JP2018078991A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】非AT状態においてインデックス値IV=4及び6のいずれかで当選となった場合に実行された移行抽選処理にて移行当選となることで、AT状態に移行する。また、AT状態においてインデックス値IV=4及び6のいずれかで当選となった場合に実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となることで、継続ゲーム数が上乗せされる。AT状態への移行当選となる確率及び継続ゲーム数の上乗せ当選となる確率は、「1」〜「6」の設定値の間において同一である。この場合に、インデックス値IV=5で当選となった場合には上記各抽選処理は実行されないものの、インデックス値IV=4で当選となった場合と同様にスイカ入賞が成立し得る。また、インデックス値IV=5で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間において異なっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUなどの制御手段、ROMなどの読み出し専用の記憶手段及びRAMなどの読み書き両用の記憶手段などを備えている。制御手段は、読み書き両用の記憶手段への情報の書き込み及び当該記憶手段からの情報の読み出しを行いながら、読み出し専用の記憶手段から読み出したプログラムに従って処理を実行する。この処理の実行に際しては、制御手段に対してセンサなどからの情報の入力が行われるとともに、電動アクチュエータや発光素子などに対する制御手段からの情報の出力が行われる。なお、制御手段、読み出し専用の記憶手段及び読み書き両用の記憶手段などが1チップ化されたものも知られている。
スロットマシンについて具体的には、メダルがベットされている状況でスタートレバーが操作されて新たなゲームが開始される場合に制御手段にて役の抽選処理が実行される。また、役の抽選処理が実行された場合には制御手段にて回転開始制御が実行されることによりリールの回転が開始され、当該リールの回転中にストップボタンが操作された場合には制御手段にて回転停止制御が実行されることによりリールの回転が停止される。そして、リールの回転停止後の停止結果が役の抽選処理における当選役に対応したものである場合には、当該当選役に対応した特典が遊技者に付与される。当該特典の付与として、例えば遊技媒体が付与される(例えば特許文献1参照)。
特開2014−045989号公報
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべく請求項1記載の発明は、絵柄を変動表示する絵柄表示手段と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理又は前記絵柄の変動表示において所定事象が発生することを少なくとも一の条件として所定利益を付与する所定利益付与手段を備え、
前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記所定事象が発生する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、絵柄を変動表示する絵柄表示手段と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理にて第1役に当選したこと又は当該第1役に当選して当該第1役に対応する第1対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として、所定利益を付与する所定利益付与手段を備え、
前記第1役に当選して前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、第2役が存在しており、
前記第2役に対応する第2対応入賞が成立する場合、前記第1対応入賞が成立する場合に停止表示される絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである第1対応絵柄が停止表示される構成であり、
前記第2役に当選する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする。
本発明によれば、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
第1の実施形態におけるスロットマシンの正面図である。 前面扉を開いた状態を示すスロットマシンの斜視図である。 各リールの図柄配列を示す図である。 表示窓部から視認可能となる図柄と組合せラインとの関係を示す説明図である。 入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図である。 スロットマシンの電気的構成図である。 主側MPUにて実行されるメイン処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される通常処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される抽選処理を示すフローチャートである。 通常モード用抽選テーブルの一例を示す図である。 通常モード用抽選テーブルが選択された場合におけるリールの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。 第1RTモード用抽選テーブルの一例を示す図である。 第1RTモード用抽選テーブルが選択された場合におけるリールの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。 第2RTモード用抽選テーブルの一例を示す図である。 第2RTモード用抽選テーブルが選択された場合におけるリールの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。 BB用抽選テーブルの一例を示す図である。 主側MPUにて実行されるリール回転処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される停止準備処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される停止情報設定処理を示すフローチャートである。 (a),(b)優先順位情報用エリアを説明するための説明図である。 主側MPUにて実行される優先順位情報作成処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される入賞判定処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される当選時処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるリール停止処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるスベリ数取得処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される遊技終了時の対応処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるBB状態用処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される移行チャンス管理処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるART準備状態処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるART状態処理を示すフローチャートである。 (a)非BB状態におけるAT状態への移行確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(c)BB状態における有利当選確率と設定値との関係を説明するための説明図である。 第2の実施形態における主側MPUにて実行される抽選モードの移行処理を示すフローチャートである。 (a)昇格抽選テーブルの内容を説明するための説明図であり、(b)低確率モードにおける移行当選確率を説明するための説明図であり、(c)高確率モードにおける移行当選確率を説明するための説明図である。 第3の実施形態における表示窓部から視認可能となる図柄と組合せラインとの関係を示す説明図である。 (a)非BB状態におけるインデックス値IV=4の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=2の場合においてスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインの種類を説明するための説明図であり、(b)非BB状態におけるインデックス値IV=5の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=3の場合においてスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインの種類を説明するための説明図である。 (a)非BB状態におけるAT状態への移行確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(c)BB状態における有利当選確率と設定値との関係を説明するための説明図である。 (a)第4の実施形態における非BB状態でのAT状態への移行確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(c)BB状態における有利当選確率と設定値との関係を説明するための説明図である。 (a)第5の実施形態における通常モード用抽選テーブルの一例を示す図であり、(b)BB用抽選テーブルの一例を示す図である。 第6の実施形態における入賞態様と付与される特典との関係を示す説明図である。 第2RTモード用抽選テーブルの一例を示す図である。 主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 (a)第1上乗せテーブルを説明するための説明図であり、(b)第2上乗せテーブルを説明するための説明図である。 第7の実施形態における主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 第8の実施形態における主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 (a)第1上乗せテーブルを説明するための説明図であり、(b)第2上乗せテーブルを説明するための説明図である。 第9の実施形態における通常モード用抽選テーブルの一例を示す図である。 通常モード用抽選テーブルが選択された場合におけるリールの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。 第2RTモード用抽選テーブルの一例を示す図である。 第2RTモード用抽選テーブルが選択された場合におけるリールの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。 (a)特図表示部の正面図であり、(b)特別表示部の表示内容を説明するための説明図である。 (a),(b)画像表示装置における報知内容と特別表示部における報知内容との関係を説明するための説明図である。 主側MPUにて実行される報知制御処理を示すフローチャートである。 演出側MPUにて実行される報知用処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 主側MPUにて実行されるダミー報知用処理を示すフローチャートである。 (a)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)ダミー報知テーブルを説明するための説明図である。 第10の実施形態におけるダミー報知テーブルを説明するための説明図である。 第11の実施形態における主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 (a)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)ダミー報知テーブルを説明するための説明図である。 特別表示部の表示内容を説明するための説明図である。 第12の実施形態における主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 ダミー報知テーブルを説明するための説明図である。 第13の実施形態における主側MPUにて実行される上乗せ用処理を示すフローチャートである。 (a)AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係を説明するための説明図であり、(b)ダミー報知テーブルを説明するための説明図である。
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるスロットマシンに本発明を適用した場合の第1の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はスロットマシン10の正面図であり、図2はスロットマシン10の前面扉12を開いた状態の斜視図である。
図2に示すように、スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。筐体11は、複数の木製パネルが固定されることにより、全体として前方に開放された箱状に形成されている。筐体11の前面側には前面扉12が取り付けられている。前面扉12はその左側部を回動軸として、筐体11の内部空間を開閉可能とするように筐体11に支持されている。なお、前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置13によって開放不能に施錠状態とされており、この施錠状態は、キーシリンダ14への所定のキーによる解錠操作により解除される。
前面扉12の中央部上寄りには、図1に示すように、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル20が設けられている。遊技パネル20には、縦長の3つの表示窓部21L,21M,21Rが横並びとなるように形成されている。表示窓部21L,21M,21Rは透明又は半透明な材質により形成されており、各表示窓部21L,21M,21Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。
図2に示すように、筐体11は仕切り板によりその内部が上下2分割されており、仕切り板の上部にはリールユニット31が取り付けられている。リールユニット31は、円筒状にそれぞれ形成された左リール32L、中リール32M及び右リール32Rを備えている。各リール32L,32M,32Rは、その中心軸線が当該リール32L,32M,32Rの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール32L,32M,32Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール32L,32M,32Rが各表示窓部21L,21M,21Rと1対1で対応している。したがって、各リール32L,32M,32Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓部21L,21M,21Rを通じて視認可能な状態となっている。また、リール32L,32M,32Rが正回転すると、各表示窓部21L,21M,21Rを通じてリール32L,32M,32Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように映し出される。これら各リール32L,32M,32Rは、それぞれが図示しないステッピングモータに連結されており、各ステッピングモータの駆動により各リール32L,32M,32Rが個別に、即ちそれぞれ独立して回転駆動し得る構成となっている。
図1に示すように、遊技パネル20の下方左側には、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるために操作されるスタートレバー41が設けられている。メダルがベットされているときにこのスタートレバー41が操作されると、各リール32L,32M,32Rが一斉に回転を始める。
スタートレバー41の右側には、回転している各リール32L,32M,32Rを個別に停止させるために操作されるストップボタン42,43,44が設けられている。各ストップボタン42,43,44は停止対象となるリール32L,32M,32Rに対応する表示窓部21L,21M,21Rの直下にそれぞれ配置されている。各ストップボタン42,43,44は、左リール32Lが回転を開始してから所定時間が経過すると停止させることが可能な状態となる。
なお、スタートレバー41の操作に基づき各リール32L,32M,32Rの回転が開始され、各ストップボタン42,43,44の操作に基づき各リール32L,32M,32Rが回転を停止して、メダル付与及び遊技状態の管理といった各種処理の実行が完了するまでが、1回のゲーム(遊技回)に相当する。
表示窓部21L,21M,21Rの下方右側には、投資価値としてのメダルを投入するためのメダル投入口45が設けられている。メダル投入口45から投入されたメダルは、図2に示すように、前面扉12の背面に設けられたセレクタ52によって、受付許可時であればホッパ装置53へ導かれ、受付禁止時であれば前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口58からメダル受け皿59へと導かれる。なお、ホッパ装置53は、有効ライン上に遊技媒体の付与に対応した入賞が成立した場合に、貯留タンクに貯留されたメダルを、メダル排出口58を通じてメダル受け皿59に払い出す機能を有している。
メダル投入口45の下方には、図1に示すように、メダル投入口45に投入されたメダルがセレクタ52内に詰まった際に押される返却ボタン46が設けられている。また、表示窓部21L,21M,21Rの下方左側には、クレジットされた仮想メダルを一度にベット可能な最大分投入するための第1クレジット投入ボタン47と、仮想メダルを一度に2枚投入するための第2クレジット投入ボタン48と、仮想メダルを一度に1枚投入するための第3クレジット投入ボタン49と、が設けられている。
スタートレバー41の左側には、精算ボタン51が設けられている。すなわち、本スロットマシン10では、所定の最大値(メダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の払出メダルを仮想メダルとして貯留記憶するクレジット機能を有しており、仮想メダルが貯留記憶されている状況下で精算ボタン51を操作された場合、仮想メダルが現実のメダルとしてメダル排出口58から払い出されるようになっている。
筐体11の内部においてホッパ装置53の左方には、図2に示すように、電源装置54が設けられている。電源装置54には、電源投入時や電源遮断時に操作される電源スイッチ55と、スロットマシン10の各種状態をリセットするためのリセットボタン56と、スロットマシン10の設定状態を「設定1」から「設定6」の範囲で変更するために操作される設定キー挿入孔57と、が設けられている。
<各リール32L,32M,32Rに付されている図柄>
次に、各リール32L,32M,32Rに付されている図柄について説明する。
図3には左リール32L、中リール32M及び右リール32Rの図柄配列が示されている。図3に示すように、各リール32L,32M,32Rには、それぞれ20個の図柄が一列に配置されている。また、各リール32L,32M,32Rに対応して番号が「0」〜「19」まで付されているが、これら番号は主制御装置70が表示窓部21L,21M,21Rから視認可能な状態となっている図柄を認識するための番号であり、リール32L,32M,32Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、「ベル」図柄(例えば、左リール32Lの19番目)、「スイカ」図柄(例えば、左リール32Lの18番目)、「チェリー」図柄(例えば、左リール32Lの17番目)、「リプレイ」図柄(例えば、左リール32Lの16番目)、「BAR」図柄(例えば、左リール32Lの15番目)、「LUCKY」図柄(例えば、左リール32Lの13番目)、「赤7」図柄(例えば、左リール32Lの12番目)、「白7」図柄(例えば、左リール32Lの10番目)の8種類がある。そして、図3に示すように、各リール32L,32M,32Rにおいて各種図柄の数や配置順序は全く異なっている。
図4は、表示窓部21L,21M,21Rの正面図である。各表示窓部21L,21M,21Rは、対応するリール32L,32M,32Rに付された20個の図柄のうち図柄全体が視認可能となる図柄が3個となるように形成されている。このため、各リール32L,32M,32Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が表示窓部21L,21M,21Rを介して視認可能な状態となる。
本スロットマシン310では、各リール32L,32M,32Rの図柄が視認可能となる位置を結ぶようにして、1本のメインラインMLが設定されている。メインラインMLは、左リール32Lの中段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの中段図柄を結んだラインである。規定数のメダルがベットされた状態で各リール32L,32M,32Rの回転が開始され、当該メインラインML上に当選役に対応した入賞が成立した場合には、メダルの払い出しという利益、再遊技という利益及び遊技状態の移行のいずれかが付与される。
つまり、本スロットマシン10では、入賞が成立し得るラインとして1本のメインラインMLのみが設定されている。そして、当該メインラインMLは一直線に延びるラインとして設定されている。したがって、左リール32Lの上段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの下段図柄を結んだサブラインSUL1と、左リール32Lの上段図柄、中リール32Mの上段図柄及び右リール32Rの上段図柄を結んだサブラインSUL2と、左リール32Lの下段図柄、中リール32Mの下段図柄及び右リール32Rの下段図柄を結んだサブラインSUL3と、左リール32Lの下段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの上段図柄を結んだサブラインSUL4といった1直線に延びるライン上に、入賞対象となる図柄の組合せが成立したとしても、入賞は成立しない。
以下、図5を参照しながら、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典との対応関係を説明する。図5は、入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典との対応関係を説明するための説明図である。
メダル払出が行われる小役入賞としては、第1補填入賞、第2補填入賞、第3補填入賞、ベル入賞、スイカ入賞及びチェリー入賞がある。詳細には、メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「BAR」図柄及び「白7」図柄のいずれかであり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「ベル」図柄である場合、第1補填入賞となる。また、メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「スイカ」図柄及び「LUCKY」図柄のいずれかであり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「ベル」図柄である場合、第2補填入賞となる。また、メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「ベル」図柄である場合、第3補填入賞となる。第1補填入賞〜第3補填入賞のいずれかとなった場合、遊技媒体の付与対象数が「1」となる。
メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「ベル」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「ベル」図柄である場合、ベル入賞となる。ベル入賞となった場合、遊技媒体の付与対象数が「9」となる。
メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「スイカ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「スイカ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「スイカ」図柄である場合、スイカ入賞となる。スイカ入賞となった場合、遊技媒体の付与対象数が「7」となる。
メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「チェリー」図柄となった場合、中リール32Mの停止図柄及び右リール32Rの停止図柄がいずれであったとしてもチェリー入賞となる。チェリー入賞となった場合、遊技媒体の付与対象数が「2」となる。
メダル(又は仮想メダル)をベットすることなく次ゲームの遊技を行うことが可能な再遊技の特典が付与される入賞として、通常リプレイ入賞、第1RTリプレイ入賞、第2RTリプレイ入賞、第1転落リプレイ入賞及び第2転落リプレイ入賞がある。詳細には、メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、通常リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「ベル」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第1RTリプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第2RTリプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「スイカ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第1転落リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「スイカ」図柄である場合、第2転落リプレイ入賞となる。
上記いずれかのリプレイ入賞となった場合、メダル及び仮想メダルの両方についてベットを不要としながら次ゲームの遊技を行うことが可能となる。具体的には、メダルを3枚ベットしたゲームにおいていずれかのリプレイ入賞となった場合、メダル及び仮想メダルの両方についてベットを不要としながら、3枚ベット状態で次ゲームの遊技を開始することが可能となる。
また、上記各種リプレイ入賞のうち、第1RTリプレイ入賞、第2RTリプレイ入賞、第1転落リプレイ入賞及び第2転落リプレイ入賞は、リプレイ入賞の特典の付与契機となるだけではなく遊技状態の移行契機となる。本スロットマシン10では役の抽選処理において抽選対象となる役の種類及び各役の当選確率が相違するように複数種類の遊技状態が設定されており、これら遊技状態間の移行は遊技状態の移行契機となるリプレイ入賞が成立した場合に発生する。
遊技状態の移行のみが行われる状態移行入賞として第1BB入賞及び第2BB入賞がある。詳細には、メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「赤7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「赤7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「赤7」図柄である場合、第1BB入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「白7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「白7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「白7」図柄である場合、第2BB入賞となる。第1BB入賞又は第2BB入賞が成立した場合には、遊技状態がBB状態に移行する。
BB状態とは、後述する通常モードであって非AT状態である場合(この状態を通常遊技状態ともいう)よりも単位ゲーム数あたりの遊技媒体の付与期待枚数が高くなる遊技状態である。さらにいうと、BB状態とは、当該BB状態以外のいずれの遊技状態よりも単位ゲーム数あたりの遊技媒体の付与期待数が高くなる遊技状態である。具体的には、ベル入賞の成立を可能とさせる役に他の遊技状態の場合よりも高い確率(例えば約1/1.3)で当選するとともに、当該役に当選した場合には各リール32L,32M,32Rの停止順序及び各リール32L,32M,32Rの回転位置に対するストップボタン42〜44の停止操作タイミングとは無関係にベル入賞が成立することとなる。BB状態は、複数ゲームに亘って継続し、ゲームの実行内容に応じた事象の発生に基づき終了条件が成立した場合に終了する。当該終了条件は任意であるが、本スロットマシン10ではBB状態が開始されてから付与された遊技媒体の合計数が終了基準数(例えば「350」)以上となることが終了条件として設定されている。
<各種報知及び各種演出を実行するための装置>
次に、各種報知及び各種演出を実行するための装置について説明する。
前面扉12の上部には、図1に示すように、上部ランプ61及びスピーカ62が設けられているとともに画像表示装置63が設けられている。上部ランプ61は、スロットマシン10において異常が発生した場合に当該異常に対応した態様で発光制御されるとともに、入賞結果に応じた態様で発光制御される。また、上部ランプ61は、画像表示装置63における表示演出に対応した発光演出が行われるように発光制御される。スピーカ62は左右一対として設けられており、スロットマシン10において異常が発生した場合に当該異常に対応した音又は音声が出力されるように音出力制御されるとともに、入賞結果に対応した音又は音声が出力されるように音出力制御される。また、スピーカ62は、画像表示装置63における表示演出に対応した音出力演出が行われるように音出力制御される。
画像表示装置63は表示面を有しており、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されているが、液晶表示装置に限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった表示面を有する他の表示装置であってもよく、ドットマトリクス表示器であってもよい。スロットマシン10において異常が発生した場合には当該異常に対応した画像が当該表示面にて表示されるように表示制御される。また、画像表示装置63は、内部抽選における役の当選結果及び各ゲームにおける入賞結果に対応した画像が表示面にて表示されるように表示制御される。
前面扉12の遊技パネル20には、表示窓部21L,21M,21Rの下方の位置に、貯留記憶された仮想メダルの数を表示するクレジット表示部65と、小役入賞時に付与対象となった遊技媒体数を表示する付与数表示部66と、がそれぞれ設けられている。これら表示部65,66は7セグメント表示器によって構成されており、各セグメントには緑色などの単色発光タイプのLEDが用いられている。但し、これに限定されることはなく、表示部65,66の一部又は全部が、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT又はドットマトリックス表示器等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。
<各種制御装置>
スロットマシン10には、各種制御装置が設けられている。具体的には、図2に示すように、リールユニット31の上方には、主制御装置70が設けられている。当該主制御装置70は、筐体11の背板に取り付けられている。主制御装置70は、主制御基板71が基板ボックスに収容されて構成されている。基板ボックスを開放する場合には、締結状態を解除する必要があり、当該締結状態の解除に際して破壊箇所が生じることとなる。当該破壊箇所の有無を確認することで、基板ボックスが開放されたか否かを簡易的に確認することが可能となる。
スロットマシン10には、主制御装置70以外にも演出制御装置80が設けられている。演出制御装置80は、前面扉12において画像表示装置63の後方に重ねて配置されている。演出制御装置80は、主制御装置70から受信したコマンドに基づき、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63の制御を実行する。なお、演出制御装置80は、主制御装置70と同様に、基板ボックス内に制御基板が収容されてなる。
<スロットマシン10の電気的構成>
次に、本スロットマシン10の電気的構成について、図6のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置70は、遊技の主たる制御を司る主制御基板71を具備している。主制御基板71には、MPU72が搭載されている。MPU72には、当該MPU72により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM73と、そのROM73内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM74と、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路75と、割込回路、データ入出力回路、乱数発回路などが内蔵されている。なお、MPU72に対してROM73及びRAM74が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。
MPU72には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU72の入力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rが1回転したことを個別に検出するリールインデックスセンサ)、スタートレバー41の操作を検出するスタート検出センサ41a、各ストップボタン42,43,44の操作を個別に検出するストップ検出センサ42a,43a,44a、メダル投入口45から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ45a、各クレジット投入ボタン47,48,49の操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ47a,48a,49a、精算ボタン51の操作を検出する精算検出センサ51a、ホッパ装置53の払出検出センサ、リセットボタン56の操作を検出するリセット検出センサ56a、設定キー挿入孔57に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ57a等の各種センサが接続されており、これら各センサからの信号はMPU72に入力される。
MPU72の出力側には、リールユニット31(より詳しくは各リール32L,32M,32Rを回転させるためのステッピングモータ)、セレクタ52に設けられたセレクタ駆動部52a、ホッパ装置53の払出モータ、及び演出制御装置80等が接続されている。各ゲームにおいてはリールユニット31の各リール32L,32M,32Rの回転駆動制御がMPU72により行われる。既に説明したとおりセレクタ52は、メダル投入口45から投入されたメダルを、受付許可時であれば投入メダル検出センサ45aにて検出させた後にホッパ装置53へ導き、受付禁止時であれば投入メダル検出センサ45aにて検出させることなくメダル受け皿59へ排出する機能を有する。セレクタ駆動部52aはセレクタ52の状態を受付許可状態と受付禁止状態との間で切り換えるための機能を有しており、具体的にはセレクタ52に設けられた通路切換片を受付許可用の位置と受付禁止用の位置との間で動作させる。MPU72はセレクタ駆動部52aへの駆動信号の出力状態及び停止状態を切り換えることにより、セレクタ52の状態を受付許可状態と受付禁止状態との間で切り換える。また、MPU72は、小役入賞が成立してメダルの払い出しを実行する場合にはホッパ装置53の駆動制御を実行する。また、MPU72は、各ゲームの各タイミングで演出制御装置80にコマンドを送信する。
MPU72の入力側には、電源装置54に設けられた停電監視回路が接続されている(図示略)。電源装置54には、主制御装置70をはじめとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部及び停電監視回路が搭載されており、停電監視回路は、外部電源から電源部に印加されている電圧を監視し、当該電圧が基準電圧以下となった場合にMPU72に停電信号を出力する。MPU72は、停電信号を受信することにより停電時処理を実行し、復電後において停電前の処理状態への復帰を可能とする。また、電源装置54には、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況において電断中電力としてバックアップ電力をRAM74に供給するための電断中電源部が設けられている。これにより、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況であっても、電断中電源部においてバックアップ電力を供給可能な状況(例えば1日や2日)ではRAM74においてデータが記憶保持される。但し、電源装置54に設けられたリセットボタン56を押圧操作した状態でスロットマシン10の電源のON操作を行うことで、RAM74に記憶保持されているデータは初期化される。
演出制御装置80は、各種報知や各種演出の実行制御を行うためのサブ制御基板81を具備している。サブ制御基板81には、MPU82が搭載されている。MPU82には、当該MPU82により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM83、及びそのROM83内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM84が内蔵されているとともに、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路、割込回路、データ入出力回路及び乱数発回路などが内蔵されている。
なお、MPU82に対してROM83及びRAM84が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。また、RAM84には、外部電源からの動作電力の供給が遮断されている状況において電源装置54の電断中電源部からバックアップ電力が供給されないが、RAM84に対してバックアップ電力が供給される構成としてもよい。
MPU82には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU82の入力側には、既に説明したとおり主制御装置70のMPU72が接続されており、当該MPU72から各種コマンドを受信する。MPU82の出力側には、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63が接続されている。MPU82は、主制御装置70のMPU72から受信したコマンドに基づき、上部ランプ61の発光制御、スピーカ62の音出力制御、及び画像表示装置63の表示制御を実行することで、各種報知や各種演出が行われるようにする。なお、以下の説明では説明の便宜上、主制御装置70のMPU72、ROM73及びRAM74をそれぞれ主側MPU72、主側ROM73及び主側RAM74といい、演出制御装置80のMPU82、ROM83及びRAM84をそれぞれ演出側MPU82、演出側ROM83及び演出側RAM84という。
<主側MPU72のメイン処理>
次に、主側MPU72により実行される処理について説明する。まず、主側MPU72への動作電力の供給が開始された場合に当該主側MPU72において起動されるメイン処理について図7のフローチャートを参照しながら説明する。
メイン処理ではまず初期化処理を実行する(ステップS101)。初期化処理では、タイマ割込み処理による割込みを許可し、さらに主側MPU72内のレジスタ群及びI/O装置等に対する各種の初期設定を行う。
初期化処理が終了した後は設定キーが設定キー挿入孔57に挿入されてON操作が行われているか否かを判定する(ステップS102)。ON操作が行われている場合には(ステップS102:YES)、電源スイッチ55のON操作に際してリセットボタン56がON操作されていないのであれば(ステップS103:NO)、一部クリア処理を実行し(ステップS104)、電源スイッチ55のON操作に際してリセットボタン56がON操作されているのであれば(ステップS103:YES)、全部クリア処理を実行する(ステップS105)。つまり、主側RAM74を初期化するための操作が行われることなくスロットマシン10の設定値の変更が行われる場合には一部クリア処理が実行され、主側RAM74を初期化するための操作が行われた場合には全部クリア処理が実行される。
一部クリア処理では主側RAM74における一部のエリアを初期化し、全部クリア処理では主側RAM74における全部のエリアを初期化する。一部クリア処理では、主側RAM74においてBB状態であるか否かを示すデータが記憶されたエリア、BB状態における遊技媒体の合計付与数を示すデータが記憶されたエリア、AT状態であるか否かを示すデータが記憶されたエリア、AT状態の終了条件を特定するためのデータが記憶されたエリア、及び後述する抽選モードの種類を示すデータが記憶されたエリアを除く、主側RAM74の各エリアを「0」クリアする。この場合、当選役が記憶されたエリアは「0」クリアされる。全部クリア処理では、一部クリア処理において「0」クリアの実行対象外とされるエリアを含めて主側RAM74の全エリアを「0」クリアする。これにより、一部クリア処理が実行されたとしてもBB状態、AT状態及び抽選モードは電源遮断前の状態に維持され、全部クリア処理が実行された場合には電源遮断前の状態とは無関係に通常遊技状態となる。
なお、上記構成に限定されることはなく、BB状態で電源が遮断された場合において一部クリア処理が実行された場合にはBB状態ではない状態となる構成としてもよく、AT状態で電源が遮断された場合において一部クリア処理が実行された場合にはAT状態ではない状態となる構成としてもよく、後述する第1RTモード又は第2RTモードで電源が遮断された場合において一部クリア処理が実行された場合にはそれらRTモードではない状態となる構成としてもよい。また、一部クリア処理が実行されたとしても、BB役に当選したことを示すデータが記憶されたエリアが「0」クリアされない構成としてもよい。
ステップS104又はステップS105の処理を実行した後は、当選確率設定処理を実行する(ステップS106)。当選確率設定処理では、設定キーが挿入されてON操作されていることを条件として現在の設定値を読み込むとともに、遊技パネル20に設けられた付与数表示部66に現在の設定値を表示する。なお、当選確率設定処理の直前において主側RAM74における設定値のデータを記憶するためのエリアは確実に初期化されているため、付与数表示部66に表示される設定値は「1」の設定値に対応する「1」である。当選確率設定処理では、リセットボタン56が操作される度に設定値を1更新するとともに、その更新後の設定値を付与数表示部66に表示する。なお、設定値が「6」の設定値である状況でリセットボタン56が操作された場合には設定値は「1」の設定値に更新される。スタートレバー41が操作された後に設定キーのON操作が解除された場合に当選確率設定処理を終了する。この場合、付与数表示部66における設定値の表示が終了される。当選確率設定処理を実行した後は、通常処理に移行する(ステップS107)。通常処理については後に詳細に説明する。
メイン処理において設定キーのON操作が行われていない場合(ステップS102:NO)、ステップS108以降の復電処理を実行する。復電処理とは、スロットマシン10の状態を電源遮断前の状態に復帰させるための処理である。復電処理では、主側RAM74を確認することでスロットマシン10の設定値が正常か否かを判定する(ステップS108)。具体的には、設定値が「1」〜「6」のいずれかである場合に正常であると判定し、「0」又は「7」以上である場合に異常であると判定する。設定値が正常である場合には、停電フラグに「1」がセットされているか否かを確認する(ステップS109)。停電フラグは主側RAM74に設けられており、主側MPU72への動作電力の供給が停止される場合において予め定められた停電時処理が正常に実行された場合には当該停電フラグに「1」がセットされることとなる。停電フラグに「1」がセットされている場合には、RAM判定値が正常であるか否かを確認する(ステップS110)。具体的には、主側RAM74のチェックサム値を調べ、その値が正常であるか否かを確認する。
ステップS108〜ステップS110の全てにおいて肯定判定をした場合には、前回の電断時における停電時処理が正常に実行されたことを意味する。この場合、主側RAM74に保存されたスタックポインタの値を主側MPU72のスタックポインタに書き込み、主側RAM74に退避されたデータを主側MPU72のレジスタに復帰させることで、主側MPU72のレジスタの状態を電源が遮断される前の状態に復帰させる(ステップS111)。また、主側RAM74の停電フラグを「0」クリアする(ステップS112)。その後、復電処理の実行を認識させるための復電コマンドを演出側MPU82に送信した後に(ステップS113)、電源遮断前の番地に戻る(ステップS114)。
一方、ステップS108〜ステップS110のいずれかで否定判定をした場合には動作禁止処理を実行する。動作禁止処理では、次回のタイマ割込み処理(図8)の実行を禁止し(ステップS115)、主側MPU72の全ての出力ポートを「0」クリアすることにより当該出力ポートに接続された全てのアクチュエータをOFF状態とし(ステップS116)、ホール管理者等にエラーの発生を報知するためのエラー報知処理を実行する(ステップS117)。そして、無限ループとなる。当該動作禁止処理は、全部クリア処理(ステップS105)が実行されることにより解除される。
<主側MPU72のタイマ割込み処理>
次に、主側MPU72にて実行されるタイマ割込み処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。なお、タイマ割込み処理は、例えば1.49msecごとに起動される。
レジスタ退避処理(ステップS201)では、後述する通常処理で使用している主側MPU72内の全レジスタの値を主側RAM74に退避させる。ステップS202では停電フラグに「1」がセットされているか否かを確認し、停電フラグに「1」がセットされているときにはステップS203に進み、停電時処理を実行する。
停電フラグは、電源装置54の停電監視回路からの停電信号が主側MPU72に入力された場合にセットされる。停電時処理では、まずコマンドの送信が終了しているか否かを判定し、送信が終了していない場合には本処理を終了してタイマ割込み処理に復帰し、コマンドの送信を終了させる。コマンドの送信が終了している場合には、主側MPU72のスタックポインタの値を主側RAM74に保存する。その後、主側MPU72の出力ポートの出力状態をクリアし、図示しない全てのアクチュエータをオフ状態にする。そして、停電解消時に主側RAM74のデータが正常か否かを判定するための判定値を算出して当該主側RAM74に保存し、それ以後のRAMアクセスを禁止する。以上の処理を行った後は、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるのに備え、無限ループに入る。
ステップS202にて停電フラグがセットされていない場合には、ステップS204以降の各種処理を行う。ステップS204では、誤動作の発生を監視するためのウオッチドッグタイマの値を初期化するウオッチドッグタイマのクリア処理を行う。ステップS205では、主側MPU72自身に対して次回のタイマ割込みを設定可能とする割込み終了宣言処理を行う。ステップS206では、各リール32L,32M,32Rを回転させるために、それぞれのステッピングモータを駆動させるステッピングモータ制御処理を行う。ステップS207では、入力ポートに接続された各種センサの状態を読み込むとともに、読み込み結果が正常か否かを監視するセンサ監視処理を行う。ステップS208では、異常報知を解除するための解除操作が行われているか否かを監視し、異常報知を解除するための解除操作が行われていることを特定した場合には異常報知を解除するための異常報知解除コマンドを演出側MPU82に送信する。これにより、いずれの種類の異常報知が行われている状況であってもその異常報知が解除される。なお、キーシリンダ14に対して所定の錠操作が行われている状況においてリセットボタン56が押圧操作されることで、異常報知を解除するための解除操作が行われたことになる。
ステップS209では、各カウンタやタイマの値を減算するタイマ演算処理を行う。ステップS210では、メダルのベット数や、払出枚数をカウントした結果を外部へ出力するカウンタ処理を行う。ステップS211では、各種コマンドを演出側MPU82へ送信するコマンド出力処理を行う。ステップS212では、入出力ポートからI/O装置に対応するデータを出力するポート出力処理を行う。ステップS213では、先のステップS201にて主側RAM74に退避させた各レジスタの値をそれぞれ主側MPU72内の対応するレジスタに復帰させる。その後、ステップS214にて次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い、この一連のタイマ割込み処理を終了する。
<主側MPU72の通常処理>
次に、主側MPU72にて実行される通常処理について図9のフローチャートに基づき説明する。
まず次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理を行い(ステップS301)、その後に、開始待ち処理を実行する(ステップS302)。開始待ち処理では、前回のゲームでいずれかのリプレイ入賞が発生している場合、前回のゲームにおけるベット数と同数の遊技媒体がベットされた状態とするための自動投入処理を行う。また、開始待ち処理では、投入メダル検出センサ45aにてメダルを検出している場合、現状のベット数が最大規定数である「3」以上でなければ、そのベット数を1加算し、ベット数が最大規定数である「3」以上であれば、主側RAM74に設けられたクレジットカウンタの値を1加算する。クレジットカウンタは、貯留記憶されている仮想メダルの数を主側MPU72にて特定するためのカウンタである。
開始待ち処理では、自動投入処理が実行されていない場合であっていずれかのクレジット投入ボタン47〜49が操作されている場合、その操作に対応するベット数が設定されるようにするためのクレジット投入の対応処理を実行する。クレジット投入の対応処理では、第1クレジット投入ボタン47が操作されている場合にはその時点でベット可能な最大分の遊技媒体がベットされた状態となるようにし、第2クレジット投入ボタン48又は第3クレジット投入ボタン49が操作された場合にはそれに対応するベット状態となるようにする。この場合、仮想メダルがそのベットに際して使用された場合にはそのベットされた仮想メダルの数分の値が上記クレジットカウンタから減算される。また、操作されたクレジット投入ボタン47〜49に対応するベット数に設定するために必要な数の仮想メダルが貯留記憶されていない場合には、貯留記憶されている仮想メダルとの関係でベット可能な最大分の遊技媒体がベットされた状態となる。
開始待ち処理では、ベット数が最大規定数以上であって主側RAM74のクレジットカウンタの値が上限貯留数(具体的には「50」)以上である場合、受付禁止処理を実行する。受付禁止処理では、セレクタ駆動部52aへの駆動信号の出力を停止することでセレクタ52を受付禁止状態に設定する。これにより、メダル投入口45にメダルが投入されたとしても、当該メダルは投入メダル検出センサ45aにて検出されることなくメダル受け皿59へ排出される。一方、ベット数が最大規定数未満である場合又はクレジットカウンタの値が上限貯留数未満である場合、受付許可処理を実行する。受付許可処理では、セレクタ駆動部52aへの駆動信号の出力を開始することでセレクタ52を受付許可状態に設定する。これにより、メダル投入口45から投入されたメダルは、投入メダル検出センサ45aにて検出された後にホッパ装置53にて回収される。開始待ち処理では、精算ボタン51が操作されている場合であって、自動投入処理が実行されていない場合、ベット数及びクレジットカウンタの値の合計数に対応するメダルがメダル排出口58を介してメダル受け皿59に排出されるようにするためにホッパ装置53を駆動制御する。これにより、内部的に貯留された遊技媒体が実際のメダルとして遊技者に払い出されることとなる。
