JP2018070154A - パンタグラフワイパーアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントガラス洗浄液を分配する窓ガラス洗浄液分配装置を含むパンタグラフ運動学的ワイパーアーム。【解決手段】本発明は、車両の窓ガラスワイパーブレードを支承するためのパンタグラフワイパーアーム10であり、それぞれが主ロッド12aと副ロッド12bである2つの長手方向ロッド12a、12bであって、前記ワイパーアームの連結ピース14に関節結合された長手方向端部を有する長手方向ロッド12a、12bと、固定部材32を有する窓ガラス洗浄液分配装置30と、を少なくとも有するワイパーアーム10に関する。本発明によれば、前記分配装置30は、前記固定部材32に対して可動である部材をさらに有し、前記可動部材34は、当接面によって移動するように構成され、前記可動部材34の移動により窓ガラス洗浄液の分配が可能となる。【選択図】図3B

Description

本発明は、車両用のワイパーシステムの分野に関し、より具体的には、パンタグラフワイパーアーム(すなわち、往復移動からなる作動に際してパンタグラフ運動をなすように設計されたもの)、及び車両の窓ガラスワイパー、特に、この種のワイパーアームとフロントガラス(窓ガラス)ワイパーブレードとを有する自動車の窓ガラスワイパーに関する。本発明は、パノラマ式の窓ガラスを有する自動車に設けられることが意図されているがこれに限られない。
公知のように、パノラマ式の窓ガラスは、一般に、中央部のような小さい曲率を有する部分と、窓ガラスの側部に位置する部分のように強く湾曲した部分とを有する。特にパノラマ式の窓ガラスの全ての部分に到達可能である効率的な払拭動作は、ブレードの軌道が窓ガラスの全面に亘って円形である古典的な窓ガラスワイパーを使用することでは達成できない。
パンタグラフ式窓ガラスワイパーによれば、パノラマ式の窓ガラスの全ての部分にアクセスすることによって、払拭動作の有効性を最適にすることが可能である。これは、窓ガラスの少なくともある部分において、特に側方に位置する部分を含む部分において、窓ガラスワイパーブレードに非円形軌道を付与することができるその専用のパンタグラフ構造と運動学的特性による。このタイプの窓ガラスワイパーは、一般に、静止位置において互いに実質的に平行である2つのロッドであって、実質的に同一平面において延在する2つのロッドと、一般にアームに対して旋回するように装着された可動ブレードとを備えたワイパーアームを有する。
より正確には、例えば、図1A及び図1Bに示すように、パンタグラフ式窓ガラスワイパーは、一般に、主ロッド2aと副ロッド2とを有するワイパーアーム1を含む。主ロッド2a及び副ロッド2bは、静止位置において互いに実質的に平行であり、少なくとも部分的に同一平面において延在する長手方向軸を有する。
アーム1は、回転動作可能である。この目的のために、アーム1は、その第1長手方向端部1aにおいて、第1ピボットと称される少なくとも1つのピボット3aを含む。ピボット3aにより、通常、アーム1は清掃すべき表面によって広く規定された面に対して実質的に垂直な軸を中心として旋回可能となる。
主ロッド2aと副ロッド2bとは、一方でアーム1の第1長手方向端部1aにおいて、他方でアーム1の第2長手方向端部1bにおいて連結される。ここで、主ロッド2aはアーム1の第1長手方向端部1aにおいてスリーブ装置6に連結され、副ロッド2bはこの第1端部1aに第2ピボット3b及びスリーブ9を介して連結される。
アーム1は、その第2長手方向端部1bにおいて、少なくとも1つの連結ピース4を有する。連結ピース4は、一方で1つのロッド2a、2b同士の相互連結を可能とするとともに、他方で窓ガラスワイパーブレード(図示せず)の連結を可能とする。連結ピース4は、2つのスリーブ5a、5bによってロッド2a、2bに固定される。2つのスリーブ5a、5bは、前記ロッド2a、2bの端部のうちの一方がこれらに挿入されてこれらにクリンプ留めによってこれらに取付けられ得るように構成される。これらのロッドは、例えば、9mm×4mmの断面を有する長方形状であり、スリーブ6、9、5a、5bは補完的な形状を有する。
副ロッド2bは、スリーブ5bによって連結ピース4に連結される。
電気モータ(図示せず)により、第2ピボット3bはフリーのままでありつつ、往復払拭動作を生成する第1ピボット3aを介したアーム1の旋回が可能となる。
更に、窓ガラスワイパーは、一般に、窓ガラス洗浄液を車両の窓ガラスに向かって噴霧する装置に関連付けられている。これらの噴霧装置は、ボンネット上、窓ガラスのベイグリル(bay grill)上、又は近年では、窓ガラスワイパーブレード上に設置され得る。具体的には、フラットブレードの場合、すなわちブレードそれ自体が曲率を有し、これにより中間ブラケットや軸受を使用せずにアームに装着され得るブレードの場合に窓ガラスワイパーブレード上に設置され得る。噴霧装置は、ポンプおよび窓ガラス洗浄液タンクに接続される。
窓ガラスワイパーブレードに一体化される噴霧装置の場合、窓ガラス洗浄液は、アームに固定されたパイプを介してこの噴霧装置に送られなければならない。噴霧装置は、例えば、窓ガラスワイパーブレードの一側に沿って延在する1つの噴霧マニホルド(シングルマニホルド・窓ガラスワイパーブレード)、又は窓ガラスワイパーブレードの対向するそれぞれの側に延在する2つの噴霧マニホルド(ダブルマニホルド・窓ガラスワイパーブレード)を有する。噴霧装置は、特に窓ガラスワイパーブレードの移動方向に応じて窓ガラス洗浄液の噴霧装置への供給を制御可能とする分配装置に関連付けられなければならない。ダブルマニホルド・窓ガラスワイパーブレードの場合、液体は、窓ガラスワイパーブレードが上方に移動している時には、第1噴霧マニホルドを介して窓ガラスワイパーブレードの一側から、そして窓ガラスワイパーブレードが下方に移動している時には、第2噴霧マニホルドを介して窓ガラスワイパーブレードの反対側から、噴霧される。液体は窓ガラスワイパーブレードの(その移動方向に対して)前方に噴霧されるため、液体が窓ガラスに付着するとすぐに広がってそして除去される。これにより、窓ガラスに液体が噴霧されることで運転者の周囲の視界が妨げられるという事態が防止される。
