JP2018045271A - 保守作業用携帯端末及び保守作業用携帯端末の表示制御方法 - Google Patents

保守作業用携帯端末及び保守作業用携帯端末の表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膨大な量の特徴情報等を保持したりすることなく保守員の第一言語を判定し、該判定した第一言語による言語表示への切り替えを、保守員による操作入力を要することなく行えるようにする。
【解決手段】カメラ装置が、保守員の第一言語を識別する識別情報を有する、保守員の装着物を撮影する。次いで、識別情報取得回路部が、カメラ装置による装着物の撮影画像から識別情報を取得する。次いで、言語判定回路部が、識別情報取得回路部で取得された識別情報に基づいて、保守員の第一言語を判定する。次いで、制御回路部が、言語判定回路が判定した第一言語で記述された保守情報を、表示装置の画面に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、保守作業用携帯端末及び保守作業用携帯端末の表示制御方法に関する。
従来、保守員による保守対象機器の保守作業を支援するツールとして、保守作業用携帯端末が知られている。保守作業用携帯端末は、保守対象機器と有線又は無線で接続した状態で使用される端末であり、保守員は、保守作業用携帯端末を操作することにより、例えば、保守対象機器の保守運転を実行することができる。保守作業用携帯端末の表示画面には、保守員による保守作業を支援する情報として、保守対象機器の稼働状況等の保守情報が表示される。
ところで、今後、第一言語が互いに異なる複数の保守員が、1台の保守作業用携帯端末を共有して保守作業を行う機会が増えることが想定される。この場合、保守作業用携帯端末を使用する保守員の第一言語に合わせて、保守作業用携帯端末の画面に表示させる保守情報の表示言語を変更する必要がある。
保守情報の表示言語の変更を実現する手法としては、表示言語選択用のプルダウンメニューを保守作業用携帯端末の画面上に表示し、プルダウンメニューとして表示される複数の言語の中から、保守員に、自分の第一言語を選択させる手法が知られている。しかしながら、この手法を用いた場合、保守作業用携帯端末を使用する保守員が切り替わる度に、新たに保守作業用携帯端末を使用する保守員が表示言語の変更操作を行う必要があり、保守員の手間を要してしまう。
例えば、特許文献1には、通行人である視聴者に言語選択のための操作を行わせることなく、視聴者の使用言語である可能性が最も高い言語による文字列又は音声を、デジタルサイネージモニタから出力させる技術が開示されている。
特開2012−83925号公報
特許文献1に記載の技術では、視聴者の肌の色や目(虹彩)等の特徴情報と、視聴者による言語の使用可能性の度合いを示す言語使用可能性データとが、予め対応付けて管理される。そして、カメラにより撮影された視聴者の映像情報から得られる視聴者の特徴情報に基づいて、視聴者の使用言語である可能性が最も高い言語が判定される。それゆえ、特許文献1に記載の技術では、視聴者の使用言語である可能性が最も高い言語の判定精度を高めることを目的として、膨大な量の特徴情報と、それらの特徴情報に紐付く言語使用可能性データとが保持される。しかしながら、このような膨大な量の情報を、容量に限りのある保守作業用携帯端末の記憶媒体において保持することは難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、膨大な量の特徴情報等を保持したりすることなく、保守作業用携帯端末の使用者である保守員の第一言語を判定し、該判定した第一言語による言語表示への切り替えを、保守員による操作入力を要することなく行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の保守作業用携帯端末は、保守員による保守を必要とする保守対象機器と有線又は無線により接続される。また、本発明の保守作業用携帯端末は、保守対象機器の保守作業に必要な保守情報を表示する表示装置を備える。そして、本発明では、カメラ装置が、保守員の第一言語を識別する識別情報を有する、保守員の装着物を撮影する。次いで、識別情報取得回路部が、カメラ装置による装着物の撮影画像から識別情報を取得する。次いで、言語判定回路部が、識別情報取得回路部で取得された識別情報に基づいて、保守員の第一言語を判定する。次いで、制御回路部が、言語判定回路で判定された第一言語で記述された保守情報を、表示装置の画面に表示させる。
本発明によれば、膨大な量の特徴情報等を保持したりすることなく、保守作業用携帯端末の使用者である保守員の第一言語を判定し、該判定した第一言語による言語表示への切り替えを、保守員による操作入力を要することなく行えるようになる。
本発明の第1の実施形態に係る保守作業支援システムの内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る保守作業用携帯端末の表示制御手法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る保守作業支援システムの内部構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る保守作業用携帯端末の表示制御手法の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る保守作業用携帯端末の表示制御手法の手順を示すフローチャートである。
以下に、本発明の各実施形態に係る保守作業用携帯端末及びその表示制御手法の内容について、図面を参照しながら具体的に説明する。以下に示す各実施形態では、本発明の保守作業用携帯端末を、保守対象機器である昇降機(エレベーター:不図示)の保守作業時に用いられる保守作業用携帯端末に適用し、本発明の装着物を、保守員が保守作業中に着用する保守用ヘルメットに適用した例を挙げる。
<第1の実施形態>
[保守作業支援システムの内部構成]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係る保守作業支援システムの内部構成について説明する。図1は、第1の実施形態の保守作業支援システムの内部構成を示すブロック図である。
第1の実施形態の保守作業支援システム1は、図1に示すように、保守用ヘルメット100と、保守作業用携帯端末200とを備える。
本実施形態の保守用ヘルメット100は、上述のように、保守員によって保守作業中に着用されるものであり、各保守員に対して一個ずつ専用のものが割り当てられる。つまり、それぞれの保守用ヘルメット100は、毎回同一の保守員によって着用される。
また、保守用ヘルメット100は、二次元コード110を備える。二次元コード110は、各保守員の第一言語の種類を識別するユニークID(識別情報の一例)が符号化されたコードである。二次元コード110のサイズ(大きさ)は、所定の一定のサイズとされ、各保守員が着用する全ての保守用ヘルメット100において共通のサイズが適用される。二次元コード110は、例えば、保守員が保守用ヘルメット100を着用した状態において、保守用ヘルメット100の前面に配置される位置等に取り付けられる。
