JP2018050986A - 子宮圧迫止血用縫合針 - Google Patents

子宮圧迫止血用縫合針 Download PDF

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Abstract

【課題】子宮を圧迫止血する手術を安全に行うことが可能な子宮圧迫止血用縫合針を提供する。【解決手段】子宮圧迫止血用縫合針1は、長さ方向D1に直線状に延びる胴部14と、胴部14の長さ方向D1の先端に子宮に突き刺すために設けられた穿刺部15と、を有する縫合針10と、縫合針10における穿刺部15と反対側の基端部17に取り付けられた縫合糸13と、を備える。穿刺部15は、長さ方向D1の先端側に向かい膨出すると共に胴部14との接続部における半径が胴部14の半径と実質的に同一である球面に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、子宮圧迫止血用縫合針に関する。
従来、下記特許文献1に開示されるように、外科手術において臓器組織の縫合のために用いられる各種縫合針が知られている。外科手術における縫合は、術者が持針器又は手により縫合針を保持しながら対象となる臓器に針先を突き刺すことにより縫合糸を通し、縫合糸により臓器を結紮することにより行われる。また縫合針の種類は、縫合の対象となる臓器の種類や性状などに応じて適宜使い分けられているのが現状である。下記特許文献1には、針全体が半円状に湾曲し、針先が尖った形状の縫合針が開示されている。
特開平8−52145号公報
産婦人科の分娩においては、児の娩出後に子宮筋が良好な収縮を来さないことに起因して大出血を起こす弛緩出血が約5%の症例で認められる。また胎盤が子宮口を覆うために経腟分娩が不可能となり、帝王切開が必要となる前置胎盤という疾患も存在する。この前置胎盤は、分娩において最も危険な疾患であり、通常の分娩と比較して約3倍に相当する平均1500mLの出血が認められる。これらの疾患の多くにおいては、子宮の体下部と呼ばれる部位に縫合針を突き刺し、縫合糸によって当該体下部を結紮することにより圧迫止血する手技が有効であるが、手技の困難さや専用の縫合針がないなどの理由により広く行われていないのが現状である。
ここで、子宮の体下部の傍組織には多数の血管が存在しているため、上記特許文献1に開示されるような従来の縫合針を用いると、当該体下部に縫合針を突き刺す際に傍組織の血管を傷付けてしまう虞がある。また子宮体下部は膀胱や直腸といった周辺臓器と近接しているため、子宮体下部の縫合は臓器損傷の危険性が高い。このため、圧迫止血のために効果的な場所を縫合することが困難になる。つまり、鋭く尖った針先によって血管や周辺臓器を損傷させてしまう場合があり、弛緩出血の止血を安全に行うことが困難であるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、子宮を圧迫止血する手術を安全に行うことが可能な子宮圧迫止血用縫合針を提供することである。
本発明の一局面に係る子宮圧迫止血用縫合針は、長さ方向に直線状に延びる胴部と、前記胴部の前記長さ方向の先端に子宮に突き刺すために設けられた穿刺部を有する少なくとも一つの縫合針と、前記縫合針における前記穿刺部と反対側の基端部に取り付けられた縫合糸を備える。前記穿刺部は、前記長さ方向の先端側に向かい膨出すると共に前記胴部との接続部における半径が前記胴部の半径と実質的に同一である球面に形成されている。
上記子宮圧迫止血用縫合針によれば、縫合針の穿刺部を子宮の体下部に突き刺して貫通させることにより縫合糸を通し、当該縫合糸を用いて子宮の体下部を結紮することができる。ここで、子宮の体下部の傍組織には、多数の血管が存在している。このため、上述のように子宮体下部に縫合針を突き刺す時に、傍組織の血管を傷付けてしまう虞がある。また子宮体下部は膀胱や直腸といった周辺臓器と近接しているため、子宮体下部の縫合は臓器損傷の危険性が高い。これに対して、上記子宮圧迫止血用縫合針では、穿刺部が球面に形成されているため、縫合針を貫通させる際に穿刺部によって子宮の体下部に多数存在する血管の損傷を防ぐことができ、また周辺臓器の損傷の危険性も低下させられる。しかも、縫合針の胴部が長さ方向に直線状に延びる形状を有するため、子宮内部において穿刺部が通過した経路に沿って縫合針の胴部を進行させることができる。このため、胴部が湾曲した形状の縫合針と異なり、縫合針を真っ直ぐに貫通させることができる。よって、術者が縫合したい部位を確実に縫合することが可能となり、且つ、誤って子宮傍組織の血管を損傷させる危険性を極めて低くすることができる。従って、上記子宮圧迫止血用縫合針によれば、子宮を圧迫止血する手術をより安全に且つ容易に行うことができる。
