JP2018083199A - 突起形成用のダイ金型、金型セット、及びパンチ金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】板金Pの一部を閉状態のキャビティに十分に充填して、板金Pの一方の面Paに突起を安定的に形成すること。【解決手段】ダイチップ29の先端部(上端部)には、突起Nに対応する形状の凹部49が形成されている。ダイチップ29は、エジェクタ31がコイルスプリング47の付勢力に抗して下降すると、エジェクタ31の上面に対して上方向へ突出するように構成されている。ダイ金型3は、板金Pの一方の面をエジェクタの上面に押し付けた状態で、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させると、板金Pの一部がチップ孔33の内面と凹部49の内面との間に流れ込むように構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、板金(第1の板金)の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられるダイ金型等に関する。
例えば、箱状の板金製品等の板金製品を製作する際には、板金(第1の板金)の一方の面に形成した突起に第2の板金を突き当てて、第2の板金の相対的な位置決めを行うことがある。そのため、従来から、板金の一方の面に突起を形成することができる突起形成用のダイ金型が開発されている(特許文献1参照)。そして、従来の突起形成用のダイ金型の構成について簡単に説明すると、次の通りである。
突起形成用のダイ金型は、円柱状のダイボディを具備しており、ダイボディは、その上面の中央部に、円柱状のダイチップを一体的に備えている。ダイチップの基端部分(下側部分)の外径は、ダイチップの先端部分(上側部分)の外径よりも大きくなっている。また、ダイボディは、その上側に、ダイチップから突起を分離するための円板状のエジェクタを昇降可能に備えている。エジェクタの中央部には、ダイチップを挿通させるためのチップ孔が貫通して形成されている。チップ孔の下側部分の内径は、チップ孔の上側部分の内径よりも大きくなっている。更に、ダイボディは、その適宜位置に、エジェクタを上方向へ付勢するコイルスプリングを備えている。
ダイチップは、エジェクタが突起形成用のパンチ金型におけるパンチボディの下降動作によってコイルスプリングの付勢力に抗しながら下降すると、エジェクタの上面に対して上方向へ突出するように構成されている。そして、突起形成用のダイ金型は、板金の一方の面をエジェクタの上面に押し付けた状態で、ダイチップをエジェクタの上面に対して上方向へ突出させると、板金の一部がチップ孔の上側部分の内周面とダイチップの先端部分の外周面と間に流れ込むように構成されている。そのため、コイルスプリングの付勢力によって板金をパンチボディとエジェクタとで挟持した状態で、板金の一方の面とチップ孔の上側部分の内周面とダイチップの先端部分の外周面とによって区画される環状のキャビティに、板金の一部が流れ込むことになる。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1の他に、特許文献2及び特許文献3に示すものがある。
特開2005−40832号公報 特開2005−153014号公報 特開平9−85358号公報
ところで、環状のキャビティはチップ孔の下側部分の内周面とダイチップの基端部分の外周面との間に連通し、環状のキャビティの下側は開放されている。そのため、突起形成用のダイ金型等を用いて突起を形成する際に、板金の一部を環状のキャビティに十分に充填することができず、突起の形成不良が生じるおそれがある。つまり、突起形成用のダイ金型等を用いて板金の一方の面に突起を安定的に形成することは容易ではないという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成からなる突起形成用のダイ金型等を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、板金(第1の板金)の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられるダイ金型(突起形成用のダイ金型)であって、ダイボディと、前記ダイボディの上面に設けられたダイチップと、前記ダイボディの上側に昇降可能に設けられ、前記ダイチップを挿通させるためのチップ孔が形成されたエジェクタと、前記エジェクタを上方向へ付勢する付勢部材と、を具備し、前記ダイチップは、前記エジェクタが前記付勢部材の付勢力に抗しながら下降すると、前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出するように構成され、前記ダイチップの先端部(上端部)に前記突起に対応する形状の凹部が形成され、板金の一方の面を前記エジェクタの上面に押し付けた状態で、前記ダイチップを前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されている。
