JP2018080459A - ラインレーザー光照射装置及びラインレーザー光照射装置用の角度出し治具 - Google Patents

ラインレーザー光照射装置及びラインレーザー光照射装置用の角度出し治具 Download PDF

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建治 大朏
俊行 今井
Toshiyuki Imai
俊行 今井
積児 倉本
Sekiji Kuramoto
積児 倉本
悦男 坂本
Etsuo Sakamoto
悦男 坂本
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淳 修行
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Abstract

【課題】ラインレーザー光のラインの向きを一定の方向を向くようにレーザーモジュールをケース内に配置可能なラインレーザー光照射装置を提供する。【解決手段】ラインレーザー光照射装置のケース内の底板にはレーザーモジュールを保持する固定具を位置決め状態に配置する配置部が設けられている。固定具は、レーザーモジュールを内径部に保持する円筒状のクランプ部と、クランプ部の円筒側壁に面を向けて形成された基板部とを備え、ラインレーザー光のラインが基板部の幅方向に対して垂直又は平行となるようにレーザーモジュールがクランプ部に周方向への回動を阻止した状態で保持される。配置部は、レーザーモジュールが垂直に立つ状態且つ周方向への回動阻止状態となるように固定具を配設し、固定具の基板部の幅方向がケースの一側板の幅方向と垂直又は平行に配置されるように基板部の高さ方向一端部側を受け入れる構成とする。【選択図】図6

Description

本発明は、ライン状のレーザー光を照射するラインレーザー光照射装置及びラインレーザー光照射装置用の角度出し治具に関する。
ラインレーザー光照射装置は、例えば、道路脇に立設したポールに取付けて路面の路肩等に向けてライン状のレーザー光を照射して吹雪や霧等の視程障害時でも道路の線形等を明示する視線誘導標として利用される。このようなラインレーザー光照射装置として、本出願人は、ライン状のレーザー光を出射するレーザーモジュールを矩形状のケース内に格納したレーザー光照射装置を提案している(特許文献1)。
特願2016−197166
上記ラインレーザー光照射装置において、レーザーモジュールをケース内に格納する際、レーザーモジュールが出射するラインレーザー光のラインの向きを一定の方向を向くように配置しなければ、設置現場においてラインレーザー光のラインが道路等の照射面に対して目標線どおりにライン照射されないこととなる。特に、レーザーモジュールが円柱状の外形を有していると、レーザーモジュールの周方向のどの姿勢でラインレーザー光のラインの方向となるかを確認するのは容易ではない。
また、現場でラインレーザー光照射装置を設置する際、例えば、昼間の明るいときにはラインレーザー光照射装置から路面に照射されたラインレーザー光のラインを目視するのは困難である。従って、現実には、ラインレーザー光を照射させることなくラインレーザー光照射装置を正しい姿勢に設置する必要があり、この設置作業を簡単且つ確実に行えるようにすることが要望される。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、ラインレーザー光のラインの向きを一定の方向を向くようにレーザーモジュールをケース内に配置することが可能なラインレーザー光照射装置を提供することを目的とする。また、このラインレーザー光照射装置を設置現場にて簡単且つ確実に正しい姿勢に設定することを可能とする角度出し治具を提供することを目的とする。
本発明に係るラインレーザー光照射装置は、
円柱状の外形を有し、一方の円柱端面から照射面に対してライン状のレーザー光を出射するレーザーモジュールと、
レーザーモジュールのラインレーザー光を出射する円柱端面を臨ませる窓部を設ける四角形形状の底板、及び底板の外周縁から四角形筒状に立設する前後左右の側板を有し、内部にレーザーモジュールが格納されているケースとを備え、
ケース内の底板には、レーザーモジュールを保持する固定具を位置決め状態に配置する配置部が設けられ、