保守作業用携帯端末200は、昇降機と有線又は無線を介して接続した状態で使用される端末であり、昇降機の稼働状況等の保守情報を表示する機能や、保守員による昇降機の保守運転の操作指示を保守対象機器に送信する機能等を有する。保守作業用携帯端末200は、保守員によって保持された状態で使用される他に、建物の壁や棚等に立てかけた(吊した)状態でも使用される。
保守作業用携帯端末200は、カメラ装置210、二次元コード読取り回路部220(識別情報取得回路部の一例)、言語情報記憶部230、言語判定回路部240及び多言語テンプレート記憶部250を備える。また、保守作業用携帯端末200は、通信回路部260、指示入力装置270、制御回路部280及び表示装置290を備える。
カメラ装置210は、レンズ(不図示)を介して入射する被写体光を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を二次元コード読取り回路部220に出力する。本実施形態では、カメラ装置210のレンズは、例えば、保守作業用携帯端末200の筐体(不図示)の前面に設けられる。それゆえ、保守員が保守作業用携帯端末200を覗き込むなどしたことにより、カメラ装置210の撮影範囲内に、保守用ヘルメット100の二次元コード110が配置された場合、カメラ装置210によって二次元コード110が撮影される。そして、カメラ装置210によって二次元コード110が撮影された場合、カメラ装置210から二次元コード読取り回路部220に対して、二次元コード110の画素情報を含む画像信号が出力される。
二次元コード読取り回路部220は、カメラ装置210から入力された画像信号よりなる撮影画像から二次元コード110を抽出して復号することにより、二次元コード110に含まれるユニークIDを取得する。カメラ装置210による撮影画像中に複数の二次元コード110の画像が含まれる場合には、二次元コード読取り回路部220は、画像の大きさが一番大きい二次元コード110のみを抽出し、抽出した二次元コード110に含まれるユニークIDを復号する。二次元コード読取り回路部220は、復号により得たユニークIDを言語判定回路部240に出力する。
言語情報記憶部230は、例えばデータベースとして構成され、言語情報記憶部230では、保守員の第一言語の種類を識別する識別情報であるユニークIDと、「日本語」、「英語」等の、保守員の第一言語の種類を示す第一言語情報とが対応付けて管理される。
言語判定回路部240は、二次元コード読取り回路部220から入力されたユニークIDと予め対応付けられている第一言語情報を、言語情報記憶部230から検索して読み出し、読み出した第一言語情報に示される言語を、保守員の第一言語と判定する。そして、言語判定回路部240は、言語情報記憶部230から読み出した第一言語情報を制御回路部280に出力する。
多言語テンプレート記憶部250は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等よりなる記憶装置(不図示)の記憶領域として構成される。多言語テンプレート記憶部250には、保守員の第一言語情報として言語情報記憶部230に登録済みの各言語で記載された、複数種類の(多言語対応の)保守情報表示用テンプレート(不図示)が記憶される。保守情報表示用テンプレートとしては、例えば、HTML(HyperText Markup Language)で記述されたものや、画像データで構成されるものを使用することができる。なお、多言語テンプレート記憶部250に記憶させるものは、保守情報表示用テンプレートに限定されず、多言語対応の保守対象機器のマニュアル等であってもよい。多言語対応のマニュアルには、例えば、PDF(Portable Document Format)形式のファイルで構成されたものを使用できる。
また、多言語テンプレート記憶部250には、言語を含まない非言語シンボルも記憶される。非言語シンボルには、例えば、昇降機の扉の開閉状態や、乗りかご(不図示)の昇降方向等を示す矢印又は三角形等よりなるマーク、乗りかごが停止中の階床を表す数字、異常又は正常等の状態を伝える赤色や緑色等のマーク等がある。
通信回路部260は、有線又は無線を介して接続される昇降機との間で行われる、データ又は制御信号の送受信動作を制御する。
指示入力装置270は、保守作業用携帯端末200の筐体に設けられたキーやボタン等よりなり、保守員による当該指示入力装置に対する操作内容に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号を制御回路部280に出力する。なお、指示入力装置270を例えばタッチセンサで構成し、指示入力装置270と表示装置290とをタッチパネルとして一体に形成してもよい。
制御回路部280は、例えばCPU(Central Processing Unit)やメモリ等をLSI(Large-scale Integration)チップに集積した回路(マイコン)を含んで構成され、保守作業用携帯端末200を構成する各部の動作を制御する。より詳細には、後述するように、制御回路部280は、保守員が着用している保守用ヘルメット100に取り付けられた二次元コード110の撮影画像から取得したユニークIDに基づいて、保守情報の表示言語を、保守員の第一言語に切り替える制御を行う。
また、制御回路部280は、通信回路部260を介して昇降機の稼働状態等の情報を受信した場合、受信した情報を保守情報として表示装置290の画面に表示させる制御を行う。さらに、制御回路部280は、指示入力装置270から昇降機の保守運転用の操作信号が入力された場合、入力された操作信号に基づいて昇降機の保守運転用の制御信号を生成し、生成した制御信号を、通信回路部260を介して昇降機に送信する制御を行う。
表示装置290は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)パネル等により構成され、制御回路部280の制御に基づいて、その画面に文字や画像等よりなる保守情報を表示する。
[保守作業端末の各装置及び各部を構成する計算機のハードウェア構成]
次に、図2を参照して、本実施形態の保守作業用携帯端末200の各構成を計算機Cで実現した場合における、計算機Cのハードウェア構成を説明する。図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、表示部C5、操作部C6、不揮発性ストレージC7、ネットワークインターフェイスC8を備える。
CPU C1は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。すなわち、本実施形態の制御に係る各構成、機能等は、CPU C1がそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することにより、すなわちソフトウェア(モジュール)により実現される。RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメーターが一時的に書き込まれる。
