以下、本発明の一実施形態を示す遊技機としてパチスロを例に挙げ、図面を参照しながら、その構成及び動作について説明する。なお、本実施形態では、ART機能を備えたパチスロについて説明する。
<機能フロー>
まず、図1を参照して、パチスロの機能フローについて説明する。本実施形態のパチスロでは、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いる。なお、遊技媒体としては、メダル以外にも、例えば、コイン、遊技球、遊技用のポイントデータ又はトークン等を適用することもできる。
遊技者によりパチスロにメダルが投入され、スタートレバーが操作されると、予め定められた数値範囲(例えば、0〜65535)の乱数から1つの値(以下、乱数値という)が抽出される。
内部抽籤手段は、抽出された乱数値に基づいて抽籤を行い、内部当籤役を決定する。この内部抽籤手段は、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。内部当籤役の決定により、後述の有効ライン(入賞判定ライン)に沿って表示を行うことを許可する図柄の組合せが決定される。なお、図柄の組合せの種別としては、メダルの払い出し、リプレイの作動、ボーナスの作動等といった特典が遊技者に与えられる「入賞」に係るものと、それ以外のいわゆる「はずれ」に係るものとが設けられる。
また、スタートレバーが操作されると、複数のリールの回転が行われる。その後、遊技者により所定のリールに対応するストップボタンが押されると、リール停止制御手段は、内部当籤役とストップボタンが押されたタイミングとに基づいて、該当するリールの回転を停止する制御を行う。このリール停止制御手段は、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
パチスロでは、基本的に、ストップボタンが押されたときから規定時間(190msec又は77msec)内に、該当するリールの回転を停止する制御が行われる。本実施形態では、この規定時間内にリールの回転に伴って移動する図柄の数を「滑り駒数」と称す。そして、本実施形態では、規定期間が190msecである場合には、滑り駒数の最大数(最大滑り駒数)を図柄4個分に定め、規定期間が75msecである場合には、最大滑り駒数を図柄1個分に定める。
リール停止制御手段は、入賞に係る図柄の組合せ表示を許可する内部当籤役が決定されているときは、通常、190msec(図柄4駒分)の規定時間内に、その図柄の組合せが有効ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。また、リール停止制御手段は、例えば、後述の「MB」(ミドルボーナス)の動作時には、1つ以上のリールに対して、規定時間75msec(図柄1駒分)内に、その図柄の組合せが入賞判定ラインに沿って極力表示されるようにリールの回転を停止させる。さらに、リール停止制御手段は、遊技状態に対応する各種規定時間を利用して、内部当籤役によってその表示が許可されていない図柄の組合せが有効ラインに沿って表示されないようにリールの回転を停止させる。
上述のようにして、複数のリールの回転がすべて停止されると、入賞判定手段は、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せが、入賞に係るものであるか否かの判定を行う。この入賞判定手段もまた、後述する主制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。そして、表示された図柄の組合せが、入賞判定手段により入賞に係るものであるとの判定が行われると、メダルの払い出し等の特典が遊技者に与えられる。パチスロでは、以上のような一連の流れが1回の遊技(単位遊技)として行われる。
また、パチスロでは、前述した一連の遊技動作の流れの中で、表示装置により行う映像の表示、各種ランプにより行う光の出力、スピーカにより行う音の出力、或いはこれらの組合せを利用して様々な演出が行われる。
具体的には、スタートレバーが操作されると、上述した内部当籤役の決定に用いられた乱数値とは別に、演出用の乱数値が抽出される。演出用の乱数値が抽出されると、演出内容決定手段は、内部当籤役に対応づけられた複数種類の演出内容の中から今回実行する演出を抽籤により決定する。この演出内容決定手段は、後述する副制御回路が備える各種処理手段(処理機能)の一つである。
次いで、演出内容決定手段により演出内容が決定されると、演出実行手段は、リールの回転開始時、各リールの回転停止時、入賞の有無の判定時等の各契機に連動させて対応する演出を実行する。このように、パチスロでは、例えば、内部当籤役に対応づけられた演出内容を実行することによって、決定された内部当籤役(言い換えると、狙うべき図柄の組合せ)を知る機会又は予想する機会が遊技者に提供され、遊技者の興味の向上を図ることができる。
<パチスロの構造>
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態におけるパチスロの構造について説明する。
[外観構造]
図2は、パチスロ1の外部構造を示す斜視図である。
パチスロ1は、図2に示すように、外装体2を備える。外装体2は、メインリールや回路基板等を収容するキャビネット2aと、キャビネット2aに対して開閉可能に取り付けられるフロントドア2bとを有する。
キャビネット2aの内部には、3つのメインリール3L,3C,3Rが横一列に配置されて設けられる。以下、3つのメインリール3L,3C,3Rを、それぞれ左リール3L、中リール3C、右リール3Rともいう。各メインリール3L,3C,3Rは、円筒状に形成されたリール本体と、リール本体の周面に装着された透光性のシート材を有する。シート材の表面には、複数(例えば20個)の図柄が周方向に沿って所定の間隔をあけて描かれている。なお、3つのメインリール3L,3C,3Rは、本発明に係る変動表示手段の一具体例である。
フロントドア2bの中央よりも上側には、上パネルユニット10と、液晶表示装置11とが設けられる。上パネルユニット10は、フロントドア2bの上端領域に設けられ、液晶表示装置11は、上パネルユニット10の下側に配置される。上パネルユニット10は、光源を有し、該光源から射出される光による演出を実行する。また、液晶表示装置11は、映像の表示による演出を実行する。なお、液晶表示装置11は、本発明に係る報知手段、画像表示手段、演出実行手段の一具体例である。
フロントドア2bの中央には、台座部12が設けられる。台座部12には、枠部材13と、遊技者の操作対象となる各種装置とが設けられる。
枠部材13は、図柄表示領域4と、情報表示窓14と、ストップボタン取付部15とを有する。図柄表示領域4及び情報表示窓14は、図2に示すように、枠部材13の開口部に設けられ、ストップボタン取付部15は、枠部材13の開口部の下部に設けられる。
図柄表示領域4は、正面(遊技者側)から見て3つのメインリール3L,3C,3Rに重畳する領域で且つ3つのメインリール3L,3C,3Rより手前側(遊技者側)に配置される。図柄表示領域4は、表示窓としての機能を果たすものであり、その背後(キャビネット2a側)に配置された3つのメインリール3L,3C,3Rが透過して視認できる構成になっている。それゆえ、以下では、図柄表示領域4を、リール表示窓4という。
リール表示窓4は、その背後に設けられた3つのメインリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、各メインリールの周面に設けられた複数の図柄のうち、連続して配置された3つの図柄がその枠内に表示されるように構成されている。すなわち、3つのメインリール3L,3C,3Rの回転が停止されたとき、リール表示窓4の枠内には、メインリール毎に、上段、中段及び下段の各領域にそれぞれ1個の図柄(合計で3個)が表示される(リール表示窓4の枠内には、3行×3列の態様で図柄が表示される)。そして、本実施形態では、リール表示窓4の枠内において、左リール3Lの下段領域、中リール3Cの中段領域、及び、右リール3Rの上段領域を結ぶ擬似的なライン(クロスアップライン)を、入賞か否かの判定を行う有効ラインとして定義する。
情報表示窓14は、リール表示窓4の下部に連続して設けられ、且つ、その情報表示面の面方向が上方に向くように配置される。なお、情報表示窓14及びリール表示窓4は、透明の窓カバー16によって覆われている。窓カバー16は、枠部材13の内面側に配置されており、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能な構成になっている。
また、枠部材13は、窓カバー16を挟んで情報表示窓14の情報表示面と対向するシート載置部17を有する。そして、シート載置部17と窓カバー16との間には、遊技に関する情報が記載されたシート部材(情報シート)が配置される。したがって、情報シートは、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有する窓カバー16により覆われており、窓カバー16は情報シートの取付部となる。
上述のように、本実施形態のパチスロ1では、窓カバー16は、フロントドア2bの前面側から取り外し不可能であり、且つ、凹凸や隙間の無い滑らかな表面を有するので、情報シートの取付部を介してパチスロ1の内部にアクセスする不正行為を防ぐことができる。なお、情報シートの交換については、後述の図4を参照して後で説明する。
本実施形態では、上述のように、枠部材13の開口部において、情報表示窓14がリール表示窓4と連続して形成される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。情報表示窓14が、リール表示窓4と連続して形成されていなくてもよい。すなわち、リール表示窓4の開口部と情報表示窓14の開口部とが、上下方向に並んで配置されるような構成にしてもよい。
ストップボタン取付部15は、面形状が略台形の平板部材で構成される。そして、ストップボタン取付部15は、情報表示窓14の下方に設けられ、かつ、略台形状の面が正面(遊技者側)に向くように設けられている。ストップボタン取付部15の略台形状の面には、3つのストップボタン19L,19C,19Rがそれぞれ貫通する3つの貫通孔が横並びに設けられる。
3つのストップボタン19L,19C,19Rは、3つのメインリール3L,3C,3Rのそれぞれに対応して設けられ、各ストップボタンは、対応するメインリールの回転を停止するために設けられる。これらのストップボタン19L,19C,19Rは、遊技者の操作対象となる各種装置の一つである。なお、以下では、3つのストップボタン19L,19C,19Rを、それぞれ左ストップボタン19L、中ストップボタン19C、右ストップボタン19Rともいう。
また、台座部12には、遊技者の操作対象となる各種装置として、ストップボタン以外に、メダル投入口20、MAXベットボタン21、1ベットボタン22及びスタートレバー23が設けられる。
メダル投入口20は、遊技者によって外部からパチスロ1に投下されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口20から受け入れられたメダルは、予め設定された枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に使用され、予め設定された枚数を超えた分は、パチスロ1の内部に預けることができる。すなわち、パチスロ1は、いわゆるクレジット機能を有する。
MAXベットボタン21及び1ベットボタン22は、パチスロ1の内部に預けられているメダルから1回の遊技に使用する枚数を決定するために設けられる。また、スタートレバー23は、全てのメインリール(3L,3C,3R)の回転を開始するために設けられる。
また、正面から見て、フロントドア2bのリール表示窓4の左側部には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる情報表示器24が設けられる。情報表示器24の構成の詳細は図示しないが、情報表示器24には、特典として遊技者に対して払い出すメダルの枚数(以下、払出枚数という)、パチスロ1の内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数という)等の情報をデジタル表示するための7セグ表示器が設けられている。
さらに、情報表示器24には、後述の指示フラグ格納領域に格納された指示フラグの種別、すなわち、AT作動時に報知するリールの停止順序の種別に関する情報、及び、ボーナス(後述のBB)の報知に関する情報を表示するための指示表示部(指示モニタ)が設けられている。なお、指示表示部は、本発明に係る報知手段の一具体例を示すものである。
指示表示部は、例えば複数のランプやLEDなどからなる表示装置で構成することができる。本実施形態では、指示表示部を7セグLEDで構成し、7セグLEDには、押し順に関する情報又はボーナス(後述のBB)の報知に関する情報として、該情報(ナビ種別)に対応する指示モニタ番号を表示する。
なお、指示表示部による押し順に関する情報又はボーナス(後述のBB)の報知に関する情報の表示態様は、この例に限定されず、ナビ種別を識別できる態様であれば、任意の態様で構成することができる。例えば、指示表示部を複数のランプで構成し、この複数のランプの点消灯パターンとナビ種別とを対応付けて、押し順に関する情報又はボーナス(後述のBB)の報知に関する情報を報知してもよい。また、例えば、指示表示部により、リールの停止順序を直接的に示す情報(例えば、停止順序の番号など)を表示してもよい。
また、指示表示部の表示動作は、主制御回路91により制御される。なお、本実施形態のパチスロ1では、AT(ART)作動時には、液晶表示装置11においても、ストップボタンの押下順序を示す情報が報知(ナビ)されるが、この際、指示表示部により報知されるリールの停止順序の種別に関する情報は、液晶表示装置11により報知されるストップボタンの押下順序を示す情報と一対一で対応する。
なお、本実施形態では、台座部12における指示表示部(情報表示器24)の設置面が、リールを視認するためのリール表示窓4と同一面に形成されているが、指示表示部の設置面がリール表示窓4と同一面に形成されていなくてもよい。この場合、遊技者は、指示表示部を意識(視認)せずに遊技を行うことができる。
さらに、フロントドア2bのリール表示窓4の右側部には、選択ボタン25(チャンスボタン)が設けられる。選択ボタン25は、遊技性等の選択操作が必要となった場合に遊技者に押下されるボタンである。なお、選択ボタン25は、後述の副制御基板72に接続され、選択ボタン25の押下の検出及びそれに基づく選択操作の制御は副制御基板72により行われる。
フロントドア2bの台座部12の両側には、それぞれサイドパネルユニット26L,26Rが設けられる。各サイドパネルユニットは、光源を有しており、光源から射出される光による演出を実行する。また、左側のサイドパネルユニット26Lの下方には、精算ボタン27が設けられる。精算ボタン27は、パチスロ1の内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
フロントドア2bの台座部12の下方には、腰部パネルユニット31が設けられる。腰部パネルユニット31は、任意の画像が描かれた装飾パネルと、この装飾パネルを背面側から照明するための光を射出する光源とを有する。
腰部パネルユニット31の下方には、メダル払出口32と、スピーカ用孔33L,33Rと、メダルトレイユニット34とが設けられる。メダル払出口32は、後述のホッパー装置51(メダル払出装置)の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダルトレイユニット34は、メダル払出口32から排出されたメダルを貯める。スピーカ用孔33L,33Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力するために設けられる。
[内部構造]
次に、パチスロ1の内部構造を、図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図4は、パチスロ1の内部構造を示す図である。図3は、フロントドア2bが開放され、フロントドア2bの裏面側に設けられたミドルドア41がフロントドア2bに対して閉じられ状態を示す図である。また、図4は、フロントドア2bが開放され、ミドルドア41がフロントドア2bに対して開放された状態を示す図である。
キャビネット2aは、箱状部材であり、上面板と、底面板と、左右の側面板と、背面板とを有する。キャビネット2a内部の上側には、例えば、効果音を出力するためのキャビネット側スピーカ42が設けられる。
キャビネット側スピーカ42の一方の側部(図3及び図4では左側)には、キャビネット側中継基板44が配設される。キャビネット側中継基板44は、ミドルドア41(図3及び図4参照)に取り付けられた後述の主制御基板71(後述の図5参照)と、ホッパー装置51、後述のメダル補助収納庫スイッチ75(後述の図5参照)及びメダル払出カウントスイッチ(不図示)とを電気的に接続するための中継基板である。
キャビネット2a内部の中央部には、キャビネット側スピーカ42による音の出力を制御するアンプ基板45が配設される。また、図3及び図4には図示しないが、キャビネット2a内部を正面(遊技者側)から見て、アンプ基板45の他方の側部(図3及び図4では右側)には、後述の外部集中端子板47(後述の図5参照)が配設される。外部集中端子板47は、メダル投入信号、メダル払出信号及びセキュリティー信号などの信号をパチスロ1の外部へ出力するために設けられる。
キャビネット2aの内部の下部には、ホッパー装置51(メダル払出装置)、メダル補助収納庫52及び電源装置53が配設される。
ホッパー装置51は、キャビネット2aの底面板の略中央部に取り付けられる。ホッパー装置51は、多量のメダルを収容可能であり、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有する。ホッパー装置51は、貯留されたメダルが例えば50枚を超えたとき、又は、精算ボタン27が押下されてメダルの精算が行われるときに、メダルを払い出す。ホッパー装置51によって払い出されたメダルは、メダル払出口32(図2参照)から排出される。
メダル補助収納庫52は、ホッパー装置51から溢れ出たメダルを収納する。メダル補助収納庫52は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の右側に配置される。
電源装置53は、電源スイッチ53aと、電源基板53bとを有する(後述の図5参照)。電源装置53は、キャビネット2a内部を正面から見て、ホッパー装置51の左側に配置される。電源装置53は、交流電圧100Vの電力を各部で必要な直流電圧の電力に変換し、該変換した電力を各部へ供給する。
ミドルドア41は、図3及び図4に示すように、フロントドア2bの裏面の略中央部に配設され、フロントドア2bに対してリール表示窓4(図4参照)を裏側から開閉可能に取り付けられている。
ミドルドア41には、図3及び図4に示すように、後述の主制御基板71(後述の図5参照)が収納された主制御基板ケース55と、3つのメインリール3L,3C,3Rとが取り付けられている。また、図示しないが、3つのメインリール3L,3C,3Rのそれぞれには、所定の減速比を有するギアを介してステッピングモータ(変動表示手段)が接続されている。
本実施形態では、フロントドア2bに対してミドルドア41を開くと、図4に示すように、窓カバー16の裏面とシート載置部17とがフロントドア2bの裏面に露出される。上述のように、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間には、遊技に関する情報が記載された情報シートが配置される。この情報シートは、ミドルドア41を開いて窓カバー16の裏面及びシート載置部17を露出させた状態で、窓カバー16の裏面とシート載置部17との間に形成された間隙に挿入される。また、情報シートを交換する場合も、ミドルドア41を開いてから情報シートの交換作業が行われる。
図3及び図4には示さないが、主制御基板ケース55には、後述の設定用鍵型スイッチ56(後述の図5参照)が設けられる。設定用鍵型スイッチ56は、パチスロ1の設定を変更もしくはパチスロ1の設定の確認を行うときに使用される。本実施形態では、主制御基板ケース55と、この主制御基板ケース55に収納された主制御基板71とにより、主制御基板ユニットが構成される。
主制御基板ケース55に収納された主制御基板71は、後述の主制御回路91(後述の図6参照)を有する。なお、主制御回路91は、内部当籤役の決定、メインリール3L,3C,3Rの回転及び停止、入賞の有無の判定といった、パチスロ1における遊技の主な流れを制御する回路である。主制御回路91の具体的な構成については、後で図面を参照しながら詳述する。
フロントドア2bのミドルドア41の上部には、後述の副制御基板72(後述の図5参照)が収容された副制御基板ケース57が配設される。副制御基板ケース57に収納された副制御基板72は、副制御回路101(後述の図7参照)を有する。なお、副制御回路101は、映像の表示等による演出の実行を制御する回路である。副制御回路101の具体的な構成については、後で図面を参照しながら詳述する。
図3及び図4には示さないが、フロントドア2bを裏面側から見て、副制御基板ケース57の右側には、後述の副中継基板61(後述の図5参照)が配設される。副中継基板61は、副制御基板72及び主制御基板71間の接続配線を中継する基板である。また、副中継基板61は、副制御基板72と副制御基板72の周辺に設けられた基板とを電気的に接続する中継基板である。なお、副制御基板72の周辺に配設される基板としては、後述のLED基板62A,62B等が挙げられる。
図3及び図4には示さないが、LED基板62A,62Bは、フロントドア2bの裏面側から見て、副制御基板ケース57の上方に設けられている。LED基板62A,62Bは、副制御回路101(後述の図7参照)の制御により実行される演出に応じて、後述のLED(Light Emitting Diode)群85(後述の図5参照)を発光させて、点滅パターンを表示する。なお、本実施形態のパチスロ1は、LED基板62A,62B以外に複数のLED基板を備える。
また、図3及び図4には示さないが、副中継基板61の下方には、後述の24hドア開閉監視ユニット63が配設される(後述の図5参照)。24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41の開閉の履歴情報を保存する。また、24hドア開閉監視ユニット63は、ミドルドア41が開放されたときに、液晶表示装置11によりエラー表示を行うための信号を副制御基板72(副制御回路101)に出力する。
ミドルドア41の下方には、図3及び図4に示すように、下部スピーカ65L,65Rが配設される。下部スピーカ65L,65Rは、フロントドア2bの裏面において、それぞれスピーカ用孔33L,33R(図2参照)と対向する位置に配置される。
また、フロントドア2bの下部スピーカ65Lの上方には、セレクタ66及び後述のドア開閉監視スイッチ67(後述の図5参照)が配設される。セレクタ66は、メダルの材質や形状等が適正であるか否かを選別する装置であり、メダル投入口20に投入された適正なメダルをホッパー装置51へ案内する。セレクタ66内においてメダルが通過する経路上には、図示しないが、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサが設けられる。なお、メダルセンサは、本発明に係る投入操作検出手段の一具体例である。
ドア開閉監視スイッチ67は、図3及び図4には示さないが、フロントドア2bを裏面側から見て、セレクタ66の左側に配置される。ドア開閉監視スイッチ67は、パチスロ1の外部へ、フロントドア2bの開閉を報知するためのセキュリティー信号を出力する。
また、リール表示窓4の下方領域で且つミドルドア41により開閉される領域には、図4に示すように、ドア中継端子板68が設けられる。ドア中継端子板68は、主制御基板ケース55内の主制御基板71と、各種のボタンやスイッチ、副制御基板72、セレクタ66及び遊技動作表示基板81との間の接続配線を中継する基板である(後述の図5参照)。なお、各種のボタン及びスイッチとしては、例えば、MAXベットボタン21、1ベットボタン22、精算ボタン27、ドア開閉監視スイッチ67、後述の選択スイッチ76、BETスイッチ77、スタートスイッチ79等を挙げることができる。
<パチスロが備える制御系>
次に、パチスロ1が備える制御系について、図5を参照して説明する。図5は、パチスロ1の制御系の構成を示す回路ブロック図である。
パチスロ1は、ミドルドア41に設けられた主制御基板71と、フロントドア2bに設けられた副制御基板72とを有する。また、パチスロ1は、主制御基板71に接続された、リール中継端子板74、設定用鍵型スイッチ56、割合表示器58、キャビネット側中継基板44及び電源装置53を有する。さらに、パチスロ1は、キャビネット側中継基板44を介して主制御基板71に接続された外部集中端子板47、ホッパー装置51及びメダル補助収納庫スイッチ75を有する。なお、外部集中端子板47及びホッパー装置51の構成については上述したので、ここでは、それらの説明を省略する。また、割合表示器58の構成については、後で詳述する。
リール中継端子板74は、各メインリール3L,3C,3Rのリール本体の内側に配設されている。リール中継端子板74は、各メインリール3L,3C,3Rのステッピングモータ(不図示)に電気的に接続されており、主制御基板71からステッピングモータに出力される信号を中継する。
メダル補助収納庫スイッチ75は、メダル補助収納庫52に設けられ、メダル補助収納庫52がメダルで満杯になっているか否かを検出する。
電源装置53は、主制御基板71に接続された電源基板53bと、電源基板53bに接続された電源スイッチ53aとを有する。電源スイッチ53aは、パチスロ1に必要な電源を供給するときに押下される。
また、パチスロ1は、ドア中継端子板68、並びに、該ドア中継端子板68を介して、主制御基板71に接続された、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67、選択スイッチ76(チャンススイッチ)、BETスイッチ77、精算スイッチ78、スタートスイッチ79、ストップスイッチ基板80、遊技動作表示基板81及び副中継基板61を有する。なお、セレクタ66、ドア開閉監視スイッチ67及び副中継基板61については、上述したので、ここでは、それらの説明を省略する。
選択スイッチ76は、選択ボタン25が遊技者により押されたことを検出する。BETスイッチ77は、MAXベットボタン21又は1ベットボタン22が遊技者により押されたことを検出する。精算スイッチ78は、精算ボタン27が遊技者により押下されたことを検出する。スタートスイッチ79は、スタートレバー23が遊技者により操作されたこと(開始操作)を検出する。なお、スタートスイッチ79は、本発明に係る開始操作検出手段の一具体例である。
ストップスイッチ基板80は、回転しているメインリールを停止させるための回路と、停止可能なメインリールをLEDなどにより表示するための回路とを備える。また、ストップスイッチ基板80には、ストップスイッチが設けられる。ストップスイッチは、各ストップボタン19L,19C,19Rが遊技者により押下されたこと(停止操作)を検出する。なお、ストップスイッチ基板80は、本発明に係る停止操作検出手段の一具体例である。
遊技動作表示基板81は、情報表示器24に接続され、メダルの投入を受け付けるとき、3つのメインリール3L,3C,3Rが回動可能なとき、及び、再遊技を行うときに、投入されたメダルの枚数を7セグ表示器に表示させるための基板である。また、遊技動作表示基板81は、例えば、リールの停止順序の種別に関する情報を報知するときに、該情報を情報表示器24内に設けられた指示表示部(指示モニタ)で表示させるための基板である。さらに、遊技動作表示基板81には、LED82が接続され、LED82は、例えば、遊技動作表示基板81から入力される信号に基づいて、遊技開始を表示するマークや再遊技を行うマークなどを点灯させる。
副制御基板72は、ドア中継端子板68及び副中継基板61を介して主制御基板71に接続される。また、パチスロ1は、副中継基板61を介して副制御基板72に接続された、サウンドI/O基板84、LED基板62A,62B、及び、24hドア開閉監視ユニット63を有する。LED基板62A,62B及び24hドア開閉監視ユニット63については、上述したので、ここでは、それらの説明を省略する。
サウンドI/O基板84は、下部スピーカ65L,65Rや図示しない各種スピーカなどからなるスピーカ群に音声の出力を行う。なお、スピーカ群は、本発明に係る音声出力手段の一具体例である。
また、パチスロ1は、副制御基板72に接続された、ロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87を有する。なお、ロムカートリッジ基板86及び液晶中継基板87は、副制御基板72と共に副制御基板ケース57に収納されている。
ロムカートリッジ基板86は、演出用の画像(映像)、音声、光(LED群85)及び通信のデータを管理するための基板である。液晶中継基板87は、副制御基板72及び液晶表示装置11間の接続配線を中継する基板である。
<主制御回路>
次に、主制御基板71に実装される主制御回路91の構成について、図6を参照して説明する。図6は、パチスロ1の主制御回路91の構成例を示すブロック図である。
主制御回路91は、主に、主制御基板71に実装されたマイクロコンピュータ92により構成される。マイクロコンピュータ92は、メインCPU(Central Processing Unit)93、メインROM(Read Only Memory)94及びメインRAM(Random Access Memory)95により構成される。
メインROM94には、メインCPU93により実行される制御プログラム、データテーブル、副制御回路101に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶される。メインRAM95には、制御プログラムの実行により決定された内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
メインCPU93には、クロックパルス発生回路96、分周器97、乱数発生器98及びサンプリング回路99が接続される。クロックパルス発生回路96及び分周器97は、クロックパルスを発生する。メインCPU93は、発生されたクロックパルスに基づいて、制御プログラムを実行する。乱数発生器98は、予め定められた範囲の乱数(例えば、0〜65535)を発生する。サンプリング回路99は、発生された乱数の中から1つの値を抽出する。
メインCPU93は、リールインデックスを検出してから各リールのステッピングモータに対してパルスを出力した回数をカウントする。これにより、メインCPU93は、各メインリールの回転角度(主に、メインリールが図柄何個分だけ回転したか)を管理する。なお、リールインデックスとは、メインリールが一回転したことを示す情報である。このリールインデックスは、例えば、発光部及び受光部を有する光センサと、各メインリールの所定の位置に設けられ、各メインリールの回転により発光部と受光部との間に介在される検知片を備えたリール位置検出部(不図示)により検出する。
ここで、各メインリールの回転角度の管理について、具体的に説明する。ステッピングモータに対して出力されたパルスの数は、メインRAM95に設けられたパルスカウンタによって計数される。そして、図柄1個分の回転に必要な所定回数のパルスの出力がパルスカウンタで計数される毎に、メインRAM95に設けられた図柄カウンタが1ずつ加算される。図柄カウンタは、各メインリールに応じて設けられている。図柄カウンタの値は、リール位置検出部(不図示)によってリールインデックスが検出されるとクリアされる。
すなわち、本実施形態では、図柄カウンタを管理することにより、リールインデックスが検出されてから図柄何個分の回転が行われたのかを管理する。したがって、各メインリールの各図柄の位置は、リールインデックスが検出される位置を基準として検出される。
<副制御回路>
次に、副制御基板72に実装される副制御回路101の構成について、図7を参照して説明する。図7は、パチスロ1の副制御回路101の構成例を示すブロック図である。
副制御回路101は、主制御回路91と電気的に接続されており、主制御回路91から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。副制御回路101は、基本的に、サブCPU102、サブRAM103、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM105、ドライバ106を含んで構成される。
サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドに応じて、ロムカートリッジ基板86に記憶されている制御プログラムに従い、映像、音、光の出力の制御を行う。ロムカートリッジ基板86は、基本的に、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とによって構成される。
プログラム記憶領域には、サブCPU102が実行する制御プログラムが記憶される。例えば、制御プログラムには、主制御回路91との通信を制御するための主基板通信タスクや、演出用の乱数値を抽出し、演出内容(演出データ)の決定及び登録を行うための演出登録タスクを実行するための各種プログラムが含まれる。また、制御プログラムには、決定した演出内容に基づいて液晶表示装置11による映像の表示を制御する描画制御タスク、LED群85等の光源による光の出力を制御するランプ制御タスク、下部スピーカ65L,65Rによる音の出力を制御する音声制御タスク等を実行するための各種プログラムも含まれる。
データ記憶領域には、各種データテーブルを記憶する記憶領域、各演出内容を構成する演出データを記憶する記憶領域、映像の作成に関するアニメーションデータを記憶する記憶領域が含まれる。また、データ記憶領域には、BGMや効果音に関するサウンドデータを記憶する記憶領域、光の点消灯のパターンに関するランプデータを記憶する記憶領域等も含まれる。
サブRAM103には、決定された演出内容や演出データを登録する格納領域や、主制御回路91から送信される内部当籤役等の各種データを格納する格納領域が設けられる。
サブCPU102、レンダリングプロセッサ104、描画用RAM(フレームバッファを含む)105及びドライバ106は、演出内容により指定されたアニメーションデータに従って映像を作成し、作成した映像を液晶表示装置11に表示させる。
また、サブCPU102は、演出内容により指定されたサウンドデータに従ってBGMなどの音を下部スピーカ65L,65R等のスピーカ群により出力させる。また、サブCPU102は、演出内容により指定されたランプデータに従ってLED群85の点灯及び消灯を制御する。
<割合表示器>
次に、割合表示器58の構成について、図8A及び8Bを参照して説明する。上述のように、本実施形態のパチスロ1は、各種の割合を表示する割合表示器58を備える。図8Aは、割合表示器58の取り付け例を示し、図8Bは、割合表示器58に表示される情報の内容を示す。
[割合表示器の構成]
割合表示器58は、図8Aに示すように、4桁の7セグメントLEDにより構成され、上位2桁は、表示内容(割合)の種類を示し、下位2桁は、当該表示内容の割合の値(%)を示す。割合表示器58は、管理者(遊技店の店員等)がパチスロ1に不正改造がなされていないか否か確認する際などに使用されるため、パチスロ1の内部に設けられる。このとき、割合表示器58自体に対する不正を防止するため、割合表示器58は、主制御基板71を覆う主制御基板ケース55の内部に設けられることが好ましい。
具体的な取り付け例としては、例えば、図8(A−1)に示すように、割合表示器58を、主制御基板71上に実装してもよいし、図8(A−2)に示すように、主制御基板71に接続された他の基板(割合表示基板)上に実装してもよい。また、図8(A−3)に示すように、割合表示器58としての7セグメントLEDユニットを主制御基板71に接続することにより、割合表示器58を取り付けてもよい。いずれの場合であっても、図8Aに示すように、割合表示器58を主制御基板71とともに主制御基板ケース55の内部に設けることが好ましい。
ところで、通常、主制御基板ケース55には、記録紙や封印シールが貼りつけられるが、主制御基板ケース55内に割合表示器58を設ける場合には、封印シールなどにより割合表示器58の視認性が損なわれることがないように、封印シールなどを貼りつけることが好ましい。なお、封印シールは、主制御基板ケース55を開封した痕跡が残るようにするためのものであり、剥がしたときに跡が残るように特殊な加工が施されたシールである。また、記録紙は、主制御基板ケース55の着脱や開封を正規の手続きで行ったときに、その旨を記録するための用紙である。この記録紙には、主制御基板71の識別番号が印字され、さらに、着脱又は開封を行った日時及びその際の担当者などを記入する記入欄が設けられている。ここでいう、「正規の手続き」とは、遊技機の製造(取付固定時)や遊技店に設置した後の立入検査などが挙げられる。
[割合表示器の表示内容]
次に、割合表示器58の表示例について説明する。図8Bに示すように、割合表示器58には、累計の特定区間割合と、直近6000ゲーム間の連続役物割合及び役物割合と、累計の連続役物割合及び役物割合と、が表示される。割合表示器58に累計の特定区間割合を表示する場合、4桁の7セグメントLEDのうちの上位2桁には、「AU」と表示され、直近6000ゲーム間の連続役物割合を表示する場合、上位2桁には、「=r」と表示され、直近6000ゲーム間の役物割合を表示する場合、上位2桁には、「=b」と表示され、累計の連続役物割合を表示する場合、上位2桁には、「Ar」と表示され、累計の役物割合を表示する場合、上位2桁には、「Ab」と表示される。また、4桁の7セグメントLEDのうちの下位2桁には、対応する割合がパーセント表示で表示される。
ここで、「特定区間割合」とは、全ての遊技状態における遊技回数(すなわち、総遊技回数)に対して、遊技者にとって有利な遊技状態における遊技回数が占める割合をいう。この場合において、遊技者にとって有利な遊技状態とは、遊技者にとって有利な情報を報知する報知状態(所謂AT中(本実施形態のART遊技状態))だけでなく、この報知状態への移行期待度が高いCZも含めてもよい。また、報知状態中に開始するボーナス状態も、この場合における有利な遊技状態に含めてもよい。
主制御基板71は、メインRAM95に設けられた所定のカウンタにおいて、全ての遊技状態における遊技回数を示す総遊技回数と、遊技者にとって有利な遊技状態における遊技回数を示す特定遊技回数とを計数しておき、以下に示す式により特定区間割合を算出する。
特定区間割合=特定遊技回数/総遊技回数×100
また、「連続役物割合」とは、全ての遊技状態において払い出されたメダルの総数(すなわち、総払出枚数)に対して、第一種特別役物、又は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動中である遊技状態において払い出されたメダルの総数が占める割合をいう。
主制御基板71は、メインRAM95に設けられた所定のカウンタにおいて、全ての遊技状態において払い出されたメダルの総数を示す総払出枚数と、第一種特別役物、又は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置の作動中に払い出されたメダルの総数を示す第1特定遊技中払出枚数とを計数しておき、以下に示す式により連続役物割合を算出する。
連続役物割合=第1特定遊技中払出枚数/総払出枚数×100
また、「役物割合」とは、全ての遊技状態において払い出されたメダルの総数(すなわち、総払出枚数)に対して、いずれかの役物の作動中に払い出されたメダルの総数が占める割合をいう。なお、「いずれかの役物」とは、第一種特別役物、第一種特別役物に係る役物連続作動装置、第二種特別役物、第二種特別役物に係る役物連続作動装置、又は、普通役物をいう。また、ART状態やCZ中状態なども、遊技者にとって有利な状態であるため、これらの状態を「いずれかの役物」が作動している状態に含めてもよい。
主制御基板71は、メインRAM95に設けられた所定のカウンタにおいて、全ての遊技状態において払い出されたメダルの総数を示す総払出枚数と、いずれかの役物の作動中に払い出されたメダルの総数を示す第2特定遊技中払出枚数とを計数しておき、以下に示す式により役物割合を算出する。
連続役物割合=第2特定遊技中払出枚数/総払出枚数×100
また、「累計」とは、パチスロ1を設置してから現在までの全期間をいい、「直近6000ゲーム間」とは、6000ゲーム前の遊技から現在までの期間をいう。「累計」の割合を算出する場合、主制御基板71は、全期間において計数していた計数結果を用いて割合を算出すればよく、また、「直近6000ゲーム間」の割合を算出する場合、主制御基板71は、6000ゲーム前の遊技から現在までの期間において計数していた計数結果を用いて割合を算出すればよい。
なお、メインRAM95に設けられた所定のカウンタは、電源のON/OFFや設定変更がなされた場合でもクリア(初期化)されない領域に設けられる。すなわち、メインRAM95に記憶される割合表示器58に関するデータは、電源のON/OFFや設定変更がなされた場合でも消えない(クリアされない)ように構成されている。また、メインRAM95に設けられた所定のカウンタは、400回の遊技を1セットとして、割合表示器58に関するデータを計数する。例えば、6000ゲーム間の割合を算出する場合には、15セットの累計の計数結果を用いて当該割合を算出する。
[割合表示器の表示内容(切り替え表示)]
割合表示器58では、主制御基板71が算出した各種の割合を切り替えて表示する。割合表示器58に表示する内容の切り替え方法は任意であり、例えば、所定の間隔で自動的に、各種の割合の表示を切り替えてもよいし、専用のスイッチの操作に応じて手動で、各種の割合の表示を切り替えてもよいし、自動的な切り替えと手動による切り替えとを組み合わせて、各種の割合の表示を切り替えてもよい。
[割合表示器の変形例]
ところで、既存のパチスロは、割合表示器58を有していないため、図8Aに示す割合表示器58の取り付け例では、既存のパチスロに対して大きな改変を行う必要がある。そこで、既存のパチスロに対して割合表示器58の構成を組み込む際には、既存のパチスロに設けられている表示器を、各種の割合を表示するための割合表示器58として用いてもよい。例えば、既存のパチスロには、貯留されているメダルの数(クレジット数)、及び、今回の遊技において払い出されたメダルの枚数(払出枚数)を表示する表示器(情報表示器24)が設けられているので、この表示器を割合表示器58として用いてもよい。
この場合、例えば、パチスロに対して特別な操作が行われた場合に、クレジット数の表示部(クレジットランプ:不図示)に、表示内容(割合)の種類を表示し、払出枚数の表示部(払出枚数ランプ:不図示)に、当該表示内容の割合の値を表示するように、当該表示器の表示を切り替え可能にしてもよい。なお、この際に行われる特別な操作は任意であるが、パチスロの内部に設けられたスイッチを用いた操作であることが好ましい。これにより、遊技者が偶然に特別な操作を行ってしまうことを防止することができる。
<主制御回路で管理する各種メイン遊技状態>
次に、主制御回路91(メインCPU93)により管理される、再遊技(リプレイ)の当籤確率に係る遊技状態及びボーナス作動の有無に係る遊技状態(以下、まとめて「メイン遊技状態」という)について説明する。
[メイン遊技状態の種別]
本実施形態のパチスロ1では、再遊技(リプレイ)の当籤確率に係る遊技状態(以下、「RT状態」という)として、再遊技(リプレイ)の当籤確率と当籤するリプレイ役の種別との組合せが互いに異なる、「RT0状態」〜「RT3状態」と称する4種類のRT状態を設ける。なお、本実施形態では、各メイン遊技状態における単位遊技毎のメダルの掛け枚数は、3枚である。
また、本実施形態では、ボーナスゲームの種類として、ビッグボーナス(以下、「BB」と記す)及びレギュラーボーナス(以下、「RB」と記す)、並びに、ミドルボーナス(以下、「MB」と記す)及びチャレンジボーナス(以下、「CB」と記す)を設ける。BBは、第1種特別役物と呼ばれるRBに係る役物連続作動装置であり、RBを連続して作動させる。一方、MBは、第2種特別役物と呼ばれるCBに係る役物連続作動装置であり、CBを連続して作動させる。
なお、本実施形態では、3種類のBB(後述のコンビネーション名称「C_BB1(BB1A,1B)」〜「C_BB3」に係るBB)を設け、2種類のMB(後述のコンビネーション名称「C_MB1」及び「C_MB2」に係るMB)を設ける。本実施形態において、BBに係る図柄組合せの表示を契機として開始されるBBの作動は、BBの種別に関係なく、規定数「305」を超える枚数のメダルの払い出しが行われた場合に終了する。一方、MBに係る図柄組合せの表示を契機として開始されるMBの作動は、MBの種別に関係なく、規定数「45」を超える枚数のメダルの払い出しが行われた場合に終了する。
そして、本実施形態では、BB作動中の遊技状態(以下、「BB状態」という)も主制御回路91(メインCPU93)により管理される。また、本実施形態では、BB種別がBB1又はBB2である状態(以下、「BB1,BB2状態」又は「NBB状態」という)と、BB種別がBB3である状態(以下、「BB3状態」又は「SBB状態」という)とを別個に管理する(後述の図100参照)。なお、BB非作動時のメイン遊技状態である、RT0状態〜RT3状態を総称して「一般中状態」ともいう。
また、本実施形態では、BB役が当籤してから入賞するまでの状態、すなわち、BB持越状態又はBBフラグ間状態と呼ばれる状態(以下、「BB内部中状態」という)も主制御回路91(メインCPU93)により管理される。なお、この際、本実施形態では、持ち越されているBB種別がBB1又はBB2である状態(以下、「BB1,BB2内部中状態」という)と、持ち越されているBB種別がBB3である状態(以下、「BB3内部中状態」という)とを別個に管理する(後述の図100参照)。
さらに、本実施形態では、RT0状態〜RT3状態のそれぞれにおいて、MBが作動した状態(以下、それぞれ「RT0時MB状態」〜「RT3時MB状態」という)もまた、主制御回路91(メインCPU93)により管理される(後述の図100参照)。
本実施形態では、後述のRT0状態〜RT3状態時用の各種内部抽籤テーブル(後述の図23〜図30参照)に示すように、RT3状態における再遊技の当籤確率(高確率)は、RT0状態、RT1状態及びRT2状態のそれ(低確率)より高くなる。RT1状態及びRT2状態における再遊技の当籤確率は、互いに同じであるが、当籤するリプレイ役の種別が互いに異なる。RT0状態の再遊技の当籤確率は、RT1状態及びRT2状態のそれより若干低くなる。また、RT0状態で当籤するリプレイ役の種別は、RT1状態及びRT2状態のそれらと異なる。
[メイン遊技状態間の遷移態様]
ここで、図9を参照して、主制御回路91(メインCPU93)により管理される上述した各種メイン遊技状態の遷移態様について説明する。なお、図9は、各種メイン遊技状態間の遷移フローを示す図である。
初期状態時及びBB終了時には、図9に示すように、メイン遊技状態はRT0状態(低RT状態)に移行する。RT0状態において、「ベルこぼし目」表示時には、RT状態がRT0状態からRT1状態に移行する。なお、「ベルこぼし目」表示時とは、後述の図16〜図19に示す図柄組合せテーブル中の「ベル」に係る小役の図柄組合せを有効ライン上に停止表示できなかった(取りこぼした)ときのことである。
RT1状態において、「RT2移行リプ」入賞時には、メイン遊技状態がRT1状態からRT2状態に移行する。なお、「RT2移行リプ」入賞時とは、後述の図16に示す図柄組合せテーブル中のコンビネーション名称「C_RT2リプ」に係るリプレイ役が入賞した時である。
RT2状態において、「RT3移行リプ」入賞時には、メイン遊技状態がRT2状態からRT3状態に移行する。なお、「RT3移行リプ」入賞時とは、後述の図16に示す図柄組合せテーブル中のコンビネーション名称「C_RT3リプ_1」又は「C_RT3リプ_2」に係るリプレイ役が入賞した時である。また、RT2状態において、「ベルこぼし目」表示時又は「RT1移行リプ」入賞時には、メイン遊技状態がRT2状態からRT1状態に移行する。なお、「RT1移行リプ」入賞時とは、後述の図16に示す図柄組合せテーブル中のコンビネーション名称「C_RT1リプ」に係るリプレイ役が入賞した時である。
RT3状態において、「ベルこぼし目」表示時又は「RT1移行リプ」入賞時には、メイン遊技状態がRT3状態からRT1状態に移行する。なお、本実施形態では、図9に示すように、メイン遊技状態がRT3状態からRT2状態に移行する遷移態様、並びに、RT0状態及びRT1状態からRT3状態(後述のART状態)に直接移行する遷移態様は設けられていない。
また、一般中状態(RT0状態〜RT3状態のいずれか)において、BBに係る内部当籤役(BB役)が当籤した場合には、メイン遊技状態は、一般中状態からBB内部中状態に移行する。そして、BB内部中状態において、BB役が入賞すると(BB役に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示されると)、BB(RB)が作動し、メイン遊技状態は、BB内部中状態からBB状態に移行する。なお、BB役は、本発明に係る特別な内部当籤役の一具体例であり、BB状態は、本発明に係る特別遊技状態の一具体例である。
BB状態において、規定枚数(本実施形態では305枚)を超える枚数のメダルの払い出しが行われた場合には、BBが終了し、メイン遊技状態は、BB状態からRT0状態に移行する。
なお、RT0状態〜RT3状態のそれぞれにおいて、MB役が入賞した場合には、MB(CB)が作動し、メイン遊技状態は、RT0状態〜RT3状態からそれぞれRT0時MB状態〜RT3時MB状態に移行する。そして、各MB状態において、規定枚数(本実施形態では45枚)を超える枚数のメダルの払い出しが行われた場合には、MBが終了し、メイン遊技状態は、MB状態から対応するRT状態に移行する。
<主制御回路で管理する各種出玉状態>
本実施形態のパチスロ1は、RT機能とAT機能とが同時に作動するART機能を備えた遊技機である。そして、本実施形態では、ART(AT)機能の作動の有無は、主制御回路91(メインCPU93)により決定される。すなわち、本実施形態のパチスロ1では、出玉性能(特典付与性能)に直接影響を与えるART(AT)機能の作動/非作動を主制御回路91(メインCPU93)で管理する。それゆえ、主制御回路91(メインCPU93)は、遊技状態として、出玉(メダル払出)性能に関与する状態(以下、「出玉状態」という)も管理する。
ここで、図10を参照しながら、本実施形態のパチスロ1の主制御回路91(メインCPU93)により管理される出玉状態の種別、及び、各種出玉状態間の遷移態様(遊技フロー)について説明する。なお、図10は、本実施形態のパチスロ1における遊技フロー(各種出玉状態間の遷移フロー)を示す図である。
本実施形態のパチスロ1において、主制御回路91(メインCPU93)が主に管理する出玉状態は、図10に示すように、「通常状態」、「CZ(チャンスゾーン)導入時状態」、「CZ中状態」、「ART準備中状態」、「ART状態」、「上乗せ特化状態」及び「ART転落待ち状態」と称する7種類の出玉状態である。また、図10には示さないが、設定変更時には、これらの出玉状態とは異なる抽籤処理を行うので、主制御回路91(メインCPU93)は、設定変更時の状態も出玉状態として管理する。なお、ART状態は、本発明に係る報知遊技状態,有利遊技状態の一具体例である。
なお、通常状態、CZ導入時状態及びCZ中状態は、基本的には、RT状態が主にRT0状態〜RT2状態のいずれかに対応する出玉状態であり、かつ、AT機能が作動しない出玉状態である。ART状態、上乗せ特化状態及びART転落待ち状態は、基本的には、RT状態がRT3状態に対応する出玉状態であり、かつ、AT機能が作動する出玉状態である。また、ART準備中状態は、RT状態が主にRT0状態〜RT2状態のいずれかに対応する出玉状態であり、かつ、AT機能が作動する出玉状態である。
通常状態では、1周期、40ゲームの遊技が行われる。通常状態では、主に、CZ中状態の遊技で行われるART抽籤の結果、及び、ART移行後の遊技内容(ARTで得られる特典)に影響を与えるパラメータを決定するための遊技が行われる。具体的には、ART抽籤の結果、及び、ARTの遊技内容に関与する複数種のカード(後述の攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カード)のランクをアップさせる(高ランクのカードを取得する)ための各種遊技が行われる。なお、通常状態で取得可能な複数種のカードの内容については後で詳述する。
なお、通常状態の1周期のゲーム数(周期ゲーム数)は40ゲームに限定されず、例えば機種等に応じて適宜変更可能である。また、本実施形態では、通常状態の周期ゲーム数が固定値である例を説明したが、本発明はこれに限定されず、通常状態の周期ゲーム数が、遊技状況に応じて可変となる構成にしてもよい。この場合、例えば、複数種の周期ゲーム数から所定の周期ゲーム数を選択できるような構成を設けてもよいし、周期中に残り周期ゲーム数を短縮するための短縮抽籤を行う構成を設けてもよい。
CZ導入時状態は、通常状態の遊技期間(40ゲーム)が終了した後に移行する出玉状態である。CZ導入時状態の遊技期間は、1ゲームであり、CZ導入時状態の遊技では、例えば、CZ中状態の遊技期間の決定処理、バトル勝利書き換え抽籤処理等が行われる。
CZ中状態は、CZ導入時状態の遊技期間(1ゲーム)が終了した後に移行する出玉状態である。CZ中遊技状態の遊技期間では、主に、ART当籤/非当籤を決定するための抽籤遊技が行われる。CZ中状態において、メイン側で行われるART抽籤の内容については後で詳述する。なお、CZ中状態における演出では、主人公キャラクタ(以下、「主人公キャラ」と略す)と、所定の敵キャラクタ(以下、「敵キャラ」と略す)とのバトル演出が行われ、ART当籤確定時には主人公キャラが敵キャラに勝利する内容の演出が行われ、ART非当籤確定時には主人公キャラが敵キャラに敗北する内容の演出が行われる。
ART準備中状態は、CZ中状態の遊技において、ART当籤(主人公キャラの勝利)が決定された際に移行する出玉状態である。ART準備中状態では、主に、RT状態をRT3状態に移行させるための遊技が行われ、RT状態をRT3状態に移行させるための押し順ナビが発生する。なお、CZ中状態の遊技において、ART非当籤(主人公キャラの敗北)が決定された際には、出玉状態は、CZ中状態から通常状態に移行し、次ゲームから次周期の通常状態の遊技が開始される。
ART状態では、ストップボタンの押し順に正解がある小役(後述の打順ベル等)が内部当籤した際に、AT機能により、該小役の種別に対応する正解の押し順に関する情報が報知される。この際、主制御回路91側(以下、「メイン側」という)では、情報表示器24に含まれる指示表示部(不図示)により、小役の種別に対応する指示モニタ番号が押し順に関する情報として報知される。一方、副制御回路101側(以下、「サブ側」という)では、液晶表示装置11の表示画面に3つのストップボタンの押し順情報(押し順番号)を表示する演出が行われる。なお、ARTの初期ゲーム数は、出玉状態がART状態に移行した直後に行われる上乗せ特化状態の遊技により決定される。
上乗せ特化状態は、ART状態中の出玉状態であり、かつ、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が主に行われる出玉状態である。すなわち、上乗せ特化状態は、ART状態中の特化ゾーンとなる。本実施形態では、ART遊技期間の開始時、及び、ART状態の遊技において後述の特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤した場合に、出玉状態が上乗せ特化状態に移行する。
なお、上乗せ特化状態の遊技期間(後述の特化ゲーム数)及び継続率(後述の特化最終ゲームループ率)の初期値は、通常状態で取得した特定のカード(後述の報酬系カード)に基づいて決定され、ART状態への移行が決定された際にセットされる。その後、所定の条件成立時に行われる特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤すれば、基本的には、そのたびに特化ゲーム数及び継続率が更新(上乗せ)される。
また、ART状態において上乗せ特化状態への移行が決定された場合には、次ゲームから上乗せ特化状態の遊技が割込処理として開始される。なお、上乗せ特化状態の遊技期間では、ARTゲーム数のカウントは行われない(残りARTゲーム数は減らない)。そして、上乗せ特化状態の遊技期間が終了すると、出玉状態がART状態に戻り、上乗せ特化状態突入時の残りARTゲーム数からART状態の遊技が再開される。
ART転落待ち状態は、ART状態の遊技期間が終了した際に移行する出玉状態である。ART転落待ち状態では、RT状態がRT3状態からRT1状態に移行(転落)するまで遊技が行われる。そして、ART転落待ち状態において、RT状態がRT3状態からRT1状態に移行すると、出玉状態は、ART転落待ち状態から通常状態に移行し、次ゲームから初回周期(1周期目)の通常状態の遊技が開始される。
なお、上述した通常状態及びART状態において、BBが当籤した場合には、BB当籤時からBB終了時までの遊技が割込処理として行われ、その期間、通常状態の残り周期ゲーム数及びART状態の残りARTゲーム数の減算(カウント)処理は行われない。
また、CZ導入時状態又はCZ中状態において、BBに当籤した場合には、ART移行が確定する。この場合、当籤したBB状態の遊技が消化された後、出玉状態がART状態に移行する。
なお、図10には示さないが、通常状態及びART状態のそれぞれでは、抽籤状態として「低確モード」及び「高確モード」の2種類のモードが設けられており、後者のモードの方が、前者のモードより、抽籤処理における当籤確率が高くなる。
また、図10には示さないが、通常状態では、複数種のステージモードが設けられている。具体的には、カードの種別(属性)に対応付られた通常ステージ(後述のステージA〜ステージC)と、カードの種別に対応付けられていない特別ステージとが設けられている。なお、通常ステージでは、対応する属性のカードがランクアップされ易くなる特性を有する。一方、特別ステージでは、いずれのカードも同程度の確率でランクアップされるような構成になっている。なお、通常ステージ及び特別ステージは、本発明に係るモードの一具体例である。
[各遊技状態においてメイン側で行われる各種抽籤処理]
本実施形態では、メイン側において、上述した出玉状態とメイン遊技状態(RT状態、ボーナス(BB,MB)状態、BB内部中状態)との組合せにより遊技状態を管理し、各遊技状態において、適宜所定の抽籤処理を行う。ここで、出玉状態とメイン遊技状態との各組合せにおいて実行される抽籤処理の種別をまとめて説明する。なお、以下に示す出玉状態とメイン遊技状態との組合せ以外の遊技状態、例えば、出玉状態が通常状態であり且つメイン遊技状態がBB内部中状態又はSBB当籤遊技である場合、出玉状態がCZ中状態であり且つメイン遊技状態がBB内部中状態又はBB当籤遊技である場合、出玉状態がART状態であり且つメイン遊技状態がBB内部中状態である場合、出玉状態が上乗せ特化状態であり且つメイン遊技状態がBB内部中状態である場合等には、抽籤は行われない。
(1)出玉状態が通常状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、MB当籤遊技又はMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、カード昇格抽籤、カード昇格属性抽籤、カード昇格回数抽籤及び抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。なお、メイン遊技状態が「否BB内部中状態」である状態とは、メイン遊技状態が、BB当籤遊技、BB内部中状態、BB状態、MB当籤遊技及びMB状態のいずれでも無い状態のことをいう。また、「レバーオン時」とは、スタートレバー23に対する遊技者の遊技開始操作が検出されたときのことである。
カード昇格抽籤は、カードのランクアップを行うか否かの抽籤であり、カード昇格属性抽籤は、ランクアップさせるカードの種別(攻撃系、防御系及び報酬系のいずれか)を選択する抽籤であり、カード昇格回数抽籤は、カードのランクアップ数を決定するための抽籤である。また、抽籤状態移行抽籤は、抽籤状態(高確及び低確のいずれか)を決定するための抽籤である。
(2)出玉状態が通常状態であり、メイン遊技状態がNBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、カード昇格抽籤、カード昇格属性抽籤、カード昇格回数抽籤、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤及び抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
本実施形態では、CZ中状態において主人公キャラと対戦させる敵キャラとしては、後述するように敵キャラA〜Gの7種類の敵キャラが用意されており、主人公キャラが勝利する確率は、高い方から敵キャラG〜Aの順となる。NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤では、現在設定されている敵キャラ(敵キャラA〜E)を敵キャラF(ARTに当籤し易くなる敵キャラ)に変更するか否か決定する抽籤である。なお、現在設定されている敵キャラが敵キャラFである場合において、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤に当籤したときには、敵キャラの種別が敵キャラG(ART当籤確定の敵キャラ)に変更される。
(3)出玉状態が通常状態であり、メイン遊技状態がNBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、カード昇格抽籤、カード昇格属性抽籤、カード昇格回数抽籤、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤及び抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
(4)出玉状態がCZ導入時状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、NBB当籤遊技またはMB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、CZ勝利書き換え抽籤及びCZ規定ゲーム数短縮抽籤がこの順で行われる。
CZ勝利書き換え抽籤は、初回周期以外の周期の通常状態の遊技終了時点(出玉状態がCZ導入時状態に移行した時点)において、全てのカードのランクが「0」である場合に、ART非当籤確定(主人公キャラの敗北)の結果をART当籤確定(主人公キャラの勝利)の結果に変更する(書き換える)か否かを決定するための抽籤である。なお、この抽籤結果は、CZ中状態の遊技において、ART非当籤が確定した(主人公キャラが敗北した)際に参照され、この抽籤に当籤している場合には、このタイミングで、ART非当籤確定(主人公キャラの敗北)がART当籤確定(主人公キャラの勝利)に書き換えられる。また、CZ規定ゲーム数短縮抽籤は、次ゲームから開始されるCZ中状態の遊技数(CZ規定ゲーム数)の短縮抽籤である。
(5)出玉状態がCZ導入時状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。そして、この抽籤に当籤した場合には、CZ中状態終了後に移行するART状態の残りARTゲーム数に抽籤結果(ARTの上乗せゲーム数)が加算される。
(6)出玉状態がCZ中状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態又はMB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、第1〜第3バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤がこの順で行われる。本実施形態では、この2つの抽籤によりART当籤/非当籤が決定される。
第1〜第3バトル攻防抽籤は、後述の主人公キャラのライフ値或いは敵キャラのライフ値の減算の有無、主人公キャラのライフ値の増減値、又は、敵キャラのライフ値の減算値を決定するための抽籤である。カードスキル発動抽籤は、第1〜第3バトル攻防抽籤で決定された抽籤結果に基づいて、該抽籤結果に対して各カードの後述のスキル効果をさらに反映させるか否かを決めるための抽籤である。そして、第1〜第3バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤の結果(主人公キャラ及び敵キャラの一方のライフ値の増減)により、敵キャラのライフ値が「0」以下となれば、ART当籤(バトル勝利)が確定する。一方、カードスキル発動抽籤の結果により、主人公キャラのライフ値が「0」以下となれば、ART非当籤(バトル敗北)が確定する。なお、第1〜第3バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤によるART当籤/非当籤の決定処理の内容については、後で詳述する。
また、この場合の単位遊技では、リールの第3停止時に、ステージ抽籤及び敵キャラ抽籤がこの順で行われる。
なお、本実施形態では、上述のように、通常状態において、カードの種別毎にそれぞれ別個のステージモードが設けられている。そして、ステージ抽籤では、次々周期目の通常状態の遊技期間におけるステージモードが決定される。また、敵キャラ抽籤では、次々周期目の通常状態の遊技期間終了後に行われるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラが決定される。
(7)出玉状態がCZ中状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。そして、この抽籤に当籤した場合には、CZ中状態終了後に移行するART状態の残りARTゲーム数に抽籤結果(ARTの上乗せゲーム数)が加算される。
(8)出玉状態がCZ中状態であり、メイン遊技状態がMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、MB中ポイント抽籤が行われる。MB中ポイント抽籤では、CZ中状態において敵キャラに加算されるダメージ(ライフ値の減算値)が決定される。そして、この抽籤に当籤した場合には、抽籤結果に対応する分のライフ値が敵キャラの現在のライフ値から減算される。
(9)出玉状態がART準備中状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、SBB当籤遊技、MB当籤遊技又はMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ART開始時の上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤が行われる。
(10)出玉状態がART準備中状態であり、メイン遊技状態がNBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤、及び、ART開始時の上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤がこの順で行われる。
(11)出玉状態がART準備中状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(12)出玉状態が上乗せ特化状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、MB当籤遊技又はMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤、及び、上乗せ特化状態の継続抽籤がこの順で行われる。上乗せ特化状態の継続抽籤では、上乗せ特化状態の最終ゲームにおいて、次ゲームも上乗せ特化状態の遊技を継続するか否かが決定される。この抽籤の当籤確率は、現セットの上乗せ特化状態で設定されている継続率(後述の特化最終ゲームループ率)となる。
(13)出玉状態が上乗せ特化状態であり、メイン遊技状態がNBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、NBB当籤に基づくARTゲーム数の上乗せ抽籤と、上乗せ特化状態に基づくARTゲーム数の上乗せ抽籤とが行われる。
(14)出玉状態が上乗せ特化状態であり、メイン遊技状態がSBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(15)出玉状態が上乗せ特化状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(16)出玉状態がART状態であり、メイン遊技状態がBB内部中状態、MB当籤遊技又はMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤、及び、抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
(17)出玉状態がART状態であり、メイン遊技状態がNBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤、及び、抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
(18)出玉状態がART状態であり、メイン遊技状態がSBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(19)出玉状態がART状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(20)出玉状態がART転落待ち状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤、及び、抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
また、この場合では、RT状態がRT3状態に移行する単位遊技のリールの第3停止時に、ステージ抽籤及び敵キャラ抽籤がこの順で行われる。
なお、ステージ抽籤では、1周期目及び2周期目の各通常状態の遊技期間におけるステージモードが決定される。また、敵キャラ抽籤では、1周期目及び2周期目の各通常状態の遊技期間終了後に行われるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラが決定される。
(21)出玉状態がART転落待ち状態であり、メイン遊技状態がNBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤、及び、抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
(22)出玉状態がART転落待ち状態であり、メイン遊技状態がSBB当籤遊技である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(23)出玉状態がART転落待ち状態であり、メイン遊技状態がBB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、ARTゲーム数の上乗せ抽籤が行われる。
(24)出玉状態がART転落待ち状態であり、メイン遊技状態がMB当籤遊技又はMB状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤、及び、抽籤状態移行抽籤がこの順で行われる。
(25)出玉状態が設定変更時状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態である場合
この場合の単位遊技では、レバーオン時に、初回周期ゲーム数決定抽籤、カードランク決定抽籤、ステージ抽籤及び敵キャラ抽籤がこの順で行われる。
初回周期ゲーム数決定抽籤では、設定変更後に実施される最初の通常状態の周期ゲーム数を決定するための抽籤である。カードランク決定抽籤では、カードの種別毎に抽籤が行われ、設定変更時の各カードの初期ランクが決定される。ステージ抽籤では、1周期目及び2周期目の各通常状態の遊技期間におけるステージモードが決定される。また、敵キャラ抽籤では、1周期目及び2周期目の各通常状態の遊技期間終了後に行われるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラが決定される。
<通常状態で取得するカードの種別>
通常状態の遊技期間(1周期=40ゲーム)では、攻撃系、防御系及び報酬系の3種類のカードを取得する(カードランクをアップさせる)遊技が行われる。攻撃系カード及び防御系カードは、ART(AT)の当籤/非当籤の結果に影響(以下、「スキル効果」という)を与えるカードであり、報酬系カードは、ART抽籤に当籤した際に付与されるARTの遊技内容(AT機能の作動内容)、すなわち、遊技者に付与される特典の内容に影響(スキル効果)を与えるカードである。なお、攻撃系カード及び防御系カードは、本発明に係る第1のパラメータ、パラメータの一具体例を示すものであり、報酬系カードは、本発明に係る第2のパラメータの一具体例を示すものである。
このような3種類のカードを設けることにより、ART(AT)の当籤/非当籤だけでなく、ART(AT)に当籤したときに付与される遊技者にとって有利な遊技状態の内容がART当籤前に決定されるので、通常状態の遊技に対する遊技者の期待感を高めることができる。なお、報酬系カードは、ART(AT)に当籤しなかった場合にはその後の遊技に対して何ら影響を与えないので、その分、報酬系カードのランクアップ抽籤の当籤確率を高めることができる。この場合には、通常状態の遊技に対する遊技者の遊技の興趣をさらに向上させることができる。
なお、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードは、いずれも、CZ中状態においてART(AT)の非当籤(バトル敗北)が確定したとき、又は、ART転落待ち状態においてRT状態がRT1状態に移行(転落)したときに、初期値(「0」)にリセットされる。ただし、本発明はこれに限定されず、例えば、ART(AT)の非当籤(バトル敗北)が確定したときには、報酬系カードのみを初期値(「0」)にリセットするような構成にしてもよい。また、各カードをリセットする際に、複数種のランクから、抽籤等により所定のランクを初期値としてセットする構成にしてもよい。以下、各カードの内容(ランクとスキル効果との対応関係)について説明する。
[攻撃系(攻撃属性)カード]
図11に、取得可能な各種攻撃系カードのランク(レベル)及びスキル効果をまとめた表を示す。本実施形態では、攻撃系カードとして、カードランクが「0」〜「10」の11種類の攻撃系カードが設けられている。また、これらの攻撃系カードをレアリティ(希少度)で分類すると、図11に示すように、「R」、「SR」及び「MR」と記された3種類のレアリティに分けられる。具体的には、カードランク「0」〜「4」の攻撃系カードはレアリティ「R」のカードであり、カードランク「5」〜「8」の攻撃系カードはレアリティ「SR」のカードであり、カードランク「9」及び「10」の攻撃系カードはレアリティ「MR」のカードである。なお、レアリティの順序は、高い方から「MR」、「SR」及び「R」の順となる。
攻撃系カードのスキル効果は、主に、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤(後述の図219参照)の抽籤結果(後述の図79〜図82のバトル攻防抽籤テーブル参照)に基づいて、敵キャラのライフ値を減らすことである。この攻撃系カードのスキル効果の発動は、後述のカードスキル発動抽籤(後述の図218参照)に当籤した場合に行われる。なお、このカードスキル発動抽籤の当籤確率は、攻撃系カードのカードランクに応じて異なり、当籤確率が100%となる攻撃系カードも設けられている。
具体的には、カードランク「0」の攻撃系カード(初期カード)では、「スキル効果無し」が設定されている。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「0」である場合には、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤の抽籤結果(攻防無し、主人公キャラのライフ値を減算又は敵キャラのライフ値を減算)がそのまま、主人公キャラのライフ値又は敵キャラのライフ値に反映される(ライフ値を増減する処理又は維持する処理が行われる)。なお、敵キャラのライフ値は、本発明に係る第1の判定ポイントの一具体例であり、主人公キャラのライフ値は、本発明に係る第2の判定ポイントの一具体例である。
カードランク「1」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、25%の確率で主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「100」を加算すること(「反撃確率25%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「1」であり、後述の第1〜第バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算す結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率25%の抽籤)に当籤した場合には、敵キャラのライフ値が「100」減算される。すなわち、この場合には、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値がともに減算される。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率25%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値のみが減算される。
カードランク「2」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、50%の確率で主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「100」を加算すること(「追撃確率50%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「2」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値に、さらに「100」を加えた値が、敵キャラのライフ値から減算される。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に非当籤であった場合には、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値のみが、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「3」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、50%の確率で主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「100」を加算すること(「反撃確率50%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「3」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に当籤した場合には、敵キャラのライフ値が「100」減算される。すなわち、この場合には、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値がともに減算される。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値のみが減算される。
カードランク「4」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、75%の確率で主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「100」を加算すること(「追撃確率75%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「4」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率75%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値に、さらに「100」を加えた値が、敵キャラのライフ値から減算される。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率75%の抽籤)に非当籤であった場合には、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値のみが、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「5」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「100」を加算すること(「攻撃力+100」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「5」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択された場合には、必ず、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値に、さらに「100」を加えた値が、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「6」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「200」を加算すること(「攻撃力+200」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「6」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択された場合には、必ず、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値に、さらに「200」を加えた値が、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「7」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「300」を加算すること(「攻撃力+300」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「7」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択された場合には、必ず、バトル攻防抽籤により選択された敵キャラのライフ値の減算値に、さらに「300」を加えた値が、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「8」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)を4倍にすること(「攻撃力4倍」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「8」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択された場合には、必ず、敵キャラのライフ値の減算値を4倍した値が、敵キャラのライフ値から減算される。
カードランク「9」の攻撃系カードのスキル効果は、チャンス役(後述のメイン抽籤フラグ「はずれ」、「リプレイ」及び「ベル」以外のメイン抽籤フラグに係る内部当籤役)が当籤した場合、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤の抽籤結果に関係なく、該抽籤結果を勝利確定(ART当籤)に書き換えること(「チャンス役成立時必殺技発動」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「9」であり、かつ、内部当籤役としてチャンス役が当籤した場合には、必ず、ART当籤が確定する。
また、カードランク「10」の攻撃系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラが攻撃する結果(敵キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合には、該抽籤結果を勝利確定(ART当籤)に書き換えること(「一撃必殺」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている攻撃系カードのカードランクが「10」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により抽籤結果として敵キャラのライフ値を減算する結果が選択された場合には、必ず、ART当籤が確定する。
上述のように、本実施形態では、攻撃系カードのカードランク(レアリティ)が高くなると、バトルに勝利し易くなる(ARTに当籤し易くなる)。
なお、本実施形態では、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤において、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択される場合は、主に、内部当籤役として「はずれ」が決定された場合である(後述の図79〜図82のバトル攻防抽籤テーブル参照)。それゆえ、カードランク「1」及び「3」の攻撃系カードのスキル効果の発動処理は、実質、「はずれ」時限定の処理となる。
また、カードランク「9」及び「10」の攻撃系カードのスキル効果の発動処理は、CZ中状態の遊技において、MB役(後述の略称「F_MB1」又は「F_MB2」に係る内部当籤役)が当籤した場合にも実行される。
また、カードランク「9」及び「10」の攻撃系カードのスキル効果の発動処理において、本実施形態では、バトル攻防抽籤の抽籤結果を勝利確定(ART当籤)に書き換える手法として、後述するように、勝利確定(ART当籤)を示すフラグをオン状態にセットする手法を用いるが、本発明はこれに限定されない。例えば、本実施形態では、敵キャラの初期ライフ値の最大値(敵キャラAの初期ライフ値)は「2000」となるので(後述の図14参照)、カードランク「9」及び「10」の攻撃系カードのスキル効果の発動処理において、主人公キャラの攻撃数値(敵キャラのライフ値の減算値)に「2000」を加算する手法を採用してもよい。この場合、攻撃系カードのスキル効果の発動処理により、敵キャラの種別に関係なく、敵キャラのライフ値が必ず「0」以下となり、バトル勝利確定(ART当籤)となる。
[防御系(防御属性)カード]
図12に、取得可能な各種防御系カードのランク(レベル)及びスキル効果をまとめた表を示す。本実施形態では、防御系カードとして、カードランクが「0」〜「10」の11種類の防御系カードが設けられている。また、これらの防御系カードをレアリティ(希少度)で分類すると、図12に示すように、「R」、「SR」及び「MR」と記された3種類のレアリティに分けられる。具体的には、カードランク「0」〜「4」の防御系カードはレアリティ「R」のカードであり、カードランク「5」〜「8」の防御系カードはレアリティ「SR」のカードであり、カードランク「9」及び「10」の防御系カードはレアリティ「MR」のカードである。
防御系カードのスキル効果は、主に、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤(後述の図219参照)の抽籤結果(後述の図79〜図82のバトル攻防抽籤テーブル参照)に基づいて、主に、主人公キャラのライフ値を増やすことである。この防御系カードのスキル効果の発動は、後述のカードスキル発動抽籤(後述の図218参照)に当籤した場合に行われる。なお、後述のカードスキル発動抽籤の当籤確率は、防御系カードのカードランクに応じて異なり、当籤確率が100%となる防御系カードも設けられている。
具体的には、カードランク「0」の防御系カード(初期カード)では、「スキル効果無し」が設定されている。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「0」である場合には、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤の抽籤結果(攻防無し、主人公キャラのライフ値を減算又は敵キャラのライフ値を減算)がそのまま、主人公キャラのライフ値又は敵キャラのライフ値に反映される(ライフ値を増減する処理又は維持する処理が行われる)。
カードランク「1」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として「攻防無」が選択された場合に、50%の確率で主人公キャラのライフ値に「100」(ダメージ回復値)を加算すること(「回復発動2倍」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「1」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として「攻防無」が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に当籤した場合には、主人公キャラのライフ値に「100」が加算される。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値の加算は行われない。
カードランク「2」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、25%の確率で抽籤結果を「攻防無」に書き換えること(「回避率25%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「2」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率25%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤の抽籤結果が「攻防無」に書き換えらえ、主人公キャラのライフ値が減らない。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率25%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値が減算される。
カードランク「3」の防御系カードのスキル効果は、バトル開始時(CZ中状態の遊技期間の開始時)に、主人公キャラの初期ライフ値に「500」を加算すること(「初期ライフ+500」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「3」である場合には、バトル開始時に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの初期ライフ値に「500」が加算される。
カードランク「4」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、33%の確率で抽籤結果を「攻防無」に書き換えること(「回避率33%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「4」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率33%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤の抽籤結果が「攻防無」に書き換えらえ、主人公キャラのライフ値が減らない。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率33%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値が減算される。
カードランク「5」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として「攻防無」が選択された場合に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラのライフ値に「100」(ダメージ回復値)を加算すること(「回復発動4倍」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「5」であり、かつ、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として「攻防無」が選択された場合には、主人公キャラのライフ値に「100」が加算される。
カードランク「6」の防御系カードのスキル効果は、バトル開始時(CZ中状態の遊技期間の開始時)に、主人公キャラの初期ライフ値に「1000」を加算すること(「初期ライフ+1000」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「6」である場合には、バトル開始時に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの初期ライフ値に「1000」が加算される。
カードランク「7」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、50%の確率で抽籤結果を「攻防無」に書き換えること(「回避率50%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「7」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤の抽籤結果が「攻防無」に書き換えらえ、主人公キャラのライフ値が減らない。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率50%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値が減算される。
カードランク「8」の防御系カードのスキル効果は、バトル開始時(CZ中状態の遊技期間の開始時)に、主人公キャラの初期ライフ値に「1500」を加算すること(「初期ライフ+1500」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「8」である場合には、バトル開始時に、必ず(100%の確率で)、主人公キャラの初期ライフ値に「1500」が加算される。
カードランク「9」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、66%の確率で抽籤結果を「攻防無」に書き換えること(「回避率66%UP」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「9」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率66%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤の抽籤結果が「攻防無」に書き換えらえ、主人公キャラのライフ値が減らない。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率66%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値が減算される。
カードランク「10」の防御系カードのスキル効果は、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択された場合に、90%の確率で抽籤結果を「攻防無」に書き換えること(「超絶回避」)である。それゆえ、CZ導入時点で取得されている防御系カードのカードランクが「10」であり、後述の第1〜第3バトル攻防抽籤により、抽籤結果として主人公キャラのライフ値を減算する結果が選択され、かつ、後述のカードスキル発動抽籤(当籤確率90%の抽籤)に当籤した場合には、バトル攻防抽籤の抽籤結果が「攻防無」に書き換えらえ、主人公キャラのライフ値が減らない。なお、カードスキル発動抽籤(当籤確率90%の抽籤)に非当籤であった場合には、主人公キャラのライフ値が減算される。
上述のように、本実施形態では、防御系カードのカードランク(レアリティ)が高くなると、バトルに勝利し易くなる(ARTに当籤し易くなる)。
なお、本実施形態では、後述のバトル攻防抽籤において、抽籤結果として主人公キャラがダメージを受ける結果(主人公キャラのライフ値を減算する結果)が選択される場合は、主に、内部当籤役として「はずれ」が決定された場合である(後述の図79〜図82のバトル攻防抽籤テーブル参照)。それゆえ、カードランク「2」、「4」、「7」、「9」及び「10」の防御系カードのスキル効果の発動処理は、実質、「はずれ」時限定の処理となる。
また、本実施形態では、主人公キャラのライフ値の上限値は、「2999」である。それゆえ、カードランク「1」及び「5」の防御系カードのスキル効果の発動により、加算後の主人公キャラのライフ値が「3000」以上となる場合には、主人公キャラのライフ値を「2999」にセットする。
[報酬系(報酬属性)カード]
図13に、取得可能な各種報酬系カードのランク(レベル)及びスキル効果をまとめた表を示す。本実施形態では、報酬系カードとして、カードランクが「0」〜「10」の11種類の報酬系カードが設けられている。また、これらの報酬系カードをレアリティ(希少度)で分類すると、図13に示すように、「R」、「SR」及び「MR」と記された3種類のレアリティに分けられる。具体的には、カードランク「0」〜「4」の報酬系カードはレアリティ「R」のカードであり、カードランク「5」〜「8」の報酬系カードはレアリティ「SR」のカードであり、カードランク「9」及び「10」の報酬系カードはレアリティ「MR」のカードである。
報酬系カードのスキル効果は、CZ中状態の遊技において、ART状態への移行が確定した際(バトル勝利確定時)に、ART状態中に実行される上乗せ特化状態の遊技のゲーム数(特化ゲーム数)及び上乗せ特化状態の継続率(特化最終ゲームループ率)の初期値をセットすることである。そして、報酬系カードのスキル効果は、報酬系カードのカードランクに応じて変化する。すなわち、報酬系カードのカードランクに応じて、ARTの遊技内容が変化する。
カードランク「0」の報酬系カード(初期カード)には、「スキル効果無し」と称するスキル効果が設定されている。「スキル効果無し」では、上乗せ特化状態のゲーム数を計数するための特化カウンタに「5」がセットされ、特化最終ゲームループ率には1%がセットされる。なお、特化最終ゲームループ率は、上乗せ特化状態の最終ゲーム(特化カウンタの値が「1」のゲーム)で行われるループ抽籤の当籤確率である。
すなわち、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「0」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として5ゲームが最低保証される。なお、本実施形態では、ART準備中状態においても特化ゲーム数上乗せ抽籤が行われ、該抽籤に当籤した場合には、その抽籤結果(特化上乗せゲーム数)が、報酬系カードのランクに基づいて決定された特化ゲーム数の初期値に加算される。
上乗せ特化状態の遊技では、毎ゲーム、10ゲーム以上のART上乗せゲーム数が獲得される(後述の図86及び図87の特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル参照)。それゆえ、本実施形態のパチスロ1において、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「0」であり、かつ、ART状態への移行が確定した場合には、ARTの初期ゲーム数として少なくとも50ゲームが保証される。
カードランク「1」の報酬系カードには、「通常ドライブ6G」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ6G」のスキル効果では、特化カウンタに「6」がセットされ、特化最終ゲームループ率には1%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「1」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として6ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも60ゲームが保証される。
カードランク「2」の報酬系カードには、「通常ドライブ7G」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ7G」のスキル効果では、特化カウンタに「7」がセットされ、特化最終ゲームループ率には1%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「2」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として7ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも70ゲームが保証される。
カードランク「3」の報酬系カードには、「通常ドライブ7G ドライブループ率50%」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ7G ドライブループ率50%」のスキル効果では、特化カウンタに「7」がセットされ、特化最終ゲームループ率には50%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「3」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として7ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも70ゲームが保証される。
カードランク「4」の報酬系カードには、「通常ドライブ7G ドライブループ率75%」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ7G ドライブループ率75%」のスキル効果では、特化カウンタに「7」がセットされ、特化最終ゲームループ率には75%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「4」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として7ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも70ゲームが保証される。
