JP2018060018A - ホログラム記録装置 - Google Patents

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小笠原 康裕
Yasuhiro Ogasawara
康裕 小笠原
三鍋 治郎
Jiro Mitsunabe
治郎 三鍋
滋年 中村
Shigetoshi Nakamura
滋年 中村
藤本 貴士
Takashi Fujimoto
貴士 藤本
崇 菊地
Takashi Kikuchi
崇 菊地
正寛 井草
Masahiro Igusa
正寛 井草
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Abstract

【課題】再生光として白色光を用いて多重記録された複数色のホログラムを一度に再生する場合でも、各色を1種類の波長の光で記録した複数色のホログラムに比べて明るい再生像を得る。【解決手段】色毎に複数のピーク波長の光を含む複数色の光を、同軸で順次出力する光出力手段と、出力された複数色の光の各々から生成した物体光と参照光とをピーク波長毎に順次照射して、ホログラム記録媒体に複数色のホログラムを多重記録する記録手段と、を備えたホログラム記録装置とする。【選択図】図5

Description

本発明は、ホログラム記録装置に関する。
特許文献1には、波長の異なる少なくとも二つ以上のレーザを用いて同一データを記録し、半導体レーザを再生用レーザとして用いてデータを再生することを特徴とするホログラフィック記録再生方法が開示されている。
特開2005−062345号公報
特許文献1に記載された再生方法のように、ホログラムを記録した光と同じ波長の光で再生すると、ホログラムから明るい再生像が得られる。しかしながら、再生光として白色光を用いて、多重記録された複数色のホログラムを一度に再生すると、再生像が暗くなる。これは、再生光の波長スペクトルのうち、ホログラムを記録した波長を中心に選択されて再生される光だけが、再生像の明るさに寄与するためである。
本発明の目的は、再生光として白色光を用いて多重記録された複数色のホログラムを一度に再生する場合に、各色を1種類のピーク波長の光で記録した複数色のホログラムに比べて明るい再生像を得ることにある。
請求項1に記載の発明は、色毎に複数のピーク波長の光を含む複数色の光を、同軸で順次出力する光出力手段と、前記光出力手段から出力された前記複数色の光の各々から生成した物体光と参照光とをピーク波長毎に順次照射して、ホログラム記録媒体に複数色のホログラムを多重記録する記録手段と、を備えたホログラム記録装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数色の光の各々が、コヒーレント光である、請求項1に記載のホログラム記録装置である。
請求項3に記載の発明は、前記複数色のホログラムを再生する白色光の光量分布に応じて、前記白色光の光量が少ない色の回折光の光量が増加するように前記複数色の光の強度及びピーク波長の少なくとも一方が定められた、請求項1または請求項2に記載のホログラム記録装置である。
請求項4に記載の発明は、前記複数色の光が、ピーク波長が異なる複数のR色光、ピーク波長が異なる複数のG色光、及びピーク波長が異なる複数のB色光であり、前記記録手段が、1つのR色データに基づいて前記複数のR色光から複数のR色物体光を生成し、1つのG色データに基づいて前記複数のG色光から複数のG色物体光を生成し、1つのB色データに基づいて前記複数のB色光から複数のB色物体光を生成する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のホログラム記録装置である。
請求項5に記載の発明は、前記光出力手段が、ピーク波長が異なる複数のR色レーザ光源、ピーク波長が異なる複数のG色レーザ光源、及びピーク波長が異なる複数のB色レーザ光源を備え、前記複数のR色レーザ光源、前記複数のG色レーザ光源、及び前記複数のB色レーザ光源の各々から出力されたレーザ光の各々を同軸にして順次出力する、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のホログラム記録装置である。
請求項6に記載の発明は、前記複数のR色レーザ光源の各々のピーク波長は、620nm以上780nm以下の範囲であり、前記複数のG色レーザ光源の各々のピーク波長は、500nm以上570nm以下の範囲であり、前記複数のB色レーザ光源の各々のピーク波長は、430nm以上500nm以下の範囲である、請求項5に記載のホログラム記録装置である。
請求項1に記載の発明によれば、再生光として白色光を用いて多重記録された複数色のホログラムを一度に再生する場合に、各色を1種類の波長の光で記録した複数色のホログラムに比べて再生像が明るくなる。
請求項2に記載の発明によれば、高品質のホログラムが記録される。
請求項3に記載の発明によれば、再生光として用いる白色光の光量分布が変わっても、白色光を用いて多重記録された複数色のホログラムを一度に再生する場合に、各色を1種類の波長の光で記録した複数色のホログラムに比べて再生像が明るくなる。
請求項4に記載の発明によれば、RGB各色のデータが複数波長で確実に記録される。
請求項5に記載の発明によれば、RGB各色につき複数のピーク波長を有する複数のレーザ光が同軸にされて照射され、複数色のホログラムが多重記録される。
