JP2018036645A - 表示システム、電子機器 - Google Patents

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Yuji Iwaki
裕司 岩城
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Abstract

【課題】視認性が良好な表示装置または電子機器などを提供する。【解決手段】表示手段と、検知手段と、演算手段と、を用いる表示システム。表示手段は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、を有する。第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、可視光を発光する機能を有する。検知手段により、表示手段から使用者までの距離と外光の照度を測定する。演算手段は、測定した照度および距離を用いて、第2の表示素子の発光輝度を決定する。【選択図】図1

Description

本明細書等で開示する発明の一態様は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本明細書等で開示する発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。
なお、本明細書等において半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指す。表示装置(液晶表示装置、発光表示装置など)、投影装置、照明装置、電気光学装置、蓄電装置、記憶装置、半導体回路、撮像装置および電子機器などは、半導体装置を有すると言える場合がある。
各画素に表示素子を駆動するためのトランジスタを有するアクティブマトリクス型の表示装置が知られている。例えば、表示素子として液晶素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶表示装置や、表示素子として有機EL素子などの発光素子を用いたアクティブマトリクス型の発光表示装置などが知られている。これらのアクティブマトリクス型の表示装置は、単純マトリクス型の表示装置に比べて画面の大型化や高精細化が容易であり、消費電力の低減などの面で有利である。
特許文献1には、表示素子として有機EL素子が用いられた発光表示装置が開示されている。
また、アクティブマトリクス型の表示装置として、大きく分けて透過型の表示装置と反射型の表示装置の二種類のタイプが知られている。
例えば、透過型の液晶表示装置は、冷陰極蛍光ランプなどのバックライトを用い、液晶の光学変調作用を利用して、バックライトからの光が液晶を透過して液晶表示装置外部に出力される状態と、出力されない状態とを選択し、明と暗の表示を行わせ、さらにそれらを組み合わせることで、画像表示を行うものである。
また、反射型の液晶表示装置は、液晶の光学変調作用を利用して、外光、即ち入射光が液晶を透過して画素電極で反射して装置外部に出力される状態と、入射光が装置外部に出力されない状態とを選択し、明と暗の表示を行わせ、さらにそれらを組み合わせることで、画像表示を行うものである。
特開2014−197522号公報
透過型の液晶表示装置はバックライトを利用するため、消費電力が多いという問題があった。一方、反射型の液晶表示装置はバックライトを使用しないため消費電力が少ない。
しかしながら、反射型の液晶表示装置は外光を利用するため、周囲が暗い状態、すなわち外光が弱い環境下では表示された画像などの視認性が低下するという問題がある。また、反射型の液晶表示装置は、表示装置と使用者(観察者)の距離が大きくなると表示された画像などの視認性が低下するという問題がある。
本発明の一態様は、視認性が良好な表示装置または電子機器などを提供することを課題の一とする。または、良好な視認性を実現する表示システムなどを提供することを課題の一つとする。または、表示品位が良好な表示装置または電子機器などを提供することを課題の一つとする。または、表示品位が良好な表示システムなどを提供することを課題の一つとする。または、新規な表示装置または電子機器などを提供することを課題の一つとする。または、新規な表示システムなどを提供することを課題の一つとする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、表示手段と、検知手段と、演算手段と、を有し、演算手段は、表示手段に表示する画像を決定する機能を有し、表示手段は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、を有し、第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、可視光を発光する機能を有し、検知手段は、外光の照度を測定する機能と、検知手段から使用者までの距離を測定する機能と、を有し、演算手段は、検知手段で測定した照度および距離を用いて、第2の表示素子の発光輝度を決定する表示システムである。
本発明の一態様は、表示手段と、検知手段と、演算手段と、記憶手段と、を有し、演算手段は、表示手段に表示する画像を決定する機能を有し、表示手段は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、を有し、第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、第2の表示素子は、可視光を発光する機能を有し、検知手段は、外光の照度を測定する機能と、検知手段から使用者までの距離を測定する機能と、を有し、演算手段は、測定した照度および距離と、記憶手段に記憶された情報と、を用いて、第2の表示素子の発光輝度を決定する表示システムである。
第1の表示素子は、液晶素子を含むことが好ましい。第2の表示素子は、EL素子を含むことが好ましい。
本発明の一態様によれば、視認性が良好な表示装置または電子機器などを提供することができる。または、良好な視認性を実現する表示システムなどを提供することができる。または、表示品位が良好な表示装置または電子機器などを提供することができる。または、表示品位が良好な表示システムなどを提供することができる。または、新規な表示装置または電子機器などを提供することができる。
