JP2018050131A - 通信装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信装置の通信に対する干渉抑制制御をその通信装置の周囲に存在する機器に適切に実行させること。
【解決手段】相手装置と所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置は、通信予約信号を送信すべき周波数の指定を相手装置から受信し、通信予約信号を送信することができる通信機能を有し、通信予約信号を送信すべき周波数として所定の周波数帯域に含まれる第1の周波数が相手装置から指定された場合であって、相手装置と通信装置が属するネットワークと異なる他のネットワークの機器が所定の周波数帯域に含まれると共に第1の周波数とは異なる第2の周波数を使用している場合に、第1の周波数および第2の周波数において通信予約信号を送信するように、通信機能を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信の干渉制御技術に関する。
無線通信で送受信される情報が、テキストデータから画像データへ、画像データから動画データへと高度化しており、通信量も拡大している。一方、無線通信で使用可能な周波数帯には限りがあるため、時間、周波数、符号、空間等の様々な次元において高密度に信号を多重し、通信容量を増やし、周波数利用効率を向上させることが要求されている。これに対して、無線LANでは、変調方式の高度な多値化、チャネルボンディングやMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output、多入力多出力)等の手法の導入により通信容量の拡大が試みられている。例えば、IEEE(米国電気電子技術者協会)では、高効率(HE:High Efficiency)な次世代の無線LAN規格としてIEEE802.11axが検討されている。IEEE802.11axでは、周波数利用効率を向上させるため、従来は20MHzの周波数帯域幅を単位として用いていた周波数チャネルの構造を、より狭い周波数帯域幅を単位として複数の端末に割り当て可能としたOFDMAの採用が提案されている。なお、OFDMAは、Orthogonal Frequency Division Multiple Access(直交周波数分割多元接続)の頭字語であり、複数のユーザの信号を多重するマルチユーザ(MU:Multi User)通信方式である。IEEE802.11axでは、OFDMAにより、20MHz幅の周波数帯域の少なくとも一部が、最大9ユーザに割り当てられる。例えば、ユーザ数が1の場合は20MHz幅の周波数帯域のすべてがそのユーザに割り当てられてもよく、一方で、ユーザ数が2以上の場合は、各ユーザに対して20MHz幅の周波数帯域のそれぞれ重ならない一部が割り当てられる。同様に、40MHz、80MHz、及び160MHz幅の周波数帯域が使用される場合には、それぞれ最大18、37、及び74ユーザに、その周波数帯域の少なくとも一部が割り当てられる。
IEEE802.11axで検討されているOFDMAによるMU通信方式では、サブキャリアの間隔が、従来規格であるIEEE802.11a/g/n/acのOFDMで用いられてきた312.5kHzから、78.125kHzに変更される。なお、OFDMは、Orthogonal Frequency−Division Multiplexing(直交周波数分割多重)の頭字語である。このため、IEEE802.11ax以前の無線LAN機器(以下、「レガシー機器」と呼ぶ。)は、基本的に、IEEE802.11axのMU通信方式で通信される信号を復調することはできない。一方、IEEE802.11axに対応する機器(以下、「HE機器」と呼ぶ。)は、レガシー機器が通信する信号を復調することや、レガシー機器が復調できる信号を送信することができるように構成される。
レガシー機器は、干渉回避のために、信号の送信側装置がRTS(Request To Send)を送信し、その信号の受信側装置がCTS(Clear To Send)を送信することができる。これらのRTS/CTSは、近隣の機器に対してチャネルを占有することが予想される期間の情報として、NAV(Network Allocation Vector、送信禁止期間)を含む。信号の送信側装置でも受信側装置でもない他の機器は、RTS又はCTSを受信すると、通知されたNAV期間においては信号を送信しないようにする。HE機器は、レガシー機器が送信した信号を正しく復調することができるため、NAV期間に信号を送信しない。これにより、RTSを送信した送信側装置とCTSを送信した受信側装置の周囲に存在する他の機器は、それがレガシー機器とHE機器のいずれであっても、信号を送信しないようになるため、送信側装置が送信する信号に対する干渉が抑制される。なお、レガシー機器間の通信では、RTSとCTSは、同一チャネル内で複数の機器から同時に送信されることはない。