請求項6に記載の発明は、RGB各色のレーザ光の波長領域を分けることで、混色が防止される。
(A)及び(B)は原画像の一例を示す模式図である。 ホログラフィックステレオグラムの原理を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るホログラム記録装置の構成の一例を示す構成図である。 図3に示すホログラム記録装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 (A)は再生に用いる白色光の波長スペクトルの一例を表す模式図である。(B)及び(C)は要素ホログラムを再生した場合の回折光強度の分布の一例を表す模式図である。 (A)は再生に用いる白色光の光量分布の一例を表すグラフである。(B)及び(D)は要素ホログラムの波長毎の回折効率の一例を表すグラフである。(C)及び(E)は要素ホログラムを再生した場合の回折光の光量分布の一例を表すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<ホログラフィックステレオグラムの原理>
まず、ホログラフィックステレオグラムの原理について説明する。
三次元画像を表示する表示方式の1つに、ホログラフィックステレオグラムがある。ホログラフィックステレオグラムは、少しずつ視点を変えて被写体を撮影した二次元画像を原画像として取得し、取得した複数の原画像を再構成して表示装置に表示する複数の表示画像を生成し、生成した複数の表示画像を1つのホログラム記録媒体に複数の要素ホログラムとして順次記録することにより作成される。なお、以下では、原画像と表示画像を「視差画像」と総称する。
図1(A)は原画像の一例を示す模式図である。この例では、四角錐を被写体OBとして、水平方向に少しずつ視点を変えながら被写体OBを撮影している。被写体OBを正面から撮影した画像が原画像Fである。また、水平方向において、ななめ左側から被写体OBを撮影した画像が原画像Eであり、更に左周りに回転した位置から被写体OBを撮影した画像が原画像Dである。また、水平方向において、ななめ右側から被写体OBを撮影した画像が原画像Gであり、更に右周りに回転した位置から被写体OBを撮影した画像が原画像Hである。図1(B)に示すように、RGB3色のホログラフィックステレオグラムの場合、原画像D、原画像E、原画像F、及び原画像Gの各々について、R色(赤色)の原画像、G色(緑色)の原画像、及びB色(青色)の原画像が生成される。
図2はホログラフィックステレオグラムの原理を説明するための模式図である。例えば、水平方向に視差情報を有するホログラフィックステレオグラムでは、図2に示すように、水平方向に少しずつ視点を変えて被写体OBを順次撮影し、原画像D、E、F、G、Hが取得されるものとする。また、原画像DからHの各々について色分解されて、R色、G色、及びB色の原画像が生成されるものとする。
次に、これら複数の原画像DからHを色毎に再構成して表示画像1、2、3、4、5を生成する。RGB3色のホログラフィックステレオグラムの場合、原画像DからHのR色の原画像からR色の表示画像1R、2R、3R、4R、5Rが生成され、原画像DからHのG色の原画像からG色の表示画像1G、2G、3G、4G、5Gが生成され、原画像DからHのB色の原画像からB色の表示画像1B、2B、3B、4B、5Bが生成される。
なお、RGBを区別する必要が無い場合は、表示画像1、2、3、4、5と総称する。
この例では、各原画像を水平方向に5分割して左側からn番目(nは1から5の整数)の画素列をD→Hの順番で並べた画像を表示画像nとしている。そして、ホログラム記録媒体に対し、表示画像1から5を短冊状の要素ホログラムH、H、H、H、Hとして順次記録する。
RGB3色のホログラフィックステレオグラムの場合、1つの要素ホログラムには、R色、G色、及びB色の表示画像が、R色、G色、及びB色に応じた異なる波長のレーザ光によって波長多重記録されている。例えば、R色の表示画像1Rを記録するホログラム、G色の表示画像1Gを記録するホログラム、及びB色の表示画像1Bを記録するホログラムを、同じ領域に順次重ねて記録したものが要素ホログラムHとなる。なお、R色、G色、及びB色の露光順序は、記載した順序には限定されない。
原画像DからHの画像面は、要素ホログラムHからHで構成されるホログラム記録媒体面に対応している。また、表示画像1から5の集光角度は、観察者がホログラム記録媒体を観察する観察角度に対応している。即ち、表示画像の各画素列の角度依存情報が記録されるのである。したがって、要素ホログラムHからHが再生されることで、ホログラム全体(即ち、原画像DからH)が再生されることになり、被写体OBの三次元画像が観察者に認識される。RGB3色のホログラフィックステレオグラムの場合は、RGB3色の三次元画像が観察者に認識される。
本実施の形態では、RGB3色のホログラフィックステレオグラムを作製する際に、RGB3色のレーザ光源から出力される3色のレーザ光の光軸を、ダイクロイックミラー等の光学素子を用いて重ね合わせて同軸にする。これにより、共通の光学系、共通の空間光変調器(SLM)を使用して、RGB3色のレーザ光によってRGB3色に対応したホログラムを波長多重記録して要素ホログラムが記録される。