本発明の第2の態様は、板金(第1の板金)の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられる金型セット(突起形成用の金型セット)であって、本発明の第1の態様からなる突起形成用のダイ金型と、板金を上方向から押圧するパンチボディと、前記パンチボディの上端部に設けられたパンチヘッドとを具備した突起形成用のパンチ金型と、からなる。
本発明の第1又は第2の態様によると、板金の一方の面を下向きにした状態で、板金を前記ダイ金型等に対して相対的に水平方向へ移動させる。これにより、板金の一方の面の所定部位が前記ダイチップの上側に位置するように、板金の相対的な位置決めを行うことができる。
板金の位置決めを行った後に、パンチプレスにおけるストライカーによって前記パンチヘッドを上方向から押圧して、前記パンチボディを下降させる。すると、前記パンチボディが板金を上方向から押圧して、板金の一方の面を前記エジェクタの上面に押し付ける。更に、板金の一方の面を前記エジェクタの上面に押し付けた状態で、前記パンチボディの下降動作によって前記エジェクタを前記付勢部材の付勢力に抗しながら下降させて、前記ダイチップを前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出させる。すると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込む。これにより、板金の一方の面の所定部位に前記突起を形成することができる。
要するに、前述のように、前記ダイチップは、前記エジェクタが前記付勢部材の付勢力に抗しながら下降すると、前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出するように構成されている。そして、前記ダイ金型は、板金の一方の面を前記エジェクタの上面に押し付けた状態で、前記ダイチップを前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されている。そのため、前記付勢部材の付勢力によって板金を前記パンチボディと前記エジェクタとで挟持した状態で、板金の一方の面と前記チップ孔の内面と前記凹部の内面とによって区画される閉状態(密閉状態)のキャビティに、板金の一部が流れ込むことになる。
本発明の第3の態様は、板金(第1の板金)の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられるパンチ金型(突起形成用のパンチ金型)であって、下面にチップ孔が形成された筒状のパンチガイドと、前記パンチガイドの内側に昇降可能に設けられ、前記パンチガイドに対して軸心周りに回転不能に構成されたパンチボディと、前記パンチボディの下端部(下面)に設けられ、前記チップ孔に挿通可能なパンチチップと、前記パンチボディの上端部に設けられたパンチヘッドと、前記パンチボディを上方向へ付勢する付勢部材と、を具備し、前記パンチチップは、前記パンチボディが前記付勢部材の付勢力に抗しながら前記パンチガイドに対して下降すると、前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出するように構成され、前記パンチチップの先端部(下端部)に前記突起に対応する形状の凹部が形成され、前記パンチガイドの下面を板金の一方の面に押し付けた状態で、前記パンチチップを前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されている。
本発明の第4の態様は、板金(第1の板金)の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられる金型セット(突起形成用の金型セット)であって、本発明の第3の態様からなる突起形成用のパンチ金型と、突起形成用のダイ金型と、からなる。
本発明の第3又は第4の態様によると、板金の一方の面を上向きにした状態で、板金を前記パンチ金型等に対して相対的に水平方向へ移動させる。これにより、板金の一方の面の所定部位が前記パンチチップの下側に位置するように、板金の位置決めを行うことができる。
板金の位置決めを行った後に、パンチプレスにおけるストライカーによって前記パンチヘッドを上方向から押圧して、前記パンチボディを下降させる。すると、前記パンチガイドが前記パンチボディと一体的に下降して、前記パンチガイドの下面を板金の一方の面に押し付ける。更に、前記パンチガイドの下面を板金の一方の面に押し付けた状態で、前記パンチボディを前記付勢部材の付勢力に抗しながら前記パンチガイドに対して下降させて、前記パンチチップを前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出させる。すると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込む。これにより、板金の一方の面の所定部位に前記突起を形成することができる。
