込み型ダクトを通り、ディフューザ外壁の外側に区画された空間に抽気される。第1の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、第1の埋め込み型ダクトを通じて拡大流路の圧縮空気の一部を抽気しても、拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、第1の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、ディフューザ外壁の外側の空間に向けて、ディフューザ外壁の内側の拡大流路から圧縮空気を円滑に抽気することができる。
これらの結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記第1の埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する。
上記(2)の構成によれば、第1の埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が圧縮機に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、ディフューザ外壁の外側の空間に向けて拡大流路から圧縮空気の一部が円滑に抽気される。これにより、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を更に低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記ディフューザ外壁は、前記回転軸の径方向にて前記回転軸側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記回転軸から遠方に位置する外側領域とを有し、
前記第1の埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ外壁の外側領域に配置される。
上記(3)の構成によれば、第1の埋め込み型ダクトは、ディフューザ外壁の外側領域に配置されるので、圧縮機の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクトを通じて、ディフューザ外壁の外側の空間に吸引される。これにより、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁の外側の空間に抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
この結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れか一つの構成において、
前記第1の埋め込み型ダクトは、前記回転軸の軸方向にて前記圧縮機側に配置される。
上記(4)の構成によれば、第1の埋め込み型ダクトは、回転軸の軸方向にて圧縮機側に配置されるので、圧縮機の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、圧縮機側に配置された第1の埋め込み型ダクトを通じて、ディフューザ外壁の外側の空間に吸引される。これにより、圧縮機の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、圧縮機からの吐出直後に吸引され、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁の外側の空間に抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
この結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失をさらに低減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ外壁は、前記回転軸の径方向にて前記回転軸側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記回転軸から遠方に位置する外側領域とを有し、
前記第1の埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ外壁の内側領域に配置される。
上記(5)の構成によれば、第1の埋め込み型ダクトは、ディフューザ外壁の内側領域に配置されるので、圧縮機の内周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクトを通じて、ディフューザ外壁の外側の空間に吸引される。これにより、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁の外側の空間に抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
この結果、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ外壁の外側にて前記第1の埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ外壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザをさらに備える。
上記(6)の構成によれば、ディフューザ外壁の外側にて第1の埋め込み型ダクトに接続され、ディフューザ外壁との間に圧縮機側から燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザをさらに備えるので、第1の埋め込み型ダクトからディフューザ外壁の外側の空間に抽気された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)から(6)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される前記拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁をさらに備える。
上記(7)の構成によれば、ディフューザ内壁によって、拡大流路の流路面積の変化が抑制されているので、拡大流路における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する。
上記(8)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路の流路面積の変化を抑制することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する。
上記(9)の構成によれば、ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(7)の構成において、
前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される。
上記(10)の構成によれば、ディフューザ内壁は、圧縮機側において扇形状の開口の中央で回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器側においてディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ外壁が圧縮機側に扇形状の開口を有していても、拡大流路の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(7)から(10)の何れか一つの構成において、