また、本実施の形態では、RGB各色の表示画像が異なる複数の波長のレーザ光で波長多重記録される。例えば、R色の表示画像1Rは、ピーク波長λR1とピーク波長λR2のR色のレーザ光により、2つのR色ホログラムとして記録される。G色の表示画像1Gは、ピーク波長λG1とピーク波長λG2のG色のレーザ光により、2つのG色ホログラムとして記録される。B色の表示画像1Bは、ピーク波長λB1とピーク波長λB2のB色のレーザ光により、2つのB色ホログラムとして記録される。これら6つのホログラムを、同じ領域に順次重ねて記録したものが要素ホログラムHとなる。
<ホログラム記録装置>
次に、ホログラフィックステレオグラムを作製する装置(以下、単に「ホログラム記録装置」という。)について説明する。図3は本発明の実施の形態に係るホログラム記録装置の構成の一例を示す構成図である。本実施の形態では、水平方向に視差情報を持つホログラフィックステレオグラムを作製するホログラム記録装置について説明する。図3はホログラム記録装置を上から見た図である。
図3に示すように、ホログラム記録装置には、光出力手段として複数のレーザ光源10を順次切り替えて波長の異なる複数のレーザ光を同軸で順次出力するレーザ光出力部100が設けられている。レーザ光出力部100が「光出力手段」の一例であり、ホログラム記録装置のレーザ光出力部100以外の構成が「記録手段」の一例である。なお、レーザ光出力部100の構成については後述する。
レーザ光出力部100の光照射側には、1/2波長板19、空間フィルタ20、レンズ22、及び偏光ビームスプリッタ24が、レーザ光出力部100側から光路に沿って記載した順序で配置されている。1/2波長板19は、入射された光の偏光面を回転させて物体光と参照光との強度比を調整する。空間フィルタ20とレンズ22は、1/2波長板19を透過した光を平行光化して、偏光ビームスプリッタ24に入射させる。
偏光ビームスプリッタ24は、P偏光を透過し且つS偏光を反射する反射面24aを備え、レーザ光を物体光用の光と参照光用の光の2つの光に分離する。偏光ビームスプリッタ24を透過した光が物体光用の光(P偏光)となり、偏光ビームスプリッタ24で反射された光が参照光用の光(S偏光)となる。
まず、物体光を生成する光学系について説明する。偏光ビームスプリッタ24の光透過側には、スリット26及び偏光ビームスプリッタ28が、偏光ビームスプリッタ24側から光路に沿って記載した順序で配置されている。スリット26は、物体光用の光(P偏光)を矩形形状に整形し、偏光ビームスプリッタ28に入射させる。偏光ビームスプリッタ28は、P偏光を透過し且つS偏光を反射する反射面28aを備えている。
偏光ビームスプリッタ28の光透過側には、反射型の表示装置30が配置されている。表示装置30は、互いに独立して駆動される複数の画素を備えており、画素毎に入射光の振幅、位相、及び偏光方向の少なくとも1つを変調することにより、画像情報に応じた画像を表示する。表示装置30としては、例えば、空間光変調器を用いてもよい。本実施の形態では、反射型の液晶空間光変調器(LCOS:Liquid Crystal On Silicon)を用いて、その表示領域に画像を表示する。
物体光用の光が表示装置30で変調され且つ反射されることで、ホログラム記録に用いる物体光が生成される。表示装置30で反射された物体光は、P偏光からS偏光に変換されて、偏光ビームスプリッタ28に再度入射する。物体光(S偏光)は、偏光ビームスプリッタ28の反射面28aで反射される。
偏光ビームスプリッタ28の光反射側には、レンズ32、レンズ34、及びミラー36が、偏光ビームスプリッタ28側から光路に沿って記載した順序で配置されている。偏光ビームスプリッタ28で反射された物体光は、レンズ32及びレンズ34によりリレーされて、ミラー36に照射される。ミラー36は、物体光の光路をホログラム記録媒体46の方向に変更する。
ミラー36とホログラム記録媒体46との間には、レンズ40、レンズ42、及び集光レンズ44が光路に沿って記載した順序で配置されている。集光レンズ44には、入射した光を一次元方向(水平方向)に集光するシリンドリカルレンズ等が用いられる。
ここでは、紙面と直交する方向が「水平方向」に相当し、紙面に平行な方向が「垂直方向」に相当する。短冊状の要素ホログラムは、長さ方向が「垂直方向」、幅方向が「水平方向」となるように記録される。なお、ホログラム記録媒体46は、図示しない保持部材に保持されており、要素ホログラムを記録する毎に、図示しない移動装置により水平方向に移動する。
ミラー36で反射された物体光は、レンズ40及びレンズ42によりリレーされ、集光レンズ44により水平方向に集光されて、ホログラム記録媒体46に照射される。なお、物体光が水平方向に集光される様子は、点線内に側面図を併記して図示する。
次に、参照光を生成する光学系について説明する。偏光ビームスプリッタ24の光反射側には、ミラー48、スリット50、レンズ52、アパーチャ54aを有する遮光板54、レンズ56、及びミラー58が、偏光ビームスプリッタ24側から光路に沿って記載した順序で配置されている。ミラー48は、参照光用の光(以下、「参照光」という。)の光路をミラー58の方向に変更する。
スリット50は、参照光を矩形形状に整形し、レンズ52に入射させる。入射された参照光は、レンズ52及びレンズ56によりリレーされ且つ拡大されて、ミラー58に照射される。また、入射された参照光は、レンズ52とレンズ56との間の焦点位置に配置されたアパーチャ54aを通過する。
