JP2018049545A - 複数モデル連携管理システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】モデルパラメータの推定精度向上と処理時間短縮とを両立し、使い勝手を向上できるようにした複数モデル連携管理システムを提供すること。
【解決手段】複数モデル連携管理システム1は、複数のデータモデルM1〜M3を連携させてなる統合モデルGを管理する複数モデル連携管理システムであって、各データモデルに設定される信頼度を取得する第1処理部101と、データモデルの予測値と観測値との差異と信頼度とに基づいて、差異が少なくなるように各データモデルのパラメータを推定する第2処理部102と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数モデル連携管理システムおよび方法に関する。
データ同化処理を用いることにより、シミュレーションモデルの精度を高める技術は知られている(特許文献1)。システムダイナミクスをシミュレーションモデル化する際に、線形モデルで近似する技術は知られている(特許文献2)。
特開2014−26440号公報 特開2007−207052号公報
樋口知之編著「データ同化入門 ―次世代のシミュレーション技術―」朝倉書店、2011年09月15日、p.78-83、p.100-105
特許文献1に記載のように、自然現象系をシミュレートするモデルでは、モデルの精度を高めるためにデータ同化処理を用いている。一方、特許文献2に記載のように、システムダイナミクスのシミュレーションモデルでは、複雑なビジネスモデルのシミュレーションモデルを簡易に作成するため、精度よりも処理時間の短縮を優先する。一般的に、モデルの精度(結果精度)の向上とモデルのパラメータの調整に要する処理時間(収束時間)の短縮とは相反する関係に立ち、両立させることができない。このため、自然現象ではないビジネスモデルの精度を短時間に高めるのは難しい。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、精度の向上と処理時間の短縮とを両立でき、使い勝手を向上できるようにした複数モデル連携管理システムおよび方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明の一つの観点に従う複数モデル連携管理システムは、複数のデータモデルを連携させてなる統合モデルを管理する複数モデル連携管理システムであって、各データモデルに設定される信頼度を取得する第1処理部と、データモデルの予測値と観測値との差異と信頼度とに基づいて、差異が少なくなるように各データモデルのパラメータを推定する第2処理部と、を備える。
本発明によれば、各データモデルの信頼度に基づいて、予測値と観測値との差異が少なくなるように各データモデルのパラメータを推定することができる。
「複数モデル連携管理システム」の一例としての工場間生産設備連携システムの全体概要を示す説明図。 工場間生産設備連携システムを含む全体システムのハードウェア構成図。 複数のモデルを連携させる場合の各モデルのパラメータを推定する概要を示す説明図。 モデルのパラメータを推定する処理を示すフローチャート。 図4に示すフローチャートで使用する数式を示す説明図。 「調整部」の一例としての調整行列を示す説明図。 自動車などの組立産業に適用するモデル関数の例を示す説明図。 化学製品などのプラント産業に適用するモデル関数の例を示す説明図。 連携対象のモデルとその信頼度を入力する画面の例を示す説明図。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本実施形態では、複数のデータモデルを連携させた統合モデルの結果精度の向上と統合モデルのパラメータ調整に要する収束時間の短縮とを両立させる。本実施形態は、例えば、複数の工場間で生産設備を連携させるシステムなどのように、複数の既存事業を組み合わせて新規事業を構築する場合に適用することができる。本実施形態の管理システムを用いることで、新規事業に関するシミュレーションモデルの予測値と観測値との差異を検出したり、改善点を把握したりすることができる。
図1〜図9を用いて第1実施例を説明する。本実施例では、複数の工場の生産設備を連携させる場合を例に挙げて説明する。これに限らず、例えば、鉄道、カーシェアリング、上下水道、電力、小売、医療、介護などの種々の事業を連携させて新たな事業を作り出す場合にも、本発明を適用することができる。