一方、IEEE802.11axでは、RTSとCTSをMU通信方式に適応させるために、MU RTS(Multi User RTS)と、同時CTS応答(simultaneous CTS responses)の組み合わせが用いられる。具体的には、アクセスポイント(AP)が、MU RTSパケットを送出する。ここで、レガシー機器は、このMU RTSパケットを復調することができず、NAVが設定されない。MU通信を行う各ユーザ端末は、APからのMU RTSに応答して同時に同一内容のCTSパケットを送出する。このCTSパケットは、レガシー機器でも復調できる形式で送信され、レガシー機器はこのCTSパケットを受信してその中に含まれる情報を取得することができる。なお、CTSパケットは、同一内容であれば、複数の端末から同時に送信されても、受信側装置においてそのCTSパケットを正しく復調できる(非特許文献1参照)。したがって、HE機器のみならず、レガシー機器も、このCTSパケットによって適切なNAV期間を設定することができる。このため、CTSパケットに続いて送信されるMU通信方式のデータ信号に対して干渉源となる信号がレガシー機器から送信される確率を大幅に低減することができる。なお、MU通信方式が20MHzよりも大きな周波数帯域で運用されている場合、各端末がCTSを送信すべき周波数は、MU RTSのパケット内の情報によって指定される。
IEEE802.11−15/0867r1、2015年7月
IEEE802.11axでは、チャネルボンディングによって使用周波数帯域を広帯域化することができるため、レガシー機器が使用可能なチャネルを複数まとめて使用することが想定されている。このとき、MU RTSはその使用周波数帯域の全体にわたって送信される一方で、上述のように、CTSは指定された一部の周波数でしか送信されない。このとき、HE機器が同時CTS応答を送信する周波数がレガシー機器の使用周波数と異なる場合、レガシー機器はその同時CTS応答からNAVを設定するための情報を得ることができない。また、上述のように、レガシー機器は、MU RTSから情報を取得することはできない。このため、レガシー機器はNAVを設定せず、結果としてHE機器が送受信する信号に対して干渉を与えてしまいうる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、通信装置の通信に対する干渉抑制制御をその通信装置の周囲に存在する機器に適切に実行させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る通信装置は、相手装置と所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置であって、通信予約信号を送信すべき周波数の指定を前記相手装置から受信し、前記通信予約信号を送信することができる通信手段と、前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記所定の周波数帯域に含まれる第1の周波数が指定された場合であって、前記相手装置と前記通信装置が属するネットワークと異なる他のネットワークの機器が前記所定の周波数帯域に含まれる前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を使用している場合に、前記第1の周波数および前記第2の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する制御手段と、を有する。
本発明によれば、通信装置の通信に対する干渉抑制制御をその通信装置の周囲に存在する機器に適切に実行させることができる。
ネットワーク構成例を示す図。 STAのハードウェア構成例を示す図。 STAの機能構成例を示す図。 STAが実行する処理の流れの例を示す図。 通信の流れの例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(ネットワーク構成)
図1に、本実施形態に係るネットワークの構成例を示す。図1は、HE機器として、2つのステーション(STA11並びにSTA12)と1つのアクセスポイント(AP13)、及び、レガシー機器14を含んだ構成を示している。なお、レガシー機器14は、APとSTAとのいずれであってもよい。図1に示すように、レガシー機器14が送信した信号は、STA11において受信可能であり、STA11が送信した信号はレガシー機器14において受信可能である。しかしながら、レガシー機器14が送信した信号は、STA12においては受信できず、STA12が送信した信号もレガシー機器14において受信できないものとする。また、例えばSTA11及びSTA12が送信した信号は、AP13において受信可能であり、AP13が送信した信号はSTA11及びSTA12において受信可能である。ただし、これは一例であり、例えば広範な領域に多数のHE機器及びレガシー機器を含むネットワークに対して、また、様々な通信装置の位置関係に対して、以下の議論を適用可能である。なお、レガシー機器14の使用周波数チャネルは20MHz幅の100CHであり、HE機器の使用周波数チャネルは100CH及び104CHの40MHz幅であるものとするが、これに限られない。
