JP2018054657A - 画像形成装置 - Google Patents

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茂樹 滝下
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Abstract

【課題】微量に転写部材に転着したワックス成分を除去することを可能とする画像形成装置を提案すること。
【解決手段】像担持体から転写部でトナー画像を被転写媒体に転写し、前記トナー画像を担持し回転移動する像担持体と、像担持体を清掃する清掃装置を有し、転写部で転写媒体に画像を転写する転写部材を有し、一度、定着部を通過した記録媒体を前記転写部に搬送する機能を有する画像形成装置において、前記像担持体の清掃装置は複数の清掃部材を有し、少なくとも一つの清掃部材はシート状に形成された、平均繊維径5μm以下の繊維からなり、前記シート状清掃部材はトナーに含有されるワックスと溶解度パラメータの差が4.0以内の物質からなり、前記像担持体に当接することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
近年、省エネ、省電力への対応で画像形成に使われるトナーが低融点化し、定着装置へのトナーの部材へのオフセットを防止するために離形剤として入れられるワックスも低融点化してきている。さらにPODマシンなど商業印刷向けの電子写真印刷機において高精細、高彩度の成果物が求められるようになり、トナーに含まれるワックスの量も増えている。そのため、画像形成装置内の定着装置で用紙に溶融定着されたトナー画像の表面には多量のワックスが析出している。
さらに商業印刷向けの電子写真印刷機では多量の両面印刷がなされることも多く、定着装置から排出された用紙は反転され下面になった画像面から搬送部のローラにワックスが付着し成長した塊や、ローラやベルト状の二次転写部材に転着したワックスが画像不良を発生させる可能性がある。また、二次転写部材に転着したワックスが通紙せずに中間転写部材に接触回転している時に再転着し、画像不良やクリーニング不良を発生させる可能性がある。
2次転写部では特にベルト状の転写部材において転着したワックスがクリーニングブレードでは掻きとれず、すり抜けてブレードの裏面に付着し固着する。固着したワックスに次々に転着しすり抜けたワックスが堆積し大きな塊になりブレードを押し上げてクリーニング不良に至る現象が発生する可能性がある。また付着したワックスにトナーが付着しフィルミング、融着などの画像不良が発生する可能性がある。
中間転写部材においても、ワックスが付着した2次転写部材よりワックスが中間転写部材に転着し、クリーニング不良を発生させ、ワックスとトナーに含まれる外添剤などにより中間転写体上にフィルミングや融着を発生させることがある。このように強固に転写部材上に付着した残留物を除去する手段として、特許文献1、2に記載の技術が知られている。特許文献1には、トナーを除去する第1ブレードの上流側に第1のブレードより当接圧の弱い第2のブレードを持つ画像形成装置が開示されている。
特許文献2には、ベルト式転写部材のクリーニング方法として、二つのファーブラシによる静電クリーニング部材の間に設離可能な板状の清掃部材を持つ画像形成装置が開示されている。
特開2011−227180号公報 特開2014−56160号公報
しかしながら、特許文献1、および2に記載のクリーニング部材は転写部材に付着した比較的大きな異物やワックス塊を除去することはできるが、転写媒体上の溶融定着されたトナーから転着した微量のワックスを除去することはできない。
上記の課題を解決するために、本発明に係るクリーニング装置とそれを搭載する画像形成装置は、
像担持体から転写部でトナー画像を被転写媒体に転写し、前記トナー画像を担持し回転移動する像担持体と、像担持体を清掃する清掃装置を有し、転写部で転写媒体に画像を転写する転写部材を有し、
一度、定着部を通過した記録媒体を前記転写部に搬送する機能を有する画像形成装置において、
前記像担持体の清掃装置は複数の清掃部材を有し、少なくとも一つの清掃部材はシート状に形成された、平均繊維径5μm以下の繊維からなり、前記シート状清掃部材はトナーに含有されるワックスと溶解度パラメータの差が4.0以内の物質からなり、
前記像担持体に当接することを特徴とする。
本発明に係るクリーニング装置とそれを搭載する画像形成装置によれば、微量に転写部材に転着したワックス成分を除去することを可能とするクリーニング装置、及びそれを搭載する画像形成装置の提案を実現できる。