カードランク「5」の報酬系カードには、「通常ドライブ8G ドライブループ率75%」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ8G ドライブループ率75%」のスキル効果では、特化カウンタに「8」がセットされ、特化最終ゲームループ率には75%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「5」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として8ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも80ゲームが保証される。
カードランク「6」の報酬系カードには、「通常ドライブ9G ドライブループ率75%」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ9G ドライブループ率75%」のスキル効果では、特化カウンタに「9」がセットされ、特化最終ゲームループ率には75%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「6」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として9ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも90ゲームが保証される。
カードランク「7」の報酬系カードには、「通常ドライブ5G ドライブループ率90%」と称するスキル効果が設定されている。「通常ドライブ5G ドライブループ率90%」のスキル効果では、特化カウンタに「5」がセットされ、特化最終ゲームループ率には90%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「5」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として5ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも50ゲームが保証される。
なお、カードランク「7」の報酬系カードで保証されるARTの初期ゲーム数は、例えば、カードランク「6」の報酬系カードで保証されるARTの初期ゲーム数(90ゲーム)より少なくなる。しかしながら、カードランク「7」の報酬系カードでは特化最終ゲームループ率に90%がセットされるので、非常に高い確率で上乗せ特化状態のゲームが継続され、上乗せ特化状態のゲーム数が長期間継続する可能性が高くなり、ARTの初期ゲーム数も例えば90ゲーム以上となる可能性も十分にある。
カードランク「8」の報酬系カードには、「特別ドライブ5G」と称するスキル効果が設定されている。「特別ドライブ5G」のスキル効果では、特化カウンタに「5」がセットされ、特化最終ゲームループ率には1%がセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「8」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として5ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも50ゲームが保証される。
また、「特別ドライブ5G」のスキル効果では、特別ドライブフラグがオン状態にセットされる。特別ドライブフラグがオン状態である場合には、その後に実施される特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤しても、獲得された特化最終Gループ率は破棄される(上書きされない)。
カードランク「9」の報酬系カードには、「特別ドライブ5G ドライブループ率50%」と称するスキル効果が設定されている。「特別ドライブ5G ドライブループ率50%」のスキル効果では、特化カウンタに「5」がセットされ、特化最終ゲームループ率には50%がセットされ、特別ドライブフラグがオン状態にセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「9」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として5ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも50ゲームが保証される。
また、カードランク「10」の報酬系カードには、「特別ドライブ5G ドライブループ率80%」と称するスキル効果が設定されている。「特別ドライブ5G ドライブループ率80%」のスキル効果では、特化カウンタに「5」がセットされ、特化最終ゲームループ率には80%がセットされ、特別ドライブフラグがオン状態にセットされる。それゆえ、CZ導入時点で取得されている報酬系カードのカードランクが「10」であり、かつ、ART状態への移行が確定(バトル勝利が確定)した場合には、ART開始時に実行される上乗せ特化状態のゲーム数として5ゲームが保証される。この場合、ARTの初期ゲーム数として少なくとも50ゲームが保証される。
上述のように、本実施形態では、CZ導入時までに取得された(ランクアップされた)攻撃系カード及び防御系カードのスキル効果が、CZ中状態の遊技期間で行われるバトル攻防抽籤の決定結果(抽籤結果)に対して反映される。なお、防御系カードには、上述したように、バトル攻防抽籤の決定結果に影響を与えるランクの防御系カードだけでなく、バトル攻防抽籤の決定結果に対して影響を与えず、主人公キャラの初期ライフ値に反映されるランクのカードもある(図12参照)。また、攻撃系カード及び防御系カードには、例えば、「はずれ」等の特定の内部当籤役が決定されたときにのみ、バトル攻防抽籤の決定結果に影響を与えるランクのカードもある(図11及び図12中の「はずれ時限定」のランク参照)。
なお、通常状態、CZ導入時及びCZ中状態の遊技期間中、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードは、基本的には、液晶表示装置11の表示画面に常時表示される。この際、各カードは、そのランクに対応(示唆)するカード絵柄で表示される。それゆえ、通常状態の遊技期間(設定変更後の初回周期は除く)では、各カードのランクが上昇する度にそのカード絵柄が変化するが、CZ導入時及びCZ中状態の遊技期間では、CZ導入時までに取得された(ランクアップされた)各カードのランクに対応するカード絵柄の表示が維持される。また、各カードの表示形態として、各カードのランク又はレアリティを直接的に表示してもよい。ただし、各カードのスキル効果の詳細については、表示しない。
上述した攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードを設けて、それらのカードを、通常状態、CZ導入時及びCZ中状態の遊技期間中に、上述した態様で、液晶表示装置11の表示画面に常時表示することにより、次のような効果が得られる。
上述のような様々なスキル効果が設定された攻撃系カード及び防御系カードを設けた場合、CZ中状態の遊技開始までの通常状態の遊技で取得した(ランクアップした)カードの内容が、CZ中状態の遊技(ART抽籤)に反映されるので、通常状態において、カードを取得するたびに期待感を高めることができる。
また、本実施形態では、CZ中状態の遊技に対して無条件で反映されるカード(攻撃系及び防御系カード)と、CZ中状態において特定の決定結果(ART当籤)が得られたときにのみ反映されるカード(報酬系カード)とを設けているので、取得する(ランクアップする)カードの種別に応じて、異なる期待感を遊技者に与えることができる。
<CZ中状態で行われるART抽籤の概要>
次に、CZ中状態の遊技で実施される、攻撃系カード及び防御系カードを用いたART抽籤の内容を説明する。CZ中状態の遊技では、毎ゲーム、主人公キャラのライフ値の増減の有無及び増減値、又は、敵キャラのライフ値の減算の有無及び減算値を決定するための抽籤処理(以下、「バトル攻防抽籤」という)、並びに、通常状態の遊技で取得された攻撃系カード及び防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤処理(以下、「カードスキル発動抽籤」という)が行われ、これらの抽籤結果に基づいて、ARTの当籤/非当籤が決定される。
具体的には、単位遊技毎に、まず、主人公キャラのライフ値の増減の有無及び増減値、又は、敵キャラのライフ値の減算の有無及び減算値がバトル攻防抽籤により決定される。なお、バトル攻防抽籤では、主人公キャラ及び敵キャラの両ライフ値が減算されない結果(攻防無し)、主人公キャラのライフ値が減算される結果(被ダメージ)、主人公キャラのライフ値が加算される結果(ダメージ回復)、及び、敵キャラのライフ値が減算される結果(攻撃)のいずれかが、抽籤結果として得られる。
次いで、バトル攻防抽籤の結果に基づいて、カードスキル発動抽籤が行われ、攻撃系カード及び防御系カードのスキル効果の発動の有無が決定される。次いで、カードスキル発動抽籤に当籤した場合(100%の確率で当籤する場合もある)、攻撃系カード及び防御系カードのスキル効果が、バトル攻防抽籤の結果に反映される。
具体的には、各カードのランクに応じて、例えば、バトル攻防抽籤の結果に基づく主人公キャラのライフ値の増減処理及び/又は敵キャラのライフ値の減算処理に加え、各カードのスキル効果の発動に基づく主人公キャラのライフ値の加算処理及び/又は敵キャラのライフ値の減算処理が行われる。また、例えば、各カードのランクに応じて、バトル攻防抽籤の結果の書き換え処理が行われる。なお、例えば、防御系カードのランクが「3」、「6」又は「8」である場合には、そのスキル効果が、バトル攻防抽籤の結果に対してではなく、主人公キャラの初期ライフ値(バトル開始時のライフ値)に反映される。
そして、カードスキル発動抽籤の抽籤結果を反映させた結果、敵キャラのライフ値が「0」以下(バトル勝利)になれば、ART当籤確定とし、主人公キャラのライフ値が「0」以下(バトル敗北)になれば、ART非当籤確定とする。
なお、CZ中状態の遊技期間(CZ規定ゲーム数:上限値(天井値)は70ゲーム)は、CZ導入時状態の遊技で決定されるが、CZ中状態の消化ゲームがこの遊技期間のゲーム数に達しても、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値の一方が「0」以下にならない場合(バトルの勝敗が決まらない場合)には、ART当籤とする。
また、本実施形態では、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値が同時に「0」以下になった場合には、ART当籤(バトル勝利)が決定される構成にしているが、本発明はこれに限定されず、この場合には、ART非当籤(バトル敗北)にしてもよい。さらに、この場合には、所定の判定(抽籤等)を行ってART当籤/非当籤(バトル勝利/敗北)を決定してもよい。
また、CZ中状態において、ART当籤が確定した場合には、ART当籤確定フラグ(以下では、「勝利確定フラグ」ともいう)をオン状態にセットし、ART非当籤が確定した場合には、ART非当籤確定フラグ(以下では、「敗北確定フラグ」ともいう)をオン状態にセットする。なお、これらのフラグは、出玉状態の移行制御に用いられるフラグであり、ART当籤確定フラグ(勝利確定フラグ)がオン状態にセットされた場合には、出玉状態をCZ中状態からART準備中状態に移行させる処理を行い、ART非当籤確定フラグ(敗北確定フラグ)がオン状態にセットされた場合には、出玉状態をCZ中状態から通常状態に移行させる処理を行う。
なお、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値の初期値(初期ライフ値)は、CZ導入時状態の遊技でセットされる。ここで、図14に、主人公キャラの初期ライフ値及び敵キャラの初期ライフ値をまとめた表を示す。本実施形態では、図14に示すように、主人公キャラの初期ライフ値は「1000」に設定されている。また、本実施形態では、敵キャラとして敵キャラA〜Fの6種類の敵キャラが設けられており、敵キャラAの初期ライフ値は「2000」に設定され、敵キャラBの初期ライフ値は「1800」に設定され、敵キャラCの初期ライフ値は「1600」に設定されている。また、敵キャラDの初期ライフ値は「1500」に設定され、敵キャラEの初期ライフ値は「1400」に設定され、敵キャラCの初期ライフ値は「1000」に設定されている。
すなわち、敵キャラAが最も強い敵キャラであり、敵キャラとして敵キャラAがセットされている場合には、主人公キャラがバトルに勝利することが最も難しくなり、ARTに最も当籤し難くなる。一方、敵キャラFが最も弱い敵キャラであり、敵キャラとして敵キャラFがセットされている場合には、主人公キャラがバトルに勝利することが最も容易になり、ARTに最も当籤し易くなる。なお、本実施形態では、ART当籤が確定する敵キャラGも設けられており、この敵キャラGは、敵キャラFがセットされている状況において後述の敵キャラ昇格抽籤に当籤した場合に、敵キャラとしてセットされる。
なお、本実施形態のART抽籤では、バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤により、主人公キャラのライフ値及び/又は敵キャラのライフ値を減算し、一方のライフ値が「0」以下となった場合に、ART当籤/非当籤(バトル勝利/敗北)を決定する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤により、主人公キャラのライフ値及び/又は敵キャラのライフ値を加算し、一方のライフ値が規定値以上となった場合(ライフ値が所定の閾値に到達又は越えた場合)に、ART当籤/非当籤(バトル勝利/敗北)を決定する構成にしてもよい。
<メインROMに記憶されるデータテーブルの構成>
次に、図15〜図49を参照して、メインROM94に記憶される各種データテーブルの構成について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、データテーブルの説明に際して、該データテーブルに関連する特徴的な機能及び特徴についても適宜説明を加える。
[図柄配置テーブル]
まず、図15を参照して、図柄配置テーブルについて説明する。図柄配置テーブルは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rのそれぞれの回転方向における各図柄の位置と、各位置に配された図柄の種類を特定するデータ(以下、図柄コード(図15中の図柄コード表を参照)という)との対応関係を規定する。
図柄配置テーブルでは、リールインデックスが検出されたときに、リール表示窓4の枠内における各メインリールの中段領域に配置される図柄の位置を「0」と規定する。そして、各メインリールにおいて、図柄位置「0」を基準としてリールの回転方向(図15中の図柄位置「19」から図柄位置「0」に向かう方向)に進む順に、図柄カウンタに対応する「0」〜「19」が、図柄位置として、各図柄に割り当てられる。なお、図柄の変動表示順は、図柄位置「0」から図柄位置「19」に向かう方向に進む順となる。
すなわち、図柄カウンタの値(「0」〜「19」)と、図柄配置テーブルとを参照することにより、リール表示窓4の枠内における各メインリールの上段、中段及び下段の領域に表示されている図柄の種類を特定することができる。例えば、左リール3Lに対応する図柄カウンタの値が「8」であるとき、リール表示窓4の枠内における左リール3Lの上段、中段及び下段の領域には、それぞれ、図柄位置「9」の「ベル1」、図柄位置「8」の「リプレイ」及び図柄位置「7」の「青7」に対応する図柄が表示されている。
[図柄組合せテーブル]
次に、図16〜図19を参照して、図柄組合せテーブル(その1〜その4)について説明する。なお、ここでは、図柄組合せテーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、図柄組合せテーブルを図16〜図19の4つのテーブルに分割して示すが、実際には、図16〜図19の4つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
図柄組合せテーブルは、特典(ボーナス、小役、リプレイ)の種類に応じて予め定められた図柄の組合せ(コンビネーション及びコンビネーション名称)と、それに対応する表示役コードの内容(格納領域、データ)及び払出枚数との対応関係を規定する。
本実施形態では、有効ライン(クロスアップライン)に沿って、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rにより表示される図柄組合せが、図柄組合せテーブルに規定された図柄組合せと一致する場合に入賞と判定される。そして、入賞と判定されると、メダルの払い出し、リプレイ(再遊技)の作動、ボーナスの作動といった特典が遊技者に与えられる。なお、有効ラインに沿って表示された図柄組合せが、図柄組合せテーブルに規定されている図柄組合せのいずれとも一致しない場合には、いわゆる「はずれ」となる。すなわち、本実施形態では、「はずれ」に対応する図柄組合せを図柄組合せテーブルに規定しないことにより、「はずれ」の図柄組合せを規定する。なお、本発明はこれに限定されず、図柄組合せテーブルに、「はずれ」の項目を設けて、直接「はずれ」の図柄組合せを規定してもよい。
図柄組合せテーブル中の表示役コード欄に記載の各種データは、有効ラインに沿って表示された図柄組合せを識別するためのデータである。この表示役コード欄の「データ」は、1バイトのデータで表され、該データ中の各ビットに対して固有の図柄組合せ(表示役の内容)が割り当てられている。なお、本実施形態では、各ビットに対して必ずしも1種類の図柄組合せ(表示役)が割り当てられていない。例えば、表示役コード(後述の表示役格納領域)の格納領域1のビット7には、12種類の図柄組合せ(コンビネーション名称「C_MB1」は共通)が割り当てられており、このビット7に「1」が格納されている場合には、12種類の図柄組合せのうちの一つの図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたこと(MBが入賞したこと)を意味する。また、例えば、表示役コード(後述の表示役格納領域)の格納領域2のビット5には、4種類の図柄組合せ(コンビネーション名称「C_RT2リプ」は共通)が割り当てられており、このビット5に「1」が格納されている場合には、4種類の図柄組合せのうちの一つの図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたこと(リプレイが入賞したこと)を意味する。
また、表示役コード欄の「格納領域」のデータは、対応する図柄組合せのデータが格納される後述の図柄コード格納領域(後述の図104参照)を指定するためのデータである。なお、本実施形態では、9個の図柄コード格納領域を設ける。そして、本実施形態では、ビットパターン(1バイトのデータパターン)が同じであり、かつ、内容の異なる表示役は、「格納領域」の違いにより別の表示役として管理される。
図柄組合せテーブル中の払出枚数欄に記載の数値は、遊技者に対して払い出すメダルの枚数を表す。なお、本実施形態では、単位遊技当りのメダルの投入枚数(掛け枚数)は3枚とする。「払出枚数」のデータとして1以上の数値が付与されている図柄組合せでは、その数値と同じ枚数のメダルの払い出しが行われる。例えば、本実施形態では、3枚のメダルの投入枚数に対して、コンビネーション名称「C_ベル1」に係る表示役が決定された場合(「C_ベル1」に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合)には、9枚のメダルの払い出しが行われる。
また、本実施形態において、例えば、コンビネーション名称「C_リプレイ1」に係る表示役が決定された場合(「C_リプレイ1」に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合)には、リプレイが作動する。さらに、本実施形態において、例えば、コンビネーション名称「C_BB1A」に係る表示役(「C_BB1A」に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合)が決定されたときには、ボーナスゲーム(BB1)が作動する。
また、本実施形態では、通常状態においてレア役となるチェリーに係る表示役(コンビネーション名称「C_弱チェリー」及び「C_強チェリー」)は、メダルの払出枚数が1枚となる小役である(図19参照)。さらに、本実施形態では、小役のメダルの払出枚数が全て9枚となるBB状態においてもチェリーに係る表示役を有効ライン上に表示するために、BB状態中に停止表示可能なチェリーに係る表示役(9枚小役)を別途設けている。具体的には、図18及び図19中のコンビネーション「C_9枚弱チェリー」及び「C_9枚強チェリー」に係る表示役が、BB状態中専用のチェリーに係る表示役(9枚小役)である。
なお、通常状態におけるコンビネーション名称「C_強チェリー」の停止形は、有効ライン(クロスアップライン)上に、3連チェリーと呼ばれる図柄組合せ(「チェリー」−「チェリー」−「チェリー」)を停止表示する停止形となる。それに対して、BB状態におけるコンビネーション名称「C_9枚強チェリー」の停止形は、ボトムライン(左リール3Lの下段領域、中リール3Cの下段領域及び右リール3Rの下段領域を繋ぐ仮想ライン)上に、3連チェリーを停止表示する停止形となる。なお、図柄「チェリー」は、本発明に係る特定図柄の一具体例であり、以下では、チェリーに係る役を「チェリー小役」という。
上述のように、BB状態においてもチェリー小役に係る図柄組合せを有効ライン上に表示するために、BB状態専用のチェリー小役を、メダルの払出枚数が9枚となる小役として設けることにより、通常状態時と同様にレア役を抽籤しているように見せつつもBB状態中における小役成立時のメダルの払出枚数を全て9枚にすることができる。この場合、BBで得られる利益のばらつきを抑えつつも、BB中の小役の種別が増えることによりBB中の遊技が単調とならないようにすることができる。
なお、本実施形態では、ボーナス中の単位遊技において、小役入賞時のメダルの払出枚数を一定にする構成を、有効ラインが1本である遊技機に適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、この構成は、複数本の有効ラインが設けられた遊技機にも適用することができる。この場合、複数本の有効ライン上において複数の小役が同時に入賞したときに払い出されるメダルの総枚数が、例えば、1本の有効ライン上において小役が入賞したときに払い出されるメダルの枚数と同じになるように構成される。例えば、ボーナス中の単位遊技において、小役入賞時のメダルの払出枚数を9枚とした遊技機では、1本の有効ライン上においてのみ小役が入賞したときには、入賞した小役のメダルの払出枚数が9枚となり、ボーナス中に2本の有効ライン上に小役が同時入賞したときには、入賞した一方の小役のメダルの払出枚数が5枚となり、他方の小役のメダルの払出枚数が4枚となるように、小役の種別及び表示態様(出目)が適宜設定される。
なお、本実施形態では、図柄組合せテーブルにおいて、例えば、表示役コード(後述の表示役格納領域)の格納領域1のビット7に対して、コンビネーション名称「C_MB1」に含まれる12種類の図柄組合せをまとめて割り当てる例、すなわち、複数種の図柄組合せに対して1つのビットデータを割り当てる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。図柄組合せテーブルにおいて、一つの図柄組合せに対して、1つのビットデータを割り当てる構成にしてもよい。例えば、コンビネーション名称「C_MB1」に含まれる12種類の図柄組合せに対してそれぞれコンビネーション名称を「C_MB1_01」〜「C_MB1_12」とし、各図柄組合せに1ビットデータを割り当ててもよい。なお、このように一つの図柄組合せに対して、1つのビットデータを割り当てた場合、後述の表示役格納領域、内部当籤役格納領域、持越役格納領域及び図柄コード格納領域の構成もまた、一つの図柄組合せが1つのビットデータに対応付けられるような構成となる。
[ボーナス作動時テーブル]
次に、図20を参照して、ボーナス作動時テーブルについて説明する。ボーナス作動時テーブルは、ボーナスの作動が行われるときに、メインRAM95に設けられた遊技状態フラグ格納領域(後述の図100参照)、ボーナス終了枚数カウンタ、遊技可能回数カウンタ及び入賞可能回数カウンタに格納するデータを規定する。
遊技状態フラグは、作動するボーナスゲームの種類を識別するためのデータである。本実施形態では、3種類のBB(コンビネーション名称「C_BB1(BB1A,1B)」〜「C_BB3」に係るBB)を設ける。なお、本実施形態では、この3種類のBBのうち、コンビネーション名称「C_BB1(BB1A,1B)」に係るBB(BB1)と、コンビネーション名称「C_BB1(BB2A,2B)」に係るBB(BB2)とを同一の遊技状態フラグで管理するが(後述の図100参照)、本発明はこれに限定されず、これらのBBの種別毎に個別の遊技状態フラグを付与してもよい。また、本実施形態では、2種類のMB(コンビネーション名称「C_MB1」及び「C_MB2」に係るMB)を設ける。なお、本実施形態では、この2種類のMBを同一の遊技状態フラグで管理するが(後述の図100参照)、本発明はこれに限定されず、MBの種別毎に個別の遊技状態フラグを付与してもよい。
ボーナス終了枚数カウンタは、メダルの払出枚数が、ボーナスゲームの終了の契機となる規定数(払出枚数)を超えたか否かを管理するためのデータである。本実施形態では、BBの終了の契機となる規定数(払出枚数)は、BBの種別に関係なく、「305」であり、MBの終了の契機となる規定数(払出枚数)は、MBの種別に関係なく、「45」である。
遊技可能回数カウンタは、RB及びCBの作動において行うことが可能な残りのゲームの回数、いわゆる遊技可能回数を管理するためのデータである。RBの作動は、2回の遊技が行われた場合に終了し、CBの作動は、1回の遊技が行われた場合に終了する。入賞可能回数カウンタは、RBの作動において、入賞に係る図柄の組合せを表示することが可能な残りのゲームの回数、いわゆる入賞可能回数を管理するためのデータである。本実施形態において、RBの入賞可能回数は、2回である。
[RT遷移テーブル]
次に、図21を参照して、RT遷移テーブルを説明する。RT遷移テーブルは、図9で説明したRT状態間の遷移フローの移行条件を規定したテーブルであり、具体的には、各RT状態の発動条件及び終了条件を規定する。そして、主制御回路91(メインCPU93)は、RT遷移テーブルを参照して、RT0状態〜RT3状態間の遷移動作を制御する(後述の図245のRT制御処理参照)。
[内部抽籤テーブル決定テーブル]
次に、図22を参照して、内部抽籤テーブル決定テーブルについて説明する。内部抽籤テーブル決定テーブルは、メイン遊技状態と、メダルの投入枚数、参照する内部抽籤テーブル及び抽籤回数との対応関係を規定する。
具体的には、メイン遊技状態が一般中状態(RT0〜RT3状態)であるときには、RT状態の種別に基づいて、後述のRT0状態用内部抽籤テーブル〜RT3状態用内部抽籤テーブルのいずれかが使用され、抽籤回数として「78」が設定される。メイン遊技状態がBB内部中状態である場合には、後述のBB内部中状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「78」が設定される。メイン遊技状態がBB状態である場合には、後述のBB中状態用内部抽籤テーブルが使用され、抽籤回数として「78」が設定される。また、メイン遊技状態がMB作動中の状態(MB状態)である場合には、MB入賞時のRT状態に応じて、後述のMB(RT0)〜MB(RT3)状態用内部抽籤テーブルのいずれかが使用され、抽籤回数として「78」が設定される。
[内部抽籤テーブル]
次に、図23〜図42を参照して、各種内部抽籤テーブルについて説明する。図23及び図24は、メイン遊技状態(RT状態)がRT0状態である場合に参照されるRT0状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図25及び図26は、メイン遊技状態(RT状態)がRT1状態である場合に参照されるRT1状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図27及び図28は、メイン遊技状態(RT状態)がRT2状態である場合に参照されるRT2状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図29及び図30は、メイン遊技状態(RT状態)がRT3状態である場合に参照されるRT34状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図31及び図32は、メイン遊技状態がBB内部中状態である場合に参照されるBB内部中状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図33及び図34は、メイン遊技状態がBB状態である場合に参照されるBB中状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図35及び図36は、メイン遊技状態がRT0時MB状態である場合に参照されるMB(RT0)状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図37及び図38は、メイン遊技状態がRT1時MB状態である場合に参照されるMB(RT1)状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。図39及び図40は、メイン遊技状態がRT2時MB状態である場合に参照されるMB(RT2)状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。また、図41及び図42は、メイン遊技状態がRT3時MB状態である場合に参照されるMB(RT3)状態用内部抽籤テーブルの構成を示す図である。なお、ここでは、各内部抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、各内部抽籤テーブルを2つのテーブルに分割して示すが、実際には、2つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
各内部抽籤テーブルは、対応するメイン遊技状態において、当籤番号「0」〜「78」と、各当籤番号に対応付けられた小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタと、各当籤番号が決定されるときの抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態では、設定1〜6に応じてそれぞれ別個に抽籤値が規定されている。この設定1〜6は、遊技店側でボーナスや小役等の内部当籤の期待値を調整するために設けられており、例えば、リセットスイッチ(不図示)及び設定用鍵型スイッチ56を用いて変更される。
小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタは、内部抽籤テーブルを参照して行う抽籤の結果として取得されるデータであり、後述の図柄組合せ決定テーブル(後述の図43〜図48参照)により規定された図柄組合せ(表示役)を指定するためのデータである。
本実施形態における、内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理では、予め定められた数値の範囲「0〜65535」から抽出される乱数値を、各当籤番号に応じて規定された抽籤値で順次減算する。また、この各減算処理において、減算の結果が負となったか否か(いわゆる「桁かり」が生じたか否か)の判定を行うことによって内部的な抽籤を行う。そして、減算の結果が負になった(「桁かり」が生じた)ときの当籤番号が当籤したことになり、その当籤番号に割り当てられたデータポイントが取得される。
それゆえ、本実施形態の内部抽籤処理では、抽籤値として規定されている数値が大きいほど、これが割り当てられたデータ(すなわち、データポインタ)が決定される確率が高い。なお、各当籤番号の当籤確率は、「各当籤番号に対応付けされた抽籤値/抽出される可能性のある全ての乱数値の個数(乱数分母:65536)」によって表すことができる。
(1)RT0状態用内部抽籤テーブル
RT0状態用内部抽籤テーブルでは、小役、リプレイ役及びボーナス役に係る内部当籤役(当籤番号)に、0より大きな値の抽籤値が規定されている。例えば、RT0状態用内部抽籤テーブルでは、図23及び図24に示すように、当籤番号「1」(略称「F_通常リプ1」)、「2」(略称「F_通常リプ2」)、「21」(略称「F_チャンスリプ1」)及び「22」(略称「F_チャンスリプ2」)のリプレイ役に対しては、0より大きな値の抽籤値が規定されているが、それ以外のリプレイ役に係る当籤番号(「3」〜「20」及び「23」)の抽籤値は0である。すなわち、RT0状態では、当籤番号「1」、「2」、「21」及び「22」に係るリプレイ役は当籤可能であるが、それ以外のリプレイ役は当籤しない(当籤番号「3」〜「20」及び「23」に対応するデータポインタは取得されない)。
RT0状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「1」(略称「F_通常リプ1」)が当籤する確率は、図23に示すように、7066/65536になる。そして、当籤番号「1」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「1」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「1」は、コンビネーション名称「C_リプレイ1」及び「C_リプレイ2」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図43参照)。
また、RT0状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「21」(略称「F_チャンスリプ1」)が当籤する確率は、図23に示すように、345/65536になる。そして、当籤番号「21」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「21」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「21」は、コンビネーション名称「C_チャンスリプ1」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図45参照)。
なお、本実施形態のパチスロ1では、略称「F_チャンスリプ1」及び「F_チャンスリプ2」に係る内部当籤役は、いわゆる「チャンス目」と呼ばれる内部当籤役である。そして、図23〜図30に示すように、本実施形態では、略称「F_チャンスリプ1」が当籤する確率は、RT状態及び設定に関係なく、一定(345/65536)である。一方、略称「F_チャンスリプ2」が当籤する確率は、設定に応じて変化するが(108/65536〜113/65536)、設定が同じである場合には、RT状態に関係なく一定となる。
また、本実施形態でいう「レア役」とは、略称「F_チャンスリプ1」、「F_チャンスリプ2」、「F_チェリーリプ」、「F_共通ベル1」、「F_共通ベル2」、「F_スイカ」、「F_弱チェリー」、「F_強チェリー」及び「F_中チェ」のいずれかに係る役のことである。
(2)RT1状態用内部抽籤テーブル
RT1状態用内部抽籤テーブルでは、図25及び図26に示すように、小役、リプレイ役及びボーナス役に係る内部当籤役(当籤番号)に、0より大きな値の抽籤値が規定されている。例えば、RT1状態用内部抽籤テーブルでは、当籤番号「3」(略称「F_RT2移行リプ1」)〜「8」(略称「F_RT2移行リプ6」)、「21」(略称「F_チャンスリプ1」)及び「22」(略称「F_チャンスリプ2」)のリプレイ役に対しては、0より大きな値の抽籤値が規定されているが、それ以外のリプレイ役に係る当籤番号(「1」、「2」、「9」〜「20」及び「23」)の抽籤値は0である。すなわち、RT1状態では、当籤番号「3」〜「8」、「21」及び「22」に係るリプレイ役は当籤可能であるが、それ以外のリプレイ役は当籤しない(当籤番号「1」、「2」、「9」〜「20」及び「23」に対応するデータポインタは取得されない)。
RT1状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「3」(略称「F_RT2移行リプ1」)〜「8」(略称「F_RT2移行リプ6」)のいずれかが当籤する確率は、図25に示すように、1414/65536になる。そして、例えば、当籤番号「3」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「3」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「3」は、コンビネーション名称「C_リプレイ1」、「C_RT1リプ」、「C_RT2リプ」及び「C_リプレイ2」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図43参照)。
(3)RT2状態用内部抽籤テーブル
RT2状態用内部抽籤テーブルでは、小役、リプレイ役及びボーナス役に係る内部当籤役(当籤番号)に、0より大きな値の抽籤値が規定されている。例えば、RT2状態用内部抽籤テーブルでは、図27及び図28に示すように、当籤番号「10」(略称「F_RT3移行リプ1_B」)、「12」(略称「F_RT3移行リプ2_B」)、「14」(略称「F_RT3移行リプ3_B」)、「16」(略称「F_RT3移行リプ4_B」)、「18」(略称「F_RT3移行リプ5_B」)、「20」(略称「F_RT3移行リプ6_B」)、「21」(略称「F_チャンスリプ1」)及び「22」(略称「F_チャンスリプ2」)のリプレイ役に対しては、0より大きな値の抽籤値が規定されているが、それ以外のリプレイ役に係る当籤番号(「1」〜「9」、「11」、「13」、「15」、「17」、「19」及び「23」)の抽籤値は0である。すなわち、RT2状態では、当籤番号「10」、「12」、「14」、「16」、「18」及び「20」〜「22」に係るリプレイ役は当籤可能であるが、それ以外のリプレイ役は当籤しない(当籤番号「1」〜「9」、「11」、「13」、「15」、「17」、「19」及び「23」に対応するデータポインタは取得されない)。
RT2状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「10」(略称「F_RT3移行リプ1_B」)、「12」(略称「F_RT3移行リプ2_B」)、「14」(略称「F_RT3移行リプ3_B」)、「16」(略称「F_RT3移行リプ4_B」)、「18」(略称「F_RT3移行リプ5_B」)及び「20」(略称「F_RT3移行リプ6_B」)のいずれかが当籤する確率は、図27に示すように、1414/65536になる。そして、例えば、当籤番号「10」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「10」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「10」は、コンビネーション名称「C_RT1リプ」、「C_RT3リプ1」、「C_RT3リプ2」及び「C_チェリーリプ」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図43参照)。
(4)RT3状態用内部抽籤テーブル
RT3状態用内部抽籤テーブルでは、図29及び図30に示すように、小役、リプレイ役及びボーナス役に係る内部当籤役(当籤番号)に、0より大きな値の抽籤値が規定されている。例えば、RT3状態用内部抽籤テーブルでは、当籤番号「1」(略称「F_通常リプ1」)及び「9」(略称「F_RT3移行リプ1_A」)〜「22」(略称「F_チャンスリプ2」)のリプレイ役に対しては、0より大きな値の抽籤値が規定されているが、それ以外のリプレイ役に係る当籤番号(「2」〜「8」及び「23」)の抽籤値は0である。すなわち、RT3状態では、当籤番号「1」及び「9」〜「22」に係るリプレイ役は当籤可能であるが、それ以外のリプレイ役は当籤しない(当籤番号「2」〜「8」及び「23」に対応するデータポインタは取得されない)。
RT3状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「9」(略称「F_RT3移行リプ1_A」)、「11」(略称「F_RT3移行リプ2_A」)、「13」(略称「F_RT3移行リプ3_A」)、「15」(略称「F_RT3移行リプ4_A」)及び「19」(略称「F_RT3移行リプ5_A」)のいずれかが当籤する確率は、図29に示すように、6116/65536になる。そして、例えば、当籤番号「9」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「9」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「9」は、コンビネーション名称「C_RT1リプ」、「C_RT3リプ1」及び「C_RT3リプ2」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図43参照)。
(5)BB内部中状態用内部抽籤テーブル
BB内部中状態用内部抽籤テーブルでは、図31及び図32に示すように、上述したRT0状態用〜RT3状態用内部抽籤テーブルと同様に、小役及びリプレイ役に係る内部当籤役(当籤番号)に、0より大きな値の抽籤値が規定されている。
しかしながら、BB内部中状態用内部抽籤テーブルでは、図32に示すように、ボーナス役が単独で当籤する当籤番号「58」(略称「F_MB1」)、「59」(略称「F_MB2」)、「77」(略称「F_BB1」)及び「78」(略称「F_BB2」)の抽籤値は0である。すなわち、BB内部中状態では、ボーナス役が単独で当籤しない構成になっている。なお、本実施形態では、BB3に係る内部当籤役が単独で当籤しない構成となっているので、BB内部中状態用内部抽籤テーブルでは、当籤番号「76」(略称「F_BB3+F_チェリーリプ」)の抽籤値も0に設定される。
(6)BB中状態用内部抽籤テーブル
BB中状態用内部抽籤テーブルでは、図33及び図34に示すように、当籤番号「21」(略称「F_チャンスリプ1」)、「51」(略称「F_共通ベル1」)、「56」(略称「F_BB中弱チェリー」)及び「57」(略称「F_BB中強チェリー」)にのみ、0より大きな値の抽籤値が規定されているが、それ以外の当籤番号の抽籤値は0である。すなわち、BB中状態では、当籤番号「21」、「51」、「56」及び「57」のいずれかにしか当籤せず、その他の当籤番号に対応する小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタは取得されない。
BB中状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「51」(略称「F_共通ベル1」)に当籤する確率は、図34に示すように、58996/65536になる。すなわち、設定1時のBB中状態では、約90%の確率で、略称「F_共通ベル1」に係る内部当籤役、すなわち、押し順不問のベル小役(9枚のメダルが払い出される小役)が決定される。そして、例えば、当籤番号「51」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「51」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「51」は、全ての小役に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図47及び図48参照)。
また、BB中状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「56」(略称「F_BB中弱チェリー」)に当籤する確率は、図34に示すように、3700/65536になる。そして、例えば、当籤番号「56」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「56」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「56」は、コンビネーション名称「C_ベル1」〜「C_ベル3」及び「C_9枚弱チェリー」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図47及び図48参照)。
すなわち、BB状態において、略称「F_BB中弱チェリー」(当籤番号「56」)に係る内部当籤役が当籤した場合には、コンビネーション名称「C_ベル1」〜「C_ベル3」及び「C_9枚弱チェリー」のいずれかに係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示される。そして、対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されると、特典として、9枚のメダルが払い出される(図17及び図18参照)。
また、BB中状態用内部抽籤テーブルを参照した内部抽籤において、例えば、設定1時に当籤番号「57」(略称「F_BB中強チェリー」)に当籤する確率は、1280/65536になる。そして、例えば、当籤番号「57」が当籤すると、小役・リプレイ用データポインタとして「57」が取得され、ボーナス用データポインタとして「0」が取得される。なお、小役・リプレイ用データポインタの「57」は、コンビネーション名称「C_ベル1」〜「C_ベル3」及び「C_9枚強チェリー」に係る図柄組合せ(表示役)に対応する(後述の図17〜図19参照)。
すなわち、BB状態において、略称「F_BB中強チェリー」(当籤番号「56」)に係る内部当籤役が当籤した場合には、コンビネーション名称「C_ベル1」〜「C_ベル3」及び「C_9枚強チェリー」のいずれかに係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示される。そして、対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されると、特典として、9枚のメダルが払い出される(図17〜図19参照)。
なお、本実施形態では、図33及び図34に示すように、BB状態中の遊技において、9枚のメダルが払い出される小役だけでなく、リプレイ役(略称「F_チャンスリプ1」)も内部当籤する構成を説明したが本発明はこれに限定されない。例えば、BB状態中の遊技において、所定の固定枚数(例えば9枚等)のメダルが払い出される複数種の小役だけが内部当籤する構成にしてもよい。この場合、ボーナスで消化されるゲーム数(遊技回数)を固定値にすることができる。
(7)MB(RT0)状態用〜MB(RT3)状態用内部抽籤テーブル
本実施形態では、MB状態においても、ボーナス非作動時と同様に内部抽籤テーブルを参照して抽籤処理を行う。
ただし、MB中状態では、内部抽籤テーブルを用いた抽籤処理において抽籤対象となる役は、図35〜図42に示すように、主に、リプレイ役(一部、BB役とリプレイ役との重複役)が抽籤対象となり、小役、及び、ボーナスの単独役は抽籤対象とならない。しかしながら、本実施形態では、MB作動中の遊技では、内部抽籤とは関係なく、全小役が自動的に内部当籤する構成になっている。それゆえ、本実施形態において、MB状態用内部抽籤テーブルを参照した抽籤処理におおいて、リプレイ役に当籤した場合には、実質的には、該リプレイ役と全小役とが重複当籤した状態となり、抽籤結果が「はずれ」であった場合には、全小役のみが当籤した状態となる。
なお、MB(RT0)状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理において抽籤対象となるリプレイ役の種別は、図35及び図36に示すように、RT0状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理のそれと同様になる。MB(RT1)状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理において抽籤対象となるリプレイ役の種別は、図37及び図38に示すように、RT1状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理のそれと同様になる。MB(RT2)状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理において抽籤対象となるリプレイ役の種別は、図39及び図40に示すように、RT2状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理のそれと同様になる。そして、MB(RT3)状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理において抽籤対象となるリプレイ役の種別は、図41及び図42に示すように、RT3状態用内部抽籤テーブルを用いた内部抽籤処理のそれと同様になる。
[図柄組合せ決定テーブル]
次に、図43〜図48を参照して、図柄組合せ(表示役)決定テーブルについて説明する。なお、ここでは、図柄組合せ(表示役)決定テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、図柄組合せ(表示役)決定テーブルを6つのテーブルに分割して示すが、実際には、6つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
図柄組合せ決定テーブルは、内部当籤役毎に対応付けられたデータポインタと、有効ライン(クロスアップライン)上に表示可能な図柄組合せ(コンビネーション)との対応関係を規定する。すなわち、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタ(内部当籤役)が決定されると、有効ライン上に表示可能な図柄組合せの種別、すなわち、入賞可能な表示役の種別が一義的に決定される。
各図柄組合せ決定テーブル中の図柄組合せ(表示役)欄に記載の各種データは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rに渡って設定された有効ラインに沿って表示を許可する図柄組合せを識別するためのデータである。図柄組合せ(表示役)欄の「データ」は、図16〜図19に示した図柄組合せテーブル中の表示役コード欄の「データ」と同様に、1バイトのデータで表され、該1バイトデータ中の各ビットに対して固有の図柄組合せが割り当てられる。また、図柄組合せ決定テーブル中のテータポインタ欄に記載の丸印は、取得したデータポインタ(内部当籤役)において、有効ライン上に表示可能な図柄組合せ(コンビネーション)、すなわち、入賞可能となる表示役を示す。
図43〜図48に示す図柄組合せ決定テーブルでは、ボーナス用データポインタ「1」〜「5」のそれぞれに対してボーナスの作動に係る図柄組合せ(表示役)を規定するとともに、小役・リプレイ用データポインタ「1」〜「57」のそれぞれに対して小役及びリプレイ役に係る図柄組合せ(表示役)を規定する。すなわち、図柄組合せ決定テーブルは、ボーナス用データポインタとボーナスの作動に係る表示役との対応関係、並びに、小役・リプレイ用データポインタとメダルの払い出しに係る表示役又はリプレイの作動に係る表示役との対応関係を規定する。
例えば、ボーナス用データポインタとして「3」(名称「BB1」の内部当籤役)が取得された場合には、図43に示すように、コンビネーション名称「C_BB1A」及び「C_BB1B」に係る図柄組合せのみが停止表示可能となる。また、例えば、小役・リプレイ用データポインタとして「1」(名称「F_通常リプレイ1」の内部当籤役)が取得された場合には、図43に示すように、コンビネーション名称「C_リプレイ1」及び「C_リプレイ2」に係る図柄組合せが停止表示可能となる。さらに、例えば、小役・リプレイ用データポインタとして「24」(名称「F_左ベル1」の内部当籤役)が取得された場合には、図45及び図46に示すように、コンビネーション名称「C_ベル2」、「C_択ベル01」、「C_択ベル05」及び「C_択ベル09」に係る図柄組合せが停止表示可能となる。
なお、図柄組合せ決定テーブルには、「内部当籤役」が「はずれ」となる場合が規定されていないが、これは、図16〜図19に示した図柄組合せテーブルにより規定されている全ての図柄組合せの表示が許可されないことを示す。
[図柄対応入賞作動フラグデータテーブル]
次に、図49を参照して、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルについて説明する。図柄対応入賞作動フラグデータテーブルは、リール種別と、有効ラインに表示された各リールの図柄に応じて表示可能な内部当籤役のデータとの対応関係を規定する。すなわち、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルを参照することにより、そのときに表示可能な内部当籤役を判別することができる。なお、図柄対応入賞作動フラグデータテーブルは、図柄組合せテーブル(図16〜図19参照)に対応して設けられる。
例えば、左リール3Lの入賞判定ライン上に図柄「赤7」が停止表示された場合には、リール種別「左」における図柄コード「00000001」(赤7)に対応する格納領域1〜8において、表示可能な内部当籤役に対応するビットに「1」が格納される。この図柄対応入賞作動フラグデータテーブルで規定されるデータは、後述の図柄コード格納領域(後述の図104参照)に格納されるデータに論理積して格納される。
<内部当籤役とストップボタンの押し順と図柄組合せとの対応表>
次に、図50〜図54を参照して、上述した各メイン遊技状態における、内部当籤役と図柄組合せ(表示役)とストップボタンの押し順(以下、「打順」という)との対応関係を説明する。なお、図50及び図51は、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態である場合の内部当籤役と図柄組合せ(表示役)と打順との対応表である。図52及び図53は、メイン遊技状態がBB内部中状態である場合の内部当籤役と図柄組合せ(表示役)と打順との対応表である。また、図54は、メイン遊技状態がMB(CB)状態である場合の内部当籤役と図柄組合せ(表示役)と打順との対応表である。
なお、各対応表に記載の「打順1」は、ストップボタンの押し順が「左→中→右」の順に対応し、「打順2」は、ストップボタンの押し順が「左→右→中」の順に対応する。「打順3」は、ストップボタンの押し順が「中→左→右」の順に対応し、「打順4」は、ストップボタンの押し順が「中→右→左」の順に対応する。また、「打順5」は、ストップボタンの押し順が「右→左→中」の順に対応し、「打順6」は、ストップボタンの押し順が「右→中→左」の順に対応する。
(1)一般中状態又はBB状態
本実施形態では、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態である場合、内部当籤役「F_RT2移行リプ1」〜「F_RT2移行リプ6」に対して、正解の打順として、それぞれ、打順1〜打順6が対応付けられている。それゆえ、例えば、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態であり、かつ、内部当籤役が「F_RT2移行リプ1」〜「F_RT2移行リプ6」に係る役である場合、図50に示すように、打順がそれぞれ打順1〜打順6であれば、コンビネーション名称「C_RT2移行リプ」に係る図柄組合せが有効ライン上に必ず停止表示される。しかしながら、例えば、内部当籤役「F_RT2移行リプ1」〜「F_RT2移行リプ6」に対応付けられていない打順(不正解の打順)でリールを停止させると、「中段リプ」又は「下段リプ」と称する図柄組合せが有効ライン上に停止表示される。
なお、「中段リプ」は、リール表示窓4内において、左リール3Lの中段領域、中リール3Cの中段領域及び右リール3Rの中段領域を繋ぐ擬似的なライン(センターライン)上に図柄「リプレイ」が揃って停止表示される図柄組合せである。一方、「下段リプ」は、リール表示窓4内において、左リール3Lの下段領域、中リール3Cの下段領域及び右リール3Rの下段領域を繋ぐ擬似的なライン(ボトムライン)上に図柄「リプレイ」が揃って停止表示される図柄組合せである。
また、本実施形態では、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態である場合、「左ベル」に係る内部当籤役(「F_左ベル1」〜「F_左ベル9」)に対して、正解の打順として、それぞれ、打順1及び打順2(左リール3Lを第1停止する打順)が対応付けられている。それゆえ、例えば、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態であり、かつ、内部当籤役が「左ベル」に係る役である場合、図51に示すように、打順が打順1又は打順2であれば、メダルの払出枚数が9枚となる、「左ベル」に係る小役(以下、「ベル小役」という)の図柄組合せが有効ライン上に必ず停止表示される。しかしながら、例えば、「左ベル」に係る内部当籤役に対応付けられていない打順(不正解の打順)でリールを停止させると、1/9の確率で、ベル小役に係る図柄組合せが有効ライン上に停止表示される。
また、本実施形態では、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態である場合、「共通ベル」に係る内部当籤役(「F_共通ベル1」及び「F_共通ベル2」)に対しては、打順が不問となる。それゆえ、例えば、メイン遊技状態が一般中状態又はBB状態であり、かつ、内部当籤役が「共通ベル」に係る役である場合、図51に示すように、打順に関係なく、メダルの払出枚数が9枚となるベル小役に係る図柄組合せが有効ライン上に必ず停止表示される。
また、本実施形態では、メイン遊技状態がBB状態である場合にのみ当籤する内部当籤役「F_BB中弱チェリー」及び「F_BB中強チェリー」(メダルの払出枚数が9枚となるチェリー小役)に対しても、打順が不問となる。それゆえ、例えば、メイン遊技状態がBB状態であり、かつ、内部当籤役が「チェリー」に係る役である場合、図51に示すように、打順に関係なく、メダルの払出枚数が9枚となるチェリー小役に係る図柄組合せが有効ライン上に必ず停止表示される。
(2)BB内部中状態
本実施形態では、メイン遊技状態がBB内部中状態である場合、内部当籤役が「ベル」に係る役(「F_左ベル1」(当籤番号24)〜「F_共通ベル2」(当籤番号52))に対して、打順は不問となる。それゆえ、例えば、メイン遊技状態がBB内部中状態であり、かつ、内部当籤役が「ベル」に係る役である場合、図53に示すように、打順に関係なく、メダルの払出枚数が9枚となるベル小役の図柄組合せが有効ライン上に必ず停止表示される。すなわち、BB内部中状態の遊技では、非BB内部中状態において押し順(打順)に正解がある小役(押し順役)が、押し順不問の小役に変わる。
(3)MB(CB)状態
上述のように、MB(CB)状態用の内部抽籤テーブルを用いた抽籤では、その抽籤対象となる内部当籤役はリプレイ役(当籤番号0〜23)となるが、該抽籤とは別に、全小役が自動的に内部当籤する構成になっている。
そして、本実施形態では、メイン遊技状態がMB(CB)状態であり、かつ、内部当籤役が略称「F_通常リプ2」、「F_RT2移行リプ6」、「F_RT3移行リプ6_B」、「F_チャンスリプ1」及び「F_チャンスリプ2」〜「F_RT2移行リプ6」に係る役である場合において、打順が打順1又は打順2であるときには、図54に示すように、コンビネーション名称「C_9枚強チェリー」に係る図柄組合せ(図54中の「9枚強チェ」)が有効ライン上に停止表示され、打順が打順3〜打順6のいずれかであるときにコンビネーション名称「C_9枚弱チェリー」に係る図柄組合せ(図54中の「9枚弱チェ」)が有効ライン上に停止表示される。
また、メイン遊技状態がMB(CB)状態であり、かつ、内部当籤役が上述した役以外のリプレイ役である場合には、打順に関係なく、リプレイ役の種別に応じて、コンビネーション名称「C_9枚弱チェリー」に係る図柄組合せ又はコンビネーション名称「C_特殊役」に係る図柄組合せ(図54中の「特殊役」)が有効ライン上に停止表示される。
なお、コンビネーション名称「C_9枚弱チェリー」、「C_9枚強チェリー」及び「C_特殊役」のいずれの図柄組合せが有効ライン上に停止表示されても、メダルの払出枚数は9枚となる(図16〜図19参照)。すなわち、本実施形態では、メイン遊技状態がMB(CB)状態である場合には、毎ゲーム、内部当籤役の種別(「はずれ」も含む)及び打順に関係なく、メダルの払出枚数が9枚となる小役が必ず入賞する。
<内部当籤役と指示モニタ番号(ナビ種別)との対応関係>
従来のパチスロでは、ART中にサブ(副制御基板72)側の制御により、リールの停止操作の情報(押し順など)の報知(ナビ)を行っていた。しかしながら、この報知の有無が遊技者の利益(出玉)に影響を与えるため、近年では、遊技者の利益を管理するメイン(主制御基板71)側で報知を行うことが求められている。そこで、本実施形態のパチスロ1では、上述のように、メイン側で制御される情報表示器24に停止操作の情報等を報知するための指示表示部(不図示)を設け、メイン側の制御により、内部当籤役に応じてリールの停止操作の情報を報知する機能(AT機能)が設けられている。
本実施形態のパチスロ1では、AT(ART)機能の作動中、打順に正解のある内部当籤役(小役及びリプレイ役)が当籤した場合、当籤した内部当籤役の正解の打順に対応付けられた指示モニタ番号が指示表示部に表示される。なお、「指示モニタ番号」は、ナビ発生時に、指示表示部で表示(報知)される数値であり、報知内容(ナビ種別)に一義的に対応している。
ここで、図55〜図57を参照して、内部当籤役と指示モニタ番号(ナビ種別)との対応関係を説明する。図55は、指示モニタ番号とナビ種別との対応を示す図である。また、図56及び図57は、小役及びリプレイ役に係る内部当籤役と、指示モニタ番号(ナビ種別)との対応関係を示す図である。なお、図55に示すように、本実施形態では、指示表示部で表示するナビ種別には、打順ナビだけでなく、ボーナス(BB)の報知も含まれる。
本実施形態では、図55に示すように、指示モニタ番号「1」〜「6」に打順の報知(打順ナビ)を対応付け、指示モニタ番号「7」〜「9」にBBの報知を対応付ける。具体的には、指示モニタ番号「1」には、打順「左→中→右」の報知(「左中右ナビ」)を対応付け、指示モニタ番号「2」には、打順「左→右→中」の報知(「左右中ナビ」)を対応付ける。指示モニタ番号「3」には、打順「中→左→右」の報知(「中左右ナビ」)を対応付け、指示モニタ番号「4」には、打順「中→右→左」の報知(「中右左ナビ」)を対応付ける。指示モニタ番号「5」には、打順「右→左→中」の報知(「右左中ナビ」)を対応付け、指示モニタ番号「6」には、打順「右→中→左」の報知(「右中左ナビ」)を対応付ける。また、指示モニタ番号「7」には、BB1の報知(「赤7ナビ」)を対応付け、指示モニタ番号「8」には、BB2の報知(「青7ナビ」)を対応付け、BB3の報知(「BARナビ」)を対応付ける。
そして、上述した指示モニタ番号とナビ種別と対応関係と、図50及び図51に示す内部当籤役と正解の打順との対応関係とを一つの対応表にすると、図56及び図57に示す対応表が得られる。以下、本実施形態で設定されている、小役及びリプレイ役に係る内部当籤役と指示モニタ番号(ナビ種別)との対応関係を具体的に説明する。
本実施形態では、図56及び図57に示すように、略称「F_RT2移行リプ1」(当籤番号「3」)、「F_RT3移行リプ1_A」(当籤番号「9」)、「F_RT3移行リプ1_B」(当籤番号「10」)及び「F_左ベル1」(当籤番号「24」)〜「F_左ベル4」(当籤番号「27」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「1」(左中右ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ1」、「F_RT3移行リプ1_A」、「F_RT3移行リプ1_B」及び「F_左ベル1」〜「F_左ベル4」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「左中右ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「1」が表示される。
略称「F_RT2移行リプ2」(当籤番号「4」)、「F_RT3移行リプ2_A」(当籤番号「11」)、「F_RT3移行リプ2_B」(当籤番号「12」)及び「F_左ベル5」(当籤番号「28」)〜「F_左ベル9」(当籤番号「32」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「2」(左右中ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ2」、「F_RT3移行リプ2_A」、「F_RT3移行リプ2_B」及び「F_左ベル5」〜「F_左ベル9」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「左右中ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「2」が表示される。
略称「F_RT2移行リプ3」(当籤番号「5」)、「F_RT3移行リプ3_A」(当籤番号「13」)、「F_RT3移行リプ3_B」(当籤番号「14」)及び「F_中ベル1」(当籤番号「33」)〜「F_中ベル4」(当籤番号「36」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「3」(中左右ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ3」、「F_RT3移行リプ3_A」、「F_RT3移行リプ3_B」及び「F_中ベル1」〜「F_中ベル4」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「中左右ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「3」が表示される。
略称「F_RT2移行リプ4」(当籤番号「6」)、「F_RT3移行リプ4_A」(当籤番号「15」)、「F_RT3移行リプ4_B」(当籤番号「16」)及び「F_中ベル5」(当籤番号「37」)〜「F_中ベル9」(当籤番号「41」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「4」(中右左ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ4」、「F_RT3移行リプ4_A」、「F_RT3移行リプ4_B」及び「F_中ベル5」〜「F_中ベル9」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「中右左ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「4」が表示される。
略称「F_RT2移行リプ5」(当籤番号「7」)、「F_RT3移行リプ5_A」(当籤番号「17」)、「F_RT3移行リプ5_B」(当籤番号「18」)及び「F_右ベル1」(当籤番号「42」)〜「F_右ベル4」(当籤番号「45」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「5」(右左中ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ5」、「F_RT3移行リプ5_A」、「F_RT3移行リプ5_B」及び「F_右ベル1」〜「F_右ベル4」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「右左中ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「5」が表示される。
また、略称「F_RT2移行リプ6」(当籤番号「8」)、「F_RT3移行リプ6_A」(当籤番号「19」)、「F_RT3移行リプ6_B」(当籤番号「20」)及び「F_右ベル5」(当籤番号「46」)〜「F_右ベル9」(当籤番号「50」)に係る内部当籤役が、指示モニタ番号「6」(右中左ナビ)に対応付けられる。それゆえ、ART状態において、略称「F_RT2移行リプ6」、「F_RT3移行リプ6_A」、「F_RT3移行リプ6_B」及び「F_右ベル5」〜「F_右ベル9」に係る内部当籤役が当籤した場合には、「右中左ナビ」が発生し、指示モニタには指示モニタ番号「6」が表示される。
また、本実施形態では、通常状態及びART状態において、BB役が内部当籤した場合、メイン側で、BB当籤後、所定のタイミングで、指示表示部によるBBの報知(指示)が行われる。そして、その指示表示部によるBBの報知タイミングは、出玉状態に応じて変化する。
具体的には、通常状態中では、BB当籤後、2ゲーム消化した後に指示表示部によるBB役の報知が行われ、ART状態及び上乗せ特化状態では、BB当籤後、3ゲーム消化した後に指示表示部によるBB役の報知が行われ、その他の出玉状態では、1ゲーム消化した後に指示表示部によるBB役の報知が行われる。
なお、本実施形態では、上述のように、BB役が当籤すると、非BB内部中状態において押し順(打順)に正解がある役(押し順役)が、押し順不問の役に変わる。それゆえ、ART状態の遊技においてBB役に当籤した場合、BB内部中状態の遊技では、打順ナビが不要となる。しかしながら、この場合においても、本実施形態では、押し順役当籤時には、当該押し順役に対応する打順ナビ(不要なナビ)を発生させ、ART状態においてナビ無しの状況が発生しないようにしている。
このような報知の仕様を有するパチスロ1において、上述したBB当籤時の指示(ナビ)態様を設けることにより、ART状態中にナビ不要の状況が発生しても、その状況がBB内部中状態(ナビ不要時)であることを遊技者により容易に認識されることを防止することができる。
<内部当籤役とメイン抽籤フラグとの対応表>
本実施形態では、主制御回路91により、出玉状態の制御(AT機能(ART)の制御等)に関する各種抽籤処理を行うが、この抽籤処理に用いる各種抽籤テーブルでは、後述のように、内部当籤役毎ではなく、内部当籤役の種別に対応付けて設定された「メイン抽籤フラグ」と称するフラグ毎に抽籤値が規定される。それゆえ、本実施形態では、これらの抽籤テーブルを参照して抽籤処理を行う場合には、まず、内部当籤役をメイン抽籤フラグに変換し、次いで、変換して生成されたメイン抽籤フラグに基づいて抽籤処理が行われる。また、本実施形態では、主制御回路91から副制御回路101に送信される内部当籤役に係る情報(スタートコマンドに含まれる情報)は、メイン抽籤フラグである。
ここで、図58〜図60に、内部当籤役とメイン抽籤フラグとの対応表を示す。なお、図58及び図59は、メイン遊技状態がMB非作動時の状態である場合の内部当籤役とメイン抽籤フラグとの対応表であり、図60は、メイン遊技状態がMB作動時の状態である場合の内部当籤役とメイン抽籤フラグとの対応表である。なお、各対応表中には、内部当籤役として「はずれ」(当籤番号「0」)も含めて記載するとともに、メイン抽籤フラグの略称も併せて記載する。
本実施形態における内部当籤役のメイン抽籤フラグへの変換処理では、同じ種別に属する複数の内部当籤役を一つのメイン抽籤フラグにまとめる。MB非作動時(通常時)には、このフラグ変換により、図58及び図59に示すように、小役、リプレイ役及びMB役に関する60種類の内部当籤役(当籤番号「0」〜「59」)が、15種類のメイン抽籤フラグ(フラグ番号「0」〜「14」:フラグデータ)に変換される。
例えば、略称「F_通常リプ1」(当籤番号「1」)及び「F_通常リプ2」(当籤番号「2」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_通常リプ」(フラグ番号「1」)に変換される。略称「F_RT2移行リプ1」(当籤番号「2」)〜「F_RT2移行リプ6」(当籤番号「8」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_RT2移行リプ」(フラグ番号「2」)に変換される。また、略称「F_RT3移行リプ1_A」(当籤番号「9」)〜「F_RT3移行リプ6_B」(当籤番号「20」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_RT3移行リプ」(フラグ番号「3」)に変換される。さらに、略称「F_左ベル1」(当籤番号「24」)〜「F_右ベル9」(当籤番号「50」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_打順ベル」(フラグ番号「7」)に変換される。
また、例えば、略称「F_弱チェリー」(当籤番号「54」)及び「F_BB中弱チェリー」(当籤番号56」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_弱チェリー」(フラグ番号「11」)に変換される。略称「F_強チェリー」(当籤番号「55」)〜「F_BB中強チェリー」(当籤番号「57」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_強チェリー」(フラグ番号「12」)に変換される。すなわち、本実施形態では、同じ種別のBB作動時専用のチェリー小役とBB非作動時(通常時)のチェリー小役との間では、メイン抽籤フラグが共通化されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、各チェリー小役に対して別個のメイン抽籤フラグを設けてもよい。
また、本実施形態では、図60に示すように、MB作動時には、リプレイ役に関する21種類の内部当籤役(当籤番号「0」〜「20」)が、3種類のサブフラグ(フラグ番号「15」〜「17」:フラグデータ)に変換される。なお、上述のように、本実施形態では、MB作動時には、自動的に全小役が当籤することになるので、MB作動時に当籤番号「1」〜「20」(リプレイ役)が取得された場合には、リプレイ役と小役とが重複当籤した状態となる。
MB作動時のフラグ変換では、 略称「はずれ」(当籤番号「0」)、「F_RT3移行リプ1_A」(当籤番号「9」)、「F_RT3移行リプ2_A」(当籤番号「11」)、「F_RT3移行リプ3_A」(当籤番号「13」)、「F_RT3移行リプ4_A」(当籤番号「15」)及び「F_RT5移行リプ5_A」(当籤番号「17」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_MB役」(フラグ番号「15」)に変換される。略称「F_通常リプ1」(当籤番号「1」)、「F_RT2移行リプ1」(当籤番号「3」)〜「F_RT2移行リプ5」(当籤番号「7」)、「F_RT3移行リプ1_B」(当籤番号「10」)、「F_RT3移行リプ2_B」(当籤番号「12」)、「F_RT3移行リプ3_B」(当籤番号「14」)、「F_RT3移行リプ4_B」(当籤番号「16」)及び「F_RT3移行リプ5_B」(当籤番号「18」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_MB_弱チェ」(フラグ番号「16」)に変換される。また、略称「F_通常リプ2」(当籤番号「2」)、「F_RT2移行リプ6」(当籤番号「8」)及び「F_RT3移行リプ6_B」(当籤番号「20」)に係る内部当籤役はいずれも、メイン抽籤フラグ「F_MB_強チェ」(フラグ番号「17」)に変換される。
<各出玉状態において行われる各種抽籤処理で用いられる抽籤テーブル>
次に、図61〜図98を参照して、主制御回路91により実行される、各出玉状態の制御(AT機能(ART)の制御等)に関する各種抽籤処理で用いられる各種抽籤テーブルについて説明する。なお、以下に説明する抽籤テーブルの乱数分母は、全て「128」である(取得される乱数値は0〜127のいずれかとなる)。
なお、以下に説明する各種抽籤テーブルでは、設定毎に、抽籤値が規定されるが、それらの抽籤値は一例であり、本発明はこれに限定されない。例えば、以下に説明する各種抽籤テーブルのうち、設定値(設定1〜6)に関係無く、抽籤値が一定である抽籤テーブルでは、設定に応じて、抽籤値を変化させる構成にしてもよい。すなわち、設定差の無い抽籤を設定差のある抽籤にしてもよい。
[共通抽籤テーブル]
本実施形態では、単純に当籤/非当籤を決定するための複数種の抽籤処理において、共通の抽籤テーブルを設ける。この際、当籤確率毎に、共通抽籤テーブルを設ける。
図61〜図63に、共通抽籤テーブルの一例を示す。なお、本実施形態では、当籤確率0%の共通テーブル(抽籤結果「当籤」に対する抽籤値が「0」である抽籤テーブル)及び当籤確率100%(抽籤結果「当籤」に対する抽籤値が「128」である抽籤テーブル)も設けられるが、ここでは、その図示を省略する。
図61Aは、当籤確率が1/128(約1%)となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図61Bは、当籤確率が5%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図61Cは、当籤確率が10%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。また、図61Dは、当籤確率が15%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図61Eは、当籤確率が20%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図61Fは、当籤確率が25%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。
図62Aは、当籤確率が30%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図62Bは、当籤確率が33%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図62Cは、当籤確率が40%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。また、図62Dは、当籤確率が50%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図62Eは、当籤確率が55%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図62Fは、当籤確率が60%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。
図63Aは、当籤確率が66%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図63Bは、当籤確率が70%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図63Cは、当籤確率が75%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。また、図63Dは、当籤確率が80%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図63Eは、当籤確率が90%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図であり、図63Fは、当籤確率が95%となる共通抽籤テーブルの構成を示す図である。
各共通抽籤テーブルでは、対応する当籤確率が得られるように、当籤/非当籤の各抽籤値が設定される。また、本実施形態では、各共通抽籤テーブルにおいて、各抽籤結果に対応付けられた抽籤値は、設定に関係無く一定とする。
図61Aに示す当籤確率が1/128(約1%)となる共通抽籤テーブルは、例えば、上乗せ特化状態の特化最終ゲームループ率が1%である場合(例えば、報酬系カードのランクが「0」〜「2」又は「8」である場合)に、上乗せ特化状態の最終ゲームで行われる継続抽籤で用いられる(図13参照)。
図61Fに示す当籤確率が25%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「1」の攻撃系カードやカードランク「2」の防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図11及び図12参照)。
図62Bに示す当籤確率が33%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「4」の防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図12参照)。
図62Dに示す当籤確率が50%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「2」或いは「3」の攻撃系カードやカードランク「1」或いは「7」の防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図11及び図12参照)。また、当籤確率が50%となる共通抽籤テーブルは、例えば、上乗せ特化状態の特化最終ゲームループ率が50%である場合(例えば、報酬系カードのランクが「3」又は「9」である場合)に、上乗せ特化状態の最終ゲームで行われる継続抽籤で用いられる(図13参照)。
図62Eに示す当籤確率が55%となる共通抽籤テーブルは、例えば、出玉状態がCZ導入時状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、NBB当籤遊技またはMB当籤遊技である場合において、レバーオン時に行われるCZ勝利書き換え抽籤で用いられる。すなわち、本実施形態では、出玉状態がCZ導入時状態であり、メイン遊技状態が否BB内部中状態、NBB当籤遊技またはMB当籤遊技である場合、55%の確率でART非当籤がART当籤に変更される。
図63Aに示す当籤確率が66%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「9」の防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図12参照)。
図63Cに示す当籤確率が75%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「4」の攻撃系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図11参照)。また、図63Cに示す当籤確率が75%となる共通抽籤テーブルは、例えば、上乗せ特化状態の特化最終ゲームループ率が75%である場合(例えば、報酬系カードのランクが「4」〜「6」である場合)に、上乗せ特化状態の最終ゲームで行われる継続抽籤で用いられる(図13参照)。
図63Dに示す当籤確率が80%となる共通抽籤テーブルは、例えば、上乗せ特化状態の特化最終ゲームループ率が80%である場合(例えば、報酬系カードのランクが「10」である場合)に、上乗せ特化状態の最終ゲームで行われる継続抽籤で用いられる(図13参照)。
図63Eに示す当籤確率が90%となる共通抽籤テーブルは、例えば、CZ中状態の遊技において、カードランク「10」の防御系カードのスキル効果を発動させるか否かの抽籤(カードスキル発動抽籤)で用いられる(図12参照)。また、図63Eに示す当籤確率が90%となる共通抽籤テーブルは、例えば、上乗せ特化状態の特化最終ゲームループ率が90%である場合(例えば、報酬系カードのランクが「7」である場合)に、上乗せ特化状態の最終ゲームで行われる継続抽籤で用いられる(図13参照)。
[カード昇格抽籤テーブル]
次に、図64〜図66を参照して、カード昇格抽籤テーブルについて説明する。なお、図64Aは、通常状態におけるステージが通常ステージ(ステージA〜Cのいずれか)であり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照されるカード昇格抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図64Bは、通常状態におけるステージが通常ステージ(ステージA〜Cのいずれか)であり、かつ、抽籤状態が高確である場合に参照されるカード昇格抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図65Aは、通常状態におけるステージが特別ステージであり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照されるカード昇格抽籤テーブル(その3)の構成を示す図であり、図65Bは、通常状態におけるステージが特別ステージであり、かつ、抽籤状態が高確である場合に参照されるカード昇格抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。また、図66は、出玉状態が通常状態であり、かつ、メイン遊技状態がNBB(BB1、BB2)状態(NBB作動中の状態)である場合に参照されるカード昇格抽籤テーブル(その5)の構成を示す図である。
カード昇格抽籤テーブルは、通常状態の遊技で実施されるカード昇格抽籤で用いられ、カードランクの昇格(アップ)の有無を決定するための抽籤テーブルである。カード昇格抽籤テーブルは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、カードランクの昇格(アップ)の有無(抽籤結果:当籤/非当籤)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態のカード昇格抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
通常状態におけるステージが通常ステージ(ステージA〜Cのいずれか)であり、かつ、メイン遊技状態がNBB状態以外である場合には、図64及び図65に示すカード昇格抽籤テーブル(その1)〜カード昇格抽籤テーブル(その4)のいずれかがカード昇格抽籤で用いられる。この場合、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「はずれ」以外であれば、いずれのメイン抽籤フラグにおいても、ステージの種別及び抽籤状態の種別に関係なく、カード昇格抽籤に当籤する可能性がある。特に、レア役(メイン抽籤フラグ「弱チャンス」、「強チャンス」、「スイカ」、「弱チェリー」又は「強チェリー」)が当籤したときには、カード昇格抽籤の当籤確率は非常に高くなり、ステージが通常ステージでありかつ抽籤状態が低確である場合を除いては、カード昇格抽籤に必ず当籤する構成になっている(図64B、図65A及び図65B参照)。
[カード昇格属性抽籤テーブル]
次に、図67A〜67Eを参照して、カード昇格属性抽籤テーブルについて説明する。なお、図67Aは、通常状態におけるステージがステージAである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図67Bは、通常状態におけるステージがステージBである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図67Cは、通常状態におけるステージがステージCである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その3)の構成を示す図であり、図67Dは、通常状態におけるステージが特別ステージである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。また、図67Eは、出玉状態が通常状態であり、かつ、メイン遊技状態がNBB(BB1、BB2)状態(NBB作動中の状態)である場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その5)の構成を示す図である。
カード昇格属性抽籤テーブルは、通常状態の遊技で実施されるカード昇格属性抽籤で用いられ、カードのランクアップをさせるカードの種別(属性)を決定するための抽籤テーブルである。カード昇格属性抽籤テーブルは、ランクアップさせるカードの種別(抽籤結果:攻撃系/防御系/報酬系)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態のカード昇格属性抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
本実施形態では、攻撃系カードとステージAとを同じ属性に設定し、防御系カードとステージBとを同じ属性に設定し、報酬系カードとステージCとを同じ属性に設定する。それゆえ、ステージがステージAである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その1)では、ランクアップさせるカードの種別として攻撃系カードが選択され易くなるように、抽籤値が設定されている(図67A参照)。ステージがステージBである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その2)では、ランクアップさせるカードの種別として防御系カードが選択され易くなるように、抽籤値が設定されている(図67B参照)。また、ステージがステージCである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その3)では、ランクアップさせるカードの種別として報酬系カードが選択され易くなるように、抽籤値が設定されている(図67C参照)。
また、本実施形態では、特別ステージは、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードのいずれもが同程度の確率でランクアップするステージであるので、ステージが特別ステージである場合に参照されるカード昇格属性抽籤テーブル(その4)では、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードのいずれもが略同じ確率で選択されるように、抽籤値が設定されている(図67D参照)。
[カード昇格回数抽籤テーブル]
次に、図68及び図69を参照して、カード昇格回数抽籤テーブルについて説明する。図68は、通常昇格時に参照されるカード昇格回数抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図69は、非滞在昇格時に参照されるカード昇格回数抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。なお、ここでいう「通常昇格時」とは、滞在中のステージの種別(属性)とランクアップするカードの種別(属性)とが同じ属性であるときのことであり、「非滞在昇格時」とは、滞在中のステージの種別(属性)とランクアップするカードの種別(属性)とが異なるときのことである。
カード昇格回数抽籤テーブルは、通常状態の遊技で実施されるカード昇格回数抽籤で用いられ、カードのランクアップ数を決定するための抽籤テーブルである。カード昇格回数抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、ランクアップ数(抽籤結果:1、2、3、5又は9)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態のカード昇格回数抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
カード昇格回数抽籤テーブルを用いたカード昇格回数抽籤において、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)がレア役以外(「はずれ」も含む)である場合には、図68及び図69に示すように、カードのランクアップ数は「2」以下となり、ほとんどの場合においてランクアップ数は「1」となる。一方、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)がレア役である場合には、「3」以上のランクアップ数が得られる可能性がある。
[抽籤状態移行抽籤テーブル]
次に、図70及び図71を参照して、抽籤状態移行抽籤テーブルについて説明する。なお、図70Aは、通常状態において抽籤状態が低確である場合に参照される抽籤状態移行抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図70Bは、通常状態において抽籤状態が高確である場合に参照される抽籤状態移行抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図71Aは、ART状態及びART転落待ち状態において抽籤状態が低確である場合に参照される抽籤状態移行抽籤テーブル(その3)の構成を示す図であり、図71Bは、ART状態及びART転落待ち状態において抽籤状態が高確である場合に参照される抽籤状態移行抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。
抽籤状態移行抽籤テーブルは、通常状態、ART状態又はART転落待ち状態の遊技で実施される抽籤状態移行抽籤で用いられ、抽籤状態の移行先(移行の有無)を決定するための抽籤テーブルである。抽籤状態移行抽籤テーブルは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、移行先の抽籤状態の種別(抽籤結果:低確/高確)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の抽籤状態移行抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
[設定変更時初回周期ゲーム数抽籤テーブル]
次に、図72を参照して、設定変更時初回周期ゲーム数抽籤テーブルについて説明する。なお、図72は、設定変更時初回周期ゲーム数抽籤テーブルの構成を示す図である。
設定変更時初回周期ゲーム数抽籤テーブルは、設定変更時又は電断2時間以降後に電源復帰した際に実施される初回周期ゲーム数決定抽籤で用いられ、通常状態の初回周期の遊技ゲーム数を決定するための抽籤テーブルである。抽籤状態移行抽籤テーブルは、選択可能なゲーム数(抽籤結果:33、25、17、9又は1)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の抽籤状態移行抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
本実施形態では、抽籤状態移行抽籤テーブルで決定されたゲーム数に、乱数値0〜7のいずれかを加算し、該加算したゲーム数を設定変更後に行われる通常状態の初回周期の周期ゲーム数とする。
なお、本実施形態では、電断が2時間以上発生したか否かの監視をメイン側で行う例を説明するが(後述の図204参照)、本発明はこれに限定されず、電断が2時間以上発生したか否かの監視をサブ側で行っても良い。
[設定変更時カードランク抽籤テーブル]
次に、図73A〜73Cを参照して、設定変更時カードランク抽籤テーブルについて説明する。なお、図73Aは、攻撃系カード用の設定変更時カードランク抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図73Bは、防御系カード用の設定変更時カードランク抽籤テーブル(その2)の構成を示す図であり、図73Cは、報酬系カード用の設定変更時カードランク抽籤テーブル(その3)の構成を示す図である。
設定変更時カードランク抽籤テーブルは、設定変更時又は電断2時間以降後の電源復帰時に実施される各カードのカードランク決定抽籤で用いられ、設定変更時又は電断2時間以降後の電源復帰時に各カードの初期ランクを決定するための抽籤テーブルである。設定変更時カードランク抽籤テーブルは、決定され得る初期カードランクの種別(抽籤結果:0、1又は3)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の設定変更時カードランク抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
[CZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル]
次に、図74〜図78を参照して、CZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブルについて説明する。なお、図74は、報酬系カードのランクが「0」〜「2」のいずれかである場合に参照されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図75は、報酬系カードのランクが「3」又は「4」である場合に参照されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図76は、報酬系カードのランクが「5」又は「6」である場合に参照されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(その3)の構成を示す図であり、図77は、報酬系カードのランクが「7」又は「8」である場合に参照されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。また、図78は、報酬系カードのランクが「9」又は「10」である場合に参照されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(その5)の構成を示す図である。
CZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブルは、CZ導入時状態の遊技において実施されるCZ規定ゲーム数短縮抽籤で用いられ、CZ規定ゲーム数の短縮ゲーム数を決定するための抽籤テーブルである。なお、ここでいう「CZ規定ゲーム数」とは、CZ状態の遊技期間を示すゲーム数(最大(天井)値は70ゲーム)である。
CZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、短縮ゲーム数(抽籤結果:0(非当籤)、5、10、20、30又は50)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態のCZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。なお、本実施形態では、CZ導入時状態の遊技において、CZ規定ゲーム数短縮抽籤で得られた抽籤結果(短縮ゲーム数)を、CZ規定ゲーム数の最大(天井)値(70ゲーム)から減算し、該減算されたゲーム数を当該周期のCZ規定ゲーム数として決定する。
なお、本実施形態では、CZ中状態の消化ゲームがCZ規定ゲーム数に到達すれば、ART確定となるので、CZ規定ゲーム数短縮抽籤で選択された短縮ゲーム数が大きいほど、ARTに当籤し易くなる。
[第1バトル攻防抽籤テーブル]
次に、図79及び図80を参照して、第1バトル攻防抽籤テーブルについて説明する。図79は、メイン抽籤フラグが「はずれ」、「リプレイ」、「ベル」及び「弱チャンス」のいずれかである場合に参照される第1バトル攻防抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図80は、メイン抽籤フラグが「強チャンス」、「スイカ」、「弱チェリー」及び「強チェリー」のいずれかである場合に参照される第1バトル攻防抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。なお、ここでは、第1バトル攻防抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、第1バトル攻防抽籤テーブルを図79及び図80の2つのテーブルに分割して示すが、実際には、図79及び図80の2つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
第1バトル攻防抽籤テーブルは、CZ中状態の単位遊技において、メイン抽籤フラグが「はずれ」及び「リプレイ」以外である場合に実施される第1バトル攻防抽籤で用いられ、敵キャラのライフ値の減算値を決定するための抽籤テーブルである。なお、図79及び図80に示す第1バトル攻防抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグが「はずれ」及び「リプレイ」である場合にも抽籤値を規定しているが、実際の処理では、「はずれ」及び「リプレイ」欄の抽籤値が使用されることはない。
第1バトル攻防抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、敵キャラのライフ値の減算値(抽籤結果:「攻防無」(非当籤)、「敵キャラ_ライフ−100」、「敵キャラ_ライフ−200」、「敵キャラ_ライフ−300」、「敵キャラ_ライフ−500」、「敵キャラ_ライフ−700」、「敵キャラ_ライフ−1000」又は「勝利確定」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の第1バトル攻防抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
なお、例えば、抽籤結果「攻防無」が決定されれば、敵キャラのライフ値の減算値は「0」となり、この場合には、敵キャラのライフ値は減算されない。また、例えば、抽籤結果「敵キャラ_ライフ−300」が決定されれば、敵キャラのライフ値の減算値は「300」となり、現在の敵キャラのライフ値が、決定された減算値「300」で減算される。また、例えば、抽籤結果「勝利確定」が決定されると、敵キャラのライフ値の減算処理を行うことなく、ART当籤が確定し、次ゲームからART準備中状態の遊技が開始される。
本実施形態では、図79及び図80に示すように、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)がレア役である場合には、抽籤結果として、「200」以上の敵キャラのライフ値の減算値が選択される。その中でも、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「強チャンス」である場合には、12/128の確率で「勝利確定」が選択される。また、レア役以外の役では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「ベル」である場合に、抽籤結果として、「100」以上の敵キャラのライフ値の減算値が選択される。
[第2バトル攻防抽籤テーブル]
