JP2018058474A - Vehicular seat - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、シートクッションの一部が昇降する車両用シートに関するものである。 The present invention relates to a vehicle seat in which a part of a seat cushion moves up and down.
車両用シートとしては、乗員が乗降しやすいようにシートクッションの中央部を昇降させることができる車両用シートが提案されている(例えば、特許文献1)。 As a vehicular seat, a vehicular seat has been proposed in which a center portion of a seat cushion can be raised and lowered so that an occupant can easily get on and off (for example, Patent Document 1).
特許文献1に記載の車両用シートは、シートクッションの中央部を昇降自在に支持するクロスリンク機構を備える。クロスリンク機構は、起伏自在となるようにクロス状に配置された一対のリンクをシートの幅方向の両側に有する。クロスリンク機構の上端は、シートクッションの中央部に取り付けられ、クロスリンク機構の下端は、キャビンに固定されたベース板に取り付けられる。クロスリンク機構の下端には、一方のリンクの支点となる駆動用スライドピンを有する。駆動用スライドピンは、アクチュエータから入力される駆動を利用して車両の前後方向にスライドされる。つまり、従動用スライドピンはナットに固定され、ナットはモータの出力軸に固定された送りネジの回転により車両の前後方向にスライドされる。これにより特許文献1に記載の車両用シートは、モータを正転または逆転させることでクロスリンク機構を起立運動、または倒伏運動させて中央部を昇降させる。 The vehicle seat described in Patent Document 1 includes a cross-link mechanism that supports the central portion of the seat cushion so as to be movable up and down. The cross link mechanism has a pair of links arranged in a cross shape so as to be freely raised and lowered on both sides in the width direction of the sheet. The upper end of the cross link mechanism is attached to the center portion of the seat cushion, and the lower end of the cross link mechanism is attached to a base plate fixed to the cabin. At the lower end of the cross link mechanism, there is a drive slide pin that becomes a fulcrum of one of the links. The drive slide pin is slid in the front-rear direction of the vehicle using the drive input from the actuator. That is, the driven slide pin is fixed to the nut, and the nut is slid in the longitudinal direction of the vehicle by the rotation of the feed screw fixed to the output shaft of the motor. As a result, the vehicle seat described in Patent Document 1 moves the cross-link mechanism upright or overturns by moving the motor forward or backward to raise and lower the central portion.
特許文献1に記載された車両用シートは、モータの出力軸の回転運動をクロスリンク機構により直線運動に変換してシートクッションの中央部を車両の高さ方向に昇降させている。クロスリンク機構は、クロスリンクにおけるシートの幅方向の長さが長くなるように倒伏動作をすることで、シートの高さ方向の長さが短くなるようにサイズが変わる機構であるため、倒伏位置(下降位置)での収納スペースに大きなスペースが必要になる。クロスリンク機構は、リンクの長さやクロスリンクの数を加減することで、中央部のストロークを調整することが可能である。例えば、クロスリンク機構を使用した車両用シートは、中央部の昇降量(ストローク)を長めに設定すると、クロスリンクの長さ、またはクロスリンクの数が増えるため、倒伏位置での収納スペースにさらに大きなスペースが必要になって大型化するおそれがある。 The vehicle seat described in Patent Document 1 converts the rotational motion of the output shaft of the motor into a linear motion by a cross link mechanism, and raises and lowers the center portion of the seat cushion in the height direction of the vehicle. The cross-link mechanism is a mechanism that changes the size so that the length in the height direction of the sheet is shortened by performing a lying operation so that the length in the width direction of the sheet at the cross link is increased. A large space is required for the storage space at the (lowering position). The cross link mechanism can adjust the stroke of the central portion by adjusting the length of the link and the number of cross links. For example, a vehicular seat that uses a cross-link mechanism increases the amount of cross-links or the number of cross-links if the lifting amount (stroke) at the center is set longer. There is a possibility that a large space is required and the size is increased.
