JP2018092853A - 光投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集光性がよく均一に光を投射できる光投射装置を提供する。【解決手段】光投射装置1は、LED素子20とレンズ効果パッケージ21とを備える発光装置2と、この発光装置2からの光を反射する放物面30を備える反射部材3と、を備え、放物面30の焦点が、LED素子20の発光面とレンズ効果パッケージ21による疑似光源の中心との間に位置するので、放物面30の焦点から光源および/または疑似光源までの位置のずれを最小限に抑えることができる。したがって、集光性が良く、均一に光を投射することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、光投射装置に関する。
近年、車等に、光を投射する装置(光投射装置)が取り付けられ、様々な目的に使用されている。例えば、赤外光を投射する光投射装置とセンサとを車に設け、光投射装置から投射された光の反射光をセンサで検知することで、車の周囲にある物体を認識したりする技術が知られている。
このような目的に使用される光投射装置では、センシングの精度を高めるため等に、LED(発光装置)から放出された光を所定方向に向けて集光し、所定範囲に均一に光を投射することが求められる。光を所定方向に向けて集光し、光を投射する装置としては、例えば、特許文献1のもののように、LEDを放物面状の反射面の焦点位置に置き、LEDからの光を、この反射面で反射させ平行光とする技術が知られている。
特開2008−4296号公報
ところで、発光装置としてレンズ効果パッケージ付きのLEDを用い、LED素子が放物面の焦点位置と一致するように発光装置を配置した場合、発光装置のレンズ部に疑似光源が発生し、光投射装置の集光性が悪くなるといった問題や、意図しない配光により不均一な照明となってしまうといった問題がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、集光性がよく均一に光を投射できる光投射装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の光投射装置は、
LED素子とレンズ効果パッケージとを備える発光装置と、この発光装置からの光を反射する放物面を備える反射部材と、を備える光投射装置であって、
前記放物面の焦点が、前記LED素子の発光面と前記レンズ効果パッケージによる疑似光源の中心との間に位置することを特徴とする。
本発明においては、LED素子の発光面から放出された光は、発光装置のレンズ効果パッケージを通り、反射部材の放物面で反射され、あるいは直接、光投射装置から投射される。
LED素子の発光面から放出された光は、発光装置のレンズ効果パッケージを通るため、レンズ効果パッケージの頂点部等が疑似的に光源(疑似光源)のように振る舞うこととなる。つまり、LED素子とレンズ効果パッケージとを備える発光装置は、LED素子(光源)とレンズ効果パッケージによる疑似光源との2種類の光源を有するかのように振る舞う。なお、発生する疑似光源は、LED素子の発光面とレンズ効果パッケージの位置関係やレンズ効果パッケージの形状により、1つに限らず複数発生することもあり、その位置もLED素子の光軸上に限られるものではない。
放物面の焦点から放出された光は、放物面で反射されると、平行光となって出射される。しかし、放物面の焦点から離れた位置から放出される光は、その位置が焦点から離れているほど、放物面で反射されたときに、より強く集束あるいは発散されることとなる。よって、LED素子の発光面(光源)を放物面の焦点位置に設定した場合には、疑似光源から放出された光は、強く集束(あるいは発散)してしまうこととなる。しかし、本発明のように、放物面の焦点が、LED素子の発光面(光源)とレンズ効果パッケージによる疑似光源の中心との間に位置するようにすることで、焦点からの光源および/または疑似光源までの位置のずれを最小限に抑え、全体として、放物面から平行に近い状態で出射される光の量を多くすることができる。ここで、疑似光源の中心とは、発生する複数の疑似光源の中心であり、光軸をZ軸とした場合の各疑似光源のZ軸座標を平均したものとして計算される。
したがって、集光性が良く、均一に光を投射することができる。
また、本発明の前記構成において、
前記発光装置から放出された光および前記発光装置から放出され前記放物面で反射された光を集光する集光レンズを備え、
