JP2018054313A - 制御装置 - Google Patents

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直人 村澤
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Abstract

【課題】温度特性の影響を低減可能な制御装置を提供すること。
【解決手段】本開示の一形態は、多孔質材料から作製され、排気ガスに含まれる粒子状物質が表面に堆積する少なくとも一つの堆積部と、前記少なくとも一つの堆積部を挟んで互いに対向する少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一つの堆積部を加熱する発熱体と、を含むPMセンサと接続される制御装置であって、前記少なくとも一つの堆積部の温度に応じた信号を取得する温度取得部と、前記温度取得部が取得した信号に基づき、前記堆積部の温度が一定温度を維持するように前記発熱体への電力供給を制御する電力供給部と、前記一対の電極間の静電容量に基づいて、前記堆積部に堆積した粒子状物質の量を導出する第一導出部と、を備える制御装置に向けられる。
【選択図】図1

Description

本開示は、PMセンサと接続される制御装置に関する。
上記のような制御装置としては、例えば特許文献1に記載のセンサがある。従来の制御装置は、多孔質性隔壁で区画されて排気ガス中の粒子状物質を捕集する複数のセルを有するフィルタ部材と、筒状に形成されてその筒内にフィルタ部材を収容すると共に、一端開口部から筒内に導入した排気ガスをフィルタ部材に通過させて他端開口部から筒外に導出するケース部材と、セルを挟んで対向配置されてコンデンサを形成する少なくとも一対の電極部材と、一対の電極部材間の静電容量に基づいて排気ガス中に含まれる粒子状物質量を推定する推定部とを備えている。
特開2016−8861号公報
しかしながら、電極部材間の静電容量は周囲温度(例えば、多孔質隔壁の温度)によって変化する(所謂、温度特性)。
本開示の目的は、温度特性の影響を低減可能な制御装置を提供することである。
本開示の一形態は、
多孔質材料から作製され、排気ガスに含まれる粒子状物質が表面に堆積する少なくとも一つの堆積部と、前記少なくとも一つの堆積部を挟んで互いに対向する少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一つの堆積部を加熱する発熱体と、を含むPMセンサと接続される制御装置であって、
前記少なくとも一つの堆積部の温度に応じた信号を取得する温度取得部と、
前記温度取得部が取得した信号に基づき、前記堆積部の温度が一定温度を維持するように前記発熱体への電力供給を制御する電力供給部と、
前記一対の電極間の静電容量に基づいて、前記堆積部に堆積した粒子状物質の量を導出する第一導出部と、を備える制御装置、
に向けられる。
本開示によれば、温度特性の影響を低減可能な制御装置を提供することが出来る。
本開示の一実施形態に係る制御装置およびその周辺構成を示す図 図1のPMセンサの詳細な構成を示す図 図2のセンサ部の模式的な構成を示す斜視図 図3Aのセンサ部の分解斜視図 図1の制御装置のフロー図
以下、上記図面を参照して、本開示に係る制御装置1について詳説するが、それに先立ち、まずは用語の定義を行う。
<1.定義>
下表1は、本実施形態で使用される頭字語や略語の意味を示している。
Figure 2018054313
また、上記図面のいくつかには、互いに直交するL軸、W軸およびT軸が描かれている。L軸、W軸およびT軸は、後述のPMセンサ7の長さ方向、幅方向および高さ方向を示す。なお、以下では、L軸が示す方向を長さ方向L、W軸が示す方向を幅方向W、T軸が示す方向を高さ方向Tということがある。また、L軸の正方向側を先端側、その負方向側を後端側ということがある。
<2.制御装置等の構成>
図1において、車両Vには、制御装置1に加え、内燃機関3と、排気系5と、PMセンサ7と、が搭載されている。
まず、内燃機関3について説明する。内燃機関3は、例えばディーゼルエンジンであって、主として、燃焼室301と、インジェクタ303と、吸気バルブ305と、排気バルブ307と、を備えている。
燃焼室301は、ピストン311の頂部、シリンダ313およびシリンダヘッド315等で囲まれた空間である。
