JP2018092403A - 診断装置、および、診断方法 - Google Patents

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秀享 三宅
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博司 中谷
俊也 丸地
Shunya Maruchi
俊也 丸地
直哉 大西
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直哉 大西
裕二 梅田
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裕二 梅田
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Abstract

【課題】制御装置についてより高精度な診断を行うこと。
【解決手段】実施形態の診断装置は、診断対象である制御装置の入出力データに関する基準値である入出力データ基準値、および、制御装置の動作についての観測データとして少なくとも処理時間以外の情報を含むサイドチャネル情報に関する基準値であるサイドチャネル情報基準値を記憶する基準値データ記憶部と、制御装置の観測データとして入出力データを取得するとともに、制御装置の観測データとしてサイドチャネル情報を取得または算出する観測部と、基準値データ記憶部に記憶された入出力データ基準値に基づいて観測データの入出力データを診断するとともに、基準値データ記憶部に記憶されたサイドチャネル情報基準値に基づいて観測データのサイドチャネル情報を診断する診断部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、診断装置、および、診断方法に関する。
近年、FA(ファクトリーオートメーション)等の分野における制御装置(制御システム)は、汎用技術、標準技術、ネットワーク技術の採用等にともない、従来から必要とされていた故障に備える機能安全性だけでなく、コンピュータウイルスや不正アクセスなどのサイバー攻撃に備えるセキュリティ性も求められている。
例えば、制御装置に脆弱性が発見された場合、制御装置のプログラムを更新することにより、セキュリティ性を高めることができる。しかし、制御装置のプログラムを更新すると、機能安全性に影響を与える可能性があるので、プログラム更新後に診断が必要となる。
そのような診断の従来技術としては、例えば、制御装置における各処理がそれぞれ予め定められた時間内に完了しているか否かを判定するものがあった。
特開2016−31623号公報
しかしながら、制御装置における各処理がそれぞれ予め定められた時間内に完了していても、機能安全性の面で問題がある場合もある。そこで、より高精度な診断が求められている。
実施形態の診断装置は、診断対象である制御装置の入出力データに関する基準値である入出力データ基準値、および、制御装置の動作についての観測データとして少なくとも処理時間以外の情報を含むサイドチャネル情報に関する基準値であるサイドチャネル情報基準値を記憶する基準値データ記憶部と、制御装置の観測データとして入出力データを取得するとともに、制御装置の観測データとしてサイドチャネル情報を取得または算出する観測部と、基準値データ記憶部に記憶された入出力データ基準値に基づいて観測データの入出力データを診断するとともに、基準値データ記憶部に記憶されたサイドチャネル情報基準値に基づいて観測データのサイドチャネル情報を診断する診断部と、を備える。
図1は、第1の実施形態の診断装置等の構成図である。 図2は、第1の実施形態のサイドチャネル情報の構成図である。 図3は、第1の実施形態の診断装置による診断処理を示すフローチャートである。 図4は、第2の実施形態の診断装置等の構成図である。 図5は、第2の実施形態のサイドチャネル情報の構成図である。 図6は、第3の実施形態の診断装置等の構成図である。 図7は、第3の実施形態の診断装置による第1の基準値作成処理を示すフローチャートである。 図8は、第3の実施形態の診断装置による第2の基準値作成処理を示すフローチャートである。 図9は、第4の実施形態の診断装置等の構成図である。 図10は、第4の実施形態の診断装置による診断処理とユーザ端末による表示処理を示すフローチャートである。 図11は、診断装置の構成のバリエーションを示す図である。
