JP2018038342A - 微生物捕捉デバイス - Google Patents

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Shogo Shibuya
章吾 澁谷
宏明 橘
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宏明 橘
展幸 宮川
Nobuyuki Miyagawa
展幸 宮川
成正 岩本
Narimasa Iwamoto
成正 岩本
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Abstract

【課題】一定の大きさのフィルタであっても、少量の核酸抽出溶液で核酸抽出処理を行うことができ、高感度かつ高精度に微生物検査を行うことが可能となる微生物捕捉デバイスの提供。【解決手段】微生物220を含む検体210を流入させる容器と、容器の上流側に設けられ、検体210を容器の内部へ投入する検体注入口21と、容器の内部に設けられ、検体210から微生物220を捕捉する捕捉部40と、容器の下流側に設けられ、微生物220が捕捉された後の廃液を排出する検体排出口32と、を備え、捕捉部40は、少なくとも2層以上のフィルタ411,412で構成されている微生物捕捉デバイス1。【選択図】図2

Description

本発明は、検体に含まれる微生物を捕捉するための微生物捕捉デバイスに関する。
従来、飲料などの検体内に存在する微生物を迅速に検出する手法として、例えばPCR法(polymerase chain reaction;ポリメラーゼ連鎖反応)が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平4−36197号公報
PCR法で高感度に検出するためには、微生物に対して少量の核酸抽出試薬で核酸抽出処理を行うことが好ましい。
検体中の微生物をフィルタによって捕捉するが、作業時間の短縮のために一定の大きさを持つフィルタが使用される。フィルタの大きさによっては、核酸抽出処理に用いる核酸抽出溶液が大量に必要となり、検出感度が低下し、精度よく核酸を抽出できない場合がある。
そこで、本発明は、一定の大きさのフィルタであっても、少量の核酸抽出溶液で核酸抽出処理を行うことができ、高感度かつ高精度に微生物検査を行うことが可能となる微生物捕捉デバイスを提供することを目的とする。
本発明に係る微生物捕捉デバイスは、微生物を含む検体を流入させる容器と、前記容器の上流側に設けられ、前記検体を前記容器の内部へ投入する検体注入口と、前記容器の内部に設けられ、前記検体から前記微生物を捕捉する捕捉部と、前記容器の下流側に設けられ、前記微生物が捕捉された後の廃液を排出する検体排出口と、を備え、前記捕捉部は、少なくとも2層以上のフィルタで構成されており、最も上流側に位置するフィルタは、前記微生物を通過させ、2層目以降のフィルタによって前記微生物を捕捉し、前記微生物を捕捉したフィルタと、前記微生物を捕捉したフィルタに対して上流側に位置するフィルタとの間の距離は、3[mm]以下(0[mm]を除く)の範囲にあり、前記微生物を捕捉したフィルタと、前記微生物を捕捉したフィルタに対して上流側に位置するフィルタとの間の間隙に核酸抽出試薬を注入するための試薬注入口を有する。
上記構成の微生物捕捉デバイスにより、捕捉した微生物を、少量の核酸抽出試薬で核酸抽出し、高感度でかつ、高精度に微生物検査をすることができる。
図1は、実施の形態1に係る微生物捕捉デバイス1の断面図である。 図2は、実施の形態1に係る微生物捕捉方法の検体210を注入するときの様子を示す断面図である。 図3は、実施の形態1に係る微生物捕捉方法の微生物220を捕捉した様子を示す断面図である。 図4は、実施の形態1に係る微生物捕捉方法の核酸抽出試薬を注入する様子を示す断面図である。 図5は、実施の形態1に係る微生物捕捉方法の核酸を抽出した様子を示す断面図である。 図6は、実施の形態1に係る微生物捕捉方法の核酸抽出液を排出する様子を示す断面図である。 図7は、実施の形態1に係る微生物捕捉デバイス1の変形例を示す断面図である。 図8は、実施の形態2に係る微生物捕捉デバイス2の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。したがって、例えば、各図において縮尺等は必ずしも一致しない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る微生物捕捉デバイス1の構成について、図1〜図7を用いて説明する。
