JP2018091414A - Flexible meshing-type gear unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、撓み噛合い式歯車装置に関する。 The present invention relates to a flexure meshing gear device.
以前より、撓み歯車を備えた撓み噛合い式の歯車装置が知られている(例えば、特許文献1の図2参照)。
この撓み噛合い式歯車装置は、撓み変形可能な外歯歯車と、外歯歯車を撓み変形させる伝動軸と、外歯歯車に噛み合う二つの内歯歯車と、伝動軸にトルクを与えるモーターとを備えている。
そして、モーターが駆動すると、伝動軸が外歯歯車に対して内側から周期的な撓み変形を付与し、固定されていない一方の内歯歯車に伝動軸よりも減速された回転動作が付与される。
DESCRIPTION OF RELATED ART For a long time, the bending meshing type gear apparatus provided with the bending gear is known (for example, refer FIG. 2 of patent document 1).
This flexure meshing gear device includes an external gear that can be flexibly deformed, a transmission shaft that bends and deforms the external gear, two internal gears that mesh with the external gear, and a motor that applies torque to the transmission shaft. I have.
When the motor is driven, the transmission shaft imparts periodic bending deformation to the external gear from the inside, and one of the unfixed internal gears is imparted with a rotational operation that is decelerated from the transmission shaft. .
このような歯車機構は、円滑な噛み合い動作を行うために、動作を行う各部材間に潤滑剤が供給される。
しかしながら、上記従来の歯車機構は、駆動により潤滑剤が移動を生じて部材間の潤滑性に低下を生じるおそれがあった。
In such a gear mechanism, in order to perform a smooth meshing operation, a lubricant is supplied between the members that perform the operation.
However, in the conventional gear mechanism, there is a possibility that the lubricant is moved by driving and the lubricity between members is lowered.
本発明は、潤滑性に優れる撓み噛合い式歯車装置を提供することを目的としている。 An object of the present invention is to provide a flexibly meshing gear device having excellent lubricity.
本発明は、起振体と、前記起振体により撓み変形される外歯歯車と、前記外歯歯車と噛合う第一内歯歯車と、前記第一内歯歯車に対してその軸方向の隣に配置され、前記外歯歯車と噛合う第二内歯歯車と、を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
前記第一内歯歯車は、前記軸方向に沿って前記第二内歯歯車側に延在する延在部を有し、
前記延在部は、前記第一内歯歯車と前記第二内歯歯車の間の隙間の径方向外側に位置する第一延在部と、前記第二内歯歯車の径方向外側に位置する第二延在部と、を有し、
前記第一延在部の最大内径が、前記第二延在部の最小内径より大きい構成である。
The present invention includes an oscillator, an external gear that is bent and deformed by the oscillator, a first internal gear that meshes with the external gear, and an axial direction relative to the first internal gear. A flexibly meshing gear device comprising a second internal gear disposed adjacently and meshing with the external gear,
The first internal gear has an extending portion extending toward the second internal gear along the axial direction;
The extension part is located on the radially outer side of the second internal gear and the first extension part located on the radially outer side of the gap between the first internal gear and the second internal gear. A second extension part,
The maximum inner diameter of the first extending portion is configured to be larger than the minimum inner diameter of the second extending portion.
本発明によれば、装置内の潤滑性の向上を図ることが可能となる。 According to the present invention, it is possible to improve the lubricity in the apparatus.