ステップS302の開始待ち処理の実行後、メダルのベット数が規定数(本実施形態では「3」)に達しているか否かを判定し(ステップ303)、ベット数が規定数に達していない場合には開始待ち処理(ステップS302)に戻る。ベット数が規定数に達している場合にはスタートレバー41が操作されたか否かを判定する(ステップS304)。スタートレバー41が操作されていない場合には、開始待ち処理(ステップS302)に戻る。一方、スタートレバー41が操作された場合には、メインラインMLを有効化させた後に、既に説明した受付禁止処理を実行する(ステップS305)。これにより、メダル投入口45にメダルが投入されたとしても、当該メダルは投入メダル検出センサ45aにて検出されることなくメダル受け皿59へ排出される。その後、今回のゲームにおける役の抽選を行うための抽選処理を実行し(ステップS306)、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させるリール回転処理を実行し(ステップS307)、ストップボタン42〜44が操作されて停止指令が発生した場合に対応するリール32L,32M,32Rを停止させるリール停止処理を行う(ステップS308)。
その後、メダル払出処理を実行する(ステップS309)。メダル払出処理では、今回のゲームにおいて小役入賞が成立している場合に、当該小役入賞に対応した枚数のメダル又は仮想メダルを遊技者に付与するための処理を実行する。具体的には、仮想メダルを付与する場合にはクレジットカウンタに今回の小役入賞に対応した値を加算し、クレジットカウンタの値が上限貯留数に達している場合にはその上限貯留数を超えた数分のメダルがメダル受け皿59に払い出されるようにホッパ装置53を駆動制御する。
その後、今回のゲームの結果に対応する遊技状態の設定を可能とするための遊技終了時の対応処理を実行する(ステップS310)。そして、既に説明した受付許可処理を実行する(ステップS311)。これにより、メダル投入口45から投入されたメダルは、投入メダル検出センサ45aにて検出された後にホッパ装置53にて回収される。
通常処理(図10)のステップS306にて実行される抽選処理について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。
まず役の当否判定を行う際に用いる乱数を取得する(ステップS401)。本スロットマシン10では、スタートレバー41が操作されると、ハード回路がその時点におけるフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。フリーランカウンタは0〜65535の乱数を生成しており、主側MPU72は、スタートレバー41の操作を確認した後、ハード回路がラッチした値を主側RAM74に格納する。かかる構成とすることにより、スタートレバー41が操作されたタイミングで速やかに乱数を取得することが可能となり、同期等の問題が発生することを回避することが可能となる。本スロットマシン10のハード回路は、スタートレバー41が操作される毎にその都度のフリーランカウンタの値をラッチする構成となっている。
乱数を取得した後、役の当否判定を行うための抽選テーブルを主側ROM73から読み出す(ステップS402)。ここで、本スロットマシン10では、「1」の設定値から「6」の設定値まで6段階の当選確率が予め用意されており、設定キー挿入孔57に設定キーを挿入してON操作するとともに所定の操作を行うことにより、いずれの当選確率に基づいて抽選処理を実行させるのかを設定することができる。「n」の設定値よりも「n+1」の設定値の方がBB状態への移行契機となる第1BB役及び第2BB役の当選確率が高い確率となるため、「n」の設定値よりも「n+1」の設定値の方が遊技者にとって有利となる。また、同一の段階の設定値であっても主側MPU72において抽選テーブルが相違する抽選モードとして、通常モードと、第1RTモードと、第2RTモードとの3種類が存在している。また、遊技状態として、これら各抽選モードの状態とは別にBB状態が存在している。ステップS402では、現状の設定値と、現状の遊技状態との組合せに対応する抽選テーブルを選択する。
「3」の設定値である場合を例に挙げて、非BB状態における通常モード、第1RTモード及び第2RTモードのそれぞれに対応する抽選テーブルについて説明する。まず通常モードである場合に選択される通常モード用抽選テーブルについて説明する。図11は通常モード用抽選テーブルを説明するための説明図である。なお、以下の説明では図12の説明図を適宜参照する。
通常モード用抽選テーブルには、図11に示すように、インデックス値IVが設定されており、各インデックス値IVには、当選となる役がそれぞれ対応付けられるとともにポイント値PVが設定されている。ポイント値PVは、対応する抽選役の当選確率をフリーランカウンタの最大値(「65535」)との関係で定めるものである。
具体的には、インデックス値IV=1には、ベル当選データと、第1補填当選データと、が設定されている。インデックス値IV=1で当選となった場合、図12に示すように、第1停止(最初に停止指令が発生したリール)が左リール32Lである場合に第2停止対象及び第3停止対象のリール32L,32M,32Rの種類及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が確実に発生し、それ以外の場合には第1補填入賞が確実に発生する。
本スロットマシン10においてはストップボタン42〜44が操作されてから最大4図柄分まで滑らせることが可能なリール制御が各リール32L,32M,32Rについて行われる。換言すれば、ストップボタン42〜44が操作されてから規定時間(190msec)が経過するまでに停止させるリール制御が各リール32L,32M,32Rについて行われる。このようなリール制御が行われることにより、当選している役に対応した入賞を成立させ易くすることが可能となるとともに、当選していない役に対応した入賞が成立してしまうことを回避することが可能となる。但し、滑らせることが可能なリール32L,32M,32Rの回転量が上記のように制限されているため、一のリール32L,32M,32Rにおいて、入賞を成立させるための図柄の組合せを構成する構成図柄間に5図柄以上が存在していると、対応するストップボタン42〜44の操作タイミングによっては当該構成図柄がメインラインML上に停止しないことが起こり得る(当該事象を所謂「取りこぼし」ともいう)。第1補填入賞〜第3補填入賞、ベル入賞及び各種リプレイ入賞は対応する順序でリール32L,32M,32Rが停止された場合には取りこぼしが発生しない入賞態様であり、スイカ入賞、チェリー入賞、第1BB入賞及び第2BB入賞はリール32L,32M,32Rの回転位置に対するストップボタン42〜44の停止操作タイミングによっては取りこぼしが発生し得る入賞態様である。
インデックス値IV=2には、図11に示すように、ベル当選データと、第2補填当選データと、が設定されている。インデックス値IV=2で当選となった場合、図12に示すように、第1停止が中リール32Mである場合に第2停止対象及び第3停止対象のリール32L,32M,32Rの種類及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が確実に成立し、それ以外の場合には第2補填入賞が確実に成立する。
インデックス値IV=3には、図11に示すように、ベル当選データと、第3補填当選データと、が設定されている。インデックス値IV=3で当選となった場合、図12に示すように、第1停止が右リール32Rである場合に第2停止対象及び第3停止対象のリール32L,32M,32Rの種類及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が確実に成立し、それ以外の場合には第3補填入賞が確実に成立する。
インデックス値IV=4には、図11に示すように、スイカ当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となった場合、図12に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくスイカ入賞が成立し得る。但し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングによっては、スイカ入賞が成立しない可能性がある。
インデックス値IV=5には、図11に示すように、スイカ当選データと、第1補填当選データと、が設定されている。インデックス値IV=5で当選となった場合、図12に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくスイカ入賞又は第1補填入賞が成立し得る。この場合、スイカ入賞の成立が第1補填入賞の成立よりも優先されることとなる。つまり、各ストップボタン42〜44の操作タイミングがスイカ入賞を成立させることが可能なタイミングである場合にスイカ入賞が成立し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングがスイカ入賞を成立させることが不可であって第1補填入賞を成立させることが可能なタイミングである場合に第1補填入賞が成立する。各ストップボタン42〜44の操作タイミングによっては、スイカ入賞及び第1補填入賞の両方が成立しないことがある。
インデックス値IV=6には、図11に示すように、チェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=6で当選となった場合、図12に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくチェリー入賞が成立し得る。但し、左リール32Lの回転位置に対する左ストップボタン42の操作タイミングによっては、チェリー入賞が成立しない可能性がある。
インデックス値IV=7には、図11に示すように、第1BB当選データが設定されている。インデックス値IV=7で当選となった場合、図12に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なく第1BB入賞が成立し得る。但し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングよっては、第1BB入賞が成立しない可能性がある。また、インデックス値IV=8には、図11に示すように、第2BB当選データが設定されている。インデックス値IV=8で当選となった場合、図12に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なく第2BB入賞が成立し得る。但し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングよっては、第2BB入賞が成立しない可能性がある。
ここで、第1BB当選データ及び第2BB当選データ以外の当選データは入賞が成立したか否かに関係なく当選となったゲームにて消去され、当選となったゲームの次以降のゲームには持ち越されない。これに対して、第1BB当選データ及び第2BB当選データは、主側RAM74のクリア処理が行われる場合を除き、当選となったゲームの次以降のゲームであっても対応するBB入賞が成立するまで記憶保持される。この場合に、第1BB当選データ又は第2BB当選データが持ち越されている状態のゲームにおいては第1BB当選データ及び第2BB当選データに対応するインデックス値IVは抽選対象から除外される。これにより、第1BB当選データ又は第2BB当選データが既に記憶保持されているにも関わらずBB当選データが新たに記憶されてしまわないようにすることが可能となり、複数のBB当選データが累積して記憶されてしまわないようにすることが可能となる。
インデックス値IV=9〜12には、図11に示すように、通常リプレイ当選データと、第1RTリプレイ当選データとが設定されている。この場合、インデックス値IV=9で当選となった場合、図12に示すように、第1停止が中リール32Mであり、第2停止(2番目に停止指令が発生したリール)が左リール32Lであり、第3停止(最後に停止指令が発生したリール)が右リール32Rである場合に各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく第1RTリプレイ入賞が確実に成立し、それ以外の場合には各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく通常リプレイ入賞が確実に成立する。また、インデックス値IV=10で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が左リール32Lである場合に各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく第1RTリプレイ入賞が確実に成立し、それ以外の場合には各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく通常リプレイ入賞が確実に成立する。また、インデックス値IV=11で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が中リール32Mである場合に各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく第1RTリプレイ入賞が確実に成立し、それ以外の場合には各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく通常リプレイ入賞が確実に成立する。また、インデックス値IV=12で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が左リール32Lである場合に各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく第1RTリプレイ入賞が確実に成立し、それ以外の場合には各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく通常リプレイ入賞が確実に成立する。
図11の通常モード用抽選テーブルが選択される場合、インデックス値IV=1の際に当選となる確率、インデックス値IV=2の際に当選となる確率、及びインデックス値IV=3の際に当選となる確率は、それぞれ約1/5.0であり、インデックス値IV=4の際に当選となる確率、及びインデックス値IV=5の際に当選となる確率は、それぞれ約1/100であり、インデックス値IV=6の際に当選となる確率は約1/423であり、インデックス値IV=7の際に当選となる確率、及びインデックス値IV=8の際に当選となる確率は、それぞれ約1/218であり、インデックス値IV=9の際に当選となる確率、インデックス値IV=10の際に当選となる確率、インデックス値IV=11の際に当選となる確率、及びインデックス値IV=12の際に当選となる確率は、それぞれ約1/28.0である。
ここで、通常モード用抽選テーブルには、既に説明したとおり、インデックス値IV=9〜12の当選データとして、通常リプレイ当選データ以外に第1RTリプレイ当選データが設定されている(図11参照)。これらインデックス値IV=9〜12のいずれかに当選する確率は約1/7.0である。そして、インデックス値IV=9〜12のいずれかで当選となった場合、リール32L,32M,32Rの第1停止、第2停止及び第3停止の停止順序が当選となった役に対応する停止順序となった場合に第1RTリプレイ入賞が成立し、抽選モードが通常モードから第1RTモードに移行する。第1RTモードに移行した場合、抽選処理(図10)において参照される抽選テーブルは第1RTモード用抽選テーブルとなる。
次に、「設定3」であって第1RTモードである場合に選択される第1RTモード用抽選テーブルについて説明する。図13及び図14は第1RTモード用抽選テーブルを説明するための説明図である。
第1RTモード用抽選テーブルにおいては、図13に示すように、インデックス値IV=1〜8のそれぞれに設定されている当選役データ及び各インデックス値IVの当選確率が、通常モード用抽選テーブル(図11)と同一となっている。この場合、インデックス値IV=1〜6には遊技媒体の付与を可能とする役が設定されており、当該インデックス値IV=1〜6のそれぞれに設定されている当選役データ及び各当選確率が同一となっていることにより、遊技媒体の付与を可能とする役の種類及びそれらの役の当選確率は通常モード及び第1RTモードのそれぞれにおいて相互に同一となっている。また、インデックス値IV=7〜8には通常モード用抽選テーブルと同様にBB当選データが設定されており、その当選確率は通常モード用抽選テーブルと同一となっている。つまり、通常モード及び第1RTモードにおいていずれかのBB役に当選する確率は同一となっている。
インデックス値IV=9以降に設定されている当選役データは、通常モードと相違している。詳細には、第1RTモード用抽選テーブルにおいては、図13に示すように、インデックス値IV=9〜12の当選データとして、通常リプレイ当選データ以外に第2RTリプレイ当選データが設定されている。これらインデックス値IV=9〜12のいずれかに当選する確率は約1/10.1である。インデックス値IV=9で当選となった場合、図14に示すように、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が右リール32Rである場合に第2RTリプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=10で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が左リール32Lである場合に第2RTリプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=11で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が中リール32Mである場合に第2RTリプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=12で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が左リール32Lである場合に第2RTリプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。第1RTモードにおいてインデックス値IV=9〜12のいずれかで当選となりリール32L,32M,32Rの第1停止、第2停止及び第3停止の停止順序が当選となった役に対応する停止順序となった場合に、第2RTリプレイ入賞が成立して抽選モードが第1RTモードから第2RTモードに移行する。第2RTモードに移行した場合、抽選処理(図10)において参照される抽選テーブルは第2RTモード用抽選テーブルとなる。
第1RTモード用抽選テーブルには、図13に示すように、インデックス値IV=13〜18の当選データとして、通常リプレイ当選データ以外に、第1転落リプレイ当選データが設定されている。これらインデックス値IV=13〜18のいずれかに当選する確率は約1/10.9である。
第1RTモード用抽選テーブルにおいてインデックス値IV=13で当選となった場合、図14に示すように、第1停止が左リール32Lであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が右リール32Rである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=14で当選となった場合、第1停止が左リール32Lであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が中リール32Mである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=15で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が右リール32Rである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=16で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が左リール32Lである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=17で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が中リール32Mである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=18で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が左リール32Lである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。第1転落リプレイ入賞が成立した場合、抽選モードが通常モードに移行する。通常モードに移行した場合、抽選処理(図10)において参照される抽選テーブルは通常モード用抽選テーブルとなる。
第1RTモード用抽選テーブルにはインデックス値IV=19に通常リプレイ当選データのみが設定されている。インデックス値IV=19において当選となる確率は他の役に当選する確率よりも高く設定されており、具体的には約1/6.7で当選となる。そして、このインデックス値IV=19で当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序及び各リール32L,32M,32Rの停止操作タイミングとは無関係に通常リプレイ入賞が成立することとなる。
第1RTモード用抽選テーブルにはインデックス値IV=9〜19にリプレイ入賞の成立を可能とさせる役が設定されている。そして、これら役の当選確率が既に説明したような確率に設定されていることにより、第1RTモードにおいてリプレイ入賞の成立を可能とさせる役の当選確率(以下、リプレイ確率ともいう)は、約1/2.9となっている。これに対して、通常モードにおけるリプレイ確率は約1/7.0となっている。つまり、第1RTモードは通常モードよりもリプレイ確率が高い遊技状態となっている。
次に、「設定3」であって第2RTモードである場合に選択される第2RTモード用抽選テーブルについて説明する。図15及び図16は第2RTモード用抽選テーブルを説明するための説明図である。
第2RTモード用抽選テーブルにおいては、図15に示すように、インデックス値IV=1〜8のそれぞれに設定されている当選役データ及び各インデックス値IVの当選確率が、通常モード用抽選テーブル(図11)及び第1RTモード用抽選テーブル(図13)と同一となっている。この場合、インデックス値IV=1〜6には遊技媒体の付与を可能とする役が設定されており、当該インデックス値IV=1〜6のそれぞれに設定されている当選役データ及び各当選確率が同一となっていることにより、遊技媒体の付与を可能とする役の種類及びそれらの役の当選確率は通常モード、第1RTモード及び第2RTモードのそれぞれにおいて相互に同一となっている。また、インデックス値IV=7〜8には通常モード用抽選テーブル及び第1RTモード用抽選テーブルと同様にBB当選データが設定されており、その当選確率は通常モード用抽選テーブル及び第1RTモード用抽選テーブルと同一となっている。つまり、通常モード、第1RTモード及び第2RTモードにおいていずれかのBB役に当選する確率は同一となっている。
インデックス値IV=9以降に設定されている当選役データは、通常モード及び第1RTモードと相違している。詳細には、第2RTモード用抽選テーブルにおいては、図15に示すように、インデックス値IV=9〜14の当選データとして、通常リプレイ当選データ以外に、第2転落リプレイ当選データが設定されている。これらインデックス値IV=9〜14のいずれかに当選する確率は約1/5.5である。
第2RTモード用抽選テーブルにおいてインデックス値IV=9で当選となった場合、図16に示すように、第1停止が左リール32Lであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が右リール32Rである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=10で当選となった場合、第1停止が左リール32Lであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が中リール32Mである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=11で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が右リール32Rである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=12で当選となった場合、第1停止が中リール32Mであり、第2停止が右リール32Rであり、第3停止が左リール32Lである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=13で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が左リール32Lであり、第3停止が中リール32Mである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。また、インデックス値IV=14で当選となった場合、第1停止が右リール32Rであり、第2停止が中リール32Mであり、第3停止が左リール32Lである場合に通常リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生し、それ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく確実に発生する。第2転落リプレイ入賞が成立した場合、抽選モードが第1RTモードに移行する。第1RTモードに移行した場合、抽選処理(図10)において参照される抽選テーブルは第1RTモード用抽選テーブルとなる。
第2RTモード用抽選テーブルにはインデックス値IV=15に通常リプレイ当選データのみが設定されている。インデックス値IV=15において当選となる確率は他の役に当選する確率よりも高く設定されており、具体的には約1/6.3で当選となる。そして、このインデックス値IV=15で当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングとは無関係に通常リプレイ入賞が成立することとなる。
第2RTモード用抽選テーブルには、インデックス値IV=9〜15にリプレイ入賞の成立を可能とさせる役が設定されている。そして、これら役の当選確率が既に説明したような確率に設定されていることにより、第2RTモードにおいてリプレイ入賞の成立を可能とさせる役の当選確率(以下、リプレイ確率ともいう)は、約1/2.9となっている。これに対して、通常モードにおけるリプレイ確率は約1/7.0となっている。つまり、第2RTモードは通常モードよりもリプレイ確率が高い遊技状態となっている。一方、第1RTモードにおけるリプレイ確率は約1/2.9となっている。つまり、第2RTモードはリプレイ確率が第1RTモードと同一となっている。但し、第1RTモードにおけるリプレイ確率が第2RTモードにおけるリプレイ確率と同一である構成に限定されることはなく、例えば第1RTモードと第2RTモードとでリプレイ確率が若干相違しているものの略同一である構成としてもよく、第2RTモードの方が第1RTモードよりもリプレイ確率が高い構成としてもよく、第1RTモードの方が第2RTモードよりもリプレイ確率が高い構成としてもよい。
なお、通常モード用抽選テーブル、第1RTモード用抽選テーブル及び第2RTモード用抽選テーブルは「設定1」〜「設定6」のそれぞれに1対1で対応させて設定されており、設定値が高いほどBB役の当選確率が高くなる構成となっているが、各抽選モードにおいて設定されているリプレイ確率はいずれの設定値であっても同一又は略同一となっている。また、いずれかのBB役に当選している状況であればBB役に重複して当選しないように、通常モード、第1RTモード及び第2RTモードのいずれであったとしても第1BB役及び第2BB役が抽選対象から除外される。
主側ROM73には、通常モード用抽選テーブル、第1RTモード用抽選テーブル及び第2RTモード用抽選テーブル以外にもBB状態である場合に抽選処理(図10)にて参照されるBB用抽選テーブルが記憶されている。図17はBB用抽選テーブルを説明するための説明図である。
BB用抽選テーブルにおいては、図17に示すように、インデックス値IV=1にはベル当選データのみが設定されている。インデックス値IV=1で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が確実に成立する。インデックス値IV=2にはスイカ当選データのみが設定されている。インデックス値IV=2で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくスイカ入賞が成立し得る。但し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングによっては、スイカ入賞が成立しない可能性がある。
インデックス値IV=3にはスイカ当選データと、第1補填当選データと、が設定されている。インデックス値IV=3で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくスイカ入賞又は第1補填入賞が成立し得る。この場合、スイカ入賞の成立が第1補填入賞の成立よりも優先されることとなる。つまり、各ストップボタン42〜44の操作タイミングがスイカ入賞を成立させることが可能なタイミングである場合にスイカ入賞が成立し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングがスイカ入賞を成立させることが不可であって第1補填入賞を成立させることが可能なタイミングである場合に第1補填入賞が成立する。各ストップボタン42〜44の操作タイミングによっては、スイカ入賞及び第1補填入賞の両方が成立しないことがある。
インデックス値IV=4にはチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくチェリー入賞が成立し得る。但し、左リール32Lの回転位置に対する左ストップボタン42の操作タイミングによっては、チェリー入賞が成立しない可能性がある。インデックス値IV=5には通常リプレイ当選データのみが設定されている。インデックス値IV=5で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングとは無関係に通常リプレイ入賞が成立することとなる。
BB用抽選テーブルが選択される場合、インデックス値IV=1の際に当選となる確率は約1/1.3であり、インデックス値IV=2の際に当選となる確率は約1/100であり、インデックス値IV=3の際に当選となる確率は約1/22であり、インデックス値IV=4の際に当選となる確率は約1/423であり、インデックス値IV=5の際に当選となる確率は約1/5.6である。れにより、BB状態においては単位ゲーム数あたりにおける遊技媒体の付与期待数が他の遊技状態よりも高くなる。
抽選処理(図10)の説明に戻り、抽選テーブルを選択した後(ステップS402)、インデックス値IVを「1」とし(ステップS403)、役の当否を判定する際に用いる判定値DVを設定する(ステップS404)。かかる判定値設定処理では、現在の判定値DVに、現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVを設定する。なお、初回の判定値設定処理では、ステップS401にて取得した乱数値を現在の判定値DVとし、この乱数値に現在のインデックス値IVである「1」と対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとする。
その後、インデックス値IVと対応する役の当否判定を行う(ステップS405)。役の当否判定では判定値DVが「65535」を超えたか否かを判定する。「65535」を超えた場合には、そのときのインデックス値IVと対応する当選役のデータを主側RAM74にセットするための当選データの取得処理を実行する(ステップS406)。当選データの取得処理では、参照対象となっている抽選テーブルにおいて今回のインデックス値IVに対して設定されている当選データの全てが主側RAM74にセットされる。当該当選データがセットされた状態は、その当選データがBB当選データ以外の当選データであれば当該当選データに対応した入賞成立の有無に関係なく今回のゲームの終了後に「0」クリアされ、BB当選データであれば入賞が成立した場合に「0」クリアされる。
判定値DVが「65535」を超えなかった場合には(ステップS405:NO)、インデックス値IVと対応する役に外れたことを意味する。かかる場合にはインデックス値IVを1加算し(ステップS407)、インデックス値IVと対応する役があるか否か、すなわち当否判定すべき判定対象があるか否かを判定する(ステップS408)。具体的には、1加算されたインデックス値IVが抽選テーブルに設定されたインデックス値IVの最大値を超えたか否かを判定する。当否判定すべき判定対象がある場合にはステップS404に戻り、役の当否判定を継続する。このとき、ステップS404では、先の役の当否判定に用いた判定値DV(すなわち現在の判定値DV)に現在のインデックス値IVと対応するポイント値PVを加算して新たな判定値DVとし、ステップS405では、当該判定値DVに基づいて役の当否判定を行う。
ステップS406の処理を実行した場合、又はステップS408にて否定判定をした場合には、役の当否判定が終了したことを意味する。この場合には、演出内容の決定処理を実行する(ステップS409)。演出内容の決定処理では、今回のゲームにおいて上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63において実行する演出の大枠の内容を決定するための処理を実行する。当該大枠の内容として、BB状態又は後述するAT状態が発生することの期待度が徐々に低くなるように高期待度内容と中期待度内容と低期待度内容とが設定されている。演出内容の決定処理では所定ゲーム数以内にAT状態に移行するか否かという条件と、今回のゲームにおいて当選となっている役という条件との組合せに対応する抽選テーブルを利用して、演出の大枠の内容を抽選により決定する。
演出内容の決定処理において決定された大枠の内容に対応する情報はゲーム開始コマンドに設定され、そのゲーム開始コマンドは演出側MPU82への送信対象としてセットされる(ステップS410)。ゲーム開始コマンドとは、新たなゲームが開始されたことを演出側MPU82に認識させるためのコマンドであって、主側MPU72にて決定された演出の大枠の内容を演出側MPU82に認識させるためのコマンドであり、タイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。
演出側MPU82は、ゲーム開始コマンドを受信した場合、今回のゲームにおける演出の大枠の内容を当該ゲーム開始コマンドから把握し、その把握した演出の大枠の内容に応じた態様で演出の細部の内容を抽選により決定する。そして、その決定した演出の内容に対応するデータテーブルを演出側ROM83から演出側RAM84に読み出し、その読み出したデータテーブルに従って上部ランプ61の発光制御、スピーカ62の音出力制御及び画像表示装置63の表示制御を実行する。
その後、報知制御処理を実行する(ステップS411)。報知制御処理では、非BB状態であってAT状態(又はART状態)である場合において、インデックス値IV=1〜3に当選した場合にベル入賞の成立を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序を遊技者に認識可能とさせる報知が実行されるようにするための処理を実行する。また、非BB状態であってAT状態(又はART状態)である場合において、第1RTリプレイ当選データ又は第2RTリプレイ当選データが設定された場合にはその設定されたRTリプレイ入賞の成立を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序を遊技者に認識可能とさせる報知が実行されるようにするための処理を実行する。また、非BB状態であってAT状態(又はART状態)である場合において、第1転落リプレイ当選データ又は第2転落リプレイ当選データが設定された場合にはその設定された転落リプレイ入賞の成立回避を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序を遊技者に認識可能とさせる報知が実行されるようにするための処理を実行する。上記リール32L,32M,32Rの停止順序を遊技者に認識可能とさせるための報知は、対応するゲームにおいてリール32L,32M,32Rの停止が可能となる前に開始される。
<リール回転処理>
次に、通常処理(図9)におけるステップS307のリール回転処理を、図18のフローチャートに基づき説明する。
まず主側RAM74に記憶されている今回のゲームの当選データを参照し、今回のゲームにおける抽選処理(図10)の結果と対応するオフセット指定テーブルの種類を特定する(ステップS501)。オフセット指定テーブルは、主側ROM73に予め記憶されている。オフセット指定テーブルとは、回転中のリール32L,32M,32Rを停止させる場合に用いる停止情報を設定するための各種設定情報が定められたテーブルである。
その後、基礎情報を設定する(ステップS502)。具体的には、オフセット指定テーブルに設定された引込ビットテーブルの主側ROM73におけるアドレス情報を主側RAM74にセットするとともに、仮想払出上限値情報を主側RAM74にセットする。
その後、始動用割込み処理を許可する(ステップS503)。始動用割込み処理は、タイマ割込み処理(図8参照)におけるステップS206のステッピングモータ制御処理に含まれており、リール回転処理においてステップS503の処理が行われることにより、ステッピングモータ制御処理における一連の処理の一部として始動用割込み処理が起動される。タイマ割込み処理は1.49msec周期で起動されるため、始動用割込み処理が許可されている間は当該始動用割込み処理も約1.49msec周期で起動される。
始動用割込み処理では、前回のゲームにおいてリール32L,32M,32Rの回転を開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過していることを条件として、各リール32L,32M,32Rの回転を開始させる。そして、所定の加速態様で各リール32L,32M,32Rの加速処理を行い、加速処理が終了して各リール32L,32M,32Rが定速回転となった場合には定速回転情報を主側RAM74にセットする。
始動用割込み処理を許可した場合には、回転中のリール32L,32M,32Rの停止情報を設定する停止準備処理を行う(ステップS504)。その後、主側RAM74に定速回転情報がセットされているか否かを判定し、定速回転情報がセットされるまでステップS505にて待機する。定速回転情報がセットされている場合には、始動用割込み処理の実行を禁止するとともに、主側RAM74の定速回転情報をクリアする(ステップS506)。
次に、停止準備処理について説明する。停止準備処理は、既に説明したとおりリール回転処理(図18)におけるステップS504にて実行される。また、それ以外にも、後述するリール停止処理(図25)においていずれかのリール32L,32M,32Rに対して停止指令が発生したことに基づきその停止指令対象のリール32L,32M,32Rを停止させるための処理を実行している状況において実行される。つまり、停止準備処理は、新たなゲームが開始されて各リール32L,32M,32Rの回転速度が定速となるまでに要する期間を利用して実行されるとともに、回転中のリール32L,32M,32Rに対して停止指令が発生したことに基づき当該停止指令に対応するリール32L,32M,32Rを停止させるための期間を利用して実行される。
図19は、停止準備処理を示すフローチャートである。まず主側RAM74に対象リール情報として右リール32Rを示す情報を格納する(ステップS601)。その後、対象リール情報の示すリール(以下、「対象リール」と言う)に対して既に停止指令が発生しているか否かを判定する(ステップS602)。停止指令が発生していない場合には、現状の対象リールについて基点位置に停止させる図柄を決定するための情報を設定する停止情報設定処理を実行する(ステップS603)。その後、現状の対象リールが左リール32Lであるか否かを判定する(ステップS604)。対象リールが左リール32Lではない場合には、対象リール情報の更新を行う(ステップS605)。具体的には、右リール32Rが対象リールである場合には対象リールを中リール32Mに更新し、中リール32Mが対象リールである場合には対象リールを左リール32Lに更新する。対象リール情報を更新した場合には、対象リールの停止情報を設定すべくステップS602に戻る。
つまり、停止準備処理では、右リール32R→中リール32M→左リール32Lの順に停止情報を設定するための処理を行う。一方、ステップS604にて対象リールが左リール32Lであると判定した場合には、全リール32L,32M,32Rの停止情報を設定したことを意味するため、停止準備処理を終了する。ここで、既に説明したとおり停止準備処理は、各リール32L,32M,32Rの加速期間中、及び各リール32L,32M,32Rの停止制御を行っている期間中に実行される。この場合、加速期間中であれば全てのリール32L,32M,32Rに対してステップS603の処理が実行されるとともに、停止制御を行っている期間中であれば未だ停止指令が発生していない1個又は2個のリールに対してステップS603の処理が実行される。
次に、停止準備処理におけるステップS603の停止情報設定処理を図20のフローチャートに基づき説明する。
ステップS701では各リール32L,32M,32Rのうち回転中の1個のリール32L,32M,32Rに対して停止指令が発生し回転中の残りの2個のリール32L,32M,32Rには停止指令が発生していない状況であるか否かを判定し、ステップS702では各リール32L,32M,32Rのうち回転中の2個のリール32L,32M,32Rに対して停止指令が発生し回転中の残りの1個のリール32L,32M,32Rには停止指令が発生していない状況であるか否かを判定する。ステップS701にて肯定判定をした場合にはステップS703にて第1停止後用処理を実行し、ステップS702にて肯定判定をした場合にはステップS704にて第2停止後用処理を実行する。これら第1停止後用処理及び第2停止後用処理では、既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32R(停止中のリール32L,32M,32R及び回転中であって停止指令が発生しているリール32L,32M,32R)の停止結果に応じて、その後に使用対象となる引込ビットテーブルといった停止制御用のテーブルを変更するための処理を実行する。ステップS703の処理を実行した場合、ステップS704の処理を実行した場合、又はステップS702にて否定判定をした場合には、優先順位情報作成処理を実行する(ステップS705)。
当該優先順位情報作成処理について説明する。優先順位情報作成処理では、停止指令の発生したリール32L,32M,32Rの停止位置、役の当選状況等に基づいて、優先順位情報を作成する。この優先順位情報の作成に際しては、主側RAM74に設けられた優先順位情報用エリア74aを使用する。
図21(a)及び図21(b)は、優先順位情報用エリア74aを説明するための説明図である。
優先順位情報用エリア74aは、図21(a)に示すように、多数の判定情報用バッファBを備えている。判定情報用バッファBは、各リール32L,32M,32Rの各図柄番号と1対1で対応させて設けられている。また、各リール32L,32M,32Rの各図柄番号にはそれぞれ図柄が設定されているため、判定情報用バッファBは各図柄と1対1で対応させて設けられているとも言える。判定情報用バッファBは各リール32L,32M,32Rにそれぞれ20個ずつ割り当てられているため、優先順位情報用エリア74aは合計で60個の判定情報用バッファBを有する。各判定情報用バッファBはそれぞれ1バイトで構成されており、優先順位情報用エリア74aは合計60バイトのデータ容量を有している。
判定情報用バッファBの各ビットは、個別に又は所定の組合せで、特有の判定用情報を格納するための機能を有する。詳細には、図21(b)に示すように、最上位の第7ビットは、不当入賞情報を格納するための不当入賞判定ビットとしての機能を有し、第6〜第3ビットは、再遊技情報を格納するための再遊技ビット、及び獲得枚数情報を格納するための獲得枚数ビットとしての機能を有し、第2ビットは、再遊技情報を格納するための再遊技ビット、及び役物情報を格納するための役物ビットとしての機能を有し、第1〜第0ビットは、引込ビット情報を格納するための引込ビットとしての機能を有する。後述する比較判定処理では、判定情報用バッファBの各ビットの値によって形成される優先順位情報の大小を比較判定し、最も大きな優先順位情報に基づいて停止図柄番号を導出する。このため、優先順位情報が図柄を停止させる場合の優先順位となるとともに、優先順位情報が大きい図柄番号ほど基点位置に停止する優先順位が高く、優先順位情報が小さい図柄番号ほど基点位置に停止する優先順位が低くなる。
図22は、優先順位情報作成処理を示すフローチャートである。まず対象リールの判定情報用バッファアドレスを取得する(ステップS801)。すなわち、停止準備処理(図19)にて今回設定されている対象リールが各リール32L,32M,32Rのうちいずれであるのかを特定し、そのリール32L,32M,32Rと対応した図柄数分(20個)の判定情報用バッファBのアドレスを取得する。そして、それらアドレスに対応する各判定情報用バッファBのデータを初期化するための初期化処理を実行する(ステップS802)。初期化処理では、基本的に、不当入賞判定ビットである第7ビット及び引込ビットの下位側である第0ビットに「1」がセットされ、その他のビットは「0」となっているようにする。
その後、今回の対象図柄番号が「20」となるように主側RAM74のデータ書き込みを行う(ステップS803)。そして、当該主側RAM74に書き込んだ対象図柄番号の値を1減算する(ステップS804)。
その後、入賞判定処理を実行する(ステップS805)。これにより、現状の対象リールであって現状の対象図柄番号について優先順位情報を作成する。優先順位情報の作成に際しては、対象リールの対象図柄番号が基点位置に停止した場合を想定し、対象図柄番号と対応した判定情報用バッファBの各ビットに対して、種々の状況を考慮して「0」又は「1」の情報を格納する処理を行う。
その後、主側RAM74に書き込まれている対象図柄番号が「0」となっているか否かを判定する(ステップS806)。「0」ではない場合には、ステップS804に戻り主側RAM74の対象図柄番号を1減算するとともに、その対象図柄番号について優先順位情報を作成する。つまり、優先順位情報作成処理では、19番から0番までの各図柄番号が基点位置に停止した場合を想定し、これら図柄番号に対して順番に優先順位情報を作成する。そして、ステップS806にて主側RAM74の対象図柄番号の値が「0」であると判定した場合には、対象リールの全図柄番号に対して優先順位情報を作成したことを意味するため、優先順位情報作成処理を終了する。
ステップS805にて実行される入賞判定処理について図23のフローチャートを参照しながら説明する。
まずライン判定処理を実行する(ステップS901)。ライン判定処理では、既に停止指令が発生している場合には既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32RについてメインラインML上の図柄番号を特定する。また、今回の対象リールについてメインラインML上の図柄番号を特定する。そして、それら特定した図柄番号に基づきメインラインML上に存在している図柄又は図柄の組合せの種類を特定する。
既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが0個である場合には、今回の対象リールで今回の対象図柄番号が基点位置に停止した場合を想定して、当該対象リールにおいてメインラインML上に存在する図柄番号に対応する図柄が入賞役に対応する図柄であるか否か又は入賞役に対応する図柄の組合せを成立させる可能性があるか否かを特定する。このように既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが0個である場合というのは、リール回転処理(図18)におけるステップS504の停止準備処理が実行される場合に発生する。
既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが1個である場合には、今回の対象リールで今回の対象図柄番号が基点位置に停止した場合を想定して、既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32R及び今回の対象リールのそれぞれにおいてメインラインML上に存在する各図柄番号に対応する図柄が入賞役に対応する図柄であるか否か又は入賞役に対応する図柄の組合せを成立させる可能性があるか否かを特定する。このように既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが1個である場合というのは1個のリール32L,32M,32Rに停止指令が発生している状況でリール停止処理(図25)が実行される場合に発生する。
既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが2個である場合には、今回の対象リールで今回の対象図柄番号が基点位置に停止した場合を想定して、既に停止指令が発生している2個のリール32L,32M,32R及び今回の対象リールのそれぞれにおいてメインラインML上に存在する各図柄番号に対応する図柄が入賞役に対応する図柄であるか否か又は入賞役に対応する図柄の組合せを成立させる可能性があるか否かを特定する。このように既に停止指令が発生しているリール32L,32M,32Rが2個である場合にライン判定処理が実行される場合というのは、1個のリール32L,32M,32Rが既に停止し他の1個のリール32L,32M,32Rに停止指令が発生している状況でリール停止処理(図25)が実行される場合に発生する。
その後、不当入賞判定処理を実行する(ステップS902)。ここで、不当入賞とは、抽選の対象となっている役を構成する図柄の組合せが、その役に当選していないにも関わらずメインラインML上に停止してしまうことを言う。そして、不当入賞判定処理では、不当入賞が発生してしまう図柄番号は不当入賞が発生しない図柄番号よりも確実に優先順位情報が小さくなるように当該優先順位情報を作成する。具体的には、今回の対象図柄番号に対応する判定情報用バッファBの全ビットを「0」クリアする。なお、不当入賞が発生する場合には、今回の対象図柄番号についてステップS903以降の処理を実行しない。
不当入賞判定処理(ステップS902)を実行した後は、2個のリール32L,32M,32Rに対して既に停止指令が発生していることを条件として(ステップS903:YES)、0枚役回避用処理を実行する(ステップS904)。本スロットマシン10において0枚役とは、抽選処理(図10)にて選択される役ではなく、第1BB当選データ又は第2BB当選データが設定されている状況で各ストップボタン42〜44の停止タイミングとの関係でその当選役に対応したBB入賞を成立させることができない場合にその代わりにいずれかのBB当選データが設定されていることを明示するための図柄の組合せ(所謂リーチ目)を表示させる停止態様のことをいう。0枚役の成立に対応している場合には今回の対象図柄番号に対応する判定情報用バッファBの不当入賞判定ビットのみを「0」クリアする。これにより、BB当選データが設定されていない状況で所謂リーチ目を出現させてしまう優先順位情報を、不当入賞及びBB非当選時における所謂リーチ目の両方を出現させない優先順位情報よりも小さくすることができる。したがって、対象リールにおいてBB非当選時に所謂リーチ目を出現させる図柄番号が基点位置に停止することを防止でき、BB非当選時における所謂リーチ目の発生を防止することができる。
ステップS903にて否定判定をした場合又はステップS904の処理を実行した場合には、今回のゲームにおいていずれかの役に当選していることを条件として(ステップS905:YES)、当選時処理を実行する(ステップS906)。図24は当選時処理を示すフローチャートである。
まず当選図柄成立判定処理を実行する(ステップS1001)。当選図柄成立判定処理では、メインラインML上に存在していると特定された図柄番号が今回のゲームにおける抽選処理(図10)の当選役と一致しているか否かを判定する。当選図柄成立判定処理の結果、いずれかの再遊技入賞を可能とするようにメインラインML上に図柄が存在していると判定した場合(ステップS1002:YES)、今回の対象図柄番号の判定情報用バッファBにおける再遊技ビットに「1」をセットする(ステップS1003)。上述したとおり、本スロットマシン10における判定情報用バッファBは、第6〜第3ビットが再遊技ビット及び獲得枚数ビットとしての機能を有し、第2ビットが再遊技ビット及び役物ビットとしての機能を有する(図21参照)。そこで、ステップS1003では、判定情報用バッファBの第6ビット〜第2ビットに「1」を格納する。
当選図柄成立判定処理の結果、いずれかのBB入賞を可能とするようにメインラインML上に図柄が存在していると判定した場合(ステップS1004:YES)、今回の対象図柄番号の判定情報用バッファBにおける役物ビットに「1」をセットする(ステップS1005)。上述したとおり、本スロットマシン10における判定情報用バッファBは、第2ビットが再遊技ビット及び役物ビットとしての機能を有する(図21参照)。そこで、ステップS1005では、判定情報用バッファBの第2ビットに「1」を格納する。
