JP2018078542A - フィルタ装置、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置 - Google Patents

フィルタ装置、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置 Download PDF

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雅則 加藤
俊介 木戸
Shunsuke Kido
俊介 木戸
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Abstract

【課題】ロスの小さいフィルタ特性を実現できるフィルタを提供する。
【解決手段】フィルタ10は、入出力端子11mと入出力端子11nとの間に直列接続された直列腕共振子s1およびs2と、直列腕共振子s1およびs2の間の直列腕とグランドとの間に接続された並列腕共振子p1と、直列腕共振子s1およびs2に並列接続されたインダクタL1と、直列腕共振子s2と入出力端子11nとの間に接続された整合回路14とを備え、直列腕共振子s1およびs2と並列腕共振子p1とはバンドパスフィルタ13の通過帯域を構成し、直列腕共振子s1およびs2とインダクタL1とはLC共振回路12を構成し、直列腕共振子s1およびs2のそれぞれの反共振周波数および並列腕共振子p1の共振周波数はLC共振回路12の通過帯域に位置し、LC共振回路12の共振周波数は並列腕共振子p1の共振周波数よりも低い。
【選択図】図1

Description

本発明は、共振子を有するフィルタ装置、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置に関する。
従来、弾性波共振子を用いたラダー型フィルタ装置が提案されている。例えば、2つの直列腕共振子、3つの並列腕共振子、および、2つの直列腕共振子を跨ぐように配置されたインダクタを含むフィルタ装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。当該フィルタ装置では、インダクタおよび2つの直列腕共振子によってローパスフィルタ(LC共振回路)が構成される。また、2つの直列腕共振子又は3つの並列腕共振子の共振周波数がローパスフィルタの減衰帯域に位置している。このように、共振子による急峻な減衰極をローパスフィルタの減衰帯域に重ねることで、減衰特性を向上させることができる。
特許第5088416号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ローパスフィルタ(LC共振回路)による減衰極が共振子による急峻な減衰極とが重なるため、通過帯域のロスが大きくなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、ロスの小さいフィルタ特性を実現できるフィルタ装置、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るフィルタ装置は、第1の端子と第2の端子との間に直列接続され、前記第1の端子側に設けられた第1の直列腕共振子および前記第2の端子側に設けられた第2の直列腕共振子と、前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子との間の直列腕とグランドとの間に接続された並列腕共振子と、前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子に並列接続された第1インダクタと、前記第2の直列腕共振子と第2の端子との間、または、前記第1の直列腕共振子と前記第1の端子との間に接続された整合回路と、を備え、前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子と前記並列腕共振子とは、バンドパスフィルタの通過帯域を構成し、前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子と第1インダクタとはLC共振回路を構成し、前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子のそれぞれの反共振周波数及び前記並列腕共振子の共振周波数は、前記LC共振回路の通過帯域に位置し、前記LC共振回路の共振周波数は、前記並列腕共振子の共振周波数よりも低い。
これによれば、2つの直列腕共振子と第1インダクタとは、通過帯域が広帯域なLC共振回路を構成する。また、2つの直列腕共振子のそれぞれの反共振周波数及び並列腕共振子の共振周波数がLC共振回路の通過帯域に位置することで、それぞれの共振子はノッチフィルタとして動作し、LC共振回路の通過帯域を局所的に減衰させる。このとき、2つの直列腕共振子のそれぞれの反共振周波数は、並列腕共振子の共振周波数よりも高いため、並列腕共振子はフィルタ装置の通過帯域の低域側の減衰スロープを形成し、2つの直列腕共振子は当該通過帯域の高域側の減衰スロープを形成する。したがって、2つの直列腕共振子のそれぞれの反共振周波数と並列腕共振子の共振周波数とが離れることで、当該通過帯域を広帯域にすることができる。また、整合回路によって、当該通過帯域のロスを小さくすることができる。よって、通過帯域が広帯域で、かつ、ロスの小さいバンドパス型のフィルタ特性を実現できる。
また、前記並列腕共振子の共振周波数は、前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子のそれぞれの共振周波数よりも低くてもよい。
また、前記整合回路は、前記第1の端子および前記第2の端子の間と、グランドとの間に接続される第2インダクタであってもよい。
これによれば、整合回路を例えばローバンド(699MHz−960)を減衰させるフィルタとして機能させることができる。
また、前記整合回路は、前記第1の端子および前記第2の端子の間に直列接続された第3インダクタであってもよい。
これによれば、整合回路を例えば5GHz帯を減衰させるフィルタとして機能させることができる。
また、前記並列腕共振子、並びに、前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子は、それぞれ圧電体層を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極とで構成され、前記並列腕共振子を構成する圧電体層の圧電材料と前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子を構成する圧電体層の圧電材料とは異なっていてもよい。
例えば、各圧電材料が同じ場合には、材料が要因の不要波(バルク波)が発生し、通過帯域のロスが大きくなってしまい得るが、各圧電材料が異なることで、当該ロスを抑制できる。