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[第一の実施の形態]
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置を示す縦断面図である。図2(A)は第一の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置1を回転中心線方向(軸方向)に見た側面図、図2(B)はその部分拡大図である。回転中心線方向Dとは撓み噛合い式歯車装置1の後述する第一内歯歯車11の回転中心線Oに平行な方向とする。
図3は、第一の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置1の歯車周辺の機構を示す分解斜視図である。
[First embodiment]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a flexure meshing gear device according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2A is a side view of the flexure
FIG. 3 is an exploded perspective view showing a mechanism around the gear of the flexible
本発明の第一の実施の形態に係る撓み噛合い式歯車装置1(以下、「歯車装置1」とする)は、入力軸と出力軸とを同軸上に配置して、高い減速比で回転運動を伝達する減速機として使用することができる。
A flexure meshing gear device 1 (hereinafter, referred to as “
歯車装置1は、図1〜図3に示すように、第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12と、撓み歯車としての外歯歯車13と、軸受14と、起振体としての偏心カム15とを備えている。第一内歯歯車11と第二内歯歯車12は回転中心線Oに沿って同軸上に並列し、これらの半径方向の内側に、外歯歯車13、軸受14、偏心カム15が順に配置されている。図3においては、第一内歯歯車11と第二内歯歯車12と外歯歯車13と軸受14の外輪14aのみを示している。
As shown in FIGS. 1 to 3, the
第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12は、剛性を有する円筒状の歯車である。第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12には、それぞれ内周側の全周に渡って歯部11a、12aが設けられている。第一内歯歯車11の歯部11aと、第二内歯歯車12の歯部12aとは、回転中心線Oを中心にほぼ同一半径上に設けられている。第一内歯歯車11の歯数と第二内歯歯車12の歯数とは、異なる値に設定されている。第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12は、典型的には一方が固定され、他方が出力軸(或いは被駆動部材)に連結される。
The first
第一内歯歯車11と第二内歯歯車12のいずれを固定しても良いが、ここでは、第二内歯歯車12が固定される場合を例に説明する。
なお、ここでいう「固定」とは、撓み噛合い式歯車装置1を動力伝達機構として組み込む上位装置が支持構造物によって撓み噛合い式歯車装置1を支持した状態において、当該支持構造物に対して固定されている状態を示す。
Either the first
The term “fixed” as used herein refers to the support structure in a state in which a host device incorporating the flexure
偏心カム15は、剛性を有する剛体であり、回転中心線Oを中心に偏心したカム面15aを有する。カム面15aは、回転中心線Oを中心とした周方向に偏心した曲率を有する一方、回転中心線Oの軸方向には曲率を有さない形状である。カム面15aの軸直角断面形状は、図2(A)に示すように、長軸Laと短軸Lbとを有する楕円に近い形状である。長軸Laの中点と短軸Lbの中点とは回転中心線Oで交差する。長軸Laは、外歯歯車13と第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12とを噛み合わす長さを有する一方、短軸Lbは、外歯歯車13と第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12とを噛み合わない程度に離間させる長さを有する。
The
偏心カム15には、例えば連結孔15bが設けられ、歯車装置1の外部の軸が連結される。偏心カム15は、典型的には入力軸(モーター軸やモーターにより回転駆動を行う軸)に連結される。
The
外歯歯車13は、撓み変形して第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12と噛合う撓み歯車であり、周方向の曲率を変化させる向きに撓み変形可能なように構成されている。外歯歯車13は、筒状の基部13bと、基部13bの外周に設けられた歯部13aとを備えている。歯部13aは、第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12の歯部11a、12aと対向する配置で、基部13bの外周側の全周に渡って設けられている。外歯歯車13は、偏心カム15のカム面15aに沿って変形し、回転を行う偏心カム15の長軸Laの延長線上の部位周辺の範囲が第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12と噛合い、残りの範囲が第一内歯歯車11と第二内歯歯車12から離間して噛合わない状態にされる。
