JP2018076983A - 凝縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】強度を確保しつつ、熱交換対象流体の流通抵抗の増加を抑えると共に、チューブを流れる冷媒の熱がモジュレータタンクに移動することを抑制可能な凝縮器を提供する。【解決手段】凝縮器1は、積層方向に沿って延びると共に、第1ヘッダタンク5に連通する第1モジュレータタンク11を備える。また、凝縮器1は、上方側補強プレート3の上方側において長手方向に沿って延びると共に、第1モジュレータタンク11の内部に連通する第2モジュレータタンク12を備える。さらに、凝縮器1は、上方側補強プレート3から第2モジュレータタンク12側に向かって突き出る少なくとも1つのフランジ部13を備える。そして、第2モジュレータタンク12は、一対のヘッダタンク5、6それぞれから離間すると共に、上方側補強プレート3との間に空気が流通可能な流通空間16が形成されるようにフランジ部13に対して接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、液溜め機能を有する気液分離器を備える凝縮器に関する。
近年、市場では、従来の凝縮器の放熱性能を維持しつつ、搭載性のよい薄型な凝縮器が求められている。このような要求に対して、凝縮器の熱交換部であるコア部の側方部に配置された縦置きのモジュレータタンクに加えて、コア部の上方側に横に寝かした姿勢で配置された横置きのモジュレータタンクを備える構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1には、振動等に対する強度を確保するため、横置きのモジュレータタンクを、コア部におけるチューブの積層方向の端部に配置されるアウターフィンおよびヘッダタンクの双方に接合する構成が開示されている。
特許第5796666号公報
ところで、横置きのモジュレータタンクをコア部のアウターフィンおよびヘッダタンクに接合する構成では、アウターフィンおよびヘッダタンクを介してチューブを流れる冷媒の熱が横置きのモジュレータタンクに伝わってしまう。
横置きのモジュレータタンクに冷媒の熱が伝わると、モジュレータタンク内部に貯留された液相の冷媒が蒸発し、モジュレータタンク内部の圧力が上昇することで、ヘッダタンクからモジュレータタンクへの冷媒の移動が阻害される。このことは、凝縮器全体の圧力が過度に上昇する要因となることから好ましくない。
さらに、横置きのモジュレータタンクをコア部のアウターフィンおよびヘッダタンクに接合する構成では、各部品が密集することで、凝縮器を通過する熱交換対象流体の流通抵抗が増加してしまう。このことは、例えば、凝縮器の後方に他の熱交換器が配置される場合に、他の熱交換器における熱交換性能に悪影響を及ぼす虞があることから好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、強度を確保しつつ、熱交換対象流体の流通抵抗の増加を抑えると共に、チューブを流れる冷媒の熱がモジュレータタンクに移動することを抑制可能な凝縮器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、熱交換対象流体と冷媒とを熱交換させて冷媒を凝縮させる凝縮器を対象としている。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
内部に冷媒が流通する冷媒通路を有する複数のチューブ(2a)が、所定の間隔をあけて上下に積層されると共に、チューブの長手方向およびチューブの積層方向の双方に交差する方向から熱交換対象流体が流入するコア部(2)と、
コア部における積層方向の上方側に配置され、コア部を補強する上方側補強プレート(3)と、
複数のチューブにおける長手方向の端部が接続され、複数のチューブの内部と連通する一対のヘッダタンク(5、6)と、
積層方向に沿って延びると共に、一対のヘッダタンクの一方のヘッダタンク(5)から流出した冷媒の気液を分離して、分離した液相冷媒の一部を内部に貯留する第1モジュレータタンク(11)と、
上方側補強プレートの上方側において長手方向に沿って延びると共に、第1モジュレータタンクの内部に連通する第2モジュレータタンク(12)と、
上方側補強プレートに設けられ、第2モジュレータタンク側に向かって突き出る少なくとも1つのフランジ部(13、13A)と、を備える。
そして、第2モジュレータタンクは、一対のヘッダタンクそれぞれから離間すると共に、上方側補強プレートとの間に熱交換対象流体が流通可能な流通空間(16)が形成されるようにフランジ部に対して接合されている。
このように、第2モジュレータタンクを上方側補強プレートに設けたフランジ部に接合する構成とすれば、第2モジュレータタンクがフランジ部に支持されることで、第2モジュレータタンクにおける振動等に対する強度を確保することができる。
また、第2モジュレータタンクは、一対のヘッダタンクそれぞれから離間すると共に、コア部と直接的に接触しない構成となるので、チューブを流れる冷媒の熱が第2モジュレータタンクに対して伝わることを抑制することができる。