また、前記並列腕共振子、並びに、前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子は、それぞれ圧電体層を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極とで構成され、前記並列腕共振子を構成する圧電体層のカット角と前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子を構成する圧電体層のカット角とは異なっていてもよい。
例えば、各カット角が同じ場合には、カット角が要因の不要波(バルク波)が発生し、通過帯域のロスが大きくなってしまい得るが、各カット角が異なることで、当該ロスを抑制できる。
また、前記並列腕共振子、前記第1の直列腕共振子、及び、前記第2の直列腕共振子の少なくとも1つは、BAW(Bulk Acoustic Wave)共振子またはFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)から構成されてもよい。
本発明の一態様に係るマルチプレクサは、上記のフィルタ装置を少なくとも一つ含む複数のフィルタを備え、前記複数のフィルタの入力端子または出力端子は、共通端子に直接的または間接的に接続されている。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できるマルチプレクサを提供できる。
また、前記複数のフィルタは、2つのフィルタであってもよい。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できるダイプレクサを提供できる。
また、前記複数のフィルタは、3つのフィルタであってもよい。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できるトリプレクサを提供できる。
また、前記複数のフィルタは、4つのフィルタであってもよい。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できるクアッドプレクサを提供できる。
また、前記複数のフィルタには、前記第1の端子に接続され、通過帯域の周波数が前記フィルタ装置と異なる他のフィルタが含まれ、前記LC共振回路の共振周波数は、前記他のフィルタの通過帯域に位置していてもよい。
これによれば、他のフィルタの通過特性の劣化を抑制できる。
また、前記LC共振回路の共振周波数は、前記他のフィルタの通過帯域の中心周波数よりも低域側に位置していてもよい。
これによれば、LC共振回路の共振周波数が他のフィルタの通過帯域の中心周波数よりも低域側に位置することで、LC共振回路による減衰極がフィルタ装置の通過帯域のより遠くに位置することになる。したがって、当該通過帯域はLC共振回路による減衰極の影響をより受けにくくなり、当該通過帯域の低域側のロスが大きくなってしまうことをより抑制できる。
また、前記フィルタ装置の通過帯域は、ハイバンド(2300−2690MHz)に適用され、前記他のフィルタの通過帯域は、ミドルバンド(1710−2200MHz)に適用されてもよい。
これによれば、ハイバンド(2300−2690MHz)にわたって、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる。また、他のフィルタのミドルバンド(1710−2200MHz)におけるロスを抑制できる。
また、前記複数のフィルタには、ローバンドフィルタが含まれていてもよい。例えば、前記ローバンドフィルタの通過帯域は、ローバンド(699−960MHz)に適用されてもよい。例えば、前記ローバンドフィルタはLCフィルタであってもよい。
これによれば、ローバンドフィルタのローバンド(699−960MHz)におけるロスを抑制できる。
また、マルチプレクサは、前記複数のフィルタのそれぞれに対応する複数の周波数帯域の信号を同時に送受信してもよい。
これによれば、キャリアアグリゲーション(CA)に対応できる。
本発明の一態様に係る高周波フロントエンド回路は、上記のマルチプレクサと、前記マルチプレクサに接続されるスイッチと、を備える。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる、スイッチを備える高周波フロントエンド回路を提供できる。
本発明の一態様に係る高周波フロントエンド回路は、上記のマルチプレクサと、前記マルチプレクサに接続される増幅回路と、を備える。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる、増幅回路を備える高周波フロントエンド回路を提供できる。
本発明の一態様に係る通信装置は、アンテナ素子で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、前記アンテナ素子と前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝達する上記の高周波フロントエンド回路と、を備える。
これによれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる通信装置を提供できる。
本発明に係るフィルタ装置、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路及び通信装置によれば、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる。
実施の形態1に係るフィルタの回路構成図である。 実施の形態1における共振子の構造を模式的に表す図である。 実施の形態1に係るバンドパスフィルタのフィルタ特性を表すグラフである。 実施の形態1に係るフィルタのフィルタ特性を表すグラフである。 比較例1に係るフィルタの回路構成図である。 実施の形態1に係るフィルタ及び比較例1に係るフィルタのフィルタ特性を表すグラフである。 実施の形態1に係るフィルタ及び比較例1に係るフィルタの3次相互変調歪特性を表すグラフである。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施の形態1に係る整合回路の一例を示す回路構成図である。 実施例1に係るフィルタ及び比較例2に係るフィルタのフィルタ特性を表すグラフである。 実施例1に係る並列腕共振子及び比較例2に係る並列腕共振子の共振子特性を表すグラフである。 実施の形態2に係るマルチプレクサ及びその周辺回路の構成図である。 実施の形態2に係るマルチプレクサのハイバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。 実施の形態2に係るマルチプレクサのミドルバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。 実施の形態2に係るマルチプレクサのローバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、実施例及び図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例である。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する場合がある。