現状技術において、窓ガラス洗浄液分配機能は、アームを作動させるモータや車両の制御モジュール又はツインポンプにより提供される。しかしながら、これらの技術は、実施するのに比較的コストがかかるとともに複雑である。
本発明は、この問題に対する、単純で効果的且つ安価な解決策を提案する。
文書FR3007363号から、ロッドのうちの一方と連結ピースとの間の角度に応じて、フロントガラス洗浄液を分配する窓ガラス洗浄液分配装置を含むパンタグラフ運動学的ワイパーアームが公知である。窓ガラス洗浄液の分配は、ロッドと連結ピースとの間の相対移動によって全体としてもたらされる。次いで、窓ガラス洗浄液は窓ガラス洗浄液タンクから、ロッドの相対移動により作動されるポンプによって汲み上げられる。
本発明は、従来技術に対する代替となる解決策を提案する。
本発明は、車両の窓ガラスワイパーブレードを支承するためのパンタグラフワイパーアームであって、
‐それぞれが主ロッドと副ロッドである2つの長手方向ロッドであって、前記ワイパーアームの連結ピースに関節結合された長手方向端部を有する長手方向ロッドと、
‐固定部材を有する窓ガラス洗浄液分配装置と、
を少なくとも有するワイパーアームにおいて、
前記分配装置は、前記固定部材に対して可動である可動部材を有し、前記可動部材は、当接面によって移動するように構成され、前記可動部材の移動により窓ガラス洗浄液の分配が可能となることを特徴とするワイパーアームを提案する。
したがって、本発明は、パンタグラフワイパーアームのための窓ガラス洗浄液分配機能を提供する別の方法を提案する。この技術は、特に、ワイパーアームの特定のパンタグラフ運動を利用してこれを作動させる又は停止させる、当接面による液体の分配(或いは開放する又は閉鎖する)を利用することからなる。
回路の入口と出口との間の液圧連結は、回路の作動又は開放を提供する。一方、回路の入口と出口とが非連結とされると、回路は停止する、又は閉鎖する。窓ガラス洗浄液供給ポンプが作動されると、液圧回路が開放し、これにより回路においてその入口からその出口へ液体が通流することとなる。
本発明によれば、窓ガラス洗浄液分配装置は、2つの部材であってそれぞれ固定及び可動である部材を有する。固定部材又は第1部材は、連結ピース又はロッドのうちの一方に支承される。可動部材又は第2部材は、固定部材に対して一位置から別の位置へ移動するように、ロッドのうちの少なくとも一方と、又はロッドのうちの一方に支承された要素と協働する。可動部材とロッドのうちの一方とのこの協働は、直接的又は間接的であり、後者の場合、前記要素によってもたらされる。
可動部材は、有利には、固定部材に対して少なくとも2つ、好適には少なくとも3つの異なる位置を取り得る。特に、1つ又は2つの位置において、可動部材は、分配装置に窓ガラス洗浄液を供給することを許容する、又はこれを提供する。可動部材の移動は、当接面によってもたらされることに留意されたい。
本発明による1つの利点は、本発明が提供するモジュール性にある。実際に、分配装置は、アームのロッドのうちの一方によって提供されるものではなく、ワイパーアームに装着されるものである。これにより、第1のパンタグラフワイパーアームに窓ガラス洗浄液分配装置を設け、第2のパンタグラフワイパーアームに窓ガラス洗浄液分配装置を設けずに、これら2つのアームが同一のロッド及び連結ピースを共用するという可能性が提供される。
本発明によるワイパーアームは、以下の1つ又は複数の特徴を単独で、又は組み合わせて更に有し得る。
‐前記固定部材は、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口と、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口とを有する液圧回路を有し、前記可動部材は、これが前記液圧回路の前記少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口と前記少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口との間の液圧連結を阻止する又は許容する位置まで可動である。
‐前記固定部材は、前記連結ピースに固定される。
‐前記当接面は、前記可動部材を移動するための接触点を形成する。
‐前記当接面は、前記主ロッド又は前記副ロッドの少なくとも一部に相当する。
−前記当接面は、少なくとも一つの前記ロッドによって支持される要素に相当する。
‐前記連結ピースは、窓ガラスワイパーブレード固定装置を支承する。
‐前記液圧回路は、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口と、少なくとも2つの窓ガラス洗浄出口とを有し、前記可動部材は、これが前記液圧回路(36)の前記少なくとも1つの入口(38)と前記出口のうちの第1の出口との間の液圧連結を提供する第1位置と、これが前記液圧回路(36)の前記少なくとも1つの入口と前記出口のうちの第2の出口との間の液圧連結を提供する第2位置との間で少なくとも可動である。これは、例えば、前記第1及び第2位置の間に位置する中間位置であって、液圧回路が閉鎖され得る第3位置まで同様に可動であり得る。