固定具は、レーザーモジュールを内径部に保持する円筒状のクランプ部と、クランプ部の円筒側壁に面を向けて形成された基板部とを備え、基板部においてクランプ部に保持するレーザーモジュールの円柱軸線方向を高さ方向とし、この高さ方向に対して直交方向を幅方向とした場合、レーザーモジュールのラインレーザー光のラインが基板部の幅方向に対して垂直又は平行となるようにレーザーモジュールがクランプ部に周方向への回動を阻止した状態で保持され、
配置部は、レーザーモジュールがケース内の底板に垂直に立つ状態となり且つ周方向への回動阻止状態となるように固定具を配設する部分であり、固定具の基板部の幅方向がケースの一側板の幅方向と垂直又は平行に配置されるように基板部の高さ方向一端部側を受け入れる構成とするものである。
また、本発明に係るラインレーザー光照射装置用の角度出し治具は、
上記ラインレーザー光照射装置の上部に取付け取外し可能な基台部と、
基台部に取付けられ、2本の平行な直線が上方から透視可能に上下に配置されるように施されている1又は2以上の透明材で構成されるゲージ部とを備え、
ゲージ部は、透明材の少なくとも一部が上から見て基台部の側方へ食み出し且つ基台部をラインレーザー光照射装置に取付けた状態において基台部から食み出したゲージ部を真上から見て上下2本の直線がラインレーザー光照射装置から出射されるラインレーザー光のライン上に一致するように構成されているものである。
本発明に係るラインレーザー光照射装置によれば、レーザーモジュールは、固定具の基板部に対してレーザーモジュールのラインレーザー光のラインの向きが一定方向を向くようにクランプ部に保持されている。これにより、レーザーモジュールが円柱状の外形を有していても固定具によりラインレーザー光のラインの向きが特定される。この固定具の基板部の向きは、ケース内の配置部により、ケースにおける四角形形状の前後左右の側板のうちの一側板に対して一定方向を向くように配置される。従って、本ラインレーザー光照射装置では、ケースの一側板に対してラインレーザー光のラインの向きが常に一定方向を向くようになる。よって、設置現場では、本ラインレーザー光照射装置をケースの側板の向きを一定の向きにして設置することにより、ラインレーザー光のラインが路面等の照射面に対して目標線どおりにライン照射させることができる。
また、本発明に係るラインレーザー光照射装置用の角度出し治具によれば、例えば、道路脇のポールに設置したラインレーザー光照射装置に取付けた状態で、基台部の側方に食み出したゲージ部を上から見ると、ゲージ部が透明材で構成されているので、下方の路面をゲージ部を透して見ることができる。この際、ゲージ部を透して見た路面上においてゲージ部の上下2本の直線が重なって1本の直線として見える位置がラインレーザー光照射装置のラインレーザー光のライン照射位置となる。従って、ゲージ部の上下2本の直線が重なって見える1本の直線がラインレーザー光を照射したい路面の目標線と一致するようにポールに取付けたラインレーザー光照射装置の角度調整を行えば、ラインレーザー光照射装置からのラインレーザー光が路面上の目標線どおりにライン照射されることとなる。よって、本角度出し治具を用いることにより、例えば、道路脇に立設したポールの所定位置に取付けたラインレーザー光照射装置においてラインレーザー光が路面の目標線どおりにライン照射されるようにラインレーザー光照射装置の姿勢を簡単且つ確実に設定することができる。
ラインレーザー光照射装置の設置状態を示す模式図である。 実施形態のラインレーザー光照射装置を示す斜視図である。 実施形態のラインレーザー光照射装置を示す断面図である。 レーザーモジュールの構成を示す模式図である。 レーザーモジュールを固定する固定具を示す図であり、同図(a)は固定具の斜視図であり、同図(b)は固定具の正面図である。 レーザーモジュールを固定する固定具を配置したケース内の底面の構成を示す平面図である。 ケース内の底面の構成の他の例を示す平面図である。 ケース内のレーザーモジュールを保持する押え具を示す図であり、同図(a)は押え具の斜視図であり、同図(b)は押え具の上面図である。 ラインレーザー光照射装置をポールに取り付けるための取付金具を示す平面図である。 ポールに設置したラインレーザー光照射装置を角度調整するために角度出し治具を取り付けた状態を示す側面図である。 角度出し治具の構成を示す図であり、同図(a)は角度出し治具の上面図であり、同図(b)は角度出し治具の側面図である。 角度出し治具のゲージ部の例を示す斜視図である。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