要するに、前述のように、前記パンチチップは、前記パンチボディが前記付勢部材の付勢力に抗しながら前記パンチガイドに対して下降すると、前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出するように構成されている。そして、前記パンチ金型は、前記パンチガイドの下面を板金の一方の面に押し付けた状態で、前記パンチチップを前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されている。そのため、前記付勢部材の付勢力によって板金を前記パンチガイドと前記ダイ金型とで挟持した状態で、板金の一方の面と前記チップ孔の内面と前記凹部の内面とによって区画される閉状態(密閉状態)のキャビティに、板金の一部が流れ込むことになる。
本発明の第1又は第2の態様によれば、前述のように、前記付勢部材の付勢力によって板金を前記パンチボディと前記エジェクタとで挟持した状態で、板金の一部が閉状態の前記キャビティに流れ込むことになる。よって、本発明の第1又は第2の態様によれば、板金の一部を前記キャビティに十分に充填して、前記ダイ金型等を用いて板金の一方の面に突起を安定的に形成することができる。
本発明の第3又は第4の態様によれば、前記付勢部材の付勢力によって板金を前記パンチガイドと前記ダイ金型とで挟持した状態で、板金の一部が閉状態の前記キャビティに流れ込むことになる。よって、本発明の第3又は第4の態様によれば、板金の一部を前記キャビティに十分に充填して、前記パンチ金型等を用いて板金の一方の面に突起を安定的に形成することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る突起形成用の金型セットを示す断面図である。 図2(a)は、板金の一方の面に形成した突起周辺の平面拡大図、図2(b)は、板金の一方の面に形成した突起周辺の拡大断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る突起形成用のダイ金型を示す断面図である。 図4(a)は、ダイチップを備えたダイボディの平面図、図4(b)は、図4(a)におけるB−B線に沿った断面図、図4(c)は、ダイチップの部分斜視図である。 図5(a)は、板金の一方の面をエジェクタの上面に押し付けた状態で、ダイチップをエジェクタの上面に対して上方向へ突出させる直前の様子を示す拡大断面図である。図5(b)は、板金の一方の面をエジェクタの上面に押し付けた状態で、ダイチップをエジェクタの上面に対して上方向へ突出させた様子を示す拡大断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る突起形成用の金型セットを示す断面図である。 図7は、本発明の第1実施形態に係る突起形成用のパンチ金型を示す断面図である。 図8(a)は、パンチプレートの下面を板金一方の面に押し付けた状態で、パンチチップをパンチプレートの下面に対して下方向へ突出させる直前の様子を示す拡大断面図である。図8(b)は、パンチプレートの下面を板金一方の面に押し付けた状態で、パンチチップをパンチプレートの下面に対して下方向へ突出させた様子を示す拡大断面図である。
本発明の実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)について図面を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意であって、「備えられる」と同義である。「備える」とは、直接的に備えることの他に、別部材を介して間接的に備えることを含む意であって、「設ける」と同義である。また、「軸心」とは、特に断らない限り、突起形成用のダイ金型又はパンチ金型の軸心のことをいう。図面中、「U」は、上方向、「D」は、下方向、をそれぞれ指している。説明の便宜上、図1、図3、図5(a)(b)において、ダイチップを備えたダイボディの断面は、図4(a)におけるB−B線に沿った断面と同じ断面にしている。
(本発明の第1実施形態)
図1及び図2(a)(b)に示すように、本発明の第1実施形態に係る突起形成用の金型セット1は、板金(第1の板金)Pの一方の面Paの端部側に第2の板金Wの相対的な位置決めを行うための複数(1つのみ図示)の突起Nを形成する際に用いられ、突起形成用のダイ金型3とパンチ金型5とからなっている。また、突起形成用のダイ金型3は、パンチプレスにおける下部装着ベースとしての下部タレット7に取付けたダイ金型ホルダ9の装着孔11に着脱可能に装着されるようになっている。突起形成用のダイ金型3の一部は、下部タレット7に形成した貫通孔13内に位置している。突起形成用のパンチ金型5は、パンチプレスにおける上部装着ベースとしての上部タレット15の装着孔17に着脱可能に装着されるようになっている。
ここで、板金P及び第2の板金Wは、箱状の板金製品等の板金製品(図示省略)の構成部材であり、各突起Nは、板金Pの一方の面Paに対して垂直な突き当て部Nsを有している。第2の板金Wの相対的な位置決めは、第2の板金Wの端面Weと板金Pの一方の面Paの端部側を接触させた状態で、第2の板金Wの一方の面Waを各突起Nの突き当て部Nsに相対的に突き当てることによって行われる。また、第2の板金Wの相対的な位置決め後に、板金Pの端面Peと第2の板金Wの端面Weの一部分(板金Pの一方の面Paから突出した部分)の間に境界部にその長手方向に沿ってレーザ溶接等の溶接を行うことにより、板金Pと第2の板金Wを溶接ビードJを介して接合するようになっている。なお、板金Pの他方の面Pa及び第2の板金Wの他方の面Waは、板金製品の外観面に相当する。