前記集光レンズの焦点位置はLED素子の発光面の背面側に位置するように、前記集光レンズのパワーが設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、発光装置から放出され、放物面によって所定の方向に向けて均一に向かうように集光された光を集光レンズでさらに集光させることができるので、より集光性を高めることができる。集光レンズの屈折力を調整することにより、限定された照射対象に略均一な光を照射することが可能となる。また、発光装置から放出される光のうち放物面で反射されずに直接集光レンズに向かう光は、発光装置から発散するようにして進むが、この光を集光レンズによって集光させることができるので、より光投射装置の集光性を高めることができる。
なお、集光レンズの焦点位置は、フレネルレンズの場合は焦点が所定範囲の幅を有するため、フレネルレンズの出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントと定義する。また、後述する、反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点位置についても、集光レンズがフレネルレンズ等の場合は同様に、フレネルレンズの出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントと定義する。
また、本発明の前記構成において、
前記反射部材と前記集光レンズとを備える光学系の焦点が、前記LED素子の発光面と前記放物面の焦点との間に位置することが好ましい。
このような構成によれば、反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点が、LED素子の発光面と、放物面の焦点との間に位置することになる。前述のように、放物面の焦点が、LED素子(光源)とレンズ効果パッケージによる疑似光源の中心との間に位置するようにすることで、放物面の焦点からの光源または疑似光源までの位置のずれを最小限に抑え、全体として、放物面から平行に近い状態で出射される光の量を多くすることができるが、それだけだと、放物面から出射された光が、集光レンズで必要以上に集光されたり、逆に集光力が足りなかったりして、所望の照射範囲に略均一な光を照射することができなくなるおそれがある。反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点が、LED素子の発光面と放物面の焦点との間に位置するようにすることで、当該光学系の焦点からの光源および/または疑似光源までの位置のずれを最小限に抑え、所望の位置および所望の範囲における集光性を高め、より均一に光を投射することが可能となる。
また、本発明の前記構成において、前記反射部材と前記集光レンズとを備える光学系の焦点が、前記LED素子の発光面と、前記LED素子の発光面から前記集光レンズに向かって前記発光装置の全長の1/3の位置との間に位置することが好ましい。
このような構成によれば、反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点が、LED素子の発光面と、LED素子の発光面から集光レンズに向かって発光装置の全長の1/3の位置との間に位置することになる。LED素子から反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点までの距離が離れすぎてしまうと、LED素子から放出される光が集光あるいは発散され過ぎてしまうおそれがある。しかし、反射部材と集光レンズとを備える光学系の焦点が、LED素子の発光面と、LED素子の発光面から集光レンズに向かって発光装置の全長の1/3の位置との間に位置するようにすることで、LED素子から放出される光が集光あるいは発散され過ぎてしまうのを防ぎ、所望の位置および所望の範囲における集光性を高め、より均一に光を投射することが可能となる。
また、本発明の前記構成において、前記集光レンズはフレネルレンズであることが好ましい。
このような構成によれば、光投射装置を小型化することができる。
本発明によれば、集光性がよく均一に光を投射できる。
本発明の実施の形態を示すもので、光投射装置の側面図である。 同、光投射装置の背面図である。 同、反射部材の側面図である。 同、反射部材の焦点の位置を示す図である。 同、集光レンズの焦点の位置を示す図である。 同、反射部材と集光レンズとで構成される光学系の焦点の位置を示す図である。 同、反射面の焦点の位置とLED素子の位置とを一致させたときの、発光装置と反射部材とによる配光分布を直角座標表示した図である。 同、反射面の焦点の位置とLED素子の位置とを一致させたときの、発光装置と反射部材とによる配光分布を極座標等表示した図である。 同、反射面の焦点が、LED素子と疑似光源の中心との間に位置するようにしたときの、発光装置と反射部材とによる配光分布を直角座標表示した図である。 同、反射面の焦点が、LED素子と疑似光源の中心との間に位置するようにしたときの、発光装置と反射部材とによる配光分布を極座標等表示した図である。 同、光投射装置の配光分布を直角座標表示した図である。 同、光投射装置の配光分布を極座標等表示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の光投射装置は、例えば、車に設けられ、赤外光を投射し、この投射された光の反射光を、車に設けられたセンサで検知することで、車の周囲にある物体の外形を把握したり、物体との距離を計測したりするのに用いられる。
