JP2018073146A - 入力補正システムおよび入力補正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することが可能な技術の提供。
【解決手段】利用者の視点を検出する視点検出部と、表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部と、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接していない場合に前記利用者による入力の補正を有効化し、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接している場合に前記補正を無効化する補正制御部と、を備える入力補正システムが構成される。
【選択図】図3
【解決手段】利用者の視点を検出する視点検出部と、表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部と、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接していない場合に前記利用者による入力の補正を有効化し、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接している場合に前記補正を無効化する補正制御部と、を備える入力補正システムが構成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、入力補正システムおよび入力補正プログラムに関する。
従来、利用者の意図を推定し、意図に近づけるような補正を行う技術が知られている。例えば、視線方向情報に応じてマウスカーソルを移動させる構成において、マウスカーソルがマウスカーソルの表示位置に最も近いアイコン・メニュー等の選択可能領域に近づく力を受ける構成が開示されている。
従来の技術のように、マウスカーソルに最も近い選択可能領域が選択対象であると推定し、当該選択可能領域に向けてマウスカーソルを補正する技術においては、複数の選択可能領域が近接している場合に、意図に反する補正が行われる確率が高くなる。特に、視点の検出には誤差が含まれ得るため、視点に基づいて決められたマウスカーソルの位置は視点と異なっている場合がある。この場合にマウスカーソルの位置に基づいて選択対象が推定されると、推定が誤りとなり、利用者の意図に反する補正が行われる確率が高くなる。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、入力補正システムは、利用者の視点を検出する視点検出部と、表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部と、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合に利用者による入力の補正を有効化し、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に補正を無効化する補正制御部と、を備える。
また、上記の目的を達成するため、入力補正プログラムは、コンピュータを、利用者の視点を検出する視点検出部、表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合に利用者による入力の補正を有効化し、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に補正を無効化する補正制御部、として機能させる。
すなわち、利用者による入力に対して何らかの補正が行われる場合、利用者の意図を誤推定すると当該補正が利用者の意図に適合しない補正となってしまう。そして、視点が複数のオブジェクトに近接している場合には、利用者がいずれのオブジェクトを視認しているのか判定することが困難である。そこで、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に、入力の補正が無効化される構成とすれば、利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することができる。
一方、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合、視点が近接するオブジェクトは1個または0個である。視点が近接するオブジェクトが1個である場合、利用者がオブジェクトを視認しているならば視認されているオブジェクトが視点近くのオブジェクトである確率が高い。従って、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に視認されているオブジェクトを推定する構成と比較して誤推定される確率は低い。また、視点が近接するオブジェクトが0個である場合、利用者はオブジェクトを視認していない確率が高く、この場合も誤推定される確率は低い。従って、補正を有効化しても利用者の意図に反する補正が行われる確率を過度に高めることはない。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)表示制御システムの構成:
(2)入力補正処理:
(3)他の実施形態:
(1)表示制御システムの構成:
(2)入力補正処理:
(3)他の実施形態:
(1)表示制御システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態であるナビゲーションシステム10の構成を示すブロック図である。ナビゲーションシステム10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20を備えており、制御部20は、当該ROMや記録媒体30に記録された所望のプログラムを実行することができる。