(実施の形態1)
[1.フィルタの回路構成]
図1は、実施の形態1に係るフィルタ10の回路構成図である。
フィルタ10は、例えば、マルチモード/マルチバンド対応の携帯電話のフロントエンド部に配置されるフィルタ装置である。フィルタ10は、例えばLTE(Long Term Evolution)等の通信規格に準拠したマルチバンド対応の携帯電話に内蔵され、所定の帯域(Band)の高周波信号をフィルタリングするバンドパスフィルタである。
同図に示すように、フィルタ10は、直列腕共振子s1(第1の直列腕共振子)及び直列腕共振子s2(第2の直列腕共振子)、並列腕共振子p1、インダクタL1及び整合回路14を備える。
直列腕共振子s1及びs2は、入出力端子11m(第1の端子)と入出力端子11n(第2の端子)との間で直列接続されている。つまり、直列腕共振子s1及びs2は、入出力端子11mと入出力端子11nとの間に直列接続された共振子である。例えば、入出力端子11mは高周波信号が入力される入力端子であり、入出力端子11nは高周波信号が出力される出力端子である。直列腕共振子s1は入出力端子11m側に設けられ、直列腕共振子s2は入出力端子11n側に設けられている。
並列腕共振子p1は、直列腕共振子s1と直列腕共振子s2との間の直列腕(図1に示すノードx1)とグランド(基準端子)との間に接続されている。つまり、並列腕共振子p1は、上記直列腕上のノードx1とグランドとを結ぶ並列腕に設けられた共振子である。
なお、以下では、便宜上、共振子のインピーダンスが極小となる特異点(理想的にはインピーダンスが0となる点)を「共振点」と称し、その周波数を「共振周波数」と称する。また、インピーダンスが極大となる特異点(理想的にはインピーダンスが無限大となる点)を「反共振点」と称し、その周波数を「反共振周波数」と称する。
直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1は、共振点及び反共振点を有する弾性波共振子であり、弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)共振子、バルク弾性波(BAW:Bulk Acoustic Wave)共振子又はFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)により構成される。ここでは、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1を弾性表面波共振子とする。これにより、フィルタ10を、圧電性を有する基板上に形成されたIDT(InterDigital Transducer)電極により構成できるので、急峻度の高い通過特性を有する小型かつ低背のフィルタ回路を実現できる。なお、圧電性を有する基板は、少なくとも表面に圧電性を有する基板である。当該基板は、例えば、表面に圧電薄膜を備え、当該圧電薄膜と音速の異なる膜、および、支持基板などの積層体で構成されていてもよい。また、当該基板は、例えば、高音速支持基板と、高音速支持基板上に形成された圧電薄膜とを含む積層体、高音速支持基板と、高音速支持基板上に形成された低音速膜と、低音速膜上に形成された圧電薄膜とを含む積層体、または、支持基板と、支持基板上に形成された高音速膜と、高音速膜上に形成された低音速膜と、低音速膜上に形成された圧電薄膜とを含む積層体であってもよい。なお、当該基板は、基板全体に圧電性を有していてもよい。
なお、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1の少なくとも1つが、BAW共振子またはFBARから構成されていてもよい。
インダクタL1は、直列腕共振子s1及びs2に並列接続された第1インダクタである。具体的には、インダクタL1は、直列腕共振子s1と入出力端子11mとの接続点と、直列腕共振子s2と後述する整合回路14との接続点との間に接続されている。
整合回路14は、直列腕共振子s2と入出力端子11nとの間に接続されている。なお、整合回路14は、直列腕共振子s1と入出力端子11mとの間に接続されていてもよい。
また、直列腕共振子s1及びs2とインダクタL1とは、LC共振回路12を構成する。具体的には、2つの直列腕共振子s1及びs2の容量成分とインダクタL1とによって、LC共振回路12が構成される。
また、直列腕共振子s1およびs2と並列腕共振子p1とは、バンドパスフィルタ13の通過帯域を構成する。
なお、以下では、共振子単体に限らずLC共振回路12についても、便宜上、共振子とインダクタとの合成インピーダンスが極小となる特異点(理想的にはインピーダンスが0となる点)を「共振点」と称し、その周波数を「共振周波数」と称する。
直列腕共振子s1及びs2と、並列腕共振子p1とは、別チップで形成される。言い換えると、直列腕共振子s1及びs2は1つのチップで形成され、並列腕共振子p1は他の1つのチップで形成される。直列腕共振子s1及びs2の共振周波数と、並列腕共振子p1の共振周波数とに大きな差がある場合、これらが別チップで形成されることで特性ばらつきを小さくすることができる。なお、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1は1つのチップで形成されてもよい。
[2.共振子構造]
以下、フィルタ10を構成する各共振子の構造について、任意の共振子に着目してより詳細に説明する。なお、他の共振子については、当該任意の共振子と概ね同じ構造を有するため、詳細な説明を省略する。
図2は、本実施の形態における共振子の構造を模式的に表す図の一例であり、(a)は平面図、(b)は(a)の断面図である。なお、図2に示された共振子は、フィルタ10を構成する各共振子の典型的な構造を説明するためのものである。このため、フィルタ10の各共振子のIDT電極を構成する電極指の本数や長さなどは、同図に示すIDT電極の電極指の本数や長さに限定されない。なお、同図では、共振子を構成する反射器については図示を省略している。
同図の(a)及び(b)に示すように、共振子は、IDT電極101と、当該IDT電極101が形成された圧電基板102と、当該IDT電極101を覆う保護層103と、を備える。
図2の(a)に示すように、圧電基板102の上には、IDT電極101を構成する互いに対向する一対の櫛歯電極101a及び101bが形成されている。櫛歯電極101aは、互いに平行な複数の電極指110aと、複数の電極指110aを接続するバスバー電極111aとで構成されている。また、櫛歯電極101bは、互いに平行な複数の電極指110bと、複数の電極指110bを接続するバスバー電極111bとで構成されている。複数の電極指110a及び110bは、伝搬方向と直交する方向に沿って形成されている。
また、複数の電極指110a及び110b、並びに、バスバー電極111a及び111bで構成されるIDT電極101は、図2の(b)に示すように、密着層101gと主電極層101hとの積層構造となっている。