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであって、シートクッションの一部を昇降させる機構のコンパクト化を図った車両用シートを提供することを目的とするものである。 The present invention has been made against the background described above, and an object of the present invention is to provide a vehicle seat in which a mechanism for raising and lowering a part of a seat cushion is made compact.
この発明は、上記の課題を解決するために、車両のキャビンに直接的または間接的に固定されるベース部と、前記ベース部の上に取り付けられ、着座者の臀部を支持するシートクッションとを備えた車両用シートにおいて、前記車両に設けられた操作部の操作に連動して、前記シートクッションにおける中央部に対して前記車両の前方に配置された前側縁部、前記中央部における前記車両の左方に配置された左側縁部、および前記中央部における前記車両の右方に配置された右側縁部のうちの少なくとも一つの縁部を、前記中央部に対して前記車両の高さ方向に移動させる移動機構を備え、前記移動機構は、前記縁部を支持する支持部を前記車両の高さ方向における上位置と下位置との間で移動可能にガイドするガイド部と、前記支持部と前記ベース部との間に配置されており、前記上位置または前記下位置に向けて前記支持部を付勢する付勢部材と、前記操作部の操作に連動して前記付勢部材が付勢する方向とは逆の方向に作用する反力を前記支持部に付与する付与部とを備えていることを特徴とするものである。 In order to solve the above-described problems, the present invention includes a base portion that is directly or indirectly fixed to a vehicle cabin, and a seat cushion that is attached on the base portion and supports a seated person's buttocks. In the vehicle seat provided, in conjunction with an operation of an operation unit provided in the vehicle, a front side edge portion disposed in front of the vehicle with respect to a central portion of the seat cushion, the vehicle in the central portion At least one edge of a left edge disposed on the left side and a right edge disposed on the right side of the vehicle at the center is positioned in the height direction of the vehicle with respect to the center. A moving mechanism that moves the guide, and the moving mechanism guides the supporting portion that supports the edge portion so as to be movable between an upper position and a lower position in the height direction of the vehicle, and the supporting portion. Previous A biasing member that is disposed between the base portion and biases the support portion toward the upper position or the lower position, and the biasing member biases in conjunction with the operation of the operation portion. It is provided with the provision part which provides the reaction part which acts in the direction opposite to a direction to the said support part.
この発明によれば、縁部を支持する支持部とベース部との間に付勢部材を備え、付勢部材が支持部を上位置または下位置のいずれか一方に向けて付勢する構成にしたから、付勢部材が反力を受けて変化する形態と自身の弾性により元の位置に戻る形態との間で変化する体積変化を許容するスペースしか必要としないことになる。これにより、例えば従来技術で説明したクロスリンク機構に比べて設置スペースを狭いスペースに設定できる。このため、装置自体のコンパクト化を図ることができる。 According to the present invention, the biasing member is provided between the support portion that supports the edge portion and the base portion, and the biasing member biases the support portion toward either the upper position or the lower position. Therefore, only a space that allows a change in volume that changes between a form in which the biasing member changes upon receiving a reaction force and a form in which the biasing member returns to its original position due to its own elasticity is required. Thereby, for example, the installation space can be set to a narrow space as compared with the cross link mechanism described in the related art. For this reason, the apparatus itself can be made compact.