図1の例において、AP13との間で、2つのSTA(STA11及びSTA12)が、直交周波数分割多元接続(OFDMA)を用いて、MU通信(マルチユーザ通信)を行う。MU通信を行うために、AP13は、MU RTS(MU Request To Send)フレームを送信する。STA11及びSTA12は、このMU RTSフレームに対して同時CTS(Simultaneous Clear To Send)応答を送信する。なお、MU RTSフレームには、そのMU RTSフレームに応答してCTSパケットを送信すべきSTAを指定する情報と、そのCTSパケットを送信すべき周波数を指定する情報とが含まれる。このため、STA11及びSTA12は、MU RTSフレームにおいて自身がCTSパケットを送信すべきSTAとして指定されている場合に、指定された周波数でCTSパケットを送信する。
上述のように、レガシー機器14は、MU RTSフレームから情報を取得することはできないが、CTSパケットからは情報を取得することができる。ここで、本実施形態では、レガシー機器14は100CHを使用している。このため、レガシー機器14は、CTSパケットを100CHで受信できる場合には、そのCTSパケットによって、NAV(Network Allocation Vector、送信禁止期間)を適切に設定することができる。一方、レガシー機器14は、CTSパケットが例えば104CHでのみ送信されている場合など、CTSパケットが100CHでは送信されていない場合には、NAVを適切に設定することができない。ここで、図1の状態において、AP13が、STA11に対して104CHを指定すると共にSTA12に対して100CHを指定したMU RTSフレームを送信したものとする。この場合、STA11は、104CHでCTSパケットを送信し、STA12は、100CHでCTSパケットを送信する。このとき、レガシー機器14にはSTA11が送出した電波が十分な強度で届くが、レガシー機器14は、CTSパケットが104CHで送信されているため、このCTSパケットから情報を取得することができない。また、STA12が送出した電波はレガシー機器14には十分な強度で届かないため、CTSパケットは100CHで送信されているものの、レガシー機器14は、このCTSパケットから情報を取得することもできない。このため、レガシー機器14は、適切にNAVを設定することができず、MU通信に対して干渉を与えてしまいうる。例えば、STA11に対してデータ通信用に割り当てられた周波数帯域が100CHの帯域の少なくとも一部を含む場合には、レガシー機器14からの送信信号が、STA11が送信する信号に干渉してしまう。また、AP13から送信され、STA11が受信すべき信号は、100CHを含む帯域で送信される。このため、STA11に対してデータ通信用に割り当てられた周波数帯域が100CHの帯域とは重ならない場合であっても、レガシー機器14からの送信信号は、STA11が受信すべき信号に対して干渉しうる。なお、AP13から送信され、STA11が受信すべき信号は、例えば、各STAに対してMUデータパケットの送信契機を与えるTriggerや、MUデータパケットに対する工程応答であるMU−ACK(ACKnowledgement)を含む。
これに対して、本実施形態では、レガシー機器14が適切にNAVを設定することができるような、CTSパケットの送信方法をSTAにおいて採用する。例えば、STAは、周波数チャネルの周囲での使用状況を監視し、MU通信に使用される一部の周波数チャネルにおいて異なるネットワークの機器が検出された場合、その一部の周波数チャネルにおいてCTSパケットを送信するようにする。すなわち、STAは、APから指定されたCTSパケット送信用の周波数チャネルと、上述の一部の周波数チャネルとが同じ場合のみならず、異なっている場合であっても、その一部の周波数チャネルでCTSパケットを送信するようにする。このとき、STAは、例えば上述の一部の周波数チャネルにおいて、異なるネットワークの機器からの信号に関する受信信号強度インジケータ(RSSI)が所定値以上である場合にのみ、その一部の周波数チャネルでCTSパケットを送信してもよい。
以下では、このような処理を実行するSTAの構成の例と、処理の流れの例について詳細に説明する。
(STAの構成)
図2に、本実施形態に係るSTAのハードウェア構成を示す。STAは、そのハードウェア構成の一例として、記憶部201、制御部202、機能部203、入力部204、出力部205、通信部206及びアンテナ207を有する。
記憶部201は、ROM、RAMの両方、または、いずれか一方により構成され、後述する各種動作を行うためのプログラムや、無線通信のための通信パラメータ等の各種情報を記憶する。なお、記憶部201として、ROM、RAM等のメモリの他に、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどの記憶媒体が用いられてもよい。
