JP2018067753A - 無線区間のリソース利用効率向上システム及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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【課題】継続的な低遅延通信の実施と無線区間のリソースの利用効率を向上することができるシステム及び方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】基地局は、BestEffort(BE)通信用キュー101と低遅延通信用キュー102とを備えるとともに、DiffServの仕組みを有する。また、無線区間における低遅延通信パケットのリソース占有量を測定するリソース占有量測定部271と、同パケットの遅延時間を測定する遅延時間測定部272と、同パケットのパケットロス率を測定するパケットロス率測定部273とを備える。パケット監視部280は、測定結果に基づき、パケット廃棄部230及びパケットスケジューリング部250に対してパケット廃棄率・送出レートを指示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基地局と端末間で送受信されるパケットの中で低遅延通信パケットを優先制御するシステムが導入された場合に、無線区間のリソース利用効率を向上させるシステムおよびその方法に関する。
5G通信の特徴的なサービスの一つに、低遅延性を活かしたMission Criticalサービスが想定されている。一方で、通信業界全体でIoT(Internet of Things)の活用が促進される背景もあり、低遅延通信を用いた早期のサービス実現形態として、例えばドローン端末の遠隔制御を既存のLTE網上で実施する検討も開始されている(非特許文献1参照)。ドローン端末のモバイル網での制御に要求されるエンドツーエンドでの遅延時間は片道で50ms未満とされており、アプリケーションやコアNW(Network)での遅延を考慮すると、無線アクセス区間での遅延時間は10ms程度が要求条件になると考えられる。
この要求条件を満足させるために提案されている手法の一つとして、伝搬遅延の低遅延化に有効と考えられるエッジコンピューティングの概念が挙げられる(非特許文献2参照)。これまでのクラウドコンピューティング(図1(a))とは異なり、エッジコンピューティング(図1(b))とは、多数の小規模データセンタ(エッジサーバ)をユーザ近接地に配置し、近隣で発生するデータを各エッジサーバで分散処理した上で、インターネット上に集約されたクラウドコンピューティングと連携させるものである。エッジコンピューティングでは物理的にユーザに近い場所でデータ処理を行うため、ネットワークの上位階梯(インターネット、クラウド)を通して通信を行う場合と比べて伝搬遅延を短縮することが可能となる。
一方で、ネットワークサービスを円滑に提供するための仕組みとして、トラフィックのクラス分けにより優先度を決定し、パケットルーティングを制御することでQoS(Quality of Service)を保証するDiffServがある(非特許文献3参照)。
DiffServでは図2に示すように、はじめにルーターに到着したパケットがクラシファイアによってクラス分けされる。通常のIPパケットでは、ソースアドレス、ソースポート、ディステネーションアドレス、ディステネーションポート、プロトコルの5つの値を使って、パケットのクラス分けを実施(ファイアウォールのパケットフィルタと同様)するが、このクラス分け手法は検索コストが高いため、DiffServのクラス分けではIPヘッダの中のTOS(Type Of Services)フィールドを定義し、それが利用される。
クラシファイアによって転送されるパケットがトラフィックのプロファイルに対応するかどうかをメーターが判定し、規定以上のパケット入力がないかをポリサーが監視するとともに、もし規定以上の入力があった場合には超過パケットを破棄する。続いて、マーカーが、送られてきたパケットにDiffServ(DS)フィールドを設定する。DSフィールドは、DSCP(DiffServ Code Point)を書き込むためのパケット内領域であり、DSCPはDiffServにおいてパケットのクラス分けを行った結果の値を示す。
最後に、スケジューラーによって、パケットが属するクラスに応じたレートでパケットルーティングが実施される。このとき、トラフィックの流れを当該トラフィックのプロファイルに準拠させるため、そのトラフィック内のパケットの一部あるいは全てを遅らせる、すなわちシェーピングも行われる。このため、この役割に着目した場合、スケジューラーはシェイパーと呼ばれることもある。シェイパーのバッファーサイズは限られているため、遅延パケットを保持するためのスペースがない場合は、結果的にパケットが廃棄される場合もある。
