JP2018064659A - 電気器具 - Google Patents

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Takuya Umemura
卓也 梅村
将史 野田
Masashi Noda
将史 野田
麻知子 萩原
Machiko Hagiwara
麻知子 萩原
紗知 大山
Sachi Oyama
紗知 大山
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Abstract

【課題】振動機能を有する電気器具について、電動工具用バッテリパックを電源として取り付けることができるようにして、そのコードレス化を図り、その使い勝手を高めることを目的とする。【解決手段】ハンディマッサージャー10は、振動を発生する振動源19と、振動源19によって振動される施療部材17と、振動源19に電力を供給する電源としてのバッテリを取り付けるためのバッテリ取り付け部13と、を備える。電源として、スライド取り付け形式のボックス型のバッテリパック1を用いる。バッテリパック1は、取り外して充電可能であるとともに、ねじ締め機等の電動工具の電源としても流用することができる。ハンディマッサージャー10等の健康器具の他、刃物砥ぎ機等の調理器具等の振動機能を有する電気器具に適用することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、振動機能を有する電気器具に関する。
振動機能を有する電気器具としては、ハンディマッサージャー、シートマッサージャー、マッサージクッション、刃物研ぎ機等が存在する。これらの電気器具は、多くの場合、懐中電灯やハンディラジオ等の電力消費が小さい電気器具とは異なって、乾電池等のバッテリ(直流電源)では電力不足となるため、商用100Vの交流電源を電源とする交流電源式のものが主流となっている。特許文献1には、交流電源式のハンディマッサージャーに関する技術が開示されている。特許文献2には、交流電源式のシートマッサージャーに関する技術が開示されている。
一方、ねじ締め機や電気ドリル等の主として手持ち式の電動工具では、バッテリを電源とする充電式のものが普及している。特に、近年では、複数本のバッテリセルをバッテリケース内に収容してなるリチウムイオンバッテリパックが広く用いられるようになっている。電動工具用のリチウムイオンバッテリパックは、比較的大きな電力を供給可能であることから、交流電源を不要とし、また、コードレス化が可能である。また、電動工具用のバッテリパックは、各種の電動工具に共通して使用することができるため、汎用性が高い。このため、電動工具用のバッテリパックを、各種の電気器具の電源として利用できれば、電気器具の使い勝手を格段に高めることができる。なお、本明細書でいう「バッテリ」とは、乾電池に比べて、高電圧の電池のことをいう。
特開平5−3903号公報 特開平9−140757号公報
特許文献1、2のものでは、使用時に電源コードを交流電源供給用の電源コンセントに接続する必要がある。このため、電源コンセント等が用意されていない屋外等では使用することができず、この点で使い勝手が悪い。本発明は、振動機能を有する電気器具について、バッテリを電源とすることにより、交流電源を必要とすることなく利用できるようにすることで使い勝手を高めることを目的とする。
上記の課題は、以下の各発明により解決される。第1の発明は、振動機能を有する電気器具であって、振動を発生する振動源と、前記振動源によって振動される振動部材と、前記振動源に電力を供給する電源としてのバッテリを取り付けるためのバッテリ取り付け部と、を備えている、電気器具である。この構成によれば、バッテリ取り付け部にバッテリを取り付けて、そのバッテリから振動源に電力を供給することにより、振動源が振動を発生し、振動部材が振動する。振動部材の振動は、振動付与対象物に付与される。したがって、バッテリを電源とすることにより、交流電源を必要とすることなく、振動機能を有する電気器具を利用することができ、その電気器具の使い勝手を高めることができる。バッテリを電源とする振動機能を有する電気器具としては、例えば、ハンディマッサージャー、シートマッサージャー、背負い式マッサージャー、マッサージクッション、ネックマッサージャー、アイマスク、刃物研ぎ機等が対象となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記バッテリ取り付け部に、着脱可能に取り付けられる充電可能な電動工具用のバッテリパックを備えた電気器具である。この構成によれば、広く流通する充電式電動工具用のバッテリを利用できるようにすることで、当該電気器具及び電動工具の使い勝手及び付加価値を高めることができる。また、充電により繰り返し利用できるバッテリを用いる点で、ランニングコストの低減を図ることができるとともに、環境に対する負荷を低減できる。
第3の発明は、第2の発明において、前記バッテリパックは、複数本のバッテリセルをバッテリケース内に収容してなるリチウムイオンバッテリパックである、電気器具である。この構成によれば、リチウムイオンバッテリパックにより振動源に対して十分な電力を供給することができる。また、リチウムイオンバッテリパックを電源とすることにより、継ぎ足し充電等が可能となり、この点でも当該電気器具の使い勝手を高めることができる。
第4の発明は、第3の発明において、リチウムイオンバッテリパックは、出力電圧が10.8Vである、電気器具である。この構成によれば、例えば、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源として用いられる出力電圧10.8Vのリチウムイオンバッテリパックを各種の電気器具の電源として利用することにより、当該バッテリを有効活用してその汎用性を高めることができるとともに、各種電気器具の使い勝手を高めることができる。
第5の発明は、第2〜4のいずれか1つの発明において、前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部にスライドさせて取り付け可能なボックス型のバッテリパックである、電気器具である。この構成によれば、ボックス型のバッテリパックをバッテリ取り付け部にスライドさせて取り付けることにより、電気器具の電源として利用することができる。
第6の発明は、第5の発明において、前記バッテリ取り付け部に、前記バッテリパックをスライドさせて係合するための一対の案内レール部を備えている、電気器具である。この構成によれば、バッテリ取り付け部に対して、バッテリパックの取り付け、取り外しの便宜を図りつつ、当該バッテリパックの強固な取り付け状態を実現できる。
第7の発明は、第2〜4のいずれか1つの発明において、前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部に差し込んで取り付け可能なスティック型のバッテリパックである、電気器具である。この構成によれば、スティック型のバッテリパックをバッテリ取り付け部に差し込んで取り付けることにより、電気器具の電源として利用することができる。
第8の発明は、第7の発明において、前記バッテリ取り付け部は、前記バッテリパックを差し込むための取り付け凹部を備え、前記取り付け凹部の底部に、前記バッテリパックを電源回路に電気的に接続するための電源端子を備えている、電気器具である。この構成によれば、バッテリパックを取り付け凹部に差し込んで取り付けることができる。また、電源端子を取り付け凹部の底部に備えていることにより、バッテリパックの差し込み操作に伴って当該バッテリパックが電源回路に確実に接続されるようにするとともに、電源端子の保護を図って当該電気器具の耐久性を高めることができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つの発明において、前記バッテリ取り付け部は、前記振動源を備える電気器具本体とは別体で形成されており、前記電気器具本体に電源コードを介して前記バッテリ取り付け部を接続してなる、電気器具である。この構成によれば、電気器具本体が軽量化されることから、その操作性及び取り扱い性を高めることができる。
第10の発明は、第1〜9のいずれか1つの発明において、前記振動部材が施療部材である、電気器具である。この構成によれば、マッサージャー等の健康器具として用いられる電気器具の使い勝手を高めることができる。
第11の発明は、第1〜9のいずれか1つの発明において、前記振動部材が砥石部材である、電気器具である。この構成によれば、刃物研ぎ機等の調理器具として用いられる電気器具の使い勝手を高めることができる。
第12の発明は、第1〜11のいずれか1つの発明において、前記振動源に対する電力供給を制御するためのコントローラを備え、前記バッテリ取り付け部に、前記コントローラと前記バッテリとの間で情報を送受信するための通信端子を少なくとも1つ備えた、電気器具である。この構成によれば、通信端子を経てコントローラとバッテリとの間で情報が送受信されることにより、振動源に対する電力供給が制御される。
第13の発明は、第12の発明において、前記バッテリの状態に関する情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした、電気器具である。この構成によれば、バッテリの状態に関する情報に基づいて振動源に対する電力供給が制御されることにより、振動源及びバッテリの保護が図られる。
第14の発明は、第13の発明において、前記バッテリの温度情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした、電気器具である。この構成によれば、バッテリの温度情報に基づいて振動源に対する電力供給が制御されることにより、バッテリの保護が図られる。
第15の発明は、第13の発明において、前記バッテリの放電許可または禁止情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした電気器具である。この構成によれば、バッテリの放電禁止信号が送信されて、振動源に対する電力供給が停止されることにより、バッテリの保護が図られる。
第16の発明は、第13の発明において、前記電気器具の状態に関する情報に基づいて電力供給を制御する構成とした電気器具である。この構成によれば、電気器具の状態に基づいて電力供給が制御される。
第17の発明は、第1〜16のいずれか1つの発明において、前記バッテリは、残容量表示部を備えている、電気器具である。この構成によれば、バッテリ自身にその残容量を表示する残容量表示部を備えていることから、バッテリ取り付け部から取り外した状態のバッテリの残容量表示部により残容量を確認することができる。
第18の発明は、第1〜17のいずれか1つの発明において、前記バッテリまたは前記電気器具の状態を報知する報知部を備える電気器具である。この構成によれば、報知部によりバッテリまたは電気器具の状態が報知される。
第19の発明は、第18の発明において、前記報知部は電気器具側に設けられた電気器具である。この構成によれば、電気器具側に設けられた報知部により、バッテリまたは電気器具の状態が報知される。
第20の発明は、家庭用電気器具において、電力を供給する電源としてのバッテリを着脱可能に取り付けるためのバッテリ取り付け部を備えた電気器具である。この構成によれば、バッテリ取り付け部に電力供給用のバッテリを取り付けて家庭用電気器具を利用することができる。
