JP2018085406A - ユニット形コンデンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の出力容量のきめ細かな制御、構成部品の削減による装置のコンパクト化、絶縁媒体量の削減を容易に実現し得るユニット形コンデンサ装置を提供する。【解決手段】 複数のコンデンサ素子を集合することにより構成された3個のコンデンサ11a,11b,11cを単一のコンデンサ容器21内に収容し、全てのコンデンサ11a,11b,11cは、少なくとも1個のコンデンサの電力容量が残余のコンデンサの電力容量と異なるように構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、電力系統の力率改善などに使用されるコンデンサをコンデンサ容器に収容したユニット形コンデンサ装置に関する。
電力系統の力率改善などに使用されるユニット形コンデンサ装置として、本出願人は、例えば、特許文献1で開示された構造のものを先に提案している。
この特許文献1のユニット形コンデンサ装置は、図12および図13に示すように、コンデンサ111a、直列リアクトル112a、制御回路を含む開閉器114aおよび電力ヒューズ115aが順次結線され、直列リアクトル112aと制御回路を含む開閉器114aの間に放電コイル113aの一端が接続された回路と、コンデンサ111b、直列リアクトル112b、制御回路を含む開閉器114bおよび電力ヒューズ115bが順次結線され、直列リアクトル112bと制御回路を含む開閉器114bの間に放電コイル113bの一端が接続された回路の2回路で構成され、母線116に接続されている。なお、電力系統は三相であるため、前述の各回路は三線であるところ、説明を分かり易くするために単線結線で表している。以下も同様である。
コンデンサ111a,111bは、絶縁油を充填したコンデンサ容器121に収容されている。直列リアクトル112a,112bや放電コイル113a,113bは、絶縁油を充填したコイル容器122に収容されている。電力ヒューズ115a,115bおよび制御回路を含む開閉器114a,114bは、制御箱123に収容されている。
このユニット形コンデンサ装置は、前述したコンデンサ容器121の上にコイル容器122を積載し、コンデンサ容器121およびコイル容器122の前面に制御箱123を配置することにより構成されている。なお、この単一のコンデンサ容器121に収容されている2個のコンデンサは、それぞれ複数のコンデンサ素子を集合することにより構成されている。
特許第5131582号公報
ところで、この種のユニット形コンデンサ装置では、近年、電力系統の力率を改善する上で装置の出力容量の変更ができ、きめ細かな制御が必要となり、また、構成部品の削減による装置のコンパクト化、絶縁媒体量の削減が要望されている。
そこで、本発明は前述した課題に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、装置の出力容量の変更、きめ細かな制御、構成部品の削減による装置のコンパクト化、絶縁媒体量の削減を容易に実現し得るユニット形コンデンサ装置を提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明に係るユニット形コンデンサ装置は、複数のコンデンサ素子を集合することにより構成された3個以上のコンデンサを単一のコンデンサ容器に収容し、全てのコンデンサは、少なくとも1個のコンデンサの電力容量が残余のコンデンサの電力容量と異なるように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るユニット形コンデンサ装置では、少なくとも1個のコンデンサの電力容量が残余のコンデンサの電力容量と異なるように構成された3個以上のコンデンサを単一のコンデンサ容器に収容したことにより、電力系統の力率を改善する上でコンデンサ装置の出力容量の変更が可能となる。
本発明において、3個以上のコンデンサを選択的に組み合わせることにより、1個のコンデンサが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位で可変の出力容量を持つユニット形コンデンサ装置が望ましい。
このような構成を採用すれば、1個のコンデンサが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位でユニット形コンデンサ装置の出力容量を可変することができるので、電力系統の力率を改善する上できめ細かな制御を実現することができる。
本発明において、3個以上のコンデンサに対して単一の電力ヒューズを共通接続したユニット形コンデンサ装置が望ましい。
このような構成を採用すれば、3個以上のコンデンサに対して単一の電力ヒューズを共通接続することで、ユニット形コンデンサ装置において部品点数の削減によるコンパクト化を容易に実現することができる。
本発明において、コンデンサが接続された配線を外部に導出するブッシングをコイル容器に配設し、コイル容器外部のブッシング根元部位に電流検出コイルを取り付けたユニット形コンデンサ装置が望ましい。
このような構成を採用すれば、コイル容器外部のブッシング根元部位に電流検出コイルを取り付けることで、電流検出コイルを省スペースおよび簡易配線で設置することができ、その電流検出コイルにより、異常な過電流がユニット形コンデンサ装置に流れていないか容易に監視することができる。