本発明のラインレーザー光照射装置1は、例えば、図1に示すように、道路の上方のポールPに単独で設置され、このラインレーザー光照射装置1が照射するレーザー光Rが路面にライン状の境界線Sを標示させる視線誘導装置として利用されるが、本発明は、これに限らず、新規又は既存の矢羽根標識その他各種の標識あるいは信号機等とともに設置することができ、また、ライン状の境界線の標示に限らず、その他各種の標示を行ったり道路上の各種の標識等にも利用できる。
図2、図3に示すように、実施形態のラインレーザー光照射装置1は、円柱状の外形を有するレーザーモジュール2と、レーザーモジュール2を保持する固定具5と、固定具5で保持するレーザーモジュール2を内部に格納するケース3とを備える。
図4に示すように、レーザーモジュール2は、レーザー光Rをラインビームとして出射して照射面にライン状のレーザー光Rが投影されるように構成されている。このレーザーモジュール2は、細長い円筒状のハウジング21内に半導体レーザー素子23、光学系部(コリメータレンズ24、ラインビーム変換部25)、半導体レーザー素子23の駆動等の回路26が格納され、ハウジング21の先端面にはレーザー光出射口22が円形状に開口形成されている。ハウジング21は、放熱性(熱伝導性)に優れた材質、例えば、アルミニウム等の金属で形成され、半導体レーザー素子23の動作により半導体レーザー素子23や回路26等から発する熱がハウジング21を介して外部へ放熱される。このレーザーモジュール2では、半導体レーザー素子23から発せられたレーザー光Rは、コリメータレンズ24により平行光にされ、この平行光をラインビーム変換部25によりラインビームに変換してレーザー光出射口22から出射される。例えば、道路上の照射面には、レーザー光Rがライン状に投影される。なお、ラインビーム変換部25は、例えば、プリズムレンズ、ミラー、偏光板等のいずれかの手段であってもよい。
図5に示すように、固定具5は、レーザーモジュール2を内径部に保持する円筒状のクランプ部51と、クランプ部51の円筒側壁に面を向けて形成された平板状の基板部52とを備える。基板部52は、長方形の平板状であり、クランプ部51の円筒軸線方向に全長にわたって形成されている。基板部52は、短辺の中央位置にクランプ部51を配置しクランプ部51の両側にまっすぐ延在するように形成されている。基板部52は、対向する各長辺にはクランプ部51を形成しない外面に突出する脚部53が形成されている。この両側の脚部53は、例えば水平な机上に載置させたとき基板部52の延在方向を水平方向に向けることができ、この状態でレーザーモジュール2を回動させてラインレーザー光Rのラインの向きを垂直方向又は水平方向とすることで基板部52の延在方向を基準にラインレーザー光Rのラインの向きを特定することができる。また、脚部53は、基板部52の強度補強にも寄与する。なお、脚部53を設けない構成としてもよい(図7参照)。
クランプ部51は、断面略C型に形成され、C型の各自由端部から外方へ延びる座板片54が形成されており、各座板片54にネジ54aを貫通してナット54bに締め付けて内径部を縮径させることでレーザーモジュール2が周方向に回動するのを阻止した状態で固定される。クランプ部51の内径部には、円筒軸線方向に延びる突条55が等間隔に3箇所に形成されている。これにより、突条55がレーザーモジュール2を圧接してレーザーモジュール2をクランプ部51に強固に固定することができる。そして、基板部52においてクランプ部51に保持するレーザーモジュール2の円柱軸線方向(クランプ部51の円筒軸線方向とも同じである。)を高さ方向とし、この高さ方向に対して直交方向を幅方向とした場合、レーザーモジュール2は、ラインレーザー光Rのラインが基板部52の幅方向に対して垂直又は平行となるようにクランプ部51に保持される。本実施形態では、レーザーモジュール2は、ラインレーザー光Rのラインが基板部52の幅方向に対して垂直となるようにクランプ部51に保持される。