‐前記液圧回路の前記入口又は前記出口、又はそれぞれがチューブに連結される。チューブは、例えば可撓性を有する。液圧回路はただ1つの入口を有し得るため、アームは、窓ガラス洗浄液の分配装置への供給を可能にする、経済的且つより美的である単独のチューブを設けられ得る。
‐前記可動部材は、前記ロッドのうちの一方、又は前記ロッドのうちの一方に支承された要素に当接することにより前記固定部材に対して一方向において移動するように、且つ他方のロッド又は前記要素に当接することにより前記固定部材に対して反対方向において移動するように構成される。
‐前記可動部材は、前記固定部材に対して並進又は回転移動可能である。
‐前記固定部材はケースにより形成され、前記ケースは、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口を規定する少なくとも1つの入口チャネルと、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口を規定する少なくとも1つの出口チャネルとを有する。
‐前記可動部材は、摺動部材により形成される。
‐前記摺動部材は細長形状を有し、その少なくとも1つの長手方向部分が、前記摺動部材の残りよりも小さい断面を有する。この種の長手方向部分は、窓ガラス洗浄液通過領域を規定し得る。
‐前記摺動部材は、前記ケースの前記入口及び出口チャネルのうちの少なくとも一方に対して実質的に垂直に延在する。したがって、より小さい断面を有する長手方向部分が、ハウジングの入口及び出口チャネルに面するように配置されると、液圧回路が開放して液体が回路の入口から出口へ通流し得る。
‐前記摺動部材は、前記ケースの前記入口及び/又は出口チャネルの主延在軸に対して垂直に延在する。
‐前記分配装置は磁石又は電磁石を有し、前記可動部材は、前記磁石又は電磁石との協働によって前記固定部材に対して移動するように構成される。可動部材は、好適には強磁性材料から形成されるか、或いは磁石又は電磁石と協働することが意図された強磁性材料からなるピースを有する。
‐前記可動部材は、電磁石を有する電気回路に関連付けられた押しボタンから形成される。押しボタンは、電磁石への給電を可能として窓ガラス洗浄液の分配を可能にする電気回路を閉鎖する位置と、電気回路を開放する位置との間で可動である。
‐電磁石は、金属ニードルを収容する軸方向ボアを有する。金属ニードルは、これが窓ガラス洗浄液の分配を可能とする位置まで移動可能である。
‐固定部材及び可動部材は、キャップにより少なくとも部分的に覆われる。このキャップは、具体的には保護キャップであり、これらの2つの部材を部分的に又は全体的に覆い得る。
また、本発明は、窓ガラスワイパーブレードと、上述のワイパーアームと、を有する車両の窓ガラスワイパーからなる。
一実施形態によれば、窓ガラスワイパーブレードは、少なくとも1つの一体型窓ガラス洗浄液噴霧装置を有する。
また、本発明は、窓ガラス洗浄液供給ポンプと、上述のワイパーアームと、を有するワイパーシステムからなる。
一実施形態によれば、前記ポンプは、可動部材の移動から独立して作動するように構成される。
非制限的な例としての以下の説明を読み且つ添付図面を参照することで、本発明はより良く理解されるとともに本発明の特徴及び利点が明らかになるであろう。
上述の従来技術によるパンタグラフ式ワイパーアームを示す図。 図1Aに示す既に説明したパンタグラフ式ワイパーアームの長手方向側面図。 本発明の第1実施形態によるパンダグラフ式ワイパーアームの一方の長手方向端部の拡大図。 ある位置における図2のアームを示す図であって、明瞭性を期してアームのキャップを除外した図。 別の位置における図2のアームを示す図であって、明瞭性を期してアームのキャップを除外した図。 図2のアームに設けられた分配装置であって、より具体的には摺動部材を有するケースを示す断面図。 図2のアームに設けられた分配装置であって、より具体的には摺動部材を有するケースを示す断面図。 本発明の第1実施形態によるアームに設けられた分配装置の第1実施形態の断面図。 本発明の第1実施形態によるアームに設けられた分配装置の第1実施形態の断面図。 図3Aに対応する図であって、本発明の第1実施形態によるアームに設けられた分配装置の第2変形例を示す図。 図3Bに対応する図であって、本発明の第1実施形態によるアームに設けられた分配装置の第2変形例を示す図。 本発明の第1実施形態によるアームに設けられた分配装置の第3変形例の断面図。 本発明の第2実施形態によるアームに設けられた分配装置の部分断面図。 本発明の第2実施形態によるアームに設けられた分配装置の部分断面図。 本発明によるパンタグラフワイパーアームと、窓ガラス洗浄液ポンプとを備えたワイパーシステムの概略図。
図面は本発明を実施することを目的として詳細に本発明を示すものであり、これらの図面は当然ながら必要な場合に本発明をより良く定義するのに適したものであることに留意されたい。
以下の説明において、長手(方向/配向)及び横手(方向/配向)という用語は、本発明によるワイパーアームの配向を指すものである。長手方向はアームの主軸に相当し、この主軸に沿ってアームが延在する。これに対し、横手配向は、一点に集まる、つまり、アームの長手方向、特に長手方向軸にその回転面において垂直に交わる直線セグメントに相当する。長手方向について、外側及び内側という用語は、アームが車両に取付けられている箇所に対して理解されるべきである。内側という用語は、アームが車両に取付けられている箇所に最も近い箇所に相当する。最後に、上側(上方)及び下側(下方)と称される方向は、アームの回転面に垂直な配向に対応する。下側という用語は、例えば車両のフロントガラス(窓ガラス)の払拭すべき曇った表面の平面を含む。
明瞭性のために、本発明の理解に必要な要素のみ概略的に示した。
