JP2018063656A - 意思決定支援システムおよび意思決定支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械学習により情報量を抑えながら、人間の意思決定をシステムが支援する。【解決手段】水処理施設が備える設備の制御に用いられる制御パラメータの決定を支援するシステムであって、過去の観測値を観測したときに用いられた第1の制御パラメータと、第1の制御パラメータのKPI値を予測しKPI値の高い所定数の第1の制御パラメータを、予測された第1の制御パラメータの中から抽出する制御パラメータ決定部と、熟練者により用いられた第2の制御パラメータと、第2の制御パラメータにより設備を制御する確率を算出するための選択確率モデルとに基づいて選択確率の高い所定数の第2の制御パラメータを、算出された中から抽出する選択確率算出部と、制御パラメータ決定部が抽出した第1の制御パラメータと、選択確率算出部が抽出した第2の制御パラメータとに基づいて、ユーザに推薦する制御パラメータを決定するパラメータ推薦部と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、意思決定支援システムおよび意思決定支援方法に関する。
近年、上下水道プラント等の水処理施設に関する監視制御システムは、人員削減や情報集約等の観点から、制御対象となる多数の設備を遠隔地から集中的に監視する遠隔監視システムに置き換えられている。遠隔監視システムでは、各プラントに設置された監視端末やセンサから受け取った情報を中央監視センタで表示し、監視制御や保守作業を行う。中央監視センタでは、時々刻々集約される情報を基に、各浄水場に最適な制御を実施する。
特許文献1では、水処理施設で発生した事象および操作情報が格納された履歴情報から、条件を満たす情報を抽出し、対象設備を制御している。また、特許文献2では、作業者にとって被監視対象の適切な監視制御を容易に行うことを目的として、ログインした作業者の権限に合わせて、表示装置に情報を表示させ、プラントやシステムを制御している。また、特許文献3では、導送配水ポンプ号機ごとの機器特性と運転方式などを記憶し、機器特性と制御ルールをもとに構築したコストモデルを用いて、運用コストを最小とする水道運用計画データを作成し、制御対象を制御している。
特開2016−12202号公報 特開2014−26547号公報 特開2012−197629号公報
しかしながら、従来技術では、監視対象が多数になった場合や、監視員が少ない場合には、浄水場等の水処理施設に設けられた設備の制御変数を人手で決定することが困難となる場合がある。このような問題に対して、機械学習により過去の運転履歴から制御変数の決定モデルを学習することも考えられる。しかし、決定モデルを学習した場合であっても、必ずしもその決定モデルが高精度で最適なモデルとなるわけではなく、最終的には人間の判断が必要となっていた。そこで、機械学習により情報量を抑えながら、人間の意思決定をシステムが支援する技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、機械学習により情報量を抑えながら、人間の意思決定をシステムが支援することが可能な意思決定支援システムおよび意思決定支援方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる意思決定支援システムは、水処理施設が備える設備の制御に用いられる制御パラメータの決定を支援する意思決定支援システムであって、前記設備の過去の観測値を観測したときに用いられた第1の制御パラメータと、前記第1の制御パラメータにより前記設備を制御してKPI値を予測するための制御決定モデルとに基づいて、前記第1の制御パラメータのKPI値を予測し、KPI値の高い所定数の前記第1の制御パラメータを、予測された前記第1の制御パラメータの中から抽出する制御パラメータ決定部と、前記設備の過去の観測値を観測したときに熟練者により用いられた第2の制御パラメータと、前記第2の制御パラメータにより前記設備を制御する確率を算出するための選択確率モデルとに基づいて、選択確率の高い所定数の前記第2の制御パラメータを、算出された前記第2の制御パラメータの中から抽出する選択確率算出部と、前記制御パラメータ決定部が抽出した前記第1の制御パラメータと、前記選択確率算出部が抽出した前記第2の制御パラメータとに基づいて、ユーザに推薦する制御パラメータを決定するパラメータ推薦部と、を備えることを特徴とする意思決定支援システムとして構成される。
また、本発明は、上記水処理意思決定支援システムで用いられる意思決定支援方法としても把握される。
本発明によれば、機械学習により情報量を抑えながら、人間の意思決定をシステムが支援することができる。
実施例1における情報処理装置の構成例を示す図である。 制御パラメータの例を示す図である。 観測データの例を示す図である。 制御決定モデルの例を示す図である。 選択確率モデルの例を示す図である。 パラメータ推薦処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例2における情報処理装置の構成例を示す図である。 制御パラメータログの例を示す図である。 選択確率モデル学習処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例3における情報処理装置の構成例を示す図である。 制御ログの例を示す図である。 制御決定モデル学習処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例4における情報処理装置の構成例を示す図である。 モデル更新処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施例5における情報処理装置の構成例を示す図である。 パラメータ推薦プログラムが出力したパラメータセット、そのパラメータセットを用いて算出される予測KPI値、観測データを表示する表示部の例を示す図である。 複数の情報処理装置の間で制御決定モデル、選択確率モデルを共有する構成例を示す図である。 共通制御決定モデルの例を示す図である。 共通選択確率モデルの例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる意思決定支援システムおよび意思決定支援方法の実施の形態を詳細に説明する。以下では、意思決定支援システムが1つのコンピュータである情報処理装置で行われる場合について説明しているが、本システムを実現する機能が複数のコンピュータにより実現されてもよい。