第3.9世代移動通信システムであるLTE(Long Term Evolution)回線を利用した音声通話システムであるVoLTE(Voice over LTE)では、このQoS制御機構を活用している。例えば、音声通話に関しては、9段階設定されたQCI(QoS Class Identifier)の1(遅延許容値100msかつ帯域保証型)にクラス分けされた通信として扱われるため、安定した低遅延通信を利用した通話が可能であるとされている。
"Mission Critical Data services over LTE", Release 14, 3GPP TS 22.282 V0.1.0, 2016年2月 "Mobile-Edge Computing - Introductory Technical White Paper", ETSI ISG MEC, Issue 1, 2014年9月 D.Black, 他1名, "Differentiated Services (Diffserv) and Real-Time Communication", IETF, RFC765, 2015年11月
エッジコンピューティングを導入することによって伝搬遅延を低遅延化できたとしても、ユーザ端末(UE:User Equipment)とデータを送受信する基地局内で通信パケット量が増加した場合、エンドツーエンドの遅延において基地局内のパケットキューイングによる遅延時間が支配的要因になりうるため、安定した低遅延通信を継続的に行うことができなくなるケースが想定される。一方、VoLTEのように低遅延通信を利用したサービスのQoSを保証するためにDiffServを導入すると、優先度の高いパケットは常に低遅延となるものの、あらかじめ決められたポリシーに従ってパケットのクラス分けや廃棄を実施するだけである。このため、優先度の高いパケットが発生していないときにもあらかじめ決められたポリシーに従って無線区間のリソースを確保しておく必要があるので、リソースの利用効率が低下してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、継続的な低遅延通信の実施と無線区間のリソースの利用効率を向上することができるシステム及び方法並びにプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の無線区間のリソース利用効率向上システムは、基地局内にBestEffort(BE)通信用のキューと低遅延通信用のキューとを具備し、またDiffServの仕組みを利用することを特徴とする。さらに、低遅延通信用キューから送出されるパケットが占有する無線区間のリソース量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに監視し、その結果をポリシングおよびスケジューリングにフィードバックすることを特徴とする。
より具体的には、本発明の無線区間のリソース利用効率向上システムは、基地局内にBestEffort(BE)通信用のキューと低遅延通信用のキューとを具備するとともに、BE通信パケットと低遅延通信パケットを分類するクラシファイアと、トラフィックの性質と分量、低遅延通信用キューから送出されるパケットが占有する無線区間のリソース量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに監視するメーターと、メーターからの指示に従ってパケットを廃棄するポリサーと、クラシファイアで分類された結果を通信パケットにマークとして書き込むマーカーと、通信パケットに書き込まれたマークとメーターからの指示に応じたレートでキューからパケットを出力させるスケジューラーとで構成されるQoS制御機能を具備し、メーターが取得した情報をポリサーによるポリシングおよびスケジューラーによるスケジューリングにリアルタイムにフィードバックすることで、BE通信に割り当てる無線区間のリソースをリアルタイムに変化させられる点を特徴とする。