図2、図3に示したように、ケース3は、直角四角形形状の底板31と、底板31の外周縁から四角形筒状に立設する前後左右の側板32とを有し、側板32の上端部を開放口35とする矩形箱型形状に形成されている。ケース3は、樹脂、セラミック、金属等で形成することができるが、良好な断熱性を得るうえでは樹脂、セラミック等が好ましく、さらに良好な耐久性、生産性を得るうえでは樹脂製であるのが好ましい。
ケース3の開放口35には、四隅を側板32との間でビス止めしたフタ4が取り付けられている。フタ4は、外周縁には裏面側に突設して開放口35の外周に外嵌する四角形筒状の枠板41が設けられており、ケース3内に外部から水分が浸入しないようにしている。なお、フタ4の裏面外周部又はケース3の開放口35には、環状のパッキン等のシール材が貼着されていてもよい。フタ4の外周形状は、側板32の断面四角形形状や開放口35の外周の四角形形状のそれぞれと相似した四角形形状となっている。
ケース3の底板31には、中心位置にレーザーモジュール2のレーザー光出射口22を臨ませる円形の窓部33が開口形成されている。底板31の内側面には、レーザーモジュール2を保持する固定具5を位置決め状態に配置する配置部34が一体に形成されている。この配置部34に配置されたレーザーモジュール2は、先端面(円筒端面)のレーザー光出射口22を窓部33に対向させるようにして底板31上に起立状態に保持される。
配置部34は、レーザーモジュール2がケース3内の底板31に垂直に立つ状態となり且つ周方向への回動阻止状態となるように固定具5を配設する部分である。この配置部34は、固定具5の基板部52の幅方向がケース3の一側板32の幅方向と垂直又は平行に配置されるように基板部52の高さ方向一端部側を受け入れる壁板34aから構成されている。具体的に、図6に示すように、配置部34を構成する壁板34aは、ケース3内の底板31から立設され、固定具5の基板部52の高さ方向一端部側におけるクランプ部51形成部分を除く範囲を包囲するように一部を切り欠いた断面略長方形形状に形成されている。また、配置部34に配置された固定具5に対して基板部52の外側面に当接可能な一対の第1リブ38とクランプ部51の座板片54に当接可能な一対の第2リブ39とが対向する側板32の各々の内側面に形成されている。これら第1リブ38及び第2リブ39により、配置部34に配置した固定具5の位置ズレが防止される。第1リブ38は、配置部34にも一体化されており、配置部34の強度補強にもなる。なお、図7に示すように、クランプ部51の座板片54を包囲する断面コ字型に立設する補助配置部341を底板31に形成するようにしてもよい。第1リブ38、第2リブ39を設けない構成としてもよい(図7参照)。
図3に示したように、ケース3内には、配置部34に配置されたレーザーモジュール2の後端部側(上端部側)を保持する押え具6が取付けられている。図8に示すように、押え具6は、断面台形状の円筒型のキャップ部61と、キャップ部61の下端に形成する長方形板状の取付板部62とを有する。この押え具6は、キャップ部61をレーザーモジュール2の後端部に被せてテーパー状の内面にレーザーモジュール2の後端(円柱端面)を当接させ、この状態で、キャップ部61の下端から水平に延びる取付板部62をその両端に形成した切欠き63を通して対向する二側版の段部32bにネジ止めされる。これにより、配置部34に配置されたレーザーモジュール2が傾かないように保持される。キャップ部61には、上面からテーパー状の側面に連続して切り欠き形成した連通口64が設けられている。この連通口64には、レーザーモジュール2の後端から引き出される電気コード27が挿通される。
ケース3の4面の側板32のうち一方側の対向する二つの側板32は、上部が外方へ出張った膨出部32aとなっている。これら膨出部32aの下面のケース3内部分が押え具6をネジ止めする段部32bを構成している。一方の膨出部32aには、防水コネクタCが取り付けられている。防水コネクタCには、押え具6の連通口64から引き出されたレーザーモジュール2の電気コード27が接続される。電気コード27は、レーザーモジュール2の回路26や半導体レーザー素子23に電源供給したり回路26に制御信号を入力するためのものである。