ミラー58は、レンズ56の透過光を反射して、参照光の光路をホログラム記録媒体46の方向に変更する。本実施の形態では、参照光は、ホログラム記録媒体46に対し、物体光とは異なる側から照射される。参照光を物体光とは異なる側から照射することで反射型ホログラムが記録される。また、参照光は、参照光の光軸と物体光の光軸とがホログラム記録媒体46内で交差するように照射される。なお、上記の光学系は一例であり、レンズやミラー等の各部品は設計に応じて省略又は追加してもよい。
(レーザ光出力部)
ここで、レーザ光出力部100の詳細な構成について説明する。
本実施の形態では、レーザ光出力部100は、レーザ光源10、レーザ光源10、レーザ光源10、レーザ光源10、レーザ光源10、及びレーザ光源10と、6つのレーザ光源を備えている。6つのレーザ光源10〜10は、発振波長が互いに異なるレーザ光源である。例えば、半導体励起固体レーザ等を用いてもよい。なお、ここでは、発振波長は「ピーク波長」と同義である。また、区別する必要がない場合は、レーザ光源10と総称する。
レーザ光源10及びレーザ光源10は、B色のレーザ光を出射するB色レーザ光源である。レーザ光源10の発振波長は473nmであり、レーザ光源10の発振波長は488nmである。レーザ光源10及びレーザ光源10は、R色のレーザ光を出射するR色レーザ光源である。レーザ光源10の発振波長は633nmであり、レーザ光源10の発振波長は640nmである。レーザ光源10及びレーザ光源10は、G色のレーザ光を出射するG色レーザ光源である。レーザ光源10の発振波長は515nmであり、レーザ光源10の発振波長は532nmである。
なお、各色レーザ光源の個数、各色レーザ光源の発振波長、及びレーザ光源10〜10へのRGB色の割り当ては例示であって、レーザ光出力部100の構成はこれに限定されるものではない。例えば、各色レーザ光源の発振波長は一例であり、他の発振波長のレーザ光源を用いてもよい。
レーザ光出力部100は、レーザ光源10の外に、各レーザ光源10に対応して配置されたシャッター12、シャッター12、シャッター12、シャッター12、シャッター12、及びシャッター12を備えている。シャッター12〜12の各々は、対応するレーザ光源10の光出射側に、レーザ光の光路に挿入または光路から退避するように配置されている。閉状態で光路に挿入されてレーザ光を遮断し、開状態で光路から退避されてレーザ光を通過させる。後述する通り、RGB3色のレーザ光は時分割で順次出射される。レーザ光を出射するレーザ光源10に対応するシャッター12だけが、開状態でレーザ光を通過させる。なお、区別する必要がない場合は、シャッター12と総称する。
レーザ光出力部100は、レーザ光源10及びシャッター12の外に、レーザ光源10に対応して配置された光学素子13と、レーザ光源10に対応して配置された光学素子14と、レーザ光源10に対応して配置された光学素子15と、レーザ光源10に対応して配置された光学素子16と、レーザ光源10に対応して配置された光学素子17と、レーザ光源10に対応して配置されたミラー18と、を備えている。
光学素子13、光学素子14、光学素子15、光学素子16、及び光学素子17の各々は、光軸方向に沿って入射されたレーザ光を透過し、光軸方向と交差する方向から入射されたレーザ光を光軸方向に反射して、2方向から入射されたレーザ光の光軸を合わせる光学素子である。この光軸合わせ用の光学素子としては、ダイクロイックミラー、偏光ビームスプリッタ等を用いてもよい。
本実施の形態では、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、光学素子13に入射し、光学素子13で光軸方向に反射され、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
また、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、光学素子14に入射し、光学素子14で光軸方向に反射されて光軸方向から光学素子13に入射する。そして、光学素子13を透過して、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
また、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、光学素子15に入射し、光学素子15で光軸方向に反射されて光軸方向から光学素子14に入射する。そして、光学素子14及び光学素子13を透過して、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
また、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、光学素子16に入射し、光学素子16で光軸方向に反射されて光軸方向から光学素子15に入射する。そして、光学素子15、光学素子14及び光学素子13を透過して、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
また、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、光学素子17に入射し、光学素子17で光軸方向に反射されて光軸方向から光学素子16に入射する。そして、光学素子16、光学素子15、光学素子14及び光学素子13を透過して、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