以下、添付の図面を用いて、第1の実施形態〜第4の実施形態の診断装置、および、診断方法等について説明する。なお、第2の実施形態以降において、それまでの実施形態と重複する事項の説明は、適宜省略する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態の診断装置2等の構成図である。この第1の実施形態では、制御システムSのシンプルな構成例として、診断対象とする制御装置1と、その制御装置1に接続されたセンサ装置13および被制御装置14を備えるシステムを考える。それらの接続媒体は、例えば、フィールドネットワークであるが、これに限らない。
制御装置1は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)などの制御用コントローラである。また、センサ装置13は、制御対象設備の状態や環境等をセンシングし、入力信号11を出力するセンサ等である。また、被制御装置14は、制御装置1からの出力信号12により動作するアクチュエータ等である。制御装置1は、センサ装置13から入力信号11を受け、制御装置1に実装されたプログラムを実行し、その演算結果として出力信号12を制御対象である被制御装置14へ出力する。
診断装置2は、制御装置1の動作を診断することを目的としたコンピュータ装置であり、観測部21、観測データ記憶部22、基準値データ記憶部23、診断部24を備える。これらの各部は、同一のハードウェア部品として構成されてもよいし、別々のハードウェア部品として構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアによって実現されてもよい。また、各部それぞれが演算機能を持ち自身の制御・管理を行ってもよいし、診断装置2に設けられた演算機能が各部を制御・管理する構成でもよい。
観測部21は、制御装置1とセンサ装置13の間の部分に接続され、センサ装置13から制御装置1への入力信号11を観測する機能を備える。また、観測部21は、制御装置1と被制御装置14の間の部分に接続され、制御装置1から被制御装置14への出力信号12を観測する機能を備える。
なお、観測部21は、センサ装置13に接続されて入力信号11を観測する構成でもよいし、また、被制御装置14に接続されて出力信号12を観測する構成でもよい。また、入力信号11、出力信号12はアナログ信号でもデジタル信号でもよいが、第1の実施形態では、それらについて診断装置2内部で扱う信号はデジタル信号であるものとして説明する。入力信号11、出力信号12がアナログ信号である場合には、診断装置2の外部または内部にAD(Analog-to-Digital)変換器を設ければよい。
観測部21は、さらに、制御装置1に直接または間接的に接続され、制御装置1の挙動を示すサイドチャネル情報を観測(取得または算出)する機能を備える。ここで、サイドチャネル情報とは、制御装置1の動作についての観測データ(観測されたデータ)として少なくとも処理時間以外の情報を含む情報である。サイドチャネル情報は、入出力データ(入力信号11、出力信号12)は含まない。サイドチャネル情報としては、例えば、制御装置1の処理時間情報、処理シーケンス情報、消費電力情報などがあるが、処理時間情報以外の情報を少なくとも1つ以上含む。処理時間情報とは、制御装置1における各処理に要する時間に関する情報である。処理シーケンス情報とは、制御装置1によって実行される処理の順番を示す情報である。消費電力情報とは、制御装置1によって消費される電力の情報である。
高い機能安全性を有する制御装置1では、セーフティ機能としてWDT(Watch Dog Timer)機能や、シーケンスモニタ機能を備えていることが一般的であり、その場合、観測部21は、処理時間情報や処理シーケンス情報を制御装置1から取得可能である。なお、制御装置1がWDT機能やシーケンスモニタ機能を持たない場合は、観測部21が制御装置1のサイドチャネル情報を観測する機能を備えるようにする。
観測データ記憶部22は、観測部21によって観測した、制御装置1への入力信号11とそれに対応する出力信号12からなる入出力データ221、および、サイドチャネル情報222を記憶する。第1の実施形態では、サイドチャネル情報222として、図2(a)に示すように制御装置1の処理時間情報と処理シーケンス情報を用いる構成について説明するが、図2(b)のように処理シーケンス情報のみとする構成でもよい。なお、観測データ記憶部22内の情報(入出力データ221、サイドチャネル情報222)を、以下では単に「観測データ」という場合がある。