The
軸受14は、外歯歯車13と偏心カム15との間に介在して、外歯歯車13を偏心カム15の偏心したカム面15aに沿った形状に規制しつつ、外歯歯車13と偏心カム15との相対的な回転移動を小さい抵抗で実現するためのものである。軸受14は、例えばローラベアリングであり、円筒状の外輪14aと、複数のローラ14bと、複数のローラ14bの間隔を保持する保持器14cとを有する。軸受14の内輪は、偏心カム15に一体的に設けられている。軸受14の内側には偏心カム15のカム面15aが当接し、軸受14の外側には外歯歯車13の内周面が当接している。
The
外輪14aは、厚み方向に圧縮する力に対しては高い硬度を有する一方、周方向の曲率を変化させる向きには弾性変形可能な部材から構成されている。外輪14aは、複数のローラ14bの転がり抵抗を小さくするために設けられている。外輪14aは、外歯歯車13の内周面に接触して、外歯歯車13と一体的に撓み変形し、外歯歯車13が回転するときには外歯歯車13と一体的に回転する。
The
なお、軸受14は、複数のローラ14bと偏心カム15との間に内輪を有する構成としてもよい。この場合、内輪は偏心カム15のカム面と接触して偏心カム15と一体的に回転する。
The
[潤滑剤の保持構造]
図4は、歯車機構1の第一内歯歯車11及び第二内歯歯車12の回転中心線Oを通過する断面に沿った拡大断面図である。
一般に、撓み噛合い式歯車装置は、動作の際、部材同士で摺動や摩耗を生じる箇所がある場合には、予め、部材と部材との間にグリスや潤滑油等の潤滑剤が塗布又は供給され、動作の円滑化が図られる。
しかしながら、動作が継続して行われると、潤滑剤は流動して潤滑剤が必要な部位から退避し、例えば、外歯歯車13と第一及び第二内歯歯車11,12の噛み合い部の潤滑性が低下するおそれがある。
このため、撓み噛合い式歯車装置1では、前述した第一内歯歯車11と第二内歯歯車12の間に、潤滑剤の保持構造が設けられている。
[Lubricant holding structure]
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view along a cross section passing through the rotation center line O of the first
Generally, in the case of a flexure meshing gear device, when there is a place where sliding or wear occurs between members during operation, a lubricant such as grease or lubricating oil is applied between the members in advance. Supply is made and the operation is facilitated.
However, if the operation is continuously performed, the lubricant flows and retreats from a portion where the lubricant is necessary, for example, lubrication of the meshing portion of the
For this reason, in the flexure
図4に示すように、第一内歯歯車11は、歯部11aを備える本体部110と、本体部110における第二内歯歯車12側の端部から回転中心線方向Dに沿って第二内歯歯車12側に向かって延在する略円筒状の延在部111とを有している。この延在部111の内側が潤滑剤の保持構造となっている。
本体部110と延在部111は、一体的に形成されており、これらの外径は等しく且つ第二内歯歯車12よりも外径が大きい。そして、延在部111は、全体的にその内径が第二内歯歯車12の外径よりも大きく、当該第二内歯歯車12がその内側に配置されている。
As shown in FIG. 4, the first
The
第二内歯歯車12は、回転中心線方向Dについて、第一内歯歯車11の本体部110と幅が等しく、その外径は、回転中心線方向Dの全長に渡って均一である。
そして、第一内歯歯車11の本体部110における第二内歯歯車12側の端面と第二内歯歯車12における第一内歯歯車11側の端面との間には、一定幅の隙間dが形成されている。
The second
A gap d having a constant width is formed between the end surface on the second
延在部111は、第一内歯歯車11と第二内歯歯車12の間の隙間dの径方向外側に位置する第一延在部112と、第二内歯歯車12の径方向外側に位置する第二延在部113とを有している。即ち、第一延在部112は、回転中心線方向Dについて隙間dと同じ幅であり、第二延在部113は、回転中心線方向Dについて第二内歯歯車12と同じ幅である。
The extending