制御部202は、例えば、CPUやMPU等のプロセッサ、ASIC(特定用途向け集積回路)、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)等により構成される。ここで、CPUはCentral Processing Unitの、MPUは、Micro Processing Unitの頭字語である。制御部202は、記憶部201に記憶されたプログラムを実行することによりSTA全体を制御する。なお、制御部202は、記憶部201に記憶されたプログラムとOS(Operating System)との協働によりSTA全体を制御するようにしてもよい。
また、制御部202は、機能部203を制御して、撮像や印刷、投影等の所定の処理を実行する。機能部203は、STAが所定の処理を実行するためのハードウェアである。例えば、STAがカメラである場合、機能部203は撮像部であり、撮像処理を行う。また、例えば、STAがプリンタである場合、機能部203は印刷部であり、印刷処理を行う。また、例えば、STAがプロジェクタである場合、機能部203は投影部であり、投影処理を行う。機能部203が処理するデータは、記憶部201に記憶されているデータであってもよいし、後述する通信部206を介して他のSTAと通信したデータであってもよい。
入力部204は、ユーザからの各種操作の受付を行う。出力部205は、ユーザに対して各種出力を行う。ここで、出力部205による出力とは、画面上への表示や、スピーカーによる音声出力、振動出力等の少なくとも1つを含む。なお、タッチパネルのように入力部204と出力部205の両方を1つのモジュールで実現するようにしてもよい。
通信部206は、IEEE802.11規格シリーズに準拠した無線通信の制御や、IP通信の制御を行う。本実施形態では、通信部206は、少なくともIEEE802.11ax規格に準拠した処理を実行することができる。また、通信部206はアンテナ207を制御して、無線通信のための無線信号の送受信を行う。STAは通信部206を介して、画像データや文書データ、映像データ等のコンテンツを他の通信装置と通信する。
図3は、STAの機能構成例を示すブロック図である。STAは、その機能構成として、例えば、無線LAN制御部301、機器検出部302、CTS送信制御部303、UI制御部304、及び記憶部305を有する。
無線LAN制御部301は、他の無線LAN装置との間で無線信号の送受信を行うためのアンテナ並びに回路、及びそれらを制御するプログラムを含んで構成される。無線LAN制御部301は、IEEE802.11規格シリーズに従って、無線LANの通信制御を実行する。機器検出部302は、無線LAN制御部301を介して、APとの間のMU通信で用いられる周波数帯域において、他ネットワークの機器が存在しているかを検出する。機器検出部302は、例えば、他ネットワークの機器から送信された信号がその周波数帯域の少なくとも一部において検出されたか否かによって、他ネットワークの機器が存在しているか否かを判定しうる。CTS送信制御部303は、無線LAN制御部301を介して受信したAPからのMU RTSにおいて指定された周波数チャネルにおいて、CTSを送信するための制御を実行する。CTS送信制御部303は、さらに、機器検出部302の検出結果に応じて、他ネットワークの機器が存在するチャネルが、APから指定されたチャネルと異なる場合に、他ネットワークの機器が存在するチャネルでもCTSを送信するように制御を行う。この処理の詳細については後述する。UI制御部304は、STAの不図示のユーザによるSTAに対する操作を受け付けるためのタッチパネル又はボタン等のユーザインタフェースに関わるハードウェアおよびそれらを制御するプログラムを含んで構成される。なお、UI制御部304は、例えば、画像等の表示、又は音声出力等の、情報をユーザに提示するための機能をも有する。記憶部305は、STAが動作するプログラムおよびデータを保存するROMとRAM等によって構成されうる記憶装置である。
(処理の流れ)
続いて、本実施形態に係るSTAが実行する処理の流れについて説明する。本処理は、例えば、制御部202が、記憶部201に記憶されたプログラムを実行することによって実現される。
図4は、本実施形態におけるSTAが実行する処理の流れの例を示すフローチャートである。ここで、STA(STA11及びSTA12)は、AP13とMU通信方式で接続されているものとする。
本処理では、STAは、まず、MU通信に使用される所定の周波数帯域内の周波数チャネルの使用状況を例えば定期的に監視する(S401)。なお、所定の周波数帯域内の周波数チャネルの使用状況の監視は、例えば、STAがMU通信方式でAPと接続を確立したことを契機に開始される。例えば、STAは、一般的な無線LANの端末として、CSMA/CAの手順により、送信前に使用する帯域を一定時間以上モニタすることが求められる。ここで、CSMA/CAは、Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidanceの略語である。STAは、この手順を通じて、その周波数帯域に存在するIEEE802.11規格準拠の機器が使用する中心周波数、周波数帯域幅、変調方式、及び受信信号強度インジケータ(RSSI)を取得する。なお、STAは、少なくとも、使用周波数帯域の少なくとも一部において、自身が属するネットワーク(Basic Service Set(BSS))と異なる他ネットワークの通信が行われていることと、その通信の使用周波数帯域を把握できればよい。
