JP2018040184A - 水栓器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】分解・組立てが容易でメンテナンス性のより優れた水栓器具を提供する。【解決手段】流体の流路を有する水栓本体1と、回転軸芯Xの周りに水栓本体1と相対回転し、流路に対して選択的に連通する第1流路2aおよび第2流路2bの少なくとも二つの流路を有する切替部材2と、切替部材2に対して差込構造を介して同期回転可能に配置され、切替部材2を操作する操作部材3と、第1流路2aに連通して第1形態の流体を吐出する第1吐水流路および第2流路2bに連通して第2形態の流体を吐出する第2吐水流路を有し、操作部材3に対して切替部材2と反対の側に位置しつつ切替部材2に係合する係合部を有する吐水部材4と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、流水の吐出形態を複数に切り替えることができる水栓器具に関する。
このような水栓器具としては、例えば特開2004−188244号公報(特許文献1)に示す技術がある。
この水栓器具は、流水の吐出形態を例えば通常形態やシャワー形態に切り替える流水切替機構を有する。具体的には、内部に設けた流路切替筒を回転させることで、水栓本体からの流水を、流路切替筒の内側の通常流路と外側の第2吐水流路とに選択的に切り替えて流通させる。
この従来技術は、特に、シャワーヘッド部の組み立てを容易にし、清掃などのメンテナンス性を高めようとするものである。そのために、それまでのボール弁を用いた切替機構に代えて上記回転式の流路切替筒を採用するとともに、この流路切替筒の外側にシャワーノズルを一体に設けて部品数を少なくしている。
流路切替筒は、自身の上流部に設けられた爪部を用いて、水栓本体に形成した溝部に回転可能に係合する。この流路切替筒に対して、当該流路切替筒を回転させるハンドルの付いたカバー等が一体回転可能に位置決めされ、これらが流路切替筒から離脱しないように吐水口部が流路切替筒にネジ係合される。吐水口部は流路切替筒の中央の孔部に挿入されて、通常形態の流水を形成する通常ノズルとしても機能する。当該従来技術によれば、本構成にすることで吐水口部を流路切替筒から取り外すだけで各部品が分解でき、各通水孔等の清掃が容易に行えるとのことである。
特開2004−188244号公報
ただし、清掃が容易になるとはいえ、吐水口部を取り外すことで流路切替筒やハンドルの付いたカバー等多くの部品が水栓本体から外れることとなる。例えば流水ノズルについては、シャワーノズルと通常ノズルとが別体であるなど、清掃すべき構成部品の数が多い。このように構成部品が多くなれば使用に伴って汚れの蓄積する箇所が増え、使用中に汚れが目立ち易くなるうえ掃除の手間が増える要因となる。このように、従来の水栓器具では必ずしも清掃の手間が軽減されているとは言えない。
また、構成部品の多さゆえに分解時に何れかの部品を紛失する可能性も高まるなど従来の水栓器具では未だ改善の余地がある。
このような実情に鑑み、従来から、分解・組立てが容易でメンテナンス性のより優れた水栓器具の提供が望まれている。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具の特徴構成は、流体の流路を有する水栓本体と、回転軸芯の周りに前記水栓本体と相対回転し、前記流路に対して選択的に連通する第1流路および第2流路の少なくとも二つの流路を有する切替部材と、前記切替部材に対して差込構造を介して同期回転可能に配置され、前記切替部材を操作する操作部材と、前記第1流路に連通して第1形態の流体を吐出する第1吐水流路および前記第2流路に連通して第2形態の流体を吐出する第2吐水流路を有し、前記操作部材に対して前記切替部材と反対の側に位置しつつ前記切替部材に係合する係合部を有する吐水部材と、を備えた点にある。
(効果)
本構成では、吐水部材を操作部材に対して切替部材とは反対の位置に設け、操作部材と切替部材とは単に差し込み構造によって同期回転する構造にしてある。よって、切替部材から吐水部材を離脱させることで操作部材も切替部材から同時に取り外すことができる。このため、切替部材と操作部材との境界部分や操作部材あるいは吐水部材そのものの清掃が容易となる。
また、本構成の吐水部材は、異なる形態の流体を吐出する第1吐水流路および第2吐水流路の双方を一体に備えていて部品数が少なく構成されている。よって、清掃時の分解等に際して構成部品を紛失するなどの不都合が生じ難い。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具としては、前記操作部材および前記吐水部材が、前記回転軸芯の周りの相対回転を可能とし前記回転軸芯の延出方向に沿う相対移動を不能とする、互いに係合する第1凸部および第1凹部を各別に備えているものであってもよい。