第1実施形態に係るハンディマッサージャーを示す斜視図である。 バッテリ取り付け部に対するバッテリパックの取り付け、取り外し状態を示す斜視図である。 バッテリパックを示す斜視図である。 バッテリパックを示す正面図である。 バッテリパックを示す下面図である。 充電式ねじ締め機を示す斜視図である。 第2実施形態に係るハンディマッサージャーを示す斜視図である。 バッテリパックを示す斜視図である。 第3実施形態に係るハンディマッサージャーを示す斜視図である。 第4実施形態に係るシートマッサージャーを示す斜視図である。 第5実施形態に係る背負い式マッサージャーを示す斜視図である。 第6実施形態に係るマッサージクッションを示す斜視図である。 第7実施形態に係るネックマッサージャーを示す斜視図である。 第8実施形態に係るハンディマッサージャーを示す斜視図である。 第9実施形態に係るアイマスクを示す斜視図である。 第10実施形態に係る刃物研ぎ機を示す斜視図である。 第11実施形態に係るスティック型のバッテリパック用電源アダプタを示す斜視図である。 第12実施形態に係るボックス型のバッテリパック用電源アダプタを示す斜視図である。 電気器具とバッテリパックの制御ブロック図である。 電気器具の制御フローチャートである。 別形態の電気器具とバッテリパックの制御ブロック図である。 別形態の電気器具の制御フローチャートである。 別形態のバッテリパックの制御フローチャートを示している 充電器とバッテリパックの制御ブロック図である。
[第1実施形態]本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのハンディマッサージャーを例示する。このハンディマッサージャーは、使用者(施術者)が手で持って被施術者にマッサージを行うものである。図1はハンディマッサージャーを示す斜視図である。図1中の方位は使用者から見た方向を示している。図1に示すように、ハンディマッサージャー10は、マッサージャー本体10aとバッテリ取り付け部13とを備えている。なお、ハンディマッサージャー10は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。
マッサージャー本体10aは、ハンドル12を有するケーシング11を備えている。ケーシング11は、短尺柱状に形成されている。ハンドル12は、ケーシング11の上端部を取り巻く環状に形成されている。ハンドル12は、ケーシング11に複数(図1では3つ)の支持アーム15によって支持されている。なお、マッサージャー本体10aは本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。
ケーシング11の下面側には、施療部材17が振動可能に設けられている。ケーシング11内には、振動を発生する振動源19が収容されている。振動源19には、施療部材17が振動伝達可能に連結されている。振動源19の発生する振動が施療部材17に伝達されることで、施療部材17が振動される。なお、施療部材17は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部13は、ケーシング11の側面部(例えば、後面部)に設けられている。バッテリ取り付け部13には、振動源19に電力を供給する電源としてのバッテリパック1が着脱可能に取り付けられている。バッテリパック1は、バッテリ取り付け部13に取り付けると、ケーシング11に内装した電源回路に電気的に接続される。このバッテリパック1は、電動ねじ締め機や電動ドリル等の充電式電動工具のバッテリとしても用いられる汎用性の高いスライド取り付け形式のボックス型のバッテリパック1で、様々な充電式電動工具との間で共用する(使い回す)ことができる。なお、バッテリパック1は本明細書でいう「バッテリ」に相当する。
図2はバッテリ取り付け部に対するバッテリパックの取り付け、取り外し状態を示す斜視図、図3はバッテリパックを示す斜視図、図4は同じく正面図、図5は同じく下面図である。説明の都合上、バッテリ取り付け部13については、バッテリパック1に面する側を前側(正面側)として説明する。また、バッテリパック1については、バッテリ取り付け部側を前側(正面側)、バッテリ取り付け部13に対する取り付け方向を下方、また、取り外し方向を上方として説明する(図3〜図5参照)。
図2に示すように、バッテリ取り付け部13に対して、バッテリパック1を一方(下方)へスライドさせて取り付けることができ、逆に、そのバッテリパック1を他方(上方)へスライドさせて取り外すことができる。
図3〜図5に示すように、バッテリパック1は、6面を有するほぼ直方体形状(ボックス型状)のバッテリケース内に複数本のバッテリセルを内装すなわち収容したボックス型のものである。本実施形態では、バッテリパック1として、出力電圧10.8Vのリチウムイオンバッテリパックが用いられている。このボックス型のバッテリパック1は、バッテリ取り付け部13(図2参照)から取り外して、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し使用することができる。また、リチウムイオンバッテリパックは、継ぎ足し充電等が可能である。また、複数個のバッテリパック1を予め用意しておくことにより、1つを充電中であっても別のバッテリパック1をバッテリ取り付け部13に取り付けることにより、作業等の中断を招くことなく電気器具10の連続使用が可能となる。
なお、以下説明する各実施形態では、出力電圧が10.8Vのリチウムイオンバッテリパックを電源とする構成を例示するが、出力電圧が18V、14.4V等のリチウムイオンバッテリパックを用いる構成、あるいは、リチウムイオンバッテリパックに限らず、ニッケル水素バッテリパック、ニッカドバッテリパック等のバッテリを電源として用いる構成とすることもできる。
図4に示すように、バッテリパック1の正面(前面)側には、左右一対のレール受け部1aが設けられている。左右レール受け部1aの内側に、正負の電源端子受け部1b,1cと、3つの通信端子受け部1dとが設けられている。正負の電源端子受け部1b,1cの上側には、矩形に開口された冷却用の吸気口1gが設けられている。吸気口1gの上側には、1つのロック爪1eが設けられている。このロック爪1eは、バッテリケース内に装着したばねにより正面側へ突き出す方向(図4において紙面表方向)に付勢されている(図3参照)。
バッテリパック1の上面には、アンロックボタン1fが設けられている。このアンロックボタン1fは、ロック爪1eと一体に設けられている。このため、アンロックボタン1fを指先で背面(後面)側へ押し下げ操作すると、ロック爪1eをばねの付勢力に抗して引き込む方向(アンロック側)に移動させることができる。バッテリパック1の正面下部には、矩形に開口された3つの排気口1hが設けられている。例えば、充電時に吸気口1gを経てバッテリケース内に導入した外気が排気口1hから排気されることにより当該バッテリパック1の冷却がなされる。図5に示すように、バッテリパック1の下面には、電力の残容量をLED表示するための残容量表示部1jが設けられている。残容量スイッチ1kを押し操作すると、残容量に応じた個数のLEDが点灯する。
図2に示すように、バッテリ取り付け部13は、左右一対のレール部13aを備えている。左右のレール部13aは、相互に平行に上下方向に延びている。左右のレール部13a間に、正負の電源端子13b,13cと、一つの通信端子13dが設けられている。図3では見えていないが、バッテリ取り付け部13の上部に、バッテリパック1側のロック爪1eが嵌り込む係合凹部が設けられている。
図2中、白抜き矢印で示すように、バッテリ取り付け部13に対してバッテリパック1を上方から下方へ向けてスライドさせることにより、当該バッテリ取り付け部13に対してバッテリパック1が取り付けられる。逆に、バッテリパック1の取り付け状態において、使用者が指先でアンロックボタン1fをアンロック側に押し下げ操作し、これにより、ロック爪1eを係合凹部から退出させる。この状態で、バッテリパック1を上方へスライドさせることにより、当該バッテリパック1をバッテリ取り付け部13から取り外すことができる。
取り外したバッテリパック1は、その正面側をバッテリ取り付け部13側に向けた状態で下方へ移動させてバッテリ取り付け部13の左右のレール受け部1aにレール部13aを進入させることにより、バッテリ取り付け部13に対して取り付けることができる。バッテリ取り付け部13の左右のレール受け部1aにバッテリパック1のレール部13aが係合することによって、バッテリ取り付け部13に対するバッテリパック1の強固な取り付け状態を実現できる。
バッテリパック1を下方へスライドさせてロック爪1e(図3参照)がバッテリ取り付け部13の係合凹部内に弾性的に嵌り込むことにより、当該バッテリパック1がバッテリ取り付け部13に対して取り付けられた状態にロックされる。バッテリパック1がバッテリ取り付け部13に対して取り付けられると、正負の電源端子受け部1b,1c(図3参照)に正負の電源端子13b,13cが進入して、当該バッテリパック1がバッテリ取り付け部13に対して電気的に接続された状態となる。
また、通信端子13dが中央の通信端子受け部1d(図3参照)に進入して、ハンディマッサージャー10(詳しくは、マッサージャー本体10aのコントローラ)とバッテリパック1との間で過放電に伴う自動停止等の制御信号の送受信が可能な状態となる。コントローラは、電源回路や制御回路を内装しており、振動源19に対する電力供給を制御する。なお、バッテリパック1の3つの通信端子受け部1d(図4参照)のうち左右両側の通信端子受け部1dは、当該バッテリパック1を別途用意した充電器に取り付けて充電する場合に利用される。左右両側の通信端子受け部1dには、充電器側の通信端子が進入して電気的に接続される。左右両側の通信端子受け部1dに充電器側の通信端子が接続されることにより当該バッテリパック1と充電器との間で各種の制御信号が送受信される。
図6には、バッテリパック1を電源として取り付けた充電式の電動工具の一例としてのねじ締め機の斜視図が示されている。図6中の方位は使用者から見た方向を示している。図6に示すねじ締め機5は、インパクト式のねじ締め機で、本体部5aとグリップ部5bと電源部5cを備えている。電源部5cがバッテリ取り付け部に相当する部位で、バッテリパック1はこの電源部5cの下面に沿って取り付けられる。電源部5cに対して、前側(白抜き矢印取り外し方向)にスライドさせることにより、バッテリパック1を取り外すことができる。逆に、電源部5cに対して、後ろ側(白抜き矢印取り付け方向)にスライドさせることにより、バッテリパック1を取り付けることができる。
このねじ締め機5は、電源部5cに取り付けたバッテリパック1からの電力により利用することができる。電源部5cから取り外したバッテリパック1を、そのまま電気器具としてのハンディマッサージャー10(図1参照)のバッテリ取り付け部13に取り付けることにより、当該バッテリパック1をハンディマッサージャー10の電源として利用することができる。また、バッテリパック1は、他の電動工具(例えば、ドリル、マルノコ、グラインダー、カンナ等)の電源としても共用することができる。
図1に示すように、ハンディマッサージャー10のバッテリ取り付け部13に一つのバッテリパック1を取り付けることにより、ハンディマッサージャー10の振動源19に必要な電力が供給される。ハンディマッサージャー10の右側の支持アーム15の上面部には、電源をオン、オフする電源スイッチ20と、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ21とが設けられている。また、左側の支持アーム15の上面部には、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部22が設けられている。