また、レーザ光源10から出射されたレーザ光は、ミラー18で光軸方向に反射されて光軸方向から光学素子17に入射する。そして、光学素子17、光学素子16、光学素子15、光学素子14及び光学素子13を透過して、他のレーザ光と同軸とされてレーザ光出力部100から出力される。
レーザ光出力部100は、以上の構成により、6つのレーザ光源10〜10を順次切り替えて、RGB3色のレーザ光を時分割で順次出射する。なお、レーザ光源10の切り替えはシャッター12の開閉により行われる。RGB各色について2種類、合計6種類のピーク波長のレーザ光によって、RGB3色に対応した6つのホログラムが多重記録されて要素ホログラムが記録される。なお、ホログラムの記録処理の詳細については後述する。
(電気的構成)
次に、ホログラム記録装置の電気的構成について説明する。図4は図3に示すホログラム記録装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。ホログラム記録装置は、装置全体を制御する制御装置60を備えている。制御装置60は、コンピュータで構成されており、CPU、各種プログラムを記憶したROM、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM、各種情報を記憶する不揮発性メモリ等を備えている。
レーザ光源10は、駆動装置62を介して制御装置60に接続されている。駆動装置62は、制御装置60からの指示に基づいてレーザ光源10を点灯駆動する。また、シャッター12も、駆動装置64を介して制御装置60に接続されている。駆動装置64は、制御装置60からの指示に基づいてシャッター12を開閉駆動する。
また、表示装置30も、パターン発生器66を介して制御装置60に接続されている。パターン発生器66は、制御装置60から供給された画像情報に応じてパターンを発生させる。表示装置30の複数の画素の各々がパターンに応じて入射光を変調し、画像情報に応じた画像が表示される。
<ホログラム記録処理>
(各色複数波長による多重記録)
次に、RGB3色の要素ホログラムの多重記録処理について説明する。
本実施の形態では、RGB3色の要素ホログラムを、RGB各色について複数のピーク波長のレーザ光で多重記録している。
図5(A)は再生に用いる白色光の波長スペクトルの一例を表す模式図である。縦軸は白色光強度を表し、横軸は再生波長を表す。図5(B)はRGB各色が単一のピーク波長で多重記録された要素ホログラムを再生した場合の回折光強度の分布の一例を表す模式図である。図5(C)はRGB各色が複数のピーク波長で多重記録された要素ホログラムを再生した場合の回折光強度の分布の一例を表す模式図である。図5(B)及び(C)について、縦軸は回折光強度を表し、横軸は再生波長を表す。
比較のために、波長640nm(λR1)、波長532nm(λG1)、及び波長473nm(λB1)と、RGB各色を単一のピーク波長のレーザ光で要素ホログラムを多重記録している。図5(A)に示す波長スペクトルの白色光を再生光として用いて、RGB各色が1種類のピーク波長のレーザ光で多重記録された要素ホログラムを再生すると、図5(B)に示すように、波長640nm(λR1)、波長532nm(λG1)、及び波長473nm(λB1)の各ピーク波長を中心とする回折光しか得られない。したがって、記録に用いたRGB3色のレーザ光の各々を再生光とする場合に比べて再生像が暗くなる。
本実施の形態では、RGB各色について複数のピーク波長のレーザ光で要素ホログラムを多重記録している。図示した例では、1つのR色データに基づいて、波長640nm(λR1)及び波長633nm(λR2)の各々にピークを有する2種類のR色のレーザ光により、2つのR色ホログラムが記録されている。また、1つのG色データに基づいて、波長532nm(λG1)及び波長515nm(λG2)の各々にピークを有する2種類のG色のレーザ光により、2つのG色ホログラムが記録されている。また、1つのB色データに基づいて、波長473nm(λB1)及び波長488nm(λB2)の各々にピークを有する2種類のB色のレーザ光により、2つのB色ホログラムが記録されている。
図5(A)に示す波長スペクトルの白色光を再生光として用いて、RGB各色が複数のピーク波長のレーザ光で多重記録された要素ホログラムを再生すると、図5(C)に示すように、波長640nm(λR1)、波長633nm(λR2)、波長532nm(λG1)、波長515nm(λG2)、波長473nm(λB1)、及び波長488nm(λB2)の各ピーク波長を中心とする回折光が得られる。したがって、RGB各色について単一のピーク波長で多重記録された要素ホログラムを再生した場合に比べて、再生像が明るくなる。
なお、波長640nm(λR1)、波長633nm(λR2)、波長532nm(λG1)、波長515nm(λG2)、波長473nm(λB1)、及び波長488nm(λB2)の各波長は一例であり、コヒーレントなレーザ光が得られるならば、他の波長を選択してもよい。例えば、R色のレーザ光のピーク波長は620nm以上780nm以下の範囲から選択される。また、G色のレーザ光のピーク波長は、500nm以上570nm以下の範囲から選択される。また、G色のレーザ光のピーク波長は、430nm以上500nm以下の範囲から選択される。RGB3色の波長領域を分けることで、混色が防止される。
(ホログラムの記録処理)