工場間生産設備連携システム1は、複数の工場の生産設備を連携させた統合モデルを管理するコンピュータシステムである。以下、連携システム1と呼ぶ場合がある。
連携システム1は、例えば、初期設定部101、モデルパラメータ推定部102といった機能を備える。初期設定部101は「第1処理部」の一つの例である。初期設定部101は、各モデルM1,M2,M3についてのデータ105(モデルを定義する関数)および信頼度を取得する。
信頼度とは、モデルの信頼性を数値化したものであり、モデルの予測精度についての評価を表す。例えば、実績のある設備のモデルほど高い信頼度に設定され、実績のないモデル(または実績の少ないモデル)ほど低い信頼度に設定される。
さらに、初期設定部101は、各生産モデルM1〜M3を統合した全体モデルGと調整行列Aとを計算する。調整行列Aは「調整部」の一例である。調整行列Aは、各モデルM1〜M3のパラメータを推定する際の変動量の配分を決定するために用いられる。調整行列Aの例は後述する。
モデルM1〜M3について説明する。図1の例では、第1の生産モデルM1と第2の生産モデルM2とを中間接続モデルM3を介して連携させる。各モデルM1〜M3は、実際の設備群106のシミュレーションモデルである。
第1の生産モデルM1は、第1の工場F1が有する生産設備を示すシミュレーションモデルである。第2の生産モデルM2は、第2の工場F2が有する生産設備を示すシミュレーションモデルである。中間接続モデルM3は、第1の工場F1から第2の工場F2へ製品を輸送する輸送機関F3を示すシミュレーションモデルである。なお、中間接続モデルM3は、輸送機関に限らず、例えば保管倉庫などでもよいし、あるいは加工工場や塗装工場などの工場でもよい。図1に示す例では、既存の工場F1,F2を連携させるための中間的な機関(設備)として輸送機関F3を例に挙げる。
これら実際の工場F1〜F3における各モデルM1〜M3の実績値107(観測値)は、センサやデータロガー、生産管理システムなどを通じて収集される。なお、連携システム1を管理するユーザが、各モデルM1〜M3の実績値の全部または一部を手動で入力してもよい。
モデルパラメータ推定部102は「第2処理部」の一例である。モデルパラメータ推定部102は、各モデルM1〜M3の予測精度104と実績値107との差異と信頼度とに基づいて、差異が少なくなるように各モデルM1〜M3のパラメータを推定する。
モデルパラメータ設定部103は、各モデルM1〜M3について推定されたパラメータをモデルM1〜M3にそれぞれ設定する。
モデルパラメータ推定部102は、各モデルM1〜M3に対し信頼度に基づいて、パラメータを推定する際の変動量を配分する。例えば、第1の工場F1および第2の工場F2は長年にわたって操業されてきた既存工場であり、輸送機関F3は第1の工場F1と第2の工場F2とを連携させるために新設された機関であるとする。この場合、第1の工場F1のモデルM1と第2の工場F2のモデルM2とには、高い信頼度が設定される。実績のない輸送機関F3のモデルM3には、低い信頼度が設定される。
モデルパラメータ推定部102は、統合されたモデル(全体モデルG)のパラメータを変化させながら予測値104と実績値107との差異を検出し、適切なパラメータの値を推定する。モデルパラメータ推定部102は、パラメータを変化させる場合の変動量を、信頼度によって定める。すなわち、モデルパラメータ推定部102は、信頼度の高いモデルM1,M2に割り当てる変動量を少なくし、信頼度の低いモデルM3に割り当てる変動量を大きくする。これにより、信頼度の低いモデルM3のパラメータの変化を大きくして、全体モデルGとしての適切なパラメータを比較的短時間で推定できる。
換言すれば、実績のあるモデルM1,M2についてはパラメータをあまり変化させずに、実績のない(実績の少ない)モデルM3についてはパラメータを変化させることで、高い予測精度と推定に要する時間(収束時間)の短縮とを両立させることができる。
図2は、連携システム1を含むシステム全体の概要を示す。連携システム1は、例えば、マイクロプロセッサ11、メモリ12、ユーザインターフェース部13、通信インターフェース14を備える。図中、マイクロプロセッサを「CPU(Central Processing Unit)」と、通信インターフェースを「通信IF」と、ユーザインターフェースを「UI」と、それぞれ略記する。