前記したハンディマッサージャー10において、電源スイッチ20をオン操作すると、振動源19に電力が供給される。これにより、振動源19が振動を発生し、施療部材17に振動が伝達される。使用者(施術者)は、ハンディマッサージャー10を手で持って、施療部材17を被施術者の肩、腰等に宛がうことにより、その宛がった部位に施療部材17の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、被施術者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、強度切り替えスイッチ21の操作によって振動源19の振動の強度が切り替えられる。また、電源スイッチ20をオフ操作すると、振動源19への電力の供給が停止される。
以上のように構成した第1実施形態のハンディマッサージャー10によれば、充電式電動工具に用いられるバッテリパック1を電源として利用することができるので、商用100Vの交流電源がない屋外等においても使用することができ、この点でハンディマッサージャー10の利便性いわゆる使い勝手を高めることができる。また、コードレスであるので、ハンディマッサージャー10の持ち運び及び取り扱いが容易である。
また、他の電動工具の電源として共用できるバッテリパック1を電源として利用できることから、主として電源についてはランニングコスト及びメンテナンスコストの低減を図ることができる。これにより、電気器具及び電動工具の使い勝手及び付加価値を高めることができる。また、充電により繰り返し利用できるバッテリパック1を用いる点で、ランニングコストの低減を図ることができるとともに、環境に対する負荷を低減することができる。また、既に、この種のバッテリパック1を所有するユーザーにとって、ハンディマッサージャー10のランニングコスト及びメンテナンスコストの低減を図ることができる。
また、ハンディマッサージャー10の振動源19に電力を供給するための電源には、内蔵式のバッテリパックを用いることもできる。この場合、バッテリパックの充電機能も合わせて内蔵することにより、例えば、ケーシング11の側面等に充電用電源の接続口を設けることができる。この接続口を経て充電用の電力を内蔵バッテリに供給することにより、内蔵バッテリを充電する構成とすることができる。
さらに、必要に応じて、ハンディマッサージャー10のケーシング11にバッテリ取り付け部13を複数設けて、それぞれに取り付けた複数個のバッテリパック1の合計電力を供給可能として、振動パワーを向上したり、使用時間を延長したりすることができる。また、ハンディマッサージャー10を、商用100V交流電源を電源として利用可能な構成(充交両用)としてもよい。また、バッテリパック1は、ケーシング11の側面部に露出状態で取り付ける他、ケーシング11の上面部に露出状態で取り付ける構成としてもよいし、ケーシング11の側面部又は上面部に嵌め込むように取り付ける構成としてもよい。
以上、電源としてスライド取り付け形式(ボックス型)のバッテリパック1を例示したが、バッテリ取り付け部13に差し込んで取り付けるスティック型式のバッテリパックを電源として用いる構成としてもよい(後出の第2実施形態参照)。
[第2実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)のハンディマッサージャー10のバッテリ取り付け部13に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図7はハンディマッサージャーを示す斜視図、図8はバッテリパックを示す斜視図である。図7に示すように、本実施形態のハンディマッサージャー10は、電源として、第1実施形態のスライド取り付け式のボックス型のバッテリパック1(図1参照)に代えて、差し込み取り付け形式のスティック型のバッテリパック2を取り付けることができる。
図8に、取り外した状態のバッテリパックが斜視図で示されている。説明の都合上、図8において、バッテリパック2の取り付け方向を下方、取り外し方向を上方として説明する。このバッテリパック2は、ねじ締め機等の電動工具の電源として用いられるスティック形のリチウムイオンバッテリで、断面三角形状の棒形の本体部2aと、この本体部2aの上端部にやや大径に形成された頭部2bとを備えている。本体部2aに、3本のバッテリセルが内装されている。本体部2aの下端面に、正負の端子孔2c,2dが設けられている。なお、バッテリパック2は本明細書でいう「バッテリ」に相当する。
図7に示すように、ハンディマッサージャー10のケーシング11の上面には、バッテリパック2を差し込んで取り付けるための取り付け凹部23aを有するバッテリ取り付け部23が設けられている。取り付け凹部23aは、バッテリパック2の本体部2aを収容可能な断面形状及び深さの有底孔形状をなしている。バッテリ取り付け部23の底部には、バッテリパック2の正負の端子孔2c,2d(図8参照)に対応する正負の電源端子(図7では見えていない)が設けられている。なお、ケーシング11において、第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図1参照)は省略されている。
バッテリパック2の本体部2aを、バッテリ取り付け部23に差し込めば、正負の端子孔2c,2d(図8参照)に正負の電源端子が挿入されて、当該バッテリパック2がマッサージャー本体10aの電源回路に電気的に接続される。電源回路に接続されたバッテリパック2の電力が振動源19に供給されて振動が発生し、施療部材17に振動が伝達される。なお、電源端子を取り付け凹部23aの底部に備えていることにより、バッテリパック2の差し込み操作に伴って当該バッテリパック2がマッサージャー本体10aの電源回路に確実に接続されるようにするとともに、電源端子の保護を図ってハンディマッサージャー10の耐久性を高めることができる。
図8に示すように、バッテリパック2の頭部2bの両側部(図8では一側部を示す)には、係合爪2eと、これを離脱側に操作するための押しボタン2fとが設けられている。この両係合爪2eに対応して、バッテリ取り付け部23の取り付け凹部23aの口元内側には、左右一対の係合突部(図7では見えていない)が設けられている。この両係合突部に対して両係合爪2eは、それぞれバッテリパック2の取り外し方向にのみ係合し、取り付け方向については両係合爪2eが弾性力に抗して退避する。このため、バッテリパック2をバッテリ取り付け部23に差し込むと、左右の係合爪2eがそれぞれバッテリ取り付け部23側の係合突部に係合して当該バッテリパック2が取り付け位置にロックされる。この取り付け状態において、左右の押しボタン2fを指先で両側から挟むようにして押し操作すると、係合突部に対する係合爪2eの係合状態が解除されるため、当該バッテリパック2をバッテリ取り付け部23から上方へ抜き出すようにして取り外すことができる。
[第3実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)のハンディマッサージャー10のバッテリ取り付け部13に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図9はハンディマッサージャーを示す斜視図である。図9に示すように、本実施形態のハンディマッサージャー10は、第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図1参照)を、ケーシング11から分離された分離式のバッテリ取り付け部(符号、25を付す)に変更したものである。なお、ハンディマッサージャー10のうち、バッテリ取り付け部25が分離された残りの部分をマッサージャー本体27という。なお、マッサージャー本体27は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。
バッテリ取り付け部25は、マッサージャー本体27と別体で形成されているものの、その基本的構成は第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図2参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部25には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。マッサージャー本体27には、電源コード29を介してバッテリ取り付け部25が接続されている。バッテリ取り付け部25の電気回路とマッサージャー本体27の電源回路とは、電源コード29を介して電気的に接続されている。したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部25に取り付けると、マッサージャー本体27の電源回路に電気的に接続される。
本実施形態のハンディマッサージャー10によると、マッサージャー本体27が軽量化されることから、その操作性及び取り扱い性を高めることができる。また、本実施形態は、第2実施形態のハンディマッサージャー10(図7参照)に適用してもよい。
[第4実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのシートマッサージャーを例示する。図10はシートマッサージャーを示す斜視図である。図10中の方位は使用者から見た方向を示している。
図10に示すように、シートマッサージャー32は、シート本体33とバッテリ取り付け部35とを備えている。シート本体33は、座部37と背凭れ部38とを有している。背凭れ部38の前面側には、施療部材40が振動可能に設けられている。施療部材40は、背凭れ部38の表皮材の一部を含んで構成されている。背凭れ部38内には、振動を発生する振動源42が収容されている。振動源42には、施療部材40が振動伝達可能に連結されている。振動源42の発生する振動が施療部材40に伝達されることで、施療部材40が振動される。なお、シートマッサージャー32は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、シート本体33は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、施療部材40は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部35は、背凭れ部38の背面側の下部に設けられている。バッテリ取り付け部35の構成は、第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図2参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部35には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、バッテリ取り付け部35に対するバッテリパック1の取り付け方向を下方、また、その取り外し方向を上方とする。
したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部35に取り付けると、シート本体33に内装した電源回路に電気的に接続される。また、背凭れ部38には、コントロールボックス44が設けられている。コントロールボックス44は、電源をオン、オフする電源スイッチ44a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ44b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部44c等を備えている。
前記したシートマッサージャー32において、使用者がシート本体33に着座して背凭れ部38に寄り掛かかると、背中に施療部材40が宛がわれる。この状態で、電源スイッチ20をオン操作すると、振動源42に電力が供給されるため、振動源42が振動を発生し、施療部材40に振動が伝達される。これにより、使用者の背中に施療部材40の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ20をオフ操作すると、振動源42への電力の供給が停止される。
