JP2018053552A - 住宅 - Google Patents

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令 熊埜御堂
Rei Kumanomido
令 熊埜御堂
七岡 寛
Hiroshi Nanaoka
寛 七岡
洋 黒木
Hiroshi Kuroki
洋 黒木
田中 宏典
Hironori Tanaka
宏典 田中
淳司 大澤
Junji Osawa
淳司 大澤
藤本 卓也
Takuya Fujimoto
卓也 藤本
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Abstract

【課題】熱負荷を低減する住宅を提供する。【解決手段】本発明の住宅(1)は、床面(11)がグランドレベル(GL)下に位置するとともに、天井面(12)がグランドレベル(GL)上に位置する半地下室(10)を備える住宅であって、半地下室(10)においてグランドレベル(GL)上に位置する地上部には、開口部(13)が形成され、開口部(13)を遮蔽可能な窓部材(16)と、開口部(13)を被覆可能な日射遮蔽部材(17)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅に関し、より特定的には、床面がグランドレベル下に位置するとともに、天井面がグランドレベル上に位置する半地下室を備える住宅に関する。
半地下室を備える住宅は、例えば、特開平9−32320号公報(特許文献1)、特開平4−26661号公報(特許文献2)などに開示されている。特許文献1には、半地下室に開口を設け、この開口を通して採光することが可能になることが開示されている。特許文献2には、隣接する温室を介して直射を受け、蓄熱槽として機能させる半地下室が開示されている。
特開平9−32320号公報 特開平4−26661号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2では、半地下室は日射を受けるので、夏期には日射熱が溜まる。このため、年間を通してみると、熱負荷が高いという問題があることを本発明者は初めて明らかにした。
すなわち、本発明は、上記問題点に鑑み、熱負荷を低減する住宅を提供することを課題とする。
本発明者は、年間を通して熱負荷を低減するために鋭意検討した結果、日射熱に加えて、年間通して温度が安定している地下熱を利用することに着目した。そして、半地下室は、天井面がグランドレベル上に位置するので、日射熱を利用できるとともに、床面がグランドレベル下に位置するので、地下熱を利用できることに着想を得て、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の住宅は、床面がグランドレベル下に位置するとともに、天井面がグランドレベル上に位置する半地下室を備える住宅であって、半地下室においてグランドレベル上に位置する地上部には開口部が形成され、開口部を遮蔽可能な窓部材と、開口部を被覆可能な日射遮蔽部材とを備えている。
本発明の住宅によれば、半地下室の地上部に設けられた開口部を窓部材により遮蔽が可能であるので、開口部を遮蔽しない状態、すなわち窓部材を開けて外部の空気を半地下室に取り込むことと、開口部を遮蔽する状態、すなわち窓部材を閉めて外部の空気を半地下室に取り込まないこととを選択できる。また、開口部を日射遮蔽部材により被覆が可能であるので、日射を遮蔽しない状態、すなわち日射遮蔽部材で開口部を被覆せずに、半地下室に日射を取り込むことと、日射を遮蔽する状態、すなわち日射遮蔽部材で開口部を被覆して、半地下室に日射を取り込まないこととを選択できる。
このため、冬期には、日射遮蔽部材で開口部を被覆しないことにより、日射熱を取り込むとともに、半地下室の床面からは暖かい地下熱(地下温熱)を利用することができる。夏期には、日射遮蔽部材で開口部を被覆して日射熱を低減するとともに、半地下室の床面から冷たい地下熱(地下冷熱)を利用することができる。そして、必要に応じて、窓部材の開閉することにより、外部の空気を半地下室に取り込むことと、取り込まないこととができる。したがって、本発明の住宅は、熱負荷を低減することができる。
本発明の住宅において好ましくは、半地下室の空気が流入する部屋及び床下部の少なくとも一方をさらに備えている。