表示部C5は、例えば、LCDパネル等よりなり、計算機Cで行われる処理の結果等を画面に表示する。本実施形態では、表示部C5の画面には保守情報が表示される。操作部C6には、例えば、キー又はボタン等よりなり、保守員による当該指示部C6に対する操作内容に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号をCPU C1に出力する。
不揮発性ストレージC7は、例えば、HDD、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ等よりなる記憶媒体である。不揮発性ストレージC7には、OS(Operating System)、各種のパラメーターの他、計算機Cを機能させるためのプログラムが格納される。本実施形態の言語情報記憶部230及び多言語テンプレート記憶部250は、不揮発性ストレージC7内に格納される。
ネットワークインターフェイスC8は、例えば、NIC(Network Interface Card)等よりなり、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。本実施形態の通信回路部260は、ネットワークインターフェイスC8として構成される。
なお、図2では、本実施形態の保守作業用携帯端末200の各構成を計算機Cで実現した場合を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、以下に説明する第2の実施形態における保守作業用携帯端末の各構成を計算機Cで実現することも可能である。
[保守作業用携帯端末の動作概要]
次に、再び図1を参照して、本実施形態の保守作業用携帯端末200の動作概要について説明する。なお、保守作業用携帯端末200の制御処理については、後述の図3を参照して詳述する。
まず、保守作業を行う保守員が、自分用の保守用ヘルメット100を着用し、壁や棚等に配置された保守作業用携帯端末200の前に立つ、あるいは、保守作業用携帯端末200を手に取る。保守員がこのような動作を行うことによって、保守用ヘルメット100に取り付けられた二次元コード110が、保守作業用携帯端末200のカメラ装置210の撮影範囲内に入ると、カメラ装置210により二次元コード110が撮影される。
次いで、二次元コード読取り回路部220は、カメラ装置210による二次元コード110の撮影画像から二次元コード110を抽出して復号することにより、二次元コード110に含まれるユニークIDを取得する。次いで、言語判定回路部240は、ユニークIDと対応する第一言語情報を言語情報記憶部230から読み出し、読み出した第一言語情報を制御回路部280に出力する。
制御回路部280は、言語判定回路部240から入力された第一言語情報に記載された言語と対応する言語で記述された保守情報表示用テンプレートを、多言語テンプレート記憶部250から読み出す。例えば、言語判定回路部240から入力された第一言語情報に、「日本語」と記載されていた場合には、制御回路部280は、日本語で記述された保守情報表示用テンプレートを読み出す。そして、制御回路部280は、読み出した保守情報表示用テンプレートにデータを埋め込んで保守情報を生成し、生成した保守情報を表示装置290の画面に表示させる制御を行う。制御回路部280によりこのような制御が行われることにより、保守員の第一言語で記述された保守情報が、表示装置290の画面に表示される。
また、制御回路部280は、保守員が着用した保守用ヘルメット100の撮影画像から読み取られたユニークIDと対応する第一言語情報が、言語情報記憶部230に記憶されていない場合、デフォルト言語で記述された保守情報表示用テンプレートを読み出す。そして、制御回路部280は、読み出した保守情報表示用テンプレートにデータを埋め込んで保守情報を生成し、生成した保守情報を表示装置290の画面に表示させる制御を行う。制御回路部280によりこのような制御が行われることにより、デフォルト言語で記述された保守情報が、表示装置290の画面に表示される。
また、制御回路部280は、二次元コード読取り回路部220からユニークIDが入力されない場合、多言語テンプレート記憶部250から非言語シンボルを読み出し、読み出した非言語シンボルを用いて保守情報を生成する。二次元コード読取り回路部220からユニークIDが入力されない場合とは、二次元コード読取り回路部220で二次元コード110の読取りが行われない場合である。例えば、二次元コード読取り回路部220における読取りエラーの発生時や、カメラ装置210から二次元コード110の画像信号が入力されない場合には、二次元コード読取り回路部220での二次元コード110の読取りは行われない。
二次元コード読取り回路部220で二次元コード110の読取りが行わなかった場合に、制御回路部280により上記制御が行われることにより、非言語シンボルにより示される概略的な保守情報が、表示装置290の画面に表示される。これにより、保守員は、色や形、マーク等の非言語シンボルで表現される情報から、保守情報を読み取ることができる。
さらに、制御回路部280は、非言語シンボルを用いた保守情報を表示装置290の画面に表示させる際に、保守情報の表示言語を選択させるための表示言語選択用プルダウンメニューも併せて表示装置290の画面に表示させる。表示言語選択用プルダウンメニューは、保守員の第一言語として登録済みの様々な言語をリスト形式で示すメニューである。保守員の操作入力によって、リスト表示された複数の言語の中から所定の言語が選択されると、制御回路部280は、保守員によって選択された言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる。これにより、保守員は、プルダウンメニュー中に表示された複数種類の言語の中から、自分の第一言語を選択する操作を行うことによって、保守情報の表示言語を、自分の第一言語に切り替えることができる。
なお、制御回路部280は、非言語シンボルによる保守情報の表示時だけでなく、保守員によって、表示言語の種類を変更する指示入力が指示入力装置270に対して行われた場合にも、表示言語選択用のプルダウンメニューを表示させてもよい。これにより、保守員は、表示装置290の画面に表示された保守情報の表示言語が、自分の第一言語と異なっていた場合にも、表示言語選択用のプルダウンメニューから自分の第一言語を選択することによって、保守情報の表示言語を、自分の第一言語に変更できる。
保守員からの指示入力に応じて行う、保守情報の表示言語の変更処理は、例えば、言語判定回路部240が、ユニークIDと第一言語情報との対応付けを暫定的に変更することにより行うことができる。変更後のユニークIDと第一言語情報との対応付けの有効期間には、例えば、電源がオフされるまでの期間等を設定することができる。暫定的な対応付けの有効期間をこのような期間に設定することにより、保守作業用携帯端末200の使用終了時に保守員によって電源がオフされた時点で、ユニークIDと第一言語情報との暫定的な対応付けは無効化される。これにより、次回、違う保守員によって保守作業用携帯端末200が使用される際に、保守員の保守用ヘルメット100の撮影画像から読み取られたユニークIDと対応する第一言語で、保守情報を表示させることができる。