次に、ホログラム記録処理について具体的に説明する。本実施の形態では、G色(λG2)→G色(λG1)→R色(λR2)→R色(λR1)→B色(λB2)→B色(λB1)の順にレーザ光を出射して、RGB各色につき2種類のピーク波長、合計6種類のピーク波長のレーザ光によって6つのホログラムを波長多重記録して要素ホログラムを記録するものとする。また、シャッター12は、開状態とされるまでは閉状態である。即ち、レーザ光源10→レーザ光源10→レーザ光源10→レーザ光源10→レーザ光源10→レーザ光源10の順にレーザ光が透過される。
−G色成分の記録−
駆動装置62によりレーザ光源10〜10の各々を点灯させる。まず、駆動装置64によりシャッター12を開状態にしてピーク波長λG2のG色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10からピーク波長λG2のG色のレーザ光を照射すると共に、制御装置60からパターン発生器66にG色の画像情報を供給して、予め定めたタイミングで表示装置30にG色の表示画像を表示し、ホログラム記録媒体46にG色の表示画像をホログラムとして記録する。なお、以下では、ピーク波長λのレーザ光は「波長λのレーザ光」と略称する。
即ち、レーザ光源10から出射された波長λG2のG色のレーザ光は、光学素子17で反射され光学素子13〜16を透過して、レーザ光出力部100から出力される。レーザ光出力部100から出力された波長λG2のG色のレーザ光は、1/2波長板19に入射して、1/2波長板19により偏光面が回転され、空間フィルタ20とレンズ22とにより平行光化されて、偏光ビームスプリッタ24に入射し、物体光用の光(P偏光)と参照光用の光(S偏光)とに分岐される。
偏光ビームスプリッタ24を透過した波長λG2のG色のレーザ光(P偏光)は、物体光を生成する光学系を通過し、表示装置30に表示されたG色の表示画像に応じて変調された物体光となる。一方、偏光ビームスプリッタ24で反射された波長λG2のG色のレーザ光(S偏光)は、参照光を生成する光学系を通過して参照光となる。波長λG2のG色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射される。物体光と参照光の干渉により、要素ホログラムのG色成分の1つが記録される。
次に、駆動装置64によりシャッター12を閉状態にし、シャッター12を開状態にして波長λG1のG色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10から波長λG1のG色のレーザ光を照射すると共に、表示装置30にG色の表示画像を表示したままで、ホログラム記録媒体46にG色の表示画像をホログラムとして記録する。
即ち、レーザ光源10から出射された波長λG1のG色のレーザ光は、ミラー18で反射され光学素子13〜17を透過して、レーザ光出力部100から出力される。レーザ光出力部100から出力された波長λG1のG色のレーザ光は、1/2波長板19に入射して、1/2波長板19により偏光面が回転され、空間フィルタ20とレンズ22とにより平行光化されて、偏光ビームスプリッタ24に入射し、物体光用の光(P偏光)と参照光用の光(S偏光)とに分岐される。
偏光ビームスプリッタ24を透過した波長λG1のG色のレーザ光(P偏光)は、物体光を生成する光学系を通過し、表示装置30に表示されたG色の表示画像に応じて変調された物体光となる。一方、偏光ビームスプリッタ24で反射された波長λG1のG色のレーザ光(S偏光)は、参照光を生成する光学系を通過して参照光となる。波長λG1のG色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射される。物体光と参照光の干渉により、要素ホログラムのもう1つのG色成分が記録される。なお、本実施の形態では、波長λG2、波長λG1に対してG色の表示画像は同一であり、波長λG2、波長λG1のレーザ光を同時に出射して、レーザ光の照射時間が重複してもよい。
−R色成分の記録−
次に、駆動装置64によりシャッター12を閉状態にし、シャッター12を開状態にして波長λR2のR色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10から波長λR2のR色のレーザ光を照射すると共に、制御装置60からパターン発生器66にR色の画像情報を供給して、予め定めたタイミングで表示装置30にR色の表示画像を表示し、ホログラム記録媒体46にR色の表示画像をホログラムとして記録する。
レーザ光源10から出射された波長λR2のR色のレーザ光は、光学素子15で反射されてG色のレーザ光と同軸とされ、光学素子13、14を透過して、レーザ光出力部100から出力される。それ以外はG色の場合と同様にして、波長λR2のR色のレーザ光から物体光と参照光とを生成する。波長λR2のR色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射されて、物体光と参照光の干渉により要素ホログラムのR色成分の1つが記録される。
次に、駆動装置64によりシャッター12を閉状態にし、シャッター12を開状態にして波長λR1のR色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10から波長λR1のR色のレーザ光を照射すると共に、表示装置30にR色の表示画像を表示したままで、ホログラム記録媒体46にR色の表示画像をホログラムとして記録する。
