JP2018068970A - Chair - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、座と背凭れを有する椅子に関する。 The present invention relates to a chair having a seat and a backrest.
家庭等で使用される座と背凭れを有する椅子として、特許文献1に示されるような椅子が知られている。この椅子は、座と、座の後端から上方に延びる背凭れと、から主に構成されており、座の骨子となる座フレームと背凭れの骨子となる背凭れフレームとは、回動可能に連結されている。また、座フレームと背凭れフレームとの連結部には、ラチェット機構が配置されており、該ラチェット機構により座フレームに対する背凭れフレームの傾斜角度の設定を段階的に適宜変更できるようになっている。 As a chair having a seat and a backrest used at home or the like, a chair as shown in Patent Document 1 is known. This chair is mainly composed of a seat and a backrest extending upward from the rear end of the seat, and the seat frame that is the main part of the seat and the backrest frame that is the main part of the backrest are rotatable. It is connected to. In addition, a ratchet mechanism is disposed at the connecting portion between the seat frame and the backrest frame, and the setting of the inclination angle of the backrest frame relative to the seat frame can be appropriately changed stepwise by the ratchet mechanism. .
しかしながら、特許文献1のような椅子は、座フレームに対する背凭れフレームの傾斜角度の設定を変更した後、ラチェット機構により座フレームに対して背凭れフレームの傾斜角度が固定される構成となっており、長時間の使用では一定姿勢で座ることとを強いられるため、背中に負荷が掛かり、座り心地が悪かった。 However, the chair as in Patent Document 1 has a configuration in which the inclination angle of the backrest frame is fixed with respect to the seat frame by the ratchet mechanism after changing the setting of the inclination angle of the backrest frame with respect to the seat frame. When used for a long time, it was forced to sit in a fixed posture, so it took a load on the back and made it difficult to sit down.
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、座り心地のよい椅子の提供を目的とする。 The present invention has been made paying attention to such problems, and an object thereof is to provide a chair that is comfortable to sit on.
前記課題を解決するために、本発明の椅子は、
角部を中心として弾性変形可能なL字状部材と、前記角部を挟んだ前記L字状部材の一方側に回動可能に取付けられた板状部材と、前記板状部材と前記L字状部材の他方側との間に張られたシート部材とを備え、
前記L字状部材の一方側は座として利用でき、前記L字状部材の他方側は背凭れとして利用できるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、着座時には、着座者の体重により板状部材はL字状部材の一方側の取付部を中心に下方向に回動し、シート部材はL字状部材の他方側を座側かつ下方側に引っ張り、L字状部材の角部を中心として背凭れを前方に向けて傾動させる力が作用し、この力は着座者の背中が背凭れを後方に傾動させる力の反力となる。そのため、着座者の体重や着座位置に合った反力で背中をサポートすることができ、座り心地がよい椅子を提供することができる。さらに、シート部材よりも曲げ強度の強い板状部材を座側に配置しているため、着座時に座の局所的な沈み込みが抑制され、シート部材はより寝かせた状態で引っ張られることとなって、座に作用する荷重を背凭れを前方に傾動させる力に変換しやすい。
In order to solve the above problems, the chair of the present invention is:
An L-shaped member that is elastically deformable around a corner, a plate-like member that is rotatably attached to one side of the L-shaped member sandwiching the corner, the plate-like member, and the L-shape A sheet member stretched between the other side of the shaped member,
One side of the L-shaped member can be used as a seat, and the other side of the L-shaped member can be used as a backrest.
According to this feature, at the time of sitting, the plate-like member rotates downward about the attachment portion on one side of the L-shaped member according to the weight of the seated person, and the seat member sits on the other side of the L-shaped member. The force that causes the backrest to tilt forward about the corner of the L-shaped member acts on the corner and the lower side, and this force is the reaction force of the force that causes the back of the seated person to tilt the backrest backward. It becomes. Therefore, the back can be supported with a reaction force that matches the weight and seating position of the seated person, and a chair that is comfortable to sit on can be provided. Furthermore, since a plate-like member having a bending strength stronger than that of the seat member is arranged on the seat side, local sinking of the seat is suppressed when seated, and the seat member is pulled in a more laid state. It is easy to convert the load acting on the seat into a force that tilts the backrest forward.