冬期には、日射熱及び地下温熱を利用することで暖められた空気を部屋及び床下部の少なくとも一方に流入することにより、暖房の機能を果たす。夏期には、日射熱を遮蔽した状態で地下冷熱を利用することで冷やされた空気を部屋及び床下部の少なくとも一方に流入することにより、冷房の機能を果たす。このため、熱負荷を低減する住宅を実現できる。
本発明の住宅において、半地下室の地上部は、一階の内部に位置してもよい。この場合、グランドレベル上の建物の外郭内に、半地下室を設けることができる。
また、本発明の住宅において、半地下室の地上部は一階の外側に付設されていてもよい。この場合、グランドレベル上の建物の内部が半地下室を含まない住宅となる。
本発明の住宅において好ましくは、開口部は、地上部の少なくとも一壁面に設けられ、半地下室の床面から天井面までの高さに対する地上部の高さの比は、1/3以上1/2以下である。
上記比が1/3以上であると、有効に日射熱を利用でき、上記比が1/2以下であると、有効に地中熱を利用できる。
本発明の住宅において、半地下室は、空気調和機の室外機が配置される空間を有していてもよい。
冬期には、日射遮蔽部材で開口部を被覆しないことにより、日射熱を取り込むとともに、半地下室の壁面からは地下温熱を取り込むことができる。このため、半地下室の温度は外気よりも高くなるので、室外機は、外気よりも温かい空気を取り込むことができる。夏期には、日射遮蔽部材で開口部を被覆することにより、日射熱を遮蔽するとともに、半地下室の床面から地下冷熱を取り込むことができる。このため、半地下室の温度は、外気よりも低くなるので、室外機は、外気よりも冷たい空気を取り込むことができる。そして、冬期及び夏期に、窓部材を開けることにより、半地下室内に空気が滞留することを防止できる。したがって、空気調和機のCOP(Coefficient Of Performance:成績係数)を向上できるので、熱負荷を低減することができる。
以上より、本発明の住宅によれば、熱負荷を低減することができる。
本発明の実施の形態1における住宅の模式図である。 本発明の実施の形態2における住宅の模式図である。 本発明の実施の形態2の変形例における住宅の模式図である。 本発明の実施の形態3における住宅の模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。また、図1〜図4において、紙面左を南、紙面右を北として、以下、説明する。
(実施の形態1)
図1を参照して、本発明の一実施形態の住宅について説明する。本発明の実施の形態1における住宅1は、図1に示すように、半地下室10と、床下部20と、一階30と、中二階40と、二階50と、ロフト60とを備えている。床面が低い順に、半地下室10、床下部20、一階30、中二階40、二階50、及びロフト60である。なお、一階30、中二階40、二階50、及びロフト60とは、それぞれのフロアにおける居住空間をいう。
半地下室10は、床面11がグランドレベル(地盤面)GL下に位置するとともに、天井面12がグランドレベルGL上に位置している。つまり、半地下室10は、グランドレベルGL下に位置する地下部と、グランドレベルGL上に位置する地上部とを有している。
半地下室10の床面11から天井面12まで(地上部と地下部との合計)の高さH1に対する地上部の高さH2の比(H2/H1)は、1/3以上1/2以下である。これは、開口部13が地上部の少なくとも一壁面に設けられているときに有効であり、開口部13が地上部の一壁面のみに設けられているときでも有効である。なお、半地下室10は、地上部と地下部とを有していれば、半地下室10の高さH1、及び、地上部の高さH2は特に限定されない。
この半地下室10の北側には、床下部20が配置されている。床下部20は、グランドレベルGL下に位置している。床下部20は、その直上の一階の床面を暖めることと、冷やすこととが可能である。また、一階30と床下部20との仕切壁には、ガラリなどの換気部材が設けられていてもよい。床下部20と半地下室10との仕切壁には、半地下室10の空気が床下部20に流入するための開口部21が形成されている。
この床下部20直上で、かつグランドレベルGL上に、一階30が配置されている。本実施の形態の半地下室10の地上部は、一階30の内部(居住空間)に位置している。つまり、半地下室10の地上部は、一階30の一部を占めている。一階30と半地下室10との仕切壁には、半地下室10の空気が一階に流入するための開口部31が形成されている。
