JP2018047673A - インクタンク及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インクを注入する際にインクタンクの中でインクの泡立ちが起きてしまう。【解決手段】 第1の内側壁と、第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、インクが注入される注入口と、を有するインクタンクであって、第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において第1の端部より下方であって第2の内側壁と離間した第2の端部と、によって規定される第1のリブと、第2の内側壁に支持される第3の端部と、鉛直方向において第3の端部より下方であって第1の内側壁と離間した第4の端部と、によって規定される第2のリブと、を有し、第2のリブは第2の端部から落下したインクを受ける。【選択図】 図7
Description
本発明は、インクを注入するための注入口を有するインクタンク及び該インクタンクを備えるインクジェット記録装置に関する。
従来、記録ヘッドに供給されるインクを注入口から注入することができるインクタンクが知られている。特許文献1には、注入口より下方でインク室内の一部を上下方向に隔てる隔壁が設けられたインクタンクが開示されている。これにより、ユーザが注入口より注入したインクは、隔壁にぶつかってからインク室の底面に落下する。そのため、注入されるインクの勢いが隔壁によって低減されて、インク室の底面に衝突するインクから気泡が発生するのを抑制することができる。
しかしながら特許文献1の構成は、注入口から注入されるインクが直接インク室の底面に落下する場合と比較するとインクの勢いが低減するものの、隔壁からインク室の底面までの高さ分だけインクが落下するため、依然としてインクの泡立ちが発生してしまう。
上記課題に鑑みて本発明は、インクを注入する際にインクの泡立ちを抑制することができるインクタンクを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、第1の内側壁と、前記第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、インクが注入される注入口と、を有するインクタンクであって、前記第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において前記第1の端部より下方であって前記第2の内側壁と離間した第2の端部と、によって規定される第1のリブと、前記第2の内側壁に支持される第3の端部と、鉛直方向において前記第3の端部より下方であって前記第1の内側壁と離間した第4の端部と、によって規定される第2のリブと、を有し、前記第2のリブは前記第2の端部から落下したインクを受けることを特徴とする。
本発明によれば、インクを注入する際にインクの泡立ちを抑制することができるインクタンクが提供される。
本発明に係るインクジェット記録装置の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲を限定する趣旨のものではない。本明細書においては、間欠的に搬送される記録媒体に対しインクを吐出するヘッドを、記録媒体の搬送方向と交差する方向に往復移動させて記録を行う、シリアル型のインクジェット記録装置を例に説明する。しかしながら、本発明はシリアル型のインクジェット記録装置に限らず、長尺プリントヘッドを用いて連続的にプリントを行うライン型のインクジェット記録装置にも適用することができる。本明細書において「インク」とは、記録液などの液体の総称として用いる。さらに本明細書において「記録」とは、平面的なものに対する記録に限らず、立体物に対する記録も含む。本明細書において「記録媒体」とは、液体を吐出されるものであって、紙、布、プラスチックフィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等の記録媒体の総称として用いる。さらに、記録媒体はカット紙に限らずロール状の連続紙も含む。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態のインクタンク6を備えるインクジェット記録装置(記録装置)2の外観を示す斜視図である。図1に示すように、記録装置2の前面にはユーザが操作を行う操作パネル1が設けられ、インク補充等が必要な際にユーザに対するアナウンスが表示される。操作パネル1の鉛直方向(Z方向)下方にはカセット3が挿抜可能に設けられていて、ユーザはカセット3を記録装置2から図1に示すY方向に抜き出して記録媒体11を積載することができる。操作パネル1の鉛直上方には原稿台圧板4が設けられ、記録装置2に読み取らせるための原稿をセットすることができる。