前記板状部材は、前記シート部材に内包されていることを特徴としている。
この特徴によれば、シート部材に対する板状部材の取付強度が高く、かつL字状部材の一方側の取付部から他方の取付部までシート部材が張架されるためシート部材の変形が滑らかとなる。
The plate-shaped member is included in the sheet member.
According to this feature, the attachment strength of the plate-like member to the sheet member is high, and the deformation of the sheet member is smooth because the sheet member is stretched from the attachment portion on one side of the L-shaped member to the other attachment portion. Become.
前記背凭れは、前記シート部材との前記他方側の連結部分よりも上方に延出していることを特徴としている。
この特徴によれば、背凭れにおける他方側のシート部材との連結部分とL字状部材の角部との距離が、背凭れの上端からL字状部材の角部との距離よりも短く、座に負荷される力よりも背凭れに負荷される力の影響が大きくされているため、リクライニング時には背凭れの移動量を大きく確保できる。
The backrest extends upward from a connection portion on the other side with the seat member.
According to this feature, the distance between the connecting portion of the backrest on the other side of the seat member and the corner of the L-shaped member is shorter than the distance from the upper end of the backrest to the corner of the L-shaped member, Since the influence of the force applied to the backrest is greater than the force applied to the seat, a large amount of backrest movement can be secured during reclining.
前記L字状部材は、一対の支持フレームと、一対の前記支持フレームを連結する第1連結杆と、第2連結杆と、を備え、
前記第1連結杆と前記第2連結杆との間に前記シート部材が張られていることを特徴としている。
この特徴によれば、L字状部材を軽量に構成できるとともに、背凭れと座とを相対的に撓ませやすい。
The L-shaped member includes a pair of support frames, a first connection rod that connects the pair of support frames, and a second connection rod.
The sheet member is stretched between the first connecting rod and the second connecting rod.
According to this feature, the L-shaped member can be configured to be lightweight, and the backrest and the seat can be relatively easily bent.
前記第2連結杆は、前記角部よりも高い位置に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、膝の位置を高くすることができるため、座に対して着座者の荷重を好適にかけることができる。
The second connecting rod is provided at a position higher than the corner portion.
According to this feature, since the position of the knee can be increased, a seated person's load can be suitably applied to the seat.
前記背凭れと前記座には、クッション部材が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、クッション部材により背凭れ及び座にかかる荷重を面方向に分散して伝えることができる。また、座のクッション部材は、板状部材により荷重を面方向に更に分散して伝えることができる。
A cushion member is arranged on the backrest and the seat.
According to this feature, the load applied to the backrest and the seat can be distributed and transmitted in the surface direction by the cushion member. Further, the cushion member of the seat can transmit the load further dispersed in the surface direction by the plate-like member.
前記背凭れに配置されるクッション部材と前記座に配置されるクッション部材との間には、別のクッション部材が配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、背凭れと座との変形に各クッション部材が追従しやすい。
Another cushion member is disposed between the cushion member disposed on the backrest and the cushion member disposed on the seat.
According to this feature, each cushion member easily follows the deformation of the backrest and the seat.
本発明に係る椅子を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。 EMBODIMENT OF THE INVENTION The form for implementing the chair which concerns on this invention is demonstrated below based on an Example.
実施例1に係る椅子につき、図1から図6を参照して説明する。以下、図3の紙面左側を椅子の正面側(前方側)とし、椅子の正面側から見て左右側を椅子の左右として説明する。 The chair according to the first embodiment will be described with reference to FIGS. Hereinafter, the left side of FIG. 3 will be described as the front side (front side) of the chair, and the left and right sides as viewed from the front side of the chair will be described as the left and right sides of the chair.