再び図2、図3を参照して、ケース3の底板31の外面には、このラインレーザー光照射装置1を斜め下から見上げたときに底板31の窓部33でのレーザー光Rを目隠しするように下方へ延びるツバ部37が設けられている。ツバ部37は、底板31の窓部33から照射されるラインレーザー光Rのラインと平行に底板31の一端から他端にわたって形成されるとともに、窓部33を挟んで下方へ延びる一対の長方形平板状に形成されている。このツバ部37は、不透明に構成されている。これにより、ラインレーザー光照射装置1が高所に設置されても略真下でない限り、窓部33でのレーザー光Rを直視できないようにすることができる。従って、路上の歩行者や自動車の乗員等の通行者が、斜め下からラインレーザー光照射装置1側を見上げても、窓部33でのレーザー光Rが目に直接入り込むことが防止され、道路上の通行者の安全性を確保することができる。
ケース3において、膨出部32aの下部に本ラインレーザー光照射装置1をポールP等の設置物に取り付けるための取付金具7が外嵌される。図9に示すように、この取付金具7は、例えば、コ字バンド金具71をプレート金具72にナット73で締め付け固定したもので構成され、コ字バンド金具71内にケース3をその下部から挿通させると、膨出部32aの下面がこの取付金具7に受け留められる。また、一方の膨出部32aの下部は、側板32から外方へ突出する突片32cが形成されており、この突片32cと一方の膨出部32aの下面との間に取付金具7のコ字バンド金具71が配置される。この状態でナット73を締め込むと、取付金具7がケース3に強固に固定され、また、取付金具7のコ字バンド金具71が突片32cと一方の膨出部32aの下面との間に抜け止め状態に保持される。このように、ケース3は、取付金具7に受け留められるように膨出部32aを形成するので、ラインレーザー光照射装置1が落下しないように設置することができる。
取付金具7は、プレート金具72がコ字型プレートで構成され、このコ字型プレートのコ字バンド金具71を取り付けないプレート面をポールP側の取付金具8のプレート金具82にボルト83とナット84で連結させるように構成されている。従って、ポールP側の取付金具8に対してボルト83を支点にプレート金具72の取付け角度が調整可能であり、よって、ポールPに対してラインレーザー光照射装置1を角度調整自在とすることができる。なお、ポールP側の取付金具8は、ポールPに外嵌させるステンバンド金具81と、このステンバンド金具81を連結部材87を介してボルト85とナット86で固定するコ字型のプレート金具82とを備える。なお、ラインレーザー光照射装置1側の取付金具7とポールP側の取付金具8とを角度調整可能にコ字型プレート金具72,82で連結するが、これに限らず、ラインレーザー光照射装置1側の取付金具7を角度調整可能とする連結手段であれば各種のものを使用することができる。
以上より、本実施形態に係るラインレーザー光照射装置1によれば、レーザーモジュール2は、固定具5の基板部52の幅方向に対してレーザーモジュール2のラインレーザー光Rのラインの向きが垂直方向を向くようにクランプ部51に保持されている。これにより、レーザーモジュール2が円柱状の外形を有していても固定具5によりラインレーザー光Rのラインの向きが特定される。この固定具5の基板部52の幅方向は、ケース3内の配置部34により、ケース3における四角形形状の前後左右の側板32のうちの一側板32の幅方向に対して垂直方向又は平行方向を向くように配置される。従って、本ラインレーザー光照射装置1では、ケース3の一側板32の幅方向に対してラインレーザー光Rのラインの向きが常に垂直方向又は平行方向を向くようになる。具体的には、ツバ部37の平面と対向面となっているケース3の一側板32の幅方向に対してラインレーザー光Rのラインの向きが平行方向を向くように構成されている。よって、設置現場では、本ラインレーザー光照射装置1をケース3の側板32の向きをラインレーザー光Rを照射する路面の目標線Tに沿うように所定の向きにして設置することにより、ラインレーザー光Rのラインが路面の照射面に対して目標線Tどおりにライン照射させることができる。