なお、球面と胴部との接続部において半径が実質的に同一であるとは、完全に同じである場合に限らず、上述のように子宮に縫合針を貫通させた時に血管の損傷を防ぐことができる程度のずれも許容される。
上記子宮圧迫止血用縫合針において、前記穿刺部の幅が1mm以上であってもよい。
本発明者等が鋭意検討を行ったところ、穿刺部の幅が1mm以上である場合には、1mm未満である場合に比べて、縫合針の刺通抵抗(子宮を想定した対象物に対して縫合針を突き刺すために必要な力)が大きく上昇することが分かった。このため、穿刺部の幅を1mm以上にすることにより、血管などの硬度や弾性が異なる組織に対して縫合針が穿通し難くなると考えられる。これにより、組織内を運針し走行している際の視認できない血管の損傷をより効果的に抑制することができると考えられる。また術者が指で穿刺部に触れた時でも、指を傷つける虞も少なくなる。このような観点に基づいて種々検討した結果、穿刺部の幅は1.05mm以上であることがより好ましく、1.1mm以上であることがさらに好ましく、1.15mm以上であることが一層好ましい。
上記子宮圧迫止血用縫合針において、前記胴部の外周面は、前記球面の終端における接線に沿うように形成されていてもよい。
この構成によれば、穿刺部と胴部との接続部がより滑らかになるため、縫合針を子宮に対してより突き刺し易くなる。
上記子宮圧迫止血用縫合針において、前記球面の中心が前記球面の前記終端に位置していてもよい。前記胴部は、前記球面の終端から前記基端部に向かって前記長さ方向に一定の幅で延びるように形成されていてもよい。
この構成によれば、胴部の幅が球面の終端から基端部に向かって広がる形状のものに比べて、縫合針を子宮に対して真っ直ぐに貫通させた時に、長さ方向における胴部の幅の差によって発生し得る出血をより効果的に防ぐことができる。
上記子宮圧迫止血用縫合針において、前記縫合針は、第1縫合針及び第2縫合針を含んでいてもよい。前記縫合糸の一端は、前記第1縫合針の前記基端部に取り付けられていてもよい。前記縫合糸の他端は、前記第2縫合針の前記基端部に取り付けられていてもよい。
この構成によれば、2本の縫合針を用いることにより、縫合方法のバリエーションをより広げることができる。これにより、様々な症例に応じた適切な縫合が可能になる。
上記子宮圧迫止血用縫合針において、前記縫合針の長さが60mm以上であってもよい。
弛緩出血の止血術においては、子宮の体下部における前壁及び後壁の両方を縫合針により一気に貫通させ、そして縫合針の穿刺部を術者が指で触ることにより、縫合針が子宮壁を貫通したことを確認する。ここで、子宮壁の各厚みが25mm程度であり、術者が縫合針を把持する部分及び子宮壁から突出する部分の長さを考慮すると、縫合針の長さは60mm以上であることが好ましく、80mm以上であることがより好ましく、100mm以上であることがさらに好ましい。
本発明によれば、子宮を圧迫止血する手術を安全に行うことが可能な子宮圧迫止血用縫合針を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る子宮圧迫止血用縫合針の構成を示す模式図である。 図1中の領域IIにおける子宮圧迫止血用縫合針の拡大図である。 上記子宮圧迫止血用縫合針を用いた手技を説明するための模式図である。 子宮体部の圧迫止血縫合の方法(以下、compression suture)を説明するための模式図である。 帝王切開創部よりも下側の子宮前壁に対して子宮外から子宮内に縫合糸を通す様子を示す模式図である(左側)。 