本実施形態1における基本構成を説明する図 本実施形態2における基本構成を説明する図 本実施形態1の中間転写ベルトの断面略図 本実施形態1の二次転写部の略構成図 本実施形態1の中間転写ベルト清掃装置の略構成図 本実施形態1の中間転写ベルト清掃装置の他の略構成図 本実施形態2の中間転写ベルトの断面略図 本実施形態2の二次転写ベルト清掃装置の略構成図 本実施形態2の二次転写ベルト清掃装置の他の略構成図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。本実施例の画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。図1及び図2は、本実施例の画像形成装置の概略断面構成を示す。
本実施例の画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)に接続された原稿読み取り装置或いは装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像情報に従って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色フルカラー画像を、電子写真方式を利用して記録媒体(記録用紙、プラスチックシート、布等)に形成することができる。
本実施例の画像形成装置100は、4連タンデム式の画像形成装置であり、複数の像形成手段として、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する第1、第2、第3、第4の画像形成部を有する。そして、転写装置5が備える中間転写体51が図示矢印方向に移動して各画像形成部を通過する間に、中間転写体51上に各画像形成部において各色の画像が重ねられる。そして、この中間転写体51上で重ね合わされた多重トナー像を記録媒体Pに転写することで記録画像が得られる。
本実施例で使用されるトナーTはポリエステルやポリスチレンを含む熱可塑性樹脂に顔料などの色剤、シリカなどの滑剤、離形剤としてワックスなどが含まれている。ワックスとしては例えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、アミドワックス、天然ワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、マイクロワックス等公知の技術が使用できる。
本実施例では、各画像形成ステーションの構成は、現像色が異なる以外は実質的に同一とされるので、以下、特に区別を要しない場合は、何れかの画像形成ステーションに属する要素であることを示すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略し、総括的に説明する。
画像形成ステーションPは、像担持体としてのドラム状の感光体(感光ドラム)1を有する。感光体1の外周には、帯電手段としての帯電器2、露光手段としての露光装置(本実施例ではレーザー露光光学系)3、現像手段としての現像装置4、転写手段としての転写装置5、クリーニング手段としてのクリーニング装置7が設けられている。転写装置5は、中間転写体としての中間転写ベルト51を有する。中間ベルト51は複数のローラに掛け回されて、図示矢印方向に回転(周回移動)する。
又、中間転写ベルト51を介して各感光体1に対向する位置には一次転写部材6が配置されている。又、中間転写体51が掛け回されたローラのうち一つに対向する位置に二次転写部である二次転写部材8が配置されている。次に画像形成のステップを説明する。
画像形成時には、先ず帯電器2によって、回転する感光体1の表面を一様に帯電させる。次いで、帯電した感光体1の表面を、露光装置3により画像情報信号に応じて走査露光することによって、感光体1上に静電像を形成する。感光体1に形成された静電像は、現像装置4を用いて現像剤のトナーによりトナー像として顕像化する。その際、消費されたトナー量に応じてホッパーから補給剤が現像装置4へと供給される。感光体1上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト51と感光体1とが当接する1次転写部(一次転写ニップ)T1において、一次転写部材6に印加される一次転写バイアスの作用によって中間転写ベルト51上に転写(一次転写)される。
例えば、4色フルカラー画像の形成時には、第1の画像形成部Yから順次に、各感光体1から中間転写ベルト51上にトナー像が転写され、中間転写ベルト51上に4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
一方、記録媒体収容部としてのカセット13及び14に収容されている記録媒体Pが、ピックアップローラ15及び16、搬送ローラ及びレジストローラ等の記録媒体搬送部材によって、中間転写ベルト51と二次転写部材8とが当接する二次転写部(ニップ部)T2に、中間転写ベルト51上のトナー像と同期がとられて搬送されてくる。そして、中間転写ベルト51上の多重トナー像は、二次転写部T2において、二次転写部材8に印加される二次転写バイアスの作用により、記録媒体P上に転写される。