図1は本実施形態のインクタンク6を備えるインクジェット記録装置(記録装置)2の外観を示す斜視図である。図1に示すように、記録装置2の前面にはユーザが操作を行う操作パネル1が設けられ、インク補充等が必要な際にユーザに対するアナウンスが表示される。操作パネル1の鉛直方向(Z方向)下方にはカセット3が挿抜可能に設けられていて、ユーザはカセット3を記録装置2から図1に示すY方向に抜き出して記録媒体11を積載することができる。操作パネル1の鉛直上方には原稿台圧板4が設けられ、記録装置2に読み取らせるための原稿をセットすることができる。
次に図2を用いて、ユーザがインクを補充する際の操作について説明する。記録装置2には、カセット3に隣接してインクタンク6が設けられている。本実施形態では図2に示すように、ブラック用インクタンク6Bk、イエロー用インクタンク6Y、シアン用インクタンク6C、マゼンタ用インクタンク6Mの、4色のインク用のインクタンク6が独立して設けられている。なお、インクタンク6の数やインクの数はこれに限らず、3色以下のインクを用いたものであっても良いし、他色のインクを加え4色以上のインクを用いたものであっても良い。
記録装置2は、インクタンク6を覆う位置と露出させる位置とに回動可能なインクタンクカバー5を備える。インクタンクカバー5は鉛直下方の回動軸61を中心に回動させることができる。図1はインクタンクカバー5がインクタンク6を覆う位置に位置し、この状態でもインクタンク6内のインク残量を確認することができるよう、インクタンクカバー5の前面には開口部或いは透明部材が取り付けられている。図2は回動軸61を中心としてインクタンクカバー5を回動させて、インクタンク6を露出させた状態を示す。インクタンクカバー5を記録装置2の手前側に回動させて開けると、各インクタンク6の前面側及びインクタンクキャップ7が露出される。
図2(b)は、ユーザがインクボトル8からインクタンク6にインクを注入する様子を示す外観斜視図である。インクタンク6にはインク注入口(以下、注入口)9がそれぞれ鉛直上方に設けられ、ユーザは注入口9からインクを注入することができる。図2(b)では例として、マゼンタ用インクタンク6Mに対してマゼンタ用インクボトル8Mからマゼンタインクを注入する様子を示す。インクタンク6は透明性を有する樹脂で構成されており、ユーザは注入されたインクの色や残量を目視で確認することができる。注入口9は、弾性部材で構成されたインクタンクキャップ7をユーザが押し込むことで封止される。インクタンクキャップ7で注入口9を封止することで、インクタンク6内の気密性を高めることができ、異物の混入やインクの蒸発を抑制することができる。
次に図3を用いて、記録装置2の画像記録動作について説明する。図3に示すようにカセット3が記録装置2に装着されている状態で記録命令を受けると、カセット3に積載された記録媒体11は給送ローラ12によって装置本体2内に給送される。給送ローラ12によって給送された記録媒体11は、湾曲部を有するガイド121に案内されながら搬送ローラ13とピンチローラ131との間に送り込まれる。記録媒体11は搬送ローラ13とピンチローラ131によって挟持されると、搬送ローラ13の駆動によって記録ヘッド14と対向する位置に配されたプラテン141の上に搬送される。プラテン141は搬送ローラ13と排出ローラ15の間に配されている。プラテン141によって記録媒体11の裏面が支持されながら、記録媒体11の表面に対して記録ヘッド14からインクが吐出されて画像が記録される。画像が記録された記録媒体11は、排出ローラ15と拍車151によって挟持されて、排出ローラ15の駆動によって記録装置2の前面でカセット3の鉛直上方に設けられた排出口40から排出される。
記録ヘッド14は不図示のキャリッジに搭載され、キャリッジは不図示の駆動部によって駆動されて図1に示すX方向に往復移動する。記録ヘッド14は、キャリッジがX方向に移動しながらインクを吐出することで、記録媒体11に対して1バンド分の画像を記録する。記録媒体11に1バンド分の画像が記録されると、記録媒体11は搬送ローラ13と排出ローラ15の回転によって所定の搬送量だけY方向に搬送される(間欠搬送)。この1バンド分の記録動作と間欠搬送動作を繰り返すことによって、記録媒体11の全体に画像が記録される。