(効果)
このような第1凸部および第1凹部を設けることで、操作部材および吐水部材を予め一体に組み付けることができる。よって、吐水部材を切替部材に取り付けることで、操作部材も同時に切替部材に取り付けることができ、これら部材の取付作業が容易となる。また、吐水部材を切替部材から取り外したとき操作部材は吐水部材から分離しないため、清掃中にこれらの部品が紛失する不都合が防止される。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記切替部材および前記吐水部材が、前記係合部として前記回転軸芯の周りに相対回転しつつ係合する第2凸部および第2凹部を各別に備えており、さらに、前記吐水部材の前記切替部材に対する係合・離脱の際に前記吐水部材の回転角度を規制する規制凸部および規制凹部が、前記第1凸部および前記第1凹部とは別に前記操作部材と前記吐水部材とに振り分けて形成されるものであってもよい。
(効果)
本構成のごとく、吐水部材と操作部材との間に規制凸部と規制凹部とを設け、両部材の回転角度を規制することで、吐水部材を切替部材に取り付け易くなる。つまり、上記のごとく、切替部材と操作部材とは差込構造を介して一体回転するように構成され、操作部材と吐水部材とは相対回転可能に一体化される場合がある。そのうえで本構成のごとく切替部材に対して吐水部材を回転係合させる場合、切替部材と吐水部材との相対回転位相を合わせることに加え、切替部材に対する操作部材の相対回転位相も合わせておく必要がある。よって、吐水部材と操作部材とが相対回転可能な領域を規定しておくことで、切替部材に対して吐水部材の位相を合わせた際に、切替部材に対する操作部材の相対回転位相も合わせ易くなり、水栓器具の組立作業が容易となる。
尚、吐水部材と操作部材との回転規制は、前記第1凸部および前記第1凹部を用いることも可能である。しかしながら、第1凸部および第1凹部は操作部材および吐水部材が回転軸芯の延出方向に沿って相対移動を不能とするものであるから、その形状に幾分の制限を受ける場合がある。よって、これらとは別に規制凸部および前記規制凹部を設けることで、吐水部材と操作部材との回転規制機能が確実に発揮されるようにしてある。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記切替部材および前記操作部材が、前記差込構造として相対回転不能かつ前記回転軸芯の延出方向に沿って移動可能に係合する第3凸部および第3凹部を各別に備え、前記吐水部材あるいは前記切替部材に設けられた前記第2凹部が、前記回転軸芯の延出方向に沿う軸方向凹部と、当該軸方向凹部の端部から前記回転軸芯の周方向に沿って延出する周方向凹部とで形成され、前記吐水部材を前記切替部材に対して前記回転軸芯の延出方向に沿って近接させる際に、前記第2凸部が前記周方向凹部と係合可能な位置に到達する前に前記第3凸部と前記第3凹部とが係合するように構成することができる
(効果)
本構成であれば、操作部材と吐水部材とを切替部材に装着する際に、吐水部材を切替部材に係合させるべく回転させたときに、操作部材が切替部材に対して不適切な位置に回転してしまうのを防止する。よって、切替部材に対する吐水部材の係合操作が確実に行えることとなる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具にあっては、前記軸方向凹部と前記周方向凹部との交差部に、前記軸方向凹部の延出方向と前記周方向凹部の延出方向とのあいだの傾きを持つ傾斜部を設けておくことができる。
(効果)
本構成であれば、切替部材に係合している吐水部材を前記周方向に回転させて係止状態を解除する際に、凸部が溝部の傾斜部に乗り上げ、切替部材と吐水部材とを軸方向に沿って離間させる。よって、吐水部材を回すだけで軸方向への取外し動作が誘発される。また、吐水部材を切替部材に係合取り付けする場合には、吐水部材を切替部材に対して軸方向に押し付けることで傾斜部によって吐水部材が周方向に回転し、その後の吐水部材の回転させるべき方向が示される。このように、本構成であれば、吐水部材の着脱作業を迷いなく行うことができ、吐水部材の着脱作業を簡単かつ確実に行うことができる。
(特徴構成)