または、新規な表示システムなどを提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
電子機器を説明する図。 電子機器の構成例を説明するブロック図。 表示装置の構成例を説明するブロック図。 画素の回路構成例を説明する図。 画素の回路構成例および平面構成例を説明する図。 ビデオ信号と、反射光強度および発光強度の関係を説明する図。 電子機器の動作を説明するフローチャート。 電子機器の動作を説明するフローチャート。 電子機器の動作を説明するフローチャート。 電子機器の動作を説明する図。 表示装置の構成例を示す図。 表示装置の断面構造の一例を説明する図。 表示装置の断面構造の一例を説明する図。 表示装置の断面構造の一例を説明する図。 表示装置の外観の一例を説明する図。 電子機器の一例を説明する図。 実施例を説明する図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
また、図面などにおいて示す各構成の、位置、大きさ、範囲などは、発明の理解を容易とするため、実際の位置、大きさ、範囲などを表していない場合がある。このため、開示する発明は、必ずしも、図面などに開示された位置、大きさ、範囲などに限定されない。例えば、実際の製造工程において、エッチングなどの処理により層やレジストマスクなどが意図せずに目減りすることがあるが、発明の理解を容易とするため、省略して示すことがある。
また、特に上面図(「平面図」ともいう。)や斜視図などにおいて、発明の理解を容易とするため、一部の構成要素の記載を省略する場合がある。また、一部の隠れ線などの記載を省略する場合がある。
本明細書等において、「第1」、「第2」などの序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、工程順または積層順など、なんらかの順番や順位を示すものではない。また、本明細書等において序数詞が付されていない用語であっても、構成要素の混同を避けるため、特許請求の範囲において序数詞が付される場合がある。また、本明細書等において付された序数詞と、特許請求の範囲において付された序数詞が異なる場合がある。また、本明細書等において序数詞が付されている用語であっても、特許請求の範囲などにおいて序数詞を省略する場合がある。
また、本明細書等において「電極」や「配線」の用語は、これらの構成要素を機能的に限定するものではない。例えば、「電極」は「配線」の一部として用いられることがあり、その逆もまた同様である。さらに、「電極」や「配線」の用語は、複数の「電極」や「配線」が一体となって設けられている場合なども含む。
なお、本明細書等において「上」や「下」の用語は、構成要素の位置関係が直上または直下で、かつ、直接接していることを限定するものではない。例えば、「絶縁層A上の電極B」の表現であれば、絶縁層Aの上に電極Bが直接接して設けられている必要はなく、絶縁層Aと電極Bとの間に他の構成要素を含むものを除外しない。
また、ソースおよびドレインの機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合など、動作条件などによって互いに入れ替わるため、いずれがソースまたはドレインであるかを限定することが困難である。このため、本明細書においては、ソースおよびドレインの用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載されている場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とが、本明細書等に開示されているものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも、図または文章に記載されているものとする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」には、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。よって、「電気的に接続する」と表現される場合であっても、現実の回路においては、物理的な接続部分がなく、配線が延在しているだけの場合もある。
なお、チャネル長とは、例えば、トランジスタの上面図において、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが互いに重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソース(ソース領域またはソース電極)とドレイン(ドレイン領域またはドレイン電極)との間の距離をいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル長が全ての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル長は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル長は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
チャネル幅とは、例えば、半導体(またはトランジスタがオン状態のときに半導体の中で電流の流れる部分)とゲート電極とが互いに重なる領域、またはチャネルが形成される領域における、ソースとドレインとが向かい合っている部分の長さをいう。なお、一つのトランジスタにおいて、チャネル幅がすべての領域で同じ値をとるとは限らない。即ち、一つのトランジスタのチャネル幅は、一つの値に定まらない場合がある。そのため、本明細書では、チャネル幅は、チャネルの形成される領域における、いずれか一の値、最大値、最小値または平均値とする。