当選図柄成立判定処理の結果、いずれかの小役入賞を可能とするようにメインラインML上に図柄が存在していると判定した場合(ステップS1006:YES)、対応する小役入賞が成立した際のメダル払出枚数を主側ROM73から読み出し、その読み出したメダル払出枚数を主側RAM74に設けられた獲得枚数エリアに加算する。
入賞判定処理(図23)の説明に戻り、ステップS905にて否定判定をした場合又はステップS906の処理を実行した場合、獲得枚数設定処理を実行する(ステップS907)。獲得枚数設定処理では、主側RAM74の獲得枚数エリアに格納されている払出枚数情報と、今回のゲームにおいて特定されたオフセット指定テーブルに設定されている仮想払出上限情報とを比較し、払出枚数情報が仮想払出上限情報と等しい又はそれよりも大きいか否かを判定する。払出枚数情報が仮想払出上限情報よりも小さい場合には、払出枚数情報を今回の対象図柄番号における判定情報用バッファBの獲得枚数ビット(第6ビット〜第3ビット)に格納する。また、払出枚数情報が仮想払出上限情報と等しい又はそれより大きい場合には、仮想払出上限情報を今回の対象図柄番号における判定情報用バッファBの獲得枚数ビット(第6ビット〜第3ビット)に格納する。
例えば非BB状態にてインデックス値IV=1で当選となっているゲームにおいては、第1停止が左リール32Lである状況であれば仮想払出上限情報はベル入賞時における払出数である「9」よりも大きい数である「15」に設定されており、第1停止が左リール32L以外であれば仮想払出上限情報は第1補填入賞時における払出数である「1」と同一の「1」に設定されている。これにより、左リール32Lが第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値を、第1補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値よりも大きな値とすることが可能となり、最終的に第1補填入賞を成立させる図柄よりもベル入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。一方、左リール32L以外が第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値と、第1補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値とを同一とすることが可能となる。この場合、後述する引込ビットの値の設定により、左リール32L以外が第1停止される場合にはベル入賞を成立させる図柄よりも第1補填入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。
非BB状態にてインデックス値IV=2で当選となっているゲームにおいては、第1停止が中リール32Mである状況であれば仮想払出上限情報はベル入賞時における払出数である「9」よりも大きい数である「15」に設定されており、第1停止が中リール32M以外であれば仮想払出上限情報は第2補填入賞時における払出数である「1」と同一の「1」に設定されている。これにより、中リール32Mが第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値を、第2補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値よりも大きな値とすることが可能となり、最終的に第2補填入賞を成立させる図柄よりもベル入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。一方、中リール32M以外が第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値と、第1補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値とを同一とすることが可能となる。この場合、後述する引込ビットの値の設定により、中リール32M以外が第1停止される場合にはベル入賞を成立させる図柄よりも第2補填入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。
非BB状態にてインデックス値IV=3で当選となっているゲームにおいては、第1停止が右リール32Rである状況であれば仮想払出上限情報はベル入賞時における払出数である「9」よりも大きい数である「15」に設定されており、第1停止が右リール32R以外であれば仮想払出上限情報は第3補填入賞時における払出数である「1」と同一の「1」に設定されている。これにより、右リール32Rが第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値を、第3補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値よりも大きな値とすることが可能となり、最終的に第3補填入賞を成立させる図柄よりもベル入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。一方、右リール32R以外が第1停止される場合には、ベル入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値と、第3補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値とを同一とすることが可能となる。この場合、後述する引込ビットの値の設定により、右リール32R以外が第1停止される場合にはベル入賞を成立させる図柄よりも第3補填入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。
非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となっているゲームにおいては、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なく仮想払出上限情報はスイカ入賞時における払出数である「7」よりも大きい数である「15」に設定されている。これにより、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なく、スイカ入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値を、第1補填入賞を成立させる図柄の獲得枚数ビットの値よりも大きな値とすることが可能となり、最終的に第1補填入賞を成立させる図柄よりもスイカ入賞を成立させる図柄の優先順位判定値を大きな値とすることが可能となる。
ステップS907にて獲得枚数設定処理を実行した後は、引込ビット設定処理を実行する(ステップS908)。引込ビット設定処理では、引込ビットテーブルを利用して判定情報用バッファBの引込ビット(第1ビット〜第0ビット)を設定するための処理を実行する。これにより、所謂取りこぼしが発生する状況、いずれの役にも当選していない状況、及び同一の獲得枚数ビットが同一の値となる複数種の当選データが同時に設定されている状況などにおいて、所定の停止態様を他の停止態様よりも優先順位情報において大きな値とすることが可能となる。
<リール停止処理>
次に、通常処理(図9)のステップS308にて実行されるリール停止処理について、図25のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1101では、ストップボタン42〜44のいずれかが操作されてリール32L,32M,32Rの停止指令が発生したか否かを判定し、停止指令が発生していない場合には停止指令が発生するまで待機する。停止指令が発生した場合にはスベリ数取得処理を実行する(ステップS1102)。図26は、スベリ数取得処理を示すフローチャートである。
当該スベリ数取得処理では、まず今回の停止指令に対応したリール32L,32M,32Rを特定する(ステップS1201)。そして、停止指令を受信した際における停止対象のリール32L,32M,32Rの到達図柄番号を取得する(ステップS1202)。到達図柄番号とは、停止対象のリール32L,32M,32Rについて停止指令を受信した際に基点位置(実際には下段)に到達している図柄の図柄番号のことである。また、主側RAM74に設けられたスベリ数カウンタに「0」を格納する(ステップS1203)。
その後、到達図柄番号にスベリ数カウンタの値を加算することにより、判定用図柄番号を取得する(ステップS1204)。なお、スベリ数カウンタの値が「0」の場合には、判定用図柄番号=到達図柄番号となる。また、判定用図柄番号に対応した判定情報用バッファBを取得する(ステップS1205)。そして、取得した判定情報用バッファBの優先順位判定値を算出する(ステップS1206)。優先順位判定値とは、判定情報用バッファBの各ビットを上位側から並べて8桁の2進数として仮定した数値を8進数に変換することにより算出される判定値であり、「0〜8」の8進数(0が一番小さく、8が一番大きい)で表される。したがって、上位ビットに「1」が格納されているほど優先順位判定値は大きくなる。
その後、ステップS1206にて算出した優先順位判定値が前回算出した優先順位判定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS1207)。今回の方が大きい場合には、主側RAM74に設けられた設定スベリ数用バッファに現在のスベリ数カウンタの値を格納する(ステップS1208)。
ステップS1207にて否定判定をした場合、又はステップS1208の処理を実行した場合、スベリ数カウンタを1加算する(ステップS1209)。その後、スベリ数カウンタの値が「5」か否かを判定する(ステップS1210)。スベリ数カウンタの値が「5」ではない場合には、ステップS1204に戻る。
つまり、スベリ数取得処理では、到達図柄番号から当該到達図柄番号よりも図柄番号が4つ上の図柄番号までの5つの優先順位判定値を算出するとともに比較し、それらのうち最も優先順位判定値が大きい図柄番号の図柄が基点位置の停止図柄となるようにスベリ数を特定する。ここで、到達図柄番号から当該到達図柄番号よりも図柄番号が4つ上の図柄までの優先順位判定値を算出するのは、4図柄分までは滑らせることが可能な構成とするためであり、これにより当選した役と対応する図柄又は図柄の組合せが有効ライン上に停止しない所謂取りこぼしの発生頻度を低減させることが可能となるとともに、役の抽選に当選していないにも関わらず入賞図柄の組合せが有効ライン上に停止する不具合を回避することが可能となる。
リール停止処理(図25)の説明に戻り、ステップS1102にてスベリ数取得処理を実行した後は、停止位置設定処理を実行する(ステップS1103)。停止位置設定処理では、設定スベリ数用バッファを参照することでスベリ数を取得する。そして、そのスベリ数を上記到達図柄番号に加算することで、停止図柄番号を算出し、この算出した停止図柄番号の情報を停止位置情報として主側RAM74に設けられた停止位置用バッファに格納する。
その後、停止用割込み処理を許可する(ステップS1104)。停止用割込み処理は、上述したタイマ割込み処理(図8)におけるステップS206のステッピングモータ制御処理にて実行される。停止用割込み処理では、基点位置に先の停止位置設定処理にて設定した停止図柄番号の図柄が到達しているか否かを判定し、当該図柄が到達している場合には、減速処理を開始して、当該図柄が基点位置に停止されるようにする。なお、停止用割込み処理は、タイマ割込み処理の一部として実行されるため、図柄が基点位置に停止されるまでに、当該停止用割込み処理が複数回実行される。
その後、今回の停止指令が最後のリール32L,32M,32Rを停止させるためのものであるか否かを判定する。今回の停止指令が最初の停止指令又はその次の停止指令である場合には、優先順位情報作成処理を実行する(ステップS1106)。優先順位情報作成処理の処理内容は、既に説明したとおりである(図22参照)。
ステップS1105にて肯定判定をした場合、又はステップS1106の処理を実行した後は、今回の停止指令に対応したリール32L,32M,32Rの停止が完了しているか否かを判定する(ステップS1107)。完了していない場合には、ステップS1107にて待機する。完了している場合には停止用割込み処理を禁止する(ステップS1108)。
その後、全リール32L,32M,32Rの回転が停止したか否かを判定する(ステップS1109)。全リール32L,32M,32Rの回転が停止していない場合にはステップS1101に戻り、回転が停止している場合には払出判定処理を実行する(ステップS1110)。払出判定処理では、メインラインML上に当選役に対応する図柄の組合せが停止しているか否かを判定する。そして、いずれかのリプレイ入賞が成立している場合には再遊技の特典が付与されるようにし、遊技媒体の付与に対応するいずれかの入賞が成立している場合にはその入賞に対応する数の遊技媒体が付与されるようにするための設定を行う。
<遊技終了時の対応処理>
次に、通常処理(図9)のステップS310にて実行される遊技終了時の対応処理について図27のフローチャートを参照しながら説明する。
遊技終了時の対応処理では、いずれかのBB当選データが設定されている状態又はBB状態である場合(ステップS1301:YES)、BB用処理を実行する(ステップS1302)。BB用処理では、いずれかのBB当選データが設定されている状態であれば今回のゲームにおいてBB入賞が発生したか否かを判定し、BB入賞が発生しているのであれば主側RAM74に設けられたBB状態フラグに「1」をセットすることで、遊技状態をBB状態に移行させる。これにより、次回以降のゲームにおける抽選処理(図10)ではBB用抽選テーブル(図17)が参照されることとなる。また、BB状態に移行したことを示すコマンドを演出側MPU82に送信することで、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63においてBB状態用の演出を開始させる。なお、BB状態に移行させた場合に主側RAM74からBB当選データを消去することで、BBに当選した状態を解除する。
BB状態である場合、BB用処理としてBB状態用処理を実行する。図28はBB状態用処理を示すフローチャートである。今回のゲームにおいてBB用抽選テーブル(図17)におけるインデックス値IV=2又は4で当選となった場合(ステップS1401:YES)、有利抽選処理を実行する(ステップS1402)。BB用抽選テーブルにおけるインデックス値IV=2には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、インデックス値IV=4には既に説明したとおりチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=2で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性があるとともにインデックス値IV=4で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはチェリー入賞が成立しない可能性があるが、対応する入賞が成立しなかったとしてもインデックス値IV=2又は4で当選となっていれば有利抽選処理が実行される。但し、これに限定されることはなく対応する入賞が成立したことを条件として有利抽選処理が実行される構成としてもよい。
有利抽選処理ではインデックス値IV=2及び4のそれぞれに対応した有利抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した有利抽選テーブルに対して照合する。有利抽選テーブルは、インデックス値IV=2で当選となった場合には1/2の確率で有利当選となり、インデックス値IV=4で当選となった場合には4/5の確率で有利当選となる。
有利抽選テーブルはスロットマシン10の設定値の「1」〜「6」に対して共通の1種類のテーブルとして設けられている。つまり、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となった場合に有利当選となる確率は全設定共通であるとともに、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合に有利当選となる確率も全設定共通である。また、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となる確率は全設定共通であるとともにBB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率も全設定共通である。したがって、BB状態において有利当選となる確率は全設定共通となる。これにより、BB状態において有利当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、有利抽選テーブルとしてインデックス値IV=2及び4のそれぞれに対して全設定共通の1種類のテーブルのみを主側ROM73に記憶させておけばよいため、有利抽選テーブルを予め記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
有利抽選処理にて有利当選となった場合(ステップS1403:YES)、主側RAM74に設けられたAT状態カウンタの値が1以上であるか否かを判定する(ステップS1404)。AT状態カウンタは、主側MPU72にてAT状態であるか否かを特定するとともにAT状態である場合にはAT状態の滞在モードを特定するためのカウンタである。非AT状態である場合はAT状態カウンタの値が「0」であり、AT状態である場合にはAT状態カウンタの値が1以上である。
AT状態カウンタの値が「0」である場合(ステップS1404:NO)、主側RAM74に設けられたBB中移行当選フラグに「1」をセットする(ステップS1405)。BB中移行当選フラグは、AT状態ではない状態にて移行したBB状態において有利当選となったことを契機として当該BB状態の終了後にAT状態に移行させる必要があることを主側MPU72にて特定するためのフラグである。つまり、AT状態ではない状態にて移行したBB状態における有利抽選処理において有利当選となった場合には当該BB状態の終了後にAT状態に移行することとなる。
AT状態カウンタの値が1以上である場合(ステップS1404:YES)、主側RAM74に設けられたARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS1406)。ARTゲーム数カウンタは、ART状態の1実行回の継続ゲーム数を主側MPU72にて特定するためのカウンタである。つまり、AT状態にて移行したBB状態における有利抽選処理において有利当選となった場合にはART状態の1実行回の継続ゲーム数が増加することとなる。
ステップS1401にて否定判定をした場合、ステップS1403にて否定判定をした場合、ステップS1405の処理を実行した場合、又はステップS1406の処理を実行した場合、今回のゲームにおいて遊技媒体の付与が発生したことを条件として(ステップS1407:YES)、主側RAM74に設けられたBB用カウンタの減算処理を実行する(ステップS1408)。BB用カウンタは、BB状態が開始されてから付与された遊技媒体の合計数が終了基準数以上となったか否かを主側MPU72にて特定するためのカウンタである。BB状態が開始された場合にBB用カウンタに終了基準数である「350」がセットされる。BB用カウンタの減算処理では、今回のゲームにおいて付与された遊技媒体の数をBB用カウンタの値から減算する。
減算後におけるBB用カウンタの値が「0」である場合(ステップS1409:YES)、主側RAM74のBB中移行当選フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、今回のBB状態においてAT移行当選が発生したか否かを判定する(ステップS1410)。BB中移行当選フラグに「1」がセットされている場合、当該BB中移行当選フラグを「0」クリアした後に、初期継続ゲーム数の設定処理を実行するとともに(ステップS1411)、主側RAM74に設けられたAT状態カウンタに「1」をセットする(ステップS1412)。初期継続ゲーム数の設定処理では、主側RAM74に設けられたARTゲーム数カウンタに初期継続ゲーム数として「50」をセットする。
ステップS1410にて否定判定をした場合、又はステップS1412の処理を実行した場合、BB終了処理を実行する(ステップS1413)。BB終了処理では、主側RAM74のBB状態フラグを「0」クリアすることでBB状態を終了させる。また、BB状態が終了したことを示すコマンドを演出側MPU82に送信することで、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63におけるBB状態用の演出を終了させる。なお、BB状態が終了した場合、BB状態の開始前における抽選モードがいずれのモードであったとしても抽選モードは通常モードとなる。また、AT状態においてBB状態が開始された場合、BB状態の開始前における状態に関係なくBB状態の終了後には後述するART準備状態処理(ステップS1308)が実行される状態となる。
遊技終了時の対応処理(図27)の説明に戻り、BBの当選状態及びBB状態のいずれでもなく(ステップS1301:NO)、さらにAT状態ではない場合(ステップS1303:NO)、RTモードの移行処理(ステップS1304)、ゲーム数解除管理処理(ステップS1305)及び移行チャンス管理処理(ステップS1306)を実行する。なお、BB状態及びAT状態のいずれでもない状態におけるゲームにおいて中リール32M又は右リール32Rが最初に停止されたとしても、その後のゲームにおいて利益の付与を制限するようなペナルティは付与されない。
RTモードの移行処理(ステップS1304)では、今回のゲームにおいて第1RTリプレイ入賞が発生していることを特定した場合には第1RTモードに移行させ、今回のゲームにおいて第2RTリプレイ入賞が発生していることを特定した場合には第2RTモードに移行させる。また、RTモードの移行処理では、今回のゲームにおいて第2転落リプレイ入賞が発生していることを特定した場合には第1RTモードに移行させ、今回のゲームにおいて第1転落リプレイ入賞が発生していることを特定した場合には通常モードに移行させる。
ゲーム数解除管理処理(ステップS1305)では、AT状態が前回終了する場合に設定された解除ゲーム数分のゲームがAT状態への新たな移行が発生することなく消化された場合にAT状態に移行させるための処理を実行する。つまり、1ゲームが終了する度に解除ゲーム数の値を1減算し、残りの解除ゲーム数の値が「0」となった場合には主側RAM74のAT状態カウンタに「1」をセットする。これにより、遊技終了時の対応処理における次回の処理回では、後述するART準備状態処理(ステップS1308)を実行することとなる。
移行チャンス管理処理(ステップS1306)について図29のフローチャートを参照しながら説明する。今回のゲームにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4又は6で当選となった場合(ステップS1501:YES)、AT状態への移行抽選処理を実行する(ステップS1502)。非BB状態におけるインデックス値IV=4には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、インデックス値IV=6には既に説明したとおりチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性があるとともにインデックス値IV=6で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはチェリー入賞が成立しない可能性があるが、対応する入賞が成立しなかったとしてもインデックス値IV=4又は6で当選となっていればAT状態への移行抽選処理が実行される。但し、これに限定されることはなく対応する入賞が成立したことを条件としてAT状態への移行抽選処理が実行される構成としてもよい。
ここで、既に説明したとおりBB状態においてはインデックス値IV=2又は4で当選となった場合に有利抽選処理が実行されることとなるが、BB状態におけるインデックス値IV=2には非BB状態におけるインデックス値IV=4と同様にスイカ当選データのみが設定されており、BB状態におけるインデックス値IV=4には非BB状態におけるインデックス値IV=6と同様にチェリー当選データのみが設定されている。つまり、BB状態において有利抽選処理の実行契機となる当選役と、非BB状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役とは共通している。これにより、有利抽選処理及びAT状態への移行抽選処理の実行契機となる当選役が遊技者にとって明確となる。
AT状態への移行抽選処理ではインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対応した非BB中のAT移行抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した非BB中のAT移行抽選テーブルに対して照合する。非BB中のAT移行抽選テーブルは、インデックス値IV=4で当選となった場合には1/2の確率でAT移行当選となり、インデックス値IV=6で当選となった場合には4/5の確率でAT移行当選となる。
非BB中のAT移行抽選テーブルはスロットマシン10の設定値の「1」〜「6」に対して共通の1種類のテーブルとして設けられている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合にAT移行当選となる確率は全設定共通であるとともに、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となった場合にAT移行当選となる確率も全設定共通である。また、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通であるとともに非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率も全設定共通である。したがって、非BB状態においてAT移行当選となる確率は全設定共通となる。これにより、非BB状態においてAT移行当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、非BB中のAT移行抽選テーブルとしてインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対して全設定共通の1種類のテーブルのみを主側ROM73に記憶させておけばよいため、非BB中のAT移行抽選テーブルを予め記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
BB状態においてスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IV=2で当選となる確率と、非BB状態においてスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IV=4で当選となる確率とは同一であるとともに、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率と、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率とは同一である。したがって、スイカ当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と非BB状態とで同一である。
BB状態においてチェリー当選データのみが設定されているインデックス値IV=4で当選となる確率と、非BB状態においてチェリー当選データのみが設定されているインデックス値IV=6で当選となる確率とは同一であるとともに、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率と、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率とは同一である。したがって、チェリー当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と非BB状態とで同一である。
さらにまた、BB状態において有利抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=2及び4であり、非BB状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=4及び6である。そして、上記のとおりスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率はBB状態と非BB状態とで同一であるとともに、チェリー当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率はBB状態と非BB状態とで同一である。したがって、遊技媒体の付与に対応する小役に当選したことを契機として遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率はBB状態と非BB状態とで同一である。
AT状態への移行抽選処理にてAT移行当選となった場合(ステップS1503:YES)、初期継続ゲーム数の設定処理を実行するとともに(ステップS1504)、主側RAM74のAT状態カウンタに「1」をセットする(ステップS1505)。初期継続ゲーム数の設定処理では、BB状態用処理(図28)におけるステップS1411と同様に、主側RAM74に設けられたARTゲーム数カウンタに初期継続ゲーム数として「50」をセットする。また、AT状態カウンタに「1」がセットされることにより、遊技終了時の対応処理における次回の処理回では、後述するART準備状態処理(ステップS1308)を実行することとなる。
遊技終了時の対応処理(図27)の説明に戻り、主側RAM74のAT状態カウンタの値が1以上である場合、AT状態であることを意味するため、ステップS1303にて肯定判定をしてステップS1307に進む。ステップS1307ではAT状態カウンタの値を把握し、その把握した値に対応する処理を実行する。具体的には、AT状態カウンタの値が「1」であればART準備状態処理を実行し(ステップS1308)、AT状態カウンタの値が「2」であればART状態処理を実行し(ステップS1309)、AT状態カウンタの値が「3」であればART終了分岐処理を実行する(ステップS1310)。ステップS1302の処理を実行した場合、ステップS1306の処理を実行した場合、又はステップS1308〜ステップS1310のいずれかの処理を実行した場合、ゲーム終了コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS1311)。ゲーム終了コマンドは、1ゲームが終了したことを演出側MPU82に認識させるためのコマンドであり、当該コマンドはタイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。以下、ステップS1308〜ステップS1310の各処理について説明する。
まずART準備状態処理(ステップS1308)について説明する。ART準備状態は、ART状態への移行可能条件が成立した場合において、ART状態に移行する前に滞在することとなる状態である。ART準備状態では、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となった場合にベル入賞の成立を可能とするためのリール32L,32M,32Rの停止順序が報知される。また、ART準備状態では、通常モード用抽選テーブル(図11)又は第1RTモード用抽選テーブル(図13)におけるインデックス値IV=9〜12のいずれか(以下、昇格対象役ともいう)で当選となった場合に第1RTリプレイ入賞又は第2RTリプレイ入賞を成立させるためのリール32L,32M,32Rの停止順序(以下、昇格発生用の停止順序ともいう)が報知される。ART状態への移行は、ART準備状態処理又はART終了分岐処理が実行されている状況において、第1RTモードにて昇格対象役で当選となり昇格発生用の停止順序でリール32L,32M,32Rが停止されて抽選モードが第2RTモードに移行した場合に発生する。
図30はART準備状態処理を示すフローチャートである。ART準備状態処理では、今回のゲームにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4又は6に当選している場合(ステップS1601:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS1602)。非BB状態におけるインデックス値IV=4には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、インデックス値IV=6には既に説明したとおりチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性があるとともにインデックス値IV=6で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはチェリー入賞が成立しない可能性があるが、対応する入賞が成立しなかったとしてもインデックス値IV=4又は6で当選となっていれば上乗せ抽選処理が実行される。但し、これに限定されることはなく対応する入賞が成立したことを条件として上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。
ここで、既に説明したとおり非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4又は6で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理が実行されることとなる。また、既に説明したとおりBB状態においてはインデックス値IV=2又は4で当選となった場合に有利抽選処理が実行されることとなるが、BB状態におけるインデックス値IV=2には非BB状態におけるインデックス値IV=4と同様にスイカ当選データのみが設定されており、BB状態におけるインデックス値IV=4には非BB状態におけるインデックス値IV=6と同様にチェリー当選データのみが設定されている。つまり、BB状態において有利抽選処理の実行契機となる当選役と、非BB状態であって非AT状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役と、非BB状態であってAT状態において上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役とは共通している。これにより、有利抽選処理、AT状態の移行抽選処理、及び上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役が遊技者にとって明確となる。
上乗せ抽選処理ではインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対応した上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルは、インデックス値IV=4で当選となった場合には1/2の確率で上乗せ当選となり、インデックス値IV=6で当選となった場合には4/5の確率で上乗せ当選となる。
上乗せ抽選テーブルはスロットマシン10の設定値の「1」〜「6」に対して共通の1種類のテーブルとして設けられている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合に上乗せ当選となる確率は全設定共通であるとともに、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となった場合に上乗せ当選となる確率も全設定共通である。また、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通であるとともに非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率も全設定共通である。したがって、非BB状態において上乗せ当選となる確率は全設定共通となる。これにより、非BB状態において上乗せ当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、上乗せ抽選テーブルとしてインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対して全設定共通の1種類のテーブルのみを主側ROM73に記憶させておけばよいため、上乗せ抽選テーブルを予め記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS1603:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS1604)。これにより、ART状態に移行した後における当該ART状態の1実行回の継続ゲーム数が増加することとなる。
ART準備状態処理では、今回のゲームにおいて第2RTリプレイ入賞が発生したことを特定した場合(ステップS1605:YES)、主側RAM74のAT状態カウンタに「2」をセットする(ステップS1606)。これにより、主側MPU72は遊技終了時の対応処理(図27)における次回の処理回においてART状態処理(ステップS1309)を実行することとなり、遊技状態がART準備状態からART状態に移行する。また、抽選モードが第2RTモードとなるようにするために、主側RAM74のデータ設定を行う(ステップS1607)。その後、主側RAM74のARTゲーム数カウンタの値が「0」であることを条件として(ステップS1608:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタの値を20加算する(ステップS1609)。これにより、ART状態の残りのゲーム数が「0」となったタイミングでBB状態に移行した場合には、当該BB状態においてARTゲーム数カウンタへの上乗せが発生しなかったとしてもBB状態の終了後においてART状態がある程度は確実に実行されるようにすることが可能となる。
ART準備状態処理では、その他のRTモードの移行処理を実行する(ステップS1610)。その他のRTモードの移行処理では、第1RTリプレイ入賞が発生したことを特定した場合には第1RTモードに移行させ、第1転落リプレイ入賞が発生したことを特定した場合には通常モードに移行させ、第2転落リプレイ入賞が発生したことを特定した場合には第1RTモードに移行させる。
次に、遊技終了時の対応処理(図27)におけるART状態処理(ステップS1309)について、図31のフローチャートを参照しながら説明する。
ART状態処理では、今回のゲームにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4又は6に当選している場合(ステップS1701:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS1702)。非BB状態におけるインデックス値IV=4には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、インデックス値IV=6には既に説明したとおりチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性があるとともにインデックス値IV=6で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはチェリー入賞が成立しない可能性があるが、対応する入賞が成立しなかったとしてもインデックス値IV=4又は6で当選となっていれば上乗せ抽選処理が実行される。但し、これに限定されることはなく対応する入賞が成立したことを条件として上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。
ここで、既に説明したとおりART準備状態においてインデックス値IV=4又は6で当選となった場合に上乗せ抽選処理が実行されることとなる。また、既に説明したとおり非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4又は6で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理が実行されることとなる。また、既に説明したとおりBB状態においてはインデックス値IV=2又は4で当選となった場合に有利抽選処理が実行されることとなるが、BB状態におけるインデックス値IV=2には非BB状態におけるインデックス値IV=4と同様にスイカ当選データのみが設定されており、BB状態におけるインデックス値IV=4には非BB状態におけるインデックス値IV=6と同様にチェリー当選データのみが設定されている。つまり、BB状態において有利抽選処理の実行契機となる当選役と、非BB状態であって非AT状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役と、非BB状態であってAT状態において上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役とは共通している。これにより、有利抽選処理、AT状態の移行抽選処理、及び上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役が遊技者にとって明確となる。
上乗せ抽選処理ではインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対応した上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルは、インデックス値IV=4で当選となった場合には1/2の確率で上乗せ当選となり、インデックス値IV=6で当選となった場合には4/5の確率で上乗せ当選となる。
上乗せ抽選テーブルはスロットマシン10の設定値の「1」〜「6」に対して共通の1種類のテーブルとして設けられている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合に上乗せ当選となる確率は全設定共通であるとともに、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となった場合に上乗せ当選となる確率も全設定共通である。また、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通であるとともに非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率も全設定共通である。したがって、非BB状態において上乗せ当選となる確率は全設定共通となる。これにより、非BB状態において上乗せ当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、上乗せ抽選テーブルとしてインデックス値IV=4及び6のそれぞれに対して全設定共通の1種類のテーブルのみを主側ROM73に記憶させておけばよいため、上乗せ抽選テーブルを予め記憶するための記憶容量を抑えることが可能となる。
ステップS1702にて読み出し対象となる上乗せ抽選テーブルは、ART準備状態処理(図30)のステップS1602にて読み出し対象となる上乗せ抽選テーブルと同一である。また、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=4で当選となる確率とは同一であるとともに、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機として上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率とは同一である。したがって、非BB状態においてインデックス値IV=4にて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、非AT状態とAT状態(ART準備状態、ART状態)とで同一である。
ステップS1702にて読み出し対象となる上乗せ抽選テーブルは、ART準備状態処理(図30)のステップS1602にて読み出し対象となる上乗せ抽選テーブルと同一である。また、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=6で当選となる確率とは同一であるとともに、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=6で当選となったことを契機として上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率とは同一である。したがって、非BB状態においてインデックス値IV=6にて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、非AT状態とAT状態(ART準備状態、ART状態)とで同一である。
さらにまた、非BB状態であって非AT状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=4及び6であり、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)において上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=4及び6である。そして、上記のとおりインデックス値IV=4にて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は非AT状態とAT状態(ART準備状態、ART状態)とで同一であるとともに、インデックス値IV=6にて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は非AT状態とAT状態(ART準備状態、ART状態)とで同一である。したがって、遊技媒体の付与に対応する小役に当選したことを契機として遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は非AT状態とAT状態(ART準備状態、ART状態)とで同一である。
BB状態においてスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IV=2で当選となる確率と、非BB状態においてスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IV=4で当選となる確率と、は同一であるとともに、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率と、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機として上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率と、は同一である。したがって、スイカ当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と、非BB状態であって非AT状態である状態と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)である状態と、で同一である。
BB状態においてチェリー当選データのみが設定されているインデックス値IV=4で当選となる確率と、非BB状態においてチェリー当選データのみが設定されているインデックス値IV=6で当選となる確率と、は同一であるとともに、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率と、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となったことを契機としてAT状態の移行抽選処理にて移行当選となる確率と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)においてインデックス値IV=6で当選となったことを契機として上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率と、は同一である。したがって、チェリー当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と、非BB状態であって非AT状態である状態と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)である状態と、で同一である。
さらにまた、BB状態において有利抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=2及び4であり、非BB状態であって非AT状態においてAT状態の移行抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=4及び6であり、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)において上乗せ抽選処理の実行契機となる当選役は既に説明したとおりインデックス値IV=4及び6である。そして、上記のとおりスイカ当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と、非BB状態であって非AT状態である状態と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)である状態とで同一であるとともに、チェリー当選データのみが設定されているインデックス値IVにて当選となり遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と、非BB状態であって非AT状態である状態と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)である状態とで同一である。したがって、遊技媒体の付与に対応する小役に当選したことを契機として遊技媒体の付与とは異なる利益が付与される確率は、BB状態と、非BB状態であって非AT状態である状態と、非BB状態であってAT状態(ART準備状態、ART状態)である状態と、で同一である。
上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS1703:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS1704)。これにより、当該ART状態の1実行回の継続ゲーム数が増加することとなる。
ART状態処理では、主側RAM74のARTゲーム数カウンタの値を1減算する(ステップS1705)。そして、その1減算後におけるARTゲーム数カウンタの値が「0」となっている場合(ステップS1706:YES)、通常モードであるか否かを判定する(ステップS1707)。通常モードではない場合(ステップS1707:NO)、主側RAM74のAT状態カウンタに「3」をセットする(ステップS1708)。これにより、主側MPU72は遊技終了時の対応処理(図27)における次回の処理回においてART終了分岐処理(ステップS1310)を実行することとなり、遊技状態がART状態からART終了分岐状態に移行する。一方、通常モードである場合(ステップS1707:YES)、主側RAM74のAT状態カウンタを「0」クリアする(ステップS1709)。これにより、AT状態が終了することとなる。
ART状態処理では、RTモードの移行処理を実行する(ステップS1710)。RTモードの移行処理では、第1RTリプレイ入賞が発生したことを特定した場合には第1RTモードに移行させ、第2RTリプレイ入賞が発生したことを特定した場合には第2RTモードに移行させ、第1転落リプレイ入賞が発生したことを特定した場合には通常モードに移行させ、第2転落リプレイ入賞が発生したことを特定した場合には第1RTモードに移行させる。
次に、遊技終了時の対応処理(図27)におけるART終了分岐処理(ステップS1310)について説明する。
ART終了分岐状態は、ART状態の1実行回が終了した場合に滞在する遊技状態である。ART終了分岐状態では、インデックス値IV=1〜6のいずれかで当選となった場合にベル入賞の成立を可能とするためのリール32L,32M,32Rの停止順序が報知される。一方、ART終了分岐状態において第1転落リプレイ入賞又は第2転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選したとしてもこれら転落リプレイ入賞の発生を回避するためのリール32L,32M,32Rの停止順序は報知されない。そして、ART終了分岐状態において第1転落リプレイ入賞が発生して通常モードへ移行した場合には、AT状態カウンタの値を「0」クリアする。これにより、AT状態が終了することとなる。
ここで、ART終了分岐状態であっても上記のとおりインデックス値IV=1〜6のいずれかで当選となった場合にはベル入賞の成立を可能とするためのリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されるため、遊技者にとって有利な状態となる。この場合に、少なくとも抽選モードが第2RTモードから第1RTモードに移行するまではART終了分岐状態に滞在することとなる。その一方、ART終了分岐状態においていずれかの転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選したとしても当該転落リプレイ入賞の発生を回避するためのリール32L,32M,32Rの停止順序は報知されない。これにより、ART終了分岐状態においては遊技者の予測が当たり転落リプレイ入賞の発生を回避させれば、ART終了分岐状態を継続させることが可能となる。よって、遊技者自身の予測によって遊技者に有利なART終了分岐状態を継続させることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