インジェクタ303は、本開示では、燃焼室301内に燃料を噴射する。しかし、これに限らず、インジェクタ303は、燃焼室301の吸気ポートに燃料を噴射しても構わない。
吸気バルブ305および排気バルブ307のそれぞれは開閉可能に構成される。吸気バルブ305が開くことで、吸気流路317からの新気が燃焼室301に吸入される。また、排気バルブ307が開くことで、燃焼室301で燃料が燃焼して生じた排気ガスが排気系5(具体的には、排気流路501)に送り出される。
次に、排気系5の基本構成について説明する。
排気系5は、内燃機関3で生じた排気ガスを大気中(車外)に導く排気流路501を有する。また、本開示では、排気流路501には、後処理装置503の例示として、DOC503Aと、CSF503Bとが設けられている。
DOC503Aは、酸化触媒であって、上記後処理装置503の例示の中では、排気流路501の最上流側に設けられる。DOC503Aは、例えば円柱形状を有し、セラミックで作製されたハニカム担体を有する。このハニカム担体には多数の貫通孔が形成される。これら貫通孔を囲むハニカム壁面には、例えば白金等の貴金属触媒が担持またはコーティングされる。
このDOC503Aは、例えば、排気流路501を通じて自身に流入した排気ガス中の未燃燃料を酸化触媒と反応させることでCSF503Bを昇温させたり、窒素酸化物(以下、NOxという)の少なくとも一部を二酸化窒素にして、排気ガス(NOx)における二酸化窒素の比率を高めたりする。
CSF503Bは、排気流路501においてDOC503Aの下流側に設けられる。このCSF503Bは、所謂ウォールフロー型フィルタであって、セラミックで作製され、円柱形状のハニカム担体を有する。
CSF503Bの作製時、ハニカム担体に両端面を貫通する多数の貫通孔が形成された後、上流側端面および下流側端面の開口が交互に封口されて半貫通孔(即ち、セル)が形成される。これによって、上流側端面の開口(即ち、セルの開口)から、半貫通孔、ハニカム壁面(隣り合う二個のセルの隔壁)および半貫通孔を通って、下流側端面の開口(隣接セルの開口)に至る排気ガスの流路が形成される。ここで、ハニカム壁面が濾過面として使用される。なお、ハニカム壁面にも、貴金属触媒が担持またはコーティングされても良い。
上記のようなCSF503Bは、排気流路501において上記DOC503Aの下流側に配置される。CSF503Bでは、排気流路501を案内されてきた排気ガスが上記流路を通過する。その過程で、ハニカム壁面の上流側表面に、排気ガス中の粒子状物質(主にスート)が堆積し捕集される。
また、CSF503Bは、排気ガスの温度が自己再生温度以上であれば、捕集したスートを燃焼させて除去する(所謂、自己再生)。ここで、CSF503Bにおける自己再生(即ち、スートの燃焼)には、排気ガス中での二酸化窒素の重量比が重要である。よって、自己再生は、DOC503AとCSF503Bとが組み合わさって実施されることになる。
なお、CSF503B自体に、上記DOC503Aと同様の酸化触媒が付加されていても構わない。この場合も、CSF503Bは、上記と同様に自己再生が可能である。
CSF503Bを通過した排気ガスは、周知のSCRおよびRDOC等により処理されて無害化された後、マフラー(図示せず)等を介して、大気中に排出される。
PMセンサ7は、排気流路501においてDOC503AとCSF503Bとの間に配置されて、ここを通過する排気ガスに含まれるPM(特に煤)の量に応じて変化する静電容量を示す電気信号を制御装置1に出力する。
以下、図2、図3Aおよび図3Bを参照して、図1に示すPMセンサ7について説明する。
なお、図2では、両ケース701,703に関しては、WL平面と平行な仮想面に沿って、それぞれの一部分を切断した時の断面形状が示される。センサ部705に関しては、同仮想面に沿ってそれぞれを切断した時の断面形状が示される。
図2〜図3Bにおいて、PMセンサ7は、例えば、外ケース701および内ケース703と、センサ部705と、少なくとも一つの発熱体707と、温度センサ709と、取付部711と、を備えている。
外ケース701は、例えば、長さ方向Lに延びる中心軸を持つ円筒状の形状を有する。長さ方向Lにおける外ケース701の両端は、閉止されずに、内径をφaとする開口部となっている。
内ケース703は、例えば、長さ方向Lに延びる中心軸を持つ有底円筒状の形状を有する。内ケース703は、本開示では、長さ方向Lに、外ケース701よりも大きい寸法を有する。また、内ケース703の外径φbは、上記内径φaよりも小さい。また、内ケース703の後端部は閉止されずに、内径をφcとする開口部となっている。