保護層103は、櫛歯電極101a及び101bを覆うように形成されている。保護層103は、主電極層101hを外部環境から保護する、周波数温度特性を調整する、及び、耐湿性を高めるなどを目的とする層であり、例えば、二酸化ケイ素を主成分とする膜である。
以上のように構成された共振子(弾性表面波共振子)では、IDT電極101の設計パラメータ等によって、励振される弾性波の波長が規定される。つまり、IDT電極101の設計パラメータ等によって、共振子における共振周波数及び反共振周波数が規定される。以下、IDT電極101の設計パラメータ、すなわち櫛歯電極101a及び櫛歯電極101bの設計パラメータについて説明する。
なお、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1は、それぞれ、直列分割された複数の分割共振子により構成されていてもよい。これにより、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1のそれぞれのサイズを大きくすることができる。すなわち、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1のそれぞれにおける消費電力を小さくすることができ、発生する歪を抑制することができる。
[3.フィルタ特性]
次に、本実施の形態に係るフィルタ10のフィルタ特性について説明する。
まず、バンドパスフィルタ13のフィルタ特性について説明する。
図3は、実施の形態1に係るバンドパスフィルタ13のフィルタ特性を表すグラフである。なお、図3、図4、図6、図9、図12〜12Cでは、グラフの縦軸の下側ほど挿入損失が大きいとする。図3は、インダクタL1の影響を受けていない(つまり、LC共振回路12の影響を受けていない)バンドパスフィルタ13のフィルタ特性を示している。直列腕共振子s1及びs2並びに並列腕共振子p1はノッチフィルタとして動作し、並列腕共振子p1の共振周波数が、直列腕共振子s1およびs2のそれぞれの共振周波数よりも低いことで、同図に示されるように通過帯域が形成される。このとき、バンドパスフィルタ13の通過帯域よりも低域側の減衰帯域の減衰量は小さく減衰特性が悪くなっている。次に、インダクタL1の影響を受けたときのバンドパスフィルタ13の通過特性(つまり、フィルタ10の通過特性)を図4に示す。
図4は、実施の形態1に係るフィルタ10のフィルタ特性を表すグラフである。2つの直列腕共振子s1及びs2のそれぞれの反共振周波数並びに並列腕共振子p1の共振周波数は、それぞれの共振子のIDT電極101の設計パラメータが調整されることで、互いに離れている。一般的に、ラダー型のフィルタにおいて、直列腕共振子の共振周波数と並列腕共振子の反共振周波数とが略同じ周波数にすることで、通過帯域が形成されるが、本実施の形態では、2つの直列腕共振子s1及びs2のそれぞれの共振周波数は、並列腕共振子p1の反共振周波数よりも高い。具体的には、図4中のB部分に示す減衰極(減衰極Bと呼ぶ)は、並列腕共振子p1の共振周波数に対応し、C部分に示す減衰極(減衰極Cと呼ぶ)は、直列腕共振子s1の反共振周波数に対応し、D部分に示す減衰極(減衰極Dと呼ぶ)は、直列腕共振子s2の反共振周波数に対応している。直列腕共振子s1及びs2並びに並列腕共振子p1はノッチフィルタとして動作し、減衰極Bはフィルタ10の通過帯域の低域側の減衰スロープを形成し、減衰極C及びDは高域側の減衰スロープを形成する。LC共振回路12の通過帯域は、例えば比帯域が4.5%以上である帯域であり、減衰極B〜Dに対応する周波数に跨っている。ただし、当該通過帯域に直列腕共振子s1およびs2のそれぞれの反共振周波数及び並列腕共振子p1の共振周波数が位置することで、図4では当該通過帯域が局所的に減衰させられている。なお、直列腕共振子s1及びs2並びに並列腕共振子p1は弾性表面波であるため、これらの減衰スロープは急峻なものになる。このとき、減衰極Bと減衰極C及びDとを遠ざける(つまり、直列腕共振子s1及びs2の反共振周波数と並列腕共振子p1の共振周波数とを遠ざける)ことで、フィルタ10は、通過帯域が広帯域な通過特性を有するバンドパスフィルタとなっている。なお、広帯域な通過帯域とは、弾性波共振子だけで構成したフィルタの通過帯域よりも広いことを意味する。例えば、広帯域な通過帯域は、比帯域が4.5%以上の帯域であり、好ましくは、7.5%以上の帯域である。
また、LC共振回路12の共振周波数は、並列腕共振子p1の共振周波数よりも低い。図4中のA部分に示す減衰極(減衰極Aと呼ぶ)は、LC共振回路12の共振周波数に対応している。これにより、フィルタ10の通過帯域よりも低域側の減衰帯域の広域化が可能となる。なお、インダクタL1のインダクタンス値を調整することで、LC共振回路12の共振周波数を調整することができ、LC共振回路12による減衰極をフィルタ10の通過帯域から遠ざけることができる。
近年、キャリアアグリゲーション(CA)に対応するため、高周波信号を周波数帯域ごとに分離(分波)する分波器が広く用いられている。このような分波器として、複数のフィルタを含むマルチプレクサが提案されている。このようなマルチプレクサでは、各フィルタの一端の端子が、直接接続、又は、位相器もしくはフィルタ選択スイッチを介して共通端子化される。これにより、一のフィルタの特性が他のフィルタの特性に影響を与え得る。よって、一のフィルタの特性であって当該一のフィルタ自身には問題とならない特性が、他のフィルタの特性を劣化させる要因となり得る。具体的には、一のフィルタの通過帯域よりも低域側の減衰帯域における減衰特性は、一のフィルタ自身の通過帯域内の通過特性には影響を及ぼさない。しかし、当該減衰帯域の周波数が他のフィルタの通過帯域に位置している場合に、当該減衰帯域の減衰量が小さいときには、他のフィルタの通過帯域における通過特性を劣化させる要因となる。
フィルタ10は、図4に示すように、通過帯域よりも低域側の例えばミドルバンド(1710〜2200MHz)を減衰帯域とする減衰特性を有する。例えば、上述したマルチプレクサの一のフィルタがフィルタ10であり、他のフィルタが、当該ミドルバンドを通過帯域とするフィルタの場合に、フィルタ10の減衰帯域における減衰量が小さいときには、当該他のフィルタの通過帯域における通過特性が劣化し得る。しかしながら、LC共振回路12の共振周波数に対応する減衰極Aによって、フィルタ10の通過帯域の低域側の減衰帯域の減衰量が広範囲にわたって大きくなっている。よって、上記他のフィルタの通過特性の劣化を抑制できる。
なお、フィルタ10とは異なる構成のフィルタによって、通過帯域が広帯域なバンドパス型のフィルタ特性を実現できる。ここで、比較例1として、通過帯域が広帯域なバンドパスフィルタであるフィルタ100について説明する。
図5は、比較例1に係るフィルタ100の回路構成図である。同図に示すように、フィルタ100は、互いに並列接続されたラダー型のフィルタ200及び300により構成される。フィルタ200は、直列腕共振子s21〜s23及び並列腕共振子p21及びp22を備え、フィルタ300は、直列腕共振子s31〜s33及び並列腕共振子p31及びp32を備える。これらの共振子は、例えば弾性表面波共振子である。
