JP2018050202A - 撮像装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 広角撮像時に受ける外光が与える撮像画像に対する悪影響を適切に抑制できるようにする。【解決手段】 本体装置20の制御部21は、撮像部16の広角レンズ(魚眼レンズ16B)を用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定し、この撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、設定した処理対象領域に対して実行する。例えば、撮像された広角画像(魚眼画像)の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の領域を処理対象領域として設定し、この撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、設定した処理対象領域に対して実行する。【選択図】 図2

Description

本発明は、広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
デジタルスチルカメラなどの撮像装置に採用されている魚眼レンズ(広角レンズ)は、例えば、画角が略180゜という広範囲な撮影が可能であるが、射影方式が採用されているために魚眼レンズで撮影された画像(魚眼画像、全天周画像)は、その中心部からその端部(周辺部)の方に向かうほど、大きく歪んだものとなる。このような魚眼レンズを用いて撮影された魚眼画像を表示する技術としては、例えば、撮影後に魚眼画像内から所定領域内の画像を切り出して、その切り出した領域内の画像に対して歪曲を補正する処理を施すことによって歪のない画像(補正画像)をユーザに提供するようにした技術が開示されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3066594号公報
ところで、一般に魚眼レンズ等の広角レンズにより撮影された撮影画像は、不必要な外光(有害な外光)による悪影響を受けやすい。例えば、広角レンズである魚眼レンズを用いて日中、屋外で撮像する際に、魚眼レンズを空側に向けて撮像すると、太陽光が広角レンズ(魚眼レンズ)の中央部から映りこみ、その影響によって撮影画像に悪影響を与えることがある。また例えば日中、カメラ光軸を水平方向に対して平行する方向に向けて撮像する場合は、太陽による外光が魚眼レンズの周辺部に影響を与えることがある。また例えば、夜間に魚眼レンズを空側に向けて撮像すると、電灯などの外光が魚眼レンズの周辺部から映りこみ、撮影画像に悪影響を与えることがある。このような場合に、上述した特許文献の技術のように、撮影画像(魚眼画像、全天周画像)内から所定領域内の画像を切り出して、その切り出した領域内の画像に対して歪曲を補正する処理を施したとしても、撮像時に受けた外光による悪影響までも抑制することはできなかった。
本発明の課題は、広角撮像時に受ける外光が与える撮像画像に対する悪影響を適切に抑制できるようにすることである。
上述した課題を解決するために本発明は、
広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置であって、
前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する設定手段と、
前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して実行する処理手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、広角撮像時に受ける外光が与える撮像画像に対する悪影響を適切に抑制することができる。
(1)は、撮像装置として適用したデジタルカメラを構成する撮像装置10と本体装置20とを一体的に組み合わせた状態を表す外観図、(2)は、撮像装置10と本体装置20とを分離した状態を表す外観図。 (1)は、撮像装置10の構成を示すブロック図、(2)は、本体装置20の構成を示すブロック図。 (1)は、撮像時における撮像装置10の姿勢として魚眼レンズ16Bの光軸方向を空に向けた状態(天頂姿勢)を示し、(2)は、その姿勢で撮像された広角画像(魚眼画像)を例示した図。 (1)と(2)、(3)と(4)は、魚眼レンズ16Bで撮像された円形の広角画像(魚眼画像)にデジタルズーム処理を施して長方形のパノラマ画像に変換する場合を説明するための図。 (1)、(2)は、図4に続いて、魚眼画像にデジタルズーム処理を施してパノラマ画像に変換する場合を説明するための図。 魚眼レンズ16Bを用いたパノラマ画像生成モード(魚眼パノラマ撮影モード)に切り替えられた際に実行開始されるフローチャート。 図6に続く動作を示したフローチャート。 第2実施形態において、パノラマ画像生成モード(魚眼パノラマ撮影モード)に切り替えられた際に実行開始されるフローチャート。 図8に続く動作を示したフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、撮像装置としてデジタルカメラに適用した場合を例示したもので、このデジタルカメラは、後述する撮像部を備える撮像装置10と、後述する表示部を備える本体装置20とに分離可能なセパレート型デジタルカメラである。図1(1)は、撮像装置10と本体装置20とを一体的に組み合わせた状態を示し、図1(2)は、撮像装置10と本体装置20とを分離した状態を示している。このセパレート型デジタルカメラを構成する撮像装置10と本体装置20とは、それぞれが利用可能な無線通信を用いてペアリング(無線接続認識)が可能なもので、無線通信としては、無線LAN(Wi−Fi)又はBluetooth(登録商標)を使用している。本体装置20は、撮像装置10側で撮像された画像を受信取得して、この撮像画像(ライブビュー画像)をタッチ画面に表示するようにしている。
図2(1)は、撮像装置10の構成を示すブロック図であり、図2(2)は、本体装置20の構成を示すブロック図である。
図2(1)において、撮像装置10は、制御部11、電源部12、記憶部13、通信部14、操作部15、撮像部16、姿勢検出部17などを備えている。制御部11は、電源部(二次電池)12からの電力供給によって動作し、記憶部13内の各種のプログラムに応じてこの撮像装置10の全体動作を制御するもので、この制御部11には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部13は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されている。通信部14は、撮影画像を本体装置20側に送信したり、本体装置20からの操作指示信号などを受信したりする通信インターフェイスである。操作部15は、電源スイッチなどの基本的な操作キー(ハードウェアキー)を備えている。
撮像部16は、被写体を高精細に撮影可能なカメラ部を構成するもので、この撮像部16のレンズユニット16Aには、魚眼レンズ16B、撮像素子16Cなどが設けられている。なお、本実施形態のカメラは、通常の撮像レンズ(図示省略)と魚眼レンズ16Bとが交換可能なもので、図示の例は、魚眼レンズ16Bを装着した状態を示している。この魚眼レンズ16Bは、例えば、3枚構成のレンズ系からなり、画角が略180゜という広範囲な撮影が可能な円周魚眼レンズ(全周魚眼レンズ)であり、この魚眼レンズ16Bによって撮影された広角画像(魚眼画像、全天周画像)の全体は、円形の画像となる。この場合、射影方式を採用しているために、魚眼レンズ16Bで撮影された広角画像(魚眼画像)は、その中心から端部(周辺部)に向かう程、大きく歪んだものとなる。