(実施例1)
図1は、実施例1における情報処理装置100の構成例を示す図である。図1に示すように、情報処理装置100は、プロセッサ101と、メモリ102と、補助記憶装置103とを有している。情報処理装置100は、ハードウェアとしては、サーバやPC(Personal Computer)等の一般的なコンピュータにより構成される。
プロセッサ101は、メモリ102に記憶されているプログラムを読み出して実行する演算装置である。メモリ102は、本システムで用いられる各種プログラムを記憶する記憶媒体である。補助記憶装置103は、本システムで用いられる各種パラメータや各種モデルを記憶する記憶装置である。
メモリ102は、パラメータ推薦プログラム1021と、KPI観測プログラム1022と、制御パラメータ決定プログラム1023と、選択確率算出プログラム1024とを記憶する。
パラメータ推薦プログラム1021は、制御パラメータ決定プログラム1023が水処理施設の各設備の運転履歴から予測した水処理制御のKPI(Key Performance Indicators)値を最大にする制御パラメータ、および選択確率算出プログラム1024が水処理施設の各設備の運転履歴から熟練者が選択する可能性が最も高い制御パラメータの中から、ユーザに推薦する制御パラメータを抽出するプログラムである。
なお、水処理施設とは、例えば、河川等の水源から上水道に水を供給する浄水場である。また、各設備とは、例えば、取水塔、薬品混和池、塩素注入設備、配水池等の上記浄水場を構成する設備である。また、制御パラメータとは、上記各設備を制御するためのパラメータであり、例えば、取水量、配水量、薬品量を設定するパラメータである。
KPI観測プログラム1022は、パラメータ推薦プログラム1021によって抽出された制御パラメータの中からユーザが選択した制御パラメータにより各設備が水処理制御されたときの観測値を観測するプログラムである。
制御パラメータ決定プログラム1023は、水処理施設の各設備の運転履歴から予測した水処理制御のKPI値を最大にする制御パラメータを出力するプログラムである。
選択確率算出プログラム1024は、水処理施設の各設備の運転履歴から熟練者により選択される制御パラメータの選択確率を算出し、最も高い選択確率で選択された制御パラメータを出力するプログラムである。
補助記憶装置103は、制御パラメータ1031と、観測データ1032と、制御決定モデル1033と、選択確率モデル1034とを記憶する。
制御パラメータ1031は、水処理施設の各設備を制御するパラメータである。図2は、制御パラメータ1031の例を示す図である。図2(a)は、制御パラメータの値が具体的に定められている場合の例であり、図2(b)は、制御パラメータの値の上下限の値が定められている場合の例を示している。
図2(a)では、No1〜7までの7つのレベルに対応づけて、400、500、600、700、800、900、1000が、制御パラメータの候補の値として定められていることを示している。また、図2(b)では、制御パラメータの上限(Max)と下限(Min)が定められ、それぞれ、200、1500が、制御パラメータの上下限値として定められていることを示している。図2(a)の例では、ユーザはあらかじめ定められた候補の中から制御パラメータの値を選択することができ、また、図2(b)の例では、ユーザは設定された上下限値の範囲内で任意の値を設定することができる。制御パラメータ1031は、本システムの管理者により、設備ごとにあらかじめ設定される。
観測データ1032は、水処理施設の各設備の運転履歴を示すデータである。図3は、観測データ1032の例を示す図である。図3に示すように、観測データ1032は、時刻と観測値とが対応付けて記憶されている。図3では、例えば、2015年9月15日には、取水塔のセンサから得られた値が0.2(取水量)、ろ過池のセンサから得られた値が0.1(濁度)、薬品注入設備のセンサから得られた値が0.9(薬品量)、浄水池のセンサから得られた値が25(水温)、配水池のセンサから得られた値がSunny(天候)であったことがわかる。このように、観測データには、水処理施設の各設備に設けられた様々なセンサから得られたデータが観測値として時系列に蓄積されている。図3では、時刻と観測値とが対応付けられているが、実際には、その観測値が得られたときの制御パラメータの値が、これらの情報に対応付けられている。
制御決定モデル1033は、水処理施設の各設備の運転履歴から水処理制御のKPI値を最大にする制御パラメータを予測するためのモデルである。図4は、制御決定モデル1033の例を示す図である。図4(a)〜4(c)は、制御決定モデルの相関表であり、図4(d)は、その相関表を用いて生成されるモデルを示している。図4(a)〜4(c)に示すように、相関表では、モデルを構成するレイヤごとに制御パラメータに対する重み値が記憶されている。
図4(a)では、例えば、レイヤ1(1)の値401とレイヤ2(1)の値403との間の重み付けW11の値が0.2であり、レイヤ1(2)の値402とレイヤ2(1)の値403との間の重み付けw21の値が0.3であることを示している。また、レイヤ1(1)の値401とレイヤ2(2)の値404との間の重み付けw12の値が0.5であることを示している。以降、同様に全てのレイヤの値について重み付けの値が定められている。図4(d)では、図2に示した5つのセンサが観測したときの制御パラメータがレイヤ1に入力されることを示している。重み付けされた制御パラメータは、例えば、レイヤ1(1)の値401をx1、レイヤ1(2)の値402をx2、レイヤ2(1)の値403をz1とすると、算式z1=x1×w11+x2×w21により求めることができる。以降、同様の算式により全てのレイヤについて制御パラメータを重み付けすることができる。