帝王切開創部よりも上側の子宮前壁に対して子宮内から子宮外に縫合糸を引き出す様子を示す模式図である(左側)。 子宮前壁から子宮後壁に向かって縫合糸を巡らせる様子を示す模式図である(左側)。 子宮後壁に対して子宮外から子宮内に縫合糸を通す様子を示す模式図である(左側)。 子宮後壁に対して子宮内から子宮外に縫合糸を引き出す様子を示す模式図である(右側)。 子宮後壁から子宮前壁に向かって縫合糸を巡らせる様子を示す模式図である(右側)。 帝王切開創部よりも上側の子宮前壁に対して子宮外から子宮内に縫合糸を通す様子を示す模式図である(右側)。 帝王切開創部よりも下側の子宮前壁に対して子宮内から子宮外に縫合糸を引き出す様子を示す模式図である(右側)。 子宮体下部の縫合の一例を説明するための模式図である。 子宮体下部の縫合の他の例を説明するための模式図である。 子宮体下部の縫合のさらに他の例を説明するための模式図である。 本発明のその他実施形態に係る子宮圧迫止血用縫合針の構成を示す模式図である。 本発明のその他実施形態に係る子宮圧迫止血用縫合針の構成を示す模式図である。 本発明のその他実施形態に係る子宮圧迫止血用縫合針の構成を示す模式図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る子宮圧迫止血用縫合針1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、子宮圧迫止血用縫合針1の全体構成を模式的に示している。図2は、子宮圧迫止血用縫合針1の先端部分の構成を拡大して示している。
子宮圧迫止血用縫合針1は、例えば弛緩出血の治療など、子宮を圧迫止血する手技に用いられるものである。弛緩出血とは、産婦人科での分娩時に発生する症例であって、児の娩出後において子宮筋が良好な収縮を来さないことに起因して大出血が起こるという疾患である。なお、子宮圧迫止血用縫合針1は、弛緩出血の症例に用いられるだけでなく、例えば前置胎盤(胎盤が子宮の下部に形成されてしまう疾患)における止血術にも用いることができる。
図1に示すように、子宮圧迫止血用縫合針1は、第1縫合針11と、第2縫合針12と、これらを互いに接続する縫合糸13と、を有する。なお、図1では、縫合糸13の途中部分が図面の便宜上省略されているが、第1縫合針11及び第2縫合針12は、1本の縫合糸13により互いに接続されている。また本実施形態では第1縫合針11及び第2縫合針12は同じものであるため、第1縫合針11の構成についてのみ詳細に説明し、第2縫合針12の詳細な説明については省略する。なお、以下の説明において、第1縫合針11及び第2縫合針12を単に「縫合針10」とも呼ぶ。
縫合針10は、長さ方向D1に直線状に延びる胴部14と、胴部14の長さ方向D1の先端に設けられた穿刺部15と、胴部14に対して穿刺部15と反対側に設けられ、術者が縫合針10を持つための部分である把持部16と、把持部16に対して胴部14と反対側に設けられ、縫合糸13の端部が取り付けられる部分である基端部17と、を有する。図1に示すように、縫合針10は、穿刺部15、胴部14、把持部16及び基端部17が先端側から順に繋がることにより、長さ方向D1に直線状に延びる形状を有する。即ち、縫合針10は、湾曲した形状ではなく、長さ方向D1に対して平行に延びる真っ直ぐな軸線Pを有するものである。また縫合針10は、術者が自由に折り曲げて使用できるように、長さ方向D1のいずれの部位においても太さが0.5mm以上1.5mm以下となっている。
穿刺部15は、術中に子宮に突き刺すための部位である。本実施形態に係る子宮圧迫止血用縫合針1は、穿刺部15が球面に形成されている点に特徴を有している。図2に示すように、球面15Aは、長さ方向D1の先端側に向かい膨出すると共に、胴部14との接続部における半径R1が胴部14の半径R2と実質的に同一になるように形成されている。より具体的には、穿刺部15は、半径R1を有する半球体により構成されており、球面15Aの終端15Bにおいて胴部14の端部に接続されている。つまり、球面15Aは、半球面となっている。このため、図2に示すように、球面15Aの中心C1は、球面15Aの終端15Bに位置している。