このような魚眼レンズ16Bによる被写体像(光学像)が撮像素子(例えば、CMOS又はCCD)16Cに結像されると、この撮像素子16Cによって光電変換された画像信号(アナログ値の信号)は、図示省略のA/D変換部によってデジタル信号に変換されると共に、所定の画像処理が施された後、本体装置20側に送信されてモニタ表示される。姿勢検出部17は、撮像装置10に加わる加速度を検出する3軸加速度センサであり、撮像時における撮像装置10のカメラ姿勢を検出して制御部11に与える。ここで、カメラ姿勢とは、例えば、カメラ光軸(魚眼レンズ16Bの光軸方向)を天頂方向(反重力方向)、又は天頂方向に対して所定の角度範囲内となる方向(略天頂方向)に向けて撮像する場合のカメラ姿勢(天頂姿勢)、やカメラ光軸を水平方向に対して平行する方向、又は水平方向に対して所定の角度範囲内となる方向(略水平方向)に向けて撮像する場合のカメラ姿勢(水平姿勢)などを意味している。
図2(2)において、本体装置20は、魚眼レンズなどを使用して撮影された画像を再生する再生機能を有し、制御部21、電源部22、記憶部23、通信部24、操作部25、タッチ表示部26、時計部27などを備えている。制御部21は、電源部(二次電池)22からの電力供給によって動作し、記憶部23内の各種のプログラムに応じてこの本体装置20の全体動作を制御するもので、この制御部21には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部23は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているプログラムメモリ23A、この本体装置20が動作するために必要となる各種の情報(例えば、フラグなど)を一時的に記憶するワークメモリ23Bなどを有している。
通信部24は、撮像装置10との間で各種のデータの送受信を行う通信インターフェイスである。操作部25は、電源ボタン、レリーズボタンタン、露出やシャッタスピードなどの撮影条件を設定する設定ボタンなど、押しボタン式の各種のキーを備えたもので、制御部21は、この操作部25からの入力操作信号に応じた処理を実行したり、入力操作信号を撮像装置10に対して送信したりする。タッチ表示部26は、高精細液晶などのディスプレイ26A上にタッチパネル26Bを積層配置した構成で、その表示画面は、撮影された画像(魚眼画像)をリアルタイムに表示するモニタ画面(ライブビュー画面)となったり、撮影済み画像を再生する再生画面となったり、各種の動作モードを選択する選択画面となったりする。ここで、本実施形態においては、魚眼レンズ16Bを用いて撮影する動作モードとして、円形の魚眼画像を記録保存する魚眼撮影モードの他、円形の魚眼画像を長方形のパノラマ画像に変換して記録保存する魚眼パノラマ撮影モードを有している。時計部27は、現在の日時情報(年月日、時分秒)を計時するもので、制御部21は、この日時情報を撮影日時として取得する。
本体装置20側において制御部21は、2段押し構成のレリーズボタン(図示省略)が半押し操作(ハーフシャッタ操作)されると、撮像装置10に対して撮影準備動作を指示することにより、撮像装置10に自動焦点調整(AF処理)、自動露出調整(AE処理)などを実行させる。また、レリーズボタンが全押し操作(フルシャッタ操作)されると、撮像装置10に対して撮影指示を行い、そのときの撮像画像を取得して現像処理及び画像圧縮処理などを施すことによって撮影画像を生成すると共に、標準的なファイル形式に変換した後、この撮影画像を記憶部23の記録メディアに記録保存させる撮影処理を行う。この場合、制御部21は、魚眼画像に対して歪曲を補正する処理を施すようにしている。
図3は、撮像時における撮像装置10の姿勢と、その姿勢で撮像された広角画像(魚眼画像)を例示した図である。
図3(1)は、カメラ光軸(魚眼レンズ16Bの光軸方向)を天頂方向(反重力方向)、又は天頂方向に対して所定の角度範囲内となる方向(略天頂方向)に向けて撮像する場合のカメラ姿勢(天頂姿勢)を示し、図3(2)は、このカメラ姿勢(天頂姿勢)のときに撮像された魚眼画像(ライブビュー画像)を示している。図示の例は、ビル群の囲まれた場所で魚眼レンズ16Bを空側(天頂)に向けて撮像した画像を示し、その魚眼画像の中央部の領域には青空が写り、その周辺部の領域にはビル群が写っている場合である。
図4は、魚眼レンズ16Bで撮像された円形の広角画像(魚眼画像)にデジタルズーム処理(トリミング処理)を施して長方形のパノラマ画像に変換した場合を説明するための図である。
図4(1)は、魚眼画像内にパノラマズームの対象領域を設定するために、魚眼画像の全体を仮想的に複数の領域に区分した状態を示している。すなわち、魚眼画像は、その中心点に一致する複数(本実施形態では8個)の同心円によって画像全体を複数の領域(8個の領域)a1〜a8に仮想的に区分するようにしている。
区分領域a1は、最も内側、つまり、複数の同心円のうち、魚眼画像の中心点に最も近い同心円によって形成された領域(円形の領域)を示している。区分領域a2は、次に近い(2番目に近い)同心円によって形成された領域、つまり、区分領域a1の外隣に位置する領域(環状の領域)を示している。区分領域a3は、更に次に近い(3番目に近い)同心円によって形成された領域、つまり、区分領域a2の外隣に位置する領域(環状の領域)を示している。以下、同様であり、区分領域a8は、魚眼画像の中心点から最も遠い同心円によって形成された領域、つまり、最外郭の領域(環状の領域)を示している。
図4(2)は、図4(1)で示したように仮想的に複数の領域a1〜a8に区分した魚眼画像にパノラマ処理を施してパノラマ展開したパノラマ画像を示し、魚眼画像の複数の区分領域a1〜a8と、パノラマ画像の複数の区分領域a1〜a8との位置関係を示している。このパノラマ画像は、そのアスペクト比が、例えば、1対2.85であり、そのパノラマ画像の上側の各領域a1、a2は、魚眼画像の内側方向(中心部方向)の領域a1、a2、…に対応し、下側の各領域a7、a8は、魚眼画像の外側方向(中心方向とは逆の方向)の領域a7、a8に対応している。すなわち、パノラマ画像は、その上から順に複数の区分領域a1〜a8に区分されている。
図4(3)は、魚眼画像内の複数の区分領域a1〜a8のうち、魚眼画像の中心点に近い内側方向の区分領域を中央部領域(内側領域)、その中心点から離れる外側方向の区分領域を周辺部領域(外側領域)として、その中央部領域、周辺部領域を除く他の区分領域(中間領域)を、後述する所定の処理(パノラマズーム処理、露出処理など)を実行する処理対象領域として設定した場合を示している。図示の例では、魚眼画像の中心点に最も近い区分領域a1を中央部領域(内側領域)とし、魚眼画像の中心点から最も遠い最外郭の区分領域a8及び次に遠い区分領域a7を周辺部領域(外側領域)とした場合である。
すなわち、この中央部領域a1と周辺部領域a7及びa8を除く他の区分領域(中間領域)a2〜a6を所定の処理を実行する処理対象領域として設定すると共に、この処理対象領域を除く他の領域である中央部領域a1と周辺部領域a7及びa8を、所定の処理を実行しない非処理対象の領域として設定した場合である。なお、設定した処理対象領域の全体形状は、環状の領域であり、処理対象領域と非処理対象領域とは相対的な関係にあり、その幅(処理対象領域を構成する2つの同心円の間隔)及び位置は、非処理対象領域の設定の仕方によって相対的に変化する。
本実施形態においては、撮像時に、その魚眼画像内に処理対象領域及び非処理対象領域を自動的に設定するようにしたもので、本体装置20は、撮像装置10の姿勢検出部17で検出された姿勢情報を取得すると共に、時計部27から現在日の日時情報を取得し、更に魚眼画像(ライブビュー画像)から明度情報を取得した後、この姿勢情報、日時情報、明度情報に基づいて、魚眼画像内に処理対象領域と非処理対象領域を設定するようにしている。例えば、カメラの姿勢が魚眼レンズ16Bの光軸方向が天頂方向に向かっている姿勢(天頂姿勢)の状態で、空が明るい時間帯の場合に、魚眼画像の明度情報が所定の閾値以上であれば、図4(3)に示すように、処理対象領域を“a2〜a6”とし、非処理対象領域を“a1、a7、a8”として設定するようにしている。