換言すれば、本発明は、ユーザ端末を収容する基地局と、基地局を収容するコアネットワークとを備えた移動網において、ユーザ端末と基地局間の無線区間におけるリソース利用効率を向上させるシステムであって、前記基地局は、低遅延通信パケットを収容する低遅延通信用キューと、BestEffort(BE)通信パケットを収容するBE通信用キューと、サーバから受信したパケットを少なくとも低遅延通信パケットとBE通信パケットとに分類するパケット分類部と、前記パケット分類部で分類されたパケットを廃棄するパケット廃棄部と、前記パケット廃棄部で廃棄されなかったパケットに対して前記パケット分類部で分類された分類結果をマーキングして前記低遅延用通信用キュー又は前記BE通信用キューに入力するパケットマーキング部と、前記低遅延用通信用キュー及び前記BE通信用キューからパケットを取り出すパケットスケジューリング部と、無線通信区間における低遅延通信パケットの通信状態をリアルタイムに測定するパケット状態測定部と、前記パケット状態測定部による測定結果に基づき前記パケット廃棄部に対してパケット廃棄ポリシーを指示するとともに前記パケットスケジューリング部に対してスケジューリングを指示するパケット監視部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、基地局内にBE通信用のキューと低遅延通信用のキューを具備し、DiffServの仕組みを利用しているので、ユーザ端末とデータを送受信する基地局内でBE通信パケット量が増加した場合に生じうるパケットキューイングによる遅延時間を回避して、低遅延通信を継続的に実施できる。また、低遅延通信用キューから送出されるパケットが占有する無線区間のリソース量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに監視し、その結果をポリシングおよびスケジューリングにフィードバックしているので、BE通信に割り当てる無線区間のリソースをリアルタイムに変化させることを可能にする。これにより、低遅延通信パケットの優先制御システムが導入された場合においても、無線区間のリソース利用効率を低下させずに、低遅延通信とBE通信を両立できる。BE通信に対する無線区間のリソース割り当てのリアルタイム制御により、無線区間のリソース利用効率の低下の課題を克服する。
エッジコンピューティングを説明する図 DiffServの仕組みを説明する図 リソース利用効率向上システムの構成図 リソース利用効率向上システムの機能ブロック図 リソース利用効率を向上させるシステムのフロー図 パケット監視部の作動フロー図
本発明の一実施の形態に係る無線区間のリソース利用効率向上システムについて図面を参照して説明する。図3に本発明における無線区間のリソース利用効率向上システムの構成図を示し、図4に本発明における無線区間のリソース利用効率向上システムの機能ブロック図を示す。
本発明は、無線通信端末であるユーザ端末1を収容する基地局10と、各基地局10を収容するコアネットワーク(図示省略)とを有する移動網を前提とする。移動網は、例えばLTE(Long Term Evolution)など周知の種々のアーキテクチャを用いることができる。コアネットワークは、外部ネットワークの1つであるインターネットと所定のゲートウェイを介して接続することができる。
ユーザ端末1の通信相手先であるサーバ20の配備位置は不問である。すなわち、サーバ20は、インターネット上のサーバ(インターネットに接続されたクラウド上のサーバを含む)であってもよいし、図1を参照して前述したエッジコンピューティング(EC)の概念を導入したエッジサーバであってもよい。
本発明の構成上の特徴点は、図3に示すように、基地局10にBestEffort(BE)通信用のキュー101と低遅延通信用のキュー102とを具備したこと、低遅延通信パケットの優先制御を行ってQoSを保証するためにDiffServの仕組みを導入したことである。すなわち、基地局10は、BE通信パケットと低遅延通信パケットを分類するクラシファイア110と、トラフィックの性質と分量、低遅延通信用キューから送出されるパケットが占有する無線区間のリソース量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに監視するメーター120と、メーター120からの指示に従ってパケットを廃棄するとともにクラシファイアで分類された結果を通信パケットにマークとして書き込むポリサー/マーカー130と、通信パケットに書き込まれたマークとメーター120からの指示に応じたレートでキューからパケットを出力させるスケジューラー140とで構成されるQoS制御機能を具備している。