続いて、STAは、AP13からMU RTSパケットを受信すると(S402)、MU通信に使用される周波数帯域内に他ネットワークの機器が存在しているか否かを判定する(S403)。そして、STAは、MU通信の使用周波数帯域内に他ネットワークの機器が存在すると判定した場合(S403でYES)は、MU RTSパケットで指定されたCTS送信用周波数が、他ネットワークが使用した周波数と一致するかを判定する(S404)。この判定は、比較対象の2つの周波数のそれぞれの少なくとも一部が同じであるかによって行われる。すなわち、例えば、他ネットワークがチャネルボンディングを用いている場合、CTS送信用の周波数チャネルが、そのチャネルボンディングされたチャネルに含まれている場合は、他ネットワーク側の機器がCTSパケットを判読することができる。このため、このような場合には、上述の比較対象の2つの周波数が一致していると判定される。
そして、STAは、上述の比較対象の2つの周波数が一致しない場合(S404でNO)は、他ネットワークの機器からの信号に関するRSSIが所定値以上であるかを判定する(S405)。RSSIが所定値未満(S405でNO)であれば、STAにおいて、APからの信号の受信電力と他ネットワークの機器からの信号の受信電力の比(S/N、Signal Noise ratio)が十分に高くなる。このため、STAにおいてAPからの信号を受信する際に、検出した他ネットワークの機器からの信号が送信されたとしても、他ネットワークからの干渉の影響は小さく、無視できる。RSSIが所定値以上の場合(S405でYES)、STAにおいてAPからの信号を受信する際に、検出した他ネットワークの機器からの信号が送信されると、他ネットワークからの干渉の影響が強く、無視することができない。
このため、STAは、RSSIが所定値以上の場合(S405でYES)、APから指定された周波数のみならず、他ネットワークの機器が存在する周波数においても、CTSフレームを送信する(S406)。STAは、CTSフレームを送信した後は、通常の手順により、(他のSTAと共に)APとの間でMU通信方式による通信を実行する(S407)。その後、STAは、指定された周波数と異なる周波数においてCTSフレームを送信したため、APに対して、CTSの送信対象の周波数の指定の変更を依頼しうる(S408)。これにより、STAが定常的に指定された周波数以外の周波数でCTSフレームを送信するようになることを防ぐことができる。
一方、STAは、MU通信の使用周波数帯域内に他ネットワークの機器が存在しないと判定した場合(S403でNO)は、APから指定された周波数においてCTSフレームを送信する(S409)。同様に、上述の比較対象の2つの周波数が一致する場合(S404でYES)及び他ネットワークの機器からの信号に関するRSSIが所定値以上である場合(S405でNO)も、APから指定された周波数においてCTSフレームが送信される(S409)。そして、STAは、CTSフレームを送信した後は、通常の手順により、(他のSTAと共に)APとの間でMU通信方式による通信を実行する(S410)。ただし、この場合、STAは、CTS送信用の指定周波数の変更を依頼しない。
なお、上述の処理の流れは一例であり、その一部のステップが省略又は統合されてもよいし、実行される順序が変更されてもよい。例えば、S403とS405とを統合して、STAは、MU通信での使用周波数帯域において、RSSIが所定値以上となる信号が到来したか否かによって、他ネットワークの機器が周囲に存在するかを判定してもよい。
続いて、図4の処理を実行した場合に行われる通信の流れについて、図5を用いて説明する。IEEE802.11axのMU通信方式に基づいて各STAからAPへアップリンク(UL)データを送信する場合、上述のように、APからのMU RTSと各STAからの同時CTS応答の組み合わせが用いられる。このときの、各通信装置の位置関係は図1の通りであり、MU通信においては100CH及び104CHを使用し、レガシー機器14は100CHを使用するものとする。