本発明に係る水栓器具は、流体の流路を有する水栓本体と、回転軸芯の周りに前記水栓本体と相対回転し、前記流路に対して選択的に連通する第1流路および第2流路の少なくとも二つの流路を有する切替部材と、前記切替部材に対して差込構造を介して同期回転可能に配置され、前記切替部材を操作する操作部材と、前記第1流路に連通して第1形態の流体を吐出する第1吐水流路および前記第2流路に連通して第2形態の流体を吐出する第2吐水流路を有し、前記操作部材が前記切替部材から前記回転軸芯の延出方向に沿って抜け出るのを防止するよう前記切替部材との間で前記操作部材を挟みつつ前記切替部材に係合する係合部を有する吐水部材と、を備えて構成することもできる。
(効果)
本構成は、特に、操作部材を切替部材に対して差込構造を介して同期回転可能に配置し、さらに、吐水部材に、切替部材との間で操作部材を挟みつつ切替部材に係合する係合部を設けて、操作部材が切替部材から回転軸芯の延出方向に沿って抜け出るのを防止するものである。よって、吐水部材を切替部材から係合離脱することで、操作部材も切替部材から同時に取り外すことができ、切替部材と操作部材との境界部分や操作部材あるいは吐水部材そのものの清掃が容易となる。
また、本構成の吐水部材は、異なる形態の流体を吐出する第1吐水流路および第2吐水流路の双方を一体に備えていて部品数が少なく構成されている。よって、清掃時の分解等に際して構成部品を紛失するなどの不都合が生じ難い。
水栓器具の水栓本体および水流形態の切替機構の外観を示す斜視図 操作部材および吐水部材を分離した状態を示す斜視図 切替機構の構成部品を示す分解斜視図 水栓本体に対する切替部材の取付状況を示す説明図 ストレート形状の流水吐出状況を示す説明図 シャワー形状の流水吐出状況を示す説明図 ストレート形状選択時の切替部材の状態を示す説明図 シャワー形状選択時の切替部材の状態を示す説明図 操作部材および吐水部材の外観を示す斜視図 操作部材および吐水部材の一体組立状態を示す断面図 切替部材に対する吐水部材の係合要領を示す斜視図 切替部材と吐水部材との係合過程を示す説明図
〔概要〕
本発明に係る水栓器具の一つの実施形態につき図面を参照しながら説明する。
本発明の水栓器具では、流体の流路を有する水栓本体の先端に設けた水流形態の切替機構に特徴がある。例えば、ストレート形状の流水やシャワー形状の流水を切り替えて吐出するものである。
図1乃至図6に示す如く、この切替機構は主に三つの部材で構成される。一つ目は、水栓本体1の取付基部1aに対して特定の回転軸芯Xの周りに相対回転し、水栓本体1に設けた流路に対して選択的に連通する第1流路2aおよび第2流路2bの少なくとも二つの流路を有する切替部材2である。二つ目は、この切替部材2を回転操作する操作部材3である。この操作部材3は差込構造を介して切替部材2と一体回転可能に配置される。三つ目は、複数形態の流水を吐出する吐水部材4である。この吐水部材4は、切替部材2の第1流路2aに連通して例えば第1形態としてストレート形状の流体を吐出する第1吐水流路4aと、切替部材2の第2流路2bに連通して例えば第2形態としてシャワー形状の流体を吐出する第2吐水流路4bとを有する。また、吐水部材4は、操作部材3に対して切替部材2と反対の側に位置し、切替部材2に係合する係合部を備えている。
〔水栓本体〕
水栓本体1は水栓器具の基端部から操作者の側に張り出した部位であり、内部には流路が形成される。この実施形態においては浄水流路1c、および図示されていない原水流路を備えており、浄水流路1cは浄水カートリッジ1bが備えている。本実施形態では、水栓本体1の先端に取付基部1aが突出形成され、この取付基部1aに、切替部材2や操作部材3、吐水部材4が取り付けられる。
取付基部1aには、前記流路を介して浄水あるいは原水が切替部材2に供給される供給口1dが下向きに設けられている。この供給口1dから吐出された水の流出先が、切替部材2によって第1流路2aあるいは第2流路2bに設定される。本実施形態では、第1流路2aに流出する水はストレート形状となって吐出され、第2流路2bに流出する水はシャワー形状となって吐出される。
尚、第1流路2aと第2流路2bの他に例えば第3流路を設けておき、ストレート形状とシャワー形状との中間の形状の水を吐出するように構成してもよい。
〔切替機構〕
具体的な切替機構を図5乃至図7に示す。
水栓本体1に取り付けられる切替部材2には例えば六つの開口が設けられている。これらのうち一つ置きに配置された三つの開口が組となり、一方の組が第1流路2aに連通する第1開口2cであり、他方の組が第2流路2bに連通する第2開口2dである。
図7および図8に示す如く、切替部材2の内部には板状の切替弁5が配置してある。切替弁5には、第1開口2cあるいは第2開口2dの何れかに連通する開口部5aと、何れか他方の開口を遮断する遮断部5bが設けられている。このうち遮断部5bとしては、切替弁5のうち第1開口2cあるいは第2開口2dに対向する側に配置されて第1開口2cあるいは第2開口2dに密着する三つの弾性シール部材が設けられている。本実施形態では弾性シール部材をゴム製のOリング5cとしている。