その後、中間転写ベルト51から分離された記録媒体Pは定着装置9へと搬送される。記録媒体P上に転写されたトナー像は、定着装置9によって加熱、加圧されることによって溶融混合されると共に、記録媒体P上に定着される。その後、記録媒体Pは機外へ排出される。一次転写工程後に感光体1上に残留したトナー等の付着物は、感光体のクリーニング装置7によって回収される。又、二次転写工程後に中間転写ベルト51上に残留したトナー等の付着物は、中間転写体クリーニング装置10によって除去される。
また、両面記録モードにおいては記録媒体Pの第二の面にトナーが転写されるため定着装置9を通過後、記録媒体の搬送経路中に反転パス17を設けて、記録媒体Pの第二の面にトナーを転写する向きに反転させられる。記録媒体Pは第二の面に記録するために2次転写部T2に搬送される。この時、反転させられた記録媒体の第一の面と2次転写部材8が当接し、第一面の溶融定着されたトナーの表面に析出したワックスが2次転写部材8の表面に転着する。
2次転写部材8の表面に転着したワックスは中間転写ベルト51に再度転着し中間転写体クリーニング装置10において、クリーニング不良や融着などの画像問題を発生させる。2次転写ベルト18に付着した場合はクリーニング装置70のクリーニングブレード71でクリーニングできずにすり抜けブレード裏に堆積しクリーニング不良を発生させる。
[実施例1]
[中間転写ベルト]
次に、本実施形態で使用される中間転写ベルトについて説明する。中間転写ベルト51の材料は公知のポリイミド、ポリカーボネートなどの単体樹脂、またはこれらの混合物を使用し、導電材料を添加し抵抗調整をした単層の中間転写ベルトが使用可能である。また、これらの樹脂材料を基材に使用し、複数の層を積層したコートベルトの使用も可能である。表層の材料としてはメラミン樹脂、ウレタン樹脂等の単体、及びこれらの混合物又は、これらの複合材料等が使用可能である。
本実施形態では図3に示すように基材aにポリイミド樹脂、またはポリエーテルエーテルケトン樹脂を使用し、表層bにはアクリル樹脂にフッ素樹脂を添加した表層コートを使用している。
[二次転写部]
次に、本実施例で使用される二次転写部について図4を用いて説明する。一次転写部で中間転写ベルト51に担持されたカラー画像Tは、中間転写ベルト51と二次転写部材8である二次転写ローラ24の当接するニップ部T2で転写媒体Pに転写される。
二次転写ローラに使用される材料は導電処理されたウレタンゴム、EPDM等からなる群より選ばれる1種類あるいは2種類以上使用することができる。また形態もソリッド、発泡状態で使用することができる。またこれらのゴムを基層に表層を設けたコートローラの使用も可能である。表層に使用する弾性材料にはナイロン樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂等を単体または複数を混合して使用することが可能である。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
本実施例の形態はNBRとエピクロルヒドリンゴムを混合した材料を使用し、発泡させたスポンジローラを使用した。二次転写ローラは、不図示の転写バイアス用電源に接続されており、転写ローラから正極性の電圧が印加され、この電界により、中間転写ベルトに接触中の記録媒体Pに、中間転写ベルト51上の負極性のトナー像が転写され、記録媒体P上にカラー画像が形成される。
[清掃装置]
次に、本実施の形態で使用される中間転写ベルト51の清掃装置10について図5を用いて詳細に説明する。用紙へのトナーの転写を行う二次転写部8で記録媒体Pへ転写できなかった転写残トナーや、濃度制御に使用するトナーパッチをクリーニングするためにトナーを掻き取るために板状のクリーニングブレード11を有する。クリーニングブレードの材質は高い掻き取り性能を有するウレタンブレードを使用している。クリーニングブレード11の中間転写ベルト51の回転方向上流側にはファーブラシ12を設置する。
ファーブラシは導電性ナイロン繊維からなり、軸を通して筺体に設地されている。ファーブラシ12は保持したトナーをクリーニングするトナーが少ない時にも微量にトナーをベルト上に付着させ、クリーニング性を維持する目的と、紙粉がクリーニングブレードのエッジに詰まることによって発生するクリーニング不良を防止するために備えられている。
中間転写ベルト51の表面に転着したワックスを除去するためにクリーニングシートユニット30を装備する。クリーニングシートユニット30は、板状クリーニング部材の搬送方向上流側、下流側どちらでも設置可能である。図6のように上流側に設置した場合、ジャム時や濃度調整用のパッチトナーが直接クリーニングシートのニップ部に来るので目詰まりしやすいため、大量のトナーが供給される場合は送り速度を速めるなどの対応が必要である。本実施例では、クリーニングシートの消費量も考えて下流側に配置した。
クリーニングシート31は駆動ローラに対向する位置で、ウレタンスポンジ製の押圧ローラ32により押圧2kgで中間転写ベルトに当接され、中間転写ベルト表面に付着したワックスのクリーニングが行われる。