図4(4)は、図4(3)で示したように処理対象領域を“a2〜a6”とし、非処理対象領域を“a1、a7、a8”とした魚眼画像にデジタルズーム処理を施してパノラマ展開したパノラマ画像を示し、この処理対象領域a2〜a6の画像部分に対してデジタルズーム処理を行ってパノラマ展開すると、図4(3)に示すように、魚眼像全体の半径r1と、処理対象領域a2〜a6の最大半径(領域a6の半径r2)との比率によって決まるズーム倍率で拡大されたものとなる。すなわち、処理対象領域の帯幅に応じてズーム倍率が決定されるため、設定した処理対象領域の幅が狭いと、ズーム倍率は大きくなる。なお、魚眼レンズ16Bで所定の被写体(例えば、人物)を撮像した場合に、所定の被写体までの距離が遠いと、その所定の被写体は小さく写ってしまうが、処理対象領域にデジタルズーム処理を施してパノラマ展開すると、所定の被写体はそのズーム倍率に応じて大きくなる。
一方、図4(3)に示すように魚眼画像には所定の被写体(例えば、人物)が含まれているが、この魚眼画像内に処理対象領域a2〜a6が設定されると、この所定の被写体の全体が処理対象領域内に収まらず、その一部(図示の例では人物の足先部分)が処理対象領域からはみ出してしまうため、そのパノラマ画像にも人物の足先部分が含まれなくなる。そこで、本実施形態は、所定の被写体の写り具合に応じて処理対象領域と非処理対象領域の設定を変更するようにしている。
図5は、図4に続いて、魚眼画像にデジタルズーム処理を施してパノラマ画像に変換する場合を説明するための図である。
図5(1)は、所定の被写体の全体が処理対象領域内に収まるように、処理対象領域及び非処理対象領域の設定を変更した後の状態を示したもので、魚眼画像内において処理対象領域を“a2〜a6”から“a3〜a7”に変更した場合である。すなわち、図示の例は、外側の非処理対象領域の幅(面積)が1段階狭くなるように“a7及びa8”から“a8”に減らすと共に、内側の非処理対象領域の面積が1段階広くなるように、“a1”からa1及びa2に増やす変更を行った場合を示し、これによって処理対象領域は、“a2〜a6”から“a3〜a7”に変更されることになる。
このように本実施形態においては、魚眼画像内に含まれる所定の被写体を検出し、この所定の被写体に基づいて、処理対象領域を設定する際に、この所定の被写体のはみ出し部分が少なくなるように処理対象領域を設定するようにしている。
図5(2)は、図5(1)に示すように処理対象領域を“a2〜a6”から“a3〜a7”、非処理対象領域を“a1”から“a1及びa2、a8”に設定変更した魚眼画像にデジタルズーム処理を施してパノラマ展開したパノラマ画像を示し、所定の被写体である人物の全身がパノラマ画像内に含まれることになる。
次に、第1実施形態におけるデジタルカメラの動作概念を図6及び図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他に、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。なお、図6及び図7は、カメラの全体動作のうち、本実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、この図6及び図7のフローから抜けた際には、全体動作のメインフロー(図示省略)に戻る。
図6及び図7は、魚眼レンズ16Bを用いたパノラマ画像生成モード(魚眼パノラマ撮影モード)に切り替えられた際に実行開始されるフローチャートである。
まず、本体装置20側の制御部21は、撮像装置10から取得した魚眼画像をライブビュー画像としてタッチ表示部26に逐次表示させる動作を開始(図6のステップA1)させると共に、図4(1)、(2)に示す状態(処理対象領域が設定されていない状態)となるようにパノラマズーム位置を初期化する処理を行う(ステップA2)。その後、レリーズ半押し操作(ハーフシャッタ操作)の待ち状態となる(ステップA3)。
いま、レリーズ半押し操作が行われると(ステップA3でYES)、撮像装置10に対して撮影準備動作を指示することにより自動焦点調整(AF処理)を行わせる(ステップA4)。その後、撮像装置10から取得した魚眼画像(ライブビュー画像)を一時記憶する処理(ステップA5)を行った後、撮像装置10の姿勢検出部17から検出結果(姿勢情報)を取得して撮像時におけるカメラ姿勢を判別する(ステップA6)。例えば、姿勢検出部17からの姿勢情報に基づいて、例えば、カメラ光軸を天頂方向、又は略天頂方向に向けて撮像するカメラ姿勢(天頂姿勢)であるか、水平方向に対して平行する方向、又は略平行方向に向けて撮像するカメラ姿勢(水平姿勢)であるかを判別したりする。
また、時計部27から計時情報を取得し、この計時情報(現在日時)に基づいて、現在の時間帯を判別する(ステップA7)。例えば、季節に応じて昼間の時間帯であるか、夜間の時間帯であるかを判別する。更に、魚眼画像(ライブビュー画像)内から所定領域の明度情報を取得して、他の領域の明るさと比較する(ステップA8)。例えば、図4(1)に示すように、魚眼画像の全体を複数の領域(8個の領域)a1〜a8に仮想的に区分している場合に、天頂姿勢であれば、外光による悪影響を受けやすい最も内側の区分領域(中央部領域)a1を所定領域としてその明度情報を検出するが、水平姿勢であれば、外光による悪影響を受けやすい最外郭の領域(周辺部領域)a8を所定領域としてその明度情報を検出する。そして、この所定領域の明度情報と他の区分領域の明度情報とを比較してその差分を求める。なお、本実施形態においては、画素の三原色R、G、Bの最大値をその画素の明度値として求め、1つの区分領域内の全画素の明度平均値をその区分領域の明度情報として取得するようにしているが、その他の方法で区分領域毎にその明度情報を取得するようにしてもよい。
ここで、所定領域の明度情報と他の領域の明度情報とを比較した結果(ステップA8)、その差分が所定の閾値以上であるかを調べ(ステップA9)、所定の閾値未満であれば、つまり、明るさの差が小さければ(ステップA9でNO)、外光による悪影響が少ないと判断して、ステップA10に移り、予め決められている基本的な処理対象領域及び非処理対象領域を魚眼画像内に設定する処理を行う。例えば、天頂姿勢であれば、時間帯に拘わらず、最も内側の区分領域(中央部領域)a1を基本的な非処理対象領域として設定し、その他の全ての区分領域a2〜a8を基本的な処理対象領域として設定する。また、水平姿勢であれば、時間帯に拘わらず、最外郭の区分領域a8を基本的な非処理対象領域として設定し、その他の全ての区分領域a1〜a7を基本的な処理対象領域として設定する。なお、外光による悪影響が少ない場合、処理対象領域の設定は、これに限らず、任意であり、例えば、区分領域a1及びa8を非処理対象領域として設定してもよく、また、時間帯に応じて設定するようにしてもよいし、非処理対象領域を設定することなくa1〜a8を処理対象領域に設定してもよい。
一方、差分が所定の閾値以上であれば(ステップA9でYES)、外光による悪影響が多いと判断して、ステップA11に移り、姿勢情報、日時情報、明度情報に基づいて処理対象領域及び非処理対象領域を魚眼画像内に設定する処理を行う。例えば、天頂姿勢の場合で昼間の時間帯であれば、明るさに応じて、外光(自然光)による悪影響を受けやすい内側の中央部領域a1+a2、又はa1+a2+a3を非処理対象領域として設定する。つまり、自然光による悪影響が特に多ければ、“a1+a2+a3”を非処理対象領域として設定し、その他の区分領域a4〜a8を処理対象領域として設定し、また、それよりも少なければ、“a1+a2”を非処理対象領域として設定し、その他の区分領域a3〜a8を処理対象領域として設定する。なお、外光による悪影響が多い場合、処理対象領域の設定は、これに限らないことは勿論である。