半地下室10の直上には、中二階40が配置されている。中二階40と半地下室10との仕切壁には、半地下室10の空気が中二階に流入するための開口部41が形成されている。
一階30の直上には、二階50が配置されている。中二階の直上には、ロフト60が配置されている。
ここで、半地下室10の開口部13、窓部材16及び日射遮蔽部材17について説明する。
半地下室10の地上部には、開口部13が形成されている。開口部13は、外気を取り込むことが可能な貫通穴である。開口部13は、地上部の一部または全部に形成されており、北向き以外の壁面に形成されていることが好ましく、南向きの壁面に形成されていることがより好ましい。本実施の形態では、開口部13は、地上部を構成する南向きの一壁面の全体に設けられている。
この開口部13を遮蔽可能な窓部材16が配置されている。換言すると、窓部材16は、開閉可能であり、開口部13を遮断する状態と、遮断しない状態とを選択できる。つまり、窓部材16は、外部との通気を遮断することと、外部との通気を確保することとができる。窓部材16は、開口部13全体を遮蔽できる。
窓部材16は、開口部13に取り付けられた窓枠と、この窓枠に嵌入された窓ガラスなどの被覆部材とを含んでいる。窓枠は、例えばサッシなどである。被覆部材は、開口部13全体を被覆し、日射を取り込むことが可能な材質で構成され、例えば透明ガラスである。窓部材16は、例えば地窓である。
また、開口部13を被覆可能な日射遮蔽部材17が配置されている。換言すると、日射遮蔽部材17は、開閉可能であり、開口部13を被覆する状態と、被覆しない状態とを選択できる。つまり、日射遮蔽部材17は、日射を遮蔽することと、日射を取り込むこととを可能にする。日射遮蔽部材17は、開口部13全体を被覆できる。
日射遮蔽部材17は、日射を遮蔽する材質で構成されている。日射を遮蔽する材質とは、日射を遮ることができればよく、日射遮蔽部材17で開口部13を被覆するときに受ける日射熱が日射遮蔽部材17で開口部を被覆していないときに受ける日射熱よりも少ない材質である。また、日射遮蔽部材17は空気が通ることが可能な開口部を有しており、日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆した状態で窓部材16を開けると、空気は開口部13を介して流動できる。
このように、窓部材16は、開口部13を遮蔽すると通気を遮断し、日射遮蔽部材17は、開口部13を被覆すると日射を遮蔽する。このため、本実施の形態の半地下室10は、通気を遮断せずに日射を遮蔽する状態と、通気を遮断して日射を遮蔽する状態と、通気を遮断せずに日射を取り込む状態と、通気を遮断して日射を取り込む状態とを選択できる。
日射遮蔽部材17は、窓部材16の外側に配置されていてもよく、内側に配置されていてもよいが、本実施の形態では窓部材16の外側に配置されているので、耐久性の高い材質であることが好ましく、例えば、シャッター、オーニングなどを用いることができる。
日射遮蔽部材17は、一端縁が固定されるとともに他端縁が開口部13の上下方向または左右方向に変位可能に構成されている。例えば、図1では、日射遮蔽部材17は、開口部13の上端部外側に取り付けられた固定部材17aを含み、下端縁が固定部材17aから下方に変位可能に構成されている。なお、固定部材17aは省略されてもよい。
続いて、本実施の形態の住宅1の効果について説明する。
冬期には、窓部材16を閉めるとともに、日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆しない。窓部材16を閉めることにより、冷たい外気が半地下室10内に流入することを防止できる。日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆しないことにより、半地下室10内に日射熱を溜めることが可能である。また、地下熱(地下水熱、地中熱などを含む)は年間を通して温度差が小さいため、冬期には、外気よりも温度が高い。このため、半地下室10の地下部を構成している側壁部及び床部は地下温熱を受けるため、地下部の壁面は暖められるので、半地下室10内の空気は暖められる。したがって、冬期には、半地下室10は、外気よりも高い温度を有する。
半地下室10の高い温度の空気は、図1の矢印に示すように、床下部20、一階30及び中二階40との仕切壁に形成された開口部21、31、41を介して、床下部20、一階30及び中二階40に流入する。床下部20に流入された空気は、床暖房の機能を発揮する。このため、空気調和機の暖房に要する熱負荷を低減できる。