そして、第一延在部112は、その最大内径R1maxが第二延在部113の最小内径R2minより大きく、且つ、第一延在部112の内径は回転中心線方向Dにおける全長に渡って均一である。
これに対して、第二延在部113は、回転中心線方向Dについて内径が一定であって最大内径R2maxとなる部分113aと、回転中心線方向Dについて内径が一定であって最小内径R2minとなる部分113bとから構成されている。
そして、第二延在部113における第一延在部112側の端部の内径が最大内径R2maxであり、第二延在部113の最大内径R2maxと第一延在部112の最大内径R1maxは等しい。また、第二延在部113の最大内径R2maxとなる部分113aと最小内径R2minとなる部分113bとの境界は、回転中心線方向Dに対して垂直な端面となっている。
The first extending
On the other hand, the second extending
The inner diameter of the end portion of the second extending
第一延在部112と第二延在部113の最大内径R2maxとなる部分113aとは内径が等しいことから、これらにより、延在部111の内周面を一周して、半径方向外側に向かって凹となる溝状の領域Mが形成される。
撓み噛合い式歯車装置1の駆動時において、装置内の各所に塗布又は供給される潤滑剤は、回転中心から外側に向かって移動を生じることになるが、延在部111は第二内歯歯車12を囲繞しているので、潤滑剤は溝状の領域Mに捕捉される。
さらに、溝状の領域Mに対して、第二内歯歯車12側には、第二延在部113の最小内径R2minとなる部分113bが存在するので、溝状の領域Mに捕捉された潤滑剤は、延在部111の開口端側への移動が抑制され、溝状の領域M内に保持することができる。
Since the first extending
At the time of driving the flexure
Further, since there is a
なお、第二延在部113の最小内径R2minは、第二内歯歯車12と干渉を生じない範囲で、当該第二内歯歯車12の外径に近い大きさとすることが望ましい。これにより、潤滑剤の通り道を狭小化し、延在部111の開口端側への移動をより低減することができる。
また、撓み噛合い式歯車装置1の回転中心線Oは、必須ではないが、鉛直上下方向に対して傾斜した方向が好ましく、さらに、水平又は略水平状態に向けることがより好ましい。
Note that the minimum inner diameter R2min of the second extending
Further, the rotation center line O of the flexure
[撓み噛合い式歯車装置の動作]
次に、歯車装置1の動作について説明する。前述したように、ここでは、偏心カム15が入力軸(駆動源側)に連結され、第一内歯歯車11が出力軸に連結され、第二内歯歯車12が固定された構成について説明する。また、特に制限されるものではないが、第一内歯歯車11と外歯歯車13との歯数が同数であり、第二内歯歯車12と外歯歯車13との歯数に差があるものとする。なお、第一内歯歯車11と第二内歯歯車12の歯数の関係は逆でも良い。
[Operation of flexible meshing gear unit]
Next, the operation of the
入力軸の回転駆動により偏心カム15が回転すると、軸受14を介して偏心カム15の運動が外歯歯車13に伝わる。外歯歯車13は、固定された第二内歯歯車12に一部が噛合っているので、偏心カム15の回転に追従して外歯歯車13が回転することはなく、外歯歯車13に対して偏心カム15が相対的に回転する運動が得られる。このとき、外歯歯車13は偏心カム15のカム面15aに沿った形状に規制されているため、外歯歯車13は偏心カム15の回転に従って撓み変形する。具体的には、外歯歯車13の曲率が大きくなる部位と曲率が小さくなる部位との位置が、周期的に移動するように変形する。この変形の周期は、偏心カム15の高速な回転周期に比例する。
When the
このように、偏心カム15の回転により外歯歯車13が変形すると、偏心カム15の長軸Laの回転に従って外歯歯車13と第二内歯歯車12との噛合う位置が回転方向に変化する。ここで、外歯歯車13と第二内歯歯車12との歯数に違いがあると、噛合う位置が一周するごとに噛合わされる歯部13a、12aの対応関係がずれていくので、これにより外歯歯車13と第二内歯歯車12との間で相対的な回転が生じる。ここでは、第二内歯歯車12が固定されているので、外歯歯車13に回転が生じる。
例えば、第二内歯歯車12の歯数が102で、外歯歯車13の歯数が100であれば、偏心カム15の回転運動は減速比100:2で減速されて外歯歯車13に伝達される。
As described above, when the
For example, if the number of teeth of the second
一方、外歯歯車13は第一内歯歯車11とも同様に噛合っているため、偏心カム15の回転によって外歯歯車13と第一内歯歯車11との噛合う位置も同様に回転方向に変化する。第一内歯歯車11の歯数と外歯歯車13の歯数とは同数であるので、外歯歯車13と第一内歯歯車11とは相対的に回転移動せずに、外歯歯車13の回転運動が減速比1:1で第一内歯歯車11へ伝達される。これにより、第一内歯歯車11が回転して出力軸から減速された回転運動が出力される。
On the other hand, since the