<利益の付与態様と設定値との関係>
次に利益の付与態様と設定値との関係について説明する。まず非BB状態におけるAT状態への移行確率と設定値との関係について図32(a)の説明図を参照しながら説明する。
既に説明したとおり非BB状態であって非AT状態においてはインデックス値IV=4又は6で当選となったことを契機としてAT状態への移行抽選処理が実行される。この場合、非BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは、スロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「655」となっている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率も全設定共通の1/2となっている。また、非BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは、スロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「155」となっている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率も全設定共通の4/5となっている。上記構成であることにより非BB状態であって非AT状態においてAT状態への移行が発生する確率は全設定共通となる。これにより、非BB状態であって非AT状態においてAT状態への移行が発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
非BB状態におけるインデックス値IV=4には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、非BB状態におけるインデックス値IV=5には既に説明したとおりスイカ当選データと第1補填当選データとが設定されている。つまり、スイカ当選データは非BB状態においてインデックス値IV=4及び5の両方に設定されている。また、非BB状態においてインデックス値IV=5で当選となった場合、スイカ入賞の成立が第1補填入賞の成立よりも優先されることとなる。したがって、非BB状態においてインデックス値IV=4及び5のいずれかに当選した場合には、メインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止し得る。一方、非BB状態におけるインデックス値IV=4は既に説明したとおりAT状態への移行抽選処理の実行契機となるのに対して、非BB状態におけるインデックス値IV=5はAT状態への移行抽選処理の実行契機とならない。
このような構成において非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「900」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「800」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「655」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「300」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「150」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「50」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は低くなる。一方、既に説明したとおり非BB状態にてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通であるとともにインデックス値IV=4で当選となったことを契機としたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率も全設定共通である。そうすると、非BB状態であって非AT状態における役の抽選処理(図10)にてスイカ当選データが設定された場合にAT状態への移行当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。
また、スイカ当選データが設定された場合に所謂取りこぼしが発生しない又は一定の確率で所謂取りこぼしが発生するとした場合、非BB状態であって非AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合にAT状態への移行当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。これにより、上記のように非BB状態であって非AT状態にてAT状態への移行が発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにした構成において、非BB状態であって非AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合にAT状態への移行が発生する確率を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。よって、非BB状態であって非AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。ちなみに、非BB状態であって非AT状態においてスイカ入賞が成立する確率は、設定値が大きい値ほど低くなり、設定値が小さい値ほど高くなる。
非BB状態におけるインデックス値IV=5にはスイカ当選データだけではなく第1補填当選データも設定されている。そして、非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となった場合、ストップボタン42〜44が操作されたタイミングがスイカ入賞を発生させることが不可なタイミングであったとしても第1補填入賞を発生させることが可能なタイミングであった場合には第1補填入賞が発生する。これにより、非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となった場合にスイカ入賞を発生させることができなかったとしても、第1補填入賞が発生した回数を計測することによりそれを加味して設定値を予測することが可能となる。
非BB状態においてインデックス値IV=5で当選した場合、スイカ入賞が優先され、次に第1補填入賞が優先されることとなるが、ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはいずれの入賞も成立しないことがある。これにより、非BB状態においてインデックス値IV=5で当選となったことを計測して設定値を予測することの難易度をある程度高めることが可能となる。
次に、AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係について図32(b)の説明図を参照しながら説明する。
既に説明したとおりAT状態(ART準備状態、ART状態)においてはインデックス値IV=4又は6で当選となったことを契機として上乗せ抽選処理が実行される。この場合、既に説明したとおり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、AT状態においてインデックス値IV=4で当選となり実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も全設定共通の1/2となっている。また、既に説明したとおり、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となり実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も全設定共通の4/5となっている。上記構成であることによりAT状態において継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は全設定共通となる。これにより、AT状態において継続ゲーム数の上乗せが発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
また、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に上乗せされる継続ゲーム数はいずれの設定値であっても「50」で固定となっている。これにより、AT状態において上乗せの発生として期待されるゲーム数も全設定共通となり、AT状態において上乗せの発生として期待されるゲーム数についても設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
既に説明したとおり、スイカ当選データは非BB状態においてインデックス値IV=4及び5の両方に設定されている。また、非BB状態においてインデックス値IV=5で当選となった場合、スイカ入賞の成立が第1補填入賞の成立よりも優先されることとなる。したがって、非BB状態においてインデックス値IV=4及び5のいずれかに当選した場合には、メインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止し得る。一方、非BB状態におけるインデックス値IV=4は既に説明したとおり上乗せ抽選処理の実行契機となるのに対して、非BB状態におけるインデックス値IV=5は上乗せ抽選処理の実行契機とならない。
このような構成において既に説明したとおり、非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は設定値「1」〜「6」の間で相違しており、設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は低くなる。一方、既に説明したとおり非BB状態にてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通であるとともにインデックス値IV=4で当選となったことを契機とした上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も全設定共通である。そうすると、AT状態における役の抽選処理(図10)にてスイカ当選データが設定された場合に上乗せ当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。また、スイカ当選データが設定された場合に所謂取りこぼしが発生しない又は一定の確率で所謂取りこぼしが発生するとした場合、AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に上乗せ当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。これにより、上記のようにAT状態にて継続ゲーム数の上乗せが発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにした構成において、AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に継続ゲーム数の上乗せが発生する確率を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。よって、AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率及びインデックス値IV=5で当選となる確率はAT状態と非AT状態とで同一であるとともに、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率及び非BB状態であってAT状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合に上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は同一である。これにより、設定値を推測する場合において、非BB状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与された回数をAT状態及び非AT状態の両方にて区別することなく計測することが可能となる。よって、設定値を推測するための試行回数を多く確保することが可能となり、設定値の推測精度を高めることが可能となる。
次に、BB状態における有利当選確率と設定値との関係について図32(c)の説明図を参照しながら説明する。
既に説明したとおりBB状態においてはインデックス値IV=2又は4で当選となったことを契機として有利抽選処理が実行される。この場合、BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=2に設定されているポイント値PVはスロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「655」となっている。つまり、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となり実行された有利抽選処理にて有利当選となる確率も全設定共通の1/2となっている。また、BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは、スロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「155」となっている。つまり、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となり実行された有利抽選処理にて有利当選となる確率も全設定共通の4/5となっている。上記構成であることによりBB状態において有利当選となる確率は全設定共通となる。これにより、BB状態において有利当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
BB状態におけるインデックス値IV=2には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、BB状態におけるインデックス値IV=3には既に説明したとおりスイカ当選データと第1補填当選データとが設定されている。つまり、スイカ当選データはBB状態においてインデックス値IV=2及び3の両方に設定されている。また、BB状態においてインデックス値IV=3で当選となった場合、スイカ入賞の成立が第1補填入賞の成立よりも優先されることとなる。したがって、BB状態においてインデックス値IV=2及び3のいずれかに当選した場合には、メインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止し得る。一方、BB状態におけるインデックス値IV=2は既に説明したとおり有利抽選処理の実行契機となるのに対して、BB状態におけるインデックス値IV=3は有利抽選処理の実行契機とならない。
このような構成においてBB状態にてインデックス値IV=3で当選となる確率は設定値「1」〜「6」の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「1000」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「1000」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「3000」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「3000」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「5000」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「5000」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほどBB状態にてインデックス値IV=3で当選となる確率は高くなる。一方、既に説明したとおりBB状態にてインデックス値IV=2で当選となる確率は全設定共通であるとともにインデックス値IV=2で当選となったことを契機とした有利抽選処理にて有利当選となる確率も全設定共通である。そうすると、BB状態における役の抽選処理(図10)にてスイカ当選データが設定された場合に有利当選となる確率は、設定値が大きい値ほど低くなり、設定値が小さい値ほど高くなる。
また、スイカ当選データが設定された場合に所謂取りこぼしが発生しない又は一定の確率で所謂取りこぼしが発生するとした場合、BB状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に有利当選となる確率は、設定値が大きい値ほど低くなり、設定値が小さい値ほど高くなる。これにより、上記のようにBB状態にて有利当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにした構成において、BB状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に有利当選となる確率を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。よって、BB状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、非BB状態においてはメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなるのに対して、BB状態においてはメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、設定値が大きい値ほど低くなり、設定値が小さい値ほど高くなる。これにより、メインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率と設定値との関係を非BB状態とBB状態とで逆の関係とすることが可能となる。よって、設定値を推測する上での判断指標を多様化させることが可能となる。
<第1の実施形態の別形態>
・第1補填当選データが非BB状態におけるインデックス値IV=1及び5のそれぞれに設定されている構成としたが、インデックス値IV=1には設定されていない構成としてもよい。この場合、第1補填当選データは非BB状態におけるインデックス値IV=5にのみ設定されることとなるため、第1補填入賞が成立した場合にはインデックス値IV=5に当選していたことが明確なものとなる。
・ART状態の継続ゲーム数が上乗せされる場合に上乗せ対象となるゲーム数が1種類のみ設定されている構成に限定されることはなく、複数種類設定されている構成としてもよい。この場合であっても、各種類の上乗せゲーム数の選択率を全設定共通とすることで、上乗せされるゲーム数の期待値を全設定共通とすることが可能となる。
・メインラインMLが複数存在している構成においては、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合と非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合とでスイカ図柄の組合せが成立するメインラインMLが異なる構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合及び非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合のうち一方はスイカ図柄の組合せがメインラインMLに成立し、他方はスイカ図柄の組合せがサブラインSUL1〜SUL4に成立する構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合と非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合とでスイカ図柄の組合せが成立するサブラインSUL1〜SUL4が異なる構成としてもよい。これらの場合、インデックス値IV4で当選となった場合とインデックス値IV=5で当選となった場合とを区別することが可能となる。
・非BB状態においてインデックス値IV=5にて当選となる確率は設定値が大きいほど低くなる構成としたが、これに限定されることはなく、設定値が大きいほど当選確率が高くなる構成としてもよい。この場合、設定値が大きいほど、スイカ入賞が成立した場合にスイカ入賞に対応する遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率が低くなる。
・設定値が大きい側のグループ(例えば「4」、「5」及び「6」の設定値)は設定値が小さい側のグループ(例えば「1」、「2」及び「3」の設定値)よりも、非BB状態においてインデックス値IV=5にて当選となる確率が高くなる構成としてもよく、当該当選確率が低くなる構成としてもよい。また、設定値が奇数のグループは設定値が偶数のグループよりも、非BB状態においてインデックス値IV=5にて当選となる確率が高くなる構成としてもよく、当該当選確率が低くなる構成としてもよい。
・非BB状態においてインデックス値IV=5にて当選となる確率の設定値に対する傾向が、BB状態においてインデックス値IV=3にて当選となる確率の設定値に対する傾向に対して真逆となる構成に限定されることはなく同一となる構成としてもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよい。また、これらのいずれかの構成をBB状態におけるインデックス値IV=2に対して適用してもよい。
・非BB状態において移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよく、顕著に相違している構成としてもよい。また、BB状態において有利当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよく、顕著に相違している構成としてもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において顕著に相違するもののインデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率がその相違分を埋めるように調整されていることにより、インデックス値IV=4で当選となり移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一又は略同一となる構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が顕著に相違するもののインデックス値IV=4で当選となる確率がその相違分を埋めるように調整されていることにより、インデックス値IV=4で当選となり移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一又は略同一となる構成としてもよい。また、これらのいずれかの構成をBB状態におけるインデックス値IV=2に対して適用してもよい。
・スイカ当選データが設定されたとしてもストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性がある構成としたが、これに限定されることはなく、スイカ当選データが設定された場合にはストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくスイカ入賞が成立する構成としてもよい。
<第2の実施形態>
本実施形態では、非BB状態であって非AT状態におけるAT状態への移行抽選処理において移行当選となる確率が相対的に高低となるように高確率モードと低確率モードとが存在している。以下、これら高確率モード及び低確率モードについての構成を説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図33は主側MPU72にて実行される抽選モードの移行処理を示すフローチャートである。なお、抽選モードの移行処理は非BB状態であって非AT状態における遊技終了時の対応処理(図27)にて実行される。
現状の抽選モードが高確率モードではない場合(ステップS1801:NO)、今回のゲームにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4〜6のいずれかに当選していることを条件として(ステップS1802:YES)、抽選モードの昇格抽選処理を実行する(ステップS1803)。非BB状態におけるインデックス値IV=4には既に説明したとおりスイカ当選データのみが設定されており、インデックス値IV=5には既に説明したとおりスイカ当選データと第1補填当選データとが設定されており、インデックス値IV=6には既に説明したとおりチェリー当選データのみが設定されている。インデックス値IV=4で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞が成立しない可能性があり、インデックス値IV=5で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはスイカ入賞及び第1補填入賞の両方が成立しない可能性があり、インデックス値IV=6で当選となったとしても各ストップボタン42〜44の操作タイミングによってはチェリー入賞が成立しない可能性があるが、対応する入賞が成立しなかったとしてもインデックス値IV=4〜6のいずれかで当選となっていれば昇格抽選処理が実行される。但し、これに限定されることはなく、対応する入賞が成立したことを条件として昇格抽選処理が実行される構成としてもよい。
抽選モードの昇格抽選処理では昇格抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した昇格抽選テーブルに対して照合する。図34(a)は昇格抽選テーブルの内容を説明するための説明図である。図34(a)に示すようにインデックス値IV=4〜6のいずれで当選となったとしても昇格抽選処理にて昇格当選となる確率は同一である。しかしながら、昇格当選となる確率は設定値「1」〜「6」に応じて異なっている。具体的には、設定値が「1」の場合には昇格当選となる確率は1/6に設定されており、設定値が「2」の場合には昇格当選となる確率は1/5に設定されており、設定値が「3」の場合には昇格当選となる確率は1/4に設定されており、設定値が「4」の場合には昇格当選となる確率は1/3に設定されており、設定値が「5」の場合には昇格当選となる確率は1/2に設定されており、設定値が「1」の場合には昇格当選となる確率は1/1に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほど昇格抽選処理にて昇格当選となる確率は高くなる。
昇格抽選処理にて昇格当選となった場合(ステップS1804:YES)、主側RAM74に設けられた高確率フラグに「1」をセットする(ステップS1805)。これにより、抽選モードが高確率モードとなる。
現状の抽選モードが高確率モードである場合(ステップS1801:YES)、今回のゲームにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選していることを条件として(ステップS1806:YES)、抽選モードの降格抽選処理を実行する(ステップS1807)。抽選モードの降格抽選処理では降格抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した降格抽選テーブルに対して照合する。降格抽選テーブルは、インデックス値IV=1〜3のいずれであっても共通であって設定値「1」〜「6」のいずれであっても共通の1種類のみであり、降格当選となる確率は1/10となっている。降格抽選処理にて降格当選となった場合(ステップS1808:YES)、主側RAM74の高確率フラグを「0」クリアする(ステップS1809)。これにより、抽選モードが低確率モードとなる。
高確率モード及び低確率モードのそれぞれにおいてAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率について説明する。図34(b)は低確率モードにおける移行当選確率を説明するための説明図であり、図34(c)は高確率モードにおける移行当選確率を説明するための説明図である。
低確率モードである場合、図34(b)に示すように、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は1/2であり、非BB状態におけるインデックス値IV=6で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は4/5である。これに対して、高確率モードである場合、図34(c)に示すように、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は2/3であり、非BB状態におけるインデックス値IV=6で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は5/6である。これにより、高確率モードの方が低確率モードよりもAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率が高くなる。
上記構成において低確率モードにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にAT状態への移行当選となる確率、及び非BB状態におけるインデックス値IV=6で当選となった場合にAT状態への移行当選となる確率はいずれも、全設定共通となっている。同様に、高確率モードにおいて非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にAT状態への移行当選となる確率、及び非BB状態におけるインデックス値IV=6で当選となった場合にAT状態への移行当選となる確率はいずれも、全設定共通となっている。これにより、抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが存在している構成であっても、非BB状態であって非AT状態においてAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率に関して設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
インデックス値IV=5にはインデックス値IV=4と同様にスイカ当選データが設定されているとともに、インデックス値IV=5で当選となったとしてもAT状態への移行抽選処理は実行されない。この場合に、上記第1の実施形態と同様に非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は設定値「1」〜「6」の間で相違しており、具体的には設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は低くなる。これにより、上記第1の実施形態と同様に、非BB状態であって非AT状態における役の抽選処理(図10)にてスイカ当選データが設定された場合にAT状態への移行当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。また、スイカ当選データが設定された場合に所謂取りこぼしが発生しない又は一定の確率で所謂取りこぼしが発生するとした場合、非BB状態であって非AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合にAT状態への移行当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなり、設定値が小さい値ほど低くなる。よって、非BB状態であって非AT状態においてメインラインML上にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合にAT状態への移行が発生する確率を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。
既に説明したとおり抽選モードを低確率モードから高確率モードに昇格させるか否かを決定する昇格抽選処理にて昇格当選となる確率は、設定値が大きい値ほど高くなる。これにより、非BB状態であって非AT状態においてAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率に関して設定間で有利又は不利が生じないようにした構成において、高確率モードへの移行確率に関しては設定値が大きいほど有利なものとすることが可能となる。
<第2の実施形態の別形態>
・上記第2の実施形態では抽選モードが低確率モードであるか高確率モードであるのかを遊技者に報知しない構成としたが、低確率モード及び高確率モードのうちいずれであるのかを遊技者に報知する構成としてもよい。例えば、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63のうちの少なくとも一つにおける演出として、低確率モード及び高確率モードのうちいずれであるのかを示す演出が実行されるようにしてもよい。また、高確率モードであることの期待値を示唆する構成としてもよい。例えば、上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63のうちの少なくとも一つにおける演出として、低期待度演出、中期待度演出及び高期待度演出が実行される構成とし、低期待度演出→中期待度演出→高期待度演出の順序で高確率モードであることの期待度が高くなる構成としてもよい。
・昇格抽選処理にて昇格当選となる確率が大きい設定値ほど高くなる構成に限定されることはなく、「1」〜「3」の設定値は昇格当選となる確率が同一であるとともに「4」〜「6」の設定値は昇格当選となる確率が同一であり、前者のグループよりも後者のグループの方が昇格当選となる確率が高い構成としてもよい。また、設定値が小さい値ほど昇格当選となる確率が高くなる構成としてもよく、奇数の設定値の方が偶数の設定値よりも昇格当選となる確率が高くなる又は低くなる構成としてもよい。
・降格抽選処理にて降格当選となる確率が「1」〜「6」の設定値に応じて異なる構成としてもよい。例えば、設定値が大きい値ほど降格当選となる確率が高くなる構成としてもよく、設定値が小さい値ほど降格当選となる確率が高くなる構成としてもよく、奇数の設定値の方が偶数の設定値よりも降格当選となる確率が高くなる又は低くなる構成としてもよい。
<第3の実施形態>
本実施形態では、メインラインMLの数が上記第1の実施形態とは異なり複数設定されているとともにスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインMLの種類が当選となったインデックス値IVに応じて異なっている。また、利益の付与態様と設定値との関係も上記第1の実施形態と異なっている。以下、上記第1の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図35は本実施形態における表示窓部21L,21M,21Rの正面図である。本実施形態では、各リール32L,32M,32Rの図柄が視認可能となる位置を結ぶようにして、4本のメインラインML1〜ML4が設定されている。第1メインラインML1は、左リール32Lの上段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの下段図柄を結んだラインである。第2メインラインML2は、左リール32Lの上段図柄、中リール32Mの上段図柄及び右リール32Rの上段図柄を結んだラインである。第3メインラインML3は、左リール32Lの下段図柄、中リール32Mの下段図柄及び右リール32Rの下段図柄を結んだラインである。第4メインラインML4は、左リール32Lの下段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの上段図柄を結んだラインである。規定数のメダルがベットされた状態で各リール32L,32M,32Rの回転が開始され、第1〜第4メインラインML1〜ML4のいずれかに当選役に対応した入賞が成立した場合には、メダルの払い出しという利益、再遊技という利益及び遊技状態の移行のいずれかが付与される。なお、左リール32Lの中段図柄、中リール32Mの中段図柄及び右リール32Rの中段図柄を結んだサブラインSLに入賞対象となる図柄の組合せが成立したとしても入賞は成立しない。
本実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=1及び5、並びにBB状態におけるインデックス値IV=3に設定されている第1補填当選データの入賞となる図柄の組合せが上記第1の実施形態と異なっている。具体的には、左リール32Lの停止図柄が「スイカ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「BAR」図柄である組合せと、左リール32Lの停止図柄が「スイカ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「ベル」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「白7」図柄である組合せと、が第1補填当選データの入賞となる図柄の組合せとして設定されている。
第1補填当選データの入賞となる図柄の組合せが上記のように設定されていることにより、非BB状態においてスイカ当選データが設定されているインデックス値IV=4とインデックス値IV=5とでスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類が相違するとともに、BB状態においてスイカ当選データが設定されているインデックス値IV=2とインデックス値IV=3とでスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類が相違する。スイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類について図36(a)及び図36(b)の説明図を参照しながら説明する。図36(a)は非BB状態におけるインデックス値IV=4の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=2の場合においてスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類を説明するための説明図であり、図36(b)は非BB状態におけるインデックス値IV=5の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=3の場合においてスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類を説明するための説明図である。
図36(a)に示すように、非BB状態におけるインデックス値IV=4の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=2の場合、第3メインラインML3上にスイカ入賞が成立する。これは上記第1の実施形態で説明した引込ビットの設定によって実現されている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合又はBB状態においてインデックス値IV=2で当選となった場合、判定情報用バッファBにおける獲得枚数ビットの設定により、「スイカ」図柄の組合せがいずれかのメインラインML1〜ML4に停止する図柄番号の優先順位判定値が他の図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となるが、さらに引込ビットの設定により、「スイカ」図柄の組合せが第3メインラインML3に停止する図柄番号の優先順位判定値が他のメインラインML1,ML2,ML4に「スイカ」図柄の組合せが停止する図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となる。これにより、上記のとおり非BB状態におけるインデックス値IV=4の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=2の場合、第3メインラインML3上にスイカ入賞が成立する。
図36(b)に示すように、非BB状態におけるインデックス値IV=5の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=3の場合、第4メインラインML4上にスイカ入賞が成立する。これらインデックス値IVにはスイカ当選データだけではなく第1補填当選データが設定されているとともに、第1補填入賞となる図柄の組合せが上記のように設定されており、さらに引込ビットの設定が第4メインラインML4上における停止を優先させる設定となっていることにより、「スイカ」図柄の組合せが第4メインラインML4に停止する図柄番号の優先順位判定値が他のメインラインML1〜ML3に「スイカ」図柄の組合せが停止する図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となる。
例えば中リール32Mについては図36(b)に示すように下段に「リプレイ」図柄が停止する場合、中段に「スイカ」図柄が停止することとなるため、第3メインラインML3においては第1補填入賞が成立する可能性が生じ、第4メインラインML4においてはスイカ入賞が成立する可能性が生じる。そして、この停止態様を生じさせる図柄番号の引込ビットが、中段に「リプレイ」図柄が停止するとともに上段に「スイカ」図柄が停止する図柄番号の引込ビットよりも大きな値に設定されている。したがって、中リール32Mの下段に「リプレイ」図柄が停止する図柄番号の優先順位判定値が他の図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となる。
また、右リール32Rについては図36(b)に示すように下段に「白7」図柄が停止する場合、上段に「スイカ」図柄が停止することとなるため、第3メインラインML3においては第1補填入賞が成立する可能性が生じ、第4メインラインML4においてはスイカ入賞が成立する可能性が生じる。この場合、獲得枚数ビットの関係で当該停止態様を生じさせる図柄番号の優先順位判定値が他の図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となる。
上記のようにスイカ入賞が成立する場合におけるメインラインML1〜ML4の種類が、非BB状態におけるインデックス値IV=4の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=2の場合と、非BB状態におけるインデックス値IV=5の場合及びBB状態におけるインデックス値IV=3の場合と、で相違していることにより、スイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止した場合にそれがいずれのインデックス値IVに対応しているのかを遊技者が把握することが可能となる。
図37(a)〜図37(c)は、利益の付与態様と設定値との関係を説明するための説明図である。まず非BB状態におけるAT状態への移行確率と設定値との関係について図37(a)の説明図を参照しながら説明する。
非BB状態であって非AT状態においてはインデックス値IV=4〜6のいずれかで当選となったことを契機としてAT状態への移行抽選処理が実行される。この場合、非BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは、スロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「155」となっている。つまり、非BB状態においてインデックス値IV=6で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=6で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率も全設定共通の4/5となっている。
非BB状態にてインデックス値IV=4で当選となる確率は設定値「1」〜「6」の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「100」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「200」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「300」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「400」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「500」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「600」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=4で当選となる確率は高くなる。一方、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は全設定共通の1/2となっている。
非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「600」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「500」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「400」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「300」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「200」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=5のポイント値PVが「100」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=5で当選となる確率は低くなる。一方、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=5で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率は全設定共通の1/2となっている。
上記構成の場合、インデックス値IV=4で当選となるとともにAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率と、インデックス値IV=5で当選となるとともにAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率とは、設定値に応じて変動することとなるものの、前者の確率が設定値に応じて変動する分と、後者の確率が設定値に応じて変動する分とがトレードオフの関係となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となるとともにAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率と、インデックス値IV=5で当選となるとともにAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率との合計は全設定共通となっている。そして、既に説明したとおりインデックス値IV=4で当選となった場合にスイカ入賞が成立するメインラインML1〜ML4の種類とインデックス値IV=5で当選となった場合にスイカ入賞が成立するメインラインML1〜ML4の種類とが相違している。これにより、非BB状態であって非AT状態においてAT状態への移行が発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにしながら、非BB状態であって非AT状態においてスイカ入賞が成立してAT状態への移行が発生した場合にそのスイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の選択頻度を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。
次に、AT状態における継続ゲーム数の上乗せ確率と設定値との関係について図37(b)の説明図を参照しながら説明する。
AT状態においてはインデックス値IV=4〜6のいずれかで当選となったことを契機として上乗せ抽選処理が実行される。この場合、インデックス値IV=4〜6それぞれの設定値との関係での当選確率は図37(a)を参照しながら説明した場合と同様であるとともに、インデックス値IV=4〜6のそれぞれを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率はインデックス値IV=4〜6のそれぞれを契機として実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率と同一である。これにより、AT状態において継続ゲーム数の上乗せが発生する確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにしながら、AT状態においてスイカ入賞が成立して継続ゲーム数の上乗せが発生した場合にそのスイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の選択頻度を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。
また、非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率及びインデックス値IV=5で当選となる確率と設定値との関係はAT状態と非AT状態とで同一であるとともに、非BB状態であって非AT状態においてインデックス値IV=4又は5で当選となった場合にAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率と、非BB状態であってAT状態においてインデックス値IV=4又は5で当選となった場合に上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率とは同一である。これにより、設定値を推測する場合において、スイカ入賞が成立して遊技媒体の付与以外の利益が付与された場合にそのスイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の選択頻度をAT状態及び非AT状態の両方にて区別することなく計測することが可能となる。よって、設定値を予測するための試行回数を多く確保することが可能となり、設定値の予測精度を高めることが可能となる。
次に、BB状態における有利当選確率と設定値との関係について図37(c)の説明図を参照しながら説明する。
BB状態においてはインデックス値IV=2〜4のいずれかで当選となったことを契機として有利抽選処理が実行される。この場合、BB状態における役の抽選処理(図10)においてインデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは、スロットマシン10の設定値が「1」〜「6」のいずれであっても「155」となっている。つまり、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は全設定共通となっている。そして、BB状態においてインデックス値IV=4で当選となり実行されたAT状態への移行抽選処理にて移行当選となる確率も全設定共通の4/5となっている。
BB状態にてインデックス値IV=2で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「600」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「500」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「400」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「300」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「200」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=2のポイント値PVが「100」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほどBB状態にてインデックス値IV=2で当選となる確率は低くなる。一方、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となり実行された有利抽選処理にて有利当選となる確率は全設定共通の1/2となっている。