図1に示されるように、椅子1は、リビング等で使用される所謂座椅子である。椅子1は、椅子本体2と、椅子本体2に載置される第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5と、から主に構成されている。尚、第1クッション3は、椅子本体2における後述する背凭れ21の前面に配置され、第2クッション4は、椅子本体2における後述する座22の上面に配置され、第3クッション5は、第1クッション3及び第2クッション4の間の位置に配置されている。
As shown in FIG. 1, the chair 1 is a so-called seat chair used in a living room or the like. The chair 1 mainly includes a
図2に示されるように、椅子本体2は、木製のベース体6と、ベース体6に取付けられるシート部材7と、肘掛フレーム8,8と、から主に構成されている。図2〜図4に示されるように、ベース体6は、左右一対の支持フレーム60,60と、支持フレーム60,60の間を連結する第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、を備えている。
As shown in FIG. 2, the
支持フレーム60は、床面に沿って水平に延びる水平杆部60aと、水平杆部60aの上端から上方に延びる立上杆部60bと、を備えており、側面視において略L字形状を成す。水平杆部60aの前端側は、上方に立ち上がる立上部60cとなっている。
The
立上杆部60bは、水平杆部60aの後端から湾曲して一旦前方に傾斜した後、背面側に傾斜するように屈曲して延設されている。つまり、立上杆部60bは、くの字形状を成しており、座22側の水平杆部60aと背凭れ21側の立上杆部60bとで成す角部60Aは、鋭角となっており、支持フレーム60は、角部60Aを中心として撓曲変形可能となっている(特に図3参照)。
The rising
また、第1連結杆61は、支持フレーム60,60における立上部60c,60c間に固定されており、角部60A,60Aよりも高い位置に設置されている。第2連結杆62は、支持フレーム60,60における立上杆部60b,60bの屈曲部近傍(上下方向の中間部近傍)を連結するように固定されている。第3連結杆63は、第1連結杆61よりも背面側の位置で水平杆部60a,60a間に固定されている。第4連結杆64は、支持フレーム60,60における立上杆部60b,60bの上端部を連結するように固定されている。
Moreover, the
すなわち、ベース体6は、角部60A,60Aを中心として弾性変形可能な側面視略L字形状を成すL字状部材として機能している。尚、理解を助けるために、便宜上、ベース体6が角部60A,60Aを中心として弾性変形することを、以下では、ベース体6が角部60A,60Aを支点として弾性変形するというが、同一の意味を指す。
That is, the
このベース体6は、左右一対の支持フレーム60,60と、第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、から構成される枠体形状であるため、例えば、一枚の板材等から構成されるベース体に比べて軽量であるとともに、角部60A,60Aを支点として撓曲変形しやすい構造となっている。
The
シート部材7は、帆布等の強度を有する布材であり、第1連結杆61と第2連結杆62との間に余裕を持たせた状態(下方に湾曲するように若干撓ませた状態)で張られている。尚、本実施例では、理解を助けるために、シート部材7における一点鎖線で囲った前方側の所定領域(横方向に延びている部分)を第1領域Z1とし、シート部材7における二点鎖線で囲った後方側の所定領域(縦方向に延びている部分)を第2領域Z2として説明する。
The
このシート部材7は、角部60A,60Aよりも高い位置に設置される第1連結杆61と第2連結杆62との間に固定されており、着座していない不使用状態において該シート部材7の最下端部が床面よりも上方に配置されている。好ましくは、通常使用における着座状態において、ベース体6が角部60A,60Aを支点として撓曲変形した際にも床面に接触しないようになっている(特に図3参照)。また、シート部材7は、第1連結杆61と第2連結杆62との間に固定されて着座者に追従した形状に変形可能となっている。
The
尚、図示しないが、シート部材7の上端部は、シート部材7の上端を折り返して縫い合わせることによりリング状に形成されており、ベース体6の組み立て時において、第2連結杆62を前記リングに挿通した状態で支持フレーム60,60間に固定することで、第2連結杆62に対して固定される。また、シート部材7の下端部は、第1連結杆61に巻き付けた状態でステープラーにより固定される。これによれば、シート部材7の下端部の第1連結杆61への巻き付け度合によりベース体6に対するシート部材7の張り具合を調整できるようになっている。