[保守作業用携帯端末による表示制御手法]
次に、第1の実施形態の保守作業用携帯端末200による表示制御手法について、図3を参照しながら説明する。図3は、保守作業用携帯端末200による表示制御手法の手順を示すフローチャートである。
まず、保守員等によって保守作業用携帯端末200の電源が投入されると、保守作業用携帯端末200のカメラ装置210が撮影を開始する(ステップS1)。次いで、カメラ装置210が二次元コード110を撮影できたか否かを、二次元コード読取り回路部220が判定する(ステップS2)。つまり、二次元コード読取り回路部220は、カメラ装置210による撮影画像に、二次元コード110の画像が含まれているか否かを判定する。なお、ステップS2の判定処理は、カメラ装置210自身が行うようにしてもよい。
保守作業用携帯端末200を使用したいと考える保守員は、保守用ヘルメット100を着用し、保守作業用携帯端末200の画面を覗き込む動作を行う。保守員がこのような動作を行った場合、カメラ装置210によって、保守用ヘルメット100の二次元コード110が撮影される。したがって、上記ステップS2はYES判定となる。保守作業用携帯端末200の周囲に保守員が存在しない場合には、カメラ装置210による二次元コード110の撮影は行われない。この場合、ステップS2はNO判定となる。
ステップS2で、二次元コード110は撮影されなかったと判定された場合(ステップS2がNO判定の場合)、制御回路部280は、非言語シンボルで表される保守情報及び表示言語選択用プルダウンメニューを表示させる(ステップS3)。なお、本実施形態では、非言語シンボルで表される保守情報を表示装置290の画面に表示させる際に、表示言語選択用プルダウンメニューも併せて表示させる例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。まずは非言語シンボルで表される保守情報のみを表示させ、保守員による指示入力等が行われた場合に、表示言語選択用プルダウンメニューを表示させるようにしてもよい。
一方、ステップS2で、二次元コード110が撮影されたと二次元コード読取り回路部220が判定した場合(ステップS2がYES判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、複数の二次元コード110が撮影されたか否かを判定する(ステップS4)。つまり、二次元コード読取り回路部220は、カメラ装置210による撮影画像中に、複数の二次元コード110の画像が含まれているか否かを判定する。
保守作業用携帯端末200の周囲に複数の保守員が存在する場合、カメラ装置210によって複数の保守用ヘルメット200上の複数の二次元コード110が撮影される。それゆえ、カメラ装置210による撮影画像中に、複数の二次元コード110の画像が含まれるため、上記ステップS4はYES判定となる。保守作業用携帯端末200の周囲に保守員が一人しか存在しない場合には、撮影画像中には1つの二次元コード110の画像しか含まれない。したがって、ステップS4はNO判定となる。
ステップS4で、複数の二次元コード110は撮影されていないと判定された場合(ステップS4がNO判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、撮影画像から二次元コード110を抽出して復号することによりユニークIDを取得する(ステップS5)。
一方、ステップS4で、複数の二次元コード110が撮影されたと判定された場合(ステップS4がYES判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、撮影画像中で一番大きく写っている二次元コード110を選択する(ステップS6)。
撮影画像中で一番大きく写っている二次元コード110は、カメラ装置210から一番近い位置にある二次元コードであると言える。つまり、二次元コード読取り回路部220によってステップS6の処理が行われることにより、保守作業用携帯端末200のカメラ装置210に一番近い位置に立っている保守員が着用中の保守用ヘルメット100に取り付けられた二次元コード110が、二次元コード読取り回路部220によって選択される。
ステップS6の処理後、二次元コード読取り回路部220は、ステップS5の処理を行う。すなわち、二次元コード読取り回路部220は、ステップS6で選択した二次元コード110を復号することにより、ユニークIDを取得する。
ステップS5の処理後、言語判定回路部240は、二次元コード読取り回路部220が取得したユニークIDと予め対応付けられた第一言語情報を、言語情報記憶部230から検索する(ステップS7)。次いで、言語判定回路部240は、ユニークIDと対応する第一言語情報が、言語情報記憶部230中に存在するか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8で、ユニークIDと対応する第一言語情報が存在しないと判定された場合(ステップS8がNO判定の場合)、制御回路部280は、デフォルト言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる(ステップS9)。例えば、デフォルト言語として英語が設定されている場合、ステップS9の処理が行われることにより、表示装置290の画面に、英語で記述された保守情報が表示される。
一方、ステップS8で、ユニークIDと対応する第一言語情報が存在すると判定された場合(ステップS8がYES判定の場合)、言語判定回路部240は、ユニークIDと対応する第一言語情報を言語情報記憶部230から読み出す(ステップS10)。次いで、制御回路部280は、言語判定回路部240が読み出した第一言語情報に示された言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる(ステップS11)。例えば、ステップS5で二次元コード読取り回路部220によって読み出されたユニークIDが、「日本語」を示す第一言語情報と対応付けられていた場合、ステップS11の処理により、日本語で記述された保守情報が表示装置290の画面に表示される。
ステップS3又はステップS9又はステップS11の処理後、制御回路部280は、保守作業用携帯端末200の使用終了の指示を検知したか否かを判定する(ステップS12)。保守作業用携帯端末200の使用終了の指示の例としては、保守員による保守作業用携帯端末200の電源をオフする指示入力等が挙げられる。
ステップS12で、制御回路部280が、保守作業用携帯端末200の使用終了の指示を検知していないと判定した場合(ステップS12がNO判定の場合)、制御回路部280は、処理をステップS2に戻す。ステップS2では、カメラ装置210による、二次元コード110の画像が撮影されたか否かの再び判定が行われる。
ステップS12で、制御回路部280が、保守作業用携帯端末200の使用終了の指示を検知したと判定した場合(ステップS12がYES判定の場合)、制御回路部280は、処理を終了する。