光投射装置1は、図1に示すように、発光装置2と、反射部材3と、集光レンズ4と、取付部材5と、を備えている。なお、図1は、光投射装置1の内部が分かりやすいように、光投射装置1の図1における手前側部分を透過させて表示している。
反射部材3と集光レンズ4とは、それぞれの光軸を一致させた状態で配置されている。また、発光装置2から放出される光の中心を通る線は、反射部材3および集光レンズ4の光軸と一致するようになっている。以下では、この反射部材3および集光レンズ4の光軸と、発光装置2から放出される光の中心を通る線と、をまとめて光軸Xと呼ぶ。
また、発光装置2は、LED素子20と、レンズ効果パッケージ21と、基板22と、を備えている。また、LED素子20は、発光面から赤外光を発する赤外LEDである。また、レンズ効果パッケージ21は、レンズ効果をもった樹脂製の部材であるが、ガラス製等であってもよい。
LED素子20は、正方形の板状の基板22の一方の面22aの中心部に設けられている。また、LED素子20の形状は、正方形の板状となっている。また、LED素子20からの光は、基板22に垂直な方向(光軸X方向)を中心に放出される。
面22aには、LED素子20を覆うようにして、ドーム状のレンズ効果パッケージ21が設けられている。また、レンズ効果パッケージ21は、光軸Xが、ドーム状のレンズ効果パッケージ21の頂点を通るようにして、配置されている。つまり、レンズ効果パッケージ21の光軸と光軸Xとは一致した状態となっている。また、図2に示すように、基板22の他方の面22bには、電極(アノード23aおよびカソード23b)が設けられており、アノード23aからカソード23bに向けて電流が流されることでLED素子20の発光面が発光するようになっている。
つまり、基板22上に設けられたLED素子20が、レンズ効果パッケージ21に封入されることで、赤外光を放出する1つの発光素子が形成されている。したがって、例えば、レンズ付きのチップLEDや砲弾型のLED等のレンズ付きLEDを、発光装置2として用いることができる。
LED素子20の発光面から放出された光は、発光装置2のレンズ効果パッケージ21を通るため、レンズ効果パッケージ21の頂点部等が疑似的に光源(疑似光源)のように振る舞うこととなる。つまり、LED素子20とレンズ効果パッケージ21とを備える発光装置2は、LED素子20(光源)とレンズ効果パッケージ21による疑似光源との2種類の光源を有するかのように振る舞う。なお、発生する疑似光源は、LED素子20の発光面とレンズ効果パッケージ21の位置関係やレンズ効果パッケージ21の形状により、1つに限らず複数発生することもあり、その位置もLED素子20の光軸上に限られるものではない。そして、これらの疑似光源の中心は、光軸をZ軸とした場合の各疑似光源のZ軸座標を平均したものとして計算される。光軸方向に凸形状となっているレンズ効果パッケージ21に覆われたLEDの発光装置は、疑似光源の中心がレンズ効果パッケージ21の頂点付近に来ることが多いため、以下の実施例では疑似光源の中心はレンズ効果パッケージ21の頂点付近にあるものとして説明する。
反射部材3は、図3に示すように、反射面30と取付部31とを備える。また、反射面30の形状は、頂点部が切り取られた回転放物面状となっている。つまり、反射面30は、両端にそれぞれ円形の開口部(第一開口部32、第二開口部33)を備え、第一開口部32側から第二開口部33側に向けて内径が徐々に広がった形状となっている。
また、反射面30の第一開口部32には、取付部31が反射面30と一体的に設けられている。また、取付部31は、円錐筒状であり、第一開口部32からその逆側に向けて広がった形状となっている。
なお、上述した反射部材3の光軸とは、反射面30の回転放物面の中心軸と一致するものである。また、反射面30は、それ自体が光を反射する素材により形成されていてもよく、光を反射するためのめっきが施されていてもよい。つまり、反射面30は、光を反射することができるようになっていればよい。