また、例えば、水平姿勢の場合で夜間の時間帯であれば、明るさに応じて、外光(ネオンの光などの人工光)による悪影響を受けやすい外側の領域a7+a8、又はa6+a7+a8を非処理対象領域とする。つまり、人工光による悪影響が特に多ければ、“a6+a7+a8”非処理対象領域として設定し、その他の領域a1〜a5を処理対象領域として設定し、また、それよりも少なければ、“a7+a8”を非処理対象領域として設定し、その他の領域a1〜a6を処理対象領域として設定する。なお、その他の姿勢の場合でも同様に、時間帯、明るさに応じて異なる処理対象領域及び非処理対象領域を魚眼画像内に設定する。なお、本実施形態では、図4(3)にも記載してあるように、内側の領域a1と外側の領域a8及びa7を非処理対象領域と設定しているが、このように、姿勢情報、日時情報、明度情報に基づいて設定された非処理領域に加えて、例えば内側の中央部領域を非処理領域としたならば外側の領域を、又は外側の領域を非処理領域としたならば内側の中央部領域を、そもそも被写体が存在する可能性が低い領域として、基本的な非処理対象領域として設定するようにしてもよい。
このようにして処理対象領域及び非処理対象領域を設定する処理が終ると、図7のフローに移り、設定した処理対象領域内に所定の被写体(例えば、人物)が含まれているかを調べる(ステップA12)。ここで、所定の被写体が含まれていなければ(ステップA12でNO)、ステップA16に移るが、図4(3)に示すように処理対象領域内に所定の被写体が含まれていれば(ステップA12でYES)、その人物の写り具合を解析し(ステップA13)、処理対象領域内から所定の被写体の一部がはみ出しているか、つまり、人物の全身が処理対象領域内に収まっているかを判別する(ステップA14)。なお、この判別処理は、制御部11によって行われてもよいし、制御部11とは別に用意された判別部によって行われてもよい。
いま、図4(3)に示す場合には、処理対象領域内から所定の被写体の一部(人物の足先部分)がはみ出しているので(ステップA14でYES)、この所定の被写体の一部が処理対象領域内からはみ出ないように、つまり、処理対象領域から所定の被写体のはみ出す部分が少なくなるように(その被写体全体が可能な限り収まるように)、処理対象領域及び非処理対象領域の設定を変更する(ステップA15)。この場合、外側の非処理対象領域は、“a7及びa8”、内側の非処理対象領域は、“a1”、処理対象領域は、“a2〜a6”であり、人物の足先部分は、非処理対象領域a7内に含まれているため、人物の全身が処理対象領域内に収まるように、外側の非処理対象領域として設定されている区分領域“a7”を処理対象領域に変更すると共に、処理対象領域として設定されている区分領域“a2”を内側の非処理対象領域に変更する。すなわち、外側の非処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)狭める代わりに、内側の非処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)広げる変更を行う。
これによって、図5(1)に示すように、魚眼画像内において外側の非処理対象領域は、“a7及びa8”から“a8”に変更され、内側の非処理対象領域は、“a1”から“a1及びa2”に変更され、処理対象領域は、“a2〜a6”から“a3〜a7”に変更される。すなわち、非処理対象領域である中央部領域と周辺部領域の面積が反比例の関係で増減するように処理対象領域の設定を変更する。このように処理対象領域の設定を変更することによって、その後、この魚眼画像にデジタルズーム処理を施してパノラマ展開したものとすると、そのパノラマ画像は、図5(2)に示すようになり、パノラマ画像内には、所定の被写体である人物の全身が含まれることになる。
なお、図4(3)では、外側と内側に非処理対象領域が設定されている場合にその内側と外側の非処理対象領域の面積が反比例の関係となるように増減する場合を示したが、外側の非処理対象領域、又は内側の非処理対象領域だけが設定されている場合には、その非処理対象領域の面積を1段階狭める変更を行なえばよい。人物の頭部分が処理対象領域からはみ出している場合には、内側の非処理対象領域の面積を1段階狭めると共に、その代わりに、外側の非処理対象領域の面積を1段階広げる変更を行なえばよい。更に、図5(1)の例では、外側の非処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)狭めても外側の非処理対象領域が存在する場合を示したが、外側の非処理対象領域が“a8”だけの場合には、その面積を1段階(1区分領域)狭めることによって外側の非処理対象領域が存在しなくなる場合も起こり得る。
このようにして処理対象領域が確定すると、撮影準備動作として、処理対象領域に対して露出調整(AE処理)、ホワイトバランス調整、色相補正などの処理を行う(ステップA16)。なお、自動焦点調整(AF処理)がコントラスト検出方式であれば、処理対象領域が確定した時点で、露出調整や色相補正などと共に、AF処理を実行するようにしてもよい。この撮影準備動作が完了すると、レリーズ全押し操作が行われたかを調べ(ステップA17)、レリーズ全押し操作が行われるまで(ステップA17でNO)、図6のステップA4に戻り、以下、上述の動作を繰り返す。
いま、レリーズ全押し操作が行われると(ステップA17でYES)、魚眼画像内に設定した処理対象領域に対して、魚眼歪補正処理、デジタルズーム処理、パノラマ処理、現像処理を実行して撮影画像(パノラマ画像)を生成し(ステップA18)、この生成した撮影画像に対して画像圧縮処理を施して標準的なファイル形式に変換した後、記憶部23の記録メディアに記録保存させる(ステップA19)。次に、パノラマ撮影モードが解除されてそのモードの終了がユーザ操作によって指示されたかを調べ(ステップA20)、パノラマ撮影モードのままであれば(ステップA20でNO)、図6のフローに戻り、パノラマ位置の初期化処理(ステップA2)を行って、レリーズ半押し操作の待ち状態となる(ステップA3)。以下、パノラマ撮影モードの終了が指示されるまで上述の動作を繰り返す。
以上のように、第1実施形態において本体装置20は、撮像部16の広角レンズ(魚眼レンズ16B)を用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定し、この撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、設定した処理対象領域に対して実行するようにしたので、広角撮像時に受ける外光が与える撮像画像に対する悪影響を適切に抑制することができる。
体装置20は、撮像された広角画像(魚眼画像)の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の領域を処理対象領域として設定し、この撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、設定した処理対象領域に対して実行するようにしたので、広角撮像時に受ける外光が与える撮像画像に対する悪影響を適切に抑制することができる他に、狭めた処理対象領域に対して所定の処理を実行するためその処理を効率良く行うことが可能となる。