[撓み噛合い式歯車装置の技術的効果]
上記撓み噛合い式歯車装置1は、第一内歯歯車11が延在部111を有し、当該延在部111は、第一内歯歯車11と第二内歯歯車12の間の隙間dの径方向外側に位置する第一延在部112と、第二内歯歯車12の径方向外側に位置する第二延在部113とを有し、第一延在部112の最大内径R1maxが、第二延在部113の最小内径R2minより大きい。
このため、撓み噛合い式歯車装置1の駆動時において、回転中心から外側に向かって移動を生じる装置内の潤滑剤を、第一延在部112の最大内径R1maxとなる部分が捕捉する。そして、第二内歯歯車12の外側には、第二延在部113の最小内径R2minとなる部分113bが存在するので、捕捉された潤滑剤が延在部111の外側へ移動することを抑制し、潤滑剤を装置内に保持することが可能となる。そして、回転が止まると、保持されていた潤滑剤が噛み合い部に戻る。
従って、撓み噛合い式歯車装置1は、特に、噛み合い部の潤滑性が向上され、高い潤滑性をより長く維持することが可能となる。
[Technical effect of flexure meshing gear]
In the bending
For this reason, when driving the flexure
Therefore, in the flexibly meshing
また、第一内歯歯車11を、当該歯車装置1により入力回転よりも減速された回転を出力する歯車とするようにした場合には、第一延在部112の最大内径R1max内に保持された潤滑剤が第一内歯歯車11の回転により重力で移動させることができ、装置内の潤滑材を要する箇所にその一部を還流させることが可能となる。
Further, when the first
また、第一延在部112の内径を、回転中心線方向Dの全長に渡って一定とした場合には、潤滑剤をより多く保持することができ、高い潤滑性をさらに長く維持することが可能となる。
In addition, when the inner diameter of the first extending
また、第二延在部113が、最小内径R2minとなる部分113bを回転中心線方向Dに沿って一定の範囲で有する構成とした場合には、第一延在部112の最大内径R1maxとなる部分に捕捉された潤滑剤が延在部111の外側へ移動することをさらに抑制し、潤滑剤をより効果的に装置内に保持することが可能となる。
Further, when the second extending
また、第一延在部112の最大内径R1maxと第二延在部113の最大内径R2maxとを等しくした場合には、潤滑剤をより多く保持することができ、高い潤滑性をさらに長く維持することが可能となる。
In addition, when the maximum inner diameter R1max of the
[第二の実施の形態]
前述した図4の潤滑剤の保持構造と異なる他の例について図5に基づいて説明する。この図5では、第一内歯歯車11A及び第二内歯歯車12Aの回転中心線Oを通過する断面に沿った拡大断面図である。
なお、以下の説明では、前述した撓み噛合い式歯車装置1と異なる点のみを主に説明し、共通部分の説明は省略する。また、前述した撓み噛合い式歯車装置1の各構成と同一の構成については同じ符号を使用し、重複する説明は省略する。
[Second Embodiment]
Another example different from the lubricant holding structure shown in FIG. 4 will be described with reference to FIG. FIG. 5 is an enlarged cross-sectional view along a cross section passing through the rotation center line O of the first
In the following description, only differences from the above-described flexure
図5に示すように、第一内歯歯車11Aは、歯部11aを備える本体部110と、本体部110における第二内歯歯車12A側の端部から回転中心線方向Dに沿って第二内歯歯車12側に向かって延在する略円筒状の延在部111Aとを有している。この延在部111Aの内側が潤滑剤の保持構造となっている。
本体部110と延在部111Aは、一体的に形成されており、これらの外径は等しく且つ第二内歯歯車12Aよりも外径が大きい。そして、延在部111Aは、第二内歯歯車12Aが内側に配置されており、延在部111Aの回転中心線方向Dにおける各部の内径は、第二内歯歯車12Aと干渉しない大きさとなっている。
As shown in FIG. 5, the first
The
延在部111Aは、第一内歯歯車11Aと第二内歯歯車12Aの間の隙間dの径方向外側に位置する第一延在部112Aと、第二内歯歯車12Aの径方向外側に位置する第二延在部113Aとを有している。
そして、第一延在部112Aの場合も、その最大内径R1maxが第二延在部113Aの最小内径R2minより大きい。
The extending
Also in the case of the first extending portion 112A, the maximum inner diameter R1max is larger than the minimum inner diameter R2min of the second extending portion 113A.