また、内ケース703の後端部近傍には、自身の内部に排気ガスを取り込むために、複数の取込口(貫通孔)Hinが外周面の周方向に沿って形成されている。なお、図の視認性の観点で、図2では、一つの取込口にのみ参照符号Hinが付されている。
また、内ケース703の先端部は、長さ方向Lにおける底部となっており、完全ではないがほぼ閉止されている。より具体的には、この底部の略中央には、内ケース703の内部の排気ガスを排気流路501に戻すために、上記内径φcよりも小径の吐出口(貫通孔)Houtが少なくとも一つ形成される。
センサ部705は、図3A,図3Bに示すように、多孔質体7051と、対をなす少なくとも二個の電極7053(図示は、五個の電極7053A〜7053E)と、を備えている。
多孔質体7051は、CSF503Bと同様のウォールフロー型フィルタであって、電気絶縁性を有する多孔質セラミックシートの積層体で作製され、長さ方向Lに延びる略直方体形状を有する。
この多孔質体7051もまた、長さ方向Lにおいて相対向する両端面(即ち、上流側端面および下流側端面)を貫通する多数の貫通孔が形成された後、上流側端面および下流側端面の開口が交互に封口されて半貫通孔(即ち、セル)が形成される。これによって、多孔質体7051の内部には、上流側端面の開口(即ち、セルの開口)から、半貫通孔、ハニカム壁面(隣り合う二個のセルの隔壁)および半貫通孔を通って、下流側端面の開口(隣接セルの開口)に至る排気ガスの流路が形成される。ここで、ハニカム壁面が濾過面として使用される。
なお、図3Aでは上流側端面が視認可能に描かれており、上流側端面で封口された三個のセルに参照符号C1が付されている。また、上流側端面で開口する二個のセルに参照符号C2が付されている。
各電極7053は、面状導体からなり、例えばLW平面に略平行な多孔質体7051のハニカム壁内に一つずつ埋設される。これにより、T軸方向に隣り合う二個の電極7053は、例えば幅方向Wに並ぶ一列分のセルC1,C2を挟んで互いに対向し、コンデンサを構成する。
少なくとも一個の発熱体707は、線状導体からなり、ハニカム壁内に埋設される。本開示では、二個の発熱体707A,707Bが例示される。各発熱体707は、制御装置1の制御下で供給された電力により発熱して、多孔質体7051を構成するハニカム壁面に堆積するPMを燃焼させる。この観点から、各発熱体707は、極力幅狭の線状導体からなり、蛇行していることが望ましい。
なお、発熱体707の機能は少なくとも一個の電極7053に持たせることも可能である。
温度センサ709は、例えば、正または負の温度特性を有するサーミスタ等であって、多孔質体7051(特に堆積部)の温度に応じた信号を制御装置1に出力する。具体的には、温度センサ709は、チップタイプで多孔質体7051の表面上に実装されても良いし、各電極7053と同様にハニカム壁面に埋設されても良い。
また、各電極7053(本開示では、電極7053A〜7053E)からは導線713(本開示では、導線713A〜713E)が一本ずつ引き出される(図3Bを参照)。
また、各発熱体707(本開示では、発熱体707A,707B)の両端からは一対の導線715(本開示では、一対の導線715A,715B)が引き出される。
また、温度センサ709の両外部電極のそれぞれからは、導線717が一本ずつ引き出される。
再度、図2を参照する。取付部711は、大略的には、リング状の形状を有する。この取付部711の先端側には、両ケース701,703が挿入され固定される。挿入時、(1)両ケース701,703の中心軸がL軸と平行かつ軸合わせされ、かつ(2)外ケース701の内部空間に内ケース703が収容される。さらに、本開示では、(3)内ケース703の先端部が外ケース701の先端部よりも、L軸の正方向側に突出する。
上記構成のセンサ部705は、上流側端面および下流側端面を除く側面が耐熱性マットで巻かれて、内ケース703の内部空間に圧入される。その結果、多孔質体7051は、内ケース703において、各半貫通孔が排気ガスの流れ方向に沿うように配置される。多孔質体7051では、内ケース内703の内部に案内されてきた排気ガスが上記流路を通過する。その過程で、ハニカム壁面の上流側表面に、排気ガス中の粒子状物質(主にスート)が堆積し捕集される。このように、ハニカム壁面は、堆積部の一例をなす。