Although not shown, the upper end portion of the
また、シート部材7の第1領域Z1の前端側には、木製の板材などから成る板状部材11が取付けられており、板状部材11はシート部材7よりも剛性を有する。詳しくは、シート部材7の第1領域Z1の前端側に板状部材11を配置した後、シート部材7とは別のシート部材12により板状部材11を被覆し、シート部材7とシート部材12とを縫い合わせることによりシート部材7に対し板状部材11が取付けられる。すなわち、板状部材11は、シート部材7における第1連結杆61と板状部材11との間に配置される部分、略第1連結杆61を中心として上下に回動可能となる。
尚、板状部材11は、例えば、シート部材7の下端部を第1連結杆61に対して回動可能に取付けることにより、第1連結杆61を中心として上下に回動するようになっていてもよい。
Further, a plate-
The plate-
また、シート部材7とシート部材12とにより1枚のシート部材が形成され、板状部材11は、該シート部材に内包される。そのため、例えば、板状部材11がシート部材7に対して面ファスナ等の固定手段により取付けられる態様に比べ、シート部材7に対する板状部材11の取付強度が高く、シート部材7に対して板状部材11が位置ずれしにくくなっている。また、シート部材7の上面に板状部材11を配置しているため、着座時に板状部材11がシート部材7から上下方向に離間することがなく、板状部材11に上方から作用する荷重は、シート部材7に確実に伝えられる。
Further, one sheet member is formed by the
図2に示されるように、ベース体6における水平杆部60a,60a、立上部60c,60c及び第1連結杆61と、シート部材7における前方側の第1領域Z1とは、椅子本体2における座22を構成している。また、ベース体6における立上杆部60b,60b、第2連結杆62及び第4連結杆64と、シート部材7における後方側の第2領域Z2とは、椅子本体2における背凭れ21を構成している。
As shown in FIG. 2, the
図4に示されるように、肘掛フレーム8は、立上杆部60bにおける中間部(屈曲部)よりも上端側の部分に沿って固定される第1固定端部8aと、第1固定端部8aから湾曲して前方側に水平方向に延びる水平部8bと、水平部8bの前端から更に湾曲して後方下側に傾斜して延びる傾斜部8cと、傾斜部8cの先端から水平杆部60aに沿って後方側に延び該水平杆部60aに固定される第2固定端部8dと、を備える。水平部8bは、着座者の肘掛けとして機能し、着座者の腕を休めることができるとともに、該水平部8bを利用して離着席をスムーズに行うことができるようになっている。
As shown in FIG. 4, the
尚、水平部8bと傾斜部8cとの間の部分は、第1湾曲部8eとなっており、第1固定端部8aと水平部8bとの間の部分は、第2湾曲部8fとなっており、傾斜部8cと第2固定端部8dとの間の部分は、第3湾曲部8gとなっており、これら第1湾曲部8e、第2湾曲部8f及び第3湾曲部8gは、撓曲変形可能となっている。
The portion between the
これによれば、後に詳述する支持フレーム60,60の角部60A,60Aを支点とした撓曲変形の際には、第1湾曲部8e,8e、第2湾曲部8f,8f及び第3湾曲部8g,8gが追従して撓曲変形することにより支持フレーム60,60の撓曲変形を許容しながらも、各第1湾曲部8e,8e、第2湾曲部8f,8f及び第3湾曲部8g,8gの反力により支持フレーム60,60の必要以上の屈曲を抑制している。
According to this, at the time of bending deformation with the
尚、肘掛フレーム8,8は、第1固定端部8a及び第2固定端部8dが水平杆部60a及び立上杆部60bに対し図示しないネジにより固定されている。すなわち、肘掛フレーム8,8は、ベース体6に対して着脱可能となっており、着座者のニーズに合わせて肘掛フレーム8,8の有無を選択できる。
In the armrest frames 8 and 8, the first
次に、着座者が座22に着座した様子を図5を用いて説明する。図5(a)は、座に対して小さな荷重がかかった状態を示す側断面図であり、(b)は、座に対して大きな荷重がかかった状態を示す側断面図である。尚、以下では、肘掛フレーム8,8の構造の図示を省略する。
Next, how the seated person sits on the
図5(a)に示されるように、座22に対して小さな荷重G1がかかった場合には、該荷重G1が第2クッション4と板状部材11とによりシート部材7の第1領域Z1の面方向に分散されて伝わり、シート部材7の第1領域Z1が局所的に大きく沈み込むことなく、下方向に向けて好適に押圧することができる。