すなわち、図4では、観測値が得られたときの制御パラメータをレイヤ1(1)〜レイヤ1(5)の入力とし、レイヤ2、レイヤ3と進むに従って、制御パラメータが重み付けされる。その中で最も重み付けされている制御パラメータが出力され、その制御パラメータにより制御されたときのKPI値を予測KPI値とする。図4(d)では、5つの制御パラメータを入力して最も重み付けされた2つの制御パラメータを出力し、それぞれの制御パラメータを用いたときの予測KPI値が出力される例を示しているが、その数は任意に定めることができる。
選択確率モデル1034は、水処理施設の各設備の運転履歴から熟練者により最も選択されやすい制御パラメータの選択確率を求めるためのモデルである。図5は、選択確率モデル1034の例を示す図である。図5(a)〜5(c)は、選択確率モデルの相関表であり、図5(d)は、その相関表を用いて生成されるモデルを示している。図5(a)〜5(c)に示すように、相関表では、モデルを構成するレイヤごとに制御パラメータに対する重み値が記憶されている。
図5(a)では、例えば、レイヤ1(1)の値501とレイヤ2(1)の値503との間の重み付けW11の値が0.1であり、レイヤ1(2)の値502とレイヤ2(1)の値503との間の重み付けw21の値が0.3であることを示している。また、レイヤ1(1)の値501とレイヤ2(2)の値504との間の重み付けw12の値が0.5であることを示している。以降、同様に全てのレイヤの値について重み付けの値が定められている。図5(d)では、図2に示した5つのセンサが観測したときに熟練者により選択された制御パラメータがレイヤ1に入力されることを示している。図5の場合も図4の場合と同様の算式を用いて、全てのレイヤについて制御パラメータを重み付けすることができる。
すなわち、図5では、観測値が得られたときに熟練者により選択された制御パラメータをレイヤ1(1)〜レイヤ1(5)の入力とし、レイヤ2、レイヤ3と進むに従って、制御パラメータが重み付けされる。その中で最も重み付けされている制御パラメータを最も選択されやすく選択確率の高い制御パラメータとし、その制御パラメータにより制御されたときのKPI値を出力する。図5(d)では、5つの制御パラメータを入力して最も選択されやすい2つの制御パラメータを出力し、それぞれの制御パラメータを用いたときのKPI値が出力される例を示しているが、その数は任意に定めることができる。
なお、熟練者が制御パラメータを選択したか否かを判定する方法は以下のようにすればよい。例えば、ユーザが本システムにログインしたときのユーザIDをメモリ102に記憶しておき、そのユーザIDがあらかじめ熟練者として登録されているユーザIDである場合、そのユーザが熟練者であると判定すればよい。
図6は、実施例1で行われる処理(パラメータ推薦処理)の処理手順を示すフローチャートである。パラメータ推薦処理は、パラメータ推薦プログラム1021、制御パラメータ決定プログラム1023、選択確率算出プログラム1024により実行される。
図6に示すように、選択確率算出プログラム1024は、図5に示した選択確率モデル1034から選択確率の高い制御パラメータを含む制御パラメータの組であるパラメータセットの上位3件(setA)を抽出する(ステップS601)。本例では上位3件としているが、その数は任意に定めることができる。
制御パラメータ決定プログラム1023は、図4に示した制御決定モデル1033から予測KPI値の高い制御パラメータを含む制御パラメータの組であるパラメータセットの上位3件(setB)を抽出する(ステップS602)。本例では上位3件としているが、その数は任意に定めることができる。
パラメータ推薦プログラム1021は、ステップS601で抽出したパラメータセット(setA)と、ステップS602で抽出したパラメータセット(setB)とを比較し、両者の類似度を算出する(ステップS603)。類似度とは、ステップS601で得られたパラメータセットに含まれる制御パラメータと、ステップS602で得られたパラメータセットに含まれる制御パラメータの一致度である。例えば、ステップS601で得られたパラメータセットに3つの制御パラメータが含まれ、ステップS602で得られたパラメータセットに3つの制御パラメータが含まれており、そのうちの2つが一致している場合、類似度は2/3となる。
パラメータ推薦プログラム1021は、算出した類似度が所定値(例えば、1/2)よりも高いか否かを判定し(ステップS604)、算出した類似度が所定値よりも高いと判定した場合(ステップS604;Yes)、ステップS601で得られたパラメータセット(setA)の中から1つ、ステップS602で得られたパラメータセット(setB)の中から2つを抽出する(ステップS605)。類似度が所定値よりも高い場合ということは、熟練者が選択した制御パラメータに似ていることを意味するため、ステップS605では、実際にKPI値を求めたsetBの中からより多い数の制御パラメータを抽出する。
一方、パラメータ推薦プログラム1021は、算出した類似度が所定値以下と判定した場合(ステップS604;No)、ステップS601で得られたパラメータセット(setA)の中から2つ、ステップS602で得られたパラメータセット(setB)の中から1つを抽出する(ステップS606)。類似度が所定値以下の場合ということは、熟練者が選択した制御パラメータに似ていないことを意味するため、ステップS606では、熟練者が選択する可能性の高いsetAの中からより多い数の制御パラメータを抽出している。
パラメータ推薦プログラム1021は、ステップS605またはS606で抽出した件数のパラメータセットを出力し、ユーザに提示する(ステップS607)。ユーザへの具体的な提示方法については実施例5で説明する。ステップS607の処理が終了すると、図6に示したパラメータ推薦処理が終了する。以降、ユーザに提示され、その後選択された制御パラメータにより水処理制御されたときの観測値が、KPI観測プログラム1022により観測され、観測データ1032に記憶されることとなる。
このように、実施例1では、水処理施設の各設備に設けられたセンサから得られた情報から、各制御パラメータの予測KPI値と熟練者によって制御パラメータの選択確率を算出し、算出された予測KPI値と選択確率に基づき生成された制御パラメータリストをユーザに提示し、選択させる。したがって、従来に比べ、機械学習により情報量を抑えながら、KPI値の予測精度を上げ、その結果、少数の熟練監視者による多数のプラントの監視の効率化を図ることができる。