より良い理解を目的として、以下の説明において、図面間で共通の要素には同一の符号を付す。
例えば図2に示すような本発明によるワイパーアーム10は、図1A及び1Bに示した特徴と同じ特徴を有する。したがって、特に、長手方向軸を有するとともに互いに実質的に平行である主ロッド12aと副ロッド12bとを有する。
アーム10は、その内側長手方向端部に、少なくとも1つのピボット(図示せず)を有する。一般に、このピボットにより、アームは、払拭すべき曇った表面、ここでは窓ガラスにより広く規定される平面に対して実質的に垂直な軸を中心として旋回することができる。ロッド12a、12bは、スリーブを介して、例えば図1A及び1Bに示す符号6、9を付されたスリーブを介して、このピボットに連結され得る。
アーム10は、その外側長手方向端部に、少なくとも1つの連結ピース14(図3Aに図示)を有する。連結ピース14は、一方でロッド12a、12b同士の相互連結を可能とするとともに、他方で窓ガラスワイパーブレード8の連結を可能とする。この連結ピース14は、ロッド12a、12bに2つのスリーブ15a、15bによって固定される。スリーブ15a、15bのそれぞれは、ロッド12a、12bの一方の端部がこれに挿入可能であるような形状とされている。ロッドは、例えば、9mm×4mmの断面を有する長方形状を有し、スリーブはクリンプ留めを可能とするように補完的案形状を有する。変形例によれば、各ロッド12a、12bは、スリーブ15a、15bと一体部品であり得る。
図3A又は図3Bに示すように、各ロッド12a、12bの外側端部は、連結ピース14に支承された段付きリベット20を中心として関節接合されている。各段付きリベット20は連結ピース14を貫通しており、段付きリベット20の軸は実質的に平行である。
電気モータが、往復払拭動作を生成するアーム10の軸を駆動する。アーム10は、窓ガラスに全体的に実質的に垂直ないわゆる払拭軸を中心とする往復回転運動において移動することが意図されている。アーム10のこの軸により、段付きリベット20の軸に平行な回転軸を中心として窓ガラスワイパーブレード8の旋回動作が生成される。
アーム10が移動すると、ロッド12a、12が、平行であり続けながら窓ガラスに対して実質的に平行な同一平面に存在しつつ、段付きリベット20の軸を中心として旋回する。アーム10は、通常底部位置である第1停止位置から、通常上部位置である第2停止位置に向かって移動可能であり、これらの最端位置同士の間のアームの角度移動は90°を越え得る。図3Aは、アーム10がその第1停止(底部)位置にある状態を示し、図3Bは、アーム10がその第2停止(上部)位置にある状態を示す。各ロッド12a、12bは、その段付きリベット20を中心としておよそ30°回転したことに留意されたい。この30度の回転により、アーム1に対する窓ガラスワイパーブレードの30°に亘る回転が生成される。
アーム10は、窓ガラス洗浄液を窓ガラスに向かって噴霧するための一体型装置を含む窓ガラスワイパーブレード8を設けられることが意図されている。本発明によれば、アーム10は、窓ガラス洗浄液を、窓ガラスワイパーブレード8の噴霧装置、噴霧マニホルド例えばに分配するように構成された窓ガラス洗浄液分配装置30を設けられる。
概して、本発明によれば、分配装置30は、連結ピース14又はロッド12a、12bに支承された固定部材とも称される第1部材32と、可動部材34とも称される第2部材と、を有する。可動部材34は、固定部材に対して可動であり、連結ピース14、ロッド12a、12b、或いは連結ピース14又はロッド12a、12bに支承された要素52との協働によって固定部材に対して移動するように構成される。固定部材34は、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口38と少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口40a、40bとを有する液圧回路36を備える。可動部材34は、これが液圧回路36の入口38と出口40a、40bとの間の液圧連結を提供する位置まで移動可能すなわち可動である。
図2乃至7に示す本発明による第1実施形態によれば、分配装置30は、固定部材を形成するとともに連結ピース14に支承されたケース32を有する。ケース32は、第2部材、いわゆる可動部材の一実施形態を形成する摺動部材34を受容することが意図されたハウジングを形成するボアを有する。この摺動部材34は細長形状を有するとともに、ケース32のハウジングを形成するボアに対して直線及び長手方向において並進移動可能である。
ここで、図3A乃至4Bに示す第1変形例によれば、ケース32の液圧回路36は、1つの入口38と2つの出口40a、40bとを有する。入口38は、ケース32の第1内側チャネル31aの一端部により形成される。このチャネルは、摺動部材34のハウジングに実質的に垂直であるとともに、このハウジング内に入口38の反対側の端部において開口している。各出口40a、40bは、摺動部材34のハウジングに対して実質的に垂直であるとともに、このハウジング内に対応する出口40a、40bの反対側の端部において開口する、ケース32の他の内側チャネル31b、31cにより規定される。
ここで、ケース32は全体として直方体形状を有し、入口38はケースの一側に配置されるとともに、出口40a、40bはケースの反対側に配置される。
摺動部材34は、ケース32のハウジングよりも大きい長さを有しているため、このハウジングを横切っており、ケースから突出する少なくとも1つの端部を常に有している。以下に詳述するように、摺動部材34の各端部は支持面を有するとともに、ケース32のハウジング内において摺動部材の移動を生じさせるようにするための他の要素との当接係合を介して、特に接触関係によって、協働することが意図されている。