さらに、第2モジュレータタンクと上方側補強プレートとの間には、熱交換対象流体が流通可能な流通空間が形成されるので、凝縮器を通過する熱交換対象流体の流通抵抗の増加を抑えることができる。このため、例えば、凝縮器の後方に他の熱交換器が配置される場合において、他の熱交換器における熱交換性能の悪化を抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、強度を確保しっつ、熱交換対象流体の流通抵抗の増加を抑えると共に、チューブを流れる冷媒の熱がモジュレータタンクに移動することを抑制可能な凝縮器を実現することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の凝縮器の模式的な斜視図である。 第1実施形態の凝縮器の模式的な断面図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV部分の拡大図である。 図2のV−V断面図である。 コア部の側方に単一のモジュレータタンクが配設された凝縮器を示す模式図である。 第1実施形態の凝縮器を示す模式図である。 第1実施形態の凝縮器の第1モジュレータタンクと従来の凝縮器のモジュレータタンクの大きさの違いを説明するための要部断面図である。 第2実施形態の凝縮器の模式的な断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。本実施形態では、車両用の空調装置に搭載される蒸気圧縮式の冷凍サイクルに、本発明の凝縮器1を適用した例について説明する。冷凍サイクルは、圧縮機、凝縮器1、減圧機構、蒸発器等を順次配管接続した閉回路として構成される。
本実施形態の冷凍サイクルは、冷媒として、HFC系冷媒(例えば、R134a)が採用されている。もちろん、冷凍サイクルの冷媒としては、HFC系冷媒よりも地球温暖化係数の低いHFO系冷媒(例えば、R1234yf)等が採用されていてもよい。
また、本実施形態の冷凍サイクルは、圧縮機として、エンジンからの動力により駆動するエンジン駆動式の圧縮機が採用されている。なお、圧縮機は、エンジン駆動式の圧縮機に限らず、電動モータからの動力により駆動する電動圧縮機が採用されていてもよい。
凝縮器1は、図示しない圧縮機から吐出された高温高圧の気相冷媒と熱交換対象流体である車室外空気とを熱交換させて、冷媒を凝縮させる熱交換器である。凝縮器1は、内部で凝縮した冷媒を図示しない減圧機構を介して冷媒を蒸発させる図示しない蒸発器側へ導出する。
凝縮器1は、車両を駆動する駆動力を出力するエンジンが設置されたエンジンルーム内に配置されている。凝縮器1は、例えば、エンジンルーム内の最前部に形成された走行風の導入路に配置されている。なお、図示しないが、凝縮器1は、エンジンの冷却水を放熱させるラジエータ等の他の熱交換器の空気流れ上流側に配置されている。
まず、本実施形態の凝縮器1の全体構成について、図1を参照して説明する。ここで、図1に示す矢印DRx、DRy、DRzは、車両上下方向、車両幅方向、車両前後方向を示している。このことは、図1以外の図面においても同様である。
本実施形態の凝縮器1は、主たる構成要素として、コア部2、一対のサイドプレート3、4、一対のヘッダタンク5、6、一対のコネクタ7、8、気液分離器10を備える。凝縮器1を構成する主な部材は、アルミニウムやアルミニウム合金等のアルミニウム製の金属材料で構成されている。凝縮器1は、金属材料で構成される各構成部品が組み付けられた状態で、各部材の必要な部位に予め設けられたろう材によりろう接(すなわち、ろう付け接合)されている。
コア部2は、内部に冷媒が流通する冷媒通路を有する複数のチューブ2aが所定の間隔をあけて上下に積層された積層体である。コア部2は、チューブ2aを流れる冷媒をチューブ2aの外側を流れる熱交換対象流体である車室外空気と熱交換させて放熱させる熱交換部を構成する。
コア部2は、隣接するチューブ2a間に、冷媒と空気との熱交換を促進するアウターフィン2bが設けられている。本実施形態のアウターフィン2bは、波状に曲折されたコルゲートフィンで構成されている。なお、アウターフィン2bは、コルゲートフィンに限らず、プレートフィン等で構成されていてもよい。
本実施形態の各チューブ2aは、扁平な断面を有する単穴あるいは多穴の管で構成されている。各チューブ2aは、隣り合うチューブ2aの間を空気が流通するように、互いに所定間隔をあけて積層されている。なお、本実施形態では、車両幅方向DRyに延在する各チューブ2aが上下方向DRxに積層されている。このため、本実施形態では、車両幅方向DRyが各チューブ2aの長手方向となり、車両上下方向DRxが各チューブ2aの積層方向となっている。
本実施形態のコア部2は、冷媒を凝縮させる凝縮部21、および凝縮部21から流出し、気液分離器10で分離された液相冷媒を冷却する過冷却部(すなわち、サブクーラ)22を有する。本実施形態のコア部2は、過冷却部22が凝縮部21の下方側に位置する構成となっている。なお、本実施形態では、コア部2における図1の太い一点鎖線DLよりも上方側に位置する部位が凝縮部21を構成し、図1の太い一点鎖線よりも下方側に位置する部位が過冷却部22を構成している。
一対のサイドプレート3、4は、コア部2を補強する補強部材である。一対のサイドプレート3、4は、平板状に成形されている。本実施形態のサイドプレート3、4は、コア部2におけるチューブ2aの積層方向(すなわち、図1の車両上下方向DRx)の両端部に配置されている。
一対のサイドプレート3、4のうち、車両上下方向DRxにおける上方側に位置する上方側補強プレート3は、コア部2における上端に位置するアウターフィン2bに対して接合されている。
また、一対のサイドプレート3、4のうち、車両上下方向DRxにおける下方側に位置する下方側補強プレート4は、コア部2における下端に位置するアウターフィン2bに対して接合されている。
本実施形態の上方側補強プレート3には、後述する気液分離器10の第2モジュレータタンク12を支持する支持部材として機能する複数のフランジ部13が設けられている。複数のフランジ部13は、上方側補強プレート3から後述する気液分離器10の第2モジュレータタンク12に向かって突き出るように、上方側補強プレート3に設けられている。なお、複数のフランジ部13の詳細については、後述する。
一対のヘッダタンク5、6は、各チューブ2aを流れる冷媒の集合・分配を行うタンクとして機能する。一対のヘッダタンク5、6は、チューブ2aの長手方向の両端部に接続されている。すなわち、一方のヘッダタンク5が、チューブ2aの長手方向の一端側に接続され、他方のヘッダタンク6がチューブ2aの長手方向の他端側に接続されている。