レーザ光源10から出射された波長λR1のR色のレーザ光は、光学素子16で反射されてG色のレーザ光と同軸とされ、光学素子13〜15を透過して、レーザ光出力部100から出力される。それ以外はG色の場合と同様にして、波長λR1のR色のレーザ光から物体光と参照光とを生成する。波長λR1のR色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射されて、物体光と参照光の干渉により要素ホログラムのもう1つのR色成分が記録される。なお、本実施の形態では、波長λR2、波長λR1に対してR色の表示画像は同一であり、波長λR2、波長λR1のレーザ光を同時に出射して、レーザ光の照射時間が重複してもよい。
−B色成分の記録−
次に、駆動装置64によりシャッター12を閉状態にし、シャッター12を開状態にして波長λB2のB色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10から波長λB2のB色のレーザ光を照射すると共に、制御装置60からパターン発生器66にB色の画像情報を供給して、予め定めたタイミングで表示装置30にB色の表示画像を表示し、ホログラム記録媒体46にB色の表示画像をホログラムとして記録する。
レーザ光源10から出射された波長λB2のB色のレーザ光は、光学素子14で反射されてG色やR色のレーザ光と同軸とされ、光学素子13を透過して、レーザ光出力部100から出力される。それ以外はG色の場合と同様にして、波長λB2のB色のレーザ光から物体光と参照光とを生成する。波長λB2のB色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射されて、物体光と参照光の干渉により要素ホログラムのB色成分の1つが記録される。
次に、駆動装置64によりシャッター12を閉状態にし、シャッター12を開状態にして波長λB1のB色のレーザ光が通過するようにする。レーザ光源10から波長λB1のB色のレーザ光を照射すると共に、表示装置30にR色の表示画像を表示したままで、ホログラム記録媒体46にB色の表示画像をホログラムとして記録する。
レーザ光源10から出射された波長λB1のB色のレーザ光は、光学素子13で反射されてG色やR色のレーザ光と同軸とされて、レーザ光出力部100から出力される。それ以外はG色の場合と同様にして、波長λB1のB色のレーザ光から物体光と参照光とを生成する。波長λB1のB色のレーザ光から生成された物体光と参照光とが、ホログラム記録媒体46に同時に照射されて、物体光と参照光の干渉により要素ホログラムのもう1つのB色成分が記録される。なお、本実施の形態では、波長λB2、波長λB1に対してB色の表示画像は同一であり、波長λB2、波長λB1のレーザ光を同時に出射して、レーザ光の照射時間が重複してもよい。
以上の通り、R色、G色、及びB色の表示画像に対応する複数のホログラムが、R色、G色、及びB色のレーザ光によって波長多重記録される。これにより、RGB3色のホログラフィックステレオグラムの要素ホログラムが記録される。また、ホログラム記録媒体46を水平方向に移動させることで、複数の要素ホログラムが水平方向に並ぶようにホログラム記録媒体46に順次記録される。
(明度の増加)
次に、RGB各色を複数のピーク波長で多重記録した場合の「明度の増加」について説明する。図6(A)は再生に用いる白色光の波長スペクトルの一例を表すグラフである。縦軸は再生光量を表し、単位は任意単位(a.u.)である。横軸は波長を表し、単位はnmである。
RGB各色が単一のピーク波長で多重記録された要素ホログラム1と、RGB各色が複数のピーク波長で多重記録された要素ホログラム2とについて、再生像の明度を比較した。要素ホログラム1は、640nm、532nm、及び473nmと、RGB各色が単一波長のレーザ光で多重記録されている。要素ホログラム2は、640nm、633nm、532nm、515nm、473nm、及び488nmと、RGB各色が2種類の波長のレーザ光で多重記録されている。
図6(B)は要素ホログラム1の波長毎の回折効率の一例を表すグラフである。縦軸は回折効率を表し、横軸は波長を表す。波長の単位はnmである。回折効率は、記録に用いた各波長での最大値が1になるように規格化されている。図6(C)は要素ホログラム1を再生した場合の回折光の光量分布の一例を表すグラフである。縦軸は回折光量を表し、横軸は波長を表す。波長の単位はnmである。回折光量は、最大値が1になるように規格化されている。
図6(B)に示すように、要素ホログラム1の波長640nm、532nm、及び473nmの各々での回折効率は1である。図6(B)に示す回折効率を有する要素ホログラム1を、図6(A)に示す波長スペクトルの白色光を用いて再生すると、図6(C)に示す光量分布の回折光が得られる。図6(C)に示すように、波長640nm、532nm、及び473nmの各ピーク波長を中心とする回折光が得られる。なお、白色光の光量が低下する波長473nmを中心とする回折光の光量は、他の波長の回折光の光量より少ない。
要素ホログラム1を再生した場合の3波長分の回折光(再生像)について、再生光の波長スペクトルと回折光の波長スペクトルとを用いて、CIE1976(L)色空間の明度を表すL値を求めた。L値は、40.53である。なお、CIE1976(L)色空間の各値の求め方は、「JIS Z 8781」に規定されている。
本実施の形態では、三刺激値(X,Y,Z)と、特定の白色刺激の三刺激値(Xn,Yn,Zn)とは下記式(1)〜(6)に基づいて求められる。P(λ)は「再生光の波長スペクトル」を表し、P(λ)は「回折光の波長スペクトル」を表す。また、x(λ)、y(λ)、及びz(λ)の各々は、「JIS Z 8781」に規定されたCIE等色関数を表す。