微生物捕捉デバイス1は、検体に含まれる微生物を捕捉し、核酸の抽出処理を行う装置である。検体に含まれる微生物は、例えば、細菌、ウイルス又は組織細胞等である。実施の形態1において例示する微生物捕捉デバイス1は、例えば、食品に含まれる細菌を集菌する集菌デバイスである。
微生物捕捉デバイス1は、液状の検体からこの検体中に含まれる微生物を捕捉する。したがって、検査対象の微生物が含まれる検体が液体である場合は、その液体をそのまま検体サンプルとして用い、検査対象の微生物が含まれる検体が固体である場合は、滅菌希釈水等に懸濁して液状の検体サンプルを作製する。
実施の形態に係る微生物捕捉デバイス1の構成について、図1を用いて説明する。
微生物捕捉デバイス1は、図1に示すように、容器10と、検体注入口21と、抽出液排出口31と、検体排出口32と、捕捉部40とを備える。
容器10は、注入される検体及び核酸抽出試薬によって検体から核酸の抽出処理を行うための処理容器である。検体から抽出された核酸は、核酸抽出液となって容器10から排出される。
容器10の材質は、特に限定されるものではないが、核酸抽出処理で加熱処理を行うことを可能とするために、容器10は、ポリプロピレン(PP)又はポリカーボネート(PC)等の耐熱性の高い樹脂材料、アルミニウム又はステンレス等の金属材料、あるいは、
ガラス又はセラミック等の無機材料によって構成されているとよい。また、容器10として樹脂材料を用いた場合には、安価で軽量化を図ることができるという利点もある。また、容器10として金属材料又は高熱伝導性樹脂を用いた場合には、容器10の熱伝導性を向上させることができる。このため、加熱処理を行う場合には、容器10の少なくとも一部は、金属材料又は高熱伝導性樹脂によって構成されているとよい。なお、容器10は、上記の材料を組み合わせて構成されていてもよい。
また、容器10の内面は、非親水性であるとよい。例えば、容器10の内面は、疎水性であるとよい。この場合、疎水性材料を用いて容器10を形成してもよいし、表面処理によって容器10の内面を疎水性にしてもよいし、疎水性を有する膜が容器10の内面にコーティングされていてもよい。
容器10は、第1容器部11と第2容器部12とが、例えばネジ止めされることによって構成されている。第1容器部11と第2容器部12とは、捕捉部40を境界として容器10の内部空間を分割するように構成している。すなわち、本実施の形態において、容器10は、捕捉部40を境界として上下方向に二分割されており、第1容器部11が上側の部品で、第2容器部12が下側の部品となっている。
検体注入口21は、容器10内に検体を注入するための注入口である。本実施の形態において、検体注入口21は、第1容器部11の上壁に設けられ第1容器部11と一体的に形成されている。検体注入口21の一方の端部は、第1容器部11に接続され、検体注入口21の他方の端部は、容器10の外部に設けられた検体投入カップ(図示せず)に接続される。検体は、検体投入カップから検体注入口21を介して第1容器部11に注入される。
このように、第1容器部11には検体の液体が注入されるので、第1容器部11の内部空間の壁面における角度αは、90度以上であるとよい。つまり、第1容器部11における任意の2つの壁面のなす角が90度以上であるとよい。これにより、検体を第1容器部11に注入したときに、第1容器部11の内部空間の壁面に検体が留まることを抑制することができる。
抽出液排出口31は、核酸抽出試薬によって核酸抽出対象物から抽出された核酸が含まれる核酸抽出液を容器から排出するための核酸抽出液排出口である。本実施の形態において、抽出液排出口31は、第2容器部12の下壁に設けられている。
抽出液排出口31は、容器10の外部と第2容器部12の内部空間とを連通する配管である。具体的には、抽出液排出口31の一方の端部は、第2容器部12に接続され、抽出液排出口31の他方の端部は、配管を介して容器10の外部に設けられた回収容器(核酸抽出液回収容器)に接続される。本実施の形態において、抽出液排出口31は、第2容器部12と一体的に形成されている。