取付部31の、反射部材3と逆側の開口部には、図1および図2に示すように、この開口部の直径と略同じ長さの辺を持つ正方形の枠状の取付部材5が設けられている。また、取付部材5の枠内には、発光装置2が嵌め込まれている。つまり、取付部材5によって、反射部材3に発光装置2が取り付けられている。また、取付部材5と、基板22との厚さは略一致しており、レンズ効果パッケージ21が、取付部材5および基板22から反射部材3側に突出し、レンズ効果パッケージ21の頂点が、第一開口部32よりも反射面30側に突出した状態となっている。
また、反射面30の第二開口部33を覆うようにして(図1および図3参照)、反射面30(第二開口部33)に集光レンズ4が接着されている。また、集光レンズ4は、フレネルレンズとなっている。また、集光レンズ4の中心軸(光軸)は、光軸Xと一致している。
なお、集光レンズ4は、球面や非球面の凸レンズ等でもよく、反射部材3側からの光を集光できるレンズであればよい。また、集光レンズ4は、第二開口部33に嵌合されたり、集光レンズ4を取り付けるための取付部材を介して反射面30に取り付けられたりするものであってもよい。
次に、各部材の焦点の位置について説明する。
図4に、反射部材3の反射面30の焦点Aの位置を示す。反射面(放物面)30の焦点Aは、発光装置2のLED素子20の発光面とレンズ効果パッケージ21との間(LED素子20の発光面と疑似光源の中心との間)に位置している(図1参照)。また、反射面30の焦点Aは、光軸X上に位置している。したがって、図4に示すように、焦点Aから出射し、反射面30で反射された光Lは、光軸Xに平行な方向に進む。また、逆に、光軸Xに平行に進み、反射部材3に入ってくる光Lは、反射面30で反射された後、焦点Aを通過する。
図5に、集光レンズ4の焦点の位置を示す。集光レンズ4の焦点は、LED素子20からの光が進む方向に対して、LED素子20よりも後方に位置している(図1参照)。つまり、集光レンズ4の焦点は、LED素子の発光面の背面側に位置している。また、本実施の形態の集光レンズ4は、焦点の位置が一つに定まらないものになっている。つまり、集光レンズ4であるフレネルレンズの同心円状の各凸部は、それぞれ異なる位置に焦点をもっている。そして、これら集光レンズ4の各焦点は、全て、LED素子20からの光が進む方向に対して、LED素子20よりも後方に位置している。また、これら集光レンズ4の各焦点は、全て、光軸X上に位置している。
なお、このように、集光レンズ4の焦点の位置が一つに定まらないようにするのは、光投射装置1から光を投射したい範囲や、投射する光の均一度を調整するためなので、光投射装置1の用途に応じて焦点の位置が一つに定まる集光レンズ4を用いてもよい。また、集光レンズ4の集光作用を強くしたい場合には、集光レンズ4の焦点が、LED素子20からの光が進む方向に対して、LED素子20の発光面よりも前方に位置するようにしてもよい。また、集光レンズ4の各焦点のうちの一部がLED素子20からの光が進む方向に対して、LED素子20の発光面よりも前方に位置するものであってもよい。
図6に反射部材3と集光レンズ4とで構成される光学系40の焦点の位置を示す。
前述のように、集光レンズ4の焦点が複数あるため、光学系40の焦点の位置も複数あるが、光学系40の焦点は、全て、LED素子20の発光面から1mm以内に位置している。また、光学系40の焦点は、全て、光軸X上に位置している。
なお、光学系40の全ての焦点がLED素子20の発光面から1mm以内に位置していなくてもよい。例えば、光学系40の、集光レンズ34の出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントがLED素子20の発光面から1mm以内に位置していれば、LED素子20から放出され、反射面30で反射され、集光レンズ4で集光された光の多くを光軸Xに平行な方向に近い方向に導くことができる。
また、光学系40の、集光レンズ34の出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントは、LED素子20の発光面と、LED素子20の発光面から集光レンズ34に向かって発光装置2の全長の1/3の位置との間に位置している。
次に、本実施の形態の発光装置2および反射部材3について、発光装置2の位置を変えて行ったシミュレーションについて説明する。
本シミュレーションは、反射部材3の反射面30は同一の形状(R=1.2、K=−1)とし、発光装置2の位置を変えることで、反射面30の焦点Aに対するLED素子20およびレンズ効果パッケージ21の相対的な位置を変え、それぞれの場合における配光分布を調べたものである。図7〜図10に、本シミュレーションにより得られた、配光分布を示す。なお、本シミュレーションは、集光レンズ4を除いて行っており、図7〜図10の配光分布は、発光装置2と反射部材3とによる配光分布を示すものである。また、反射面30の反射率は95%でシミュレーションを行っている。