このOリング5cを第1開口2cあるいは第2開口2dに密着させるために、切替弁5は水栓本体1の取付基部1aを反力受けとするスプリング6によって付勢される。
切替弁5は取付基部1aに対してスラスト移動可能に取り付けられる。そのために切替弁5の板状部5dには垂直方向に固定軸5eが突出形成されている。取付基部1aにはこの固定軸5eを挿入可能な筒部1eが設けてある。固定軸5eと筒部1eの断面は例えば略三角形状等として互いに回転不能に構成される。
〔切替部材〕
切替部材2は、切替弁5を内部に収納する状態に取付基部1aに取り付けられる。切替部材2の端部開口には周方向に沿って外側に張り出したフランジ2eが設けられ、これによって切替部材2の外周面に溝部2fが形成されている。切替部材2およびスプリング6は円形開口を有する取付基部1aの筒状壁部1fに挿入され、一対のEリング7によって抜け止め固定される。
Eリング7は図3および図4に示す形状であり、筒状壁部1fの径方向外側からEリング挿入孔1gを貫通して溝部2fに係止させる。Eリング7のうちEリング挿入孔1gに差し込まれる両端部の先端には、貫通した筒状壁部1fの内面1hに係合する突起7aが互いに反対方向に設けてある。Eリング7は、その形状から弾性変形が容易である。よって、突起7aとして比較的大きなサイズのものを構成してもEリング7の先端はEリング挿入孔1gを容易に貫通でき、貫通後は弾性復元して、上記突起7aを筒状壁部1fの内面1hに確実に係合することができる。
切替部材2は、第1開口2cあるいは第2開口2dを切替弁5の開口部5aに一致させるために、取付基部1aに対して所定の角度だけ回転可能である。この角度規制は、図7および図8に示すように、切替部材2のフランジ2eに形成した所定角度に亘る切欠き2gと、この切欠き2gの両端部に当接して切替部材2の回転を規制するように取付基部1aの天井部に設けた取付基部側凸部1iとで行われる。
切替部材2が取付基部1aに取り付けられた状態で供給口1dから切替弁5に向けて水が流出すると、切替弁5の上流側空間における水圧が高まる。この高圧となった水が外部に漏れ出ないように、図5および図6に示すように、取付基部1aと切替部材2と切替弁5の周縁部との三者で囲まれた空間には環状のパッキン8が設けてある。このパッキン8はゴム等の弾性シール部材、好ましくはリップパッキンよりなる。具体的には断面形状がV字形のVパッキンであり、V字を形成する夫々のエッジ部が水圧を受けて取付基部1aと切替部材2とに押し付けられるように配置されている。
本実施形態において、切替部材2の第1開口2cは後述する吐水部材4の第1吐水流路4aに連通し、切替部材2の第2開口2dは吐水部材4の第2吐水流路4bに連通する。第1開口2cおよび第2開口2dは、流水方向に沿って切替部材2の中ほどの位置に形成された板状の仕切部2hに設けられている。仕切部2hの両面のうち流水方向上手側の面は切替弁5に対して当接しつつ相対回転できるように平面に形成されている。一方、仕切部2hの下手側の面には、第1開口2cの各開口および第2開口2dの各開口から下流側に突出する円筒部2iが形成されている。
このうち第1開口2cに係る円筒部2iは切替部材2の径方向内側に向く側面が切り取られており、第2開口2dに係る円筒部2iは切替部材2の径方向外側に向く側面が切り取られている。これにより、例えば第1開口2cの夫々を通過した流水は、円筒部2iの底面2jに衝突して流通方向が径方向中心側に直角に曲げられ、径方向中央位置で合流する。この合流部位は、吐水部材4の中心側に形成されてストレート形状の吐水を形成する第1吐水流路4aである。一方、第2開口2dの夫々を通過した流水は、円筒部2iの底面2kに衝突して流通方向が径方向外側に直角に曲げられ、第1吐水流路4aの外側で環状に形成されてシャワー形状の吐水を形成する第2吐水流路4bに流入する。
第1開口2cに係る円筒部2iおよび第2開口2dに係る円筒部2iの底部であって吐水部材4の側の面には、夫々の円筒部2iの底面に亘る環状の土手部2mが形成されている。この土手部2mと後述する吐水部材4との間に後述のシール部を形成することで、第1吐水流路4aと第2吐水流路4bとが仕切られる。
〔操作部材〕
流水の吐水形態は切替部材2の回転によって決定するが、切替部材2はその外側に配置された環状の操作部材3によって回転操作される。図2および図3に示すように操作部材3の外面には、回転操作し易いように少なくとも一つの突起部3aが設けられている。また、操作部材3の外面には、吐水状態がストレート状態であるかシャワー状態であるかを判別する指標が設けられている。尚、この指標は前記突起部3aを兼ねるものであっても良い。