メモリ12は、プログラム格納エリア12Aと、データ格納エリア12Bを含む。プログラム格納エリア12Aは、所定の機能F11〜F16を実現するためのコンピュータプログラムを記憶する。データ格納エリア12Bは、外部から入力される各種パラメータや観測値などを記憶したり、初期値や計算途中のデータなどを記憶したりする。図2では、メモリ12を単一のメモリであるかのように示しているが、これに限らず、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク、相変化メモリ(Phase-Change Memory)、ReRAM(Resistive random-access memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)などを適宜組み合わせて用いてもよい。
連携システム1は、例えば、入力受付部F11、パラメータ設定部F12、予測値算出部F13、結果出力部F14、推定値算出部F15、観測値取得部F16、データ読み出し部F17といった各機能を有する。図1との対応関係を述べると、入力受付部F11とパラメータ設定部F12は、初期設定部101に対応する。予測値算出部F13と推定値算出部F15と観測値取得部F16は、モデルパラメータ推定部102に対応する。結果出力部F14は、ユーザインターフェース部13を介して、モデルパラメータの推定結果などを出力する。これに限らず、結果出力部F14は、推定されたモデルパラメータをシミュレーションモデルに設定することもできる。この場合、結果出力部F14は、モデルパラメータ設定部103に対応する。
ユーザインターフェース部13は、連携システム1のユーザと連携システム1とが情報を交換するための装置である。ユーザインターフェース部13は、情報出力装置と情報入力装置とを備える。情報出力装置には、例えば、ディスプレイ、プリンタ、音声合成装置などがある。情報入力装置には、例えば、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス、音声認識装置などがある。
通信インターフェース14は、通信ネットワークCNを介して外部の管理システム21,31や観測値入力装置4と通信する装置である。
連携システム1は、複数の工場または機関2(1),2(2),2(3)を連携させた統合モデルを管理し、より高精度に統合モデルの収益を予測したり、連携形態を調整したりする。図1との対応関係を述べると、第1工場2(1)は図1の第1工場F1に、第2工場2(2)は図1の第2工場F2に、それぞれ対応する。中間接続機関2(3)は図1の輸送機関F3に対応する。
図2では、2つの工場2(1),2(2)を、中間接続機関2(3)により連携させている。中間接続機関としては、例えば、工場間で製品を輸送する輸送機関、製品を保管する倉庫、製品を検査する検査機関などがある。中間接続機関に代えて、工場2(3)を介して複数の工場2(1),2(2)間を連携させてもよい。ここでは、工場2(1),2(2)を輸送機関2(3)を介して連携させる場合を説明する。
各工場2(1),2(2)は、生産管理システム21と、生産設備22を持つ。生産設備22は、例えば、加工機械、組立機械、搬送機械、塗装機械、加熱装置、冷却装置、成型機械、メッキ槽、乾燥炉、攪拌槽などである。生産管理システム21は、生産設備22の稼働状態などを管理する。生産管理システム21は、通信ネットワークCNを介して、連携システム1に接続されている。生産管理システム21は、所定のタイミングで、生産設備22に関する情報(製品仕様、能力、実績など)を連携システム1に送信する。所定のタイミングとは、例えば、一定周期ごと、生産設備22の構成変更時、保守や故障などのイベント発生時、連携システム1から要求された時、などである。
輸送機関2(3)は、中間管理システム31と、トラックなどの輸送装置32とを備えている。輸送機関2(3)に代えて中間工場2(3)を設ける場合、中間工場2(3)は、生産管理システムと生産設備を持つことになる。なお、以下の説明では、工場2(1),2(2)と輸送機関2(3)を特に区別せずに、工場2(1)〜2(3)と呼ぶ場合がある。また、以下の説明では、生産管理システム21と中間管理システム31とを特に区別せずに生産管理システム21と呼ぶ場合がある。同様に、生産設備22と輸送装置32とを特に区別せずに生産設備22と呼ぶ場合がある。