図1は、本発明の一実施形態であるナビゲーションシステム10の構成を示すブロック図である。ナビゲーションシステム10は、CPU、RAM、ROM等を備える制御部20を備えており、制御部20は、当該ROMや記録媒体30に記録された所望のプログラムを実行することができる。
本実施形態において、制御部20は、図示しないナビゲーションプログラムを実行することができ、ナビゲーションプログラムを実行することにより経路案内を実行することができる。すなわち、制御部20は、ナビゲーションプログラムを実行することにより、表示部としてのディスプレイ40に地図を表示し、図示しないGPS信号等に基づいてナビゲーションシステム10が搭載された車両を指定の目的地まで誘導することができる。
当該ナビゲーションプログラムにおいては、後述するタッチパッド41等によって利用者の入力を受け付けることが可能であり、当該受け付けた入力の補正を行うことも可能である。当該補正を行うため、ナビゲーションプログラムは入力補正プログラム21を備えている。
本実施形態においては、以上のようなナビゲーションプログラムによる処理や補正を行うため、車両はディスプレイ(表示部)40、タッチパッド(入力部)41および視線検出センサ42を備えている。ディスプレイ40は、図示しないインタフェースを介して制御部20と接続されており、制御部20は、ディスプレイ40に対して制御信号を出力することにより、任意の座標を指定し、任意の画像をディスプレイ40に表示させることができる。タッチパッド41は、矩形平面の接触検出面を備えた入力デバイスであり、接触検出面に対して検出対象物が接触した位置を検出し、検出位置を示す座標を出力する。制御部20は、当該座標に基づいて接触位置を取得することができる。
視線検出センサ42は、赤外線出力部と少なくとも2個の赤外線カメラとを備えている。当該赤外線カメラは、運転者の顔を視野に含むように車室内の構造体(例えば、インストルメントパネルの壁面)に取り付けられている。赤外線カメラは、赤外線出力部から出力された赤外線によって撮影された利用者(運転者)の目の像に基づいて、目の位置および利用者の視線方向(ベクトル)を検出し、出力する。制御部20は、当該出力に基づいて、予め定義された3次元空間内で目の位置および視線方向を特定することができる。視線方向は、例えば、両眼のそれぞれにおいて設定された基準点と、眼球の動きに応じて位置が変化する動点とを結ぶ方向として取得され、他にも種々の方式が採用されてよい。また、両眼のそれぞれにおいて特定された視線方向の平均値等によって利用者の視線方向を1方向に特定することができるが、視線方向の特定方法も種々の方法が採用され得る。
以上の構成において、制御部20は、ディスプレイ40、タッチパッド41および視線検出センサ42をユーザインタフェースとして利用し、ユーザインタフェース画面を介して利用者による入力を受け付ける。このために入力補正プログラム21は、視点検出部21aとオブジェクト表示制御部21bと補正制御部21cとを備えている。
視点検出部21aは、利用者の視点を検出する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、視点の検出領域となるディスプレイ40の位置が、車室内空間の位置を規定する3次元座標系によって予め特定されている。制御部20は、視線検出センサ42の出力に基づいて、利用者の目の位置および視線方向を取得し、画面の位置が規定された3次元座標系内で利用者の目の位置および視線方向を特定する。そして、当該目の位置から視線方向に延びる仮想的な線と、ディスプレイ40の表示面との交点を視点として特定する。画面上に視点が存在しない場合、例えば、視点が不定とされてもよいし、他の構造体(例えば、インストルメントパネル等)上に存在すると判定されても良い。
オブジェクト表示制御部21bは、ディスプレイ40にオブジェクトを表示する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態において、ディスプレイ40には各種のアイコンを含むユーザインタフェース画面が表示され得るが、ここでは、タッチパッド41のポインタによって選択され得るボタンをオブジェクトと呼ぶ。また、本実施形態において、制御部20は、オブジェクト表示制御部21bにより、オブジェクト以外のユーザインタフェース画面を表示する処理も実行する。
ユーザインタフェース画面を描画するための画像情報(地図描画情報やアイコン描画情報等)は予め表示情報30aとして記録媒体30に記録されている。制御部20がナビゲーションプログラムを実行すると、制御部20はオブジェクト表示制御部21bの処理により、表示情報30aを参照して地図等を含むユーザインタフェース画面を描画する。さらに、制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理により、表示情報30aを参照してボタンを示す画像情報を取得し、ユーザインタフェース画面上の既定の座標にボタンを描画する。描画された情報はRAM等に記録され、制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理により、当該描画された情報を取得し、当該情報が示す画像を表示するための制御信号をディスプレイ40に対して出力する。この結果、ナビゲーションプログラムにおけるユーザインタフェース画面であってオブジェクトとしてのボタンを含む画面がディスプレイ40に表示される。
補正制御部21cは、利用者のタッチパッド41による入力および視点による入力を受け付け、ディスプレイ40にポインタを表示させる機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。また、補正制御部21cは、当該入力を補正する機能、すなわち、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合に利用者による入力の補正を有効化し、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に補正を無効化する機能を制御部20に実現させることもできる。