摺動部材34は、小断面を有する少なくとも1つの長手方向部分42を含む。図示例において、摺動部材34は、小断面を有する2つの長手方向部分42を含む。長手方向部分42は、特に、開口を有する及び/又は入口38に対して及び出口40a、40bに対して垂直であることによって、入口38と出口40a、40のうちの一方との間の流体連結を可能とするように構成される、具体的にはそのように寸法決めされ且つ位置決めされる。したがって、図4A及び4Bを参照すると、摺動部材34は、図4Aに示す第1位置から、図4Bに示す第2位置に移動可能である。図4Aに示す第1位置において、摺動部材34は、矢印41により概略的に示される入口38と出口40aとの間の液圧連結を提供する。図4Bに示す第2位置において、摺動部材34は、矢印34により概略的に示される入口38と出口40bとの間の液圧連結を提供する。図4Aの第1位置に到達するように、面圧力が摺動部材34の第1端部に矢印46の方向において付与される。図4Bに示す第2位置に到達するように、面圧力が摺動部材34の反対側の端部に、矢印46の方向とは反対の矢印48の方向において付与される。
摺動部材34は、ケース32と協働することが意図された1つ以上のOリングシールを有する。
図2、3A及び3Bに示すように、ケース32の入口38は、アーム10に支承されるとともにこれに沿って延在するチューブ44の一端部に連結される。チューブ44のケース32とは反対となる端部は、ポンプ及び窓ガラス洗浄液タンクに連結される。各出口40a、40bは、パイプ49a、49b又はチューブによって、窓ガラスワイパーブレード8の噴霧装置に連結される。噴霧装置は、アーム10の連結ピース14に支承される。窓ガラスワイパーブレード8が取外し可能なタイプである図示例の場合、窓ガラスワイパーブレード8は、コネクタによってアーム10に固定され得る。コネクタは、窓ガラスワイパーブレード8の噴霧装置とパイプ49a、49bとの間の液圧連結を可能とする液圧連結装置を有する。このような連結装置は、一方で、第1パイプ49aを窓ガラスワイパーブレード8の第1噴霧装置、例えば第1噴霧マニホルドに連結し、他方で第2パイプ49bを窓ガラスワイパーブレード8の第2噴霧装置、例えば第2噴霧マニホルドに連結するように設計され得る。
本発明によれば、例えば摺動部材34である可動部材に付与される面圧力は、アーム10が作動される際のアーム10の要素により加えられる。これにより分配装置30は自律的に作動可能となる。したがって、図3A及び3Bの例に示すように、アーム10が、ひいては窓ガラスワイパーブレード8が底部位置(図3A)にある場合、副ロッド12bが摺動部材34に当接して、又は摺動部材34に対して接触点を形成して、これを図4Aの位置に進める。この位置において、ケースの入口38と出口40aとが連結される。ポンプが作動されると、矢印41aで概略的に示すように、窓ガラス洗浄液が、タンクからアーム10により支承された窓ガラスワイパーブレード8の噴霧マニホルドのうちの一方に通流する。アーム10が、ひいては窓ガラスワイパーブレード8が上部位置(図3B)にある場合、主ロッド12aが摺動部材34に当接して、又は摺動部材34に対して接触点を形成して、これを図4Bの位置に進める。この位置において、ケースの入口38と出口40bとが連結される。ポンプが作動されると、矢印41bで概略的に示すように、窓ガラス洗浄液が、タンクからアーム10により支承された窓ガラスワイパーブレード8の他方のマニホルドに通流する。また、これら2つの作動位置の間の途中にある中間位置も存在し得る。この中間位置においては、摺動部材34がいずれの連結も阻止する。
したがって、窓ガラスワイパーブレード8が上方向に移動している時には、液体が窓ガラスワイパーブレード8の一側から、第1パイプ49aにより供給を受ける第1噴霧マニホルドを介して噴霧され、窓ガラスワイパーブレード48が下方向において移動している時には、液体が窓ガラスワイパーブレード8の反対側から、第2パイプ49bにより供給を受ける第2噴霧マニホルドを介して噴霧される、ということが明瞭である。上述のように、液体は窓ガラスワイパーブレード8の(その移動方向に対して)前方に噴霧されるため、液体は窓ガラスに付着するとすぐに広がってそして除去される。これにより、窓ガラスに液体が噴霧されることで運転者の周囲の視界が妨げられるという事態が防止される。
窓ガラス洗浄液ポンプは、可動部材の移動から独立して、特にアーム10の動作から独立して作動するように構成されていることに留意されたい。
一般論として、本発明によるアーム10は、固定部材及び可動部材を覆ってこれらを保護するキャップ50を更に有し得る。したがって、本実施形態において、キャップ50はケース32と、少なくとも摺動部材34の一部と、チューブ44とパイプ49a、49bを覆ってこれらを保護する(図2)。このキャップ50は、本発明の理解を容易にすべく、図3A及び3Bでは意図的に省略されている。
次に、図5A及び5Bを参照すると、本発明による分配装置30’の第1変形例が示されている。この変形例は、シングル噴霧マニホルドを有する窓ガラスワイパーブレードが設けられることが意図されたアーム10に特に適する。
ここでは、ケース32’の液圧回路36は、1つの入口38と、1つのみの出口40aとを有する。ケース32’の入口38は上述のケース32のものと同一であり、ケース32’の出口40aは上述のケース32のものと同一である。
摺動部材34’は、入口38と出口40aとの間の流体連結を可能とするように構成された小断面を有する単独の長手方向部分42を含むという点で上述のものと異なる。摺動部材34’は、図5Aに示す第1位置から、図5Bに示す第2位置に移動可能である。図5Aに示す第1位置において、摺動部材34’は、矢印41dにより概略的に示される入口38と出口40aとの間の液圧連結を提供する(窓ガラスワイパーブレード8の噴霧マニホルドはこうして窓ガラス洗浄液を供給され得る)。図5Bに示す第2位置において、摺動部材34’は当該連結を阻止する。