本発明において、コンデンサのうちで最大電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さと、最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサの少なくとも一つの素子集合方向長さとを合致させたユニット形コンデンサ装置が望ましい。
ここで、「最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサの少なくとも一つの素子集合方向長さ」とは、最大電力容量以外の電力容量を持つ一つのコンデンサの素子集合方向長さ以外に、最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサを合計した時の素子集合方向長さを含むことを意味する。
また、「素子集合方向長さ」とは、コンデンサ素子を縦方向に集合させた場合には高さとなり、コンデンサ素子を横方向に集合させた場合には奥行あるいは幅となることを意味する。
このような構成を採用すれば、コンデンサのうちで最大電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さと、最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサの少なくとも一つの素子集合方向長さとを合致させることで、コンデンサ容器に対するコンデンサの占有率を高め、無駄な絶縁媒体量の削減を図ることができる。
本発明において、コンデンサのうち、1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサについて、比率1の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数を、比率4の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数と同一に集合し、比率4の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子のn直列2n並列接続で構成し、比率1の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子の2n直列n並列接続で構成するユニット形コンデンサ装置が望ましい(但し、nは整数)。
このように、1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサについて、比率1の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数と、比率4の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数とを同一に集合すれば、比率1の電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さと、比率4の電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さとを同一にすることができる。
このように、二つのコンデンサの素子集合方向長さの共通化により、コンデンサ容器に対するコンデンサの占有率をより一層高めることができる。その結果、無駄な絶縁媒体量をより一層削減することができる。
また、本発明では、1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサについて、比率4の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子のn直列2n並列接続、例えばn=2とした場合、2直列4並列接続で構成し、比率1の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子の4直列2並列接続で構成すれば、コンデンサの電力容量が出力電圧の二乗に比例することから、比率1の電力容量を持つコンデンサの1直列段にかかる電圧分担を比率4の電力容量を持つコンデンサの半分にすることができる。
このように、コンデンサの電圧分担を半減できることにより、比率1の電力容量を持つコンデンサの使用頻度が高い場合、そのコンデンサの耐久性の向上が図れて長寿命化を実現することが容易となる。
本発明において、コンデンサは、比率1の電力容量を持つコンデンサと、比率2の電力容量を持つコンデンサと、比率4の電力容量を持つコンデンサを含む場合、比率1の電力容量を持つコンデンサと比率4の電力容量を持つコンデンサのそれぞれを2個の分割体に分けて並置し、比率1の電力容量を持つコンデンサの各分割体のコンデンサ素子数と、比率2の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数と、比率4の電力容量を持つコンデンサの各分割体のコンデンサ素子数とを同一に集合したユニット形コンデンサ装置が望ましい。
このような構造を採用すれば、比率1の電力容量を持つコンデンサの各分割体の素子集合方向長さと、比率4の電力容量を持つコンデンサの各分割体の素子集合方向長さとを、比率2の電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さに合わせることで、全てのコンデンサの素子集合方向長さを同一にすることができる。
このように、全てのコンデンサの素子集合方向長さの共通化により、コンデンサ容器に対するコンデンサの占有率をより一層高めることができる。その結果、無駄な絶縁媒体量をより一層削減することができる。