取付部711の外周面には、雄ネジS2が形成される。また、排気流路501においてCSF503Bよりもすぐ上流側にはボスB2が設けられ、ボスB2には、排気流路501を長さ方向Lに貫通する貫通孔が形成される。貫通孔の内周面には、雄ネジS2が螺合する雌ネジS4が切られている。上記のような取付部711と排気流路501の雌ネジS4により、PMセンサ7は排気流路501に取り付けられる。この時、吐出口Houtが、排気流路501において相対的に大きな流速が得られる排気流路501の中心軸上またはその近傍に位置するように、PMセンサ7のサイズは設計される。
また、取付部711には、長さ方向Lに沿って貫通し、後述の導線713が通過する貫通孔H2が形成される。上記各導線713〜717は、貫通孔H2を通って、制御装置1に接続される。
制御装置1は、車両の過渡運転時や低負荷運転時に、温度センサ709の出力信号に基づき、発熱体707への電力供給を行って、PMセンサ7における多孔質体7051の温度を第一温度に保ちつつ、SOFを燃焼させたうえで、PMセンサ7の多孔質体7051に堆積している煤の量を検出する。
この制御装置1は、基板上に、コネクタ、測定回路、マイコン、ワーキングメモリおよびプログラムメモリ等が実装されたECUである。
コネクタには、各導線713,715,717が接続されると共に、周知の測定回路が接続される。
測定回路は、周知の手法で、電極7053の全ての対の合成容量を検出して、マイコンに出力する。なお、合成容量を測定する手法に関しては、例えば特開2011−169205号公報に記載されている。他にも、周知のLCRメータを用いて静電容量を測定することも出来る。
マイコンは、プログラムメモリに予め格納されたプログラムを、ワーキングメモリを用いて実行する。
<3.制御装置1の処理>
次に、図4を参照して、制御装置1の処理を説明する。
図4において、マイコンは、温度センサ709から、多孔質体7051の温度に応じた信号を取得して、多孔質体7051の現在の温度を導出する(ステップS001)。
次に、マイコンは、多孔質体7051の現在の温度が概ね第一温度辺りで一定で変動するように、PID制御等のフィードバック制御に基づき、発熱体707へ電力供給する(ステップS003)。これにより、発熱体707は発熱し、多孔質体7051を加熱する。ここで、第一温度は、SOFの燃焼温度(酸化温度)以上であって、煤が燃焼しない温度未満に設計される。このような第一温度としては、例えば、概ね300℃以上400℃以下である。
次に、マイコンは、予め定められた合成容量の検出周期が経過すると(ステップS005でYES)、電極7053の合成容量を、前述の測定回路等から取得し保持する(ステップS007)。
次に、マイコンは、n個以上の合成容量値を保持しているか否かを判断する(ステップS009)。ここで、nは2以上の自然数である。
ステップS009でYESと判断すると、マイコンは、最近n個の合成容量値の変化が略一定か否かを判断する(ステップS011)。
ステップS011では、例えば、下記のような処理が行われる。まず、最近n個の合成容量値の平均値が算出される。その後、n個の合成容量値のそれぞれから平均値が減算されて、n個の差分値が算出される。n個の差分値の絶対値が所定基準値以下であれば、ステップS011でYESと判断される。なお、所定基準値は、出来る限りゼロに近い値であることが好ましい。
ステップS005,S009,S011でNOと判断すると、マイコンはステップS001に戻る。
ところで、車両Vが低負荷運転や極端な過渡運転となっている時に、内燃機関3で生じた排気ガスにはSOFが含まれ、PMセンサ7を用いた煤量の検出精度に影響を及ぼし得る。しかし、SOFは、排気ガスが約200℃以上の高温になると酸化することが知られている。よって、上記の通り、多孔質体7051の温度を第一温度(概ね300℃以上400℃以下)の一定温度に維持することで、SOFを燃焼させる。
上記ステップS011でYESと判断すると、マイコンは、煤量の検出に不要なSOFが燃焼し尽したとみなして、ステップS007と同様の手法で、電極7053の全ての対の合成容量を検出する。マイコンはさらに、検出した合成容量に基づき、CSF503Bにおける煤の堆積量を導出する(ステップS013)。
煤の堆積量の導出手法は、下記の通りである。即ち、煤は導電性を有するため、煤の堆積により、対向する二個の電極7503の距離が変わることになる。電極7503の面積や多孔質体7501の比誘電率は一定であるため、合成容量は、実質的に煤の堆積量に相関する。