具体的には、図1の左側に示す第1ヘッダタンク5は、チューブ2aの積層方向に沿って延びると共に、コア部2におけるチューブ2aの長手方向の一端側に接続されている。また、図1の右側に示す第2ヘッダタンク6は、チューブ2aの積層方向に沿って延びると共に、コア部2におけるチューブ2aの長手方向の他端側に接続されている。
各ヘッダタンク5、6は、チューブ2aの積層方向に沿って延びる筒状の中空部材で構成されている。各ヘッダタンク5、6は、その内部に各チューブ2aの内部と連通する内部空間が形成されている。
一対のコネクタ7、8は、凝縮器1における冷媒の出入口として機能する。一対のコネクタ7、8は、第2ヘッダタンク6に接合されている。一対のコネクタ7、8のうち、冷媒の入口部を構成する入口側コネクタ7は、第2ヘッダタンク6における上端側に近接する位置に接合されている。入口側コネクタ7には、圧縮機から吐出された冷媒が流通する外部配管が接続される。また、一対のコネクタ7、8のうち、冷媒の出口部を構成する出口側コネクタ8は、第2ヘッダタンク6における下端側に近接する位置に接合されている。出口側コネクタ8は、凝縮器1を通過した冷媒を減圧機構側へ導出する外部配管が接続される。
気液分離器10は、コア部2の凝縮部21から流出した冷媒の気液を分離して、液相冷媒を一時的に貯留する部材である。気液分離器10の内部には、液相冷媒を貯留する冷媒貯留空間が形成されている。気液分離器10は、冷凍サイクルの負荷変動に合わせて、サイクル内を循環する冷媒の循環量を調整する役割を果たしている。
本実施形態の気液分離器10は、チューブ2aの積層方向に沿って延びる第1モジュレータタンク11、およびチューブ2aの長手方向に沿って延びる第2モジュレータタンク12を備えている。
本実施形態の気液分離器10は、第1モジュレータタンク11および第2モジュレータタンク12が別部材で構成されている。気液分離器10は、全体形状がL字形状となるように、第1モジュレータタンク11に対して第2モジュレータタンク12の端部が接合されている。
第1モジュレータタンク11は、その上方側の端部が第1ヘッダタンク5の上方側端部よりも上方に位置するように、第1ヘッダタンク5に隣接して配置されている。第1モジュレータタンク11は、後述する冷媒導入部112a、冷媒導出部112bを介して第1ヘッダタンク5の内部に連通している。
第2モジュレータタンク12は、第1ヘッダタンク5側の端部が第1モジュレータタンク11に接続されている。第2モジュレータタンク12は、第1モジュレータタンク11の内部に連通している。
本実施形態の第2モジュレータタンク12は、上方側補強プレート3の上方側において、チューブ2aの長手方向に沿って第1ヘッダタンク5側から第2ヘッダタンク6側まで延びている。第2モジュレータタンク12は、第1ヘッダタンク5および第2ヘッダタンク6の双方から離間した状態で、第1モジュレータタンク11における上端側の受入開口部111aに接続されている。
次に、本実施形態の凝縮器1の詳細について、図2を参照して説明する。図2は凝縮器1の模式的な正面図である。なお、説明の便宜のため、図2では、コア部2を構成するチューブ2aおよびアウターフィン2bの図示を一部省略している。また、図2では、気液分離器10の内部構成を説明するために、気液分離器10について車両上下方向DRxに切断した切断面を図示している。このことは、後述する第2実施形態の図9についても同様である。
図2に示すように、本実施形態の第1ヘッダタンク5には、内部空間を上下に仕切る仕切部材として、2つのセパレータ5a、5bが設けられている。第1ヘッダタンク5の内部は、2つのセパレータ5a、5bにより、3つの内部空間51a〜51cに区分されている。
第1ヘッダタンク5の3つの内部空間51a〜51cは、上方の内部空間51a、および中央の内部空間51bがコア部2の凝縮部21に連通し、下方の内部空間51cがコア部2の過冷却部22に連通している。
第1ヘッダタンク5における上方の内部空間51aは、凝縮部21における冷媒の流れ方向を転向させる空間である。
第1ヘッダタンク5における中央の内部空間51bは、凝縮部21を通過した冷媒を集合させる空間である。本実施形態の中央の内部空間51bは、後述する気液分離器10における冷媒導入部112aを介して気液分離器10の冷媒貯留空間に連通している。このため、凝縮部21を通過した冷媒は、第1ヘッダタンク5の中央の内部空間51b、および冷媒導入部112aを介して、気液分離器10の内部に導入される。
第1ヘッダタンク5における下方の内部空間51cは、過冷却部22へ冷媒を分配する分配空間である。本実施形態の下方の内部空間51cは、後述する気液分離器10の冷媒導出部112bを介して気液分離器10の冷媒貯留空間に連通している。このため、気液分離器10の内部の液相冷媒は、後述する冷媒導出部112b、および第1ヘッダタンク5の下方の内部空間51cを介して過冷却部22へ導出される。
続いて、本実施形態の第2ヘッダタンク6には、内部空間を上下に仕切る仕切部材として2つのセパレータ6a、6bが設けられている。各セパレータ6a、6bは、コア部2の凝縮部21における冷媒の流れがS字を描く流れとなるように設定されている。
具体的には、第2ヘッダタンク6のセパレータ6aは、車両上下方向DRxにおいて、第1ヘッダタンク5のセパレータ5aよりも上方となる位置に配置されている。第2ヘッダタンク6のセパレータ6bは、車両上下方向DRxにおいて第1ヘッダタンク5のセパレータ5bに対応する位置に配置されている。
第2ヘッダタンク6の内部には、2つのセパレータ6a、6bにより、3つの内部空間61a〜61cに区分されている。各内部空間61a〜61cは、上方の内部空間61aおよび中央の内部空間61bがコア部2の凝縮部21に連通し、下方の内部空間61cがコア部2の過冷却部22に連通している。
第2ヘッダタンク6における上方の内部空間61aは、凝縮部21へ冷媒を分配する空間である。第2ヘッダタンク6の上方の内部空間61aは、凝縮部21を構成するチューブ2aを介して、第1ヘッダタンク5の上方の内部空間51aに連通している。