次に、図81A〜81Fを参照して、第2バトル攻防抽籤テーブルについて説明する。図81Aは、設定されている敵キャラが敵キャラAである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図81Bは、設定されている敵キャラが敵キャラBである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図81Cは、設定されている敵キャラが敵キャラCである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その3)の構成を示す図であり、図81Dは、設定されている敵キャラが敵キャラDである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。また、図81Eは、設定されている敵キャラが敵キャラEである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その5)の構成を示す図であり、図81Fは、設定されている敵キャラが敵キャラFである場合に参照される第2バトル攻防抽籤テーブル(その6)の構成を示す図である。
第2バトル攻防抽籤テーブルは、CZ中状態の単位遊技において、メイン抽籤フラグが「はずれ」である場合に実施される第2バトル攻防抽籤で用いられ、主人公キャラのライフ値の減算値を決定するための抽籤テーブルである。第2バトル攻防抽籤テーブルでは、主人公キャラのライフ値の減算値(抽籤結果:「攻防無」(非当籤)又は「主人公キャラ_ライフ−100」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の第2バトル攻防抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
なお、例えば、抽籤結果「攻防無」が決定されれば、主人公キャラのライフ値の減算値は「0」となり、主人公キャラのライフ値の減算が行われない。
また、例えば、抽籤結果「主人公キャラ_ライフ−100」が決定されれば、主人公キャラライフ値の減算値は「100」となり、現在の主人公キャラのライフ値が、決定された減算値「100」で減算される。ただし、このような抽籤結果が得られた場合であっても、取得されている防御系カードが所定のランク(「2」、「4」、「7」、「9」又は「10」)であり、かつ、カードスキル発動抽籤に当籤した場合には、抽籤結果が「攻防無」に書き換えられ、主人公キャラのライフ値は減算されない。
図81A〜81Fに示す第2バトル攻防抽籤テーブルでは、主人公キャラのライフ値の減算値としては「100」の1種類のみが規定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、主人公キャラのライフ値の減算値として「100」以外の値を減算値として規定してもよいし、主人公キャラのライフ値の減算値が「100」となる抽籤結果に加え、減算値が「100」以外の値となる抽籤結果を別途設けてもよい。
また、図81A〜81Fに示すように、抽籤結果として「攻防無」が選択される確率は、高い方から、敵キャラF〜敵キャラAの順となる。すなわち、敵キャラとして敵キャラAが設定されている場合が最もARTに当籤し難い状況となり、敵キャラとして敵キャラFが設定されている場合が最もARTに当籤し易い状況となる。
[第3バトル攻防抽籤テーブル]
次に、図82を参照して、第3バトル攻防抽籤テーブルについて説明する。図82は、第3バトル攻防抽籤テーブルの構成を示す図である。
第3バトル攻防抽籤テーブルは、CZ中状態の単位遊技において、メイン抽籤フラグが「リプレイ」である場合に実施される第3バトル攻防抽籤で用いられ、主人公キャラのライフ値の加算値を決定するための抽籤テーブルである。第3バトル攻防抽籤テーブルでは、主人公キャラのライフ値の加算値(抽籤結果:「攻防無」(非当籤)又は「主人公キャラ_ライフ+100」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態の第3バトル攻防抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
なお、例えば、抽籤結果「攻防無」が決定されれば、主人公キャラライフ値の加算値は「0」となり、主人公キャラのライフ値の加算は行われない。また、例えば、抽籤結果「主人公キャラ_ライフ+100」が決定されれば、主人公キャラのライフ値の加算値は「100」となり、現在の主人公キャラのライフ値に、決定された加算値「100」が加算される。
図82に示す第3バトル攻防抽籤テーブルでは、主人公キャラのライフ値の加算値としては「100」の1種類のみが規定されているが、本発明はこれに限定されない。主人公キャラのライフ値の加算値として「100」以外の値を加算値として規定してもよいし、主人公キャラのライフ値の加算値が「100」となる抽籤結果に加え、加算値が「100」以外の値となる抽籤結果を別途設けてもよい。
[CZ中MB中ポイント抽籤テーブル]
次に、図83を参照して、CZ中MB中ポイント抽籤テーブルについて説明する。図83は、CZ中MB中ポイント抽籤テーブルの構成を示す図である。
CZ中MB中ポイント抽籤テーブルは、出玉状態がCZ中状態であり、メイン遊技状態がMB状態である場合に実施されるMB中ポイント抽籤で用いられ、バトル演出において敵キャラに加算されるダメージ(敵キャラのライフ値の減算値)を決定するための抽籤テーブルである。CZ中MB中ポイント抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、敵キャラに与えるダメージを算出するためのポイント(抽籤結果:0、1、2、3又は5)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態のCZ中MB中ポイント抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
本実施形態では、CZ中MB中ポイント抽籤テーブルを用いたMB中ポイント抽籤で決定されたポイント(0〜5)に「100」を積算した値が敵キャラに加算されるダメージ(敵キャラのライフ値の減算値)となる。それゆえ、例えば、MB中ポイント抽籤で決定されたポイントが「3」である場合には、敵キャラに加算されるダメージ(敵キャラのライフ値の減算値)は「300」となり、現在の敵キャラのライフ値から「300」が減算される。
図83に示すCZ中MB中ポイント抽籤テーブルを用いたMB中ポイント抽籤では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「ベル」、「弱チェリー」又は「強チェリー」である場合にのみ、「1」以上のポイントが決定される。これらのメイン抽籤フラグ(内部当籤役)以外のメイン抽籤フラグでは、必ず、「0」ポイントが決定され、敵キャラにダメージを与えることはない。
[特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル]
次に、図84及び図85を参照して、特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルについて説明する。図84は、メイン抽籤フラグが「はずれ」、「リプレイ」、「ベル」及び「弱チャンス」のいずれかである場合に参照される特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図85は、メイン抽籤フラグが「強チャンス」、「スイカ」、「弱チェリー」及び「強チェリー」のいずれかである場合に参照される特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。なお、ここでは、特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルを図84及び図85の2つのテーブルに分割して示すが、実際には、図84及び図85の2つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルは、BB状態の単位遊技において実施されるARTゲーム数の上乗せ抽籤で用いられ、ART上乗せゲーム数を決定するための抽籤テーブルである。特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、獲得可能なART上乗せゲーム数(抽籤結果:0G(非当籤)、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
本実施形態の特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、図84及び図85に示すように、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値が奇数である場合と偶数である場合とで変化させる。なお、設定値が奇数である設定1、3及び5間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。また、設定値が奇数である設定2、4及び6間においても、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
図84及び図85に示すように、本実施形態における特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルを用いたARTゲーム数の上乗せ抽籤では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)がレア役の一部(「弱チャンス」、「弱チェリー」又は「強チェリー」)である場合にのみ、10ゲーム以上のART上乗せゲーム数が決定される可能性がある。特に、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「弱チャンス」である場合には、10ゲーム、20ゲーム又は30ゲームのいずれかがART上乗せゲーム数として必ず決定される。また、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「強チェリー」である場合には、20ゲーム、30ゲーム、50ゲーム、100ゲーム又は200ゲームのいずれかがART上乗せゲーム数として必ず決定され、3桁のART上乗せゲーム数の獲得が可能になる。
[特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル]
次に、図86及び図87を参照して、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルについて説明する。図86は、メイン抽籤フラグが「はずれ」、「リプレイ」、「ベル」及び「弱チャンス」のいずれかである場合に参照される特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図87は、メイン抽籤フラグが「強チャンス」、「スイカ」、「弱チェリー」及び「強チェリー」のいずれかである場合に参照される特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。なお、ここでは、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルを図86及び図87の2つのテーブルに分割して示すが、実際には、図86及び図87の2つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルは、上乗せ特化状態の単位遊技において実施されるARTゲーム数の上乗せ抽籤で用いられ、ART上乗せゲーム数を決定するための抽籤テーブルである。特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、獲得可能なART上乗せゲーム数(抽籤結果:0G(非当籤)、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
本実施形態の特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、図86及び図87に示すように、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値が奇数である場合と偶数である場合とで変化させる。なお、設定値が奇数である設定1、3及び5間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。また、設定値が奇数である設定2、4及び6間においても、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
図86及び図87に示す特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルを用いたARTゲーム数の上乗せ抽籤では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)の種別(「はずれ」も含む)に関係なく、10ゲーム以上のART上乗せゲーム数が必ず決定される。すなわち、上乗せ特化状態の遊技期間では、毎ゲーム、少なくとも10ゲームのART上乗せゲーム数の獲得が保証される。それゆえ、本実施形態では、出玉状態が上乗せ特化状態に移行すれば、少なくとも移行時にセットされた上乗せ特化状態の遊技期間(特化ゲーム数)×10ゲームのARTゲーム数(ART上乗せゲーム数)の獲得が保証される。さらに、上乗せ特化状態の最終ゲームの継続(ループ)抽籤に当籤すれば、その度に、10ゲーム以上のART上乗せゲーム数が加算される。
なお、本実施形態では、上乗せ特化状態の遊技期間では、毎ゲーム、ART上乗せゲーム数が獲得される例を説明するが、本発明はこれに限定されず、必ずしも、毎ゲーム、ART上乗せゲーム数が獲得される構成にしなくてもよい。例えば、上乗せ特化状態の遊技期間では、高確率でART上乗せゲーム数が獲得される構成にしてもよい。
[NBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル]
次に、図88A及び88Bを参照して、NBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブルについて説明する。図88Aは、ART状態、ART準備中状態又はART転落待ち状態の遊技において、NBB(BB1又はBB2)に当籤した場合に参照されるNBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル(その1)の構成を示す図である。図88Bは、上乗せ特化状態の遊技において、NBB(BB1又はBB2)に当籤した場合に参照されるNBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。
NBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルは、ART状態、ART準備中状態、ART転落待ち状態又は上乗せ特化状態のNBB当籤遊技において実施されるARTゲーム数の上乗せ抽籤で用いられ、ART上乗せゲーム数を決定するための抽籤テーブルである。NBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、獲得可能なART上乗せゲーム数(抽籤結果:0G(非当籤)、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
本実施形態のNBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、図88A及び88Bに示すように、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値が奇数である場合と偶数である場合とで変化させる。なお、設定値が奇数である設定1、3及び5間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。また、設定値が奇数である設定2、4及び6間においても、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
図88A及び88Bに示すNBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブルを用いたARTゲーム数の上乗せ抽籤では、10ゲーム以上のART上乗せゲーム数が必ず決定される。特に、上乗せ特化状態のNBB当籤遊技では、この上乗せ抽籤により、200ゲーム又は300ゲームのART上乗せゲーム数も獲得可能であり、ART状態、ART準備中状態又はART転落待ち状態のNBB当籤遊技の場合に比べて、より多くのART上乗せゲーム数が獲得可能である。
[ステージ抽籤テーブル]
次に、図89A〜89Fを参照して、ステージ抽籤テーブルについて説明する。図89Aは、図89B〜89Fのステージ抽籤テーブルが参照される後述の遊技状況以外の状況(図89A中の「その他」)で参照されるステージ抽籤テーブル(その1)の構成を示す図である。図89Bは、前周期の通常状態のステージが特別ステージであった場合に参照されるステージ抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図89Cは、前周期及び前々周期の通常状態のステージが同一であった場合に参照されるステージ抽籤テーブル(その3)の構成を示す図である。図89Dは、周期回数が5の倍数である場合に参照されるステージ抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。図89Eは、ART終了後の場合に参照されるステージ抽籤テーブル(その5)の構成を示す図である。また、図89Fは、設定変更時に参照されるステージ抽籤テーブル(その6)の構成を示す図である。
ステージ抽籤テーブルは、出玉状態が通常状態に移行する場合に実施されるステージ抽籤で用いられ、設定変更後又はART終了後には1周期目及び2周期目の通常状態のステージを決定し、それ以外の場合には次々周期目の通常状態のステージを決定するための抽籤テーブルである。ステージ抽籤テーブルでは、設定可能なステージ種別(抽籤結果:ステージA、ステージB、ステージC又は特別ステージ)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
図89E及び89Fに示すように、ART終了後及び設定変更後に参照されるステージ抽籤テーブルでは、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。しかしながら、ART終了後及び設定変更後の場合以外の場合に参照されるステージ抽籤テーブルでは、図89A〜89Dに示すように、設定1〜3のときと、設定4〜6のときとで抽籤値を変化させる。なお、設定1〜3の間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定であり、設定4〜6の間でも、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定である。
また、図89C及び89Dに示すように、前周期及び前々周期の通常状態のステージが同一であった場合、及び、周期回数が5の倍数である場合に参照されるステージ抽籤テーブルでは、ステージA、ステージB、ステージC又は特別ステージがほぼ同じ確率で決定される。また、図89Eに示すように、ART終了後の場合に参照されるステージ抽籤テーブルでは、特別ステージが必ず決定される。
[敵キャラ抽籤テーブル]
次に、図90及び図91を参照して、敵キャラ抽籤テーブルについて説明する。図90Aは、1周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラを決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブル(その1)の構成を示す図である。図90Bは、2周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラを決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブル(その2)の構成を示す図である。図90Cは、3周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラを決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブル(その3)の構成を示す図である。図91Aは、4周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラを決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブル(その4)の構成を示す図である。図91Bは、5周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラを決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブル(その5)の構成を示す図である。また、図91Cは、設定変更後の1周期目及び2周期目の通常状態終了後に実施されるCZ中状態の遊技において、主人公キャラと対戦する敵キャラをそれぞれ決定する際に参照される敵キャラ抽籤テーブルの構成を示す図である。
敵キャラ抽籤テーブルは、出玉状態が通常状態に移行する場合に実施される敵キャラ抽籤で用いられ、設定変更後には1周期目及び2周期目の各敵キャラを決定し、それ以外の場合には次々周期目の敵キャラを決定するための抽籤テーブルである。敵キャラ抽籤テーブルでは、設定可能な敵キャラ種別(抽籤結果:敵キャラA、敵キャラB、敵キャラC、敵キャラD、敵キャラE又は敵キャラF)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態では、1周期目の敵キャラ抽籤テーブルから5周期目の敵キャラ抽籤テーブルが、この順で、5周期間隔で繰り返して使用される。
図90及び図91に示すように、5周期の期間内では、通常遊技の周期回数が増えるとともに、敵キャラD〜敵キャラFが決定される確率が高くなる。すなわち、5周期の期間内において、連続して実行される通常遊技の周期回数が増えると(ART非当籤の連続回数が増えると)、初期ライフ値の低い敵キャラが当籤する確率が高くなり、ART当籤確率も高くなるように、敵キャラ抽籤テーブルが設定されている。ただし、5周期目においてもART非当籤が確定した場合には、次周期では、1周期目の敵キャラ抽籤テーブルを用いて敵キャラがセットされるので、初期ライフ値の低い敵キャラが当籤する確率は低くなる。すなわち、本実施形態では、初期ライフ値の低い敵キャラが当籤する確率(ART当籤確率)は5周期間隔で周期的に変化する。
[NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブル]
次に、図92を参照して、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブルについて説明する。図92は、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブルの構成を示す図である。
NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブルは、通常状態の単位遊技においてNBBに当籤した際に実施されるNBB当籤時敵キャラ昇格抽籤で用いられ、敵キャラの種別を敵キャラF(ARTに当籤し易くなる敵キャラ)に変更するか否かを決定するための抽籤テーブルである。NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブルでは、敵キャラ昇格の有無(抽籤結果:当籤/非当籤)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
本実施形態のNBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブルでは、図92に示すように、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値が奇数である場合と偶数である場合とで変化させる。なお、設定値が奇数である設定1、3及び5間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。また、設定値が奇数である設定2、4及び6間においても、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
現在設定されている敵キャラが敵キャラA〜Eのいずれかである場合にNBB当籤時敵キャラ昇格抽籤に当籤したときには、現在設定されている敵キャラの種別を敵キャラFに変更する。しかしながら、現在設定されている敵キャラが敵キャラFである場合にNBB当籤時敵キャラ昇格抽籤に当籤したときには、敵キャラの種別が敵キャラG(ART当籤確定の敵キャラ)に変更される。
[特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル]
次に、図93〜図98を参照して、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルについて説明する。
図93は、メイン抽籤フラグが「はずれ」、「リプレイ」及び「ベル」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その1)の構成を示す図であり、図94は、メイン抽籤フラグが「弱チャンス」、「強チャンス」及び「スイカ」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その2)の構成を示す図であり、図95は、メイン抽籤フラグが「弱チェリー」及び「強チェリー」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その3)の構成を示す図である。なお、ここでは、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルを図93〜図95の3つのテーブルに分割して示すが、実際には、図93〜図95の3つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
図96は、メイン抽籤フラグが「はずれ」、「リプレイ」及び「ベル」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が高確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その4)の構成を示す図であり、図97は、メイン抽籤フラグが「弱チャンス」、「強チャンス」及び「スイカ」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が高確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その5)の構成を示す図であり、図98は、メイン抽籤フラグが「弱チェリー」及び「強チェリー」のいずれかであり、かつ、抽籤状態が高確である場合に参照される特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(その6)の構成を示す図である。なお、ここでは、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルの構成をより明確にするため(見やすくするため)、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルを図96〜図98の3つのテーブルに分割して示すが、実際には、図96〜図98の3つのテーブルは1つのテーブルとして構成される。
特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルは、ART準備中状態、ART中抽籤又はART転落待ち状態の単位遊技において実施される、上乗せ特化状態のゲーム数(特化ゲーム数)の上乗せ抽籤で用いられ、特化上乗せゲーム数及び特化最終ゲームループ率を決定するための抽籤テーブルである。
特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)毎に、獲得可能な特化上乗せゲーム数と再決定される特化最終ゲームループ率との組合せ種別(抽籤結果)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態では、抽籤結果となる獲得可能な特化上乗せゲーム数と再決定される特化最終ゲームループ率との組合せは、次の15種類となる(図93〜図98参照)。
(1)非当籤
(2)カウンタ「1」、特化最終ゲームループ率「1/128(1%)」
(3)カウンタ「1」、特化最終ゲームループ率「50%」
(4)カウンタ「1」、特化最終ゲームループ率「80%」
(5)カウンタ「6」、特化最終ゲームループ率「66%」
(6)カウンタ「1」、特化最終ゲームループ率「90%」
(7)カウンタ「8」、特化最終ゲームループ率「66%」
(8)カウンタ「6」、特化最終ゲームループ率「80%」
(9)カウンタ「10」、特化最終ゲームループ率「66%」
(10)カウンタ「8」、特化最終ゲームループ率「80%」
(11)カウンタ「11」、特化最終ゲームループ率「66%」
(12)カウンタ「10」、特化最終ゲームループ率「80%」
(13)カウンタ「13」、特化最終ゲームループ率「66%」
(14)カウンタ「11」、特化最終ゲームループ率「80%」
(15)カウンタ「13」、特化最終ゲームループ率「80%」
上記抽籤結果(1)〜(15)で規定している「カウンタ」の数値は、特化上乗せゲーム数を示し、「特化最終ゲームループ率」の値は、再決定される特化最終ゲームループ率である。それゆえ、例えば、抽籤結果(12)が決定された場合には、特化ゲーム数に10ゲームが加算され、特化最終ゲームループ率が80%に変更される。なお、現在セットされている特化最終ゲームループ率が、抽籤結果で決定された特化最終ゲームループ率以上である場合、又は、ART準備中状態で且つ特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の変更は行わない。なお、本実施形態では、原則として、遊技者にとって不利となる「特化最終ゲームループ率」(継続率)への書き換え(降格)は行わず、遊技者にとって有利となる「特化最終ゲームループ率」への書き換え(昇格)のみを行う。
また、本実施形態の特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルでは、図93〜図98に示すように、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値が奇数である場合と偶数である場合とで変化させる。なお、設定値が奇数である設定1、3及び5間では、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。また、設定値が奇数である設定2、4及び6間においても、各抽籤結果に対応付けられ抽籤値は、設定値に関係なく一定とする。
図93〜図95に示すように、抽籤状態が低確である場合における特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルを用いた特化ゲーム数の上乗せ抽籤では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「強チェリー」であるときに、1ゲーム以上の特化上乗せゲーム数が必ず決定される。また、図96〜図98に示すように、抽籤状態が高確である場合における特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブルを用いた特化ゲーム数の上乗せ抽籤では、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)が「強チャンス」又は「強チェリー」であるときに、1ゲーム以上の特化上乗せゲーム数が必ず決定される。
<メインRAMに設けられている格納領域の構成>
次に、図99〜図105を参照して、メインRAM95に設けられる各種格納領域の構成について説明する。なお、ここでは、説明を省略するが(図示しないが)、後述の各種出玉状態の遊技制御などで用いる各種制御データ、各種カウンタ等の格納領域もメインRAM95に設けられる。
[表示役格納領域、内部当籤役格納領域及び持越役格納領域]
まず、図99を参照して、表示役格納領域の構成について説明する。本実施形態では、表示役格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される表示役格納領域1〜8で構成される。
表示役格納領域1〜8のそれぞれにおいて、所定のビットに「1」が格納されているときには、その所定のビットに対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されたことを示す。一方、全ビットが「0」であるときには、入賞に係る図柄組合せが有効ライン上に表示されなかったことを示す。
また、メインRAM95には、内部当籤役格納領域が設けられる。内部当籤役格納領域は、図99に示す表示役格納領域と同様に構成される。内部当籤役格納領域1〜8において、複数のビットに「1」が立っているときには、各ビットにそれぞれ対応する図柄組合せの表示が許可される。また、全ビットが「0」であるときには、内部当籤役の内容は「はずれ」となる。
また、メインRAM95には、持越役格納領域が設けられる。持越役格納領域は、図99に示す表示役格納領域1と同様に構成される。ただし、該格納領域のビット7は未使用となる。
内部抽籤の結果、内部当籤役として、例えば、名称「C_BB1A」の図柄組合せ(表示役)に対応する内部当籤役が決定されたときには、その内部当籤役が持越役として持越役格納領域内の所定の領域(ビット2の領域)に格納される。持越役格納領域に格納された持越役は、対応する図柄組合せ(例えば、名称「C_BB1A」の図柄組合せ「赤7」−「赤7」−「赤7」)が有効ライン上に表示されるまでクリアされずに保持される。そして、持越役格納領域に持越役が格納されている間、内部抽籤によって決定された内部当籤役に加えて、持越役が内部当籤役格納領域にも格納される。
[遊技状態フラグ格納領域]
次に、図100を参照して、遊技状態フラグ格納領域の構成について説明する。遊技状態フラグ格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される遊技状態フラグ格納領域1及び2で構成される。本実施形態では遊技状態フラグ格納領域1及び2の各ビットに対して固有のRT状態の種別、ボーナス内部中状態の種別又はボーナス遊技状態の種別、すなわち、メイン遊技様態の種別が割り当てられている。
遊技状態フラグ格納領域1又は2において、所定のビットに「1」が格納されている(立っている)とき、その所定のビットに該当するRTの作動、ボーナス遊技の作動又はボーナス内部中遊技の作動が行われていることを示す。例えば、遊技状態フラグ格納領域1のビット0に「1」が格納されているときには、RT0状態の遊技が行われており、遊技状態フラグ格納領域1のビット4に「1」が格納されているときには、BB1内部中状態又はBB2内部中状態で遊技が行われていることを示す。また、例えば、遊技状態フラグ格納領域1のビット6に「1」が格納されているときには、BB1又はBB2の遊技が行われており、遊技状態フラグ格納領域2のビット0に「1」が格納されているときには、RT0時MB状態で遊技が行われていることを示す。
[出玉状態フラグ格納領域]
次に、図101を参照して、出玉状態フラグ格納領域の構成について説明する。出玉状態フラグ格納領域は、1バイトからなる出玉状態フラグを格納する。出玉状態フラグ格納領域において、各ビットには、対応する出玉状態が割り当てられる。
例えば、出玉状態が通常状態である場合には、出玉状態フラグ格納領域のビット0に「1」が格納される。また、例えば、出玉状態がCZ中状態である場合には、出玉状態フラグ格納領域のビット2に「1」が格納され、出玉状態がART状態である場合には、出玉状態フラグ格納領域のビット4に「1」が格納される。さらに、例えば、出玉状態が上乗せ特化状態である場合には、出玉状態フラグ格納領域のビット4及びビット6の両方に「1」が格納される。
[作動ストップボタン格納領域]
次に、図102を参照して、作動ストップボタン格納領域の構成について説明する。作動ストップボタン格納領域は、1バイトからなる作動ストップボタンフラグを格納する。作動ストップボタンフラグにおいて、各ビットには、ストップボタンの操作状態が割り当てられる。
例えば、左ストップボタン19Lが今回押されたストップボタン、つまり、作動ストップボタンである場合には、作動ストップボタン格納領域のビット0に「1」が格納される。また、例えば、左ストップボタン19Lが未だに押されていないストップボタン、つまり、有効ストップボタンである場合には、ビット4に「1」が格納される。メインCPU93は、作動ストップボタン格納領域に格納されているデータに基づいて、今回押されたストップボタンと未だに押されていないストップボタンとを識別する。
[押下順序格納領域]
次に、図103を参照して、押下順序格納領域の構成について説明する。押下順序格納領域は、1バイトからなる押下順序フラグを格納する。押下順序フラグにおいて、各ビットには、ストップボタンの押下順序(打順)の種別が割り当てられる。例えば、ストップボタンの押下順序が「左中右」である場合には、押下順序格納領域のビット0に「1」が格納される。
[図柄コード格納領域]
次に、図104を参照して、図柄コード格納領域の構成について説明する。図柄コード格納領域には、有効ライン毎に、直近に停止操作されたリールの図柄の図柄コード(図柄コード格納領域1)と、表示可能な役(図柄コード格納領域2〜9)とが格納される。なお、全てのリールが停止後、表示可能な役が格納される図柄コード格納領域(図柄コード格納領域2〜9)には、表示役に対応する図柄コードが格納される。
本実施形態では、停止制御位置が決定されると、その停止制御位置の図柄(コード)に対応した入賞作動フラグデータを図柄対応入賞作動フラグデータテーブル(図49参照)から読み出し、該入賞作動フラグデータを、すでに図柄コード格納領域に格納されているデータと論理積する。そして、論理積されたデータが、図104に示す図柄コード格納領域に格納される。
[指示フラグ格納領域]
次に、図105を参照して、指示(ナビ)フラグ格納領域の構成について説明する。本実施形態では、指示フラグ格納領域は、それぞれ1バイトのデータにより表される指示フラグ格納領域1及び2で構成される。各ビットには、打順ナビの種別又はBB報知ナビの種別(指示フラグ番号)が割り当てられる。なお、図105に記載の指示フラグ番号は、図55で説明した指示モニタ番号に対応する。
指示フラグ格納領域1及び2のそれぞれにおいて、所定のビットに「1」が格納されているときには、その所定のビットに対応する打順ナビ又はBB報知ナビの対象役(押し順役又はBB役)が当籤したことを示す。一方、全ビットが「0」であるときには、押し順役及びBB役が当籤しなかったことを示す。
例えば、ART状態において名称「F_左ベル1」〜「F_左ベル4」のいずれかが内部当籤した場合、すなわち、ストップボタンの正解の打順が「左中右」である押し順役が内部当籤した場合には、指示フラグ格納領域1のビット0に「1」が格納される。そして、この場合には、主制御回路91の制御により、上述した情報表示器24内に設けられた指示表示部(不図示)でストップボタンの正解の打順に関する情報(指示モニタ番号1)が報知されるとともに、副制御回路101の制御により液晶表示装置11を用いた打順ナビ(左中右ナビ)も行われる。
<副制御回路側で管理するサブ遊技状態>
本実施形態のパチスロ1では、副制御回路101は、主制御回路91から送信される各種コマンドデータに基づいて、メイン側で管理するメイン抽籤フラグ(出玉状態)に対応する各種演出を行う。それゆえ、副制御回路101側(サブ側)においても、各種演出を制御するために、メイン抽籤フラグ(出玉状態)に対応するサブ管理フラグ(サブ遊技状態)を設ける。
ここで、図106に、メイン抽籤フラグと、サブ管理フラグとの対応表を示す。また、図106では、説明の便宜上、出玉状態及びサブ遊技状態も併せて記載する。
本実施形態では、図106に示すように、サブ管理フラグとして、「通常サブフラグ」、「CZ導入時サブフラグ」、「CZ中サブフラグ」、「ART準備中サブフラグ」、「ART中サブフラグ」と称する各種サブ管理フラグを設ける。また、本実施形態では、通常サブフラグ、CZ導入時サブフラグ、CZ中サブフラグ、ART準備中サブフラグ及びART中サブフラグで管理するサブ遊技状態をそれぞれ、「通常状態」、「CZ導入時状態」、「CZ中状態」、「ART準備中状態」及び「ART状態」と称する。なお、ここでは、メイン側の「ART状態」、「ART転落待ち状態」及び「上乗せ特化状態」に対応するサブ遊技状態をまとめて「ART状態」とし、「ART状態」以外のサブ遊技状態を、メイン側の対応する出玉状態と一対一で対応付ける。
さらに、図106には示さないが、サブ側においても、各BB作動中の状態、各BB当籤時の状態、各BB内部中の状態をサブ遊技状態として管理する。それゆえ、サブ側では、BB遊技を制御するための各種サブ管理フラグ(例えば、BB中サブフラグ、NBBサブフラグ、SBBサブフラグ、BB内部中サブフラグ、ストーリーBBフラグ等)が設けられる。なお、これらの各種サブ遊技状態及び各種サブ管理フラグについては、後述のフローチャートの処理説明の中で、適宜説明する。
また、本実施形態のパチスロ1では、例えば、後述のARTゲーム数の上乗せ告知演出や特化演出などの、副制御回路101において独自に実行される各種演出機能が設けられている。それゆえ、サブ側では、これらの各種演出を制御するためのサブ管理フラグ(例えば、後述のゲーム数放出フラグ、特化演出サブフラグ等)も設けられる。なお、これらの各種サブ管理フラグについては、後述のフローチャートの処理説明の中で、適宜説明する。
<サブ側で実施される各種演出機能>
本実施形態のパチスロ1では、上述した各サブ遊技状態において、副制御回路101(サブCPU102)は、受信したコマンドデータに基づいて、様々な演出を行う。これらの各種演出には、メイン側で管理される出玉状態の遊技に連動して行われる演出だけでなく、出玉状態の遊技と連動しない演出も含まれる。ここでは、副制御回路101側(サブ側)で実施される特徴的な各種演出の内容について説明する。
[通常状態で実施される特徴的な演出]
(1)設定変更時又は電断2時間以降の電源復帰時の演出
本実施形態のパチスロ1では、設定変更時又は電断2時間以降後の電源復帰時という条件(RAMクリア条件)が成立した場合、設定変更前又は電断前の遊技性に関する各種データがクリアされ、初回周期(1周期目)の通常状態の遊技が開始される。この際、電断2時間以降後の電源復帰時の場合には、バックアップデータに基づいて、電断前の状態の各種遊技パラメータ(攻撃系、防御系及び報酬系カードのランク、ステージ種別等)がセットされる。一方、設定変更時の場合には、各種遊技パラメータが初期値に再セットされる。なお、この際、本実施形態では、攻撃系、防御系及び報酬系カードのランクの初期値は抽籤により決定されるが、いずれのカードにおいてもカードランク「0」の初期カードが最も高い確率でセットされる(図73参照)。
そして、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期(1周期目)の通常状態の遊技において、メイン側でカード昇格抽籤に当籤してカードランクがアップした場合、特定の条件が成立しない限り、ランクアップされたカードの表示演出を行わない。具体的には、後述の図136に示すカード昇格時表示演出抽籤テーブルを用いた特殊抽籤(後述の図262中のカード表示抽籤)に当籤したときにのみ、ランクアップされたカードの表示演出を行う。すなわち、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期の通常状態では、カードランクがランクアップしても、特殊抽籤に当籤しない限り、初期カードの表示演出が続けられる。
さらに、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期(1周期目)の通常状態の遊技では、液晶表示装置11に表示される残り周期ゲーム数を、実際の値で表示せずに、「?」という文字で表示する(以下、「?」表示という)。なお、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期における残り周期ゲーム数の表示態様はこの態様に限定されず、遊技者が残り周期ゲーム数を認識できない態様であれば、任意の態様を採用することができる。
また、本実施形態のパチスロ1では、設定変更時には、内部的に高ステージ(特別ステージ)に移行する可能性がある(図89F参照)。しかしながら、設定変更時に内部的に特別ステージに移行しても、演出上では、特別ステージではなく、通常ステージ(ステージA〜Cのいずれか)を液晶表示装置11で表示する演出を行う。
上述のように、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期の通常状態では、演出の発生を抑制する。また、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期の通常状態では、カード、ステージ及び残り表示ゲーム数の表示演出において同じ演出が行われる。それゆえ、この場合には、例えば、ステージの表示演出が前日を異なる、カードの表示内容が前日と異なる、残り周期ゲーム数が前日と異なるなどの設定変更が行われたことを示すような判断材料を遊技者に与えないようにすることができる。
これらのことから、上述した設定変更時又は電断2時間以降の電源復帰時の演出機能を設けることにより、演出内容から設定変更の有無を判断できなくすることができる。また、設定変更時に高ステージに移行した場合であっても、そのことが遊技者に認識されることを防止することができる。
(2)デモ演出終了後の演出(デモ解除時演出)
本実施形態のパチスロ1では、基本的には、通常状態の単位遊技においてメダルの精算が終了したときに、演出の状態が、液晶表示装置11の液晶画面にデモンストレーション画面(以下、「デモ画面」という)を表示する演出(デモ演出)に移行する。なお、例えば、「BB作動中」、「ARTサブフラグがオン状態」、「ARTサブフラグがオフ状態にセットされたゲーム」、「サブ周期カウンタの値が「1」から「0」に変化したゲーム」、「CZ導入時」、「CZ中」、「後述の演出パラメータ項目「DB」に1が規定されているとき」、「MB中」等の条件が成立する場合には、デモ移行禁止となる。
そして、デモ演出移行後、BET動作が検知されると、液晶表示装置11に表示されているデモ画面が通常の遊技画面に切り替わる。しかしながら、この際、本実施形態では、液晶表示装置11に表示される各カードの内容(ランク)が分からないようにするため、各カードを裏返して表示する。また、この際、液晶表示装置11に表示される残り周期ゲーム数を「?」表示する。
このような各カード及び残り周期ゲーム数の表示態様(デモ解除時演出)は、BET後、スタートレバー23に対する遊技者の開始操作が検出されるまで(ゲームが開始されるまで)続けられる。そして、スタートレバー23に対する遊技者の開始操作が検出されると、各カード及び残り周期ゲーム数の表示態様は、通常の態様(各カードの表側が表示され、残り周期ゲーム数が数字で表示される態様)に戻る。
デモ演出終了後からゲームが開始までの期間において、上述のようなデモ解除時演出を行った場合、少なくとも1ゲームを開始しない限り、遊技に関する情報を確認することができない。それゆえ、例えば、遊技者が不在の状態で、かつ、新たに遊技者が遊技実行可能な状態の遊技機(空き台)において、遊技に関する情報が非遊技者に筒抜けになることを防止することができる(空き台において、非遊技者が情報を得ることを防止することができる)。
なお、本実施形態では、通常状態の単位遊技においてメダルの精算が終了したときにデモ演出を開始する例(単位遊技終了後、非BET状態の経過時間が「0」である例)を説明するが、本発明はこれに限定されない。精算以外のデモ移行契機として、例えば、単位遊技終了後、非BET状態が3分(リプレイ入賞時には自動投入から3分)経過したときや、遊技終了後に非BET状態が3分(リプレイ入賞時には自動投入から3分)経過し、その後、メニュー画面が解除されたときなどがあげられる。なお、メニュー画面の解除は、メニュー画面の終了操作、又は、メニュー画面が表示された状態で操作無しの状況が3分経過した場合に行われる。
また、本実施形態では、デモ解除時演出において、各カードを裏返して表示する態様を用いたが、本発明はこれに限定されず、遊技者が各カードのランクを認識できない態様であれば、任意の態様を採用することができる。さらに、本実施形態では、デモ解除時演出において、残り周期ゲーム数を「?」表示する態様を示したが、本発明はこれに限定されず、遊技者が残り周期ゲーム数を認識できない態様であれば、任意の態様を採用することができる。
[ART状態で実施される特徴的な演出]
(1)ARTの上乗せ告知演出
本実施形態では、メイン側で管理される上乗せ特化状態は、ARTゲーム数の上乗せが必ず行われる特化ゾーンである。しかしながら、本実施形態では、メイン側の上乗せ特化状態においてARTゲーム数の上乗せが決定されても、サブ側では、基本的には、その決定結果(ART上乗せゲーム数)を、それが決定されたゲーム(タイミング)でそのまま告知(表示)する演出を行わない。
それゆえ、サブ側では、液晶表示装置11に表示する残りのARTゲーム数(以下、「表示ARTゲーム数」という)と、メイン側で管理されている、実際に残っているARTゲーム数(以下、「内部ARTゲーム数」という)との間に差(以下、「差分ゲーム数」という)が発生する。そして、サブ側では、その差分ゲーム数に基づいて、差分ゲーム数の一部又は全でを告知ゲーム数として液晶表示装置11で告知する演出(以下、「ARTの 上乗せ告知演出」という)を行う。
すなわち、本実施形態では、メイン側で得られたART上乗せゲーム数を直接参照せずに、差分ゲーム数に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の内容を決定する。それゆえ、上乗せ告知演出では、結果として、例えば、メイン側で決定されたART上乗せゲーム数を分割して複数回のゲームに渡って告知する演出(例えば、メイン側で30ゲームの上乗せ決定があった場合に、10ゲームの上乗せ告知演出を3回行う)や、メイン側で複数回の抽籤により決定されたART上乗せゲーム数の総数を一回にまとめて告知する演出(例えば、メイン側で10ゲームの上乗せ決定が3回あった場合に、30ゲームの上乗せ告知演出を1回行う)などが行われる。
なお、表示ARTゲーム数は、サブ側で設けられた表示ARTカウンタにより計数される。また、内部ARTゲーム数は、サブ側で設けられた内部ARTカウンタにより計数される。内部ARTカウンタは、本発明に係る第1の残り遊技計数手段の一具体例であり、表示ARTカウンタは、第2の残り遊技計数手段の一具体例である。
内部ARTカウンタには、メイン側で設けられた後述のARTゲーム数カウンタ(ARTの残りゲーム数を計数するためのカウンタ)の値が毎ゲーム、セットされる。それゆえ、内部ARTカウンタの値には、メイン側の上乗せ特化状態においてARTゲーム数の上乗せが決定される度に、その決定結果(ART上乗せゲーム数)が加算される。一方、表示ARTカウンタの値には、ARTの上乗せ告知演出の実行時に、告知ゲーム数が加算される。なお、本実施形態では、差分ゲーム数を内部ARTカウンタの値から表示ARTカウンタの値を減算して算出(生成)するが、本発明はこれに限定されず、表示ARTゲーム数と内部ARTゲーム数との差分を算出できる手法であれば、任意の手法を採用することができる。例えば、ART中において、メイン側で上乗せされたART上乗せゲーム数の総数からサブ側で告知されたゲーム数の総数を減算することにより現時点の差分ゲーム数を算出することもできる。また、例えば、表示ARTカウンタの値から内部ARTカウンタの値を減算した値、すなわち、負の差分ゲーム数を参照して、各種抽籤テーブルを参照してもよい。
ARTの上乗せ告知演出で告知されるARTの上乗せゲーム数(告知ゲーム数)は、差分ゲーム数に応じて決定される。具体的には、告知ゲーム数は、差分ゲーム数を含む各種遊技状況(表示ARTゲーム数、ARTステージの種別、キャラソンフラグのオン/オフ状態遊技状況、内部当籤役等)に基づいて、抽籤により決定される(後述の図160〜図193に示す各種告知ゲーム数抽籤テーブルを参照)。そして、この告知ゲーム数抽籤により抽籤結果として得られる告知ゲーム数が0ゲームより大きければ、上乗せ告知演出の実行が決定される。なお、上乗せ告知演出は、上乗せ告知演出の実行が決定されたゲームで行われる場合もあるが、数ゲームの前兆演出ゲーム(後述の各種前兆シナリオ)を消化した後に実行される場合もある。
上述のように、本実施形態では、メイン側におけるARTゲーム数の上乗せ態様とは別に、差分ゲーム数に基づいて行われる上乗せ告知演出を設けることにより、メイン側で行われるARTゲーム数の上乗せ手法が単純な手法(一発抽籤や毎遊技加算など)であっても、複雑な抽籤を行っているように感じさせることができる。それゆえ、本実施形態では、例えば、制御手段のデータの増加や処理負担の増加などを伴わずに、より簡易な構成で、ARTゲーム数の上乗せという遊技性を興趣に富んだ態様で演出することができる。
また、本実施形態では、差分ゲーム数だけでなく、表示ARTゲーム数(表示ARTカウンタの値)も参照して、上乗せ告知演出で告知されるARTの告知ゲーム数が決定される。それゆえ、本実施形態では、上記効果に加えて、次のような効果も得られる。
差分ゲーム数は、表示ARTゲーム数に応じて、適宜調整することができる。また、差分ゲーム数という遊技者が確認できない値と、表示ARTゲーム数という遊技者が確認できる値とに応じて、上乗せ告知演出(告知ゲーム数)を調整することができる。それゆえ、本実施形態では、遊技者の心理状況に合わせた、より高い演出効果を得るように、演出内容を設計することができる。
例えば、表示ARTゲーム数(表示ARTカウンタの値)が中途半端な値(ARTゲーム数が比較的残っているような状況)であるときに、告知ゲーム数が決定され難く(「0」が決定され易く)なるように設定すれば、差分ゲーム数を大きくして、後述の特化演出などの上乗せに対して期待感が高まる演出を発生させ易くすることができる。そして、表示ARTゲーム数が小さくなったときにそのような演出を発生させれば、遊技者が焦りを感じる状況下で期待感の大きい演出が発生することになり、高い演出効果を得ることができる。
なお、本実施形態のパチスロ1では設けていないが、サブ遊技状態として、例えば、メイン側の抽籤で上乗せされ得るART上乗せゲーム数の期待値(1ゲーム当りに獲得し得る平均上乗せゲーム数)より、上乗せ告知演出で告知され得る告知ゲーム数の期待値(1ゲーム当りに獲得し得る平均告知ゲーム数)が低くなる状態を設けてもよい。このようなサブ遊技状態では、差分ゲーム数が大きくなり易いので、上乗せ告知演出で報知され得る告知ゲーム数もより大きな値となり、上乗せの期待感をより高めることができる。
(2)特化演出
本実施形態のパチスロ1では、所定の遊技期間に渡って、演出内容が、上乗せ告知演出に特化されるサブ遊技状態(以下、「特化演出状態」という)が設けられている。それゆえ、特化演出状態で行われる演出(以下、「特化演出」という)は、ARTゲーム数の上乗せという観点では、遊技者にとって期待感の高い演出となる。なお、特化演出状態は、本発明に係る特別演出状態の一具体例である。
特化演出状態への移行の有無は、ARTの通常作動時状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非特化演出時のART状態:以下、「ART通常中状態」ともいう)において抽籤(後述のART中特化種別抽籤)により決定される。なお、本実施形態では、後述のART中特化種別抽籤テーブル(後述の図145〜図150参照)に示すように、メイン側で管理される、上乗せ特化状態の残り特化ゲーム数を計数する特化ゲーム数カウンタの値が「6」以上(内部的に上乗せが予定されているART上乗せゲーム数が60ゲーム以上)となる場合に、サブ遊技状態が特化演出状態に移行する確率が高くなるように設計されている。さらに、特化ゲーム数カウンタの値が「6」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「40」以上である場合には、必ず、サブ遊技状態が特化演出状態に移行する構成になっている。
また、本実施形態では、特化演出の種別としては、「特化ゾーンA」〜「特化ゾーンH」と称するの8種類の特化演出が用意されている。これらの特化ゾーンのうち、特化ゾーンGの特化演出では、差分ゲーム数が100ゲームより大きい場合に、3桁の告知ゲーム数が上乗せ告知演出で表示される可能性がある。なお、特化演出状態の遊技期間(後述の特化カウンタの値)は、メイン側で管理される特化ゲーム数カウンタの値及び特化演出の種別に応じて決定される(後述の図157及び図158参照)。
上述のように、本実施形態では、内部的に加算が予定されているARTゲーム数(差分ゲーム数)に応じて、特化演出が行われる。このような特化演出(特化演出状態)を設けた場合、上述した上乗せ告知演出により得られる効果と同様の効果が得られるとともに、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)が大きくなりすぎることを防止することができ、演出内容が不自然になることを防止することができる。
また、本実施形態では、上述のように、ART状態の開始1ゲーム目からメイン側では上乗せ特化状態の遊技を行い、ARTの初期ゲーム数を決定するが、この際、サブ側においてもART状態の開始1ゲーム目から特化演出を行う。
ART状態の開始1ゲーム目から行われる特化演出の種別は、CZ導入時までに取得された報酬カードのスキル効果に規定されたドライブ種別(通常ドライブ又は特別ドライブ:図13参照)に基づいて決定される。例えば、報酬カードのスキル効果に規定されたドライブ種別が通常ドライブである場合には、特化ゾーンA〜Cのいずれかの特化演出が行われ、ドライブ種別が特別ドライブである場合には、特化ゾーンDの特化演出が行われる。具体的には、報酬カードのランクがランク「1」、「4」又は「7」である場合には、特化ゾーンBの特化演出が行われ、報酬カードのランクがランク「2」又は「5」である場合には、特化ゾーンAの特化演出が行われ、報酬カードのランクがランク「3」又は「6」である場合には、特化ゾーンCの特化演出が行われる。また、報酬カードのランクがランク「8」、「9」又は「10」である場合には、特化ゾーンDの特化演出が行われる。なお、報酬カードのランクが、スキル効果にドライブ種別が規定されていないランク「0」である場合には、特化ゾーンCの特化演出が行われる。
そして、本実施形態では、ART準備中状態の最終ゲームの第3停止後(RT3移行後)に、ART導入時用の演出及び特化演出突入用の演出が行われる。それゆえ、本実施形態では、ART状態の開始1ゲーム目から特化演出により上乗せ告知演出が発生する。なお、本発明はこれに限定されず、例えば、ART状態の開始1ゲーム目にART導入時用の演出及び特化演出突入用の演出を行い、2ゲーム目から上乗せ告知演出が発生するような構成にしてもよい。この場合には、ART状態の開始時点から差分ゲーム数が発生する。
(3)特殊カードの表示演出
本実施形態では、ART通常中状態において、サブ側の制御により、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードの表示演出(UIによる演出)が行われるが、これらのカードとは別の特殊カードの表示(取得)演出も行われる。なお、特殊カードの表示演出は、本発明に係る特定の表示演出の一具体例である。
特殊カードの表示演出の有無は、差分ゲーム数に応じて決定される。具体的には、ART通常中状態において、差分ゲーム数に基づいて特殊カード取得抽籤を行い、該抽籤に当籤した場合に、特殊カードが1枚取得され、該取得された特殊カードを液晶表示装置11に表示する演出の実行が決定される。なお、特殊カードの表示演出が行われる確率(特殊カードが取得される確率)は、差分ゲームが高くなるほど高くなる。
また、本実施形態では、差分ゲーム数に加えて特殊カードの表示の有無を参照して、特化演出状態への移行の有無の決定(抽籤)処理が行われる。そして、特殊カードが2枚表示された状況であり、かつ、差分ゲーム数が「100」以上である場合には、サブ遊技状態が、特化ゾーンHの特化演出状態に移行する確率が高くなる。
上述のように、本実施形態では、特化演出の発生の有無を、特殊カードの表示演出に基づいて制御することができる。それゆえ、このような特殊カードの表示演出を設けた場合、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)が大きくなりすぎることを防止することができるとともに、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)の大きさを特殊カードの表示演出により効果的に示唆することができる。
なお、特化ゾーンHは、特殊カードが2枚表示されている状況でのみ移行する特化演出である。また、特殊カードが2枚表示された状況において、特化演出状態への移行が決定された場合には、演出上、3枚目の特殊カードを表示する演出が行われ、その後、特化演出状態への移行演出(突入演出)が行われる。ART中のメイン側の抽籤において、「ベル」に係る内部当籤役により、上乗せ特化状態の遊技が当籤することはないが、サブ側の抽籤では、「ベル(打順ベル)」に係る内部当籤役により、特化ゾーンHの特化演出が当籤可能である(後述の図144参照)。それゆえ、本実施形態では、内部的には特化遊技への期待が持てない役であっても、演出上では期待の持てる役とすることができ、遊技の興趣を高めることができる。
(4)ARTステージの表示演出
本実施形態では、ART通常中状態において、演出上、複数種のステージモード(ARTステージA〜C)が設けられている。そして、このARTステージの種別の選択(ARTステージの移行)は、差分ゲーム数に応じて決定される。そして、ARTステージが選択されると(ARTステージの移行が決定されると)、その選択結果に対応するARTステージの表示演出が行われる。なお、ARTステージA〜Cは、本発明に係る演出モードの一具体例である。
また、本実施形態では、上乗せ告知演出で表示される告知ゲームの決定処理では、差分ゲーム数に加えて、ARTステージの種別も参照される。それゆえ、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)の大きさをARTステージの表示演出により効果的に示唆することができる。
(5)キャラクタソングの出力演出及び特化ゾーンG中の3桁上乗せ告知演出
本実施形態では、ART通常中状態において、差分ゲーム数が所定ゲーム数(本実施形態では、350ゲーム)以上ある場合に、所定の確率で、キャラクタソングの出力演出が行われる。なお、本実施形態では、告知ゲーム数を抽籤により決定する際に、キャラクタソングの出力/非出力状態(後述のキャラソンフラグのオン/オフ状態)が参照される。すなわち、キャラクタソングの出力/非出力状態が告知ゲーム数を決定するためのパラメータの一つになる。なお、キャラクタソングは、本発明に係る特定の音声の一具体例である。
なお、キャラソンフラグのオン/オフ状態(キャラクタソングの出力/非出力状態)の情報は、基本的には、その後の特化演出を発生させ易くするための情報(キャラクタソングは、その後の特化演出を期待させるもの)である。しかしながら、ボーナス(NBB)に当籤した場合、該ボーナス中にもキャラクタソングを流し続ける(出力し続ける)とキャラクタソングが流れている時間が長くなり、その希少価値が薄れてしまう可能性がある。それゆえ、ボーナス中にはボーナス専用の音楽を流し、ボーナス終了後にキャラクタソングの出力を再開する手法も採用可能である。しかしながら、この手法では、キャラクタソングの発生可能条件(差分ゲーム数が350ゲーム以上)を複数満たしているように認識されるおそれもある。それゆえ、本実施形態では、キャラクタソングの出力をボーナス作動開始を契機として終了させるとともに、ボーナス終了時に大きな告知ゲーム数(差分ゲーム数の大半を使った値)を告知する演出を特化演出の代わりに行う。
また、本実施形態では、ART通常中状態において、キャラクタソングの出力演出が行われている状況(差分ゲーム数は350ゲーム以上)であり、かつ、レア役に当籤した場合には、必ず、特化ゾーンGの特化演出が実行される。そして、この場合には、特化ゾーンGの特化演出において、3桁(本実施形態では300ゲーム)の上乗せ告知演出が選択される可能性がある。
なお、特化ゾーンGの特化演出は、最長4ゲームに渡って演出が行われ、特化ゾーンG中の3ゲーム目において、告知ゲーム数抽籤に当籤した場合には、その3ゲーム目で3桁(300ゲーム)の上乗せ告知演出が発生する。
上述したキャラクタソングの出力演出及び特化ゾーンG中の3桁上乗せ告知演出を設けることにより、特化ゾーンGにおける上乗せ演出に対して遊技者の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。また、上述したキャラクタソングの出力演出及び特化ゾーンG中の3桁上乗せ告知演出を設けた場合、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)の大きさをこれらの演出により効果的に示唆することができる。さらに、特化ゾーンG中の3桁上乗せ告知演出を設けることにより、内部ARTゲーム数と表示ARTゲーム数とのズレ(差分ゲーム数)が大きくなりすぎることを防止することができる。なお、特化ゾーンG中の3桁上乗せ告知演出は、本発明に係る特定の上乗せ演出の一具体例である。
(6)ストーリーBB演出
本実施形態では、ART状態中にNBB当籤した場合、ストーリーBB演出の発生抽籤が行われる。ストーリーBB演出では、BB開始から終了までの遊技期間においてストーリー性のある演出が実行される。このような演出を設けることにより、BB期間中の演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
<メイン抽籤フラグとサブ抽籤フラグとの対応表>
本実施形態のパチスロ1では、サブ側で実行する演出の内容を決定するための各種抽籤を行う。この抽籤処理に用いる各種抽籤テーブルでは、後述のように、スタートコマンドに含まれるメイン抽籤フラグでなく、メイン抽籤フラグの種別に応じて設定された「サブ抽籤フラグ」と称するフラグ毎に抽籤値が規定される。それゆえ、これらの抽籤テーブルを参照して抽籤処理を行う場合には、まず、メイン抽籤フラグをサブ抽籤フラグに変換し、次いで、変換して生成されたサブ抽籤フラグに基づいて抽籤処理が行われる。
なお、本実施形態では、サブ抽籤フラグとして、「サブ抽籤フラグA」及び「サブ抽籤フラグB」と称する2種類のフラグを設ける。ここで、図107に、メイン抽籤フラグと、サブ抽籤フラグA及びサブ抽籤フラグBとの対応表を示す。
本実施形態におけるメイン抽籤フラグのサブ抽籤フラグへの変換処理では、同じ種別に属する複数のメイン抽籤フラグを一つのサブ抽籤フラグにまとめる。メイン抽籤フラグのサブ抽籤フラグAへの変換処理では、図107に示すように、18種類のメイン抽籤フラグ(フラグ番号「0」〜「17」)が、15種類のサブ抽籤フラグ(フラグ番号「0」〜「14」)に変換される。一方、メイン抽籤フラグのサブ抽籤フラグBへの変換処理では、18種類のメイン抽籤フラグ(フラグ番号「0」〜「17」)が、16種類のサブ抽籤フラグ(フラグ番号「0」〜「15」:フラグデータ)に変換される。
ここでは、説明を簡略化するため、複数種のメイン抽籤フラグが一つのサブ抽籤フラグに変換されるものについてにみ説明する。
メイン抽籤フラグのサブ抽籤フラグAへの変換処理では、例えば、メイン抽籤フラグ「F_通常リプ」(フラグ番号「1」)〜「F_RT3移行いる」(フラグ番号「3」)はいずれも、サブ抽籤フラグA「リプ」(フラグ番号「1」)に変換される。また、メイン抽籤フラグ「F_共通ベル1」(フラグ番号「8」)及び「F_共通ベル2」(フラグ番号「9」)はいずれも、サブ抽籤フラグA「リプ」(フラグ番号「1」)に変換される。
なお、メイン抽籤フラグのサブ抽籤フラグBへの変換処理では、図107に示すように、例えば、メイン抽籤フラグ「F_通常リプ」(フラグ番号「1」)〜「F_RT3移行いる」(フラグ番号「3」)はいずれも、サブ抽籤フラグB「リプ」(フラグ番号「1」)に変換されるが、メイン抽籤フラグ「F_共通ベル1」(フラグ番号「8」)及び「F_共通ベル2」(フラグ番号「9」)は、それぞれサブ抽籤フラグB「共通ベル」(フラグ番号「3」)及び「共通ベル2」(フラグ番号「4」)に変換される。
<ロムカートリッジ基板に記憶されるデータテーブルの構成>
次に、図108〜図202を参照して、ロムカートリッジ基板86に記憶される各種データテーブルの構成について説明する。なお、以下に説明する各種抽籤テーブルでは図示を省略するが、各抽籤テーブルの乱数分母は、全て「32768」である(取得される乱数値は0〜32767のいずれかとなる)。
[各種演出抽籤テーブル及び演出テーブルの構成]
まず、本実施形態のパチスロ1において、サブ側で実行する演出を選択(決定)する際に用いられる演出抽籤テーブルの一例を説明する。
(1)通常中演出抽籤テーブル
図108に、通常中演出抽籤テーブルの一例を示す。図108に示す通常中演出抽籤テーブルは、通常状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非カードランクアップ時)において、ステージ種別がステージAであり、ステージ背景の種別が「ステージ昼」であり、かつ、抽籤状態が低確である場合に参照される演出抽籤テーブルである。
なお、ステージAを示す表示演出(以下、「ステージA表示」と称す)は、例えば、ステージAに対応付けられた草原や町などの背景(場所)を表示する演出である。なお、ステージBを示す表示演出(以下、「ステージB表示」と称す)では、ステージBに対応付けられた草原や町などの背景(場所)が表示され、ステージCを示す表示演出(以下、「ステージC表示」と称す)では、ステージCに対応付けられた草原や町などの背景(場所)が表示される。
「ステージA表示」、「ステージB表示」及び「ステージC表示」は、原則的には、内部的なモードとしてそれぞれステージA〜ステージCがセットされている場合に実行される。すなわち、ステージの表示演出の内容と内部的なモードとは、原則的に対応した関係となる。しかしながら、本実施形態では、設定変更後の初回周期の通常状態では、例えば「ステージA表示」と内部的なモードとの対応が取れていない場合(内部的なモードがステージA以外である場合)もある。
また、各ステージの表示演出では、同一の背景(場所)に対して「昼」、「夕」及び「夜」のモード(ステージ背景)が設けられており、例えば、「ステージ昼」の表示演出では、セットされているステージ種別の表示画像の背景が昼態様の画像となる。なお、本実施形態では、これらのステージ背景は、当籤確率の高低を示唆するものであり、当籤確率の高い順に並べると「ステージ夜」、「ステージ夕」及び「ステージ昼」の順となる。
すなわち、本実施形態では、場所等の背景画像と昼夕夜の背景画像との組合せで、通常状態中の抽籤モードを報知する。なお、本発明はこれに限定されず、背景の代わりにキャラクタを採用しても良い。また、例えば、背景とキャラクタとの組合せや、キャラクタとキャラクタとの組合せにより抽籤モードを示唆してもよい。
ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、通常状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非カードランクアップ時)において、ステージ種別がステージAであり、ステージ背景の種別が「ステージ昼」であり、かつ、抽籤状態が低確である場合の通常中演出抽籤テーブルを、通常中演出抽籤テーブルの一例として示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、通常状態における他の各種遊技状況に対しても適宜、通常中演出抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各通常中演出抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図108に示す構成と同様になる。
通常中演出抽籤テーブルは、通常状態の単位遊技開始時において、遊技状況及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出パターン番号を選択(決定)する際に参照される。通常中演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグB毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図108中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、演出パターン番号は、該演出パターン番号に対応する演出内容を実行するための後述の演出データテーブルに対応付けられている。また、通常中演出抽籤テーブルでは、331種類の演出内容(演出パターン番号0〜330)が規定されている。
そして、例えば、図108に示す通常中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、サブ抽籤フラグB(内部当籤役)が「リプ」である場合には、2287/32768の確率で演出パターン番号「0」が選択され、10923/32768の確率で演出パターン番号「2」が選択される。
(2)演出データテーブルの構成
図109及び図110に、図108の通常中演出抽籤テーブルに規定されている各演出パターン番号に対応づけられた演出データテーブルの構成を示す。
本実施形態では、演出データテーブルは、図109及び図110に示すように、演出パターン番号と、それに対応付けられた複数種の演出パラメータ項目のセットとで構成される。複数種の演出パラメータ項目としては、「GrID」、「GrNo」、「inc」、「table」、「MOE」、「CH_GrID」、「CH_GrNo」、「WIN」、「PRE」、「GTY」、「UI」、「LED」、「ST」及び「DB」の14種類の演出パラメータ項目が規定される。
図111に、各演出パラメータ項目の内容をまとめた表を示す。ここでは、説明を簡略化するため、特徴的な演出パラメータ項目である「GrID」、「GrNo」、「inc」、「table」、「MOE」、「CH_GrID」、「CH_GrNo」、「UI」、「LED」、「ST」及び「DB」について説明し、その他の演出パラメータ項目についての説明は省略する。
演出パラメータ項目「GrID」は、演出のグループコードを示すデータ番号である。演出パラメータ項目「GrNo」は、演出の各グループコードにおける演出のパターン番号である。すなわち、演出パラメータ項目「GrID」は、演出データの大分類データであり、演出パラメータ項目「GrNo」は、演出データの小分類データである。
ここで、図112A及び112Bに、演出パラメータ項目「GrID」と演出パラメータ項目「GrNo」との対応関係の一例を示す。本実施形態では、図112Aに示すように、演出のグループコードとして128種類のグループコード(演出グループ1〜128)が設けられ、各グループコードに対して1対1で演出パラメータ項目「GrID」が対応付けられている。
また、例えば、演出パラメータ項目「GrID」が「37」となる演出グループ37に対しては、図112Bに示すように、186種類の演出パターン(演出パターン1〜186)が設けられ、各演出パターンに対して1対1で演出パラメータ項目「GrNo」が対応付けられている。それゆえ、例えば、演出データテーブルにおいて、演出パラメータ項目「GrID」に「37」が規定され、演出パラメータ項目「GrNo」に「12」が規定されている場合には、演出グループ37の演出パターン12の演出データが選択(指定)される。
演出パラメータ項目「inc」及び「table」は、演出パラメータ項目「GrID」及び「GrNo」において演出が指定されなかった場合に、別の演出データテーブルを指定するパラメータである。
このように、演出データテーブルにおいて決定し得る演出を全て一つのテーブルで規定するのではなく、必要に応じて、別テーブルを指定する構成を採用した場合、決定し得る演出の総数が多くても内容等に応じて、演出を細分化することができ、設計開発が容易になる。また、演出データテーブルにおいて、別の演出データテーブルを指定することを可能にすることにより、演出データテーブルのサイズ(容量)が膨大なサイズになることを防止することができる。さらに、パターンなどが少なく単純な演出に対しては直接、演出データを指定し、パターンなどが多くて複雑な演出に対しては別の演出データテーブルを指定することができるので、演出内容の軽重を付け易くすることができる。
演出パラメータ項目「MOE」は、指定された演出に追加(割込み)演出を実行するか否かを指定するパラメータである。本実施形態では、演出パラメータ項目「MOE」を、カットイン演出と呼ばれる追加(割込み)演出の実行の有無を決定するための抽籤(後述のカットイン抽籤)を行うか否かを示すパラメータとして使用する。そして、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されている場合には、後述のカットイン抽籤が行われる。なお、カットイン演出は、本発明に係る付加的な演出の一例である。また、本実施形態では、演出パラメータ項目「MOE」を、カットイン演出の実行の有無を決定するための抽籤を行うか否かを示すパラメータとして使用する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、演出パラメータ項目「MOE」を、カットイン演出実行の有無を直接指定するパラメータとして使用してもよい。
また、例えば、演出パラメータ項目「MOE」により、カットイン演出実行の有無及びカットイン演出抽籤の実行の有無の両方を指定する構成にしてもよい。この場合、演出パラメータ項目「MOE」で規定される値は3種類となり、例えば、カットイン演出抽籤の実行を指定するときには演出パラメータ項目「MOE」に「1」を規定し、カットイン演出の実行を指定するときには演出パラメータ項目「MOE」に「2」を規定し、カットイン演出の実行及びカットイン演出抽籤の実行を行わないことを指定するときには演出パラメータ項目「MOE」に「0」を規定する。
さらに、例えば、演出パラメータ項目「MOE」により、カットイン演出の実行又はカットイン演出を実行するか否かの抽籤の実行を指定する構成(すなわち、演出パラメータ項目「MOE」によりカットイン演出の実行無し及びカットイン演出の抽籤無しを指定しない構成)にしてもよい。この場合、演出パラメータ項目「MOE」で規定される値は2種類となる。
演出データテーブルにおいて、上述した演出パラメータ項目「MOE」を規定した場合、カットイン演出などのように、特定の演出中にのみ付加的に発生し得る演出の有無を管理し易くすることができる。さらに、この場合には、指定する演出データ等を変更することなく、付加的に発生し得る演出の有無のみを適宜変更することができる。
なお、ここでいう、カットイン演出では、主に、演出データテーブルで指定された演出に対応する映像に、追加(割込み)演出の映像が重ねて映し出される。この際、指定された演出の映像全面(液晶表示装置11の表示画面全面)に追加演出の映像を重ねて表示してもよいし、指定された演出の映像上の一部に追加演出の映像を重ねて表示してもよい。なお、後者の場合には、追加演出の映像が重ねて表示されていない他の領域の部分には、指定された演出の映像が映し出される。
また、カットイン演出(追加(割込み)演出)を発生させるタイミングは、指定された演出の内容に応じて適宜設定可能であるが、該演出の内容が、カットイン演出の発生により認識できなくようなタイミング(演出内容が分からなくなるようなタイミング)は好ましくない。それゆえ、カットイン演出(追加(割込み)演出)を発生させるタイミングを、例えばレバー操作時や停止操作時など、映像の切り替わりが発生するタイミングに設定することが好ましい。
演出パラメータ項目「UI」は、UI(ユーザーインターフェース)の表示の有無を指定するパラメータである。なお、本明細書でいう「UI」の表示機能は、液晶表示装置11の表示画面に、現遊技の状況(遊技進行状況)を示す複数種の情報画像で構成される遊技状況報知画像を表示する機能である。また、遊技状況報知画像を構成する各種情報画像の種別や絵柄などは、遊技状態(出玉状態)に応じて変化する。
本実施形態では、UIの種別としては、「通常UI(大)」、「通常UI(小)」、「バトルUI」及び「ART_UI」の4種類設けられる。
「通常UI(大)」及び「通常UI(小)」は、通常状態の遊技で液晶表示装置11に、例えば周期残りゲーム数、カード絵柄、クレジット数、払出数などの情報を現遊技の状況(遊技進行状況)を示す情報として表示するUIである。また、「通常UI(大)」は、表示される現遊技の状況を示す情報画像(周期残りゲーム数やカード絵柄などの情報画像)のサイズが大きくなるUIであり、「通常UI(小)」は、表示される現遊技の状況を示す情報画像(周期残りゲーム数やカード絵柄などの情報画像)のサイズが小さくなるUIである。なお、本実施形態では、液晶表示装置11の表示画面のサイズは、UI(遊技状況報知画像)のサイズに関係なく一定である。それゆえ、UI(遊技状況報知画像)のサイズが大きくなれば、表示画面におけるUI以外の演出領域のサイズは小さくなり、UI(遊技状況報知画像)のサイズが小さくなれば、表示画面におけるUI以外の演出領域のサイズは大きくなる。すなわち、「通常UI(大)」時におけるUI以外の演出領域のサイズは、「通常UI(小)」時におけるUI以外の演出領域のサイズより小さくなる。
「バトルUI」は、CZ導入時状態及びCZ中状態の遊技で、液晶表示装置11に、例えば主人公キャラ及び敵キャラのアイコン等の情報を現遊技の状況を示す情報として表示するUIである。「ART_UI」は、ART状態の遊技で、液晶表示装置11に、例えば残りARTゲーム数、クレジット数、払出数等の情報を現遊技の状況を示す情報として表示するUIである。
そして、演出パラメータ項目「UI」に「1」が規定されている場合には、「通常UI(大)」が選択され、演出パラメータ項目「UI」に「2」が規定されている場合には、「通常UI(小)」が選択される。また、演出パラメータ項目「UI」に「3」が規定されている場合には、「バトルUI」が選択され、演出パラメータ項目「UI」に「4」が規定されている場合には、「ART_UI」が選択される。なお、演出パラメータ項目「UI」に「5」又は「6」の値が規定されている場合には、「UI表示無し」が選択され、この場合には、上述した各種UIが液晶表示装置11で表示されない。
演出データテーブルにおいて、上述のように、演出パラメータ項目「UI」を規定することにより、演出内容を、演出データとUIの有無との組み合わせで決定することができるので、演出内容とUIによる表示内容(現遊技の状況を示す情報)との不一致の発生を防止することができる。この場合、設計者の意図を反映させることが容易になり、設計開発が容易になる。また、UIの表示を無くした場合、UI部分も使った大画面の演出を行うことができる。
なお、本実施形態では、演出パラメータ項目「UI」により、UI(遊技状況報知画像)の表示の有無を指定するとともに、「通常UI」については、そのサイズの大小も指定する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、演出パラメータ項目「UI」により、UI(遊技状況報知画像)の表示の有無のみを指定する構成にしてもよいし、現在表示中のUI(遊技状況報知画像)のサイズの大小のみを指定する構成にしてもよい。また、例えば、演出パラメータ項目「UI」により、UI(遊技状況報知画像)の種別(本実施形態では、「通常UI」、「バトルUI」及び「ART_UI」のいずれか)のみを指定する構成にしてもよい。
演出パラメータ項目「LED」は、LED演出抽籤の実行の有無を示すパラメータである。演出パラメータ項目「LED」に「1」が規定されている場合には、LED演出抽籤の実行が選択される。なお、本実施形態では、演出パラメータ項目「LED」を、LED演出の実行の有無を決定するための抽籤を行うか否かを示すパラメータとして使用する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、演出パラメータ項目「LED」を、LED演出実行の有無を直接指定するパラメータとして使用してもよい。
また、例えば、演出パラメータ項目「LED」により、LED演出実行の有無及びLED演出抽籤の実行の有無の両方を指定する構成にしてもよい。この場合、演出パラメータ項目「LED」で規定される値は3種類となり、例えば、LED演出抽籤の実行を指定するときには演出パラメータ項目「LED」に「1」を規定し、LED演出の実行を指定するときには演出パラメータ項目「LED」に「2」を規定し、LED演出の実行及びLED演出抽籤の実行を行わないことを指定するときには演出パラメータ項目「LED」に「0」を規定する。
さらに、例えば、演出パラメータ項目「LED」により、LED演出の実行又はLED演出を実行するか否かの抽籤の実行を指定する構成(すなわち、演出パラメータ項目「LED」によりLED演出の実行無し及びLED演出の抽籤無しを指定しない構成)にしてもよい。この場合、演出パラメータ項目「LED」で規定される値は2種類となる。
本実施形態では、通常、映像に応じた(映像に合わせて予め決定された)LEDの表示演出が行われる。しかしながら、本実施形態では、それとは別に、LED演出抽籤が行われた場合には、該抽籤に応じたLEDの表示演出が行われる。このような機能を設けることにより、必要な(演出したい)ときだけ、映像等に応じたLEDの表示演出とは別個に、独立してLED演出抽籤の結果に応じたLEDの表示演出を制御することができる。この場合、映像による演出とLEDによる演出とを組み合わせた演出を容易に設計することができる。また、LED演出抽籤に応じたLEDの表示演出を行う必要がないときの制御負荷も軽減することができる。
演出パラメータ項目「ST」は、ステージ移行抽籤(後述のステージ背景移行抽籤又はARTステージ移行抽籤)の実行の有無を示すパラメータである。演出パラメータ項目「ST」に「1」〜「3」のいずれかが規定されている場合には、ST値に対応したステージ移行抽籤の実行が選択される。なお、ステージ移行時の演出(ステージチェンジ演出)では、ステージ(背景)の映像が切り替わる演出が行われるが、この際、通常、ステージ(背景)が移行先のステージ(背景)に直接(急に)変化するのでなく、一枚絵やアイキャッチと呼ばれる画像を間に挟んでステージ(背景)の映像が変化(移行)する。また、演出パラメータ項目「DB」は、デモ移行禁止の有無を示すパラメータである。演出パラメータ項目「DB」に「1」が規定されている場合には、デモ移行禁止が選択される。
このように、演出が途切れる要因となり得るステージ移行(変更)やデモ移行などの実行の有無を演出データテーブルで規定することにより、ステージ移行(変更)やデモ移行などにより演出が途切れるか否かを、実際に演出を実行して確認しなくても、適切に管理することができる。この場合、設計後の確認作業が不要となり、設計開発が容易になる。
また、上述した構成の演出データテーブルを設けることにより、次のような効果も得られる。演出パラメータ項目「GrID」,「GrNo」又は演出パラメータ項目「inc」,「table」により指定される演出、カットイン演出等の付加的な演出、ステージチェンジ演出等の多数の演出を同時に発生させると、個々の演出の印象が薄くなり、逆に演出効果が得られなくなるという問題が発生する。しかしながら、本実施形態のように、一つの演出データテーブルにおいて、各演出のデータやテーブルを指定することにより、同時に発生させ得る演出及び同時に発生させない演出の管理が容易になり、設計開発が容易になるとともに、前述した問題の発生を抑制することが可能になる。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、図108の通常中演出抽籤テーブルに規定されている各演出パターン番号に対応づけられた演出データテーブルの構成例を示すが、後述する他の演出抽籤テーブルで規定されている演出パターン番号に対応づけられた演出データテーブルの構成も、図109及び図110に示す構成と同様になる。
(3)通常中NBB中演出抽籤テーブル
図113及び図114に、通常中NBB中演出抽籤テーブルの一例を示す。図113に示す通常中NBB中演出抽籤テーブル(その1)は、通常状態でNBB(BB1又はBB2)が作動中である遊技状況(通常サブフラグ及びBB中サブフラグがオン状態である遊技状況)において、現周期でセットされている敵キャラ種別が敵キャラF以外であり、かつ、BB作動開始から消化ゲーム数が1〜15ゲーム内である場合に参照される演出抽籤テーブルである。また、図114に示す通常中NBB中演出抽籤テーブル(その2)は、通常状態でNBB(BB1又はBB2)が作動中である遊技状況において、現周期でセットされている敵キャラ種別が敵キャラF以外であり、かつ、BB作動開始から消化ゲーム数が16ゲーム以上である場合に参照される演出抽籤テーブルである。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、通常状態でNBB(BB1又はBB2)が作動中である状況において、現周期でセットされている敵キャラ種別が敵キャラF以外である場合の通常中NBB中演出抽籤テーブルを、通常中NBB中演出抽籤テーブルの一例として示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、通常状態でNBB(BB1又はBB2)が作動中である状況における、他の各種遊技状態(例えば、現周期でセットされている敵キャラ種別が敵キャラFである場合等)に対しても適宜、通常中NBB中演出抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各通常中NBB中演出抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図113及び図114に示す構成と同様になる。
通常中NBB中演出抽籤テーブルは、通常状態でNBB(BB1又はBB2)が作動中である状態の単位遊技開始時において、遊技状況及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(後述の演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。通常中NBB中演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図113及び図114中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、通常中NBB中演出抽籤テーブルでは、43種類の演出内容(演出パターン番号0〜42)が規定されている。
そして、例えば、図113に示す通常中NBB中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)が「共通ベル」である場合には、29312/32768の確率で演出パターン番号「0」が選択され、1280/32768の確率で演出パターン番号「7」が選択され、128/32768の確率で演出パターン番号「8」が選択され、2048/32768の確率で演出パターン番号「25」が選択される。
(4)ART中演出抽籤テーブル
図115に、ART中演出抽籤テーブルの一例を示す。図115に示すART中演出抽籤テーブルは、ART通常中状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非特化演出時)において、ステージ種別がステージAであり、抽籤状態が低確であり、かつ、RT状態がRT3状態である場合に参照される演出抽籤テーブルである。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、ART状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非特化演出時)において、スステージ種別がステージAであり、抽籤状態が低確であり、かつ、RT状態がRT3状態である場合のART中演出抽籤テーブルを、ART中演出抽籤テーブルの一例として示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、ART状態における他の各種遊技状況に対しても適宜、ART中演出抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各ART中演出抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図115に示す構成と同様になる。
ART中演出抽籤テーブルは、ART状態の単位遊技開始時において、遊技状況及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。ART中演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図115中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、ART中演出抽籤テーブルでは、139種類の演出内容(演出パターン番号0〜138)が規定されている。
そして、例えば、図115に示すART中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)が「共通ベル」である場合には、13108/32768の確率で演出パターン番号「2」が選択される。
(5)ART中BB中演出抽籤テーブル
図116及び図117に、ART中BB中演出抽籤テーブルの一例を示す。図116に示すART中BB中演出抽籤テーブル(その1)は、ART状態でBBが作動中である遊技状況(ARTサブフラグ及びBB中サブフラグがオン状態である遊技状況)において、メイン側でARTゲーム数の上乗せが無い場合に参照される演出抽籤テーブルである。また、図117に示すART中BB中演出抽籤テーブル(その2)は、ART状態でBBが作動中である遊技状況において、メイン側で1〜99ゲームのARTゲーム数の上乗せがある場合に参照される演出抽籤テーブルである。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、ART状態でBBが作動中である状況において、メイン側でARTゲーム数の上乗せ無し、又は、1〜99ゲームのARTゲーム数の上乗せ有りの場合におけるART中BB中演出抽籤テーブルを、ART中BB中演出抽籤テーブルの一例として示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、ART状態でBBが作動中である状況における、他の各種遊技状況(例えば、メイン側で100ゲーム以上のARTゲーム数の上乗せが有る場合等)に対しても適宜、ART中BB中演出抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各ART中BB中演出抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図116及び図117に示す構成と同様になる。
ART中BB中演出抽籤テーブルは、ART状態でBBが作動中である状態の単位遊技開始時において、遊技状況及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(後述の演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。ART中BB中演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図116及び図117中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、ART中BB中演出抽籤テーブルでは、31種類の演出内容(演出パターン番号0〜30)が規定されている。
そして、例えば、図116に示すART中BB中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)が「弱チャン」、「弱チェ」又は「強チェ」である場合には、演出パターン番号「13」が必ず選択され、その他のサブ抽籤フラグA(内部当籤役)では演出パターン番号「0」が必ず選択される。
(6)特化中演出抽籤テーブル
図118及び図119に、特化中演出抽籤テーブルの一例を示す。図118に示す特化中演出抽籤テーブル(その1)は、ART状態で特化演出が作動中である遊技状況(ARTサブフラグ及び特化演出サブフラグがオン状態である遊技状況)において、特化カウンタの値が「0」より大きく、特化ゾーン種別が特化ゾーンAであり、かつ、ARTゲーム数の上乗せ告知演出を行わない場合に参照される演出抽籤テーブルである。また、図119に示す特化中演出抽籤テーブル(その2)は、ART状態で特化演出が作動中である遊技状況において、特化カウンタの値が「0」より大きく、特化ゾーン種別が特化ゾーンAであり、かつ、10〜19のARTゲーム数の上乗せ告知演出を行う場合に参照される演出抽籤テーブルである。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、ART状態で特化演出が作動中である状況において、上乗せ告知演出を行わない、又は、10〜19のARTゲーム数の上乗せ告知演出を行う場合における特化中演出抽籤テーブルを、特化中演出抽籤テーブルの一例として示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、ART状態で特化演出が作動中である状況における、他の各種遊技状況(例えば、10〜19以外のARTゲーム数の上乗せ告知演出を行う場合等)に対しても適宜、特化中演出抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各特化中演出抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図118及び図119に示す構成と同様になる。
特化中演出抽籤テーブルは、ART状態で特化演出が作動中である状態の単位遊技開始時において、遊技状況及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(後述の演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。特化中演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図118及び図119中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、特化中演出抽籤テーブルでは、145種類の演出内容(演出パターン番号0〜144)が規定されている。
そして、例えば、図118に示す特化中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理では、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)の種別に関係なく、演出パターン番号「0」が必ず選択される。また、例えば、図118に示す特化中演出抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)が「ハズレ」、「リプ」、「打順ベル」、「共通ベル」、「MB1」、「MB2」又は「MB役」である場合には、演出パターン番号「1」が必ず選択され、その他のサブ抽籤フラグA(内部当籤役)では演出パターン番号「2」が必ず選択される。
[ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル]
次に、上述したART状態中の遊技において、ARTゲーム数の上乗せ告知演出を実行する際にその演出内容を選択(決定)するために用いられる各種上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(上乗せ演出決定手段、延長演出決定手段の一具体例)を説明する。なお、本実施形態では、後述のように、上乗せ告知演出が発生し得る遊技状況毎に、上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブルが設けられる。
図120〜図124に、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブルの一例を示す。図120に示すART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(その1)は、上乗せ告知演出で告知するART上乗せゲーム数が10〜19ゲームである場合(告知ゲーム数抽籤で10〜19ゲームの上乗せ告知ゲーム数が決定された場合)に参照される演出抽籤テーブルである。図121に示すART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(その2)は、上乗せ告知演出で告知するART上乗せゲーム数が20〜29ゲームである場合(告知ゲーム数抽籤で20〜29ゲームの上乗せ告知ゲーム数が決定された場合)に参照される演出抽籤テーブルである。図122に示すART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(その3)は、上乗せ告知演出で告知するART上乗せゲーム数が30〜49ゲームである場合(告知ゲーム数抽籤で30〜49ゲームの上乗せ告知ゲーム数が決定された場合)に参照される演出抽籤テーブルである。図123に示すART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(その4)は、上乗せ告知演出で告知するART上乗せゲーム数が50〜99ゲームである場合(告知ゲーム数抽籤で50〜99ゲームの上乗せ告知ゲーム数が決定された場合)に参照される演出抽籤テーブルである。また、図124に示すART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(その5)は、上乗せ告知演出で告知するART上乗せゲーム数が100ゲーム以上である場合(告知ゲーム数抽籤で100ゲーム以上の上乗せ告知ゲーム数が決定された場合)に参照される演出抽籤テーブルである。
ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブルは、ART状態において、ARTの上乗せ告知演出を実行する単位遊技の開始時において、告知するART上乗せゲーム数及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図120〜図124中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブルでは、93種類の演出内容(演出パターン番号0〜92)が規定されている。
[特殊カード取得時告知演出抽籤テーブル]