図1に戻って、基準値データ記憶部23は、入出力データ221に関する診断用の基準値である入出力データ基準値231、および、サイドチャネル情報222に関する診断用の基準値であるサイドチャネル情報基準値232を記憶する。これらの基準値は、基準値データ記憶部23にあらかじめ保存されていてもよいし、あるいは、診断装置2の外部から基準値データ記憶部23にデータを書き込みできる機構があって外部から書き込むことにより基準値データ記憶部23に保存するようにしてもよい。また、これら基準値は、所定値そのものでもよいし、所定値以下または所定値以上という条件でもよいし、Window WDTのように上限値と下限値の幅を持った範囲値であってもよい。なお、処理シーケンス情報に関するサイドチャネル情報基準値232は、制御装置1における処理(並列処理でもよい。)の実行順序である。また、基準値データ記憶部23内の情報(入出力データ基準値231、サイドチャネル情報基準値232)を、以下では単に「基準値データ」という場合がある。
診断部24は、基準値データ記憶部23に記憶された入出力データ基準値231に基づいて入出力データ221を診断するとともに、基準値データ記憶部23に記憶されたサイドチャネル情報基準値232に基づいてサイドチャネル情報222を診断する機能を備える。この診断部24での診断機能は、単純な比較機能であってもよいし、統計処理や機械学習を用いた解析機能であってもよい。診断部24は、診断の結果、診断結果25を出力する。診断結果25は、診断装置2が備える表示部(不図示)に表示されてもよいし、専用の記憶部(不図示)に保存されてもよいし、診断装置2の外部に出力されてもよい。
次に、第1の本実施形態における診断装置2等の動作について説明する。第1の実施形態では、診断装置2が、制御装置1の挙動を観測し、観測データを基準値データと比較することで適合性を診断する。
図3は、第1の実施形態の診断装置2による診断処理を示すフローチャートである。まず、診断装置2が起動すると、観測部21が入力信号11の受信待ち状態となる(ステップS1)。制御装置1が動作を開始し、センサ装置13から入力信号11が出力されると、観測部21は、入力信号11を取得し(ステップS2)、入力信号11を観測データ記憶部22に入出力データ221の一部として保存する(ステップS3)。
また、観測部21は、入力信号11を取得し始めた直後に制御装置1におけるサイドチャネル情報222の観測を開始し、同時に出力信号12の受信待ち状態となる。観測部21は、サイドチャネル情報222を観測(取得または算出)すると(ステップS4)観測データ記憶部22に保存し(ステップS5)、出力信号12を取得すると(ステップS6)観測データ記憶部22に保存する(ステップS7)。
診断に必要となる観測データが観測データ記憶部22に揃うと、診断部24は、観測データを、基準値データ記憶部23に保存されている基準値データと比較することで、診断処理を実行する(ステップS8)。例えば、診断部24は、サイドチャネル情報222として処理時間情報を用いる場合、制御装置1から取得または観測部21で測定した処理時間が、基準値データ記憶部23に保存されている処理時間情報基準値(サイドチャネル情報基準値232)の条件に適合しているかどうかを判定する。また、診断部24は、サイドチャネル情報222として処理シーケンス情報を用いる場合、制御装置1から取得または観測部21で測定した処理シーケンス情報と、基準値データ記憶部23に保存されている処理シーケンス情報基準値(サイドチャネル情報基準値232)が一致しているかどうかを判定する。診断部24は、診断処理が完了すると最終的に診断結果25を出力する。
なお、観測データおよび基準値データは、センサ装置13からの入力信号11の時間変化を含んだ時系列データであってもよい。その場合、診断装置2は、入力信号11の時間変化に対応した出力信号12およびサイドチャネル情報222を観測し、所定の時間長における時系列の入出力データを、時間変化の基準値データと比較することで診断する。
また、基準値データ記憶部23は、入出力データ基準値231、および、サイドチャネル情報基準値232の少なくとも一方について、複数の値を記憶するようにしてもよい。例えば、機能安全性のための基準値とセキュリティ性のための基準値とを異ならせたほうがよいこともあるからである。そのため、基準値を複数設定しておくことで、機能安全性を優先する診断とセキュリティ性を優先する診断とで、基準値を切り替えることで、別々の基準値を用いることができる。