インクタンク6には上述したように上壁50に注入口9が設けられており、ユーザによるインク注入時以外は、注入口9はインクタンクキャップ7で封止されている。また、インクタンク6には記録ヘッド14の画像記録動作に使用するためのインク17が貯留されている。インク17はインクタンク6の下壁51に設けられたインク供給口18から、可撓性チューブなどで構成されたインク供給路21を介して記録ヘッド14へ供給される。インクタンク6には上壁50に大気連通口20が設けられており、インクタンク6内で発生した気泡等が消滅しやすいようにインクタンク6の内部を大気と連通している。また、大気連通口20によりインクタンク6内の圧力が保たれることで、記録ヘッド14とインクタンク6の水頭差を利用した、インクタンク6から記録ヘッド14へのインク17の負圧供給が安定して行われる。具体的には、画像記録動作によってインク17が消費されると、その分だけ大気連通口20からインクタンク6の内部に空気が供給される。
続いて、本実施形態のインクタンク6について図4〜図7を用いて説明する。図4は4色分のインクタンク6を水平方向に並べた様子を示す図であり、図5は注入口9近傍において鉛直方向に沿って切断したインクタンク6の断面図である。図6は、インクタンク6をY方向に沿って切断した断面図である。図4及び図6で示すY方向の下流側が記録装置2の前面側であり、Y方向の上流側は記録装置2の背面側である。1つのインクタンク6は3枚の側壁22と上壁50及び下壁51と壁部材26によって内部のインク収容部を形成している。第1の内側壁である右側壁22aと第2の内側壁である左側壁22bはY方向に沿って対向するように設けられている。第3の内側壁である前側壁22c(図6参照)は左側壁22b及び右側壁22aと当接しX方向に沿って設けられる。インクタンク6の背面側は、板状部材又は可撓性部材で構成された壁部材26が枠体25に対して接着又は溶着されている。枠体25上で鉛直上方には切り欠き部23が各インクタンク6に設けられていて、壁部材26が接着又は溶着されると切り欠き部23と壁部材26との間に隙間が生じ、その隙間が大気連通口20として機能する。
インク収容部には、右側板状部材60及び左側板状部材61が複数設けられている。具体的には、図5に示すように第1のリブである右側板状部材60は第1の内側壁である右側壁22aによって支持されている。また、第2のリブである左側板状部材61は第2の内側壁である左側壁22bによって支持されている。なお、本実施形態のように4色用のインクタンク6が一体成型されている場合は、例えばマゼンタ用の右側壁22aと、隣接するシアン用の左側壁22bとが同一の部材となっている。図5及び図7では、便宜上マゼンタ用インクタンク6Mだけ右側壁22a及び左側壁22bに符号を付するが、他の色のインクタンク6においても同様の構成である。
右側板状部材60は第1の端部240を右側壁22aによって支持され、第1の端部240の反対側の第2の端部241は対向する左側壁22bに向かって延在している。第2の端部241は左側壁22bとは接しておらず、離間している。また、第2の端部241は第1の端部240より鉛直方向において下方に位置するように、右側板状部材60は右側壁22aから左側壁22bへ向けて下向きに傾斜して設けられている。図6に示すように、右側板状部材60は右側壁22aだけでなくインクタンク6の前面側の前側壁22cによっても支持されている。しかしながら、本発明はこれに限らず右側壁22aのみによって支持される構成でも良い。右側板状部材60は右側壁22aに対して複数設けられていて、図5〜図7において鉛直上方から60a、60b、60cと付する。
左側板状部材61も右側板状部材60と同様に、第3の端部242を左側壁22bによって支持され、第4の端部243は右側壁22aに向かって延在している。第4の端部243は右側壁22aとは接しておらず、離間している。また、第4の端部243は第3の端部242より鉛直方向において下方に位置するように、左側板状部材61は右側壁22aから左側壁22bへ向けて下向きに傾斜して設けられている。すなわち、この水平方向に対する傾きは、右側板状部材60とは異なる向きである。図6に示すように、左側板状部材61は左側壁22bだけでなく前側壁22cによっても支持される構成であるが、これに限らず左側壁22bのみによって支持される構成でも良い。左側板状部材61は左側壁22bに対して複数設けられていて、図5〜図7において鉛直上方から61a、61b、61cと付する。