延在部111Aは、回転中心線方向Dにおける本体部110側(図5左側)の端部の内径が最大内径R1maxとなっている。
また、延在部111Aは、回転中心線方向Dにおける第二内歯歯車12側(図5右側)の端部に、内径が最小内径R2minであって回転中心線方向Dにおける一定の幅で均一となる等径部114Aを有している。
In the extending
Further, the extending
そして、延在部111Aの最大内径R1maxとなる端部から等径部114Aに到るまでの範囲は、第一延在部112Aから第二延在部113Aに渡って、縮径部115Aが形成されている。
この縮径部115Aは、回転中心線方向Dにおける第二内歯歯車12側に向かうにつれて内径が一定割合で漸減している。つまり、縮径部115Aは、断面形状が回転中心線方向Dに対して直線的に傾斜しており、縮径部115Aにおける内周面は円錐面となっている。そして、第一延在部112Aと第二延在部113Aは、この円錐面によって連なっている。
In the range from the end where the maximum inner diameter R1max of the extending
As for this diameter-reduced
第二内歯歯車12Aは、回転中心線方向Dにおける第一内歯歯車11A(図5左側)の端部に、外径が最小であって回転中心線方向Dの一定の範囲で等径となる等径部121Aを有している。
また、第二内歯歯車12Aは、等径部121Aに隣接して回転中心線方向Dにおける第二内歯歯車12A側(図5右側)に、最小の外径から最大の外径に漸増する拡径部122Aを有している。つまり、拡径部122Aは、断面形状が回転中心線方向Dに対して傾斜しており、拡径部122Aにおける外周面は円錐面となっている。
なお、拡径部122Aの最大外径(第二内歯歯車12Aの最大外径でもある)は、前述した延在部111Aの最小内径R2minよりも小さく、第一内歯歯車11Aと第二内歯歯車12Aの相対的な回転に干渉しない。
The second
The second
The maximum outer diameter of the
なお、第一内歯歯車11Aの場合も、第二延在部113Aの最小内径R2minは、第二内歯歯車12Aと干渉を生じない範囲で、当該第二内歯歯車12Aの最大外径に近い大きさとすることが好ましい。
また、第一内歯歯車11A及び第二内歯歯車12Aの場合も、これらの回転中心線Oは、垂直方向に対して傾斜した方向、さらに、水平又は略水平状態に向けることがより好ましい。
Also in the case of the first
Further, also in the case of the first
このように、上記第一内歯歯車11Aの場合も、第一延在部112Aの最大内径R1maxが、第二延在部113Aの最小内径R2minより大きいので、潤滑剤を装置内に保持し、潤滑性の向上及びその維持を図ることが可能である。
また、第二延在部113Aの最小内径R2minとなる等径部114Aを回転中心線方向Dに沿って一定の範囲で有するので、潤滑剤の延在部111Aの外側へ移動を抑制し、潤滑剤をより効果的に装置内に保持することが可能となる。
Thus, also in the case of the first
In addition, since the constant-
さらに、延在部111Aの内周が、第一内歯歯車11Aから第二内歯歯車12A側に向かって、内径が直線的に減少する縮径部115Aを有する構成とした場合には、延在部111A内に捕捉された潤滑剤を第一内歯歯車11A側に戻すことができ、高い潤滑性をさらに長く維持することが可能となる。
Further, when the inner periphery of the extending
さらに、第二内歯歯車12Aの、第一内歯歯車11A側の端部の外径(等径部121Aの外径)よりも、第一内歯歯車11A側とは逆側の端部の外径(最大外径)をより大きくした場合には、潤滑剤をより多く保持することができ、高い潤滑性をさらに長く維持することが可能となる。
Further, the end of the second
[その他]
前述した第一内歯歯車11と第二内歯歯車12は、図4に示すように、それぞれの回転中心線方向Dにおける第二内歯歯車12側(図4右側)の端部の位置を揃えた状態を図示しているが、これに限定されない。即ち、第一内歯歯車11と第二内歯歯車12の端部位置は回転中心線方向Dについて不一致であって、いずれか一方が回転中心線方向Dに沿ってより遠方に延出されていても良い。また、第一内歯歯車11の本体部110と第二内歯歯車12の回転中心線方向Dの幅も等しくしなくとも良い。図5に示した第一内歯歯車11Aと第二内歯歯車12Aも同様である。
[Others]
As shown in FIG. 4, the first
前述した第一内歯歯車11の延在部111における第一延在部112と第二延在部113の境界には、第一内歯歯車11から第二内歯歯車12に向かって内径が漸減する円錐面を設けてもよい。
At the boundary between the first extending
また、第一内歯歯車11及び11Aはいずれも最小内径で等径となる部分を有しているが必須ではない。例えば、第一内歯歯車11及び11Aの内周面全体を一又は複数の円錐面で構成しても良い。
The first
また、図4の構成において、第二内歯歯車12に替えて、第一内歯歯車11側(図4左側)の端部の外径よりも逆側(図4右側)の端部の外径をより大きくした第二内歯歯車を設けても良い。