このように、縫合針10は、子宮に突き刺すための穿刺部15が鋭く尖った形状ではなく、球面状に丸まった形状である極めて鈍な針となっている。このため、術中において子宮の体下部に縫合針10を突き刺して貫通させる時に、穿刺部15との接触により子宮体下部の傍組織における血管が損傷するのを防ぐことができる。
球面15Aの半径R1は、0.5mm以上となっている。この場合、半径R1が0.5mm未満である場合に比べて、縫合針10の刺通抵抗(縫合針10を対象物に突き刺すために必要な力)が大幅に上昇する。このため、半径R1を0.5mm以上にすることで、縫合針10を刺した時に子宮体下部の傍組織における血管が損傷するのをより確実に防ぐことができる。このように、子宮体下部における血管の損傷を防ぐ観点から、半径R1は0.55mm以上であることがより好ましい。
また穿刺部15の幅W1は、1mm以上となっている。図2に示すように、幅W1は、球面15Aの終端15Bにおける縫合針10の幅である。この幅W1は、球面15Aの直径(R1×2)であり、胴部14の外径に相当する。
幅W1が1mm以上である場合には、1mm未満である場合に比べて、縫合針10の刺通抵抗が大幅に上昇する。このため、穿刺部15の幅W1を1mm以上にすることで、上記同様に子宮体下部の傍組織における血管の損傷をより確実に防ぐことができる。このように子宮体下部における血管の損傷を防ぐ観点から、幅W1は1.05mm以上であることが好ましく、1.1mm以上であることがより好ましく、1.15mm以上であることがさらに好ましい。なお、半径R1及び幅W1は、上記範囲内であることが好ましいが、特に限定されるものではない。
胴部14は、円柱形状からなり、球面15Aの終端15Bから基端部17に向かって長さ方向D1に延びるように形成されている。図2に示すように、胴部14は、穿刺部15の幅W1(R1×2)と同じ幅(円柱の外径)を有し、当該幅を一定に保持しながら長さ方向D1に真っ直ぐに延びている。また胴部14の外周面14Aは、球面15Aの終端15Bにおける接線S1に沿うように形成されており、当該外周面14A及び接線S1は共に縫合針10の長さ方向D1に対して平行に延びている。
このため、図3に示すように、子宮20(前壁21及び後壁22)に対して縫合針10を突き刺す際に、穿刺部15が通過した経路に沿って胴部14を真っ直ぐに進行させることができる。よって、胴部14が湾曲した形状の縫合針を用いた場合と異なり、術者が縫合したい部位を確実に縫合することが可能となり、且つ、誤って子宮20の傍組織の血管を損傷させる危険性を極めて低くすることができる。なお、後述するが、本発明の子宮圧迫止血用縫合針は、このように胴部14が一定の幅(外径)を有するものに限定されない。
把持部16は、術者が持針器又は手によって縫合針10を保持するための部分である。図1に示すように、把持部16は、術者が持ち易いように胴部14及び基端部17よりも径方向内向きに凹むよう形成されている。このため、把持部16は、胴部14及び基端部17よりも外径が小さく(細く)なっている。術者は、把持部16において縫合針10を容易に保持することができ、当該把持部16において縫合針10を保持しながら穿刺部15を子宮に突き刺すことができる。しかし、把持部16は、本発明の子宮圧迫止血用縫合針において必須の構成ではなく、省略することも可能である。
基端部17は、縫合針10における長さ方向D1の基端(穿刺部15と反対側)に設けられている。基端部17には、縫合糸13の端部を挿入するための穴(図示しない)が形成されている。そして、縫合糸13の端部を当該穴に入れてかしめることにより、縫合糸13が基端部17に対して固定されている。なお、縫合糸13は、手技を終えた後に術者が引っ張ることにより外れる程度の力で基端部17に固定されているものもあるが、これに限定されない。また縫合糸13の固定方法はこれに限定されず、例えば基端部17に巻き付けるなどの他の方法が用いられてもよい。