本発明によれば、少なくとも1個のコンデンサの電力容量が残余のコンデンサの電力容量と異なるように構成された3個以上のコンデンサを単一のコンデンサ容器に収容したことにより、ユニット形コンデンサ装置の出力容量の変更が可能となり、3個以上のコンデンサを選択的に組み合わせることにより、1個のコンデンサが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位で出力容量を可変できるのできめ細かな制御を容易に実現することができる。
また、3個以上のコンデンサに対して単一の電力ヒューズを共通接続したことにより、構成部品の削減による装置のコンパクト化を容易に実現でき、コンデンサのうちで最大電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さと、最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサの少なくとも一つの素子集合方向長さとを合致させたことにより、コンデンサ容器に対するコンデンサの占有率を高め、絶縁媒体量を削減できる。
1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサについて、比率4の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子のn直列2n並列接続で構成し、比率1の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子の2n直列n並列接続で構成すれば、比率1の電力容量を持つコンデンサの1直列段にかかる電圧分担を比率4の電力容量を持つコンデンサの半分にできることにより、比率1の電力容量を持つコンデンサ素体の使用頻度が高い場合、そのコンデンサ素体の耐久性の向上が図れて長寿命化を容易に実現することができる。
本発明の実施形態で、(A)はユニット形コンデンサ装置の全体構成を示す正面図、(B)は(A)の側面図である。 図1のユニット形コンデンサ装置の単線結線図である。 図1(B)のコンデンサ容器およびコイル容器を示す拡大図である。 コンデンサ容器に収容された100kvar、200kvarおよび400kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 図4のコンデンサを構成するコンデンサ素子を示す斜視図である。 (A)はコンデンサ素子の2直列4並列接続で構成した400kvar用コンデンサを示す回路図、(B)はコンデンサ素子の4直列2並列接続で構成した100kvar用コンデンサを示す回路図である。 コンデンサ容器に収容された200kvar、400kvarおよび800kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 図4の変形例で、コンデンサ容器に収容された100kvar、200kvarおよび400kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 コンデンサ容器に収容された100kvar、200kvarおよび300kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 図9の変形例で、コンデンサ容器に収容された100kvar、200kvarおよび300kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 コンデンサ容器に収容された200kvar、300kvarおよび400kvarのコンデンサを示す概略構成図である。 従来例で、(A)はユニット形コンデンサ装置の全体構成を示す正面図、(B)は(A)の側面図である。 図12のユニット形コンデンサ装置の単線結線図である。
本発明に係るユニット形コンデンサ装置の実施形態を図面に基づいて以下に詳述する。
以下の実施形態では、例えば3回路のユニット形コンデンサ装置を例示する。図1は、この実施形態のユニット形コンデンサ装置の外観を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。図2は、図1のユニット形コンデンサ装置の単線結線図を示す。なお、この実施形態では、3回路のユニット形コンデンサ装置を例示するが、4回路以上のユニット形コンデンサ装置であってもよい。
同図に示すように、ユニット形コンデンサ装置は、コンデンサ11a,11b,11cを収容して絶縁油等の絶縁媒体を封入したコンデンサ容器21と、直列リアクトル12a,12b,12cや放電コイル13a,13b,13cを収容して絶縁媒体を封入したコイル容器22と、電力ヒューズ15および制御回路を含む開閉器14a,14b,14cを収容した制御箱23とで主要部が構成されている。
このユニット形コンデンサ装置は、前述のコンデンサ容器21の上にコイル容器22を積載し、コンデンサ容器21およびコイル容器22の前面に制御箱23を配置した構造を具備する。コンデンサ11a、直列リアクトル12a、制御回路を含む開閉器14aが順次結線され、直列リアクトル12aと制御回路を含む開閉器14aの間に放電コイル13aの一端が接続された回路と、コンデンサ11b、直列リアクトル12b、制御回路を含む開閉器14bが順次結線され、直列リアクトル12bと制御回路を含む開閉器14bの間に放電コイル13bの一端が接続された回路と、コンデンサ11c、直列リアクトル12c、制御回路を含む開閉器14cが順次結線され、直列リアクトル12cと制御回路を含む開閉器14cの間に放電コイル13cの一端が接続された回路の3回路が単一の電力ヒューズ15に共通接続され、電力ヒューズ15が母線16に接続されている。