前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの第2の埋め込み型ダクトをさらに備え、
前記第2の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている。
上記(11)の構成によれば、拡大流路に流入させた圧縮空気の一部が第2の埋め込み型ダクトを通り、ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路に供給される。第2の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、第2の埋め込み型ダクトを通じて拡大流路の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。また、第2の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっているので、第2の埋め込み型ダクトを通じて、ディフューザ内壁の内側の内部流路に圧縮空気の一部を円滑に供給することができる。
(12)幾つかの実施形態に係るガスタービンは、回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
上記(1)から(11)の何れか一つに記載の圧縮機ディフューザと、
を備える。
上記(12)の構成によれば、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができるので、ガスタービンの効率を向上させることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、圧縮機から燃焼器の燃焼筒に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るガスタービンの構成を概略的に示す構成図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザを示すガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザを示すガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザを示すガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザを示すガスタービンの燃焼器周辺の拡大断面図である。 一実施形態に係る第1の埋め込み型ダクトの構成を概略的に示す図であり(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は縦断面図である。 ディフューザ外壁に配置される第1の埋め込みディフューザの位置を説明するための模式図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る第2の埋め込み型ダクトの構成を概略的に示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図(c)は縦断面図である。 ディフューザ内壁に配置される第2の埋め込み型ダクトの位置を説明するための模式図である。 一実施形態に係る圧縮機ディフューザの構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。 一実施形態に係る第1の埋め込み型ダクト及び第1の延伸ディフューザの構成を概略的に示す構成図である。 一実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト及び第2の延伸ディフューザの構成を概略的に示す構成図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るガスタービン10の構成を概略的に示す構成図である。図2から図5は、本発明の一実施形態に係る圧縮機ディフューザ5を示すガスタービン10の燃焼器2周辺の拡大断面図である。
図1に示すように、幾つかの実施形態に係るガスタービン10は、圧縮機1、複数の燃焼器2及びタービン3を備えている。このガスタービン10は、圧縮機1及びタービン3を貫通して配置された、回転軸であるタービン軸4を備え、複数の燃焼器2はタービン軸4の周りに配置されている。圧縮機1、燃焼器2及びタービン3は、タービン軸4の軸線Cに沿って、空気の流れ方向にて上流から下流に向けて順次設置されている。
尚、以下の説明において、タービン軸4の軸線Cの軸線方向をタービン軸方向、タービン軸4の軸線Cを中心とする周方向をタービン周方向、タービン軸4の軸線Cに直交する方向をタービン径方向という。
圧縮機1は、タービン軸4の回転を利用して圧縮空気を生成可能である。圧縮機1は、圧縮機ケーシング12、複数の圧縮機静翼13及び複数の圧縮機動翼14を有する。圧縮機ケーシング12は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部に圧縮機静翼13及び圧縮機動翼14を収容する円筒形状の空間を有している。また、圧縮機ケーシング12は、その空気流れ方向上流に空気取入口11を有し、その空気流れ方向下流に出口16(図2参照)を有している。空気取入口11は、空気流れ方向上流から圧縮機ケーシング12の内部に空気を取り入れ可能である。出口16は、タービン軸4を中心とする円環形状に形成され、圧縮機1で生成された圧縮空気を吐出可能である。
圧縮機静翼13は、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、圧縮機ケーシング12の内周に固定されている。圧縮機動翼14は、タービン軸方向において圧縮機静翼13と交互に位置するように、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービン軸4の外周に固定されている。
複数の燃焼器2の各々は、圧縮機1で生成された圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能である。燃焼器2には、圧縮機1で生成された圧縮空気とともに燃料を供給可能であり、燃料が燃焼することで燃焼ガスが生成される。
複数の燃焼器2は、燃焼器ケーシング23内に配置されている。より詳しくは、燃焼器ケーシング23は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部に複数の燃焼器2を収容する円筒形状の空間(以下「車室R」という)を有している。
複数の燃焼器2は、タービン周方向に配置されている。複数の燃焼器2は、例えば、16個の燃焼器2で構成され、タービン周方向にて等間隔に配置されている。
図2から図5に示すように、複数の燃焼器2の各々は、燃焼筒21及び尾筒22を有する。
燃焼筒21には、圧縮機1で生成された圧縮空気とともに燃料を供給可能であり、燃料が燃焼することで燃焼ガスが生成される。