夏期には、窓部材16を開けるとともに、日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆する。日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆することにより、半地下室10内に日射熱が溜まることを防止できる。また、地下熱は年間を通して温度差が小さいため、夏期には、外気よりも温度が低い。このため、半地下室10の地下部を構成している側壁部及び床部は地下冷熱を受けるため、地下部の壁面は冷やされるので、半地下室10内の空気は冷やされる。さらに、窓部材16を開けることにより、換気が可能であるので、熱溜まりになることを防止できる。したがって、夏期には、半地下室10は、外気よりも低い温度を有する。
半地下室10の低い温度の空気は、床下部20、一階30及び中二階40との仕切壁に形成された開口部21、31、41を介して、床下部20、一階30及び中二階40に流入する。床下部20に流入した空気は、床冷房の機能を発揮する。このため、空気調和機の冷房に要する熱負荷を低減できる。
このように、上記特許文献1及び2と異なり、本実施の形態の住宅1は、夏期には日射遮蔽部材17で日射を遮蔽することが可能であるので、半地下室10に日射熱が溜まることを防止できる。
したがって、本実施の形態の住宅1においては、年間を通して半地下室10を蓄熱空間または蓄冷空間として利用することで、熱負荷の低減のために用いることができる。
なお、本実施の形態の半地下室10は、熱負荷を低減するためのみの部屋とし、居室としての使用をしていない。しかし、本発明の半地下室は、居室として使用してもよい。
また、住宅1において半地下室10の空気が流入する領域は、床下部20、一階30及び中二階40の全てではなく、少なくとも1つの領域であってもよい。また、半地下室10の空気が流入する領域をさらに増やしてもよい。
また、半地下室10の空気を取り込む開口部21、31、41には、空気の流入を容易にするために、床面、壁面などにファン(図示せず)が配置されていてもよい。
また、住宅1は、24時間換気であることが好ましい。この場合、住宅1内は負圧になるので、居住空間に半地下室10の空気を取り込みやすい。
(実施の形態2)
図2を参照して、本実施の形態の住宅2について説明する。図2に示す実施の形態2の住宅2は、実施の形態1の住宅1と基本的には同様の構成を備えているが、半地下室10の地上部が一階30の外側に付設されている点において主に異なっている。本実施の形態の住宅2は、グランドレベルGL上の建物の内部に半地下室10が含まれない。つまり、居住空間を有する建物の外部に半地下室10が付設されている。
具体的には、図2に示すように、住宅2は、半地下室10と、床下部20と、一階30と、二階50とを備えている。床面が低い順に、半地下室10、床下部20、一階30、及び二階50である。本実施の形態では、中二階40及びロフト60は省略されている。
床下部20の直上には、一階30が配置されている。床下部20には、半地下室10の空気が床下部20に流入するための開口部21が形成されている。なお、一階30には、半地下室10の空気が床下部20に流入するための開口部31は省略されている。
一階30の直上には、二階50が配置されている。半地下室10の空気が二階50に流入するために、壁部には流路51が形成されている。流路51は、半地下室10と一階30の仕切り壁及び二階50の床部を連なる貫通穴である。
本実施の形態では、床下部20、一階30及び二階50の床面積は略同じである。一階30及び床下部20の南側に、半地下室10が配置されている。半地下室10は、一階30の壁面と隣接している。このため、住宅2の建築面積は、一階30の床面積と、半地下室10の床面積との合計になる。
半地下室10の天井面12を構成する外壁上には、屋上70が設けられている。屋上70の少なくとも一部は、屋上緑化71が施されている。屋上70と二階50との行き来が可能になるように、屋上と二階50とを連結する階段72が設けられている。
なお、半地下室10の地上部の開口部13、窓部材16、及び日射遮蔽部材17は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
続いて、本実施の形態の住宅2の効果について説明する。