この実施形態のユニット形コンデンサ装置は、100kvar、200kvarおよび400kvarの電力容量を持つコンデンサ11a,11b,11c、直列リアクトル12a,12b,12c、放電コイル13a,13b,13cおよび開閉器14a,14b,14cからなる3回路に対して単一の電力ヒューズ15を共通接続した構成としたことから、ユニット形コンデンサ装置において部品点数の削減によるコンパクト化を容易に実現することができる。
なお、この電力ヒューズ15は、3回路の開閉器14a,14b,14cの動作回数分が負荷されることから、その開閉器14a,14b,14cの動作回数に耐え得る高性能なものを採用している。これにより、電力ヒューズ15の長寿命化および交換頻度の低減を図っている。
ここで、図3に示すように、コイル容器22の制御箱23と対向する前面に、コンデンサ11a,11b,11c、直列リアクトル12a,12b,12cおよび放電コイル13a,13b,13cが接続された配線を外部に導出するブッシング18a,18b,18cが設けられている。このブッシング18a,18b,18cは、コイル容器22と制御箱23とを連結する枠状フレーム25に配置されている〔図1(B)参照〕。
この実施形態のユニット形コンデンサ装置では、コイル容器22と制御箱23とを連結する枠状フレーム25内で、コイル容器22の外部に露呈するブッシング18a,18b,18cの根元部位に、異常な過電流を監視するための電流検出コイル17a,17b,17c(図2参照)が取り付けられている。
このように、コイル容器22の外部に露呈するブッシング18a,18b,18cの根元部位に電流検出コイル17a,17b,17cを取り付けたことにより、電流検出コイル17a,17b,17cを省スペースおよび簡易配線で設置することができ、電流検出コイル17a,17b,17cにより、異常な過電流がユニット形コンデンサ装置に流れていないか容易に監視することができる。
一方、このユニット形コンデンサ装置は、図4に示すように、複数のコンデンサ素子11を縦方向に集合したコンデンサ11a,11b,11cを、異なる電力容量、例えば100kvar、200kvarおよび400kvarとしてコンデンサ容器21内に設置して絶縁媒体26を封入した構造を具備する。
100kvar、200kvarおよび400kvarの各コンデンサ11a,11b,11cを構成するコンデンサ素子11は、例えば、アルミニウム等の導電体箔を一対の電極として、複数枚の導電体箔間をフィルム等の誘電体シートにより絶縁した状態で巻回したもので、所定の厚みを有するシート状をなす(図5参照)。
100kvarのコンデンサ11aは、例えば、8個のコンデンサ素子11を集合することにより構成され、200kvarのコンデンサ11bは、4個のコンデンサ素子11を集合することにより構成され、400kvarのコンデンサ11cは、8個のコンデンサ素子11を集合することにより構成されている。
なお、図4において、各コンデンサ11a,11b,11cを構成するコンデンサ素子11同士の電気的接続は、図示省略している。
このユニット形コンデンサ装置では、100kvar、200kvarおよび400kvarの各コンデンサ11a,11b,11cを開閉器14a,14b,14cのオンオフ切り替えにより選択的に組み合わせることにより、1個のコンデンサ11aが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサ11a,11b,11cで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位で出力容量を可変することができる。つまり、出力容量を100kvar単位で100kvarから700kvarまで可変できる。
このようにして、ユニット形コンデンサ装置の出力容量を必要に応じて可変することにより、電力系統での力率を改善する上で、コンデンサ11a,11b,11cの容量調整でもってきめ細かな制御を実現することができる。
このユニット形コンデンサ装置では、100kvar、200kvarおよび400kvarの各コンデンサ11a,11b,11cのうち、1対4の比率で電力容量を持つコンデンサ、つまり、100kvar用コンデンサ11aと400kvar用コンデンサ11cについて、100kvar用コンデンサ11aを構成するコンデンサ素子11の素子数と、400kvar用コンデンサ11cを構成するコンデンサ素子11の素子数とを同一に集合している。
つまり、このユニット形コンデンサ装置では、例えば、8個のコンデンサ素子11を集合した100kvar用コンデンサ11aと、4個のコンデンサ素子11を集合した200kvar用コンデンサ11bと、8個のコンデンサ素子11を集合した400kvar用コンデンサ11cとをコンデンサ容器21に収容して絶縁媒体26を封入した構造を具備する。
これにより、100kvar、200kvarおよび400kvarの各コンデンサ11a,11b,11cをコンデンサ容器21内に設置したユニット形コンデンサ装置では、100kvar用コンデンサ11aの素子集合方向長さである高さHと400kvar用コンデンサ11cの高さHとを同一にすることができる。
このように、ユニット形コンデンサ装置では、100kvar用コンデンサ11aと400kvar用コンデンサ11cの高さHの共通化により、コンデンサ容器21に対するコンデンサ11a,11b,11cの占有率を高めることができる。その結果、無駄な絶縁媒体量の削減を図ることができる。
このユニット形コンデンサ装置では、1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサ、つまり、100kvar用コンデンサ11aと400kvar用コンデンサ11cについて、図6(A)に示すように、400kvar用コンデンサ11cをコンデンサ素子11の2直列4並列接続で構成するのに対して、図6(B)に示すように、100kvar用コンデンサ11aをコンデンサ素子11の4直列2並列接続で構成している。