ところで、設置現場でラインレーザー光照射装置1を設置する際、例えば、昼間の明るいときにラインレーザー光Rを照射させることなくラインレーザー光照射装置1を正しい姿勢に設置する必要があり、この設置作業を簡単且つ確実に行えるようにするために、角度出し治具9が用いられる。図10、図11に示すように、この角度出し治具9は、ラインレーザー光照射装置1の上部に取付け取外し可能な基台部91と、基台部91に取付けられ、2本の平行な直線L1,L2が上方から透視可能に上下に配置されるように施されている2枚の透明板(透明材)93で構成するゲージ部92とを備える。
基台部91は、ラインレーザー光照射装置1の上面に配置される長方形状の平板部94と、平板部94の対向する両端部となる各長辺から延設されてラインレーザー光照射装置1の側面上部に沿って配置される断面コ字型のチャンネル部95と、基台部91をラインレーザー光照射装置1に固定するための固定ネジ96とを備える。固定ネジ96は、一方のチャンネル部95の側面に設けられ、この固定ネジ96を捻じ込んでラインレーザー光照射装置1の側面に圧接させることで基台部91がラインレーザー光照射装置1の上部に固定される。
ゲージ部92は、図12(a)も参照して、一対の長尺なコ字型支持部材97と、コ字型支持部材97の上面と下面とにそれぞれ取り付けられた2枚の長方形形状の透明板93とを備える。コ字型支持部材97は、立板部971と、立板部971の上端と下端とからそれぞれ直角に折れ曲がって一方の側方に延びる横板部972とを有する。ゲージ部92は、一対のコ字型支持部材97をそれぞれの横板部972を外向きにして立板部971を離間させて隙間を設けるように配置し、上下それぞれの横板部972の外面に透明板93を取り付けた構成とする。上下の透明板93には、一対のコ字型支持部材97間の隙間の配置箇所において長手方向に沿って同一の垂直線上に直線L1,L2が施されている。
これにより、ゲージ部92を上から見ると、コ字型支持部材97に遮られることなく上下の透明板93に施した各直線L1,L2を視認することができる(図10参照)。このゲージ部92は、長手方向が基台部91の平板部94の長手方向と一致する向きにして平板部94の上面に取付けられている。そして、ゲージ部92は、上から見て基台部91の側方へ食み出し且つ基台部91をラインレーザー光照射装置1に取付けた状態において基台部91から食み出したゲージ部92を真上から見て上下2本の直線L1,L2がラインレーザー光照射装置1から出射されるラインレーザー光Rのライン上に一致する位置となるように基台部91に取付けられている。すなわち、ラインレーザー光照射装置1は、上述のとおり、レーザーモジュール2のケース3内の設置位置からラインレーザー光Rのラインの位置がケース3及びフタ4の所定位置と対応している。また、ラインレーザー光Rのラインの向きは、ケース3の底板31のツバ部37の幅方向と平行している。従って、角度出し治具9をラインレーザー光照射装置1に取付けた状態においてケース3及びフタ4の位置関係からゲージ部92の2本の直線L1,L2がともにラインレーザー光Rのラインの垂直線上と一致するようにゲージ部92が基台部91に取付けられている。
設置現場において、ポールPに取付けたラインレーザー光照射装置1に対して、角度出し治具9は、ラインレーザー光照射装置1のツバ部37の平面と対向面となっている対向二側板32に対して基台部91の各チャンネル部95が配置されるように取り付ける。このとき、基台部91の各チャンネル部95は、ケース3に取付けたフタ4の枠板41と対面されるが、フタ4の外周形状は、ケース3の側板32の断面四角形形状と相似形となっているので、基台部91の長手方向及びゲージ部92の長手方向、つまり、透明板93に施した直線L1,L2の向きは、ツバ部37の平面の延在方向、つまりラインレーザー光Rのラインの向きと一致する。そして、基台部91の側方に食み出したゲージ部92を上から見て、ゲージ部92を透して見た路面上においてゲージ部92の上下2本の直線L1,L2が重なって1本の直線として見える位置がラインレーザー光照射装置1のラインレーザー光Rのライン照射位置となる。従って、ゲージ部92の上下2本の直線L1,L2が重なって見える1本の直線がラインレーザー光Rを照射したい路面の目標線Tと一致するように取付金具7を介してポールPに取付けたラインレーザー光照射装置1の角度調整を行えば、ラインレーザー光照射装置1からのラインレーザー光Rが路面上の目標線Tどおりにライン照射されることとなる。