抽出液排出口31から排出される核酸抽出液は、抽出液排出口31に接続された配管を通じて回収容器に回収される。例えば、核酸抽出液は、送液ポンプによって容器10から回収容器に送液されることで回収される。
検体排出口32は、検体を容器10から排出するための検体排出口である。検体排出口32からは、容器10に注入された検体の廃液が排出される。つまり、第1容器部11から注入されて捕捉部40を通過した後の検体が検体排出口32から排出される。本実施の形態において、検体排出口32は、第2容器部12の側壁に設けられている。つまり、検体排出口32は、抽出液排出口31よりも捕捉部40に近い位置に設けられている。
検体排出口32は、容器10の外部と第2容器部12の内部空間とを連通する配管である。具体的には、検体排出口32の一方の端部は、第2容器部12に接続され、検体排出口32の他方の端部は、配管を介して容器10の外部に設けられた回収容器(検体廃液回収容器)に接続される。本実施の形態において、検体排出口32は、第2容器部12と一体的に形成されている。
検体排出口32から排出される検体は、検体排出口32に接続された配管を通じて、回収容器に回収される。例えば、検体の廃液は、真空ポンプによって容器10から回収容器に送液されることで回収される。
捕捉部40は、少なくとも一部が容器10の内部に配置されており、検体注入口21から注入された検体に含まれる微生物を捕捉する。捕捉部40は、微生物を捕捉して保持するための微生物捕捉層41と、微生物捕捉層41を支持する支持部42と、微生物捕捉層41に核酸抽出試薬を注入する試薬注入口43とを有する。
微生物捕捉層41は、2層のフィルタで形成され、第1フィルタ411と、第2フィルタ412とを備える。
第1フィルタ411は、検体が投入される容器10の上流側に位置し、微生物を通過させる。第2フィルタ412は、第1フィルタ411より下流側に設けられ、検体中の微生物を捕捉する。
そのため、第1フィルタ411に用いられるフィルタは、基本的に微生物を通過させることができる大きさの目の粗さであり、10[μm]〜100[μm]であるものが好ましいが、不可避的に捕捉されてもよい。また、第2フィルタ412に用いられるフィルタは、微生物を確実に捕捉することができる大きさの目の粗さであり、0.2[μm]〜1[μm]であるものが好ましい。第1フィルタ411及び第2フィルタ412に用いられるフィルタは、具体的には、セルロースアセテート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:polyvinylidene difluoride)、ポリエーテルサルフォン(PES:polyethersulfone)等の材質で作られたメンブレンフィルタ等を用いることができる。
また、第1フィルタ411及び第2フィルタ412は、親水性であることが好ましい。この場合、上記親水性材料を用いてもよいし、フィルタの表面処理によって親水性にしてもよい。
なお、第2フィルタ412は、検体に含まれる核酸抽出対象物を吸着させる機能を有する捕捉フィルタを用いてもよい。このような捕捉フィルタを用いることにより、検体から核酸抽出対象物を捕捉する速度を向上させることができる。
第1フィルタ411及び第2フィルタ412は、第1フィルタ411及び第2フィルタ412の間に間隙を形成するように配置され、板状の支持部42によって支持される。第1フィルタ411及び第2フィルタ412の間隙の幅は、例えば3[mm]である。支持部42の微生物捕捉層41に対応する中央部分には貫通孔が形成されている。また、支持部42の周辺部分を第1容器部11と第2容器部12とで挟持することで、第1フィルタ411、第2フィルタ412及び支持部42は、容器10に固定される。第1容器部11と第2容器部12と支持部42とは、例えば、4本のネジによって固定されている。
支持部42の少なくとも一部は、金属材料又は高熱伝導性樹脂によって構成されているとよい。この場合、支持部42は、全部が金属材料又は高熱伝導性樹脂によって構成されていてもよい。支持部42の一部に金属材料を用いる場合、樹脂内に金属材料が埋め込まれたものでもよい。また、支持部42の表面は、親水性であるとよい。