上述のように、第1の実施形態の保守作業用携帯端末200では、二次元コード読取り回路部220が、保守員が着用する保守用ヘルメット100に設けられた二次元コード110の撮影画像から二次元コード110を抽出し、ユニークIDを復号する。そして、言語判定回路部240が、ユニークIDと予め対応付けられた第一言語情報を読み出して制御回路部280に出力する。さらに、制御回路部280が、第一言語情報に示された言語によって記述された保守情報を、保守作業用携帯端末200の表示装置290の画面に表示させる。それゆえ、保守員は、保守作業用携帯端末200の画面を覗き込んだり、保守作業用携帯端末200の位置や向きを調整したりして、二次元コード110をカメラ装置210に撮影させるだけで、保守情報の表示言語を自分の第一言語に切り替えられる。
つまり、本実施形態によれば、保守員は、指示入力装置270に対して操作を入力することなく、自分の第一言語で記述された保守情報を、保守作業用携帯端末200の表示装置290の画面に容易に表示させることが可能となる。また、本実施形態によれば、保守員は、例えば保守作業中で、着用している手袋が汚れている等の状況下においても、保守作業用携帯端末200の指示入力装置270に触れることなく、保守情報の表示言語を、自分の第一言語に切り替えることができる。
また、本実施形態によれば、保守員の第一言語の種類毎にユニークIDが設けられ、ユニークIDは、二次元コード110に符号化されて、各保守員が個別に所有及び着用する保守用ヘルメット100に取り付けられる。そして、保守作業用携帯端末200のカメラ装置210によって二次元コード110が撮影されることにより、二次元コード読取り回路部220によってユニークIDが取得され、取得されたユニークIDに基づいて保守員の第一言語情報が取得される。それゆえ、本実施形態によれば、保守員の第一言語を判定するための判断材料として、膨大な量の保守員の特徴情報等を保持しておく必要がない。
また、本実施形態の保守作業用携帯端末200では、カメラ装置210で複数の二次元コード110の画像が撮影された場合、二次元コード読取り回路部220によって、撮影画像中で一番大きく写っている二次元コード110のみが抽出される。すなわち、保守作業用携帯端末200の周囲に複数の保守員が存在する場合にも、保守作業用携帯端末200の一番近くに位置している保守員が着用中の保守用ヘルメット100に設けられた二次元コード110のみが抽出される。そして、抽出されたユニークIDに基づいて、言語判定回路部240によって保守員の第一言語情報が抽出され、抽出された第一言語情報に示された言語で記述された保守情報が、制御回路部280の制御に基づいて表示装置290の画面に表示される。
したがって、本実施形態によれば、多くの保守員が存在する場所で保守作業用携帯端末200が使用される場合においても、保守員による操作入力を必要とすることなく、第一言語情報を取得すべき(端末を使用すると想定される)保守員を即時に特定できる。これにより、第一言語が互いに異なる複数の保守員同士が、1つの保守作業用携帯端末200を共有して保守作業を行う場合にも、表示言語の切り替えを、保守員による操作入力を必要とすることなくスムーズに行うことができる。
また、本実施形態の保守作業用携帯端末200では、言語判定回路部240が保守員の第一言語を判定することができなかった場合、制御回路部280の制御に基づいて、デフォルト言語で記述された保守情報が表示装置290の画面に表示される。つまり、本実施形態によれば、言語情報記憶部230に記憶されていない言語を第一言語とする保守員が、保守作業用携帯端末200を使用する場合には、デフォルト言語で記述された保守情報が、表示装置290に表示される。これにより、デフォルト言語として、例えば、英語を設定しておくことで、保守員の第一言語に対応した言語表示を行えない場合であっても、保守員に保守情報を把握させることができる。
また、本実施形態の保守作業用携帯端末200では、二次元コード読取り回路部220が二次元コード110を読み取れなかった場合、制御回路部280の制御に基づいて、非言語シンボルにより表される保守情報が、表示装置290の画面に表示される。それゆえ、例えば、保守作業用携帯端末200が壁や棚などに立てかけてある状態で、保守作業用携帯端末200の周囲に保守員が存在しない場合等には、二次元コード110の読取りが行われず、保守情報の表示が、非言語シンボルを用いたものに切り替えられる。したがって、本実施形態によれば、保守員が保守作業用携帯端末200の近くに存在しない場合に、昇降機の扉の開閉状態や乗りかごの停止階床等の、概要的な内容の保守情報を、非言語シンボルを用いて、保守員第一言語の如何を問わずに表示することができる。
さらに、この場合、非言語シンボルで示される保守情報を遠方から見ていた保守員が、保守作業用携帯端末200に近づいてカメラ装置210の撮影範囲内に入るだけで、保守情報の表示言語が、保守員の第一言語に切り替わる。したがって、本実施形態によれば、保守員は、保守作業用携帯端末200に近づくだけで、保守情報の表示内容を、非言語シンボルによる概略的なものから、自分の第一言語による詳細なものに変更することができる。
<第2の実施形態>
[保守作業支援システムの内部構成]
次に、図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係る保守作業支援システムの内部構成について説明する。図4は、第2の実施形態の保守作業支援システムの内部構成を示すブロック図である。なお、図4に示す保守作業支援システム1Aにおいて、図1に示す上記第1の実施形態の保守作業支援システム1と同様の構成には同じ符号を付して示し、それらの構成の説明は省略する。
第2の実施形態の保守作業支援システム1Aは、図1に示すように、保守用ヘルメット100Aと、保守作業用携帯端末200Aとを備える。
保守用ヘルメット100Aは、二次元コード110及び無線通信タグ120(無線送信装置の一例)を備える。無線通信タグ120は、各保守員の第一言語の種類を識別するユニークIDを格納する記憶装置121、及び、ユニークIDを無線通信によって送信する送信装置122を備える。送信装置122の無線通信方式はどのような種類のものであってもよく、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、Wi−fi(Wireless Fidelity)等を適用できる。また、無線通信タグ120が無線信号を送信する無線媒体として、音波や超音波等を用いてもよい。
保守作業用携帯端末200Aは、上記第1の実施形態の保守作業用携帯端末200が有する各部又は装置に加えて、無線受信装置300及び無線強度判定回路部310(距離情報取得回路部の一例)を備える。
無線受信装置300は、無線通信タグ120から送信された無線電波を受信する。また、無線受信装置300は、受信した無線電波の強度(無線強度)を測定し、測定した無線強度の情報を不図示のメモリ等に格納する。