燃焼筒21は、円筒形状に形成され、燃焼筒21の軸線がタービン軸方向に沿って配置されている。燃焼筒21の一端開口が給気口24とされ、当該給気口24が圧縮機1の出口16に向けて配置されている。
燃焼筒21の内部に内筒21Cが配置されている。内筒21Cは、燃焼筒21よりも小径な円筒形状に形成され、内筒21Cの軸線が燃焼筒21の軸線に一致するように配置されている。内筒21Cの一端開口が給気口25とされる。これにより、内筒21Cの内側と外側とに流路が区画される。
燃焼筒21の内部であって、内筒21Cの出口部にパイロット燃焼バーナ21Aが設置されている。パイロット燃焼バーナ21Aは、燃焼筒21の軸線上に設置され、内筒21Cの内側に区画された流路から圧縮空気が供給される。
パイロット燃焼バーナ21Aは、燃焼筒21に支持されたパイロットコーン21Aaと、パイロットコーン21Aaの内部に設置されたパイロットノズル21Abとから構成されている。パイロットノズル21Abには図示しないパイロット燃料ラインが接続され、パイロット燃料ラインからパイロットノズル21Abに燃料が供給される。
燃焼筒21の内部には、パイロット燃焼バーナ21Aを取り囲むように複数のメイン燃焼バーナ21Bが設置されている。メイン燃焼バーナ21Bは、内筒21Cの外側に配置され、内筒21Cの外側に区画された流路から圧縮空気が供給される。
各メイン燃焼バーナ21Bは、メインノズル21Baと、メインノズル21Baの外周部に設けられる旋回翼(スワラーベーン)21Bbとから構成されている。各メインノズル21Baには図示しないメイン燃料ラインが接続され、メイン燃料ラインから各メインノズル21Baに燃料が供給される。
尾筒22は、燃焼筒21で生成された燃焼ガスを燃焼筒21からタービン3に導出可能である。
上述した燃焼器2では、高温・高圧の圧縮空気が給気口24から燃焼筒21の内部に流れ込むと、圧縮空気がメイン燃焼バーナ21Bから噴射された燃料と混合され、予混合気の旋回流を生成する。
また、高温・高圧の圧縮空気が給気口25から内筒21Cの内部に流れ込むと、圧縮空気がパイロット燃焼バーナ21Aから噴射された燃料と混合され、図示せぬ種火により着火されて燃焼し、燃焼ガスとなって燃焼筒21内に噴出される。このとき、燃焼ガスの一部が燃焼筒21内に火炎を伴って周囲に拡散するように噴出されることで、各メイン燃焼バーナ21Bから燃焼筒21内に流れ込んだ予混合気に着火されて燃焼する。すなわち、パイロット燃焼バーナ21Aから噴射されたパイロット燃料による拡散火炎により、メイン燃焼バーナ21Bからの希薄予混合燃料の安定燃焼を行うための保炎を行うことができる。
図1に示すように、タービン3は、燃焼ガスを利用してタービン軸4の回転動力を生成可能である。タービン3は、タービンケーシング31、複数のタービン静翼32及び複数のタービン動翼33を有する。タービンケーシング31は、円筒形状に形成され、その内部をタービン軸4が貫通するとともに、その内部にタービン静翼32及びタービン動翼33を収容する円筒形状の空間を有している。また、タービンケーシング31は、その空気流れ方向下流に排気室34を有している。排気室34は、排気ディフューザ34aを有し、タービン軸4の回転動力を生成した排気ガスを排出可能である。複数のタービン静翼32は、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービンケーシング31の内周に固定されている。複数のタービン動翼33は、タービン軸方向においてタービン静翼32と交互に位置するように、タービン軸4の軸線Cを中心としてタービン軸方向及びタービン周方向に整列した状態で、タービン軸4の外周に固定されている。
タービン軸4は、圧縮機1側の端部が軸受部41に支持され、排気室34側の端部が軸受部42に支持されている。これにより、タービン軸4は、タービン軸4の軸線Cを中心として回転自在である。また、タービン軸4は、図に明示しないが、圧縮機1側の端部に発電機の駆動軸が連結されている。
上述したガスタービン10は、圧縮機1の空気取入口11から空気が取り込まれ、かかる空気が複数の圧縮機静翼13と圧縮機動翼14を通過することで圧縮される。これにより、圧縮機1を通過した空気は高温・高圧の圧縮空気となる。そして、この高温・高圧の圧縮空気は、燃焼器2に対し燃料とともに供給され、燃料が燃焼することで高温・高圧の燃焼ガスが生成される。この燃焼ガスがタービン3のタービン静翼32とタービン動翼33とを通過することでタービン軸4の回転動力が生成され、タービン軸4が回転駆動される。そして、タービン軸4に連結された発電機に回転動力を付与することで発電が行われる。一方、タービン軸4を回転駆動した後の排気ガスは、排気室34の排気ディフューザ34aを経て排気ガスとして大気に放出される。
図2から図5に示すように、幾つかの実施形態に係るガスタービン10は、圧縮機1と複数の燃焼器2の各々との間に圧縮機ディフューザ5が配置される。圧縮機ディフューザ5は、圧縮機1で生成された圧縮空気を複数の燃焼器2の各々に流入させるように構成される。圧縮機ディフューザ5は、燃焼器2の個数と同数(複数)で構成され、複数の圧縮機ディフューザ5は、タービン周方向に配置されている。複数の圧縮機ディフューザ5は、例えば、16個の圧縮機ディフューザ5で構成され、タービン周方向にて等間隔に配置されている。
図8から図12及び図15は、それぞれ一実施形態に係る圧縮機ディフューザ5の構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は縦断面図である。
図2から図5、図8から図12及び図15に示すように、圧縮機ディフューザ5(5A〜5E,5X〜5Z)は、ディフューザ外壁50を含む。なお、以下では、圧縮機ディフューザ5A〜5E,5X〜5Zを一括して圧縮機ディフューザ5とも称する。
ディフューザ外壁50は、圧縮機1の出口16と燃焼器2の燃焼筒21との間に配置され、圧縮空気の少なくとも一部を燃焼器2へと流入させるように構成される。ディフューザ外壁50は、筒形形状に形成されている。ディフューザ外壁50の一端が圧縮機1の出口16に接続され、他端が燃焼器2の燃焼筒21、即ち給気口24の外周に接続されている。これにより、ディフューザ外壁50は、自身の内部に、圧縮機1で生成された圧縮空気を燃焼器2に導く流路(拡大流路C1)を構成する。
ディフューザ外壁50は、圧縮機1側に圧縮機1の出口16に接続される開口を有する。ここで、圧縮機1の出口16はタービン軸4を中心とする円環形状に形成されているため、ディフューザ外壁50は、圧縮機1側に圧縮機1の出口16を燃焼器2の個数で分割した形状の開口、すなわち、タービン軸4を中心とする扇形状の開口(入口開口)51を有する。換言すれば、ディフューザ外壁50は、タービン軸4を中心とする二重円弧部を含む入口開口51を有する。
ディフューザ外壁50は、燃焼器2側に燃焼器2の給気口24に接続される開口を有する。ここで、燃焼器2の給気口24の外周は円形状に形成されているため、ディフューザ外壁50は、燃焼器2側に給気口24の外周と同一形状の入口開口、すなわち、燃焼器2の軸線を中心とする円形状の開口(出口開口)52を有する。