試薬注入口43は、微生物捕捉層に核酸抽出試薬を注入するための核酸抽出試薬の注入口であり、微生物捕捉層41と容器10の外部とを連通する配管である。
試薬注入口43から注入される核酸抽出試薬は、捕捉部40で捕捉された核酸抽出対象物から核酸を抽出するための液体試薬であり、例えば核酸抽出対象物の細胞膜から核酸を取り出す作用を持つ。核酸抽出試薬は、容器10の外部に設けられた核酸抽出試薬容器から試薬注入口43を介して微生物捕捉層41に注入される。本実施の形態では、試薬注入口43は、支持部42の周辺部に支持部42と一体となって形成され、第1フィルタ411及び第2フィルタ412で形成された間隙と核酸抽出試薬容器とを接続している。これにより、核酸抽出試薬が容器10の外部から微生物捕捉層41に注入される。
試薬注入口43には、試薬注入口43をふさぐゴム栓が設けられていることが好ましい。ゴム栓は、核酸抽出試薬を第1フィルタ411及び第2フィルタ412で形成された間隙に注入するための針が貫通可能なゴム材料によって構成されている。なお、ゴム栓の材料は、特に限定されるものではないが、例えば、シリコーンゴム又はフッ素ゴム等が用いられる。
次に、微生物捕捉デバイス1を用いた微生物220の捕捉方法について、図2〜図6を用いて説明する。
まず、図2に示されるように、容器10に検体210を注入する。具体的には、微生物220を含む検体210が入った検体投入カップ200を検体注入口21に接続し、検体投入カップ200から容器10に検体210を投入する。検体210を容器10に投入する際、配管に設けられたバルブ5bは開けられ、バルブ5aは閉じられている。
検体投入カップから投入される検体210は、検体注入口21を介して第1容器部11に注入され、微生物捕捉層41を通過して、第2容器部12に流れる。検体210は、微生物捕捉層41によって濃縮される。具体的には、検体210が微生物捕捉層41を通過する際、検体210に含まれる微生物220は、微生物捕捉層41の第1フィルタ411では捕捉されずに通過し、第2フィルタ412へと流れる。第2フィルタ412を検体210が通過する際、検体210に含まれる微生物220は、第2フィルタ412に捕捉されて第2フィルタ412の表面上に留まる。
このとき、第1容器部11に注入された検体210については、速やかに微生物捕捉層41を通過させて第2容器部12に移動させるとよい。例えば、真空ポンプ(図示せず)によって第2容器部12内を減圧して、第1容器部11内の圧力を第2容器部12内の圧力よりも高くする検体排出モードで第2容器部12内の圧力を調整するとよい。これにより、注入された検体210を第1容器部11から捕捉部40を通過させて第2容器部12に速やかに移動させることができる。したがって、効率良く検体210を濃縮することができるとともに、検体210の廃液を速やかに容器10から排出させることができる。
微生物捕捉層41を通過した検体210は、廃液として検体排出口32を介して第2容器部12から排出され、容器10の外部に設けられた回収容器500に回収される。
このようにして、検体210を容器10に注入して廃液を排出すると、図3に示すよう
に、微生物220捕捉層41の第2フィルタ412の上には、捕捉された微生物220が溜まることになる。
次に、第2フィルタ412で捕捉した微生物220から核酸230を抽出する。具体的には、まず、図4に示すように、容器10の外部に設けられた核酸抽出試薬容器300から微生物220捕捉層41に核酸抽出試薬310を投入する。
核酸抽出試薬容器300から投入される核酸抽出試薬310は、試薬注入口43から微生物捕捉層41に注入される。本実施の形態では、核酸抽出試薬容器300の針を試薬注入口43に設けられたゴム栓に貫通させて、核酸抽出試薬容器300から第1フィルタ411及び第2フィルタ412によって形成される間隙に核酸抽出試薬310を注入する。
このように、核酸抽出試薬310は、第1フィルタ411及び第2フィルタ412によって形成される間隙にのみ注入すればよいので少量でよい。また、核酸抽出試薬310は、少量であっても、微生物捕捉層41内において各フィルタ間の毛細管現象により、微生物捕捉層41全体に均一に濡れ広がることができる。