観測値入力装置4は、各工場2(1)〜2(3)の稼働状態の観測値(実績値)を連携システム1へ入力するための装置である。観測値入力装置4は、通信ネットワークCNを介して連携システム1に接続されている。観測値入力装置4は、通信ネットワークCNを介して各工場2(1)〜2(3)と接続されてもよい。観測値入力装置4は、通信ネットワークCNを介して各工場2(1)〜2(3)の生産管理システム21から稼働状態の実績値を取得し、取得した実績値をそのままで、あるいは加工して、連携システム1へ観測値として送信することもできる。
図3は、各モデルのパラメータを推定する概要を示す説明図である。ここでは、2つの工場F1,F2を連携させる場合を説明する。図3に示す例では、第1工場F1は、部品Xを原料として、中間生成物Yを生産する。第2工場F2では、中間生成物Yを原料として、最終生成物Zを生産する。
ここで、xtは時刻tにおける部品Xの在庫量を表す状態量、ytは時刻tにおける中間生成物Yの在庫量を表す状態量、ztは時刻tにおける最終生成物Zの在庫量を表す状態量とする。θ1は工場F1における生産効率を決定するモデルパラメータ、θ2は工場F2における生産効率を決定するモデルパラメータとする。
本実施例では、上述した状態量およびモデルパラメータを要素とする拡大状態ベクトルXt=(zt, yt, xt, θt1, θt2)を定義する(ただし上付きTは転置を表す)。さらに本実施例では、後述する非線形の時間更新式(式1)で定義されるシステムモデルと、線形の観測方程式(式2)とからなる状態空間モデルを設定し、非特許文献3に開示されるアンサンブルカルマンフィルタの手続きを用いて、モデルパラメータθt1,θt2を推定することを想定する(式3)。vtはモデル誤差、wtは観測誤差とする。
時間更新式:Xt=G(Xt−1,vt) ・・・(式1)
観測方程式:zt=H・Xt+wt ・・・(式2)
但しH=(1,0,0,0,0)
パラメータ推定:(θt1,θt2)=P・Xt・・・(式3)
但しP=((0,0,0,1,0),(0,0,0,0,1))
図4は、アンサンブルカルマンフィルタを用いたモデルパラメータの推定方法を示すフローチャートである。
連携システム1の各機能は、例えば以下のように、各ステップを分担して実行する。入力受付部F11は、ステップS10を実行する。パラメータ設定部F12は、ステップS11を実行する。予測値算出部F13は、ステップS12,S13を実行する。推定値算出部F15は、ステップS14,S15,S17,S18を実行する。観測値取得部F16は、ステップS16を実行する。
入力受付部F11は、各工場の生産モデルを表す関数M1,M2と、各モデルの信頼度α,βと、アンサンブルの個数Nと、終了条件Tの入力を受け付ける(S10)。
パラメータ設定部F12は、生産モデルM1,M2を統合した全体モデルを表す関数Gと調整行列Aを計算し、拡大状態ベクトルの初期値の集合{X0|0 (i)i=1..Nを生成する(S11)。ここでt←1とする。
ステップS11の処理を詳しく述べると、パラメータ設定部F12は、拡大状態ベクトルをX=(z,y,x,θ ,θ と定義し、工場全体の生産モデルをモデル誤差Vを含めて X=G(Xt−1,V)とおく。z,y,x,θ ,θ をz,y,x,θ ,θ の時刻0における初期値とする。
さらにパラメータ設定部F12はステップs11において、生産モデルの信頼度α,βから、図6で定義される調整行列Aを設定する。
以下、パラメータ設定部F12は、Xt|t−1を時刻t−1までの観測値に基づいて予測される、時刻tのXの予測値とする。パラメータ設定部F12は、Xt|tを時刻tまでの観測値に基づいて推定される、時刻tのXの推定値とする。そして、パラメータ設定部F12は、拡大状態ベクトルの初期値の集合{X0|0 (i)i=1..Nを各i=1..Nに対して、X0|0=(z,y,x,θ ,θ として生成する。t←1とする。
続いて予測値算出部F13は、モデル誤差の値集合{V (i)i=1..Nを生成する(S12)。さらに予測値算出部F13は、各i=1..Nに対して、予測値Xt|t−1 (i)=G(Xt−1|t−1 (i),V (i))を計算する(S13)。