巻き取りローラ33は、図示しない駆動手段により回転駆動され、A4サイズの記録媒体100枚当たり、1mmのクリーニングシート31が巻き取られることにより、中間転写ベルト当接部には新しいクリーニングシート31が順次供給される。クリーニングシート31の送り方向は中間転写ベルト51の回転方向に対して反対方向である。本実施例では、クリーニングシート31は常時、中間転写ベルト51に当接している。
中間転写ベルト51に二次転写部で転着したワックスはサブミクロンの厚みしかないため、クリーニングブレード11で掻き取ることができない。そのため、ブレードのエッジ部をすり抜けて中間転写ベルト51に付着している。このまま中間転写ベルト51へのワックスの転着が続くと、ブレードエッジに溜まっている潤滑剤とワックスが固着し中間転写ベルト51上に融着する。融着部を起点とし、転着したワックスと潤滑剤がさらに堆積し画像不良に至る。しかし、本実施例のようにブレードエッジをすり抜けたワックスを素早く、クリーニングシート31で拭きとることで、ワックスと潤滑剤の転写ベルト51への融着を防ぐことができる。
[クリーニングシート]
本実施例で使用するクリーニングシートについて以下に詳細に説明する。使用するシート状の部材は布状に繊維を織り、ロール状に巻き取った物である。シート状であれば、不織布でもかまわず、これに限定されるものでない。転写ベルト上に付着したワックスを掻き取るのに効果が高いのは、トナーに使用されるワックスの溶解度パラメータ(以下SP値)に近い材質が好適で、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ビニロン、ナイロン、セルロース等から選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
ただし、上記材料に限定されるものではなく、使用するワックスのSP値によって効果のある範囲内の材料からなる繊維を使用可能である。シートの強度を上げるために芯材としてSP値に関係なく材料を選択することも可能である。表1に素材とSP値の代表例を示す。本実施例で使用されるワックスはパラフィン系のワックスであり、SP値が7.5程度の物である。
トナーを除去する目的ではなく、ワックス成分の除去を目的としているためクリーニングシートと中間転写ベルトとの接触面積を多くする必要がある。繊維径はできるだけ細い方がよく5μm以下、できれば3μm以下の平均繊維径の使用が望ましい。本実施例のクリーニングシートは目付70g/m2、厚み0.16mm、平均繊維径2μmのポリエステル製の極細繊維を使用し、高密度で平織りしたクリーニングシート使用した。SP値は10.7程度である。ワックスの種類と繊維の材料のSP値の差をΔSP値とし、ワックスの種類と使用する繊維の組み合わせがΔSP値4以内であれば良好な親和性を示す。
本実施例の構成のワックスの拭き取り性能を確認するため実機での評価を行った。環境を30℃相対湿度80%高温高湿環境下で、画像濃度50%の縦帯画像を両面連続プリントし、1000枚、2000イメージ通紙し、1時間停止し機内を冷やし、ワックスが中間転写ベルト51に付着しやすい条件で行った。これを10000枚、200000イメージ分通紙し、中間転写ベルト51状に融着したワックスの高さをレーザー顕微鏡を用いて測定した。画像結果と融着高さの結果から、NGレベルを融着の高さが5μm以上とした。融着がないものを◎、融着の高さが5μm以下の物を○、それ以上を×とした。その結果を表2(本実施形態1の拭き取り評価結果)に示す。
[実施例2]
[中間転写ベルト]
本実施例の画像形成装置図2は無端状の弾性中間転写ベルトを備えている。弾性中間転写ベルト51について図7を用いて説明する。弾性中間転写ベルト51は樹脂層51a,弾性層51b,表層51cの3層構造からなる弾性ベルトである。上記樹脂層51aを構成する樹脂材料としては、例えばポリカーボネート,フッ素系樹脂(ETFE,PVDF)、等を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではない。
また、上記弾性層51bを構成する弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)としては、ブチルゴム,フッ素系ゴム等を使用することができる。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。
また、上記表層51cの材料は特に制限は無いが、中間転写ベルト51表面へのトナーの付着力を小さくして2次転写性を高めるものが要求される。例えば、ポリウレタン,ポリエステル等の1種類の樹脂材料か、弾性材料(弾性材ゴム、エラストマー)、ブチルゴム,フッ素系ゴム等の弾性材料のうち、2種類以上を使用し表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、例えばフッ素樹脂等の粉体,粒子を1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならしたものを分散させ使用することができる。