なお、トランジスタの構造によっては、実際にチャネルの形成される領域におけるチャネル幅(以下、「実効的なチャネル幅」ともいう。)と、トランジスタの上面図において示されるチャネル幅(以下、「見かけ上のチャネル幅」ともいう。)と、が異なる場合がある。例えば、ゲート電極が半導体層の側面を覆う場合、実効的なチャネル幅が、見かけ上のチャネル幅よりも大きくなり、その影響が無視できなくなる場合がある。例えば、微細かつゲート電極が半導体の側面を覆うトランジスタでは、半導体の側面に形成されるチャネル形成領域の割合が大きくなる場合がある。その場合は、見かけ上のチャネル幅よりも、実効的なチャネル幅の方が大きくなる。
このような場合、実効的なチャネル幅の、実測による見積もりが困難となる場合がある。例えば、設計値から実効的なチャネル幅を見積もるためには、半導体の形状が既知という仮定が必要である。したがって、半導体の形状が正確にわからない場合には、実効的なチャネル幅を正確に測定することは困難である。
そこで、本明細書では、見かけ上のチャネル幅を、「囲い込みチャネル幅(SCW:Surrounded Channel Width)」と呼ぶ場合がある。また、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、囲い込みチャネル幅または見かけ上のチャネル幅を指す場合がある。または、本明細書では、単にチャネル幅と記載した場合には、実効的なチャネル幅を指す場合がある。なお、チャネル長、チャネル幅、実効的なチャネル幅、見かけ上のチャネル幅、囲い込みチャネル幅などは、断面TEM像などを解析することなどによって、値を決定することができる。
なお、トランジスタの電界効果移動度や、チャネル幅当たりの電流値などを計算して求める場合、囲い込みチャネル幅を用いて計算する場合がある。その場合には、実効的なチャネル幅を用いて計算する場合とは異なる値をとる場合がある。
なお、半導体の「不純物」とは、例えば、半導体を構成する主成分以外をいう。例えば、濃度が0.1原子%未満の元素は不純物と言える。不純物が含まれることにより、例えば、半導体のDOS(Density of States)が高くなることや、キャリア移動度が低下することや、結晶性が低下することなどが起こる場合がある。
また、本明細書において、「平行」とは、明示されている場合を除き、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「略平行」とは、明示されている場合を除き、二つの直線が−30°以上30°以下の角度で配置されている状態をいう。また、「垂直」および「直交」とは、明示されている場合を除き、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。また、「略垂直」とは、明示されている場合を除き、二つの直線が60°以上120°以下の角度で配置されている状態をいう。
なお、本明細書等において、計数値および計量値に関して「同一」、「同じ」、「等しい」または「均一」(これらの同意語を含む)などと言う場合は、明示されている場合を除き、プラスマイナス20%の誤差を含むものとする。
なお、「膜」という言葉と、「層」という言葉とは、場合によっては、または、状況に応じて、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
また、本明細書等において、トランジスタとは、ゲートと、ドレインと、ソースとを含む少なくとも三つの端子を有する素子である。そして、ドレイン(ドレイン端子、ドレイン領域またはドレイン電極)とソース(ソース端子、ソース領域またはソース電極)の間にチャネル形成領域を有しており、チャネル形成領域を介して、ソースとドレインとの間に電流を流すことができるものである。なお、本明細書等において、チャネル形成領域とは、電流が主として流れる領域をいう。
また、本明細書等に示すトランジスタは、明示されている場合を除き、エンハンスメント型(ノーマリーオフ型)の電界効果トランジスタとする。また、本明細書等に示すトランジスタは、明示されている場合を除き、nチャネル型のトランジスタとする。よって、そのしきい値電圧(「Vth」ともいう。)は、明示されている場合を除き、0Vよりも大きいものとする。
なお、本明細書等において、バックゲートを有するトランジスタのVthは、明示されている場合を除き、バックゲートの電位をソースまたはゲートと同電位としたときのVthをいう。
また、本明細書等において、オフ電流とは、明示されている場合を除き、トランジスタがオフ状態(非導通状態、遮断状態、ともいう)にあるときのドレイン電流をいう。オフ状態とは、明示されている場合を除き、nチャネル型トランジスタでは、ソースを基準とした時のゲートとソースの間の電位差(以下、「Vg」ともいう。)がVthよりも低い状態、pチャネル型トランジスタでは、ゲートとソースの間の電圧VgがVthよりも高い状態をいう。例えば、nチャネル型のトランジスタのオフ電流とは、VgがVthよりも低いときのドレイン電流を言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、Vgに依存する場合がある。従って、トランジスタのオフ電流がI以下である、とは、トランジスタのオフ電流がI以下となるVgの値が存在することを言う場合がある。トランジスタのオフ電流は、所定のVgにおけるオフ状態、所定の範囲内のVgにおけるオフ状態、または、十分に低減されたオフ電流が得られるVgにおけるオフ状態、等におけるオフ電流を指す場合がある。
一例として、Vthが0.5Vであり、Vgが0.5Vにおけるドレイン電流が1×10−9Aであり、Vgが0.1Vにおけるドレイン電流が1×10−13Aであり、Vgが−0.5Vにおけるドレイン電流が1×10−19Aであり、Vgが−0.8Vにおけるドレイン電流が1×10−22Aであるようなnチャネル型トランジスタを想定する。当該トランジスタのドレイン電流は、Vgが−0.5Vにおいて、または、Vgが−0.5V乃至−0.8Vの範囲において、1×10−19A以下であるから、当該トランジスタのオフ電流は1×10−19A以下である、と言う場合がある。当該トランジスタのドレイン電流が1×10−22A以下となるVgが存在するため、当該トランジスタのオフ電流は1×10−22A以下である、と言う場合がある。