本実施形態においては、タッチパッド41による入力および視点による入力に応じてポインタが制御される。すなわち、制御部20は、タッチパッド41が出力する信号に基づいて利用者が入力した(触れた)タッチパッド41上の座標を取得する。制御部20は、経時的な当該座標の変化に基づいて利用者の操作(なぞる操作やタップ操作等)を特定する。制御部20は、当該操作がタッチ位置を示す座標の変化であった場合に、当該座標の変化に応じた方向および距離だけポインタの現在位置を変化させる。
さらに、タッチ位置の変化によってポインタの現在位置が変化した場合、制御部20は、当該現在位置の変化方向に視点検出部21aの処理によって取得された視点が存在するか否かを判定する。当該判定は、現在位置の概略的な変化方向に視点が存在するか否かの判定であれば良く、例えば、変化方向を示すベクトルから既定の角度以内の方向に視点が存在するか否かを判定する構成等によって実現可能である。
現在位置の変化方向に視点が存在する場合、制御部20は、視点をポインタの座標とみなす。現在位置の変化方向に視点が存在しない場合、制御部20は、タッチパッド41に対する操作に応じて変化した後のポインタの現在位置をポインタの座標とみなす。
ポインタの座標が特定されると、制御部20は、表示情報30aを参照してポインタの画像情報を取得し、ポインタの座標情報およびポインタの画像情報をディスプレイ40に出力する。この結果、ディスプレイ40上では、タッチパッド41に対する利用者の入力および視点による入力に応じた位置にポインタが表示される。なお、ポインタがオブジェクトとしてのボタン上に存在する状態で利用者がタッチパッド41をタップすると、制御部20は、当該ボタンの選択指示を受け付ける。
以上のようにタッチパッド41による入力および視点による入力が受け付けられる構成において、制御部20は、視点とボタンとの関係に応じて補正を行う。本実施形態においては、タッチパッド41による入力および視点による入力のうち、視点による入力を補正する。このため、制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理によって表示されたボタンの座標を取得する。そして、制御部20は、視点から予め決められた距離以内の範囲にボタンの座標が複数個存在するか否か、すなわち、視点が複数のオブジェクト(ボタン)に近接しているか否かを判定する。なお、視点とオブジェクトの近接度合いを視点からの距離によって判定することにより、近接度合いを容易に判定することができる。
視点が複数のオブジェクトに近接していない場合、制御部20は、視点から予め決められた距離以内に存在するボタンの座標を特定し、当該ボタン内となるように視点を補正する(視点から予め決められた距離以内にボタンが存在しない場合補正は行われない)。すなわち、視線検出センサ42の出力に基づいて検出される視点は位置誤差を含み得るが、視点に近接している位置にボタンが1個表示されている場合、利用者が当該ボタンを注視している確率は高い。そこで、制御部20は、利用者が当該ボタンを注視している確率が高いと推定して補正を行う。
本実施形態においては、視点がポインタの位置となる機能を備えているため、利用者が当該ボタンを注視している確率が高い場合、利用者は高い確率でポインタをボタン上に移動させることを意図していると推定することができる。そして、視点に近接するボタンが1個であれば、この推定が誤推定である確率は低い。従って、視点とボタンとが近い状態において視点をボタン内に補正する構成とすれば、制御部20は、利用者がボタン内にポインタを移動させることを意図している可能性が高い状態で視点を補正することができる。
補正が行われた場合、制御部20は、表示情報30aを参照してポインタの画像情報を取得し、補正後のポインタの座標情報およびポインタの画像情報をディスプレイ40に出力する。この結果、ディスプレイ40上では、補正後の視点、すなわち、ボタン内の位置にポインタが表示される。なお、視点をボタン内に補正する構成は一例であり、視点をボタンに近づける補正であっても良い。
視点が複数のオブジェクトに近接している場合、制御部20は、補正を行わない。すなわち、視線検出センサ42の出力に基づいて検出される視点は位置誤差を含み得る。従って、視点が複数のボタンに近接している場合には、利用者がいずれのボタンを視認しているのか、または、いずれのボタンも視認していないのか判定することが困難である。この場合、検出された視点と異なる位置を利用者が注視していると推定しても、その推定が正しい可能性は低い。そして、利用者の意図を誤推定すると、当該推定に基づく補正が利用者の意図に適合しない補正となってしまう。そこで、本実施形態において、視点が複数のオブジェクトに近接している場合、制御部20は、補正を行わない。この構成によれば、利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することができる。
(2)入力補正処理:
次に、上述の構成における入力補正処理を詳細に説明する。図2は、当該入力補正処理を示すフローチャートである。本実施形態において制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理によって、ディスプレイ40にオブジェクトとしてのボタンを含むユーザインタフェース画面を表示させる。そして、タッチパッド41による入力内容がポインタを移動させるためのなぞり操作であり、当該操作でのポインタの現在位置の変化方向に視点が存在する場合に、制御部20が入力補正処理を実行する。