次に、本発明のより具体的な構成及び機能について図4を参照して説明する。本発明に係るリソース利用効率向上システムは、図4に示すように、BE通信用キュー101及び低遅延通信用キュー102と、サーバ20からパケットを受信するパケット受信部210と、受信したパケットを少なくとも低遅延通信パケットとBE通信パケットとに分類するパケット分類部220と、パケット分類部で分類されたパケットを廃棄するパケット廃棄部230と、パケット廃棄部230で廃棄されなかったパケットに対して前記分類結果をマーキングして低遅延用通信用キュー102又はBE通信用キュー101に入力するパケットマーキング部240と、低遅延用通信用キュー102及びBE通信用キュー101からパケットを取り出すパケットスケジューリング部250と、取り出されたパケットをユーザ端末1に向けて送出するパケット送出部260を備えている。
さらに、本発明に係るリソース利用効率向上システムは、無線通信区間における低遅延通信パケットの通信状態をリアルタイムに測定する手段として、リソース占有量測定部271と、遅延時間測定部272と、パケットロス率測定部273とを備えている。また、本発明に係るリソース利用効率向上システムは、リソース占有量測定部271・遅延時間測定部272・パケットロス率測定部273による測定結果に基づきパケット廃棄部230に対してパケット廃棄ポリシーを指示するとともにパケットスケジューリング部250に対してスケジューリングを指示するパケット監視部280を備えている。
上記の各構成は、ハードウェアとして実装してもよいし、プログラムをコンピュータにインストールすることにより実装してもよい。
本発明では、前記リソース占有量測定部271が低遅延通信用キュー102のリソース占有量を常時測定し、遅延時間測定部272が低遅延通信用キュー102の遅延時間を常時測定し、パケットロス率測定部273が低遅延通信用キュー102のパケットロス率を測定している。
パケット監視部280は、前記測定結果を基に、低遅延通信パケットに要求される遅延時間とパケットロス率を達成しつつ、使用していない無線区間のリソースをBE通信に割り当てられるようにするため、パケット分類部220から低遅延通信パケットおよびBE通信パケットの流量を把握し、パケット廃棄部230に廃棄するパケット量を指示し、パケットマーキング部240からパケット廃棄後の低遅延通信パケットおよびBE通信パケットの流量を確認し、パケットスケジューリング部250にパケットの送出レートを指示する。
また、パケット監視部280は、パケット流量と無線区間のリソース占有量、遅延時間、パケットロス率の関係をあらかじめデータベース(図示省略)化して保持しており、そのデータベースとリソース占有量測定部271、遅延時間測定部272およびパケットロス率測定部273から送られてくる測定結果を照合することで、パケット廃棄部230に指示するパケット廃棄量およびパケットスケジューリング部250に指示するパケットの送出レートを決定する。
次に、サーバ20からユーザ端末1に基地局10経由で低遅延通信パケットが送信されているときに、BE通信パケットに割り当てられる無線区間のリソース量を変化させる際のフローを説明する。図5に無線区間のリソース利用効率を向上させるシステムのフロー図、図6にはパケット監視部の作動フロー図を示す。
図5に示すように、まずサーバから送信された低遅延通信パケットが基地局10のパケット受信部210によって受信される(ステップS1)。受信された低遅延通信パケットはパケット分類部220によってBEパケットと区別される(ステップS2)。その後、パケット廃棄部230がパケット監視部280の指示に従って要求されている遅延時間、パケットロス率を満たすようにパケットを廃棄し(ステップS3)、パケットマーキング部240によって低遅延通信パケットのマーキング、低遅延通信用キュー102への収容が行われる(ステップS4)。
低遅延通信用キュー102に収容された低遅延通信パケットは、パケットスケジューリング部250によって、パケット監視部280に指示された送出レートでパケット送出部260に優先的に転送され(ステップS5)、パケット送出部260がユーザ端末1に対して低遅延通信パケットを送信する(ステップS6)。
リソース占有量測定部271と遅延時間測定部272、パケットロス率測定部273は、低遅延通信用キュー102へのパケット入力と出力からリソース占有量と遅延時間、パケットロス率を算出し、計算結果をパケット監視部280にフィードバックする(ステップS7)。パケット監視部280は、送られてきた計算結果から使用していない無線区間のリソースを算出し(ステップS8)、そのリソースをBE通信に割り当てられるように、パケット廃棄部230とパケットスケジューリング部250にBE通信パケットの廃棄率と送出レートを指示する(ステップS9)。パケット廃棄部230及びパケットスケジューリング部250は、パケット監視部280からの指示に従い、それぞれパケットの廃棄率、送出レートを変更する(ステップS10)。