ここで、コンデンサ11a,11b,11cの電力容量Q[kvar]は出力電圧Vの二乗に比例する(Q=2πfCV2、但し、fは周波数、Cは静電容量)。このことから、400kvar用コンデンサ11cをコンデンサ素子11の2直列4並列接続で構成し、100kvar用コンデンサ11aをコンデンサ素子11の4直列2並列接続で構成したことにより、100kvar用コンデンサ11aの電圧分担を400kvar用コンデンサ11cの電圧分担の半分にすることができる。
このように、100kvar用コンデンサ11aの電圧分担を400kvar用コンデンサ11cの電圧分担の半分にすることができることで、100kvar用コンデンサ11aの使用頻度が高い場合、つまり、電力系統における力率を改善(調整)するために100kvar用コンデンサ11aの開閉器14aのオンオフが頻繁に繰り返される場合、投入回数や課電時間が多くなる100kvar用コンデンサ11aについて、耐久性の向上が図れて長寿命化を容易に実現することができる。
以上の実施形態では、100kvar、200kvarおよび400kvar用コンデンサ11a,11b,11cをコンデンサ容器21内に設置したユニット形コンデンサ装置を例示したが、図7に示すように、200kvar、400kvarおよび800kvar用コンデンサ11d,11c,11eをコンデンサ容器21内に設置して絶縁媒体26を封入したユニット形コンデンサ装置もある。
このユニット形コンデンサ装置では、200kvar、400kvarおよび800kvarの各コンデンサ11d,11c,11eを開閉器のオンオフ切り替えにより選択的に組み合わせることにより、1個のコンデンサ11dが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサ11d,11c,11eで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位で出力容量を可変することができる。つまり、出力容量を200kvar単位で200kvarから1400kvarまで可変できる。
このユニット形コンデンサ装置では、200kvar用コンデンサ11dを2個の分割体11a(図4の100kvar用コンデンサ11aと相当)に分けて並置することで構成し、800kvar用コンデンサ11eを2個の分割体11c(図4の400kvar用コンデンサ11cと相当)に分けて並置することで構成している。
これにより、200kvar用コンデンサ11dの各分割体11aと、400kvar用コンデンサ11cと、800kvar用コンデンサ11eの各分割体11cとを構成するコンデンサ素子11の素子数を同一に集合した構造となる。
この構造により、200kvar用コンデンサ11dの各分割体11aと800kvar用コンデンサ11eの各分割体11cの高さHを400kvar用コンデンサ11cの高さHに合わせることで、200kvar用コンデンサ11dの各分割体11aと400kvar用コンデンサ11cと800kvar用コンデンサ11eの各分割体11cからなる全てのコンデンサ11d,11c,11eの高さHを同一にすることができる。
このように、200kvar用コンデンサ11dの各分割体11aと400kvar用コンデンサ11cと800kvar用コンデンサ11eの各分割体11cからなる全てのコンデンサ11d,11c,11eの高さHの共通化により、コンデンサ容器21に対するコンデンサ11d,11c,11eの占有率をより一層高めることができる。
その結果、無駄な絶縁媒体量をより一層削減することができる。また、全てのコンデンサ11d,11c,11eの高さHの共通化は、コンデンサ11d,11c,11eの生産効率を向上させる点でも有効である。
図4に示す実施形態では、100kvar用コンデンサ11aの高さHと400kvar用コンデンサ11cの高さHとを同一にした場合について説明したが、100kvar、200kvarおよび400kvar用コンデンサ11f,11b,11gをコンデンサ容器21内に設置して絶縁媒体26を封入したユニット形コンデンサ装置は、図8に示すような構造とすることも可能である。
このユニット形コンデンサ装置では、図7の実施形態と同様、100kvar用コンデンサ11fを2個の分割体11h(50kvar用コンデンサ)に分けて並置することで構成し、400kvar用コンデンサ11gを2個の分割体11b(図4の200kvar用コンデンサ11bに相当)に分けて並置することで構成している。
これにより、100kvar用コンデンサ11fの各分割体11hと、200kvar用コンデンサ11bと、400kvar用コンデンサ11gの各分割体11bとを構成するコンデンサ素子11の素子数を同一に集合した構造となる。
この構造により、100kvar用コンデンサ11fの各分割体11hと400kvar用コンデンサ11gの各分割体11bの高さH/2を200kvar用コンデンサ11bの高さH/2に合わせることで、100kvar用コンデンサ11fの各分割体11hと200kvar用コンデンサ11bと400kvar用コンデンサ11gの各分割体11bからなる全てのコンデンサ11f,11b,11gの高さH/2を同一にすることができる。
このように、100kvar用コンデンサ11fの各分割体11hと200kvar用コンデンサ11bと400kvar用コンデンサ11gの各分割体11bからなる全てのコンデンサ11f,11b,11gの高さH/2の共通化により、コンデンサ容器21に対するコンデンサ11f,11b,11gの占有率をより一層高めることができる。