次に、上述の構成における入力補正処理を詳細に説明する。図2は、当該入力補正処理を示すフローチャートである。本実施形態において制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理によって、ディスプレイ40にオブジェクトとしてのボタンを含むユーザインタフェース画面を表示させる。そして、タッチパッド41による入力内容がポインタを移動させるためのなぞり操作であり、当該操作でのポインタの現在位置の変化方向に視点が存在する場合に、制御部20が入力補正処理を実行する。
図3A、図3Cは、ディスプレイ40に表示されるユーザインタフェース画面の例を示している。これらの例において、利用者がタッチパッド41を操作するとポインタが表示され、操作に応じてポインタが移動する。図3Aに示す例においては、ディスプレイ40にボタンB1,B2が表示されている。また、図3Aに示す例において、視点は位置P1であり、ポインタが位置P2に表示されていることが想定されている。図3Cに示す例においては、ディスプレイ40にボタンB1が表示されている。また、図3Cに示す例において、視点は位置P1であり、ポインタが位置P2に表示されていることが想定されている。
入力補正処理が開始されると、制御部20は、視点検出部21aの処理により、視点を検出する(ステップS100)。すなわち、制御部20は、視線検出センサ42の出力に基づいて、車室内の空間上の位置を規定する3次元座標系において利用者の目の位置および視線方向を取得する。さらに、制御部20は、当該目の位置から視線方向に延びる仮想的な線と、ディスプレイ40における表示面との交点を特定する。そして、当該交点の位置を画面座標系の位置に変換することにより、利用者の視点の位置をディスプレイ40上で特定する。
次に、制御部20は、補正制御部21cの処理により、視点に複数個のオブジェクトが近接しているか否かを判定する(ステップS105)。すなわち、制御部20は、ステップS100において検出された視点を取得する。また、制御部20は、オブジェクト表示制御部21bの処理によって表示されたボタンの座標を取得する。そして、視点から予め決められた距離以内の範囲にボタンの座標が複数個存在する場合に、制御部20は、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定する。
例えば、図3Aに示す例において、視点の位置P1から予め決められた距離L以内の範囲にはボタンB1およびボタンB2の位置を示す座標(例えばボタン中央の座標)が存在するため、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定される。図3Cに示す例において、視点の位置P1から予め決められた距離L以内の範囲にはボタンB1の位置を示す座標が存在し、距離L以内の範囲に他のボタンは存在しないため、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定されない。
ステップS105において、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定された場合、制御部20は、ステップS110をスキップする。この結果、補正は行われない。一方、ステップS105において、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定されない場合、制御部20は、補正制御部21cの処理により、視点をオブジェクト内に移動させる補正を行う(ステップS110)。すなわち、制御部20は、視点検出部21aの処理によって検出された視点が、ボタン内の座標(例えば、ボタン中央の座標)となるように視点を補正する。
ステップS110が実行された場合、または、ステップS105において視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定された場合、制御部20は、補正制御部21cの処理により、視点にポインタを表示させる(ステップS115)。すなわち、ステップS110が実行された場合、制御部20は、補正された位置を視点と見なす。一方、ステップS105において視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定された場合、制御部20は、ステップS100で検出された位置を視点と見なす。
そして、制御部20は、視点にポインタを表示する。すなわち、制御部20は、視点をポインタの座標と見なし、表示情報30aを参照してポインタの画像情報を取得し、ポインタの座標とともにディスプレイ40に出力する。この結果、ディスプレイ40上では、視点にポインタが表示される。
例えば、図3Aに示す例においては、ステップS105において、視点に複数個のオブジェクトが近接していると判定されるため、ステップS110がスキップされて補正は行われない。すなわち、図3Aに示すように、視点がボタンB1およびボタンB2に近接している場合、利用者がボタンB1およびボタンB2のいずれを視認しているのか特定することは困難であるため、補正は行われない。この場合、図3Aにおいてタッチパッド41でポインタを視点方向に移動させる操作が行われたことに応じて、図3Bに示すようにポインタの位置P2が視点の位置P1に移動する。