図1は、この発明の実施例における車両用シート(以下、「シート」と称す)10の一例を示す。シート10は、いわゆる一人掛けのシートであって、例えば車両におけるドライバーシートやパッセンジャーシートとして用いられる。なお、以下で説明する図に示される矢印Fr方向は車両前後方向のうちの前方向を、矢印Rh方向は車幅方向のうちの右方向を、矢印Up方向は車両高さ方向のうちの上方向をそれぞれ示す。車両の前後方向、左右方向および上下方向は、シート10の前後方向、左右方向および上下方向に一致する。また、以下で説明する図1、図2、図5では、図面の煩雑化を防ぐためにシートベルトを省略している。
FIG. 1 shows an example of a vehicle seat (hereinafter referred to as “seat”) 10 according to an embodiment of the present invention. The
図1に示すように、シート10は、車両のキャビン11の床に取り付けられるベース部12、着座者の背中を支持するシートバック13、着座者の臀部や大腿部を支持する座部14、および移動機構15を備える。座部14は、ベース部12の上に取り付けられており、着座者が着座するシートクッション16を備える。シートクッション16は、シートクッション16の中央部17に対してシート10の前方に配置された前側縁部18、および中央部17に対してシート10の右方に配置された右側縁部19が、中央部17に対してシート10の高さ方向に移動可能に分割されている。前側縁部18、および右側縁部19は、シートクッション16における着座人の荷重が掛かり難い部分となっている。移動機構15は、前側縁部18、および右側縁部19を移動させる。なお、同図では、前側縁部18、および右側縁部19の範囲に、中央部17と区別するために薄墨をそれぞれ施している。移動機構15は、前側縁部18、および右側縁部19を中央部17と同じ高さ、またはこれよりもシート10の上方に向けて僅かに高くした下位置と、前側縁部18、および右側縁部19を下位置よりもシート10の上方に向けて高くした上位置との間で移動させる。図1では、移動機構15が前側縁部18、および右側縁部19を下位置に移動させた状態を示している。着座者は、前側縁部18、および右側縁部19を下位置に移動させることでシート10から降りやすくなり、また、搭乗者は、前側縁部18、および右側縁部19が下位置に移動させることでシート10に乗りやすくなる。
As shown in FIG. 1, a
なお、シートバック13と座部14との間には、リクライニング機構27を備える。リクライニング機構27は、シートバック13が座部14に倒伏する位置と座部14から起立する位置との間でシートバック13を移動可能に支持している。着座者は、リクライニング機構27に設けられたリクライニング解除レバー29を操作することにより、シートバック13の背もたれ位置、または角度を調節する。また、座部14とベース部12との間には、前後スライド機構20が設けられている。前後スライド機構20は、シート10の前後方向における座部14の位置を調整する。
A reclining
シート10の左側には、パーキングブレーキ21が設けられている。パーキングブレーキ21は、可倒式の手動操作レバー22を有する。手動操作レバー22は、パーキング位置と解除位置との間で移動自在に設けられている。パーキング位置は、手動操作レバー22をシート10の上方に向けて引き起こした位置となっている。解除位置は、キャビン11の床に向けて押し倒した位置となっている。例えば車両の制動装置23は、手動操作レバー22がパーキング位置に操作されることで第1ワイヤ24が引っ張られて制動装置23が制動状態にされる。制動装置23は、制動状態にされると停止中の車両を停止状態に保持する。また、制動装置23は、手動操作レバー22に設けた解除ボタン26を押してパーキング位置でのロックを解除した後に手動操作レバー22を解除位置に操作することで制動装置23の制動状態を解除する。図1では、パーキングブレーキ21がパーキング位置に操作されている状態を示している。移動機構15は、手動操作レバー22がパーキング位置に操作された場合に、第2ワイヤ28が引っ張られて前側縁部18、および右側縁部19を下位置に移動させる。
A
図2は、前側縁部18、および右側縁部19を上位置に移動させた状態を示す。図2に示すように移動機構15は、手動操作レバー22が解除位置に操作された場合に、第2ワイヤ28の引っ張りを解除して前側縁部18、および右側縁部19を上位置に移動させる。制動装置23は、手動操作レバー22が解除位置に操作されると、車両の停止状態の保持を解除する。
FIG. 2 shows a state where the
なお、パーキングブレーキ21としては、手動操作レバー22をシート10の右側に配置されてよい。また、パーキングブレーキ21としては、手動操作レバー22の代わりに、足踏み式のフットブレーキを使用してよい。また、パーキングブレーキ21の操作に連動させる代わりに、乗降用ドアの開閉に連動して第2ワイヤ28を押し引きさせてよい。パーキングブレーキ21は、この発明における実施例での操作部の一例である。