このようにして、第1の実施形態の診断装置2によれば、処理時間情報以外の情報を含むサイドチャネル情報について観測データと基準値データを比較して診断することで、従来よりも高精度に診断できる。例えば、サイドチャネル情報として処理時間情報と処理シーケンス情報について診断すれば、処理時間情報によって制御装置1が設定された処理時間で動作することを診断できるだけでなく、制御装置1が正しい処理シーケンスで動作することも診断できるようになり、信頼性のより高い診断結果25を得ることができる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態の診断装置2等について説明する。第1の実施形態では、サイドチャネル情報222として、処理時間情報と処理シーケンス情報を用いた。この第2の実施形態では、サイドチャネル情報222として、図5(a)に示すように制御装置1の消費電力情報を用いる構成について説明する。なお、図5(b)に示すように、処理時間情報や処理シーケンス情報と組み合わせて消費電力情報を使用してもよい。
図4は、第2の実施形態の診断装置2等の構成図である。一般的に、制御装置1は消費電力測定機能を備えていないため、制御装置1の消費電力を測定するためには、オシロスコープ等の測定機器が必要である。図4に示した例では、診断装置2は、制御装置1と観測部21の間の部分に消費電力測定部26を備える。なお、消費電力測定部26は、観測部21内に組み込まれてもよいし、診断装置2の外部にあってもよい。消費電力測定部26は、アナログ信号である消費電力を測定し、測定結果をAD変換器等によりデジタルデータとして出力する機能を備える。
なお、制御装置1の消費電力を測定する際に、接触モニタリングの場合は上述のようにオシロスコープ等の測定機器を用い、非接触モニタリングの場合は磁界や電界をセンシング可能なプローブ等を備えた電磁波測定機器を用いる。また、制御装置1が消費電力を測定して出力する機能を備えていれば、診断装置2は、消費電力測定部26を必要とせず、第1の実施形態と同様の構成でよい。その場合、診断装置2の観測部21は制御装置1から消費電力情報を受け取ることができる。
次に、第2の実施形態の診断装置2等の動作について説明する。一般に、電気を動力として動作するデバイスは原理的に処理内容によって消費電力が変動する。CPUによる演算であれば演算内容に応じた消費電力変動が観測され、アクチュエータの駆動であれば動作内容に応じた消費電力変動が観測できる。
図4の構成例では、消費電力測定部26は、制御装置1が動作する際の消費電力を測定し、デジタル化された消費電力情報を観測部21へ出力する。観測部21は、受信した消費電力情報をサイドチャネル情報222として観測データ記憶部22へ保存する。サイドチャネル情報222として消費電力情報を利用する場合の診断において、診断部24は、消費電力測定部26で測定した消費電力情報が、基準値データ記憶部23に保存された消費電力情報基準値(サイドチャネル情報基準値232の一部)の条件に適合しているかどうかを検査する。例えば、消費電力情報基準値は制御装置1の安全動作保証消費電力範囲であって、診断部24は、測定した消費電力がその範囲に収まっているかどうかを検査すればよい。また、消費電力情報基準値は正常動作時の消費電力波形と消費電力波形の一致度の条件であって、診断部24は、測定した消費電力波形データと正常動作時の消費電力波形データの一致度を計算し、一致度の条件に適合しているかどうかを検査してもよい。診断部24は、診断処理が完了すると最終的に診断結果25を出力する。
第2の実施形態によれば、診断装置2が制御装置1の消費電力情報を取得できる機能を有する。これにより、第1の実施形態で説明した処理時間や処理シーケンス情報といった時間軸方向の情報を利用した診断とは異なる観点での診断が可能となる。消費電力情報を取得できることによって、例えば、消費電力の上限値に制約がある場合の適合性診断が可能になったり、正常動作時の消費電力波形との一致度からより詳細な異常検出が可能となったりする。また、処理時間が正常であっても、CPUの動作周波数が大幅に上がっていれば、この消費電力情報を用いた診断により発見することができる。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態の診断装置2等について説明する。図6は、第3の実施形態の診断装置2等の構成図である。この第3の実施形態では、第1の実施形態と比較して、診断装置2は、観測データ記憶部22と基準値データ記憶部23の間の部分に基準値設定部27を備えている。
基準値設定部27は、観測データ記憶部22の入出力データ221に基づいて入出力データ基準値231を作成して基準値データ記憶部23に記憶させるとともに、観測データ記憶部22のサイドチャネル情報222に基づいてサイドチャネル情報基準値232を作成して基準値データ記憶部23に記憶させる。このように観測データに基づいて基準値データを作成する際、基準値設定部27は、観測データの値そのものを基準値データとしてもよいし、あるいは、所定の算出式または統計処理を用いて基準値データを作成してもよい。基準値設定部27は、例えば、観測データのプラスマイナスα%(αはユーザが任意に設定可能)の範囲値に変換した基準値データを作成してもよいし、測定した複数の観測データの統計値(平均値等)を計算して基準値データを作成してもよい。