上記基本的な考え方の下、本制御装置1の設計開発段階における実験またはシミュレーションにより、多孔質体7051の温度が第一温度条件下で、合成容量毎に煤の堆積量が求められる。そして、合成容量毎に煤の堆積量を記述したテーブルがプログラムメモリに予め記述される。
マイコンは、ステップS013において、テーブルにアクセスして、取得した合成容量に対応する煤の堆積量を取得する。
マイコンは、ステップS013で導出した煤の堆積量が煤閾値以上であれば(ステップS015でYES)、CSF503Bおよびセンサ部705の強制再生を行って、CSF503Bおよびセンサ部705に堆積した煤を燃焼させる(ステップS017)。ステップS017では、例えば、ポスト噴射により、排気ガスの温度を、煤が燃焼する約500℃以上にすると良い。
また、ステップS015でNOであれば、マイコンはステップS001に戻る。
<4.制御装置1の作用・効果>
上記の通り、本制御装置1では、マイコンは、合成容量に基づき、センサ部705における煤の堆積量、ひいてはCSF503Bにおける堆積量を導出する。この際、多孔質体7051(即ち、PMの堆積部)の温度は第一温度辺りで一定に変動するように制御されるため、合成容量値に周囲温度(多孔質体7051の温度特性等)による変動が生じない。よって、本制御装置1によれば、電極7053の静電容量が温度特性の影響が低減されるため、高精度に煤の堆積量を導出することが出来る。
また、上記の通り、本制御装置1では、マイコンは、多孔質体7051の温度が第一温度となるように発熱体707への電力供給を制御する。ここで、第一温度は、SOFの燃焼温度以上であって、煤が燃焼しない温度未満の値に選ばれる。
上記電力供給の結果、多孔質体7051においてPMの堆積部ではSOFの燃焼は進行するが、煤は堆積部に堆積したままとなる。そして、マイコンは、SOFが燃焼し尽したとみなすと、発熱体707への電力供給を停止した後に、煤の堆積量を導出する。このように、本制御装置1によれば、排気ガス中の煤の量をより正確に導出可能となる。
また、上記実施形態では、多孔質体7501はウォールフロー型であるので、上記のような電力供給を行っても、多孔質体7051に堆積したPMが熱泳動の影響を受けることを防止出来る。
<5.付記>
なお、上記実施形態では、マイコンは、多孔質体7501に配置された温度センサ709よりセンサ部705の周辺温度を取得していた。しかし、これに限らず、マイコンは、他の部分に設置された温度センサからの温度信号に応じて、センサ部705の周辺温度を推定し、推定結果に基づきステップS003以降を実行しても良い。
また、PMセンサ7は、ウォールフロー型の多孔質体7501を備えているとして説明した。しかし、これに限らず、他の種類のPMセンサであっても適用できる。
本開示の制御装置は、電極間の静電容量の温度特性の影響を低減可能であり、ディーゼルエンジンを搭載した乗用車や商用車等に好適である。
1 制御装置
3 内燃機関
5 排気系
501 排気流路
503B CSF
7 PMセンサ
705 センサ部
7501 多孔質体(堆積部)
7503 電極
707 発熱体
709 温度センサ

Claims (3)

  1. 多孔質材料から作製され、排気ガスに含まれる粒子状物質が表面に堆積する少なくとも一つの堆積部と、前記少なくとも一つの堆積部を挟んで互いに対向する少なくとも一対の電極と、前記少なくとも一つの堆積部を加熱する発熱体と、を含むPMセンサと接続される制御装置であって、
    前記少なくとも一つの堆積部の温度に応じた信号を取得する温度取得部と、
    前記温度取得部が取得した信号に基づき、前記堆積部の温度が一定温度を維持するように前記発熱体への電力供給を制御する電力供給部と、
    前記一対の電極間の静電容量に基づいて、前記堆積部に堆積した粒子状物質の量を導出する第一導出部と、を備える制御装置。
  2. 前記一定温度は、前記粒子状物質に含まれる可溶性有機成分が燃焼可能であるが煤は燃焼しない温度である、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記少なくとも一つの堆積部はウォールフロー型である、請求項1に記載の制御装置。
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