本実施形態では、操作部材3は切替部材2に対して流水方向とは逆方向から外挿し、差込構造によって切替部材2と一体回転可能となる。具体的に差込構造は、図11に示すように切替部材2の外側面に形成した第3凸部2nと、この第3凸部2nに係合するよう操作部材3の端部開口の内縁に形成した第3凹部3cとで構成される。この差込構造は、操作部材3と切替部材2とを一体回転させるものであって、切替部材2と操作部材3とが流水方向に沿って離間するのを防止するものではない。
第3凸部2nと第3凹部3cは、本実施形態のものに限らず、第3凸部2nが操作部材3の内面に形成され、第3凹部3cが切替部材2の外側面に形成されるものであっても良い。
また、上記差込構造は、上述の第3凸部2nおよび第3凹部3cの他に、後述の操作部材3に設けられる切欠き3hと切替部材2に設けられる第4凸部2sとで構成してもよい。
〔吐水部材〕
切替部材2を流通した水は、吐水部材4を介して、例えばストレート形状とシャワー形状との何れかの形状で吐出される。図9および図10に示すように、吐水部材4の中央部にはストレート形状の吐水を行う第1吐水口4cが形成され、その周囲にシャワー形状の吐水を行う第2吐水口4dが形成される。吐水部材4は切替部材2に取り付いた状態で切替部材2と一体回転する。この取り付けにより、操作部材3が切替部材2と吐水部材4との間に位置することとなり、操作部材3の切替部材2からの抜け出しが防止される。
本実施形態での操作部材3は、吐水部材4を切替部材2に取り付ける前に吐水部材4と一体化される。この一体化は、吐水部材4の壁部4eの外面に設けた複数の第1凹部4fと、操作部材3の壁部3bの内面に設けた複数の第1凸部3dとを係合することで行われる。図9に示すごとく、第1凹部4fは周方向に沿って細長い形状である。一方の第1凸部3dは、周方向の長さと流水の方向に沿う長さがそれほど変わらない例えば矩形断面状の突起である。吐水部材4を操作部材3に挿入し、これら両部材を弾性変形させつつ第1凸部3dと第1凹部4fとが係合する位置まで挿入を続ける。第1凸部3dと第1凹部4fが係合した状態では、第1凸部3dが第1凹部4fの両端部に当接する範囲内において吐水部材4と操作部材3との相対回転が可能となる。
尚、操作部材3の両端部開口のうち、吐水部材4が挿入される側とは反対の端部開口には壁部3bから内向きに突出するフランジ部3eが形成されている。挿入された吐水部材4は、仮に第1凸部3dと第1凹部4fとの係合が外れてさらに奥に挿入されようとしても、このフランジ部3eによってそれ以上の挿入が阻止される。
また、吐水部材4のうち第1吐水口4cなどが形成された流水方向下流側の端部近傍には、径方向外側に張り出した鍔部4gが形成されている。この鍔部4gは、操作部材3の壁部3bの内側に形成された段部3fに当接して側方からは見えないようになっており、水栓器具の美的外観の形成に役立っている。
図10に示すように吐水部材4の内部には筒状の仕切部4hが形成してある。この仕切部4hの内側が第1吐水流路4aとなり、外側が第2吐水流路4bとなる。
第1吐水流路4aは第1開口2cに係る円筒部2iと連通する。本実施形態では第1開口2cに係る円筒部2iが三カ所ある。これら円筒部2iから吐出された水を単に第1吐水口4cから吐出すると、ストレート流水とはいえ局部的に水圧のばらつきが存在して整った流水とはならない。そのため、図3に示すような第1吐水流路4aには水流をよりストレート形状に整流する第1整流部材9を設けてある。この第1整流部材9は略コップ状に形成されており、底部に複数の孔を設けてある。当該孔としては、例えば、中央に一つの円孔9aを設け、その周囲に扇形の孔9bを配設する。これにより、三つの第1開口2cから吐出された水が整流され、均等圧力となって流下する。
さらに第1吐水流路4aの終点である第1吐水口4cには、流水をさらに整流するためにメッシュ部材10を設けてある。このメッシュ部材10は例えばステンレス製であり、所定サイズの孔径を有する。当該孔径によっては、設けるメッシュ部材10は一枚でもよいが、複数枚のメッシュ部材10を重ねることでより整流効果を高めることができる。