第2ヘッダタンク6における中央の内部空間61bは、凝縮部21における冷媒の流れ方向を転向させる空間である。第2ヘッダタンク6の中央の内部空間61bは、凝縮部21を構成するチューブ2aを介して、第1ヘッダタンク5の上方の内部空間51a、および中央の内部空間51bに連通している。
第2ヘッダタンク6における下方の内部空間61cは、過冷却部22を通過した冷媒を集合させる空間である。第2ヘッダタンク6の下方の内部空間61cは、過冷却部22を構成するチューブ2aを介して、第1ヘッダタンク5の下方の内部空間51cに連通している。
ここで、第2ヘッダタンク6には、上方の内部空間61aを構成する部位に入口側コネクタ7が接続されている。また、第2ヘッダタンク6には、下方の内部空間61cを構成する部位に出口側コネクタ8が接続されている。
次に、本実施形態の気液分離器10について説明する。気液分離器10は、第1モジュレータタンク11が第1ヘッダタンク5に沿って延びると共に、第2モジュレータタンク12がコア部2の上端に位置する上方側補強プレート3の上方側において、上方側補強プレート3の延在方向に沿って延びている。
気液分離器10は、各モジュレータタンク11、12の接続部が、車両上下方向DRxにおいて、各ヘッダタンク5、6の上方側端部、および上方側補強プレート3よりも上方側に位置している。そして、気液分離器10は、車両上下方向DRxにおいて、第2モジュレータタンク12がコア部2および各ヘッダタンク5、6と重なり合うように配置されている。
続いて、気液分離器10の特徴について説明する。第1モジュレータタンク11の内部には、円柱状の空間が形成されている。第1モジュレータタンク11は、耐圧性を考慮して内壁の断面形状を円形状とすることが望ましい。
具体的には、第1モジュレータタンク11は、チューブ2aの積層方向に沿って延びる円筒状の筒状部111、筒状部111の下方側端部を補強する筒状の補強部112、補強部112の端部を閉塞するネジ式のタンクキャップ113を有する。
第1モジュレータタンク11の筒状部111は、外径が第1ヘッダタンク5の車両前後方向DRzの寸法と同程度の大きさとなっている。第1モジュレータタンク11の筒状部111は、車両幅方向DRyにおいて、第1ヘッダタンク5における凝縮部21に接続される部位に対して対向配置されている。
第1モジュレータタンク11の筒状部111には、その上方側の部位に、第2モジュレータタンク12の一端側の端部を受け入れる受入開口部111aが設けられている。第2モジュレータタンク12は、その一端側の端部が受入開口部111aに挿入された状態で、第1モジュレータタンク11に対してろう接されている。また、第1モジュレータタンク11の筒状部111は、受入開口部111aよりも上方側に位置する上方側端部がキャップ114によって閉塞されている。
補強部112は、車両幅方向DRyにおいて、第1ヘッダタンク5における過冷却部22に接続される部位に対して対向配置されている。補強部112には、第1ヘッダタンク5の中央の内部空間51bに対応する部位に、内部空間51bから気液分離器10の冷媒貯留空間へ冷媒を導入する冷媒導入部112aが設けられている。冷媒導入部112aは、第1ヘッダタンク5の中央の内部空間51bを構成する部位に接合されている。
また、補強部112には、第1ヘッダタンク5の下方の内部空間51cに対応する部位に、気液分離器10の冷媒貯留空間から内部空間51cへ液相冷媒を導出する冷媒導出部112bが設けられている。冷媒導出部112bは、第1ヘッダタンク5の下方の内部空間51cを構成する部位に接合されている。
また、本実施形態の第1モジュレータタンク11の内部には、フィルタ14、および乾燥剤15が配置されている。フィルタ14は、冷凍サイクル内の異物を捕捉する部材である。本実施形態のフィルタ14は、タンクキャップ113の上部に配置されている。フィルタ14は、例えば、円筒状の網状体で構成される。
乾燥剤15は、冷凍サイクルに混入した水を吸着する部材である。本実施形態の乾燥剤15は、第1モジュレータタンク11の内部において、少なくとも一部が冷媒の液面よりも下方側に位置するように配置されている。
乾燥剤15は、冷媒が通過可能な袋状部材の内部に粒状の乾燥剤を収容して構成される。粒状の乾燥剤としては、例えば、冷媒中の水分濃度が低い状況でも吸着性能に優れるシリカゲルやゼオライトを採用することができる。
タンクキャップ113は、第1モジュレータタンク11の筒状部111に対して着脱可能に構成されている。タンクキャップ113は、フィルタ14を保持する保持部材を構成している。第1モジュレータタンク11は、筒状部111からタンクキャップ113を着脱することで、第1モジュレータタンク11内部に収容されたフィルタ14や乾燥剤15を交換することが可能となっている。
続いて、第2モジュレータタンク12は、上方側補強プレート3の上方側において複数のチューブ2aの長手方向に沿って延びている。本実施形態の第2モジュレータタンク12は、チューブ2aの積層方向において各ヘッダタンク5、6と重なり合うように、チューブ2aの長手方向における長さが設定されている。すなわち、本実施形態の第2モジュレータタンク12は、チューブ2aの長手方向における長さが各ヘッダタンク5、6の間隔よりも大きくなるように設定されている。
本実施形態の第2モジュレータタンク12は、凝縮器1の薄幅化を考慮して、図3に示すように、内壁の断面形状が矩形状となっている。本実施形態の第2モジュレータタンク12の内部には、耐圧性を向上させるために、内部にチューブ2aの長手方向に沿って延びる支柱部12aが設けられている。この支柱部12aによって、第2モジュレータタンク12の内部空間は、チューブ2aの長手方向に沿って延びる2つの空間12b、12cに仕切られている。なお、本実施形態では、支柱部12aが、第2モジュレータタンク12の内部空間をチューブ2aの長手方向に沿って延びる複数の空間に仕切る仕切部材を構成している。