以上より、本角度出し治具9を用いることにより、道路脇に立設したポールPの所定位置に取付けたラインレーザー光照射装置1においてラインレーザー光Rが路面の目標線Tどおりにライン照射されるようにラインレーザー光照射装置1の姿勢を簡単且つ確実に設定することができる。
ゲージ部92の上下2本の直線L1,L2は、同色に施されていてもよいが、異なる色とすれば上から見たときに2本の直線L1,L2が1本の直線として重なって見えているか否か判断し易くなる。ゲージ部92の一対のコ字型支持部材97は、不透明材とすることにより透明板93に外景が写り込むことを抑えて透明板93を透して下方の目的物(路面等)を見やすくすることができる。また、上側の透明板93において直線L1を跨いだ両側領域に、マスキングM(図11(a)参照)を施したり、直線L1に沿って立設する不透明材98(図12(b)参照)を設けたりすることによっても透明板93に外景が写り込むことを防止して透明板93を透して下方の目的物を見やすくすることができる。
また、ゲージ部92は、図12(c)に示すように、1枚の透明材931における対向する二端面にそれぞれ直線L1,L2を施し、この透明材931を立てた状態にして一対のコ字型支持部材97で挟むように配置して構成してもよい。これにより、2枚の透明板93にてそれぞれの直線L1,L2が垂直線上に配置されるように2枚の透明板93を設置する場合に比べて容易に上下2本の直線L1,L2を垂直線上に配置することができ、また、透明材の使用枚数も低減することができる。
さらに、この場合、図12(d)に示すように、透明材931の高さを一対のコ字型支持部材97よりも低くすることにより、透明材931の上方に配置される一対のコ字型支持部材97によって透明材931に外景が写り込むことを防止することができる。
また、図12(e)に示すように、ゲージ部92を二端面にそれぞれ直線L1,L2を施した1枚の透明材932だけで構成し、この1枚の透明材932を立てた状態にして基台部91に直接取り付けるようにしてもよい。これにより、一対のコ字型支持部材97を用いずに角度出し治具9を作製することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態のみに限定されず、特許請求の範囲の記載から逸脱しない範囲で各種の変更を施すことが可能である。
1 ラインレーザー光照射装置
2 レーザーモジュール
3 ケース
5 固定具
6 押え具
9 角度出し治具
31 底板
32 側板
33 窓部
34 配置部
34a 壁板
37 ツバ部
38 第1リブ
39 第2リブ
51 クランプ部
52 基板部
54 座板片
91 基台部
92 ゲージ部
93 透明板
94 平板部
95 チャンネル部
96 固定ネジ
98 不透明材
341 補助配置部
L1,L2 直線
M マスキング

Claims (10)

  1. 円柱状の外形を有し、一方の円柱端面から照射面に対してライン状のレーザー光を出射するレーザーモジュールと、
    レーザーモジュールのラインレーザー光を出射する円柱端面を臨ませる窓部を設ける四角形形状の底板、及び底板の外周縁から四角形筒状に立設する前後左右の側板を有し、内部にレーザーモジュールが格納されているケースとを備え、
    ケース内の底板には、レーザーモジュールを保持する固定具を位置決め状態に配置する配置部が設けられ、
    固定具は、レーザーモジュールを内径部に保持する円筒状のクランプ部と、クランプ部の円筒側壁に面を向けて形成された基板部とを備え、基板部においてクランプ部に保持するレーザーモジュールの円柱軸線方向を高さ方向とし、この高さ方向に対して直交方向を幅方向とした場合、レーザーモジュールのラインレーザー光のラインが基板部の幅方向に対して垂直又は平行となるようにレーザーモジュールがクランプ部に周方向への回動を阻止した状態で保持され、
