JP2018096058A - 屋上側溝の形成工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】V字状の断面を有する側溝16を形成する工法であって、弾性部材により構成された溝両端レベル部材18を側溝16の溝幅に合わせて配置する工程と、対を成す溝両端レベル部材18の間に、溝両端レベル部材18の配置方向に沿って、かつ溝両端レベル部材18よりも高さを低く構成された溝底レベル部材20を配置する工程と、溝両端レベル部材18、及び溝底レベル部材20の天端高さに合わせてコンクリート14に傾斜をつけて打設する工程と、を有し、少なくとも溝底レベル部材20は、排水方向に向けて前記天端の高さが低くなるように、天端に傾斜が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本実施形態に係る屋上側溝の形成工法による側溝は、図1に示すように、防水層10、及び断熱層12を施工した後、屋上防水保護コンクリート(以下、単にコンクリート14と称す)を打設する工程において、側溝16がコンクリート14の打設と共に同時形成される。なお、図1は屋上の防水保護を行う上での基本的施工例を示すものであり、コンクリート14の施工前に、防水層10と断熱層12以外の層を付加しているとしても、本発明に係る屋上側溝の形成工法の実施を妨げるものでは無い。また当然に、防水層10や断熱層12等の各層の施工順序を入れ替えた場合であっても、本発明を実施する上での影響は無いし、断熱の工法の種類によっても影響を受けるものでは無い。
溝両端レベル部材18の具体的形状については限定するものでは無いが、例えば図2に示すように、台座18aと、本体18b、及びキャップ18cとにより構成されるような、汎用性のあるものを採用する。ここで、台座18aと本体18bは、図2に示すような一体形成されたものであっても、別体として形成されたものであっても良いが、少なくとも本体18bについては、上述した弾性部材により構成されているものとする。また、キャップ18cは、必須要素では無いが、耐水性、耐候性を備えた軟質樹脂等により構成されたものである。このような特性を備えたキャップ18cを本体18bに装着する事で、伸縮目地の耐久性を高める事ができる。また、台座18aの底面は、保護シート19bが貼付されたのり面19aとされており、保護シート19bを剥がす事により、配置面への固定が成される。なお、底面にのりが施されていない場合には、モルタル等、他の固定手段により溝両端レベル部材18を配置面へ固定することとなる。
溝底レベル部材20の具体的形状も、溝両端レベル部材18と同様に、特に限定するものでは無いが、基本的には、溝両端レベル部材18と同じものとする。すなわち、台座20aと、本体20b、及びキャップ20cといった構成である。このように、溝底レベル部材20と溝両端レベル部材18とを共通部材(同一素材)により構成する事で、資材点数を減らす事ができ、資材管理の負担軽減、及び工事費用の削減を図る事ができる。
まず、溝両端レベル部材18を配置する工程では、溝両端レベル部材18を一対、形成する側溝16の溝幅に合わせて、側溝16の形成方向(長手方向)に沿って配置する。溝両端レベル部材18の高さは、溝両端レベル部材18の天端部を構成するキャップ18cの上端高さが、屋上のフロアを構成するコンクリート14の表面の高さに合うように定める。
次に、溝底レベル部材20の配置工程では、溝底レベル部材20を、対を成して配置した溝両端レベル部材18の間、好ましくは、2つの溝両端レベル部材18の中心位置に、溝両端レベル部材18の配置方向に沿って配置する。溝底レベル部材20は、側溝16の最低部、すなわち集水部分の高さを決めるレベル部材である。よって、その本体20bの高さは、溝両端レベル部材18を構成する本体18bの高さよりも低く設定する。これにより、側溝16の断面形状をV字状に形成する事が可能となり、側溝16に流れ込んだ水を溝底へ集める事が可能となる。
溝両端レベル部材18と溝底レベル部材20により、側溝16を形成する位置や大きさが定められた後、コンクリート14の打設工程では、図8に示すように、コンクリート14を打設する。コンクリート14は、側溝16とフロア面に対して打設される。側溝16の形成位置では、溝両端レベル部材18と溝底レベル部材20により定められた高さレベルに合わせて、対応するレベル部材間に傾斜面を形成するように打設される。本実施形態に係る側溝16の場合、図3、図4からも読み取れるように、溝両端レベル部材18から溝底レベル部材20に向かう傾斜は、排水側に向かうほど溝が深くなるように打設される。このように、コンクリート14を打設する工程では、保護コンクリートによるフロア面の打設と同時(一連の作業の中で一緒に行うという工程的な意味)に、側溝16の形成が成される。
Claims (3)
- 建物の屋上防水上に保護コンクリート仕上げする際にV字状の断面を有する側溝を形成する工法であって、
弾性部材により構成された溝両端レベル部材を前記側溝の溝幅に合わせて配置する工程と、
対を成す前記溝両端レベル部材の間に、前記溝両端レベル部材の配置方向に沿って、かつ前記溝両端レベル部材よりも高さを低く構成された溝底レベル部材を配置する工程と、
前記溝両端レベル部材、及び前記溝底レベル部材の天端高さに合わせてコンクリートに傾斜をつけて打設する工程と、を有し、
少なくとも前記溝底レベル部材は、排水方向に向けて前記天端の高さが低くなるように、天端に傾斜が設けられていることを特徴とする屋上側溝の形成工法。 - 前記溝両端レベル部材と、前記溝底レベル部材とを同じ素材により構成することを特徴とする請求項1に記載の屋上側溝の形成工法。
- 前記溝両端レベル部材、及び前記溝底レベル部材には、その天端に、耐水性のキャップが設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の屋上側溝の形成工法。
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