前記したシートマッサージャー32によると、バッテリパック1から振動源42に電力が供給され、施療部材40が振動することにより、使用者の背中にマッサージ効果を付与することができる。また、バッテリパック1を電源とするシートマッサージャー32であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、シートマッサージャー32のバッテリ取り付け部35についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、第3実施形態の分離式のバッテリ取り付け部25(図9参照)を適用してもよい。また、シートマッサージャー32を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第5実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としての背負い式マッサージャーを例示する。図11は背負い式マッサージャーを示す斜視図である。図11中の方位は使用者(着用者)から見た方向を示している。
図11に示すように、背負い式マッサージャー46は、使用者が背負うように着用することのできる携行式のマッサージャーである。背負い式マッサージャー46は、背負い体47と左右一対のバッテリ取り付け部49とを備えている。背負い体47は、背負い部51と左右一対の肩掛け部52とを有している。背負い部51は、使用者の背中を覆うように形成されている。両肩掛け部52は、使用者の両肩に掛かるように形成されている。両肩掛け部52と背負い部51との間には、使用者が両腕を通すことのできる腕挿通口部53が形成されている。両肩掛け部52の下端部と背負い部51との間には、腕挿通口部53の開口面積を調整可能なベルト54が設けられている。背負い体47は、使用者が両腕挿通口部53に両腕を通すことにより背負うことができる。
背負い部51の前面側には、施療部材56が振動可能に設けられている。施療部材56は、背負い部51の表皮材の一部を含んで構成されている。背負い部51内には、振動を発生する振動源58が収容されている。振動源58には、施療部材56が振動伝達可能に連結されている。振動源58の発生する振動が施療部材56に伝達されることで、施療部材56が振動される。なお、背負い式マッサージャー46は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、背負い体47は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、施療部材56は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
両バッテリ取り付け部49は、両肩掛け部52の前側部に設けられている。バッテリ取り付け部49の構成は、第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図2参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、両バッテリ取り付け部49には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、両バッテリ取り付け部49に対するバッテリパック1の取り付け方向を下方、また、その取り外し方向を上方とする。
したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部49に取り付けると、背負い体47に内装した電源回路に電気的に接続される。また、両肩掛け部52の前側部には、両コントロールボックス60が設けられている。コントロールボックス60は、電源をオン、オフする電源スイッチ60a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ60b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部60c等を備えている。すなわち、本実施形態では、バッテリ取り付け部49及びコントロールボックス60が左右2組設けられている。
前記した背負い式マッサージャー46において、使用者が背負い体47を着用して背中に施療部材56を宛がう。この状態で、コントロールボックス60の電源スイッチ60aをオン操作すると、振動源58に電力が供給されるため、振動源58が振動を発生し、施療部材56に振動が伝達される。これにより、使用者の背中に施療部材56の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ60aをオフ操作すると、振動源58への電力の供給が停止される。
前記した背負い式マッサージャー46によると、バッテリパック1から振動源58に電力が供給され、施療部材56が振動することにより、使用者の背中にマッサージ効果を付与することができる。また、バッテリパック1を電源とする背負い式マッサージャー46であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、背負い式マッサージャー46のバッテリ取り付け部49についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、第3実施形態の分離式のバッテリ取り付け部25(図9参照)を適用してもよい。また、シートマッサージャー32を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。また、バッテリ取り付け部49及びコントロールボックス60は1組としてもよい。
[第6実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのマッサージクッションを例示する。図12はマッサージクッションを示す斜視図である。マッサージクッションに係る方位を図12に矢印で示すとおりに定める。図12に示すように、マッサージクッション62は、クッション体63とバッテリ取り付け部65とを備えている。
クッション体63は、座布団状に形成されている。クッション体63の前面側には、施療部材67が振動可能に設けられている。施療部材67は、クッション体63の表皮材の一部を含んで構成されている。クッション体63内には、振動を発生する振動源69が収容されている。振動源69には、施療部材67が振動伝達可能に連結されている。振動源69の発生する振動が施療部材67に伝達されることで、施療部材67が振動される。なお、マッサージクッション62は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、クッション体63は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、施療部材67は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部65は、クッション体63から分離された分離式のバッテリ取り付け部である。バッテリ取り付け部65は、第3実施形態のバッテリ取り付け部25(図9参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部65には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。クッション体63には、電源コード71を介してバッテリ取り付け部65が接続されている。バッテリ取り付け部65の電気回路とクッション体63の電源回路とは、電源コード71を介して電気的に接続されている。したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部65に取り付けると、クッション体63に内装した電源回路に電気的に接続される。また、電源コード71の途中には、コントロールボックス73が介装されている。コントロールボックス73は、電源をオン、オフする電源スイッチ73a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ73b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部73c等を備えている。
前記したマッサージクッション62において、使用者がクッション体63の施療部材67を腰、背中等に宛がう。この状態で、コントロールボックス73の電源スイッチ73aをオン操作すると、振動源69に電力が供給されるため、振動源69が振動を発生し、施療部材67に振動が伝達される。これにより、使用者の腰、背中等に施療部材67の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ73aをオフ操作すると、振動源69への電力の供給が停止される。
前記したマッサージクッション62によると、バッテリパック1から振動源69に電力が供給され、施療部材67が振動することにより、使用者の腰、背中等にマッサージ効果を付与することができる。また、クッション体63とバッテリ取り付け部65とが分離されていることから、バッテリ取り付け部65及びバッテリパック1が使用者に当たるといったことがなく、その使用感が損なわれることがない。また、バッテリパック1を電源とするマッサージクッション62であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、マッサージクッション62のバッテリ取り付け部65についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、マッサージクッション62を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第7実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのネックマッサージャーを例示する。図13はネックマッサージャーを示す斜視図である。ネックマッサージャーに係る方位を図13に矢印で示すとおりに定める。図13に示すように、ネックマッサージャー75は、首枕体76とバッテリ取り付け部78とを備えている。
首枕体76は、逆U字状に形成されている。首枕体76の上端部の前面側には、施療部材80が振動可能に設けられている。施療部材80は、首枕体76の表皮材の一部を含んで構成されている。首枕体76内には、振動を発生する振動源82が収容されている。振動源82には、施療部材80が振動伝達可能に連結されている。振動源82の発生する振動が施療部材80に伝達されることで、施療部材80が振動される。なお、ネックマッサージャー75は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、首枕体76は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、施療部材80は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部78は、首枕体76から分離された分離式のバッテリ取り付け部である。バッテリ取り付け部78は、第3実施形態のバッテリ取り付け部25(図9参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部78には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。首枕体76には、電源コード84を介してバッテリ取り付け部78が接続されている。バッテリ取り付け部78の電気回路と首枕体76の電源回路とは、電源コード84を介して電気的に接続されている。したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部78に取り付けると、首枕体76に内装した電源回路に電気的に接続される。また、電源コード84の途中には、コントロールボックス86が介装されている。コントロールボックス86は、電源をオン、オフする電源スイッチ86a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ86b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部86c等を備えている。