一方、仕切部4hの外側に形成される第2吐水流路4bは第2開口2dに係る円筒部2iと連通する。第2開口2dに係る円筒部2iも三つであり、この場合も流水の圧力を均等化し、水流をよりシャワー形状に整流する第2整流部材11が用いられる。図3に示す如く、第2整流部材11は環状部11aを有し、その環状部11aから内側に向けて複数のフィン11bが形成されている。このフィン11bの上流側の空間つまり切替部材2の内部に形成される空間には、第2開口2dに係る三つの円筒部2iから吐出された水が一旦貯留される環状空間が形成される。ここに放出された水は各部位によって圧力が異なるが、複数のフィン11bによって圧力が均等化される。
尚、流水がこれらフィン11bによって整流される前に、各円筒部2iから吐出された水は、図6に示すように切替部材2の壁部2qの内面2pに衝突し、さらに、第2整流部材11の環状部11aの端面11cに衝突して撹拌される。これにより流水の圧力がさらに均等化される。当該フィン11bを通過した流水は当該フィン11bと第2吐水口4dとの間に形成される同じく環状の空間に一旦貯留され、より圧力が均等化されたのち第2吐水口4dから吐出される。
第1整流部材9と吐水部材4の仕切部4h、切替部材2の三者の間には内側シール12を設けてある。内側シール12は弾性シール部材であり、本実施形態ではゴム製のOリングとしている。また、第2整流部材11と吐水部材4の壁部4e、切替部材2の壁部2qの三者の間には外側シール13を設けてある。外側シール13は弾性シール部材であり、本実施形態ではゴム製のOリングとしている。内側シール12により第1吐水流路4aと第2吐水流路4bとが確実に隔離される。外側シール13によっては、シャワー流水が、吐水部材4と操作部材3との隙間および切替部材2と操作部材3との隙間に漏れ出すのが防止される。
尚、第2吐水口4dは、図10に示す如く、流水方向に平行な断面形状が、先細の円錐状に形成してある。本構成にすることで吐水状態がより細かなシャワーとなる。
切替部材2に対する吐水部材4の取り付けは、切替部材2の壁部2qの外面に設けた第2凸部2rと、吐水部材4の壁部4eの内面に設けた第2凹部4jとを有する係合部によって行う。これらは所謂バヨネット式の係合部である。ネジ螺合を用いない本構成であれば、ネジ螺合でよく生じるネジ部の損傷不具合などが解消される。第2凸部2rは例えば周方向に沿って三カ所設けてある。勿論この個数は任意である。
一方の第2凹部4jは、吐水部材4の壁部4eの内面であって、切替部材2の側の端部から流水方向に沿って溝状の軸方向凹部4j1として形成されている。この軸方向凹部4j1の位置に合わせて、操作部材3のフランジ部3eには三カ所の切欠き3hが形成されている。さらに、吐水部材4の軸方向凹部4j1の底部からは周方向に沿って周方向凹部4j2が連設されている。
本実施形態では、切替部材2に対して吐水部材4を係合させるが、その係合の際には、切替部材2と操作部材3との相対位相を所定位置に設定しなければならない。つまり切替部材2と操作部材3とは、差込構造を介して一体回転可能に係合させる必要があるからである。一方、操作部材3と吐水部材4とは相対回転可能に一体化されている。よって、本実施形態では、吐水部材4の壁部4eの外面に規制凸部4iを設け、操作部材3の壁部3bの内面に規制凹部3gを設けている。このように操作部材3と吐水部材4とが相対回転できる領域を規定することで、切替部材2に対する吐水部材4および操作部材3の位相が所定の範囲となるようにしてある。これにより、操作部材3と吐水部材4との一体物を切替部材2に取り付ける際に、操作部材3および吐水部材4の固定が容易となる。
尚、操作部材3と吐水部材4との回転規制は、前記第1凸部3dおよび前記第1凹部4fを用いることも可能である。しかしながら、第1凸部3dおよび第1凹部4fは操作部材3および吐水部材4が回転軸芯Xの延出方向に沿って相対移動を不能とするものであるから、その形状に幾分の制限を受ける場合がある。よって、これらとは別に規制凸部4iおよび規制凹部3gを設けることで、操作部材3と吐水部材4との回転規制機能が確実に発揮されるようにしてある。
切替部材2に対する吐水部材4の回転係合は、図11および図12に示す如く、切替部材2における第2凸部2rの端面2r2が、吐水部材4の周方向凹部4j2における奥側の端面4j4に当接することで完了する。本実施形態では、これら二つの端面2r2および端面4j4は三組形成してある。よって、仮に吐水部材4を強い力で回転させたとしても切替部材2に対する確実な当接係止効果を得ることができる。
尚、吐水部材4の回転を停止させる部位としては、吐水部材4に形成した規制凸部4iと操作部材3に形成した規制凹部3gとによっても発揮され得る。例えば、切替部材2の端面2r2が吐水部材4の端面4j4に当接するよりも早く規制凸部4iと規制凹部3gとが当接する場合である。ただし、この場合、吐水部材4が操作部材3によって回転規制され、さらに操作部材3の第3凹部3cが切替部材2の第3凸部2nに当接することで吐水部材4の回転が止められる。よって、吐水部材4が停止した感触が多段となって明確でなくなる可能性があり、吐水部材4の回転停止は端面2r2と端面4j4とで行われるのが好ましい。