図125及び図126に、特殊カード取得時告知演出抽籤テーブルの一例を示す。図125に示す特殊カード取得時告知演出抽籤テーブル(その1)は、1枚目又は2枚目の特殊カードを取得した際に参照される演出の抽籤テーブルである。図126に示す特殊カード取得時告知演出抽籤テーブル(その2)は、3枚目の特殊カードを取得した際に参照される演出の抽籤テーブルである。
特殊カード取得時告知演出抽籤テーブルは、ART状態において、特殊カードをした際に、特殊カードの取得枚数及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて演出内容(演出パターン番号)を選択(決定)する際に参照される。特殊カード取得時告知演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、選択可能な各種演出パターン番号(図125及び図126中の「No.」)と、各演出パターン番号に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、特殊カード取得時告知演出抽籤テーブルでは、139種類の演出内容(演出パターン番号0〜138)が規定されている。
なお、本実施形態では、特殊カードが2枚取得されている状況では特殊カードの取得抽籤は行われないので、特殊カードが2枚取得されている状況において、特殊ART中特化演出種別抽籤に当籤した場合に、3枚目の特殊カードが取得されたこととする。そして、この場合には、図126に示す特殊カード取得告知演出抽籤テーブル(その2)を参照して実行する演出が指定され、演出上において、3枚目の特殊カードが取得されたことを示す内容の演出が行われる。なお、この際、特殊カードの取得枚数を計数する後述の特殊カウンタの値を1加算する処理は行われない。
[ステージ背景移行抽籤テーブル]
次に、図127A及び127Bを参照して、ステージ背景移行抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、通常状態において、例えば図108に示す通常中演出テーブル等で選択された演出データテーブルで規定されているST値が「1」以上である場合にはステージ背景の移行抽籤が行われる。図127A及び127Bに示すステージ背景移行抽籤テーブルは、そのステージ背景の移行抽籤で参照される抽籤テーブルである。
なお、図127Aは、ST値が「1」である場合に行われるステージ背景の移行抽籤で参照されるステージ背景移行抽籤テーブル(その1)であり、図127Bは、ST値が「2」である場合に行われるステージ背景の移行抽籤で参照されるステージ背景移行抽籤テーブル(その2)である。
ステージ背景移行抽籤テーブルは、現在のステージ背景(ステージ昼、夕又は夜)とメイン側の抽籤状態(低確又は高確)との組み合わせ毎に、抽籤結果(移行無し、移行先のステージ背景種別)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。すなわち、ステージ背景移行抽籤テーブルを用いたステージ背景の移行抽籤では、移行の有無だけでなく、移行先のステージ背景の種別も決定される。
図127A及び127Bに示すように、ST値が「2」である場合には、現在のステージ背景とメイン側の抽籤状態との組み合わせに関係なく、ステージ背景の移行抽籤により、ステージ背景が必ずステージ夜に移行する(現在のステージ背景がステージ夜である場合には、そのステージ背景が維持される)。
[ART中ステージ移行抽籤テーブル]
次に、図128〜図130を参照して、ART中ステージ移行抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態において、例えば図115に示すART中演出テーブル等で選択された演出データテーブルで規定されているST値が「3」である場合にはステージ移行抽籤が行われる。図128〜図130に示すART中ステージ移行抽籤テーブルは、そのステージ移行抽籤で参照される抽籤テーブルである。
なお、図128A〜128Cは、表示ARTカウンタの値が「99」以下である場合に参照されるART中ステージ移行抽籤テーブル(その1〜3)であり、図129A〜129Cは、表示ARTカウンタの値が「100」以上である場合に参照されるART中ステージ移行抽籤テーブル(その4〜6)であり、図130A〜130Cは、キャラソンフラグがオン状態となった場合に参照されるART中ステージ移行抽籤テーブル(その7〜9)である。なお、キャラソンフラグがオン状態である場合には、表示ARTカウンタの値に関係なく、図130A〜130Cに示すART中ステージ移行抽籤テーブル(その7〜9)が優先して参照される。
ART中ステージ移行抽籤テーブルは、遊技状況毎に、抽籤結果(移行無し、移行先のARTステージ種別)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。すなわち、ART中ステージ移行抽籤テーブルを用いたステージ移行抽籤では、移行の有無だけでなく、移行先のARTステージの種別も決定される。
なお、ART中ステージ移行抽籤テーブルで規定されている遊技状況は、図128〜図130に示すように、メイン側の抽籤状態とARTの差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)との各種組み合わせ(例えば、「モード低確:内部−表示差が29以下時」など)、「ステージC中:維持状態」と称する遊技状況、及び、「ステージC中:転落待ち」と称する遊技状況である。なお、「ステージC中:維持状態」とは、ARTステージがARTステージCに移行してからの告知ゲーム数の累積数が30ゲーム未満である状態のことであり、「ステージC中:転落待ち」とは、ARTステージがARTステージCに移行してからの告知ゲーム数の累積数が30ゲーム以上である状態のことである。また、ARTステージがARTステージCに移行してからの告知ゲーム数には、ARTステージC中に実行された上乗せ特化状態の遊技やBB状態の遊技で決定又は告知された告知ゲーム数も含まれる。
図128〜図130に示すように、キャラソンフラグがオフ状態である場合には、ほとんどの遊技状況において、様々なARTステージに移行可能である。しかしながら、キャラソンフラグがオン状態である場合には、「ステージC中:転落待ち」以外の遊技状況では、ARTステージの移行は行われず、「ステージC中:転落待ち」の遊技状況では、1/2の確率で、ARTステージがARTステージBに移行(転落)する。
また、本実施形態では、図128〜図130に示すように、ARTステージがARTステージCである場合には、メイン側の抽籤状態(遊技の状態)及びARTの差分ゲーム数に関係なく、表示ARTカウンタの値又はキャラソンフラグのオン/オフ状態に基づいて、移行先のARTステージが決定される。さらに、ARTステージCでは、ARTステージC移行後の告知ゲーム数の累積数が30ゲーム未満である場合には、ARTステージCの状態が維持される。サブ側においてこのようなステージ(演出モード)を設けた場合、遊技者に、ARTゲーム数の上乗せに当籤し易いステージ(演出モード)が存在するかのように感じさせることができる。すなわち、メイン側の遊技状況に関係なく、サブ側において、擬似的な上乗せ高確率状態を演出することができる。なお、本実施形態では、ARTステージがARTステージCである場合にのみ、メイン側の遊技状況に関係なく、移行先のARTステージを決定できる構成例を説明したが、本発明はこれに限定されず、ARTステージがARTステージA又はBである場合にも、メイン側の遊技状況に関係なく、移行先のARTステージを決定できるような構成を設けてもよい。
なお、図128〜図130に示すART中ステージ移行抽籤テーブルでは、抽籤結果として、「移行無し」が決定され得る構成例を説明したが、本発明はこれに限定されず、遊技状況に応じて、抽籤結果として、必ず、ステージ移行が決定される(「移行無し」が必ず決定されない)構成を設けてもよい。
[カットイン抽籤テーブル]
次に、図131及び図132を参照して、カットイン抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、例えば図108に示す通常中演出抽籤テーブルや図115に示すART中演出抽籤テーブル等を用いた演出抽籤により選択された演出データテーブルで規定されているMOE値が「1」以上である場合には、遊技状況に応じてカットインの発生抽籤が行われる。図131及び図132に示すカットイン抽籤テーブルは、そのカットインの発生抽籤で参照される抽籤テーブルである。
なお、図131Aは、通常状態でBBに当籤しなかったときに参照されるカットイン抽籤テーブル(その1)であり、図131Bは、通常状態でBBに当籤したときに参照されるカットイン抽籤テーブル(その2)である。また、図132Aは、ART状態で後述のゲーム数前兆シナリオ抽籤に当籤したときに参照されるカットイン抽籤テーブル(その3)であり、図132Bは、ART状態で後述の特化前兆シナリオ抽籤に当籤したときに参照されるカットイン抽籤テーブル(その4)である。
カットイン抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグB毎に、抽籤結果(カットイン非発生、カットインA〜H)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。すなわち、カットイン抽籤テーブルを用いたカットイン発生抽籤では、カットイン演出の発生の有無だけでなく、発生させるカットイン演出の種別も決定される。また、本実施形態では、8種類のカットイン演出(カットインA〜H)が設けられている。
なお、カットイン発生抽籤が行われる遊技状況は、上述した4種類の遊技状況だけでなく、他の遊技状況(例えば、ART準備中状態でBBに当籤したときや、他の前兆シナリオに当籤したときなど)においても、MOE値が「1」以上である場合には行われ得る。そして、本実施形態では、他の遊技状況におけるカットイン発生抽籤においても適宜、カットイン抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各カットイン抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図131及び図132に示す構成と同様になる。
[LEDパラメータ抽籤テーブル]
次に、図133を参照して、LEDパラメータ抽籤テーブルの一例について説明する。本実施形態では、例えば図108に示す通常中演出抽籤テーブルや図115に示すART中演出抽籤テーブル等を用いた演出抽籤により選択された演出データテーブルで規定されているLED値が「1」以上である場合には、遊技状況に応じてLEDパラメータ抽籤が行われる。図133に示すLEDパラメータ抽籤テーブルは、BB当籤遊技で行われるLEDパラメータ抽籤で参照される抽籤テーブルである。なお、LEDパラメータ抽籤では、パチスロ1の筐体部の右サイドランプ(不図示)の点灯演出(激アツ点灯演出)の実行の有無が決定される。なお、右サイドランプは、本発明に係る光点灯手段の一具体例であり、激アツ点灯演出は、本発明に係る特定の点灯演出の一具体例である。
LEDパラメータ抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、抽籤結果(演出無し、各種点灯演出)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。すなわち、LEDパラメータ抽籤テーブルを用いたLEDパラメータ抽籤では、右サイドランプの点灯演出の発生の有無だけでなく、発生させる右サイドランプの点灯演出の種別も決定される。また、本実施形態では、6種類のLED点灯演出(激アツ点灯演出)が設けられている。
なお、LEDパラメータ抽籤が行われる遊技状況は、BB当籤遊技だけでなく、他の遊技状況(例えば、バトル勝利時(ART当籤確定時)やカード取得時(カードランクアップ時)など)においても、LED値が「1」以上である場合には行われ得る。そして、本実施形態では、この他の遊技状況におけるLEDパラメータ抽籤においても適宜、LEDパラメータ抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各LEDパラメータ抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図133に示す構成と同様になる。
[キャラソンフラグ抽籤テーブル]
次に、図134を参照して、キャラソンフラグ抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態において、遊技状況が、演出データ選択処理で「演出無し」が選択され、表示ARTカウンタの値が20ゲーム以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、キャラソンフラグがオフ状態である場合に、キャラソンフラグ抽籤が行われる。図134に示すキャラソンフラグ抽籤テーブルは、このキャラソンフラグ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
キャラソンフラグ抽籤テーブルは、ARTの差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)が「0」〜「349」である場合及び「350」以上である場合のそれぞれにおいて、抽籤結果(非当籤、キャラソンフラグON(当籤))と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
なお、図134に示すように、キャラソンフラグ抽籤テーブルでは、ARTの差分ゲーム数が「0」〜「349」である場合には必ず非当籤が選択されるので、キャラソンフラグ抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理は、実質、ARTの差分ゲーム数が「350」以上である場合に行われる。そして、図134に示すキャラソンフラグ抽籤テーブルを用いた演出抽籤処理において、ARTの差分ゲーム数が「350」以上である場合には、1638/32768の確率でキャラソンフラグがオン状態にセットされ、キャラクタソングの出力演出が行われる。
[通常ステージ表示演出抽籤テーブル]
次に、図135を参照して、通常ステージ表示演出抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、設定変更時、電断後2時間経過以降の電源復帰時、又は、特別ステージの通常状態からCZ導入時状態への移行時に、セットされる通常ステージ(ステージA〜C)の表示演出の種別を決定するための抽籤が行われる。図135に示す通常ステージ表示演出抽籤テーブルは、この抽籤で参照される抽籤テーブルである。
通常ステージ表示演出抽籤テーブルは、設定変更時又は電断後2時間経過以降の電源復帰時、及び、特別ステージの通常状態からCZ導入時状態への移行時の各遊技状況において、抽籤結果(ステージA表示、ステージB表示及びステージC表示のいずれか)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
そして、図135に示す通常ステージ表示演出抽籤テーブルを用いた抽籤処理では、上述した遊技状況に関係なく、13107/32768の確率でステージA表示又はステージB表示の演出が決定され、6554/32768の確率でステージC表示の演出が決定される。
なお、上述のように、本実施形態では、「ステージA表示」、「ステージB表示」及び「ステージC表示」は、原則的には、内部的なモードとしてそれぞれステージA〜ステージCがセットされている場合に実行される。すなわち、ステージの表示演出の内容と内部的なモードとは、原則的に対応した関係となる。しかしながら、本実施形態では、設定変更後の初回周期の通常状態では、例えば「ステージA表示」と内部的なモードとの対応が取れていない場合(内部的なモードがステージA以外である場合)もある。
[カード昇格時表示演出抽籤テーブル]
次に、図136を参照して、カード昇格時表示演出抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の初回周期の通常状態でカードを取得した際(カードランクアップ時)に、取得したカードを表示するか否かのカード表示抽籤が行われる。図136に示すカード昇格時表示演出抽籤テーブルは、このカード表示抽籤で参照される抽籤テーブルである。
カード昇格時表示演出抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、抽籤結果(当籤/非当籤)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
そして、図136に示すカード昇格時表示演出抽籤テーブルを用いたカード表示抽籤では、サブ抽籤フラグAが「ハズレ」、「中チェ」、「MB1」及び「MB2」である場合には、カード表示抽籤は必ず非当籤となり、カードランクがアップされてもランクアップ後のカードは表示されない。一方、サブ抽籤フラグAが「スイカ」、「強チャン」、「強チェ」及び「MB_強チェ」である場合には、カード表示抽籤は必ず当籤となり、ランクアップ後のカードが表示される。また、サブ抽籤フラグAがその他のフラグである場合には、1/2の確率でカード表示抽籤に当籤し、ランクアップ後のカードが表示される。
なお、本実施形態では、1回のランク昇格でのランクアップ数として、全てのランクに昇格し得る値が設定されているわけではなく、例えば図68等に示すように予め定められた値(本実施形態では、1、2、3、5及び9のいずれか)のみとなる。また、設定変更時にセットされる各カードランクも、例えば、図73に示すように、予め決められた値(本実施形態では、0、1及び3のいずれか)となる。すなわち、設定変更後の初回周期の通常状態の遊技では、ランクの昇格態様は、ある程度決められた態様となる。それゆえ、図136のカード昇格時表示演出抽籤テーブルを用いた抽籤が無く、初期化処理が行われた後の初回周期の通常状態の遊技においてランク昇格時に必ずランクアップ後のカードの表示演出を行った場合、例えば、表示されたランクアップ後のカードのランクが、設定変更時では発生しないランク(ランクアップ数)となったときには、設定変更がなされたか否(電断2時間以降後の電源復帰時)かを遊技者により判別されてしまう可能性がある。また、この際、遊技者が昇格前のランクを絞り込むことが可能なる。しかしながら、本実施形態のように、図136のカード昇格時表示演出抽籤テーブルを用いた抽籤に当籤したときにのみ、ランクアップ後のカードの表示演出を行う構成を採用した場合、設定変更がなされたか否(電断2時間以降後の電源復帰時)かの判別が難しくなるとともに、表示されたカードのランクから昇格前のランクを絞り込むことが困難になる。
[ART中特殊カード取得抽籤テーブル]
次に、図137及び図138を参照して、ART中特殊カード取得抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態の単位遊技の開始時に、特殊カードの取得抽籤が行われる。図137及び図138に示すART中特殊カード取得抽籤テーブルは、その特殊カードの取得抽籤で参照される抽籤テーブルである。
図137Aに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その1)は、特殊カードの取得枚数が0枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)が0〜9ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。図137Bに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その2)は、特殊カードの取得枚数が0枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が10〜49ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。図137Cに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その3)は、特殊カードの取得枚数が0枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が50〜99ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。図137Dに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その4)は、特殊カードの取得枚数が0枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が100ゲーム以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図138Aに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その5)は、特殊カードの取得枚数が1枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が0〜9ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。図138Bに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その6)は、特殊カードの取得枚数が1枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が10〜49ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。図138Cに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その7)は、特殊カードの取得枚数が1枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が50〜99ゲームである場合に参照される抽籤テーブルである。また、図138Dに示すART中特殊カード取得抽籤テーブル(その8)は、特殊カードの取得枚数が1枚であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が100ゲーム以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART中特殊カード取得抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグA毎に、抽籤結果(当籤(1枚取得)/非当籤)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
図137及び図138に示すように、本実施形態では、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合にのみ、特殊カードの取得抽籤に当籤し、特殊カードを1枚獲得することができる。また、特殊カードの取得抽籤に当籤する確率は、ARTの差分ゲーム数が大きくなると高くなる。
具体的には、例えば、特殊カードの取得枚数が0枚であり、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合には、ARTの差分ゲーム数が0〜9ゲームであると、特殊カードの取得抽籤の当籤確率は81/32768(約0.25%)となり、ARTの差分ゲーム数が10〜49ゲームであると、特殊カードの取得抽籤の当籤確率は128/32768(約0.4%)となる。また、ARTの差分ゲーム数が50〜99ゲームであると、特殊カードの取得抽籤の当籤確率は2280/32768(約7%)となり、ARTの差分ゲーム数が100ゲーム以上であると、特殊カードの取得抽籤の当籤確率は128/32768(約16%)となる。
すなわち、本実施形態では、ART中のメイン側の抽籤において、上乗せ特化状態の遊技は、「ベル」に係る内部当籤役により当籤することはないが、サブ側の抽籤では、特殊カードの表示演出は、「ベル(打順ベル)」に係る内部当籤役により当籤可能となる。それゆえ、本実施形態では、内部的には特化遊技への期待が持てない役であっても、演出上では期待の持てる役とすることができ、遊技の興趣を高めることができる。
[ART中特化種別抽籤テーブル]
次に、図139〜図156を参照して、ART中特化種別抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態の単位遊技において、特化演出を行うか否かの抽籤が行われる。図139〜図156に示すART中特化種別抽籤テーブルは、その抽籤で参照される抽籤テーブルである。
なお、図139Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。なお、特殊カウンタの値は特殊カードの取得枚数に対応する。図139Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図139Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図140Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図140Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図140Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図141Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図141Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。なお、ここでいう「その他小役」とは、「共通ベル」及び「MB役」に対応する。図141Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「0」又は「1」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図142Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図142Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図142Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図143Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図143Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図143Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図144Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図144Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。図144Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図145Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図145Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図145Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図146Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図146Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図146Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図147Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図147Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「5」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。図147Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「5」〜「9」時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図148Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図148Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図148Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図149Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図149Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図149Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図150Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図150Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。図150Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図151Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図151Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図151Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図152Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図152Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図152Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図153Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図153Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。図153Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、ARTステージC中の状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図154Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「スイカ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図154Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。図154Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チャン」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図155Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図155Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図155Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_弱チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図156Aに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「MB_強チェ」である場合に参照される抽籤テーブルである。図156Bに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「その他小役」である場合に参照される抽籤テーブルである。図156Cに示すART中特化種別抽籤テーブルは、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、サブ抽籤フラグAが「打順ベル」である場合に参照される抽籤テーブルである。
なお、本実施形態では、上述のように、以下の遊技状況(1)〜(6)に対してそれぞれ別個に、ART中特化種別抽籤テーブルが設けられる。
(1)特殊カウンタの値が「0」又は「1」時である状況(図139〜図141)
(2)特殊カウンタの値が「2」時である状況(図142〜図144)
(3)メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」〜「9」時である状況(図145〜図147)
(4)メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「10」以上時である状況(図148〜図150)
(5)ARTステージC中の状態である状況(図151〜図153)
(6)キャラソンフラグがオン状態である状況(図154〜図156)
そして、遊技状況(1)〜(6)において設けられたART中特化種別抽籤テーブルの参照順には優先順位が設けられており、高い方から、遊技状況(6)〜(1)の順となる。それゆえ、複数種の遊技状況が重複する場合には、最も優先順位の高い遊技状況のART中特化種別抽籤テーブルが参照される。
ART中特化種別抽籤テーブルは、ARTの差分ゲーム数の種別毎に、抽籤結果(特化突入無し(非当籤)、特化ゾーン種別(特化ゾーンA〜H))と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。すなわち、ART中特化種別抽籤テーブルを用いた抽籤では、特化演出の実行(特化ゾーンへの突入)の有無だけでなく、突入する特化ゾーンの種別も決定される。なお、本実施形態では、ART中特化種別抽籤テーブルで規定されているARTの差分ゲーム数の種別としては、0ゲーム、1〜39ゲーム、40〜99ゲーム、100〜139ゲーム、140〜189ゲーム、190〜239ゲーム、240〜339ゲーム及び340ゲーム以上の8種類の種別を設ける。
図139〜図156に示すように、特殊カウンタの値が「2」時である状況(上記遊技状況(2))において、ARTの差分ゲーム数が100ゲーム以上である場合にのみ、特化ゾーンHに当籤する構成になっている。また、この際、特化ゾーンHに当籤する確率が他の特化ゾーンに当籤する確率も高くなる。すなわち、特殊カウンタの値が「2」時であり、かつ、ARTの差分ゲーム数が100ゲーム以上である状況は、特化ゾーンHに突入するための専用の遊技状況となる。
また、図139〜図156に示すように、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」以上である状況(上記遊技状況(3)及び(4))におけるART中特化種別抽籤テーブルで規定されている抽籤値の設定態様と、他の状況おけるART中特化種別抽籤テーブルで規定されている抽籤値の設定態様とを比較すると明らかなように、本実施形態では、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」以上である状況では、他の状況より、特化演出に当籤し易い構成になっている。また、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値が「6」以上である状況(上記遊技状況(3)及び(4))において、ARTの差分ゲーム数が40ゲーム以上である場合には、必ず、特化演出に当籤する(特化ゾーンに突入する)構成になっている。また、この際、特化ゾーンE〜Gのいずれかが選択されやすくなるように構成されている。
また、図139〜図156に示すように、キャラソンフラグがオン状態である状況(上記遊技状況(6))において、サブ抽籤フラグAがレア役に対応するフラグであり、かつ、ARTの差分ゲーム数が40ゲーム以上である場合には、必ず、特化ゾーンGに当籤する(特化ゾーンGに突入する)構成になっている。すなわち、キャラソンフラグがオン状態であり、サブ抽籤フラグAがレア役に対応するフラグであり、かつ、ARTの差分ゲーム数が40ゲーム以上である状況は、特化ゾーンGに突入するための専用の遊技状況となる。
なお、図139〜図156に示すART中特化種別抽籤テーブルを用いた抽籤では、遊技状況のパラメータの一つとして、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値を参照する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値を参照しなくてもよい。すなわち、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値に関係なく、特化演出状態の発生の有無を決定してもよい。この場合、特化演出状態の発生の有無の決定する主たるパラメータは、実質、差分ゲーム数となる。
[特化カウンタ抽籤テーブル]
次に、図157及び図158を参照して、特化カウンタ抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態において特化演出状態に突入する際に、特化演出の遊技期間(特化カウンタの初期値)を決定するための特化カウンタ抽籤が行われる。図157及び図158に示す特化カウンタ抽籤テーブルは、その特化カウンタ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
図157Aに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その1)は、特化ゾーンA突入時に参照される抽籤テーブルである。図157Bに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その2)は、特化ゾーンB突入時に参照される抽籤テーブルである。図157Cに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その3)は、特化ゾーンC突入時に参照される抽籤テーブルである。図157Dに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その4)は、特化ゾーンD突入時に参照される抽籤テーブルである。
図158Aに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その5)は、特化ゾーンE突入時に参照される抽籤テーブルである。図158Bに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その6)は、特化ゾーンF突入時に参照される抽籤テーブルである。図158Cに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その7)は、特化ゾーンG突入時に参照される抽籤テーブルである。図158Dに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その8)は、特化ゾーンH突入時に参照される抽籤テーブルである。また、図158Eに示す特化カウンタ抽籤テーブル(その9)は、SBB終了後に特化ゾーンDに突入する際に参照される抽籤テーブルである。
特化カウンタ抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値の種別毎に、特化演出の特化ゲーム数の種別(抽籤結果:1ゲーム、3ゲーム、5ゲーム、7ゲーム、10ゲーム又は20ゲーム)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、特化カウンタ抽籤テーブルを選択する際に参照されるメイン側の特化ゲーム数カウンタの値の種別としては、「0」〜「4」、「5」〜「9」、「10」〜「19」及び「20以上」の4種類の種別が設けられている。また、本実施形態では、特化ゾーンGの特化演出の遊技期間は、最大4ゲームとなるので、特化カウンタ抽籤により特化カウンタの初期値として、必ず「3」が決定される構成になっている(図158C参照)。
[ART中NBB終了画面抽籤テーブル]
次に、図159A〜159Cを参照してART中NBB終了画面抽籤テーブルについて説明する。本実施形態では、ART状態において作動中のNBB(BB1又はBB2)が終了する際に、液晶表示装置11により表示するNBB終了画面の選択抽籤が行われる。図159A〜159Cに示すART中NBB終了画面抽籤テーブルは、そのNBB終了画面の選択抽籤で参照される抽籤テーブルである。なお、この際、NBB終了画面の種別は、当該ARTの開始時から当該NBB終了時までに獲得されたメダルの累積枚数(獲得枚数)と、設定値とに基づいて決定される。
図159Aに示すART中NBB終了画面抽籤テーブル(その1)は、メダルの獲得枚数が0〜999枚である場合に参照される抽籤テーブルである。図159Bに示すART中NBB終了画面抽籤テーブル(その2)は、メダルの獲得枚数が1000〜2999枚である場合に参照される抽籤テーブルである。図159Cに示すART中NBB終了画面抽籤テーブル(その3)は、メダルの獲得枚数が3000枚以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART中NBB終了画面抽籤テーブルは、メダルの獲得枚数の種別毎に、NBB終了画面の種別(抽籤結果:終了画面A〜R)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態では、選択される終了画面の種別としては、終了画面A〜Rの18種類の画面が設けられる。
なお、NBBの終了画面では、終了画面の種別(抽籤結果:終了画面A〜R)に対応する所定の表示態様の画面(絵柄)に加えて、少なくともメダルの累積枚数(獲得枚数)を含む遊技情報(遊技履歴)が表示される。それゆえ、遊技者は、終了画面の表示態様(絵柄)と、終了画面に表示されるメダルの獲得枚数とにより、設定を推測することが可能になる。
[告知ゲーム数抽籤テーブル]
次に、上述したART状態中の遊技において、ARTゲーム数の上乗せ告知演出で報知される告知ゲーム数を決定する際に用いられる各種告知ゲーム数抽籤テーブルを説明する。なお、本実施形態では、遊技状況に応じてそれぞれ別個に告知ゲーム数抽籤テーブルが設けられる。
(1)ART中告知ゲーム数抽籤テーブル
図160〜図168に、ART中告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図160〜図168に示す各ART中告知ゲーム数抽籤テーブルは、ART状態において、BB非作動時(当籤時及び終了時も含む)、特化演出非作動時、表示ARTカウンタの値が「6」以上である場合に実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、本実施形態では、以下に示すように、ART状態において、さらに遊技状況を細分化し、各遊技状況に対して別個にART中告知ゲーム数抽籤テーブルを設ける。
図160Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図160Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図160Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図161Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その4)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図161Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その5)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図161Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その6)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図162Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その7)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図162Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その8)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図162Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その9)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図163Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その10)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図163Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その11)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図163Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その12)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図164Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その13)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図164Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その14)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図164Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その15)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図165Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その16)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。図165Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その17)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。図165Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その18)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図166Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その19)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図166Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その20)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図166Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その21)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図167Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その22)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図167Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その23)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図167Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その24)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図168Aに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その25)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図168Bに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その26)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図168Cに示すART中告知ゲーム数抽籤テーブル(その27)は、キャラソンフラグがオン状態であり、ARTステージがARTステージA又はBであり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART中告知ゲーム数抽籤テーブルは、上述した各遊技状況において、サブ抽籤フラグBの種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)、10ゲーム、20ゲーム、30ゲーム、50ゲーム、100ゲーム、300ゲーム、「特殊」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、告知ゲーム数は、現在の差分ゲーム数の範囲内(差分ゲーム数未満の値)で決定され、ART中告知ゲーム数抽籤テーブルで規定されている抽籤結果「特殊」では、現在の差分ゲーム数が告知ゲーム数として決定される。
本実施形態では、図160〜図168に示すように、キャラソンフラグがオン状態である場合には、その他の遊技状況の要素(パラメータ)に関係なく(ただし、後述のART終了間際を除く)、ART中告知ゲーム数抽籤テーブルを用いた告知ゲーム数抽籤の結果は必ず非当籤となる。それゆえ、キャラソンフラグがオン状態である場合には、その後に実施される特化演出まで差分ゲーム数が減ることが無いので、特化演出において、より大きな告知ゲーム数が決定され易くなる。この結果、上乗せ告知演出で報知され得る告知ゲーム数もより大きな値となるので、キャラソンフラグがオン状態である場合には、上乗せの期待感をより高めることができる。
また、本実施形態では、表示ARTカウンタの値が「6」以上である場合に実行される告知ゲーム数抽籤において、遊技状況に応じて、抽籤結果として「特殊」が決定される(現在の差分ゲーム数が告知ゲーム数として決定される)可能性があるが(図165A、図166A、図167A、図168A)、本発明はこれに限定されない。例えば、後述のART演出終了間際などの特定の条件を除いて、ART状態では、抽籤結果として「特殊」が必ず決定されない構成(例えば、告知ゲーム数抽籤テーブルにおいて、抽籤結果「特殊」を規定しない構成など)を採用してもよい。すなわち、例えばART演出終了間際等の特定の条件の成立時以外では、上乗せ告知演出で、差分ゲーム数を直接的に報知(示唆)しない構成にし、特定の条件の成立時にのみ、上乗せ告知演出で、差分ゲーム数を直接的に報知(示唆)可能にする構成にしてもよい。
また、本実施形態では、例えば図163Aに示すように、表示ARTカウンタの値が「99」以下である場合、告知ゲーム数として10ゲーム又は30ゲームが決定される。この際、告知ゲーム数として10ゲームが選ばれる確率は、告知ゲーム数として30ゲームが選ばれる確率より低くなる。さらに、本実施形態では、例えば図163Bに示すように、表示ARTカウンタの値が「100」以上である場合もまた、告知ゲーム数として10ゲーム又は30ゲームが決定される。しかしながら、この場合、告知ゲーム数として10ゲームが選ばれる確率は、告知ゲーム数として30ゲームが選ばれる確率より高くなる。すなわち、本実施形態では、表示ARTカウンタの値が「100」以上である場合において得られる告知ゲーム数の期待値は、表示ARTカウンタの値が「99」以下である場合において得られる告知ゲーム数の期待値より小さくなる。
(2)ART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル
図169〜図173に、ART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図169〜図173に示す各ART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブルは、ART状態において、BB非作動時(当籤時及び終了時も含む)、特化演出非作動時、表示ARTカウンタの値が「5」以下である場合に実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、本実施形態では、以下に示すように、ART終了間際(表示ARTカウンタの値が「5」以下)の遊技において、さらに遊技状況を細分化し、各遊技状況に対して別個にART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブルを設ける。
図169Aに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図169Bに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図169Cに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図169Dに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その4)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図170Aに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その5)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図170Bに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その6)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図170Cに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その7)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図170Dに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その8)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図171Aに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その9)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図171Bに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その10)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図171Cに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その11)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。図171Dに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その12)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図172Aに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その13)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図172Bに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その14)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図172Cに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その15)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図172Dに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その16)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図173Aに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その17)は、キャラソンフラグがオフ状態であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図173Bに示すART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(その18)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブルは、上述した各遊技状況において、サブ抽籤フラグBの種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)、10ゲーム、20ゲーム、30ゲーム、50ゲーム、100ゲーム、300ゲーム、「特殊」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
なお、表示ARTカウンタの値が「0」となったとき(表示画面上で残りゲーム数の表示が「0」となったとき)に、残っている全差分ゲーム数を上乗せ告知演出で報知した場合には、遊技の流れ上、不自然な状況が発生し、遊技の興趣を損ねてしまう可能性もある。それゆえ、本実施形態では、表示ARTカウンタの値が「5」以下である場合(ART終了間際)には、上乗せ告知演出が発生し易くなるように、上述したART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブルを用いて、告知ゲーム数抽籤を行う。
(3)ART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル
図174〜図182に、ART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図174〜図182に示す各ART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブルは、ART状態において、NBB(BB1又はBB2)当籤した際に実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、本実施形態では、以下に示すように、ART中NBB当籤時の遊技において、さらに遊技状況を細分化し、各遊技状況に対して別個にART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブルを設ける。
図174Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図174Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図174Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図175Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その4)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図175Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その5)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図175Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その6)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図176Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その7)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図176Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その8)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。図176Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その9)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図177Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その10)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図177Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その11)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図177Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その12)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図178Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その13)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図178Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その14)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図178Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その15)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図179Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その16)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。図179Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その17)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。図179Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その18)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図180Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その19)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「159」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図180Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その20)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「159」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図180Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その21)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「159」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図181Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その22)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図181Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その23)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図181Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その24)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。
また、図182Aに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その25)は、表示ARTカウンタの値が「99」以下であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図182Bに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その26)は、表示ARTカウンタの値が「100」以上であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。図182Cに示すART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(その27)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブルは、上述した各遊技状況において、サブ抽籤フラグAの種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)、10ゲーム、20ゲーム、30ゲーム、50ゲーム、100ゲーム、300ゲーム)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
(4)ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル
図183〜図186に、ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図183〜図186に示す各ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルは、ART状態において、NBB(BB1又はBB2)の終了時に実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、本実施形態では、以下に示すように、ART中NBB終了時の遊技において、さらに遊技状況を細分化し、各遊技状況に対して別個にART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルを設ける。
図183Aに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、サブ抽籤フラグAが「共通ベル」であり、かつ、「その他」の状況である場合に参照される抽籤テーブルである。なお、ここでいう「その他」の状況とは、ストーリーBB当籤時以外の状況のことである。図183Bに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」であり、かつ、「その他」の状況である場合に参照される抽籤テーブルである。図184Aに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、サブ抽籤フラグAが「強チェ」であり、かつ、「その他」の状況である場合に参照される抽籤テーブルである。図184Bに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その4)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、「その他」の状況である場合に参照される抽籤テーブルである。
図185Aに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その5)は、サブ抽籤フラグAが「共通ベル」であり、かつ、ストーリーBB当籤時である場合に参照される抽籤テーブルである。図185Bに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その6)は、サブ抽籤フラグAが「弱チェ」であり、かつ、ストーリーBB当籤時である場合に参照される抽籤テーブルである。図186Aに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その7)は、サブ抽籤フラグAが「強チェ」当籤時であり、かつ、ストーリーBB当籤時である場合に参照される抽籤テーブルである。図186Bに示すART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(その8)は、キャラソンフラグがオン状態であり、かつ、ストーリーBB当籤時である場合に参照される抽籤テーブルである。
ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルは、上述した各遊技状況において、ARTの差分ゲーム数の種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)〜300ゲーム)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
なお、本実施形態では、ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルで規定されているARTの差分ゲーム数の種別としては、0〜9ゲーム、10〜19ゲーム、20〜29ゲーム、30〜49ゲーム、50〜99ゲーム、100〜149ゲーム、150〜199ゲーム、200〜299ゲーム及び300ゲーム以上の9種類の種別を設ける。また、ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブルでは、選択可能な告知ゲーム数として、0ゲーム〜300ゲームの範囲で10ゲーム間隔のゲーム数(0、10、20、30,40、…、300)が規定されている。
(5)特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル
図187〜図192に、特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図187〜図192に示す各特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブルは、特化ゾーンA〜C中の遊技において実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、本実施形態では、以下に示すように、特化ゾーンA〜C中の遊技において、さらに遊技状況を細分化し、各遊技状況に対して別個に特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブルを設ける。
図187Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図187Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図187Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図188Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その4)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図188Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その5)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図188Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その6)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図189Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その7)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図189Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その8)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図189Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その9)は、BB非当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
図190Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その10)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合に参照される抽籤テーブルである。図190Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その11)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「10」〜「19」である場合に参照される抽籤テーブルである。図190Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その12)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「20」〜「29」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図191Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その13)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「30」〜「49」である場合に参照される抽籤テーブルである。図191Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その14)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「50」〜「99」である場合に参照される抽籤テーブルである。図191Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その15)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「100」〜「149」である場合に参照される抽籤テーブルである。
図192Aに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その16)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「150」〜「199」である場合に参照される抽籤テーブルである。図192Bに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その17)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「200」〜「299」である場合に参照される抽籤テーブルである。図192Cに示す特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブル(その18)は、BB当籤時であり、かつ、差分ゲーム数が「300」以上である場合に参照される抽籤テーブルである。
特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤テーブルは、上述した各遊技状況において、サブ抽籤フラグAの種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)、10ゲーム、20ゲーム、30ゲーム、50ゲーム、100ゲーム、300ゲーム)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
なお、上述のように、本実施形態では、差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合の抽籤テーブルが設けられ、その抽籤テーブルでは、必ず抽籤結果が非当籤となるように抽籤値が設定されている。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、原則として、告知ゲーム数が、差分ゲーム数の範囲内(差分ゲーム数未満の値)で決定され、特化演出の内容も差分ゲーム数の範囲内で実行されるように構成されている。それゆえ、差分ゲーム数が「0」となる場合にも参照され得る告知ゲーム数抽籤テーブル(図187A及び図190A参照)は、実際には使用されない。
また、特化ゾーンA〜C中の告知ゲーム数抽籤では、図187〜図192に示すように、サブ抽籤フラグAが「中チェ」以外である場合(差分ゲーム数が「0」〜「9」である場合を除く)には、毎遊技、10ゲーム以上の告知ゲーム数が必ず決定される構成になっている。一方、サブ抽籤フラグAが「中チェ」である場合には、必ず抽籤結果が非当籤となるように構成されている。しかしながら、本実施形態では、サブ抽籤フラグAが「中チェ」である場合には、SBB(BB3)が必ず重複当籤する構成になっている(図29及び図30中の当籤番号「23」及び「76」参照)。すなわち、特化ゾーンA〜C中では、毎遊技、何らかの特典(上乗せ告知演出、BB役重複当籤)が必ず付与されることになる。なお、本発明はこれに限定されず、「中チェ」を設けない構成を採用し、特化ゾーンA〜C中では、毎遊技、上乗せ告知演出が発生する構成にしてもよい。
(6)特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブル
図193に、特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブルを示す。図193に示す特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブルは、特化ゾーンG演出開始から3ゲーム目の遊技において実行される告知ゲーム数抽籤で参照される抽籤テーブルである。
図193Aに示す特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブル(その1)は、BB非当籤時に参照される抽籤テーブルである。図193Bに示す特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブル(その2)は、BB当籤時に参照される抽籤テーブルである。また、図193Cに示す特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブル(その3)は、キャラソンフラグがオン状態である場合に参照される抽籤テーブルである。
特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブルは、ARTの差分ゲーム数の種別毎に、選択可能な告知ゲーム数の種別(抽籤結果:0ゲーム(非当籤)、+100ゲーム、+200ゲーム、+300ゲーム)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
なお、本実施形態では、特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブルで規定されているARTの差分ゲーム数の種別としては、ARTの差分ゲーム数−2の値が、0〜100ゲーム、101〜200ゲーム、201〜310ゲーム及び311ゲーム以上となる4種類の種別を設ける。
[ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブル及びゲーム数前兆シナリオマップの構成]
(1)ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブル
図194に、ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルの一例を示す。本実施形態では、ART通常中状態(BB非作動時及び特化演出非作動時)において、表示ARTカウンタの値が「7」以下の状態、又は、ステージC中の状態である場合に、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤したとき(ARTの上乗せ告知演出の実行が決定されたとき)に、その上乗せ告知演出の前兆演出の内容(ゲーム数前兆シナリオマップ)を決定するための抽籤(ゲーム数前兆シナリオ抽籤)が行われる。図194に示すゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルは、このゲーム数前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルの一例である。
図194に示すゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルは、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合に実行されるゲーム数前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルである。なお、告知ゲーム数カウンタは、告知ゲーム数がセットされるカウンタであり、サブRAM103に設けられる。
ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグBの種別毎に、選択可能なゲーム数前兆シナリオマップの種別(抽籤結果:MAP番号「0」〜「28」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、図194に示すゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルを用いたゲーム数前兆シナリオ抽籤では、サブ抽籤フラグBの種別に関係なく、MAP番号「1」のゲーム数前兆シナリオが必ず決定される。
また、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合のゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルを例に挙げて示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、他の各種遊技状況(例えば、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」以外の値である場合)に対しても適宜、ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図194に示す構成と同様になる。
(2)ゲーム数前兆シナリオマップ
図195に、ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブルで規定されているMAP番号「0」〜「28」(29種類)のゲーム数前兆シナリオマップ(前兆演出から上乗せ告知演出発生までの演出の流れ)を示す。
ゲーム数前兆シナリオ抽籤により、例えば、MAP番号「4」のゲーム数前兆シナリオが選択された場合には、4ゲームの期間に渡って一連の演出が行われる。具体的には、まず、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤した(上乗せ告知演出の実行が決定された)単位遊技(1ゲーム目)において、チャンス示唆演出(図195中の「チャンス(本)」)が行われる。次いで、2ゲーム目及び3ゲーム目の単位遊技では前兆演出(図195中の「前兆(G)」)が行わる。そして、4ゲーム目の単位遊技におおいてARTゲーム数の上乗せ告知演出(図195中の「告知(G)」)が行われる。なお、このゲーム数前兆シナリオに基づく前兆演出から上乗せ告知演出発生までの制御は後述の前兆カウンタにより管理される。
[ART終了前兆シナリオ抽籤テーブル及びART終了前兆シナリオマップの構成]
(1)ART終了前兆シナリオ抽籤テーブル
図196に、ART終了前兆シナリオ抽籤テーブルの一例を示す。本実施形態では、ART通常中状態において、ART終了間際告知ゲーム数抽籤に当籤したとき(ARTの上乗せ告知演出の実行が決定されたとき)に、その上乗せ告知演出の前兆演出の内容(ART終了前兆シナリオマップ)を決定するための抽籤(ART終了前兆シナリオ抽籤)が行われる。図196に示すART終了前兆シナリオ抽籤テーブルは、このART終了前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルの一例である。
図196に示すART終了前兆シナリオ抽籤テーブルは、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合に実行されるART終了前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
ART終了前兆シナリオ抽籤テーブルは、表示ARTカウンタの値の種別(「0」〜「5」)毎に、選択可能なART終了前兆シナリオマップの種別(抽籤結果:MAP番号「0」〜「5」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、図196に示すART終了前兆シナリオ抽籤テーブルを用いたART終了前兆シナリオ抽籤では、表示ARTカウンタの値に関係なく、MAP番号「1」のART終了前兆シナリオが必ず決定される。
また、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合のART終了前兆シナリオ抽籤テーブルを例に挙げて示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、他の各種遊技状況(例えば、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」以外の値である場合)に対しても適宜、ART終了前兆シナリオ抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各ART終了前兆シナリオ抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図196に示す構成と同様になる。
(2)ART終了前兆シナリオマップ
図197に、ART終了前兆シナリオ抽籤テーブルで規定されているMAP番号「0」〜「5」(6種類)のART終了前兆シナリオマップを示す。なお、上述のように、本実施形態のART終了前兆シナリオ抽籤では、MAP番号「1」のART終了前兆シナリオが必ず決定される構成であるので、図197に示すART終了前兆シナリオマップでは、MAP番号「1」のART終了前兆シナリオのみが規定される。
MAP番号「1」のART終了前兆シナリオマップでは、1ゲーム目にARTの上乗せ告知演出(図197中の「告知(G)」)が規定されている。すなわち、ART終了間際告知ゲーム数抽籤に当籤したときには、当該当籤遊技において、ARTの上乗せ告知演出が行われる。
[特化前兆シナリオ抽籤テーブル及び特化前兆シナリオマップの構成]
(1)特化前兆シナリオ抽籤テーブル
図198及び図199に、特化前兆シナリオ抽籤テーブルの一例を示す。本実施形態では、特化演出中の状態において、特化中告知ゲーム数抽籤に当籤したとき(ARTの上乗せ告知演出の実行が決定されたとき)に、その上乗せ告知演出の前兆演出の内容(前兆シナリオマップ)を決定するための抽籤(特化前兆シナリオ抽籤)が行われる。図198及び図199に示す特化前兆シナリオ抽籤テーブルは、この特化前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルの一例である。
図198に示す特化前兆シナリオ抽籤テーブルは、特化ゾーンAの特化演出状態であり、かつ、ゲーム数放出フラグがオフ状態である場合に実行される特化前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、図199に示す特化前兆シナリオ抽籤テーブルは、特化ゾーンAの特化演出状態であり、かつ、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合に実行される特化前兆シナリオ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
特化前兆シナリオ抽籤テーブルは、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値の種別毎に、選択可能なART終了前兆シナリオマップの種別(抽籤結果:MAP番号「0」〜「107」)と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。なお、本実施形態では、特化前兆シナリオ抽籤テーブルで規定されているメイン側の特化ゲーム数カウンタの値の種別としては、「0」〜「5」、「6」〜「7」、「8」〜「9」、「10」、「11」〜「12」及び「13」以上の6種類の種別を設ける。
なお、ここでは、説明を簡略化するため、遊技状況が、特化ゾーンAの特化演出状態であり、かつ、ゲーム数放出フラグがオフ状態である場合、及び、特化ゾーンAの特化演出状態であり、かつ、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」である場合の特化前兆シナリオ抽籤テーブルを例に挙げて示す。しかしながら、本実施形態のパチスロ1では、他の各種遊技状況(例えば、告知ゲーム数カウンタの値が「10」〜「19」以外の値である場合など)に対しても適宜、特化前兆シナリオ抽籤テーブルが設けられている。それらの他の遊技状況における各特化前兆シナリオ抽籤テーブルでは、規定される抽籤値の値は、遊技状況に応じて変化するが、抽籤テーブルの構成は、図198及び図199に示す構成と同様になる。
(2)特化前兆シナリオマップ
図200に、特化前兆シナリオ抽籤テーブルで規定されているMAP番号「0」〜「107」(108種類)の特化前兆シナリオマップを示す。
特化前兆シナリオ抽籤により、例えば、MAP番号「5」の特化前兆シナリオが選択された場合には、5ゲームの期間に渡って一連の演出が行われる。具体的には、まず、特化ゾーンA〜C中告知ゲーム数抽籤に当籤した(上乗せ告知演出の実行が決定された)単位遊技(1ゲーム目)において、チャンス示唆演出(図200中の「チャンス(本)」)が行われる。次いで、2ゲーム目〜4ゲーム目の単位遊技では、前兆演出(図200中の「前兆(G)」)が行われる。そして、5ゲーム目の単位遊技において、ARTの上乗せ告知演出(図200中の「告知(G)」)が行われる。なお、この特化前兆シナリオに基づく前兆演出から上乗せ告知演出までの制御もまた後述の前兆カウンタにより管理される。
[ナビ抽籤テーブル]
図201及び図202に、ナビ抽籤テーブルの一例を示す。本実施形態では、ART状態の単位遊技において、メイン側から送信されるスタートコマンドに指示モニタ番号「1」〜「9」のいずれかの情報が含まれていない場合に、「!」ナビを行うか否かを決定するための抽籤(ナビ抽籤)が行われる。図201及び図202に示すナビ抽籤テーブルは、このナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。なお、「!」ナビでは、通常の打順ナビにおいて押し順を示す数字(「1」、「2」、「3」)が表示される、液晶表示装置11の表示画面内の各リールの直上領域に、数字の代わりに、「!」記号が表示される。
図201Aに示すナビ抽籤テーブル(その1)は、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤しなかった場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図201Bに示すナビ抽籤テーブル(その2)は、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤した場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図201Cに示すナビ抽籤テーブル(その3)は、ART中特化種別抽籤に当籤しなかった場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図201Dに示すナビ抽籤テーブル(その4)は、ARTサブフラグがオン状態であり、かつ、BB当籤時である場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図201Eに示すナビ抽籤テーブル(その5)は、演出状態が前兆中である場合で実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
図202Aに示すナビ抽籤テーブル(その6)は、前兆シナリオ中の「発展1G目」又は「発展2G目」となる単位遊技(図195参照)で実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図202Bに示すナビ抽籤テーブル(その7)は、特化演出が作動中である場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。図202Cに示すナビ抽籤テーブル(その8)は、ARTサブフラグがオン状態であり、かつ、BB作動中である場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。また、図202Dに示すナビ抽籤テーブル(その9)は、メイン側の出玉状態がART準備中状態である場合に実行されるナビ抽籤で参照される抽籤テーブルである。
ナビ抽籤テーブルは、サブ抽籤フラグAの種別毎に、抽籤結果(ナビ無し(非当籤)/「!」ナビ(当籤))と、各抽籤結果に対して設定された抽籤値との対応関係を規定する。
<主制御回路の動作説明>
次に、図203〜図252を参照して、主制御回路91のメインCPU93が、プログラムを用いて実行する各種処理の内容について説明する。
[メインCPUの制御によるパチスロの主要動作処理]
まず、メインCPU93の制御で行うパチスロ1の主要動作処理(電源投入以降の処理)の手順を、図203に示すフローチャート(以下、メインフローという)を参照しながら説明する。
まず、パチスロ1に電源が投入されると、メインCPU93は、電源投入時の初期化処理を行う(S1)。この処理では、設定変更時の各種初期化処理、バックアップが正常に行われたか否かの判定処理等が行われる。なお、電源投入時の初期化処理の詳細については、後述の図204を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、一遊技終了時の初期化処理を行う(S2)。この初期化処理では、メインRAM95における指定格納領域のデータをクリアする。なお、ここでいう指定格納領域は、例えば、内部当籤役格納領域や表示役格納領域などの単位遊技(1ゲーム)毎にデータの消去が必要な格納領域である。
次いで、メインCPU93は、メダル受付・スタートチェック処理を行う(S3)。この処理では、メダルセンサ(不図示)やスタートスイッチ79の入力のチェック等が行われる。なお、メダル受付・スタートチェック処理の詳細については、後述の図207を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、内部当籤役抽籤用の乱数値の取得処理を行う(S4)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役抽籤用の乱数値(0〜65535)を抽出し、該抽出した乱数値をメインRAM95に設けられた乱数値格納領域(不図示)に格納する。
次いで、メインCPU93は、演出用乱数値の取得処理を行う(S5)。この処理では、メインCPU93は、例えば、AT(ART)機能等の作動の有無及び作動内容に関する各種抽籤処理で用いる各種演出用乱数値を取得する。具体的には、メインCPU93は、ART(AT)関連の抽籤処理用の乱数値(演出用抽籤値:0〜127)等を取得する。
次いで、メインCPU93は、内部当籤役抽籤処理を行う(S6)。この処理では、S4で抽出した内部当籤役抽籤用の乱数値に基づいた抽籤により内部当籤役の決定が行われる。なお、内部当籤役抽籤処理の詳細については、後述の図208を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を行う(S7)。この処理では、S5で抽出した各種演出用乱数値、及び、S6で決定された内部当籤役に基づいて、ART(AT)機能の有無及び作動内容に関する各種抽籤処理が行われる。なお、レバーオン時抽籤処理の詳細については、後述の図209を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、指示モニタセット処理を行う(S8)。この処理では、メインCPU93は、例えば遊技状態、内部当籤役等に基づいて、指示表示部(不図示)で表示(報知)する指示モニタ番号(ナビ種別を示す数値)のセット処理を行う。なお、指示モニタセット処理の詳細については、後述の図235を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、リール停止初期設定処理を行う(S9)。なお、リール停止初期設定処理の詳細については、後述の図236を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、スタートコマンド生成格納処理を行う(S10)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信するスタートコマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存されたスタートコマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、スタートコマンドデータには、例えば、メイン遊技状態、出玉遊技状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)などのパラメータに加え、ART(AT)機能の作動の有無及び作動内容などの各種抽籤結果の情報が含まれる。
次いで、メインCPU93は、リール回転開始処理を行う(S11)。この処理では、メインCPU93は、遊技のウエイト消化処理、全リールの回転開始の要求処理等を行う。
なお、S11中のウエイト消化処理では、メインCPU93は、前回のゲーム(単位遊技)開始から所定のウエイト時間(例えば、4.1秒)を経過していない場合、該所定のウエイト時間が経過するまで待機処理を行う。次いで、メインCPU93は、3つのリールに対して、通常の加速処理が行われる。
具体的には、所定のウエイト時間が消化された後、メインCPU93が、全リールの回転開始を要求する。そして、全リールの回転開始が要求されると、一定の周期(1.1172msec)で実行される後述の割込処理(後述の図252参照)により、3つのステッピングモータ(不図示)の駆動が制御され、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転が開始される。このとき、各リールは、その回転速度が定速度に達するまで加速制御され、その後、該定速度が維持されるように制御される。
次いで、メインCPU93は、引込優先順位格納処理を行う(S12)。この処理では、メインCPU93は、引込優先順位データを取得して、引込優先順位データ格納領域に格納する。なお、引込優先順位格納処理の詳細については、後述の図237を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、リール停止制御処理を行う(S13)。この処理では、左ストップボタン19L、中ストップボタン19C及び右ストップボタン19Rがそれぞれ押されたタイミングと内部当籤役とに基づいて該当するリールの回転が停止される。なお、リール停止制御処理の詳細については、後述の図240を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、入賞検索処理を行う(S14)。この処理では、メインCPU93は、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rが全て停止した後に有効ライン(入賞判定ライン)に表示された図柄組合せと、図柄組合せテーブル(図16〜図19参照)とを照合する。そして、メインCPU93は、有効ラインに表示役が表示されたか否かを判定し、その判定結果を表示役格納領域に格納する。