なお、図6では、パラメータ推薦プログラム1021が、選択確率(setA)と予測KPI値(setB)との類似度を算出することによりパラメータセットをユーザに提示することとした。しかし、類似度を算出するまでもなく、どちらのモデルを用いることが望ましいことがあらかじめわかっている場合には、制御決定モデル、選択確率モデルのいずれかから抽出したパラメータセットをユーザに提示してもよい。
例えば、図3に示した観測データ1032に台風(storm)など、あらかじめ定められた異常状況を示す情報が含まれているか否かを判定し、上記異常状況を示す情報が含まれていると判定した場合には、熟練者が選択した制御パラメータにより水処理施設の各設備を制御するほうが精度よく制御できる可能性が高い。このような場合には、パラメータ推薦プログラム1021は、制御決定モデル1033と比較することなく選択確率モデル1034の中から抽出したパラメータセットをユーザに提示してもよい。このような処理を実行することにより、天候不良等の異常状況が観測された場合であっても水処理施設の各設備を高精度に制御することができる。
(実施例2)
実施例1では、予測KPI値の高い制御パラメータと熟練者の選択確率が高い制御パラメータの類似度に基づいて、ユーザに提示する制御パラメータを含むパラメータセットを抽出した。過去に各設備を制御したときの操作履歴と選択確率モデルとを用いて、どのような状況下でどのような制御パラメータが熟練者による選択確率が高い制御パラメータであるのかを学習することができるため、以下では、その例について説明する。
図7は、実施例2における情報処理装置100の構成例を示す図である。図7では、図1に示した情報処理装置100に対して、メモリ102に選択確率モデル学習プログラム1025が記憶され、補助記憶装置103に制御パラメータログ1035が記憶されている点で実施例1と異なっている。以下では、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
選択確率モデル学習プログラム1025は、制御パラメータログ1035に記憶されている制御パラメータと、熟練者により選択される確率の高い制御パラメータとを比較し、その結果に応じて選択確率モデル1034を更新するプログラムである。
制御パラメータログ1035は、水処理施設の各設備を制御したときに実際に選択された制御パラメータの履歴を示すデータである。
図8は、制御パラメータログ1035の例を示す図である。図8に示すように、制御パラメータログ1035は、熟練者が水処理施設の各設備を制御した日時とそのときに選択された制御パラメータの値とが対応付けて記憶されている。図8では、例えば、2015年9月20日には、値が560である制御パラメータが選択されたことを示している。
図9は、実施例2で行われる処理(選択確率モデル学習処理)の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、選択確率算出プログラム1024、選択確率モデル学習プログラム1025により実行される。
図9に示すように、選択確率モデル学習プログラム1025は、図8に示した制御パラメータログ1035からt番目のレコードを抽出する(ステップS901)。
選択確率算出プログラム1024は、抽出されたレコードに含まれる時刻に対応する観測データ1032を入力として制御パラメータを推定する(ステップS902)。具体的には、選択確率算出プログラム1024は、制御パラメータログ1035に記憶されている日時と同じ日時の観測データ1032を読み出し、読み出した観測データ1032が得られたときの制御パラメータを含むパラメータセットを入力として、図5に示した選択確率モデル1034により熟練者により選択される可能性の高い制御パラメータを推定する。
選択確率モデル学習プログラム1025は、ステップS902で推定された制御パラメータと、ステップS901で抽出した制御パラメータログ1035のレコードに記憶されている制御パラメータとを比較し(ステップS903)、両者が同じであるか否かを判定する(ステップS904)。
選択確率モデル学習プログラム1025は、ステップS902で推定された制御パラメータと、ステップS901で抽出した制御パラメータログ1035のレコードに記憶されている制御パラメータとが同じであると判定した場合(ステップS904;Yes)、選択確率モデル1034を更新せずにステップS907に進む(ステップS905)。
一方、選択確率モデル学習プログラム1025は、ステップS902で推定された制御パラメータと、ステップS901で抽出した制御パラメータログ1035のレコードに記憶されている制御パラメータとが同じでないと判定した場合(ステップS904;No)、補助記憶装置103に記憶されている選択確率モデル1034を更新する(ステップS906)。具体的には、選択確率モデル学習プログラム1025は、ステップS902で推定された制御パラメータを含むパラメータセットが出力されるように、図5に示した選択確率モデル1034の相関表の重み値およびモデルを更新する。ステップS906の処理が終了すると、ステップS907に進む。
ステップS907では、選択確率モデル学習プログラム1025は、制御パラメータログ1035に記憶されている全てのレコード(T)について、ステップS902〜S906の処理を実行したか否かを判定し、全てのレコードについて処理を実行していないと判定した場合(ステップS907;No)、ステップS901に戻って、ステップS902〜S906までの各処理を実行する。
一方、選択確率モデル学習プログラム1025は、全てのレコードについて処理を実行したと判定した場合(ステップS907;Yes)、図9に示した学習処理を終了させる。
このように、本実施例では、過去の各設備を制御したときの操作履歴から得られる制御パラメータと、その操作履歴と同じ観測データが得られたときの制御パラメータを含むパラメータセットを入力として選択確率モデル1034により推定される制御パラメータとを比較し、両者が異なる場合、選択確率モデル1034により推定される制御パラメータを含むパラメータセットが出力されるように、補助記憶装置103に記憶されている選択確率モデル1034を更新する。したがって、精度よく熟練者による選択確率の高い制御パラメータを含むパラメータセットを出力することができる。