吐水部材4と操作部材3との回転を規制する構造としては、操作部材3に形成した第1凸部3dと吐水部材4に形成した第1凹部4fとで構成することもできる。この場合、規制凸部4iと規制凹部3gを省略しても良い。
吐水部材4は図2に示した回転治具14を用いて行う。吐水部材4の下面の周縁部には回転係合用の凹部4kを断続的に形成してある。一方、回転治具14には、これら凹部4kに係合する凸部14aを備えている。このように吐水部材4の周縁部に係合部を設けることで、回転中心からの径方向長さを確保し、回転治具14の回転モーメントを確保している。これにより、吐水部材4と切替部材2との係合力が摩擦などによってある程度重い場合でも、操作者は軽い力で吐水部材4を取り付けることができる。またこの構成であれば、回転係合用の凹部4kや凸部14aに作用する操作力が過大とならず、凹部4kなどを損傷する不都合が回避できる。
尚、吐水部材4の下面には当該係合に係る目印4mが設けられている。例えば、操作部材3の外表面に形成した突起部3aに対して、吐水部材4の相対回転位置を示すように当該目印4mを二つ設けておく。このうちの一方の目印4mが突起部3aに合致しているときが吐水部材4が解除位相にある場合であり、他方の目印4mが突起部3aに合致していれば吐水部材4が固定位置にあることを示す。
吐水部材4の切替部材2に対する取り付けは、まず第2凸部2rを軸方向凹部4j1に沿って挿入し、続いてその終点で吐水部材4を回転させる。図3に示すように、第2凸部2rの角部には面取部2r1が設けてあり、第2凸部2rが周方向凹部4j2に移行し易くなるようにしてある。第2凸部2rが周方向凹部4j2の奥側に移動し、吐水部材4に設けた規制凸部4iが操作部材3の規制凹部3gに当接した状態で吐水部材4の取り付けが完了する。
尚、第2凸部2rを周方向凹部4j2の奥側に移動し終えたときにクリック感が生じれば、操作者は吐水部材4の取り付けが完了したことを明確に知ることができる。そのために例えば、周方向凹部4j2の奥側の一部の高さ方向の寸法を変化させるなどして、第2凸部2rが最終の固定位置に到達したときに、第2凸部2rと周方向凹部4j2との当接力が変化するように構成しても良い。
また、軸方向凹部4j1と周方向凹部4j2との交差部には、軸方向凹部4j1の延出方向と周方向凹部4j2の延出方向とのあいだの傾きを持つ傾斜部4j3が設けてある。当該傾斜部4j3により、例えば吐水部材4を切替部材2から係止解除する際に、第2凸部2rが傾斜部4j3に乗り上げ、切替部材2と吐水部材4とを軸方向に沿って離間させる。よって、吐水部材4を回すだけで軸方向への取外し動作が誘発される。
一方、吐水部材4を切替部材2に取り付ける場合には、吐水部材4を切替部材2に対して軸方向に押し付けると吐水部材4が傾斜部4j3によって周方向に回され、その後の吐水部材4の回転方向が示されて確実に取付操作を行うことができる。
吐水部材4と操作部材3の一体物を切替部材2に固定する際に、前述したごとく操作部材3の第3凹部3cを切替部材2の第3凸部2nに確実に係合させ、かつ、第2凸部2rと第2凹部4jとを係合させる必要がある。そのために、吐水部材4と操作部材3の一体物を切替部材2に挿入する際に、まず第3凸部2nと第3凹部3cとが係合し、切替部材2に対する操作部材3の相対回転位相が決定されたのちに、第2凸部2rが第2凹部4jの傾斜部4j3に到達するものとしている。
具体的には、操作部材3のフランジ部3eに形成した切欠き3hに切替部材2の第2凸部2rを通し(図12(a))、フランジ部3eの厚み全体が第2凸部2rの位置を超えて挿入された状態(図12(b))では、操作部材3は切替部材2に対して相対回転自在となり得る。しかし、本実施形態では、特に切替部材2の第3凸部2nの高さを適切に設定して当該相対回転を防止している。つまり、第2凸部2rがフランジ部3eの厚み全体を超えて挿入された状態では、常に第3凸部2nと第3凹部3cとが係合しているものとし、吐水部材4の切替部材2への挿入作業が円滑となるように構成してある。
尚、操作部材3のフランジ部3eには切替部材2の第2凸部2rが通過できるよう切欠き3hを設けたが、切替部材2の壁部2qの表面にも、吐水部材4の固定が完了した状態で前記切欠き3hに係合する第4凸部2sを形成している。これにより、切替部材2と操作部材3とが一体回転する際の係止効果がより強化される。