As shown in FIG. 5A, when a small load G1 is applied to the
このように、シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧されることにより、シート部材7の第2領域Z2が第2連結杆62を前方下方向に向けて引っ張るように作用し、この引張力より背凭れ21が左右の角部60A,60Aを支点として矢印S方向(前方向)へ倒れるように傾動する。
Thus, when the first region Z1 of the
また、図5(b)に示されるように、座22に対して荷重G1に比べ大きな荷重G2がかかった場合には、上記と同様に、座22に対して第2クッション4を介して下方向に荷重G2がかかり、シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧される。シート部材7の第1領域Z1が下方向に向けて押圧されることにより、背凭れ21が左右の角部60A,60Aを支点として矢印S方向(前方向)へ倒れるように傾動する。
Further, as shown in FIG. 5B, when a load G2 larger than the load G1 is applied to the
このように、座22対して荷重G1よりも大きな荷重G2がかかった際には、座22に対して荷重G1がかかったときの背凭れ21の前方への移動量L10よりも、座22に対して荷重G2がかかったときの背凭れ21の前方への移動量L20の方が大きくなる(L10<L20)。つまり、例えば、体重の重い着座者が座22に体重をかけた場合や体重の軽い着座者が座22に体重をかけた場合等に応じて背凭れ21の矢印S方向への移動量が変化するようになっている。この背凭れ21の矢印S方向への移動量は、後述のように、着座者が背凭れ21に凭れた際(背凭れ21を後方に傾動させる力)の反力となる。
As described above, when a load G2 larger than the load G1 is applied to the
言い換えれば、着座者の体重に比例して背凭れ21が着座者の背中に与える反力が変化するため、各着座者の体重に合った反力で背中をサポートすることができるようになっており、且つ、着座者の動きに追従して背凭れ21が撓曲変形するため、長時間の着座であっても着座者に与える負荷を軽減でき、座り心地が向上する。
In other words, since the reaction force applied to the back of the seated person changes in proportion to the weight of the seated person, the back can be supported with the reaction force that matches the weight of each seated person. In addition, since the
また、板状部材11によりシート部材7の第1領域Z1が補強されており、第1領域Z1の局所的な曲げ変形等が防止されているため、着座者の臀部近傍を安定して支持できるとともに、板状部材11を配置せず単にシート部材7のみにより構成する場合に比較してシート部材7はより寝かせた状態で引っ張られることとなって、座22に作用する荷重(例えば、荷重G1や荷重G2等)を背凭れ21を前方に傾動させる力に変換しやすい。さらに、第2クッション4により面方向に分散された荷重G1や荷重G2を板状部材11の上面で受けることができるため、該荷重G1や荷重G2を第2連結杆62を下側に向けて引っ張る力に変換しやすく、背凭れ21を前方に傾動させやすい。
また、板状部材11は、シート部材7とシート部材12とにより形成された1枚のシート部材に内包されていることから、板状部材11と該板状部材11よりも背凭れ21側に配置されるシート部材7(略第2領域Z2)との間での曲げ変形(屈曲変形)が抑制され、着座時におけるシート部材7の変形が滑らかとなっているため、座り心地が向上する。
Moreover, since the 1st area | region Z1 of the sheet |
Further, since the plate-
尚、前述したように、角部60A,60Aは、着座していない不使用状態(座22に荷重がかかる前の状態)において、背凭れ21が前方側に傾斜して鋭角となる構造であるため、座22に荷重G1または荷重G2がかかった際に、その荷重G1または荷重G2を背凭れ21を前側に傾倒させる引張力に変換しやすい。
As described above, the
また、角部60A,60Aを鋭角とするために、立上杆部60bの下端部近傍は、前方側に傾斜しているが、立上杆部60bは、その中間部(屈曲部)より後方側に屈曲し略くの字形状を成すため、立上杆部60bの屈曲部よりも上方側の部分は後方に湾曲しやすくなっているため背凭れ21に大きな荷重を預けた際にその動作に追従しやすくなっており、着座者の背中を好適にサポートできる。