次いで、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を行う(S15)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態及び遊技状況等に応じて、次ゲーム以降で必要となる各種パラメータの各種抽籤処理を行う。なお、第3停止後抽籤処理の詳細については、後述の図242を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、メダル払出処理を行う(S16)。この処理では、S14において決定された表示役の払出枚数に基づいて、ホッパー装置51の駆動やクレジット枚数の更新が行われ、メダルの払い出しが行われる。この際、本実施形態では、メダルの払出枚数は表示役に応じて異なるが、図柄組合せテーブル(図16〜図19参照)に示すように、メダルの最大払出枚数(払出上限)は9枚となる。
次いで、メインCPU93は、RT状態制御処理を行う(S17)。この処理では、メインCPU93は、S14において決定された表示役に基づいて、RT状態の移行制御を行う。なお、RT状態制御処理の詳細については、後述の図245を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、出玉状態制御処理を行う(S18)。この処理では、メインCPU93は、必要に応じて、出玉状態の移行制御を行う。なお、出玉状態制御処理の詳細については、後述の図246及び図247を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、表示コマンド生成格納処理を行う(S19)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信する表示コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存された表示コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。この処理により、副制御回路101では、有効ラインに沿って表示された図柄組合せを認識することができ、各種演出の実行タイミング等を決定することができる。
次いで、メインCPU93は、払出終了コマンド生成格納処理を行う(S20)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信する払出終了コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存された払出終了コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、払出終了コマンドには、メダル払出処理が終了したことを特定するためのパラメータが含まれる。
次いで、メインCPU93は、ボーナス終了チェック処理を行う(S21)。この処理では、メインCPU93は、メインRAM95に設けられたボーナス(BB又はMB)ゲームの終了契機を管理するための各種カウンタ(不図示)を参照して、ボーナスゲームの作動を終了するか否かをチェックする。なお、ボーナス終了チェック処理の詳細については、後述の図249を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を行う(S22)。この処理では、メインCPU93は、ボーナス(BB又はMB)ゲームの作動を開始するか否か、及び、再遊技を行うか否かをチェックする。なお、ボーナス作動チェック処理の詳細については、後述の図250を参照しながら後で説明する。そして、ボーナス作動チェック処理が終了すると、メインCPU93は、処理をS2に戻し、S2以降の処理を繰り返す。
[電源投入時の初期化処理]
次に、図204を参照して、メインフロー(図203参照)中のS1で行う電源投入時の初期化処理について説明する。
まず、メインCPU93は、設定用鍵型スイッチ56がオン状態であるか否かを判別する(S31)。
S31において、メインCPU93が、設定用鍵型スイッチ56がオン状態でないと判別したとき(S31がNO判定の場合)、メインCPU93は、電断復帰処理を行う(S32)。なお、電断復帰処理の詳細については、後述の図205を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、電断が2時間以上発生していたか否かを判別する(S33)。
S33おいて、メインCPU93が、電断が2時間以上発生していたと判別したとき(S33がYES判定の場合)、メインCPU93は、後述のS35の処理を行う。一方、S33おいて、メインCPU93が、電断が2時間以上発生していないと判別したとき(S33がNO判定の場合)、メインCPU93は、電源投入時の初期化処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
ここで再度、S31の処理に戻って、S31において、メインCPU93が、設定用鍵型スイッチ56がオン状態であると判別したとき(S31がYES判定の場合)、メインCPU93は、設定変更時処理を行う(S34)。なお、設定変更時処理の詳細については、後述の図206を参照しながら後で説明する。
S34の処理後又はS33がYES判定の場合、メインCPU93は、初期化コマンド生成格納処理を行う(S35)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信する初期化コマンド(設定変更コマンド)のデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存された初期化コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、初期化コマンドデータには、例えば、設定値、RT状態、設定変更時に決定された各種パラメータなどの情報が含まれる。そして、S35の処理後、メインCPU93は、電源投入時の初期化処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
なお、本実施形態では、上述のように、電断が2時間以上発生したか否かの監視をメイン側で行う例を説明するが、本発明はこれに限定されず、電断が2時間以上発生したか否かの監視をサブ側で行ってもよい。
[電断復帰処理]
次に、図205を参照して、電源投入時の初期化処理(図204参照)中のS32で行う電断復帰処理について説明する。
まず、メインCPU93は、バックアップが正常であるか否かを判別する(S41)。この判別処理では、メインCPU93は、チェックサム値を用いた誤り検出を行うことにより、バックアップが正常であるか否かを判別する。
S41において、メインCPU93が、バックアップが正常であると判別したとき(S41がYES判定の場合)、メインCPU93は、バックアップデータに基づいて、設定値を電断前の状態に復帰させる(S42)。そして、S42の処理後、メインCPU93は、電断復帰処理を終了し、処理を電源投入時の初期化処理(図204参照)のS33に移す。
一方、S41において、メインCPU93が、バックアップが正常でないと判別したとき(S41がNO判定の場合)、メインCPU93は、電源投入時エラー処理を行う(S43)。この処理では、メインCPU93は、バックアップが正常ではないことをエラー表示等によって報知する。
[設定変更処理]
次に、図206を参照して、電源投入時の初期化処理(図204参照)中のS34で行う設定変更処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン遊技状態のセット処理を行う(S51)。この処理では、メインCPU93は、メイン遊技状態にRT0状態をセットする。次いで、メインCPU93は、通常フラグをオン状態にセットする(S52)。この処理により、メイン側で管理する出玉状態に、通常状態がセットされる。
次いで、メインCPU93は、周期回数カウンタに「1」(初期値)をセットする(S53)。なお、周期回数カウンタは、ART終了後又は電源復帰後から連続して実行された通常状態の遊技の周期回数を計数するためのカウンタであり、メインRAM95に設けられる。また、周期回数カウンタの値は、1〜5の範囲で周期的に更新され、CZ中状態の遊技においてART非当籤(バトル敗北)が確定し際に更新(+1加算)される。この際、更新後の周期回数カウンタの値が「5」を超える場合には、周期回数カウンタの値は、「1」(初期値)に戻される(リセットされる)。また、CZ中状態の遊技においてART当籤が確定したときにも、周期回数カウンタの値は、「1」(初期値)に戻される(リセットされる)。
次いで、メインCPU93は、通常遊技の初回周期ゲーム数抽籤処理(設定変更時)を行う(S54)。この処理では、メインCPU93は、図72に示す設定変更時初回ゲーム数抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、初回周期ゲーム数を決定する。次いで、メインCPU93は、S54の抽籤結果(初回周期ゲーム数)を周期ゲーム数カウンタにセットする(S55)。なお、周期ゲーム数カウンタは、現周期における通常遊技の残り周期ゲーム数を計数するためのカウンタであり、メインRAM95に設けられる。
次いで、メインCPU93は、初回周期ゲーム数加算値取得処理を行う(S56)。この処理では、メインCPU93は、乱数値「0」〜「7」のいずれかを取得し、該取得した乱数値を初回周期ゲーム数の加算値とする。次いで、メインCPU93は、S56の処理で取得した初回周期ゲーム数の加算値を周期ゲーム数カウンタの値に加算する(S57)。この処理により、設定変更後に開始される初回周期の通常状態の遊技期間(初期周期ゲーム数)が決定される。
次いで、メインCPU93は、カードランク抽籤処理(設定変更時)を行う(S58)。この処理では、メインCPU93は、図73A〜73Cに示す設定変更時カードランク抽籤テーブル(その1〜3)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードのそれぞれのカードランク(「0」、「1」又は「3」)を決定する。この処理により、設定変更後に開始される通常遊技の攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードのそれぞれにおいて、初期ランクが決定される。次いで、メインCPU93は、S58の抽籤処理で決定された各カードのカードランク(抽籤結果)をセットする(S59)。
次いで、メインCPU93は、1周期目(初回周期)のステージ抽籤処理を行う(S60)。この処理では、メインCPU93は、図89Fに示すステージ抽籤テーブル(その6:設定変更後)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、通常状態の1周期目のステージ(ステージA、B、C又は特別ステージ)を決定する。次いで、メインCPU93は、1周期目のステージに、S60の抽籤結果をセットする(S61)。
次いで、メインCPU93は、2周期目(次回周期)のステージ抽籤処理を行う(S62)。この処理では、メインCPU93は、図89Fに示すステージ抽籤テーブル(その6:設定変更後)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、通常状態の2周期目のステージ(ステージA、B、C又は特別ステージ)を決定する。次いで、メインCPU93は、2周期目のステージに、S62の抽籤結果をセットする(S63)。
次いで、メインCPU93は、1周期目(初回周期)の敵キャラ抽籤処理を行う(S64)。この処理では、メインCPU93は、図91Cに示す敵キャラ抽籤テーブル(その6:設定変更後)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、1周期目のCZ中状態の遊技で主人公キャラと対戦する敵キャラの種別(敵キャラA〜Fのいずれか)を決定する。次いで、メインCPU93は、1周期目の敵キャラに、S64の抽籤結果をセットする(S65)。
次いで、メインCPU93は、2周期目(次回周期)の敵キャラ抽籤処理を行う(S66)。この処理では、メインCPU93は、図91Cに示す敵キャラ抽籤テーブル(その6:設定変更後)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、2周期目のCZ中状態の遊技で主人公キャラと対戦する敵キャラの種別(敵キャラA〜Fのいずれか)を決定する。次いで、メインCPU93は、2周期目の敵キャラに、S66の抽籤結果をセットする(S67)。
そして、S67の処理後、メインCPU93は、設定変更時処理を終了し、処理を電源投入時の初期化処理(図204参照)のS35に移す。
[メダル受付・スタートチェック処理]
次に、図207を参照して、メインフロー(図203参照)中のS3で行うメダル受付・スタートチェック処理について説明する。
まず、メインCPU93は、自動投入要求はあるか否かを判別する(S71)。この自動投入要求の有無は、自動投入カウンタが「0」であるか否かを判別して行われる。すなわち、メインCPU93は、自動投入カウンタが「0」であるときは、自動投入要求が無いと判別し、自動投入カウンタが「1」以上であるときは、自動投入要求が有ると判別する。
なお、自動投入カウンタは、前回のゲームにおいて再遊技に係る表示役が成立したか否かを識別するためのデータである。再遊技に係る表示役が成立したときには、前回のゲームにおいて投入された枚数分のメダルが自動投入カウンタに自動的に投入される。
S71において、メインCPU93が、自動投入要求があると判別したとき(S71がYES判定の場合)、メインCPU93は、自動投入処理を行う(S72)。この処理では、自動投入カウンタの値が投入枚数カウンタに複写され、その後、自動投入カウンタの値がクリアされる。その後、メインCPU93は、後述のS79の処理を行う。
一方、S71において、メインCPU93が、自動投入要求が無いと判別したとき(S71がNO判定の場合)、メインCPU93は、メダル受付許可を行う(S73)。この処理では、セレクタ66(図5参照)のソレノイドの駆動が行われ、メダル投入口20から投入されたメダルが受け入れられる。受け入れられたメダルは計数されてからホッパー装置51へ案内される。
次いで、メインCPU93は、遊技状態に応じてメダルの投入枚数の最大値を設定する(S74)。具体的には、メインCPU93は、メダルの投入枚数の最大値を「3」に設定する。
次いで、メインCPU93は、メダル受付許可であるか否かを判別する(S75)。S75において、メインCPU93がメダル受付許可でないと判別したとき(S75がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS79の処理を行う。
一方、S75において、メインCPU93がメダル受付許可であると判別したとき(S75がYES判定の場合)、メインCPU93は、メダル投入チェック処理を行う(S76)。この処理では、メインCPU93は、メダルが投入されたか否かを判別して、メダルが投入された場合に投入枚数カウンタに「1」を加算する。
次いで、メインCPU93は、メダル投入コマンド生成格納処理を行う(S77)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信するメダル投入コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存されたメダル投入コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、メダル投入コマンドには、投入枚数等を特定するためのパラメータが含まれる。
次いで、メインCPU93は、投入枚数が遊技開始可能枚数であるか否かを判別する(S78)。S78において、メインCPU93が、投入枚数が遊技開始可能枚数でないと判別したとき(S78がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS75に戻し、S75以降の処理を繰り返す。一方、S78において、メインCPU93が、投入枚数が遊技開始可能枚数であると判別したとき(S78がYES判定の場合)、メインCPU93は、後述のS79の処理を行う。なお、本実施形態では、遊技開始可能枚数は「3」である。
S72の処理後、S75がNO判定の場合又はS78がYES判定の場合、メインCPU93は、スタートスイッチ79がオンであるか否かを判別する(S79)。S79において、メインCPU93が、スタートスイッチ79がオンでないと判別したとき(S79がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS75に戻し、S75以降の処理を繰り返す。
一方、S79において、メインCPU93が、スタートスイッチ79がオンであると判別したとき(S79がYES判定の場合)、メインCPU93は、メダル受付禁止の処理を行う(S80)。この処理により、セレクタ66(図5参照)のソレノイドの駆動が行われず、投入されたメダルがメダル払出口32から排出される。この処理が終了すると、メインCPU93は、メダル受付・スタートチェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS4に移す。
[内部抽籤処理]
次に、図208を参照して、メインフロー(図203参照)中のS6で行う内部抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン遊技状態に応じた内部抽籤テーブルをセットする(S91)。すなわち、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域(図100参照)を参照して現在のメイン遊技状態を把握し、内部抽籤テーブル決定テーブル(図22参照)に基づいて内部抽籤テーブルの種別と抽籤回数を決定する。なお、抽籤回数は、内部抽籤テーブルにより規定された各当籤番号について、抽籤値の減算及び桁かりが生じたか否かの判定を行う回数を示す。
次いで、メインCPU93は、乱数値格納領域に格納されている乱数値を取得する(S92)。そして、メインCPU93は、当籤番号の初期値として「1」をセットする。
次いで、メインCPU93は、内部抽籤テーブルを参照して当籤番号に対応する抽籤値を取得し、乱数値から抽籤値を減算する(S93)。
次いで、メインCPU93は、S93での演算結果が0未満(負の値)であるか否かを判別する(S94)。
S94において、メインCPU93が、演算結果が0未満でないと判別したとき(S94がNO判定の場合)、メインCPU93は、乱数値及び当籤番号を更新する(S95)。具体的には、メインCPU93は、演算結果の値を乱数値にして、当籤番号を1加算する。
次いで、メインCPU93は、全ての当籤番号をチェックしたか否かを判別する(S96)。S96において、メインCPU93が全ての当籤番号をチェックしていないと判別したとき(S96がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS93に戻し、S93以降の処理を繰り返す。
一方、S96において、メインCPU93が全ての当籤番号をチェックしたと判別したとき(S96がYES判定の場合)、メインCPU93は、データポインタとして「0」をセットする(S97)。この処理では、メインCPU93は、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタのそれぞれに「0」をセットする。
ここで、再度S94の処理に戻って、S94において、メインCPU93が、演算結果が0未満(負の値)であると判別したとき(S94がYES判定の場合)、メインCPU93は、現在の当籤番号に応じて、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタを取得する(S98)。
そして、S97又はS98の処理後、メインCPU93は、図柄組合せ決定テーブル(図43〜図48参照)を参照し、小役・リプレイ用データポインタ及びボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S99)。
次いで、メインCPU93は、取得した内部当籤役を内部当籤役格納領域に格納する(S100)。
次いで、メインCPU93は、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」であるか否かを判別する(S101)。S101において、メインCPU93が、持越役格納領域に格納されているデータが「00000000」でないと判別したとき(S101がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS104の処理を行う。
一方、S101において、メインCPU93が、持越役格納領域に格納されているデータは「00000000」であると判別したとき(S101がYES判定の場合)、メインCPU93は、図柄組合せ決定テーブル(図43〜図48参照)を参照し、ボーナス用データポインタに基づいて内部当籤役を取得する(S102)。
次いで、メインCPU93は、取得した内部当籤役を持越役格納領域に格納する(S103)。
S103の処理後、又は、S101がNO判定の場合、メインCPU93は、持越役格納領域に格納されている内部当籤役に基づいて、内部当籤役格納領域を更新する(S104)。
次いで、メインCPU93は、MB作動中であるか否かを判別する(S105)。S105において、メインCPU93が、MB作動中でないと判別したとき(S105がNO判定の場合)、メインCPU93は、内部抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS7に移す。
一方、S105において、メインCPU93が、MB作動中であると判別したとき(S105がYES判定の場合)、メインCPU93は、内部当籤役格納領域の小役に対応する全ビットをオン状態にセットする(S106)。その後、メインCPU93は、内部抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS7に移す。
[レバーオン時抽籤処理]
次に、図209を参照して、メインフロー(図203参照)中のS7で行うレバーオン時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン抽籤フラグ生成処理を行う(S111)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に対応するメイン抽籤フラグをオン状態にセットし、その他のメイン抽籤フラグをオフ状態にセットする。例えば、略称「F_ベル1」に係る内部当籤役が当籤した場合には、メインCPU93は、メイン抽籤フラグ「F_打順ベル」のみをオン状態にセットする(図58及び図59参照)。
次いで、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態が通常状態であるか否かを判別する(S112)。
S112において、メインCPU93が、出玉状態が通常状態であると判別したとき(S112がYES判定の場合)、メインCPU93は、通常中処理を行う(S113)。この処理では、メインCPU93は、通常状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、通常中処理の詳細については、後述の図210を参照しながら後で説明する。そして、S113の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S112において、メインCPU93が、出玉状態が通常状態でないと判別したとき(S112がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がCZ導入時状態であるか否かを判別する(S114)。
S114において、メインCPU93が、出玉状態がCZ導入時状態であると判別したとき(S114がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時処理を行う(S115)。この処理では、メインCPU93は、CZ導入時状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ導入時処理の詳細については、後述の図215を参照しながら後で説明する。そして、S115の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S114において、メインCPU93が、出玉状態がCZ導入時状態でないと判別したとき(S114がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S116)。
S116において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態であると判別したとき(S116がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中処理を行う(S117)。この処理では、メインCPU93は、CZ中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ中処理の詳細については、後述の図217を参照しながら後で説明する。そして、S117の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S116において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態でないと判別したとき(S116がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART準備中状態であるか否かを判別する(S118)。
S118において、メインCPU93が、出玉状態がART準備中状態であると判別したとき(S118がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中処理を行う(S119)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART準備中処理の詳細については、後述の図221を参照しながら後で説明する。そして、S119の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S118において、メインCPU93が、出玉状態がART準備中状態でないと判別したとき(S118がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態が上乗せ特化状態であるか否かを判別する(S120)。
S120において、メインCPU93が、出玉状態が上乗せ特化状態であると判別したとき(S120がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を行う(S121)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、上乗せ特化中処理の詳細については、後述の図224を参照しながら後で説明する。そして、S121の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S120において、メインCPU93が、出玉状態が上乗せ特化状態でないと判別したとき(S120がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART状態であるか否かを判別する(S122)。
S122において、メインCPU93が、出玉状態がART状態であると判別したとき(S122がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中処理を行う(S123)。この処理では、メインCPU93は、ART状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART中処理の詳細については、後述の図228を参照しながら後で説明する。そして、S123の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S122において、メインCPU93が、出玉状態がART状態でないと判別したとき(S122がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART転落待ち状態であるか否かを判別する(S124)。
S124において、メインCPU93が、出玉状態がART転落待ち状態であると判別したとき(S124がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を行う(S125)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART転落待ち中処理の詳細については、後述の図232を参照しながら後で説明する。そして、S125の処理後、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
一方、S124において、メインCPU93が、出玉状態がART転落待ち状態でないと判別したとき(S124がNO判定の場合)、メインCPU93は、レバーオン時抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS8に移す。
[通常中処理]
次に、図210を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS113で行う通常中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S131)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S131において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S131がYES判定の場合)、メインCPU93は、通常中NBB当籤時抽籤処理を行う(S132)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、通常中NBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図211を参照しながら後で説明する。そして、S132の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S131において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S131がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S133)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S133において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S133がYES判定の場合)、メインCPU93は、通常中NBB中抽籤処理を行う(S134)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、NBB状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、通常中NBB中抽籤処理の詳細については、後述の図212を参照しながら後で説明する。そして、S134の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S133において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S133がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S135)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S135において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S135がYES判定の場合)、メインCPU93は、BB中抽籤処理を行う(S136)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、SBB状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、BB中抽籤処理の詳細については、後述の図213を参照しながら後で説明する。そして、S136の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S135において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S135がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S137)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S137において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S137がYES判定の場合)、メインCPU93は、一般中抽籤処理を行う(S138)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、MB当籤遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、一般中抽籤処理の詳細については、後述の図214を参照しながら後で説明する。そして、S138の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S137において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S137がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S139)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S139において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S139がYES判定の場合)、メインCPU93は、一般中抽籤処理を行う(S140)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、MB状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S140の処理で行われる一般中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS138の一般中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。なお、一般中抽籤処理の詳細については、後述の図214を参照しながら後で説明する。そして、S140の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S139において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S139がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S141)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S141において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S141がNO判定の場合)、メインCPU93は、一般中抽籤処理を行う(S142)。この処理では、メインCPU93は、通常状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S142の処理で行われる一般中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS138の一般中抽籤処理、及び、現遊技がMB状態の遊技であると判別されたときに行われるS140の一般中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。なお、一般中抽籤処理の詳細については、後述の図214を参照しながら後で説明する。そして、S142の処理後、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S141において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S141がYES判定の場合)、メインCPU93は、通常中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[通常中NBB当籤時抽籤処理]
次に、図211を参照して、通常中処理(図210参照)中のS132で行う通常中NBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、カード昇格抽籤処理を行う(S151)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格抽籤テーブル(図64及び図65参照)を参照し、遊技状況(ステージ種別、抽籤状態)、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクの昇格の有無(当籤/非当籤)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤処理を行う(S152)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤テーブル(図67A〜67D参照)を参照し、遊技状況(ステージ種別)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、カードランクを昇格させる属性(攻撃系、防御系又は報酬系)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤処理を行う(S153)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤テーブル(図68及び図69参照)を参照し、昇格形態(通常昇格又は非滞在昇格)、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクアップ数(1、2、3、5又は9)を決定する。
なお、S152で決定されたランクアップさせるカードの属性が、現在のステージの属性と同一である場合(例えば、ステージAにおいて、攻撃系カードをランクアップさせる場合)には、メインCPU93は、図68に示すカード昇格回数抽籤テーブル(その1:通常昇格)を参照してカードランクアップ数を決定する。一方、S152で決定されたランクアップさせるカードの属性が、現在のステージの属性と異なる場合(例えば、ステージAにおいて、防御系カードをランクアップさせる場合)には、メインCPU93は、図69に示すカード昇格回数抽籤テーブル(その2:非滞在昇格)を参照してカードランクアップ数を決定する。
次いで、メインCPU93は、カードランクの更新処理を行う(S154)。この処理では、メインCPU93は、S151〜S153で行ったカードランクの昇格抽籤の抽籤結果をカードランクに反映させる。
次いで、メインCPU93は、敵キャラ昇格抽籤処理を行う(S155)。この処理では、メインCPU93は、NBB当籤時敵キャラ昇格抽籤テーブル(図92参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、敵キャラ昇格抽籤の当籤又は非当籤を決定する。
次いで、メインCPU93は、S155の抽籤結果を敵キャラにセットする(S156)。なお、現在セットされている敵キャラが敵キャラA〜Eのいずれかであり、かつ、S155の抽籤結果に当籤した場合には、メインCPU93は、敵キャラに敵キャラFをセットする。また、現在セットされている敵キャラが敵キャラFであり、かつ、S155の抽籤結果に当籤した場合には、メインCPU93は、敵キャラに、ART当籤確定となる敵キャラGをセットする。一方、S155の抽籤結果が非当籤であった場合には、メインCPU93は、敵キャラの更新処理は行わない。
次いで、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤処理を行う(S157)。この処理では、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤テーブル(図70A及び70B参照)を参照し、現在の抽籤状態、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、低確又は高確の抽籤状態を決定する。次いで、メインCPU93は、S157の抽籤結果(高確又は低確)を抽籤状態としてセットする(S158)。
次いで、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「2」をセットする(S159)。なお、指示発生カウンタは、BB当籤時に指示表示部(不図示)を用いてBB役の報知(赤7ナビ、青ナビ又はBARナビ)を実行するタイミングを決定するために設けられたカウンタである。指示発生カウンタの値は、BB当籤後に1ゲームが消化される度に1減算され、指示発生カウンタの値が「0」になったタイミングで指示表示部によるBB役の報知が実行される。それゆえ、本実施形態のように、通常状態において、NBB(BB1又はBB2)が当籤し、指示発生カウンタの値に「2」がセットされた場合には、BB当籤後、2ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。
そして、S159の処理後、メインCPU93は、通常中NBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。
[通常中NBB中抽籤処理]
次に、図212を参照して、通常中処理(図210参照)中のS134で行う通常中NBB中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、カード昇格抽籤処理を行う(S161)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格抽籤テーブル(図66参照)を参照し、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクの昇格の有無(当籤/非当籤)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤処理を行う(S162)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤テーブル(図67E参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、カードランクを昇格させる属性(攻撃系、防御系又は報酬系)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤処理を行う(S163)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤テーブル(図68及び図69参照)を参照し、昇格形態(通常昇格又は非滞在昇格)、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクアップ数(1、2、3、5又は9)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カードランクの更新処理を行う(S164)。この処理では、メインCPU93は、S161〜S163で行われたカードランクの昇格抽籤の抽籤結果をカードランクに反映させる。そして、S164の処理後、メインCPU93は、通常中NBB中抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。
[BB中抽籤処理]
次に、図213を参照して、通常中処理(図210参照)中のS136で行うBB中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S171)。この処理では、メインCPU93は、特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図84及び図85参照)を参照し、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、S171の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)をARTゲーム数カウンタに加算する(S172)。なお、ARTゲーム数カウンタは、残りARTゲーム数を計数するためのカウンタであり、メインRAM95に設けられる。そして、S172の処理後、メインCPU93は、BB中抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。
[一般中抽籤処理]
次に、図214を参照して、通常中処理(図210参照)中のS138(MB当籤遊技)、S140(MB中)又はS142(否BB内部中)で行う一般中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、カード昇格抽籤処理を行う(S181)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格抽籤テーブル(図64及び図65参照)を参照し、遊技状況(ステージ種別、抽籤状態)、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクの昇格の有無(当籤/非当籤)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤処理を行う(S182)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格属性抽籤テーブル(図67A〜67D参照)を参照し、遊技状況(ステージ種別)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、カードランクを昇格させる属性(攻撃系、防御系又は報酬系)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤処理を行う(S183)。この処理では、メインCPU93は、カード昇格回数抽籤テーブル(図68及び図69参照)を参照し、昇格形態(通常昇格又は非滞在昇格)、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、カードランクアップ数(1、2、3、5又は9)を決定する。
次いで、メインCPU93は、カードランクの更新処理を行う(S184)。この処理では、メインCPU93は、S181〜S183で行われたカードランクの昇格抽籤の抽籤結果をカードランクに反映させる。
次いで、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤処理を行う(S185)。この処理では、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤テーブル(図70A及び70B参照)を参照し、現在の抽籤状態、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、低確又は高確の抽籤状態を決定する。次いで、メインCPU93は、S185の抽籤結果(高確又は低確)を抽籤状態としてセットする(S186)。
次いで、メインCPU93は、周期ゲーム数カウンタの値を1減算する(S187)。次いで、メインCPU93は、周期ゲーム数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S188)。
S188において、メインCPU93が、周期ゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S188がNO判定の場合)、メインCPU93は、一般中抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。一方、S188において、メインCPU93が、周期ゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S188がYES判定の場合)、メインCPU93は、MB作動中であるか否かを判別する(S189)。
S189において、メインCPU93が、MB作動中でないと判別したとき(S189がNO判定の場合)、メインCPU93は、一般中抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。
一方、S189において、メインCPU93が、MB作動中であると判別したとき(S189がYES判定の場合)、メインCPU93は、周期ゲーム数カウンタの値に「1」を加算する(S190)。そして、S190の処理後、メインCPU93は、一般中抽籤処理を終了するとともに、通常中処理(図210参照)も終了する。
[CZ導入時処理]
次に、図215を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS115で行うCZ導入時処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S201)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技であるか否かを判別する。
S201において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S201がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時抽籤処理を行う(S202)。この処理では、メインCPU93は、CZ導入時状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ導入時抽籤処理の詳細については、後述の図216を参照しながら後で説明する。そして、S202の処理後、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S201において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S201がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S203)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S203において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S203がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S204)。そして、S204の処理後、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S203において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S203がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S205)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S205において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S205がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S206)。そして、S206の処理後、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S205において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S205がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S207)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S207において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S207がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時抽籤処理を行う(S208)。この処理では、メインCPU93は、CZ導入時状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S208の処理で行われるCZ導入時抽籤処理では、現遊技がNBB当籤遊技であると判別されたときに行われるS202のCZ導入時抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。CZ導入時抽籤処理の詳細については、後述の図216を参照しながら後で説明する。そして、S208の処理後、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S207において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S207がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S209)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S209において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S209がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時抽籤処理を行う(S210)。この処理では、メインCPU93は、CZ導入時状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S210の処理で行われるCZ導入時抽籤処理では、現遊技がNBB当籤遊技であると判別されたときに行われるS202のCZ導入時抽籤処理、及び、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS208のCZ導入時抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。CZ導入時抽籤処理の詳細については、後述の図216を参照しながら後で説明する。そして、S210の処理後、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S209において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S209がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[CZ導入時抽籤処理]
次に、図216を参照して、CZ導入時処理(図215参照)中のS202(NBB当籤時)、S208(MB当籤時)又はS210(否BB内部中)で行うCZ導入時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、周期回数カウンタの値が「1」より大きいか否かを判別する(S211)。
S211において、メインCPU93が、周期回数カウンタの値が「1」より大きくないと判別したとき(S211がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS216の処理を行う。一方、S211において、メインCPU93が、周期回数カウンタの値が「1」より大きいと判別したとき(S221がYES判定の場合)、メインCPU93は、全てのカードのランクが「0」であるか否かを判別する(S212)。
S212において、メインCPU93が、全てのカードのランクが「0」でないと判別したとき(S212がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS216の処理を行う。一方、S212において、メインCPU93が、全てのカードのランクが「0」であると判別したとき(S212がYES判定の場合)、メインCPU93は、バトル勝利書き換え抽籤処理を行う(S213)。この処理では、メインCPU93は、当籤確率55%の共通抽籤テーブル(図62E参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、バトル勝利書き換え抽籤の当籤/非当籤を決定する。
なお、本実施形態では、1周期目(設定変更後及びART終了直後)以外の周期のCZ導入時に全てのカードのカードランクが「0」であった場合に、バトル勝利書き換え抽籤を行う例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CZ導入時に全てのカードのカードランクが「9」又は「10」であった場合にも、バトル勝利書き換え抽籤を行う構成にしてもよい。
次いで、メインCPU93は、S213の抽籤に当籤したか否かを判別する(S214)。S214において、メインCPU93が、S213の抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S214がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS216の処理を行う。
一方、S214において、メインCPU93が、S213の抽籤処理に当籤したと判別したとき(S214がYES判定の場合)、メインCPU93は、勝利書き換えフラグをオン状態にセットする(S215)。この処理により、CZ中状態の遊技においてART非当籤確定(バトル敗北)となっても、CZ中状態の終了時にART非当籤確定(バトル敗北)の結果がART当籤確定(バトル勝利)の結果に書き換えられる。
S215の処理後、又は、S211、S212或いはS214がNO判定の場合、メインCPU93は、主人公キャラ及び現周期の敵キャラの初期ライフ値(図14参照)をセットする(S216)。次いで、メインCPU93は、CZ規定ゲーム数短縮抽籤処理を行う(S217)。この処理では、メインCPU93は、CZ規定ゲーム数短縮抽籤テーブル(図74〜図78参照)を参照し、CZ導入時の報酬系カードのカードランク、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、CZ規定ゲーム数の短縮ゲーム数(0ゲーム、5ゲーム、10ゲーム、20ゲーム、30ゲーム又は50ゲーム)を決定する。
次いで、メインCPU93は、CZ規定ゲーム数の初期値「70」からS217の抽籤結果(短縮ゲーム数)を減算し、該減算した値をCZ規定ゲーム数にセットする(S218)。次いで、メインCPU93は、現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する(S219)。
S219において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S219がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時抽籤処理を終了するとともに、CZ導入時処理(図215参照)も終了する。
一方、S219において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S219がYES判定の場合)、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「1」をセットする(S220)。すなわち、本実施形態では、CZ導入時状態においてNBB(BB1又はBB2)に当籤した場合には、BB当籤後、1ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。そして、S220の処理後、メインCPU93は、CZ導入時抽籤処理を終了するとともに、CZ導入時処理(図215参照)も終了する。
[CZ中処理]
次に、図217を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS117で行うCZ中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S231)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S231において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S231がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S232)。そして、S232の処理後、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S231において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S231がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S233)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSB中状態の遊技であるか否かを判別する。
S233において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S233がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S234)。そして、S234の処理後、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S233において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S233がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S235)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S235において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S235がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を行う(S236)。この処理では、メインCPU93は、CZ中状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ中抽籤処理の詳細については、後述の図218を参照しながら後で説明する。そして、S236の処理後、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S235において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S235がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S237)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S237において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S237がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中MB中抽籤処理を行う(S238)。この処理では、メインCPU93は、CZ中状態において、MB作動中に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ中MB中抽籤処理の詳細については、後述の図220を参照しながら後で説明する。そして、S238の処理後、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S237において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S237がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S239)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S239において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S239がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を行う(S240)。この処理では、メインCPU93は、CZ中状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S240の処理で行われるCZ中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS236のCZ中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。CZ中抽籤処理の詳細については、後述の図218を参照しながら後で説明する。そして、S240の処理後、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S239において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S239がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[CZ中抽籤処理]
次に、図218を参照して、CZ中処理(図217参照)中のS236(MB当籤時)又はS240(否BB内部中)で行うCZ中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、バトル攻防抽籤処理を行う(S251)。この処理では、メインCPU93は、敵キャラのライフ値の減算値、主人公キャラのライフ値の増減値を決定する。なお、バトル攻防抽籤処理の詳細については、後述の図219を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、カードスキル発動抽籤処理を行う(S252)。この処理では、メインCPU93は、各カードのスキル効果で規定されているスキル効果発動の確率に対応する当籤確率の共通抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、各カードのスキル効果の発動の当籤/非当籤を決定する。例えば、攻撃系カードのカードランクが「2」である場合には、50%の確率でスキル効果が発動するので(図11参照)、メインCPU93は、図62Dに示す当籤確率50%の共通抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、攻撃系カードのスキル効果の発動の有無(当籤/非当籤)を決定する。
次いで、メインCPU93は、バトル攻防抽籤処理及びカードスキル発動抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S253)。この処理では、例えば、バトル攻防抽籤処理及びカードスキル発動抽籤処理の結果(主人公キャラのライフ値の減算値或いは加算値、敵キャラのライフ値の減算値等)に基づいて、主人公キャラのライフ値の更新(減算、加算又は維持)処理、又は、敵キャラのライフ値の更新(減算又は維持)処理が行われる。
次いで、メインCPU93は、S253の反映処理の結果に基づいて、バトル勝利が確定したか否かを判別する(S254)。この処理では、メインCPU93は、敵キャラのライフ値が「0」以下となったか否かを判別する。なお、本実施形態では、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値が同時に「0」以下になった場合であっても、S254の判定処理では、敵キャラのライフ値を参照し、主人公キャラのライフ値を参照しない(主人公キャラのライフ値の参照処理は後述のS256の処理で行う)。それゆえ、本実施形態において、主人公キャラのライフ値及び敵キャラのライフ値が同時に「0」以下になった場合には、S254の判定処理の結果は、バトル勝利(ART当籤)となる。
S254において、メインCPU93が、バトル勝利が確定したと判別したとき(S254がYES判定の場合)、メインCPU93は、勝利確定フラグ(ART当籤確定フラグ)をオン状態にセットする(S255)。この処理により、次ゲームからART準備中状態の遊技が開始される。そして、S255の処理後、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
一方、S254において、メインCPU93が、バトル勝利が確定していないと判別したとき(S254がNO判定の場合)、メインCPU93は、バトル敗北が確定したか否かを判別する(S256)。この処理では、メインCPU93は、主人公キャラのライフ値が「0」以下となったか否かを判別する。
S256において、メインCPU93が、バトル敗北が確定したと判別したとき(S256がYES判定の場合)、メインCPU93は、敗北確定フラグ(ART非当籤確定フラグ)をオン状態にセットする(S257)。そして、S257の処理後、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
一方、S256において、メインCPU93が、バトル敗北が確定していないと判別したとき(S256がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ規定ゲーム数を1減算する(S258)。次いで、メインCPU93は、CZ規定ゲーム数が「0」であるか否かを判別する(S259)。
S259において、メインCPU93が、CZ規定ゲーム数が「0」でないと判別したとき(S259がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
一方、S259において、メインCPU93が、CZ規定ゲーム数が「0」であると判別したとき(S259がYES判定の場合)、メインCPU93は、勝利確定フラグ(ART当籤確定フラグ)をオン状態にセットする(S260)。この処理により、次ゲームからART準備中状態の遊技が開始される。そして、S260の処理後、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
[バトル攻防抽籤処理]
次に、図219を参照して、CZ中抽籤処理(図218参照)中のS251で行うバトル攻防抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン抽籤フラグが「リプレイ」であるか否かを判別する(S261)。
S261において、メインCPU93が、メイン抽籤フラグが「リプレイ」であると判別した場合(S261がYES判定の場合)、メインCPU93は、第3バトル攻防抽籤処理を行う(S262)。この処理では、メインCPU93は、第3バトル攻防抽籤テーブル(図82参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、「攻防無」又は「主人公キャラ_ライフ+100」を抽籤結果として決定する。そして、S262の処理後、メインCPU93は、バトル攻防抽籤処理を終了し、処理をCZ中抽籤処理(図218参照)のS252に移す。
一方、S261において、メインCPU93が、メイン抽籤フラグが「リプレイ」でないと判別した場合(S261がNO判定の場合)、メインCPU93は、メイン抽籤フラグが「はずれ」であるか否かを判別する(S263)。
S263において、メインCPU93が、メイン抽籤フラグが「はずれ」であると判別した場合(S263がYES判定の場合)、メインCPU93は、第2バトル攻防抽籤処理を行う(S264)。この処理では、メインCPU93は、第2バトル攻防抽籤テーブル(図81A〜81F参照)を参照し、セットされている敵キャラの種別(敵キャラA〜F)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、「攻防無」又は「主人公キャラ_ライフ−100」を抽籤結果として決定する。そして、S264の処理後、メインCPU93は、バトル攻防抽籤処理を終了し、処理をCZ中抽籤処理(図218参照)のS252に移す。
一方、S263において、メインCPU93が、メイン抽籤フラグが「はずれ」でないと判別した場合(S263がNO判定の場合)、メインCPU93は、第1バトル攻防抽籤処理を行う(S265)。この処理では、メインCPU93は、第1バトル攻防抽籤テーブル(図79及び図80参照)を参照し、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、「攻防無」、「主人公キャラ_ライフ−100」、「主人公キャラ_ライフ−200」、「主人公キャラ_ライフ−300」、「主人公キャラ_ライフ−500」、「主人公キャラ_ライフ−700」、「主人公キャラ_ライフ−1000」又は「勝利確定」を抽籤結果として決定する。そして、S265の処理後、メインCPU93は、バトル攻防抽籤処理を終了し、処理をCZ中抽籤処理(図218参照)のS252に移す。
[CZ中MB中抽籤処理]
次に、図220を参照して、CZ中処理(図217参照)中のS238(MB中)で行うCZ中MB中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、MB中ポイント取得抽籤処理を行う(S271)。この処理では、メインCPU93は、CZ中MB中ポイント抽籤テーブル(図83参照)を参照し、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、0ポイント、1ポイント、2ポイント、3ポイント又は5ポイントを抽籤結果として決定する。
次いで、メインCPU93は、MB中ポイントカウンタの値に、S271の抽籤結果(取得ポイント)を加算する(S272)。なお、MB中ポイントカウンタは、CZ中状態で且つMB作動中の遊技期間において、MB中ポイント取得抽籤処理で取得された総ポイントを計数するためのカウンタであり、メインRAM95に設けられる。
次いで、メインCPU93は、現遊技がMBの最終ゲームであるか否かを判別する(S273)。この処理では、メインCPU93は、当該ゲームにおいて、メダルが払い出された場合に、当該MB期間中に払い出されるメダルの総数が45枚を超えるか否か(現ゲームでボーナス終了枚数カウンタが「0」未満となるか否か)を判定し、当該ゲームで当該MB期間中に払い出されるメダルの総数が45枚を超える場合には、現遊技がMBの最終ゲームであると判定する。
S273において、メインCPU93が、現遊技がMBの最終ゲームでないと判別したとき(S273がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
一方、S273において、メインCPU93が、現遊技がMBの最終ゲームであると判別したとき(S273がYES判定の場合)、メインCPU93は、ダメージポイントの算出処理を行う(S274)。この処理では、メインCPU93は、当該MB期間中に取得されたポイントの総数(MB中ポイントカウンタの値)に「100」を積算し、該積算した値を敵キャラに与えるダメージポイントとして算出する。
次いで、メインCPU93は、敵キャラのライフ値の更新処理を行う(S275)。具体的には、メインCPU93は、敵キャラのライフ値からS274で算出したダメージポイントを減算する。そして、S275の処理後、メインCPU93は、CZ中抽籤処理を終了するとともに、CZ中処理(図217参照)も終了する。
[ART準備中処理]
次に、図221を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS119で行うART準備中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(NBB1又はNBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S281)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S281において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S281がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中NBB当籤時抽籤処理を行う(S282)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART準備中NBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図222を参照しながら後で説明する。そして、S282の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S281において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S281がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S283)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S283において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S283がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S284)。そして、S284の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S283において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S283がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(NBB3)当籤遊技であるか否かを判別する(S285)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がSBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S285において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技であると判別したとき(S285がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中抽籤処理を行う(S286)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態において、SBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART準備中抽籤処理の詳細については、後述の図223を参照しながら後で説明する。そして、S286の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S285において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技でないと判別したとき(S285がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S287)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S287において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S287がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S288)。そして、S288の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S287において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S287がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S289)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S289において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S289がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中抽籤処理を行う(S290)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S290の処理で行われるART準備中抽籤処理では、現遊技がSBB当籤遊技であると判別されたときに行われるS286のART準備中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART準備中抽籤処理の詳細については、後述の図223を参照しながら後で説明する。そして、S290の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S289において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S289がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S291)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S291において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S291がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中抽籤処理を行う(S292)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態において、MB作動中に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S292の処理で行われるART準備中抽籤処理では、現遊技がSBB当籤遊技であると判別されたときに行われるS286のART準備中抽籤処理、及び、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS290のART準備中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART準備中抽籤処理の詳細については、後述の図223を参照しながら後で説明する。そして、S292の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S291において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S291がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S293)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S293において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S293がNO判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中抽籤処理を行う(S294)。この処理では、メインCPU93は、ART準備中状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S294の処理で行われるART準備中抽籤処理では、現遊技がSBB当籤遊技であると判別されたときに行われるS286のART準備中抽籤処理、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS290のART準備中抽籤処理、及び、現遊技がMB状態の遊技であると判別されたときに行われるS292のART準備中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART準備中抽籤処理の詳細については、後述の図223を参照しながら後で説明する。そして、S294の処理後、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S293において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S293がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[ART準備中NBB当籤時抽籤処理]
次に、図222を参照して、ART準備中処理(図221参照)中のS282で行うART準備中NBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S301)。この処理では、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル(図88A参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S301の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S302)。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S303)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S304)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。なお、特化ゲーム数カウンタは、上乗せ特化状態の残り特化ゲーム数を計数するためのカウンタであり、メインRAM95に設けられる。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、特化最終ゲームループ率の更新処理では、メインCPU93は、S303の特化ゲーム数上乗せ抽籤で得られた特化最終ゲームループ率が、現在セットされている特化最終ゲームループ率より大きければ、前者の特化最終ゲームループ率で後者の特化最終ゲームループ率を上書きする処理を行う。一方、前者の特化最終ゲームループ率が後者の特化最終ゲームループ率以下である場合、又は、特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の更新処理を行わない。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S304の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
次いで、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「1」をセットする(S305)。すなわち、本実施形態では、ART準備中状態においてNBB(BB1又はBB2)に当籤した場合には、BB当籤後、1ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。そして、S305の処理後、メインCPU93は、ART準備中NBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、ART準備中処理(図221参照)も終了する。
[ART準備中抽籤処理]
次に、図223を参照して、ART準備中処理(図221参照)中のS286(SBB当籤時)、S290(MB当籤時)、S292(MB中)又はS294(否BB内部中)で行うART準備中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S311)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S312)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、特化最終ゲームループ率の更新処理では、メインCPU93は、S311の特化ゲーム数上乗せ抽籤で得られた特化最終ゲームループ率が、現在セットされている特化最終ゲームループ率より大きければ、前者の特化最終ゲームループ率で後者の特化最終ゲームループ率を上書きする処理を行う。一方、前者の特化最終ゲームループ率が後者の特化最終ゲームループ率以下である場合、又は、特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の更新処理を行わない。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S312の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
また、現遊技がSBB当籤遊技である場合には、S312の処理において、メインCPU93は、S311の特化ゲーム数上乗せ抽籤に関係なく、特化ゲーム数カウンタの値に「10」を加算し、特化最終ゲームループ率に80%をセットし、特別ドライブフラグをオン状態にセットする。
そして、S312の処理後、メインCPU93は、ART準備中抽籤処理を終了するとともに、ART準備中処理(図221参照)も終了する。
[上乗せ特化中処理]
次に、図224を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS121で行う上乗せ特化中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(NBB1又はNBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S321)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S321において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S321がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中NBB当籤時抽籤処理を行う(S322)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、上乗せ特化中NBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図225を参照しながら後で説明する。そして、S322の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S321において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S321がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S323)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S323において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S323がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S324)。そして、S324の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S323において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S323がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(NBB3)当籤遊技であるか否かを判別する(S325)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がSBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S325において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技であると判別したとき(S325がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中SBB当籤時抽籤処理を行う(S326)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態において、SBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、上乗せ特化中SBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図226を参照しながら後で説明する。そして、S326の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S325において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技でないと判別したとき(S325がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S327)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S327において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S327がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S328)。そして、S328の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S327において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S327がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S329)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S329において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S329がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を行う(S330)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、上乗せ特化中抽籤処理の詳細については、後述の図227を参照しながら後で説明する。そして、S330の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S329において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S329がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S331)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S331において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S331がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を行う(S332)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態において、MB作動中に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S332の処理で行われる上乗せ特化中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS330の上乗せ特化中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。上乗せ特化中抽籤処理の詳細については、後述の図227を参照しながら後で説明する。そして、S332の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S331において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S331がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S333)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S333において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S333がNO判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を行う(S334)。この処理では、メインCPU93は、上乗せ特化状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S334の処理で行われる上乗せ特化中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS330の上乗せ特化中抽籤処理、及び、現遊技がMB状態の遊技であると判別されたときに行われるS332の上乗せ特化中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。上乗せ特化中抽籤処理の詳細については、後述の図227を参照しながら後で説明する。そして、S334の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S333において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S333がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[上乗せ特化中NBB当籤時抽籤処理]
次に、図225を参照して、上乗せ特化中処理(図224参照)中のS322で行う上乗せ特化中NBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S341)。この処理では、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル(図88B参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S341の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S342)。
次いで、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S343)。この処理では、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図86及び図87参照)を参照し、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S343の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S344)。
次いで、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「3」をセットする(S345)。すなわち、本実施形態では、上乗せ特化状態においてNBB(BB1又はBB2)に当籤した場合には、BB当籤後、3ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。そして、S345の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中NBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、上乗せ特化中処理(図224参照)も終了する。
[上乗せ特化中SBB当籤時抽籤処理]
次に、図226を参照して、上乗せ特化中処理(図224参照)中のS326で行う上乗せ特化中SBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S351)。この処理では、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図86及び図87参照)を参照し、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S351の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S352)。そして、S352の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中SBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、上乗せ特化中処理(図224参照)も終了する。
[上乗せ特化中抽籤処理]
次に、図227を参照して、上乗せ特化中処理(図224参照)中のS330(MB当籤時)、S332(MB中)又はS334(否BB内部中)で行う上乗せ特化中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S361)。この処理では、メインCPU93は、特化中ARTゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図86及び図87参照)を参照し、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S361の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S362)。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を1減算する(S363)。次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S364)。
S364において、メインCPU93が、特化ゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S364がNO判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を終了するとともに、上乗せ特化中処理(図224参照)も終了する。