As the
着座者のシート10への拘束性は、前側縁部18、および右側縁部19を上位置に移動させることで、下位置のときと比べてより向上する。つまり、着座者は、車両の前突時などにおける前方移動が低減されるとともに、スポーツ走行時にはシート10への密着性が向上されて横加速度に対して体を保持しやすくなる。また、シート10は、乗降時に前側縁部18、および右側縁部19が下位置に移動されるため、乗降時に前側縁部18、および右側縁部19が押し潰されてシートクッション16の形状が崩れてしまうことを防止することができる。
The restraint of the seated person on the
なお、前側縁部18、および右側縁部19の下位置は、中央部17と略同じ高さ位置として説明しているが、上位置よりも下がった位置であればよく、例えば中央部17よりも下がった位置、または中央部17よりも高い位置としてよい。
In addition, although the lower position of the front
図3は、シートクッション16が取り付けられるシートクッションフレーム31の一例を示す。図3に示すようにシートクッションフレーム31は、少なくともシート10の左側に配置された左側板32、シート10の右側に配置された右側板33、および左側板32、および右側板33を繋ぐ補強部材34を有する。移動機構15は、前側縁部18を移動させる第1機構35、および右側縁部19を移動させる第2機構36を有する。第1機構35は、左側板32、および右側板33の間におけるシート10の前方に取り付けられ、また、第2機構36は、右側板33の内側に取り付けられている。なお、図示していないが、シートクッション16は、シートクッションフレーム31の上にクッションパッドを載置して、載置されたクッションパッドを表皮材で覆った構成にしてよい。
FIG. 3 shows an example of the
図4は、第1機構35、および第2機構36の一例を示す。図4に示すように第1機構35は、第1ベース部38、第1支持部39、第1ガイド部40、付勢部材41、および付与部42を備える。第1ベース部38は、シート10の前方で、かつシート10の幅方向に沿うように左側板32と右側板33とに取り付けられる。第1支持部39は、前側縁部18を構成するクッションパッド(図示なし)の内部に配置されており、前側縁部18を支持する。第1ガイド部40は、前側縁部18が下位置と上位置との間で移動するように第1支持部39をガイドする。第1ベース部38は、この発明の実施例におけるベース部の一例である。第1ガイド部40は、この発明の実施例におけるガイド部の一例である。
FIG. 4 shows an example of the
具体的には、第1ガイド部40は、左側ガイド部40−1、および右側ガイド部40−2を有する。左側ガイド部40−1は、ガイド軸44、およびガイド軸受部45を有する。ガイド軸44は、第1支持部39におけるシート10の左方の位置に、かつシート10の高さ方向に延ばして設けられている。ガイド軸受部45は、軸受部46、および固定板47を有する。軸受部46は、ガイド軸44をシート10の高さ方向に移動自在に嵌合させる。固定板47は、軸受部46を支持し、かつ左側板32に取り付けられる。ガイド軸44は、軸受部46に嵌合する長さが、少なくとも前側縁部18が下位置と上位置との間で移動するのを許容する長さを有する。ガイド軸受部45は、ガイド軸44の根元49が当接して前側縁部18が上位置を越えて移動するのを阻止する上側ストッパー48を有する。第1支持部39は、第1ベース部38に当接して、前側縁部18が下位置を越えて移動するのを阻止する下側ストッパー50を有する。付勢部材41は、例えば2個の圧縮コイルバネ41−1,41−2を含む。圧縮コイルバネ41−1,41−2は、第1支持部39と第1ベース部38との間に配置され、前側縁部18が上位置に移動する向きに第1支持部39を付勢する。なお、右側ガイド部40−2は、左側ガイド部40−1と同じまたは同様な構成となっているので、図4では同符号を付与してここでは詳しい説明を省略する。
Specifically, the
付与部42は、手動操作レバー22の操作に連動して圧縮コイルバネ41−1,41−2の付勢に抗する方向に作用する反力を第1支持部39に付与する。具体的には、付与部42は、第2ワイヤ28−1、および手動操作レバー22を含む。第2ワイヤ28−1は、一端が第1支持部39に連結され、他端が手動操作レバー22に連結されており、手動操作レバー22がパーキング位置に操作されると手動操作レバー22に向けて引っ張られる。第1支持部39は、第2ワイヤ28−1が手動操作レバー22に向けて引っ張られると、圧縮コイルバネ41−1,41−2の付勢に抗してシート10の下方に向けて移動される。これにより、第1支持部39は、前側縁部18を下位置に移動させる。
The imparting
手動操作レバー22は、解除位置に操作されると、第2ワイヤ28−1の引っ張りを解除する。つまり第2ワイヤ28−1は、手動操作レバー22が解除位置に操作されると、弛められる。第1支持部39は、第2ワイヤ28−1が弛むことで、圧縮コイルバネ41−1,41−2の付勢によってシート10の上方に向けて移動される。これにより、第1支持部39は、前側縁部18を上位置に移動させる。