このように、吐水部材4と操作部材3とを予め一体化できる構成にした結果、吐水部材4や操作部材3を掃除するためにこれらを切替部材2から取り外すとき、取り外した部品が分散しないで済む。よって、取り外した部品の紛失を防止することができる。また、このような水栓器具では構成部品どうしの隙間が汚れ易い。よって、吐水部材4と操作部材3とが同時に外れることでこれら部品を手元で掃除し易くなる。
各構成部材の材質としては、製造の容易性や耐久性を確保できるものであれば適宜の材料選択が可能である。
例えば、操作部材3の材質としては、各種金属・ポリアセタール樹脂(POM)・ABS樹脂等を使用する事ができ、コスト・外観・成形性の観点でメッキグレードABS樹脂が望ましい。また、吐水部材4の材質としては、各種金属・POM・ABS樹脂等を使用する事ができ、コスト・外観・成形性の観点でABS樹脂が望まく、強度・耐久性の観点ではPOMが望ましい。さらに、切替部材2の材質としては、各種金属・POM・ABS樹脂等を使用する事ができ、コスト・成形性の観点でABS樹脂が望まく、強度・耐久性の観点ではPOMが望ましい。
本発明の水栓器具は、例えばストレート形態の水流とシャワー形態の水流など複数種類の水流形態に切り替え可能な流し台や浴室の水栓器具など各種の水栓器具に適用可能である。
1 水栓本体
2 切替部材
2a 第1流路
2b 第2流路
2n 第3凸部
2r 第2凸部
3 操作部材
3c 第3凹部
3d 第1凸部
3g 規制凹部
4 吐水部材
4f 第1凹部
4i 規制凸部
4j 第2凹部
4j1 軸方向凹部
4j2 周方向凹部
4j3 傾斜部
X 回転軸芯

Claims (6)

  1. 流体の流路を有する水栓本体と、
    回転軸芯の周りに前記水栓本体と相対回転し、前記流路に対して選択的に連通する第1流路および第2流路の少なくとも二つの流路を有する切替部材と、
    前記切替部材に対して差込構造を介して同期回転可能に配置され、前記切替部材を操作する操作部材と、
    前記第1流路に連通して第1形態の流体を吐出する第1吐水流路および前記第2流路に連通して第2形態の流体を吐出する第2吐水流路を有し、前記操作部材に対して前記切替部材と反対の側に位置しつつ前記切替部材に係合する係合部を有する吐水部材と、を備えた水栓器具。
  2. 前記操作部材および前記吐水部材が、前記回転軸芯の周りの相対回転を可能とし前記回転軸芯の延出方向に沿う相対移動を不能とする、互いに係合する第1凸部および第1凹部を各別に備えている請求項1に記載の水栓器具。
  3. 前記切替部材および前記吐水部材が、前記係合部として前記回転軸芯の周りに相対回転しつつ係合する第2凸部および第2凹部を各別に備えており、
    前記吐水部材の前記切替部材に対する係合・離脱の際に前記吐水部材の回転角度を規制する規制凸部および規制凹部が、前記第1凸部および前記第1凹部とは別に前記操作部材と前記吐水部材とに振り分けて形成してある請求項2に記載の水栓器具。
  4. 前記切替部材および前記操作部材が、前記差込構造として相対回転不能かつ前記回転軸芯の延出方向に沿って移動可能に係合する第3凸部および第3凹部を各別に備え、
    前記吐水部材あるいは前記切替部材に設けられた前記第2凹部が、前記回転軸芯の延出方向に沿う軸方向凹部と、当該軸方向凹部の端部から前記回転軸芯の周方向に沿って延出する周方向凹部とで形成され、
    前記吐水部材を前記切替部材に対して前記回転軸芯の延出方向に沿って近接させる際に、前記第2凸部が前記周方向凹部と係合可能な位置に到達する前に前記第3凸部と前記第3凹部とが係合するように構成してある請求項3に記載の水栓器具。
  5. 前記軸方向凹部と前記周方向凹部との交差部に、前記軸方向凹部の延出方向と前記周方向凹部の延出方向とのあいだの傾きを持つ傾斜部を設けてある請求項4に記載の水栓器具。
  6. 流体の流路を有する水栓本体と、
    回転軸芯の周りに前記水栓本体と相対回転し、前記流路に対して選択的に連通する第1流路および第2流路の少なくとも二つの流路を有する切替部材と、
    前記切替部材に対して差込構造を介して同期回転可能に配置され、前記切替部材を操作する操作部材と、
    前記第1流路に連通して第1形態の流体を吐出する第1吐水流路および前記第2流路に連通して第2形態の流体を吐出する第2吐水流路を有し、前記操作部材が前記切替部材から前記回転軸芯の延出方向に沿って抜け出るのを防止するよう前記切替部材との間で前記操作部材を挟みつつ前記切替部材に係合する係合部を有する吐水部材と、を備えた水栓器具。
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