微生物捕捉層41に核酸抽出試薬310を注入すると、第2フィルタ412に捕捉された微生物220が核酸抽出試薬310に反応する。これにより、微生物220から核酸230を抽出することができる。つまり、微生物220から核酸230が抽出される核酸抽出反応が行われる。
このように、核酸抽出試薬310によって微生物220の核酸抽出反応が行われることで、微生物220から抽出された核酸230が含まれる核酸抽出液320が生成される。
このとき、図5に示すように、微生物220の核酸抽出反応は、微生物捕捉層41に注入された核酸抽出試薬310を微生物捕捉層41内で保持させて行うとよい。これにより、微生物220が核酸抽出試薬310に一定時間浸されることになるので、核酸230を溶出させやすくでき、核酸230の抽出(溶出)を効率良く行うことができる。
核酸抽出試薬310を微生物捕捉層41内で保持させる場合、真空ポンプ(図示せず)は、核酸抽出試薬310を微生物捕捉層41内で保持させる核酸抽出試薬保持モードで第2容器部12内の圧力を調整するとよい。具体的には、真空ポンプ(図示せず)によって第2容器部12内を加圧して第2容器部12内の圧力を第1容器部11内の圧力よりも高くすればよい。これにより、容器10に注入された核酸抽出試薬310を微生物捕捉層41内で保持させることができる。
この場合、フィルタとしては、通常時(第2容器部12を加圧していない時)に核酸抽出試薬310が微生物捕捉層41を通過するようなフィルタを用いることができ
る。
なお、微生物220と核酸抽出試薬310とを混合させた後に、振動装置(図示なし)によって容器10を振動させて核酸抽出試薬310を撹拌させるとよい。これにより、核酸230の抽出をさらに効率良く行うことができる。
また、微生物220と核酸抽出試薬310とが混合した後に、加熱冷却ユニット(図示なし)によって容器10を加熱して核酸抽出試薬310を加熱してもよい。これにより、核酸230の抽出をさらに効率良く行うことができる。加熱冷却ユニットは、例えば容器10及び捕捉部40の支持部42に接続されたペルチェ素子等を用いる。
その後、核酸抽出試薬310の注入が完了して第2フィルタ412上の微生物220の核酸抽出反応が完了した後は、核酸抽出液320を第2容器部12に移動させる。例えば、バルブ5aを開放することで、第2容器部12内を常圧にしたり、検体排出モード時の減圧度よりも低い減圧度となるように第2容器部12内の圧力を調整したりすればよい。
なお、核酸抽出試薬310を微生物捕捉層41の上に保持させる方法としては、上記のような第2容器部12内の圧力を調整する方法に限るものではない。例えば、核酸抽出試薬保持モードを実行する代わりに、フィルタとして、第2容器部12内を減圧していない時に核酸抽出試薬310が本体部41上に保持されるようなフィルタを用いることでも実現できる。
この場合、図示しないが、核酸抽出試薬310の注入が完了して、微生物捕捉層41内で保持させた核酸抽出試薬310によって微生物捕捉層41内の核酸抽出対象物の核酸抽出反応が完了した後は、真空ポンプによって第2容器部12内を減圧して第1容器部11内の圧力を第2容器部12内の圧力よりも高くすればよい。これにより、核酸抽出反応が完了して微生物捕捉層41内に滞留している核酸抽出液320を第2容器部12に移動させることができる。つまり、圧力差を利用して核酸抽出液320を第2容器部12に移動させることができる。このように、真空ポンプによって第2容器部12内を減圧して、第1容器部11内の圧力を第2容器部12内の圧力よりも高くすることで、微生物捕捉層41における核酸抽出液320を微生物捕捉層41を介して第2容器部12に移動させる核酸抽出液移動モードで第2容器部12内の圧力を調整するとよい。
このとき、核酸抽出液移動モードにおける真空ポンプによる減圧度は、上記の検体210を排出させる検体排出モードにおける真空ポンプによる減圧度よりも低くするとよい。
そして、図6に示すように、核酸230が含まれる核酸抽出液320が全て第2容器部12に移動した後は、抽出液排出口31に接続された配管を通じて核酸抽出液320を回収する。
具体的には、核酸230が含まれる核酸抽出液320を抽出液排出口31を介して第2容器12から排出し、容器10の外部に設けられた回収容器に核酸抽出溶液を回収することができる。