図5に示すように、インクタンク6のインク収容部には右側板状部材60a〜60cと左側板状部材61a〜61cとが鉛直方向において互い違いになるように設けられている。また、右側板状部材60aと左側板状部材61aは鉛直上方から見たときに、その一部同市が重なり合うように設けられている。具体的には、右側板状部材60aの第2の端部241aとその直下の左側板状部材61aとが重なり合うように、右側板状部材60aと左側板状部材61aがそれぞれ所定の長さ分だけ延在している。同様に、第4の端部243aとその直下の右側板状部材60bとは、鉛直上方から見たときに重なり合うように構成されている。これにより、右側板状部材60aの傾斜に沿って落下したインク17は、直下に配される左側板状部材61aによって受けられる構造となっている。また、左側板状部材61aの傾斜に沿って落下したインク17は、直下に配される右側板状部材60bによって受けられる。右側板状部材60と左側板状部材61の数はインクタンク6の大きさ等に応じて適宜定められる。なお、図5では各インクタンク6で右側板状部材60と左側板状部材61の数が同一であるが、インクの泡立ちやすさに応じて板状部材24を設ける数をそれぞれ設定してもよい。
インクタンク6は、壁部材26を枠体25に対して接着又は溶着するように構成されることで、側面の三方を取り囲む側壁22と複数の右側板状部材60及び左側板状部材61を一つの成型品として製造可能である。壁部材26はあとから接着又は溶着されるため、図6に示すように接着又は溶着された後であっても壁部材26と右側板状部材60及び左側板状部材61とは接しない構成となっている。しかしながら本発明はこれに限らず、接着又は溶着された後は壁部材26と右側板状部材60及び左側板状部材61とが接する構成でも良いし、壁部材26、板状部材24及び側壁22が全て一体的に成型されても良い。
図7はユーザによってインクボトル8からインク17を注入されるインクタンク6の断面図である。図7の向きは図5と同じで、注入口9近傍である前側壁22c側から鉛直方向に沿って切断した断面図である。図7においては例として、ユーザがマゼンタ用インクボトル8Mからマゼンタ用インクタンク6Mに対してマゼンタインクを注入する様子を示す、他のインクタンク6は空の状態となっている。インク17はマゼンタ用注入口9Mから注入されると、鉛直方向において一番上に設けられた右側板状部材60aによって受けられる。右側板状部材60aによって受けられたインク17は、右側板状部材60aの傾斜に沿って第2の端部241aに向かって流れる。その後、左側壁22bと第2の端部241aの間の隙間から、鉛直下方へ向かって落下する。この際、注入されるインク17の流速や流量によっては左側壁22bがインク17のガイド面となり、鉛直下方へスムーズに流れるようにインク17がガイドされることもある。
落下したインク17は鉛直方向において次に高い位置に設けられた左側板状部材61aによって受けられる。左側板状部材61aによって受けられたインク17は、傾斜に沿って第4の端部243aに向かって流れる。その後、右側壁22aと第4の端部243aとの間の隙間から鉛直下方の右側板状部材60bへ向かって落下する。注入されるインク17の流速や流量によっては右側壁22aがインク17のガイド面となり、鉛直下方へスムーズに流れるようにインク17がガイドされることもある。このように鉛直方向において互い違いに設けられた複数の右側板状部材60及び左側板状部材61によって上述した動きを繰り返し、注入されたインク17はインクタンク6の下壁51へ到達する。
このように右側板状部材60及び左側板状部材61をインクタンク6内に設けることで、設けない場合と比較して、注入されたインク17が鉛直下方の部材に向かって落下する距離が小さくなる。そのため、インク17が落下してインクタンク6の下壁51に到達する際に受ける衝撃が小さくなり、気泡の発生が低減される。また、右側板状部材60及び左側板状部材61が注入口9から下壁51まで複数設けられているため、上壁50からインク17が注入されて下壁51に到達するまでの間においても、インク17が落下して受ける衝撃を低減し、インク17の泡立ちを抑制する。特に、右側板状部材60及び左側板状部材61が水平方向に対して傾斜して設けられていることで、インク17の鉛直下方への落下がスムーズにガイドされる。鉛直方向において右側板状部材60及び左側板状部材61を設ける間隔を小さくすればするほど、インク17が落下によって受ける衝撃を低減することができる。