続いて、本発明の第1実施形態に係る突起形成用のダイ金型3の構成の詳細について説明する。
図1、図3、及び図4(a)(b)(c)に示すように、突起形成用のダイ金型3は、円柱状(円板状)のダイボディ(ダイ本体)19を具備しており、ダイボディ19は、ダイ金型ホルダ9の装着孔11に着脱可能に装着されるようになっている。また、ダイボディ19は、キー21とキー溝23との係合作用によって、ダイ金型ホルダ9の装着孔11に対して軸心(ダイ金型3の軸心)C周りに回転不能に構成されている。キー21は、ダイボディ19の外周面の適宜位置に設けられており、キー溝23は、ダイ金型ホルダ9の装着孔11の周縁に上下方向へ延びるように形成されている。なお、キー21がダイ金型ホルダ9の装着孔11の周縁の適宜位置に設けられかつキー溝23がダイボディ19の外周面に上下方向へ延びるように形成されてもよい。
ダイボディ19の周縁部(中央部の周りの部分)には、複数の段付き状の第1ガイド孔25が貫通して形成されており、複数の第1ガイド孔25は、周方向(ダイボディ19の周方向)に沿って等間隔に配置されている。また、ダイボディ19の周縁部には、複数の第2ガイド孔27が貫通して形成されており、複数の第2ガイド孔27は、周方向に沿って等間隔に配置されている。第1ガイド孔25及び第2ガイド孔27は、周方向に沿って交互に配置されている。
ダイボディ19は、その上面の中央部に、円柱状のダイチップ29を一体的に備えている。なお、ダイチップ29は、ダイボディ19に対して着脱可能に構成してもよい。ダイチップ29の特徴部分については、後述する。
ダイボディ19は、その上側に、ダイチップ29から突起Nを分離するための円板状のエジェクタ31を昇降可能(上下方向へ移動可能)に備えている。また、エジェクタ31の中央部には、ダイチップ29を挿通させるためのチップ孔(挿通孔)33が貫通して形成されている。
ダイボディ19は、各第1ガイド孔25に、連結ボルト35を昇降可能に備えており、各連結ボルト35の上端部は、エジェクタ31に螺合によって固定されている。ダイボディ19は、各第2ガイド孔27に、スライドピン(ガイドピン)37を昇降可能に備えており、各スライドピン37の上端部は、エジェクタ31に螺合によって固定されている。換言すれば、ダイボディ19の上側には、エジェクタ31が複数の連結ボルト35及び複数のスライドピン37を介して昇降可能かつ離脱不能に設けられている。
図1及び図3に示すように、ダイボディ19は、その下面の中央部に、取付ボルト39を螺合して備えており、取付ボルト39は、下部タレット7の貫通孔13内に位置している。また、取付ボルト39は、その下端部に、環状のスプリング座41を備えている。取付ボルト39は、その外周面側におけるダイボディ19とスプリング座41との間に、パイプ状のスペーサ43を備えている。更に、スペーサ43は、その上端部側に、複数のスライドピン37の下面(下端部)を支持するサポートリング45を昇降可能に備えている。そして、スペーサ43は、その外周面側におけるサポートリング45とスプリング座41の間に、サポートリング45を複数のスライドピン37の下面に圧接させた状態でエジェクタ31を上方向へ付勢する付勢部材としてのコイルスプリング47を備えている。換言すれば、ダイボディ19の下側(下面)には、コイルスプリング47が取付ボルト39及びスペーサ43等を介して設けられている。
図3及び図5(a)(b)に示すように、ダイチップ29は、エジェクタ31がコイルスプリング47の付勢力に抗して下降すると、エジェクタ31の上面に対して上方向へ突出するように構成されている。また、エジェクタ31(エジェクタ31の下面)は、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させると、ダイボディ19の上面に突き当たるように構成されている。
図3、図4(a)(b)(c)、及び図5(a)(b)に示すようにダイチップ29の先端部(上端部)には、突起Nに対応する形状の凹部49が形成されている。そして、ダイ金型3は、板金Pの一方の面Paの端部側をエジェクタ31の上面に押し付けた状態で、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させると、板金Pの一部がチップ孔33の内面と凹部49の内面との間に流れ込むように構成されている。
続いて、本発明の第1実施形態に係る突起形成用のパンチ金型5の構成の詳細について説明する。
図1に示すように、突起形成用のパンチ金型5は、板金Pを上方向から押圧するパンチボディ51を具備しており、パンチボディ51は、上部タレット15の装着孔17に昇降可能かつ着脱可能に装着されるようになっている。また、パンチボディ51は、上部タレット15の装着孔17の周縁に取付けた複数のリフタースプリング(図示省略)に支持されるようになっている。