魚眼画像は、その中心点に一致する複数の同心円によって画像全体を仮想的に区分することによって形成された複数の区分領域a1〜a8を有し、本体装置20は、複数の区分領域a1〜a8のうち、魚眼画像の中心点に近い内側の区分領域を中央部領域とし、その中心点から離れる外側の区分領域を周辺部領域として、少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定するようにしたので、外光による悪影響を受けやすい区分領域を除く他の区分領域を処理対象領域として設定することができる。
撮像装置10は、姿勢検出部17を備え、本体装置20は、撮像装置10から姿勢検出部17によって検出された撮像装置10の姿勢を取得し、この姿勢に基づいて、魚眼画像の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定するようにしたので、撮像装置10の姿勢に応じて外光による悪影響を受けやすい区分領域が異なったとしても、その姿勢に適した処理対象領域を設定することができる。
本体装置20は、撮像部16による撮像時に、時計部27によって計時された現在日時に基づいて、魚眼画像の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定するようにしたので、季節や時間帯に応じて外光による悪影響を受けやすい区分領域が異なったとしても、現在日時に適した処理対象領域を設定することができる。
本体装置20は、撮像された広角画像から明度情報を取得し、この明度情報に基づいて、広角画像の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定するようにしたので、処理対象領域をより適切に設定することができる。
本体装置20は、魚眼画像に含まれる所定の被写体(例えば、人物)を検出し、この所定の被写体に基づいて、処理対象領域を設定するようにしたので、所定の被写体の写り具合から処理対象領域を適切に設定することができる。
本体装置20は、処理対象領域から所定の被写体のはみ出す部分が少なくなるように処理対象領域を設定するようにしたので、所定の被写体の全体を含めた処理対象領域を設定することができる。
本体装置20は、撮像された広角画像の中からその中央部領域及び周辺部領域を除く他の領域を処理対象領域として設定した後、その処理対象領域の設定の変更が指示された場合に、非処理対象領域である中央部領域と周辺部領域の面積が反比例の関係で増減するように処理対象領域の設定を変更するようにしたので、その変更前後において処理対象領域の面積を変えず、その領域の位置だけを変化させることができる。
本体装置20は、設定した処理対象領域に対して、少なくとも露出調整、ホワイトバランス調整、色相補正のいずれかを所定の処理として実行するようにしたので、撮影準備動作の段階で外光による悪影響を抑制することができる。例えば、天頂姿勢で青空を撮影した場合、空の明るさや青さなどに影響されて所望する被写体に露出、ホワイトバランス、色相が合わなくなるという問題を解消することができる。更に、狭めた処理対象領域に対して露出調整、ホワイトバランス調整、色相補正などの撮影準備動作を行うことができるため、その準備動作を効率良く行うことが可能となる。
本体装置20は、設定した処理対象領域に対して画像処理を施して記録保存する撮影処理を行うようにしたので、外光による悪影響の抑制と共に、その撮影処理を効率良く行うことが可能となる。
本体装置20は、設定した処理対象領域の画像部分に対してデジタルズーム処理を施すと共に、このズーム処理後の画像部分をパノラマ展開するようにしたので、狭めた処理対象領域をデジタルズームによって拡大してパノラマ展開することができ、魚眼画像に比べ、大幅に視認性が富んだものとなる。
(変形例1)
なお、上述した第1実施形態においては、処理対象領域から所定の被写体(例えば、人物)のはみ出す部分が少なくなるように(その被写体全体が可能な限り収まるように)、処理対象領域の設定を変更するようにしたが、所定の被写体が処理対象領域内に一杯に収まるように、処理対象領域の幅(処理対象領域を区分する2つの同心円の間隔)を調整するようにしてもよい。例えば、魚眼画像内で被写体が大きく写っていれば、その大きさに合わせて処理対象領域の幅が広くなるように変更し、被写体が小さく写っていれば、その大きさに合わせて処理対象領域の幅が狭くなるように変更するようにしてもよい。このように所定の被写体の大きさに合わせて、処理対象領域の幅を変更し後、処理対象領域の画像部分に対してデジタルズーム処理を施すと共に、このズーム処理後の画像部分をパノラマ展開する処理を実行するようにすればよい。
ところで、一般に、魚眼レンズなどの広角レンズを用いて撮像すると、その広角画像(魚眼画像)の周辺部は引き伸ばされた画像となり、その中央部は圧縮された画像となり、しかも撮像装置10から被写体が離れていると、その被写体の像は小さくて見難くなる。このような広角画像を、例え、パノラマ展開したとしても、被写体の大きさは変わらず、小さなままである。そこで、パノラマ展開後にそのパノラマ画像を拡大補正することも考えられるが、このようなやり方だと、大きいなパノラマ画像を作成する必要が生じ、処理が重くなってしまうが、上述のように所定の被写体が処理対象領域内に一杯に収まるように処理対象領域の幅を調整した後、処理対象領域の画像部分に対してデジタルズーム処理及びパノラマ処理を実行するようにすれば、被写体は大きく見易いものとなる。
また、上述した第1実施形態においては、撮像時における撮像装置10の姿勢、現在日時、魚眼画像の明度情報に基づいて、魚眼画像内に処理対象領域を設定した後、この処理対象領域内に含まれる所定の被写体を検出し、この所定の被写体の写り具合に基づいて、処理対象領域の設定を変更するようにしたが、撮像時における撮像装置10の姿勢、現在日時、撮像された魚眼画像の明度情報、所定の被写体の写り具合に基づいて、魚眼画像内に処理対象領域を設定するようにしてもよい。つまり、処理対象領域を設定する際には、所定の被写体の写り具合も考慮に入れて行うようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態においては、処理対象領域の設定とその設定の変更を自動的に行うようにしたが、撮像装置10の姿勢情報、現在の日時情報、魚眼画像の明度情報に基づいて、処理対象領域を設定した後、その処理対象領域の設定をユーザ操作によって変更(微調整)するようにしてもよい。つまり、処理対象領域の自動設定とユーザ操作による設定の変更(微調整)を行うようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態においては、姿勢情報、日時情報、明度情報の全てを用いて処理対象領域を設定するようにしたが、姿勢情報、日時情報、明度情報のいずれか1つ、又は2つの組み合わせによって処理対象領域を設定するようにしてもよい。
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、撮像時における撮像装置10の姿勢情報、現在の日時情報、撮像された魚眼画像の明度情報に基づいて、魚眼画像内に処理対象領域を設定し、その後、この処理対象領域内に含まれる所定の被写体を検出し、この所定の被写体の写り具合に基づいて、処理対象領域の設定を変更するようにしたが、この第2実施形態においては、ユーザ操作に応じて魚眼画像内に処理対象領域を設定したり、ユーザ操作に応じて処理対象領域の設定を変更したりするようにしたものである。ここで、両実施形態において基本的あるいは名称的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略すると共に、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
図8及び図9は、第2実施形態において、魚眼レンズ16Bを用いたパノラマ画像生成モード(魚眼パノラマ撮影モード)に切り替えられた際に実行開始されるフローチャートである。