前記したネックマッサージャー75において、使用者が首枕体76を首にかけて、首の後ろ側に施療部材80を宛がう。この状態で、コントロールボックス86の電源スイッチ86aをオン操作すると、振動源82に電力が供給されるため、振動源82が振動を発生し、施療部材80に振動が伝達される。これにより、使用者の首に施療部材80の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ86aをオフ操作すると、振動源82への電力の供給が停止される。
前記したネックマッサージャー75によると、バッテリパック1から振動源82に電力が供給され、施療部材80が振動することにより、使用者の首にマッサージ効果を付与することができる。また、首枕体76とバッテリ取り付け部78とが分離されていることから、バッテリ取り付け部78及びバッテリパック1が使用者に当たるといったことがなく、その使用感が損なわれることがない。また、バッテリパック1を電源とするネックマッサージャー75であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、ネックマッサージャー75のバッテリ取り付け部78についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、ネックマッサージャー75を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第8実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのハンディマッサージャーを例示する。このハンディマッサージャーは、実施形態1のハンディマッサージャー10(図1参照)と異なり、施術者を要することなく、使用者自身が使用することができる。図14はハンディマッサージャーを示す斜視図である。ハンディマッサージャーに係る方位を図14に矢印で示すとおりに定める。図14に示すように、ハンディマッサージャー88は、マッサージャー本体89とバッテリ取り付け部91とを備えている。
マッサージャー本体89は、ヘッド部93aを有するグリップ部93を備えている。グリップ部93は、ヘッド部93aを有している。ヘッド部93aの下面側には、施療部材95が振動可能に設けられている。ヘッド部93a内には、振動を発生する振動源97が収容されている。振動源97には、施療部材95が振動伝達可能に連結されている。振動源97の発生する振動が施療部材95に伝達されることで、施療部材95が振動される。なお、ハンディマッサージャー88は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、マッサージャー本体89は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。
また、施療部材95は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部91は、マッサージャー本体89のグリップ部93から分離された分離式のバッテリ取り付け部である。バッテリ取り付け部91は、第3実施形態のバッテリ取り付け部25(図9参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部91には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。マッサージャー本体89には、電源コード99を介してバッテリ取り付け部91が接続されている。
バッテリ取り付け部91の電気回路とマッサージャー本体89の電源回路とは、電源コード99を介して電気的に接続されている。したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部91に取り付けると、マッサージャー本体89に内装した電源回路に電気的に接続される。また、グリップ部93には、電源をオン、オフする電源スイッチ101a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ101b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部101c等が設けられている。
前記したハンディマッサージャー88において、使用者がマッサージャー本体89の施療部材95を肩、背中等に宛がう。この状態で、電源スイッチ101aをオン操作すると、振動源97に電力が供給されるため、振動源97が振動を発生し、施療部材95に振動が伝達される。これにより、使用者の肩、背中等に施療部材95の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ101aをオフ操作すると、振動源97への電力の供給が停止される。
前記したハンディマッサージャー88によると、バッテリパック1から振動源97に電力が供給され、施療部材95が振動することにより、使用者の腰、背中等にマッサージ効果を付与することができる。また、マッサージャー本体89とバッテリ取り付け部91とが分離されていることから、バッテリ取り付け部91及びバッテリパック1が使用者に当たるといったことがなく、その使用感が損なわれることがない。また、バッテリパック1を電源とするハンディマッサージャー88であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、ハンディマッサージャー88のバッテリ取り付け部91についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、ハンディマッサージャー88を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第9実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としてのアイマスクを例示する。図15はアイマスクを示す斜視図である。アイマスクに係る方位を図15に矢印で示すとおりに定める。図15に示すように、アイマスク103は、マスク本体104とバッテリ取り付け部106とを備えている。
マスク本体104は、両眼を覆う目隠し部108と、目隠し部108の両端部の間に架設された装着バンド109とを有している。目隠し部108の上縁部の裏面側(後ろ側)には、施療部材110が振動可能に設けられている。施療部材110は、マスク本体104の裏面側の表皮材の一部を含んで構成されている。目隠し部108の上縁部内には、振動を発生する振動源112が収容されている。マスク本体104内には、振動を発生する振動源112が収容されている。振動源112には、施療部材110が振動伝達可能に連結されている。振動源112の発生する振動が施療部材110に伝達されることで、施療部材110が振動される。なお、アイマスク103は本明細書でいう「電気器具」、「健康器具」に相当する。また、マスク本体104は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、施療部材110は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部106は、マスク本体104から分離された分離式のバッテリ取り付け部である。バッテリ取り付け部106は、第3実施形態のバッテリ取り付け部25(図9参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部106には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。マスク本体104には、電源コード114を介してバッテリ取り付け部106が接続されている。バッテリ取り付け部106の電気回路とマスク本体104の電源回路とは、電源コード114を介して電気的に接続されている。したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部106に取り付けると、マスク本体104に内装した電源回路に電気的に接続される。また、電源コード114の途中には、コントロールボックス116が介装されている。コントロールボックス116は、電源をオン、オフする電源スイッチ116a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ116b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部116c等を備えている。
前記したアイマスク103において、使用者がマスク本体104を両眼に宛がう。この状態で、コントロールボックス116の電源スイッチ116aをオン操作すると、振動源112に電力が供給されるため、振動源112が振動を発生し、施療部材110に振動が伝達される。これにより、使用者の眉間部に施療部材110の振動が付与され、マッサージを行うことができる。なお、使用者は本明細書でいう「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ116aをオフ操作すると、振動源112への電力の供給が停止される。
前記したアイマスク103によると、バッテリパック1から振動源112に電力が供給され、施療部材110が振動することにより、使用者の眉間部にマッサージ効果を付与することができる。また、マスク本体104とバッテリ取り付け部106とが分離されていることから、バッテリ取り付け部106及びバッテリパック1が使用者に当たるといったことがなく、その使用感が損なわれることがない。また、バッテリパック1を電源とするアイマスク103であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、アイマスク103のバッテリ取り付け部106についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、アイマスク103を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第10実施形態]本実施形態は、第1実施形態(図1参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、振動機能を有する電気器具としての刃物研ぎ機を例示する。刃物研ぎ機は、刃物、例えば包丁を研ぐものである。図16は刃物研ぎ機を示す斜視図である。刃物研ぎ機に係る方位を図16に矢印で示すとおりに定める。
図16に示すように、刃物研ぎ機118は、研ぎ機本体119とバッテリ取り付け部121とを備えている。研ぎ機本体119は、ボックス状に形成されている。研ぎ機本体119の上面部には、包丁の刃先部を挿入可能な刃先挿入溝119aが形成されている。研ぎ機本体119の上端部内には、左右一対の砥石部材123が振動可能に設けられている。研ぎ機本体119内には、振動を発生する振動源125が収容されている。振動源125には、両砥石部材123が振動伝達可能に連結されている。刃先挿入溝119aに挿入された包丁の刃先部は、両砥石部材123の相互間に介入される。振動源125の発生する振動が両砥石部材123に伝達されることで、砥石部材123が振動される。なお、刃物研ぎ機118は本明細書でいう「電気器具」、「調理器具」に相当する。また、研ぎ機本体119は本明細書でいう「電気器具本体」に相当する。また、砥石部材123は本明細書でいう「振動部材」に相当する。