Further, in order to make the
図6(a)に示されるように、着座者が背凭れ21に凭れると、第1クッション3を介して着座者の背面側の荷重G3が第2連結杆62、第4連結杆64及び立上杆部60b,60bにかかるようになっている。これによれば、背凭れ21は、着座者の背中に反力を与えつつ、角部60A,60Aを支点として撓曲変形する。
As shown in FIG. 6A, when the seated person leans on the
尚、着座者が背凭れ21に凭れた際には、背凭れ21にも着座者の体重を預けることができるため、着座者が背凭れ21に凭れない場合に比べて、座22にかかる荷重が小さくなる(荷重G4として図示)。
When the seated person falls on the
このように、背凭れ21にかかる着座者の荷重G3が、第1クッション3により第2連結杆62、第4連結杆64及び立上杆部60b,60bに対し面方向に分散されて伝わるため、後方向に向けて好適に押圧することができる。また、着座者の背中に第2連結杆62及び第4連結杆64が直接当接しないため、着座者の背中に痛みを感じることが無い。
As described above, the load G3 of the seated person on the
尚、第1クッション3を第2クッション4、第3クッション5よりも幅広に形成し、第1クッション3は立上杆部60b,60b上に載置されているため、上述した荷重G3は分散されやすくなっている。
Since the
また、図5及び図6に示されるように、角部60Aから第2連結杆62までの距離L1(背凭れ21の支点(回動中心)からシート部材7の引張力の作用点までの距離)は、角部60Aから第4連結杆64までの距離L2(背凭れ21の支点(回動中心)から着座者の後方に傾倒する力の作用点までの距離)よりも短くなっている(L1<L2)。すなわち、背凭れ21は、背凭れ21の後方への移動量に比べ、背凭れ21の前方への移動量が小さくなるため、着座した際における背凭れ21の前方側への過剰な倒れ込みを抑制することを防止できる。言い換えれば、座22に負荷される力よりも背凭れ21に負荷される力の影響が大きくされているため、リクライニング時(背中を大きく後方側へ倒す際)には背凭れ21の移動量を大きく確保できる。
5 and 6, the distance L1 from the
また、図6(b)に示すように、リクライニング時においては、図6(a)に示す状態よりも、着座者の重心バランスが後方側に大きくなるため、背凭れ21にかかる荷重G3’は、図6(a)において背凭れ21にかかる荷重G3に比べて大きくなり(荷重G3<荷重G3’)、反対に座22にかかる荷重G4’は、着座者の体重の大部分が背凭れ21に支持され、図6(a)よりも着座者の臀部等が持ち上がるようになり、図6(a)において座22にかかる荷重G4よりも小さくなる(荷重G4>荷重G4’)。すなわち、背凭れ21からの反力が小さくなり、背凭れ21が後方に傾倒しやすくなるため、着座者はより大きくリクライニングすることが可能となる。また、背凭れ21が大きく後方側へ倒れることにより、シート部材7がより張られる方向に引っ張られるため、シート部材7による着座者の支持力も向上する。
Further, as shown in FIG. 6 (b), during reclining, the balance of the center of gravity of the seated person is larger on the rear side than in the state shown in FIG. 6 (a), so the load G3 ′ applied to the
また、立上杆部60b,60bは、シート部材7の上端側の連結部である第2連結杆62よりも上方に延びる部分を有し、該上方に延びる部分には、シート部材7の引張力が直接作用しないため、リクライニング時には、立上杆部60b,60bにおける第2連結杆62よりも上方に延びる部分を支点として第リクライニング時の荷重G4’により後方に撓曲変形し、好適なリクライニング角度とすることができる。
Further, the rising
また、第2連結杆62は、角部60A,60Aよりも高い位置に設けられており、この第2連結杆62にシート部材7の下端部が取付けられているため、着座者の膝の位置が高い位置に保持され、座22に対して着座者の荷重を好適にかけることができる。
The second connecting