一方、図3Cに示すように、視点が1個ボタンB1に近接しており、複数個のボタンとは近接していない場合、利用者がボタンB1を視認しているとの推定は高い確率で正しいと見なすことができる。この場合、図3Cにおいてタッチパッド41でポインタを視点方向に移動させる操作が行われたことに応じて、図3Dに示すようにポインタの位置P2がボタンB1内に移動する。なお、図3Dにおいては、ポインタがボタンB1内に存在することにより、ボタンB1が選択された状態となっており、選択された状態を太い枠線によって示している。この状態で、利用者がタッチパッド41をタップすれば、ボタンB1の選択が入力される。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に利用者による入力の補正を無効化する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、表示制御システムは、各種のシステム、汎用コンピュータシステムに適用されていても良い。また、表示制御システムは、複数の装置(例えば、クライアントとサーバ)によって実現されるシステムであっても良い。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に利用者による入力の補正を無効化する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、表示制御システムは、各種のシステム、汎用コンピュータシステムに適用されていても良い。また、表示制御システムは、複数の装置(例えば、クライアントとサーバ)によって実現されるシステムであっても良い。
さらに、表示制御システムを構成するオブジェクト表示制御部21b、視点検出部21a、補正制御部21cの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。例えば、オブジェクト表示制御部21bや補正制御部21cがディスプレイ40内の制御部で実現されても良いし、補正制御部21cがタッチパッド41内の制御部で実現されても良いし、視点検出部21aが視線検出センサ42内の制御部で実現されても良い。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。
視点検出部は、利用者の視点を検出することができればよく、種々の構成を採用可能である。例えば、上述の実施形態のように、利用者の目を撮影するカメラの出力に基づいて利用者の目の動作を特定することにより視線を特定し、視線と予め特定されたディスプレイ画面との交点を視点と見なす構成等を採用可能である。検出対象となる目は1個であっても良いし、2個であっても良いが、精度を高めるためには検出対象の目は2個であることが好ましい。2個の目の視線が特定された場合における視点は、各目の視線に基づいて特定された各視点から統計的に特定されても良いし、利き目によるバイアスに基づいて視点が特定されても良い。
オブジェクト表示制御部は、表示部にオブジェクトを表示することができればよい。すなわち、オブジェクトは、視点との関係が特定され得るように表示部に表示される画像であれば良く、ボタン等のアイコンであっても良いし、ナビゲーション画面における地図などの画像であっても良い。いずれにしても、オブジェクト毎の区別が可能であり、視点との関係が定義できれば良い。
補正制御部は、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合に利用者による入力の補正を有効化し、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に補正を無効化することができればよい。すなわち、補正制御部は、視点に近接して存在するオブジェクトの数によって利用者の意図を高精度に推定可能である状況か否かを区別することができればよい。
視点が複数のオブジェクトに近接しているという判定は、当該判定が、視点がオブジェクトに存在すると推定した場合に当該推定が誤判定である確率が高いという判定になっているように定義されれば良い。従って、上述のように、視点からの距離で近接を判定する構成の他にも種々の構成を採用可能である。例えば、視点が含まれる領域内のオブジェクトや視点から近い複数のオブジェクトの密度や視点の周囲の複数のオブジェクト同士の距離等によって近接しているか否かが判定されても良い。
利用者による入力は、利用者の意図を示していれば良く、オブジェクトの選択やポインタの移動等を行うための操作入力や、視点による入力が挙げられる。前者であれば、操作入力の内容が補正され、後者であれば、視点による入力の内容が補正される。補正は、利用者の意図に近づけ得るように入力内容を修正する処理であれば良い。従って、各種の補正が想定可能である。
操作入力が補正される例としては、例えば、利用者による入力が、利用者のポインティングデバイスに対する入力であり、補正が、ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を視点に近づける処理である構成が採用されてもよい。
図4A〜図4Cは、このような補正の例を示す図である。これらの例において、ディスプレイ40に表示されるユーザインタフェース画面には、ボタンB1,B2,B3が含まれている。これらの例において、利用者がタッチパッド41を操作するとポインタが表示され、操作に応じてポインタが移動する。図4Aに示す例においては、利用者によるタッチパッド41の操作がポインタを位置Piから破線の矢印A1方向に移動させる操作であったことが想定されている。
図4Bは、図4Aに示すような操作が行われた場合における視点が位置P1である場合の例である。当該位置P1の視点は、オブジェクトであるボタンB3内である(ボタンB3に近接している)が他のボタンには近接していない。従って、補正は有効化され、ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を視点に近づける処理が行われる。図4Bに示す例においては、利用者による入力が示す方向である矢印A1方向を視点の方向である矢印A2方向に補正するような処理が行われる。このため、ポインタの位置を視点に近づけるように利用者の入力が補正され、矢印A2方向にポインタが移動する。図4Bにおいては、矢印A2方向の位置Pjにポインタが移動した状態を示している。