ディフューザ外壁50は、自身の内部の拡大流路C1が入口開口51から出口開口52に向けて連続し、拡大流路C1の流路断面積が入口開口51から出口開口52に向けて徐々に大きくなるように形成されている。したがって、ディフューザ外壁50では、自身の内部の拡大流路C1が入口開口51における扇形状から出口開口52における円形状に徐々に変化し、流路断面積が入口開口51から出口開口52に向けて徐々に拡大される。これにより、ディフューザ外壁50は、圧縮機1にて生成された圧縮空気の動圧を静圧に変換して燃焼器2に供給可能である。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、圧縮機1が生成する圧縮空気の一部を複数の燃焼器2の各々に直接流入させるので、圧縮機が生成する圧縮空気を車室Rを経て燃焼器に供給する構成(図示せず)と比較して圧縮空気の反転を生じさせず、かつ圧縮空気の急拡大を抑制するため、圧縮空気の圧力損失を低減することができる。これにより、圧縮機1から燃焼器2に流入させる圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
図2から図5、図8から図12及び図15に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5は、更に、第1の埋め込み型ダクト6を備える。第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内表面に開口し、ディフューザ外壁50の内側に区画された拡大流路C1とディフューザ外壁50の外側に区画された空間(車室R)とを連通する。また、第1の埋め込み型ダクト6の開口61の幅W1及び深さH1は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっている(図6参照)。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が第1の埋め込み型ダクト6を通り、ディフューザ外壁50の外側に区画された空間(「車室R」という)に抽気される。第1の埋め込み型ダクト6の開口61の幅W1及び深さH1は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、第1の埋め込み型ダクト6を通じて拡大流路C1の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
更に、第1の埋め込み型ダクト6の開口61の幅W1及び深さH1は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、ディフューザ外壁50の外側の空間に向けて、ディフューザ外壁50の内側の拡大流路C1から圧縮空気を円滑に抽気することができる。
これらの結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
図6は、第1の埋め込み型ダクト6の構成を概略的に示す図であり(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は縦断面図である。
図6に示すように、幾つかの実施形態に係る第1の埋め込み型ダクト6の開口61の後縁61a(リップ)は、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有する。
上述した実施形態に係る第1の埋め込み型ダクト6の開口61の後縁61aによれば、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路C1における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、ディフューザ外壁50の外側の空間に向けて拡大流路C1から圧縮空気の一部が円滑に抽気される。これにより、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を更に低減することができる。
幾つかの実施形態では、第1の埋め込み型ダクト6は、いわゆるNACAダクトである。
図2から図5に示すように、幾つかの実施形態に係るガスタービン10は、更に、冷却装置8を備えている。冷却装置8は、タービン静翼32、タービン動翼33、タービン軸4等の冷却が可能であり、例えば、タービン軸4とタービン軸4の外周に装着された中間軸カバー43との間に形成された円環状(リング形状)の空間に冷却された空気(抽気)を供給可能である。
冷却装置8は、排気管81、給気管82、冷却管83及び熱交換器84を有する。排気管81は、燃焼器ケーシング23を貫通し、ディフューザ外壁50の外側に区画された空間(車室R)から燃焼器ケーシング23の外部に通じる。給気管82は、燃焼器ケーシング23を貫通し、燃焼器ケーシング23の外部から中間軸カバー43の内部(タービン軸4側)に通じる。冷却管83は、排気管81と給気管82とを連通する。熱交換器84は、例えば、TCAクーラであり、冷却管83の途中に設けられる。
これにより、第1の埋め込み型ダクトによってディフューザ外壁50の外側に区画された空間(車室R)に取り出された圧縮空気Pは、排気管81から燃焼器ケーシング23の外部の冷却管83に排気され熱交換器84にて冷媒と熱交換されて給気管82を介して中間軸カバー43の内部に供給される。そして、この冷却された圧縮空気Pにより、タービン静翼32やタービン動翼33やタービン軸4などを冷却することができる。
図2から図4、図8〜図12及び図15に示すように、幾つかの実施形態では、ディフューザ外壁50は、タービン径方向にてタービン軸4側に位置する内側領域A1と、内側領域A1よりもタービン軸4から遠方に位置する外側領域A2とを有し、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の外側領域A2に配置される。
上述した実施形態によれば、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の外側領域A2に配置されるので、圧縮機1の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクト6を通じて、ディフューザ外壁50の外側の空間に吸引される。これにより、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁50の外側の空間に抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
この結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
図2及び図3に示すように、幾つかの実施形態では、第1の埋め込み型ダクト6は、タービン軸方向にて圧縮機1側に配置される。第1の埋め込み型ダクト6は、例えば、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との中間位置よりも圧縮機1側に配置される。第1の埋め込み型ダクト6は、例えば、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との間の距離(全長)の圧縮機1側から4分の1までの範囲内に設置される。