また、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5は、それぞれ分割されて配置されている。また、図示しないが、第1クッション3は、第4連結杆64に対して固定されており、第2クッション4は、第1連結杆61近傍に固定されており、第3クッション5は、第1クッション3と第2クッション4との間に固定されない状態で配置されているため、各第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5は、背凭れ21と座22との変形に対して追従しやすい。尚、本実施例では、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5が分割されていたが、隣接するクッション同士が接続されて一体化されていてもよい。
Moreover, the
尚、図6(a)では、着座者の腰部近傍が第3クッション5に接触しないように着座している形態を例示したが、着座者の着座位置や姿勢によっては、着座者の腰部が第3クッション5に接触する状態となる。
In FIG. 6A, an example in which the seated person's waist is seated so that the vicinity of the waist is not in contact with the
次に、実施例2に係る椅子につき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例と重複する同一構成の説明を省略する。 Next, a chair according to Example 2 will be described with reference to FIG. In addition, description of the same structure which overlaps with the said Example is abbreviate | omitted.
図7に示されるように、本実施例の椅子100は、シート部材7の張り調整機構30を備えており、この張り調整機構30は、シート部材7の下端部(第1連結杆61側)の裏面に設けられている。
As shown in FIG. 7, the
詳しくは、張り調整機構30は、シート部材7の下端縁周辺に設けられるフック形状の素子を有する面ファスナ31と、面ファスナ31からシート部材7の長手方向に離間した位置に所定間隔で3つ並列されるループ形状の素子を有する面ファスナ32,33,34と、から成る。尚、ここでは、説明の便宜上、面ファスナ31を網掛けで図示し、面ファスナ32,33,34をドットにより図示している。
Specifically, the
このシート部材7の下端部は、第1連結杆61の上面側から下面側に亘って巻き付けられ、面ファスナ31を面ファスナ32,33,34のうちいずれかに係着させることにより第1連結杆61に固定される。
The lower end portion of the
例えば、シート部材7を緩めに張りたい場合には、図7(a)に示されるように、面ファスナ31を該面ファスナ31に最も近い面ファスナ32に係着させればよい。また、シート部材7をきつめに張りたい場合には、面ファスナ31を該面ファスナ31から最も遠い面ファスナ34に係着させればよい。つまり、面ファスナ31の係着位置を面ファスナ32,33,34の中から選択することにより、シート部材7を所望の張り具合に調整することができる。
For example, when it is desired to loosen the
尚、張り調整機構は、実施例2のものに限られず、例えば、面ファスナに代えてボタンなどを採用してもよいし、リール等の巻軸機構によりシート部材の張り具合を調整できるようになっていてもよい。 The tension adjusting mechanism is not limited to that of the second embodiment. For example, a button or the like may be adopted instead of the hook-and-loop fastener, and the tension of the sheet member can be adjusted by a winding shaft mechanism such as a reel. It may be.
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。 Although the embodiments of the present invention have been described with reference to the drawings, the specific configuration is not limited to these embodiments, and modifications and additions within the scope of the present invention are included in the present invention. It is.