まず、本体装置20側の制御部21は、撮像装置10から受信取得した魚眼画像をライブビュー画像としてタッチ表示部26に逐次表示させる動作を開始(図8のステップB1)させると共に、図4(1)、(2)に示す状態(処理対象領域が設定されていない状態)となるようにパノラマズーム位置を初期化する処理を行う(ステップB2)。この状態において、後述するデジタルズーム操作が行われたか調べたり(ステップB3)、後述するムーブ操作が行われたか調べたり(ステップB7)、レリーズ半押し操作が行われたか調べたりする。(図9のステップB11)。
このデジタルズーム操作は、魚眼パノラマ撮影モードにおいて撮像された魚眼画像がライブビュー画像として表示されているタッチ表示部26上で行われるピンチイン、又はピンチアウト操作であり、撮像された魚眼画像内に処理対象領域や非処理対象領域を設定すべきことを指示する領域設定操作である。すなわち、デジタルズーム操作が行われると(ステップB3でYES)、そのデジタルズーム操作は、ピンチアウト操作であるかを調べ(ステップB4)、ピンチアウト操作であれば(ステップB4でYES)、ズームアウト処理として、魚眼画像内に処理対象領域及び非処理対象領域を設定する処理を行う(ステップB5)。このズームアウト処理は、ピンチアウト操作毎に、魚眼画像内に非処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)広げる処理、つまり、処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)狭める処理であり、最初は、パノラマズーム位置が初期化されているので、この初期状態でピンチアウト操作が行われると、魚眼画像内に新たな非処理対象領域を出現させることになる。
また、デジタルズーム操作がピンチイン操作であれば(ステップB4でNO)、ズームイン処理として、魚眼画像内に処理対象領域及び非処理対象領域を設定する処理を行う(ステップB)。このズームイン処理は、ピンチイン操作毎に、魚眼画像内に非処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)狭める処理、つまり、処理対象領域の面積を1段階(1区分領域)広げる処理である。なお、パノラマズーム位置が初期化されている状態でのピンチイン操作は無効となる。また、非処理対象領域を魚眼画像の中央部とするか、周辺部とするか、その両方とするかは、デジタルズーム操作時の最初のタッチ位置でユーザが任意に選択するようにしているが、それに限らず、撮像装置10の姿勢情報に基づいて自動的に選択するようにしてもよい。
上述のムーブ操作は、魚眼パノラマ撮影モードにおいて撮像された魚眼画像がライブビュー画像として表示されているタッチ表示部26上で行われる上フリック、又は下フリック操作であり、魚眼画像内に設定されている処理対象領域や非処理対象領域を所定の被写体(例えば、人物)の写り具合に応じて変更すべきことを領域設定変更操作する。すなわち、ムーブ操作が行われると(ステップB7でYES)、上フリック操作であるかを調べ(ステップB8)、上フリック操作であれば(ステップB8でYES)、ムーブイン処理として、その所定の被写体の全てが処理対象領域内に含まれるように、処理対象領域及び非処理対象領域の設定を変更する(ステップB9)。すなわち、所定の被写体が処理対象領域からはみ出す部分が少なくなる方向に処理対象領域の設定を変更する。
また、ムーブ操作が下フリック操作であれば(ステップB8でNO)、ムーブアウト処理として、所定の被写体が非処理対象領域内に隠れるように、処理対象領域及び非処理対象領域の設定を変更する(ステップB10)。すなわち、所定の被写体が処理対象領域からはみ出す部分が多くなる方向に処理対象領域の設定を変更する。例えば、人物の全身が処理対象領域内に収まるようにするのではなく、上半身や顔部分を処理対象領域内に収まるように処理対象領域の設定を変更する。なお、上述した第1実施形態と同様に、非処理対象領域が中央部と周辺部の両方に設定されている場合には、その中央部領域と周辺部領域の面積が反比例の関係で増減するように非処理対象領域の設定を変更するようにしている。
いま、レリーズ半押し操作が行われると(図9のステップB11でYES)、上述のように設定した処理対象領域に対して、撮影準備動作のAF処理、露出調整(AE処理)、ホワイトバランス調整、色相補正などの処理を実行する(ステップB12)。その後、レリーズ全押し操作が行われたかを調べ(ステップB13)、レリーズ全押し操作が行われなければ(ステップB13でNO)、上述のステップB12に戻って撮影準備動作を行うが、レリーズ全押し操作が行われると(ステップB13でYES)、処理対象領域に対して魚眼歪補正処理、デジタルズーム処理、パノラマ処理、現像処理などを実行して撮影画像を生成し(ステップB14)、この生成した撮影画像に対して画像圧縮処理を施して標準的なファイル形式に変換した後、記憶部23の記録メディアに記録保存させる(ステップB15)。
次に、パノラマ撮影モードが解除されてそのモードの終了がユーザ操作によって指示されたかを調べ(ステップB16)、パノラマ撮影モードのままであれば(ステップB16でNO)、図8のフローに戻り、パノラマ位置の初期化処理を行う(ステップB2)。以下、パノラマ撮影モードの終了が指示されるまで上述の動作を繰り返す。
以上のように、第2実施形態において本体装置20は、撮像時に魚眼画像内に処理対象領域を設定すべきことがユーザ操作(デジタルズーム操作:ピンチイン操作やピンチアウト操作)によって指示された際に、このユーザ指示に基づいて、魚眼画像の中から少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の領域を処理対象領域として設定するようにしたので、撮像時に受ける外光による悪影響を適切に抑制することができると共に、ユーザの意向に応じて処理対象領域を任意に設定することができる。
本体装置20は、設定した処理対象領域の変更がユーザ操作(ムーブ操作:上フリック操作や下フリック操作)によって指示された際に、そのユーザ指示に基づいて、処理対象領域の設定を変更するようにしたので、ユーザの意向に応じて処理対象領域の設定を変更することができ、これによって例えば、所定の被写体(例えば、人物)などの写り具合の微調整が可能となる。
なお、上述した第2実施形態においては、デジタルズーム操作(ピンチイン操作やピンチアウト操作)によってユーザの所望する処理対象領域を設定するようにしたが、ピンチイン操作やピンチアウト操作に限らず、その他の操作で処理対象領域を設定すべきことを指示するようにしてもよく、また、上述した第2実施形態においては、ムーブ操作(上フリック操作や下フリック操作)によって処理対象領域の設定を変更するようにしたが、その他の操作でその設定を変更すべきことを指示するようにしてもよい。
上述した第2実施形態においては、ムーブ操作が行われた際に、所定の被写体(例えば、人物)などの写り具合に応じて処理対象領域の設定を変更(微調整)するようにしたが、デジタルズーム操作時に所定の被写体(例えば、人物)などの写り具合を考慮に入れて処理対象領域を設定するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態においては、魚眼レンズ16Bで撮像された円形の広角画像(魚眼画像)を長方形のパノラマ画像に変換して記録保存するようにしたが、魚眼画像も含めて記録保存するようにしてもよい。また、魚眼画像の全体を仮想的に複数の領域に区分する場合に、複数の同心円によって区分にする場合に限らず、外光による悪影響を抑制することができれば、同心円に限らず、任意である。
上述した各実施形態においては、魚眼レンズ16Bを用いて撮影する範囲を180°撮影を例示したが、これに限らず、例えば、前方180°撮影と後方180°撮影の2回に分けて360°撮影を行ってその複数の魚眼画像を組とするようにしてもよい。また、魚眼レンズ16Bに限らず、その他の広角レンズであってもよい。