前記ステップS8及びS9におけるパケット監視部280の動作の詳細について説明する。図6に示すように、パケット監視部280は、リソース占有量測定部271から低遅延通信パケットの無線区間のリソース占有量を受領すると(ステップS21)、BE通信パケットに使用できる無線区間のリソースがあるか否かを判定する(ステップS22)。リソースがある場合、パケット監視部280は、BE通信パケットに新たに割り当て可能な無線区間のリソースを考慮したパケット廃棄率と送出レートを、パケット廃棄部230とパケットスケジューリング部250に指示する(ステップS23)。リソースがない場合、処理を終了する。
また、パケット監視部280は、遅延時間測定部272から低遅延通信用キュー102の遅延時間を受領すると(ステップS31)、当該遅延時間が要求される遅延時間以下であるか否かを判定する(ステップS32)。そして測定した遅延時間が要求される遅延時間以下の場合、パケット監視部280は、前述のステップS23の処理を行う。一方、測定した遅延時間が要求される遅延時間より大きい場合、パケット監視部280は、要求される遅延時間・パケットロス率を達成するパケット流量となるようパケット廃棄部230にパケットの廃棄を指示する(ステップS33)。
また、パケット監視部280は、パケットロス率測定部273から低遅延通信用キュー102のパケットロス率を受領すると(ステップS41)、当該パケットロス率が要求されるパケットロス率以下であるかを判定する(ステップS42)。そして測定したパケットロス率が要求されるパケットロス率以下の場合、パケット監視部280は、前述のステップS23の処理を行う。一方、測定したパケットロス率が要求されるパケットロス率より大きい場合、パケット監視部280は、前述のステップS33の処理を行う。
以上により、パケット監視部280が低遅延通信パケットのリソース占有量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに把握し、把握した情報を基にパケットのポリシングとスケジューリングを実施する役割を果たすため、低遅延通信パケットは常に要求される遅延時間とパケットロス率を達成した状態でサーバ20からユーザ端末1に送信され、さらに無線区間のリソースを未使用状態で放置せずにBE通信パケットに割り当てて使用されている状態を実現できる。
このように本実施の形態によれば、基地局10内にBE通信用のキュー101と低遅延通信用のキュー102を具備し、DiffServの仕組みを利用しているので、ユーザ端末1とデータを送受信する基地局10内でBE通信パケット量が増加した場合に生じうるパケットキューイングによる遅延時間を回避して、低遅延通信を継続的に実施できる。また、低遅延通信用キュー102から送出されるパケットが占有する無線区間のリソース量と遅延時間、パケットロス率をリアルタイムに監視し、その結果をポリシングおよびスケジューリングにフィードバックしているので、BE通信に割り当てる無線区間のリソースをリアルタイムに変化させることを可能にする。これにより、低遅延通信パケットの優先制御システムが導入された場合においても、無線区間のリソース利用効率を低下させずに、低遅延通信とBE通信を両立できる。BE通信に対する無線区間のリソース割り当てのリアルタイム制御により、無線区間のリソース利用効率の低下の課題を克服する。
以上、本発明の一実施の形態について詳述したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば上記実施の形態では、説明の簡単のため、受信パケットをBE通信パケットと低遅延通信パケットとの2つにクラス分けしていたが、BE通信や低遅延通信のそれぞれにおいて、さらに細かいクラス分けを行うようにしてもよい。これにより、更にきめ細かな優先制御が可能となる。
1…ユーザ端末
10…基地局
20…サーバ
101…BE通信用キュー
102…低遅延通信用キュー
110…クラシファイア
120…メーター
130…ポリサー/マーカー
140…スケジューラー
210…パケット受信部
220…パケット分類部
230…パケット廃棄部
240…パケットマーキング部
250…パケットスケジューリング部
260…パケット送出部
271…リソース占有量測定部
272…遅延時間測定部
273…パケットロス率測定部
280…パケット監視部

Claims (7)

  1. ユーザ端末を収容する基地局と、基地局を収容するコアネットワークとを備えた移動網において、ユーザ端末と基地局間の無線区間におけるリソース利用効率を向上させるシステムであって、