BB状態にてインデックス値IV=3で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「100」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「200」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「300」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「400」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「500」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=3のポイント値PVが「600」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほどBB状態にてインデックス値IV=3で当選となる確率は高くなる。一方、BB状態においてインデックス値IV=3で当選となり実行された有利抽選処理にて有利当選となる確率は全設定共通の1/2となっている。
上記構成の場合、インデックス値IV=2で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率と、インデックス値IV=3で当選となったことを契機として有利抽選処理にて有利当選となる確率とは、設定値に応じて変動することとなるものの、前者の確率が設定値に応じて変動する分と、後者の確率が設定値に応じて変動する分とがトレードオフの関係となっている。したがって、インデックス値IV=2で当選となるとともに有利抽選処理にて有利当選となる確率と、インデックス値IV=3で当選となるとともに有利抽選処理にて有利当選となる確率との合計は全設定共通となっている。そして、既に説明したとおりインデックス値IV=2で当選となった場合にスイカ入賞が成立するメインラインML1〜ML4の種類とインデックス値IV=3で当選となった場合にスイカ入賞が成立するメインラインML1〜ML4の種類とが相違している。これにより、BB状態において有利当選となる確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにしながら、BB状態においてスイカ入賞が成立して有利当選となった場合にそのスイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の選択頻度を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。
また、非BB状態においては遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止するメインラインML1〜ML4の種類は、設定値が大きい値ほど第3メインラインML3となり易くなり、設定値が小さい値ほど第4メインラインML4となり易くなるのに対して、BB状態においては遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止するメインラインML1〜ML4の種類は、設定値が大きい値ほど第4メインラインML4となり易くなり、設定値が小さい値ほど第3メインラインML3となり易くなる。これにより、遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合にスイカ入賞に対応する図柄の組合せが停止し易いメインラインML1〜ML4と設定値との関係を非BB状態とBB状態とで逆の関係とすることが可能となる。よって、設定値を推測する上での判断指標を多様化させることが可能となる。
<第3の実施形態の別形態>
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく略同一である構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率は「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく略同一である構成としてもよい。また、これらのいずれかの構成をBB状態におけるインデックス値IV=2及び3に対して適用してもよい。
・非BB状態において移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよく、顕著に相違している構成としてもよい。また、BB状態において有利当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく、相違するものの略同一である構成としてもよく、顕著に相違している構成としてもよい。
・非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となる確率は設定値が大きくなるほど高くなり、非BB状態においてインデックス値IV=5で当選となる確率は設定値が大きくなるほど低くなる構成としたが、この関係が逆であってもよい。また、BB状態においてインデックス値IV=2で当選となる確率は設定値が大きくなるほど低くなり、BB状態においてインデックス値IV=3で当選となる確率は設定値が大きくなるほど高くなる構成としたが、この関係が逆であってもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で相違するとともに当該インデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で同一である構成としたが、これとは逆に、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で同一であるとともに当該インデックス値IV=4で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で相違する構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で相違するとともに当該インデックス値IV=5で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で同一である構成としたが、これとは逆に、非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で同一であるとともに当該インデックス値IV=5で当選となった場合に移行当選又は上乗せ当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で相違する構成としてもよい。
・第1補填当選データが非BB状態におけるインデックス値IV=1及び5のそれぞれに設定されている構成としたが、インデックス値IV=1には設定されていない構成としてもよい。この場合、第1補填当選データは非BB状態におけるインデックス値IV=5にのみ設定されることとなるため、第1補填入賞が成立した場合にはインデックス値IV=5に当選していたことが明確なものとなる。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合及び非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合のうち一方はスイカ図柄の組合せがメインラインMLに成立し、他方はスイカ図柄の組合せがサブラインSLに成立する構成としてもよい。また、サブラインSLが複数存在している構成においては非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合と非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となった場合とでスイカ図柄の組合せが成立するサブラインSLが異なる構成としてもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4〜6のいずれかで当選となった場合にはその当選役に対応する入賞が成立したか否かに関係なく移行抽選処理や上乗せ抽選処理が実行される構成に限定されることはなく、非BB状態におけるインデックス値IV=4〜6のいずれかで当選するとともにその当選役に対応する入賞が成立したことを条件として移行抽選処理や上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。同様に、BB状態におけるインデックス値IV=2〜4のいずれかで当選するとともにその当選役に対応する入賞が成立したことを条件として有利抽選処理が実行される構成としてもよい。
<第4の実施形態>
本実施形態では、利益の付与態様と設定値との関係が上記第3の実施形態と相違している。以下、上記第3の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第3の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図38(a)〜図38(c)は本実施形態における利益の付与態様と設定値との関係を説明するための説明図である。図38(a)〜図38(c)に示すように非BB状態におけるインデックス値IV=6で当選となった場合における利益の付与態様と設定値との関係、及びBB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合における利益の付与態様と設定値との関係は上記第3の実施形態と同一である。
図38(a)〜図38(c)に示すように非BB状態においてインデックス値IV=4に当選する確率と設定値との関係、非BB状態においてインデックス値IV=5に当選する確率と設定値との関係、BB状態においてインデックス値IV=2に当選する確率と設定値との関係、及びBB状態においてインデックス値IV=3に当選する確率と設定値との関係は、上記第3の実施形態と同一である。一方、これら各インデックス値IVに当選した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は上記第3の実施形態と相違している。
具体的には、非BB状態においてインデックス値IV=4に当選した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、図38(a)及び図38(b)に示すように、設定値が「1」の場合には1/1であり、設定値が「2」の場合には1/2であり、設定値が「3」の場合には1/3であり、設定値が「4」の場合には1/4であり、設定値が「5」の場合には1/5であり、設定値が「6」の場合には1/6である。また、非BB状態においてインデックス値IV=5に当選した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、図38(a)及び図38(b)に示すように、設定値が「1」の場合には1/6であり、設定値が「2」の場合には1/5であり、設定値が「3」の場合には1/4であり、設定値が「4」の場合には1/3であり、設定値が「5」の場合には1/2であり、設定値が「6」の場合には1/1である。
上記構成であることにより、遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合に第3メインラインML3にスイカ入賞が成立する確率は全設定共通となるとともに、遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合に第4メインラインML4にスイカ入賞が成立する確率は全設定共通となる。一方、第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率、及び第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は「1」〜「6」の設定値で異なっている。具体的には、第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど低くなり、第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど高くなる。これにより、スイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の種類と当該スイカ入賞の成立に対する遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率とを把握することにより、遊技者は設定値を予測することが可能となる。
また、このような構成であっても非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となるとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は全設定共通であるとともに、非BB状態におけるインデックス値IV=5で当選となるとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は全設定共通である。これにより、非BB状態において遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにしながら、上記のような優れた効果を奏することが可能となる。
BB状態においてインデックス値IV=2に当選して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、図38(c)に示すように、設定値が「1」の場合には1/6であり、設定値が「2」の場合には1/5であり、設定値が「3」の場合には1/4であり、設定値が「4」の場合には1/3であり、設定値が「5」の場合には1/2であり、設定値が「6」の場合には1/1である。また、BB状態においてインデックス値IV=3に当選して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は、図38(c)に示すように、設定値が「1」の場合には1/1であり、設定値が「2」の場合には1/2であり、設定値が「3」の場合には1/3であり、設定値が「4」の場合には1/4であり、設定値が「5」の場合には1/5であり、設定値が「6」の場合には1/6である。
上記構成であることにより、BB状態に関しても遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合に第3メインラインML3にスイカ入賞が成立する確率は全設定共通となるとともに、遊技媒体の付与以外の利益が付与される場合に第4メインラインML4にスイカ入賞が成立する確率は全設定共通となる。一方、第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率、及び第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は「1」〜「6」の設定値で異なっている。具体的には、第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど高くなり、第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど低くなる。これにより、スイカ入賞が成立したメインラインML1〜ML4の種類と当該スイカ入賞の成立に対する遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率とを把握することにより、遊技者は設定値を予測することが可能となる。
また、非BB状態においては第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど低くなり、第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど高くなるのに対して、BB状態においては第3メインラインML3にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど高くなり、第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率は設定値が大きいほど低くなる。これにより、第3メインラインML3又は第4メインラインML4にスイカ入賞が成立したことに対して遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率と設定値との関係を非BB状態とBB状態とで逆の関係とすることが可能となる。よって、設定値を推測する上での判断指標を多様化させることが可能となる。
<第5の実施形態>
本実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=5に設定されている当選データ、及びBB状態におけるインデックス値IV=3に設定されている当選データが上記第3の実施形態と相違している。以下、上記第3の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第3の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図39(a)は「3」の設定値における通常モード用抽選テーブルを説明するための説明図であり、図39(b)は「3」の設定値におけるBB用抽選テーブルを説明するための説明図である。
図39(a)に示すように非BB状態におけるインデックス値IV=5にはベル当選データ及びスイカ当選データが設定されており、図39(b)に示すようにBB状態におけるインデックス値IV=3にはベル当選データ及びスイカ当選データが設定されている。この場合に、ベル入賞となった場合における遊技媒体の付与数は「9」であり、スイカ入賞となった場合における遊技媒体の付与数は「7」である。したがって、非BB状態におけるインデックス値IV=5又はBB状態におけるインデックス値IV=3で当選となった場合、判定情報用バッファBにおける獲得枚数ビットの設定により、「ベル」図柄の組合せがいずれかのメインラインML1〜ML4に停止する図柄番号の優先順位判定値が、「スイカ」図柄の組合せがいずれかのメインラインML1〜ML4に停止する図柄番号の優先順位判定値よりも大きな値となる。よって、非BB状態におけるインデックス値IV=5又はBB状態におけるインデックス値IV=3で当選となった場合、スイカ入賞よりもベル入賞が優先されることとなる。なお、非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3の各当選確率は全設定共通であるとともに、BB状態におけるインデックス値IV=1の当選確率は全設定共通である。
上記構成において上記第3の実施形態にて説明したような利益の付与態様と設定値との関係が設定されていることにより、スイカ入賞が成立するとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率と、ベル入賞が成立するとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率とは、設定値に応じて変動することとなるものの、前者の確率が設定値に応じて変動する分と、後者の確率が設定値に応じて変動する分とがトレードオフの関係となっている。したがって、スイカ入賞が成立するとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率と、ベル入賞が成立するとともに遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率との合計は全設定共通となっている。これにより、遊技媒体の付与に対応する入賞が成立した場合に遊技媒体の付与以外の利益が付与される確率に関しては設定間で有利又は不利が生じないようにしながら、遊技媒体の付与以外の利益が付与された場合に成立したスイカ入賞とベル入賞との割合を把握することで遊技者は設定値を予測することが可能となる。
<第6の実施形態>
本実施形態ではAT状態における継続ゲーム数の上乗せの契機が上記第1の実施形態と相違している。以下、上記第1の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図40は、本実施形態における入賞となる図柄の組合せと、入賞となった場合に付与される特典との対応関係を説明するための説明図である。
本実施形態では上記第1の実施形態と同様に、第1補填入賞、第2補填入賞、第3補填入賞、ベル入賞、スイカ入賞、チェリー入賞、通常リプレイ入賞、第1RTリプレイ入賞、第2RTリプレイ入賞、第1転落リプレイ入賞、第2転落リプレイ入賞、第1BB入賞及び第2BB入賞が設定されている。また、本実施形態では上記各入賞以外にも、再遊技の特典が付与される入賞として、特別リプレイ入賞、第1特殊リプレイ入賞、第2特殊リプレイ入賞、第3特殊リプレイ入賞、第4特殊リプレイ入賞、第5特殊リプレイ入賞及び第6特殊リプレイ入賞が設定されている。
メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「赤7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「白7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「赤7」図柄である場合、特別リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「赤7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第1特殊リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「赤7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「白7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第2特殊リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「赤7」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「赤7」図柄である場合、第3特殊リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「白7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「リプレイ」図柄である場合、第4特殊リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「白7」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「赤7」図柄である場合、第5特殊リプレイ入賞となる。メインラインML上において左リール32Lの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、中リール32Mの停止図柄が「リプレイ」図柄であり、右リール32Rの停止図柄が「赤7」図柄である場合、第6特殊リプレイ入賞となる。
図41は「3」の設定値における第2RTモード用抽選テーブルを説明するための説明図である。
インデックス値IV=1〜15には上記第1の実施形態と同一の当選データが設定されている。本実施形態ではインデックス値IV=16も存在しており、インデックス値IV=16には通常リプレイ当選データ、特別リプレイ当選データ、第1特殊リプレイ当選データ、第2特殊リプレイ当選データ、第3特殊リプレイ当選データ、第4特殊リプレイ当選データ、第5特殊リプレイ当選データ及び第6特殊リプレイ当選データが設定されている。インデックス値IV=16で当選となった場合において第1停止が左リール32L又は中リール32Mである場合、各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なく通常リプレイ入賞が確実に成立する。インデックス値IV=16で当選となった場合において第1停止が右リール32Rである場合、各ストップボタン42〜44の操作タイミングが所定の操作タイミングであれば特別リプレイ入賞が成立し、各ストップボタン42〜44の操作タイミングが所定の操作タイミングではない場合には第1〜第6特殊リプレイ入賞のいずれかが確実に成立する。
AT状態であって第2RTモードである状態、すなわちART状態である場合には、インデックス値IV=16で当選となった場合には右リール32Rを第1停止させるとともに特別リプレイ入賞に対応する図柄の組合せを停止させることを指示する報知が画像表示装置63にて実行される。当該報知はリール32L,32M,32Rの回転が開始されて第1停止を行うことが可能となるまでに開始される。当該報知に従ってリール32L,32M,32Rを停止させることによりメインラインMLにおいて特別リプレイ入賞が成立することとなる。そして、特別リプレイ入賞が成立することでAT状態の継続ゲーム数の上乗せ抽選処理が実行される。ちなみに、ART状態においてインデックス値IV=16で当選となったものの特別リプレイ入賞を成立させることができずに、通常リプレイ入賞及び第1〜第6特殊リプレイ入賞のいずれかが成立した場合にも上乗せ抽選処理は実行される。つまり、ART状態においてインデックス値IV=16で当選となった場合には入賞結果に関係なく上乗せ抽選処理が実行される。但し、ART状態においてインデックス津IV=16に当選となった場合には、特別リプレイ入賞が成立したことを条件として上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよく、特別リプレイ入賞が成立したか否かに関係なく右リール32Rを第1停止させたことを条件として上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。
なお、通常モード用抽選テーブル、第1RTモード用抽選テーブル及びBB用抽選テーブルには、上記インデックス値IV=16に対応する役は設定されていない。したがって、特別リプレイ入賞及び第1〜第6特殊リプレイ入賞は第2RTモードである場合にのみ成立する入賞であり、通常モード、第1RTモード及びBB状態においては成立しない。
ART状態において継続ゲーム数の上乗せを実行するための上乗せ用処理について図42のフローチャートを参照しながら説明する。なお、上乗せ用処理は、ART状態だけではなく、ART準備状態からART状態に移行した後においてARTゲーム数カウンタの値が1以上である状況で第1RTモード及び通常モードのいずれかに転落した状況においても実行される。ART準備状態からART状態に移行した後においてARTゲーム数カウンタの値が1以上である状況で第1RTモード及び通常モードのいずれかに転落した状況であっても、1ゲームが消化される度にARTゲーム数カウンタの値が減算されることとなるため、それに対応させて当該状況であっても上乗せ用処理は実行される。
上乗せ用処理では、第2RTモードにおいてインデックス値IV=4、6又は16で当選となった場合(ステップS1901及びステップS1902:YES)、第1上乗せテーブルを主側ROM73から読み出す(ステップS1903)。一方、第2RTモードではなくインデックス値IV=4又は6で当選となった場合(ステップS1901:NO、ステップS1904:YES)、第2上乗せテーブルを主側ROM73から読み出す(ステップS1905)。
ステップS1903又はステップS1905の処理を実行した場合、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS1906)。上乗せ抽選処理では、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、その抽選用カウンタの値を上記読み出した第1上乗せテーブル又は第2上乗せテーブルに対して照合する。上乗せ抽選処理の結果が上乗せ当選である場合(ステップS1907:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS1908)。これにより、当該ART状態の1実行回の継続ゲーム数が増加することとなる。
図43(a)は第1上乗せテーブルを説明するための説明図である。第1上乗せテーブルにおいては上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる乱数値として、インデックス値IV=4には100個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=6には100個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=16には300個の乱数値が設定されている。上乗せ抽選処理では既に説明したとおり主側RAM74の抽選用カウンタの値が利用されることとなるが、当該抽選用カウンタは「0」〜「399」の範囲で更新されるループカウンタとなっている。つまり、抽選用カウンタから取得され得る乱数値は400個となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となった場合、及びインデックス値IV=6で当選となった場合には、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/4であり、インデックス値IV=16で当選となった場合には上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は3/4である。
図43(b)は第2上乗せテーブルを説明するための説明図である。第2上乗せテーブルにおいては上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる乱数値として、インデックス値IV=4には400個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=6には100個の乱数値が設定されている。上乗せ抽選処理にて利用される抽選用カウンタから取得され得る乱数値は、既に説明したとおり400個となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となった場合には、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/1であり、インデックス値IV=6で当選となった場合には上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/4である。
ここで、第2RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」であり、インデックス値IV=16に設定されているポイント値PVは「655」である。一方、通常モード用抽選テーブル及び第1RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」である。そうすると、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率をポイント値PVで表すと、第2RTモードであれば655×1/4+155×1/4+655×3/4となり、通常モード及び第1RTモードであれば655×1/1+155×1/4となる。つまり、第2RTモードである場合と、通常モード及び第1RTモードである場合とで、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は同一である。これにより、ART状態の途中で通常モード又は第1RTモードに転落してしまったとしても上乗せ当選となる確率に関して遊技者に不利益が生じないようにすることが可能となる。また、上乗せ当選となった場合に付与される継続ゲーム数は一定である。したがって、ART状態の途中で通常モード又は第1RTモードに転落してしまったとしても上乗せされる継続ゲーム数の期待値に関して遊技者に不利益が生じないようにすることが可能となる。
<第6の実施形態の別形態>
・第1上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=16に設定されていた当選値の数の全てが、第2上乗せテーブルにおいてはインデックス値IV=4の当選値の数に割り当てられている構成としたが、これに限定されることはなく、第1上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=16に設定されていた当選値の数が、第2上乗せテーブルにおいてはインデックス値IV=4及び6のそれぞれに配分されている構成としてもよい。また、この配分割合が「1」〜「6」の設定値で異なっている構成としてもよい。具体的には、設定値が大きいほど第2上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=4側への配分割合が大きく、設定値が小さいほど第2上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=6側への配分割合が大きい構成としてもよい。これにより、第2上乗せテーブルを利用して上乗せ抽選処理が実行される場合において、インデックス値IV=4で当選となった場合における上乗せの発生頻度とインデックス値IV=6で当選となった場合における上乗せの発生頻度との割合から設定値を遊技者に予測させることが可能となる。
・第1上乗せテーブルが参照される場合と第2上乗せテーブルが参照される場合とで上乗せが発生する確率が同一である構成としたが、これに限定されることはなく上乗せが発生する確率は相違するものの略同一である構成としてもよい。また、第1上乗せテーブルが参照される場合と第2上乗せテーブルが参照される場合とで上乗せゲーム数の期待値が同一である構成としたが、これに限定されることはなく当該期待値は相違するものの略同一である構成としてもよい。
・上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に選択される上乗せゲーム数は1種類である構成に限定されることはなく、複数種類存在している上乗せゲーム数の中から選択される構成としてもよい。
・通常モード及び第1RTモードでは第2RTモードにおけるインデックス値IV=16に対応する役が抽選対象の役として存在していない構成に限定されることはなく、通常モード及び第1RTモードであっても第2RTモードにおけるインデックス値IV=16に対応する役(以下、対応役ともいう)が抽選対象の役として存在している構成としてもよい。この場合に、通常モード及び第1RTモードにおいて上記対応役の当選確率が、第2RTモードにおけるインデックス値IV=16の当選確率よりも低くなる構成とするとともに、第2上乗せテーブルが参照される場合に上記対応役に当選したことを契機として上乗せ当選となり得る構成としてもよい。当該構成においては、第2上乗せテーブルにおいて上記対応役に割り当てられる当選値の数を第1上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=16に割り当てられている当選値の数よりも増加させることにより、第2上乗せテーブルが参照される場合の上乗せゲーム数の期待値が第1上乗せテーブルが参照される場合と同一又は略同一となるようにしてもよい。また、第2上乗せテーブルにおいて上記対応役に割り当てられる当選値の数を第1上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=16に割り当てられている当選値の数と同一又はそれよりも少なくするとともに、第2上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=4又は6に割り当てられる当選値の数を第1上乗せテーブルの場合よりも多くすることにより、第2上乗せテーブルが参照される場合の上乗せゲーム数の期待値が第1上乗せテーブルが参照される場合と同一又は略同一となるようにしてもよい。
・第2上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=4に設定されている当選値の数のみを第1テーブルの場合よりも多くすることにより、第2上乗せテーブルが参照される場合の上乗せゲーム数の期待値を第1上乗せテーブルが参照される場合と同一又は略同一とする構成に限定されることはなく、第2上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=4に設定されている当選値の数及びインデックス値IV=4に当選したことを契機として上乗せ当選となった場合に付与される上乗せゲーム数の平均値の両方を第1上乗せテーブルが参照される場合と異ならせることにより、第2上乗せテーブルが参照される場合の上乗せゲーム数の期待値を第1上乗せテーブルが参照される場合と同一又は略同一としてもよい。
<第7の実施形態>
本実施形態では上乗せ用処理の処理構成が上記第6の実施形態と相違している。以下、上記第6の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第6の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図44は、本実施形態における上乗せ用処理を示すフローチャートである。
上乗せ用処理では、通常モード、第1RTモード及び第2RTモードのいずれかにおいてインデックス値IV=4又は6で当選したか否かを判定するとともに、第2RTモードにおいてインデックス値IV=16で当選したか否かを判定する(ステップS2001)。ステップS2001にて肯定判定をした場合、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2002)。上乗せ抽選処理では、上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルは、上記第6の実施形態と異なり、通常モード、第1RTモード及び第2RTモードのいずれであっても、インデックス値IV=4に対して設定されている当選となる乱数値の数、及びインデックス値IV=6に対して設定されている当選となる乱数値の数はそれぞれ100個で固定となっている。また、第2RTモードにおけるインデックス値IV=16に対して設定されている当選となる乱数値の数は100個で固定となっている。
上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS2003:YES)、第2RTモードであれば(ステップS2004:YES)、今回のゲームにおいて当選となったインデックス値IVが「4」、「6」及び「16」のいずれであったとしても、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2005)。一方、通常モード又は第1RTモードである場合(ステップS2004:NO)、今回のゲームにおいて当選となったインデックス値IVが「6」であれば(ステップS2006:NO)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算し(ステップS2005)、今回のゲームにおいて当選となったインデックス値IVが「4」であれば(ステップS2006:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「100」を加算する(ステップS2007)。
第2RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」であり、インデックス値IV=16に設定されているポイント値PVは「655」である。一方、通常モード用抽選テーブル及び第1RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」である。また、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は、インデックス値IV=4である場合、インデックス値IV=6である場合、及び第2RTモードのインデックス値IV=16である場合のいずれにおいても1/4である。また、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に付与される上乗せゲーム数は第2RTモードであればインデックス値IV=4、6及び16のいずれであっても50ゲームであるのに対して、通常モード及び第1RTモードであればインデックス値IV=4の場合には100ゲームでありインデックス値IV=6の場合には50ゲームである。そうすると、付与される上乗せゲーム数の期待値は、第2RTモードの場合には、50×1/4×655/65536+50×1/4×155/65536+50×1/4×655/65536であり、通常モード及び第1RTモードの場合には、100×1/4×655/65536+50×1/4×155/65536である。つまり、第2RTモードである場合と、通常モード及び第1RTモードである場合とで、付与される上乗せゲーム数の期待値は同一である。これにより、ART状態の途中で通常モード又は第1RTモードに転落してしまったとしても、付与される上乗せゲーム数の期待値に関して遊技者に不利益が生じないようにすることが可能となる。
<第7の実施形態の別形態>
・上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に選択される上乗せゲーム数は1種類である構成に限定されることはなく、複数種類存在している上乗せゲーム数の中から選択される構成としてもよい。この場合、第2RTモードではない状況においてインデックス値IV=4で当選となるとともに上乗せ当選となった場合における上乗せゲーム数の期待値を、第2RTモードにおいてインデックス値IV=16で当選となるとともに上乗せ当選となった場合における上乗せゲーム数の期待値分高めることで、第1上乗せテーブルが参照される場合及び第2上乗せテーブルが参照される場合のそれぞれの上乗せゲーム数の期待値を同一又は略同一とすることが可能となる。
<第8の実施形態>
本実施形態では上乗せ用処理の処理構成が上記第6の実施形態と相違している。以下、上記第6の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第6の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図45は、本実施形態における上乗せ用処理を示すフローチャートである。
上乗せ用処理では、第2RTモードにおいてインデックス値IV=4、6又は16で当選となった場合(ステップS2101及びステップS2102:YES)、第1上乗せテーブルを主側ROM73から読み出す(ステップS2103)。一方、第2RTモードではなくインデックス値IV=4若しくは6で当選となった場合又はいずれのインデックス値IVにも当選しなかった場合(ステップS2101:NO、ステップS2104:YES)、第2上乗せテーブルを主側ROM73から読み出す(ステップS2105)。
ステップS2103又はステップS2105の処理を実行した場合、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2106)。上乗せ抽選処理では、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、その抽選用カウンタの値を上記読み出した第1上乗せテーブル又は第2上乗せテーブルに対して照合する。上乗せ抽選処理の結果が上乗せ当選である場合(ステップS2107:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2108)。これにより、当該ART状態の1実行回の継続ゲーム数が増加することとなる。
図46(a)は第1上乗せテーブルを説明するための説明図である。第1上乗せテーブルにおいては上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる乱数値として、インデックス値IV=4には100個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=6には100個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=16には300個の乱数値が設定されている。上乗せ抽選処理で利用される抽選用カウンタから取得され得る乱数値は400個となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となった場合、及びインデックス値IV=6で当選となった場合には、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/4であり、インデックス値IV=16で当選となった場合には上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は3/4である。
図46(b)は第2上乗せテーブルを説明するための説明図である。第2上乗せテーブルにおいては上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる乱数値として、インデックス値IV=4には100個の乱数値が設定されており、インデックス値IV=6には100個の乱数値が設定されており、外れ結果には300個の乱数値が設定されている。上乗せ抽選処理にて利用される抽選用カウンタから取得され得る乱数値は、既に説明したとおり400個となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となった場合には、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/4であり、インデックス値IV=6で当選となった場合には上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は1/4であり、外れ結果となった場合には上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は3/4である。
ここで、第2RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」であり、インデックス値IV=16に設定されているポイント値PVは「655」である。一方、本実施形態における通常モード用抽選テーブル及び第1RTモード用抽選テーブルでは、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは「655」であり、インデックス値IV=6に設定されているポイント値PVは「155」であり、外れ結果となるポイント値PVは「655」である。そうすると、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率をポイント値PVで表すと、第2RTモードであれば655×1/4+155×1/4+655×3/4となり、通常モード及び第1RTモードであれば655×1/4+155×1/4+655×3/4となる。つまり、第2RTモードである場合と、通常モード及び第1RTモードである場合とで、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は同一である。これにより、ART状態の途中で通常モード又は第1RTモードに転落してしまったとしても上乗せ当選となる確率に関して遊技者に不利益が生じないようにすることが可能となる。また、上乗せ当選となった場合に付与される継続ゲーム数は一定である。したがって、ART状態の途中で通常モード又は第1RTモードに転落してしまったとしても上乗せされる継続ゲーム数の期待値に関して遊技者に不利益が生じないようにすることが可能となる。
<第8の実施形態の別形態>
・第1上乗せテーブルにおいてインデックス値IV=16に設定されていた当選値の数の全てが、第2上乗せテーブルにおいては役の抽選処理の外れ結果に対して設定されている構成としたが、これに限定されることはなく、通常モード及び第1RTモードにおいて共通して抽選対象の役となるインデックス値IV=4及び6以外のインデックス値IVに対して設定されている構成としてもよい。例えばインデックス値IV=1〜3のいずれかに対して設定されている構成としてもよい。
<第9の実施形態>
本実施形態ではAT状態における継続ゲーム数の上乗せの契機が上記第1の実施形態と相違している。以下、上記第1の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第1の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図47は「3」の設定値である場合における通常モード用抽選テーブルを説明するための説明図であり、図48は通常モード用抽選テーブルが選択された場合におけるリール32L,32M,32Rの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。
図47に示すように、インデックス値IV=1〜3には上記第1の実施形態における通常モード用抽選テーブル(図11)のインデックス値IV=1〜3と同一の当選データが設定されている。また、インデックス値IV=5〜13には上記第1の実施形態における通常モード用抽選テーブル(図11)のインデックス値IV=4〜12と同一の当選データが設定されている。インデックス値IV=4にはベル当選データのみが設定されている。そして、インデックス値IV=4で当選となった場合、図48に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が成立する。
図49は「3」の設定値である場合における第2RTモード用抽選テーブルを説明するための説明図であり、図50は第2モード用抽選テーブルが選択された場合におけるリール32L,32M,32Rの停止順序と成立する入賞態様との関係を説明するための説明図である。
図49に示すように、インデックス値IV=1〜3には上記第1の実施形態における第2RTモード用抽選テーブル(図15)のインデックス値IV=1〜3と同一の当選データが設定されている。また、インデックス値IV=5〜16には上記第1の実施形態における第2RTモード用抽選テーブル(図15)のインデックス値IV=4〜15と同一の当選データが設定されている。インデックス値IV=4にはベル当選データのみが設定されている。そして、インデックス値IV=4で当選となった場合、図50に示すように、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が成立する。
なお、図示による説明は省略するが、第1RTモード用抽選テーブルについても通常モード用抽選テーブル及び第2RTモード用抽選テーブルと同様にインデックス値IV=4にベル当選データのみが設定されており、インデックス値IV=4で当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が成立する。また、インデックス値IV=1〜3には上記第1の実施形態における第1RTモード用抽選テーブル(図13)のインデックス値IV=1〜3と同一の当選データが設定されており、インデックス値IV=5〜20には上記第1の実施形態における第1RTモード用抽選テーブル(図13)のインデックス値IV=4〜19と同一の当選データが設定されている。
次に、特別表示部100について説明する。
特別表示部100は、前面扉12の遊技パネル20において表示窓部21L,21M,21Rの下方の位置に設けられている。特別表示部100では、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知される場合にその報知される内容に対応した表示が行われる。図51(a)は特別表示部100の正面図である。
特別表示部100には、7個の表示用セグメント101〜107が設けられている。各表示用セグメント101〜107は、LEDからなる個別の光源を有しており、それら個別の光源がオンオフ制御されることで、任意の1個の表示用セグメント101〜107のみを点灯させることができるとともに、任意の組合せの表示用セグメント101〜107を点灯させることができる。上記個別の光源はいずれも同一色の光を照射するものであるため、各表示用セグメント101〜107においてはいずれも同一の色が表示されることとなるが、これに限定されることはなく、各表示用セグメント101〜107において異なる色が表示される構成としてもよく、各表示用セグメント101〜107のそれぞれにおいて複数種類の色を表示することが可能な構成としてもよい。第1〜第7表示用セグメント101〜107はいずれも直線状の表示用セグメントであり、所謂7セグメント表示器となるように第1〜第7表示用セグメント101〜107が配列されている。これにより、特別表示部100において、数字の「0」〜「9」及びアルファベットの「H」といったように複数種類の表示を行うことが可能である。なお、特別表示部100は上記のようなセグメント表示器である構成に限定されることはなく、複数種類の記号、数字又は文字を表示することが可能であれば、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置を用いてもよい。
本スロットマシン10では、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となった場合、リール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となった場合にベル入賞が発生する。また、通常モード用抽選テーブル(図47及び図48)を利用して抽選処理(図10)が実行される場合、インデックス値IV=10〜13のいずれかで当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となることで第1RTリプレイ入賞が成立し、第1RTモード用抽選テーブルを利用して抽選処理(図10)が実行される場合、インデックス値IV=10〜13のいずれかで当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となることで第2RTリプレイ入賞が成立する。また、第1RTモード用抽選テーブルを利用して抽選処理(図10)が実行される場合、インデックス値IV=14〜19のいずれかで当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となることで通常リプレイ入賞が成立しそれ以外の場合には第1転落リプレイ入賞が成立する。また、第2RTモード用抽選テーブル(図49及び図50)を利用して抽選処理(図10)が実行される場合、インデックス値IV=10〜15のいずれかで当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となることで通常リプレイ入賞が成立しそれ以外の場合には第2転落リプレイ入賞が成立する。