本実施例では樹脂層にポリイミド樹脂、弾性層にクロロプレンゴム、表層にウレタンゴムにポリテトラフロロエチレンを添加したものを使用した。
[二次転写部]
次に、本実施例で使用される二次転写部を図8を使って説明する。
一次転写部で中間転写ベルト51に担持されたカラー画像は、中間転写ベルト51が掛け回されたローラのうち一つに対向する位置には二次転写部材としての二次転写ベルトユニット8を有する。二次転写ベルト18は複数のローラにかけ回されて図示矢印方向に回転する。中間転写ベルト51と二次転写ベルト18の当接部は二次転写ベルト18の裏側から所望のニップ状態を形成し転写バイアスを印加するための二次転写ローラ24が設置されている。二次転写ローラ24は転写バイアス用電源に接続されており、二次転写ローラ24から正極性の電圧が印加され、この電界により、中間転写ベルト51に接触中の記録媒体Pに、中間転写ベルト51上の負極性のトナー像が順次転写され、カラー画像が形成される。
次に、本実施形態で使用される二次転写ベルト18について説明する。二次転写ベルト18の材料は公知のポリイミド、ポリカーボネートなどの単体樹脂、またはこれらの混合物を使用し、導電材料を添加し抵抗調整をした単層の中間転写ベルトが使用可能である。また、これらの樹脂材料を基材に使用し、複数の層を積層したコートベルトの使用も可能である。表層の材料としてはメラミン樹脂、ウレタン樹脂の単体、及びこれらの混合物又は、これらの複合材料等が使用可能である。
本実施例では抵抗調整されたポリイミド樹脂を使用している。ただし、上記材料に限定されるものではないことは当然である。二次転写ローラは、不図示の転写バイアス用電源に接続されており、転写ローラから正極性の電圧が印加され、この電界により、中間転写ベルトに接触中の記録媒体Pに、中間転写ベルト51上の負極性のトナー像が転写され、記録媒体P上にカラー画像が形成される。
[清掃装置]
次に、本実施の形態で使用される二次転写ベルト18の清掃装置について図9を用いて詳細に説明する。
画像形成を行う以外に、中間転写ベルト51上には濃度制御用のパッチ、紙位置合わせ用のパッチやレジ制御用のパッチが記録媒体Pの印刷途中に出力画像間に打たれる。これらのトナーパッチはほとんどが二次転写ベルト18上に転写され、そのトナーをクリーニングするためにクリーニング装置70を有している。クリーニング装置70はトナーを掻き取るために板状のクリーニングブレード71を有する。クリーニングブレード71の二次転写ベルト18の回転方向上流側にはファーブラシ72を設置する。ファーブラシ72は導電性ナイロン繊維からなり、軸を通して筺体に設地されている。
ファーブラシ72は保持したトナーをクリーニングするトナーが少ない時にも微量にトナーをベルト上に付着させ、クリーニング性を維持する目的と、紙粉がクリーニングブレード71のエッジに詰まることによって発生するクリーニング不良を防止するために備えられている。
中間転写ベルト18の表面に転着したワックスを除去するためにクリーニングシートユニット30を装備する。クリーニングシートユニットは、板状クリーニング部材の搬送方向上流側、下流側どちらでも設置可能である。クリーニングブレード71のエッジ部にできるだけワックスを行かせないためには、図8のようにクリーニングブレード71の上流側にクリーニングシートユニット30を設置するのが望ましい。
しかし、クリーニングシートユニット30をクリーニングブレードの上流に設置した場合、ジャム時など未転写のトナーが大量にくる場合があるのでクリーニングシートの送り速度を上げるなどの対応が必要である。本実施例ではクリーニングシートの寿命などを鑑み、クリーニングシートユニットをクリーニングブレード71の下流に設置した。この場合でもワックスはブレードニップをすり抜けるのでワックス除去効果がある。
クリーニングシート31は二次転写ベルト18を掛けまわしているローラのうち一つに押圧ローラ32によって当接している。本実施例ではクリーニングシート31はクリーニングブレード下流の駆動ローラ81に対向する位置で、ウレタンスポンジ製の押圧ローラ32により押圧2kgで二次転写ベルト18に当接され、二次転写ベルト18の表面に付着したワックスのクリーニングが行われる。巻き取りローラ33は、図示しない駆動手段により回転駆動され、A4サイズの記録媒体100枚当たり、1mmのクリーニングシート31が巻き取られることにより、二次転写ベルト当接部には新しいクリーニングシート31が順次供給される。クリーニングシート31の送り方向は中間転写ベルト51の回転方向に対して反対方向である。