トランジスタのオフ電流は、温度に依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、室温(RT:Room Temperature)、60℃、85℃、95℃、または125℃におけるオフ電流を表す場合がある。または、当該トランジスタが含まれる半導体装置などの信頼性が保証される温度、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃以上35℃以下の温度)におけるオフ電流、を表す場合がある。トランジスタのオフ電流がI以下である、とは、RT、60℃、85℃、95℃、125℃、当該トランジスタが含まれる半導体装置の信頼性が保証される温度、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等が使用される温度(例えば、5℃以上35℃以下の温度)、におけるトランジスタのオフ電流がI以下となるVgの値が存在することを指す場合がある。
トランジスタのオフ電流は、ソースを基準とした時のドレインとソースの間の電圧(以下、「Vd」ともいう。)に依存する場合がある。本明細書において、オフ電流は、特に記載がない場合、Vdが0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V、2.5V、3V、3.3V、10V、12V、16V、または20Vにおけるオフ電流を表す場合がある。または、当該トランジスタが含まれる半導体装置などの信頼性が保証されるVd、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVdにおけるオフ電流、を表す場合がある。トランジスタのオフ電流がI以下である、とは、Vdが0.1V、0.8V、1V、1.2V、1.8V、2.5V、3V、3.3V、10V、12V、16V、20V、当該トランジスタが含まれる半導体装置の信頼性が保証されるVd、または、当該トランジスタが含まれる半導体装置等において使用されるVd、におけるトランジスタのオフ電流がI以下となるVgの値が存在することを指す場合がある。
上記オフ電流の説明において、ドレインをソースと読み替えてもよい。つまり、オフ電流は、トランジスタがオフ状態にあるときのソースを流れる電流を言う場合もある。
また、本明細書等では、オフ電流と同じ意味で、リーク電流と記載する場合がある。また、本明細書等において、オフ電流とは、例えば、トランジスタがオフ状態にあるときに、ソースとドレインとの間に流れる電流を指す場合がある。
本明細書等において、金属酸化物(metal oxide)とは、広い表現での金属の酸化物である。金属酸化物は、酸化物絶縁体、酸化物導電体(透明酸化物導電体を含む)、酸化物半導体(Oxide Semiconductorまたは単にOSともいう)などに分類される。例えば、トランジスタの活性層に金属酸化物を用いた場合、当該金属酸化物を酸化物半導体と呼称する場合がある。つまり、金属酸化物が増幅作用、整流作用、およびスイッチング作用の少なくとも1つを有する場合、当該金属酸化物を、金属酸化物半導体(metal oxide semiconductor)、略してOSと呼ぶことができる。また、OS FETと記載する場合においては、金属酸化物または酸化物半導体を有するトランジスタと換言することができる。
また、本明細書等において、窒素を有する金属酸化物も金属酸化物(metal oxide)と総称する場合がある。また、窒素を有する金属酸化物を、金属酸窒化物(metal oxynitride)と呼称してもよい。
また、本明細書等において、CAAC(c−axis aligned crystal)、およびCAC(cloud−Aligned composite)と記載する場合がある。なお、CAACは結晶構造の一例を表し、CACは機能、または材料の構成の一例を表す。
また、本明細書等において、CAC−OSまたはCAC−metal oxideとは、材料の一部では導電性の機能と、材料の一部では絶縁性の機能とを有し、材料の全体では半導体としての機能を有する。なお、CAC−OSまたはCAC−metal oxideを、トランジスタの活性層に用いる場合、導電性の機能は、キャリアとなる電子(またはホール)を流す機能であり、絶縁性の機能は、キャリアとなる電子を流さない機能である。導電性の機能と、絶縁性の機能とを、それぞれ相補的に作用させることで、スイッチングさせる機能(On/Offさせる機能)をCAC−OSまたはCAC−metal oxideに付与することができる。CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、それぞれの機能を分離させることで、双方の機能を最大限に高めることができる。
また、本明細書等において、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、導電性領域、および絶縁性領域を有する。導電性領域は、上述の導電性の機能を有し、絶縁性領域は、上述の絶縁性の機能を有する。また、材料中において、導電性領域と、絶縁性領域とは、ナノ粒子レベルで分離している場合がある。また、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ材料中に偏在する場合がある。また、導電性領域は、周辺がぼけてクラウド状に連結して観察される場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideにおいて、導電性領域と、絶縁性領域とは、それぞれ0.5nm以上10nm以下、好ましくは0.5nm以上3nm以下のサイズで材料中に分散している場合がある。