夏期及び冬期の窓部材16及び日射遮蔽部材17の使用方法は、実施の形態1と同様である。夏期には、半地下室10において、日射熱を低減するとともに地下冷熱を利用して、外気よりも低い温度の空気とし、この半地下室10内の低温の空気は、開口部21及び流路51を介して床下部20及び二階50に流入する。冬期には、半地下室10において、日射熱と地下温熱とを利用して、外気よりも高い温度の空気とし、この半地下室10の高温の空気は、開口部21及び流路51を介して床下部20及び二階50に流入する。これにより、年間を通して熱負荷を低減できる。
また、本実施の形態では、半地下室10上に屋上緑化71が施されているので、夏期には、天井面12からの日射熱をさらに低減することができる。これにより、熱負荷をより低減できる。
(変形例)
図3を参照して、実施の形態2の変形例の住宅3について説明する。図3に示す変形例3の住宅3は、基本的には実施の形態2の住宅2と同様の構成を備えているが、窓部材16及び日射遮蔽部材17が半地下室10の天井に配置されている点において主に異なっている。
具体的には、半地下室10には、外気を取り込むための開口部13が天井面12を構成する天井壁部に形成されている。この開口部13に、窓部材16が取り付けられている。窓部材16の外側(図3では上側)には、日射遮蔽部材17が配置されている。
日射遮蔽部材17は、一端縁が開口部13の一端に固定され、他端縁が開口部13の他端に向けて水平方向に変位可能に構成されている。例えば、図3では、日射遮蔽部材17は、開口部13の右(北)外側に取り付けられた固定部材17aを含み、他端縁が固定部材17aから左側(南側)に変位可能に構成されている。
(実施の形態4)
図4を参照して、実施の形態4の住宅について説明する。図4に示す実施の形態4の住宅4は、基本的には実施の形態2の住宅2と同様の構成を備えているが、半地下室10を空気調和機の室外機61が配置される空間とする点において主に異なっている。
空気調和機は、ヒートポンプ式である。この空気調和機の室外機61は半地下室10に配置され、空気調和機の室内機62は一階30に配置されている。室外機61と室内機62との配管63を配置するために、配置空間32が形成されている。配置空間32は、半地下室10、床下部20及び一階30の壁部を連なる貫通穴である。
図4では、半地下室10の空気が床下部20、一階30及び二階50に流入するための開口部を設けていない。つまり、半地下室10と、各階の部屋及び床下部20とは、空気の流通が遮断されている。
なお、半地下室10の地上部の開口部13、窓部材16、及び日射遮蔽部材17は、実施の形態1と同様であるので、その説明は繰り返さない。
続いて、本実施の形態の住宅4の効果について説明する。
冬期には、日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆しない。これにより、日射を取り込んで日射熱により半地下室10の空気を暖めるとともに、地下温熱により半地下室10内の空気を暖めることができるので、半地下室10は、外気よりも高い温度を有する。また、室外機61から排出される冷たい空気を考慮して、窓部材16を開けて、外気を取り込んで、半地下室10内の空気を日射熱と地下温熱とで暖める。このため、半地下室10内に配置された室外機61は、外気よりも暖かい空気を取り込むことができる。
夏期には、窓部材16を開けるとともに、日射遮蔽部材17で開口部13全体を被覆する。これにより、日射熱を遮蔽するとともに、地下冷熱で半地下室10内の空気を冷やすことができるので、半地下室10は、外気よりも低い温度を有する。また、窓部材16を開けることにより、室外機61から排出される熱い空気を開口部13から排出し、室外機61からの熱ごもりが生じることを防止できる。
このように、夏期及び冬期において窓部材16を開けて換気をするとともに、冬期は地下熱と日射熱とにより半地下室10内の温度を外気よりも高くし、夏期は日射遮蔽と地下熱とにより半地下室10内の温度を外気よりも低くする。したがって、空気調和機のCOPを向上できるので、熱負荷を低減することができる。
以上のように本発明の実施の形態1〜3について説明を行なったが、各実施の形態の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。例えば、実施の形態3の半地下室は、ヒートポンプ式の空気調和機の室外機を配置するための空間として利用されているが、実施の形態1及び2のように、各階の部屋を暖めるまたは冷やすための空間としての用途をさらに備えていてもよい。