一方、S364において、メインCPU93が、特化ゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S364がYES判定の場合)、メインCPU93は、MB作動中であるか否かを判別する(S365)。S365において、メインCPU93が、MB作動中であると判別したとき(S365がYES判定の場合)、メインCPU93は、後述のS368の処理を行う。
一方、S365において、メインCPU93が、MB作動中でないと判別したとき(S365がNO判定の場合)、メインCPU93は、特化最終ゲームループ抽籤処理を行う(S366)。この処理では、メインCPU93は、現在セットされている特化最終ゲームループ率に対応する当籤確率の共通抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、上乗せ特化状態の遊技継続の当籤/非当籤を決定する。例えば、現在セットされている特化最終ゲームループ率が75%である場合には、メインCPU93は、図63Cに示す当籤確率75%の共通抽籤テーブルを参照して、上乗せ特化状態の遊技継続の当籤/非当籤を決定する。
次いで、メインCPU93は、S366の特化最終ゲームループ抽籤に当籤したか否かを判別する(S367)。S367において、メインCPU93が、特化最終ゲームループ抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S367がNO判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を終了するとともに、上乗せ特化中処理(図224参照)も終了する。
一方、S367において、メインCPU93が、特化最終ゲームループ抽籤に当籤したと判別したとき(S367がYES判定の場合)、又は、S365がYES判定の場合、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値に「1」を加算する(S368)。この処理により、次ゲームの出玉状態が上乗せ特化状態に維持される。そして、S368の処理後、メインCPU93は、上乗せ特化中抽籤処理を終了するとともに、上乗せ特化中処理(図224参照)も終了する。
[ART中処理]
次に、図228を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS123で行うART中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(NBB1又はNBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S371)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S371において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S371がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中NBB当籤時抽籤処理を行う(S372)。この処理では、メインCPU93は、ART状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART中NBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図229を参照しながら後で説明する。そして、S372の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S371において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S371がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S373)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S373において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S373がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S374)。そして、S374の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S373において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S373がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(NBB3)当籤遊技であるか否かを判別する(S375)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がSBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S375において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技であると判別したとき(S375がYES判定の場合)、メインCPU93は、SBB当籤時抽籤処理を行う(S376)。この処理では、メインCPU93は、ART状態において、SBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、SBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図230を参照しながら後で説明する。そして、S376の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S375において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技でないと判別したとき(S375がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S377)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S377において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S377がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S378)。そして、S378の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S377において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S377がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S379)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S379において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S379がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中抽籤処理を行う(S380)。この処理では、メインCPU93は、ART状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART中抽籤処理の詳細については、後述の図231を参照しながら後で説明する。そして、S380の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S379において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S379がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S381)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S381において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S381がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中抽籤処理を行う(S382)。この処理では、メインCPU93は、ART状態において、MB作動中に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S382の処理で行われるART中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS380のART中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART中抽籤処理の詳細については、後述の図231を参照しながら後で説明する。そして、S382の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S381において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S381がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S383)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S383において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S383がNO判定の場合)、メインCPU93は、ART中抽籤処理を行う(S384)。この処理では、メインCPU93は、ART状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S384の処理で行われるART中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS380のART中抽籤処理、及び、現遊技がMB中状態の遊技であると判別されたときに行われるS382のART中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART中抽籤処理の詳細については、後述の図231を参照しながら後で説明する。そして、S384の処理後、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S383において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S383がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[ART中NBB当籤時抽籤処理]
次に、図229を参照して、ART中処理(図228参照)中のS372で行うART中NBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S391)。この処理では、メインCPU93は、NBB当籤時ARTゲーム数抽籤テーブル(図88A参照)を参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、ART上乗せゲーム数(0G、+10G、+20G、+30G、+50G、+100G、+200G又は+300G)を決定する。
次いで、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値に、S391の抽籤結果(ART上乗せゲーム数)を加算する(S392)。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S393)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S394)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、特化最終ゲームループ率の更新処理では、メインCPU93は、S393の特化ゲーム数上乗せ抽籤で得られた特化最終ゲームループ率が、現在セットされている特化最終ゲームループ率より大きければ、前者の特化最終ゲームループ率で後者の特化最終ゲームループ率を上書きする処理を行う。一方、前者の特化最終ゲームループ率が後者の特化最終ゲームループ率以下である場合、又は、特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の更新処理を行わない。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S394の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
次いで、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「3」をセットする(S395)。すなわち、本実施形態では、ART状態においてNBB(BB1又はBB2)に当籤した場合には、BB当籤後、3ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。そして、S395の処理後、メインCPU93は、ART中NBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、ART中処理(図228参照)も終了する。
[SBB当籤時抽籤処理]
次に、図230を参照して、ART中処理(図228参照)中のS376で行うSBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S401)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S402)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。また、本実施形態では、現遊技がSBB当籤遊技である場合には、特化ゲーム数カウンタの値に「10」が加算され、特化最終ゲームループ率に80%がセットされ、特別ドライブフラグがオン状態にセットされる構成になっている。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S402の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
そして、S402の処理後、メインCPU93は、SBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、ART中処理(図228参照)も終了する。
[ART中抽籤処理]
次に、図231を参照して、ART中処理(図228参照)中のS380(MB当籤時)、S382(MB中)又はS384(否BB内部中)で行うART中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S411)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、S411の特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤したか否かを判別する(S412)。S412において、メインCPU93が、特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S412がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS415の処理を行う。
一方、S412において、メインCPU93が、特化ゲーム数上乗せ抽籤に当籤したと判別したとき(S412がYES判定の場合)、メインCPU93は、抽籤結果を、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率に反映させる(S413)。この処理では、メインCPU93は、抽籤により得られた特化ゲーム数の加算値(上乗せゲーム数)を特化ゲーム数カウンタの値に加算する。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、メインCPU93は、この処理において、抽籤により得られた特化最終ゲームループ率と、現在セットされている特化最終ゲームループ率とを比較し、値の大きい方の特化最終ゲームループ率を更新後の特化最終ゲームループ率としてセットする。なお、この際、特化ドライブフラグがオン状態にセットされているときには、メインCPU93は、特化最終ゲームループ率の更新(上書き)処理を行わない。
次いで、メインCPU93は、上乗せ特化フラグをオン状態にセットする(S414)。この処理により、次ゲームから上乗せ特化状態の遊技が開始される。
S414の処理後、又は、S412がNO判定の場合、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤処理を行う(S415)。この処理では、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤テーブル(図71A及び71B参照)を参照し、現在の抽籤状態、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、低確又は高確の抽籤状態を決定する。次いで、メインCPU93は、S415の抽籤結果(高確又は低確)を抽籤状態としてセットする(S416)。
次いで、メインCPU93は、現遊技がMB当籤時、MB作動中又は上乗せ特化突入時の遊技であるか否かを判別する(S417)。S417において、メインCPU93が、S417の判定条件を満たしていると判別したとき(S417がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART中抽籤処理を終了するとともに、ART中処理(図228参照)も終了する。
一方、S417において、メインCPU93が、S417の判定条件を満たしていないと判別したとき(S417がNO判定の場合)、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値を1減算する(S418)。そして、S418の処理後、メインCPU93は、ART中抽籤処理を終了するとともに、ART中処理(図228参照)も終了する。
[ART転落待ち中処理]
次に、図232を参照して、レバーオン時抽籤処理(図209参照)中のS125で行うART転落待ち中処理について説明する。
まず、メインCPU93は、現遊技がNBB(NBB1又はNBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S421)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がNBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S421において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技であると判別したとき(S421がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中NBB当籤時抽籤処理を行う(S422)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態において、NBB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART転落待ち中NBB当籤時抽籤処理の詳細については、後述の図233を参照しながら後で説明する。そして、S422の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S421において、メインCPU93が、現遊技がNBB当籤遊技でないと判別したとき(S421がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する(S423)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がNBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S423において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技であると判別したとき(S423がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S424)。そして、S424の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S423において、メインCPU93が、現遊技がNBB状態の遊技でないと判別したとき(S423がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(NBB3)当籤遊技であるか否かを判別する(S425)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がSBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S425において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技であると判別したとき(S425がYES判定の場合)、メインCPU93は、図230で説明したSBB当籤時抽籤処理を行う(S426)。そして、S426の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S425において、メインCPU93が、現遊技がSBB当籤遊技でないと判別したとき(S425がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がSBB(BB3)状態の遊技であるか否かを判別する(S427)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がSBB状態の遊技であるか否かを判別する。
S427において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技であると判別したとき(S427がYES判定の場合)、メインCPU93は、図213で説明したBB中抽籤処理を行う(S428)。そして、S428の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S427において、メインCPU93が、現遊技がSBB状態の遊技でないと判別したとき(S427がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する(S429)。この処理では、メインCPU93は、内部当籤役に基づいて現遊技がMB当籤遊技であるか否かを判別する。
S429において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技であると判別したとき(S429がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中抽籤処理を行う(S430)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態において、MB当籤時に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART転落待ち中抽籤処理の詳細については、後述の図234を参照しながら後で説明する。そして、S430の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S429において、メインCPU93が、現遊技がMB当籤遊技でないと判別したとき(S429がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する(S431)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がMB状態の遊技であるか否かを判別する。
S431において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技であると判別したとき(S431がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中抽籤処理を行う(S432)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態において、MB作動中に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S432の処理で行われるART転落待ち中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS430のART転落待ち中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART転落待ち中抽籤処理の詳細については、後述の図234を参照しながら後で説明する。そして、S432の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S431において、メインCPU93が、現遊技がMB状態の遊技でないと判別したとき(S431がNO判定の場合)、メインCPU93は、現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する(S433)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して現遊技がBB内部中状態の遊技であるか否かを判別する。
S433において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技でないと判別したとき(S433がNO判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中抽籤処理を行う(S434)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態において、否BB内部中状態の遊技で行われる各種抽籤処理を実行する。なお、S434の処理で行われるART転落待ち中抽籤処理では、現遊技がMB当籤遊技であると判別されたときに行われるS430のART転落待ち中抽籤処理、及び、現遊技がMB中状態の遊技であると判別されたときに行われるS432のART転落待ち中抽籤処理と同様の抽籤処理が行われる。ART転落待ち中抽籤処理の詳細については、後述の図234を参照しながら後で説明する。そして、S434の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
一方、S433において、メインCPU93が、現遊技がBB内部中状態の遊技であると判別したとき(S433がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中処理を終了するとともに、レバーオン時抽籤処理(図209参照)も終了する。
[ART転落待ち中NBB当籤時抽籤処理]
次に、図233を参照して、ART中転落待ち処理(図232参照)中のS422で行うART転落待ち中NBB当籤時抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S441)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果の反映処理を行う(S442)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、特化最終ゲームループ率の更新処理では、メインCPU93は、S441の特化ゲーム数上乗せ抽籤で得られた特化最終ゲームループ率が、現在セットされている特化最終ゲームループ率より大きければ、前者の特化最終ゲームループ率で後者の特化最終ゲームループ率を上書きする処理を行う。一方、前者の特化最終ゲームループ率が後者の特化最終ゲームループ率以下である場合、又は、特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の更新処理を行わない。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S442の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
次いで、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤処理を行う(S443)。この処理では、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤テーブル(図71A及び71B参照)を参照し、現在の抽籤状態、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、低確又は高確の抽籤状態を決定する。次いで、メインCPU93は、S443の抽籤結果(高確又は低確)を抽籤状態としてセットする(S444)。
次いで、メインCPU93は、指示発生カウンタの値に「1」をセットする(S445)すなわち、本実施形態では、ART転落待ち状態においてNBB(BB1又はBB2)に当籤した場合には、BB当籤後、1ゲームが消化されると、指示表示部によるBB役の報知(赤7ナビ又は青7ナビ)が実行される。そして、S445の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中NBB当籤時抽籤処理を終了するとともに、ART転落待ち中処理(図232参照)も終了する。
[ART転落待ち中抽籤処理]
次に、図234を参照して、ART中転落待ち処理(図232参照)中のS430(MB当籤時)、S432(MB中)又はS434(否BB内部中)で行うART転落待ち中抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理を行う(S451)。この処理では、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤テーブル(図93〜図98参照)を参照し、抽籤状態、メイン抽籤フラグ(内部当籤役)及び設定値(設定1〜6)に基づいて、特化ゲーム数上乗せ抽籤の当籤/非当籤を決定するとともに、当籤時には、上乗せ特化状態の上乗せ種別(上乗せ特化ゲーム数と特化最終ゲームループ率との組み合わせ)も決定する。
次いで、メインCPU93は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果(特化上乗せゲーム数)の反映処理を行う(S452)。この処理では、メインCPU93は、獲得された特化上乗せゲーム数を特化ゲーム数カウンタの値に加算するとともに、特化最終ゲームループ率の更新処理を行う。この際、特化ゲーム数カウンタの値がその上限値(本実施形態では「255」)を超えた場合には、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値を「255」にセットする。
また、特化最終ゲームループ率の更新処理では、メインCPU93は、S451の特化ゲーム数上乗せ抽籤で得られた特化最終ゲームループ率が、現在セットされている特化最終ゲームループ率より大きければ、前者の特化最終ゲームループ率で後者の特化最終ゲームループ率を上書きする処理を行う。一方、前者の特化最終ゲームループ率が後者の特化最終ゲームループ率以下である場合、又は、特別ドライブフラグがオン状態である場合には、特化最終ゲームループ率の更新処理を行わない。なお、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理の抽籤結果が非当籤である場合には、S452の処理において、特化ゲーム数カウンタ及び特化最終ゲームループ率の更新処理が行われない。
次いで、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤処理を行う(S453)。この処理では、メインCPU93は、抽籤状態移行抽籤テーブル(図71A及び71B参照)を参照し、現在の抽籤状態、設定値(設定1〜6)及びメイン抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、低確又は高確の抽籤状態を決定する。次いで、メインCPU93は、S453の抽籤結果(高確又は低確)を抽籤状態としてセットする(S454)。そして、S454の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中抽籤処理を終了するとともに、ART転落待ち中処理(図232参照)も終了する。
[指示モニタセット処理]
次に、図235を参照して、メインフロー(図203参照)中のS8で行う指示モニタセット処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン遊技状態がBBフラグ間(BB内部中状態)であるか否かを判別する(S461)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域を参照して、メイン遊技状態がBBフラグ間(BB内部中状態)であるか否かを判別する。
S461において、メインCPU93が、メイン遊技状態がBBフラグ間でないと判別したとき(S461がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS465の処理を行う。一方、S461において、メインCPU93が、メイン遊技状態がBBフラグ間であると判別したとき(S461がYES判定の場合)、メインCPU93は、指示発生カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S462)。
S462において、メインCPU93が、指示発生カウンタの値が「0」であると判別したとき(S462がYES判定の場合)、メインCPU93は、持越中のBB役の報知(赤7ナビ、青7ナビ又はBARナビ)に対応する指示モニタ番号(「7」、「8」又は「9」)の表示セット処理を行う(S463)。この処理により、指示表示部によりBB役が報知される。そして、S463の処理後、メインCPU93は、後述のS465の処理を行う。
一方、S462において、メインCPU93が、指示発生カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S462がNO判定の場合)、メインCPU93は、指示発生カウンタの値を1減算する(S464)。
S464或いはS463の処理後、又は、S461がNO判定の場合、メインCPU93は、打順ナビ発生時であるか否かを判別する(S465)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態、内部当籤役等に基づいて、打順ナビ発生時であるか否かを判別する。例えば、ART状態において、打順ベルに係る内部当籤役(例えば、略称「F_左ベル1」、「F_中ベル1」、「F_右ベル1」等)が当籤した場合には、メインCPU93は、打順ナビ発生時であると判定する。
S465において、メインCPU93が、打順ナビ発生時でないと判別したとき(S465がNO判定の場合)、メインCPU93は、指示モニタセット処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS9に移す。
一方、S465において、メインCPU93が、打順ナビ発生時であると判別したとき(S465がYES判定の場合)、メインCPU93は、内部当籤役の種別に対応する指示モニタ番号(「1」〜「6」のいずれか)の表示セット処理を行う(S466)。この処理により、指示表示部により、ストップボタンの打順(リールの停止操作の順序)が報知される。そして、S466の処理後、メインCPU93は、指示モニタセット処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS9に移す。
[リール停止初期設定処理]
次に、図236を参照して、メインフロー(図203参照)中のS9で行うリール停止初期設定処理について説明する。
まず、メインCPU93は、メイン遊技状態がBB状態(BB1〜BB3状態のいずれか)であるか否かを判別する(S471)。
S471において、メインCPU93が、メイン遊技状態がBB状態であると判別したとき(S471がYES判定の場合)、メインCPU93は、後述のS473の処理を行う。一方、S471において、メインCPU93が、メイン遊技状態がBB状態でないと判別したとき(S471がNO判定の場合)、メインCPU93は、小役・リプレイ用データポインタの値を回胴停止用番号としてセットする(S472)。
S472の処理後又はS471がYES判定の場合、メインCPU93は、リール停止初期設定テーブル(不図示)を参照し、取得した回胴停止用番号に基づいて、該回胴停止番号に対応する各種情報を取得する(S473)。この処理では、第1停止時〜第3停止時に使用するリールの停止テーブルの番号や、制御変更処理において必要な情報(リールが特定の順番で停止され且つ特定の位置でリールが停止した際に再度、停止テーブルを選択しなおすための情報)等が取得される。
なお、リール停止初期設定テーブルには、回胴停止用番号と、後述の引込優先順位テーブル選択データ、引込優先順位テーブル番号等の各種情報との対応関係が規定される。また、停止テーブルは、ストップボタンの押下位置に対する滑り駒数の情報を直接的又は間接的に規定したテーブルである。この停止テーブルでは、規定された情報を使用して、遊技者に不利益を与えず、また、誤入賞を発生させないように、設計者の意図する停止位置でリールが停止するように滑り駒数が規定されている。
次いで、メインCPU93は、図柄コード格納領域(図104参照)に回転中の識別子「0FFH(11111111B)」を格納する(S474)。
次いで、メインCPU93は、メインRAM95に設けられたストップボタン未作動カウンタに「3」を格納する(S475)。その後、メインCPU93は、リール停止初期設定処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS10に移す。なお、ストップボタン未作動カウンタは、停止操作が検出されていないストップボタンの数を管理するためのカウンタである。
[引込優先順位格納処理]
次に、図237を参照して、メインフロー(図203参照)中のS12で行う引込優先順位格納処理について説明する。
まず、メインCPU93は、ストップボタン未作動カウンタの値を、検索回数としてメインRAM95に格納する(S481)。次いで、メインCPU93は、検索対象リール決定処理を行う(S482)。この処理では、メインCPU93は、例えば、回転中のリールから、所定のリールを選択し、該選択したリールを検索対象リールとして決定する。
例えば、S482の処理では、全て(3つ)のリールの回転が行われているとき、最初に左リール3Lが検索対象リールとして決定される。その後、左リール3Lに対して、後述するS491までの各種処理が行われ、再度S482に戻ると、次には、中リール3Cが検索対象リールとして決定される。そして、中リール3Cに対して、後述するS491までの各種処理が行われ、再度S482に戻ると、次に、右リール3Rが検索対象リールとして決定される。
次いで、メインCPU93は、引込優先順位テーブル選択処理を行う(S483)。この処理では、内部当籤役(データポインタ)及び作動ストップボタンに基づいて、引込優先順位テーブルが選択される。なお、引込優先順位テーブル選択処理の詳細については、後述の図238を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、検索図柄の位置データとして「0」をセットし、図柄チェック回数として「20」をセットする(S484)。そして、メインCPU93は、図柄コード格納処理を行う(S485)。この処理では、検索対象リールの有効ライン上に位置する、現在の検索図柄の位置データに対応する図柄コードが、図柄コード格納領域に格納される。この際、有効ライン数分の図柄コードが格納される。なお、図柄コード格納処理の詳細については、後述の図239を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、S485で取得された図柄コードと図柄コード格納領域(図104参照)のデータとに基づいて、表示役格納領域(図99参照)を更新する(S486)。この時点では、内部当籤役の当籤の有無に関らず、停止図柄に基づいて、表示可能性のある図柄組合せ(表示可能な役)が表示役格納領に格納される。
なお、本実施形態では、停止するリール毎に、図柄コード格納領域の情報(図柄コード及びそれに対応する表示可能な役)が更新される。この際、表示可能な役を、予め用意された、停止されたリールの図柄とそれに対応する表示可能な役との対応関係を規定したデータから取得してもよいし、停止されたリールの図柄と図柄組合せテーブル(図16〜図19参照)とを照合して取得してもよい。なお、前者の手法を用いた場合、リール毎に図柄と表示可能な役との対応関係が変わる。
次いで、メインCPU93は、引込優先順位データ取得処理を行う(S487)。この処理では、メインCPU93は、表示役格納領域(図99参照)でビットが「1」になっており、かつ、内部当籤役格納領域でビットが「1」になっている役について、引込優先順位テーブル(不図示)を参照して、引込優先順位データを取得する。
なお、引込優先順位テーブルは、各引込優先順位テーブル番号における、格納領域種別毎の引込優先順位データと、予め定められたその優先順位との対応関係を規定するテーブルである。引込優先順位テーブルは、停止テーブルに基づいて得られた滑り駒数の他に、より適切な滑り駒数が存在するか否かを検索するために使用される。優先順位は、入賞に係る図柄組合せの種別間で優先的に停止表示される(引き込まれる)順位を規定するデータである。なお、通常、優先順位は、高い方からリプレイ、小役及びボーナスの順に設定される。
また、停止させると誤入賞となる図柄位置である場合には、S487において、引込優先順位データとして、「使用禁止(000H)」を取得する。さらに、内部当籤していないが、停止させても誤入賞とならない図柄位置である場合には、S487において、引込優先順位データとして、「停止可能(001H)」を取得する。
次いで、メインCPU93は、取得した引込優先順位データを、検索対象リールに対応する引込優先順位データ格納領域(不図示)に格納する(S488)。このとき、引込優先順位データは、各優先順位の値と、格納領域のビットとが対応するように引込優先順位データ格納領域に格納される。
なお、引込優先順位データ格納領域には、リールの種類毎に優先順位データの格納領域が設けられる。各引込優先順位データ格納領域には、対応するリールの各図柄位置「0」〜「19」に応じて決定された引込優先順位データが格納される。本実施形態では、この引込優先順位データ格納領域を参照することにより、停止テーブルに基づいて決定された滑り駒数の他に、より適切な滑り駒数が存在するか否かを検索する。
また、引込優先順位データ格納領域に格納される優先順位引込データの内容は、引込優先順位データを決定する際に参照された引込優先順位テーブル内の引込優先順位テーブル番号の種類によって異なる。また、引込優先順位データは、その値が大きいほど優先順位が高いことを表す。
引込優先順位データを参照することにより、リールの周面に配された各図柄間における優先順位の相対的な評価が可能となる。すなわち、引込優先順位データとして最も大きい値が決定されている図柄が最も優先順位の高い図柄となる。したがって、引込優先順位データは、リールの周面に配された各図柄間の順位を示すものともいえる。なお、引込優先順位データの値が等しい図柄が複数存在する場合には、優先順序テーブルが規定する優先順序に従って1つの図柄が決定される。
次いで、メインCPU93は、検索図柄の位置データを「1」加算し、図柄チェック回数を「1」減算する(S489)。次いで、メインCPU93は、図柄チェック回数が「0」であるか否かを判別する(S490)。
S490において、メインCPU93が、図柄チェック回数が「0」でないと判別したとき(S490がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS485に戻し、S485以降の処理を繰り返す。一方、S490において、メインCPU93が、図柄チェック回数が「0」であると判別したとき(S490がYES判定の場合)、メインCPU93は、検索回数分検索したか否かを判別する(S491)。
S491において、メインCPU93が検索回数分検索していないと判別したとき(S491がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS482に戻し、S482以降の処理を繰り返す。一方、S491において、メインCPU93が検索回数分検索したと判別したとき(S491がYES判定の場合)、メインCPU93は、引込優先順位格納処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS13に移す。
[引込優先順位テーブル選択処理]
次に、図238を参照して、引込優先順位格納処理のフローチャート(図237参照)中のS483で行う引込優先順位テーブル選択処理について説明する。
まず、メインCPU93は、引込優先順位テーブル選択データがセットされているか否かを判別する(S501)。
S501において、メインCPU93が、引込優先順位テーブル選択データがセットされていると判別したとき(S501がYES判定の場合)、メインCPU93は、押下順序格納領域(図103参照)及び作動ストップボタン格納領域(図102参照)を参照し、引込優先順位テーブル選択テーブル(不図示)から引込優先順位テーブル選択データに対応する引込優先順位テーブル番号をセットする(S502)。そして、S502の処理後、メインCPU93は、引込優先順位テーブル選択処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図237参照)のS484に移す。
なお、引込優先順位テーブル選択テーブルは、引込優先順位選択番号とストップボタンの押下順との組合せと、各組合せにおける引込優先順位テーブル番号との対応関係を規定する。また、引込優先順位テーブル番号は、上述した引込優先順位テーブル(不図示)に規定された表示役の優先順位に関する情報を取得するためのデータである。
一方、S501において、メインCPU93が、引込優先順位テーブル選択データがセットされていないと判別したとき(S501がNO判定の場合)、メインCPU93は、引込優先順位テーブル番号に対応する引込優先順位テーブルをセットする(S503)。そして、S503の処理後、メインCPU93は、引込優先順位テーブル選択処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図237参照)のS484に移す。
[図柄コード格納処理]
次に、図239を参照して、引込優先順位格納処理のフローチャート(図237参照)中のS485で行う図柄コード格納処理について説明する。
まず、メインCPU93は、有効ラインデータをセットする(S511)。本実施形態では、有効ラインは、上述のように、1つのライン(クロスアップライン)を設ける。次いで、メインCPU93は、検索図柄位置と有効ラインデータとに基づいて、検索対象リールのチェック用図柄位置データをセットする(S512)。例えば、検索対象リールが左リール3Lである場合には、検索対象リールの下段の情報を取得したいので、その下段を示すチェック用図柄位置データをセットする。
次いで、メインCPU93は、チェック用図柄位置データの図柄コードを取得する(S513)。そして、メインCPU93は、取得した図柄コードを図柄コード格納領域に格納した後、図柄コード格納処理を終了し、処理を引込優先順位格納処理(図237参照)のS486に移す。
[リール停止制御処理]
次に、図240を参照して、メインフロー(図203参照)中のS13で行うリール停止制御処理について説明する。
まず、メインCPU93は、有効なストップボタンが押されたか否かを判別する(S521)。S521において、メインCPU93が、有効なストップボタンが押されていないと判別したとき(S521がNO判定の場合)、メインCPU93は、S521の処理を繰り返し、有効なストップボタンの押下操作が実行されるまで待機する。
一方、S521において、メインCPU93が、有効なストップボタンが押されたと判別したとき(S521がYES判定の場合)、メインCPU93は、押下順序格納領域(図103参照)及び作動ストップボタン格納領域(図102参照)を更新する(S522)。次いで、メインCPU93は、ストップボタン未作動カウンタの値を「1」減算する(S523)。
次いで、メインCPU93は、作動ストップボタンから検索対象リールを決定する(S524)。そして、メインCPU93は、図柄カウンタに基づいて停止開始位置をメインRAM95に格納する(S525)。
次いで、メインCPU93は、滑り駒数決定処理を行う(S526)。この処理では、メインCPU93は、第1停止時のストップボタンの種別、各種停止テーブル等に基づいて、滑り駒数決定データを取得する。
次いで、メインCPU93は、優先引込制御処理を行う(S527)。この処理では、停止開始位置から最大滑り駒数「4」(MB中では1以上のリールにおいて「1」)の範囲の各図柄位置に応じた引込優先順位データの比較が行われ、最も適切な滑り駒数が決定される。なお、優先引込制御処理の詳細については、後述の図241を参照しながら後で説明する。
次いで、メインCPU93は、リール停止コマンド生成格納処理を行う(S528)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信するリール停止コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存されたリール停止コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、この処理で送信するリール停止コマンドには、停止されるリールの種別、その滑り駒数、ストップスイッチのONエッジ/OFFエッジ等の情報が含まれる。
次いで、メインCPU93は、停止開始位置と、S526で取得された滑り駒数決定データとに基づいて停止予定位置を決定し、該決定した停止予定位置をメインRAM95に格納する(S529)。この処理では、メインCPU93は、停止開始位置に滑り駒数を加算し、その結果を停止予定位置とする。
次いで、メインCPU93は、S529で決定された停止予定位置を検索図柄位置としてセットする(S530)。次いで、メインCPU93は、図239を参照して説明した図柄コード取得処理を行う(S531)。その後、メインCPU93は、取得した図柄コードを用いて図柄コード格納領域(図104参照)を更新する(S532)。
次いで、メインCPU93は、制御変更処理を行う(S533)。次いで、メインCPU93は、ストップボタン未作動カウンタが「0」であるか否かを判別する(S534)。S534において、メインCPU93が、未作動カウンタが「0」ではないと判別したとき(S534がNO判定の場合)、メインCPU93は、図237を参照して説明した引込優先順位格納処理を行う(S535)。その後、メインCPU93は、処理をS521に戻し、S521以降の処理を繰り返す。
一方、S534において、メインCPU93が、未作動カウンタが「0」であると判別したとき(S534がYES判定の場合)、メインCPU93は、リール停止制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS14に移す。
[優先引込制御処理]
次に、図241を参照して、リール停止制御処理のフローチャート(図240参照)中のS527で行う優先引込制御処理について説明する。
まず、メインCPU93は、作動ストップボタンに対応する引込優先順位データ格納領域をセットする(S541)。次いで、メインCPU93は、停止開始位置のデータを取得する(S542)。
次いで、メインCPU93は、滑り駒数決定データに対応する優先順位テーブルをセットする(S543)。
なお、優先順序テーブルは、停止テーブルに基づいて得られた滑り駒数決定データと、滑り駒数として予め定められた数値の範囲(最大滑り駒数が4コマの場合は「0」〜「4」)の中から優先的に適用する順序(以下、「優先順序」という)を規定する。すなわち、優先順序テーブルでは、滑り駒数決定データ毎に、優先的に適用する滑り駒数の順序が決定されている。なお、本実施形態では、優先順序テーブルの下位の優先順序「5」から順次、各数値の検索(チェック)を行い、優先順序「1」に対応する数値から優先的に滑り駒数として適用されるようにする。そして、S543の処理において、例えば、滑り駒数決定データが「4」である場合には、滑り駒数決定データ「4」に対応する優先順序テーブル内のアドレスに規定された優先順位のデータがセットされる。
S543の処理後、メインCPU93は、優先順序の初期値及びチェック回数をセットする(S544)。具体的には、メインCPU93は、優先順序の初期値として「1」をセットする。また、MB非作動時には、メインCPU93は、チェック回数として「5」をセットする。この処理により、優先順序が0コマ〜4コマの範囲で5回チェック(検索)されることになる。なお、MB作動中において、最大滑りコマ数を「1」とする場合には、メインCPU93は、チェック回数として「2」をセットする。この処理により、優先順序が0コマ〜1コマの範囲で2回チェック(検索)されることになる。次いで、メインCPU93は、滑り駒数決定データを滑り駒数としてセットする(S545)。
次いで、メインCPU93は、停止開始位置及び優先順序に基づいて、停止検索位置を抽出する(S546)。次いで、メインCPU93は、停止検索位置の引込優先順位データを取得する(S547)。
次いで、メインCPU93は、S547で取得した引込優先順位データの値が先に取得した引込優先順位データの値以上である否かを判別する(S548)。S548において、メインCPU93が、S547で取得した引込優先順位データが先に取得した引込優先順位データ以上でないと判別したとき(S548がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS550の処理を行う。
一方、S548において、メインCPU93が、S547で取得した引込優先順位データが先に取得した引込優先順位データ以上であると判別したとき(S548がYES判定の場合)、メインCPU93は、滑り駒数を更新する(S549)。
S549の処理後又はS548がNO判定の場合、メインCPU93は、優先順序の値及びチェック回数を1減算する(S550)。
次いで、メインCPU93は、チェック回数が「0」であるか否かを判別する(S551)。S551において、メインCPU93が、チェック回数が「0」でないと判別したとき(S551がNO判定の場合)、メインCPU93は、処理をS546に戻し、S546以降の処理を繰り返す。
一方、S551において、メインCPU93が、チェック回数が「0」であると判別したとき(S551がYES判定の場合)、メインCPU93は、最終的に更新された滑り駒数をセットする(S552)。そして、S552の処理後、メインCPU93は、優先引込制御処理を終了し、処理をリール停止制御処理(図240参照)のS528に移す。
[第3停止後抽籤処理]
次に、図242を参照して、メインフロー(図203参照)中のS15で行う第3停止後抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S561)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する。
S561において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態であると判別したとき(S561がYES判定の場合)、メインCPU93は、メイン遊技状態が否BB内部中状態であるか否かを判別する(S562)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域(図100参照)を参照して、メイン遊技状態が否BB内部中状態であるか否かを判別する。
S562において、メインCPU93が、メイン遊技状態が否BB内部中状態でないと判別したとき(S562がNO判定の場合)、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS16に移す。
一方、S562において、メインCPU93が、メイン遊技状態が否BB内部中状態であると判別したとき(S562がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中第3停止後抽籤処理を行う(S563)。この処理では、メインCPU93は、CZ中状態において第3停止後に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、CZ中第3停止後抽籤処理の詳細については、後述の図243を参照しながら後で説明する。そして、S563の処理後、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS16に移す。
ここで、再度S561の処理に戻って、S561において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態でないと判別したとき(S561がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態がART転落待ち状態であるか否かを判別する(S564)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART転落待ち状態であるか否かを判別する。
S564において、メインCPU93が、出玉状態がART転落待ち状態でないと判別したとき(S564がNO判定の場合)、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS16に移す。
一方、S564において、メインCPU93が、出玉状態がART転落待ち状態であると判別したとき(S564がYES判定の場合)、メインCPU93は、メイン遊技状態が否BB内部中状態であるか否かを判別する(S565)。
S565において、メインCPU93が、メイン遊技状態が否BB内部中状態でないと判別したとき(S565がNO判定の場合)、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS16に移す。
一方、S565において、メインCPU93が、メイン遊技状態が否BB内部中状態であると判別したとき(S565がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中第3停止後抽籤処理を行う(S566)。この処理では、メインCPU93は、ART転落待ち状態において第3停止後に行われる各種抽籤処理を実行する。なお、ART転落待ち中第3停止後抽籤処理の詳細については、後述の図244を参照しながら後で説明する。そして、S566の処理後、メインCPU93は、第3停止後抽籤処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS16に移す。
[CZ中第3停止後抽籤処理]
次に、図243を参照して、第3停止後抽籤処理のフローチャート(図242参照)中のS563で行うCZ中第3停止後抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、ART非当籤(バトル敗北)確定であるか否かを判別する(S571)。すなわち、メインCPU93は、現ゲームで敗北確定フラグ(ART非当籤確定フラグ)がオン状態になったか否かを判別する。
S571において、メインCPU93が、ART非当籤確定でないと判別したとき(S571がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ中第3停止後抽籤処理を終了するとともに、第3停止後抽籤処理(図242参照)も終了する。
一方、S571において、メインCPU93が、ART非当籤確定であると判別したとき(S571がYES判定の場合)、メインCPU93は、次々周期目の通常状態のステージ抽籤処理を行う(S572)。この処理では、メインCPU93は、ステージ抽籤テーブル(図89A〜89F参照)を参照し、現在の遊技状況及び設定値(設定1〜6)に基づいて、次々周期目の通常状態のステージ(ステージA〜C又は特別ステージ)を決定する。次いで、メインCPU93は、次々周期目のステージに抽籤結果(ステージA〜C及び特別ステージのいずれか)をセットする(S573)。
次いで、メインCPU93は、次々周期目のCZ中状態の遊技で主人公キャラと対戦する敵キャラを決定するための敵キャラ抽籤処理を行う(S574)。この処理では、メインCPU93は、敵キャラ抽籤テーブル(図90及び図91参照)を参照し、現在の周期回数カウンタの値及び設定値(設定1〜6)に基づいて、次々周期目の敵キャラの種別(敵キャラA〜F)を決定する。例えば、現在の周期回数カウンタの値が「1」である場合には、メインCPU93は、図90Cに示す3周期目用の敵キャラ抽籤テーブルを参照し、3周期目(次々周期目)の敵キャラの種別(敵キャラA〜F)を決定する。また、例えば、現在の周期回数カウンタの値が「5」である場合には、メインCPU93は、図90Bに示す2周期目用の敵キャラ抽籤テーブルを参照し、2周期目(次々周期目)の敵キャラの種別(敵キャラA〜F)を決定する。
次いで、メインCPU93は、次々周期目の敵キャラに抽籤結果(敵キャラA〜Fのいずれか)をセットする(S575)。そして、S575の処理後、メインCPU93は、CZ中第3停止後抽籤処理を終了するとともに、第3停止後抽籤処理(図242参照)も終了する。
[ART転落待ち中第3停止後抽籤処理]
次に、図244を参照して、第3停止後抽籤処理のフローチャート(図242参照)中のS566で行うART転落待ち中第3停止後抽籤処理について説明する。
まず、メインCPU93は、RT状態がRT3状態からRT1状態に移行したか否かを判別する(S581)。すなわち、メインCPU93は、現ゲームで出玉状態がART状態から通常状態に転落したか否かを判別する。
S581において、メインCPU93が、RT状態がRT3状態からRT1状態に移行していないと判別したとき(S581がNO判定の場合)、メインCPU93は、ART転落待ち中第3停止後抽籤処理を終了するとともに、第3停止後抽籤処理(図242参照)も終了する。
一方、S581において、メインCPU93が、RT状態がRT3状態からRT1状態に移行したと判別したとき(S581がYES判定の場合)、メインCPU93は、1周期目の通常状態のステージ抽籤処理を行う(S582)。この処理では、メインCPU93は、図89Eに示すステージ抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、1周期目の通常状態のステージ(ステージA〜C又は特別ステージ)を決定する。次いで、メインCPU93は、1周期目のステージに抽籤結果(ステージA〜C及び特別ステージのいずれか)をセットする(S583)。
次いで、メインCPU93は、2周期目の通常状態のステージ抽籤処理を行う(S584)。この処理では、メインCPU93は、図89Eに示すステージ抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、2周期目の通常状態のステージ(ステージA〜C又は特別ステージ)を決定する。次いで、メインCPU93は、2周期目のステージに抽籤結果(ステージA〜C及び特別ステージのいずれか)をセットする(S585)。
次いで、メインCPU93は、1周期目のCZ中状態の遊技で主人公キャラと対戦する敵キャラを決定するための敵キャラ抽籤処理を行う(S586)。この処理では、メインCPU93は、図90Aに示す1周期目用の敵キャラ抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、1周期目の敵キャラの種別(敵キャラA〜F)を決定する。次いで、メインCPU93は、1周期目の敵キャラに抽籤結果(敵キャラA〜Fのいずれか)をセットする(S587)。
次いで、メインCPU93は、2周期目のCZ中状態の遊技で主人公キャラと対戦する敵キャラを決定するための敵キャラ抽籤処理を行う(S588)。この処理では、メインCPU93は、図90Bに示す2周期目用の敵キャラ抽籤テーブルを参照し、設定値(設定1〜6)に基づいて、2周期目の敵キャラの種別(敵キャラA〜F)を決定する。次いで、メインCPU93は、2周期目の敵キャラに抽籤結果(敵キャラA〜Fのいずれか)をセットする(S589)。そして、S589の処理後、メインCPU93は、ART転落待ち中第3停止後抽籤処理を終了するとともに、第3停止後抽籤処理(図242参照)も終了する。
[RT状態制御処理]
次に、図245を参照して、メインフロー(図203参照)中のS17で行うRT状態制御処理について説明する。
まず、メインCPU93は、RT遷移テーブル(図21参照)を参照し、現在(移行元)のRT状態において成立し得るRT状態の移行条件(RT状態の終了条件及び発動条件)をチェックする(S591)。
次いで、メインCPU93は、RT状態の移行条件が成立しているか否かを判別する(S592)。S592において、メインCPU93が、RT状態の移行条件が成立していないと判別したとき(S592がNO判定の場合)、メインCPU93は、RT状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS18に移す。
一方、S592において、メインCPU93が、RT状態の移行条件が成立していると判別したとき(S592がYES判定の場合)、メインCPU93は、RT遷移テーブル(図21参照)を参照し、移行条件に基づいて、移行先のRT状態フラグを遊技状態フラグ格納領域(図100参照)の所定ビットにセットして、遊技状態フラグ格納領域を更新する(S593)。そして、S593の処理後、メインCPU93は、RT状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS18に移す。
[出玉状態制御処理]
次に、図246及び図247を参照して、メインフロー(図203参照)中のS18で行う出玉状態制御処理について説明する。
まず、メインCPU93は、出玉状態が通常状態であるか否かを判別する(S601)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態が通常状態であるか否かを判別する。
S601において、メインCPU93が、出玉状態が通常状態でないと判別したとき(S601がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS606の処理を行う。一方、S601において、メインCPU93が、出玉状態が通常状態であると判別したとき(S601がYES判定の場合)、メインCPU93は、周期ゲーム数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S602)。
S602において、メインCPU93が、周期ゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S602がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。一方、S602において、メインCPU93が、周期ゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S602がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動中であるか否かを判別する(S603)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域(図100参照)を参照して、ボーナス作動中であるか否かを判別する。
S603において、メインCPU93が、ボーナス作動中でないと判別したとき(S603がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS605の処理を行う。一方、S603において、メインCPU93が、ボーナス作動中であると判別したとき(S603がYES判定の場合)、メインCPU93は、現ゲームがボーナス終了時のゲームであるか否かを判別する(S604)。この処理では、メインCPU93は、当該ゲームにおいて、メダルが払い出された場合に、当該ボーナス期間中に払い出されるメダルの総数が所定枚数(BBであれば305枚、MBであれば45枚)を超えるか否か(現ゲームでボーナス終了枚数カウンタが「0」未満となるか否か)を判定する。
S604において、メインCPU93が、現ゲームがボーナス終了時のゲームでないと判別したとき(S604がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S604において、メインCPU93が、現ゲームがボーナス終了時のゲームであると判別したとき(S604がNO判定の場合)、又は、S603がNO判定の場合、メインCPU93は、通常フラグをオフ状態にセットし、CZ導入時フラグをオン状態にセットする(S605)。この処理により、出玉状態が通常状態からCZ導入時状態に移行し、次ゲームでCZ導入時状態の遊技が行われる。そして、S605の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
ここで、再度S601の処理に戻って、S601がNO判定の場合、メインCPU93は、出玉状態がCZ導入時状態であるか否かを判別する(S606)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がCZ導入時状態であるか否かを判別する。
S606において、メインCPU93が、出玉状態がCZ導入時状態であると判別したとき(S606がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ導入時フラグをオフ状態にセットし、CZ中フラグをオン状態にセットする(S607)。この処理により、出玉状態がCZ導入時状態からCZ中状態に移行し、次ゲームからCZ中状態の遊技が開始される。そして、S607の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S606において、メインCPU93が、出玉状態がCZ導入時状態でないと判別したとき(S606がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S608)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する。
S608において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態であると判別したとき(S608がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ終了時出玉状態制御処理を行う(S609)。なお、CZ終了時出玉状態制御処理の詳細については、後述の図248を参照しながら後で説明する。そして、S609の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S608において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態でないと判別したとき(S608がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態がART準備中状態であるか否かを判別する(S610)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART準備中状態であるか否かを判別する。
S610において、メインCPU93が、出玉状態がART準備中状態であると判別したとき(S610がYES判定の場合)、メインCPU93は、RT状態がRT3状態に移行したか否かを判別する(S611)。この処理では、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域(図100参照)を参照して、RT状態がRT3状態に移行したか否かを判別する。
S611において、メインCPU93が、RT状態がRT3状態に移行していないと判別したとき(S611がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S611において、メインCPU93が、RT状態がRT3状態に移行したと判別したとき(S611がYES判定の場合)、メインCPU93は、ART準備中フラグをオフ状態にセットし、ART中フラグ及び上乗せ特化フラグをオン状態にセットする(S612)。この処理により、出玉状態がART準備中状態から上乗せ特化状態に移行し、次ゲームからART状態の遊技が開始されるとともに、ART開始時の上乗せ特化状態の遊技が開始される。なお、このART開始時の上乗せ特化状態の遊技では、当該ART遊技期間の初期ARTゲーム数が決定される。そして、当該上乗せ特化状態の遊技期間(特化期間)及びループ率(継続率)は、通常状態の遊技期間で取得された報酬系カードのランク、及び、ART準備期間中に実施された特化ゲーム数上乗せ抽籤の結果に応じて決定される。そして、S612の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
ここで、再度S610の処理に戻って、S610において、メインCPU93が、出玉状態がART準備中状態でないと判別したとき(S610がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態がART状態であるか否かを判別する(S613)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態がART状態であるか否かを判別する。
S613において、メインCPU93が、出玉状態がART状態でないと判別したとき(S613がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS621の処理を行う。一方、S613において、メインCPU93が、出玉状態がART状態であると判別したとき(S613がYES判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態が上乗せ特化状態であるか否いかを判別する(S614)。この処理では、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、出玉状態が上乗せ特化状態であるか否かを判別する。
S614において、メインCPU93が、出玉状態が上乗せ特化状態でないと判別したとき(S614がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS617の処理を行う。一方、S614において、メインCPU93が、出玉状態が上乗せ特化状態であると判別したとき(S614がYES判定の場合)、メインCPU93は、特化ゲーム数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S615)。
S615において、メインCPU93が、特化ゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S615がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。一方、S615において、メインCPU93が、特化ゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S615がYES判定の場合)、メインCPU93は、上乗せ特化フラグをオフ状態にセットする(S616)。この処理により、上乗せ特化状態の遊技期間が終了し、出玉状態が上乗せ特化状態からART状態に移行する。
S616の処理後、又は、S614がNO判定の場合、メインCPU93は、ARTゲーム数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S617)。
S617において、メインCPU93が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S617がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。一方、S617において、メインCPU93が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S617がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動中であるか否かを判別する(S618)。
S618において、メインCPU93が、ボーナス作動中でないと判別したとき(S618がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS620の処理を行う。一方、S618において、メインCPU93が、ボーナス作動中であると判別したとき(S618がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス終了時であるか否かを判別する(S619)。
S619において、メインCPU93が、ボーナス終了時でないと判別したとき(S619がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S619において、メインCPU93が、ボーナス終了時であると判別したとき(S619がYES判定の場合)、又は、S618がNO判定の場合、メインCPU93は、ART中フラグをオフ状態にセットし、ART転落待ちフラグをオン状態にセットする(S620)。この処理により、出玉状態が、ART状態からART転落待ち状態に移行し、次ゲームからART転落待ち状態の遊技が開始される。そして、S620の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
ここで、再度S613の処理に戻って、S613がNO判定の場合、メインCPU93は、RT状態がRT1状態に移行したか否かを判別する(S621)。
S621において、メインCPU93が、RT状態がRT1状態に移行していないと判別したとき(S621がNO判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
一方、S621において、メインCPU93が、RT状態がRT1状態に移行したと判別したとき(S621がYES判定の場合)メインCPU93は、ART転落待ちフラグをオフ状態にセットし、通常フラグをオン状態にセットする(S622)。この処理により、出玉状態が、ART転落待ち状態から通常状態に移行し、次ゲームから1周期目の通常状態の遊技が開始される。
次いで、メインCPU93は、各カードのランクを初期化する(S623)。具体的には、メインCPU93は、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードの各ランクを「0」(レアリティ「R」)にセットする。なお、本発明はこれに限定されず、各カードランクの初期値を複数種のランク(例えば、「0」、「1」及び「2」など)の中から抽籤により所定のランクに決定する構成にしてもよい。そして、S623の処理後、メインCPU93は、出玉状態制御処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS19に移す。
[CZ終了時出玉状態制御処理]
次に、図248を参照して、出玉状態制御処理のフローチャート(図246及び図247参照)中のS609で行うCZ終了時出玉状態制御処理について説明する。
まず、メインCPU93は、ART当籤が確定したか否かを判別する(S631)。この処理では、メインCPU93は、勝利確定フラグのオン/オフ状態に基づいて、ART当籤が確定したか否かを判別し、勝利確定フラグのオン状態である場合に、ART当籤が確定したと判定する。
S631において、メインCPU93が、ART当籤が確定したと判別したとき(S631がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中フラグをオフ状態にセットし、ART準備中フラグをオン状態にセットする(S632)。この処理により、出玉状態が、CZ中状態からART準備中状態に移行し、次ゲームからART準備中状態の遊技が開始される。
次いで、メインCPU93は、CZ導入時までに取得された報酬系カードのカードランクに基づいて、特化ゲーム数カウンタの値及び特化最終ゲームループ率をセットする(S633)。例えば、CZ導入時までに取得された報酬系カードのカードランクが「3」である場合には、特化ゲーム数カウンタの値に「7」がセットされ、特化最終ゲームループ率には50%がセットされる。
次いで、メインCPU93は、周期回数カウンタの値を「1」にセットする(S634)。そして、S634の処理後、メインCPU93は、CZ終了時出玉状態制御処理を終了するとともに、出玉状態制御処理(図246及び図247参照)も終了する。
一方、S631において、メインCPU93が、ART当籤が確定していないと判別したとき(S631がNO判定の場合)、メインCPU93は、ART非当籤が確定したか否かを判別する(S635)。この処理では、メインCPU93は、敗北確定フラグのオン/オフ状態に基づいて、ART非当籤が確定したか否かを判別し、敗北確定フラグのオン状態である場合に、ART非当籤が確定したと判定する。
S635において、メインCPU93が、ART非当籤が確定していないと判別したとき(S635がNO判定の場合)、メインCPU93は、CZ終了時出玉状態制御処理を終了するとともに、出玉状態制御処理(図246及び図247参照)も終了する。
一方、S635において、メインCPU93が、ART非当籤が確定したと判別したとき(S635がYES判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態フラグ格納領域(図101参照)において、CZ中フラグをオフ状態にセットし、通常フラグをオン状態にセットする(S636)。この処理により、出玉状態が、CZ中状態から通常状態に移行し、次ゲームで次周期目の通常状態の遊技が開始される。
次いで、メインCPU93は、周期回数カウンタの値に「1」を加算する(S637)。次いで、メインCPU93は、周期回数カウンタの値が「5」より大きくなったか否かを判別する(S638)。
S638において、メインCPU93が、周期回数カウンタの値が「5」より大きくないと判別したとき(S638がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS640の処理を行う。一方、S638において、メインCPU93が、周期回数カウンタの値が「5」より大きいと判別したとき(S638がYES判定の場合)、メインCPU93は、周期回数カウンタの値を「1」にセットする(S639)。
S639の処理後、又は、S638がNO判定の場合、メインCPU93は、勝利書き換えフラグがオン状態であるか否かを判別する(S640)。
S640において、メインCPU93が、勝利書き換えフラグがオン状態でないと判別したとき(S640がNO判定の場合)、メインCPU93は、各カードのランクを初期化する(S641)。具体的には、メインCPU93は、攻撃系カード、防御系カード及び報酬系カードの各ランクを「0」(レアリティ「R」)にセットする。なお、本発明はこれに限定されず、各カードランクの初期値を複数種のランク(例えば、「0」、「1」及び「2」など)の中から抽籤により所定のランクに決定する構成にしてもよい。そして、S641の処理後、メインCPU93は、CZ終了時出玉状態制御処理を終了するとともに、出玉状態制御処理(図246及び図247参照)も終了する。
一方、S640において、メインCPU93が、勝利書き換えフラグがオン状態であると判別したとき(S640がYES判定の場合)、メインCPU93は、通常フラグをオフ状態にセットし、ART準備中フラグをオン状態にセットする(S642)。この処理により、ARTの非当籤確定が、ARTの当籤確定に書き換えられる。この結果、出玉状態がART準備中状態状態に移行し、次ゲームからART準備中状態の遊技が開始される。
次いで、メインCPU93は、CZ導入時までに取得された報酬系カードのカードランクに基づいて、特化ゲーム数カウンタの値及び特化最終ゲームループ率をセットする(S643)。次いで、メインCPU93は、周期回数カウンタの値を「1」にセットする(S644)。そして、S644の処理後、メインCPU93は、CZ終了時出玉状態制御処理を終了するとともに、出玉状態制御処理(図246及び図247参照)も終了する。
[ボーナス終了チェック処理]
次に、図249を参照して、メインフロー(図203参照)中のS21で行うボーナス終了チェック処理について説明する。
まず、メインCPU93は、遊技状態フラグ格納領域(図101参照)を参照して、ボーナス(BB又はMB)が作動中であるか否かを判別する(S651)。S651において、メインCPU93が、ボーナスが作動中でないと判別したとき(S651がNO判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS22に移す。
一方、S651において、メインCPU93が、ボーナスが作動中であると判別したとき(S651がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満であるか否かを判別する(S652)。
S652において、メインCPU93が、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満でないと判別したとき(S652がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS661の処理を行う。
一方、S652において、メインCPU93が、ボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満であると判別したとき(S652がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス終了コマンド生成格納処理を行う(S653)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信するボーナス終了コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存されたボーナス終了コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、ボーナス終了コマンドには、ボーナスゲームが終了したことを示す情報などが含まれる。
次いで、メインCPU93は、BB終了時であるか否かを判別する(S654)。S654において、メインCPU93が、BB終了時でないと判別したとき(S654がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS659の処理を行う。一方、S654において、メインCPU93が、BB終了時であると判別したとき(S654がYES判定の場合)、メインCPU93は、出玉状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S655)。
S655において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態でないと判別したとき(S655がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS657の処理を行う。一方、S655において、メインCPU93が、出玉状態がCZ中状態であると判別したとき(S655がYES判定の場合)、メインCPU93は、CZ中フラグをオフ状態にセットし、ART準備中フラグをオン状態にセットする(S656)。すなわち、CZ中状態においてBBが当籤した場合には、該BB消化後、出玉状態がCZ中状態からART準備中状態に移行する(CZ中状態においてBBが当籤した場合には、ART移行が確定する)。
S656の処理後、又は、S655がNO判定の場合、メインCPU93は、BB終了時に行う遊技ロックに対応するBB終了時用ロック時間(5000.59ms)をロックタイマにセットする(S657)。この処理によりBB終了時の遊技ロックが開始される。なお、ロックタイマの減算処理(カウント処理)は、後述の図252の割込処理中のタイマ更新処理で行われる。
次いで、メインCPU93は、BB終了時用ロック時間が経過したか否かを判別する(S658)。
S658において、メインCPU93が、BB終了時用ロック時間が経過していないと判別したとき(S658がNO判定の場合)、メインCPU93は、S658の処理を繰り返し、BB終了時用ロック時間が経過するまで待機する。
一方、S658において、メインCPU93が、BB終了時用ロック時間が経過したと判別したとき(S658がYES判定の場合)、又は、S654がNO判定の場合、メインCPU93は、ボーナス終了時処理を行う(S659)。この処理では、メインCPU93がボーナス終了枚数カウンタをクリアし、作動中のボーナス(BB又はMB)に対応する遊技状態フラグをオフ状態にセットする。なお、BBのボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満である場合には、BB状態中にメダルの払出しが所定枚数(305枚)を超えたことを意味し、MBのボーナス終了枚数カウンタの値が「0」未満である場合には、MB状態中にメダルの払出しが特定枚数(45枚)を超えたことを意味する。
次いで、メインCPU93は、ボーナス終了時の初期化処理を行う(S660)。そして、S660の処理後、メインCPU93は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS22に移す。
ここで、再度S652の処理に戻って、S652がNO判定の場合、メインCPU93は、入賞回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタの各値を更新する(S661)。入賞可能回数カウンタの値は、小役(メダルの払い出しがある役)が表示されると「1」減算され、遊技可能回数カウンタの値は、停止図柄に関らず、1ゲーム(単位遊技)で「1」減算される。
次いで、メインCPU93は、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S662)。S662において、メインCPU93が、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S662がNO判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS22に移す。
一方、S662において、メインCPU93が、入賞回数カウンタの値、又は、遊技可能回数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S662がYES判定の場合)、メインCPU93は、RB又はCBの終了時処理を行う(S663)。具体的には、RB状態フラグ又はCB状態フラグをオフ状態にセットする、入賞可能回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタの値をクリアするなどの処理を行う。その後、メインCPU93は、ボーナス終了チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS22に移す。
[ボーナス作動チェック処理]
次に、図250を参照して、メインフロー(図203参照)中のS22で行うボーナス作動チェック処理について説明する。
まず、メインCPU93は、ボーナス(BB又はMB)が作動中であるか否かを判別する(S671)。S671において、メインCPU93が、ボーナスが作動中でないと判別したとき(S671がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS674の処理を行う。
一方、S671において、メインCPU93が、ボーナスが作動中であると判別したとき(S671がYES判定の場合)、メインCPU93は、RB又はCBが作動中であるか否かを判別する(S672)。S672において、メインCPU93が、RB又はCBが作動中であると判別したとき(S672がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
一方、S672において、メインCPU93が、RB又はCBが作動中でないと判別したとき(S672がNO判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動時テーブル(図20参照)に基づいて、RB又はCBの作動時処理を行う(S673)。この処理において、メインCPU93は、ボーナス作動時テーブル(図20参照)を参照して、入賞回数カウンタ及び遊技可能回数カウンタにボーナス種別に対応する値を適宜セットする。そして、S673の処理後、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
ここで、再度S671の処理に戻って、S671がNO判定の場合、メインCPU93は、ボーナスゲームの入賞であるか否かを判別する(S674)。本実施形態では、BB役又はMB役に係る図柄組合せ(図16参照)が有効ライン上に停止表示された場合に、ボーナスゲームの入賞とする。S674において、メインCPU93が、ボーナスゲームの入賞でないと判別したとき(S674がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS679の処理を行う。
一方、S674において、メインCPU93が、ボーナスゲームの入賞であると判別したとき(S674がYES判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動時テーブル(図20参照)に基づいて、入賞したボーナスゲームに対応したボーナス作動時処理を行う(S675)。この処理において、メインCPU93は、ボーナス作動時テーブル(図20参照)を参照して、遊技状態フラグ格納領域(図100参照)内の対応するビットに「1」をセットし、ボーナス終了枚数カウンタの数値を所定の値(BB入賞時には「305」、MB入賞時には「45」)にセットする。さらに、この処理では、上記S673で説明したRB作動時処理も行う。
次いで、メインCPU93は、持越役格納領域の値をクリアする(S676)。次いで、メインCPU93は、ボーナス開始コマンド生成格納処理を行う(S677)。この処理では、メインCPU93は、副制御回路101に送信するボーナス開始コマンドのデータを生成し、該コマンドデータをメインRAM95に設けられた通信データ格納領域に保存する。通信データ格納領域に保存されたボーナス開始コマンドは、後述の図252で説明する割込処理内の通信データ送信処理により、主制御回路91から副制御回路101に送信される。なお、ボーナス開始コマンドには、ボーナスゲームを開始したことを示す情報などが含まれる。
次いで、メインCPU93は、BB開始時ロック処理を行う(S678)。なお、BB開始時ロック処理の詳細については、後述の図251を参照しながら後で説明する。そして、S678の処理後、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
ここで、再度S674の処理に戻って、S674がNO判定の場合、メインCPU93は、再遊技(リプレイ)に係る役が入賞であるか否かを判別する(S679)。S679において、メインCPU93が、再遊技に係る役が入賞でないと判別したとき(S679がNO判定の場合)、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
一方、S679において、メインCPU93が、再遊技に係る役が入賞であると判別したとき(S679がYES判定の場合)、メインCPU93は、メダルの自動投入を要求する(S680)。すなわち、メインCPU93は、投入枚数カウンタを自動投入枚数カウンタに複写する。そして、S680の処理後、メインCPU93は、ボーナス作動チェック処理を終了し、処理をメインフロー(図203参照)のS2に移す。
[BB開始時ロック処理]
次に、図251を参照して、ボーナス作動チェック処理のフローチャート(図250参照)中のS678で行うBB開始時ロック処理について説明する。
まず、メインCPU93は、NBB(BB1又はBB2)開始時であるか否かを判別する(S691)。S691において、メインCPU93が、NBB開始時でないと判別したとき(S691がNO判定の場合)、メインCPU93は、後述のS694の処理を行う。
一方、S691において、メインCPU93が、NBB開始時であると判別したとき(S691がYES判定の場合)、メインCPU93は、NBB入賞時に行う遊技ロックに対応するNBB開始時用ロック時間(5501.09ms)をロックタイマにセットする(S692)。この処理によりNBB入賞時の遊技ロックが開始される。なお、ロックタイマの減算処理(カウント処理)は、後述の図252の割込処理中のタイマ更新処理で行われる。
次いで、メインCPU93は、NBB開始時用ロック時間が経過したか否かを判別する(S693)。S693において、メインCPU93が、NBB開始時用ロック時間が経過していないと判別したとき(S693がNO判定の場合)、メインCPU93は、S693の処理を繰り返し、ロックタイマの値が「0」になるまで待機する。
一方、S693において、メインCPU93が、NBB開始時用ロック時間が経過したと判別したとき(S693がYES判定の場合)、又は、S691がNO判定の場合、メインCPU93は、SBB(BB3)開始時であるか否かを判別する(S694)。S694において、メインCPU93が、SBB開始時でないと判別したとき(S694がNO判定の場合)、メインCPU93は、BB開始時ロック処理を終了するとともに、ボーナス作動チェック処理(図250参照)も終了する。
一方、S694において、メインCPU93が、SBB開始時であると判別したとき(S694がYES判定の場合)、メインCPU93は、SBB入賞時に行う遊技ロックに対応するSBB開始時用ロック時間(7700.86ms)をロックタイマにセットする(S695)。この処理によりSBB入賞時の遊技ロックが開始される。なお、ロックタイマの減算処理(カウント処理)は、後述の図252の割込処理中のタイマ更新処理で行われる。
次いで、メインCPU93は、SBB開始時用ロック時間が経過したか否かを判別する(S696)。S696において、メインCPU93が、SBB開始時用ロック時間が経過していないと判別したとき(S696がNO判定の場合)、メインCPU93は、S696の処理を繰り返し、ロックタイマの値が「0」になるまで待機する。
一方、S696において、メインCPU93が、SBB開始時用ロック時間が経過したと判別したとき(S696がYES判定の場合)、メインCPU93は、BB開始時ロック処理を終了するとともに、ボーナス作動チェック処理(図250参照)も終了する。
[メインCPUの制御による割込処理(1.1172msec)]
次に、図252を参照して、メインCPU93の制御により、1.1172msec間隔で周期的に実行される割込処理について説明する。
まず、メインCPU93は、レジスタの退避を行う(S701)。次いで、メインCPU93は、入力ポートチェック処理を行う(S702)。この処理では、ストップスイッチ基板80のストップスイッチ等の各種スイッチから入力される信号がチェックされる。
次いで、メインCPU93は、タイマ更新処理を行う(S703)。この処理では、メインCPU93は、例えば、割込処理毎にロックタイマの値を減算する処理を行う。
次いで、メインCPU93は、リール制御処理を行う(S704)。この処理では、メインCPU93は、全メインリールの回転開始が要求されたときに、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転を開始し、その後、各メインリールが一定速度で回転するように、3つのステッピングモータを駆動制御する。また、滑り駒数が決定されたときは、メインCPU93は、該当するメインリールの図柄カウンタを滑り駒数分だけ更新する。そして、メインCPU93は、更新された図柄カウンタが停止予定位置に対応する値に一致する(停止予定位置の図柄がリール表示窓4の有効ライン上の領域に到達する)のを待って、該当するメインリールの回転の減速及び停止が行われるように、対応するステッピングモータを駆動制御する。また、本実施形態では、S704の処理において、メインリールの通常の加速処理、定速処理及び停止処理だけでなく、遊技ロックが設定されている場合には、メインCPU93は、遊技ロックの種別に対応するロック演出(リール演出)の制御処理も行う。
次いで、メインCPU93は、通信データ送信処理を行う(S705)。この処理では、主に、各種コマンドを副制御回路101に適宜送信する。なお、本実施形態では、1.1172ms周期の割込処理において、遊技動作に関するコマンドがセットされていない場合には、主制御回路91から副制御回路101には無操作コマンドが送信される。
次いで、メインCPU93は、ランプ・7セグ駆動処理を行う(S706)。この処理では、メインCPU93は、情報表示器24を駆動制御して、払出枚数やクレジット枚数などを表示する。また、この処理において、情報表示器24に含まれる指示表示部によりナビに関する情報表示を行う場合には、メインCPU93は、指示表示部を駆動制御して、ナビに関する情報(指示モニタ番号)を表示する。次いで、メインCPU93は、レジスタの復帰処理を行う(S707)。そして、その後、メインCPU93は、割込処理を終了する。
<副制御回路の動作説明>
次に、図253〜図285を参照して、副制御回路101のサブCPU102が、プログラムを用いて実行する各種処理(タスク)の内容について説明する。
[主基板通信タスク]
まず、図253を参照して、サブCPU102により行われる主基板通信タスクについて説明する。
まず、サブCPU102は、主制御回路91から送信されたコマンドの受信チェックを行う(S801)。次いで、サブCPU102は、コマンドを受信した場合、受信したコマンドの種別を抽出する(S802)。
次いで、サブCPU102は、正常なコマンドの種別であるか否かを判別する(S803)。本実施形態では、コマンドの種別は、複数種類のコードのいずれかに対応付けられており、遊技が正常動作している場合には、それら複数種類のコードのいずれかになる。それゆえ、S803の処理では、受信したコマンド種別のコードが複数種類のコードのいずれかであれば、サブCPU102は、正常なコマンドの種別であると判定する。一方、コマンド種別のコードが複数種類のコード以外である場合には、サブCPU102は、遊技中に何らかの異常(不正行為も含む)が発生した判断し、正常なコマンドの種別ではないと判定する。