縫合針10の長さ方向D1の全長L1(穿刺部15から基端部17までの長さ)は、60mm以上120mm以下となっている。図3に示すように、弛緩出血の止血術においては、前壁21及び後壁22が互いに接触するように子宮20を前後に押し縮め、前壁21から後壁22に向けて縫合針10を一気に貫通させ、後壁22から突き出た穿刺部15を術者が指で触って確認する。よって、縫合針10は、このような手技を行うために十分な長さL1が必要となる。
前壁21及び後壁22の各厚みT1,T2は、非妊娠時において25mm程度である。また、妊娠子宮における児の娩出後の厚みT1,T2は、手指にて圧迫することにより合わせて50mm前後となる。そして、前壁21側において術者が縫合針10を保持する部分の長さ、及び後壁22から突き出る部分の長さを考慮すると、縫合針10の長さL1は60mm以上であることが好ましく、80mm以上であることがより好ましく、100mm以上であることがさらに好ましい。しかし、長さL1が大きすぎると、縫合針10の取扱い性が悪くなることから、長さL1は120mm以下であることが好ましい。
縫合糸13は、子宮20に縫い付けることにより圧迫止血するためのものである。図1に示すように、縫合糸13は、一端13Aが第1縫合針11の基端部17に取り付けられると共に、他端13Bが第2縫合針12の基端部17に取り付けられている。
縫合糸13としては、例えばポリジオキサノンやポリグリコール酸などの合成系の吸収性素材からなるものを用いることができる。これらの材質は、体内で溶けることから生体適合性の点で特に好ましい。しかし、縫合糸13の材質はこれに限定されず、例えば天然系の非吸収性素材である絹や、合成系の非吸収性素材であるナイロン、ポリプロピレン、ポリビニリデンフルオライド、ポリエステル又はポリエチレンなどの材質からなるものを用いることもできる。
縫合糸13は、弛緩出血の止血術において子宮20に縫い付けるために十分な長さという観点から、50cm以上の長さを有する。また縫合糸13は、縫合針10よりも細くなっており、例えば0.5mm以上0.599mm以下の太さを有する。
次に、上記子宮圧迫止血用縫合針1を用いた弛緩出血の止血法の一例について説明する。これらは、子宮体部の圧迫止血を目的とした方法である。まず、以下に説明するcompression sutureにより、図4に示すように縫合糸13を用いて子宮20を上下に収縮させる。なお、図4中の「右側」及び「左側」の表記は、患者を基準とした場合の向きを示している。
基本的に、帝王切開創部23を縫合する前にcompression sutureを開始する。
図5〜図8は、図4中の左側部分において子宮20を縫合糸13により結紮する様子を順に示している。まず、子宮20を術者が両手で前後に強く圧迫し、膣方向への出血が止まることを確認する。これを確認した後、まず、帝王切開創部23よりも下側の前壁部21Aにおいて子宮外から子宮内に向けて縫合針を貫通させることにより、縫合糸13を子宮20の内側に通す(図5)。次に、帝王切開創部23よりも上側の前壁部21Bにおいて子宮内から子宮外に向けて縫合針を貫通させることにより、縫合糸13を前壁21側から子宮外へ引き出す(図6)。
次に、前壁21の体部21C、底部24、後壁22の体部22Bの順に縫合糸13を巡らせる(図7)。そして、帝王切開創部23の高さに相当する後壁部22Aにおいて、子宮外から子宮内に向けて縫合針を貫通させることにより、子宮20の内部に再び縫合糸13を通す(図8)。このような手順で、図4に示すように子宮20の左側の部位が縫合糸13により結紮される。
次に、子宮20の右側の部位が同様に縫合糸13により結紮される。図9〜図12は、図4中の右側部分において子宮20を縫合糸13により結紮する様子を順に示している。まず、帝王切開創部23と同じ高さに相当する後壁部22Cにおいて子宮内から子宮外に向けて縫合針を貫通させることにより、縫合糸13を後壁22側から子宮外へ引き出す(図9)。
次に、後壁22の体部22B、底部24、前壁21の体部21Cの順に縫合糸13を巡らせる(図10)。そして、帝王切開創部23よりも上側の前壁部21Dにおいて、子宮外から子宮内に向けて縫合針を貫通させることにより、子宮20の内部に縫合糸13を通す(図11)。その後、帝王切開創部23よりも下側の前壁部21Eにおいて子宮内から子宮外に向けて縫合針を貫通させることにより、縫合糸13を前壁21側から子宮外に引き出す(図12)。このような手順で、図4に示すように子宮20の右側の部位も縫合糸13により結紮される。最後に、帝王切開創部23を縫合する。