なお、本実施形態において注入口9は、鉛直方向において最も高い位置に設けられた右側板状部材60aの第1の端部240aよりも高い位置に設けられているが、他の位置に設けられていても良い。例えば、インクタンク6の鉛直上面且つ前面側に設けられた斜面に注入口9を備える構成で、注入口9が第1の端部240aまたは第3の端部242aよりも下方に設けられていてもよい。この場合、斜面に注入口9を設けることで、ユーザがインク17を注入する際の操作性が向上する。
また、本実施形態では右側板状部材60と左側板状部材61とが鉛直方向において互い違いに設けられている構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えば右側板状部材60aの直下に右側板状部材60bが配される構成であってもよい。この場合、鉛直上方から見たときに、第1の端部241aと右側板状部材60bとが重なり合う位置関係であることが望ましい。つまり、鉛直下方に位置する右側板状部材60bの方が鉛直上方に位置する右側板状部材60aよりも左側壁22b側に延在している構成が望ましい。この構成により、右側板状部材60が連続して右側壁22aに配されても、鉛直上方の第1の端部241aから落下するインク17を鉛直下方の右側板状部材60bで受けることができ、インクの泡立ちを低減できる。
〔第2実施形態〕
続いて第2実施形態を図8及び図9を用いて説明する。図8は本実施形態におけるインクタンク270の構成を示す斜視図であり、図9はY方向に沿って切断したインクタンク270の断面図である。なお、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付する。
続いて第2実施形態を図8及び図9を用いて説明する。図8は本実施形態におけるインクタンク270の構成を示す斜視図であり、図9はY方向に沿って切断したインクタンク270の断面図である。なお、第1実施形態と同じ部材には同じ符号を付する。
図8に示すように、インクタンク270は第1実施形態と同様、上壁27cにインクを注入するための注入口9が設けられ、下壁27dに記録ヘッド14へインクを供給するためのインク供給口18が設けられている。また、上壁27cには大気連通口20も設けられている。インクタンク270には、Y方向に沿って配される第3の内側壁である側壁27eに対して左側リブ80及び右側リブ81が複数設けられている。Y方向に沿って配され側壁27eに対向する面には、枠体28に対して板状部材又は可撓性部材で構成された壁部材30(第4の内側壁)が接着又は溶着される。
本実施形態では左側リブ80及び右側リブ81が、第1実施形態における左側板状部材61及び右側板状部材60と同様の機能を発揮する。左側リブ80及び右側リブ81はどちらも板状であり、長手方向の一端に半円形状の湾曲部90及び湾曲部91をそれぞれ有する。第1のリブである左側リブ80は、短手方向の一端を側壁27eに支持されている。左側リブ80の長手方向の一端を成す湾曲部90は、Y方向の下流側でありインクタンク270の前面側である側壁27a(第1の内側壁)の近傍に配されているが、湾曲部90と側壁27aとは離間している。左側リブ80は側壁27aと対向する側壁27b(第2の内側壁)に向けて延在し、側壁27b側の長手方向の他端は端部82となっている。また、端部82は湾曲部90よりも鉛直下方に位置するように、左側リブ80は水平方向に対して図9における左上から右下へ向けて傾斜して設けられている。左側リブ80は側壁27eに対して複数設けられていて、図8〜図10において鉛直上方から80a、80bと付する。
左側リブ80aの鉛直下方に設けられている右側リブ(第2のリブ)81aも、短手方向の一端を側壁27eに支持されている。右側リブ81の長手方向の一端を成す湾曲部91は、Y方向の上流側でありインクタンク270の背面側である側壁27bの近傍に配されているが、湾曲部91と側壁27bとは離間している。右側リブ81は側壁27bと対向する側壁27aに向けて延在し、側壁27a側の長手方向の他端は端部83となっている。また、端部83は湾曲部91よりも鉛直下方に位置するように、右側リブ81は水平方向に対して図9における右上から左下へ向けて傾斜して設けられている。つまり、この傾きは左側リブ80とは異なる向きとなっている。右側リブ81は側壁27eに対して複数設けられていて、図8〜図10において鉛直上方から81a、81bと付する。