(実施例3)
実施例2では、過去に各設備を制御したときの操作履歴と選択確率モデルとを用いて、熟練者による選択確率が高い制御パラメータであるのかを学習することとした。制御決定モデルについても選択確率モデルと同様に、過去に各設備を制御したときの操作履歴を用いて、どのような状況下でどのような制御パラメータが、KPI値が高い制御パラメータであるのかを学習することができる。そこで、以下では、その例について説明する。
図10は、実施例3における情報処理装置100の構成例を示す図である。図10では、図1に示した情報処理装置100に対して、メモリ102に制御決定モデル学習プログラム1026が記憶され、補助記憶装置103に制御ログ1036が記憶されている点で実施例1と異なっている。以下では、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
制御決定モデル学習プログラム1026は、制御ログ1036に記憶されている制御パラメータの選択回数から求められた信頼度とKPI値の期待値とにより制御パラメータの評価値を算出し、評価値が最大となる制御パラメータのKPI値と、制御ログ1036に記憶されているKPI値とを比較し、その結果に応じて選択確率モデル1034を更新するプログラムである。
制御ログ1036は、水処理施設の各設備を制御したときに実際に選択された制御パラメータと、そのパラメータが選択されたときに観測されたKPI値の履歴を示すデータである。
図11は、制御ログ1036の例を示す図である。図11に示すように、制御ログ1036は、図8に示した制御パラメータログ1035と同様の日時および制御パラメータの値に対応付けて、その制御パラメータが選択されたときに実際に観測されたKPI値とが対応付けて記憶されている。図11では、例えば、2015年9月20日には、値が560である制御パラメータが選択され、そのときのKPI値が0.9であったことを示している。
図12は、実施例3で行われる処理(制御決定モデル学習処理)の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、制御パラメータ決定プログラム1023、制御決定モデル学習プログラム1026により実行される。
図12に示すように、制御決定モデル学習プログラム1026は、図11に示した制御ログ1036からt番目のレコードを抽出する(ステップS1201)。
制御決定モデル学習プログラム1026は、抽出したレコードに含まれる制御パラメータの選択回数から信頼度(confidence level)を算出する(ステップS1202)。具体的には、制御決定モデル学習プログラム1026は、制御ログ1035のレコード総数(totalCount)と、制御パラメータの選択回数Ciとを算出し、以下の算式を用いて信頼度を算出する。なお、cは定数である。
Figure 2018063656
例えば、図11に示したレコード総数が7の制御ログ1026の中で、560の値の制御パラメータが2回選択されているため、Ciを2、totalCountを7としたときの上記算式の値が信頼度となる。このように信頼度は、制御ログ1036の中で制御パラメータが選択される確率をあらわしている。なお、riはステップS1203で用いる期待値である。
制御決定モデル学習プログラム1026は、KPI値の期待値riと上記信頼度との和を求めて制御パラメータの評価値を算出する(ステップS1203)。例えば、制御ログ1036に記憶されている制御パラメータが560である場合、そのときのKPI値は0.6、0.9であるため、期待値は、0.75となる。制御決定モデル学習プログラム1026は、この期待値と信頼度との和を当該制御パラメータの評価値とする。
制御決定モデル学習プログラム1026は、ステップS1203で算出した評価値が最大となる制御パラメータを制御ログ1036の中から選択する(ステップS1204)。
制御パラメータ決定プログラム1023は、その制御パラメータを含むパラメータセットを入力として、予測KPI値が高い制御パラメータと予測KPI値とを出力する(ステップS1205)。具体的には、制御パラメータ決定プログラム1023は、評価値が最大となる制御パラメータが制御ログ1036に記憶されている日時と同じ日時の観測データ1032を読み出し、読み出した観測データ1032が得られたときの制御パラメータを含むパラメータセットを入力として、図4に示した制御決定モデル1033により予測KPI値が高い制御パラメータを出力する。
制御決定モデル学習プログラム1026は、ステップS1205で出力された制御パラメータを用いたときの予測KPI値と、制御ログ1036に記憶されている制御パラメータに対応するKPI値とを比較し、両者が同じであるか否かを判定する(ステップS1206)。
制御決定モデル学習プログラム1026は、ステップS1205で出力された制御パラメータを用いたときの予測KPI値と、制御ログ1036に記憶されている制御パラメータに対応するKPI値とが同じであると判定した場合(ステップS1206;Yes)、制御決定モデル1033を更新せずにステップS1209に進む(ステップS1207)。
一方、制御決定モデル学習プログラム1026は、ステップS1205で出力された制御パラメータを用いたときの予測KPI値と、制御ログ1036に記憶されている制御パラメータに対応するKPI値とが同じでないと判定した場合(ステップS1206;No)、補助記憶装置103に記憶されている制御決定モデル1033を更新する(ステップS1208)。具体的には、制御決定モデル学習プログラム1026は、ステップS1205の制御パラメータが出力されるように、図4に示した制御決定モデル1033の相関表の重み値およびモデルを更新する。ステップS1208の処理が終了すると、ステップS1209に進む。
ステップS1209では、制御決定モデル学習プログラム1026は、制御ログ1036に記憶されている全てのレコード(T)について、ステップS1202〜S1208の処理を実行したか否かを判定し、全てのレコードについて処理を実行していないと判定した場合(ステップS1209;No)、ステップS1201に戻って、ステップS1202〜S1208までの各処理を実行する。