次に、第3の実施形態の診断装置2等の動作について説明する。第3の実施形態では、診断装置2は、例えば、第1、第2の実施形態で説明した診断機能を実施するモードとは別に、基準値作成モードが定義され、両者のモード切り替え機能が設けられ、正常動作している制御装置1から取得した観測データから基準値データを作成する。
診断装置2が基準値作成モードにおいて観測データから基準値データを作成する処理について、図7を用いて説明する。図7は、第3の実施形態の診断装置2による第1の基準値作成処理を示すフローチャートである。
まず、診断装置2が起動すると、観測部21が入力信号の受信待ち状態となる(ステップS11)。制御装置1が動作を開始し、センサ装置13から入力信号11が出力されると、観測部21は、入力信号11を取得し(ステップS12)、入力信号11を観測データ記憶部22に保存する(ステップS13)。その後、基準値設定部27は、その入力信号11を用いて入出力データ基準値231のうちの入力データ基準値を作成し、基準値データ記憶部23に保存する(ステップS14)。
また、観測部21は、サイドチャネル情報222を観測(取得または算出)し(ステップS15)、サイドチャネル情報222を観測データ記憶部22に保存する(ステップS16)。その後、基準値設定部27は、そのサイドチャネル情報222を用いてサイドチャネル情報基準値232を作成し、基準値データ記憶部23に保存する(ステップS17)。
また、観測部21は、出力信号12を取得し(ステップS18)、出力信号12を観測データ記憶部22に保存する(ステップS19)。その後、基準値設定部27は、その出力信号12を用いて入出力データ基準値231のうちの出力データ基準値を作成し、基準値データ記憶部23に保存する(ステップS20)。診断装置2は、これらの処理を繰り返すことで、基準値データを作成して基準値データ記憶部23に保存する。
また、診断装置2は次のような図8の処理によって基準値を作成してもよい。図8は、第3の実施形態の診断装置による第2の基準値作成処理を示すフローチャートである。
まず、診断装置2が起動すると、観測部21が入力信号の受信待ち状態となる(ステップS21)。制御装置1が動作を開始し、センサ装置13から入力信号11が出力されると、観測部21は、入力信号11を取得し(ステップS22)、入力信号11を観測データ記憶部22に保存する(ステップS23)。
また、観測部21は、サイドチャネル情報222を観測(取得または算出)し(ステップS24)、サイドチャネル情報222を観測データ記憶部22に保存する(ステップS25)。
また、観測部21は、出力信号12を取得し(ステップS26)、出力信号12を観測データ記憶部22に保存する(ステップS27)。
このようなステップS22〜S27を繰り返し、観測データが観測データ記憶部22に所定量以上保存された後に、ステップS28、S29の処理が実行される。
ステップS28において、基準値設定部27は、入出力データ221を用いて入出力データ基準値231を作成し、基準値データ記憶部23に保存する。また、ステップS29において、基準値設定部27は、サイドチャネル情報222を用いてサイドチャネル情報基準値232を作成し、基準値データ記憶部23に保存する。
このようにして、診断装置2は、観測データを用いて基準値データを作成し、基準値データ記憶部23に保存することができるので、実態にあった基準値データを作成できるとともに、基準値データをユーザが別途作成する場合に比べて人的コストを削減できる。
なお、診断装置2が何らかのユーザインタフェース(入力部)を備えており、ユーザがそのユーザインタフェースを用いて指定した任意のタイミングで、その時点の観測データ記憶部22の観測データを用いて基準値データを作成して基準値データ記憶部23に保存するようにしてもよい。
また、基準値データを作成する際に用いられる観測データは、必ずしも正常系の観測データに限定されず、異常系の観測データであってもよい。異常系の観測データを用いて基準値データを作成することで、例えば、制御装置1の安全機能が正しく動くかどうかを検証するために、意図的に異常動作が起こるような入力信号を入力して安全停止することを確認するテストなどにも対応可能となる。
また、制御装置1の実際の動作時の観測データをベースに基準値データを作成できるので、プログラム更新前の正常動作時のデータとプログラム更新後の動作時のデータを比較することができるようになるため、制御装置1のプログラム更新前後の影響診断が可能となる。