図4Cは、図4Aに示すような操作が行われた場合における視点が位置P2である場合の例である。当該位置P2の視点は、複数のオブジェクトであるボタンB1,B2に近接しているため、補正は無効化される。従って、ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を視点に近づける処理は行われない。すなわち、利用者による入力が示す方向である矢印A1方向を視点の方向である矢印A3方向に補正するような処理は行われない。このため、利用者の入力の通り、矢印A1方向にポインタが移動する。図4Cにおいては、矢印A1方向の位置Pkにポインタが移動した状態を示している。以上の構成によれば、利用者の操作入力の補正に際して利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することができる。
利用者による入力が、利用者のポインティングデバイスに対する入力である場合の補正として、他にも種々の補正が採用されてよい。例えば、補正の度合いを決定する際に視点が考慮されないような補正が行われてもよい。このような補正の例としては、補正が、ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を利用者によって選択された回数が多いオブジェクトに近づける処理である構成が挙げられる。この構成は、例えば、上述の図1に示す構成において、ボタンが選択された回数を計測することによって実現可能である。すなわち、ポインタの位置をオブジェクトに近づける補正が行われる構成において、視点が複数のオブジェクトに近接していない場合に補正が有効化され、ボタンが既定回数以上選択されていたならば当該ボタンにポインタを近づける補正が行われる。一方、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に補正が無効化され、ボタンにポインタを近づける補正は行われない。この構成によれば、利用者の操作履歴に応じた入力の補正に際して利用者の意図に反する補正が行われる確率を低減することができる。
さらに、本発明のように、視点が複数のオブジェクトに近接している場合に利用者による入力の補正を無効化する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような手段を備えたナビゲーションシステムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…ナビゲーションシステム、20…制御部、21…入力補正プログラム、21a…視点検出部、21b…オブジェクト表示制御部、21c…補正制御部、30…記録媒体、30a…表示情報、40…ディスプレイ、41…タッチパッド、42…視線検出センサ
Claims (6)
- 利用者の視点を検出する視点検出部と、
表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部と、
前記視点が複数の前記オブジェクトに近接していない場合に前記利用者による入力の補正を有効化し、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接している場合に前記補正を無効化する補正制御部と、
を備える入力補正システム。 - 前記補正は、
前記視点から予め決められた距離以内の範囲に複数の前記オブジェクトが存在する場合に無効化される、
請求項1に記載の入力補正システム。 - 前記利用者による入力は、
前記利用者のポインティングデバイスに対する入力であり、
前記補正は、
前記ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を前記視点に近づける処理である、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の入力補正システム。 - 前記利用者による入力は、
前記利用者による前記視点の入力であり、
前記補正は、
前記視点の位置を前記オブジェクト内の位置に近づける処理である、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の入力補正システム。 - 前記利用者による入力は、
前記利用者のポインティングデバイスに対する入力であり、
前記補正は、
前記ポインティングデバイスに対する入力が示すポインタの位置を前記利用者によって選択された回数が多い前記オブジェクトに近づける処理である、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の入力補正システム。 - コンピュータを、
利用者の視点を検出する視点検出部、
表示部にオブジェクトを表示するオブジェクト表示制御部、
前記視点が複数の前記オブジェクトに近接していない場合に前記利用者による入力の補正を有効化し、前記視点が複数の前記オブジェクトに近接している場合に前記補正を無効化する補正制御部、
として機能させる入力補正プログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016212598A JP2018073146A (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | 入力補正システムおよび入力補正プログラム |
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Family Applications (1)
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2016
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