上述した左側リブ80及び右側リブ81はインクタンク270内で、鉛直方向において互い違いになるように設けられている。つまり、左側リブ80aの下に右側リブ81aが配され、右側リブ81aの下に左側リブ80bが配されている。また、湾曲部91a(第3の端部)は端部82a(第2の端部)から落下したインクを受けられるように、端部82aよりも側壁27bに近くなるように設けられている。同様に、湾曲部90bは端部83a(第4の端部)から落下したインクを受けられるように、端部83aよりも側壁27aに近くなるように設けられている。
なお、本発明はこれに限らず、湾曲部90や湾曲部91を有さない形態であっても良い。具体的には、左側リブ80aの端部82aよりも右側リブ81aの端部(本実施形態では湾曲部91a)が側壁27bに近い構成であればよい。これにより、端部82aから落下したインクを右側リブ81aの斜面によって受けることができる。同様に、右側リブ81aの端部83aよりも左側リブ80bの端部が側壁27aに近い構成であればよい。これにより、端部83aから落下したインクを左側リブ80bの斜面によって受けることができる。左側リブ80及び右側リブ81の数は、インクタンク270の大きさやインクの泡立ちやすさ等に応じて適宜定められる。
また、湾曲部90a(第1の端部)及び湾曲部90bと側壁27aが離間していることで、インクタンク270内の空気やインクから発生した気泡が鉛直上方に向かって移動しやすくなっている。そのため、インクタンク270内で空気が残留することを抑制できる。湾曲部91a及び湾曲部91bと側壁27bが離間しているのも同様の理由である。しかしながら、本発明はこれに限らず湾曲部90a及び湾曲部90bと側壁27aが接していて、湾曲部91a及び湾曲部91bと側壁27bが接している構成であってもよい。インクタンク270は、壁部材30を後から枠体28に対して接着又は溶着するように構成されることで、インクタンク270を構成する部材と複数のリブ29を一つの成型品として製造可能である。このように壁部材30は後から接着又は溶着されるため、本実施形態では接着後であっても壁部材30と左側リブ80及び右側リブ81は接しない構成となっている。
図10は、ユーザによってインクボトル8からインク17を注入されるインクタンク270の断面図である。インク17は注入口9から注入されると、鉛直方向において一番上に設けられた左側リブ80aによって受けられる。左側リブ80aによって受けられたインク17は、傾斜に沿って端部82aに向かって流れる。その後インク17は、端部82aから右側リブ81aの湾曲部91aに沿って滑らかに鉛直下方へ向かって落下する。
湾曲部91aに沿って流れるインク17は、右側リブ81aの傾斜に沿って端部83aに向かって流れる。その後インク17は、端部83aから鉛直下方に位置する左側リブ80bの湾曲部82baに沿って滑らかに鉛直下方へ落下する。鉛直方向において互い違いに設けられた左側リブ80及び右側リブ81によって上述した動きを繰り返し、インク17はインクタンク270の下壁27dに到達する。
このように、湾曲部90と湾曲部91が設けられていることで、インク17が左側リブ80から右側リブ81へ流れる際に、落下によって受ける衝撃を低減し、さらにインクが流れる方向をガイドすることができる。第1実施形態と異なりガイドとなる面が曲線になっていることから、インク17が鉛直下方のリブへ落下する際にさらにスムーズに誘導される。よって、注入されたインク17が注入口9から下壁27dに到達するまでの間に受ける衝撃が低減され、インクの泡立ちを抑制することができる。
6 インクタンク
9 注入口
22a 右側壁(第1の内側壁)
22b 左側壁(第2の内側壁)
60 右側板状部材(第1のリブ)
61 左側板状部材(第2のリブ)
240 第1の端部
241 第2の端部
242 第3の端部
243 第4の端部
9 注入口
22a 右側壁(第1の内側壁)
22b 左側壁(第2の内側壁)
60 右側板状部材(第1のリブ)
61 左側板状部材(第2のリブ)
240 第1の端部
241 第2の端部
242 第3の端部
243 第4の端部
Claims (11)