上述した実施形態によれば、タービン軸4の軸方向にて圧縮機1側に第1の埋め込み型ダクト6が配置されるので、圧縮機1の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、圧縮機1側に配置された第1の埋め込み型ダクト6を通じて、ディフューザ外壁50の外側の空間に吸引される。これにより、圧縮機1の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、圧縮機1からの吐出直後に吸引され、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁50の外側の空間(車室R)に抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
すなわち、ディフューザ外壁50の入口開口51に流入する圧縮空気の速度は、境界層の発達により、タービン径方向外側にて低くなっているが、この速度の低い圧縮空気を取り出すため圧力損失を低減することができる。
この結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失をさらに低減することができる。
図4に示すように、幾つかの実施形態では、第1の埋め込み型ダクト6は、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との中間位置に配置される。第1の埋め込み型ダクト6は、例えば、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との間の距離(全長)の圧縮機1側から測って4分の1から4分の3の間の距離に設置される。
上述した実施形態によれば、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との中間位置に第1の埋め込み型ダクト6が配置されるので、圧縮機1側よりも高い圧力の圧縮空気が取り出し可能である。
すなわち、タービン軸方向にて圧縮機1と燃焼器2との中間位置では、圧縮機1側よりも圧縮空気の静圧が回復して高い圧力となり、圧縮機1側よりも高い圧力の圧縮空気が取り出し可能となる。
図5に示すように、幾つかの実施形態では、ディフューザ外壁50は、タービン径方向にてタービン軸4側に位置する内側領域A1と、内側領域A1よりもタービン軸4から遠方に位置する外側領域A2とを有し、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内側領域A1に配置される。
上述した実施形態によれば、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内側領域A1に配置されるので、圧縮機1の内周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクト6を通じて、ディフューザ外壁50の外側の空間(車室R)に吸引される。これにより、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁50の外側の空間に抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
この結果、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができる。
図7は、ディフューザ外壁50に配置される第1の埋め込み型ダクト6の位置を説明するための模式図である。なお、図7では、ディフューザ外壁50の輪郭を模式的に円形で示し、第1の埋め込み型ダクト6の位置を黒丸で示している。
図7(a)に示すように、幾つかの実施形態に係る第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内側領域A1又は外側領域A2の何れか一方に配置される。例えば、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の外側領域A2に設置される。
上述した実施形態によれば、第1の埋め込み型ダクト6がディフューザ外壁50の外側領域A2に配置されるので、圧縮機1の外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクト6を通じて、ディフューザ外壁50の外側の空間に吸引される。これにより、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁50の外側の空間に抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
図7(b)に示すように、幾つかの実施形態では、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内側領域A1及び外側領域A2の両方に設置される。
上述した実施形態によれば、第1の埋め込み型ダクト6は、ディフューザ外壁50の内側領域A1及び外側領域A2の両方に設置されるので、タービン径方向にて圧縮機1の内周側及び外周側で発達した境界層を構成する圧縮空気が、第1の埋め込み型ダクト6を通じて、ディフューザ外壁50の外側の空間に吸引される。これにより、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部をディフューザ外壁50の外側の空間に抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。
図3から図5、図9から図12及び図15に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5A〜5E,5Y,5Zは、ディフューザ内壁53をさらに含む。
ディフューザ内壁53は、ディフューザ外壁50の内側に配置され、ディフューザ外壁50との間に区画される拡大流路C1の断面積の拡大を制限する。例えば、ディフューザ内壁53の外径若しくは断面積は、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて徐々に拡大している。ディフューザ内壁53は、その断面中心がディフューザ外壁50の流路中心を通るように配置され、その先端53aが入口開口51を介して圧縮機1の出口16に臨む位置に配置されている。また、ディフューザ内壁53の後端53bは燃焼器2の給気口25の外周に接続され、ディフューザ内壁53の出口開口は、給気口25を通じてパイロット燃焼バーナ21Aと対向している。
上述した実施形態によれば、ディフューザ内壁53によって、拡大流路C1の流路面積の変化が抑制されているので、拡大流路C1における圧縮空気の流れの圧力損失を低減することができる。
図12及び図15に示すように、幾つかの実施形態では、ディフューザ内壁53(53A)の後端53bは燃焼器2の内筒21C、換言すれば、給気口25の外周又は給気口24の内周に接続され、ディフューザ内壁53の内部に内部流路C2が区画される。
そして、ディフューザ内壁53(53A)に、第2の埋め込み型ダクト7が設けられている。