パンチボディ51は、キー53とキー溝55との係合作用によって、上部タレット15の装着孔17に対して軸心(パンチ金型5の軸心)C周りに回転不能に構成されている。キー53は、上部タレット15の装着孔17の周縁の適宜位置に設けられており、キー溝55は、パンチボディ51の外周面の適宜位置に上下方向へ延びるように形成されている。なお、パンチボディ51は、キー53とキー溝55の省略によって、上部タレット15の装着孔17に対して軸心C周りに回転可能に構成されてもよい。
図1及び図5(a)(b)に示すように、パンチボディ51は、その上端部に、パンチヘッド57を一体的に備えており、パンチヘッド57は、パンチプレスにおけるストライカー59によって上方向から押圧(打圧)されるようになっている。また、パンチボディ51の下面には、段差部(段部)61が下方向へ突出して形成されている。更に、パンチボディ51の段差部61におけるダイチップ29に上下に対向する箇所には、板金Pを上方向から押圧する球面状の凸部(押圧部)63が下方向へ突出して形成されている。なお、凸部63が球面状でなく円弧状に形成されてもよい。
続いて、本発明の第1実施形態の作用及び効果について説明する。
板金Pの一方の面Paを下向きにした状態で、板金Pをダイ金型3等に対して相対的に水平方向へ移動させる。これにより、板金Pの一方の面Paの所定部位(端部側の所定部位)がダイチップ29の上側に位置するように、板金Pの相対的な位置決めを行うことができる。
板金Pの位置決めを行った後に、ストライカー59によってパンチヘッド57を上方向から押圧して、パンチボディ51を複数のリフタースプリングの付勢力に抗しながら下降させる。すると、パンチボディ51が板金Pを上方向から押圧して、板金Pの一方の面Paの端部側をエジェクタ31の上面に押し付ける。更に、板金Pの一方の面Paの端部側をエジェクタ31の上面に押し付けた状態で、パンチボディ51の下降動作によってエジェクタ31をコイルスプリング47の付勢力に抗しながら下降させて、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させる。すると、エジェクタ31がダイボディ19の上面に突き当たると共に、板金Pの一部がチップ孔33の内面と凹部49の内面との間に流れ込む。
これにより、板金Pの一方の面Paにおける所定部位よりも端面Pe側の部分を平坦性を維持した状態で、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成することができる。
要するに、前述のように、ダイチップ29は、エジェクタ31がコイルスプリング47の付勢力に抗して下降すると、エジェクタ31の上面に対して上方向へ突出するように構成されている。そして、ダイ金型3は、板金Pの一方の面をエジェクタの上面に押し付けた状態で、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させると、板金Pの一部がチップ孔33の内面と凹部49の内面との間に流れ込むように構成されている。そのため、コイルスプリング47の付勢力によって板金Pをパンチボディ51とエジェクタ31とで挟持した状態で、板金Pの一方の面Paとチップ孔33の内面と凹部49の内面とによって区画される閉状態(密閉状態)のキャビティに、板金Pの一部が流れ込むことになる。
特に、コイルスプリング47がダイボディ19の下側に設けられているため、コイルスプリング47の付勢力を大きくして、キャビティの閉状態を強固に確保することができる。
また、前述のように、エジェクタ31(エジェクタ31の下面)は、ダイチップ29をエジェクタ31の上面に対して上方向へ突出させると、ダイボディ19の上面に突き当たるように構成されている。パンチボディ51の段差部61におけるダイチップ29に上下に対向する箇所に球面状又は円弧状の凸部63が下方向へ突出して形成されている。そのため、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成する際に、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側を上方向から十分な押圧力で押圧することができる。
以上の如き、本発明の第1実施形態によれば、前述のように、コイルスプリング47の付勢力によって板金Pをパンチボディ51とエジェクタ31とで挟持した状態で、板金Pの一部が閉状態のキャビティに流れ込むことになる。よって、本発明の第1実施形態によれば、板金Pの一部を閉状態のキャビティに十分に充填して、ダイ金型3等を用いて板金Pの一方の面Paに突起を安定的に形成することができる。
また、本発明の第1実施形態によれば、前述のように、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成する際に、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側を上方向から十分な押圧力で押圧することができる。よって、本発明の第1実施形態によれば、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側の浮き上がりを抑えて、板金製品の外観性を維持することができる。