図2に戻り、本実施形態の第2モジュレータタンク12は、チューブ2aの長手方向に沿って延びる断面矩形状の筒状部121、筒状部121の第2ヘッダタンク6側の端部を閉塞する蓋部122を有する。
第2モジュレータタンク12の筒状部121は、第1ヘッダタンク5側が第1モジュレータタンク11の上方側に形成された受入開口部111aに接続されている。また、第2モジュレータタンク12の筒状部121は、図4に示すように、第2ヘッダタンク6側の端部が蓋部122により閉塞されている。
第2モジュレータタンク12の筒状部121は、図5に示すように、車両前後方向DRzの寸法がコア部2の前後方向の寸法と同程度の大きさとなっている。第2モジュレータタンク12の筒状部121は、車両上下方向DRxにおいて、上方側補強プレート3に対して対向配置されている。本実施形態の第2モジュレータタンク12の筒状部121は、各ヘッダタンク5、6や上方側補強プレート3と直に接触しないように、各ヘッダタンク5、6や上方側補強プレート3よりも上方側に配置されている。
ところで、第2モジュレータタンク12を上方側補強プレート3および各ヘッダタンク5、6から離間させる構成を採用すると、第2モジュレータタンク12における第1モジュレータタンク11と反対側の端部が自由端となってしまう。この場合、車両走行時の振動が凝縮器1に作用した際に、第2モジュレータタンク12が大きく振動する可能性がある。
第2モジュレータタンク12が大きく振動すると、第2モジュレータタンク12における第1モジュレータタンク11との接合部に過度なモーメント等が作用することから、強度面において不充分となってしまうことが懸念される。
このため、第2モジュレータタンク12の耐震強度を確保するために、第2モジュレータタンク12を上方側補強プレート3および各ヘッダタンク5、6に直に接触させることが考えられる。
しかしながら、単に第2モジュレータタンク12を上方側補強プレート3および各ヘッダタンク5、6に接合すると、上方側補強プレート3および各ヘッダタンク5、6を介してチューブ2aを流れる冷媒の熱が第2モジュレータタンク12に伝わってしまう。
第2モジュレータタンク12に冷媒の熱が伝わると、第2モジュレータタンク12内部に貯留された液相の冷媒が蒸発し、気液分離器10内部の圧力が上昇することで、第1ヘッダタンク5から第1モジュレータタンク11への冷媒の移動が阻害される。このことは、凝縮器1全体の圧力が過度に上昇する要因となることから好ましくない。
加えて、単に第2モジュレータタンク12を上方側補強プレート3および各ヘッダタンク5、6に接合すると、凝縮器1の上方側において各部品が密集することで、凝縮器1を通過する空気の流通抵抗が増加してしまう。このことは、例えば、凝縮器1の後方に他の熱交換器が配置される場合に、他の熱交換器における熱交換性能に悪影響を及ぼす虞があることから好ましくない。
上記点を鑑みて、本実施形態では、上方側補強プレート3に第2モジュレータタンク12に向かって突き出るフランジ部13が設けられている。そして、第2モジュレータタンク12は、各ヘッダタンク5、6から離間した状態で、上方側補強プレート3との間に空気が流通可能な流通空間16が形成されるように、フランジ部13に対して接合されている。
図2に示すように、本実施形態の上方側補強プレート3には、チューブ2aの長手方向において所定の間隔をあけてフランジ部13が複数形成されている。そして、複数のフランジ部13の間には、空気が流通可能な流通空間16が形成されている。
ここで、第2モジュレータタンク12付近における凝縮器1を通過する空気の流通抵抗のバラツキを抑えるためには、複数のフランジ部13をチューブ2aの長手方向において等間隔に配置することが望ましい。
本実施形態の複数のフランジ部13は、隣り合うフランジ部13の間隔Lαが、フランジ部13における第2モジュレータタンク12との接合部位の長手方向の長さLβよりも大きくなるように、上方側補強プレート3に設けられている。
また、本実施形態のフランジ部13は、第2モジュレータタンク12との接合部の位置が第2ヘッダタンク6の上方側端部よりも上方側に位置するように、第2モジュレータタンク12に向かって突出している。すなわち、本実施形態のフランジ部13は、第2モジュレータタンク12と各ヘッダタンク5、6とがチューブ2aの長手方向において重なり合わないように、その突出高さが設定されている。
具体的には、複数のフランジ部13は、図2、図5に示すように、上方側補強プレート3における風上側の端部から上方に延びる第1突出部131、および上方側補強プレート3における風下側の端部から上方に延びる第2突出部132で構成されている。
複数のフランジ部13は、上方側補強プレート3と一体に成形されている。すなわち、本実施形態の凝縮器1は、複数のフランジ部13と上方側補強プレート3とが、一体成形物として構成されている。
次に、上述のように構成された凝縮器1における冷媒の流れ方について説明する。エンジンの作動時に、空調の作動スイッチがオンされて、空調装置の運転が開始されると、エンジンからの動力により圧縮機が駆動して、圧縮機が冷媒を圧縮して吐出する。これにより、圧縮機から吐出された高温高圧の気相冷媒が、入口側コネクタ7を介して第2ヘッダタンク6の上方の内部空間61aに流入する。
内部空間61aに流入した冷媒は、図2の矢印に示すように、凝縮部21における上方側のチューブ2aに分配されて、当該チューブ2aを通過する際に空気と熱交換して冷却された後、第1ヘッダタンク5の上方の内部空間51aに流入する。
内部空間51aに流入した冷媒は、凝縮部21における中段付近のチューブ2aに分配されて、当該チューブ2aを通過する際に空気と熱交換して冷却された後、第2ヘッダタンク6の中央の内部空間61bに流入する。