このように、本発明の住宅は、半地下室を利用して熱負荷を低減することができるので、戸建住宅に好適に用いられる。
本実施例では、半地下室10の床面11から天井面12までの高さH1に対する地上部の高さH2の比(H2/H1)の好ましい範囲について検討した。
(条件)
図1に示す住宅1において、半地下室10として、床面積が8畳(13m)、高さH1が2.4mで、地上部南向きの1壁面に開口部13を形成する。外気温度は、冬期5℃、夏期30℃とし、地中熱の温度は冬期14℃、夏期20℃とする。
(冬期の検討)
冬期について検討する。窓部材16を閉めるとともに、日射遮蔽部材17を開けて、開口部13全体で日射熱を受けるとする。この場合、日射熱は、窓の面積×日射取得率×日射量の式から、H2/H1が1/2のときは1286Wで、H2/H1が1/3のときは857Wと求めた。次に、地下部の壁面の面積×地下部の壁面の熱還流率×温度差(地下熱温度と半地下室温度との差)+窓部材から逃げる熱量の式から求められる逃げる熱量と、日射熱とが釣り合うときの半地下室の温度を求めた。その結果、H2/H1が1/2のときは23℃で、H2/H1が1/3のときは20℃であった。
半地下室10を暖房に寄与するために用いることを考慮すると、半地下室10の室温が20℃以上であることが有利である。このため、H2/H1が1/3以上であることが好ましいことを本発明者は見出した。
(夏期の検討)
続いて、夏期について検討する。窓部材16を開けるとともに、日射遮蔽部材17で開口部13を被覆する。半地下室10の温度が冷房に寄与する28℃以下になるように、地下部の壁面から受ける地下冷熱による熱量と、開口部13からの日射熱及び換気による熱取得量とを求めた。その結果、H2/H1が1/2のときは、960Wの冷熱で、40W程度の熱取得であり、H2/H1が1/3のときは、1005Wの冷熱で、35W程度の熱取得であり、実現できることを本発明者は見出した。つまり、H2/H1が1/2以下の場合に、半地下室10を冷房に寄与できることがわかった。なお、この場合、地下部の壁面から受ける地下冷熱による熱量は、開口部13からの日射熱による熱量に比べて、かなり大きいこともわかった。
(検討結果)
以上より、本実施例によれば、半地下室10の床面11から天井面12までの高さH1に対する地上部の高さH2の比(H2/H1)が1/3以上1/2以下であることにより、熱負荷をより低減できることを本発明者は明らかにした。
今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,2,3,4 住宅、10 半地下室、11 床面、12 天井面、13,21,31,41 開口部、16 窓部材、17 日射遮蔽部材、17a 固定部材、20 床下部、30 一階、32 配置空間、40 中二階、50 二階、51 流路、60 ロフト、61 室外機、62 室内機、63 配管、70 屋上、71 屋上緑化、72 階段、GL グランドレベル。

Claims (6)

  1. 床面がグランドレベル下に位置するとともに、天井面がグランドレベル上に位置する半地下室を備える住宅であって、
    前記半地下室においてグランドレベル上に位置する地上部には、開口部が形成され、
    前記開口部を遮蔽可能な窓部材と、
    前記開口部を被覆可能な日射遮蔽部材とを備える、住宅。
  2. 前記半地下室の空気が流入する部屋及び床下部の少なくとも一方をさらに備える、請求項1に記載の住宅。
  3. 前記半地下室の地上部は、一階の内部に位置する、請求項1または2に記載の住宅。
  4. 前記半地下室の地上部は、一階の外側に付設されている、請求項1または2に記載の住宅。
  5. 前記開口部は、前記地上部の少なくとも一壁面に設けられ、
    前記半地下室の床面から天井面までの高さに対する前記地上部の高さの比は、1/3以上1/2以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の住宅。
  6. 前記半地下室は、空気調和機の室外機が配置される空間を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の住宅。
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