無線強度判定回路部310は、無線受信装置300が複数の無線電波を受信した場合に、無線受信装置300で測定された無線強度の情報を無線受信装置300から読み出し、読み出した各無線強度を比較することにより、無線強度が最も強い無線電波を判定する。そして、無線強度判定回路部310は、無線強度が最も強いと判定した無線電波で伝送された無線信号を復調及び復号することにより、ユニークIDを取得する。
無線電波の無線強度は、無線電波の送信元の保守用ヘルメット100Aの無線通信タグ120及び保守作業用携帯端末200A間の距離が近いほど強くなり、距離が遠いほど弱くなる。つまり、無線強度判定回路部310が測定する無線電波の無線強度の情報は、保守作業用携帯端末200と保守員との距離を示す情報(距離情報)であると言える。無線強度判定回路部310は、無線強度が最も強い無線電波を判定することにより、保守作業用携帯端末200から一番近い位置に存在する保守員(が着用している保守用ヘルメット100Aの無線通信タグ120)を特定する。保守作業用携帯端末200から一番近い位置に存在する保守員は、保守作業用携帯端末200を使用する可能性が最も高い保守員、もしくは、保守作業用携帯端末200を使用中の保守員であると考えられる。つまり、無線強度判定回路部310によって上記判定が行われることにより、保守作業用携帯端末200Aの周囲に存在する複数の保守員の中から、保守作業用携帯端末200を使用する可能性が最も高い(もしくは使用中の)保守員が特定される。
無線受信装置300が受信した無線電波の数が1つであった場合には、無線強度判定回路部310は、無線受信装置300が受信した無線電波を復調及び復号してユニークIDを取得する。無線強度判定回路部310は、取得したユニークIDを言語判定回路部240に出力する。
なお、本実施形態では、本発明の保守用ヘルメットに設けられる無線送信装置を無線通信タグ120に適用し、保守作業用携帯端末の距離情報取得回路部を無線強度判定回路部310に適用した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、無線送信装置を、GPS(Global Positioning System)等の位置情報取得装置で構成してもよい。そして、距離情報取得回路部は、位置情報取得装置から送信される位置情報(「無線信号に含まれる情報」の一例)を用いて保守作業用携帯端末及び保守員間の距離を算出するようにしてもよい。
カメラ装置210及び二次元コード読取り回路部220の構成は、上記第1の実施形態のそれらと同一である。したがって、カメラ装置210で撮影された、保守員が着用中の保守用ヘルメット100Aの二次元コード110の撮影画像は、二次元コード読取り回路部220に出力される。そして、二次元コード読取り回路部220では、カメラ装置210による撮影画像から二次元コード110が抽出及び復号されることにより、ユニークIDが取得される。二次元コード読取り回路部220で取得されたユニークIDは、言語判定回路部240に出力される。
言語判定回路部240は、二次元コード読取り回路部220から入力されたユニークIDと、無線強度判定回路部310から入力されたユニークIDとを照合し、両IDが同一であるか否かを判定する。言語判定回路部240は、両IDが同一であると判定した場合、そのユニークIDと対応付けられている第一言語情報を、言語情報記憶部230から読み出し、読み出した第一言語情報を制御回路部280に出力する。
なお、本実施形態では、カメラ装置210による撮影画像中に、複数の二次元コード110の画像が含まれていた場合、二次元コード読取り回路部220によって、全ての二次元コードが抽出及び復号されて複数のユニークIDが取得される。そして、二次元コード読取り回路部220で取得された全てのユニークIDは、言語判定回路部240に出力される。
言語判定回路部240は、二次元コード読取り回路部220で複数のユニークIDが取得された場合、二次元コード読取り回路部220で取得された複数のユニークIDと、無線強度判定回路部310から入力されたユニークIDとを照合する。無線強度判定回路部310から入力されたユニークIDは、上述のように、最も強いと判定した無線強度の電波を介して送信された無線信号から抽出されたユニークIDである。
そして、言語判定回路部240は、両IDが一致する組み合わせが存在するか否かを判定する。つまり、言語判定回路部240は、二次元コード読取り回路部220で取得された複数のユニークIDの中に、無線強度が最も強い無線電波を介して伝送されたユニークIDと一致するIDが存在するか否かを判定する。言語判定回路部240は、両IDが一致する組み合わせが存在すると判定した場合、そのユニークIDと対応付けられた第一言語情報を言語情報記憶部230から読み出し、読み出した第一言語情報を制御回路部280に出力する。
制御回路部280による制御の内容は、上記第1の実施形態におけるものと同一である。つまり、制御回路部280は、言語判定回路部240から入力された第一言語情報に示される言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる制御を行う。
[保守作業用携帯端末による表示制御手法]
次に、第2の実施形態の保守作業用携帯端末200Aによる表示制御手法について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5及び図6は、第2の実施形態の保守作業用携帯端末200Aによる表示制御手法の手順を示すフローチャートである。
まず、保守員等によって保守作業用携帯端末200Aの電源が投入されると、保守作業用携帯端末200Aのカメラ装置210が撮影を開始する(ステップS21)。また、無線受信装置300が、保守用ヘルメット100Aの無線通信タグ120から送信された無線電波を受信する(ステップS22)。
次いで、カメラ装置210が二次元コード110を撮影できたか否かを、二次元コード読取り回路部220が判定する(ステップS23)。ステップS23で、二次元コード110は撮影されなかったと判定された場合(ステップS23がNO判定の場合)、制御回路部280は、非言語シンボルで表される保守情報及び表示言語選択用プルダウンメニューを表示装置290の画面に表示させる(ステップS24)。
一方、ステップS23で、二次元コード110が撮影されたと二次元コード読取り回路部220が判定した場合(ステップS23がYES判定の場合)、無線受信装置300は、電波の無線強度を測定できたか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25で、無線強度は測定できなかったと判定された場合(ステップS25がNO判定の場合)、制御回路部280は、非言語シンボルで表される保守情報及び表示言語選択用プルダウンメニューを表示装置290の画面に表示させる(ステップS24)。
なお、本実施形態では、ステップS23の判定処理(二次元コード110の撮影可否の判定処理)の後にステップS25の判定処理(無線強度の測定の可否の判定処理)を行っているが、本発明はこれに限定されない。ステップS23の判定処理及びステップS25の判定処理の順番は逆であってもよく、2つの判定処理は同時に並行して行ってもよい。