例えば、前記実施例では、側面視略L字状を成すベース体6をL字状部材として説明したが、L字状部材とは、構造の外形形状がL字状を成すものに限られず、例えば、変形可能な角部を挟んで一方側の構造部及び他方側の構造部を有し、且つ一方側の構造部に対しシート部材の一端が固定される固定部と、他方側の構造部に対しシート部材の他端が固定される固定部と、角部とを結ぶ線が略L字形状を成すものであればよい。
For example, in the above-described embodiment, the
また、前記実施例では、シート部材7が側面視で下方に撓んだ状態で張られていたが、例えば、側面視で略直線状となるように張られていてもよい。また、シート部材7は、第1連結杆61と第2連結杆62との間に張られていたが、例えば、第1連結杆61と第4連結杆64との間に張られていてもよい。
Moreover, in the said Example, although the sheet |
また、前記実施例では、左右一対の支持フレーム60,60と、第1連結杆61、第2連結杆62、第3連結杆63及び第4連結杆64と、から構成されていたが、例えば、側面視略L字状の一枚の板材から構成されていてもよい。
Moreover, in the said Example, although comprised from the left-right paired support frames 60 and 60, the
また、前記実施例では、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5を用いていたが、例えば、第1クッション3、第2クッション4及び第3クッション5を用いず、シート部材7上に直接座るようにしてもよい。
In the embodiment, the
また、前記実施例では、肘掛フレーム8,8を設けた例について説明したが、肘掛フレームを具備しない椅子であってもよい。 Moreover, although the example which provided the armrest frames 8 and 8 was demonstrated in the said Example, the chair which does not comprise an armrest frame may be sufficient.
また、前記実施例では、木製の板材などから成る板状部材11を例に説明したが、板状部材11はシート部材7よりも剛性を有するものであればよく、樹脂成形品や金属であってもよい。
また、板状部材11の形状として矩形を例に説明したが、臀部や腿部を支持するものであればよく、その形状は円形、楕円形等他の形状であってもよい。
In the above embodiment, the plate-
Moreover, although the rectangular shape has been described as an example of the shape of the plate-
尚、前記実施例では、シート部材7は、帆布等の伸縮し難い部材により構成されていたが、着座時に背凭れ21を前方側に傾倒させる引張力を付与することができるものであれば、硬質ゴム等の多少伸縮できるような部材により構成されていてもよい。
In addition, in the said Example, although the sheet |
また、前記実施例では、板状部材11がベース体6における第1連結杆61と第2連結杆62との間に張られたシート部材7に対して取付けられた状態を説明したが、これに限られず、例えば、板状部材11の前端を第1連結杆61に対してヒンジ部材等により略第1連結杆61を中心として上下に回動可能に取付け、板状部材11の後端と第2連結杆62との間にシート部材7を張架するようにしてもよい。
また、前記実施例では、板状部材11は、シート部材7とシート部材12とにより形成された1枚のシート部材に内包される形態を例示したが、シート部材7の第1領域Z1の上面または下面に露出した状態で固定されていてもよい。尚、シート部材7に対する板状部材11の取付手段は、面ファスナや接着剤等自由に変更することができる。
Moreover, in the said Example, although the plate-shaped
Moreover, in the said Example, although the plate-shaped
1 椅子
2 椅子本体
3 第1クッション
4 第2クッション
5 第3クッション
6 ベース体(L字状部材)
7 シート部材
11 板状部材
21 背凭れ
22 座
30 張り調整機構
60 支持フレーム
60A 角部
60a 水平杆部
60b 立上杆部
60c 立上部
61 第1連結杆
62 第2連結杆
63 第3連結杆
64 第4連結杆
100 椅子
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
7
Claims (7)
前記L字状部材の一方側は座として利用でき、前記L字状部材の他方側は背凭れとして利用できるようになっていることを特徴とする椅子。 An L-shaped member that is elastically deformable around a corner, a plate-like member that is rotatably attached to one side of the L-shaped member sandwiching the corner, the plate-like member, and the L-shape A sheet member stretched between the other side of the shaped member,
A chair characterized in that one side of the L-shaped member can be used as a seat, and the other side of the L-shaped member can be used as a backrest.
前記第1連結杆と前記第2連結杆との間に前記シート部材が張られていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の椅子。 The L-shaped member includes a pair of support frames, a first connection rod that connects the pair of support frames, and a second connection rod.
The chair according to any one of claims 1 to 3, wherein the seat member is stretched between the first connecting rod and the second connecting rod.
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JP2016216659A JP2018068970A (en) | 2016-11-04 | 2016-11-04 | Chair |
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