推定値算出部F15は、各i=1..Nに対して、観測誤差の値集合{w (i)i=1..Nを生成する(S14)。
さらに推定値算出部F15は、カルマンゲインKを算出する(S15)。カルマンゲインKは、例えば非特許文献1に基づいて、図5(a)に示す数式から得られる。
観測値取得部F16は、観測値Yを得るとともに、各i=1..Nに対して残渣rを計算する(S16)。具体的には、観測値取得部F16は、各i=1..Nに対して図5(b)に示す数式を用いることにより、残渣rを算出する。
推定値算出部F15は、各i=1..Nに対し、推定値Xt|t (i)=Xt|t−1 (i)+Aを得る(S17)。さらに推定値算出部F15は、モデルパラメータθ ,θ を推定する(S18)。モデルパラメータθ は、例えば図5(c)の数式に従って求めることができる。ここで添え字[i]は、行列の第i要素を参照する操作子とする。
連携システム1は、t=Tを満たすか判定し、t=Tの場合(S19:YES)、本処理を終了する。それ以外の場合(S19:NO)、連携システム1は、tを1だけインクリメントしてステップS12へ戻る。
図6の調整行列Aは、時間経過とともに1に近づくように設計されている。このため、この調整行列Aを用いるパラメータ推定処理の前半部分では収束時間を短縮することができ、後半部分では推定精度を高めることができる。
図7は、自動車向けなどの組立て工場を想定した実施例における具体的なモデル関数の例を示す。モデルパラメータθ1,θ2を、それぞれ工場F1,F2における、原料から生成物への単位時間当たりの組立て数とし、Cinを原料Xの時間当たりの入荷量、Coutを最終生成物Zの時間当たりの出荷量とする。それぞれの在庫量およびモデルパラメータの間の関係は、図7(a)に示す関係式で表現することができる。
このとき、在庫量およびモデルパラメータを拡大状態ベクトルXで表現した場合、図7(b),(c)の式を得る。図7(c)中のvはモデル誤差とする。
図8は、化学製品など向けのプラント工場を想定した実施例における具体的なモデル関数の例を示す。モデルパラメータθ1,θ2を、それぞれ工場F1,F2における、原料から生成物への変換比とし、Cinを原料Xの時間当たりの入荷量、Coutを最終生成物Zの時間当たりの出荷量とする。それぞれの在庫量およびモデルパラメータの間の関係は、図8(a)に示す関係式で表現できる。
このとき、在庫量およびモデルパラメータを拡大状態ベクトルXで表現した場合、図8(b),(c)の式を得る。図8(c)中のvはモデル誤差とする。
図9は、生産モデルの関数やその信頼度を連携システム1へ入力する画面例である。モデル入力画面110は、例えば、生産モデルの定義ファイルを指定するモデル定義ファイル入力部1101と、そのモデルに対する信頼度を入力する信頼度入力部1102とを、それぞれ複数ずつ有する。ユーザは、分析対象の生産モデルの定義ファイルとその信頼度とをそれぞれ入力し、OKボタン1103を操作する。これにより、入力された各生産モデルを統合した場合のモデルパラメータの推定処理が実行されて、ユーザインターフェース部13に出力される。入力を取り消す場合、ユーザはキャンセルボタン1104を操作すればよい。
このように構成される本実施例によれば、各モデルの信頼度に基づいて、予測値と観測値との差異が少なくなるように各モデルのパラメータを推定することができる。従って、本実施例によれば、精度の向上と処理時間の短縮とを両立でき、使い勝手を向上することができる。
さらに、本実施例では、実績のある生産モデル(既存工場の生産モデル等)の信頼度は高く設定し、実績の無いまたは少ない生産モデル(新設工場の生産モデル等)の信頼度を低く設定する。そして、本実施例では、信頼度の低い生産モデルにはパラメータ推定時の変化量配分を大きくし、信頼度の高い生産モデルには変化量配分を少なくする。このため、本実施例では、例えば新旧の生産モデルを適宜組み合わせて新たなビジネスモデルを構築する際に、短時間で最適なモデルパラメータを算出でき、新たなビジネスモデルの効率や改良点などを分析することができ、使い勝手が向上する。