また、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、異なるバンドギャップを有する成分により構成される。例えば、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、絶縁性領域に起因するワイドギャップを有する成分と、導電性領域に起因するナローギャップを有する成分と、により構成される。当該構成の場合、キャリアを流す際に、ナローギャップを有する成分において、主にキャリアが流れる。また、ナローギャップを有する成分が、ワイドギャップを有する成分に相補的に作用し、ナローギャップを有する成分に連動してワイドギャップを有する成分にもキャリアが流れる。このため、上記CAC−OSまたはCAC−metal oxideをトランジスタのチャネル形成領域に用いる場合、トランジスタのオン状態において高い電流駆動力、つまり大きなオン電流、および高い電界効果移動度を得ることができる。
すなわち、CAC−OSまたはCAC−metal oxideは、マトリックス複合材(matrix composite)、または金属マトリックス複合材(metal matrix composite)と呼称することもできる。
また、金属酸化物の一種である酸化物半導体は、単結晶酸化物半導体と、それ以外の非単結晶酸化物半導体と、に分けられる。非単結晶酸化物半導体としては、例えば、CAAC−OS(c−axis aligned crystalline oxide semiconductor)、多結晶酸化物半導体、nc−OS(nanocrystalline oxide semiconductor)、擬似非晶質酸化物半導体(a−like OS:amorphous−like oxide semiconductor)および非晶質酸化物半導体などがある。
CAAC−OSは、c軸配向性を有し、かつa−b面方向において複数のナノ結晶が連結し、歪みを有した結晶構造となっている。なお、歪みとは、複数のナノ結晶が連結する領域において、格子配列の揃った領域と、別の格子配列の揃った領域と、の間で格子配列の向きが変化している箇所を指す。
ナノ結晶は、六角形を基本とするが、正六角形状とは限らず、非正六角形状である場合がある。また、歪みにおいて、五角形、および七角形などの格子配列を有する場合がある。なお、CAAC−OSにおいて、歪み近傍においても、明確な結晶粒界(グレインバウンダリーともいう)を確認することはできない。即ち、格子配列の歪みによって、結晶粒界の形成が抑制されていることがわかる。これは、CAAC−OSが、a−b面方向において原子の配列が稠密でないことや、金属元素が置換することで原子間の結合距離が変化することなどによって、歪みを許容することができるためと考えられる。
また、CAAC−OSは、インジウム、および酸素を有する層(以下、In層)と、元素M、亜鉛、および酸素を有する層(以下、(M,Zn)層)とが積層した、層状の結晶構造(層状構造ともいう)を有する傾向がある。なお、インジウムと元素Mは、互いに置換可能であり、(M,Zn)層の元素Mがインジウムと置換した場合、(In,M,Zn)層と表すこともできる。また、In層のインジウムが元素Mと置換した場合、(In,M)層と表すこともできる。
nc−OSは、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc−OSは、異なるナノ結晶間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。したがって、nc−OSは、分析方法によっては、a−like OSや非晶質酸化物半導体と区別が付かない場合がある。
a−like OSは、nc−OSと非晶質酸化物半導体との間の構造を有する酸化物半導体である。a−like OSは、鬆または低密度領域を有する。即ち、a−like OSは、nc−OSおよびCAAC−OSと比べて、結晶性が低い。
金属酸化物の一種である酸化物半導体は、多様な構造をとり、それぞれが異なる特性を有する。本発明の一態様に用いる酸化物半導体は、非晶質酸化物半導体、多結晶酸化物半導体、a−like OS、nc−OS、CAAC−OSのうち、二種以上を有していてもよい。また、CAC−OSを有していてもよい。
(実施の形態1)
表示装置を有する電子機器、および表示システムについて、図面を用いて説明する。
<1−1:電子機器の構成例>
図1(A)は電子機器100の正面を示す図である。電子機器100は、筐体101、スタンド102、表示装置105、距離センサ121、および光センサ122を有する。図1(B)は、使用者151が、電子機器100(または表示装置105)から距離D離れた位置で、表示装置105に表示される画像を観察している様子を示す斜視図である。
図2は、電子機器100の構成例を示すブロック図である。なお、図2では、構成要素を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックとしてブロック図を示しているが、実際の構成要素は機能ごとに完全に切り分けることが難しく、一つの構成要素が複数の機能に係わることや、一つの機能が複数の構成要素に係わることもありうる。
また、図2で例示する電子機器100の構成は一例であり、全ての構成要素を含む必要はない。電子機器100は、図2に示す構成要素のうち必要な構成要素を有していればよい。また、図2に示す構成要素以外の構成要素を有していてもよい。
電子機器100は、演算手段111、検知手段112、記憶手段113、表示手段制御手段114、表示手段115、タッチセンサ制御手段116、タッチセンサ117、外部入出力手段118、通信手段119、などを有することができる。他に、バッテリ、バッテリコントローラ、受電手段、アンテナ、撮像手段、振動手段、などを有してもよい。
検知手段112、記憶手段113、表示手段制御手段114、タッチセンサ制御手段116、外部入出力手段118、および通信手段119は、それぞれがバスライン131を介して演算手段111と接続されている。また、タッチセンサ制御手段116は、タッチセンサ117と接続されている。また、表示手段制御手段114は、表示手段115と接続されている。
タッチセンサ117は、表示手段115に重ねて設けてもよい。また、タッチセンサ117の機能を表示手段115に付与してもよい。