内部空間61bに流入した冷媒は、凝縮器1における下方側のチューブ2aに分配されて、当該チューブ2aを通過する際に空気と熱交換して冷却された後、第1ヘッダタンク5の中央の内部空間51bに流入する。内部空間51bには、気相冷媒を一部に含む飽和液冷媒またはある程度の過冷却度を有する過冷却液冷媒が流入する。
内部空間51bに流入した冷媒は、冷媒導入部112aを介して気液分離器10に流入して、気液分離器10の内部で冷媒の比重差により気相冷媒と液相冷媒とに分離される。気液分離器10の内部には、比重の軽い気相冷媒が上方側に集まり、気相冷媒よりも比重の重い液相冷媒が下方側に集まって貯留される。
気液分離器10の内部に貯留された液相冷媒は、その一部が乾燥剤15により水分が吸着された後、フィルタ14、および冷媒導出部112bを介して、第1ヘッダタンク5の下方の内部空間51cに流入する。
内部空間51cに流入した液相冷媒は、過冷却部22を構成するチューブ2aに分配されて、当該チューブ2aを通過する際に空気と熱交換して過冷却された後、第2ヘッダタンク6の内部空間61cに流入する。そして、内部空間61cに流入した過冷却度を有する液相冷媒は、出口側コネクタ8を介して減圧機構側へ流出する。
ここで、図6は、コア部MCの左右方向の一方にモジュレータタンクMTを設けた凝縮器(比較例)CPの模式図である。図7は、本実施形態に係る凝縮器1の模式図である。そして、図8は、図6に示す凝縮器CPのモジュレータタンクMTと本実施形態に係る凝縮器1の第1モジュレータタンク11との大きさの違いを説明するための要部断面図である。図8は、凝縮器1における第1モジュレータタンク11を含む要部を左右方向に切断した切断面を示している。
図8に示すように、比較例の凝縮器CPの場合、モジュレータタンクMTは、冷凍サイクルに負荷変動の調整に必要な冷媒量を貯留するために、モジュレータタンクMTの直径を第1ヘッダタンク5に対して大きくする必要がある。このため、比較例の凝縮器CPでは、第1ヘッダタンク5に対して寸法A、Bの分だけモジュレータタンクMTが前方および左方に突き出てしまう。このことは、凝縮器CPの周囲に無駄なスペースが生ずる要因となることから、好ましくない。
これに対して、本実施形態の凝縮器1の場合、第1モジュレータタンク11に加えて第2モジュレータタンク12にも液相冷媒を貯留することができる。このため、第1モジュレータタンク11の直径をモジュレータタンクMTの直径よりも小さくすることが可能となる。すなわち、本実施形態の凝縮器1では、第1モジュレータタンク11の直径をコア部2の前後寸法や第1ヘッダタンク5の前後寸法に近づけることが可能となる。
以上説明した本実施形態の凝縮器1は、第2モジュレータタンク12が、一対のヘッダタンク5、6それぞれから離間すると共に、上方側補強プレート3との間に空気が流通可能な流通空間16が形成されるようにフランジ部13に対して接合されている。
このように、第2モジュレータタンク12が上方側補強プレート3に設けたフランジ部13に接合される構成では、第2モジュレータタンク12がフランジ部13に支持されることで、第2モジュレータタンク12における振動等に対する強度を確保することができる。
また、第2モジュレータタンク12は、一対のヘッダタンク5、6それぞれから離間すると共に、コア部2と直接的に接触しない構成となるので、チューブ2aを流れる冷媒の熱が第2モジュレータタンク12に対して伝わることを抑制することができる。
さらに、本実施形態の凝縮器1は、第2モジュレータタンク12と上方側補強プレート3との間に空気が流通可能な流通空間16が形成されるので、凝縮器1を通過する空気の流通抵抗の増加を抑えることができる。このため、例えば、凝縮器1の後方にラジエータ等の他の熱交換器が配置される場合において、他の熱交換器における熱交換性能の悪化を抑えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、強度を確保しっつ、空気の流通抵抗の増加を抑えると共に、チューブ2aを流れる冷媒の熱が気液分離器10に移動することを抑制可能な凝縮器1を実現することができる。
また、本実施形態の凝縮器1は、フランジ部13がチューブ2aの長手方向において所定の間隔をあけて上方側補強プレート3に複数形成されている。そして、隣り合うフランジ部13の間の隙間によって、空気が流通可能な流通空間16が形成されている。
これによれば、隣り合うフランジ部13の間を介して空気が凝縮器1の前方側から後方側へと流れ易くなるので、凝縮器1を通過する空気の流通抵抗の増加を充分に抑えることができる。
さらに、本実施形態の凝縮器1は、隣り合うフランジ部13の間隔Lαが、フランジ部13における第2モジュレータタンク12との接合部位の長手方向の長さLβよりも大きくなっている。
これによれば、チューブ2aを流れる冷媒の熱がフランジ部13を介して第2モジュレータタンク12へ移動し難くなると共に、空気が流通する流通空間16を充分に確保することができる。すなわち、本構成によれば、凝縮器1における空気の流通抵抗の増加を充分に抑えつつ、チューブ2aを流れる冷媒の熱が気液分離器10に移動することを充分に抑制することが可能となる。
ここで、本実施形態の第2モジュレータタンク12は、一対のヘッダタンク5、6のうち、第1ヘッダタンク5の反対側に配置された第2ヘッダタンク6と積層方向に重なり合うように、長手方向の長さが設定されている。
このように、積層方向において第2ヘッダタンク6と重なり合うように第2モジュレータタンク12を長手方向に延在させる構成では、第2モジュレータタンク12のタンク径を大きくすることなく、第2モジュレータタンク12の内容積を確保することができる。このことは、凝縮器1における薄幅化に大きく寄与する。
ところが、第2モジュレータタンク12を長手方向に延在させる構成では、上述の利点があるものの、第2ヘッダタンク6と接触し易くなるといった背反がある。