その結果、無駄な絶縁媒体量をより一層削減することができる。また、全てのコンデンサ11f,11b,11gの高さH/2の共通化は、コンデンサ11f,11b,11gの生産効率を向上させる点でも有効である。
図7および図8に示す実施形態では、比率1の電力容量を持つコンデンサと、比率2の電力容量を持つコンデンサと、比率4の電力容量を持つコンデンサからなる3個のコンデンサについて説明したが、比率1の電力容量を持つコンデンサと、比率2の電力容量を持つコンデンサと、比率4の電力容量を持つコンデンサと、それ以外の比率の電力容量を持つコンデンサも含む4個以上のコンデンサについても適用可能である。
以上の実施形態では、100kvar、200kvarおよび400kvar用コンデンサ11a,11b,11cあるいは200kvar、400kvarおよび800kvar用コンデンサ11d,11c,11eを組み込んだユニット形コンデンサ装置について説明したが、図9〜図11に示す構造のユニット形コンデンサ装置であってもよい。
図9は、100kvar、200kvarおよび300kvar用コンデンサ11i,11b,11jを組み込んだユニット形コンデンサ装置であり、100kvar用コンデンサ11iは、図4および図7に示す100kvar用コンデンサ11aを逆L字状に成形したものである。また、300kvar用コンデンサ11iは、例えば、6個のコンデンサ素子11を集合したものである。これにより、全てのコンデンサ11i,11b,11jの高さ3H/4を同一にしている。
図10は、100kvar、200kvarおよび300kvar用コンデンサ11k,11b,11jを組み込んだユニット形コンデンサ装置であり、例えば、2個のコンデンサ素子11を集合した100kvar用コンデンサ11kを200kvar用コンデンサ11bの上に積層したものである。これにより、全てのコンデンサ11k,11b,11jの高さ3H/4を同一にしている。
図11は、200kvar、300kvarおよび400kvar用コンデンサ11b,11j,11mを組み込んだユニット形コンデンサ装置であり、400kvar用コンデンサ11mは、図4および図7に示す400kvar用コンデンサ11cを逆L字状に成形したものである。これにより、全てのコンデンサ11b,11j,11mの高さ3H/4を同一にしている。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 コンデンサ素子
11a,11b,11c,11d,11e,11f,11g,11h,11i,11j,11k,11m コンデンサ
15 電力ヒューズ
17a,17b,17c 電流検出コイル
18a,18b,18c ブッシング
21 コンデンサ容器
22 コイル容器

Claims (7)

  1. 複数のコンデンサ素子を集合することにより構成された3個以上のコンデンサを単一のコンデンサ容器に収容し、全てのコンデンサは、少なくとも1個のコンデンサの電力容量が残余のコンデンサの電力容量と異なるように構成されていることを特徴とするユニット形コンデンサ装置。
  2. 前記3個以上のコンデンサを選択的に組み合わせることにより、1個のコンデンサが持つ最小電力容量から、全てのコンデンサで合算した総電力容量まで、最小電力容量単位で可変の出力容量を持つ請求項1に記載のユニット形コンデンサ装置。
  3. 前記3個以上のコンデンサに対して単一の電力ヒューズを共通接続した請求項1又は2に記載のユニット形コンデンサ装置。
  4. 前記コンデンサが接続された配線を外部に導出するブッシングをコイル容器に配設し、コイル容器外部のブッシング根元部位に電流検出コイルを取り付けた請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット形コンデンサ装置。
  5. 前記コンデンサのうちで最大電力容量を持つコンデンサの素子集合方向長さと、最大電力容量以外の電力容量を持つコンデンサの少なくとも一つの素子集合方向長さとを合致させた請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット形コンデンサ装置。
  6. 前記コンデンサのうち、1対4の比率で電力容量を持つ二つのコンデンサについて、比率1の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数を、比率4の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数と同一に集合し、比率4の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子のn直列2n並列接続で構成し、比率1の電力容量を持つコンデンサをコンデンサ素子の2n直列n並列接続で構成した請求項1〜5のいずれか一項に記載のユニット形コンデンサ装置。
  7. 前記コンデンサは、比率1の電力容量を持つコンデンサと、比率2の電力容量を持つコンデンサと、比率4の電力容量を持つコンデンサを含み、比率1の電力容量を持つコンデンサと比率4の電力容量を持つコンデンサのそれぞれを2個の分割体に分けて並置し、比率1の電力容量を持つコンデンサの各分割体のコンデンサ素子数と、比率2の電力容量を持つコンデンサのコンデンサ素子数と、比率4の電力容量を持つコンデンサの各分割体のコンデンサ素子数を同一に集合した請求項1〜6のいずれか一項に記載のユニット形コンデンサ装置。
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