一方、制御決定モデル学習プログラム1026は、全てのレコードについて処理を実行したと判定した場合(ステップS1209;Yes)、図12に示した学習処理を終了させる。
このように、本実施例では、過去の各設備を制御したときの操作履歴から得られる制御パラメータにより観測されたKPI値と、操作履歴の中で評価値が最も高い制御パラメータを含むパラメータセットを入力として制御決定モデル1033により出力される制御パラメータを用いたときの予測KPI値とを比較し、両者が異なる場合、制御決定モデル1033により出力される制御パラメータが出力されるように、補助記憶装置103に記憶されている制御決定モデル1033を更新する。したがって、精度よくKPI値の高い制御パラメータを含むパラメータセットを出力することができる。
(実施例4)
実施例1〜3では、制御決定モデルおよび選択確率モデルを用いて制御パラメータを出力したり、制御決定モデルおよび選択確率モデルを学習する場合について説明したが、以下では、実際にシステムが運用された後の処理について説明する。
図13は、実施例4における情報処理装置100の構成例を示す図である。図13では、図1に示した情報処理装置100に対して、メモリ102に選択確率モデル更新プログラム1027と、制御決定モデル更新プログラム1028とが記憶されている点で実施例1と異なっている。以下では、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
選択確率モデル更新プログラム1027は、選択された制御パラメータを含むパラメータセットを入力として選択確率モデル1034を更新するプログラムである。
制御決定モデル更新プログラム1028は、算出された予測KPI値で用いられた制御パラメータを含むパラメータセットを入力として制御決定モデル1033を更新するプログラムである。
図14は、実施例4で行われる処理(モデル更新処理)の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、KPI観測プログラム1022、制御パラメータ決定プログラム1023、選択確率算出プログラム1024、選択確率モデル更新プログラム1027、制御決定モデル更新プログラム1028により実行される。なお、以下では熟練者であるユーザが本システムにログインして実行しているものとする、熟練者であるか否かは、実施例1に示したように判定すればよい。
図14に示すように、KPI観測プログラム1022は、観測データ1032を呼び出す(ステップS1401)。制御パラメータ決定プログラム1023は、ユーザから、制御パラメータ1031の中から制御パラメータの選択を受け付ける(ステップS1402)。受け付けられた制御パラメータは水処理施設の各設備に送信され、各設備がその制御パラメータにより水処理制御を実行する(ステップS1403)。
KPI観測プログラム1022は、ステップS1403で行われた制御結果を計測し、時刻とその観測値とを観測データ1032として記録する(ステップS1404)。制御パラメータ決定プログラム1023は、KPI観測プログラム1022により記録された観測データ1032を観測したときの制御パラメータを含むパラメータセットを入力として、ステップS1402でその制御パラメータが選択されたときの実際のKPI値を算出する(ステップS1405)。KPI値は、図4に示した制御決定モデル1033に従って算出される。
制御決定モデル更新プログラム1028は、算出された実際のKPI値を用いて制御決定モデル1033を更新する(ステップS1406)。具体的には、制御決定モデル更新プログラム1028は、ステップS1402で選択された制御パラメータが出力されるように、図4に示した制御決定モデル1033の相関表の重み値およびモデルを更新する。
選択確率モデル更新プログラム1027は、選択された制御パラメータを用いて選択確率モデル1034を更新する(ステップS1406)。具体的には、選択確率モデル更新プログラム1027は、ステップS1402で選択された制御パラメータが出力されるように、図5に示した選択確率モデル1034の相関表の重み値およびモデルを更新する。ステップS1407の処理が終了すると、図14に示したモデル更新処理が終了する。
このように、本実施例では、実運用時において、熟練者が選択した制御パラメータを含むパラメータセットを入力として制御決定モデル1033、選択確率モデル1034を更新するので、実運用時においても、精度よく熟練者による選択確率の高い制御パラメータを含むパラメータセットやKPI値の高い制御パラメータを含むパラメータセットを出力することができる。
(実施例5)
実施例1では、推薦する制御パラメータの組であるパラメータセットを出力してユーザに提示することとしたが、以下では、その提示方法について説明する。
図15は、実施例5における情報処理装置100の構成例を示す図である。図15では、図1に示した情報処理装置100に対して、メモリ102に制御表示プログラム1029が記憶され、表示部104を備えている点で実施例1と異なっている。以下では、実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
制御表示プログラム1029は、パラメータ推薦プログラム1021が出力したパラメータセット、そのパラメータセットを用いて算出される予測KPI値、観測データ1032を表示部104に表示する。
表示部104は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイや、ユーザから操作を受け付けるタッチパネルから構成される。
図16は、パラメータ推薦プログラム1021が出力したパラメータセット、そのパラメータセットを用いて算出される予測KPI値、観測データ1032を表示する表示部104の例を示す図である。図16に示すように、観測データ1032を表示する現況表示部1041および天気予報表示部1042、パラメータ推薦プログラム1021が出力したパラメータセットである推薦パラメータセット表示部1043、推薦パラメータセット1043を用いて算出される予測KPI値表示部1044が表示されている。また、推薦パラメータセット表示部1043および予測KPI値表示部1044にはラジオボタン1045が表示され、ユーザがいずれかの推薦パラメータセットおよび予測KPI値の組を選択することができるようになっている。