バッテリ取り付け部121は、研ぎ機本体119の正面側に設けられている。バッテリ取り付け部121の構成は、第1実施形態のバッテリ取り付け部13(図2参照)と同様であるから、その説明を省略する。すなわち、バッテリ取り付け部121には、バッテリパック1が着脱可能に取り付けられる。なお、本実施形態では、バッテリ取り付け部121に対するバッテリパック1の取り付け方向を下方、また、その取り外し方向を上方とする。
したがって、バッテリパック1は、バッテリ取り付け部121に取り付けると、研ぎ機本体119に内装した電源回路に電気的に接続される。また、研ぎ機本体119には、電源をオン、オフする電源スイッチ127a、振動の強、弱を切り替える強度切り替えスイッチ127b、バッテリパック1の残容量、振動の強弱状態等を表示する表示部127c等が設けられている。
前記した刃物研ぎ機118において、電源スイッチ127aをオン操作すると、振動源125に電力が供給されるため、振動源125が振動を発生し、両砥石部材123に振動が伝達される。この状態で、使用者が包丁の刃先部を研ぎ機本体119の刃先挿入溝119aから両砥石部材123の間に介入させることにより、包丁の刃先部に両砥石部材123の振動が付与され、刃先部を研ぐことができる。なお、包丁は本明細書でいう「刃物」、「振動付与対象物」に相当する。また、電源スイッチ127aをオフ操作すると、振動源125への電力の供給が停止される。
前記した刃物研ぎ機118によると、バッテリパック1から振動源125に電力が供給され、両砥石部材123が振動することにより、包丁の刃先部を研ぐことができる。また、バッテリパック1を電源とする刃物研ぎ機118であることから、商用100Vの交流電源がない場所でも利用することができる。また、ねじ締め機等の充電式電動工具の電源としても利用できるバッテリパック1を電源として用いる構成であるので、既にバッテリパック1を所有する使用者にとって、バッテリパック1を有効に活用することができる。
なお、刃物研ぎ機118のバッテリ取り付け部121についても、スライド取り付け形式のバッテリパック1に代えて、差し込み取り付け形式のバッテリパック2(図8参照)を取り付け可能とする構成としてもよい。また、第3実施形態の分離式のバッテリ取り付け部25(図9参照)を適用してもよい。また、刃物研ぎ機118を商用100Vの交流電源を利用可能な構成(充交両用)としてもよい。
[第11実施形態]本実施形態は、第3実施形態(図9参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。本実施形態では、分離式のバッテリ取り付け部(図9、図12〜図15参照)について、器具本体に対して電源コードを切り離し可能とすることによって、外部接続式の電源アダプタとするものである。図17はスティック型のバッテリパック用電源アダプタを示す斜視図である。
図17に示すように、電源アダプタ6は、図8に示すスティック形のバッテリパック2を電源として利用するもので、比較的小型軽量で大きな電力を必要としない電気器具130に適している。この電源アダプタ6は、筒体形状を有し、その内周側にバッテリパック2を差し込んで電気的に接続するアダプタ本体6aを備えている。アダプタ本体6aから伸縮自在なカール式の電源コード6bが引き出されている。電源コード6bの先端部には、電気器具130の器具本体131に設けた電源ジャック8に差し込んで接続する接続プラグ6cが設けられている。なお、アダプタ本体6aは本明細書でいう「バッテリ取り付け部」に相当する。
上記の外部接続式の電源アダプタ6によれば、電気器具130の器具本体131の小型化、軽量化を図ってその使い勝手を一層高めることができる。また、電源アダプタ6をオプション部品とすることにより、電気器具130の販売価格を下げることができるとともに、その汎用性を高めることができる。
[第12実施形態]本実施形態は、第11実施形態(図17参照)に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図18は第12実施形態に係るボックス型のバッテリパック用電源アダプタを示す斜視図である。図18に示すように、電源アダプタ7は、図3〜図5に示すボックス形のバッテリパック1を電源として利用するもので、比較的大きな電力を要する電気器具133に適している。電源アダプタ7は、台座形を有し、その下面側にスライド取り付け形式のバッテリパック1を取り付けるアダプタ本体7aを備えている。アダプタ本体7aから伸縮自在なカール式の電源コード7bが引き出されている。電源コード7bの先端には、電気器具133の器具本体134に設けた電源ジャック9に差し込んで接続する接続プラグ7cが設けられている。アダプタ本体7aの上面には、使用者が腰ベルト等に当該電源アダプタ7を引き掛けておくためのフック7dが設けられている。なお、アダプタ本体7aは本明細書でいう「バッテリ取り付け部」に相当する。
上記の外部接続式の電源アダプタ7によれば、電気器具133の器具本体134の小型化、軽量化を図ってその使い勝手を一層高めることができる。また、電源アダプタ7をオプション部品とすることにより、電気器具133の販売価格を下げることができるとともに、その汎用性を高めることができる。
[電気器具とバッテリパックとの間の制御]
前記した各種の電気器具(符号、300を付す)とバッテリパック(符号、400を付す)との間でなされる各種の制御について説明する。これまでに例示した各種の電気器具について適用されるコントローラを総括した基本的な範囲で説明する。バッテリパック400は、スライド取り付け形式(ボックス形)のバッテリパック1に相当する。なお、スティック形のバッテリパック2を用いる場合であっても、制御内容は実質的に同じである。
図19に示すように、バッテリパック400には、正負の電源端子受け部401,402と3つの通信端子受け部403,404,405が設けられている。また、バッテリパック400の下面には、電力の残容量をLED表示するための残容量表示部406が設けられている。バッテリパック400には、残容量検出回路407と3本のバッテリセルV1,V2,V3が内装されている。3本のバッテリセルV1,V2,V3で10.8Vの出力電圧が確保される。バッテリパック400には、バッテリセルV1の温度を検出するサーミスタ408が内装されている。
なお、サーミスタ408は抵抗温度特性が負特性のNTCサーミスタが一般的に用いられるが、正特性のPTCサーミスタを用いてもよい。また、本実施形態ではサーミスタ408はバッテリの温度を適切に検出するため、バッテリセルV1の近傍に配置した構成が例示されているが、これに代えてバッテリセルV2,V3の近傍に配置する構成としてもよい。V1,V2,V3に大きな温度差がある場合は、最も温度上昇しやすいバッテリセルにサーミスタを配置することが望ましい。
バッテリパック400は、電気器具のバッテリ取り付け部から取り外した状態であっても、残容量表示部406で残容量を確認することができる。残容量表示部406は、LED1〜LED4で4灯表示される。残容量検出回路407は、使用者が残容量スイッチ409(図5に示す残容量スイッチ1k)を押し操作すると、残容量に応じてLED1〜LED4を点灯させる。残容量検出回路407では、バッテリ電圧に応じて残容量が検出され、例えば残容量が25パーセント毎に、1灯、2灯、3灯、4灯と点灯数を切り替える制御がなされる。
バッテリパック400の正負の電源端子受け部401,402と、3つの通信端子受け部403,404,405のうちバッテリセル温度検出用端子受け部405が電気器具のバッテリ取り付け部側に電気的に接続される。バッテリセル温度検出用端子受け部405が、図4における中央の通信端子受け部1dに相当する。3つの通信端子受け部403,404,405のうち、バッテリセル電圧検出用端子受け部403,404は充電器用端子受け部であり、充電器との間でのみ接続される。電気器具300には、電気エネルギーを電気器具の振動に変換する動力変換部301と、電源回路302と、制御マイコン303と、バッテリ状態検出部304と、通電制御スイッチ(FET)305と、スイッチの駆動回路306と、メインスイッチ310と、強弱スイッチ311と、電流検出回路315が搭載されている。
電源回路302では、バッテリ電圧が入力されると、そのバッテリ電圧を所定電圧値の制御電圧Vccに降圧して出力する。電源回路302で生成される制御電圧Vccは、制御マイコン303や駆動回路306など各部の動作用電源として用いられる。
制御マイコン303は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータである。
バッテリ状態検出部304では、バッテリパック400の電源端子受け部401及び電気機器の正極端子312から入力されるバッテリ電圧をバッテリ電圧検出回路316が検出し、制御マイコン303へ入力される。相互に接続された通信端子受け部405と通信端子317を介してバッテリ温度検出回路314がサーミスタ408の抵抗値を検出することで、制御マイコン303にサーミスタ408の抵抗値検出値が入力される。なお、制御マイコンのROMには、予めサーミスタ408の特性が格納されており、制御マイコンは入力されたサーミスタ408の抵抗値とROMに格納された特性データから、バッテリセルの温度を検出することができる。
電流検出回路315では、電気器具が動作している際に流れる通電電流により、例えば電流検出用抵抗の両端に発生する電位差から、通電電流値を検出することができる。
通電制御スイッチ305は本実施形態ではNチャネルMOSFETを用いており、駆動回路306がオンオフのデューティー比を制御することで、動力変換部に供給する電力を制御することができる。
メインスイッチ310はスイッチがオン状態であるか否かを制御マイコン303へ入力されるように構成されており、強弱スイッチ311は例えば強モードで動作させたい場合にはスイッチがオン状態であることを制御マイコン303へ入力させ、弱モードで動作させたい場合はオフ状態であることを制御マイコン303へ入力させる。なお、本実施形態ではメインスイッチ310と強弱スイッチ311を別体としているが、例えば、一つのスイッチを用いて、スイッチをオンさせた回数に応じて強、弱、停止を切り替えるように構成してもよい。
図20には、制御マイコン303でなされる動作制御であって、主としてバッテリパック400の放電保護を図るためのフローチャートが示されている。電気器具300のバッテリ取り付け部にバッテリパック400が取り付けられると、電気器具300に電源供給されて、制御マイコン303が作動する。その後使用者がメインスイッチ310をオン操作した信号が制御マイコン303へ入力されると(ステップ01、以下「ST01」と略記する。)、先ずST02で、制御マイコン303はバッテリ状態検出部304からバッテリ状態を取得する。バッテリ状態とは上記したようにバッテリ電圧とバッテリセル温度のことである。取得されたバッテリ状態に基づいてST03で起動許可の条件が判定される。この場合、バッテリパック400の電圧が8V以上で、温度が60℃以下の場合に起動許可条件を満たしていると判定される。起動許可条件を満たしていないと判定された場合には、ST05でフローが終了されて、メインスイッチ310がオン状態となっていても電気器具300は動作を開始しない。
ST03で起動条件を満たしていると判定されると、ST04で強モードであるか否かの確認がなされる。強弱スイッチ311の切り替え状態に応じて駆動回路306へオン、オフのデューティー比(Duty)を変化させて、通電制御スイッチ305により動力変換部301へ供給される電力が制御される。ST04で強モードが確認されると、ST06でDuty100パーセントの電力が動力変換部301に供給される。ST04で強モードが確認されず、弱モードと判定されると、ST07でDuty50パーセントの電力が動力変換部301に供給される。