なお、試薬注入口43は、第1フィルタ411と第2フィルタ412とで形成される間隙に核酸抽出試薬310を注入できるものであれば、本実施の形態に限られない。例えば、第1フィルタ411に試薬注入口43が設けられ、第1容器部11の上壁にも第1容器部11と一体的に注入口を設け、注入口から試薬注入口43に試薬を注入できる構成であってもよい。
なお、上記実施の形態において、図7に変形例を示すように、第1フィルタ411及び第2フィルタ412によって形成される間隙には、スペーサー51が設けられることが好ましい。
スペーサー51は、本実施の形態では、ガラスビーズまたは樹脂で形成された球であり、間隙に複数設けられる。スペーサー51の直径は、間隙の幅に等しいものであることが好ましい。これにより、検体を通過させる際、第1フィルタ411及び第2フィルタ412がたわんで接触してしまうのを防止でき、第1フィルタ411及び第2フィルタ412間の距離を一定に保つことが可能となる。また、スペーサー51は、第1フィルタ411及び第2フィルタ412がたわむのを防止できるものであれば、本実施の形態に限られず、例えばスペーサー51円柱形状で支持部42等と同じ材料で構成されるものであっても
よい。
なお、上記実施の形態において、第1フィルタ411及び第2フィルタ412は、親水性を有するものであるとしたが、最も上流側に位置するフィルタ(第1フィルタ411)は疎水性を有し、下流側のフィルタ(第2フィルタ412)は親水性を有するものとしてもよい。
これにより、微生物220を捕捉しない最も上流側に設けられたフィルタには、核酸抽出液320が浸透しにくくなるので、使用する核酸抽出試薬310の量をより少量化することができる。
上述のように、本実施の形態1における微生物捕捉デバイス1は、微生物220を含む検体210を流入させる容器10と、容器10の上流側に設けられ、検体210を容器10の内部へ投入する検体注入口21と、容器10の内部に設けられ、検体210から微生物220を捕捉する捕捉部40と、容器10の下流側に設けられ、微生物220が捕捉された後の廃液を排出する検体排出口32と、を備え、捕捉部40は、少なくとも2層以上のフィルタで構成されており、最も上流側に位置するフィルタは、微生物220を通過させ、2層目以降のフィルタによって微生物220を捕捉し、微生物220を捕捉した第2フィルタ412と、微生物220を捕捉した第2フィルタ412に対して上流側に位置する第1フィルタ411との間の距離は、3[mm]以下(0[mm]を除く)の範囲にあり、微生物220を捕捉した第2フィルタ412と、微生物220を捕捉した第2フィルタ412に対して上流側に位置する第1フィルタ411との間の間隙に核酸抽出試薬310を注入するための試薬注入口43を有する。
これにより、核酸抽出試薬310を、微生物220を捕捉した第2フィルタ412と、微生物を捕捉した第2フィルタ412に対して上流側に位置する第1フィルタ411との間の空間に注入するだけであるために、核酸抽出試薬310の量を少量化することができる。また、毛細管現象により、フィルタ全体に核酸抽出試薬310を浸透させることができる。そのため、核酸230が高濃度な核酸抽出液320を得ることができ、高感度で、高精度な微生物検査を行うことを可能とすることができる。
また、隣接するフィルタ間にスペーサー51が設けられていることが好ましい。
これにより、フィルタのたわみを防止することができ、隣り合うフィルタ間の距離を一定に保つことができるので、微生物220を確実に捕捉することができる。
また、微生物220を捕捉する第2フィルタ412は親水性であることが好ましい。
これにより、フィルタの内部まで均一に核酸抽出試薬310が濡れ広がるので、より多くの核酸230を抽出することができる。
また、微生物220を捕捉する第2フィルタ412は親水性であり、微生物220を捕捉するフィルタに対して上流側に位置している第1フィルタ411は疎水性としてもよい。
これにより、微生物220を捕捉する第2フィルタ412に対して上流側に位置している第1フィルタ411に核酸抽出試薬が浸み込まず、使用する核酸抽出試薬310の量を一層少量化することができる。
なお、本実施の形態における微生物220の捕捉方法について、当業者が思いつく方法