    配置部は、レーザーモジュールがケース内の底板に垂直に立つ状態となり且つ周方向への回動阻止状態となるように固定具を配設する部分であり、固定具の基板部の幅方向がケースの一側板の幅方向と垂直又は平行に配置されるように基板部の高さ方向一端部側を受け入れる構成とするラインレーザー光照射装置。
  2. 請求項1に記載のラインレーザー光照射装置において、
    配置部に配置されたレーザーモジュールの上端部側を保持する押え具がケース内に取付けられているラインレーザー光照射装置。
  3. 請求項1又は2に記載のラインレーザー光照射装置において、
    配置部は、ケース内の底板から立設され、固定具の基板部の高さ方向一端部側におけるクランプ部形成部分を除く範囲を包囲する壁板により構成されているラインレーザー光照射装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のラインレーザー光照射装置において、
    配置部に配置された固定具に対して基板部に当接可能な第1リブとクランプ部に当接可能な第2リブとが対向するようにケース内の側板に形成されているラインレーザー光照射装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のラインレーザー光照射装置において、
    固定具のクランプ部は、断面略C型に形成され、C型の各自由端部から外方へ延びる座板片が形成され、各座板片にネジを貫通して締め付けて内径部を縮径させることでレーザーモジュールが固定される構成とし、
    ケース内の底板には、クランプ部の座板片を包囲する断面コ字型の補助配置部が設けられているラインレーザー光照射装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のラインレーザー光照射装置において、
    ケースの底板外面には、ラインレーザー光照射装置を斜め下から見上げたときに窓部でのラインレーザー光が目隠しされるように、レーザーモジュールから出射されるラインレーザー光のラインと平行に底板の一端から他端にわたり且つ窓部を挟んで下方へ延びる一対の平板状のツバ部が形成されているラインレーザー光照射装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のラインレーザー光照射装置の上部に取付け取外し可能な基台部と、
    基台部に取付けられ、2本の平行な直線が上方から透視可能に上下に配置されるように施されている1又は2以上の透明材で構成されるゲージ部とを備え、
    ゲージ部は、透明材の少なくとも一部が上から見て基台部の側方へ食み出し且つ基台部をラインレーザー光照射装置に取付けた状態において基台部から食み出したゲージ部を真上から見て上下2本の直線がラインレーザー光照射装置から出射されるラインレーザー光のライン上に一致するように構成されているラインレーザー光照射装置用の角度出し治具。
  8. 請求項7に記載のラインレーザー光照射装置用の角度出し治具において、
    2本の直線のうち上部の直線を施した透明材の表面には、上部の直線を跨いだ両側領域に写り込み防止用のマスキングが施されているラインレーザー光照射装置用の角度出し治具。
  9. 請求項7に記載のラインレーザー光照射装置用の角度出し治具において、
    2本の直線のうち上部の直線を跨いだ両側には、上部の直線に沿って立設する写り込み防止用の不透明材が設けられているラインレーザー光照射装置用の角度出し治具。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のラインレーザー光照射装置用の角度出し治具において、
    基台部は、ラインレーザー光照射装置の上面に配置される平板部と、平板部の対向する両端部から延設されてラインレーザー光照射装置の側面上部に沿って配置されるチャンネル部と、一方のチャンネル部に設けられ、基台部をラインレーザー光照射装置に固定するための固定ネジとを備えるラインレーザー光照射装置用の角度出し治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112442954A (zh) * 2020-11-03 2021-03-05 胡长文 一种市政工程用施工警示挡板

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