When the
第2機構36は、第1機構35と同じまたは同様な構成になっている。つまり第2機構36は、第2ベース部51、第2支持部52、第2ガイド部53、付勢部材54、および付与部42を備える。第2ベース部51は、右側板33に取り付けられる。第2支持部52は、右側縁部19を構成するクッションパッド(図示なし)の内部に配置されており、右側縁部19を支持する。第2ガイド部53は、右側縁部19が下位置と上位置との間で移動するように第2支持部52をガイドする。第2ベース部51は、この発明の実施例におけるベース部の一例である。第2ガイド部53は、この発明の実施例におけるガイド部の一例である。
The
具体的には、第2ガイド部53は、第1ガイド部40と同じまたは同様な構成となっている。つまり、第2ガイド部53は、左側ガイド部40−1、および右側ガイド部40−2と同じまたは同様な作用をする前側ガイド部53−1、および後側ガイド部53−2を有する。前側ガイド部53−1は、左側ガイド部40−1のガイド軸44、およびガイド軸受部45と同じまたは同様な作用をするガイド軸56、およびガイド軸受部57を有する。ガイド軸受部57は、左側ガイド部40−1の軸受部46、および固定板47と同じまたは同様な作用する軸受部58、および固定板59を有する。ガイド軸受部57は、ガイド軸56の根元61が当接して、右側縁部19が上位置を越えて移動するのを阻止する上側ストッパー60を有する。第2支持部52は、第2ベース部51に当接して、右側縁部19が下位置を越えて移動するのを阻止する下側ストッパー64を有する。付勢部材54は、例えば2個の圧縮コイルバネ54−1,54−2を含む。2個の圧縮コイルバネ54−1,54−2は、第2支持部52と第2ベース部51との間に配置され、右側縁部19が上位置に向けて移動するように第2支持部52を付勢する。なお、後側ガイド部53−2は、前側ガイド部53−1と同じまたは同様な構成となっているので、図4では同符号を付与してここでは詳しい説明を省略する。
Specifically, the
第2機構36用の付与部42は、2本の第2ワイヤ28−1,28−2のうちの他方の第2ワイヤ28−2、および手動操作レバー22を含む。第2ワイヤ28−2は、一端が第2支持部52に連結されており、他端が手動操作レバー22に連結されている。第2ワイヤ28−2は、手動操作レバー22がパーキング位置に操作されると手動操作レバー22に向けて引っ張られる。第2支持部52は、第2ワイヤ28−2が手動操作レバー22に向けて引っ張られることで、圧縮コイルバネ54−1,54−2の付勢に抗してシート10の下方に向けて移動される。これにより、第2支持部52は、右側縁部19を下位置に移動させる。
The applying
手動操作レバー22は、解除位置に操作されると、第2ワイヤ28−2の引っ張りを解除する。つまり第2ワイヤ28−2は弛む。第2支持部52は、第2ワイヤ28−2が弛むことで、圧縮コイルバネ54−1,54−2の付勢によりシート10の上方に向けて移動される。これにより、第2支持部52は、右側縁部19を上位置に移動させる。このようにシート10は、着座人の体重が掛かり難い前側縁部18、および右側縁部19を、付勢部材41,54の付勢力を利用して昇降させている。このため、この実施例では、着座時のホールド性の向上、および乗員が乗降するときの乗降性の向上を低コストで実現することができる。また、この実施例では、従来技術で説明したクロスリンク機構に比べて移動機構15の軽量化を図ることができる。
When the
移動機構15としては、前述した実施例に限らず、実施例で説明した作用・効果と同じまたは同様な作用・効果が得られる機構であれば、他の種々の機構を適用することができる。例えば第1支持部39、および第2支持部52としては、図4に記載したように平板形状に限らず、実施例で説明した作用・効果と同じまたは同様な作用・効果が得られる形状であれば、棒状や球状など周知の形状であれば、いずれの形状のものとしてよい。また、圧縮コイルバネ41−1,41−2の個数としては、2個に限らず、1個、あるいは3個以上としてよい。さらに、付勢部材41,54に代えて、例えばゴムなどの弾性部材を使用してよい。
The moving
また、付勢部材41,54としては、前側縁部18、および右側縁部19を上位置に向けて付勢しているが、下位置に向けて付勢するように構成してよい。つまり、移動機構15は、常時一方向に付勢される第1支持部39、および第2支持部52に対して付与部42により反力を付与する構成であればよい。さらに、軸受部46は、第1支持部39に設けられてよい。この場合にガイド軸44は、固定板47に設けられてよい。また、前側縁部18、および右側縁部19のすべてを移動させているが、前側縁部18のみ、または右側縁部19のみを移動させてよい。さらに、前側縁部18、および右側縁部19を一緒に移動させる代わりに、タイミングをずらして移動させてよい。
Further, as the urging