上述した各実施形態において所定の被写体として人物を例示したが、それに限らず、ペット、花、樹木、建物などを所定の被写体としてもよい。
また、上述した各実施形態においては、撮像装置10と本体装置20とを分離可能なセパレート型デジタルカメラに適用したが、一体型のデジタルカメラであってもよく、更には、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA(個人向け携帯型情報通信機器)・
タブレット端末装置・スマートフォンなどの携帯電話機・電子ゲーム・音楽プレイヤーなどに適用するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、
広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置であって、
前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する設定手段と、
前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して実行する処理手段と、
を備えることを特徴とする。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置において、
前記設定手段は、前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、外交による悪影響を抑制するために、撮像される広角画像の中から少なくともその中央領域及び/又は周辺領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の撮像装置において、
前記広角画像は、その中心点に一致する複数の同心円によって画像全体を仮想的に区分することによって形成された複数の区分領域を有し、
前記設定手段は、前記複数の区分領域のうち、前記広角画像の中心点に近い内側の区分領域を中央部領域とし、その中心点から離れる外側の区分領域を周辺部領域として、少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置において、
当該撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記撮像部による撮像時に、前記姿勢検出手段によって検出された当該撮像装置の姿勢に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置において、
現在日時を計時する計時手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記撮像部による撮像時に、前記計時手段によって計時された現在日時に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項6)
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記撮像部によって撮像された広角画像から明度情報を取得する取得手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された明度情報に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項7)
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記撮像部による撮像時に、前記処理対象領域の設定をユーザ操作によって指示する設定指示手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記設定指示手段からのユーザ指示に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
ことを特徴とする。
(請求項8)
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記広角画像に含まれる所定の被写体を検出手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体に基づいて、処理対象領域を設定する、
ことを特徴とする。
(請求項9)
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の撮像装置において、
前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体が処理対象領域からはみ出す部分が少なくなるように処理対象領域を設定する、
ことを特徴とする。
(請求項10)
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の撮像装置において、
前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体が前記処理対象領域内に一杯に収まるように処理対象領域を設定し、
前記処理手段は、前記設定手段によって設定された処理対象領域の画像部分に対して拡大処理を施した後、この拡大処理後の画像部分をパノラマ展開する処理を実行する、
ことを特徴とする。
(請求項11)
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記設定手段によって設定された処理対象領域の変更を、ユーザ操作によって指示する変更指示手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記変更指示手段からのユーザ指示に基づいて、前記処理対象領域の設定を変更する、
ことを特徴とする。
(請求項12)
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記設定手段は、撮像された広角画像の中からその中央部領域及び周辺部領域を除く他の領域を処理対象領域として設定した後に、その処理対象領域の設定の変更する場合に、非処理対象領域である中央部領域と周辺部領域の面積が反比例の関係で増減するように処理対象領域の設定を変更する、
ことを特徴とする。
(請求項13)
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記処理手段は、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して、少なくとも露出調整、ホワイトバランス調整、色相補正、拡大処理又はパノラマ展開処理のいずれかの処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
(請求項14)
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置において、
前記処理手段は、撮影指示に応答して、前記撮像部によって撮像された画像を取得して、画像処理を施した後に記録保存する際に、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して画像処理を施して記録保存する撮影処理を行う、
ことを特徴とする。
(請求項15)
請求項15に記載の発明は、
広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置の画像処理方法であって、
前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中の外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定するステップと、
前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定された処理対象領域に対して実行するステップと、