図6は、実施の形態1に係るフィルタ10及び比較例に係るフィルタ100のフィルタ特性を表すグラフである。フィルタ10の特性を実線で示し、フィルタ100の特性を破線で示している。一般的に、弾性表面波共振子を使用した、直列腕共振子の共振周波数と並列腕共振子の反共振周波数とを略同じ周波数にすることで通過帯域を形成するフィルタの比帯域は、例えば3〜4%であり、帯域幅を広くする場合、通過帯域のロスが大きくなってしまう。そこで、フィルタ100のように、互いに通過帯域の異なる複数のフィルタを用いることで、通過帯域が広帯域なバンドパス型のフィルタ特性を実現できる。例えば、フィルタ200は、Band40(2300−2400MHz)を通過帯域とするフィルタ特性を有し、フィルタ300は、Band41(2496−2690MHz)を通過帯域とするフィルタ特性を有する。フィルタ100のフィルタ特性はフィルタ200及び300の合成特性となる。しかしながら、複数のフィルタを用いて通過帯域が広帯域なバンドパス型のフィルタ特性を実現した場合であっても、図6に示すように、フィルタ10のようにロスの小さい通過帯域を実現できていないことがわかる。また、フィルタ100では、通過帯域の低域側の減衰帯域の減衰量を広帯域に大きく減衰できていないことがわかる。
また、本実施の形態のフィルタ10では、高周波信号がインダクタL1に漏れる。つまり、直列腕共振子s1及びs2並びに並列腕共振子p1に流れる高周波信号が小さくなる。すなわち、これらの共振子での消費電力が小さくなり、発生する歪を抑制することができる。
図7は、実施の形態1に係るフィルタ10及び比較例に係るフィルタ100の3次相互変調歪(以下、IMD3)特性を表すグラフである。図7では、グラフの縦軸の下側ほどIMD3特性が良いとする。同図は、具体的には、Band7のIMD3特性を表すグラフである。フィルタ100は、フィルタ10のように高周波信号がほぼすべて共振子に流れるため、共振子での消費電力が大きくなる。したがって、図7に示すように、フィルタ10のIMD3特性は改善していることがわかる。
このように、フィルタ10によって、通過帯域が広帯域で、かつ、比較例1に係るフィルタ100に比べよりロスの小さいバンドパス型のフィルタ特性を実現できる。
なお、整合回路14の構成に応じて、フィルタ10の所定の帯域の減衰量を大きくすることができ、当該所定の帯域と同じ帯域を通過帯域とする他のフィルタの通過特性を改善できる。
図8A〜図8Iは、整合回路14の構成の一例を示す回路構成図である。
整合回路14は、図8Aに示すように、入出力端子11mおよび入出力端子11nの間と、グランドとの間に接続されるインダクタL2であってもよい。インダクタL2は、第2インダクタの一例である。このような構成で回路パラメータが調整されることにより、整合回路14を例えばローバンド(699MHz−960)を減衰させるフィルタとして機能させることができる。したがって、ローバンドを通過帯域とする他のフィルタの通過特性を改善できる。
また、整合回路14は、図8Bに示すように、入出力端子11mおよび入出力端子11nの間に直列接続されたインダクタL3あってもよい。インダクタL3は、第3インダクタの一例である。このような構成で回路パラメータが調整されることにより、整合回路14を例えば5GHz帯を減衰させるフィルタとして機能させることができる。したがって、5GHz帯を通過帯域とする他のフィルタの通過特性を改善できる。
また、整合回路14は、図8Cに示すように、入出力端子11mおよび入出力端子11nの間と、グランドとの間に接続されるキャパシタC1であってもよく、図8Dに示すように、入出力端子11mおよび入出力端子11nの間に直列接続されたインダクタC2であってもよい。
また、整合回路14は、図8Eに示すように、キャパシタC3、インダクタL4及びL5から構成されるπ型の回路構成であってもよく、図8Fに示すように、キャパシタC4、インダクタL6及びL7から構成されるT型の回路構成であってもよい。
また、整合回路14は、図8Gに示すように、キャパシタC5及びインダクタL8から構成される直列共振回路構成であってもよく、図8Hに示すように、キャパシタC6及びインダクタL9から構成される並列共振回路構成であってもよい。
また、整合回路14は、図8Iに示すように、キャパシタC7及びインダクタL10から構成される回路構成であってもよい。
このように、整合回路14が図8C〜図8Iに示すように構成され回路パラメータが調整されることで、フィルタ10の所定の帯域の減衰量を大きくすることができ、当該所定の帯域と同じ帯域を通過帯域とする他のフィルタの通過特性を改善できる。
[4.圧電材料およびカット角]
次に、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1を構成する圧電体層を有する基板における当該圧電体層の圧電材料及びカット角とフィルタ10の通過特性との関係について説明する。
並列腕共振子p1、並びに、直列腕共振子s1及びs2は、それぞれ圧電体層を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極とで構成される。ここで、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1を構成する圧電体層の各圧電材料が異なる実施例1のフィルタと、各圧電材料が同じである比較例2のフィルタについて説明する。なお、比較例2では、並列腕共振子p1、並びに、直列腕共振子s1及びs2は、それぞれLNラブ波が使用され、実施例1では、並列腕共振子p1はLNレイリー波が使用され、直列腕共振子s1及びs2はLNラブ波が使用される。
図9は、実施例1に係るフィルタ及び比較例2に係るフィルタのフィルタ特性を表すグラフである。図9では、実施例1に係るフィルタの特性を実線で示し、比較例2に係るフィルタの特性を破線で示している。図10は、実施例1に係る並列腕共振子p1及び比較例2に係る並列腕共振子p1の共振子特性を表すグラフである。図10では、実施例1に係る並列腕共振子p1の共振特性を実線で示し、比較例2に係る並列腕共振子p1の共振子特性を破線で示している。なお、図10では、グラフの縦軸の下側ほどリターンロスが小さいとする。
例えば、比較例2のように各圧電材料が同じ場合には、実施例1のように各圧電材料が異なる場合と比べて材料が要因の不要波(バルク波)が発生し、フィルタの通過帯域のロスが大きくなってしまう。例えば、図9中のA部分に示すように、通過帯域のうちの2.69GHz付近で大幅にロスが大きくなっていることがわかる。これは、図10中のA部分に示すように、実施例1では、並列腕共振子p1が直列腕共振子s1及びs2と異なる圧電材料であることで2.69GHz付近でリターンロスが大きく、例えば0dBに張り付いた理想的な状態となっており、一方、比較例2では、並列腕共振子p1が直列腕共振子s1及びs2と異なる圧電材料であることで2.69GHz付近でリターンロスが小さく例えばマイナス3dB程度と0dBから離れてしまっているためである。これは、不要波(バルク波)が発生していることによる影響によるものである。