図5は、シートクッション16の前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を移動させる他の実施例を示す。図5に示すように車両用シート55は、シートクッション16が前側縁部18、右側縁部19、および中央部17におけるシート10の左方に配置された左側縁部63が、中央部17に対してシート10の高さ方向に移動可能に分割されている。前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63は、シートクッション16における着座人の荷重が掛かり難い部分となっている。なお、同図では、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63の範囲に、中央部17と区別するために薄墨をそれぞれ施している。移動機構62は、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を図1および図2で説明したと同じまたは同様に下位置と上位置との間で移動させる。具体的には移動機構62は、前側縁部18を移動させる第1機構35、右側縁部19を移動させる第2機構36、および左側縁部63を移動させる第3機構65を有する。図5で説明した実施例では、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63が図1で説明した実施例と比べて、中央部17を取り巻くカップ型となっているから、着座者をシート10に拘束するホールド性がさらに向上する。
FIG. 5 shows another embodiment in which the
なお、図5で説明した移動機構62としては、図4で説明した移動機構15と同じまたは同様な機構を使用してよい。また、図5では、図1および図2で説明した操作部、例えばパーキングブレーキを省略している。さらに、移動機構62は、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を、例えば乗降性を考慮したタイミングとなるようにずらして移動させるように構成してよい。
As the moving
図6は、駆動部の駆動を利用して縁部を移動させる他の実施例を示す。図6に示すように車両用シート66は、図5で説明した第1機構35、第2機構36、および第3機構65を有する移動機構67を備える。第3機構65は、第1機構35と同じまたは同様な構成となっている。駆動部68は、第1モータ69、第2モータ70、第3モータ71、第1ドライバ72、第2ドライバ73、第3ドライバ74、および制御部75を有し、第2ワイヤ28を押し引きする力を移動機構67に入力する。操作部76は、キャビン11に設けられた押しボタン式のスイッチ77を使用してよい。スイッチ77は、モーメンタリ型、あるいはオルタネイト型のプッシュスイッチとなっており、制御部75に接続されている。つまり、スイッチ77は、1回押すごとに前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を下位置に移動させる第1信号、および上位置に移動させる第2信号を制御部75に交互に送る。なお、スイッチ77としては、例えばトグルスイッチを使用してよい。また、駆動部68は、この発明の実施例における付与部を含む。
FIG. 6 shows another embodiment in which the edge portion is moved using the drive of the driving portion. As shown in FIG. 6, the
図6で説明した実施例における動作手順を説明する。第1ステップでは、スイッチ77が1回押されるごとにオンーオフを繰り返す。第1ステップにてスイッチ77がオフに操作された場合には、第1信号を制御部75に送出して第2ステップに移行する。また第1ステップにてスイッチ77がオンに操作された場合には、第2信号を制御部75に送出して第3ステップに移行する。第2ステップでは、制御部75は、第1信号を受信しているため、第1ドライバ72〜第3ドライバ74を介して第1モータ69〜第3モータ71の出力軸をそれぞれ正方向に向けて回転させて、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を下位置に移動させる。第3ステップでは、制御部75は、第2信号を受けているため、第1ドライバ72〜第3ドライバ74を介して第1モータ69〜第3モータ71の出力軸をそれぞれ正方向とは逆の負方向に向けて回転させて、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を上位置に移動させる。この場合、制御部75は、第1モータ69〜第3モータ71の駆動量を予め決められた値に管理する。これにより、移動機構67は、前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63を下位置と上位置との間で移動させる。
An operation procedure in the embodiment described with reference to FIG. 6 will be described. In the first step, the