ステップS25で、無線強度を測定できたと判定された場合(ステップS25がYES判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、カメラ装置210によって、複数の二次元コード110が撮影されたか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26で、複数の二次元コード110が撮影されたと判定された場合(ステップS26がYES判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、複数の二次元コード110をそれぞれ復号して複数のユニークID_I1を取得する(ステップS27)。次いで、無線強度判定回路部310は、無線受信装置300が受信した複数の無線電波の中で無線強度が最も強い無線電波を判定する(ステップS28)。そして、無線強度判定回路部310は、無線強度が最も強いと判定した無線電波を介して送信された無線信号から、ユニークID_I2(第2の識別情報の一例)を抽出する(ステップS29)。
次いで、制御回路部280は、二次元コード読取り回路部220が取得したユニークID_I1と、無線強度判定回路部310が取得したユニークID_I2とが一致する組み合わせがあるか否かを判定する(ステップS30)。すなわち、制御回路部280は、二次元コード読取り回路部220が取得した複数のユニークID_I1の中に、無線強度判定回路部310が取得した、無線強度が最も強い電波で伝送されたユニークID_I2と一致するものがあるか否かを判定する。
ステップS30で、制御回路部280が、ユニークID_I1とユニークID_I2とが一致する組み合わせはないと判定した場合(ステップS30がNO判定の場合)、制御回路部280は、ステップS24の処理を行う。すなわち、制御回路部280は、非言語シンボルで表される保守情報を表示装置290の画面に表示させる制御を行う。
一方、ステップS30で、ユニークID_I1とユニークID_I2とが一致する組み合わせありと判定された場合(ステップS30がYES判定の場合)、制御回路部280は、一致したユニークIDと対応付けられた第一言語情報を検索する(ステップS31)。ステップS31の処理後、図6のステップS35以降の処理が行われる。ステップS35以降の処理については、図6を参照して後述する。
ステップS26で、1つの二次元コード110のみが撮影されたと判定された場合(ステップS26がNO判定の場合)、二次元コード読取り回路部220は、二次元コードを復号してユニークID_I1を取得する(ステップS32)。次いで、無線強度判定回路部310は、無線受信装置300が受信した無線電波に含まれる無線信号からユニークID_I2を抽出する(ステップS33)。
次いで、制御回路部280は、ユニークID_I1とユニークID_I2とが一致するか否かを判定する(ステップS34)。ステップS34で、ユニークID_I1とユニークID_I2とは一致しないと判定された場合(ステップS34がNO判定の場合)、制御回路部280は、ステップS24の処理を行う。すなわち、制御回路部280は、非言語シンボルで表される保守情報を表示装置290の画面に表示させる制御を行う。
一方、ステップS34で、ユニークID_I1とユニークID_I2とが一致すると判定された場合(ステップS34がYES判定の場合)、制御回路部280は、ステップS31の処理を行う。すなわち、制御回路部280は、一致したユニークIDと対応付けられた第一言語情報を検索する。ステップS31の処理後、図6のステップS35以降の処理が行われる。
ステップS35では、言語判定回路部240によって、ユニークIDと対応する第一言語情報が、言語情報記憶部230中に存在するか否かの判定が行われる。ステップS35で、ユニークIDと対応する第一言語情報が存在しないと判定された場合(ステップS35がNO判定の場合)、制御回路部280は、デフォルト言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる(ステップS36)。
一方、ステップS35で、ユニークIDと対応する第一言語情報が存在すると判定された場合(ステップS35がYES判定の場合)、言語判定回路部240は、ユニークIDと対応する第一言語情報を言語情報記憶部230から読み出す(ステップS37)。次いで、制御回路部280は、言語判定回路部240が読み出した第一言語情報に示された言語で記述された保守情報を、表示装置290の画面に表示させる(ステップS38)。
ステップS24又はステップS36又はステップS38の処理後、制御回路部280は、保守作業用携帯端末200Aの使用終了の指示を検知したか否かを判定する(ステップS39)。ステップS39で、制御回路部280が、保守作業用携帯端末200Aの使用終了の指示を検知していないと判定した場合(ステップS39がNO判定の場合)、制御回路部280は、処理を図5のステップS23に戻す。そして、ステップS23では、二次元コード読取り回路220による、二次元コード撮影の可否の判定が行われる。
ステップS39で、制御回路部280が、保守作業用携帯端末200Aの使用終了の指示を検知したと判定した場合(ステップS39がYES判定の場合)、制御回路部280は、処理を終了する。
上記第2の実施形態の保守作業用携帯端末200Aでは、カメラ装置210の撮影画像から取得されるユニークID_I1と、保守用ヘルメット100Aの無線通信タグ120から送信されるユニークID_I2とを用いて、保守員の第一言語が判定される。保守作業用携帯端末200Aの周囲に複数の保守員が存在することにより、複数の無線通信タグ120から複数の無線電波が送信された場合には、無線強度が最も強い無線を介して送信されたユニークID_I2のみが取得される。そして、ユニークID_I2と同一であるユニークID_I1が存在した場合に、ユニークID_I1(I2)と対応付けられた第一言語情報に示される言語で記述された保守情報が、表示装置290の画面に表示される。
それゆえ、本実施形態によれば、保守作業用携帯端末200Aの周辺に複数の保守員が存在する場合にも、無線信号の無線強度の情報に基づいて、第一言語による記述を適用すべき保守員(保守作業用携帯端末200Aを使用する保守員)を即時に特定できる。また、ユニークID_I1及びユニークID_I2を両方用いて、保守員の第一言語の判定を行うことで、保守作業用携帯端末200Aを使用する保守員を特定する確度を上げることができる。
なお、上記第2の実施形態では、カメラ装置210による撮影画像中に複数の二次元コード110の画像が含まれていた場合、二次元コード読取り回路部220が、全ての二次元コード110を抽出及び復号する例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。上記第1の実施形態と同様に、二次元コード読取り回路部220は、撮影画像中で一番大きく写っている二次元コード110を選択し、選択した二次元コード110に含まれるユニークID_I1のみを取得するようにしてもよい。
[各種変形例]