演算手段111は、例えば中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)として機能することができる。演算手段111は、例えば、検知手段112、記憶手段113、表示手段制御手段114、タッチセンサ制御手段116、外部入出力手段118などの各コンポーネントを制御する機能を有する。なお、演算手段111に、例えば、検知手段112、記憶手段113、表示手段制御手段114、タッチセンサ制御手段116、外部入出力手段118、通信手段119などの機能を付加してもよい。
演算手段111と各コンポーネントとは、バスライン131を介して信号の伝達が行われる。演算手段111は、接続された各コンポーネントから入力される信号を処理する機能、および各コンポーネントへ出力する信号を生成する機能等を有し、バスライン131に接続された各コンポーネントを統括的に制御することができる。
なお、演算手段111や、他のコンポーネントが有するIC等に、チャネルが形成される半導体層に金属酸化物の一種である酸化物半導体を用いたトランジスタ(「OSトランジスタ」ともいう。)を利用することもできる。当該トランジスタは、オフ電流が極めて低いため、当該トランジスタを記憶素子として機能する容量素子に流入した電荷(データ)を保持するためのスイッチとして用いることで、データの保持期間を長期にわたり確保することができる。この特性を演算手段111のレジスタやキャッシュメモリに用いることで、必要なときだけ演算手段111を動作させ、他の場合には直前の処理の情報を当該記憶素子に待避させることにより、ノーマリーオフコンピューティングが可能となり、電子機器100の低消費電力化を図ることができる。
〔1−1−1:演算手段111〕
演算手段111としては、CPUのほか、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)などの他のマイクロプロセッサを単独で、または組み合わせて用いることができる。またこれらマイクロプロセッサをFPGA(Field Programmable Gate Array)やFPAA(Field Programmable Analog Array)といったPLD(Programmable Logic Device)によって実現した構成としてもよい。
演算手段111は、プロセッサにより種々のプログラムからの命令を解釈し実行することで、各種のデータ処理やプログラム制御を行う。プロセッサにより実行しうるプログラムは、プロセッサが有するメモリ領域に格納されていてもよいし、記憶手段113に格納されていてもよい。
演算手段111はメインメモリを有していてもよい。メインメモリは、RAM(Random Access Memory)、などの揮発性メモリや、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性メモリを備える構成とすることができる。
メインメモリに設けられるRAMとしては、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられ、演算手段111の作業空間として仮想的にメモリ空間が割り当てられ利用される。記憶手段113に格納されたオペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータ等は、実行のためにRAMにロードされる。RAMにロードされたこれらのデータやプログラム、プログラムモジュールは、演算手段111に直接アクセスされ、操作される。
一方、ROMには書き換えを必要としないBIOS(Basic Input/Output System)やファームウェア等を格納することができる。ROMとしては、マスクROMや、OTPROM(One Time Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)等を用いることができる。EPROMとしては、紫外線照射により記憶データの消去を可能とするUV−EPROM(Ultra−Violet Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリなどが挙げられる。
演算手段111は、表示手段115に表示する画像を決定する機能を有する。また、演算手段111は、検知手段112、記憶手段113、表示手段制御手段114、タッチセンサ制御手段116、外部入出力手段118、および通信手段119などを制御する機能を有する。
〔1−1−2:検知手段112〕
検知手段112は、センサユニットと、センサコントローラとを有する。センサコントローラは、センサユニットに電力を供給する機能を有する。また、センサコントローラは、センサユニットに入力された信号を制御信号に変換し、バスライン131を介して演算手段111に出力する機能を有する。センサコントローラにおいて、センサユニットのエラー管理を行ってもよいし、センサユニットの校正処理を行ってもよい。なお、センサコントローラは、センサユニットを制御するコントローラを複数備える構成としてもよい。
検知手段112は、例えば力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を有する各種センサを備える構成としてもよい。
距離センサ121、および光センサ122は、検知手段112として機能する。距離センサ121は、赤外光などの光を用いる方式と、超音波などの音波を用いる方式などがある。距離センサ121によって、距離センサ121から使用者151までの距離を測定し、電子機器100から使用者151までの距離、または表示装置105から使用者151までの距離などを知ることができる。光センサ122は、フォトトランジスタやフォトダイオードなどを用いて構成され、明るさを電流値に変換する機能を有する。光センサ122によって、外光の照度を知ることができる。なお、タッチセンサ117も検知手段112の一種と言える。
〔1−1−3:記憶手段113〕