本実施例では、アンサンブルカルマンフィルタを用いてモデルパラメータを推定し、時間経過につれてカルマンゲインが小さくなるように設定するため、モデルパラメータ推定時の前半では収束時間を短縮でき、後半では推定精度を確保できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されず、様々な変形例が含まれる。上記実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の少なくとも一部について、新たな構成を追加したり、既存の構成を削除したり、既存の構成を他の構成に置換したりすることも可能である。
上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるCPUが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
1:工場間生産設備連携システム、2:工場、4:観測値入力装置、101:初期設定部、102:モデルパラメータ推定部、103:モデルパラメータ設定部、F11:入力受付部、F12:パラメータ設定部、F13:予測値算出部、F14:結果出力部、F15:推定値算出部、F16:観測値取得部

Claims (10)

  1. 複数のデータモデルを連携させてなる統合モデルを管理する複数モデル連携管理システムであって、
    各データモデルに設定される信頼度を取得する第1処理部と、
    前記データモデルの予測値と観測値との差異と前記信頼度とに基づいて、前記差異が少なくなるように前記各データモデルのパラメータを推定する第2処理部と、
    を備える複数モデル連携管理システム。
  2. 前記第1処理部は、前記信頼度に加えて、前記各データモデルのパラメータを推定する際の変動量の配分を調整する調整部を取得することができ、
    前記第2処理部は、前記調整部を用いて前記各データモデルのパラメータを推定するものであり、
    前記調整部は、前記信頼度の高いデータモデルよりも前記信頼度の低いデータモデルへの前記変動量の配分が大きくなるように設定されている、
    請求項1に記載の複数モデル連携管理システム。
  3. 前記信頼度は、前記データモデルの実績に応じて設定される、
    請求項2に記載の複数モデル連携管理システム。
  4. 前記信頼度は、実績のあるデータモデルほど高く、実績のないデータモデルほど低くなるように設定される、
    請求項3に記載の複数モデル連携管理システム。
  5. 前記調整部は、カルマンゲインを用いて前記変動量を決定するものであり、
    前記カルマンゲインは、時間の経過につれて小さくなるように設定されている、
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の複数モデル連携管理システム。
  6. 前記調整部は、時間の経過につれて1に近づくように係数を設定した行列である、
    請求項5に記載の複数モデル連携管理システム。
  7. 前記複数のデータモデルのうち少なくとも一つは、既存のデータモデル同士を連携させるためのデータモデルである、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の複数モデル連携管理システム。
  8. 複数のデータモデルを連携させてなる統合モデルを計算機で管理する複数モデル連携管理方法であって、
    前記計算機は、
    各データモデルに設定される信頼度と、前記各データモデルのパラメータを推定する際の変動量の配分を調整する調整部であって、前記信頼度の高いデータモデルよりも前記信頼度の低いデータモデルへの前記変動量の配分が大きくなるように設定されている調整部とを取得する第1ステップと、
    前記データモデルの予測値と観測値との差異と前記信頼度と前記調整部とに基づいて、前記差異が少なくなるように前記各データモデルのパラメータを推定する第2ステップとを、実行する、
    複数モデル連携管理方法。
  9. 前記信頼度は、実績のあるデータモデルほど高く、実績のないデータモデルほど低くなるように設定される、
    請求項8に記載の複数モデル連携管理方法。
  10. 前記調整部は、カルマンゲインを用いて前記変動量を決定するものであり、
    前記カルマンゲインは、時間の経過につれて小さくなるように設定されている、
    請求項9に記載の複数モデル連携管理方法。
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