このように、並列腕共振子p1、並びに、直列腕共振子s1及びs2を構成する圧電体層の各圧電材料が異なることで、フィルタ10の通過帯域のロスを抑制できる。
なお、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1を構成する圧電体層を有する基板における当該圧電体層の各カット角を異ならせることでも、同様の効果が奏される。つまり、各カット角が同じ場合には、各カット角が異なる場合と比べてカット角が要因の不要波(バルク波)が発生し、フィルタの通過帯域のロスが大きくなってしまうが、各カット角が異なることで、当該ロスを抑制できる。
[5.効果]
以上説明したように、実施の形態1に係るフィルタ10(フィルタ装置)では、2つの直列腕共振子s1及びs2とインダクタL1(第1インダクタ)とは、通過帯域が広帯域なLC共振回路12を構成する。また、2つの直列腕共振子s1及びs2のそれぞれの反共振周波数及び並列腕共振子p1の共振周波数がLC共振回路12の通過帯域に位置することで、それぞれの共振子はノッチフィルタとして動作し、LC共振回路12の通過帯域を局所的に減衰させる。このとき、2つの直列腕共振子s1及びs2のそれぞれの反共振周波数は、並列腕共振子p1の共振周波数よりも高いため、並列腕共振子p1はフィルタ10の通過帯域の低域側の減衰スロープを形成し、2つの直列腕共振子s1及びs2は当該通過帯域の高域側の減衰スロープを形成する。したがって、2つの直列腕共振子s1及びs2のそれぞれの反共振周波数と並列腕共振子の共振周波数とが離れるようにすることで、当該通過帯域を広帯域にすることができる。また、整合回路14によって、当該通過帯域のロスを小さくすることができる。よって、通過帯域が広帯域で、かつ、ロスの小さいバンドパス型のフィルタ特性を実現できる。
また、LC共振回路12の共振周波数は、並列腕共振子p1の共振周波数よりも低いため、フィルタ10の通過帯域の低域側の減衰帯域を広く、減衰量を大きくすることができる。
また、整合回路14の回路構成によって、例えば整合回路14を、ローバンド(699MHz−960)を減衰させるフィルタとして機能させたり、5GHz帯を減衰させるフィルタとして機能させたりすることができる。
また、直列腕共振子s1及びs2、並びに、並列腕共振子p1を構成する圧電体層を有する基板における当該圧電体層の各圧電材料または各カット角を異ならせることで、フィルタ10の通過帯域のロスを抑制できる。
(実施の形態2)
実施の形態1で説明したフィルタ10(フィルタ装置)は、マルチプレクサ、高周波フロントエンド回路、通信装置に適用することができる。本実施の形態では、実施の形態1で説明したフィルタ10を少なくとも一つ含む複数のフィルタを備えるマルチプレクサを中心に説明する。当該マルチプレクサでは、複数のフィルタの入力端子または出力端子は、共通端子に直接的または間接的に接続されている。
図11は、実施の形態2に係るマルチプレクサ40及びその周辺回路の構成図である。同図には、マルチプレクサ40を備える高周波フロントエンド回路70と、アンテナ素子ANTと、RF信号処理回路(RFIC)80とが示されている。高周波フロントエンド回路70及びRFIC80は、通信装置90を構成している。アンテナ素子ANT、高周波フロントエンド回路70、及びRFIC80は、例えば、マルチモード/マルチバンド対応の携帯電話のフロントエンド部に配置される。
アンテナ素子ANTは、高周波信号を送受信する、例えばLTE等の通信規格に準拠したマルチバンド対応のアンテナである。なお、アンテナ素子ANTは、例えば通信装置90の全バンドに対応しなくてもよく、低周波数帯域群又は高周波数帯域群のバンドのみに対応していてもかまわない。また、アンテナ素子ANTは、通信装置90に内蔵されていてもかまわない。
高周波フロントエンド回路70は、アンテナ素子ANTとRFIC80との間で高周波信号を伝達する回路である。具体的には、高周波フロントエンド回路70は、アンテナ素子ANTで受信された高周波信号(ここでは高周波受信信号)を、受信側信号経路を介してRFIC80に伝達する。
高周波フロントエンド回路70は、マルチプレクサ40と、スイッチ50と、増幅回路60とを備える。
マルチプレクサ40は、複数のフィルタとして、実施の形態1に係るフィルタ10、並びに、フィルタ20及びダイプレクサ30の3つのフィルタを有する。マルチプレクサ40は、例えば、当該複数のフィルタのそれぞれに対応する複数の周波数帯域の信号を同時に送受信する、いわゆるCAに対応している。フィルタ20は、本実施の形態ではバンドエリミネーションフィルタであり、フィルタ10に対する他のフィルタであり、例えば弾性表面波共振子からなる。ダイプレクサ30は、ハイパスフィルタ30A及びローパスフィルタ30B(ローバンドフィルタ)を有し、これらのフィルタは、例えばLCフィルタからなる。ハイパスフィルタ30A及びローパスフィルタ30Bのそれぞれの一端の端子は共通端子化されアンテナ素子ANTに接続されている。また、フィルタ20は、フィルタ10が接続された入出力端子11mに接続される。つまり、フィルタ10及びフィルタ20のそれぞれの一端の端子は、入出力端子11mとして共通端子化され、ハイパスフィルタ30Aの他端の端子に接続されている。マルチプレクサ40が有する各フィルタがこのように接続されることで、マルチプレクサ40としてトリプレクサが構成される。
ローパスフィルタ30Bの通過帯域は、例えば、ローバンド(699−960MHz)に適用され、ハイパスフィルタ30Aの通過帯域は、例えば、少なくともミドルバンド及びハイバンド(1710−2690MHz)に適用される。
フィルタ10の通過帯域は、例えば、ハイバンド(2300−2690MHz)に適用される。フィルタ20は通過帯域の周波数がフィルタ10と異なり、フィルタ20の通過帯域は、例えば、ミドルバンド(1710−2200MHz)に適用される。具体的には、フィルタ20(バンドエリミネーションフィルタ)は、フィルタ10の通過帯域と重複する減衰帯域を有し、当該減衰帯域よりも低域側が通過帯域となることで、フィルタ10の通過帯域とフィルタ20の通過帯域とは異なっている。フィルタ20の減衰帯域はフィルタ10の通過帯域と同じハイバンド(2300−2690MHz)であり、フィルタ20の通過帯域は、ハイパスフィルタ30Aの通過帯域(1710−2690MHz)のうち、ハイバンド(2300−2690MHz)よりも低域側のミドルバンド(1710−2200MHz)となる。
このようなマルチプレクサ40によれば、上記説明したフィルタ10を備えることにより、ロスの小さいフィルタ特性を実現できる。
ローパスフィルタ30Bの他端の端子、フィルタ10の他端の端子、及びフィルタ20の他端の端子は、それぞれスイッチ50に接続される。
スイッチ50は、マルチプレクサ40に接続され、制御部(図示せず)からの制御信号にしたがって、互いに周波数帯域の異なる複数のバンド(ここでは、ローバンド、ミドルバンド及びハイバンド)に対応する信号経路と増幅回路60とを接続する。