図7および図8に、反射面30の焦点Aの位置を、LED素子20の発光面の位置と一致させた場合のシミュレーション結果を示す。図7は、配光分布を直角座標表示したものであり、図8は、配光分布を極座標等表示したものである。
反射面30の焦点位置を、LED素子20の発光面の位置と一致させた場合、半値幅(FWHM)が±6°になっており、発光装置2と反射部材3とから放出される光が広がりをもってしまっている。このように、光が広がってしまうのは、発光装置2のレンズ効果パッケージ21に疑似光源が発生することによるものである。
ここで、疑似光源について説明する。LED素子20から放出された光は、レンズ効果パッケージ21を通る時に内部反射と屈折が発生し、あたかもレンズ効果パッケージ21付近から光が放出されているようにみえる(なお、LED素子20は赤外光を発するものなので、肉眼では確認できない)。つまり、レンズ効果パッケージ21が光源として振る舞っているようにみえ、レンズ効果パッケージ21が疑似光源として働くことになる。また、疑似光源は、レンズ効果パッケージ21の複数箇所に表れるが、疑似光源の中心は、レンズ効果パッケージ21の頂点付近となることが多い。
反射面30の焦点Aの位置を、LED素子20の発光面の位置と一致させた場合、光源としてのLED素子20から放出され、反射面30で反射された光は、平行光となって光軸Xと平行に進むことになる。しかし、疑似光源としてのレンズ効果パッケージ21から放出された(ようにみえる)光は、反射面30の焦点Aからずれた位置から放出され、反射面30で反射されるので、平行光とはならず、平行光(光軸X)に対して角度をもって進むことになる。また、光が放出される位置が焦点Aの位置から遠ざかるほど、その位置から放出された光は、反射面30で反射された後、平行光(光軸X)に対して角度をもって進むことになってしまう。したがって、反射面30の焦点Aの位置を、LED素子20の発光面の位置と一致させた場合、疑似光源の中心(レンズ効果パッケージ21の頂点付近)と反射面30の焦点Aとの距離が長くなってしまうので、疑似光源からの光が平行光(光軸X)に対して角度をもってしまい、発光装置2と反射部材3とから放出される光の集光性が悪くなってしまう。
図9および図10に、反射面30の焦点Aを、LED素子20の発光面と疑似光源の中心(レンズ効果パッケージ21の頂点付近)との間に配置した場合のシミュレーション結果を示す。図9は、配光分布を直角座標表示したものであり、図10は、配光分布を極座標等表示したものである。
反射面30の焦点Aの位置を、LED素子20の発光面と疑似光源の中心との間に配置することで、半値幅(FWHM)が±4.5°となり、反射面30の焦点Aの位置を、LED素子20の位置と一致させた場合に比べ、集光性が向上し、所定範囲に均一に光を投射できていることが確認できる。
このように、反射面30の焦点Aを、LED素子20の発光面と疑似光源の中心との間に配置することで、反射面30で反射され平行光に近い光となる光の量を増やすことができる。言い換えると、全体として、光軸Xに対する光の進む方向のずれ幅を最小限に抑えることができる。
次に、本実施の形態の光投射装置1のシミュレーション結果について説明する。
反射部材3の反射面30の焦点Aは、発光装置2のLED素子20の発光面とレンズ効果パッケージ21頂点部との中間に位置している。また、反射部材3と集光レンズ4とで構成される光学系40の焦点は、全て、LED素子20の発光面から1mm以内の距離に位置している。また、光学系40の、集光レンズ34の出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントは、LED素子20の発光面と、LED素子20の発光面から集光レンズ34に向かって発光装置2の全長の1/3の位置との間に位置する。また、反射面30の反射率は95%としてシミュレーションを行っている。
図11および図12に、本実施の形態の光投射装置1のシミュレーション結果を示す。図11は、配光分布を直角座標表示したものであり、図12は、配光分布を極座標等表示したものである。
本実施の形態の光投射装置1においては、±7°の範囲で、光の放射強度が、最大値の80%以上となっている。また、半値幅(FWHM)が±9.4°となっている。したがって、狭い範囲に光を集光することができていることが確認できる。また、この集光した範囲内で均一にムラなく光を投射できていることが確認できる。