電力供給中(電気器具の使用中)、ST08でバッテリ状態が取得される。ST02での処理と同様にバッテリ状態検出部304にて、バッテリ電圧とバッテリセル温度が検出される。制御マイコン303は、バッテリ状態検出部304から、検出したバッテリ電圧とバッテリセル温度を取得する。さらに、電力供給中は通電電流が流れているため、電流検出回路315にて、通電電流値も検出される。制御マイコン303は、電流検出回路315から、検出した通電電流値を取得する。
ST08で取得したバッテリ状態に基づいて、ST09で電気器具の停止条件を満たしているか否かの判定がなされる。停止条件は、例えばバッテリパック400の電圧が7.5V以下であることが1秒以上検知され、温度が80℃以上であることが1秒以上検知され、通電電流が80A以上であることが1秒以上検知されることに設定されている。これらの各条件の一つが検知されると、ST11で通電制御スイッチ305がオフされ、メインスイッチ310がオン状態であっても電気器具300が停止される。
この種のバッテリパック400は、大電流を流す電動工具あるいは電気器具に使用されるため、バッテリパック400は高温状態になりやすい。そのため、バッテリパック400が高温状態となったら放電を停止して寿命が短くなることを防ぐ必要がある。そこで、バッテリパック400内のサーミスタ408の抵抗値の情報を電気器具300の制御マイコン303がT端子317を介して読み取り、バッテリ温度が規定値(例えば80℃)を超えたら通電制御スイッチ305をオフさせて電力供給を遮断する。
以上の高温保護に加えて、過放電保護がなされる。過放電を防止するために、バッテリパック400の電圧が規定値を下回ったことを検出したら放電停止するように、バッテリ電圧検出回路316で計測する。10.8Vバッテリの場合、保護したいセル電圧2.5V×3本として、7.5Vを下回ったら電気器具を停止させる。ただし、電気器具は起動電流等で瞬間的に大電流が流れる場合があり、バッテリパックの残容量が空でなくても一瞬7.5Vを下回ってしまうことがあるため、検出時間には例えば1秒程度の幅を持たせることが望ましい。
バッテリパック400の急激な温度上昇を防ぐために、温度だけでなく一定値以上の過電流を検出したら停止するように、電流検出回路315で電流値が検出される。なお、起動時などの突入電流で停止しないように、検出時間には幅を持たせることが望ましい。また、バッテリパック400だけでなく、電気器具自体も過電流が流れ続けると故障の原因になるため、電気器具側に流すことのできる電流値でバッテリパック400の過電流保護を設定してもよい。
上記各保護機能が動作して電気器具が停止したら、メインスイッチ310がオン状態を維持している間は、電気器具が動作しないようにラッチをかけておくと、使用者が意図しないときに電気器具が動作を再開してしまうことを防止することができる。また、動作してもすぐ停止しないように、起動条件は停止条件に対してヒステリシスを持たせておくとよい。例えば、7.5Vで停止させ、8.0Vで動作開始させる制御、あるいは80℃で停止させて60℃で動作開始させる制御を行うことが望ましい。
また、バッテリセルの温度だけでなく、電気器具内の温度を検出して一定値を超えたら停止するようにしてもよい。例えば、動力変換部301の温度を検出できるように、動力変換部温度検出回路308のサーミスタを動力変換部301の近傍に配置する。動力変換部温度検出回路308により動力変換部301の温度が制御マイコン303入力され、動力変換部301の温度が異常状態となったら、制御マイコン303は、電気器具の停止条件を満たしていると判断し、電気器具を停止させるようにしてもよい。その際に、制御マイコン303は、電気機器に異常があることを報知させる構成としてもよい。
バッテリ状態検出部304で検出したバッテリパック電圧、バッテリセル温度、及び電流検出回路315で検出した電流値のいずれかが、電気器具の起動許可条件を満たさない、または器具の停止条件を満たしていたら、LED5を点灯させて、バッテリパック400が放電不可状態であることを報知してもよい。
また、電気器具の動力変換部の温度が異常状態であると判定されたら、LED6を点灯させて、電気器具が放電不可状態であることを報知してもよい。さらに、LED5とLED6を1つのLEDで構成してもよい。例えば、LED5の電気器具側の異常と、バッテリ放電不可状態の点滅パターンや、点灯色を変更して報知してもよい。このような構成とすることで、バッテリパック400か電気器具のいずれかが使用不能であることを使用者に報知する構成とすることができる。
本実施形態では、報知部としてのLED5、6が、機器側に設けられる例を開示したが、バッテリに設けられていてもよいし、アダプタに設けられてもよい。
電気器具300内の配線が外れてショートするなどの異常が発生して過大な電流が流れてしまうと、バッテリパック400や電気器具が故障するおそれがあるため、バッテリパック400及び電気器具を保護するために、バッテリパック400の内部若しくは電気器具の内部にヒューズ320を搭載する構成としてもよい。ヒューズ320は図19に示すように電気器具300側に搭載すると、ヒューズ320が切れてもバッテリパック400は使用可能となるため、電気器具300側にヒューズ320を搭載することが望ましい。
図21には、図19とは異なる形態のバッテリパック450と電気器具350の構成が示されている。この構成では、電源回路461や制御マイコン454がバッテリパック450内にも構成されている。さらに、電圧監視回路460やバッテリセルの温度検出回路456、電流検出回路457もバッテリパック450内に構成されている。
電源回路461は、制御マイコン454など、バッテリ内の各部の動作用電源として用いられる。制御マイコン454は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータである。電圧監視回路460は、V1,V2,V3のセル毎の電圧を検出し、制御マイコンへ入力する。温度検出回路456は、バッテリセルV1の近傍に備えられたサーミスタの抵抗値からバッテリセル温度を検出し、制御マイコン454へ入力する。電流検出回路457は、電気器具が動作している際に流れる通電電流を検出して、制御マイコン454へ入力する。残容量スイッチ455がオンされると、制御マイコン454へ信号が入力され、制御マイコン454は、セル電圧に応じたバッテリ残容量を算出し、残容量表示回路(LED等)へ表示させる。
バッテリパック450には、正負の電源端子受け部451,452と、通信端子受け部453,459が設けられており、通信端子受け部453,459は電気器具350の通信端子317,318と接続されるように構成されている。バッテリ内の制御マイコン454は、通信端子受け部453と通信端子317(以下接続部C)を介して、電気器具350の制御マイコン303からの信号が受信可能な構成となっており、通信端子受け部459と通信端子318(以下接続部D)を介して、電気器具350の制御マイコン303へ信号が送信可能な構成となっている。
電気器具350には、前記電気器具300と同様、正負の電源端子312,313、通信端子317,318、制御マイコン303、電源回路302、通電制御スイッチ(FET)305、駆動回路306、メインスイッチ310、強弱スイッチ311が設けられている。
図22には、制御マイコン303でなされる電気器具350側の動作制御のフローチャートが示され、図23には、制御マイコン454でなされるバッテリパック450側の動作制御のフローチャートが示され、これらの動作制御により主としてバッテリパック450の放電保護が図られる。使用者がメインスイッチ310をオン操作した信号が制御マイコン303へ入力されると(ST21)、まず制御マイコン303は接続部CへHiレベルの信号を出力する(ST22)。
制御マイコン454は、接続部CからHiレベルの信号が入力されると動作制御を開始し(ST41)、ST42にてバッテリ状態を取得する。制御マイコン454は電圧監視回路460からバッテリセルV1,V2,V3の電圧を個別に検出し、温度検出回路456からバッテリセルの温度を検出する。ST43にて、制御マイコン454はバッテリセルV1,V2,V3の各電圧、及び、バッテリセル温度が機器の起動許可条件を満たしているか否かを判断する。なお、図21の構成ではバッテリセルの電圧を個別に検出することが可能であるため、起動条件はV1〜V3の中で最も低い電圧のセルが2.7V以上あるか否かで判定する。バッテリセル温度の起動許可条件については、図19の構成と同様に60℃以上であるか否かで判定する。
制御マイコン454はバッテリパック450が起動許可条件を満たしている場合、つまり機器を起動してよいと判定したら、接続部Dの電位がLowレベルとなるように出力する(ST45)。なお、起動許可条件を満たしていない場合は、動作を終了する(ST44)。
制御マイコン303は、ST22が終了したらST23に移行して、例えば10msec待機する。この時間は、制御マイコン454がST41からST45までの処理が終了するまでの時間である。そしてST24へ移行して接続部DからLowレベルの信号が入力されているか否かを判定する。ここで、接続部DからLowレベルの信号が入力されていない場合、バッテリパック450は起動条件を満たしていないと判断し、ST25で接続部Cへの信号出力を停止し、ST26で動作を終了する。接続部DからLowレベルの信号が入力されている場合、バッテリパック450は起動条件を満たしていると判断し、それぞれに対応したデューティー比で電気器具を駆動させる(ST28、ST29)。
制御マイコン454は、ST46へ移行し、バッテリ状態を取得する。ここでは、電圧監視回路460と温度検出回路456から、バッテリセルの電圧と温度を取得するとともに、電流検出回路457から電気器具に流れる通電電流を取得する。
ST47にて機器の停止条件を満たしているかを判定する。停止条件は、例えばバッテリセルV1,V2,V3のいずれかの電圧が2.5V以下であることが1秒以上検知され、温度が80℃以上であることが1秒以上検知され、通電電流が80A以上であることが1秒以上検知されることに設定されている。これらの各条件の一つが検知されると、ST48で接続部Dへの出力を停止して、動作を終了する(ST49)。これらの条件が検知されない場合は、ST50へ移行する。
ST50では接続部Cからの信号が入力されているか否かを判定し、信号が入力されている場合は、電気器具のメインスイッチ310がONされたままであると判定し、ST46へ戻る。接続部Cからの信号が入力されていない場合は、電気器具のメインスイッチ310がオフされたと判断し、動作を終了するためにST48へ移行する。
制御マイコン303は、ST28、29へ機器の駆動を開始したら、ST30で接続部DからのLowレベル信号が入力されているか否かを判定する。信号が入力されている場合、バッテリは機器の停止条件を満たしていないと判断し、ST32へ移行する。メインスイッチ310がオフされたか否かを判定し、メインスイッチ310がオフされていない場合、ST27へ戻り、同様の動作を繰り返すこととなる。
ST30にて接続部Dからの信号が入力されていない場合、またはST31でメインスイッチ310がオフされた場合、ST32へ移行して、接続部CへのHiレベル信号の出力を停止し、ST33で動作を終了させる。