また、同様に、図5の構成において、第二内歯歯車12Aに替えて、回転中心線方向Dについて全長に渡って外径が均一な第二内歯歯車を設けても良い。
In the configuration of FIG. 4, instead of the second
Similarly, in the configuration of FIG. 5, a second internal gear having a uniform outer diameter over the entire length in the rotation center line direction D may be provided instead of the second
また、潤滑剤は、グリスのようなペースト状のものに限らず、液状のものを使用しても良い。
その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
Further, the lubricant is not limited to a paste-like material such as grease, and a liquid material may be used.
In addition, the details shown in the embodiments can be changed as appropriate without departing from the spirit of the invention.
1 歯車装置(撓み噛合い式歯車装置)
11,11A 第一内歯歯車
11a 歯部
12,12A 第二内歯歯車
12a 歯部
13 外歯歯車
13a 歯部
14 軸受
15 偏心カム(起振体)
110 本体部
111,111A 延在部
112,112A 第一延在部
113,113A 第二延在部
113a 最大内径となる部分
113b 最小内径となる部分
114A 等径部
115A 縮径部
121A 等径部
122A 拡径部
D 回転中心線方向(軸方向)
d 隙間
M 領域
O 回転中心線
R1max,R2max 最大内径
R2min 最小内径
1 Gear device (flexure meshing gear device)
11, 11A First
110
d Gap M Region O Rotation center line
R1max, R2max Maximum inner diameter
R2min Minimum inner diameter
Claims (7)
前記起振体により撓み変形が付与される外歯歯車と、
前記外歯歯車と噛合う第一内歯歯車と、
前記第一内歯歯車に対してその軸方向の隣に配置され、前記外歯歯車と噛合う第二内歯歯車と、
を備えた撓み噛合い式歯車装置であって、
前記第一内歯歯車は、前記軸方向に沿って前記第二内歯歯車側に延在する延在部を有し、
前記延在部は、前記第一内歯歯車と前記第二内歯歯車の間の隙間の径方向外側に位置する第一延在部と、前記第二内歯歯車の径方向外側に位置する第二延在部と、を有し、
前記第一延在部の最大内径が、前記第二延在部の最小内径より大きい撓み噛合い式歯車装置。 A vibrator,
An external gear to which bending deformation is imparted by the vibrator,
A first internal gear that meshes with the external gear;
A second internal gear that is disposed next to the first internal gear in the axial direction and meshes with the external gear;
A flexure meshing gear device comprising:
The first internal gear has an extending portion extending toward the second internal gear along the axial direction;
The extension part is located on the radially outer side of the second internal gear and the first extension part located on the radially outer side of the gap between the first internal gear and the second internal gear. A second extension part,
A flexure meshing gear device in which a maximum inner diameter of the first extending portion is larger than a minimum inner diameter of the second extending portion.
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- 2016-12-05 JP JP2016235580A patent/JP6731835B2/en active Active
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