増幅回路60は、例えばスイッチ50を介してマルチプレクサ40に接続され、アンテナ素子ANTで受信された高周波受信信号を電力増幅するローノイズアンプである。
RFIC80は、アンテナ素子ANTで送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路である。具体的には、RFIC80は、アンテナ素子ANTから高周波フロントエンド回路70の受信側信号経路を介して入力された高周波信号(ここでは高周波受信信号)を、ダウンコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された受信信号をベースバンド信号処理回路(図示せず)へ出力する。
次に、マルチプレクサ40における、互いに周波数帯域の異なる複数のバンド(ローバンド、ミドルバンド及びハイバンド)に対応する信号経路の通過特性について説明する。
図12Aは、実施の形態2に係るマルチプレクサ40のハイバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。図12Bは、実施の形態2に係るマルチプレクサ40のミドルバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。図12Cは、実施の形態2に係るマルチプレクサ40のローバンドに対応する信号経路の通過特性を表すグラフである。ハイバンドに対応する信号経路は、ハイパスフィルタ30A及びフィルタ10を通過する信号経路であり、ミドルバンドに対応する信号経路は、ハイパスフィルタ30A及びフィルタ20を通過する信号経路であり、ローバンドに対応する信号経路は、ローパスフィルタ30Bを通過する信号経路である。
図12A及び図12Bに示すように、ハイバンドに対応する信号経路の通過帯域とミドルバンドに対応する信号経路の減衰帯域とが2300−2690MHzにおいて重複していることがわかる。また、フィルタ10のLC共振回路12の共振周波数がフィルタ20の通過帯域に位置することで、ハイバンドに対応する信号経路の減衰帯域とミドルバンドに対応する信号経路の通過帯域とが1710−2200MHzにおいて重複していることがわかる。LC共振回路12の共振周波数は、フィルタ20の通過帯域の中心周波数付近に位置している。なお、LC共振回路12の共振周波数は、フィルタ20の通過帯域の中心周波数よりも低域側に位置していることが好ましい。これにより、LC共振回路12の共振点がフィルタ10の通過帯域の遠くに位置することになり、フィルタ10の通過帯域は、当該共振点の影響を受けにくくなり、当該通過帯域のロスを抑制できる。
図12Cに示すように、ローバンドに対応する信号経路の通過帯域は、ハイバンドに対応する信号経路の通過帯域及びミドルバンドに対応する信号経路の通過帯域と異なる周波数帯域であり、ローバンドに対応する信号経路の通過帯域よりも高域側の減衰帯域は、ハイバンドに対応する信号経路の通過帯域及びミドルバンドに対応する信号経路の通過帯域と重複していることがわかる。
このように、マルチプレクサ40では、ハイバンドに対応する信号経路の通過帯域がミドルバンド及びローバンドに対応する信号経路のそれぞれの通過帯域外に位置し、ミドルバンドに対応する信号経路の通過帯域がハイバンド及びローバンドに対応する信号経路のそれぞれの通過帯域外に位置し、ローバンドに対応する信号経路の通過帯域がハイバンド及びミドルバンドに対応する信号経路のそれぞれの通過帯域外に位置することで、複数の周波数帯域を同時に送受信する、いわゆるCAに対応することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態に係るフィルタ装置及びマルチプレクサについて、実施の形態1及び2を挙げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。上記実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、上記実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係るフィルタ装置及びマルチプレクサを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
例えば、上述した高周波フロントエンド回路70、及び、高周波フロントエンド回路70とRFIC80(RF信号処理回路)とを備える通信装置90も本発明に含まれる。
また、例えば、上記実施の形態では、フィルタ10は、2つの直列腕共振子s1及びs2を備えたが、3つ以上の直列腕共振子を備えてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、フィルタ10は、1つの並列腕共振子p1を備えたが、2つ以上の並列腕共振子を備えてもよい。
また、例えば、実施の形態2では、高周波フロントエンド回路70は、受信側信号経路を有していたが、送信側信号経路を有していてもよく、RFIC80から出力された高周波信号(ここでは高周波送信信号)を、送信側信号経路を介してアンテナ素子ANTに伝達してもよい。この場合、RFIC80は、ベースバンド信号処理回路から入力された送信信号をアップコンバートなどにより信号処理し、当該信号処理して生成された高周波信号(ここでは高周波送信信号)を高周波フロントエンド回路70の送信側信号経路に出力してもよく、増幅回路60は、RFIC80から出力された高周波送信信号を電力増幅するパワーアンプであってもよい。
また、例えば、実施の形態2では、マルチプレクサ40は、3つのフィルタからなるトリプレクサであったが、フィルタ10を備えていれば、2つのフィルタからなるダイプレクサ又は4つのフィルタからなるクアッドプレクサ等であってもよい。
また、例えば、実施の形態2では、高周波フロントエンド回路70は、スイッチ50及び増幅回路60をそれぞれ1つ備えたが、それぞれ複数備えていてもよい。また、高周波フロントエンド回路70は、スイッチ50及び増幅回路60の両方を備えていなくてもよい。
本発明は、マルチバンドシステムに適用できるフィルタ、マルチプレクサ、フロントエンド回路及び通信装置として、携帯電話などの通信機器に広く利用できる。
10 フィルタ(フィルタ装置)
20 フィルタ(他のフィルタ)
11m 入出力端子(第1の端子)
11n 入出力端子(第2の端子)
12 LC共振回路
13 バンドパスフィルタ
14 整合回路
30 ダイプレクサ
30A ハイパスフィルタ
30B ローパスフィルタ
40 マルチプレクサ
50 スイッチ
60 増幅回路
70 高周波フロントエンド回路
80 RFIC(RF信号処理回路)
90 通信装置
100、200、300 フィルタ
101 IDT電極
101a、101b 櫛歯電極
101g 密着層
101h 主電極層
102 圧電基板
103 保護層
110a、110b 電極指
111a、111b バスバー電極
s1、s2、s21〜s23、s31〜s33 直列腕共振子
p1、p21、p22、p31、p32 並列腕共振子