また、観測データ記憶部22に観測データを保存することで、診断結果25に異常がある場合等に、観測データを見ることで異常個所の特定のための手がかりにすることができるので、制御システムSの改修コストの削減効果も期待できる。
<第4の実施形態>
次に、図9、図10を参照して、第4の実施形態の診断装置2等について説明する。図9は、第4の実施形態の診断装置2等の構成図である。第4の実施形態では、第3の実施形態と比較して、診断装置2による診断結果をユーザ端末3で見ることができる点で相違する。
診断装置2は、ユーザ端末3などの外部装置とデータの送受信を行う通信部28を備える。通信部28は、観測データ記憶部22、基準値データ記憶部23、診断部24のいずれか、もしくは全てと接続され、観測データや基準値データ、診断結果25を読み出してユーザ端末3へ送信したり、ユーザ端末3から基準値データを受信して基準値データ記憶部23へ書き込んだりする機能を備える。
ユーザ端末3は、コンピュータ装置であり、表示部31を備える。ユーザ端末3は、診断装置2に直結されていてもよいし、インターネットなどの汎用のネットワーク4を介して診断装置2に接続されていてもよい。また、ユーザ端末3が制御装置1に接続され、ユーザ端末3から制御装置1の情報をモニタリングしたり、ユーザ端末3上のエンジニアリングツールなどにより制御装置1の制御を行ったりするようにしてもよい。
次に、図10を参照して、診断装置2による診断処理とユーザ端末3による表示処理について説明する。図10は、第4の実施形態の診断装置2による診断処理とユーザ端末3による表示処理を示すフローチャートである。診断装置2による診断実行の処理については第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
診断装置2において診断部24が診断を実行して(ステップS31)診断結果25を出力すると、通信部28は診断結果25をユーザ端末3へ送信する(ステップS32)。ユーザ端末3は、診断結果25を受信し(ステップS33)、診断結果25を表示部31に表示する(ステップS34)。
このようにして、第4の実施形態によれば、診断装置2による診断結果25をユーザ端末3で見ることができる。また、診断装置2は、通信部28を用いて、診断結果25だけでなく、観測データ記憶部22に保存された観測データや、基準値データ記憶部23に保存された基準値データをユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3でそれらを表示部31に表示するようにしてもよい。そうすれば、診断結果25が異常であった場合などに、制御装置1の異常個所の特定等に観測データや基準値データを利用できる。
また、ユーザ端末3から診断装置2に基準値データを送信して、診断装置2は通信部28によってその基準値データを受信して基準値データ記憶部23に書き込むようにしてもよい。そうすれば、ユーザ端末3から診断装置2の制御を行えるようになり、利便性が高くなる。
<その他の実施形態>
次に、診断装置2を実施するためのその他の構成のバリエーションについて説明する。図11は、診断装置2の構成のバリエーションを示す図である。上述の第1〜第4の実施形態では、図11(a)に示すように、診断装置2は、制御装置1とセンサ装置13の間の部分から入力信号11を取得し、また、制御装置1と被制御装置14の間の部分から出力信号12を取得し、さらに、制御装置1のサイドチャネル情報222を観測(取得または算出)するものとした。
一方、例えば、図11(b)に示すように、診断装置2は、入力信号11、出力信号12、および、サイドチャネル情報のすべてを制御装置1から取得するようにしてもよい。あるいは、図11(c)に示すように、診断装置2は、制御装置1の内部に存在し、制御装置1の構成要素であるMPU(Micro-Processing Unit)102やI/F101と接続され、入力信号11、出力信号12、サイドチャネル情報222を取得するようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本実施形態の診断装置2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができる。また、本実施形態の診断装置2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
1 制御装置
101 I/F
102 MPU
11 入力信号
12 出力信号
13 センサ装置
14 被制御装置
2 診断装置
21 観測部
22 観測データ記憶部
221 入出力データ