次に示すのは、子宮体下部のcompression sutureの1例である。これは、前置胎盤を初めとした子宮体下部からの出血を認める疾患に対して適応される方法である。この方法では、子宮20の体下部20A(帝王切開創部23よりも下側の部位)において前壁21及び後壁22を寄せ合わせるように縫合することにより、当該体下部20Aへの血流を抑えることによって止血を行う。ここで、子宮20の体下部20Aの傍組織には、多数の血管が存在しているため、穿刺部が尖った縫合針を用いると、血管を損傷する危険性が高くなる。これに対して、本実施形態では、上述のように穿刺部15が球面に形成された縫合針10を備えた上記子宮圧迫止血用縫合針1を用いることにより、子宮20の体下部20Aにおける縫合も安全に行うことができる。
具体的には、術者が第1縫合針11及び第2縫合針12を持針器により把持し、手で子宮20の体下部20Aを掴んで押し縮めることにより前壁21及び後壁22を互いに近づける。そして、第1縫合針11及び第2縫合針12が前壁21及び後壁22を貫通したことを確認するため、術者が後壁22側に予め指を構えておく。そして、図13に示すように、後壁22側に構えた指に向かって前壁21及び後壁22を一気に貫通させるように第1縫合針11及び第2縫合針12を前壁21側から同時に突き刺し、縫合糸13を前壁21及び後壁22に通す。
このようにして、第1縫合針11及び第2縫合針12をそれぞれ子宮20の体下部20Aに貫通させ、後壁22側において縫合糸13を結紮する。これにより、子宮20の前壁21及び後壁22が完全に密着した状態となり、子宮20の体下部20Aへの血流が抑えられ、止血することができる。このような操作が図4における子宮20の右側及び左側の2箇所について行われ、さらに真ん中の箇所も含めた3箇所について行われてもよい。
通常、弛緩出血の止血においては、子宮20の体下部20Aにおける血管の損傷を防ぐため、帝王切開創部23よりも上側の部位において上述のような手技を行い、前壁21及び後壁22を密着させる。これに対して、本実施形態では、球面状の穿刺部15を有する極めて鈍な縫合針10を用いることで、子宮20の体下部20Aにおいても血管の損傷を防ぎつつ縫合針10を組織に突き刺すことが可能となる。このため、血管が多数存在する子宮20の体下部20Aにおいても安全に縫合を行うことができる。また上述のように、2本の縫合針10が1本の縫合糸13により繋がったものを用いることにより、1本の縫合針を用いる場合に比べて、より容易に且つ迅速に子宮20を縫合することができる。このため、迅速な手術医療に資することができる。
なお、子宮20の体下部20Aの縫合方法は、図13に示した態様に限定されず、次のような変法も可能である。図14に示すように、第1縫合針11及び第2縫合針12を後壁22側から子宮20に貫通させ、前壁21側において縫合糸13を結紮してもよい。また2本の縫合針10を用いる場合にも限定されず、図15に示すように、1本の縫合針10を前壁21から後壁22に向かって貫通させた後、当該1本の縫合針10を後壁22から前壁21に向かって貫通させ、前壁21側において縫合糸13を結紮してもよい。逆に、後壁22から前壁21に向かって1本の縫合針10を貫通させた後、当該1本の縫合針10を前壁21から後壁22に向かって貫通させ、後壁22側において縫合糸13を結紮してもよい。
[作用効果]
次に、上記子宮圧迫止血用縫合針1の特徴及び作用効果について説明する。
上記子宮圧迫止血用縫合針1は、子宮20の体下部20Aの圧迫止血に用いられるものである。子宮圧迫止血用縫合針1は、長さ方向D1に直線状に延びる胴部14と、胴部14の長さ方向D1の先端に子宮20に突き刺すために設けられた穿刺部15と、を有する縫合針10と、縫合針10における穿刺部15と反対側の基端部17に取り付けられた縫合糸13と、を備える。穿刺部15は、長さ方向D1の先端側に向かい膨出すると共に胴部14との接続部における半径R1が胴部14の半径R2と実質的に同一である球面15Aに形成されている。