- 第1の内側壁と、前記第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、インクが注入される注入口と、を備えるインクタンクであって、
前記第1の内側壁に支持される第1の端部と、鉛直方向において前記第1の端部より下方であって前記第2の内側壁と離間した第2の端部と、を有する第1のリブと、
前記第2の内側壁に支持される第3の端部と、鉛直方向において前記第3の端部より下方であって前記第1の内側壁と離間した第4の端部と、を有する第2のリブと、を備え、
前記第2のリブは前記第2の端部から落下したインクを受けることを特徴とするインクタンク。 - 前記第1のリブ及び前記第2のリブは板状部材で構成され、前記第1のリブは前記第1の内側壁から前記第2の内側壁へ向けて下向きに傾斜して設けられ、前記第2のリブは前記第2の内側壁から前記第1の内側壁へ向けて下向きに傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
- 前記第2のリブは鉛直方向において前記第1のリブの下方に位置し、鉛直方向から見たときに前記第1のリブの一部と前記第2のリブの一部は重なり合うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクタンク。
- 前記注入口は鉛直方向において前記第2の端部より上方であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のインクタンク。
- 前記第1の内側壁及び前記第2の内側壁と当接する第3の内側壁を有し、前記第1のリブ及び前記第2のリブは前記第3の内側壁に支持されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のインクタンク。
- 前記第1のリブと前記第2のリブは鉛直方向において互い違いに設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のインクタンク。
- 第1の内側壁と、前記第1の内側壁と対向する第2の内側壁と、前記第1の内側壁及び前記第2の内側壁と当接する第3の内側壁と、前記第1の内側壁及び前記第2の内側壁と当接し前記第3の内側壁と対向する第4の内側壁と、インクを注入するための注入口と、を備えるインクタンクであって、
前記第1の内側壁から前記第2の内側壁に向かう方向を第1の方向とし、前記第4の内側壁から前記第3の内側壁に向かう方向を第2の方向とし、
前記第3の内側壁に設けられた第1のリブと第2のリブを備え、
前記第1のリブは、前記第2の方向から見たときに前記第1の内側壁と離間している第1の端部と、鉛直方向において前記第1の端部より下方であって前記第1の方向において前記第1の端部よりも前記第2の内側壁の近傍であって且つ前記第2の内側壁と離間している第2の端部と、を有し
前記第2のリブは、前記第2の方向から見たときに鉛直方向において前記第2の端部の上方であって前記第1の方向において前記第2の端部よりも前記第2の内側壁の近傍に設けられ前記第2の内側壁と離間している第3の端部と、鉛直方向において前記第3の端部の下方であって前記第1の方向において前記第3の端部よりも前記第1の内側壁の近傍であって且つ前記第1の内側壁と離間している第4の端部と、を有することを特徴とするインクタンク。 - 前記第1の端部及び前記第3の端部は、鉛直方向において上方に向けて湾曲していることを特徴とする請求項7に記載のインクタンク。
- 前記注入口は鉛直方向において前記第2の端部より上方であることを特徴とする請求項7または8に記載のインクタンク。
- 前記第1のリブと前記第2のリブは鉛直方向において互い違いに設けられていることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のインクタンク。
- 請求項1から10のいずれか1項に記載のインクタンクと、
前記インクタンクから供給されたインクを吐出する記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置。
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2016
- 2016-09-23 JP JP2016186133A patent/JP2018047673A/ja active Pending
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