このようにリール32L,32M,32Rの停止順序に対応して入賞の成立態様が相違する構成において、画像表示装置63において報知され得るリール32L,32M,32Rの停止順序としては、第1停止が左リール32Lであり第2停止及び第3停止のリール32L,32M,32Rの種類が任意である停止順序と、第1停止が中リール32Mであり第2停止及び第3停止のリール32L,32M,32Rの種類が任意である停止順序と、第1停止が右リール32Rであり第2停止及び第3停止のリール32L,32M,32Rの種類が任意である停止順序と、第1停止が左リール32Lであり第2停止が中リール32Mであり第3停止が右リール32Rである停止順序と、第1停止が左リール32Lであり第2停止が右リール32Rであり第3停止が中リール32Mである停止順序と、第1停止が中リール32Mであり第2停止が左リール32Lであり第3停止が右リール32Rである停止順序と、第1停止が中リール32Mであり第2停止が右リール32Rであり第3停止が左リール32Lである停止順序と、第1停止が右リール32Rであり第2停止が左リール32Lであり第3停止が中リール32Mである停止順序と、第1停止が右リール32Rであり第2停止が中リール32Mであり第3停止が左リール32Lである停止順序と、が存在している。これら停止順序は、合計で9種類存在している。また、詳細は後述するが非BB状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合、当選データとしてはベル当選データのみが設定されているとともに、リール32L,32M,32Rの停止順序及び各ストップボタン42〜44の操作タイミングに関係なくベル入賞が成立するものの、リール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて報知されることがある。
上記構成において、特別表示部100では当選役との関係で画像表示装置63にて報知される内容に対応させた表示が行われる。特別表示部100の表示内容について、図51(b)を参照しながら説明する。
特別表示部100の表示内容は、画像表示装置63における上記8種類の停止順序の報知内容に1対1で対応させて設定されているとともに、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合において停止順序の報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて設定されている。具体的には、第1停止が左リール32Lであり残りは任意であることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「0」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が中リール32Mであり残りは任意であることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「1」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が右リール32Rであり残りは任意であることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「2」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が左リール32Lであり第2停止が中リール32Mであり第3停止が右リール32Rであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「3」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が左リール32Lであり第2停止が右リール32Rであり第3停止が中リール32Mであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「4」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が中リール32Mであり第2停止が左リール32Lであり第3停止が右リール32Rであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「5」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が中リール32Mであり第2停止が右リール32Rであり第3停止が左リール32Lであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「6」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が右リール32Rであり第2停止が左リール32Lであり第3停止が中リール32Mであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「7」の数字が表示内容として設定されており、第1停止が右リール32Rであり第2停止が中リール32Mであり第3停止が左リール32Lであることを示す報知が画像表示装置63にて行われることに対応させて「8」の数字が表示内容として設定されており、インデックス値IV=4で当選となったことに対応させて「H」の文字が表示内容として設定されている。
上記のように特別表示部100の表示内容が設定されていることにより、画像表示装置63における異なる種類の報知内容の間において特別表示部100の表示内容が重複しないこととなる。これにより、特別表示部100の表示内容を画像表示装置63における報知内容に対応付けることが可能となる。なお、画像表示装置63における上記各報知内容に対して特別表示部100の表示内容が1対1で対応させて設定されている構成に限定されることはなく、上記各報知内容の一部又は全部に対しては特別表示部100の複数種類の表示内容が対応させて設定されている構成としてもよい。この場合であっても、異なる種類の報知内容の間において特別表示部100の表示内容が重複しないようにすることで、特別表示部100の表示内容を画像表示装置63における報知内容に対応付けることが可能となる。
図52(a)及び図52(b)は画像表示装置63における報知内容と特別表示部100における表示内容との関係を説明するための説明図である。
画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知される場合、図52(a1)に示すように、画像表示装置63にはゲームを終了させるために必要な停止操作の回数と同数の単位表示画像G1〜G3が表示され、各単位表示画像G1〜G3においてリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する画像表示が行われる。具体的には、左リール32Lに対応する左単位表示画像G1と、中リール32Mに対応する中単位表示画像G2と、右リール32Rに対応する右単位表示画像G3とが表示される。そして、図52(a1)においては第1停止が中リール32Mであり第2停止が左リール32Lであり第3停止が右リール32Rである場合の停止順序が報知される様子を示しているため、左単位表示画像G1には左リール32Lの停止順序に対応する「2」の画像が表示され、中単位表示画像G2には中リール32Mの停止順序に対応する「1」の画像が表示され、右単位表示画像G3には右リール32Rの停止順序に対応する「3」の画像が表示される。
画像表示装置63においては上記のようにリール32L,32M,32Rの停止順序そのものを報知する画像が表示されるのに対して、特別表示部100では図52(a2)に示すように、上記リール32L,32M,32Rの停止順序に対応する「5」の表示が行われる。つまり、画像表示装置63においてはリール32L,32M,32Rの数に対応する単位表示画像G1〜G3が表示されるとともに各単位表示画像G1〜G3において対応するリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する画像表示が行われるのに対して、特別表示部100ではリール32L,32M,32Rの数とは無関係な表示が行われる。これにより、特別表示部100においてリール32L,32M,32Rの停止順序の報知内容に対応する表示が行われるとしても、画像表示装置63における表示内容に遊技者を注目させることが可能となる。
第1停止させるリール32L,32M,32Rの種類を報知する場合も同様に、図52(b1)に示すように、画像表示装置63には、左リール32Lに対応する左単位表示画像G4と、中リール32Mに対応する中単位表示画像G5と、右リール32Rに対応する右単位表示画像G6とが表示される。そして、図52(b1)においては第1停止が中リール32Mであり第2停止及び第3停止が任意である場合の停止順序が報知される様子を示しているため、左単位表示画像G4には左リール32Lの停止順序に対応する画像は表示されず、中単位表示画像G5には中リール32Mの停止順序に対応する「1」の画像が表示され、右単位表示画像G6には右リール32Rの停止順序に対応する画像は表示されない。そして、特別表示部100では図52(b2)に示すように、上記リール32L,32M,32Rの停止順序に対応する「1」の表示が行われる。
ここで、特別表示部100の表示範囲は画像表示装置63の表示範囲よりも狭い範囲となっている。これにより、画像表示装置63に比べて特別表示部100に対する遊技者の注目度を低下させることが可能となる。また、特別表示部100は、リール32L,32M,32Rを視認可能とする表示窓部21L,21M,21Rを挟んで画像表示装置63側とは逆側に存在している。これにより、画像表示装置63に対して特別表示部100が離間された位置に配置されることとなり、これによっても特別表示部100に対する遊技者の注目度を低下させることが可能となる。
図53は主側MPU72における抽選処理(図10)のステップS411にて実行される報知制御処理を示すフローチャートである。
報知制御処理では、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となった場合(ステップS2201:YES)、主側RAM74のAT状態カウンタの値が1以上であることを条件として(ステップS2202:YES)、第1表示データの設定処理を実行する(ステップS2203)。第1表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、今回当選となったインデックス値IVにおいてベル入賞の発生を可能とする停止順序に対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、ベル入賞の発生を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2204)。報知実行コマンドは、今回のゲームにおいて当選役と関係する報知を実行すべきことを演出側MPU82に認識させるためのコマンドであり、停止順コマンドは、今回のゲームにおいて報知すべきリール32L,32M,32Rの停止順序を演出側MPU82に認識させるためのコマンドである。報知実行コマンドは1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドが送信対象としてセットされる。停止順コマンドは、画像表示装置63にて報知させる停止順序の種類に1対1で対応させて設定されており、ステップS2204ではベル入賞の発生を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2204にてセットされた各種コマンドは、タイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。
報知制御処理では、第1RTリプレイ入賞の発生を可能とする役又は第2RTリプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であって(ステップS2205:YES)、主側RAM74のAT状態カウンタの値が「1」又は「2」である場合(ステップS2206:YES)、第1表示データの設定処理を実行する(ステップS2207)。第1表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、第1RTリプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であれば当該第1RTリプレイ入賞の発生を可能とする停止順序に対応する表示内容のデータの種類を把握し、第2RTリプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であれば当該第2RTリプレイ入賞の発生を可能とする停止順序に対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、第1RTリプレイ入賞又は第2RTリプレイ入賞の発生を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2208)。報知実行コマンドは既に説明したとおり1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドがセットされる。停止順コマンドについては第1RTリプレイ入賞及び第2RTリプレイ入賞のうち今回の当選役に対応する側の入賞の発生を可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2208にてセットされた各種コマンドは、タイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。
報知制御処理では第1転落リプレイ入賞の発生を可能とする役又は第2転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であって(ステップS2209:YES)、主側RAM74のAT状態カウンタの値が「2」である場合、又はAT状態カウンタの値が「1」であって第2RTモードではない場合(ステップS2210:YES、ステップS2211:NO)、第1表示データの設定処理を実行する(ステップS2212)。第1表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、第1転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であれば当該第1転落リプレイ入賞の発生を回避可能とする停止順序に対応する表示内容のデータの種類を把握し、第2転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選した場合であれば当該第2転落リプレイ入賞の発生を回避可能とする停止順序に対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、第1転落リプレイ入賞又は第2転落リプレイ入賞の発生を回避可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2213)。報知実行コマンドは既に説明したとおり1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドがセットされる。停止順コマンドについては第1転落リプレイ入賞及び第2転落リプレイ入賞のうち今回の当選役に対応する側の入賞の発生を回避可能とするリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2213にてセットされた各種コマンドはタイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。
なお、AT状態カウンタの値が「1」である場合というのはART準備状態であり、ART準備状態においては第2RTモードである場合には第2転落リプレイ入賞の発生を可能とする役に当選したとしても当該第2転落リプレイ入賞の発生を回避可能とする停止順序を報知しない構成とすることで、第2RTモードにおいてART準備状態が開始された場合には第1RTモードに移行させる契機を生じさせることが可能となる。ART準備状態からART状態への移行は第1RTモードから第2RTモードに移行した場合に発生するため、第2RTモードにおいてART準備状態が開始された場合には第1RTモードに一旦移行させることで、ART準備状態からART状態への移行契機を発生させる機会を担保することが可能となる。
報知制御処理では、上記各種処理以外にもダミー報知用処理を実行する(ステップS2214)。ダミー報知用処理については後に説明する。
次に、演出側MPU82にて実行される報知用処理について図54のフローチャートを参照しながら説明する。報知用処理は例えば4msec周期で実行される。
主側MPU72から報知実行コマンド及び停止順コマンドの両方を受信している場合(ステップS2301:YES)、停止順コマンドに対応するリール32L,32M,32Rの停止順序の画像を画像表示装置63にて表示するために必要なデータの設定を行う(ステップS2302)。但し、このタイミングでは今回の停止順コマンドに対応したリール32L,32M,32Rの停止順序の画像は画像表示装置63にて表示されない。その後、演出側RAM84に設けられた計測用カウンタに報知遅延期間に対応する値をセットする(ステップS2303)。報知遅延期間はリール32L,32M,32Rが回転を開始して定速回転となるまでの加速期間よりも短い期間として設定されており、例えば0.5msecに設定されている。計測用カウンタにセットされた値は、報知用処理が開始される度に減算される。
報知用処理では、演出側RAM84の計測用カウンタを利用して計測している報知遅延期間が経過した場合(ステップS2304:YES)、報知開始処理を実行する(ステップS2305)。報知開始処理では、ステップS2302にて設定したデータに基づき画像表示装置63にて画像を表示させる。これにより、例えば図52(a1)や図52(b1)に示すように、今回の停止順コマンドに対応したリール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて表示される。
報知用処理では、その他の処理を実行する(ステップS2306)。その他の処理では、例えば主側MPU72からゲーム終了コマンドを受信している場合、そのゲームにおいて画像表示装置63に最終的に表示した画像の表示を終了させて、次のゲームの開始を待機する画像の表示を開始する。この場合、リール32L,32M,32Rの停止順序を報知する画像が表示されている状態でゲーム終了コマンドを受信した場合には、その停止順序を報知する画像の表示を終了させる。
次に、ART状態において継続ゲーム数の上乗せを実行するための上乗せ用処理について図55のフローチャートを参照しながら説明する。なお、上乗せ用処理は、ART状態だけではなく、ART準備状態からART状態に移行した後においてARTゲーム数カウンタの値が1以上である状況で第1RTモード及び通常モードのいずれかに転落した状況においても実行される。ART準備状態からART状態に移行した後においてARTゲーム数カウンタの値が1以上である状況で第1RTモード及び通常モードのいずれかに転落した状況であっても、1ゲームが消化される度にARTゲーム数カウンタの値が減算されることとなるため、それに対応させて当該状況であっても上乗せ用処理は実行される。
上乗せ用処理では、非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となった場合(ステップS2401:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2402)。上乗せ抽選処理では、上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルの内容については後に説明する。上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS2403:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2404)。これにより、ART状態の継続ゲーム数が増加することとなる。
次に、主側MPU72における報知制御処理(図53)のステップS2214にて実行されるダミー報知用処理について、図56のフローチャートを参照しながら説明する。
主側RAM74のAT状態カウンタの値が「1」又は「2」であって、今回のゲームにおいてインデックス値IV=4で当選となっている場合(ステップS2501及びステップS2502:YES)、現状の設定値を読み出すとともに(ステップS2503)、主側ROM73からダミー報知テーブルを読み出す(ステップS2504)。そして、ダミー報知抽選処理を実行する(ステップS2505)。ダミー報知抽選処理では、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、その読み出した抽選用カウンタの値を上記読み出したダミー報知テーブルにおいて現状の設定値に対応する情報群に対して照合する。
ダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となった場合(ステップS2506:YES)、第2表示データの設定処理を実行する(ステップS2507)。第2表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2508)。報知実行コマンドは既に説明したとおり1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドがセットされる。停止順コマンドについては今回のダミー報知抽選処理にて選択されたリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2508にてセットされた各種コマンドはタイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。ちなみに、この場合に送信される停止順コマンドには、ステップS2505にて選択された特別表示部100の報知内容に対応する停止順序の情報がセットされている。
次に、ART状態の継続ゲーム数の上乗せ態様と設定値との関係、及びダミー報知の実行態様と設定値との関係について図57(a)及び図57(b)を参照しながら説明する。図57(a)はART状態の継続ゲーム数の上乗せ態様と設定値との関係を説明するための説明図であり、図57(b)はダミー報知の実行態様と設定値との関係を説明するための説明図である。
図57(a)に示すように、ART状態における継続ゲーム数の上乗せ抽選処理の実行契機となる非BB状態のインデックス値IVは「1」、「2」及び「3」のいずれかとなっている。これらインデックス値IV=1〜3の役の抽選処理(図10)における当選確率は相互に同一となっている。また、これらインデックス値IV=1〜3の役の抽選処理(図10)における当選確率は全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=1〜3のそれぞれに設定されているポイント値PVは全設定値においていずれも「10000」となっている。これにより、非AT状態においては第1停止として左リール32L、中リール32M及び右リール32Rのいずれを選択したとしてもベル入賞が成立する確率は同一となるとともに、AT状態においてはインデックス値IV=1〜3のそれぞれの当選が均等に発生することとなる。
また、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も相互に同一となっているとともに、その当選確率は全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は全設定値においていずれも1/10となっている。上記のとおりインデックス値IV=1〜3のそれぞれの当選確率も同一となっているため、インデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は相互に同一となる。また、インデックス値IV=1〜3の当選確率及び上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率の両方が全設定共通であるため、ART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は全設定共通である。さらにまた、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に上乗せされるゲーム数も全設定共通である。これにより、ART状態において上乗せされる継続ゲーム数の期待値も全設定共通となる。よって、ART状態の継続ゲーム数の上乗せに関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
上記のようにインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率が相互に同一であるとともに、その確率が全設定値にて同一である構成において、ART準備状態又はART状態において非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合には画像表示装置63にてダミー報知が実行される。ダミー報知とは、リール32L,32M,32Rの停止順序に関係なくベル入賞が成立することとなるインデックス値IV=4で当選となった場合において、左リール32Lを第1停止させることを指示する報知、中リール32Mを第1停止させることを指示する報知、及び右リール32Rを第1停止させることを指示する報知のいずれかを敢えて実行することである。
左リール32Lを第1停止させることを指示するダミー報知を実行するための画像は、インデックス値IV=1で当選となった場合においてベル入賞の成立を可能とさせるために左リール32Lを第1停止させることを指示する報知を実行するための画像と同一である。また、中リール32Mを第1停止させることを指示するダミー報知を実行するための画像は、インデックス値IV=2で当選となった場合においてベル入賞の成立を可能とさせるために中リール32Mを第1停止させることを指示する報知を実行するための画像と同一である。また、右リール32Rを第1停止させることを指示するダミー報知を実行するための画像は、インデックス値IV=3で当選となった場合においてベル入賞の成立を可能とさせるために右リール32Rを第1停止させることを指示する報知を実行するための画像と同一である。このようにダミー報知が実行されることにより、上記のようにインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率が相互に同一であるとともに、その確率が全設定値にて同一である構成において、第1停止としていずれかのリール32L,32M,32Rが報知されてベル入賞が成立した場合にART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する頻度を適宜変更させることが可能となる。
ダミー報知の実行態様と設定値との関係について図57(b)を参照しながら詳細に説明する。
非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率は「1」〜「6」の設定間で相違している。具体的には、設定値が「1」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「7000」に設定されており、設定値が「2」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「8000」に設定されており、設定値が「3」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「9000」に設定されており、設定値が「4」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「10000」に設定されており、設定値が「5」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「11000」に設定されており、設定値が「6」の場合にはインデックス値IV=4のポイント値PVが「12000」に設定されている。これにより、設定値が大きい値ほど非BB状態にてインデックス値IV=4で当選となる確率は高くなる。
非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知が実行される確率は全設定共通となっているものの、ダミー報知として選択されるリール32L,32M,32Rの停止順序の選択態様は「1」〜「6」の設定間で相違している。具体的には、設定値が「1」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/5となっている。設定値が「2」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知のみが実行され、中リール32Mを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「3」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知のみが実行され、左リール32Lを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「4」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知のみが実行され、左リール32Lを第1停止させる報知及び中リール32Mを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「5」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の3/10となっており、右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「6」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の3/10となっており、左リール32Lを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。
インデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率が相互に同一であるとともに、その確率が全設定値にて同一である構成において、上乗せの実行契機とならないインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知が実行されると、そのダミー報知として選択され易いリール32L,32M,32Rの停止順序の報知が発生してベル入賞が発生した場合における上乗せの発生頻度が低下することとなる。つまり、設定値が「1」である場合にはダミー報知として選択される確率が3種類の停止順序において相互に同一であるため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度はリール32L,32M,32Rの停止順序間で同一となる。また、設定値が「2」である場合にはダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知のみが実行されるため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度は左リール32Lを第1停止させる停止順序のみが低くなる。また、設定値が「3」である場合にはダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知のみが実行されるため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度は中リール32Mを第1停止させる停止順序のみが低くなる。また、設定値が「4」である場合にはダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知のみが実行されるため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度は右リール32Rを第1停止させる停止順序のみが低くなる。また、設定値が「5」である場合にはダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知は実行されないため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度は右リール32Rを第1停止させる停止順序のみが高くなる。また、設定値が「6」である場合にはダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知は実行されないため、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生する頻度は左リール32Lを第1停止させる停止順序のみが高くなる。
上記構成であることにより、インデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率が相互に同一であるとともに、その確率が全設定値にて同一である構成であっても、上乗せの発生頻度が低下することとなるリール32L,32M,32Rの停止順序が設定値の間で相違することで、ベル入賞が成立したことを契機として上乗せが発生した場合におけるリール32L,32M,32Rの停止順序の頻度を把握することにより遊技者は設定値を予測することが可能となる。
非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合に画像表示装置63にてダミー報知が実行される構成において、特別表示部100ではインデックス値IV=4で当選となった場合にはダミー報知の種類に関係なく当該インデックス値IV=4で当選となったことに対応する報知が実行される。これにより、遊技ホールの管理者は特別表示部100を確認することでダミー報知の実行有無を把握することが可能となる。特に、特別表示部100は主側MPU72により直接的に制御されるため、その表示の信用度を高めることが可能となる。
また、上記のように特別表示部100ではインデックス値IV=4で当選となった場合にはダミー報知の種類に関係なく当該インデックス値IV=4で当選となったことに対応する報知が実行されるとしても、特別表示部100は画像表示装置63よりも表示範囲が狭く当該画像表示装置63よりも目立たない位置に存在している。つまり、特別表示部100は画像表示装置63よりも遊技者の注目度が低い。これにより、特別表示部100において上記のような表示が行われるとしても、既に説明した遊技性を損なわないようにすることが可能となる。
<第9の実施形態の別形態>
・非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選したことを契機としてART状態の継続ゲーム数の上乗せとは別の利益が付与され得る構成においては、そのような構成に対して上記第9の実施形態の特徴的な構成を適用してもよい。別の利益としては例えばAT状態において非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選したことを契機として、所定ゲーム数に亘って遊技者にとって有利な状況が継続する有利状態に移行する構成において、上記第9の実施形態の特徴的な構成を適用してもよい。
・リール32L,32M,32Rの停止順序が所定態様である場合にベル入賞が成立する役の種類がインデックス値IV=1〜3の3種類ではなく、第1停止及び第2停止となるリール32L,32M,32Rが定められる場合の最大のパターン数と同一の6種類設定されている構成としてもよい。つまり、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、のそれぞれに対応する役が設定されている構成としてもよい。この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選となった場合には、上記6パターンのいずれがリール32L,32M,32Rの停止順序として報知されることとなる。
・リール32L,32M,32Rの停止順序が所定態様である場合にベル入賞が成立する役の種類がインデックス値IV=1〜3の3種類ではなく、リール32L,32M,32Rの停止順序として取り得る最大のパターン数と同一の9種類設定されている構成としてもよい。つまり、第1停止が左リール32Lであり残りが任意のパターンと、第1停止が中リール32Mであり残りが任意のパターンと、第1停止が右リール32Rであり残りが任意のパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、のそれぞれに対応する役が設定されている構成としてもよい。この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選となった場合には、上記9パターンのいずれがリール32L,32M,32Rの停止順序として報知されることとなる。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率が「1」〜「6」の設定値で同一である構成に限定されることはなく、「1」〜「6」の設定値で異なっている構成としてもよい。例えば、設定値が大きくなるほどダミー報知当選となる確率が高くなる構成としてもよく、設定値が小さくなるほどダミー報知当選となる確率が低くなる構成としてもよい。また、設定値が小さい側のグループ(「1」、「2」及び「3」の設定値)と設定値が大きい側のグループ(「4」、「5」及び「6」の設定値)とで、ダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。また、偶数の設定値と奇数の設定値とでダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が、設定値が大きくなるほど高くなる構成に限定されることはなく、設定値が大きくなるほど低くなる構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が「1」〜「6」の設定値の間で同一又は略同一である構成としてもよい。この場合であっても、ダミー報知当選となった場合に報知される又は報知され易いリール32L,32M,32Rの停止順序の種類が設定値に応じて異なっていることにより、リール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立した場合における上乗せの発生頻度から遊技者は設定値を予測することが可能となる。
・インデックス値IV=5〜7のいずれかで当選となった場合にも上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。これにより、ベル入賞が成立しない場合であっても継続ゲーム数の上乗せが発生する機会を与えることが可能となる。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合、ダミー報知用処理(図56)にてダミー報知当選となりリール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて報知される場合にのみ特別表示部100にてインデックス値IV=4に対応する表示が行われる構成に限定されることはなく、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて報知されるか否かに関係なく、特別表示部100にてインデックス値IV=4に対応する表示が行われる構成としてもよい。
・特別表示部100がクレジット表示部65又は付与数表示部66といった他の情報を報知するための表示部内に設けられている構成としてもよい。例えば、クレジット表示部65及び付与数表示部66のうち一方である対象表示部が当該対象表示部の外縁を区画する区画枠部と、対象表示部の報知対象の情報を報知するための報知発光部とを備えた構成において、特別表示部100が対象表示部の区画枠部に区画された領域内において報知発光部と隣接する位置に配置されている構成としてもよい。この場合、特別表示部100に対する遊技者の注目度を低下させることが可能となる。
・特別表示部100がクレジット表示部65又は付与数表示部66といった他の情報を報知するための表示部として兼用される構成としてもよい。この場合、特別表示部100に対する遊技者の注目度を低下させることが可能となる。
・特別表示部100に入賞の結果に影響を与えるリール32L,32M,32Rの数と同数の単位表示部を設定し、各単位表示部において対応するリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する表示を実行する構成としてもよい。この場合、特別表示部100においても画像表示装置63と同様にリール32L,32M,32Rの停止順序を遊技者に明確に把握させることを可能とする報知が実行されることとなる。
・演出側MPU82の制御により停止態様の報知を実行するための装置は、画像表示装置63に限定されることはなく、当該画像表示装置63に代えて又は加えて、停止態様を報知するための専用発光部が演出側MPU82により制御されることで停止態様の報知が実行される構成としてもよく、スピーカ62が演出側MPU82により制御されることで停止態様の報知が実行される構成としてもよい。
・インデックス値IV=1〜3のいずれかに当選した場合にはリール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序である場合にベル入賞が成立する構成としたが、いずれかのリール32L,32M,32Rの停止操作タイミングが所定の停止操作タイミングである場合にベル入賞が成立する構成としてもよい。つまり、インデックス値IV=1に当選した場合には例えば左リール32Lの停止操作タイミングが第1停止操作タイミングである場合にベル入賞が成立する一方、当該第1停止操作タイミングではない場合にはベル入賞が成立しない。また、インデックス値IV=2に当選した場合には例えば左リール32Lの停止操作タイミングが第2停止操作タイミングである場合にベル入賞が成立する一方、当該第2停止操作タイミングではない場合にはベル入賞が成立しない。また、インデックス値IV=3に当選した場合には例えば左リール32Lの停止操作タイミングが第3停止操作タイミングである場合にベル入賞が成立する一方、当該第3停止操作タイミングではない場合にはベル入賞が成立しない。この場合、AT状態においてはインデックス値IV=1〜3のいずれかに当選した場合には、その当選となったインデックス値に対応するベル入賞の成立を可能とする停止操作タイミングが報知される。また、インデックス値IV=4に当選した場合にダミー報知当選となった場合には、上記第1停止操作タイミング〜第3停止操作タイミングが報知される。但し、インデックス値IV=4に当選した場合にはリール32L,32M,32Rの停止操作タイミングに関係なくベル入賞が成立することとなる。
・ダミー報知の実行態様により設定値を予測可能とする構成に限定されることはなく、設定値以外の有利度の予測をダミー報知の実行態様により可能とする構成としてもよい。例えば、第2の実施形態のように高確率モードと低確率モードとが存在している構成においては、高確率モードと低確率モードとでダミー報知の実行態様を上記第9の実施形態のように相違させることで、ダミー報知の実行態様から高確率モード及び低確率モードのいずれであるのかを遊技者に予測させる構成としてもよい。
<第10の実施形態>
本実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率、及びダミー報知テーブルの構成が上記第9の実施形態と相違している。以下、上記第9の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第9の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図58はダミー報知の実行態様と設定値との関係を説明するための説明図である。
非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率は上記第9の実施形態と異なり全設定共通となっている。具体的には、「1」〜「6」の設定値のいずれであってもインデックス値IV=4のポイント値PVは「9000」に設定されている。このポイント値PVは非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3のそれぞれに設定されているポイント値PV(具体的には「10000」)よりも低い値となっている。したがって、インデックス値IV=4で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値のいずれであっても、インデックス値IV=1〜3の各当選確率よりも低い確率となっている。但し、これに限定されることはなく、インデックス値IV=4で当選となる確率は「1」〜「6」の設定値のいずれであっても、インデックス値IV=1〜3の各当選確率よりも高い確率としてもよく、同一の確率としてもよい。
非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知が実行される確率は、「1」〜「6」の設定値の間で異なっている。具体的には設定値が「1」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/2であり、設定値が「2」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/2であり、設定値が「3」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は2/3であり、設定値が「4」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は2/3であり、設定値が「5」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は4/5であり、設定値が「6」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は6/7である。つまり、インデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は設定値が大きいほど高くなる。したがって、設定値が大きくなるほど、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生してART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は低くなる。これにより、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生してART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する頻度を把握することにより、遊技者は設定値を予測することが可能となる。
なお、各設定値においてダミー報知として選択される各リール32L,32M,32Rの停止順序間の相互の選択割合は上記第9の実施形態と同一である。
<第10の実施形態の別形態>
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が、「1」〜「6」の設定値の間において同一である構成に限定されることはなく略同一である構成としてもよい。また、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となる確率が、設定値が大きくなるほど高くなる構成としてもよく、設定値が大きくなるほど低くなる構成としてもよい。
<第11の実施形態>
本実施形態ではART状態の継続ゲーム数の上乗せ抽選処理が実行される契機が上記第9の実施形態と相違している。以下、上記第9の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第9の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図59は上乗せ用処理を示すフローチャートである。
上乗せ用処理では、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合(ステップS2601:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2602)。上乗せ抽選処理では、上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルの内容については後に説明する。上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS2603:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2604)。これにより、ART状態の継続ゲーム数が増加することとなる。
次に、ART状態の継続ゲーム数の上乗せ態様と設定値との関係、及びダミー報知の実行態様と設定値との関係について図60(a)及び図60(b)を参照しながら説明する。図60(a)はART状態の継続ゲーム数の上乗せ態様と設定値との関係を説明するための説明図であり、図60(b)はダミー報知の実行態様と設定値との関係を説明するための説明図である。
図60(a)に示すように、ART状態における継続ゲーム数の上乗せ抽選処理の実行契機となる非BB状態のインデックス値IVは「4」となっている。つまり、本実施形態ではリール32L,32M,32Rの停止順序とは無関係にベル入賞が成立するインデックス値IV=4が上乗せ抽選処理の実行契機となり、リール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となった場合にベル入賞が成立するインデックス値IV=1〜3は上乗せ抽選処理の実行契機とならない。また、インデックス値IV=4の当選確率は全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは全設定において「9000」となっている。また、インデックス値IV=4で当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も全設定共通となっている。具体的には、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は全設定において1/2となっている。これにより、ART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は全設定共通である。さらにまた、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に上乗せされるゲーム数も全設定共通であるため、ART状態において上乗せされる継続ゲーム数の期待値も全設定共通となる。よって、ART状態の継続ゲーム数の上乗せに関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
図60(b)に示すように、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知が実行される確率は、「1」〜「6」の設定値の間で異なっている。具体的には、設定値が「1」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/3であり、設定値が「2」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/2であり、設定値が「3」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は2/3であり、設定値が「4」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は4/5であり、設定値が「5」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となることはなく、設定値が「6」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は6/7である。つまり、インデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は、「5」の設定値である場合を除き、設定値が大きいほど高くなる。したがって、「5」の設定値である場合を除き、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生してART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は設定値が大きくなるほど高くなる。これにより、遊技者は画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生してART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する頻度を把握することにより、設定値を予測することが可能となる。