STA11及びSTA12は、周期的に使用周波数帯域である100CH及び104CHを監視し、これらのチャネルが他ネットワークの機器によって使用されているか否かを把握する(S401)。この場合、STA11は、AP13とのMU通信に関連しない他ネットワークの機器としてレガシー機器14を検出し、レガシー機器14の使用周波数が100CHであることを把握する。一方、STA12は、周囲の他ネットワークの機器を検出しない。この状態において、AP13は、STA11に対して104CHを指定して、また、STA12に対して100CHを指定した、MU RTSを送信する。このMU RTSは、上述のように、100CH及び104CHの両方において送信される。STA12は、周囲に、100CHと104CHとの少なくとも一部を用いる他ネットワークの機器が存在しないと判定し(S403でNO)、AP13から指定された100CHにおいてCTSを送信する(S409)。一方、STA11は、周囲に100CHを用いるレガシー機器14が存在することを把握しており(S403でYES)、レガシー機器14の使用する100CHと、AP13から指定された104CHとが一致しないことを判定する(S404でNO)。このとき、レガシー機器14からの信号に関するRSSIが所定値以上であるとすると(S405でYES)、STA11は、AP13から指定された104CHのみならず、レガシー機器14が使用する100CHでもCTSを送信する(S406)。これにより、レガシー機器14は、STA11からのCTSを受信することができ、適切にNAVを設定することができる。その後、STA11に対して100CHの一部及び104CHが割り当てられると共に、STA12に対して100CHの残りの一部が割り当てられ、直交周波数分割多元接続によって、AP13とSTA11及びSTA12との間でのMU通信が実行される。すなわち、STA11及びSTA12からデータ信号がAP13へ送信され、AP13は、それらのデータ信号を受信したことに応じて、MU ACKをSTA11及びSTA12に対して送信する(S407、S410)。なお、STA11は、その後、CTSの送信周波数を例えば100CHへと変更するように、AP13に対して要求を送信しうる(S408)。ただし、AP13は、この要求に従わなくてもよく、AP13が指定周波数を変更しない場合、STA11は、その後もレガシー機器14が検出される限り、104CHを指定されても、指定されたチャネル以外に100CHでもCTSを送信することとなる。
これにより、レガシー機器がCTSを受信することができる確率を向上させることができ、その結果、レガシー機器からのMU通信に対する干渉を抑制することができる。
なお、レガシー機器は、BSSが異なるHE機器などの他ネットワークの機器と置き換えられてもよい。このような他ネットワークの機器は、APからの信号を受信することができない場合があり、その場合、STAからのCTSに基づいてNAVを設定することとなる。これに対して、STAが指定された周波数でのみCTSを送信すると、他ネットワークの機器がその指定された周波数を使用していない場合には、その機器はCTSを受信することができない。これに対して、本実施形態に係るSTAは、図4のように、他ネットワークの機器が検出された周波数において、APから指定されていなくてもCTSを送信するため、他ネットワークの機器がCTSを受信することができるようになる。これにより、使用する周波数の一部が一致する他ネットワークの機器からの干渉が抑制される。
なお、上では、IEEE802.11axに対応するSTAについて説明したが、一般的な通信を予約する無線通信装置に対して上述の議論を適用可能である。すなわち、相手装置と第1の周波数および第2の周波数を含む所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置であって、相手装置から指定された第1の周波数において通信予約信号を送信する通信装置に、上述の議論を適用することができる。この通信装置は、他ネットワークの機器が第2の周波数を使用していることを検出した場合に、相手装置から指定された第1の周波数のみならず、第2の周波数においても通信予約信号を送信する。このときの通信予約信号を送信するか否かの判定は、例えば図4に示したような基準で行われうる。これにより、通信予約信号を受信した他ネットワークの機器が、信号の送信を抑制することになるため、通信装置の通信に対する干渉が低減されることになる。
<<その他の実施形態>>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201:記憶部、202:制御部、206:通信部、207:アンテナ、301:無線LAN制御部、302:機器検出部、303:CTS送信制御部、304:UI制御部、305:記憶部

Claims (14)

  1. 相手装置と所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置であって、
    通信予約信号を送信すべき周波数の指定を前記相手装置から受信し、前記通信予約信号を送信することができる通信手段と、