更に、本発明の第1実施形態によれば、前述のように、板金Pの一方の面Paにおける所定部位よりも端面Pe側の部分を平坦性を維持することができる。換言すれば、板金Pの一方の面Paにおける突起Nよりも端面Pe側の部分を平坦性を維持することができる。よって、本発明の第1実施形態によれば、第2の板金Wの相対的な位置決め後に、板金Pの端面Peと第2の板金Wの端面Weの一部分の間に境界部にその長手方向に沿ってレーザ溶接等の溶接を安定して行うことができる。
(本発明の第2実施形態)
図6に示すように、本発明の第2実施形態に係る突起形成用の金型セット65は、板金Pの一方の面に第2の板金Wの相対的な位置決めを行うための突起Nを形成する際に用いられ、突起形成用のパンチ金型67とダイ金型69とからなっている。また、突起形成用のパンチ金型67は、突起形成用のパンチ金型5と同様に、パンチプレスにおける上部装着ベースとしての上部タレット15の装着孔17に着脱可能に装着されるようになっている。突起形成用のダイ金型69は、突起形成用のダイ金型3と同様に、パンチプレスにおける下部装着ベースとしての下部タレット7に取付けたダイ金型ホルダ9の装着孔11に着脱可能に装着されるようになっている。
続いて、本発明の第2実施形態に係る突起形成用のパンチ金型67の構成の詳細について説明する。
図6及び図7に示すように、突起形成用のパンチ金型67は、筒状のパンチガイド71を具備しており、パンチガイド71は、上部タレット15の装着孔17に昇降可能(上下方向へ移動可能)かつ着脱可能に装着されるようになっている。パンチガイド71は、上部タレット15の装着孔17の周縁に取付けた複数のリフタースプリング(図示省略)に支持されるようになっている。
パンチガイド71は、キー73とキー溝(長穴)75との係合作用によって、上部タレット15の装着孔17に対して軸心(パンチ金型67の軸心)C周りに回転不能に構成されている。キー73は、上部タレット15の装着孔17の周縁の適宜位置に設けられており、キー溝75は、パンチガイド71の外周面の適宜位置に上下方向へ延びるように形成されている。なお、キー73がパンチガイド71の外周面の適宜位置に設けられかつキー溝75がダイボディ19の外周面に上下方向へ延びるように形成されてもよい。
パンチガイド71は、その下端側に、円板状のパンチプレート77を有しており、パンチプレート77は、複数の取付ボルト(図示省略)を介してパンチガイド71の下端側に対して着脱可能になっている。パンチプレート77の下面がパンチガイド71の下面に相当し、パンチプレート77の上面がパンチガイド71の底面に相当している。また、パンチプレート77の中央部には、チップ孔79が貫通して形成されている。なお、パンチプレート77をパンチガイド71の下端側に一体的に有してもよい。
パンチガイド71は、その内側に、パンチボディ81を昇降可能に備えており、パンチボディ81は、その上端側に、雄ねじ部83を有している。また、パンチボディ81は、キー85とキー溝87との係合作用によって、パンチガイド71に対して軸心C周りに回転不能に構成されている。キー85は、パンチボディ81の外周面の適宜位置に設けられており、キー溝87は、パンチガイド71の外周面の適宜位置に上下方向へ延びるように形成されている。なお、キー85がパンチガイド71の適宜位置に設けられかつキー溝87がパンチボディ81の外周面の適宜位置に形成されてもよい。
パンチボディ81は、その下面の中央部に、円柱状のパンチチップ89を一体的に備えており、パンチチップ89は、チップ孔79に挿通可能になっている。なお、パンチチップ89は、パンチボディ81に対して着脱可能に構成してもよい。パンチチップ89の特徴部分については、後述する。
パンチボディ81は、その上端部(雄ねじ部83)に、環状のパンチヘッド91を螺合して備えており、パンチヘッド91は、その内側に、雄ねじ部83と螺合する雌ねじ部93を有している。パンチヘッド91は、パンチプレスにおけるストライカー59によって上方向から押圧(打圧)されるようになっている。
図6及び図7に示すように、パンチボディ81は、その外周面側におけるパンチガイド71の上側に、環状のスプリング座95を備えている。また、パンチヘッド91とスプリング座95は、それらの間に、パンチボディ81を下方向へ付勢するストリッパスプリング97を備えており、ストリッパスプリング97は、パンチボディ81を囲んでいる。
図7及び図8(a)(b)に示すように、パンチチップ89は、パンチボディ81がストリッパスプリング97の付勢力に抗しながらパンチガイド71に対して下降すると、パンチプレート77の下面に対して下方向へ突出するように構成されている。また、パンチボディ81(パンチボディ81の下面)は、パンチチップ89をパンチプレート77の下面に対して下方向へ突出させると、パンチプレート77の上面に突き当たるように構成されている。
パンチチップ89の先端部(下端部)には、突起Nに対応する形状の凹部99が形成されている。そして、パンチ金型67は、パンチプレート77の下面を板金Pの一方の面Paの端部側に押し付けた状態で、パンチチップ89をパンチプレート77の下面に対して下方向へ突出させると、板金Pの一部がチップ孔79の内面と凹部99の内面との間に流れ込むように構成されている。