    前記基地局は、
    低遅延通信パケットを収容する低遅延通信用キューと、
    BestEffort(BE)通信パケットを収容するBE通信用キューと、
    サーバから受信したパケットを少なくとも低遅延通信パケットとBE通信パケットとに分類するパケット分類部と、
    前記パケット分類部で分類されたパケットを廃棄するパケット廃棄部と、
    前記パケット廃棄部で廃棄されなかったパケットに対して前記パケット分類部で分類された分類結果をマーキングして前記低遅延用通信用キュー又は前記BE通信用キューに入力するパケットマーキング部と、
    前記低遅延用通信用キュー及び前記BE通信用キューからパケットを取り出すパケットスケジューリング部と、
    無線通信区間における低遅延通信パケットの通信状態をリアルタイムに測定するパケット状態測定部と、
    前記パケット状態測定部による測定結果に基づき前記パケット廃棄部に対してパケット廃棄ポリシーを指示するとともに前記パケットスケジューリング部に対してスケジューリングを指示するパケット監視部とを備えた
    ことを特徴とする無線区間のリソース利用効率向上システム。
  2. 前記パケット状態測定部は、前記低遅延通信用キューに対するパケットの入出力状態をもって無線通信区間における低遅延通信パケットの通信状態を測定する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線区間のリソース利用効率向上システム。
  3. 前記パケット状態測定部は、無線区間における低遅延通信パケットの、リソース占有量を測定するリソース占有量測定部と、遅延時間を測定する遅延時間測定部と、パケットロス率を測定するパケットロス率測定部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の無線区間のリソース利用効率向上システム。
  4. 前記パケット監視部は、低遅延通信パケットに要求される遅延時間及びパケットロス率を満たすよう前記パケット廃棄部及び前記パケットスケジューリング部に指示する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の無線区間のリソース利用効率向上システム。
  5. 前記パケット監視部は、BE通信パケットに新たに割り当て可能な無線区間のリソースを算出し、該算出結果に基づき前記パケット廃棄部に対してBE通信パケットのパケット廃棄ポリシーを指示するとともに前記パケットスケジューリング部に対してBE通信パケットのスケジューリングを指示する
    ことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の無線区間のリソース利用効率向上システム。
  6. ユーザ端末を収容する基地局と、基地局を収容するコアネットワークとを備えた移動網において、ユーザ端末と基地局間の無線区間におけるリソース利用効率を向上させるシステムであって、
    前記基地局は、低遅延通信パケットを収容する低遅延通信用キューと、BestEffort(BE)通信パケットを収容するBE通信用キューとを備え、
    パケット分類部が、サーバから受信したパケットを少なくとも低遅延通信パケットとBE通信パケットとに分類する第1のステップと、
    パケット廃棄部が、前記第1のステップで分類されたパケットを廃棄する第2のステップと、
    パケットマーキング部が、前記第2のステップで廃棄されなかったパケットに対して前記第1のステップで分類された分類結果をマーキングして前記低遅延用通信用キュー又は前記BE通信用キューに入力する第3のステップと、
    パケットスケジューリング部が、前記低遅延用通信用キュー及び前記BE通信用キューからパケットを取り出す第4のステップと、
    パケット状態測定部が、無線通信区間における低遅延通信パケットの通信状態をリアルタイムに測定する第5のステップと、
    パケット監視部が、前記第5のステップによる測定結果に基づき前記パケット廃棄部に対してパケット廃棄ポリシーを指示するとともに前記パケットスケジューリング部に対してスケジューリングを指示する第6のステップとを備えた
    ことを特徴とする無線区間のリソース利用効率向上方法。
  7. コンピュータを請求項1に記載の基地局内の各部として機能させる
    ことを特徴とする無線区間のリソース利用効率向上プログラム。
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