「5」の設定値においてはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知が実行されることはない。したがって、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生したことを契機として、ART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が一切発生しない場合には設定値が「5」である可能性が高くなる。これにより、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されていない状況下でベル入賞が発生したことを契機としてART状態の継続ゲーム数が上乗せされることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
「5」以外の設定値においてはダミー報知が実行される構成において、ダミー報知の実行態様は「1」〜「4」及び「6」の設定値の間で相違している。具体的には、設定値が「1」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は1/3であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/6となっており、右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「2」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は1/2であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知のみが実行され、中リール32Mを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「3」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は2/3であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知のみが実行され、左リール32Lを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「4」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は4/5であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の2/5となっており、右リール32Rを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。設定値が「6」である場合にはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率は6/7であり、ダミー報知当選となった場合にはダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知のみが実行され、左リール32Lを第1停止させる報知及び中リール32Mを第1停止させる報知はダミー報知として実行されない。
上記構成であることにより「1」の設定値又は「4」の設定値においてはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知及び中リール32Mを第1停止させる報知のみが実行される。したがって、画像表示装置63において左リール32Lを第1停止させる報知及び中リール32Mを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生する一方、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生しない場合には、設定値が「1」又は「4」である可能性が高くなる。
「2」の設定値においてはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知のみが実行される。したがって、画像表示装置63において左リール32Lを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生する一方、画像表示装置63において中リール32Mを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生しない場合には、設定値が「2」である可能性が高くなる。
「3」の設定値においてはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知のみが実行される。したがって、画像表示装置63において中リール32Mを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生する一方、画像表示装置63において左リール32Lを第1停止させる報知及び右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生しない場合には、設定値が「3」である可能性が高くなる。
「6」の設定値においてはインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知のみが実行される。したがって、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生する一方、画像表示装置63において左リール32Lを第1停止させる報知及び中リール32Mを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生しない場合には、設定値が「6」である可能性が高くなる。
特に、ダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される事象は設定値が「6」の場合にのみ発生する。そうすると、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生した場合にはその時点で設定値が「6」であることが確定することとなる。これにより、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
ここで、図61の説明図に示すように、本実施形態の場合、右リール32Rを第1停止させるとともに第2停止及び第3停止のリール32L,32M,32Rが任意である場合の停止順序における特別表示部100の表示が「6」となっている。つまり、AT状態においてインデックス値IV=3で当選となり画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる停止順序が報知される場合には、特別表示部100において「6」が表示されることとなる。そして、この「6」の数字は、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象が発生し得る設定値の値である「6」と対応している。これにより、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる停止順序が報知されてベル入賞が成立した場合における特別表示部100の表示を確認した遊技者は、その後に、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行された状況下でベル入賞が発生した場合にART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象を確認することで設定値が「6」であると認識することが可能となる。
その一方、インデックス値IV=4で当選となりダミー報知が実行される場合には、ダミー報知の種類に関係なく特別表示部100では「H」が表示される。これにより、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知された状況下でベル入賞が発生するとともにART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生したゲームにおいて特別表示部100を確認したとしても、設定値を把握することができないようにすることが可能となる。
また、インデックス値IV=3で当選となった場合には、AT状態であれば画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行されることとなるが、ベル入賞が成立したとしてもART状態の継続ゲーム数が上乗せされる事象は発生しない。これにより、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行されてベル入賞が発生したとしても、ART状態の継続ゲーム数の上乗せが実行されない状況を生じさせることが可能となり、画像表示装置63において右リール32Rを第1停止させる報知が実行されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
<第11の実施形態の別形態>
・非BB状態におけるインデックス値IV=4に当選したことを契機としてART状態の継続ゲーム数の上乗せとは別の利益が付与され得る構成においては、そのような構成に対して上記第11の実施形態の特徴的な構成を適用してもよい。別の利益としては例えばAT状態において非BB状態におけるインデックス値IV=4に当選したことを契機として、所定ゲーム数に亘って遊技者にとって有利な状況が継続する有利状態に移行する構成において、上記第11の実施形態の特徴的な構成を適用してもよい。
・リール32L,32M,32Rの停止順序が所定態様である場合にベル入賞が成立する役の種類がインデックス値IV=1〜3の3種類ではなく、第1停止及び第2停止となるリール32L,32M,32Rが定められる場合の最大のパターン数と同一の6種類設定されている構成としてもよい。つまり、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、のそれぞれに対応する役が設定されている構成としてもよい。
この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選となった場合には、上記6パターンのいずれかがリール32L,32M,32Rの停止順序として報知されることとなる。また、当該構成においては、ベル入賞が成立する場合に報知されるリール32L,32M,32Rの停止順序の種類数が「1」〜「6」の設定値の種類数以上となる。したがって、ダミー報知当選となった場合に報知されるリール32L,32M,32Rの停止順序が「1」〜「6」の設定値のそれぞれで相違する構成としてもよい。この場合、リール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立した場合において継続ゲーム数の上乗せが発生した場合に、その報知されたリール32L,32M,32Rの停止順序の種類から設定値を一義的に特定することが可能となる。また、当該構成においては、リール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となった場合にベル入賞が成立する役に当選した場合であって設定値に対応するリール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて報知された場合には、その設定値に対応する数字が特別表示部100にて表示される構成としてもよい。
・リール32L,32M,32Rの停止順序が所定態様である場合にベル入賞が成立する役の種類がインデックス値IV=1〜3の3種類ではなく、リール32L,32M,32Rの停止順序として取り得る最大のパターン数と同一の9種類設定されている構成としてもよい。つまり、第1停止が左リール32Lであり残りが任意のパターンと、第1停止が中リール32Mであり残りが任意のパターンと、第1停止が右リール32Rであり残りが任意のパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、第1停止が左リール32Lであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が中リール32Mであるとともに第2停止が右リール32Rであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が左リール32Lであるパターンと、第1停止が右リール32Rであるとともに第2停止が中リール32Mであるパターンと、のそれぞれに対応する役が設定されている構成としてもよい。この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選となった場合には、上記9パターンのいずれがリール32L,32M,32Rの停止順序として報知されることとなる。
この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選となった場合には、上記9パターンのいずれかがリール32L,32M,32Rの停止順序として報知されることとなる。また、当該構成においては、ベル入賞が成立する場合に報知されるリール32L,32M,32Rの停止順序の種類数が「1」〜「6」の設定値の種類数以上となる。したがって、ダミー報知当選となった場合に報知されるリール32L,32M,32Rの停止順序が「1」〜「6」の設定値のそれぞれで相違する構成としてもよい。この場合、リール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立した場合において継続ゲーム数の上乗せが発生した場合に、その報知されたリール32L,32M,32Rの停止順序の種類から設定値を一義的に特定することが可能となる。また、当該構成においては、リール32L,32M,32Rの停止順序が所定の停止順序となった場合にベル入賞が成立する役に当選した場合であって設定値に対応するリール32L,32M,32Rの停止順序が画像表示装置63にて報知された場合には、その設定値に対応する数字が特別表示部100にて表示される構成としてもよい。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合にダミー報知当選となる確率が「1」〜「6」の設定値で異なる構成に限定されることはなく、「1」〜「6」の設定値で同一又は略同一である構成としてもよい。この場合、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知当選とならない確率は「1」〜「6」の設定値で同一又は略同一となるため、リール32L,32M,32Rの停止順序が報知されることなくベル入賞が成立して継続ゲーム数の上乗せが発生した頻度を把握したとしても設定値を予測することはできない。したがって、リール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立した場合に継続ゲーム数の上乗せが発生した場合におけるその報知対象となったリール32L,32M,32Rの停止順序に遊技者を注目させることが可能となる。
・非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合、設定値が大きくなるほどダミー報知当選となる確率が低くなる構成としてもよい。また、設定値が小さい側のグループ(「1」、「2」及び「3」の設定値)と設定値が大きい側のグループ(「4」、「5」及び「6」の設定値)とで、ダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。また、偶数の設定値と奇数の設定値とでダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。
・インデックス値IV=5〜7のいずれかで当選となった場合にも上乗せ抽選処理が実行される構成としてもよい。これにより、ベル入賞が成立しない場合であっても継続ゲーム数の上乗せが発生する機会を与えることが可能となる。
・入賞成立時において停止表示される図柄の組合せが他のインデックス値IVと重複しないインデックス値IVについて、ダミー報知を利用した設定値の予測を可能とする構成を適用してもよい。例えば、所定のインデックス値IVに当選した場合にのみベル入賞が成立する構成において、その所定のインデックス値IVに当選した場合に実行されたダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となった場合にダミー報知が実行される構成としてもよい。この場合、ダミー報知において、所定の設定値では所定の停止順序が報知対象となる一方、特定の設定値では当該所定の停止順序が報知対象とならないようにすることで、ベル入賞が成立した場合のダミー報知の種類から設定値を予測させることが可能となる。
<第12の実施形態>
本実施形態ではダミー報知抽選処理が実行される契機が上記第11の実施形態と相違している。以下、上記第11の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第11の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図62は上乗せ用処理を示すフローチャートである。
上乗せ用処理では、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となった場合(ステップS2701:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2702)。上乗せ抽選処理では、上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルの内容は上記第11の実施形態と同一である。上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS2703:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2704)。これにより、ART状態の継続ゲーム数が増加することとなる。
上乗せ抽選処理にて上乗せ当選とならなかった場合(ステップS2703:NO)、現状の設定値を読み出すとともに(ステップS2705)、主側ROM73からダミー報知テーブルを読み出す(ステップS2706)。そして、ダミー報知抽選処理を実行する(ステップS2707)。ダミー報知抽選処理では、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、その読み出した抽選用カウンタの値を上記読み出したダミー報知テーブルにおいて現状の設定値に対応する情報群に対して照合する。
ダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となった場合(ステップS2708:YES)、第2表示データの設定処理を実行する(ステップS2709)。第2表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2710)。報知実行コマンドは既に説明したとおり1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドがセットされる。停止順コマンドについては今回のダミー報知抽選処理にて選択されたリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2710にてセットされた各種コマンドはタイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。ちなみに、この場合に送信される停止順コマンドには、ステップS2707にて選択された特別表示部100の報知内容に対応する停止順序の情報がセットされている。
図63はダミー報知テーブルを説明するための説明図である。
本実施形態では既に説明したとおり、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となり上乗せ抽選処理にて上乗せ当選とならなかった場合にダミー報知抽選処理が実行される。この場合に、ダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は設定値が大きいほど高くなっている。一方、各設定値において、左リール32Lを第1停止させることを指示する報知、中リール32Mを第1停止させることを指示する報知、及び右リール32Rを第1停止させることを指示する報知の相互の選択割合は同一となっている。具体的には、設定値が「1」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/10であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/10となっている。設定値が「2」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/3であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/9となっている。設定値が「3」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/7であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/7となっている。設定値が「4」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/5となっている。設定値が「5」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/4であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/4となっている。設定値が「6」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/1であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/3となっている。
上記構成であることにより、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立する頻度は、設定値が大きいほど高くなる。これにより、遊技者は画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立する頻度を把握することにより、設定値を予測することが可能となる。
<第12の実施形態>
・設定値が大きいほどダミー報知当選となる確率が高くなる構成に限定されることはなく、設定値が大きいほどダミー報知当選となる確率が低くなる構成としてもよい。また、また、設定値が小さい側のグループ(「1」、「2」及び「3」の設定値)と設定値が大きい側のグループ(「4」、「5」及び「6」の設定値)とで、ダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。また、偶数の設定値と奇数の設定値とでダミー報知当選となる確率が異なる構成としてもよい。
<第13の実施形態>
本実施形態では上乗せ抽選処理の実行契機、及びダミー報知抽選処理が実行される契機が上記第11の実施形態と相違している。以下、上記第11の実施形態と相違する構成について説明する。なお、上記第11の実施形態と同一の構成については基本的にその説明を省略する。
図64は上乗せ用処理を示すフローチャートである。
上乗せ用処理では、非BB状態におけるインデックス値IV=1〜4のいずれかで当選となった場合(ステップS2801:YES)、上乗せ抽選処理を実行する(ステップS2802)。上乗せ抽選処理では、上乗せ抽選テーブルを主側ROM73から読み出すとともに、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、抽選用カウンタの値を上記読み出した上乗せ抽選テーブルに対して照合する。上乗せ抽選テーブルの内容は後に説明する。上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合(ステップS2803:YES)、主側RAM74のARTゲーム数カウンタに上乗せゲーム数として「50」を加算する(ステップS2804)。これにより、ART状態の継続ゲーム数が増加することとなる。
また、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合には、今回のゲームにおいてインデックス値IV=4で当選となっていることを条件として(ステップS2805:YES)、ダミー報知の実行を可能とするための処理を実行する。具体的には、現状の設定値を読み出すとともに(ステップS2806)、主側ROM73からダミー報知テーブルを読み出す(ステップS2807)。そして、ダミー報知抽選処理を実行する(ステップS2808)。ダミー報知抽選処理では、主側RAM74において定期的(例えば2msec周期)に更新される抽選用カウンタの値を読み出し、その読み出した抽選用カウンタの値を上記読み出したダミー報知テーブルにおいて現状の設定値に対応する情報群に対して照合する。
ダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となった場合(ステップS2809:YES)、第2表示データの設定処理を実行する(ステップS2810)。第2表示データの設定処理では、主側ROM73の表示対応テーブルを参照することで、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示内容のデータの種類を把握する。そして、その把握した種類の表示内容のデータを主側ROM73の表示データ記憶エリアから読み出し、その読み出した表示内容のデータに従って特別表示部100の表示制御を実行する。これにより、インデックス値IV=4で当選となったことに対応する表示が特別表示部100にて開始される。
その後、報知実行コマンド及び停止順コマンドを演出側MPU82への送信対象としてセットする(ステップS2811)。報知実行コマンドは既に説明したとおり1種類のみ設定されており、画像表示装置63における報知内容に関係なく同一の報知実行コマンドがセットされる。停止順コマンドについては今回のダミー報知抽選処理にて選択されたリール32L,32M,32Rの停止順序に対応する停止順コマンドを主側ROM73から読み出して送信対象としてセットする。ステップS2811にてセットされた各種コマンドはタイマ割込み処理(図8)におけるコマンド出力処理(ステップS211)にて演出側MPU82に送信される。ちなみに、この場合に送信される停止順コマンドには、ステップS2808にて選択された特別表示部100の報知内容に対応する停止順序の情報がセットされている。
図65(a)はART状態の継続ゲーム数の上乗せ態様と設定値との関係を説明するための説明図である。
図65(a)に示すように、ART状態における継続ゲーム数の上乗せ抽選処理の実行契機となる非BB状態のインデックス値IVは「1」〜「4」のいずれかとなっている。インデックス値IV=1〜3の当選確率は相互に同一となっており、インデックス値IV=4の当選確率はインデックス値IV=4の当選確率よりも低くなっている。また、これらインデックス値IV=1〜4の当選確率は全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=1〜3のそれぞれに設定されているポイント値PVは全設定値においていずれも「10000」となっている。これにより、非AT状態においては第1停止として左リール32L、中リール32M及び右リール32Rのいずれを選択したとしてもベル入賞が成立する確率は同一となるとともに、AT状態においてはインデックス値IV=1〜3のそれぞれの当選が均等に発生することとなる。また、インデックス値IV=4に設定されているポイント値PVは全設定値においていずれも「9000」となっている。
インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も相互に同一となっているとともに、その当選確率は全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=1〜3のいずれかで当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は全設定においていずれも1/10となっている。上記のとおりインデックス値IV=1〜3のそれぞれの当選確率も同一となっているため、インデックス値IV=1〜3のいずれかに当選してさらに上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は相互に同一となる。また、インデックス値IV=4で当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率も全設定共通となっている。具体的には、インデックス値IV=4で当選となったことを契機として実行された上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率は全設定において1/4となっている。
インデックス値IV=1〜4の当選確率及び上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となる確率の両方が全設定共通であるため、ART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する確率は全設定共通である。さらにまた、上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合に上乗せされるゲーム数も全設定共通である。これにより、ART状態において上乗せされる継続ゲーム数の期待値も全設定共通となる。よって、ART状態の継続ゲーム数の上乗せに関しては設定間で有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
図65(b)はダミー報知テーブルを説明するための説明図である。
本実施形態では既に説明したとおり、非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選となり上乗せ抽選処理にて上乗せ当選となった場合にダミー報知抽選処理が実行される。この場合に、ダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は設定値が大きいほど低くなっている。一方、各設定値において、左リール32Lを第1停止させることを指示する報知、中リール32Mを第1停止させることを指示する報知、及び右リール32Rを第1停止させることを指示する報知の相互の選択割合は同一となっている。具体的には、設定値が「1」〜「3」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は1/1であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/3となっている。設定値が「4」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/5であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/5となっている。設定値が「5」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/8であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/8となっている。設定値が「6」の場合にはダミー報知抽選処理にてダミー報知当選となる確率は3/10であり、ダミー報知として左リール32Lを第1停止させる報知が実行される確率、ダミー報知として中リール32Mを第1停止させる報知が実行される確率、及びダミー報知として右リール32Rを第1停止させる報知が実行される確率は相互に同一の1/10となっている。
上記構成であることにより、設定値が「1」〜「3」の場合にはART準備状態又はART状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合には確実にダミー報知が実行される一方、設定値が「4」〜「6」の場合にはART準備状態又はART状態においてインデックス値IV=4で当選となった場合であってもダミー報知が実行されない場合がある。これにより、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されることなくベル入賞が成立した場合には設定値が「4」以上であることが確定することとなる。よって、遊技者は画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されることなくベル入賞が成立するか否かに注目することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、設定値が「4」〜「6」の場合においてはインデックス値IV=4で当選となった場合においてダミー報知が実行される確率は、設定値が大きいほど低くなる。したがって、画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されることなくベル入賞が成立したことを契機としてART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する頻度が高いほど設定値が大きいこととなる。よって、この点からも、遊技者は画像表示装置63においてリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されることなくベル入賞が成立するか否かに注目することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して個別に適用してもよく、組み合わせて適用してもよい。また、上記各実施形態の構成を相互に組み合わせて適用してもよく、上記各実施形態の構成を相互に組み合わせた構成に対して以下の別形態の構成を個別に又は組み合わせて適用してもよい。また、上記各実施形態のうち所定の実施形態の別形態として記載されている構成を当該所定の実施形態とは異なる実施形態に対して適用してもよい。
・上記第1〜第8の実施形態において非BB状態におけるインデックス値IV=4に当選した場合と非BB状態におけるインデックス値IV=5に当選した場合とで、そのゲームにおいて上部ランプ61、スピーカ62及び画像表示装置63にて実行される演出が同一である構成としてもよく、当該演出の選択態様が同一である構成としてもよい。この場合、演出の内容からはインデックス値IV=4及び5のいずれに当選したのかを遊技者が判断できないようにすることが可能となる。
・上記第1〜第8の実施形態において非BB状態におけるインデックス値IV=4及び5がBB状態におけるインデックス値IV=2及び3に対応している構成としたが、非BB状態におけるインデックス値IV=4及び5に対応する役がBB状態であってもインデックス値IV=4及び5として設定されている構成としてもよい。
・所定利益の付与として、AT状態への移行又はART状態の継続ゲーム数の上乗せが発生する構成としたが、これに限定されない。例えば所定ゲーム数に亘って遊技者にとって有利となる状態であってAT状態とは異なる状態への移行が発生する構成としてもよく、AT状態、RT状態及び所謂CT状態などといった有利状態への移行確率が高くなるチャンス状態への移行が発生する構成としてもよく、当該チャンス状態に移行した場合における有利状態への移行確率を上昇させるという利益が付与される構成としてもよい。
・上記実施形態では、小役入賞が成立した場合にメダルを払い出す特典を付与する構成としたが、かかる構成に限定されるものではなく、遊技者に何らかの特典が付与される構成であればよい。例えば、小役入賞が成立した場合にメダル以外の賞品を払い出す構成であってもよい。また、現実のメダル投入やメダル払出機能を有さず、遊技者の所有するメダルをクレジット管理するスロットマシンにおいては、クレジットされたメダルの増加が特典の付与に相当する。
・本発明を所謂Bタイプのスロットマシンに適用してもよく、またCタイプ、AタイプとCタイプの複合タイプ、BタイプとCタイプの複合タイプ、さらにはRTゲーム、CTゲーム又はATゲームを備えたタイプなど、どのようなスロットマシンにこの発明を適用してもよい。
・各リール32L,32M,32Rの図柄としては、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図形等であってもよい。また、光や色等によって図柄を構成することも可能であるし、立体的形状等によっても図柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図柄を構成し得る。即ち、図柄は識別性を有した情報としての機能を有するものであればよい。
・上記各実施形態では、スロットマシン10について具体化した例を示したが、遊技媒体として遊技球を利用して遊技が行われるパチンコ機に対して適用してもよく、スロットマシンとパチンコ機とを融合した形式の遊技機に適用してもよい。
<上記実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下においては、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理又は前記絵柄の変動表示において所定事象(第1〜第4の実施形態ではスイカ当選データが設定されること、第9〜第13の実施形態ではリール32L,32M,32Rの停止順序が報知されてベル入賞が成立すること)が発生することを少なくとも一の条件として所定利益(AT状態への移行、ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与する所定利益付与手段(第1〜第4の実施形態では主側MPU72におけるステップS1411〜ステップS1412、ステップS1416、ステップS1504〜ステップS1505、ステップS1604及びステップS1704の処理を実行する機能、第9〜第10の実施形態では主側MPU72におけるステップS2404の処理を実行する機能、第11の実施形態では主側MPU72におけるステップS2604の処理を実行する機能、第12の実施形態では主側MPU72におけるステップS2704の処理を実行する機能、第13の実施形態では主側MPU72におけるステップS2804の処理を実行する機能)を備え、
前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記所定事象が発生する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、所定事象が発生する場合に所定利益が付与されるため、遊技者は所定事象の発生を期待しながら遊技を行うこととなる。この場合に、所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、所定事象が発生する確率は第1設定値と第2設定値とで異なっている。所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一である構成において、所定事象が発生する確率が第1設定値と第2設定値とで異なっていることにより、所定事象の発生に対して所定利益が付与される確率が第1設定値と第2設定値とで異なることとなる。これにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、所定事象の発生に対して所定利益が付与される確率に基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。
特徴A2.前記所定事象は、前記絵柄の変動表示が停止された場合に所定絵柄及び所定絵柄の組合せのいずれかである第1対応絵柄(第1〜第4の実施形態におけるスイカ図柄の組合せ)が停止表示されること、又は当該第1対応絵柄の停止表示を可能とする役に前記役の抽選処理にて当選することであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、第1対応絵柄が停止表示されることに基づき所定利益が付与されることにより、絵柄の変動表示を停止させることに遊技者を注目させることが可能となるとともに、所定利益が付与される契機を遊技者にとって分かり易いものとすることが可能となる。この場合に、上記特徴A1にて記載した構成を備えていることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、第1対応絵柄の停止表示に対して所定利益が付与される確率に基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。
特徴A3.前記絵柄表示手段は、絵柄を変動表示する絵柄表示領域(リール32L,32M,32R)を複数備え、
前記停止操作手段は、前記絵柄表示領域に対応させて複数設けられており、
前記絵柄表示制御手段は、前記停止操作手段が操作されたことに基づき当該停止操作手段に対応する前記絵柄表示領域における絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御し、
前記所定事象は、前記複数の絵柄表示領域における絵柄の変動表示の停止順序として所定の停止順序が報知されることであることを特徴とする特徴A1又はA2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、絵柄の変動表示の停止順序として所定の停止順序が報知されることに基づき所定利益が付与されることにより、当該停止順序が報知されることに遊技者を注目させることが可能となる。この場合に、上記特徴A1にて記載した構成を備えていることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、絵柄の変動表示の停止順序として所定の停止順序が報知されたことに対して所定利益が付与される確率に基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。
特徴A4.所定状況(非BB状態)において前記所定事象が発生する確率は、前記第1設定値よりも前記第2設定値の方が高く、
特定状況(BB状態)において前記所定事象が発生する確率は、前記第2設定値よりも前記第1設定値の方が高いことを特徴とする特徴A1乃至A3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A4によれば、所定状況と特定状況とで所定事象の発生に対して所定利益が付与される確率の設定値との関係での傾向が異なるものとなる。これにより、所定状況及び特定状況のそれぞれに対応する態様で遊技者に設定値の予測を行わせることが可能となる。
特徴A5.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理にて第1役(第1〜第4の実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=4及びBB状態におけるインデックス値IV=2、第9の実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3)に当選したこと又は当該第1役に当選して当該第1役に対応する第1対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として、所定利益(AT状態への移行、ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与する所定利益付与手段(第1〜第4の実施形態では主側MPU72におけるステップS1411〜ステップS1412、ステップS1416、ステップS1504〜ステップS1505、ステップS1604及びステップS1704の処理を実行する機能、第9の実施形態では主側MPU72におけるステップS2404の処理を実行する機能)を備え、
前記第1役に当選して前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、第2役(第1〜第4の実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=5及びBB状態におけるインデックス値IV=3、第9の実施形態では非BB状態におけるインデックス値IV=4)が存在しており、
前記第2役に対応する第2対応入賞が成立する場合、前記第1対応入賞が成立する場合に停止表示される絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである第1対応絵柄(第1〜第4の実施形態ではスイカ図柄の組合せ、第9の実施形態ではベル図柄の組合せ)が停止表示される構成であり、
前記第2役に当選する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする遊技機。
特徴A5によれば、第1役に当選すること又は第1対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として所定利益が付与されるため、遊技者は第1役に当選すること又は第1対応入賞が成立することを期待しながら遊技を行うこととなる。この場合に、第1役に当選して所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。
また、第1対応入賞が成立する場合に停止表示される第1対応絵柄が入賞の成立に際して停止表示されることとなる第2役が設定されているとともに、第2役に当選する確率は第1設定値と第2設定値とで異なっている。上記のように第1役に当選して所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一である構成において当該構成を備えていることにより、第1対応絵柄が停止表示された場合に所定利益が付与される確率が第1設定値と第2設定値とで異なることとなる。これにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、第1対応絵柄の停止に対して所定利益が付与される確率に基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。
特徴A6.前記所定利益は、前記第1対応入賞が成立した場合に前記対応実行手段による制御により付与される利益とは異なることを特徴とする特徴A5に記載の遊技機。
特徴A6によれば、第1対応入賞が成立した場合に対応実行手段による制御に付与される利益とは異なる利益として所定利益が付与されるため、所定利益が付与されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A7.前記所定利益付与手段は、前記第1役に当選したこと又は前記第1対応入賞が成立したことに基づいて利益付与抽選処理を実行し、当該利益付与抽選処理にて当選となった場合に前記所定利益を付与することを特徴とする特徴A5又はA6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、遊技者は第1対応入賞が成立することだけではなく利益付与抽選処理にて当選となることを期待することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A8.前記第2役に当選した場合及び前記第2対応入賞が成立した場合のいずれにおいても前記所定利益は付与されないことを特徴とする特徴A5乃至A7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A8によれば、第2役に当選した場合及び第2対応入賞が成立した場合のいずれにおいても所定利益は付与されないため、所定利益の付与確率への影響を考慮することなく第2役の当選確率を設定することが可能となる。
特徴A9.前記役の抽選処理にて前記第1役に当選する確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記役の抽選処理にて前記第1役に当選したこと又は前記第1対応入賞が成立した場合に前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることを特徴とする特徴A5乃至A8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A9によれば、第1役の当選確率及び所定利益の付与確率のそれぞれを決定付けるデータを設定値の間において流用可能としながら、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴A10.前記対応実行手段は、前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである当選対応絵柄が有効対応停止領域に表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行するものであり、
前記第1対応入賞が成立する場合及び前記第2対応入賞が成立する場合のいずれであっても前記有効対応停止領域に前記第1対応絵柄が停止表示されることを特徴とする特徴A5乃至A9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A10によれば、有効対応停止領域に第1対応絵柄が停止表示されたことに対する所定利益の付与確率を把握することに基づき、遊技者は設定値を予測することが可能となる。
特徴A11.前記第1対応入賞が成立する場合に前記第1対応絵柄が停止表示される停止領域と、前記第2対応入賞が成立する場合に前記第1対応絵柄が停止表示される停止領域とは異なっていることを特徴とする特徴A5乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、第1対応入賞と第2対応入賞とを厳密には区別可能としながら、既に説明したような効果を奏することが可能となる。
特徴A12.前記役の抽選処理にて前記第2役に当選した場合、前記停止操作手段の操作態様によっては前記第1対応絵柄が停止表示されるのではなく、前記第1役に当選した場合に停止表示されない絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである別対応絵柄(第1補填入賞の成立に対応する図柄の組合せ)が停止表示され得ることを特徴とする特徴A5乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A12によれば、熟練の遊技者は第2役に当選した場合において敢えて第1対応絵柄が停止表示されるのではなく別対応絵柄が停止表示されるようにすることで、第2役の当選確率を個別に把握し、それに基づき設定値の予測を行うことが可能となる。
特徴A13.前記役の抽選処理にて前記第2役に当選した場合、前記第1対応絵柄が停止表示された場合の方が、前記別対応絵柄が停止表示される場合よりも遊技者にとって有利であることを特徴とする特徴A12に記載の遊技機。
特徴A13によれば、第2役に当選した場合に、より有利な利益が付与されるようにするために第1対応絵柄が停止表示されるように停止操作を行うか、第2役の当選確率を個別に把握するために別対応絵柄が停止表示されるように停止操作を行うかを遊技者に選択させることが可能となる。
特徴A14.所定状況(非BB状態)において前記第2役に当選する確率は、前記第1設定値よりも前記第2設定値の方が高く、
特定状況(BB状態)において前記第2役又は当該第2役に対応する役に当選する確率は、前記第2設定値よりも前記第1設定値の方が高いことを特徴とする特徴A5乃至A13のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A14によれば、所定状況と特定状況とで第1対応絵柄の停止表示に対して所定利益が付与される確率の設定値との関係での傾向が異なるものとなる。これにより、所定状況及び特定状況のそれぞれに対応する態様で遊技者に設定値の予測を行わせることが可能となる。
特徴A15.前記絵柄表示手段は、絵柄を変動表示する絵柄表示領域(リール32L,32M,32R)を複数備え、
前記停止操作手段は、前記絵柄表示領域に対応させて複数設けられており、
前記絵柄表示制御手段は、前記停止操作手段が操作されたことに基づき当該停止操作手段に対応する前記絵柄表示領域における絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御し、
前記第1役及び前記第2役のうち一方の役は、前記複数の絵柄表示領域における絵柄の変動表示が所定対応の順序で停止された場合に対応する入賞が成立し得る役であり、
前記第1役及び前記第2役のうち他方の役は、前記複数の絵柄表示領域における絵柄の変動表示の停止順序に関係なく、対応する入賞が成立し得る役であり、
本遊技機は、
前記一方の役に当選した場合に前記所定対応の順序が報知されるようにする手段(主側MPU72におけるステップS411の処理を実行する機能)と、
前記他方の役に当選した場合に前記所定対応の順序が報知されるようにする手段(主側MPU72におけるダミー報知用処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする特徴A5乃至A14のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A15によれば、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、所定対応の順序が報知されたことに対して所定利益が付与される確率を第1設定値と第2設定値とで異ならせることが可能となる。これにより、所定対応の順序が報知されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