図5Aの第1位置に到達するように、面圧力が摺動部材34’の第1端部に矢印46の方向において、例えばアームの副ロッド12bによって付与される。図5Bに示す第2位置に到達するように、耐力が摺動部材34’の反対側の端部に、矢印46の方向とは反対の矢印48の方向において、例えばアームの主ロッド12aによって付与される。
したがって、窓ガラスワイパーブレード8が上方向においてのみ移動している時、液体が噴霧マニホルドを介して噴霧されることが明瞭である。当然ながら、上述の説明は、窓ガラスワイパーブレードが下方向においてのみ移動している時に液体を噴霧するように適合された噴霧マニホルドを設けられた窓ガラスワイパーブレード8に対しても変更すべきところは変更して適用される。
次に、図6A及び6Bを参照すると、本発明によるアーム10に設けられた分配装置の第2変形例が示されている。第2変形例は、摺動部材34に付与される面圧力がアーム10のロッド12a、12bによって直接的に付与されるのではなく、中間部品により間接的に付与されるという点で、図2、3A及び3Bに示した実施形態から本質的に異なる。より具体的には、本例において、面圧力はロッド12a、12bのうちの少なくとも一方に支承された要素によって加えられる。非制限的な態様で、図示例において、この要素は副ロッド12bに支承されるが、同じく主ロッド12aに支承されていてもよい。
摺動部材34に当接することでこれと協働することが意図された要素は、ここでは、U字状又はC字状要素52である。要素52は、2つの横方向部分、すなわち第1横方向部分54aと第2横方向部分54bとを備える。これの横方向部分は、中央部分56によって相互連結される。各横方向部分54a、54bは、摺動部材34の長手方向端部のうちの一方と当接又は接触相互係合において協働する。U字状要素52は、その中央部分56によって副ロッド12bに固定され、その横方向部分54a、54bは、アーム10の位置に応じて摺動部材34と協働するように位置決めされる。したがって、図6A及び6Bに示すように、アーム10が底部位置(図6A)にある場合、ピース52の第1横方向部分54aは摺動部材34に対する接触点を形成してこれを図4Aの位置に進める。この位置において、ケース32の入口38と第1出口40aとが連結される。ポンプが作動されると、矢印41eで概略的に示すように、窓ガラス洗浄液が、タンクからアーム10に支承された窓ガラスワイパーブレードの噴霧ランプのうちの一方に通流する。アーム10が上部位置(図6B)にある場合、ピース52の第2横方向部分54bが摺動部材34に当接してこれを図4Bの位置に進める。この位置において、ケースの入口38と第2出口40bとが連結される。ポンプが作動されると、矢印41fで概略的に示すように、窓ガラス洗浄液が、タンクからアーム10により支承された窓ガラスワイパーブレード8の第2噴霧マニホルドに通流する。したがって、ケース32を支承する連結ピース14に対するU字状要素52を支承するロッド12a、12bの交互の移動によって、ケース32内での摺動部材34の作動が可能とされる。当然ながら、U字状要素52を使用するこの変形例は、ケース32、32’のいずれのタイプにおいても利用され得る。窓ガラス洗浄液供給チューブ44は、U字状要素52を支承するロッド12a、12b、ここでは副ロッド12bによって支承されることに留意されたい。
次に図7を参照すると、本発明による分配装置30”の第3変形例が示されている。第3変形例は、摺動部材34”がケース32”のハウジングにおいて直線的に並進移動可能ではなく、当該ハウジングにおいて回転移動可能であるという点で、図4A及び4Bに示した実施形態から本質的に異なる。換言すれば、摺動部材34”は、ケース32”内で非線形方向において、すなわち曲線に沿って可動である。
ケース32”の液圧回路36は、ケース32のものと実質的に同一であり、1つの入口38と2つの出口40a、40bとを有する。当然ながら、ケース32”の液圧回路36は、1つの入口38と1つの出口40aとを有するケース32’のものとも同一であり得る。
ケース32”のハウジングを形成するボアは、上述の小断面を有する2つの長手方向部分42を備えた摺動部材34”の湾曲形状に相補的な湾曲形状を有する。
摺動部材34”は、これが入口38と出口40aとの間の液圧連結を提供する第1位置から、これが入口38と出口40bとの間の液圧連結を提供する第2位置に、図7に示すこれがいずれの連結をも阻止する中間位置を通過しつつ回転移動可能である。
最後に、図8A及び8Bを参照すると、本発明によるアーム10に設けられた分配装置30’’’の第2実施形態が示されている。
分配装置30’’’は、固定部材に属するケース32’’’を有する。ケース32’’’は、例えば連結ピース14によって支承されるが、自動車のいずれの場所にも同じく配置され得る。ケース32’’’は、本例では1つの入口38と1つの出口40とを有する液圧回路36’’’を含む。入口38は、ケース32の第1内側チャネル33aの一方の端部により規定される。このチャネル33aは、全体としてL字状であり、入口38の反対側の端部はチャンバ60内に開口している。出口40は、ケース32’’’の第2内側チャネル33bの一方の端部により規定され、その反対側の端部は同様に前記チャンバ60内に開口している。