第2の埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53(53A)の外表面に開口し、拡大流路C1とディフューザ内壁53の内部に区画された内部流路C2とを連通する。第2の埋め込み型ダクト7の開口71の幅W2及び深さH2は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっている。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザによれば、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が第2の埋め込み型ダクト7を通り、ディフューザ内壁53(53A)の内部に区画された内部流路C2に供給される。第2の埋め込み型ダクトの開口71の幅W2及び深さH2は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、第2の埋め込み型ダクト7を通じて拡大流路C1の圧縮空気の一部を抽気しても拡大流路C1における圧縮空気の流れが乱れることが防止される。また、第2の埋め込み型ダクト7の開口71の幅W2及び深さH2は、圧縮機1側から燃焼筒21側に向けて徐々に大きくなっているので、第2の埋め込み型ダクト7を通じて、ディフューザ内壁53(53A)の内側の内部流路に圧縮空気の一部を円滑に供給することができる。
上述した実施形態によれば、燃焼器2側において、ディフューザ外壁50の後端及びディフューザ内壁53(53A)の後端53bが、二重環状をなしており、ディフューザ内壁53(53A)に第2の埋め込み型ダクト7が設けられているので、圧縮機1から供給された圧縮空気の一部を、拡大流路C1を通じて環状にして燃焼器2の給気口24に供給することができ、また、圧縮空気の流れの一部を、第2の埋め込み型ダクト7を通じて、燃焼器2の給気口25に供給することができる。このように第2の埋め込み型ダクト7を通じて圧縮空気の流れを分けることで、燃焼器2に対する圧縮空気の供給分布を調整することができ、燃焼器2の燃焼効率を向上させることができる。
例えば、パイロット燃焼バーナ21Aに比べ、より多くの圧縮空気を、拡大流路C1及び給気口24を通じてメイン燃焼バーナ21Bに供給することにより、燃焼器2の燃焼効率を向上させることができる。
また、上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5A〜5E,5Y,5Zによれば、ディフューザ内壁53の先端53aが閉塞されており、開口していないので、圧縮機1から供給された圧縮空気が低損失にて拡大流路C1に流入することができる。
図9に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Aは、横断面視にて円形状の輪郭を有する。ディフューザ内壁53Aは、例えば、先端53aAが丸められた、横断面が円形状の輪郭を有する円錐形状であって、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて断面積が徐々に拡大し、その後端53bAが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Aが区画されている。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Aによれば、横断面視にて円形状の輪郭を有するので、簡単な構成にて、拡大流路C1の流路面積の変化を抑制することができる。
図10に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Bは、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する。ディフューザ内壁53Bは、例えば、先端53aBが丸められた、横断面が楕円形状の輪郭を有する円錐形状であって、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて横断面が楕円形状から円形状に徐々に変化し、その後端53bBが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Bが区画されている。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Bによれば、横断面視にて楕円形状の輪郭を有するので、ディフューザ外壁50が圧縮機1側に扇形状の開口51を有していても、拡大流路C1の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
また、ディフューザ内壁53Bが横断面視にて楕円形状の輪郭を有する領域に第2の埋め込み型ダクト7を設置することで、ディフューザ内壁53Bにおける曲率の小さい領域に第2の埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、第2の埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
図11に示すように、幾つかの実施形態に係るディフューザ内壁53Cは、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口52よりも小さい円形状に形成される。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、円弧からなる線状の先端から円形状の後端に向けて横断面が線状から円形状に徐々に変化し、その後端53bCが内筒21Cの外径と一致するように形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。すなわち、ディフューザ内壁53Cは、円弧からなる線状の先端53aCが嘴状に尖っており、後端53bCに向かって徐々に円形状に変化し、ディフューザ外壁50の外形を小さくしたような形状に形成され、その内部に内部流路C2Cが区画されている。
ディフューザ内壁53Cは、例えば、図示しない支持部材によりディフューザ外壁50の内部に支持され、ディフューザ外壁50の内周面に接触せずに宙に浮いているように配置されている。従って、ディフューザ内壁53Cによって、ディフューザ外壁50の圧縮機1側の扇形状の開口51はタービン径方向にて内周側と外周側とに区画されている。
なお、図11では、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端がディフューザ外壁50の入口開口51と面一に配置されているが、ディフューザ内壁53Cの圧縮機1側の先端は、入口開口51に比べ、圧縮機1から離れていてもよい。
上述した実施形態に係るディフューザ内壁53Cによれば、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口52よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ外壁50が圧縮機1側に扇形状の開口51を有していても、拡大流路C1の流路面積の変化を的確に抑制することができる。
また、ディフューザ内壁53Cが、圧縮機1側において扇形状の開口51の中央でタービン軸4を中心とする円弧からなる線状に形成され、燃焼器2側においてディフューザ外壁50の開口よりも小さい円形状に形成されるので、ディフューザ内壁53Cにおける曲率の小さい領域に第2の埋め込み型ダクト7を設置することができる。この結果として、第2の埋め込み型ダクト7の形状を簡単にすることができる。