図16では、気象センサによる検知結果が晴れを示す「Sunny」であり、他のセンサによる検知結果が時系列にグラフ形式で現況部1041に表示されていることがわかる。これらの検知結果は観測データ1032から得ることができる。また、複数の推薦パラメータセットおよび予測KPI値の組のうち、上から3番目の推薦パラメータセットおよび予測KPI値がユーザにより選択されていることがわかる。
このように、本実施例では、パラメータ推薦プログラム1021が出力したパラメータセット、そのパラメータセットを用いて算出される予測KPI値、観測データ1032を表示部104に表示するので、ユーザは推薦されるパラメータセットを一目で確認し、選択することができる。
(実施例6)
実施例1では、ある情報処理装置100が、その情報処理装置100に接続されている水処理施設の各設備を制御するための制御決定モデル、選択確率モデルを用いて制御パラメータや予測KPI値を提示することとした。しかし、実際には、複数の情報処理装置100が互いにネットワークで接続され、制御決定モデルや選択確率モデルを共有する場合もある。そこで、以下では、制御決定モデル、選択確率モデルを共有する場合の例について説明する。
図17は、複数の情報処理装置100の間で制御決定モデル、選択確率モデルを共有する構成例を示す図である。図17に示すように、本例では、複数の情報処理装置100と、これらの情報処理装置100を管理する管理サーバ200とがネットワークNを介して接続されている。なお、ネットワークNは、インターネット等の一般的な公衆回線網である。図17に示す情報処理装置100は、図1に示した情報処理装置と同様であるため、ここでは管理サーバ200について説明する。
図17に示すように、管理サーバ200は、プロセッサ201と、メモリ202と、補助記憶装置203とを有して構成されている。
プロセッサ201は、メモリ202に記憶されているプログラムを読み出して実行する演算装置である。メモリ202は、本システムで用いられる各種プログラムを記憶する記憶媒体である。補助記憶装置203は、本システムで用いられる各種パラメータや各種モデルを記憶する記憶装置である。
メモリ202は、モデル抽出プログラム2021、共通制御パラメータ決定プログラム2022、共通選択確率算出プログラム2023を記憶する。
共通制御決定モデル2031は、それぞれの情報処理装置100に記憶されている制御決定モデル1033から算出された平均的な制御決定モデルである。
共通選択確率モデル2032は、それぞれの情報処理装置100に記憶されている選択確率モデル1034から算出された平均的な選択確率モデルである。
図18は、共通制御決定モデル2031の例を示す図である。図18(a)は、共通制御決定モデル2031の相関表であり、図18(b)は、その相関表を生成するためのモデルを示している。本例ではレイヤ1についての相関表を示しているが、図4の場合と同様に、レイヤ2、レイヤ3についての相関表が記憶されている。
モデル抽出プログラム2021は、複数の情報処理装置100に記憶されている制御決定率モデル1033を、ネットワークNを介して取得し、それぞれの制御決定モデル1033に含まれる相関表を構成する重み値の平均値を算出し、共通制御決定モデル2031の相関表に記憶する。
共通制御パラメータ決定プログラム2022は、図18(b)に示すように、共通制御決定モデル2031を用いて予測KPI値を算出する。予測KPI値の算出方法については図4の場合と同様であるためここではその説明を省略する。
図19は、共通選択確率モデル2032の例を示す図である。図19(a)は、共通選択確率モデル2032の相関表であり、図19(b)は、その相関表を生成するためのモデルを示している。本例ではレイヤ1についての相関表を示しているが、図5の場合と同様に、レイヤ2、レイヤ3についての相関表が記憶されている。
モデル抽出プログラム2021は、複数の情報処理装置100に記憶されている選択確率モデル1034を、ネットワークNを介して取得し、それぞれの選択確率モデル1034に含まれる相関表を構成する重み値の平均値を算出し、共通選択確率モデル2032の相関表に記憶する。
共通選択確率算出プログラム2023は、図19(b)に示すように、共通選択確率モデル2032を用いて選択確率を算出する。選択確率の算出方法については図5の場合と同様であるためここではその説明を省略する。
このように、管理サーバ200が、それぞれの情報処理装置100から取得した制御決定モデル、選択確率モデルを用いてシステムに共通する制御決定モデル、選択確率モデルを生成するので、システムとして平均的な制御決定モデル、選択確率モデルを得ることができ、例えば、新たに情報処理装置100を追加して運用を開始する場合にこれらのモデルの雛形として利用することができる。
なお、本システムで実行される各処理は、実際には、各装置にインストールされたプログラムを実行することにより実現される。上記プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されたり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで記録媒体に記録して提供したり、配布してもよい。
100 情報処理装置
101 プロセッサ
102 メモリ
1021 パラメータ推薦プログラム
1022 KPI観測プログラム
1023 制御パラメータ決定プログラム
1024 選択確率算出プログラム
1025 選択確率モデル学習プログラム
1026 制御決定モデル学習プログラム
1027 選択確率モデル更新プログラム
1028 制御決定モデル更新プログラム
1029 制御表示プログラム
103 補助記憶装置
1031 制御パラメータ
1032 観測データ
1033 制御決定モデル
1034 選択確率モデル
104 表示部
200 管理サーバ
201 プロセッサ
202 メモリ
2021 モデル抽出プログラム