222 サイドチャネル情報
23 基準値データ記憶部
231 入出力データ基準値
232 サイドチャネル情報基準値
24 診断部
25 診断結果
26 消費電力測定部
27 基準値設定部
28 通信部
3 ユーザ端末
31 表示部
4 ネットワーク

Claims (10)

  1. 診断対象である制御装置の入出力データに関する基準値である入出力データ基準値、および、前記制御装置の動作についての観測データとして少なくとも処理時間以外の情報を含むサイドチャネル情報に関する基準値であるサイドチャネル情報基準値を記憶する基準値データ記憶部と、
    前記制御装置の観測データとして入出力データを取得するとともに、前記制御装置の観測データとしてサイドチャネル情報を取得または算出する観測部と、
    前記基準値データ記憶部に記憶された入出力データ基準値に基づいて前記観測データの入出力データを診断するとともに、前記基準値データ記憶部に記憶されたサイドチャネル情報基準値に基づいて前記観測データのサイドチャネル情報を診断する診断部と、を備える診断装置。
  2. 前記サイドチャネル情報は、前記制御装置によって実行される処理の順番を示す情報である処理シーケンス情報である、請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記サイドチャネル情報は、前記制御装置によって消費される電力の情報である消費電力情報である、請求項1に記載の診断装置。
  4. 前記入出力データは、所定の時間長における時系列の入出力データである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の診断装置。
  5. 前記基準値データ記憶部は、前記入出力データ基準値、および、前記サイドチャネル情報基準値の少なくとも一方について、複数の値を記憶する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の診断装置。
  6. 前記制御装置の観測データの前記入出力データと前記サイドチャネル情報を記憶する観測データ記憶部を、さらに備える、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の診断装置。
  7. 前記制御装置の観測データの入出力データに基づいて前記入出力データ基準値を作成して前記基準値データ記憶部に記憶させるとともに、前記制御装置の観測データのサイドチャネル情報に基づいて前記サイドチャネル情報基準値を作成して前記基準値データ記憶部に記憶させる基準値設定部を、さらに備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の診断装置。
  8. 前記基準値設定部は、所定の算出式または統計処理を用いて、前記制御装置の観測データの入出力データに基づいて前記入出力データ基準値を作成し、前記制御装置の観測データのサイドチャネル情報に基づいて前記サイドチャネル情報基準値を作成する、請求項7に記載の診断装置。
  9. 前記診断部による診断結果を外部のユーザ端末に送信する通信部を、さらに備える請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の診断装置。
  10. 診断対象である制御装置の入出力データに関する基準値である入出力データ基準値、および、前記制御装置の動作についての観測データとして少なくとも処理時間以外の情報を含むサイドチャネル情報に関する基準値であるサイドチャネル情報基準値を記憶する基準値データ記憶部を備える診断装置による診断方法であって、
    前記制御装置の観測データとして入出力データを取得するとともに、前記制御装置の観測データとしてサイドチャネル情報を取得または算出する観測ステップと、
    前記基準値データ記憶部に記憶された入出力データ基準値に基づいて前記観測データの入出力データを診断するとともに、前記基準値データ記憶部に記憶されたサイドチャネル情報基準値に基づいて前記観測データのサイドチャネル情報を診断する診断ステップと、を含む診断方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018094204A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社大一商会 遊技機
CN111427305A (zh) * 2020-03-29 2020-07-17 博智安全科技股份有限公司 针对西门子plc漏洞挖掘的方法

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