このことを考慮して、本実施形態では、フランジ部13と第2モジュレータタンク12との接合部の位置が、第2ヘッダタンク6の上方側端部よりも上方側に位置するように、フランジ部13を第2モジュレータタンク12に向かって突出させている。
これにより、第2モジュレータタンク12のタンク径を大きくすることなく、第2モジュレータタンク12の内容積を充分に確保すると共に、第2モジュレータタンク12と第2ヘッダタンク6との接触を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、上方側補強プレート3に対して単一のフランジ部13Aが設けられている点が第1実施形態と相違している。
図9に示すように、本実施形態の上方側補強プレート3には、第2モジュレータタンク12に向かって突き出る単一のフランジ部13Aが設けられている。なお、フランジ部13Aにおける突出高さについては、第1実施形態と同様に設定されている。
本実施形態のフランジ部13Aには、熱交換対象流体である空気流れ方向の上流側と下流側とを連通させる連通部133が形成されている。本実施形態のフランジ部13Aには、連通部133によって空気が流通可能な流通空間16が形成されている。
具体的には、本実施形態の連通部133は、フランジ部13Aにおける第2モジュレータタンク12に当接する部位に形成された矩形状の複数の切欠き133aによって形成されている。なお、切欠き133aの形状は、矩形状に限らず、例えば、三角形状や円弧形状となっていてもよい。
本実施形態の凝縮器1における他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の凝縮器1は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態の凝縮器1と同様に得ることができる。
特に、本実施形態では、フランジ部13Aに形成した連通部133によって、凝縮器1を流通する空気の流通空間16を形成している。これによれば、フランジ部13Aに形成された連通部133を介して空気が凝縮器1の前方側から後方側へと流れ易くなるので、凝縮器1を通過する空気の流通抵抗の増加を充分に抑えることができる。この結果、凝縮器1の後方に配置されるラジエータ等の他の熱交換器における熱交換性能の悪化を抑えることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の代表的な実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、フランジ部13を上方側補強プレート3における風上側の端部および風下側の端部に設けた第1突出部131および第2突出部132で構成する例について説明したが、これに限定されない。フランジ部13は、第2モジュレータタンク12を支持することが可能なものであればよく、例えば、第1突出部131および第2突出部132の一方だけで構成されていてもよい。
上述の各実施形態では、フランジ部13と上方側補強プレート3とが一体成形物として構成として構成される例について説明したが、これに限定されない。フランジ部13および上方側補強プレート3は、別体で構成されていてもよい。
上述の第2実施形態では、単一のフランジ部13Aに対して、連通部133を設ける例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1実施形態の如く、上方側補強プレート3に複数のフランジ部13が設けられた構成において、複数のフランジ部13の少なくとも一部に対して連通部133を設けるようにしてもよい。
上述の第2実施形態では、連通部133を切欠き133aで形成する例について説明したが、これに限定されない。連通部133は、例えば、フランジ部13に形成された貫通穴で構成されていてもよい。
気液分離器10における冷媒を貯留する容積を確保する上では、上述の各実施形態の如く、第2モジュレータタンク12を第1ヘッダタンク5から第2ヘッダタンク6まで延在させる構成とすることが望ましいが、これに限定されない。第2モジュレータタンク12は、例えば、車両幅方向DRyにおいて第2ヘッダタンク6の手前まで延びる構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、支柱部12aによって、第2モジュレータタンク12の内部を2つの空間12b、12cに仕切る例について説明したが、これに限らず、支柱部12aによって、第2モジュレータタンク12の内部が3つ以上の空間に仕切られていてもよい。なお、上述の各実施形態の如く、第2モジュレータタンク12の耐圧性を向上させるために、第2モジュレータタンク12の内部に支柱部12aを設けることが望ましいが、これに限らず、支柱部12aが省略されていてもよい。
上述の各実施形態では、コア部2の左側に気液分離器10の第1モジュレータタンク11が配置される例について説明したが、これに限定されない。凝縮器1は、例えば、コア部2の右側に第1モジュレータタンク11が配置される構成となっていてもよい。
上述の各実施形態の如く、隣接するチューブ2a間にアウターフィン2bを配置することが望ましいが、これに限定されず、アウターフィン2bが省略されていてもよい。
上述の各実施形態では、凝縮器1のコア部2が凝縮部21および過冷却部22で構成される例について説明したが、これに限定されない。凝縮器1のコア部2は、凝縮部21だけで構成されていてもよい。
上述の各実施形態では、凝縮器1の凝縮部21における冷媒の流れがS字状となる例について説明したが、凝縮部21における冷媒の流れは、S字状に限らず、例えば、U字状となっていてもよい。
上述の各実施形態では、本発明の凝縮器1を車両用空調装置に適用される冷凍サイクルの凝縮器に適用する例について説明したが、これに限定されない。本発明の凝縮器1は、例えば、据置型の空調装置に対して適用可能である。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、凝縮器は、第2モジュレータタンクが、一対のヘッダタンクから離間すると共に、上方側補強プレートとの間に熱交換対象流体が流通可能な流通空間が形成されるようにフランジ部に接合されている。