以上、本発明の各実施形態に係る保守作業用携帯端末及びその表示制御方法について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の変形例、応用例を取り得る。例えば、次のような各種変形例も本発明に含まれる。
上記各実施形態では、保守員の第一言語情報の識別情報をユニークIDで構成した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。保守員の第一言語情報の識別情報は、カメラ装置210による撮影画像から読み取れるものであって、かつ、第一言語の種類の識別を可能とするものであれば、どのような形態のものであってもよい。例えば、色、形状、文字、図形等によって識別情報を構成してもよい。
また、上記各実施形態では、識別情報を有する保守員の装着物を、保守用ヘルメットに適用した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。保守員の装着物であれば、どのようなものであってもよく、例えば、胸章、腕章、名札、防護グラスなどの眼鏡等に、本発明の装着物を適用してもよい。なお、識別情報を「色」で構成する場合には、本発明の装着物を、第一言語の種類毎に色分けされた、保守員が着用する衣類に適用してもよい。
また、上記各実施形態では、保守情報を文字又は画像で示す例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、保守員の第一言語であると判定された言語による音声で、保守情報を読み上げる構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、保守作業用携帯端末を用いた保守作業が行われる保守対象機器を、昇降機に適用した例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。保守作業用携帯端末を用いた保守作業が行われる保守対象機器であれば、どのようなものであってもよく、例えば、車、電車、飛行機、産業機械等の他の機器(装置)に適用可能である。
なお、上述した実施形態及び各種変形例は本発明を分かりやすく説明するために装置(保守作業用携帯端末200,200A)の構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、上記説明したある実施形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施形態の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、ある実施形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。また、図1及び図2において矢印又は直線で示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,1A…保守作業支援システム、100,100A…保守用ヘルメット、110…二次元コード、120…無線通信タグ、200,200A…保守作業用携帯端末、210…カメラ装置、220…二次元コード読取り回路部、230…言語情報記憶部、240…言語判定回路部、250…多言語テンプレート記憶部、260…通信回路部、270…指示入力装置、280…制御回路部、290…表示装置、300…無線受信装置、310…無線強度判定回路部

Claims (7)

  1. 保守員による保守を必要とする保守対象機器と有線又は無線により接続され、前記保守対象機器の保守作業に必要な保守情報を表示する表示装置を備える保守作業用携帯端末において、
    前記保守員の第一言語を識別する識別情報を有する、前記保守員の装着物を撮影するカメラ装置と、
    前記カメラ装置による前記装着物の撮影画像から前記識別情報を取得する識別情報取得回路部と、
    前記識別情報取得回路部で取得された前記識別情報に基づいて、前記保守員の第一言語を判定する言語判定回路部と、
    前記言語判定回路で判定された前記第一言語で記述された前記保守情報を、前記表示装置の画面に表示させる制御回路部とを備えることを特徴とする
    保守作業用携帯端末。
  2. 前記識別情報取得回路部は、前記撮影画像中に複数の前記識別情報が写っていた場合、前記撮影画像中で一番大きく写っている前記識別情報を取得することを特徴とする
    請求項1に記載の保守作業用携帯端末。
  3. 前記制御回路部は、前記識別情報取得回路部が前記識別情報を取得できなかった場合、言語を含まない非言語シンボルで表される前記保守情報を前記表示装置の画面に表示させることを特徴とする
    請求項2に記載の保守作業用携帯端末。
  4. 前記制御回路部は、前記言語判定回路部が前記保守員の第一言語を判定できなかった場合、既定値として予め設定されたデフォルト言語で記述された前記保守情報を、前記表示装置の画面に表示させることを特徴とする
    請求項3に記載の保守作業用携帯端末。
  5. 前記保守員による指示が入力される指示入力装置をさらに備え、
    前記言語判定回路部は、前記指示入力装置が前記保守員による該保守員の第一言語を指定する指示入力を検知した場合、前記識別情報取得回路部で取得された前記識別情報を、前記指示入力により指定された言語に対応付ける
    請求項4に記載の保守作業用携帯端末。
  6. 前記保守員の装着物に設けられた無線送信装置から送信された、前記識別情報を含む無線信号を受信する無線受信装置と、
    前記無線受信装置が受信した前記無線信号の無線強度の情報、又は、前記無線信号に含まれる情報に基づいて、前記保守作業用携帯端末と前記保守員との距離を示す距離情報を取得する距離情報取得回路部と、をさらに備え、
    前記距離情報取得回路部は、前記無線受信装置が複数の前記無線信号を受信した場合、前記取得した前記距離情報に基づいて、前記保守作業用携帯端末との距離が一番近い前記無線送信装置を特定するとともに、該特定した無線送信装置から送信された第2の識別情報を取得し、
    前記言語判定回路部は、前記距離情報取得回路部で取得された前記識別情報と、前記識別情報取得回路部で取得された前記第2の識別情報とが一致した場合、該一致した前記識別情報に基づいて前記保守員の第一言語を判定することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の保守作業用携帯端末。
  7. 保守員による保守を必要とする保守対象機器と有線又は無線により接続され、前記保守対象機器の保守作業に必要な保守情報を表示する表示装置を備える保守作業用携帯端末の表示制御方法において、
    前記保守員の第一言語を識別する識別情報を有する、前記保守員の装着物を撮影することと、
    前記装着物の撮影画像から前記識別情報を取得することと、
    前記取得した前記識別情報に基づいて、前記保守員の第一言語を判定することと、
    前記判定した前記第一言語で記述された前記保守情報を、前記表示装置の画面に表示させることと、を有することを特徴とする
    保守作業用携帯端末の表示制御方法。
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