記憶手段113としては、例えば、フラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、PRAM(Phase change RAM)、ReRAM(Resistive RAM)、FeRAM(Ferroelectric RAM)などの不揮発性の記憶素子が適用された記憶装置、またはDRAM(Dynamic RAM)やSRAM(Static RAM)などの揮発性の記憶素子が適用された記憶装置等を用いてもよい。また例えばハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)やソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などの記録メディアドライブを用いてもよい。
外部入出力手段118を介してコネクタにより脱着可能なHDDまたはSSDなどの記憶装置や、フラッシュメモリ、ブルーレイディスク、DVDなどの記録媒体のメディアドライブを記憶手段113として用いることもできる。なお、記憶手段113を電子機器100に内蔵せず、電子機器100の外部に置かれる記憶装置を記憶手段113として用いてもよい。その場合、外部入出力手段118を介して接続される。または通信手段を設けて、無線通信でデータのやりとりをする構成であってもよい。
〔1−1−4:表示手段制御手段114〕
表示手段制御手段114は、バスライン131を介して演算手段111と接続される。表示手段制御手段114は、表示手段115と接続される。表示手段制御手段114は、演算手段111から入力される描画指示に応じ、表示手段115を制御して、表示手段115に所定の画像を表示させる機能を有する。
〔1−1−5:タッチセンサ制御手段116〕
タッチセンサ制御手段116は、バスライン131を介して演算手段111からの要求に応じてタッチセンサ117を制御する。また、タッチセンサで受信した信号を、バスライン131を介して演算手段111に出力する。なお、タッチセンサで受信した信号からタッチ位置の情報を算出する機能を、タッチセンサ制御手段116が有していてもよいし、演算手段111により算出してもよい。
またタッチセンサ117はタッチセンサ制御手段116から供給される信号に基づいて、指やスタイラスなどの被検知体が近づくこと、または接触することを検出し、その位置情報をタッチセンサ制御手段116に出力することができる。
またタッチセンサ117、並びにタッチセンサ制御手段116は、その検出面から被検知体までの高さ方向の距離を取得する機能を有していることが好ましい。また被検知体が検出面に与える圧力の大きさを取得する機能を有していることが好ましい。また被検知体が検出面に接触している面の大きさを取得する機能を有していることが好ましい。
タッチセンサ117は、タッチセンサを備えるモジュールが表示装置105の表示面側に重ねて設けられている構成とすることができる。このとき、タッチセンサを備えるモジュールは、少なくともその一部が可撓性を有し、表示装置105に沿って湾曲可能であることが好ましい。タッチセンサを備えるモジュールと表示装置105とは接着剤等で接着することができる。またこれらの間に偏光板や緩衝材(セパレータ)を設けてもよい。タッチセンサを備えるモジュールの厚さは、表示装置105の厚さ以下とすることが好ましい。
タッチセンサ117は、表示装置とタッチセンサが一体となったタッチパネルであってもよい。例えば、オンセル型のタッチパネル、またはインセル型のタッチパネルとすることが好ましい。オンセル型またはインセル型のタッチパネルは、厚さが薄く軽量にすることができる。さらにオンセル型またはインセル型のタッチパネルは、部品点数を削減できるため、コストを削減することができる。
タッチセンサ117には、指等の被検知体が近づくこと、または接触することを検知する様々なセンサを適用できる。例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、光学方式などの方式が適用されたセンサを用いることができる。そのほか、光電変換素子を用いた光学式センサ、感圧素子を用いた感圧センサなどを用いてもよい。また異なる方式のセンサを2種類以上有していてもよいし、同じ方式のセンサを2つ以上有していてもよい。
例えば静電容量方式のタッチセンサは、一対の導電層を備える。一対の導電層間は容量結合されている。一対の導電層に被検知体が触れる、押圧する、または近づくことなどにより一対の導電層間の容量の大きさが変化することを利用して、検出を行うことができる。
静電容量方式としては、表面型静電容量方式、投影型静電容量方式等がある。投影型静電容量方式としては、主に駆動方式の違いから、自己容量方式、相互容量方式などがある。相互容量方式を用いると、同時多点検出が容易であるため好ましい。
〔1−1−6:外部入出力手段118〕
外部入出力手段118としては、例えば筐体101に設けられた1つ以上のボタンやスイッチ(筐体スイッチ103ともいう)、その他の入力コンポーネントが接続可能な外部ポートなどが挙げられる。外部入出力手段118は、バスライン131を介して演算手段111と接続される。筐体スイッチ103としては、電源のオン/オフと関連付けられたスイッチ、輝度やコントラストの調節のためのボタン、などがある。
また外部入出力手段118が有する外部ポートとしては、例えば、コンピュータやプリンタなどの外部装置にケーブルを介して接続できる構成とすることができる。代表的には、USB端子などがある。また、外部ポートとして、LAN(Local Area Network)接続用端子、デジタル放送の受信用端子、ACアダプタを接続する端子等を有していてもよい。また、有線だけでなく、赤外線、可視光、紫外線などを用いた光通信用の送受信機を設ける構成としてもよい。
〔1−1−7:通信手段119〕
通信手段119は、例えば演算手段111からの命令に応じて電子機器100をコンピュータネットワークに接続するための制御信号を制御し、当該信号をコンピュータネットワークに発信する。電子機器100にアンテナを設けて、当該アンテナを介して通信を行ってもよい。
通信手段119によって、World Wide Web(WWW)の基盤であるインターネット、イントラネット、エクストラネット、PAN(Personal Area Network)、LAN(Local Area Network)、CAN(Campus Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、GAN(Global Area Network)等のコンピュータネットワークに電子機器100を接続させ、通信を行うことができる。また複数の異なる通信方法を用いる場合には、通信方法に応じて複数のアンテナを設けてもよい。