図11に示すように、幾つかの実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Cは、タービン周方向にてディフューザ内壁53Cの両外側に分割板部53cを有している。分割板部53cは、圧縮機1側から燃焼器2側に至り、タービン軸方向に沿って連続し、かつ、外側圧縮機ディフューザの内周に設置されている。これにより、拡大流路C1Cがタービン径方向にて内周側と外周側とに二分割されている。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5Cによれば、圧縮機1側から燃焼器2側に向けて拡大流路C1Cを内周側と外周側とに二分割するので、拡大流路を分割しない場合と比較して拡大流路C1Cの拡大角度が小さくなるため圧力損失を低減することができる。
図13は、第2の埋め込み型ダクト7の構成を概略的に示す構成図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は縦断面図である。
図13に示すように、幾つかの実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7の開口71の後縁(リップ)71aは、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有する。
上述した実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7の開口71の後縁71aによれば、厚さ方向中央部が圧縮機1に向かって突出する凸形状を有するので、拡大流路C1における圧縮空気の流れに乱れが発生することが抑制されるとともに、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が内部流路C2に円滑に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
幾つかの実施形態では、第2の埋め込み型ダクト7は、いわゆるNACAダクトである。
図14は、ディフューザ内壁53(53A〜53C)に配置される第2の埋め込み型ダクト7の位置を説明するための模式図である。なお、図14では、埋め込み型ダクト7の位置を黒丸で示している。埋め込み型ダクト7の数は、埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給する圧縮空気と各埋め込み型ダクト7の容量によって決定される。
以下では、ディフューザ内壁53A〜53Cを一括してディフューザ内壁53とも称する。
図14(a)に示すように、幾つかの実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7は、埋め込み型ダクト7が一つで十分な場合、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に任意の位置に一つ設置される。
第2の埋め込み型ダクト7は、例えば、タービン径方向外側に一つ設置される。
上述した実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7によれば、タービン径方向外側に一つ設置されるので、燃焼器ケーシング23にメンテナンス用に開放可能な蓋(図示せず)を設置すれば、燃焼器2等を取り外さなくても、埋め込み型ダクト7にアクセスしやすくなる。
図14(b)から図14(d)に示すように、幾つかの実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に複数設置される。
第2の埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に2個(図14(b))、3個(図14(c))又は4個(図14(d))設置される。
上述した実施形態に係る第2埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に複数設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図14(b)から図14(d)に示すように、幾つかの実施形態に係る複数の第2の埋め込み型ダクト7は、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に等分する位置に設置される。
第2の埋め込み型ダクト7は、例えば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に二等分する位置(図14(b))、三等分する位置(図14(c))又は四等分する位置(図14(d))に設置される。
上述した実施形態に係る第2の埋め込み型ダクト7によれば、ディフューザ内壁53の外周にて周方向に等分する位置に設置されるので、拡大流路C1に流入させた圧縮空気の一部が複数の第2の埋め込み型ダクト7から均等に内部流路C2に供給される。これにより、拡大流路C1から内部流路C2へと、さらに低い圧力損失にて圧縮空気を供給することができる。
図16は、一実施形態に係る第1の埋め込み型ダクト6及び第1の延伸ディフューザ62の構成を概略的に示す構成図であり、図17は、一実施形態に係る第2の埋め込みダクト7及び第2の延伸ディフューザ72の構成を概略的に示す構成図である。
図15及び図16に示すように、幾つかの実施形態では、圧縮機ディフューザ5は、第1の延伸ディフューザ62を更に備える。第1の延伸ディフューザ62は、ディフューザ外壁50の外側にて第1の埋め込み型ダクト6の後端開口に接続され、ディフューザ外壁50との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する。なお、第1の埋め込み型ダクト6の後端開口は、第1の埋め込み型ダクト6の底面及び側面の後縁によって区画され、四角形状を有している。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、ディフューザ外壁50の外側にて第1の埋め込み型ダクトの後端開口に接続され、ディフューザ外壁50との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する第2の延伸ディフューザをさらに備えるので、第1の埋め込み型ダクトからディフューザ外壁の外側の空間に抽気された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
図15及び図17に示すように、幾つかの実施形態では、圧縮機ディフューザ5は、第2の延伸ディフューザ72をさらに備える。
第2の延伸ディフューザ72は、ディフューザ内壁53の内側にて第2の埋め込み型ダクト7の後端開口に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する第2の延伸流路を区画する。なお、第2の埋め込み型ダクト7の後端開口は、第2の埋め込み型ダクト7の底面及び側面の後縁によって区画され、四角形状を有している。
上述した実施形態に係る圧縮機ディフューザ5によれば、ディフューザ内壁53の内側にて埋め込み型ダクト7の後端開口に接続され、ディフューザ内壁53との間に圧縮機1側から燃焼器2側に向かって徐々に断面積が拡大する第2の延伸流路を区画する第2の延伸ディフューザ72をさらに備えるので、第1の埋め込み型ダクト7から内部流路C2に供給された圧縮空気の流れの急拡大が抑制され、圧力損失を抑制することができる。