S803において、サブCPU102が、正常なコマンドの種別でないと判別したとき(S803がNO判定の場合)、サブCPU102は、処理をS801に戻し、S801以降の処理を繰り返す。
一方、S803において、サブCPU102が、正常なコマンドの種別であると判別したとき(S803がYES判定の場合)、サブCPU102は、受信したコマンドに基づいて、メッセージキューにメッセージを格納する(S804)。なお、メッセージキューとは、プロセス間で情報を交換するための機構である。そして、S804の処理後、サブCPU102は、処理をS801に戻し、S801以降の処理を繰り返す。
[演出登録タスク]
次に、図254を参照して、サブCPU102により行われる演出登録タスクについて説明する。
まず、サブCPU102は、メッセージキューからメッセージを取り出す(S811)。次いで、サブCPU102は、メッセージキューにメッセージが有るか否かを判別する(S812)。S812において、サブCPU102が、メッセージキューにメッセージが無いと判別したとき(S812がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS815の処理を行う。
一方、S812において、サブCPU102が、メッセージキューにメッセージが有ると判別したとき(S812がYES判定の場合)、サブCPU102は、メッセージから遊技情報を複写する(S813)。この処理では、例えば、パラメータによって特定される、内部当籤役に関する情報(メイン抽籤フラグ)、回転が停止したリールの種別、表示役、遊技状態フラグ等の各種データがサブRAM103に設けられた格納領域(不図示)に複写される。
次いで、サブCPU102は、演出内容決定処理を行う(S814)。この処理では、サブCPU102は、受信したコマンドの種別に応じて、演出内容の決定や演出データの登録等を行う。なお、演出内容決定処理の詳細については、後述の図255及び図256を参照しながら後で説明する。
次いで、サブCPU102は、アニメーションデータの登録を行う(S815)。次いで、サブCPU102は、サウンドデータの登録を行う(S816)。次いで、サブCPU102は、ランプデータの登録を行う(S817)。なお、これらの登録処理は、S814の演出内容決定処理において登録された演出データに基づいて行われる。そして、S817の処理後、サブCPU102は、処理をS811に戻し、S811以降の処理を繰り返す。
[演出内容決定処理]
次に、図255及び図256を参照して、演出登録タスクのフローチャート(図254参照)中のS814で行う演出内容決定処理について説明する。
まず、サブCPU102は、初期化コマンド受信時であるか否かを判別する(S821)。
S821において、サブCPU102が、初期化コマンド受信時であると判別したとき(S821がYES判定の場合)、サブCPU102は、初期化コマンド受信時処理を行う(S822)。この処理では、サブCPU102は、主に、設定変更後に開始される通常状態の遊技で行う演出制御に必要な各種演出パラメータの抽籤処理を行う。なお、初期化コマンド受信時処理の詳細については、後述の図257を参照しながら後で説明する。そして、S822の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S821において、サブCPU102が、初期化コマンド受信時でないと判別したとき(S821がNO判定の場合)、サブCPU102は、メダル投入コマンド受信時であるか否かを判別する(S823)。
S823において、サブCPU102が、メダル投入コマンド受信時であると判別したとき(S823がYES判定の場合)、サブCPU102は、メダル投入コマンド受信時処理を行う(S824)。この処理では、サブCPU102は、主に、デモ表示解除時の演出データのセット(登録)処理を行う。なお、メダル投入コマンド受信時処理の詳細については、後述の図258を参照しながら後で説明する。そして、S824の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S823において、サブCPU102が、メダル投入コマンド受信時でないと判別したとき(S823がNO判定の場合)、サブCPU102は、スタートコマンド受信時であるか否かを判別する(S825)。
S825において、サブCPU102が、スタートコマンド受信時であると判別したとき(S825がYES判定の場合)、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を行う(S826)。この処理では、サブCPU102は、演出用の各種乱数値を抽出し、内部当籤役に関する情報(メイン抽籤フラグ)等に基づいて演出パターン番号を抽籤により決定し、該演出パターン番号に対応する演出データをセット(登録)する。ここで、演出パターン番号は、今回実行する演出内容を指定するデータである。また、演出データは、アニメーションデータ、サウンドデータ及びランプデータを指定するデータである。それゆえ、演出データが登録されると、対応するアニメーションデータ等が決定され、映像の表示等の演出が実行される。なお、スタートコマンド受信時処理の詳細については、後述の図259を参照しながら後で説明する。
そして、S826の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S825において、サブCPU102が、スタートコマンド受信時でないと判別したとき(S825がNO判定の場合)、サブCPU102は、リール停止コマンド受信時であるか否かを判別する(S827)。
S827において、サブCPU102が、リール停止コマンド受信時であると判別したとき(S827がYES判定の場合)、サブCPU102は、リール停止コマンド受信時処理を行う(S828)。この処理では、サブCPU102は、リール停止コマンドに含まれる、例えば停止リール(作動ストップボタン)の種別、停止開始位置、滑り駒数、演出番号等の情報に基づいて、リール停止時の演出データを決定(登録)する。そして、S828の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S827において、サブCPU102が、リール停止コマンド受信時でないと判別したとき(S827がNO判定の場合)、サブCPU102は、表示コマンド受信時であるか否かを判別する(S829)。
S829において、サブCPU102が、表示コマンド受信時であると判別したとき(S829がYES判定の場合)、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を行う(S830)。この処理では、主に、サブ遊技状態の移行制御処理及びサブ管理フラグの更新処理を行う。なお、表示コマンド受信時処理の詳細については、後述の図274を参照しながら後で説明する。そして、S830の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S829において、サブCPU102が、表示コマンド受信時でないと判別したとき(S829がNO判定の場合)、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時であるか否かを判別する(S831)。
S831において、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時であると判別したとき(S831がYES判定の場合)、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時処理を行う(S832)。この処理では、サブCPU102は、デモ演出への移行制御処理を行う。なお、払出終了コマンド受信時処理の詳細については、後述の図285を参照しながら後で説明する。そして、S832の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S831において、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時でないと判別したとき(S831がNO判定の場合)、サブCPU102は、ボーナス開始コマンド受信時であるか否かを判別する(S833)。
S833において、サブCPU102が、ボーナス開始コマンド受信時であると判別したとき(S833がYES判定の場合)、サブCPU102は、開始するボーナス(BB又はMB)に対応する制御用の各種関連フラグをオン状態にセットする(S834)。この処理では、サブCPU102は、例えば、開始するボーナス種別に応じて、例えば、BB中サブフラグ、NBBサブフラグ、SBBサブフラグ、ストーリーBBフラグ及びMBサブフラグなどのボーナス種別を示す各種サブ管理フラグの中から所定のフラグをオン状態にセットする。そして、S834の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S833において、サブCPU102が、ボーナス開始コマンド受信時でないと判別したとき(S833がNO判定の場合)、サブCPU102は、ボーナス終了コマンド受信時であるか否かを判別する(S835)。
S835において、サブCPU102が、ボーナス終了コマンド受信時でないと判別したとき(S835がNO判定の場合)、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
一方、S835において、サブCPU102が、ボーナス終了コマンド受信時であると判別したとき(S835がYES判定の場合)、サブCPU102は、終了するボーナス(BB又はMB)制御用の各種関連サブフラグをオフ状態にセットする(S836)。この処理では、サブCPU102は、例えば、終了するボーナス種別に応じて、BB中サブフラグ、NBBサブフラグ、SBBサブフラグ、ストーリーBBフラグ及びMBサブフラグなどのボーナス種別を示す各種サブ管理フラグの中から所定のフラグをオフ状態にセットする。そして、S836の処理後、サブCPU102は、演出内容決定処理を終了し、処理を演出登録タスク(図254参照)のS815に移す。
[初期化コマンド受信時処理]
次に、図257を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図255及び図256参照)中のS822で行う初期化コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、電断前の各種演出パラメータをクリアする(S841)。次いで、サブCPU102は、各種モードをクリアする(S842)。次いで、サブCPU102は、各種カウンタをクリアする(S843)。
次いで、サブCPU102は、設定変更発生フラグをオン状態にセットする(S844)。設定変更発生フラグは、現在のサブ遊技状態が、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の1周期目の通常状態の遊技期間であることを示すフラグであり、この遊技期間ではオン状態に維持される。なお、設定変更発生フラグは、サブRAM103に設けられる。
次いで、サブCPU102は、通常サブフラグをオン状態にセットする(S845)。この処理により、現ゲームから通常状態の遊技が開始される。次いで、サブCPU102は、サブ周期カウンタに「40」(初期値)をセットする(S846)。なお、サブ周期カウンタは、通常状態の残り周期ゲーム数をサブ側で計数(管理)するためのカウンタであり、サブRAM103に設けられる。
次いで、サブCPU102は、通常状態の遊技期間において液晶表示装置11に表示される通常ステージの表示演出抽籤処理を行う(S847)。この処理では、サブCPU102は、通常ステージ表示演出抽籤テーブル(図135参照)を参照し、「ステージA表示」、「ステージB表示」又は「ステージC表示」の演出を決定する。そして、S847の処理後、サブCPU102は、初期化コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
[メダル投入コマンド受信時処理]
次に、図258を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図255及び図256参照)中のS824で行うメダル投入コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、デモ表示フラグがオン状態であるか否かを判別する(S851)。なお、デモ表示フラグは、現在、デモ画面を液晶表示装置11に表示する演出(デモ表示演出)が実行中であるか否かを示すフラグであり、サブRAM103に設けられる。デモ表示フラグは、メダルの払出処理動作終了時にデモ表示演出の実行条件(デモ画面への移行条件)が成立している場合に、オン状態にセットされ、その後、次ゲームのメダル投入操作が検出されるまでの期間、オン状態が維持される。
S851において、サブCPU102が、デモ表示フラグがオン状態でないと判別したとき(S851がNO判定の場合)、サブCPU102は、メダル投入コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S851において、サブCPU102が、デモ表示フラグがオン状態であると判別したとき(S851がYES判定の場合)、サブCPU102は、デモ表示フラグをオフ状態にセットし、デモ解除時演出フラグをオン状態にセットする(S852)。なお、デモ解除時演出フラグは、デモ解除時演出が実行中であるか否かを示すフラグであり、サブRAM103に設けられる。
次いで、サブCPU102は、デモ解除時演出の演出データをセット(登録)する(S853)。この処理により、デモ解除時演出(カードを裏返して表示し、残り周期ゲーム数を「?」表示する演出)の実行が開始される。そして、S853の処理後、サブCPU102は、メダル投入コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
[スタートコマンド受信時処理]
次に、図259を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図255及び図256参照)中のS826で行うスタートコマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、デモ解除時演出が実行中であるか否かを判別する(S861)。
S861において、サブCPU102が、デモ解除時演出が実行中でないと判別したとき(S861がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS863の処理を行う。一方、S861において、サブCPU102が、デモ解除時演出が実行中であると判別したとき(S861がYES判定の場合)、サブCPU102は、デモ解除時演出フラグをオフ状態にセットする(S862)。この処理により、デモ解除時演出が終了し、通常のステージ演出が開始される。
S862の処理後、又は、S861がNO判定の場合、サブCPU102は、サブ抽籤フラグ生成処理を行う(S863)。この処理では、サブCPU102は、スタートコマンドに含まれるメイン抽籤フラグに基づいて、対応するサブ抽籤フラグA及びサブ抽籤フラグBを生成する(図107参照)。
次いで、サブCPU102は、サブ管理フラグを参照して、サブ遊技状態が通常状態であるか否かを判別する(S864)。
S864において、サブCPU102が、サブ遊技状態が通常状態であると判別したとき(S864がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技開始時処理を行う(S865)。この処理では、サブCPU102は、主に、通常状態のゲーム開始時(単位遊技の開始時)に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。なお、通常中遊技開始時処理の詳細については、後述の図260及び図261を参照しながら後で説明する。そして、S865の処理後、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S864において、サブCPU102が、サブ遊技状態が通常状態でないと判別したとき(S864がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がCZ導入時状態であるか否かを判別する(S866)。
S866において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ導入時状態であると判別したとき(S866がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ導入時遊技開始時処理を行う(S867)。この処理では、サブCPU102は、主に、CZ導入時状態のゲーム開始時に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。そして、S867の処理後、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S866において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ導入時状態でないと判別したとき(S866がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S868)。
S868において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ中状態であると判別したとき(S868がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技開始時処理を行う(S869)。この処理では、サブCPU102は、主に、CZ中状態のゲーム開始時に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。そして、S869の処理後、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S868において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ中状態でないと判別したとき(S868がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がART準備中状態であるか否かを判別する(S870)。
S870において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART準備中状態であると判別したとき(S870がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技開始時処理を行う(S871)。この処理では、サブCPU102は、主に、ART準備中状態のゲーム開始時に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。そして、S871の処理後、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S870において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART準備中状態でないと判別したとき(S870がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がART状態であるか否かを判別する(S872)。
S872において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART状態でないと判別したとき(S872がNO判定の場合)、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S872において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART状態であると判別したとき(S872がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART中遊技開始時処理を行う(S873)。この処理では、サブCPU102は、主に、ART状態のゲーム開始時に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。なお、ART中遊技開始時処理の詳細については、後述の図263及び図264を参照しながら後で説明する。そして、S873の処理後、サブCPU102は、スタートコマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
[通常中遊技開始時処理]
次に、図260及び図261を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図259参照)中のS865で行う通常中遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現遊技がBB当籤遊技であるか否かを判別する(S881)。この処理では、サブCPU102は、スターコマンドに含まれる、BB当籤の有無に関するパラメータを参照して、現遊技がBB当籤遊技であるか否かを判別する。
S881において、サブCPU102が、現遊技がBB当籤遊技であると判別したとき(S881がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中BB当籤時演出処理を行う(S882)。この処理では、サブCPU102は、例えば、通常中BB当籤時演出抽籤テーブル(不図示)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、通常状態中のBB当籤遊技開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。なお、図示しないが、この処理で指定される演出データテーブルの構成は、図109及び図110で説明した演出データテーブルの構成と同様である。そして、S882の処理後、サブCPU102は、後述のS892の処理を行う。
一方、S881において、サブCPU102が、現遊技がBB当籤遊技でないと判別したとき(S881がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB内部中状態であるか否かを判別する(S883)。
S883において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態であると判別したとき(S883がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中BB内部中演出処理を行う(S884)。この処理では、サブCPU102は、例えば、通常中BB内部中演出抽籤テーブル(不図示)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)、遊技状況等に基づいて、BB内部中状態のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。なお、図示しないが、この処理で指定される演出データテーブルの構成は、図109及び図110で説明した演出データテーブルの構成と同様である。そして、S884の処理後、サブCPU102は、後述のS892の処理を行う。
一方、S883において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態でないと判別したとき(S883がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB状態であるか否かを判別する(S885)。
S885において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態であると判別したとき(S885がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中BB中演出処理を行う(S885)。この処理では、サブCPU102は、例えば、通常中BB中演出抽籤テーブル(例えば図113及び図114参照)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)、遊技状況等に基づいて、通常状態で且つBB作動中のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。なお、図示しないが、この処理で指定される演出データテーブルの構成は、図109及び図110で説明した演出データテーブルの構成と同様である。そして、S885の処理後、サブCPU102は、後述のS892の処理を行う。
一方、S885において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態でないと判別したとき(S885がNO判定の場合)、サブCPU102は、現遊技がカードランクアップ時の遊技であるか否かを判別する(S887)。この処理では、サブCPU102は、スターコマンドに含まれる、カードランクアップの有無に関するパラメータを参照して、現遊技がカードランクアップ時の遊技であるか否かを判別する。
S887において、サブCPU102が、現遊技がカードランクアップ時の遊技であると判別したとき(S887がYES判定の場合)、サブCPU102は、カードランクアップ時演出処理を行う(S888)。この処理では、サブCPU102は、例えば、通常中カードランクアップ時演出抽籤テーブル(不図示)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)、遊技状況等に基づいて、カードランクアップが決定された通常状態のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。なお、図示しないが、この処理で指定される演出データテーブルの構成は、図109及び図110で説明した演出データテーブルの構成と同様である。この処理により、液晶表示装置11に表示されている3つのカードのうち、カードランクアップが決定されたカードの表示態様(カード絵柄等)が、ランクアップ後のカード(取得されたカード)の表示態様に更新される。
次いで、サブCPU102は、サブ周期カウンタの値を1減算する(S889)。なお、本実施形態では、通常状態において、BB当籤時、BB内部中及びBB中のゲームが実行される場合には、サブ周期カウンタの減算処理は行われない。そして、S889の処理後、サブCPU102は、後述のS892の処理を行う。
一方、S897において、サブCPU102が、現遊技がカードランクアップ時の遊技でないと判別したとき(S897がNO判定の場合)、サブCPU102は、通常時演出処理を行う(S890)。この処理では、サブCPU102は、例えば、通常中演出抽籤テーブル(例えば図108参照)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)、遊技状況等に基づいて、通常状態(BB当籤時、内部中、BB中及びカードランクアップ時以外の通常状態)のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。次いで、サブCPU102は、サブ周期カウンタの値を1減算する(S891)。
S882、S884、S886、S889又はS891の処理後、サブCPU102は、S882、S884、S886、S888又はS890の処理によりセットされた演出データテーブルにより演出テーブルを直接指定可能であるか否かを判別する(S892)。具体的には、サブCPU102は、S882、S884、S886、S888又はS890の処理によりセットされた演出データテーブルを参照して、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「GrID」及び「GrNo」において演出が指定されているか否かを判別する。そして、演出パラメータ項目「GrID」及び「GrNo」において演出が指定されていれば、サブCPU102は、演出テーブルを直接指定可能であると判定する。
S892において、サブCPU102が、演出テーブルを直接指定可能であると判別したとき(S892がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS894の処理を行う。一方、S892において、サブCPU102が、演出テーブルを直接指定可能でないと判別したとき(S892がNO判定の場合)、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルにおいて規定されている、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「inc」及び「table」の値を参照し、該値に対応する別の演出データテーブルを登録(セット)する(S893)。
S893の処理後、又は、S892がYES判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「ST」に「1」以上の値が規定されているか否かを判別する(S894)。
S894において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「ST」に「1」以上の値が規定されていないと判別したとき(S894がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS897の処理を行う。
一方、S894において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「ST」に「1」以上の値が規定されていると判別したとき(S894がYES判定の場合)、サブCPU102は、ステージ背景移行抽籤処理を行う(S895)。この処理では、サブCPU102は、ステージ背景移行抽籤テーブル(図127A及び127B参照)を参照し、「ST」の値、現在のステージ背景種別及び抽籤状態(低確又は高確)に基づいて、ステージ背景の移行の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、移行先のステージ背景種別(昼、夕又は夜)を決定する。次いで、サブCPU102は、S895の抽籤結果(移行先のステージ背景)に対応するステージ背景データをセットする(S896)。
S896の処理後、又は、S894がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されているか否かを判別する(S897)。
S897において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されていないと判別したとき(S897がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS902の処理を行う。一方、S897において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されていると判別したとき(S897がYES判定の場合)、サブCPU102は、カットイン抽籤の実行条件(抽籤条件)が成立しているか否かを判別する(S898)。
なお、本実施形態では、カットイン抽籤の実行条件が決められている。具体的には、例えば、「通常状態中で且つBB非当籤時」、「通常状態中で且つBB当籤時」、「ART状態中で且つゲーム数前兆シナリオ抽籤当籤時」、「ART状態中で且つ特化前兆シナリオ抽籤当籤時」、「メイン側の遊技状態が、ART準備中状態で且つBB当籤時」などがカットイン抽籤の実行条件となる。そして、本実施形態では、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されていても、カットイン抽籤の実行条件が成立していなければ、カットイン抽籤を行わない。
S898において、サブCPU102が、カットイン抽籤の実行条件が成立していないと判別したとき(S898がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS902の処理を行う。一方、S898において、サブCPU102が、カットイン抽籤の実行条件が成立していると判別したとき(S898がYES判定の場合)、サブCPU102は、カットイン抽籤処理を行う(S899)。この処理では、サブCPU102は、カットイン抽籤テーブル(図131A及び131B参照)を参照し、遊技状況(該当するカットイン抽籤の実行条件)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、カットイン演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、カットイン演出の種別(カットインA〜H)を決定する。
次いで、サブCPU102は、カットイン抽籤に当籤したか否かを判別する(S900)。S900において、サブCPU102が、カットイン抽籤に当籤していないと判別したとき(S900がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS902の処理を行う。一方、S900において、サブCPU102が、カットイン抽籤に当籤したと判別したとき(S900がYES判定の場合)、サブCPU102は、S899の抽籤結果(カットイン演出の種別)に対応するカットイン演出データをセットする(S901)。なお、このような付加的な演出データは、例えば、ステージ演出用の演出データ等の他の演出データとは異なったレイヤーにセットされる。
S901の処理後、又は、S897、S898或いはS900がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されているか否かを判別する(S902)。
S902において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されていないと判別したとき(S902がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS907の処理を行う。一方、S902において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されていると判別したとき(S902がYES判定の場合)、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤の実行条件(抽籤条件)が成立しているか否かを判別する(S903)。
なお、本実施形態では、LEDパラメータ抽籤の実行条件が決められている。具体的には、例えば、「BB当籤遊技」、「カード取得抽籤当籤時」、「バトル勝利時」などがLEDパラメータ抽籤の実行条件となる。そして、本実施形態では、演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されていても、LEDパラメータ抽籤の実行条件が成立していなければ、LEDパラメータ抽籤を行わない。
S903において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤の実行条件が成立していないと判別したとき(S903がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS907の処理を行う。一方、S903において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤の実行条件が成立していると判別したとき(S903がYES判定の場合)、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤処理を行う(S904)。この処理では、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤テーブル(例えば、図133参照)を参照し、遊技状況(該当するLEDパラメータ抽籤の実行条件)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、LED点灯演出(激アツ点灯演出)の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、LED点灯演出の種別を決定する。
次いで、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤に当籤したか否かを判別する(S905)。S905において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤に当籤していないと判別したとき(S905がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS907の処理を行う。一方、S905において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤に当籤したと判別したとき(S905がYES判定の場合)、サブCPU102は、S907の抽籤結果(LED点灯演出の種別)に対応するLED演出データをセットする(S906)。
S906の処理後、又は、S902、S903或いはS905がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されているか否かを判別する(S907)。
S907において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されていないと判別したとき(S907がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS909の処理を行う。一方、S907において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されていると判別したとき(S907がYES判定の場合)、サブCPU102は、演出パラメータ項目「UI」の値に対応するUI表示演出データをセットする(S908)。なお、このようなUI表示演出データは、例えば、ステージ演出用の演出データや上述したカットイン演出データなどの他の演出データとは異なったレイヤーにセットされる。
S908の処理後、又は、S907がNO判定の場合、サブCPU102は、設定変更発生フラグがオン状態であるか否かを判別する(S909)。S909において、サブCPU102が、設定変更発生フラグがオン状態でないと判別したとき(S909がNO判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技開始時処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図259参照)も終了する。
一方、S909において、サブCPU102が、設定変更発生フラグがオン状態であると判別したとき(S909がYES判定の場合)、サブCPU102は、設定変更時遊技開始時処理を行う(S910)。この処理では、サブCPU102は、設定変更後又は2時間以上の電断から復帰した後の1周期目の通常状態で実行する演出データをセットする。なお、設定変更時遊技開始時処理の詳細については、後述の図262を参照しながら後で説明する。そして、S910の処理後、サブCPU102は、通常中遊技開始時処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図259参照)も終了する。
[設定変更時遊技開始時処理]
次に、図262を参照して、通常中遊技開始時処理のフローチャート(図260及び図261参照)中のS910で行う設定変更時遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現遊技がカードランクアップ時の遊技であるか否かを判別する(S921)。S921において、サブCPU102が、現遊技がカードランクアップ時の遊技でないと判別したとき(S921がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS926の処理を行う。
一方、S921において、サブCPU102が、現遊技がカードランクアップ時の遊技であると判別したとき(S921がYES判定の場合)、サブCPU102は、カード表示抽籤処理を行う(S922)。この処理では、サブCPU102は、カード昇格時表示演出抽籤テーブル(図136参照)を参照し、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、取得したカードの表示演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定する。次いで、サブCPU102は、カード表示抽籤に当籤したか否かを判別する(S923)。
S923において、サブCPU102が、カード表示抽籤に当籤したと判別したとき(S923がYES判定の場合)、サブCPU102は、S888でセットされたカードランクアップ時の演出データを維持する(S924)。すなわち、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の1周期目の通常状態であっても、カードランクがアップし且つカード表示抽籤に当籤すれば、ランクアップ後のカード表示演出が行われる。そして、S924の処理後、サブCPU102は、後述のS926の処理を行う。
一方、S923において、サブCPU102が、カード表示抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S923がNO判定の場合)、サブCPU102は、カードランクアップ前の演出データをセットする(S925)。すなわち、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の1周期目の通常状態において、カードランクがアップしても、カード表示抽籤に当籤しなければ、ランクアップ後のカード表示演出が行われない。それゆえ、設定変更後又は電断2時間以降の電源復帰後の1周期目の通常状態において、カードの初期ランクに「0」が選択され、かつ、その後、カードランクがアップしてもカード表示抽籤に当籤しなければ、液晶表示装置11では、カードランク「0」のカード表示演出が続けられる。
S924或いはS925の処理後、又は、S921がNO判定の場合、サブCPU102は、残り周期ゲーム数を「?」表示する演出データをセットする(S926)。そして、S926の処理後、サブCPU102は、設定変更時遊技開始時処理を終了するとともに、通常中遊技開始時処理(図260及び図261参照)も終了する。
[ART中遊技開始時処理]
次に、図263及び図264を参照して、スタートコマンド受信時処理のフローチャート(図259参照)中のS873で行うART中遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、前回のゲームでARTの上乗せ告知演出が行われたか否かを判別する(S931)。この処理において、サブCPU102は、例えば、前回のゲームが次の(1)〜(5)の条件を満たすような場合には、前回のゲームで上乗せ告知演出が行われたと判定する。
(1)前兆シナリオで「告知(G)」の演出が選ばれたゲーム
(2)前兆シナリオで「告知(発1_G)」の演出が選ばれたゲームの次ゲームの「発展1G目」のゲーム
(3)前兆シナリオで「告知(発2_G)」の演出が選ばれたゲームの次々ゲームの「発展2G目」のゲーム
(4)特化演出中にゲーム数放出フラグがオン状態にセットされたゲーム
(5)BB中にゲーム数放出フラグがオン状態にセットされたゲーム
なお、ゲーム数放出フラグは、当該ゲーム又はそれ以降のゲームで上乗せ告知演出を実行するか否かの示す判定フラグであり、サブRAM103に設けられる。
S931において、サブCPU102が、前回のゲームで上乗せ告知演出が行われていないと判別したとき(S931がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS935の処理を行う。
一方、S931において、サブCPU102が、前回のゲームで上乗せ告知演出が行われたと判別したとき(S931がYES判定の場合)、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値に告知ゲーム数を加算する(S932)。なお、表示ARTカウンタは、液晶表示装置11に表示される残りARTゲーム数を計数するためのカウンタであり、サブRAM103に設けられる。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオフ状態にセットする(S933)。次いで、サブCPU102は、告知ゲーム数カウンタの値に「0」をセット(0クリア)する(S934)。
S934の処理後、又は、S931がNO判定の場合、サブCPU102は、サブ遊技状態が特化演出状態であるか否かを判別する(S935)。この処理では、サブCPU102は、特化演出サブフラグのオン/オフ状態に基づいて、現遊技が特化演出中の遊技であるか否かを判別する。なお、特化演出サブフラグは、サブ管理フラグの一つであり、サブ遊技状態が特化演出状態である場合にオン状態にセットされる。また、図示しないが、本実施形態で、特化ゾーンの種別毎に、別個の特化演出サブフラグ(特化演出Aサブフラグ〜特化演出Hサブフラグ)を設ける。
S935において、サブCPU102が、サブ遊技状態が特化演出状態であると判別したとき(S935がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化演出中遊技開始時処理を行う(S936)。この処理では、サブCPU102は、主に、特化演出中のゲーム開始時に実行する演出パターンに対応する演出データを登録する。なお、特化演出中遊技開始時処理の詳細については、後述の図265を参照しながら後で説明する。そして、S936の処理後、サブCPU102は、後述のS943の処理を行う。
一方、S935において、サブCPU102が、サブ遊技状態が特化演出状態でないと判別したとき(S935がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB状態であるか否かを判別する(S937)。
S937において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態であると判別したとき(S937がYES判定の場合)、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を行う(S938)。この処理では、サブCPU102は、ART状態の遊技期間の途中で実施されるBB中のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号をセットする。なお、BB中遊技開始時処理の詳細については、後述の図267を参照しながら後で説明する。そして、S938の処理後、サブCPU102は、後述のS943の処理を行う。
一方、S937において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態でないと判別したとき(S937がNO判定の場合)、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値を1減算する(S939)。本実施形態のパチスロ1では、上述のように、表示ARTカウンタの値は、スタートコマンドに含まれるARTゲーム数カウンタの値、すなわち、実際に残っているARTの残りゲーム数とは必ずしも一致せず、表示ARTカウンタの値は、ARTゲーム数カウンタの値以下の値となる。なお、メイン側で管理されるARTゲーム数カウンタの値は、サブ側では、内部ARTカウンタにセットされる。
次いで、サブCPU102は、現遊技がBB当籤遊技であるか否かを判別する(S940)。
S940において、サブCPU102が、現遊技がBB当籤遊技であると判別したとき(S940がYES判定の場合)、サブCPU102は、BB当籤時遊技開始時処理を行う(S941)。この処理では、サブCPU102は、ART状態においてBBが当籤したゲームの開始時に実行する演出の演出パターン番号をセットする。なお、BB当籤時遊技開始時処理の詳細については、後述の図268及び図269を参照しながら後で説明する。そして、S941の処理後、サブCPU102は、後述のS943の処理を行う。
一方、S940において、サブCPU102が、現遊技がBB当籤遊技でないと判別したとき(S940がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技開始時処理を行う(S942)。この処理では、サブCPU102は、ART通常中状態のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号をセットする。なお、ART通常中遊技開始時処理の詳細については、後述の図270〜図272を参照しながら後で説明する。
S936、S938、S941又はS942の処理後、サブCPU102は、S936、S938、S941又はS942の処理によりセットされた演出パターン番号により演出テーブルを直接指定可能であるか否かを判別する(S943)。具体的には、サブCPU102は、S936、S938、S941又はS942の処理によりセットされた演出データテーブルを参照して、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「GrID」及び「GrNo」において演出が指定されているか否かを判別する。そして、演出パラメータ項目「GrID」及び「GrNo」において演出が指定されている場合には、サブCPU102は、演出テーブルを直接指定可能であると判定する。
S943において、サブCPU102が、演出テーブルを直接指定可能であると判別したとき(S943がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS945の処理を行う。一方、S943において、サブCPU102が、演出テーブルを直接指定可能でないと判別したとき(S943がNO判定の場合)、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルにおいて規定されている、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「inc」及び「table」の値に基づいて、該値に対応する別の演出データテーブルを登録(セット)する(S944)。
S944の処理後、又は、S943がYES判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「ST」が「3」であるか否かを判別する(S945)。
S945において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「ST」が「3」でないと判別したとき(S945がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS948の処理を行う。
一方、S945において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「ST」が「3」であると判別したとき(S945がYES判定の場合)、サブCPU102は、ARTステージ移行抽籤処理を行う(S946)。この処理では、サブCPU102は、ART中ステージ移行抽籤テーブル(図128〜図130参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態)、抽籤状態(低確又は高確)及び差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)に基づいて、ARTステージの移行の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、移行先のARTステージ種別(ARTステージA〜C)を決定する。次いで、サブCPU102は、S946の抽籤結果(移行先のARTステージ)に対応するステージ表示データをセットする(S947)。
S947の処理後、又は、S945がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されているか否かを判別する(S948)。
S948において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されていないと判別したとき(S948がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS953の処理を行う。一方、S948において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「MOE」に「1」が規定されていると判別したとき(S948がYES判定の場合)、サブCPU102は、カットイン抽籤の実行条件(抽籤条件)が成立しているか否かを判別する(S949)。
S949において、サブCPU102が、カットイン抽籤の実行条件が成立していないと判別したとき(S949がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS953の処理を行う。一方、S949において、サブCPU102が、カットイン抽籤の実行条件が成立していると判別したとき(S949がYES判定の場合)、サブCPU102は、カットイン抽籤処理を行う(S950)。この処理では、サブCPU102は、カットイン抽籤テーブル(図132A及び132B参照)を参照し、遊技状況(該当するカットイン抽籤の実行条件)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、カットイン演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、カットイン演出の種別(カットインA〜H)を決定する。
次いで、サブCPU102は、カットイン抽籤に当籤したか否かを判別する(S951)。S951において、サブCPU102が、カットイン抽籤に当籤していないと判別したとき(S951がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS953の処理を行う。一方、S951において、サブCPU102が、カットイン抽籤に当籤したと判別したとき(S951がYES判定の場合)、サブCPU102は、S950の抽籤結果(カットイン演出の種別)に対応するカットイン演出データをセットする(S952)。
S952の処理後、又は、S948、S949或いはS951がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されているか否かを判別する(S953)。
S953において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されていないと判別したとき(S953がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS958の処理を行う。一方、S953において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「LED」に「1」以上の値が規定されていると判別したとき(S953がYES判定の場合)、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤の実行条件(抽籤条件)が成立しているか否かを判別する(S954)。
S954において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤の実行条件が成立していないと判別したとき(S954がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS958の処理を行う。一方、S954において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤の実行条件が成立していると判別したとき(S954がYES判定の場合)、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤処理を行う(S955)。この処理では、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤テーブル(図133参照)を参照し、遊技状況(該当するLEDパラメータ抽籤の実行条件)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、LED点灯演出(激アツ点灯演出)の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、LED点灯演出の種別を決定する。
次いで、サブCPU102は、LEDパラメータ抽籤に当籤したか否かを判別する(S956)。S956において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤に当籤していないと判別したとき(S956がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS958の処理を行う。一方、S956において、サブCPU102が、LEDパラメータ抽籤に当籤したと判別したとき(S956がYES判定の場合)、サブCPU102は、S955の抽籤結果(LED点灯演出の種別)に対応するLED演出データをセットする(S957)。
S957の処理後、又は、S953、S954或いはS956がNO判定の場合、サブCPU102は、セットされている演出データテーブルを参照し、演出パターン番号に対応付けられた演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されているか否かを判別する(S958)。
S958において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されていないと判別したとき(S958がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中遊技開始時処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図259参照)も終了する。一方、S958において、サブCPU102が、演出パラメータ項目「UI」に「0」より大きな値が規定されていると判別したとき(S958がYES判定の場合)、サブCPU102は、演出パラメータ項目「UI」の値に対応するUI表示演出データをセットする(S959)。そして、S959の処理後、サブCPU102は、ART中遊技開始時処理を終了するとともに、スタートコマンド受信時処理(図259参照)も終了する。
[特化演出中遊技開始時処理]
次に、図265を参照して、ART中遊技開始時処理のフローチャート(図263及び図264参照)中のS936で行う特化演出中遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、特化カウンタの値が「1」以上であるか否かを判別する(S961)。なお、特化カウンタは、特化演出の残りゲーム数を計数するためのカウンタであり、サブRAM103に設けられる。
S961において、サブCPU102が、特化カウンタの値が「1」以上でないと判別したとき(S961がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS963の処理を行う。一方、S961において、サブCPU102が、特化カウンタの値が「1」以上であると判別したとき(S961がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化カウンタの値を「1」減算する(S962)。
S962の処理後、又は、S961がNO判定の場合、サブCPU102は、特化ゾーンG以外の特化ゾーンの特化演出中であるか否かを判別する(S963)。この処理では、サブCPU102は、オン状態の特化演出サブフラグの種別(特化演出Aサブフラグ〜特化演出Hサブフラグ)を参照して、特化ゾーンG以外の特化ゾーンの演出中であるか否かを判別する。
S963において、サブCPU102が、特化ゾーンG以外の特化ゾーンの特化演出中でないと判別したとき(S963がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS969の処理を行う。
一方、S963において、サブCPU102が、特化ゾーンG以外の特化ゾーンの特化演出中であると判別したとき(S963がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化演出中告知ゲーム数抽籤処理を行う(S964)。この処理では、サブCPU102は、特化ゾーン中告知ゲーム数抽籤テーブル(例えば、図187〜図192参照)を参照し、特化ゾーン種別(特化ゾーンG以外)、遊技状況(BB当籤の有無、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G、20G、30G、50G、100G又は300G)を決定する。
次いで、サブCPU102は、特化演出中告知ゲーム数抽籤に当籤したか否かを判別する(S965)。S965において、サブCPU102が、特化演出中告知ゲーム数抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S965がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS968の処理を行う。
一方、S965において、サブCPU102が、特化演出中告知ゲーム数抽籤に当籤したと判別したとき(S965がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(上乗せ告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S966)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S967)。
S967の処理後、又は、S965がNO判定の場合、サブCPU102は、特化演出の種別、上乗せ告知演出の実行の有無等の演出状況に対応する特化演出データテーブルをセットする(S968)。例えば、上乗せ告知ゲーム数が告知ゲーム数カウンタにセットされ、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットされた場合には、この処理において、上乗せ告知演出実行時用の演出データテーブルが選択されてセットされ、それ以外の場合には、上乗せ告知演出非実行時用の演出データテーブルが選択されてセットされる。そして、S968の処理後、サブCPU102は、特化演出中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
ここで、再度S963の処理に戻って、S963がNO判定の場合(特化ゾーンGの特化演出中である場合)、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を行う(S969)。なお、特化ゾーンG中演出セット処理の詳細については、後述の図266を参照しながら後で説明する。そして、S969の処理後、サブCPU102は、特化演出中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
[特化ゾーンG中演出セット処理]
次に、図266を参照して、特化演出中遊技開始時処理のフローチャート(図265参照)中のS969で行う特化ゾーンG中演出セット処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の4ゲーム目のゲームであるか否かを判別する(S971)。この処理では、サブCPU102は、特化ゾーンGカウンタの値を参照して、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の4ゲーム目のゲームであるか否かを判別する。
なお、特化ゾーンGカウンタは、特化ゾーンGの特化演出における消化ゲームを計数するカウンタである。また、図示しないが、サブCPU102は、特化ゾーンGの特化演出において、ゲームが消化される度に特化ゾーンGカウンタの値に「1」を加算し、特化ゾーンGの終了演出が実行されると、特化ゾーンGカウンタの値に「0」をセット(0クリア)する。
S971において、サブCPU102が、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の4ゲーム目のゲームであると判別したとき(S971がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーンGの4ゲーム目用の演出データ(終了演出データ)テーブルをセットする(S972)。そして、S972の処理後、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を終了するとともに、特化演出中遊技開始時処理(図265参照)も終了する。
一方、S971において、サブCPU102が、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の4ゲーム目のゲームでないと判別したとき(S971がNO判定の場合)、サブCPU102は、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の3ゲーム目のゲームであるか否かを判別する(S973)。S973において、サブCPU102が、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の3ゲーム目のゲームでないと判別したとき(S973がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS980の処理を行う。
一方、S973において、サブCPU102が、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の3ゲーム目のゲームであると判別したとき(S973がYES判定の場合)、サブCPU102は、3桁上乗せ告知演出抽籤処理を行う(S974)。この処理では、サブCPU102は、特化ゾーンG中3ゲーム目告知ゲーム数抽籤テーブル(図193A〜193C参照)を参照し、遊技状況(BB当籤の有無、キャラソンフラグのオン/オフ状態)及び差分ゲーム数に基づいて、特化ゾーンG中3ゲーム目における3桁上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数(3桁)の種別(100G、200G又は300G)を決定する。
次いで、サブCPU102は、3桁上乗せ告知演出抽籤に当籤したか否かを判別する(S975)。
S975において、サブCPU102が、3桁上乗せ告知演出抽籤に当籤したと判別したとき(S975がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(100,200又は300の告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S976)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S977)。次いで、サブCPU102は、3桁上乗せ告知演出の演出データテーブルをセットする(S978)。そして、S978の処理後、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を終了するとともに、特化演出中遊技開始時処理(図265参照)も終了する。
一方、S975において、サブCPU102が、3桁上乗せ告知演出抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S975がNO判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーンGの3ゲーム目非当籤時用の演出データ(終了演出データ)テーブルをセットする(S979)。そして、S979の処理後、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を終了するとともに、特化演出中遊技開始時処理(図265参照)も終了する。
ここで、再度S973の処理に戻って、S973がNO判定の場合、サブCPU102は、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の2ゲーム目のゲームであるか否かを判別する(S980)。
S980において、サブCPU102が、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の2ゲーム目のゲームであると判別したとき(S980がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーンGの2ゲーム目用の演出データテーブルをセットする(S981)。そして、S981の処理後、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を終了するとともに、特化演出中遊技開始時処理(図265参照)も終了する。
一方、S980において、現ゲームが特化ゾーンGの特化演出中の2ゲーム目のゲームでないと判別したとき(S980がNO判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーンGの1ゲーム目用の演出データテーブルをセットする(S982)。そして、S982の処理後、サブCPU102は、特化ゾーンG中演出セット処理を終了するとともに、特化演出中遊技開始時処理(図265参照)も終了する。
[BB中遊技開始時処理]
次に、図267を参照して、ART中遊技開始時処理のフローチャート(図263及び図264参照)中のS938で行うBB中遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、ナビ指示があるか否かを判別する(S991)。この処理では、スタートコマンドに、指示モニタ番号「1」〜「9」のいずれかの情報が含まれているか否かを判別する。そして、スタートコマンドに指示モニタ番号「1」〜「9」のいずれかの情報が含まれている場合には、サブCPU102は、ナビ指示有りと判定する。
S991において、サブCPU102が、ナビ指示があると判別したとき(S991がYES判定の場合)、サブCPU102は、取得した指示モニタ番号に対応するナビデータをセットする(S992)。例えば、サブ側で取得された指示モニタ番号が「1」〜「6」のいずれかである場合には、サブCPU102は、指示モニタ番号に対応する打順ナビデータ(ストップボタンの押し順報知演出データ)をセットし、「7」〜「9」のいずれかである場合には、指示モニタ番号に対応するBB報知ナビデータ(「赤7」図柄、「青7」図柄又は「BAR」図柄を有効ライン上に揃えさせるための報知演出データ)をセットする。そして、S992の処理後、サブCPU102は、後述のS996の処理を行う。
一方、S991において、サブCPU102が、ナビ指示がないと判別したとき(S991がNO判定の場合)、サブCPU102は、ナビ抽籤処理を行う(S993)。この処理では、サブCPU102は、ナビ抽籤テーブル(図201及び図202参照)を参照し、遊技状況及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、「!」ナビの発生の有無(当籤/非当籤)を決定する。次いで、サブCPU102は、ナビ抽籤に当籤したか否かを判別する(S994)。
S994において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S994がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS996の処理を行う。一方、S994において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤したと判別したとき(S994がYES判定の場合)、サブCPU102は、「!」ナビデータをセットする(S995)。
S992或いはS995の処理後、又は、S994がNO判定の場合、サブCPU102は、現遊技がストーリーBB中の遊技であるか否かを判別する(S996)。この処理では、サブCPU102は、サブ管理フラグの一つとして設けられたストーリーBBのオン/オフ状態を参照して、現遊技がストーリーBB中の遊技であるか否かを判別する。
S996において、サブCPU102が、現遊技がストーリーBB中の遊技であると判別したとき(S996がYES判定の場合)、サブCPU102は、サブ抽籤フラグが「共通ベル」以外のフラグであるか否かを判別する(S997)。
S997において、サブCPU102が、サブ抽籤フラグが「共通ベル」以外のフラグでないと判別したとき(S997がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1005の処理を行う。一方、S997において、サブCPU102が、サブ抽籤フラグが「共通ベル」以外のフラグであると判別したとき(S997がYES判定の場合)、サブCPU102は、予告音演出をセットする(S998)。そして、S998の処理後、サブCPU102は、後述のS1005の処理を行う。
一方、S996において、サブCPU102が、現遊技がストーリーBB中の遊技でないと判別したとき(S996がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ抽籤フラグが「チャンスリプ」及び「共通ベル」以外のフラグであるか否かを判別する(S999)。S999において、サブCPU102が、サブ抽籤フラグが「チャンスリプ」及び「共通ベル」以外のフラグでないと判別したとき(S999がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1005の処理を行う。
一方、S999において、サブCPU102が、サブ抽籤フラグが「チャンスリプ」及び「共通ベル」以外のフラグであると判別したとき(S999がYES判定の場合判定の場合)、サブCPU102は、メイン側で行われたARTゲーム数の上乗せ抽籤に当籤しているか否かを判別する(S1000)。具体的には、メイン側で行われた特殊BB中ARTゲーム数上乗せ抽籤に当籤したか否かが判定される。
S1000において、サブCPU102が、ARTゲーム数の上乗せ抽籤に当籤していると判別したとき(S1000がYES判定の場合)、サブCPU102は、当籤しているART上乗せゲーム数を告知ゲーム数カウンタにセットする(S1001)。次いで、サブCPU102は、ゲーム放出フラグをオン状態にセットする(S1002)。次いで、サブCPU102は、当籤しているART上乗せゲーム数(告知ゲーム数カウンタにセットされている値)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出データを選択してセットする(S1003)。そして、S1003の処理後、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
一方、S1000において、サブCPU102が、ARTゲーム数の上乗せ抽籤に当籤していないと判別したとき(S1000がNO判定の場合)、サブCPU102は、ARTゲーム数の非上乗せ時用のBB中演出データを選択してセットする(S1004)。そして、S1004の処理後、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
ここで、再度、S997、S998及びS999の処理に戻って、S998の処理後、又は、S997或いはS999がNO判定の場合、サブCPU102は、遊技状況に応じたBB中のゲーム開始時の演出データを選択してセットする(S1005)。そして、S1005の処理後、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
[BB当籤時遊技開始時処理]
次に、図268及び図269を参照して、ART中遊技開始時処理のフローチャート(図263及び図264参照)中のS941で行うBB当籤時遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、SBB(BB3)当籤時であるか否かを判別する(S1011)。
S1011において、サブCPU102が、SBB(BB3)当籤時でないと判別したとき(S1011がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1015の処理を行う。一方、S1011において、サブCPU102が、SBB(BB3)当籤時であると判別したとき(S1011がYES判定の場合)、サブCPU102は、レバーフリーズを実行するか否かを判別する(S1012)。
S1012において、サブCPU102が、レバーフリーズを実行すると判別したとき(S1012がYES判定の場合)、サブCPU102は、レバーフリーズ演出データをセットする(S1013)。次いで、サブCPU102は、各種カウンタ及びフラグ(告知ゲーム数カウンタ、前兆カウンタ、特化カウンタ、ゲーム放出フラグ等)をクリアする(S1014)。そして、S1014の処理後、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
一方、S1012において、サブCPU102が、レバーフリーズを実行しないと判別したとき(S1012がNO判定の場合)、又は、S1011がNO判定の場合、サブCPU102は、ナビ指示があるか否かを判別する(S1015)。
S1015において、サブCPU102が、ナビ指示があると判別したとき(S1015がYES判定の場合)、サブCPU102は、取得した指示モニタ番号に対応するナビデータをセットする(S1016)。そして、S1016の処理後、サブCPU102は、後述のS1020の処理を行う。
一方、S1015において、サブCPU102が、ナビ指示がないと判別したとき(S1015がNO判定の場合)、サブCPU102は、ナビ抽籤処理を行う(S1017)。この処理では、サブCPU102は、ナビ抽籤テーブル(図201及び図202参照)を参照し、遊技状況及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、「!」ナビの発生の有無(当籤/非当籤)を決定する。次いで、サブCPU102は、ナビ抽籤に当籤したか否かを判別する(S1018)。
S1018において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1018がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1020の処理を行う。一方、S1018において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤したと判別したとき(S1018がYES判定の場合)、サブCPU102は、「!」ナビデータをセットする(S1019)。
S1016或いはS1019の処理後、又は、S1018がNO判定の場合、サブCPU102は、サブ遊技状態が特化演出状態であるか否かを判別する(S1020)。S1020において、サブCPU102が、サブ遊技状態が特化演出状態でないと判別したとき(S1020がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1024の処理を行う。
一方、S1020において、サブCPU102が、サブ遊技状態が特化演出状態であると判別したとき(S1020がYES判定の場合)、サブCPU102は、上記図265で説明した特化演出中遊技開始時処理を行う(S1021)。
次いで、サブCPU102は、特化ゾーン中BB当籤処理を行う(S1022)。この処理では、サブCPU102は、特化ゾーンの種別及び状況に基づいて、演出の書き換え処理や特定テーブルによる演出選択処理を行う。次いで、サブCPU102は、S1022の処理で選択された演出データをセットする(S1023)。そして、S1023の処理後、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
ここで、再度S1020の処理に戻って、S1020がNO判定の場合、サブCPU102は、現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技であるか否かを判別する(S1024)。S1024において、サブCPU102が、現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技でないと判別したとき(S1024がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1031の処理を行う。
一方、S1024において、サブCPU102が、現遊技がNBB(BB1又はBB2)当籤遊技であると判別したとき(S1024がYES判定の場合)、サブCPU102は、ストーリーBB発生抽籤処理を行う(S1025)。この処理では、サブCPU102は、ストーリーBB発生抽籤テーブル(不図示)を参照し、差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)に基づいて、ストーリーBBの発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、ストーリーBBの種別(ストーリーA〜C)を決定する。そして、ストーリーBB発生抽籤に当籤した場合には、ストーリーBBフラグがオン状態にセットされる。
次いで、サブCPU102は、ストーリーBB発生抽籤に当籤したか否かを判別する(S1026)。この処理では、サブCPU102は、ストーリーBBフラグのオン/オフ状態を参照して、ストーリーBB発生抽籤に当籤したか否かを判別する。
S1026において、サブCPU102が、ストーリーBB発生抽籤に当籤したと判別したとき(S1026がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1031の処理を行う。一方、S1026において、サブCPU102が、ストーリーBB発生抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1026がNO判定の場合)、サブCPU102は、NBB当籤時告知ゲーム数抽籤処理を行う(S1027)。この処理では、サブCPU102は、ART中NBB当籤時告知ゲーム数抽籤テーブル(図174〜図182参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G、20G、30G、50G、100G又は300G)を決定する。次いで、サブCPU102は、NBB当籤時告知ゲーム数抽籤に当籤したか否かを判別する(S1028)。
S1028において、サブCPU102が、NBB当籤時告知ゲーム数抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1028がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1031の処理を行う。
一方、S1028において、サブCPU102が、NBB当籤時告知ゲーム数抽籤に当籤したと判別したとき(S1028がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(上乗せ告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S1029)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S1030)。
S1030の処理後、S1024或いはS1028がNO判定の場合、又は、S1026がYES判定の場合、サブCPU102は、遊技状況に応じたBB当籤遊技開始時の演出データテーブルを選択してセットする(S1031)。そして、S1031の処理後、サブCPU102は、BB中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS942に移す。
[ART通常中遊技開始時処理]
次に、図270〜図272を参照して、ART中遊技開始時処理のフローチャート(図263及び図264参照)中のS942で行うART通常中遊技開始時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値を1減算する(S1041)。次いで、サブCPU102は、内部ARTカウンタの値から表示ARTカウンタの値を減算して、差分ゲーム数を算出する(S1042)。なお、図示しないが、内部ARTカウンタの値には、毎ゲーム、スタートコマンドに含まれるARTゲーム数カウンタの値(実際に残っている残りARTゲーム数)がセットされる。次いで、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値が「8」以下であるか否かを判別する(S1043)。
S1043において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「8」以下であると判別したとき(S1043がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1047の処理を行う。一方、S1043において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「8」以下でないと判別したとき(S1043がNO判定の場合)、サブCPU102は、特化演出種別抽籤処理を行う(S1044)。この処理では、サブCPU102は、ART中特化種別抽籤テーブル(図139〜図156参照)を参照し、遊技状況(特殊カウンタの値、メイン側の特化ゲーム数カウンタの値、ARTステージの種別)、差分ゲーム数及びサブ抽籤フラグ(内部当籤役)に基づいて、特化演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、特化演出の種別(特化ゾーンA〜H)を決定する。
次いで、サブCPU102は、特化演出種別抽籤に当籤したか否かを判別する(S1045)。S1045において、サブCPU102が、特化演出種別抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1045がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1047の処理を行う。
一方、S1045において、サブCPU102が、特化演出種別抽籤に当籤したと判別したとき(S1045がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化演出当籤時処理を行う(S1046)。この処理では、サブCPU102は、主に、当籤した特化演出種別(特化ゾーンA〜Hのいずれか)に応じて、特化前兆演出シナリオ抽籤を行う。すなわち、サブCPU102は、特化演出突入前に行われる前兆演出の内容を決定する。なお、特化演出当籤時処理の詳細については、後述の図273を参照しながら後で説明する。
S1046の処理後、S1043がYES判定の場合、又は、S1045がNO判定の場合、サブCPU102は、前兆カウンタの値が「0」より大きいか否かを判別する(S1047)。前兆カウンタは、前兆演出の残り滞在ゲーム数を計数するためのカウンタであり、サブRAM103に設けられる。なお、現ゲームがARTの上乗せ告知演出の前兆演出(ゲーム数前兆シナリオ)中のゲーム、ART終了時の前兆演出(ART終了前兆シナリオ)中、或いは、特化演出の前兆演出(特化前兆シナリオ)中のゲームである場合や、S1046の特化演出当籤時処理において前兆カウンタにシナリオゲーム数がセットされた場合には、S1047の処理時点では、前兆カウンタの値は「0」より大きい値となり、S1047はYES判定となる。
S1047において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きいと判別したとき(S1047がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1061の処理を行う。一方、S1047において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きくないと判別したとき(S1047がNO判定の場合)、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値が「5」以下であるか否かを判別する(S1048)。
S1048において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下であると判別したとき(S1048がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1055の処理を行う。
一方、S1048において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下でないと判別したとき(S1048がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤処理を行う(S1049)。この処理では、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤テーブル(図160〜図168参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態、ARTステージの種別、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G、20G、30G、50G、100G、300G又は特殊)を決定する。次いで、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤したか否かを判別する(S1050)。
S1050において、サブCPU102が、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1050がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1061の処理を行う。
一方、S1050において、サブCPU102が、ART中告知ゲーム数抽籤に当籤したと判別したとき(S1050がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(上乗せ告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S1051)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S1052)。
S1052の処理後、サブCPU102は、ゲーム数前兆シナリオ抽籤処理を行う(S1053)。この処理では、サブCPU102は、ゲーム数前兆シナリオ抽籤テーブル(例えば、図194参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、ARTステージの種別、告知ゲーム数カウンタの値)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、ゲーム数前兆シナリオマップの種別(シナリオマップ番号「0」〜「28」)を決定する。この処理により、ART通常中状態の遊技で行われるARTの上乗せ告知演出の前兆演出の内容(ゲーム数前兆シナリオ)が決定される。次いで、サブCPU102は、前兆カウンタに当籤したゲーム数前兆シナリオのシナリオゲーム数をセットする(S1054)。そして、S1054の処理後、サブCPU102は、後述のS1061の処理を行う。
ここで、再度S1048の処理に戻って、S1048がYES判定の場合、サブCPU102は、ART中終了間際告知ゲーム数抽籤処理を行う(S1055)。この処理では、サブCPU102は、ART終了間際告知ゲーム数抽籤テーブル(図169〜図173参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G、20G、30G、50G、100G、300G又は特殊)を決定する。次いで、サブCPU102は、ART中終了間際告知ゲーム数抽籤に当籤したか否かを判別する(S1056)。
S1056において、サブCPU102が、ART中終了間際告知ゲーム数抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1056がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1061の処理を行う。
一方、S1056において、サブCPU102が、ART中終了間際告知ゲーム数抽籤に当籤したと判別したとき(S1056がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(上乗せ告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S1057)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S1058)。
S1058の処理後、サブCPU102は、ART終了前兆シナリオ抽籤処理を行う(S1059)。この処理では、サブCPU102は、ART終了前兆シナリオ抽籤テーブル(図196参照)を参照し、遊技状況(告知ゲーム数カウンタの値)及び表示ARTカウンタの値に基づいて、ART終了前兆シナリオマップの種別(シナリオマップ番号「0」〜「5」)を決定する。この処理により、ART通常中状態の遊技期間の終了間際に行われるARTの上乗せ告知演出の前兆演出の内容(ART終了前兆シナリオ)が決定される。なお、本実施形態では、ART終了前兆シナリオ抽籤処理により、必ず、シナリオマップ番号「1」のART終了前兆シナリオ(シナリオゲーム数=1)が選択される構成になっている(図196参照)。
次いで、サブCPU102は、前兆カウンタに当籤したART終了前兆シナリオのシナリオゲーム数をセットする(S1060)。そして、S1060の処理後、サブCPU102は、後述のS1061の処理を行う。
S1054或いはS1060の処理後、S1047がYES判定の場合、又は、S1050或いはS1056がNO判定の場合、サブCPU102は、ナビ指示があるか否かを判別する(S1061)。
S1061において、サブCPU102が、ナビ指示があると判別したとき(S1061がYES判定の場合)、サブCPU102は、取得した指示モニタ番号に対応するナビデータをセットする(S1062)。そして、S1062の処理後、サブCPU102は、後述のS1066の処理を行う。
一方、S1061において、サブCPU102が、ナビ指示がないと判別したとき(S1061がNO判定の場合)、サブCPU102は、ナビ抽籤処理を行う(S1063)。この処理では、サブCPU102は、ナビ抽籤テーブル(図201及び図202参照)を参照し、遊技状況及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、「!」ナビの発生の有無(当籤/非当籤)を決定する。次いで、サブCPU102は、ナビ抽籤に当籤したか否かを判別する(S1064)。
S1064において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1064がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1066の処理を行う。一方、S1064において、サブCPU102が、ナビ抽籤に当籤したと判別したとき(S1064がYES判定の場合)、サブCPU102は、「!」ナビデータをセットする(S1065)。
S1062或いはS1065の処理後、又は、S1064がNO判定の場合、サブCPU102は、前兆カウンタの値が「0」より大きいか否かを判別する(S1066)。
S1066において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きいと判別したとき(S1066がYES判定の場合)、サブCPU102は、前兆カウンタの値に応じて、上乗せ告知演出の前兆演出データ選択処理を行う(S1067)。そして、S1067の処理後、サブCPU102は、ART通常中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
一方、S1066において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きくないと判別したとき(S1066がNO判定の場合)、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値が「5」以下であるか否かを判別する(S1068)。
S1068において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下であると判別したとき(S1068がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1072の処理を行う。
一方、S1068において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下でないと判別したとき(S1068がNO判定の場合)、サブCPU102は、特殊カード取得抽籤処理を行う(S1069)。この処理では、サブCPU102は、ART中特殊カード取得抽籤テーブル(図137及び図138参照)を参照し、遊技状況(特殊カードの枚数、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、特殊カードの取得の有無(当籤(1枚取得)/非当籤)を決定する。次いで、サブCPU102は、特殊カード取得抽籤に当籤したか否かを判別する(S1070)。
S1070において、サブCPU102が、特殊カード取得抽籤に当籤したと判別したとき(S1070がYES判定の場合)、サブCPU102は、特殊カード取得時演出データ選択処理を行う(S1071)。この処理では、サブCPU102は、特殊カード取得告知演出抽籤テーブル(図125参照)を参照し、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、特殊カード取得時のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。そして、S1071の処理後、サブCPU102は、後述のS1079の処理を行う。
一方、S1070において、サブCPU102が、特殊カード取得抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1070がNO判定の場合)、又は、S1068がYES判定の場合、サブCPU102は、ART通常中演出データ選択処理を行う(S1072)。この処理では、サブCPU102は、ART中演出抽籤テーブル(例えば、図115参照)を参照し、遊技状況(ARTステージの種別、抽籤状態、RT状態)及びサブ抽籤フラグA(内部当籤役)に基づいて、ART通常中状態(BB非作動、BB非当籤、非BB内部中、非特化演出時)のゲーム開始時に実行する演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。
次いで、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値が「19」以下であるか否かを判別する(S1073)。
S1073において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「19」以下であると判別したとき(S1073がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1079の処理を行う。一方、S1073において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「19」以下でないと判別したとき(S1073がNO判定の場合)、サブCPU102は、S1072の処理で「演出無し(演出パターン番号=0)」以外の結果が選択されたか否かを判別する(S1074)。
S1074において、サブCPU102が、「演出無し」以外の結果が選択されたと判別したとき(S1074がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1079の処理を行う。一方、S1074において、サブCPU102が、「演出無し」以外の結果が選択されなかったと判別したとき(S1074がNO判定の場合)、サブCPU102は、ステージC中であるか否かを判別する(S1075)。
S1075において、サブCPU102が、ステージC中であると判別したとき(S1075がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1079の処理を行う。一方、S1075において、サブCPU102が、ステージC中でないと判別したとき(S1075がNO判定の場合)、サブCPU102は、キャラソンフラグがオン状態であるか否かを判別する(S1076)。なお、キャラソンフラグは、キャラクタソングの出力演出の実行の有無を示すフラグであり、サブRAM103に設けられる。
S1076において、サブCPU102が、キャラソンフラグがオン状態であると判別したとき(S1076がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1079の処理を行う。一方、S1076において、サブCPU102が、キャラソンフラグがオン状態でないと判別したとき(S1076がNO判定の場合)、サブCPU102は、キャラソンフラグ抽籤処理を行う(S1077)。この処理では、サブCPU102は、キャラソンフラグ抽籤テーブル(図134参照)を参照し、差分ゲーム数に基づいて、キャラソンフラグのオン(当籤)/オフ(非当籤)を決定する。
次いで、サブCPU102は、キャラソンフラグ抽籤の抽籤結果をセットする(S1078)。なお、キャラソンフラグ抽籤に当籤している場合には、S1078の処理で、サブCPU102はキャラソンフラグをオン状態にセットし、これにより、キャラクタソングの出力演出が開始される。
S1071或いはS1078の処理後、又は、S1073、S1074、S1075或いはS1076がYES判定の場合、サブCPU102は、表示ARTカウンタの値が「5」以下であるか否かを判別する(S1079)。
S1079において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下であると判別したとき(S1079がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
一方、S1079において、サブCPU102が、表示ARTカウンタの値が「5」以下でないと判別したとき(S1079がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中ステージ移行抽籤処理を行う(S1080)。この処理では、サブCPU102は、ART中ステージ移行抽籤テーブル(図128〜図130参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態)、抽籤状態(低確又は高確)及び差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)に基づいて、ARTステージの移行の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、移行先のARTステージ種別(ARTステージA〜C)を決定する。