また、第2の観点によれば、凝縮器は、上方側補強プレートに、長手方向において所定の間隔をあけてフランジ部が複数形成されている。そして、流通空間は、隣り合うフランジ部の間の隙間で形成されている。
これによれば、隣り合うフランジ部の間を介して熱交換対象流体が凝縮器の前方側から後方側へと流れ易くなるので、凝縮器を通過する熱交換対象流体の流通抵抗の増加を充分に抑えることができる。
また、第3の観点によれば、凝縮器は、隣り合うフランジ部の間隔が、フランジ部における第2モジュレータタンクとの接合部位の長手方向の長さよりも大きくなっている。
これによれば、チューブを流れる冷媒の熱がフランジ部を介して第2モジュレータタンクへ移動し難くなると共に、熱交換対象流体が流通する流通空間を充分に確保することができる。すなわち、本構成によれば、凝縮器における熱交換対象流体の流通抵抗の増加を充分に抑えつつ、チューブを流れる冷媒の熱がモジュレータタンクに移動することを充分に抑制することが可能となる。
また、第4の観点によれば、凝縮器は、熱交換対象流体の流れ方向の上流側と下流側とを連通させる連通部がフランジ部に形成されている。そして、流通空間は、連通部によって形成されている。
これによれば、フランジ部に形成された連通部を介して熱交換対象流体が凝縮器の前方側から後方側へと流れ易くなるので、凝縮器を通過する熱交換対象流体の流通抵抗の増加を充分に抑えることができる。
また、第5の観点によれば、凝縮器は、第2モジュレータタンクが、一対のヘッダタンクのうち、一方のヘッダタンクの反対側に配置された他方のヘッダタンクと積層方向に重なり合うように、第2モジュレータタンクの長手方向の長さが設定されている。
このように、積層方向において他方のヘッダタンクと重なり合うように、第2モジュレータタンクを長手方向に延在させる構成では、第2モジュレータタンクのタンク径を大きくすることなく、第2モジュレータタンクの内容積を確保することができる。このことは、凝縮器における薄幅化に大きく寄与する。
ところが、第2モジュレータタンクを長手方向に延在させる構成では、上述の利点があるものの、他方のヘッダタンクと接触し易くなるといった背反がある。
このことを考慮して、本構成では、フランジ部と第2モジュレータタンクとの接合部の位置が、他方のヘッダタンクの上方側端部よりも上方側に位置するように、フランジ部を第2モジュレータタンクに向かって突出させている。
これにより、第2モジュレータタンクのタンク径を大きくすることなく、第2モジュレータタンクの内容積を充分に確保すると共に、第2モジュレータタンクと他方のヘッダタンクとの接触を防止することができる。
1 凝縮器
2 コア部
2a チューブ
3 上方側補強プレート
5 第1ヘッダタンク
6 第2ヘッダタンク
11 第1モジュレータタンク
12 第2モジュレータタンク
13、13A フランジ部
16 流通空間

Claims (5)

  1. 熱交換対象流体と冷媒とを熱交換させて冷媒を凝縮させる凝縮器であって、
    内部に冷媒が流通する冷媒通路を有する複数のチューブ(2a)が、所定の間隔をあけて上下に積層されると共に、前記チューブの長手方向および前記チューブの積層方向の双方に交差する方向から前記熱交換対象流体が流入するコア部(2)と、
    前記コア部における前記積層方向の上方側に配置され、前記コア部を補強する上方側補強プレート(3)と、
    前記複数のチューブにおける前記長手方向の端部が接続され、前記複数のチューブの内部と連通する一対のヘッダタンク(5、6)と、
    前記積層方向に沿って延びると共に、前記一対のヘッダタンクの一方のヘッダタンク(5)から流出した冷媒の気液を分離して、分離した液相冷媒の一部を内部に貯留する第1モジュレータタンク(11)と、
    前記上方側補強プレートの上方側において前記長手方向に沿って延びると共に、前記第1モジュレータタンクの内部に連通する第2モジュレータタンク(12)と、
    前記上方側補強プレートに設けられ、前記第2モジュレータタンク側に向かって突き出る少なくとも1つのフランジ部(13、13A)と、を備え、
    前記第2モジュレータタンクは、前記一対のヘッダタンクそれぞれから離間すると共に、前記上方側補強プレートとの間に前記熱交換対象流体が流通可能な流通空間(16)が形成されるように前記フランジ部に対して接合されている凝縮器。
  2. 前記上方側補強プレートには、前記長手方向において所定の間隔をあけて前記フランジ部(13)が複数形成されており、
    前記流通空間は、隣り合う前記フランジ部の間の隙間で形成されている請求項1に記載の凝縮器。
  3. 隣り合う前記フランジ部の間隔(Lα)は、前記フランジ部における前記第2モジュレータタンクとの接合部位の前記長手方向の長さ(Lβ)よりも大きくなっている請求項2に記載の凝縮器。
  4. 前記フランジ部(13A)には、前記熱交換対象流体の流れ方向の上流側と下流側とを連通させる連通部(133)が形成されており、
    前記流通空間は、前記連通部によって形成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の凝縮器。
  5. 前記第2モジュレータタンクは、前記一対のヘッダタンクのうち、前記一方のヘッダタンクの反対側に配置された他方のヘッダタンク(6)と前記積層方向に重なり合うように、前記長手方向の長さが設定されており、
    前記フランジ部は、前記第2モジュレータタンクとの接合部の位置が、前記他方のヘッダタンクの上方側端部よりも上方側に位置するように、前記第2モジュレータタンクに向かって突出している請求項1ないし4のいずれか1つに記載の凝縮器。
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