続いて、本発明の第2実施形態に係る突起形成用のダイ金型69の構成ついて簡単に説明する。
ダイ金型69は、キー101とキー溝103との係合作用によって、ダイ金型ホルダ9の装着孔11に対して軸心(ダイ金型69の軸心)C周りに回転不能に構成されている。キー101は、ダイ金型69の外周面の適宜位置に設けられており、キー溝103は、ダイ金型ホルダ9の装着孔11の周縁に上下方向へ延びるように形成されている。なお、ダイ金型69は、キー101とキー溝103の省略によって、ダイ金型ホルダ9の装着孔11に対して軸心C周りに回転可能に構成されてもよい。
ダイ金型69の上面におけるパンチチップ89に上下に対向する箇所には、板金Pを下方向から押圧する球面状の凸部(押圧部)105が上方向へ突出して形成されている。なお、凸部105が球面状ではなく円弧状に形成されてもよい。
続いて、本発明の第2実施形態の作用及び効果について説明する。
板金Pの一方の面Paを上向きにした状態で、板金Pをパンチ金型67等に対して相対的に水平方向へ移動させる。これにより、板金Pの一方の面Paの所定部位(端部側の所定部位)がパンチチップ89の下側に位置するように、板金Pの位置決めを行うことができる。
板金Pの位置決めを行った後に、ストライカー59によってパンチヘッド91を上方向から押圧して、パンチボディ81を下降させる。すると、パンチガイド71が複数のリフタースプリングの付勢力に抗しながらパンチボディ81と一体的に下降して、パンチガイド71の下面を板金Pの一方の面に押し付ける。更に、パンチガイド71の下面を板金Pの一方の面に押し付けた状態で、パンチボディ81をストリッパスプリング97の付勢力に抗しながらパンチガイド71に対して下降させて、パンチチップ89をパンチガイド71の下面に対して下方向へ突出させる。すると、パンチボディ81がパンチプレート77の上面に突き当たると共に、板金Pの一部がチップ孔79の内面と凹部99の内面との間に流れ込む。
これにより、板金Pの一方の面Paにおける所定部位よりも端面Pe側の部分を平坦性を維持した状態で、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成することができる。
要するに、前述のように、パンチチップ89は、パンチボディ81がストリッパスプリング97の付勢力に抗しながらパンチガイド71に対して下降すると、パンチプレート77の下面に対して下方向へ突出するように構成されている。また、パンチ金型67は、パンチプレート77の下面を板金Pの一方の面Paの端部側に押し付けた状態で、パンチチップ89をパンチプレート77の下面に対して下方向へ突出させると、板金Pの一部がチップ孔79の内面と凹部99の内面との間に流れ込むように構成されている。そのため、ストリッパスプリング97の付勢力によって板金Pをパンチプレート77とダイ金型69とで挟持した状態で、板金Pの一方の面Paとチップ孔79の内面と凹部99の内面とによって区画される閉状態(密閉状態)のキャビティに、板金Pの一部が流れ込むことになる。
また、前述のように、パンチボディ81は、パンチチップ89をパンチプレート77の下面に対して下方向へ突出させると、パンチプレート77の上面に突き当たるように構成されている。ダイ金型69の上面におけるパンチチップ89に上下に対向する箇所に球面状又は円弧状の凸部105が上方向へ突出して形成されている。そのため、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成する際に、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側を下方向から十分な押圧力で押圧することができる。
従って、本発明の第2実施形態によれば、前述のように、ストリッパスプリング97の付勢力によって板金Pをパンチプレート77とダイ金型69とで挟持した状態で、板金Pの一部が閉状態のキャビティに流れ込むことになる。よって、本発明の第2実施形態によれば、板金Pの一部をキャビティに十分に充填して、パンチ金型67等を用いて板金Pの一方の面Paに突起を安定的に形成することができる。
また、本発明の第2実施形態によれば、前述のように、板金Pの一方の面Paの所定部位に突起Nを形成する際に、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側を下方向から十分な押圧力で押圧することができる。よって、本発明の第2実施形態によれば、板金Pの他方の面Pbにおける所定部位の反対側の凹みを抑えて、板金製品の外観性を維持することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、種々の態様で実施可能である。そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
1 突起形成用の金型セット
3 突起形成用のダイ金型
5 突起形成用のパンチ金型
7 下部タレット
9 ダイ金型ホルダ
11 装着孔
13 貫通孔
15 上部タレット
17 装着孔
29 ダイチップ
31 エジェクタ
33 チップ孔
35 連結ボルト
37 スライドピン
39 取付ボルト
41 スプリング座