や本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、本実施の形態に限られるものではない。
(実施の形態2)
本実施の形態2における微生物捕捉デバイス2について、図8を参照して説明する。
図8は、本実施の形態2に係る微生物捕捉デバイス2の構成を示す図である。
なお、ここでは、上記実施の形態1と相異する事項についてのみ説明し、その他の事項(構成、作用効果等)については、上記実施の形態1と同様であるので、図面において同じ符号を付してその説明を省略する。本実施の形態2に係る微生物捕捉デバイス2は、微生物捕捉層41が3層以上のフィルタで構成される点で実施の形態1と相異する。
本実施の形態2における微生物捕捉層は、3層のフィルタで形成され、図8に示されるように、第1フィルタ411と、第2フィルタ412と、第3フィルタ413を備える。
第1フィルタ411は、検体が投入される容器10の上流側に位置し、微生物220a、220bを通過させる。第2フィルタ412は、第1フィルタ411より下流側に設けられ、検体中の微生物220aを捕捉する。第3フィルタ413は、第1フィルタ411及び第2フィルタ412の間に設けられ、微生物220bを捕捉する。
そのため、第1フィルタ411に用いられるフィルタは、基本的に微生物220a、220bを通過させることができる大きさの目の粗さであり、10[μm]〜100[μm]であるものが好ましいが、不可避的に捕捉されてもよい。また、第2フィルタ412に用いられるフィルタは、微生物を確実に捕捉することができる大きさの目の粗さであり、0.2[μm]〜1[μm]であるものが好ましい。また、第3フィルタ413に用いられるフィルタは、第2フィルタ412より目が粗く、例えば1[μm]〜10[μm]であるもので好ましい。
第3フィルタ413を設けることで、第2フィルタ412と第3フィルタ413とで、種類の異なる微生物220a、220bを捕捉することができる。
第1フィルタ411、第2フィルタ412及び第3フィルタ413に用いられるフィルタは、上記同様、セルロースアセテート、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:polyvinylidene difluoride)、ポリエーテルサルフォン(PES:polyethersulfone)等の材質で作られたメンブレンフィルタ等を用いることができる。
また、第1フィルタ411、第2フィルタ412及び第3フィルタ413は、親水性であることが好ましい。この場合、上記親水性材料を用いてもよいし、フィルタの表面処理によって親水性にしてもよい。
また、最も上流側に位置するフィルタ(第1フィルタ411)は疎水性を有し、それ以外のフィルタ(第2フィルタ412及び第3フィルタ413)は親水性を有するものとしてもよい。
第1フィルタ411、第2フィルタ412及び第3フィルタ413は、それぞれの間に間隙を形成して配置し、複数の板状の支持部42によって挟持され、支持される。各フィルタの間隙の幅は、例えば3[mm]である。支持部42の微生物捕捉層41に対応する中央部分には貫通孔が形成されている。また、支持部42の周辺部分を第1容器部11と第2容器部12とで挟持することで、第1フィルタ411、第2フィルタ412、第3フ
ィルタ413及び支持部42は、容器10に固定される。第1容器部11と第2容器部12と支持部42とは、例えば4本のネジによって固定されている。
試薬注入口43a、43bは、支持部42の周辺部に支持部42と一体となって形成され、第1フィルタ411及び第3フィルタ413、第3フィルタ413及び第2フィルタ412のそれぞれの間隙と、容器10の外部とが連通するように設けられる。各試薬注入口43a、43bには、各試薬注入口43a、43bに対応した核酸抽出試薬容器と接続している。各フィルタのそれぞれの間隙に、核酸抽出試薬が容器10の外部から注入される。
これにより、微生物捕捉層41において微生物を捕捉するフィルタを2層とすることで、上記同様の捕捉手順で、第2フィルタ412及び第3フィルタ413ごとに捕捉する微生物を変えることができる。また、試薬注入口43a、43bをそれぞれ第2フィルタ412及び第3フィルタ413ごとに設けることで、捕捉した微生物に最適な核酸抽出液を流入することができ、種々の微生物を含む検体に対しても効果的に核酸を抽出することができる。