なお、特徴A1〜A15の構成に対して、特徴A1〜A15、特徴B1〜B10、特徴C1〜C10、特徴D1〜D18、特徴E1〜E7のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴B群>
特徴B1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、所定役(非BB状態におけるインデックス値IV=4、BB状態におけるインデックス値IV=2)と、特定役(非BB状態におけるインデックス値IV=5、BB状態におけるインデックス値IV=3)と、が存在しており、
前記役の抽選処理にて前記所定役に当選したこと又は当該所定役に当選して当該所定役に対応する所定対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として所定利益(AT状態への移行、ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与し、前記役の抽選処理にて前記特定役に当選したこと又は当該特定役に当選して当該特定役に対応する特定対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として前記所定利益を付与する所定利益付与手段(主側MPU72におけるステップS1411〜ステップS1412、ステップS1416、ステップS1504〜ステップS1505、ステップS1604及びステップS1704の処理を実行する機能)を備え、
前記所定役に当選して前記所定利益が付与される確率と前記特定役に当選して前記所定利益が付与される確率との合計の確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記所定役に当選する確率と前記特定役に当選する確率とのそれぞれ、及び前記所定役に当選した場合において前記所定利益が付与される確率と前記特定役に当選した場合において前記所定利益が付与される確率とのそれぞれのうち少なくとも一方は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、所定役に当選したこと又は所定対応入賞が成立したことを契機として所定利益が付与されるとともに、特定役に当選したこと又は特定対応入賞が成立したことを契機として所定利益が付与されるため、遊技者はこれらが発生することを期待しながら遊技を行うこととなる。この場合に、所定役に当選して所定利益が付与される確率と特定役に当選して所定利益が付与される確率との合計の確率は設定値の間において同一又は略同一であることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、所定役に当選する確率と特定役に当選する確率とのそれぞれ、及び所定役に当選した場合において所定利益が付与される確率と特定役に当選した場合において所定利益が付与される確率とのそれぞれのうち少なくとも一方は、第1設定値と第2設定値とで異なっている。これにより、所定役及び特定役において所定利益が付与される契機となった割合や、所定役及び特定役のそれぞれにおいて当選となった場合に所定利益が付与される確率の関係から、遊技者に設定値を予測させることが可能となる。
特徴B2.前記所定役に当選して前記所定利益が付与される確率と前記特定役に当選して前記所定利益が付与される確率とが、前記第1設定値と前記第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴B1に記載の遊技機。
特徴B2によれば、所定利益が付与される確率が設定値の間で同一又は略同一である構成であったとしても、所定役に当選して所定利益が付与される確率と特定役に当選して所定利益が付与される確率との割合を把握することで設定値を予測することが可能となる。
特徴B3.前記所定役に当選した場合において前記所定利益が付与される確率は、前記第1設定値よりも前記第2設定値の方が高く、
前記特定役に当選した場合において前記所定利益が付与される確率は、前記第2設定値よりも前記第1設定値の方が高いことを特徴とする特徴B1又はB2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、所定利益の付与の契機となり易い役の種類を把握することで設定値を予測することが可能となる。
特徴B4.前記所定役に当選して前記所定利益が付与される確率は、前記第1設定値よりも前記第2設定値の方が高く、
前記特定役に当選して前記所定利益が付与される確率は、前記第2設定値よりも前記第1設定値の方が高いことを特徴とする特徴B1乃至B3のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B4によれば、所定役又は特定役に当選した場合において所定利益が付与された確率を把握することで設定値を予測することが可能となる。
特徴B5.所定の絵柄及び所定の絵柄の組合せのいずれかである所定対応絵柄(スイカ図柄の組合せ)が、前記所定対応入賞が成立する場合に停止表示され、
特定の絵柄及び特定の絵柄の組合せのいずれかである特定対応絵柄(ベル図柄の組合せ)が、前記特定対応入賞が成立する場合停止表示されることを特徴とする特徴B1乃至B4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B5によれば、停止表示された結果に基づいて所定対応入賞及び特定対応入賞のうちいずれが発生したのかを把握することが可能となる。
特徴B6.前記特定対応入賞が成立する場合、前記所定対応入賞が成立する場合に停止表示される絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである所定対応絵柄(スイカ図柄の組合せ)が停止表示される構成であり、
前記所定対応入賞が成立する場合に前記所定対応絵柄が停止表示される停止領域と、前記特定対応入賞が成立する場合に前記所定対応絵柄が停止表示される停止領域とは異なっていることを特徴とする特徴B1乃至B5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B6によれば、所定対応入賞が成立した場合及び特定対応入賞が成立した場合のいずれであっても所定対応絵柄が停止表示されるため、所定利益が付与されることを期待する遊技者は所定対応絵柄が停止表示されることを期待する。そして、所定対応入賞が成立する場合と特定対応入賞が成立する場合とで所定対応絵柄が停止表示される停止領域が異なるため、設定値を予測したい遊技者は所定対応絵柄が停止表示される停止領域に注目することとなる。
特徴B7.前記役の抽選処理にて前記特定役に当選した場合、前記停止操作手段の操作態様によっては前記所定対応絵柄が停止表示されるのではなく、前記所定役に当選した場合に停止表示されない絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである別対応絵柄(第1補填入賞の成立に対応する図柄の組合せ)が停止表示され得ることを特徴とする特徴B6に記載の遊技機。
特徴B7によれば、熟練の遊技者は特定役に当選した場合において敢えて所定対応絵柄が停止表示されるのではなく別対応絵柄が停止表示されるようにすることで、特定役の当選確率を個別に把握し、それに基づき設定値の予測を行うことが可能となる。
特徴B8.前記役の抽選処理にて前記特定役に当選した場合、前記所定対応絵柄が停止表示された場合の方が、前記別対応絵柄が停止表示される場合よりも遊技者にとって有利であることを特徴とする特徴B7に記載の遊技機。
特徴B8によれば、特定役に当選した場合に、より有利な利益が付与されるようにするために所定対応絵柄が停止表示されるように停止操作を行うか、特定役の当選確率を個別に把握するために別対応絵柄が停止表示されるように停止操作を行うかを遊技者に選択させることが可能となる。
特徴B9.前記所定利益は、前記所定対応入賞が成立した場合に前記対応実行手段による制御により付与される利益及び前記特定対応入賞が成立した場合に前記対応実行手段による制御により付与される利益とは異なることを特徴とする特徴B1乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、所定対応入賞又は特定対応入賞が成立した場合に対応実行手段による制御に付与される利益とは異なる利益として所定利益が付与されるため、所定利益が付与されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴B10.前記所定利益付与手段は、前記所定役に当選したこと又は前記所定対応入賞が成立したことに基づいて利益付与抽選処理を実行し、当該利益付与抽選処理にて当選となった場合に前記所定利益を付与し、前記特定役に当選したこと又は前記特定対応入賞が成立したことに基づいて利益付与抽選処理を実行し、当該利益付与抽選処理にて当選となった場合に前記所定利益を付与することを特徴とする特徴B1乃至B9のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B10によれば、遊技者は第1対応入賞が成立することだけではなく利益付与抽選処理にて当選となることを期待することとなり、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
なお、特徴B1〜B10の構成に対して、特徴A1〜A15、特徴B1〜B10、特徴C1〜C10、特徴D1〜D18、特徴E1〜E7のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
第1遊技状態(ART状態)及び第2遊技状態(AT状態であって通常モード又は第1RTモードである状態)のそれぞれにおいて前記当選役対応の制御とは異なる所定利益(ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与する所定利益付与手段(第6の実施形態では主側MPU72におけるステップS1908の処理を実行する機能、第7の実施形態では主側MPU72におけるステップS2005及びステップS2007の処理を実行する機能、第8の実施形態では主側MPU72におけるステップS2108の処理を実行する機能)を備え、
少なくとも前記第1遊技状態における前記役の抽選処理の抽選結果として第1抽選結果(非BB状態における第2RTモードにおいてインデックス値IV=16で当選となること)が存在しており、
前記第2遊技状態においては第1抽選結果となる確率が前記第1遊技状態よりも低下する又は前記第2遊技状態においては前記第1抽選結果が発生しない構成であり、
前記所定利益付与手段は、
前記第1遊技状態において前記第1抽選結果となったことを少なくとも一の条件として前記所定利益を付与する第1対応付与手段(第6の実施形態では主側MPU72におけるステップS1902にて肯定判定をした後にステップS1908の処理を実行する機能、第7の実施形態では主側MPU72におけるステップS2004にて肯定判定をした後にステップS2005の処理を実行する機能、第8の実施形態では主側MPU72におけるステップS2102にて肯定判定をした後にステップS2108の処理を実行する機能)と、
前記役の抽選処理にて前記第1抽選結果となること以外の付与契機についての前記所定利益の付与に関する有利度を前記第1遊技状態と前記第2遊技状態との間で相違させることにより、前記所定利益の付与に関して前記第1遊技状態と前記第2遊技状態との有利度が同一又は略同一となるようにする第2対応付与手段(第6の実施形態では主側MPU72におけるステップS1904にて肯定判定をした後にステップS1908の処理を実行する機能、第7の実施形態では主側MPU72におけるステップS2007の処理を実行する機能、第8の実施形態では主側MPU72におけるステップS2104にて肯定判定をした後にステップS2108の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、第1遊技状態及び第2遊技状態のそれぞれにおいて所定利益が付与されるため、第1遊技状態及び第2遊技状態のいずれにおいても所定利益が付与されることを遊技者は期待することとなる。また、第1遊技状態においては第1抽選結果となったことを少なくとも一の条件として所定利益が付与されるため、第1遊技状態においては第1抽選結果となることを期待することとなる。一方、第2遊技状態においては第1抽選結果となる確率が低下する又は第1抽選結果とならない。これにより、第2遊技状態においては第1抽選結果以外の所定利益の付与契機に遊技者を注目させることが可能となる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
また、上記のように第2遊技状態においては第1抽選結果となる確率が低下する又は第1抽選結果とならない構成であったとしても、役の抽選処理にて第1抽選結果となること以外の付与契機についての所定利益の付与に関する有利度が第1遊技状態と第2遊技状態とで相違していることにより、所定利益の付与に関して第1遊技状態と第2遊技状態との有利度が同一又は略同一である。これにより、所定利益の付与に関して第1遊技状態と第2遊技状態とで有利度に差を与えないようにしながら上記のような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴C2.前記第2対応付与手段は、前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態の両方において前記役の抽選処理にて発生し得る抽選結果であって前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態の両方において前記所定利益を付与する契機となり得る抽選結果である第2抽選結果(非BB状態におけるインデックス値IV=4で当選すること)についての前記所定利益の付与に関する有利度を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなるようにすることにより、前記所定利益の付与に関して前記第1遊技状態と前記第2遊技状態との有利度が同一又は略同一となるようにすることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、第2遊技状態においては第2抽選結果となることに対する遊技者の期待感を第1遊技状態よりも高めることが可能となる。また、このように第2遊技状態において第2抽選結果となることに対する遊技者の期待感を高めた構成であっても、所定利益の付与に関して第1遊技状態と第2遊技状態とで有利度に差を与えないようにすることが可能となる。また、第2抽選結果は第1遊技状態であっても所定利益の付与契機となるため、所定利益の付与契機が遊技者にとって分かり易くなる。
特徴C3.前記第2対応付与手段は、前記第2抽選結果となり前記所定利益が付与される確率を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなるようにすることを特徴とする特徴C2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、所定利益の付与に関して第1遊技状態と第2遊技状態とで有利度に差を与えないようにしながら、第2遊技状態においては第2抽選結果となることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴C4.前記第2対応付与手段は、前記第1遊技状態と前記第2遊技状態とで前記第2抽選結果となる確率は同一又は略同一とする一方、前記第2抽選結果となった場合における前記所定利益の付与確率を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなるようにすることを特徴とする特徴C2又はC3に記載の遊技機。
特徴C4によれば、第2抽選結果となる確率を第1遊技状態と第2遊技状態とで大きく相違させないようにしながら、第2遊技状態において第2抽選結果に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴C5.前記第2対応付与手段は、前記第2抽選処理結果となり前記所定利益が付与された場合におけるその利益の付与量を前記第1遊技状態よりも前記第2遊技状態の方が高くなるようにすることを特徴とする特徴C2乃至C4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C5によれば、第2遊技状態において第2抽選結果となり所定利益が付与されたことに対する遊技者の満足感を高めることが可能となる。
特徴C6.前記第2対応付与手段は、前記第2遊技状態における前記役の抽選処理の抽選結果が、前記第1遊技状態においては前記所定利益の付与契機とならない第2抽選結果(外れ結果)となった場合に前記所定利益が付与され得ることにより、前記所定利益の付与に関して前記第1遊技状態と前記第2遊技状態との有利度が同一又は略同一となるようにすることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C6によれば、第1遊技状態においては所定利益の付与契機とならなかった第2抽選結果が第2遊技状態においては所定利益の付与契機となる。これにより、第2遊技状態において第2抽選結果を契機として所定利益が付与されたことに対して遊技者に意外性を付与することが可能となる。また、このように意外性を付与した構成であっても、所定利益の付与に関して第1遊技状態と第2遊技状態とで有利度に差を与えないようにすることが可能となる。
特徴C7.前記第1抽選結果は前記役の抽選処理にて第1付与役に当選する結果であり、
前記第2抽選結果は前記役の抽選処理にて第2付与役に当選する結果であることを特徴とする特徴C1乃至C6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C7によれば、第1抽選結果となる場合及び第2抽選結果となる場合のそれぞれにおいて対応する入賞が成立し得る。これにより、第1抽選結果となったこと及び第2抽選結果となったことを遊技者にとって明確なものとすることが可能となる。
特徴C8.前記第1抽選結果及び前記第2抽選結果のうち一方は前記役の抽選処理にて所定の役に当選する結果であり、
前記第1抽選結果及び前記第2抽選結果のうち他方は前記役の抽選処理にていずれの役にも当選しない結果であることを特徴とする特徴C1乃至C6のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C8によれば、第1抽選結果と第2抽選結果とを明確に異ならせることが可能となる。また、役の抽選処理にていずれの役にも当選しない結果になることに対しても遊技者を注目させることが可能となる。
特徴C9.前記第1遊技状態は前記第2遊技状態よりも再遊技入賞が成立する確率が高い遊技状態であり、
前記第1抽選結果は前記役の抽選処理にて前記再遊技入賞の成立を可能とする役に当選する抽選結果であり、
前記第2遊技状態においては前記第1抽選結果とならないことを特徴とする特徴C1乃至C8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴C9によれば、再遊技入賞が成立する確率が第1遊技状態よりも低く、それに伴って第1抽選結果が発生しない第2遊技状態であっても、所定利益の付与に関して第1遊技状態と有利度を同一又は略同一とすることが可能となる。
特徴C10.前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、前記絵柄の変動表示が所定態様で停止された場合に所定入賞(ベル入賞)の成立が可能となる所定態様対応役(非BB状態におけるインデックス値IV=1〜3)が存在しており、
前記第1遊技状態及び前記第2遊技状態はいずれも、前記役の抽選処理にて前記所定態様対応役に当選した場合に前記所定態様が報知される遊技状態であり、
本遊技機は、前記第1遊技状態において所定の転落条件が成立した場合に前記第2遊技状態に遊技状態を移行させる手段(主側MPU72におけるステップS1710の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴C9に記載の遊技機。
特徴C10によれば、再遊技入賞が成立する確率が高く、所定態様対応役に当選した場合に所定態様が報知される遊技状態である第1遊技状態において所定の転落条件が成立したとしても、再遊技入賞が成立する確率は低くなるものの所定態様対応役に当選した場合に所定態様が報知される遊技状態である第2遊技状態に遊技状態が移行する。これにより、所定の転落条件が成立してしまったとしても遊技者の有利度が極端に低下してしまわないようにすることが可能となる。さらにまた、上記特徴C1の構成を備え、第2遊技状態であっても所定利益の付与に関する有利度は第1遊技状態と同一又は略同一である。これにより、第2遊技状態となった場合における遊技者の失望感を抑えることが可能となる。
なお、特徴C1〜C10の構成に対して、特徴A1〜A15、特徴B1〜B10、特徴C1〜C10、特徴D1〜D18、特徴E1〜E7のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴D群>
特徴D1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、前記絵柄の変動表示が所定態様で停止された場合に所定入賞の成立が可能となる所定態様対応役(第9〜第13の実施形態におけるインデックス値IV=1〜3)と、前記絵柄の変動表示が前記所定態様で停止された場合及び前記所定態様で停止されなかった場合のいずれであっても前記所定入賞の成立が可能となる共通役(第9〜第13の実施形態におけるインデックス値IV=4)と、が存在しており、
本遊技機は、
前記役の抽選処理にて前記所定態様対応役に当選した場合に前記所定態様を報知する第1報知手段(主側MPU72におけるステップS2203〜ステップS2204の処理を実行する機能、演出側MPU82における報知用処理を実行する機能)と、
前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合に前記所定態様を報知する第2報知手段(主側MPU72におけるダミー報知用処理を実行する機能、演出側MPU82における報知用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記役の抽選処理にて前記共通役に当選して前記所定態様が報知される確率が、遊技者に有利な状況と遊技者に不利な状況とで相違していることを特徴とする遊技機。
特徴D1によれば、所定態様対応役に当選した場合には絵柄の変動表示が所定態様で停止されることを条件として所定入賞が成立するため、遊技者は所定態様が報知される状態となることを期待することとなる。この場合に、所定態様で停止されるか否かに関係なく所定入賞が成立することとなる共通役に当選した場合であっても所定態様が報知され得るとともに、共通役に当選して所定態様が報知される頻度が遊技者に有利な状況と不利な状況とで相違する。これにより、有利な状況及び不利な状況のいずれであるのかを、所定態様の報知の実行頻度に基づき遊技者に予測させることが可能となる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴D2.前記所定態様対応役として、前記所定態様が第1所定態様となる第1所定態様対応役(第9〜第13の実施形態におけるインデックス値IV=3)と、前記所定態様が第2所定態様となる第2所定態様対応役(第9〜第13の実施形態におけるインデックス値IV=1)とが存在しており、
前記第2報知手段は、前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合に、前記第1所定態様を報知することが可能であって、前記第2所定態様を報知することが可能であることを特徴とする特徴D1に記載の遊技機。
特徴D2によれば、共通役に当選した場合に報知対象となる所定態様の種類が1種類に限定されないことにより、報知対象となった所定態様の種類からは、所定態様の報知の実行契機が所定態様対応役及び共通役のうちいずれであるのかを分かりづらくさせることが可能となる。
特徴D3.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記役の抽選処理にて前記共通役に当選して前記所定態様が報知される確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D1又はD2に記載の遊技機。
特徴D3によれば、所定態様が報知される頻度、又は所定態様が報知されることなく所定入賞が成立する頻度から設定値を予測することが可能となる。
特徴D4.前記所定態様対応役に当選する確率は前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることを特徴とする特徴D3に記載の遊技機。
特徴D4によれば、所定態様対応役に当選する確率が設定値の間において同一又は略同一である構成において共通役に当選した場合に所定態様が報知される確率が第1設定値と第2設定値とで異なっていることにより、所定態様が報知される頻度から設定値を予測することが可能となる。これにより、所定態様が報知されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴D5.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記所定態様は複数種類存在しており、
前記共通役に当選して前記所定態様が報知される場合にその報知対象となる前記所定態様の種類の選択率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D1乃至D4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D5によれば、報知対象となる所定態様の種類の選択率から設定値を予測することが可能となる。これにより、報知対象となる所定態様の種類に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴D6.前記第2報知手段は、前記第1設定値である状況において前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合には前記所定態様として第1所定態様が報知され、前記第2設定値である状況において前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合には前記第1所定態様が報知されないようにすることを特徴とする特徴D5に記載の遊技機。
特徴D6によれば、第1所定態様が報知された場合には第2設定値ではなく第1設定値である可能性が高くなる。これにより、第1所定態様が報知されるか否かに遊技者は注目することとなる。
特徴D7.前記所定態様対応役に当選して前記所定態様が前記第1報知手段の制御により第1報知実行手段(画像表示装置63)にて報知される場合、その報知される所定態様の種類に対応する表示が第2報知実行手段(特別表示部100)にて実行されるようにする報知制御手段(主側MPU72におけるステップS2203の処理を実行する機能)を備え、
当該報知制御手段は、前記第1報知実行手段にて前記第1所定態様が報知される場合、前記第1設定値に対応する数字が前記第2報知実行手段にて表示されるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴D6に記載の遊技機。
特徴D7によれば、第1所定態様が報知された場合における第2報知実行手段の表示内容を把握しておくことで、第1設定値であるか否かを把握することが可能となる。
特徴D8.前記報知制御手段は、前記共通役に当選した場合において前記第1報知実行手段にて前記所定態様が報知される場合、その報知される所定態様の種類がいずれであっても共通表示が前記第2報知実行手段にて行われるようにする手段(主側MPU72におけるステップS2507の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D7に記載の遊技機。
特徴D8によれば、共通役に当選して第1報知実行手段にて所定態様が報知される場合には、報知される所定態様の種類がいずれであっても共通表示が第2報知実行手段にて行われる。その一方、所定態様対応役に当選して第1所定態様が報知される場合には、第1設定値に対応する数字が第2報知実行手段にて表示される。これにより、共通役に当選して第1所定態様が報知された場合に第1設定値であることを把握するためには、所定態様対応役に当選して第1所定態様が報知された場合における第2報知実行手段の内容を遊技者が記憶しておく必要が生じる。
特徴D9.前記所定態様対応役に当選した場合及び前記共通役に当選した場合の少なくとも一方において前記当選役対応の制御とは異なる所定利益(ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与し得る所定利益付与手段(第9の実施形態では主側MPU72におけるステップS2404の処理を実行する機能、第11の実施形態では主側MPU72におけるステップS2604の処理を実行する機能、第12の実施形態では主側MPU72におけるステップS2704の処理を実行する機能、第13の実施形態では主側MPU72におけるステップS2804の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D1乃至D8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D9によれば、所定入賞が成立した場合に所定利益が付与されることがある。よって、所定入賞が成立することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴D10.前記所定利益付与手段は、前記所定態様対応役に当選した場合に前記所定利益を付与し得るものであって、前記共通役に当選した場合には前記所定利益を付与しないことを特徴とする特徴D9に記載の遊技機。
特徴D10によれば、所定態様対応役に当選した場合に所定利益が付与され得るのに対して、共通役に当選した場合には所定利益が付与されないため、所定態様が報知されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。この場合に、共通役に当選した場合であっても所定態様が報知され得るため、所定利益が付与されることに対する期待感が高まる状況を多く生じさせることが可能となる。
特徴D11.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記所定態様対応役に当選して前記所定利益が付与される確率は前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記共通役に当選して前記所定態様が報知される確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D10に記載の遊技機。
特徴D11によれば、所定態様対応役に当選して所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、共通役に当選して所定態様が報知される確率は第1設定値と第2設定値とで異なっていることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、所定態様が報知されて所定利益が付与された確率に基づき設定値を遊技者に予測させることが可能となる。
特徴D12.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記所定態様対応役に当選して前記所定利益が付与される確率は前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
前記所定態様は複数種類存在しており、
前記共通役に当選して前記所定態様が報知される場合にその報知対象となる前記所定態様の種類の選択率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D10又はD11に記載の遊技機。
特徴D12によれば、所定態様対応役に当選して所定利益が付与される確率が複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにすることが可能となる。また、共通役に当選して所定態様が報知される場合にその報知対象となる所定態様の種類の選択率が第1設定値と第2設定値とで異なっていることにより、所定利益の付与に関して設定値の間において有利又は不利が生じないようにした構成であっても、各種類の所定態様について報知対象となる頻度に基づき設定値を遊技者に予測させることが可能となる。
特徴D13.前記所定利益付与手段は、前記共通役に当選した場合に前記所定利益を付与し得るものであって、前記所定態様対応役に当選した場合には前記所定利益を付与しないことを特徴とする特徴D10に記載の遊技機。
特徴D13によれば、共通役に当選した場合に所定利益が付与され得るのに対して、所定態様対応役に当選した場合には所定利益が付与されないため、所定態様が報知されることなく所定入賞が成立することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。この場合に、共通役に当選した場合であっても所定態様が報知され得るため、所定態様が報知されることなく所定入賞が成立する場合だけではなく、所定態様が報知されて所定入賞が成立することに対しても遊技者を注目させることが可能となる。
特徴D14.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記共通役に当選して前記所定態様が報知される確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D13に記載の遊技機。
特徴D14によれば、所定態様が報知されて所定入賞が成立する頻度を把握することに基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。よって、所定態様が報知されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴D15.遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)を備え、
前記所定態様は複数種類存在しており、
前記共通役に当選して前記所定態様が報知される場合にその報知対象となる前記所定態様の種類の選択率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする特徴D13又はD14に記載の遊技機。
特徴D15によれば、所定態様が報知されて所定入賞が成立した場合におけるその報知対象となった所定態様の種類に基づき遊技者に設定値を予測させることが可能となる。よって、報知される所定態様の種類に対して遊技者を注目させることが可能となる。
特徴D16.前記第2報知手段は、前記第1設定値である状況において前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合には前記所定態様として第1所定態様が報知され、前記第2設定値である状況において前記役の抽選処理にて前記共通役に当選した場合には前記第1所定態様が報知されないようにすることを特徴とする特徴D13乃至D15のいずれか1に記載の遊技機。
特徴D16によれば、第1所定態様が報知されて所定利益が付与された場合には第2設定値ではなく第1設定値であることが確定することとなる。これにより、第1所定態様が報知されるか否かに遊技者は注目することとなる。
特徴D17.前記所定態様対応役に当選して前記所定態様が前記第1報知手段の制御により第1報知実行手段(画像表示装置63)にて報知される場合、その報知される所定態様の種類に対応する表示が第2報知実行手段(特別表示部100)にて実行されるようにする報知制御手段(主側MPU72におけるステップS2203の処理を実行する機能)を備え、
当該報知制御手段は、前記第1報知実行手段にて前記第1所定態様が報知される場合、前記第1設定値に対応する数字が前記第2報知実行手段にて表示されるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴D16に記載の遊技機。
特徴D17によれば、第1所定態様が報知された場合における第2報知実行手段の表示内容を把握しておくことで、第1設定値であるか否かを把握することが可能となる。
特徴D18.前記報知制御手段は、前記共通役に当選した場合において前記第1報知実行手段にて前記所定態様が報知される場合、その報知される所定態様の種類がいずれであっても共通表示が前記第2報知実行手段にて行われるようにする手段(主側MPU72におけるステップS2507の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴D17に記載の遊技機。
特徴D18によれば、共通役に当選して第1報知実行手段にて所定態様が報知される場合には、報知される所定態様の種類がいずれであっても共通表示が第2報知実行手段にて行われる。その一方、所定態様対応役に当選して第1所定態様が報知される場合には、第1設定値に対応する数字が第2報知実行手段にて表示される。これにより、第1所定態様が報知されて所定利益が付与された場合に第1設定値であることを把握するためには、所定態様対応役に当選して第1所定態様が報知された場合における第2報知実行手段の内容を遊技者が記憶しておく必要が生じる。
なお、特徴D1〜D18の構成に対して、特徴A1〜A15、特徴B1〜B10、特徴C1〜C10、特徴D1〜D18、特徴E1〜E7のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
<特徴E群>
特徴E1.絵柄を変動表示する絵柄表示手段(リールユニット31)と、
当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段(スタートレバー41)と、
当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段(主側MPU72におけるステップS401〜ステップS408の処理を実行する機能)と、
前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段(ストップボタン42〜44)と、
前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段(主側MPU72におけるリール回転処理及びリール停止処理を実行する機能)と、
前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段(主側MPU72におけるステップS309及びステップS1110の処理を実行する機能)と、
遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段(主側MPU72におけるステップS106の処理を実行する機能)と、
を備えている遊技機において、
前記複数段階の設定値のうち第1設定値である状況において前記役の抽選処理の結果が特別結果(第9〜第11の実施形態におけるインデックス値IV=4)となった場合には前記絵柄の変動表示の停止態様として第1停止態様が報知され得るようにし、前記複数段階の設定値のうち第2設定値である状況において前記役の抽選処理の結果が前記特別結果となった場合には前記第1停止態様が報知されないようにする特別報知手段(第9〜第11の実施形態における主側MPU72にて実行されるダミー報知用処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴E1によれば、第1停止態様が報知された場合には第2設定値ではなく第1設定値である可能性が高くなる。これにより、第1停止態様が報知されるか否かに遊技者は注目することとなる。よって、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴E2.前記特別結果は、前記絵柄の変動表示の停止態様が前記第1停止態様である場合及び前記第1停止態様ではない場合のいずれであっても特別入賞(ベル入賞)が成立し得る抽選結果であることを特徴とする特徴E1に記載の遊技機。
特徴E2によれば、役の抽選処理の結果が特別結果となった場合には第1停止態様であるか否かに関係なく特別入賞が成立し得るため、特別入賞の成立の有無に影響を与えないようにしながら、特別結果となった場合に停止態様を報知することで設定値の予測を遊技者に行わせることが可能となる。
特徴E3.前記役の抽選処理の結果が前記特別結果となった場合に前記当選役対応の制御とは異なる所定利益(ART状態の継続ゲーム数の上乗せ)を付与し得る所定利益付与手段(第9の実施形態では主側MPU72におけるステップS2404の処理を実行する機能、第11の実施形態では主側MPU72におけるステップS2604の処理を実行する機能、第12の実施形態では主側MPU72におけるステップS2704の処理を実行する機能、第13の実施形態では主側MPU72におけるステップS2804の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E1又はE2に記載の遊技機。
特徴E3によれば、役の抽選処理の結果が特別結果となった場合に所定利益が付与されることがある。よって、役の抽選処理の結果が特別結果となることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴E4.前記役の抽選処理の結果が前記特別結果となること以外に、前記第1停止態様が報知されて特別入賞が成立した場合に前記所定利益が付与される事象が発生しないことを特徴とする特徴E3に記載の遊技機。
特徴E4によれば、第1停止態様が報知されて特別入賞が成立した場合に所定利益が付与された場合には第2設定値ではないことが確定することとなる。これにより、第1停止態様が報知されることに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴E5.前記役の抽選処理の結果が別結果(第9〜第11の実施形態におけるインデックス値IV=1〜3)となった場合、前記第1停止態様が報知されて前記特別入賞が成立することが起こり得る一方、前記所定利益は付与されないことを特徴とする特徴E4に記載の遊技機。
特徴E5によれば、第1停止態様が報知されて特別入賞が成立した場合に所定利益が付与される場合と所定利益が付与されない場合とが存在する。そして、当該状況において所定利益が付与された場合には第2設定値ではないことが確定することとなる。これにより、第1停止態様が報知されて特別入賞が成立することに対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴E6.前記停止態様の報知が前記特別報知手段の制御により第1報知実行手段(画像表示装置63)にて報知される場合、その報知される停止態様の種類に対応する表示が第2報知実行手段(特別表示部100)にて実行されるようにする報知制御手段(主側MPU72におけるステップS2203の処理を実行する機能)を備え、
当該報知制御手段は、前記第1報知実行手段にて前記第1停止態様が報知される場合、前記第1設定値に対応する数字が前記第2報知実行手段にて表示されるようにする手段を備えていることを特徴とする特徴E1乃至E5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴E6によれば、第1停止態様が報知された場合における第2報知実行手段の表示内容を把握しておくことで、第1設定値であるか否かを把握することが可能となる。
特徴E7.前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、前記絵柄の変動表示が所定態様で停止された場合に所定入賞の成立が可能となる所定態様対応役(第9〜第13の実施形態におけるインデックス値IV=1〜3)が存在しており、
前記特別報知手段は、前記所定態様対応役に当選した場合、前記所定態様が前記第1報知実行手段にて報知されるようにする手段を備え、
前記報知制御手段は、前記役の抽選処理の結果が前記特別結果となった場合において前記第1報知実行手段にて前記停止態様が報知される場合、その報知される停止態様の種類がいずれであっても共通表示が前記第2報知実行手段にて行われるようにする手段(主側MPU72におけるステップS2507の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴E6に記載の遊技機。
特徴E7によれば、役の抽選処理の結果が特別結果となって第1報知実行手段にて停止態様が報知される場合には、報知される停止態様の種類がいずれであっても共通表示が第2報知実行手段にて行われる。その一方、所定態様対応役に当選して第1停止態様が報知される場合には、第1設定値に対応する数字が第2報知実行手段にて表示される。これにより、役の抽選処理の結果が特別結果となって第1停止態様が報知された場合に第1設定値であることを把握するためには、所定態様対応役に当選して第1停止態様が報知された場合における第2報知実行手段の内容を遊技者が記憶しておく必要が生じる。
なお、特徴E1〜E7の構成に対して、特徴A1〜A15、特徴B1〜B10、特徴C1〜C10、特徴D1〜D18、特徴E1〜E7のうちいずれか1又は複数の構成を適用してもよい。これにより、その組み合わせた構成による相乗的な効果を奏することが可能となる。
上記特徴A群、上記特徴B群、上記特徴C群、上記特徴D群及び上記特徴E群に係る発明によれば、以下の課題を解決することが可能である。
遊技機の一種として、パチンコ遊技機やスロットマシン等が知られている。これらの遊技機は、CPUなどの制御手段、ROMなどの読み出し専用の記憶手段及びRAMなどの読み書き両用の記憶手段などを備えている。制御手段は、読み書き両用の記憶手段への情報の書き込み及び当該記憶手段からの情報の読み出しを行いながら、読み出し専用の記憶手段から読み出したプログラムに従って処理を実行する。この処理の実行に際しては、制御手段に対してセンサなどからの情報の入力が行われるとともに、電動アクチュエータや発光素子などに対する制御手段からの情報の出力が行われる。なお、制御手段、読み出し専用の記憶手段及び読み書き両用の記憶手段などが1チップ化されたものも知られている。
スロットマシンについて具体的には、メダルがベットされている状況でスタートレバーが操作されて新たなゲームが開始される場合に制御手段にて役の抽選処理が実行される。また、役の抽選処理が実行された場合には制御手段にて回転開始制御が実行されることによりリールの回転が開始され、当該リールの回転中にストップボタンが操作された場合には制御手段にて回転停止制御が実行されることによりリールの回転が停止される。そして、リールの回転停止後の停止結果が役の抽選処理における当選役に対応したものである場合には、当該当選役に対応した特典が遊技者に付与される。当該特典の付与として、例えば遊技媒体が付与される。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:始動操作手段の操作に基づき周回体の回転を開始させ、停止操作手段の操作に基づき周回体の回転を停止させ、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…スロットマシン、31…リールユニット、32L,32M,32R…リール、41…スタートレバー、42〜44…ストップボタン、63…画像表示装置、72…主側MPU、82…演出側MPU、100…特別表示部。

Claims (9)

  1. 絵柄を変動表示する絵柄表示手段と、
    当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
    当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段と、
    前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段と、
    前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段と、
    前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段と、
    遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段と、
    を備えている遊技機において、
    前記役の抽選処理又は前記絵柄の変動表示において所定事象が発生することを少なくとも一の条件として所定利益を付与する所定利益付与手段を備え、
    前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
    前記所定事象が発生する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする遊技機。
  2. 所定状況において前記所定事象が発生する確率は、前記第1設定値よりも前記第2設定値の方が高く、
    特定状況において前記所定事象が発生する確率は、前記第2設定値よりも前記第1設定値の方が高いことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 絵柄を変動表示する絵柄表示手段と、
    当該絵柄表示手段における絵柄の変動表示を開始させるべく操作される開始操作手段と、
    当該開始操作手段が操作されたことに基づいて役の抽選処理を実行する役抽選手段と、
    前記絵柄表示手段における絵柄の変動表示を停止させるべく操作される停止操作手段と、
    前記開始操作手段が操作されて所定開始条件が成立したことに基づき前記絵柄の変動表示が開始され、前記停止操作手段が操作されたことに基づき前記絵柄の変動表示が停止されるように前記絵柄表示手段を制御する絵柄表示制御手段と、
    前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した停止結果が表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行する対応実行手段と、
    遊技者の有利度に対応する複数段階の設定値の中から使用対象となる設定値を設定する設定手段と、
    を備えている遊技機において、
    前記役の抽選処理にて第1役に当選したこと又は当該第1役に当選して当該第1役に対応する第1対応入賞が成立したことを少なくとも一の条件として、所定利益を付与する所定利益付与手段を備え、
    前記第1役に当選して前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
    前記役の抽選処理にて抽選対象となる役として、第2役が存在しており、
    前記第2役に対応する第2対応入賞が成立する場合、前記第1対応入賞が成立する場合に停止表示される絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである第1対応絵柄が停止表示される構成であり、
    前記第2役に当選する確率は、前記複数段階の設定値に含まれる第1設定値と第2設定値とで異なっていることを特徴とする遊技機。
  4. 前記第2役に当選した場合及び前記第2対応入賞が成立した場合のいずれにおいても前記所定利益は付与されないことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記役の抽選処理にて前記第1役に当選する確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であり、
    前記役の抽選処理にて前記第1役に当選したこと又は前記第1対応入賞が成立した場合に前記所定利益が付与される確率は、前記複数段階の設定値の間において同一又は略同一であることを特徴とする請求項3又は4に記載の遊技機。
  6. 前記対応実行手段は、前記絵柄の変動表示後に、前記役の抽選処理にて当選となった役に対応した絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである当選対応絵柄が有効対応停止領域に表示されている場合に、当選役対応の入賞の成立として当該当選役対応の制御を実行するものであり、
    前記第1対応入賞が成立する場合及び前記第2対応入賞が成立する場合のいずれであっても前記有効対応停止領域に前記第1対応絵柄が停止表示されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1に記載の遊技機。
  7. 前記第1対応入賞が成立する場合に前記第1対応絵柄が停止表示される停止領域と、前記第2対応入賞が成立する場合に前記第1対応絵柄が停止表示される停止領域とは異なっていることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1に記載の遊技機。
  8. 前記役の抽選処理にて前記第2役に当選した場合、前記停止操作手段の操作態様によっては前記第1対応絵柄が停止表示されるのではなく、前記第1役に当選した場合に停止表示されない絵柄及び絵柄の組合せのいずれかである別対応絵柄が停止表示され得ることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1に記載の遊技機。
  9. 前記役の抽選処理にて前記第2役に当選した場合、前記第1対応絵柄が停止表示された場合の方が、前記別対応絵柄が停止表示される場合よりも遊技者にとって有利であることを特徴とする請求項8に記載の遊技機。
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