43 スペーサ
45 サポートリング
47 コイルスプリング
49 凹部
51 パンチボディ
57 パンチヘッド
59 ストライカー
61 段差部
63 凸部
65 突起形成用の金型セット
67 突起形成用のパンチ金型
69 突起形成用のダイ金型
71 パンチガイド
77 パンチプレート
79 チップ孔
81 パンチボディ
89 パンチチップ
91 パンチヘッド
95 スプリング座
97 ストリッパスプリング
99 凹部
105 凸部
P 板金(第1の板金)
W 第2の板金
N 突起
Ns 突き当て部

Claims (9)

  1. 板金の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられるダイ金型であって、
    ダイボディと、
    前記ダイボディの上面に設けられたダイチップと、
    前記ダイボディの上側に昇降可能に設けられ、前記ダイチップを挿通させるためのチップ孔が形成されたエジェクタと、
    前記エジェクタを上方向へ付勢する付勢部材と、を具備し、
    前記ダイチップは、前記エジェクタが前記付勢部材の付勢力に抗しながら下降すると、前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出するように構成され、
    前記ダイチップの先端部に前記突起に対応する形状の凹部が形成され、
    板金の一方の面を前記エジェクタの上面に押し付けた状態で、前記ダイチップを前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されていることを特徴とする突起形成用のダイ金型。
  2. 前記エジェクタは、前記ダイチップを前記エジェクタの上面に対して上方向へ突出させると、前記ダイボディの上面に突き当たるように構成されている請求項1に記載の突起形成用のダイ金型。
  3. 前記付勢部材は、前記ダイボディの下側に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の突起形成用のダイ金型。
  4. 板金の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられる金型セットであって、
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の突起形成用のダイ金型と、
    板金を上方向から押圧するパンチボディと、前記パンチボディの上端部に設けられたパンチヘッドとを具備した突起形成用のパンチ金型と、からなることを特徴とする突起形成用の金型セット。
  5. 前記パンチボディの下面における前記ダイチップに上下に対向する箇所に、球面状又は円弧状の凸部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の突起形成用の金型セット。
  6. 板金の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられるパンチ金型であって、
    下面にチップ孔が形成された筒状のパンチガイドと、
    前記パンチガイドの内側に昇降可能に設けられ、前記パンチガイドに対して軸心周りに回転不能に構成されたパンチボディと、
    前記パンチボディの下面に設けられ、前記チップ孔に挿通可能なパンチチップと、
    前記パンチボディの上端部に設けられたパンチヘッドと、
    前記パンチボディを上方向へ付勢する付勢部材と、を具備し、
    前記パンチチップは、前記パンチボディが前記付勢部材の付勢力に抗しながら前記パンチガイドに対して下降すると、前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出するように構成され、
    前記パンチチップの先端部に前記突起に対応する形状の凹部が形成され、
    前記パンチガイドの下面を板金の一方の面に押し付けた状態で、前記パンチチップを前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出させると、板金の一部が前記チップ孔の内面と前記凹部の内面との間に流れ込むように構成されていることを特徴とする突起形成用のパンチ金型。
  7. 前記パンチボディは、前記パンチチップを前記パンチガイドの下面に対して下方向へ突出させると、前記パンチガイドの底面に突き当たるように構成されている請求項6に記載の突起形成用のパンチ金型。
  8. 板金の一方の面に第2の板金の相対的な位置決めを行うための突起を形成する際に用いられる金型セットであって、
    請求項6又は請求項7に記載の突起形成用のパンチ金型と、
    突起形成用のダイ金型と、からなることを特徴とする突起形成用の金型セット。
  9. 前記ダイ金型の上面における前記パンチチップに上下に対向する箇所に、球面状又は円弧状の凸部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の突起形成用の金型セット。
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