このように、図21のような構成において、接続部Cでメインスイッチ310のオン状態、接続部Dでバッテリが放電してもよいかどうか(放電許可情報)を通信することで、図19と同様にバッテリの放電保護を行うことができる。バッテリセルV1,V2,V3の電圧及び温度管理、電流管理がバッテリパック450側でなされることから、係る機能を有しない電動器具に用いる場合においても当該バッテリパック450の保護を図ることができる。バッテリセルV1,V2,V3の電圧が個別に監視されることから、高精度の電圧監視制御がなされるとともに、電圧が最も低いバッテリセルV1,V2,V3のいずれかに合わせて制御がなされることにより、当該バッテリパック450の長寿命化を図ることができる。バッテリ側に搭載されている制御マイコン454でバッテリ放電保護を行うため、セルに合わせた設定値とすることができる。例えば性能のよいバッテリセルや安価なセルを用いた場合でも、セル性能に合わせた設定値にすることができるため、長寿命化を図ることができる。
なお、この実施形態では、接続部C、DをHiレベルやLowレベルとすることで、制御マイコン303と454が通信を行っているが、これに限らず別の通信方式を行っても良い。例えば制御マイコン303と454がデジタル通信を行うことで、バッテリセル電圧、温度、通電電流値等をデジタルデータで送受信する構成としてもよい。
また、接続部Cでメインスイッチの状態を送受信する構成としているが、接続部Cは省略した構成としてもよい。この場合、制御マイコン454は、バッテリパック450が起動可能な状態であれば、常に接続部DからLowレベルの信号を出力する構成とすればよい。接続部Dは放電許可状態の場合に信号を送信する構成としているが、放電禁止状態の場合に信号を送信してもよい。
制御マイコン303は、バッテリパック450が起動許可条件を満たしていない、または機器停止条件を満たしていると判定したら、LED5を点灯させて使用者にバッテリが放電不可状態であることを報知してもよい。また、図示はしないが、図19の構成と同様に動力変換部の異常を検出し、電気器具が放電不可状態であることを検出したら、LED5を点滅させるかLED6を点灯させるなどしてもよい。
制御マイコン454は、残容量スイッチ455を押されたときに、バッテリパック450が起動許可条件を満たしていない、または機器停止条件を満たしていると判定したら、残容量表示回路458を通常の残容量表示パターンと異なる表示をしてもよい。例えばLEDを点滅表示させることで、バッテリパック450が使用不能であることを報知することができる。
通電制御スイッチ305と駆動回路306は、電気器具350側に搭載する構成のほか、バッテリパック450側に搭載する構成としてもよい。その場合、制御マイコン454が、駆動回路306を制御する構成とすればよい。
図24には、前記バッテリパック400を充電器500にセットして充電する場合の制御状態が示されている。図24においてバッテリパック400の残容量スイッチ409は省略されている。充電器500では、商用100V等のAC電源501が入力整流回路502により直流に変換され、この直流電流が充電用SW電源回路503により所定の電流値や電圧値に変換される。充電器500には、正負電源用の接続端子504,505、通信端子506,507,508が設けられている。バッテリパック400が取り付けられた状態で、電源用の接続端子504,505がバッテリパック400の電源端子受け部401,402に接続される。また、通信端子506,507,508がそれぞれバッテリパック400の通信端子受け部403,404,405に接続される。正側の接続端子504にV3電圧検出回路510が接続され、通信端子507にV2電圧検出回路511が接続され、通信端子506にV1電圧検出回路512が接続されている。また、通信端子508に温度検出回路513が接続されている。
V1〜V3電圧検出回路512,511,510により検出される各セルの電圧情報、温度検出回路513で検出されるセルの温度情報が制御回路515に入力される。制御回路515では、検出したバッテリ状態に応じて、充電用SW電源回路503を制御することにより充電電流や充電電圧が適切に制御される。
電気器具や電動工具に用いられるバッテリは、大きな電力を取り出せるように工夫されているため、充電時の電流値も大きくすることができる特徴がある。そのため、1時間や30分程度の短時間で急速充電することが可能となる。このことから、電気器具や電動工具を動作させている間に予備バッテリを充電しておくことで、当該電気器具や電動工具を充電のための中断を生ずることなく長時間連続して動作させることができる。
[他の実施形態]本発明は実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、健康器具、調理器具に限らず、振動機能を有する電気器具であれば適用することができる。また、各種電気器具において、バッテリパック及びバッテリ取り付け部にかかる構成以外の構成については、市販の電気器具の構成を適用してもよい。また、電源コードの途中に設けたコントロールボックスは、電気器具本体又はバッテリ取り付け部に設ける構成としてもよい。また、バッテリパックの出力電圧についても、例示した10.8V出力に限定されるものではなく、36V出力、18V、14.4V出力等のバッテリパックを1個若しくは複数個備える電気器具としてもよい。
1…バッテリパック(スライド取り付け式のボックス型のバッテリパック、バッテリ)
1k…残容量スイッチ
2…バッテリパック(差し込み取り付け形式のスティック型のバッテリパック、バッテリ)
5…ねじ締め機(充電式電動工具)
5c…電源部(ねじ締め機のバッテリ取り付け部)
6…電源アダプタ(差し込み取り付け形式のスティック型のバッテリパック用電源アダプタ)
6a…アダプタ本体(バッテリ取り付け部)
6c…接続プラグ
7…電源アダプタ(スライド取り付け式のボックス型のバッテリパック用電源アダプタ)
7a…アダプタ本体(バッテリ取り付け部)
7b…電源コード
7c…接続プラグ
8…電源ジャック
9…電源ジャック
10…ハンディマッサージャー(電気器具、健康器具)
10a…マッサージャー本体(電気器具本体)
13…バッテリ取り付け部
17…施療部材(振動部材)
19…振動源
23…バッテリ取り付け部
25…バッテリ取り付け部
27…マッサージャー本体(電気器具本体)
29…電源コード
32…シートマッサージャー(電気器具、健康器具)
33…シート本体(電気器具本体)
35…バッテリ取り付け部
40…施療部材(振動部材)
42…振動源
46…背負い式マッサージャー(電気器具、健康器具)
47…背負い体(電気器具本体)
49…バッテリ取り付け部
56…施療部材(振動部材)
58…振動源
62…マッサージクッション(電気器具、健康器具)
63…クッション体(電気器具本体)
65…バッテリ取り付け部
67…施療部材(振動部材)
69…振動源
71…電源コード
75…ネックマッサージャー(電気器具、健康器具)
76…首枕体(電気器具本体)
78…バッテリ取り付け部
80…施療部材(振動部材)
82…振動源
84…電源コード
88…ハンディマッサージャー(電気器具、健康器具)
89…マッサージャー本体(電気器具本体)
91…バッテリ取り付け部
95…施療部材(振動部材)
97…振動源
99…電源コード
103…アイマスク(電気器具、健康器具)
104…マスク本体(電気器具本体)
106…バッテリ取り付け部
110…施療部材(振動部材)
112…振動源
114…電源コード
118…刃物研ぎ機(電気器具、調理器具)
119…砥ぎ機本体(電気器具本体)
121…バッテリ取り付け部
123…砥石部材(振動部材)
125…振動源
130…電気器具
131…器具本体
300…電気器具
350…電気器具
400…バッテリパック
450…バッテリパック
500…充電器

Claims (20)

  1. 振動機能を有する電気器具であって、
    振動を発生する振動源と、
    前記振動源によって振動される振動部材と、
    前記振動源に電力を供給する電源としてのバッテリを取り付けるためのバッテリ取り付け部と、
    を備えている、電気器具。
  2. 請求項1に記載の電気器具であって、
    前記バッテリ取り付け部に、着脱可能に取り付けられる充電可能な電動工具用のバッテリパックを備えた電気器具。
  3. 請求項2に記載の電気器具であって、
    前記バッテリパックは、複数本のバッテリセルをバッテリケース内に収容してなるリチウムイオンバッテリパックである、電気器具。
  4. 請求項3に記載の電気器具であって、
    リチウムイオンバッテリパックは、出力電圧が10.8Vである、電気器具。
  5. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部にスライドさせて取り付け可能なボックス型のバッテリパックである、電気器具。
  6. 請求項5に記載の電気器具であって、
    前記バッテリ取り付け部に、前記バッテリパックをスライドさせて係合するための一対の案内レール部を備えている、電気器具。
  7. 請求項2〜4のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記バッテリパックは、前記バッテリ取り付け部に差し込んで取り付け可能なスティック型のバッテリパックである、電気器具。
  8. 請求項7に記載の電気器具であって、
    前記バッテリ取り付け部は、前記バッテリパックを差し込むための取り付け凹部を備え、
    前記取り付け凹部の底部に、前記バッテリパックを電源回路に電気的に接続するための電源端子を備えている、電気器具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記バッテリ取り付け部は、前記振動源を備える電気器具本体とは別体で形成されており、
    前記電気器具本体に電源コードを介して前記バッテリ取り付け部を接続してなる、電気器具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記振動部材が施療部材である、電気器具。
  11. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記振動部材が砥石部材である、電気器具。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記振動源に対する電力供給を制御するためのコントローラを備え、
    前記バッテリ取り付け部に、前記コントローラと前記バッテリとの間で情報を送受信するための通信端子を少なくとも1つ備えた、電気器具。
  13. 請求項12記載の電気器具であって、
    前記バッテリの状態に関する情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした、電気器具。
  14. 請求項13記載の電気器具であって、
    前記バッテリの温度情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした、電気器具。
  15. 請求項13記載の電気器具であって、
    前記バッテリの放電許可または禁止情報に基づいて前記電力供給を制御する構成とした電気器具。
  16. 請求項13に記載の電気器具であって、
    前記電気器具の状態に関する情報に基づいて電力供給を制御する構成とした電気器具。
  17. 請求項1〜16のいずれか1つに記載の電気器具であって、
    前記バッテリは、残容量表示部を備えている、電気器具。
  18. 請求項1〜17のいずれか1つに記載した電気器具であって、
    前記バッテリまたは前記電気器具の状態を報知する報知部を備える電気器具。
  19. 請求項18に記載の電気器具であって、
    前記報知部は電気器具側に設けられた電気器具。
  20. 家庭用電気器具において、電力を供給する電源としてのバッテリを着脱可能に取り付けるためのバッテリ取り付け部を備えた電気器具。
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