ケースの入口38と出口40との間の液圧連結は、チャンバ60の高さにおいて薄膜62によって遮断され得る。薄膜62は、チャンバ60内において、図8Aに示す、薄膜62が液圧連結を阻止する第1位置と、図8Bに示す、薄膜62が第1内側チャネル33aと第2内側チャネル33bとの間の液圧連結を許容する第2位置との間で移動可能である。薄膜62は、チャンバ60に収容された戻しばね62によってその第1位置に押し込まれてチャネル間の液圧連結を阻止する。
薄膜62の移動は、特にスイッチ35と電源70とを有する電気回路の一部である電磁石66によって引き起こされる。スイッチ35は、固定部材と可動部材とを有する。スイッチ35は、例えば、本発明の意味における可動部材を形成する押しボタン34’’’を有する。この可動部材は、これが電気回路を閉鎖する位置(図8B)と、これが電気回路を開放する位置(図8A)との間で移動可能である。また、スイッチ35は、押しボタン34’’’と協働するケースすなわち固定部品32aも有する。ケース32aは、本発明の意味において固定部材の一部であり、ケース32’’’に固着され得る。
電磁石66は、金属ニードル68の移動を許容するハウジングを形成するボアを有する。金属ニードルは、このハウジング内で、図8Aに示す第1すなわち底部位置と、図8Bに示す第2すなわち上部位置との間で移動可能である。図8Aに示す第1すなわち底部位置において、金属ニードルの端部がチャンバ60のケース32’’’の第2チャネル33bへの連結を許容するパイプ72を閉塞する。図8Bに示す第2すなわち上部位置において、チャンバ60と前述の第2チャネル33bとが流体連通する。換言すれば、ニードル68の第1位置が第1チャネル33aと第2チャネル33bとの間の流体の通流を阻止する一方、第2位置がこれを許容する。ニードル68は、戻しバネ69によってその第1位置に押し込まれる。押しボタン34’’’を押圧して電気回路を閉鎖することにより、電磁石66が給電されて、ニードル68のその第1位置(図8A)からその第2位置(図8B)への移動をもたらす磁場が生成される。
ニードル68は、好適には、強磁性材料から構成されるか、或いは磁石又は電磁石66と協働することが意図された強磁性材料からなるピースを有する。
ケース32’’’が連結ピース14により支承される上述の状態において、アーム10のロッド12a、12bのうちの一方が、電気回路及び窓ガラス洗浄液の窓ガラスワイパーブレード8への供給を始動するように押しボタン34’’’に当接することで押しボタン34’’’と協働することが意図されている。当然ながら、ケース32’’’が車両の他の場所にあっても、固定部材と可動部材とを有するスイッチ35はアーム10に設置される。
電源70は常時作動され得る。したがって、電気回路への給電を制御するものは、スイッチ35、特には押しボタン34’’’のみである。
本第2実施形態の変形例(図示せず)において、図8A及び8Bの分配装置30’’’は、チャンバ60及び薄膜62を有さなくてもよい。この場合、回路36’’’の入口38と出口40との間の流体連結は、ニードル68によって直接的に制御されるであろう。ニードル68は、これが液圧回路の入口と出口とを連結する液圧連結パイプを閉塞するであろう底部位置と、これが回路の入口と出口との間の前記パイプを介した流体連通を許容するであろう位置との間で移動可能である。
図示しない更なる変形例において、電磁石66又は永久磁石は、ケース32’’’を支承する例えば連結ピース14とは別の要素、例えばアームのロッドによって支承されていてもよい。この場合、電磁石は継続的に給電されて、本発明の意味における可動部材を形成するニードルと協働するであろう本発明の意味における手段を形成するであろう。
他の変形例によれば、本第2実施形態のケース32’’’は2つの出口を有し、これらはロッド12a、12bの位置に応じて交互に供給を受ける。
本発明による分配装置の第1部材すなわち固定部材は、上述の実施形態においてワイパーアームの連結ピースに支承されているが、この第1部材がロッドのうちの一方に支承され、そして第2部材すなわち固定部材が他方のロッドと直接的又は間接的に協働することも完全に想定され得る。
図9は、窓ガラス洗浄液供給ポンプ110とワイパーアーム10とを有するワイパーシステム120を示す。窓ガラス洗浄液を分配装置30に供給するチューブ44の第2端部は、ポンプ110に連結される。ポンプ110は、可動部材の移動から独立して作動して窓ガラス洗浄液をタンク100から得るように構成される。したがって、本発明は、噴霧装置の互いに独立した2つの関与手段を提供する。なぜならば、分配装置はアームによって作動/停止する一方で、窓ガラス洗浄液の通流は、アームの作動から独立して使用されるポンプによってなされるからである。
上述の説明は、本発明がいかにして設定された目的を達成可能であるか、及び特に窓ガラスワイパーブレードの移動方向に応じて窓ガラス洗浄液の供給を制御すること特に可能とする分配装置を有するワイパーアームを提供しつつ、単純で効果的且つ安価な解決策を提示するかを明瞭に説明するものである。

Claims (15)

  1. 車両の窓ガラスワイパーブレードを支承するためのパンタグラフワイパーアーム(10)であって、
    ‐それぞれが主ロッド(12a)と副ロッド(12b)である2つの長手方向ロッド(12a、12b)であって、前記ワイパーアームの連結ピース(14)に関節結合された長手方向端部を有する長手方向ロッド(12a、12b)と、
    ‐固定部材(32、32’、32”、32’’’)を有する窓ガラス洗浄液分配装置(30、30’、30”)と、
    を少なくとも有するワイパーアーム(10)において、
    前記分配装置(30、30’、30”)は、前記固定部材(32、32’、32”、32’’’)に対して可動である可動部材(34、34’、34”、34’’’)を有し、
    前記可動部材(34、34’、34”、34’’’)は、当接面によって移動するように構成され、