具体的には、第1モータ69は、出力軸を正方向に回転させる力により第2ワイヤ28−1を第1機構35から引き出す方向に引っ張る。第1機構35は、第2ワイヤ28−1の引っ張りにより付勢部材41の付勢に抗して前側縁部18を下位置に移動させる。また、第1モータ69は、出力軸を負方向に回転させる力により第2ワイヤ28−1の引っ張りを解除する。つまり第1モータ69は、出力軸を逆転させることで第2ワイヤ28−1を第1機構35に向けて送り込む。第1機構35は、第2ワイヤ28−1が送り込まれることにより付勢部材41の付勢によって前側縁部18を上位置に移動させる。
Specifically, the
同様にして第2モータ70は、出力軸を正転させることで第2ワイヤ28−2を第2機構36から引き出す方向に引っ張り、第2機構36は、第2ワイヤ28−2の引っ張りにより圧縮コイルバネ54の付勢に抗して右側縁部19を下位置に移動させる。また第2モータ70は、出力軸を逆転させることで第2ワイヤ28−2を第2機構36に送り込む。これにより、第2機構36は、付勢部材54の付勢により右側縁部19を上位置に移動させる。
Similarly, the
同様にして第3モータ71は、出力軸を正転させることで第2ワイヤ28−3を第3機構65から引き出す方向に引っ張る。これにより、第3機構65は、左側縁部63を下位置に移動させる。また第3モータ71は、出力軸を逆転させることで第2ワイヤ28−3を第3機構65に送り込む。これにより、第3機構65は、付勢部材(図示なし)の付勢により左側縁部63を上位置に移動させる。なお、第2ワイヤ28−3は、左側縁部63に内蔵された第3移動部を付勢部材の付勢に抗する方向に向けて引っ張るワイヤである。
Similarly, the
なお、第1モータ69〜第3モータ71の駆動量を管理する代わりに、第1機構35、第2機構36、および第3機構65にそれぞれ、例えばリミットスイッチを設け、各リミットスイッチにより前側縁部18、右側縁部19、および左側縁部63のそれぞれの下位置および上位置を検出してよい。
Instead of managing the drive amounts of the
図6で説明した移動機構67、および駆動部68の構成は、前述した実施例に限らず、前述した実施例と同様な作用・効果を奏するものであればよい。例えば第1機構35、第2機構36、および第3機構65ごとに第1モータ69〜第3モータ71を3つ使用しているが、モータを一つにしてよい。この場合には、一つのモータの駆動を第1機構35、第2機構36、および第3機構65に分配して入力させてよい。また、第1モータ69の代わりに、例えば電動シリンダを使用してよい。この場合に第1機構35は、電動シリンダのロッドをシリンダ部内に繰り込むことにより、前側縁部18を付勢部材41の付勢に抗して下位置に移動させる構成にしてよい。また、第1機構35は、電動シリンダのロッドをシリンダ部から繰り出すことにより、前側縁部18を付勢部材41の付勢を利用して上位置に移動させる構成にしてよい。第2機構36、および第3機構65についても電動シリンダを利用した第1機構35の構成と同じまたは同様な構成にしてよい。電動シリンダを利用した場合には、第2ワイヤ28を省略することができる。
The configurations of the moving
この発明は、この発明の効果を奏する限り、この発明の技術的範囲内において、上記の構成を種々組み合わせた態様を含む。例えば図6で説明した構成を図4で説明した構成に組み合わせてよい。つまり図4で説明したパーキングブレーキ21を、図6で説明したスイッチ77を有する構成にしてよい。この場合にスイッチ77は、前側縁部18、および右側縁部19を下位置に移動させる信号を送出する第1スイッチと、前側縁部18、および右側縁部19を上位置に移動させる信号を送出する第2スイッチとで構成されてよい。この場合に手動操作レバー22は、パーキング位置に操作されると第1スイッチをオンし、また、解除位置に操作されると第2スイッチをオンするように構成されてよい。
As long as the effects of the present invention are exhibited, the present invention includes embodiments in which the above configurations are combined in various ways within the technical scope of the present invention. For example, the configuration described in FIG. 6 may be combined with the configuration described in FIG. That is, the
この発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、多くの変形がこの発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。 The present invention is not limited to the embodiments described above, and many variations are possible by those having ordinary knowledge in the art within the technical idea of the present invention.