上記子宮圧迫止血用縫合針1によれば、縫合針10の穿刺部15を子宮20の体下部20Aに突き刺して貫通させることにより縫合糸13を通し、当該縫合糸13を用いて結紮することにより子宮20の体下部20Aの圧迫止血を行うことができる。ここで、穿刺部15が球面15Aに形成されているため、縫合針10を貫通させる際に穿刺部15によって子宮20の体下部20Aに多数存在する血管や近接する周辺臓器を損傷するのを防ぐことができる。しかも、縫合針10の胴部14が長さ方向D1に直線状に延びる形状を有するため、子宮内部において穿刺部15が通過した経路に沿って縫合針10の胴部14を進行させることができる。このため、胴部14が湾曲した形状の縫合針10と異なり、縫合針10を真っ直ぐに貫通させることができる。このため、術者が縫合したい部位を確実に縫合することが可能となり、且つ、誤って子宮20の傍組織の血管や周辺臓器を損傷する危険性を極めて低くすることができる。従って、上記子宮圧迫止血用縫合針1によれば、子宮20の体下部20Aを圧迫止血する手術を安全且つ容易に行うことができる。
上記子宮圧迫止血用縫合針1において、穿刺部15の幅W1が1mm以上となっている。これにより、縫合針10の刺通抵抗が大きく上昇するため、術中において子宮20の体下部20Aにおける血管の損傷をより効果的に抑制することができると考えられる。また術中において術者が指で穿刺部15に触れた時でも、指を傷つける虞も少なくなる。
上記子宮圧迫止血用縫合針1において、胴部14の外周面14Aは、球面15Aの終端15Bにおける接線S1に沿うように形成されている。これにより、穿刺部15と胴部14との接続部がより滑らかになるため、縫合針10を子宮20に対してより突き刺し易くなる。
上記子宮圧迫止血用縫合針1において、球面15Aの中心C1が球面15Aの終端15Bに位置している。胴部14は、球面15Aの終端15Bから基端部17に向かって長さ方向D1に一定の幅で延びるように形成されている。これにより、縫合針10を子宮20の体下部20Aに対して真っ直ぐに貫通させた時に、長さ方向における胴部14の幅の差によって発生し得る出血をより効果的に防ぐことができる。
上記子宮圧迫止血用縫合針1において、縫合針10は、第1縫合針11及び第2縫合針12を含む。縫合糸13の一端13Aは、第1縫合針11の基端部17に取り付けられ、縫合糸13の他端13Bは、第2縫合針12の基端部17に取り付けられている。これにより、2本の縫合針10を用いることで、1本の縫合針を用いる場合に比べて、子宮20の縫合を容易に且つ迅速に行うことができる。また縫合方法のバリエーションをより広げることが可能となり、様々な症例に対して適切な縫合が可能になる。
上記子宮圧迫止血用縫合針1において、縫合針10の長さL1が60mm以上である。弛緩出血の止血術においては、子宮20の体下部20Aにおける前壁21及び後壁22の両方を縫合針10により一気に貫通させ、そして縫合針10の穿刺部15を術者が指で触ることにより、縫合針10が子宮壁を貫通したことを確認する。ここで、子宮壁の各厚みT1,T2が25mm程度であり、術者が縫合針10を把持する部分及び子宮壁から突出する部分の長さを考慮すると、縫合針10の長さL1は60mm以上にする必要がある。しかし、本発明の子宮圧迫止血用縫合針はこの長さのものに限定されず、長さL1が60mm未満であってもよい。
(その他実施形態)
次に、本発明のその他実施形態に係る子宮圧迫止血用縫合針について説明する。
上記実施形態1では、胴部14が球面15Aの終端15Bから基端部17に向かって一定の幅で延びる場合について説明したが、これに限定されない。図16に示すように、胴部14は、球面15Aの終端15Bから離れるに従い幅W2が徐々に広がる先広がりの第1胴部14Aと、一定の幅W3で延びる第2胴部14Bと、を有し、これらが互いに繋がった形状であってもよい。また図17に示すように、胴部14は、球面15Aの終端15Bから離れるに従い幅W4が徐々に狭まる先狭まりの形状であってもよい。