このような構成の光投射装置においては、反射面(放物面)30の焦点Aが、発光装置2のLED素子20の発光面とレンズ効果パッケージ21頂点部との間に位置するので、焦点Aは、光源(LED素子20の発光面)とレンズ効果パッケージ21による疑似光源の中心との間に位置することになる。したがって、焦点Aから光源(LED素子20)および/または疑似光源の中心までの距離を短くすることができ、反射面30から、平行に近い状態で(光軸Xに平行に近い向きに)出射される光の量を多くすることができる。したがって、集光性が良く、均一に投射することができる。
なお、LED素子20の発光面から焦点Aまでの距離と、レンズ効果パッケージ21の頂点から焦点Aまでの距離とが等しくなるように焦点Aを設定すると、光源としてのLED素子20から放出され反射面30で反射された光が進む方向と、疑似光源としてのレンズ効果パッケージ21の頂点から放出され反射面30で反射された光が進む方向との、光軸Xに対する角度が等しくなる。よって、LED素子20の発光面から焦点Aまでの距離と、レンズ効果パッケージ21の頂点から焦点Aまでの距離とが等しくなるように焦点Aを設定することで、LED素子20およびレンズ効果パッケージ21の頂点から放出され反射面30で反射された光が進む方向の、光軸Xに対する角度を最小限にすることができる。ただし、光源としてのLED素子20から放出される光と、疑似光源としてのレンズ効果パッケージ21から放出される光の量が等しくない場合もあるので、これらの光の量に応じて、焦点Aの位置は適宜調整すればよい。
また、このような構成の光投射装置においては、反射面30で反射された光を集光する集光レンズ4を備えるので、発光装置2から放出され、反射面30によって平行光に近い状態となった光を、集光レンズ4によって、所定の方向、所定の範囲に向けて集光させることができる。したがって、集光レンズ4がない場合に比べ、光投射装置1の集光性を高めることができ、所定範囲に均一に光を投射することができる。また、反射面30によって、平行光に近い状態の光をつくり、この光を集光レンズ4によって集光することで、所望の範囲に向けて光を集光させることが容易となる。
また、発光装置2から放出され、反射面30に当たらずに集光レンズ4に向かう光は、発光装置2から発散するようにして進むが、この光を集光レンズ4によって集光させることができるので、より光投射装置1の集光性を高めることができる。
また、このような構成の光投射装置においては、反射部材3と集光レンズ4とを備える光学系40の集光レンズ34の出射側から平行光線を入射させて焦点付近でスクリーンを配置した際に光が最も集光するポイントが、LED素子20の発光面と、LED素子20の発光面から集光レンズ34に向かって発光装置2の全長の1/3の位置との間に位置するので、LED素子20から放出される光が、過度に集光あるいは発散され光投射装置1から投射されるのを防ぎ、所望の位置および所望の範囲における集光性を高め、より均一に光を投射することができる。
1 光投射装置
2 発光装置
3 反射部材
4 集光レンズ
20 LED素子
21 レンズ効果パッケージ
30 反射面(放物面)
40 光学系

Claims (5)

  1. LED素子とレンズ効果パッケージとを備える発光装置と、この発光装置からの光を反射する放物面を備える反射部材と、を備える光投射装置であって、
    前記放物面の焦点が、前記LED素子の発光面と前記レンズ効果パッケージによる疑似光源の中心との間に位置することを特徴とする光投射装置。
  2. 前記発光装置から放出された光および前記発光装置から放出され前記放物面で反射された光を集光する集光レンズを備え、
    前記集光レンズの焦点位置はLED素子の発光面の背面側に位置するように、前記集光レンズのパワーが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光投射装置。
  3. 前記反射部材と前記集光レンズとを備える光学系の焦点が、前記LED素子の発光面と前記放物面の焦点との間に位置することを特徴とする請求項2に記載の光投射装置。
  4. 前記反射部材と前記集光レンズとを備える光学系の焦点が、前記LED素子の発光面と、前記LED素子の発光面から前記集光レンズに向かって前記発光装置の全長の1/3の位置との間に位置することを特徴とする請求項2に記載の光投射装置。
  5. 前記集光レンズはフレネルレンズであることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の光投射装置。
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