2022 共通制御パラメータ決定プログラム
2023 共通選択確率算出プログラム
203 補助記憶装置
2031 共通制御決定モデル
2032 共通選択確率モデル
N ネットワーク。

Claims (8)

  1. 水処理施設が備える設備の制御に用いられる制御パラメータの決定を支援する意思決定支援システムであって、
    前記設備の過去の観測値を観測したときに用いられた第1の制御パラメータと、前記第1の制御パラメータにより前記設備を制御してKPI値を予測するための制御決定モデルとに基づいて、前記第1の制御パラメータのKPI値を予測し、KPI値の高い所定数の前記第1の制御パラメータを、予測された前記第1の制御パラメータの中から抽出する制御パラメータ決定部と、
    前記設備の過去の観測値を観測したときに熟練者により用いられた第2の制御パラメータと、前記第2の制御パラメータにより前記設備を制御する確率を算出するための選択確率モデルとに基づいて、選択確率の高い所定数の前記第2の制御パラメータを、算出された前記第2の制御パラメータの中から抽出する選択確率算出部と、
    前記制御パラメータ決定部が抽出した前記第1の制御パラメータと、前記選択確率算出部が抽出した前記第2の制御パラメータとに基づいて、ユーザに推薦する制御パラメータを決定するパラメータ推薦部と、
    を備えることを特徴とする意思決定支援システム。
  2. 前記制御パラメータ決定部は、前記第1の制御パラメータと前記第2の制御パラメータとの類似度を算出し、類似度が閾値より高い場合には前記第2の制御パラメータよりも多くの数の前記第1の制御パラメータを前記ユーザに推薦する制御パラメータとして決定し、類似度が閾値以下の場合には前記第1の制御パラメータよりも多くの数の前記第2の制御パラメータを前記ユーザに推薦する制御パラメータとして決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  3. 前記パラメータ推薦部は、前記観測値に所定の異常状況を示す情報が含まれているか否かを判定し、前記観測値に所定の異常状況を示す情報が含まれていると判定した場合、前記第2の制御パラメータを前記ユーザに推薦する制御パラメータとして決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  4. 前記熟練者により選択された前記第2の制御パラメータに基づいて前記設備が制御されたときの観測値を観測するKPI観測部と、
    前記KPI観測部が前記観測値を観測したときの前記第2の制御パラメータが出力されるように、前記制御決定モデルと前記選択確率モデルとを更新するモデル更新部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  5. 前記選択確率算出部は、前記第1の制御パラメータまたは前記第2の制御パラメータの履歴を記憶する制御パラメータログに記憶されている日時と同じ日時の観測値を観測したときの制御パラメータと前記選択確率モデルとに基づいて、前記熟練者により選択される可能性の高い制御パラメータを推定し、
    推定された前記制御パラメータと、前記制御パラメータログに記憶されている制御パラメータとが同じであるか否かを判定し、両者が同じでないと判定した場合、推定された前記制御パラメータが出力されるように、前記選択確率モデルを更新する選択確率モデル学習部、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  6. 前記第1の制御パラメータまたは前記第2の制御パラメータの履歴と前記第1の制御パラメータまたは前記第2の制御パラメータにより制御されたときのKPI値の履歴とを対応付けて記憶する制御ログに記憶されている制御パラメータの信頼度と前記KPI値の期待値とに基づいて評価値を算出する制御決定モデル学習部を備え、
    前記制御パラメータ決定部は、前記評価値が最大となる前記制御パラメータが前記制御ログに記憶されている日時と同じ日時の観測値を観測したときの制御パラメータと前記制御決定モデルとに基づいてKPI値が高い制御パラメータを出力し、
    前記制御決定モデル学習部は、前記KPI値が高い制御パラメータを用いたときのKPI値と、前記制御ログに記憶されているKPI値とが同じであるか否かを判定し、両者が同じでないと判定した場合、前記KPI値が高い制御パラメータが出力されるように、前記制御決定モデルを更新する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  7. 前記パラメータ推薦部により決定された前記推薦する制御パラメータと、前記推薦する制御パラメータと前記制御決定モデルとにより予測されたKPI値と、前記観測値とを表示部に表示し、前記推薦する制御パラメータおよび前記制御決定モデルとにより予測されたKPI値の選択をユーザから受け付ける制御表示部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の意思決定支援システム。
  8. 水処理施設が備える設備の制御に用いられる制御パラメータの決定を支援する意思決定支援方法であって、
    前記設備の過去の観測値を観測したときに用いられた第1の制御パラメータと、前記第1の制御パラメータにより前記設備を制御してKPI値を予測するための制御決定モデルとに基づいて、前記第1の制御パラメータのKPI値を予測し、KPI値の高い所定数の前記第1の制御パラメータを、予測された前記第1の制御パラメータの中から抽出し、
    前記設備の過去の観測値を観測したときに熟練者により用いられた第2の制御パラメータと、前記第2の制御パラメータにより前記設備を制御する確率を算出するための選択確率モデルとに基づいて、選択確率の高い所定数の前記第2の制御パラメータを、算出された前記第2の制御パラメータの中から抽出し、
    前記制御パラメータ決定部が抽出した前記第1の制御パラメータと、前記選択確率算出部が抽出した前記第2の制御パラメータとに基づいて、ユーザに推薦する制御パラメータを決定する、
    ことを特徴とする意思決定支援方法。
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