10…車両用シート、 11…キャビン、 12…ベース部、 15,62,67…移動機構、 16…シートクッション、 17…中央部、 18…前側縁部、 19…右側縁部、 21…パーキングブレーキ、 39…第1支持部、 40…第1ガイド部、 41,54…付勢部材、 42…付与部、 52…第2支持部、 53…第2ガイド部、 63…左側縁部、 66…駆動部、 77…スイッチ。
DESCRIPTION OF
Claims (1)
前記車両に設けられた操作部の操作に連動して、前記シートクッションにおける中央部に対して前記車両の前方に配置された前側縁部、前記中央部における前記車両の左方に配置された左側縁部、および前記中央部における前記車両の右方に配置された右側縁部のうちの少なくとも一つの縁部を、前記中央部に対して前記車両の高さ方向に移動させる移動機構を備え、
前記移動機構は、前記縁部を支持する支持部を前記車両の高さ方向における上位置と下位置との間で移動可能にガイドするガイド部と、
前記支持部と前記ベース部との間に配置されており、前記上位置または前記下位置に向けて前記支持部を付勢する付勢部材と、
前記操作部の操作に連動して前記付勢部材が付勢する方向とは逆の方向に作用する反力を前記支持部に付与する付与部と
を備えていることを特徴とする車両用シート。 In a vehicle seat comprising: a base portion that is directly or indirectly fixed to a vehicle cabin; and a seat cushion that is mounted on the base portion and supports a seated person's buttocks;
A front edge disposed in front of the vehicle with respect to a center portion of the seat cushion in conjunction with an operation of an operation portion provided in the vehicle, a left side disposed on the left side of the vehicle in the center portion A moving mechanism for moving at least one edge portion of the edge portion and a right edge portion disposed on the right side of the vehicle in the center portion with respect to the center portion in the height direction of the vehicle;
The moving mechanism guides a support portion that supports the edge portion so as to be movable between an upper position and a lower position in the height direction of the vehicle,
An urging member that is disposed between the support portion and the base portion and urges the support portion toward the upper position or the lower position;
A vehicle seat, comprising: an imparting portion that imparts a reaction force acting on the support portion in a direction opposite to a direction in which the biasing member is biased in conjunction with an operation of the operation portion. .
Priority Applications (1)
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JP2016196923A JP2018058474A (en) | 2016-10-05 | 2016-10-05 | Vehicular seat |
Applications Claiming Priority (1)
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2016
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