    前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記所定の周波数帯域に含まれる第1の周波数が指定された場合であって、前記相手装置と前記通信装置が属するネットワークと異なる他のネットワークの機器が前記所定の周波数帯域に含まれる前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を使用している場合に、前記第1の周波数および前記第2の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記第1の周波数が指定された場合であって、前記他のネットワークの機器が前記第1の周波数の少なくとも一部を使用している場合は、前記第2の周波数においては前記通信予約信号を送信せずに前記第1の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記第1の周波数が指定された場合であって、前記他のネットワークの機器が前記所定の周波数帯域を使用していない場合は、前記第2の周波数においては前記通信予約信号を送信せずに前記第1の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記他のネットワークの機器によって、前記所定の周波数帯域が使用されているかを監視する監視手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の通信装置
  5. 前記監視手段は、前記通信装置が前記相手装置との間でマルチユーザ通信のための接続を確立したことに応じて、前記所定の周波数帯域が使用されているかの監視を開始する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記第1の周波数が指定されていると共に前記他のネットワークの機器が前記第2の周波数を使用している場合に、さらに、前記他のネットワークの機器からの信号の受信信号強度に応じて、前記第2の周波数において前記通信予約信号を送信するか否かを判定し、前記第2の周波数において前記通信予約信号を送信しないと判定した場合には、前記第2の周波数においては前記通信予約信号を送信せずに前記第1の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. 前記通信手段が前記相手装置から指定された周波数と異なる周波数において前記通信予約信号を送信した場合に、前記通信予約信号を送信すべき周波数の変更を前記相手装置へ要求する要求手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記通信手段は、前記相手装置からの、前記通信予約信号を送信すべき周波数の指定を含んだ所定の信号への応答として前記通信予約信号を送信する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。
  9. 前記通信手段は、IEEE802.11ax規格に準拠した通信を行う、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 前記通信予約信号は、Clear To Send(CTS)フレームである、
    ことを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記相手装置は無線LANのアクセスポイントであり、前記通信装置は無線LANのステーションである、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記相手装置と前記通信装置を含んだ複数の装置との間での通信が、前記所定の周波数帯域において直交周波数分割多元接続によって行われる、
    ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 通信予約信号を送信すべき周波数の指定を相手装置から受信し、前記通信予約信号を送信することができる通信手段を有し、前記相手装置と所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置の制御方法であって、
    前記相手装置から前記通信予約信号を送信すべき周波数として前記所定の周波数帯域に含まれる第1の周波数が指定された場合であって、前記相手装置と前記通信装置が属するネットワークと異なる他のネットワークの機器が前記所定の周波数帯域に含まれる前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を使用している場合に、前記第1の周波数および前記第2の周波数において前記通信予約信号を送信するように、前記通信手段を制御する制御工程を有する、
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 通信予約信号を送信すべき周波数の指定を相手装置から受信し、前記通信予約信号を送信することができる通信手段を有し、前記相手装置と所定の周波数帯域の少なくとも一部を用いて通信を行う通信装置に備えられたコンピュータに、請求項13に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
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