また図18に示すように、把持部16の底部には、複数(図18では3つ)の窪み部16Aが形成されていてもよい。これにより、術者がより持ちやすい構造とすることができる。
(試験方法)
下記の表1に示すNo.1〜No.6の縫合針の刺通抵抗をそれぞれ測定した。No.1〜No.4は図2に示した構造の縫合針であり、No.5は図16に示した構造の縫合針であり、No.6は穿刺部が鋭く尖った丸針と呼ばれる構造のものである。No.1〜No.5が本発明の実施例であり、No.6が比較例である。
各縫合針における針先の幅W1(mm)、針の基端部の幅W2(mm)及び穿刺部の半径R1(mm)は、表1の通りである。穿刺部の半径R1は、各縫合針の先端を拡大観察し、針先の球形部分の半径を計測した値である。なお、No.6の比較例では、針先の穿刺部が鋭く尖っているため、針先の幅W1及び半径R1は共に計測不能であった。縫合針を突き刺す対象としては、手術用手袋(厚さ0.24mm)、シリコンゴム(厚さ0.05mm、0.5mm)及び豚の肝臓(厚さ5mm)を用いた。
手術用手袋、シリコンゴム及び豚の肝臓をそれぞれ専用治具にセットし、これを引っ張り試験機に取り付けた。そして、No.1〜No.6の各縫合針が各対象物に突き刺さる時の力の大きさを刺通抵抗(N)としてそれぞれ測定した。測定結果は、下記の表1に示す通りである。
Figure 2018050986
(考察)
表1に示される通り、No.1〜No.5の実施例では、No.6の比較例に比べて刺通抵抗(N)が顕著に大きくなった。これは、縫合針における穿刺部を球面に形成することにより、各対象物に対してより刺さり難くなったためであると考えられる。また、針先の幅W1が1mm以上であり且つ半径R1が0.5mm以上であるNo.1では、幅W1が1mm未満であり且つ半径R1が0.5mm未満であるNo.2〜No.5に比べて、刺通抵抗が大幅に上昇した。これにより、針先の幅1mm及び半径0.5mmを境界として、縫合針の刺さり難さが大きく変化することが分かった。なお、No.1の縫合針を手術用手袋に刺した場合には、針が刺さらずに破れてしまったため、刺通抵抗の計測が不能であった。
今回開示された実施形態及び実施例は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 子宮圧迫止血用縫合針
10 縫合針
11 第1縫合針
12 第2縫合針
13 縫合糸
14 胴部
14A 外周面
15 穿刺部
15A 球面
15B 終端
16 把持部
17 基端部
20 子宮
20A 体下部
C1 中心
D1 長さ方向
L1 長さ
R1,R2 半径
S1 接線
W1 幅

Claims (6)

  1. 長さ方向に直線状に延びる胴部と、前記胴部の前記長さ方向の先端に子宮に突き刺すために設けられた穿刺部と、を有する少なくとも一つの縫合針と、
    前記縫合針における前記穿刺部と反対側の基端部に取り付けられた縫合糸と、を備え、
    前記穿刺部は、前記長さ方向の先端側に向かい膨出すると共に前記胴部との接続部における半径が前記胴部の半径と実質的に同一である球面に形成されている、子宮圧迫止血用縫合針。
  2. 前記穿刺部の幅が1mm以上である、請求項1に記載の子宮圧迫止血用縫合針。
  3. 前記胴部の外周面は、前記球面の終端における接線に沿うように形成されている、請求項1又は2に記載の子宮圧迫止血用縫合針。
  4. 前記球面の中心が前記球面の前記終端に位置し、
    前記胴部は、前記球面の終端から前記基端部に向かって前記長さ方向に一定の幅で延びるように形成されている、請求項3に記載の子宮圧迫止血用縫合針。
  5. 前記縫合針は、第1縫合針及び第2縫合針を含み、
    前記縫合糸の一端は、前記第1縫合針の前記基端部に取り付けられ、
    前記縫合糸の他端は、前記第2縫合針の前記基端部に取り付けられている、請求項1〜4の何れか1項に記載の子宮圧迫止血用縫合針。
  6. 前記縫合針の長さが60mm以上である、請求項1〜5の何れか1項に記載の子宮圧迫止血用縫合針。
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