本実施例では、クリーニングシート31は常時、二次転写ベルト18に当接している。二次転写ベルト18に転着したワックスはサブミクロンの厚みしかないため、クリーニングブレード71で取りきることができない。そのため、ブレードのエッジ部をすり抜けてそのままベルトに付着している。このまま二次転写ベルト18へのワックスの転着が続くと、ブレードエッジをすり抜けたワックスがクリーニングニップの裏側のブレード裏面に付着、堆積しブレードを押し上げてクリーニング不良に至る。しかし、本実施例のようにブレードエッジをすり抜けたワックスを素早く、クリーニングシート31で拭きとることで、ワックスのクリーニングブレード71の裏面への付着を防ぐことができる。
[クリーニングシート]
本実施例で使用するクリーニングシート31について以下に詳細に説明する。使用するシート状の部材は布状に繊維を織り、ロール状に巻き取った物である。シート状であれば、不織布でもかまわず、これに限定されるものでない。転写ベルト上に付着したワックスを掻き取るのに効果が高いのは、トナーに使用されるワックスの溶解度パラメータ(以下SP値)に近い材質が好適で、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂、ビニロン、ナイロン、セルロース等から選ばれる1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
ただし、上記材料に限定されるものではなく、使用するワックスのSP値によって効果のある範囲内の材料からなる繊維を使用可能である。シートの強度を上げるために芯材としてSP値に関係なく材料を選択することも可能である。本実施例で使用されるワックスはパラフィン系のワックスであり、SP値が7.5程度の物である。
トナーの除去ではなく、ワックス成分の除去を目的としているため中間転写ベルトとの接触面積を多くする必要がある。繊維径はできるだけ細い方がよく5μm以下、できれば3μm以下の平均繊維径の使用が望ましい。本実施例のクリーニングシートは目付170g/m2、厚み0.29mm、平均繊維径3μmのポリエステル製の極細繊維を使用し、高密度でニット織りしたクリーニングシート使用した。SP値は10.7程度である。ワックスの種類と繊維の材料の組み合わせは、SP値の差が4以内であれば良好な親和性を示す。
本実施例の構成のワックスの拭き取り性能を確認するため実機での評価を行った。環境を30℃相対湿度80%高温高湿環境下で、画像濃度50%の縦帯画像を両面連続プリントし、1000枚、2000イメージ通紙し、1時間停止し機内を冷やし、ワックスが中間転写ベルト51に付着しやすい条件で行った。これを10000枚、200000イメージ分通紙し、二次転写ベルト18のクリーニングブレード71のブレード裏面に融着したワックスの高さをレーザー顕微鏡を用いて測定した。画像結果と融着高さの結果から、NGレベルを融着の高さが3μm以上とした。融着がないものを◎、融着の高さが3μm以下の物を○、それ以上を×とした。その結果を表3(本実施形態2の拭き取り評価結果)に示す。
1 感光ドラム、2 帯電器、3 露光装置、4 現像装置、5 転写装置、7 クリーニング装置

Claims (4)

  1. 像担持体から転写部でトナー画像を被転写媒体に転写し、前記トナー画像を担持し回転移動する像担持体と、像担持体を清掃する清掃装置を有し、転写部で転写媒体に画像を転写する転写部材を有し、
    一度、定着部を通過した記録媒体を前記転写部に搬送する機能を有する画像形成装置において、
    前記像担持体の清掃装置は複数の清掃部材を有し、少なくとも一つの清掃部材はシート状に形成された、平均繊維径5μm以下の繊維からなり、前記シート状清掃部材はトナーに含有されるワックスと溶解度パラメータの差が4.0以内の物質からなり、
    前記像担持体に当接することを特徴とする清掃装置、又は前記清掃装置を有する画像形成装置。
  2. 前記像担持体の清掃装置の複数の清掃部材のうち少なくとも一つは板状の清掃部材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 像担持体から転写部でトナー画像を被転写媒体に転写し、前記トナー画像を担持し回転移動する像担持体と、像担持体を清掃する清掃装置を有し、転写部で転写媒体に画像を転写する転写部材を有し、
    一度、定着部を通過した記録媒体を前記転写部に搬送する機能を有する画像形成装置において、
    前記転写部材の清掃装置は複数の清掃部材を有し、少なくとも一つの清掃部材はシート状に形成された、平均繊維径5μm以下の繊維からなり、前記シート状清掃部材はトナーに含有されるワックスと溶解度パラメータの差が4.0以内の物質からなり、前記転写部材に当接することを特徴とする清掃装置、又は前記清掃装置を有する画像形成装置。
  4. 前記転写部材の清掃装置の複数の清掃部材のうち少なくとも一つは板状の清掃部材であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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