次いで、サブCPU102は、ART中ステージ移行抽籤処理の抽籤結果をセットする(S1081)。この処理において、サブCPう102は、S1080のART中ステージ移行抽籤に当籤している場合には、移行後のステージの表示演出データをセットし、S1080のART中ステージ移行抽籤に非当籤であった場合には、現在のステージの表示演出を維持する処理を行う。そして、S1081の処理後、サブCPU102は、ART通常中遊技開始時処理を終了し、処理をART中遊技開始時処理(図263及び図264参照)のS943に移す。
[特化演出種別当籤時処理]
次に、図273を参照して、ART通常中遊技開始時処理のフローチャート(図270〜図272参照)中のS1046で行う特化演出種別当籤時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、当籤した特化演出種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかであるか否かを判別する(S1091)。
S1091において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかでないと判別したとき(S1091がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1100の処理を行う。一方、S1091において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかであると判別したとき(S1091がYES判定の場合)、サブCPU102は、当籤した特化演出種別が特化ゾーンB〜Dのいずれかであるか否かを判別する(S1092)。
S1092において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンB〜Dのいずれかでないと判別したとき(S1092がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1094の処理を行う。一方、S1092において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンB〜Dのいずれかであると判別したとき(S1092がYES判定の場合)、サブCPU102は、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「5」であるか否かを判別する(S1093)。
S1093において、サブCPU102が、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「5」であると判別したとき(S1093がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1100の処理を行う。一方、S1093において、サブCPU102が、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「5」でないと判別したとき(S1093がNO判定の場合)、又は、S1092がNO判定の場合、サブCPU102は、当籤した特化演出種別が特化ゾーンAであるか否かを判別する(S1094)。
S1094において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンAでないと判別したとき(S1094がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1096の処理を行う。一方、S1094において、サブCPU102が、当籤した特化演出種別が特化ゾーンAであると判別したとき(S1094がYES判定の場合)、サブCPU102は、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「10」であるか否かを判別する(S1095)。
S1095において、サブCPU102が、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「10」であると判別したとき(S1095がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1100の処理を行う。一方、S1095において、サブCPU102が、メイン側で当籤した特化ゲーム数が「10」でないと判別したとき(S1095がNO判定の場合)、又は、S1094がNO判定の場合、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤処理を行う(S1096)。この処理では、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤テーブル(図160〜図168参照)を参照し、遊技状況(表示ARTカウンタの値、キャラソンフラグのオン/オフ状態、ARTステージの種別、差分ゲーム数)及びサブ抽籤フラグB(内部当籤役)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G、20G、30G、50G、100G、300G又は特殊)を決定する。
次いで、サブCPU102は、ART中告知ゲーム数抽籤処理に当籤したか否かを判別する(S1097)。S1097において、サブCPU102が、ART中告知ゲーム数抽籤処理に当籤しなかったと判別したとき(S1097がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1100の処理を行う。
一方、S1097において、サブCPU102が、ART中告知ゲーム数抽籤処理に当籤したと判別したとき(S1097がYES判定の場合)、サブCPU102は、抽籤結果(上乗せ告知ゲーム数)を告知ゲーム数カウンタにセットする(S1098)。次いで、サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S1099)。
S1099の処理後、S1091或いはS1097がNO判定の場合、又は、S1093或いはS1095がYES判定の場合、サブCPU102は、特化前兆演出シナリオ抽籤処理を行う(S1100)。この処理では、サブCPU102は、特化前兆シナリオ抽籤テーブル(例えば、図198及び図199参照)を参照し、遊技状況(特化ゾーン種別、告知ゲーム数カウンタの値、ゲーム数放出フラグのオン/オフ状態)及びメイン側の特化ゲーム数カウンタの値に基づいて、特化前兆シナリオマップの種別(シナリオマップ番号「0」〜「107」)を決定する。
次いで、サブCPU102は、前兆カウンタに当籤した特化前兆シナリオのシナリオゲーム数をセットする(S1101)。そして、S1101の処理後、サブCPU102は、特化演出種別当籤時処理を終了し、処理をART通常中遊技開始時処理(図270〜図272参照)のS1047に移す。
[表示コマンド受信時処理]
次に、図274を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図255及び図256参照)中のS830で行う表示コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、サブ遊技状態が通常状態であるか否かを判別する(S1111)。
S1111において、サブCPU102が、サブ遊技状態が通常状態であると判別したとき(S1111がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技終了時処理を行う(S1112)。この処理では、サブCPU102は、主に、遊技状況に応じてサブ管理フラグの更新処理を行う。なお、通常中遊技終了時処理の詳細については、後述の図275を参照しながら後で説明する。そして、S1112の処理後、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1111において、サブCPU102が、サブ遊技状態が通常状態でないと判別したとき(S1111がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がCZ導入時状態であるか否かを判別する(S1113)。
S1113において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ導入時状態であると判別したとき(S1113がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ導入時サブフラグをオフ状態にセットし、CZ中サブフラグをオン状態にセットする(S1114)。この処理により、サブ遊技状態がCZ導入時状態からCZ中状態に移行する。そして、S1114の処理後、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1113において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ導入時状態でないと判別したとき(S1113がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がCZ中状態であるか否かを判別する(S1115)。
S1115において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ中状態であると判別したとき(S1115がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を行う(S1116)。この処理では、サブCPU102は、主に、遊技状況に応じてサブ管理フラグの更新処理を行う。なお、CZ中遊技終了時処理の詳細については、後述の図276を参照しながら後で説明する。そして、S1116の処理後、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1115において、サブCPU102が、サブ遊技状態がCZ中状態でないと判別したとき(S1115がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がART準備中状態であるか否かを判別する(S1117)。
S1117において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART準備中状態であると判別したとき(S1117がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技終了時処理を行う(S1118)。この処理では、サブCPU102は、ART準備中状態のゲーム終了時における演出データのセット処理を行うとともに、遊技状況に応じてサブ管理フラグの更新処理を行う。なお、ART準備中遊技終了時処理の詳細については、後述の図277を参照しながら後で説明する。そして、S1118の処理後、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1117において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART準備中状態でないと判別したとき(S1117がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がART状態であるか否かを判別する(S1119)。
S1119において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART状態でないと判別したとき(S1119がNO判定の場合)、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1119において、サブCPU102が、サブ遊技状態がART状態であると判別したとき(S1119がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART中払出枚数カウンタの更新処理を行う(S1120)。ART中払出枚数カウンタは、現在作動中のARTの遊技期間において、払い出されたメダルの総数(総獲得枚数)を計数するためのカウンタであり、サブRAM103に設けられる。
次いで、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を行う(S1121)。この処理では、サブCPU102は、ART状態のゲーム終了時における演出データのセット処理を行うとともに、遊技状況に応じてサブ管理フラグの更新処理を行う。なお、ART中遊技終了時処理の詳細については、後述の図278を参照しながら後で説明する。そして、S1121の処理後、サブCPU102は、表示コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
[通常中遊技終了時処理]
次に、図275を参照して、表示コマンド受信時処理のフローチャート(図274参照)中のS1112で行う通常中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であるか否かを判別する(S1131)。
S1131において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であると判別したとき(S1131がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1131において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技でないと判別したとき(S1131がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であるか否かを判別する(S1132)。
S1132において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であると判別したとき(S1132がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1132において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態でないと判別したとき(S1132がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB内部中状態であるか否かを判別する(S1133)。
S1133において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態であると判別したとき(S1133がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1133において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態でないと判別したとき(S1133がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ周期カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S1134)。
S1134において、サブCPU102が、サブ周期カウンタの値が「0」であると判別したとき(S1134がYES判定の場合)、サブCPU102は、通常サブフラグをオフ状態にセットし、CZ導入時サブフラグをオン状態にセットする(S1135)。この処理により、サブ遊技状態が、通常状態からCZ導入時状態に移行する。そして、S1135の処理後、サブCPU102は、通常中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
[CZ中遊技終了時処理]
次に、図276を参照して、表示コマンド受信時処理のフローチャート(図274参照)中のS1116で行うCZ中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であるか否かを判別する(S1141)。
S1141において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であると判別したとき(S1141がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1141において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技でないと判別したとき(S1141がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であるか否かを判別する(S1142)。
S1142において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であると判別したとき(S1142がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1142において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態でないと判別したとき(S1142がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB内部中状態であるか否かを判別する(S1143)。
S1143において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態であると判別したとき(S1143がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1143において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態でないと判別したとき(S1143がNO判定の場合)、サブCPU102は、現ゲームでバトル勝利(ART当籤)が確定したか否かを判別する(S1144)。この処理では、サブCPU102は、表示コマンドデータに含まれるメイン管理フラグの情報に基づいて現ゲームでバトル勝利(ART当籤)が確定したか否かを判別する。例えば、現ゲームにおいて、サブ側で受信した表示コマンドデータに含まれるメイン管理フラグの情報がART準備中フラグがオン状態であることを示す情報である場合には、サブCPU102は、バトル勝利(ART当籤)が確定したと判定する。
S1144において、サブCPU102が、現ゲームでバトル勝利(ART当籤)が確定した判別したとき(S1144がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中サブフラグをオフ状態にセットし、ART準備中サブフラグをオン状態にセットする(S1145)。この処理により、サブ遊技状態が、CZ中状態からART準備中状態に移行する。そして、S1145の処理後、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1144において、サブCPU102が、現ゲームでバトル勝利(ART当籤)が確定していないと判別したとき(S1144がNO判定の場合)、サブCPU102は、現ゲームでバトル敗北(ART非当籤)が確定したか否かを判別する(S1146)。例えば、現ゲームにおいて、サブ側で受信した表示コマンドデータに含まれるメイン管理フラグの情報が通常フラグがオン状態であることを示す情報である場合には、サブCPU102は、バトル敗北(ART非当籤)が確定したと判定する。
S1146において、サブCPU102が、現ゲームでバトル敗北(ART非当籤)が確定していないと判別したとき(S1146がNO判定の場合)、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1146において、サブCPU102が、現ゲームでバトル敗北(ART非当籤)が確定したと判別したとき(S1146がYES判定の場合)、サブCPU102は、CZ中サブフラグをオフ状態にセットし、通常サブフラグをオン状態にセットする(S1147)。この処理により、サブ遊技状態が、CZ中状態から通常状態に移行する。次いで、サブCPU102は、サブ周期カウンタに「40」(初期値)をセットする(S1148)。そして、S1148の処理後、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
[ART準備中遊技終了時処理]
次に、図277を参照して、表示コマンド受信時処理のフローチャート(図274参照)中のS1118で行うART準備中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であるか否かを判別する(S1151)。
S1151において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技であると判別したとき(S1151がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1151において、サブCPU102が、現遊技がボーナス(BB又はMB)当籤遊技でないと判別したとき(S1151がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であるか否かを判別する(S1152)。
S1152において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態であると判別したとき(S1152がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1152において、サブCPU102が、サブ遊技状態がボーナス(BB又はMB)状態でないと判別したとき(S1152がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB内部中状態であるか否かを判別する(S1153)。
S1153において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態であると判別したとき(S1153がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。一方、S1153において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態でないと判別したとき(S1153がNO判定の場合)、サブCPU102は、RT状態がRT3状態に移行したか否かを判別する(S1154)。この処理では、サブCPU102は、表示コマンドデータに含まれるRT状態に関する情報に基づいてRT状態がRT3状態に移行したか否かを判別する。例えば、現ゲームにおいて、サブ側で受信した表示コマンドデータに含まれるRT状態に関する情報がRT3状態に対応する情報である場合には、サブCPU102は、RT状態がRT3状態に移行したと判定する。
S1154において、サブCPU102が、RT状態がRT3状態に移行していないと判別したとき(S1154がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART準備中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1154において、サブCPU102が、RT状態がRT3状態に移行したと判別したとき(S1154がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART準備終了演出データを選択してセットする(S1155)。この処理では、サブCPU102は、ARTに突入する旨の情報を報知するための演出データ及び特化ゾーンに突入する旨の情報を報知するための演出データがセットされる。次いで、サブCPU102は、ART準備中サブフラグをオフ状態にセットし、ART中サブフラグ及び特化演出サブフラグをオン状態にセットする(S1156)。
なお、ART状態の遊技期間の開始時には、メイン側でARTの初期ゲームを決定するための上乗せ特化状態の遊技が開始される。そして、サブ側でも、ART状態の遊技期間の開始時には、この上乗せ特化状態の遊技開始に連動させて、特化演出を行うので、S1156の処理において、特化演出サブフラグもオン状態にセットされる。それゆえ、S1156の処理により、サブ遊技状態が、ART準備中状態からART状態に移行するとともに、次ゲームから特化演出が開始される。そして、S1156の処理後、サブCPU102は、CZ中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
[ART中遊技終了時処理]
次に、図278を参照して、表示コマンド受信時処理のフローチャート(図274参照)中のS1121で行うART中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、サブフラグ状態が特化演出状態であるか否かを判別する(S1161)。この処理では、特化演出サブフラグがオン状態であれば、サブCPU102は、サブフラグ状態が特化演出状態であると判定する。
S1161において、サブCPU102が、サブフラグ状態が特化演出状態であると判別したとき(S1161がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化中遊技終了時処理を行う(S1162)。なお、特化中遊技終了時処理の詳細については、後述の図279を参照しながら後で説明する。そして、S1162の処理後、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1161において、サブCPU102が、サブフラグ状態が特化演出状態でないと判別したとき(S1161がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB状態であるか否かを判別する(S1163)。
S1163において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態であると判別したとき(S1163がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB中遊技終了時処理を行う(S1164)。なお、ART中BB中遊技終了時処理の詳細については、後述の図280及び図281を参照しながら後で説明する。そして、S1164の処理後、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1163において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB状態でないと判別したとき(S1163がNO判定の場合)、サブCPU102は、BB当籤時であるか否かを判別する(S1165)。
S1165において、サブCPU102が、BB当籤時であると判別したとき(S1165がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB当籤時遊技終了時処理を行う(S1166)。なお、ART中BB当籤時遊技終了時処理の詳細については、後述の図282を参照しながら後で説明する。そして、S1166の処理後、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1165において、サブCPU102が、BB当籤時でないと判別したとき(S1165がNO判定の場合)、サブCPU102は、サブ遊技状態がBB内部中状態であるか否かを判別する(S1167)。
S1167において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態であると判別したとき(S1167がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB内部中遊技終了時処理を行う(S1168)。なお、ART中BB内部中遊技終了時処理の詳細については、後述の図283を参照しながら後で説明する。そして、S1168の処理後、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
一方、S1167において、サブCPU102が、サブ遊技状態がBB内部中状態でないと判別したとき(S1167がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を行う(S1169)。なお、ART通常中遊技終了時処理の詳細については、後述の図284を参照しながら後で説明する。そして、S1169の処理後、サブCPU102は、ART中遊技終了時処理を終了するとともに、表示コマンド受信時処理(図274参照)も終了する。
[特化中遊技終了時処理]
次に、図279を参照して、ART中遊技終了時処理のフローチャート(図278参照)中のS1162で行う特化中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現ゲームが特化演出終了時のゲームであるか否かを判別する(S1171)。
S1171において、サブCPU102が、現ゲームが特化演出終了時のゲームでないと判別したとき(S1171がNO判定の場合)、サブCPU102は、特化中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。一方、S1171において、サブCPU102が、現ゲームが特化演出終了時のゲームであると判別したとき(S1171がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Eのいずれかであるか否かを判別する(S1172)。
S1172において、サブCPU102が、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Eのいずれかでないと判別したとき(S1172がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1176の処理を行う。一方、S1172において、サブCPU102が、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Eのいずれかであると判別したとき(S1172がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかであるか否かを判別する(S1173)。
S1173において、サブCPU102が、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかでないと判別したとき(S1173がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1176の処理を行う。一方、S1173において、サブCPU102が、特化ゾーン種別が特化ゾーンA〜Dのいずれかであると判別したとき(S1173がYES判定の場合)、サブCPU102は、現ゲームにおいて、メイン側の上乗せ特化状態の最終ゲームにおける継続(ループ)抽籤に当籤したか否かを判別する(S1174)。
S1174において、サブCPU102が、メイン側の上乗せ特化状態の最終ゲームにおける継続(ループ)抽籤に当籤したと判別したとき(S1174がYES判定の場合)、サブCPU102は、上乗せ特化の継続(ループ)時の特化演出ゲーム終了時の演出データのセット処理を行う(S1175)。そして、S1175の処理後、サブCPU102は、特化中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1174において、サブCPU102が、メイン側の上乗せ特化状態の最終ゲームにおける継続(ループ)抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1174がNO判定の場合)、又は、S1172或いはS1173がNO判定の場合、サブCPU102は、特化演出サブフラグをオフ状態にセットする(S1176)。この処理により、特化演出が終了し、次ゲームからART通常中の遊技が開始又は再開される。そして、S1176の処理後、サブCPU102は、特化中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
[ART中BB中遊技終了時処理]
次に、図280及び図281を参照して、ART中遊技終了時処理のフローチャート(図278参照)中のS1164で行うART中BB中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、現ゲームが上乗せ告知ゲームであったか否か(ARTの上乗せ告知演出が行われたか否か)を判別する(S1181)。
S1181において、サブCPU102が、現ゲームが上乗せ告知ゲームでなかったと判別したとき(S1181がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1184の処理を行う。
一方、S1181において、サブCPU102が、現ゲームが上乗せ告知ゲームであったと判別したとき(S1181がYES判定の場合)、サブCPU102は、告知ゲーム数を表示ARTカウンタの値に加算する(S1182)。次いで、サブCPU102は、告知ゲーム数カウンタの値に「0」をセット(0クリア)する(S1183)。
S1183の処理後、又は、S1181がNO判定の場合、サブCPU102は、現ゲームがNBB(BB1又はBB2)終了時のゲームであるか否かを判別する(S1184)。
S1184において、サブCPU102が、現ゲームがNBB(BB1又はBB2)終了時のゲームでないと判別したとき(S1184がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1197の処理を行う。一方、S1184において、サブCPU102が、現ゲームがNBB(BB1又はBB2)終了時のゲームであると判別したとき(S1184がYES判定の場合)、サブCPU102は、ストーリーBB中であるか否かを判別する(S1185)。
S1185において、サブCPU102が、ストーリーBB中であると判別したとき(S1185がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1187の処理を行う。一方、S1185において、サブCPU102が、ストーリーBB中でないと判別したとき(S1185がNO判定の場合)、サブCPU102は、NBB終了画面選択処理を行う(S1186)。この処理では、サブCPU102は、図159A〜159Cに示すART中NBB終了画面抽籤テーブルを参照し、現ARTで獲得したメダルの払出枚数(ART中払出枚数カウンタの値)に基づいて、NBB終了画面の種別(終了画面A〜R)を決定する。
S1186の処理後、又は、S1185がNO判定の場合、サブCPU102は、NBB終了画面の演出データをセットする(S1187)。
次いで、サブCPU102は、NBB終了時告知ゲーム数抽籤処理を行う(S1188)。この処理では、サブCPU102は、ART中NBB終了時告知ゲーム数抽籤テーブル(図183〜図186参照)を参照し、サブ抽籤フラグ(内部当籤役)、ストーリーBBの当籤の有無及び差分ゲーム数(内部ARTカウンタの値−表示ARTカウンタの値)に基づいて、ARTの上乗せ告知演出の発生の有無(当籤/非当籤)を決定するとともに、告知ゲーム数の種別(10G〜300G)を決定する。次いで、サブCPU102は、NBB終了時告知ゲーム数抽籤に当籤したか否かを判別する(S1189)。
S1189において、サブCPU102が、NBB終了時告知ゲーム数抽籤に当籤しなかったと判別したとき(S1189がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1189において、サブCPU102が、NBB終了時告知ゲーム数抽籤に当籤したと判別したとき(S1189がYES判定の場合)、サブCPU102は、告知ゲーム数カウンタに当籤ゲーム数(告知ゲーム数)をセットする(S1190)。次いで,サブCPU102は、ゲーム数放出フラグをオン状態にセットする(S1191)。次いで、サブCPU102は、ストーリーBB中であるか否かを判別する(S1192)。
S1192において、サブCPU102が、ストーリーBB中でないと判別したとき(S1192がNO判定の場合)、サブCPU102は、当該BB中に告知された上乗せゲーム数の累積数を表示する演出データをセットする(S1193)。一方、S1192において、サブCPU102が、ストーリーBB中であると判別したとき(S1192がYES判定の場合)、サブCPU102は、告知ゲーム数カウンタにセットされた告知ゲーム数を表示する演出データをセットする(S1194)。
S1193又はS1194の処理後、サブCPU102は、告知ゲーム数を表示ARTカウンタの値に加算する(S1195)。次いで、サブCPU102は、告知ゲーム数カウンタの値に「0」をセットする(S1196)。そして、S1196の処理後、サブCPU102は、ART中BB中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
ここで、再度S1184の処理に戻って、S1184がNO判定の場合(NBB終了時でない場合)、サブCPU102は、SBB終了時であるか否かを判別する(S1197)。
S1197において、サブCPU102が、SBB終了時でないと判別したとき(S1197がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。一方、S1197において、サブCPU102が、SBB終了時であると判別したとき(S1197がYES判定の場合)、サブCPU102は、当該BB中に告知された上乗せゲーム数の累積数を表示する演出データをセットする(S1198)。そして、S1198の処理後、サブCPU102は、ART中BB中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
[ART中BB当籤時遊技終了時処理]
次に、図282を参照して、ART中遊技終了時処理のフローチャート(図278参照)中のS1166で行うART中BB当籤時遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、BBに係る図柄組合せが有効ライン上に揃ったか否か(BBが入賞したか否か)を判別する(S1201)。この処理では、サブCPU102は、表示コマンドに含まれる表示役に関するパラメータ(情報)を取得して、BBに係る図柄組合せが有効ライン上に揃ったか否かを判別する。
S1201において、サブCPU102が、BBに係る図柄組合せが有効ライン上に揃ったと判別したとき(S1201がYES判定の場合)、サブCPU102は、BB入賞画面の表示演出データをセットする(S1202)。次いで、サブCPU102は、前兆カウンタの値に「0」をセットする(S1203)。なお、この処理では、サブCPU102は、実行中の前兆シナリオ演出も破棄する。そして、S1203の処理後、サブCPU102は、ART中BB当籤時遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1201において、サブCPU102が、BBに係る図柄組合せが有効ライン上に揃わなかったと別したとき(S1201がNO判定の場合)、サブCPU102は、BB内部中サブフラグをオン状態にセットする(S1204)。この処理により、サブ遊技状態がBB内部中状態に移行する。そして、S1204の処理後、サブCPU102は、ART中BB当籤時遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
[ART中BB内部中遊技終了時処理]
次に、図283を参照して、ART中遊技終了時処理のフローチャート(図278参照)中のS1168で行うART中BB内部中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、前兆カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S1211)。なお、S1211の処理で参照する前兆カウンタは、ART状態においてBB役に当籤した際に選択された前兆演出のシナリオゲーム数を計数するためのカウンタである。本実施形態のパチスロ1では、ART状態においてBB役に当籤すると、BBを告知するための所定の前兆演出が選択され、該選択された前兆演出のシナリオゲーム数が前兆カウンタにセットされる。そして、BB内部中状態では、選択された前兆演出において前兆カウンタの値が「0」になれば、BB告知が発生して、次ゲームからBB状態の遊技が開始される。
S1211において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S1211がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中BB内部中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1211において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」であると判別したとき(S1211がYES判定の場合)、サブCPU102は、BB内部中サブフラグをオフ状態にセットする(S1212)。そして、S1212の処理後、サブCPU102は、ART中BB内部中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
[ART通常中遊技終了時処理]
次に、図284を参照して、ART中遊技終了時処理のフローチャート(図278参照)中のS1169で行うART通常中遊技終了時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、前兆カウンタの値が「0」より大きいか否かを判別する(S1221)。
S1221において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きいと判別したとき(S1221がYES判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1227の処理を行う。一方、S1221において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」より大きくないと判別したとき(S1221がNO判定の場合)、サブCPU102は、ARTゲーム数カウンタ(メイン)の値が「0」であるか否かを判別する(S1222)。
S1222において、サブCPU102が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S1222がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。一方、S1222において、サブCPU102が、ARTゲーム数カウンタの値が「0」であると判別したとき(S1222がYES判定の場合)、サブCPU102は、メイン側の出玉状態が上乗せ特化状態であるか否かを判別する(S1223)。
S1223において、サブCPU102が、メイン側の出玉状態が上乗せ特化状態であると判別したとき(S1223がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。一方、S1223において、サブCPU102が、メイン側の出玉状態が上乗せ特化状態でないと判別したとき(S1223がNO判定の場合)、サブCPU102は、RT状態がRT3状態であるか否かを判別する(S1224)。
S1224において、サブCPU102が、RT状態がRT3状態であると判別したとき(S1224がYES判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1224において、サブCPU102が、RT状態がRT3状態でないと判別したとき(S1224がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART中サブフラグをオフ状態にセットし、通常中サブフラグをオン状態にセットする(S1225)。この処理により、サブ遊技状態がART状態から通常状態に移行する。次いで、サブCPU102は、サブ周期カウンタの値に「40」をセットする(S1226)。そして、S1226の処理後、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
ここで、再度S1221の処理に戻って、S1221がYES判定の場合、サブCPU102は、前兆カウンタの値を1減算する(S1227)。次いで、サブCPU102は、前兆カウンタの値が「0」であるか否かを判別する(S1228)。
S1228において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」でないと判別したとき(S1228がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1233の処理を行う。一方、S1228において、サブCPU102が、前兆カウンタの値が「0」であると判別したとき(S1228がYES判定の場合)、サブCPU102は、実行中の前兆シナリオ演出が特化ゾーンの前兆シナリオ演出であるか否かを判別する(S1229)。
S1229において、サブCPU102が、実行中の前兆シナリオ演出が特化ゾーンの前兆シナリオ演出でないと判別したとき(S1229がNO判定の場合)、サブCPU102は、後述のS1233の処理を行う。一方、S1229において、サブCPU102が、実行中の前兆シナリオ演出が特化ゾーンの前兆シナリオ演出であると判別したとき(S1229がYES判定の場合)、サブCPU102は、特化カウンタ抽籤処理を行う(S1230)。この処理では、サブCPU102は、特化カウンタ抽籤テーブル(図157及び図158参照)を参照し、特化ゾーン種別及びメイン側の特化ゲーム数カウンタの値に基づいて、特化演出の遊技数(特化カウンタの初期値:1G、3G、5G、7G、10G又は20G)を決定する。
次いで、サブCPU102は、特化カウンタ抽籤の抽籤結果(特化カウンタ値)を特化カウンタにセットする(S1231)。次いで、サブCPU102は、特化演出サブフラグをオン状態にセットする(S1232)。この処理により、サブ遊技状態が特化演出状態に移行し、次ゲームから特化演出が開始される。
S1232の処理後、又は、S1228或いはS1229がNO判定の場合、サブCPU102は、現ゲームが上乗せ告知演出の実行タイミングであるか否かを判別する(S1233)。
S1233において、サブCPU102が、現ゲームが上乗せ告知演出の実行タイミングでないと判別したとき(S1229がNO判定の場合)、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
一方、S1233において、サブCPU102が、現ゲームが上乗せ告知演出の実行タイミングであると判別したとき(S1229がYES判定の場合)、サブCPU102は、上乗せ告知演出抽籤処理を行う(S1234)。この処理では、例えば、実行中の前兆シナリオ演出がゲーム数前兆シナリオ演出又はART終了前兆シナリオ演出である場合には、サブCPU102は、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル(図120〜図124参照)を参照し、サブ抽籤フラグA(内部当籤役)及び報知する告知ゲーム数に基づいて、ART状態中に実行する上乗せ告知演出の演出パターン番号を決定し、該演出パターン番号に対応する演出データテーブルを指定する。次いで、サブCPU102は、選択された演出データテーブルをセットする(S1235)。
S1235の処理後、又は、S1223がNO判定の場合、サブCPU102は、ART通常中遊技終了時処理を終了するとともに、ART中遊技終了時処理(図278参照)も終了する。
[払出終了コマンド受信時処理]
次に、図284を参照して、演出内容決定処理のフローチャート(図255及び図256参照)中のS832で行う払出終了コマンド受信時処理について説明する。
まず、サブCPU102は、デモ移行禁止であるか否かを判別する(S1241)。S1241において、サブCPU102が、デモ移行禁止であると判別したとき(S1241がYES判定の場合)、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
一方、S1241において、サブCPU102が、デモ移行禁止でないと判別したとき(S1241がNO判定の場合)、サブCPU102は、デモ表示フラグをオン状態にセットする(S1242)。次いで、サブCPU102は、デモ表示演出を実行する(S1243)。そして、S1243の処理後、サブCPU102は、払出終了コマンド受信時処理を終了するとともに、演出内容決定処理(図255及び図256参照)も終了する。
<各種変形例>
以上、本発明の一実施形態に係る遊技機の構成及び動作について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限り、種々の実施形態及び変形例が含まれる。例えば、次のような各種変形例が考えられる。
上記実施形態では、ART状態の遊技期間を、ゲーム数で管理する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ART状態の遊技期間を、メダルの総払出枚数や差枚数などにより管理してもよい。また、この場合、上述したARTの上乗せ告知演出において、上乗せ告知ゲーム数を報知する代わりに、上乗せされるメダルの枚数や差枚数などを報知してもよい。
また、上記実施形態では、ART機能を備える遊技機の構成例を説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した本発明の各種技術は、例えば、AT機能のみを備える遊技機にも適用可能である。
また、本発明では、上記実施形態において副制御回路101で行われている各種抽籤処理及び各種制御処理の一部又は全てが、主制御回路91で行われてもよい。また、例えば、上記実施形態において主制御回路91で行われている各種抽籤処理及び各種制御処理の一部又は全てが、副制御回路101で行われてもよい。
また、上記実施形態では、遊技機としてパチスロを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、上述した本発明の各種技術の一部は、「パチンコ」と呼ばれる遊技機にも適用可能である。例えば、上記実施形態で採用した演出データテーブルの構成(図109及び図110参照)は、パチンコにも適用可能であり、同様の効果が得られる。
<主制御基板及び副制御基板が有する各種機能>
以上、本発明に係るパチスロ1の実施形態及び各種変形例について説明した。ここで、本発明に係るパチスロ1の主制御基板71(主制御回路91,メインCPU93)及び副制御基板72(副制御回路101,サブCPU102)が有する各種機能をまとめて説明する。
主制御基板71は、スタートスイッチ79及びストップスイッチ基板80に接続され、図1に示す遊技の進行を制御する。それゆえ、主制御基板71は、主制御手段、内部当籤役決定手段及び停止制御手段として機能する。
主制御基板71は、一般中抽籤処理(図214参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、パラメータレベル上昇手段(カード昇格抽籤処理、カード昇格属性抽籤処理)として機能する。
主制御基板71は、CZ中抽籤処理(図218参照)及びバトル攻防抽籤処理(図219)を行う。それゆえ、主制御基板71は、有利遊技決定手段(S251、S252)、判定ポイント決定手段(S251)及び判定ポイント変更手段(S252)としても機能する。
主制御基板71は、上乗せ特化中抽籤処理(図227等参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、有利遊技内容決定手段としても機能する。また、主制御基板71は、ステージ抽籤処理(図243等参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、遊技モード選択手段としても機能する。さらに、主制御基板71は、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理(図231等参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、特定遊技期間決定手段としても機能する。
また、主制御基板71は、ARTゲーム数上乗せ抽籤処理、及び、その抽籤結果に基づく、残りARTゲーム数の更新処理(例えば図229中のS391及びS392等参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、延長更新手段としても機能する。さらに、主制御基板71は、ARTゲーム数カウンタの値(残りARTゲーム数)を1減算する処理(例えば図231中のS418参照)を行う。それゆえ、主制御基板71は、短縮更新手段としても機能する。
副制御基板72は、主制御基板71から受信した各種コマンドデータに基づいて演出動作を制御する。それゆえ、副制御基板72は、副制御手段、演出制御手段及び遊技情報表示制御手段として機能する。
副制御基板72は、演出内容決定処理(図255及び図256参照)を行う。それゆえ、それゆえ、副制御基板72は、演出データ決定手段としても機能する。副制御基板72は、設定変更時遊技開始時処理(図262参照)を行う。それゆえ、それゆえ、副制御基板72は、パラメータ情報表示決定手段(S922)としても機能する。
副制御基板72は、ART通常中遊技開始時処理(図270〜図272参照)を行う。それゆえ、副制御基板72は、特別演出移行決定手段(S1044)、上乗せ遊技期間決定手段,延長遊技期間決定手段(S1049)、特定表示演出決定手段(S1069)、音声出力決定手段(S1077)及び演出モード決定手段(S1080)としても機能する。副制御基板72は、ART通常中遊技終了始時処理(図284参照)を行う。それゆえ、副制御基板72は、上乗せ演出決定手段(S1234)としても機能する。
さらに、副制御基板72は、払出終了コマンド受信時処理(図285参照)を行う。それゆえ、副制御基板72は、デモ実行手段(S1243)としても機能する。
<付記(本発明のまとめ)>
[第1及び第2の遊技機]
従来、遊技機において、所定ゲーム数の周期期間が経過する度に、当該周期期間中の遊技で決定された結果に応じて、有利状態に移行するか否かを決定する遊技機が知られている(例えば、特開2014−208056号公報参照)。この遊技機では、当該周期期間中の遊技において特定演出の実行回数が抽籤により決定される。そして、当該周期期間終了後に特定演出が所定回数実行されたことに応じて、遊技状態を有利状態に移行させる。
しかしながら、上記特開2014−208056号公報に記載の有利状態への移行手法は、特定演出の実行回数に応じて有利状態に移行するか否かを決定する手法であるので、比較的単純な手法である。そこで、従来、有利状態への移行に関し、より期待感を高めることが可能な遊技機の開発が望まれていた。
本発明は、上記第1の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第1の目的は、有利状態への移行に関し、より期待感を高めることが可能な遊技機を提供することである。
上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第1の遊技機を提供する。
遊技者にとって有利な状態を与える情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11、指示表示部)と、
遊技状況に応じて、第1のパラメータ(例えば、攻撃系カード、防御系カード)のレベル又は第2のパラメータ(例えば、報酬系カード)のレベルを上昇させるか否かを決定するパラメータレベル上昇手段(例えば、カード昇格抽籤処理、カード昇格属性抽籤処理)と、
前記第1のパラメータのレベルに応じて、前記報知手段による報知が実行可能な有利遊技状態(例えば、ART状態)の付与を決定する有利遊技決定手段(例えば、バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤)と、
前記有利遊技状態の付与が決定された場合に、前記第2のパラメータのレベルに応じて、前記有利遊技状態の遊技内容を決定可能にする有利遊技内容決定手段(例えば、上乗せ特化中抽籤処理)と、を備える
遊技機。
また、前記本発明の第1の遊技機では、前記パラメータレベル上昇手段による決定処理は、所定の遊技期間(例えば、40ゲーム)に渡って行われ、
前記有利遊技決定手段による前記有利遊技状態の付与の有無の決定処理は、前記所定の遊技期間の遊技が消化された後に行われ、
前記有利遊技状態の非付与が決定された場合には、第2のパラメータのレベルが初期レベルにセットされるようにしてもよい。
さらに、前記本発明の第1の遊技機では、前記内部当籤役により決定された内部当籤役の種別に応じて、前記有利遊技状態の付与を判定するための第1の判定ポイント(例えば、敵キャラのライフ値)、及び/又は、前記有利遊技状態の非付与を判定するための第2の判定ポイント(例えば、主人公キャラのライフ値)を減らすか否かを少なくとも決定する判定ポイント決定手段(例えば、バトル攻防抽籤処理)と、
前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータのレベルに応じて、前記判定ポイント決定手段により決定された結果の内容又は前記第2の判定ポイントの初期値を変更可能な判定ポイント変更手段(例えば、カードスキル発動抽籤処理)と、備え、
前記判定ポイント変更手段による変更処理の結果、前記第1の判定ポイントの値が所定値以下となった場合には、前記有利遊技状態の付与が確定し、前記第2の判定ポイントの値が所定値以下となった場合には、前記有利遊技状態の非付与が確定するようにしてもよい。
また、上記第1の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第2の遊技機を提供する。
遊技開始時に予め定められた確率で内部当籤役を決定する内部当籤役決定手段(例えば、内部抽籤処理)と、
遊技者にとって有利な状態を与える情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11、指示表示部)と、
遊技状況に応じて、パラメータ(例えば、攻撃系カード、防御系カード)のレベルを上昇させるか否かを決定するパラメータレベル上昇手段(例えば、カード昇格抽籤処理、カード昇格属性抽籤処理)と、
前記内部当籤役により決定された内部当籤役の種別に応じて、前記報知手段による報知が実行可能な有利遊技状態(例えば、ART状態)の付与を判定するための第1の判定ポイント(例えば、敵キャラのライフ値)、及び/又は、前記有利遊技状態の非付与を判定するための第2の判定ポイント(例えば、主人公キャラのライフ値)を更新するか否かを決定する判定ポイント決定手段(例えば、バトル攻防抽籤処理)と、
前記パラメータのレベルに応じて、前記判定ポイント決定手段により決定された結果の内容又は前記第2の判定ポイントの初期値を変更可能な判定ポイント変更手段(例えば、カードスキル発動抽籤処理)と、備え、
前記判定ポイント変更手段は、
前記パラメータのレベルが特定のレベルである場合に、前記第2の判定ポイントの初期値を変更可能であり、
前記パラメータのレベルが所定のレベルであり、且つ、前記内部当籤役決定手段により特定の内部当籤役(例えば、「はずれ」)が決定された場合に、前記判定ポイント決定手段により決定された結果の内容を変更可能である
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第2の遊技機では、前記判定ポイント決定手段は、
前記内部当籤役決定手段により前記特定の内部当籤役(例えば、「はずれ」)が決定された場合には、前記第2の判定ポイントを所定の閾値に近づく方向に更新するか否かを決定し、
前記内部当籤役決定手段により所定の内部当籤役(例えば、「ベル」又はレア役)が決定された場合には、前記第1の判定ポイントを前記所定の閾値に近づく方向に更新するか否かを決定し、かつ、
前記内部当籤役決定手段により規定の内部当籤役(例えば、「リプレイ」)が決定された場合には、前記第2の判定ポイントを前記所定の閾値から遠ざかる方向に更新するか否かを決定し、
前記判定ポイント変更手段は、前記特定の内部当籤役が決定され、前記判定ポイント決定手段により前記第2の判定ポイントを前記所定の閾値に近づく方向に更新することが決定された場合に、前記パラメータのレベルに応じて、前記第1の判定ポイントを前記所定の閾値に近づく方向に更新することを決定すること、又は、前記判定ポイント決定手段により決定された当該結果を破棄することが可能であり、
前記判定ポイント変更手段による変更処理の結果、前記第1の判定ポイントの値が前記所定の閾値に到達又は越えた場合には、前記有利遊技状態の付与が確定し、前記第2の判定ポイントの値が前記所定の閾値に到達又は越えた場合には、前記有利遊技状態の非付与が確定するようにしてもよい。
上記構成の本発明の第1及び第2の遊技機によれば、有利状態への移行に関し、より期待感を高めることができる。
[第3〜第14の遊技機]
従来、遊技機において、AT遊技の最中にAT遊技の延長を決定する遊技機が知られている(例えば、特開2010−167199号公報参照)。このような遊技機では、AT遊技の期間が不定になるので、AT遊技に対する期待感を向上させることができる。
しかしながら、興趣に富んだ態様でAT遊技の延長を決定しようとすると、延長の条件や延長が決定される確率の設定が複雑になるという課題が発生する。
本発明は、上記第2の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第2の目的は、より簡易な構成で、AT遊技の延長を興趣に富んだ態様で演出することが可能な遊技機を提供することである。
上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第3の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記上乗せ遊技期間決定手段により決定された前記上乗せ遊技期間に応じて、前記上乗せ遊技期間を報知する上乗せ演出の内容を決定する上乗せ演出決定手段(例えば、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル)と、を備える
遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第4の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記延長遊技期間決定手段により決定された前記延長遊技期間に応じて、前記延長遊技期間を報知する演出の内容を決定する延長演出決定手段(例えば、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル)と、を備える
遊技機。
また、前記本発明の第4の遊技機では、前記延長遊技期間決定手段は、前記延長更新手段により決定された前記報知遊技状態の遊技期間の延長分に関係なく、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能であり、
前記報知遊技状態の延長遊技期間は、現在の前記差分遊技期間の範囲内で決定され、
前記内部当籤役により特定の内部当籤役が決定された場合にのみ、現在の前記差分遊技期間が前記報知遊技状態の延長遊技期間として決定可能であるようにしてもよい。
さらに、前記本発明の第4の遊技機では、前記延長遊技期間決定手段は、前記延長更新手段による前記報知遊技状態の遊技期間の延長更新の有無に関係なく、所定条件に基づいて、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能であるようにしてもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第5の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において所定の条件が成立した場合に行われ且つ単位遊技毎に前記第1の残り遊技期間を延長可能な特定遊技(例えば、上乗せ特化状態の遊技)の遊技期間(例えば、特化ゲーム数カウンタの値)を決定する特定遊技期間決定手段(例えば、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記上乗せ遊技期間を報知する上乗せ演出に特化された内容となる特別演出状態(例えば、特化演出状態)に移行するか否かを、前記差分遊技期間に応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記特定遊技期間決定手段により決定された前記特定遊技の遊技期間が所定期間以上(例えば、6ゲーム以上)である場合には、それ以外の場合に比べて、前記特別演出状態への移行が決定され易くなる
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第5の遊技機では、前記特定遊技期間決定手段により決定された前記特定遊技の遊技期間が前記所定期間以上であり、且つ、前記差分遊技期間が特定期間以上である場合には、前記特別演出移行決定手段により、必ず、前記特別演出状態への移行が決定されるようにしてもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第6の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において所定の条件が成立した場合に行われ且つ実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を単位遊技毎に延長可能な特定遊技(例えば、上乗せ特化状態の遊技)の遊技期間(例えば、特化ゲーム数カウンタの値)を決定する特定遊技期間決定手段(例えば、特化ゲーム数上乗せ抽籤処理)と、
前第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記延長遊技期間を報知する演出に特化された内容となる特別演出状態(例えば、特化演出状態)に移行するか否かを、前記差分遊技期間に応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記特定遊技期間決定手段により決定された前記特定遊技の遊技期間が所定期間以上(例えば、6ゲーム以上)である場合には、それ以外の場合に比べて、前記特別演出状態への移行が決定され易くなり、
前記延長遊技期間を報知する演出には、前記延長更新手段により更新された前記報知遊技状態の遊技期間の延長分を分割して報知する演出、及び、前記延長更新手段により複数回更新されて発生した前記報知遊技状態の遊技期間の総延長分を一回でまとめて報知する演出が含まれる
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第7の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記差分遊技期間に応じて、特定の表示演出(例えば、特殊カードの表示演出)の実行の有無を決定する特定表示演出決定手段(例えば、特殊カード取得抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記上乗せ遊技期間を報知する上乗せ演出に特化された内容となる特別演出状態に移行するか否かを、前記特定の表示演出の実行の有無に応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記差分遊技期間が長くなると、前記特定表示演出決定手段により前記特定の表示演出の実行が決定され易くなる
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第8の遊技機を提供する。
遊技開始時に予め定められた確率で内部当籤役を決定する内部当籤役決定手段(例えば、内部抽籤処理)と、
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記差分遊技期間に応じて、特定の表示演出(例えば、特殊カードの表示演出)の実行の有無を決定する特定表示演出決定手段(例えば、特殊カード取得抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記延長遊技期間を報知する演出に特化された内容となる特別演出状態に移行するか否かを、前記特定の表示演出の実行の有無に応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記差分遊技期間が長くなると、前記特定表示演出決定手段により前記特定の表示演出の実行が決定され易くなり、
前記報知遊技状態において、前記内部当籤役決定手段により特定の内部当籤役(例えば、「ベル」)が決定された場合には、前記延長更新手段により前記報知遊技状態の遊技期間が延長更新されることはなく、前記特定表示演出決定手段により前記特定の表示演出の実行は決定可能である
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第9の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知遊技状態において設定可能な複数種の演出モード(例えば、ARTステージA〜C)の中から所定の演出モードを決定する演出モード決定手段(例えば、ART中ステージ移行抽籤処理)と、
前記差分遊技期間と、前記演出モード決定手段により決定された演出モードの種別とに応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、を備える
遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第10の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において、前記延長更新手段による延長更新の決定され易さを示す状態(例えば、高確、低確等)を含む遊技の状態に関わらず、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知遊技状態において設定可能な複数種の演出モード(例えば、ARTステージA〜C)の中から所定の演出モードを決定可能な演出モード決定手段(例えば、ART中ステージ移行抽籤処理)と、
前記差分遊技期間と、前記演出モード決定手段により決定された演出モードの種別とに応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、を備える
遊技機。
また、前記本発明の第10の遊技機では、前記所定の演出モード(例えば、ARTステージC)が決定されてから前記報知手段で報知された前記報知遊技状態の延長遊技期間の総期間が所定期間以上となるまでの間、前記所定の演出モードが維持されるようにしてもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第11の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間と、前記第2の残り遊技期間とに応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、を備える
遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第12の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記延長遊技期間決定手段により決定された前記延長遊技期間と、前記第2の残り遊技期間とに応じて、前記延長遊技期間を報知する演出の内容を決定する延長演出決定手段(例えば、ART中上乗せゲーム数告知演出抽籤テーブル)と、を備える
遊技機。
また、前記本発明の第12の遊技機では、前記第2の残り遊技期間が所定期間以上である場合に前記延長遊技期間決定手段により決定される前記報知遊技状態の延長遊技期間の期待値は、前記第2の残り遊技期間が所定期間未満である場合のそれより小さくなるようにしてもよい。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第13の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
演出の内容に応じて特定の音声(例えば、キャラクタソング)を出力する音声出力手段(例えば、スピーカ群)と、
前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間を計数する第1の残り遊技計数手段(例えば、内部ARTカウンタ)と、
前記報知遊技状態において、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間を計数する第2の残り遊技計数手段(例えば、表示ARTカウンタ)と、
前記第1の残り遊技期間と前記第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の上乗せ遊技期間を決定可能である上乗せ遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記差分遊技期間に応じて、前記音声出力手段により前記特定の音声を出力するか否かを決定する音声出力決定手段(例えば、キャラソンフラグ抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記上乗せ遊技期間を報知する上乗せ演出に特化された内容となる特別演出状態に移行するか否かを、前記差分遊技期間と前記特定の音声の出力の有無とに応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記特定の音声が出力されている状況で、前記特別演出移行決定手段により前記特別演出状態への移行が決定された場合、移行後の前記特別演出状態では、特定の上乗せ演出(例えば、特化ゾーンGの3桁上乗せ告知演出)が行われる
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第2の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第14の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
演出の内容に応じて特定の音声(例えば、キャラクタソング)を出力する音声出力手段(例えば、スピーカ群)と、
第1の条件(例えば、ゲーム消化毎)に基づいて、前記報知手段により遊技者にとって有利な情報を報知可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)の遊技期間を短縮更新する短縮更新手段と、
第2の条件(例えば、上乗せ当籤)に基づいて、前記報知遊技状態の遊技期間を延長更新する延長更新手段と、
前記報知遊技状態において、実際に残っている前記報知遊技状態の第1の残り遊技期間と、前記報知手段で報知され且つ前記第1の残り遊技期間以下となる前記報知遊技状態の第2の残り遊技期間との差分遊技期間に応じて、前記報知手段で報知される、前記報知遊技状態の延長遊技期間を決定可能である延長遊技期間決定手段(例えば、ART中告知ゲーム数抽籤処理)と、
前記差分遊技期間に応じて、前記音声出力手段により前記特定の音声を出力するか否かを決定する音声出力決定手段(例えば、キャラソンフラグ抽籤処理)と、
演出内容が、特定の遊技期間に渡って、前記延長遊技期間を報知する延長演出に特化された内容となる特別演出状態に移行するか否かを、前記差分遊技期間と前記特定の音声の出力の有無とに応じて決定する特別演出移行決定手段(例えば、特化演出種別抽籤処理)と、を備え、
前記特定の音声が出力されている状況で、前記特別演出移行決定手段により前記特別演出状態への移行が決定された場合、移行後の前記特別演出状態では、特定の延長演出(例えば、特化ゾーンGの3桁上乗せ告知演出)が行われる
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第14の遊技機では、前記特別演出状態では複数種の前記延長演出が設けられ、前記特定の延長演出において報知される最低の前記延長遊技期間は、他の延長演出において報知される最低の前記延長遊技期間よりも大きくなるようにしてもよい。
上記構成の本発明の第3〜第14の遊技機によれば、より簡易な構成で、有利遊技状態の遊技(AT遊技)の延長を興趣に富んだ態様で演出することができる。
[第15〜第20の遊技機]
従来、遊技機において、当籤役等に基づいて、当該ゲームの演出を抽籤で決定する遊技機が知られている(例えば、特開2014−184222号公報参照)。このような遊技機では、演出の当籤確率を適宜調整することで、演出毎に期待感の大小を設計することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
しかしながら、近年では、1機種の遊技機における演出の総数が飛躍的に増加し、演出決定の条件やその当籤確率などが複雑化している。その結果、設計に要する時間が飛躍的に増加し、遊技機のコストが増大するという問題があった。
本発明は、上記第3の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第3の目的は、演出決定に係る設計開発が容易となる遊技機を提供することである。
上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第15の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の演出を実行する演出実行手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、前記第1パラメータにより演出内容が指定されていない場合に他の演出データテーブルを指定する第2パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「inc」、「table」)と、指定された演出内容に付加的な演出の追加を禁止するか実行可能にするかを指定する第3パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「MOE」)と、が互いに対応付けて規定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第15の遊技機において、前記演出データテーブルでは、さらに、指定された演出においてステージ映像の表示切り替えを禁止するか実行可能にするかを指定する第4パラメータ(例えば、後述の演出パラメータ項目「ST」)が、前記第1パラメータ、前記第2パラメータ及び前記第3パラメータと互いに対応付けて規定されており、
前記付加的な演出が、指定された演出で表示される映像上において、その全面又は一部に、所定のタイミングで追加演出の映像を重ねて映し出すカットイン演出であるようにしてもよい。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第16の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の演出を実行する演出実行手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、非操作時間に応じて、前記演出実行手段により表示されている画像をデモンストレーション画像に切り替えることを許容するか禁止するかを示す第2パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「DB」)と、が互いに対応付けて規定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第16の遊技機において、前記演出データテーブルでは、さらに、指定された演出においてステージ映像の表示切り替えを禁止するか実行可能にするかを指定する第3パラメータ(例えば、後述の演出パラメータ項目「ST」)が、前記第1パラメータ及び前記第2パラメータと互いに対応付けて規定されているようにしてもよい。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第17の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の画像表示演出を行う画像表示手段(例えば、液晶表示装置11)と、
演出の内容に応じて光の点灯演出を行う光点灯手段(例えば、右サイドランプ)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、前記光点灯手段を用いた特定の点灯演出(例えば、激アツ点灯演出)を禁止するか実行可能にするかを指定する第2パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「LED」)と、が互いに対応付けて規定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第18の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、後述の演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の画像表示演出を行う画像表示手段(例えば、後述の液晶表示装置11)と、
演出の内容に応じて光の点灯演出を行う光点灯手段(例えば、後述の右サイドランプ)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、後述の演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、前記第1パラメータにより演出内容が指定されていない場合に他の演出データテーブルを指定する第2パラメータ(例えば、後述の演出パラメータ項目「inc」、「table」)と、前記光点灯手段を用いた特定の点灯演出(例えば、後述の激アツ点灯演出)を禁止するか実行するか又は実行時の前記特定の点灯演出の内容を決定可能な抽籤テーブル(例えば、後述のLEDパラメータ抽籤テーブル)を指定する第3パラメータ(例えば、後述の演出パラメータ項目「LED」)と、が互いに対応付けて規定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第19の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の画像表示演出を行う画像表示手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、前記画像表示手段の表示画面に現遊技の状況を示す情報画像で構成された遊技状況報知画像を表示するか否かを指定する第2パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「UI」)と、が互いに対応付けて規定されている
ことを特徴とする遊技機。
また、上記第3の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第20の遊技機を提供する。
遊技状況に応じて、所定の演出データテーブルを決定する演出データ決定手段(例えば、演出内容決定処理)と、
前記演出データ決定手段により決定された前記所定の演出データテーブルに基づいて、所定の画像表示演出を行う画像表示手段(例えば、液晶表示装置11)と、を備え、
前記演出データテーブルでは、演出内容を指定可能な第1パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「GrID」、「GrNo」)と、前記画像表示手段の表示画面に表示される、現遊技の状況を示す情報画像で構成された遊技状況報知画像のサイズの大小を指定する第2パラメータ(例えば、演出パラメータ項目「UI」)と、が互いに対応付けて規定され、
前記第2パラメータにより前記遊技状況報知画像の表示サイズとして大が指定された場合の前記表示画面における前記遊技状況報知画像以外の演出領域のサイズは、前記第2パラメータにより前記遊技状況報知画像の表示サイズとして小が指定された場合の前記表示画面における前記遊技状況報知画像以外の演出領域のサイズより小さくなる
ことを特徴とする遊技機。
上記構成の本発明の第15〜第20の遊技機によれば、演出決定に係る設計開発が容易となる。
[第21の遊技機]
従来、遊技機において、メダルの払出総数を終了条件とするボーナスを備えた遊技機が知られている(例えば、特開2014−184222号公報参照)。このような遊技機では、ボーナスで得られる利益が、遊技者の技量や内部抽籤の偏りなどにより、ばらつくことを抑制することができる。
近年では、ボーナスで得られる利益のばらつきをさらに抑えるために、ボーナス中に入賞し得る小役の種類を減らし、単位遊技(1ゲーム)当りのメダルの払出枚数を一定にする構成が採用されている。しかしながら、ボーナス中に表示し得る小役の種類が減ると、ボーナス中の遊技が単調となるという問題があった。
本発明は、上記第4の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第4の目的は、ボーナスで得られる利益のばらつきを抑えつつも、ボーナス中の遊技が単調とならないようにすることが可能な遊技機を提供することである。
上記第4の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第21の遊技機を提供する。
遊技媒体の投入操作を検出する投入操作検出手段(例えば、メダルセンサ)と、
前記投入操作検出手段による投入操作の検出に基づいて遊技者による開始操作を検出する開始操作検出手段(例えば、スタートスイッチ79)と、
前記開始操作検出手段による開始操作の検出に基づいて予め定められた確率で内部当籤役を決定する内部当籤役決定手段(例えば、内部抽籤処理)と、
複数の表示列によって構成され、前記開始操作検出手段による開始操作の検出に基づいて、遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段(例えば、3つのリール3L,3C,3R)と、
遊技者による停止操作の検出を行う停止操作検出手段(例えば、ストップスイッチ基板80)と、
前記内部当籤役決定手段の決定結果と前記停止操作検出手段による停止操作の検出とに基づいて、前記図柄の変動表示を停止させる停止制御手段(例えば、リール停止制御処理)と、を備え、
前記内部当籤役決定手段により特別な内部当籤役(例えば、BB役)が決定され、当該特別な内部当籤役に係る図柄組合せが前記複数の表示列に渡って設定された判定ライン上に停止表示された場合には、遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、BB状態)の遊技が開始され、
前記特別遊技状態とは異なる通常遊技状態では、
前記内部当籤役決定手段により決定される内部当籤役に、前記遊技媒体の払い出しに係る複数種の小役が含まれ、該複数種の小役には、特定図柄(例えば、チェリー)を含む第1の特定の図柄組合せが前記判定ライン上に停止表示された際に前記遊技媒体の払い出しが行われる第1の特定役が含まれ、
前記特別遊技状態では、
前記内部当籤役決定手段により決定される内部当籤役に、前記遊技媒体の払い出しに係る複数種の小役が含まれ、該複数種の小役には、前記特定図柄を含む第2の特定の図柄組合せが前記判定ライン上に停止表示された際に前記遊技媒体の払い出しが行われる第2の特定役が含まれ、
前記第2の特定役に係る前記遊技媒体の払出数は、前記特別遊技状態において決定可能な他の小役に係る前記遊技媒体の払出数と同じであり、前記第1の特定役に係る前記遊技媒体の払出数と異なる
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の前記第21の遊技機では、前記特定図柄を含む前記第2の特定の図柄組合せが前記判定ライン上に停止表示された際に、前記特定図柄を含む前記第1の特定の図柄組合せ(例えば、3連チェリー)が前記判定ラインとは異なるライン上に停止表示されるようにしてもよい。
さらに、前記本発明の前記第21の遊技機では、前記特別遊技状態の遊技期間は、当該遊技期間において払い出された前記遊技媒体の総数が所定数を超えた場合に終了し、
前記特別遊技状態では、前記内部当籤役決定手段により必ず前記小役が決定され、当該決定された小役はその種別に関係なく前記遊技媒体の払出数が同じであるようにしてもよい。
上記構成の本発明の前記第21の遊技機によれば、特別遊技状態の遊技(ボーナス)で得られる利益のばらつきを抑えつつも、特別遊技状態中の遊技が単調とならないようにすることができる。
[第22の遊技機]
従来、遊技機において、所定ゲーム数の周期期間が経過する度に、当該周期期間中の遊技で決定された結果に応じて、有利状態に移行するか否かを決定する遊技機が知られている(例えば、特開2014−208056号公報参照)。この遊技機では、当該周期期間中の遊技において特定演出の実行回数が抽籤により決定される。そして、当該周期期間終了後に特定演出が所定回数実行されたことに応じて、遊技状態を有利状態に移行させる。
しかしながら、上記特開2014−208056号公報に記載の遊技機では、設定変更などにより、RAMがクリアされた場合、その時点までの周期に関する情報が消去されてしまうため、該情報が初期化された状態から遊技が開始される。この場合、設定変更等が実行されたことが明らかになり(遊技者が認識することが可能になり)、遊技店における営業に適さないという問題があった。
本発明は、上記第5の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第5の目的は、設定変更などによりRAMがクリアされたことが明らかになることを防止することが可能な遊技機を提供することである。
上記第5の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第22の遊技機を提供する。
遊技に関する情報を表示画面に表示する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
遊技状況に応じて、パラメータ(例えば、攻撃系カード、防御系カード、報酬系カード)のレベルを上昇させるか否かを決定するパラメータレベル上昇手段(例えば、カード昇格抽籤処理、カード昇格属性抽籤処理)と、
前記パラメータのレベルに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示する遊技情報表示制御手段(例えば、サブCPU102)と、
遊技に関する情報が初期化された後の最初に実行される遊技において、前記パラメータレベル上昇手段によりパラメータのレベルの上昇が決定された場合に、レベル上昇後の前記パラメータのレベルに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示するか否かを決定するパラメータ情報表示決定手段(例えば、カード表示抽籤処理)と、を備え、
前記初期化後の最初に実行される遊技において、
前記遊技情報表示制御手段は、前記パラメータ情報表示決定手段によりレベル上昇後の前記パラメータのレベルに関する情報を表示することが決定されなかった場合には、レベル上昇前の前記パラメータのレベルに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示する
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第22の遊技機では、さらに、所定の遊技期間において設定可能な複数種のモード(例えば、ステージA〜C、特別ステージ)中から所定のモードを選択する遊技モード選択手段(例えば、ステージ抽籤処理)を備え、
前記所定の遊技期間の遊技において、
前記パラメータレベル上昇手段は、遊技状況に応じて、前記パラメータのレベルを上昇させるか否かを決定し、
前記遊技情報表示制御手段は、前記パラメータのレベルに関する情報、前記モードに関する情報及び前記所定の遊技期間における遊技の残り遊技期間に関する情報を前記報知手段の表示画面に表示し、
遊技者への特典付与の確率を調整するために設けられた設定パラメータ(例えば、設定1〜設定6)が変更されたときの初期化処理では、前記パラメータのレベルに関する情報、前記モードに関する情報及び前記所定の遊技期間における遊技の残り遊技期間に関する情報はそれぞれ、対応する初期値にセットされ、
所定時間以上の電断発生後の電源復帰時の初期化処理では、前記パラメータのレベルに関する情報、前記モードに関する情報及び前記所定の遊技期間における遊技の残り遊技期間に関する情報はそれぞれ、電断発生前の対応する情報にセットされ、
前記設定パラメータの変更、又は、前記所定時間以上の電断発生後の電源復帰により、遊技に関する情報が初期化された後の最初に実行される前記所定の遊技期間の遊技において、
前記パラメータ情報表示決定手段は、前記パラメータレベル上昇手段によりパラメータのレベルの上昇が決定された場合に、レベル上昇後の前記パラメータのレベルに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示するか否かを決定し、
前記遊技情報表示制御手段は、
前記パラメータ情報表示決定手段によりレベル上昇後の前記パラメータのレベルに関する情報を表示することが決定されなかった場合には、レベル上昇前の前記パラメータのレベルに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示し、
前記モードに関する情報として、前記複数種のモードのうちの最低レベルのモードに関する情報を前記報知手段の表示画面に表示し、且つ、
前記所定の遊技期間における遊技の残り遊技期間に関する情報を遊技者が認識できない態様で前記報知手段の表示画面に表示するようにしてもよい。
上記構成の本発明の第22の遊技機によれば、設定変更などによりRAMがクリアされたことが明らかになることを防止することができる。
[第23の遊技機]
従来、遊技機において、所定ゲーム数の周期期間が経過する度に、当該周期期間中の遊技で決定された結果に応じて、有利状態に移行するか否かを決定する遊技機が知られている(例えば、2014−208056号公報参照)。この遊技機では、当該周期期間中の遊技において特定演出の実行回数が抽籤により決定される。そして、当該周期期間終了後に特定演出が所定回数実行されたことに応じて、遊技状態を有利状態に移行させる。
また、従来、上述のような遊技機では、周期期間中の遊技経過具合(消化ゲーム数)や周期期間中の遊技で決定された結果などを、液晶表示装置等の演出装置で常時報知して、周期期間が経過するまでの遊技を促進するようにしている。しかしながら、遊技機では常に遊技が行われているわけではなく、遊技者が不在の状態で、かつ、新たに遊技者が遊技実行可能な状態の遊技機(空き台)が存在する。このような空き台の演出装置を確認すると、周期に関する情報が遊技者に明らかになってしまい、該情報が遊技を行うか否かの判断材料として用いられてしまうので、遊技の促進という観点では、遊技店における営業に適さないという問題があった。
本発明は、上記第6の課題を解決するためになされたものであり、本発明の第6の目的は、空き台において、遊技に関する情報が非遊技者に筒抜けになることを防止することが可能な遊技機を提供することである。
上記第6の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第23の遊技機を提供する。
遊技媒体の投入操作を検出する投入操作検出手段(例えば、メダルセンサ)と、
前記投入操作検出手段による投入操作の検出に基づいて遊技者による開始操作を検出する開始操作検出手段(例えば、スタートスイッチ79)と、
遊技に関する情報を報知する報知手段(例えば、液晶表示装置11)と、
遊技状況に関する情報を、前記報知手段の表示画面に表示する遊技情報表示制御手段(例えば、サブCPU102)と、
所定の条件が成立した場合に、前記報知手段の表示画面に表示されている画像をデモンストレーション画像に切り替え、前記投入操作検出手段により投入操作が検出された場合に前記デモンストレーション画像の表示動作を解除するデモ実行手段(例えば、払出終了コマンド受信時処理)と、を備え、
前記デモンストレーション画像の表示動作が解除されてから前記開始操作検出手段により開始操作が検出されるまでの間、前記遊技情報表示制御手段は、前記遊技状況に関する情報を、遊技者が前記遊技状況に関する情報の内容を認識できない態様で表示する
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第23の遊技機では、さらに、所定の遊技期間の遊技において、遊技状況に応じて、第1のパラメータ(例えば、攻撃系カード、防御系カード)のレベル又は第2のパラメータ(例えば、報酬系カード)のレベルを上昇させるか否かを決定するパラメータレベル上昇手段(例えば、カード昇格抽籤処理、カード昇格属性抽籤処理)と、
前記第1のパラメータのレベルに応じて、遊技者にとって有利な状態を与える情報を前記報知手段により報知可能な有利遊技状態(例えば、ART状態)の付与を決定する有利遊技決定手段(例えば、バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤)と、
前記有利遊技状態の付与が決定された場合に、前記第2のパラメータのレベルに応じて、前記有利遊技状態の遊技内容を決定可能にする有利遊技内容決定手段(例えば、上乗せ特化中抽籤処理)と、を備え、
前記遊技情報表示制御手段は、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータの各レベルに関する情報及び前記所定の遊技期間における遊技の残り遊技期間に関する情報を前記遊技状況に関する情報として、前記報知手段の表示画面に表示し、
前記デモンストレーション画像の表示動作が解除されてから前記開始操作検出手段により開始操作が検出されるまでの間、前記遊技情報表示制御手段は、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータの各レベルに関する情報を、遊技者が前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータの各レベルを認識できない態様で表示し、前記所定の遊技期間の遊技における残り遊技期間に関する情報を、遊技者が残りの遊技期間を認識できない態様で表示するようにしてもよい。
上記構成の本発明の第23の遊技機によれば、空き台において、遊技に関する情報が非遊技者に筒抜けになることを防止することができる。
[第24の遊技機]
従来、遊技機において、副制御基板においてATの制御を行う遊技機が知られている(例えば、特開2010−167199号公報参照)。このような遊技機では、主制御基板における制御負荷を軽減することができる。
また、近年、CPU等の機能向上により、制御負荷を軽減する必要性は減少している。さらに、ゴト行為などが年々増加していることから、出玉性能(特典付与性能)に直接影響を与えるATを主制御基板において制御するようにした遊技機の開発が進められている。しかしながら、主制御基板においてATを行うと、特典付与に関する演出により遊技者に期待を持たせる前に、主制御基板によるATによって決定結果が判別されてしまう可能性がある。この場合、演出が意味の無いものになるという問題があった。
本発明は、上記第7の課題を解決するためなされたものであり、本発明の第7の目的は、主制御基板側でATを制御しつつも、遊技者に期待を持たせるような演出を行うことが可能な遊技機を提供することである。
上記第7の課題を解決するために、本発明では、以下のような構成の第24の遊技機を提供する。
遊技媒体の投入操作を検出する投入操作検出手段(例えば、メダルセンサ)と、
前記投入操作検出手段による投入操作の検出に基づいて遊技者による開始操作を検出する開始操作検出手段(例えば、スタートスイッチ79)と、
前記開始操作検出手段による開始操作の検出に基づいて予め定められた確率で内部当籤役を決定する内部当籤役決定手段(例えば、内部抽籤処理)と、
複数の表示列によって構成され、前記開始操作検出手段による開始操作の検出に基づいて、遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段(例えば、3つのリール3L,3C,3R)と、
遊技者による停止操作の検出を行う停止操作検出手段(例えば、ストップスイッチ基板80)と、
前記内部当籤役決定手段の決定結果と前記停止操作検出手段による停止操作の検出とに基づいて、前記図柄の変動表示を停止させる停止制御手段(例えば、リール停止制御処理)と、
遊技者にとって有利な情報を報知する報知手段(例えば、指示表示部)と、
前記報知手段による報知が実行可能な報知遊技状態(例えば、ART状態)への移行を決定可能にする報知遊技決定手段(例えば、バトル攻防抽籤及びカードスキル発動抽籤)と、
少なくとも前記報知遊技決定手段を含み、情報(例えば、各種コマンド)を送信する主制御手段(例えば、主制御回路91)と、
前記主制御手段から送信された情報を受信し、該受信した情報に基づいて制御を行う副制御手段(例えば、副制御回路101)と、を備え、
前記内部当籤役決定手段により特別な内部当籤役(例えば、BB役)が決定されてから当該特別な内部当籤役に係る図柄組合せが前記複数の表示列に渡って設定された判定ライン上に停止表示されるまでのフラグ間状態では、該フラグ間状態以外の遊技状態において前記表示列の停止順序に応じて特典が得られる確率が変化する所定の内部当籤役(例えば、打順ベル)が、前記表示列の停止順序に関係なく必ず特典が得られる所定の内部当籤役となり、
前記報知遊技状態であり且つ前記フラグ間状態でない遊技期間において、前記所定の内部当籤役が決定された場合には、前記報知手段により前記表示列の停止順序に関する情報の報知が行われ、
前記報知遊技状態であり且つ前記フラグ間状態である遊技期間において、前記所定の内部当籤役が決定された場合には、前記報知手段により前記表示列の停止順序に関する情報の報知が可能であり、
前記報知手段による前記表示列の停止順序に関する情報の報知は前記主制御手段により制御される
ことを特徴とする遊技機。
また、前記本発明の第24の遊技機において、前記フラグ間状態では、前記報知手段により前記特別な内部当籤役の決定の報知も行われ、
前記報知手段による前記特別な内部当籤役の決定の報知は、前記特別な内部当籤役が決定されてから、所定の単位遊技数の遊技が実行された後に行われるようにしてもよい。
さらに、前記本発明の第24の遊技機では、前記報知遊技状態の遊技で前記内部当籤役決定手段により前記特別な内部当籤役が決定された後に発生する前記フラグ間状態の遊技において、前記内部当籤役決定手段により前記所定の内部当籤役が決定された場合、当該フラグ間状態以外の前記報知遊技状態において前記所定の内部当籤役に対応付けられている前記表示列の停止順序に関する情報が、前記報知手段により報知可能であるようにしてもよい。
上記構成の本発明の第24の遊技機によれば、主制御基板側で報知遊技状態(AT)を制御しつつも、遊技者に期待を持たせるような演出を行うことができる。