    前記可動部材(34、34’、34”、34’’’)の移動により窓ガラス洗浄液の分配が可能となる、
    ことを特徴とするワイパーアーム(10)。
  2. 前記固定部材は、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口(38)と、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口(40a、40b)とを有する液圧回路(36)を有し、
    前記可動部材(34、34”)は、これが前記液圧回路(36)の前記少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口(38)と前記少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口(40a、40b)との間の液圧連結を阻止する又は許容する位置まで可動である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイパーアーム(10)。
  3. 前記固定部材は、前記連結ピース(14)に固定される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパーアーム(10)。
  4. 前記当接面は、前記可動部材(34、34’、34”)を移動するための接触点を形成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  5. 前記当接面は、前記主ロッド(12a)又は前記副ロッド(12b)の少なくとも一部に相当する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  6. 前記連結ピース(14)は、窓ガラスワイパーブレード固定装置を支承する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  7. 前記液圧回路(36)は、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口(38)と、少なくとも2つの窓ガラス洗浄出口(40a、40b)とを有し、
    前記可動部材(34、34”)は、これが前記液圧回路(36)の前記少なくとも1つの入口(38)と前記出口(40a、40b)のうちの第1の出口との間の液圧連結を提供する第1位置と、これが前記液圧回路(36)の前記少なくとも1つの入口(38)と前記出口(40a、40b)のうちの第2の出口との間の液圧連結を提供する第2位置との間で少なくとも可動である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の、請求項2と組み合わせたワイパーアーム(10)。
  8. 前記液圧回路(36)の前記入口(38)又は前記出口(40a、40b)、又はそれぞれがチューブ(44、49a、49b)に連結される、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の、請求項2と組み合わせたワイパーアーム(10)。
  9. 前記可動部材(34、34’、34”)は、前記ロッド(12a、12b)のうちの一方、又は前記ロッド(12a、12b)のうちの一方に支承された要素(52)に当接することにより前記固定部材に対して一方向において移動するように、且つ他方のロッド(12a、12b)又は前記要素(52)に当接することにより前記固定部材に対して反対方向において移動するように構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  10. 前記可動部材(34、34’、34”、34’’’)は、前記固定部材(32、32’、32”、32’’’)に対して並進又は回転移動可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  11. 前記固定部材(32、32’、32”、32’’’)はケースにより形成され、
    前記ケースは、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液入口(38)を規定する少なくとも1つの入口チャネルと、少なくとも1つの窓ガラス洗浄液出口(40a、40b)を規定する少なくとも1つの出口チャネルとを有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  12. 前記可動部材は、摺動部材(34、34’、34”)により形成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
  13. 前記摺動部材(34、34’、34”)は細長形状を有し、その少なくとも1つの長手方向部分(42)が、前記摺動部材の残りよりも小さい断面を有する、
    ことを特徴とする先行請求項に記載のワイパーアーム(10)。
  14. 前記摺動部材(34、34’、34”)は、前記ケース(32、32’、32”)の前記入口及び出口チャネルのうちの少なくとも一方に対して実質的に垂直に延在する、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載のワイパーアーム(10)。
  15. 前記分配装置(30)は、磁石又は電磁石(66)を有し、
    前記可動部材は、前記磁石又は電磁石(66)との協働によって前記固定部材に対して移動するように構成される、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のワイパーアーム(10)。
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