上述のように、本実施の形態における微生物捕捉デバイス2は、捕捉部40は、少なくとも3層以上のフィルタで構成されており、各フィルタの目の粗さは異なり、目の粗さが異なるフィルタにおいて、上流側に位置している第1フィルタ411の方の目の粗さが大きく、試薬注入口43a、43bは、間隙のそれぞれに設けられている。
これにより、第1フィルタ411、第2フィルタ412及び第3フィルタ413の目の粗さを変え、かつ隣接するフィルタ間に形成される空間ごとに核酸抽出試薬310を注入する試薬注入口43a、43bが設けられているので、フィルタごとに捕捉する微生物220a、220bを変えて、その捕捉した微生物220a、220bに適した核酸抽出試薬を注入することができる。そのため、種々の微生物220a、220bが含む検体に対しても効果的に核酸を抽出することができる。
なお、各フィルタの間隙には、スペーサーが設けられていてもよい。
なお、本実施の形態は、微生物捕捉層41において3層のフィルタを設けるものとしたが、フィルタの目の粗さが各々のフィルタで異なり、各フィルタ上で、異なる種類の微生物を捕捉できるものであれば、フィルタは3層以上設けてもよい。このとき、各フィルタは、上流側に位置するフィルタの方が目の粗さが大きくなるように配置する。また、フィルタとフィルタとで形成された間隙のそれぞれには、試薬注入口が各間隙に対応して設けられる。
その他、各実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1、2 微生物捕捉デバイス
10 容器
21 検体注入口
31 抽出液排出口
32 検体排出口
40 捕捉部
43 試薬注入口
210 検体
220 微生物
310 核酸抽出試薬
411 第1フィルタ
412 第2フィルタ
413 第3フィルタ

Claims (5)

  1. 微生物を含む検体を流入させる容器と、
    前記容器の上流側に設けられ、前記検体を前記容器の内部へ投入する検体注入口と、
    前記容器の内部に設けられ、前記検体から前記微生物を捕捉する捕捉部と、
    前記容器の下流側に設けられ、前記微生物が捕捉された後の廃液を排出する検体排出口と、
    を備え、
    前記捕捉部は、少なくとも2層以上のフィルタで構成されており、
    最も上流側に位置するフィルタは、前記微生物を通過させ、2層目以降のフィルタによって前記微生物を捕捉し、
    前記微生物を捕捉したフィルタと、前記微生物を捕捉したフィルタに対して上流側に位置するフィルタとの間の距離は、3[mm]以下(0[mm]を除く)の範囲にあり、
    前記微生物を捕捉したフィルタと、前記微生物を捕捉したフィルタに対して上流側に位置するフィルタとの間の間隙に核酸抽出試薬を注入するための試薬注入口を有する
    微生物捕捉デバイス。
  2. 隣接する前記フィルタの各フィルタ相互間に、前記間隙を保持する前記スペーサーが設けられている
    請求項1に記載の微生物捕捉デバイス。
  3. 前記微生物を捕捉するフィルタは親水性である
    請求項1または請求項2に記載の微生物捕捉デバイス。
  4. 前記微生物を通過させるフィルタは疎水性である
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の微生物捕捉デバイス。
  5. 前記捕捉部は、少なくとも3層以上のフィルタで構成されており、
    各フィルタの目の粗さは、下流側に位置するものの方が細かくなるように、相異しており、
    前記試薬注入口は、前記間隙のそれぞれ別に設けられている
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の微生物捕捉デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110066717A (zh) * 2019-04-26 2019-07-30 山东省农业科学院农业质量标准与检测技术研究所 一种固体样品微生物检测用酸处理装置及处理方法

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