C1〜C7 キャパシタ
L1 インダクタ(第1インダクタ)
L2 インダクタ(第2インダクタ)
L3 インダクタ(第3インダクタ)
L4〜L10 インダクタ
ANT アンテナ素子

Claims (21)

  1. 第1の端子と第2の端子との間に直列接続され、前記第1の端子側に設けられた第1の直列腕共振子および前記第2の端子側に設けられた第2の直列腕共振子と、
    前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子との間の直列腕とグランドとの間に接続された並列腕共振子と、
    前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子に並列接続された第1インダクタと、
    前記第2の直列腕共振子と第2の端子との間、または、前記第1の直列腕共振子と前記第1の端子との間に接続された整合回路と、を備え、
    前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子と前記並列腕共振子とは、バンドパスフィルタの通過帯域を構成し、
    前記第1の直列腕共振子と前記第2の直列腕共振子と第1インダクタとはLC共振回路を構成し、
    前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子のそれぞれの反共振周波数及び前記並列腕共振子の共振周波数は、前記LC共振回路の通過帯域に位置し、
    前記LC共振回路の共振周波数は、前記並列腕共振子の共振周波数よりも低い、
    フィルタ装置。
  2. 前記並列腕共振子の共振周波数は、前記第1の直列腕共振子および前記第2の直列腕共振子のそれぞれの共振周波数よりも低い、
    請求項1に記載のフィルタ装置。
  3. 前記整合回路は、前記第1の端子および前記第2の端子の間と、グランドとの間に接続される第2インダクタである、
    請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  4. 前記整合回路は、前記第1の端子および前記第2の端子の間に直列接続された第3インダクタである、
    請求項1または2に記載のフィルタ装置。
  5. 前記並列腕共振子、並びに、前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子は、それぞれ圧電体層を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極とで構成され、
    前記並列腕共振子を構成する圧電体層の圧電材料と前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子を構成する圧電体層の圧電材料とは異なる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  6. 前記並列腕共振子、並びに、前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子は、それぞれ圧電体層を有する基板と、当該基板上に形成されたIDT電極とで構成され、
    前記並列腕共振子を構成する圧電体層のカット角と前記第1の直列腕共振子及び前記第2の直列腕共振子を構成する圧電体層のカット角とは異なる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記並列腕共振子、前記第1の直列腕共振子、及び、前記第2の直列腕共振子の少なくとも1つは、BAW(Bulk Acoustic Wave)共振子またはFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)から構成される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のフィルタ装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のフィルタ装置を少なくとも一つ含む複数のフィルタを備え、
    前記複数のフィルタの入力端子または出力端子は、共通端子に直接的または間接的に接続されている、
    マルチプレクサ。
  9. 前記複数のフィルタは、2つのフィルタである、
    請求項8に記載のマルチプレクサ。
  10. 前記複数のフィルタは、3つのフィルタである、
    請求項8に記載のマルチプレクサ。
  11. 前記複数のフィルタは、4つのフィルタである、
    請求項8に記載のマルチプレクサ。
  12. 前記複数のフィルタには、前記第1の端子に接続され、通過帯域の周波数が前記フィルタ装置と異なる他のフィルタが含まれ、
    前記LC共振回路の共振周波数は、前記他のフィルタの通過帯域に位置する、
    請求項8〜11のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  13. 前記LC共振回路の共振周波数は、前記他のフィルタの通過帯域の中心周波数よりも低域側に位置する、
    請求項12に記載のマルチプレクサ。
  14. 前記フィルタ装置の通過帯域は、ハイバンド(2300−2690MHz)に適用され、
    前記他のフィルタの通過帯域は、ミドルバンド(1710−2200MHz)に適用される、
    請求項12又は13に記載のマルチプレクサ。
  15. 前記複数のフィルタには、ローバンドフィルタが含まれる、
    請求項8〜14のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  16. 前記ローバンドフィルタの通過帯域は、ローバンド(699−960MHz)に適用される、
    請求項15に記載のマルチプレクサ。
  17. 前記ローバンドフィルタはLCフィルタである、
    請求項15または16に記載のマルチプレクサ。
  18. 前記複数のフィルタのそれぞれに対応する複数の周波数帯域の信号を同時に送受信する、
    請求項8〜17のいずれか1項に記載のマルチプレクサ。
  19. 請求項8〜18のいずれか1項に記載のマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサに接続されるスイッチと、を備える
    高周波フロントエンド回路。
  20. 請求項8〜18のいずれか1項に記載のマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサに接続される増幅回路と、を備える
    高周波フロントエンド回路。
  21. アンテナ素子で送受信される高周波信号を処理するRF信号処理回路と、
    前記アンテナ素子と前記RF信号処理回路との間で前記高周波信号を伝達する請求項19又は20に記載の高周波フロントエンド回路と、を備える
    通信装置。
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