上述した実施形態に係るガスタービン10によれば、圧縮機1から燃焼器2の燃焼筒21に供給される圧縮空気の圧力損失を低減することができるので、ガスタービン10の効率を向上させることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 圧縮機
11 空気取入口
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機静翼
14 圧縮機動翼
16 出口
2 燃焼器
21 燃焼筒
21A パイロット燃焼バーナ
21Aa パイロットコーン
21Ab パイロットノズル
21B メイン燃焼バーナ
21Ba メインノズル
21Bb 旋回翼
21C 内筒
22 尾筒
23 燃焼器ケーシング
24,25 給気口
3 タービン
31 タービンケーシング
32 タービン静翼
33 タービン動翼
34 排気室
34a 排気ディフューザ
4 タービン軸(回転軸)
41,42 軸受部
43 中間軸カバー
5,5C,5D 圧縮機ディフューザ
50 ディフューザ外壁
51 扇形状の開口(入口開口)
52 円形状の開口(出口開口)
53,53A,53B,53C ディフューザ内壁
53a,53aA,53aB,53aC 先端
53b,53bA,53bB,53bC 後端
53c 分割板部
6 第1の埋め込み型ダクト(NACAダクト)
61 開口
61a 後縁
62 第1の延伸ディフューザ
7 第2の埋め込み型ダクト(NACAダクト)
71 開口
71a 後縁
72 第2の延伸ディフューザ
8 冷却装置
81 排気管
82 給気管
83 冷却管
84 熱交換器
10 ガスタービン
A1 内側領域
A2 外側領域
C1 拡大流路
C2 内部流路
C3 延伸流路
C タービン軸の軸線
C1,C1C 拡大流路
C2,C2A,C2B,C2C 内部流路
C3 延伸流路
R 車室
W1 第1の埋め込み型ダクトの開口の幅
H1 第1の埋め込み型ダクトの開口の深さ
W2 第2の埋め込み型ダクトの開口の幅
H2 第2の埋め込み型ダクトの開口の深さ

Claims (12)

  1. 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器の各々との間に配置される圧縮機ディフューザにおいて、
    前記圧縮機の出口と前記燃焼器の燃焼筒との間に配置され、前記圧縮空気の少なくとも一部を前記燃焼器へと流入させるように構成されたディフューザ外壁と、
    前記ディフューザ外壁の内表面に開口し、前記ディフューザ外壁の内側に区画された拡大流路と前記ディフューザ外壁の外側に区画された空間とを連通する、少なくとも1つの第1の埋め込み型ダクトと、
    を備え、
    前記ディフューザ外壁は、前記圧縮機側に前記回転軸を中心とする扇形状の開口を有し、
    前記第1の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている、
    圧縮機ディフューザ。
  2. 前記第1の埋め込み型ダクトの開口の後縁は、厚さ方向中央部が前記圧縮機に向かって突出する凸形状を有する、請求項1に記載の圧縮機ディフューザ。
  3. 前記ディフューザ外壁は、前記回転軸の径方向にて前記回転軸側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記回転軸から遠方に位置する外側領域とを有し、
    前記第1の埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ外壁の外側領域に配置される、請求項1又は2に記載の圧縮機ディフューザ。
  4. 前記第1の埋め込み型ダクトは、前記回転軸の軸方向にて前記圧縮機側に配置される、請求項1から3の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  5. 前記ディフューザ外壁は、前記回転軸の径方向にて前記回転軸側に位置する内側領域と、前記内側領域よりも前記回転軸から遠方に位置する外側領域とを有し、
    前記第1の埋め込み型ダクトは、前記ディフューザ外壁の内側領域に配置される、請求項1から4の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  6. 前記ディフューザ外壁の外側にて前記第1の埋め込み型ダクトに接続され、前記ディフューザ外壁との間に前記圧縮機側から前記燃焼器側に向かって徐々に断面積が拡大する延伸流路を区画する延伸ディフューザをさらに備える、請求項1から5の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  7. 前記ディフューザ外壁の内側に配置され、前記ディフューザ外壁との間に区画される前記拡大流路の断面積の拡大を制限するディフューザ内壁をさらに備える、請求項1から6の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  8. 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて円形状の輪郭を有する、請求項7に記載の圧縮機ディフューザ。
  9. 前記ディフューザ内壁は、横断面視にて楕円形状の輪郭を有する、請求項7に記載の圧縮機ディフューザ。
  10. 前記ディフューザ内壁は、前記圧縮機側において前記扇形状の開口の中央で前記回転軸を中心とする円弧からなる線状に形成され、前記燃焼器側において前記ディフューザ外壁の開口よりも小さい円形状に形成される、請求項7に記載の圧縮機ディフューザ。
  11. 前記ディフューザ内壁の外表面に開口し、前記拡大流路と前記ディフューザ内壁の内部に区画された内部流路とを連通する、少なくとも1つの第2の埋め込み型ダクトをさらに備え、
    前記第2の埋め込み型ダクトの開口の幅及び深さは、前記圧縮機側から前記燃焼筒側に向けて徐々に大きくなっている、
    請求項7から10の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザ。
  12. 回転軸の回転を利用して圧縮空気を生成可能な圧縮機と、
    前記回転軸の周りに配置され、前記圧縮空気を利用して燃焼ガスを生成可能な複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスを利用して前記回転軸を回転させるタービンと、
    請求項1から11の何れか一項に記載の圧縮機ディフューザと、
    を備える、ガスタービン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022254536A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 日本電信電話株式会社 レジンコンクリート劣化モデルの製造方法、レジンコンクリートの劣化予測方法及びレジンコンクリート劣化モデル

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