を含むことを特徴とする。
(請求項16)
請求項16に記載の発明は、
広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置のコンピュータに対して、
前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中の外光による悪影響を受ける領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する機能と、
前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定された処理対象領域に対して実行する機能と、
を実現させるためのプログラムである。
10 撮像装置
20 本体装置
11、21 制御部
13、23 記憶部
23A プログラムメモリ
14、24 通信部
16 撮像部
16B 魚眼レンズ
16C 撮像素子
17 姿勢検出部
25 操作部
26 タッチ表示部
27 時計部
a1〜a8 区分領域

Claims (16)

  1. 広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置であって、
    前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する設定手段と、
    前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して実行する処理手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記設定手段は、前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、外交による悪影響を抑制するために、撮像される広角画像の中から少なくともその中央領域及び/又は周辺領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記広角画像は、その中心点に一致する複数の同心円によって画像全体を仮想的に区分することによって形成された複数の区分領域を有し、
    前記設定手段は、前記複数の区分領域のうち、前記広角画像の中心点に近い内側の区分領域を中央部領域とし、その中心点から離れる外側の区分領域を周辺部領域として、少なくともその中央部領域、周辺部領域のいずれかを除く他の区分領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 当該撮像装置の姿勢を検出する姿勢検出手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記撮像部による撮像時に、前記姿勢検出手段によって検出された当該撮像装置の姿勢に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。
  5. 現在日時を計時する計時手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記撮像部による撮像時に、前記計時手段によって計時された現在日時に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像部によって撮像された広角画像から明度情報を取得する取得手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記取得手段により取得された明度情報に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像部による撮像時に、前記処理対象領域の設定をユーザ操作によって指示する設定指示手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記設定指示手段からのユーザ指示に基づいて、前記広角画像の中から前記所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記広角画像に含まれる所定の被写体を検出手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体に基づいて、処理対象領域を設定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体が処理対象領域からはみ出す部分が少なくなるように処理対象領域を設定する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された所定の被写体が前記処理対象領域内に一杯に収まるように処理対象領域を設定し、
    前記処理手段は、前記設定手段によって設定された処理対象領域の画像部分に対して拡大処理を施した後、この拡大処理後の画像部分をパノラマ展開する処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  11. 前記設定手段によって設定された処理対象領域の変更を、ユーザ操作によって指示する変更指示手段と、を更に備え、
    前記設定手段は、前記変更指示手段からのユーザ指示に基づいて、前記処理対象領域の設定を変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記設定手段は、撮像された広角画像の中からその中央部領域及び周辺部領域を除く他の領域を処理対象領域として設定した後に、その処理対象領域の設定の変更する場合に、非処理対象領域である中央部領域と周辺部領域の面積が反比例の関係で増減するように処理対象領域の設定を変更する、
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記処理手段は、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して、少なくとも露出調整、ホワイトバランス調整、色相補正、拡大処理又はパノラマ展開処理のいずれかの処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の撮像装置。
  14. 前記処理手段は、撮影指示に応答して、前記撮像部によって撮像された画像を取得して、画像処理を施した後に記録保存する際に、前記設定手段によって設定された処理対象領域に対して画像処理を施して記録保存する撮影処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の撮像装置。
  15. 広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置の画像処理方法であって、
    前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定するステップと、
    前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定された処理対象領域に対して実行するステップと、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. 広角レンズによる広角撮影が可能な撮像部を備える撮像装置のコンピュータに対して、
    前記撮像部の広角レンズを用いた撮像時に、撮像される広角画像の中で外光による悪影響を受ける所定の領域を除く他の領域を処理対象領域として設定する機能と、
    前記撮像された広角画像を撮影画像として記録保存するまでに行われる所定の処理を、前記設定された処理対象領域に対して実行する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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