一方、図6(D)は要素ホログラム2の波長毎の回折効率の一例を表すグラフである。縦軸及び横軸は、図6(B)と同じである。図6(E)は要素ホログラム2を再生した場合の回折光の光量分布の一例を表すグラフである。縦軸及び横軸は、図6(C)と同じである。
図6(D)に示すように、要素ホログラム2のピーク波長640nm、633nm、532nm、515nm、473nm、及び488nmの各々での回折効率は1である。図6(D)に示す回折効率を有する要素ホログラム2を、図6(A)に示す光量分布の白色光を用いて再生すると、図6(E)に示す光量分布の回折光が得られる。図6(E)に示すように、波長640nm、633nm、532nm、515nm、473nm、及び488nmの各ピーク波長を中心とする回折光が得られる。なお、白色光の光量が低下する波長473nm及び488nmの回折光の光量は、他の波長の回折光の光量より少ない。
要素ホログラム1に対応する図6(C)と、要素ホログラム2に対応する図6(E)とを比べると、要素ホログラム2に対応する図6(E)の方が、回折光の光量が全体として増加している。要素ホログラム2を再生した場合の回折光(再生像)についても、CIE1976(L)色空間の明度を表すL値を求めた。L値は、52.22であり、要素ホログラム2の再生像は、要素ホログラム1の再生像に比べて明るいことが分かる。
<変形例>
なお、上記実施の形態で説明したホログラム記録装置の構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。例えば、ホログラム記録装置の構成を一部変更して、水平方向及び垂直方向に視差情報を有するパララックス型のホログラフィックステレオグラムの作製にも適用してもよい。
また、上記実施の形態では、再生に用いる白色光の光量は、記録に使用する波長領域で略一定である。しかしながら、白色光源の種類によって「波長スペクトル」は種々である。再生に用いる白色光の光量分布に応じて、白色光の光量が少ない色の回折光の光量が増加するように、ピーク波長毎にホログラムの回折効率を変更することで再生像が明るくなる。なお、ホログラムの回折効率は、記録光の光強度を変更する等により変更される。また、再生に用いる白色光の光量分布に応じて、記録光のピーク波長を変更してもよい。
10 レーザ光源
12 シャッター
13〜17 光学素子
18 ミラー
19 1/2波長板
20 空間フィルタ
22 レンズ
24 偏光ビームスプリッタ
24a 反射面
26 スリット
28 偏光ビームスプリッタ
28a 反射面
30 表示装置
32 レンズ
34 レンズ
36 ミラー
40 レンズ
42 レンズ
44 集光レンズ
46 ホログラム記録媒体
48 ミラー
50 スリット
52 レンズ
54 遮光板
54a アパーチャ
56 レンズ
58 ミラー
60 制御装置
62 駆動装置
64 駆動装置
66 パターン発生器
100 レーザ光出力部

Claims (6)

  1. 色毎に複数のピーク波長の光を含む複数色の光を、同軸で順次出力する光出力手段と、
    前記光出力手段から出力された前記複数色の光の各々から生成した物体光と参照光とをピーク波長毎に順次照射して、ホログラム記録媒体に複数色のホログラムを多重記録する記録手段と、
    を備えたホログラム記録装置。
  2. 前記複数色の光の各々が、コヒーレント光である、
    請求項1に記載のホログラム記録装置。
  3. 前記複数色のホログラムを再生する白色光の光量分布に応じて、前記白色光の光量が少ない色の回折光の光量が増加するように前記複数色の光の強度及びピーク波長の少なくとも一方が定められた、
    請求項1または請求項2に記載のホログラム記録装置。
  4. 前記複数色の光が、ピーク波長が異なる複数のR色光、ピーク波長が異なる複数のG色光、及びピーク波長が異なる複数のB色光であり、
    前記記録手段が、1つのR色データに基づいて前記複数のR色光から複数のR色物体光を生成し、1つのG色データに基づいて前記複数のG色光から複数のG色物体光を生成し、1つのB色データに基づいて前記複数のB色光から複数のB色物体光を生成する、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のホログラム記録装置。
  5. 前記光出力手段が、ピーク波長が異なる複数のR色レーザ光源、ピーク波長が異なる複数のG色レーザ光源、及びピーク波長が異なる複数のB色レーザ光源を備え、前記複数のR色レーザ光源、前記複数のG色レーザ光源、及び前記複数のB色レーザ光源の各々から出力されたレーザ光の各々を同軸にして順次出力する、
    請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のホログラム記録装置。
  6. 前記複数のR色レーザ光源の各々のピーク波長は、620nm以上780nm以下の範囲であり、前記複数のG色レーザ光源の各々のピーク波長は、500nm以上570nm以下の範囲であり、前記複数のB色レーザ光源の各々のピーク波長は、430nm以上500nm以下の範囲である、
    請求項5に記載のホログラム記録装置。
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