通信手段119には、例えば高周波回路(RF回路)を設け、RF信号の送受信を行えばよい。高周波回路は、各国法制により定められた周波数帯域の電磁信号と電気信号とを相互に変換し、当該電磁信号を用いて無線で他の通信機器との間で通信を行うための回路である。実用的な周波数帯域として数10kHz〜数10GHzが一般に用いられている。高周波回路は、複数の周波数帯域に対応した回路部を有し、当該回路部は、増幅器(アンプ)、ミキサ、フィルタ、DSP、RFトランシーバ等を有する構成とすることができる。無線通信を行う場合、通信プロトコルまたは通信技術として、LTE(Long Term Evolution)、GSM(Global System for Mobile Communication:登録商標)、EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)、CDMA2000(Code Division Multiple Access 2000)、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access:登録商標)などの通信規格、またはWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等のIEEEにより通信規格化された仕様を用いることができる。
また、通信手段119は、電子機器100を電話回線と接続する機能を有していてもよい。電話回線を通じた通話を行う場合には、通信手段119は、演算手段111からの命令に応じて、電子機器100を電話回線に接続するための接続信号を制御し、当該信号を電話回線に発信する。
通信手段119は、受信した放送電波から、表示手段115に出力する映像信号を生成するチューナーを有していてもよい。例えばチューナーは、復調回路と、A−D変換回路(アナログ−デジタル変換回路)と、デコーダ回路等を有する構成とすることができる。復調回路は入力された信号を復調する機能を有する。またA−D変換回路は、復調されたアナログ信号をデジタル信号に変換する機能を有する。またデコーダ回路は、デジタル信号に含まれる映像データをデコードし、表示手段制御手段114に送信する信号を生成する機能を有する。
またデコーダが分割回路と、複数のプロセッサを有する構成としてもよい。分割回路は、入力された映像のデータを空間的、時間的に分割し、各プロセッサに出力する機能を有する。複数のプロセッサは、入力された映像データをデコードし、表示手段制御手段114に送信する信号を生成する。このように、デコーダとして、複数のプロセッサによりデータを並列処理する構成を適用することで、極めて情報量の多い映像データをデコードすることができる。特にフルハイビジョンを超える解像度を有する映像を表示する場合には、圧縮されたデータをデコードするデコーダ回路が極めて高速な処理能力を有するプロセッサを有していることが好ましい。また、例えばデコーダ回路は、4以上、好ましくは8以上、より好ましくは16以上の並列処理が可能な複数のプロセッサを含む構成とすることが好ましい。またデコーダは、入力された信号に含まれる映像用の信号と、それ以外の信号(文字情報、番組情報、認証情報等)を分離する回路を有していてもよい。
通信手段119により受信できる放送電波としては、地上波、または衛星から送信される電波などが挙げられる。また通信手段119により受信できる放送電波として、アナログ放送、デジタル放送などがあり、また映像および音声、または音声のみの放送などがある。例えばUHF帯(約300MHz〜3GHz)またはVHF帯(30MHz〜300MHz)のうちの特定の周波数帯域で送信される放送電波を受信することができる。また例えば、複数の周波数帯域で受信した複数のデータを用いることで、転送レートを高くすることができ、より多くの情報を得ることができる。これによりフルハイビジョンを超える解像度を有する映像を、表示装置110に表示させることができる。例えば、4K2K、8K4K、16K8K、またはそれ以上の解像度を有する映像を表示させることができる。
また、チューナーはコンピュータネットワークを介したデータ伝送技術により送信された放送のデータを用いて、表示手段制御手段114に送信する信号を生成する構成としてもよい。このとき、受信する信号がデジタル信号の場合には、チューナーは復調回路およびA−D変換回路を有していなくてもよい。
〔1−1−8:表示手段115〕
表示手段115は、様々な形態を用いること、または様々な表示素子を有することが出来る。表示素子の一例としては、EL(エレクトロルミネッセンス)素子(有機EL素子、無機EL素子、または、有機物および無機物を含むEL素子)、LED(白色LED、赤色LED、緑色LED、青色LEDなど)、トランジスタ(電流に応じて発光するトランジスタ)、電子放出素子、液晶素子、電子インク、電気泳動素子、GLV(グレーティングライトバルブ)、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)を用いた表示素子、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)、DMS(デジタル・マイクロ・シャッター)、MIRASOL(登録商標)、IMOD(インターフェロメトリック・モジュレーション)素子、シャッター方式のMEMS表示素子、光干渉方式のMEMS表示素子、エレクトロウェッティング素子、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチューブを用いた表示素子、など、電気的または磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過率などが変化する表示媒体を有するものがある。また、表示素子として量子ドットを用いてもよい。
EL素子を用いた表示手段の一例としては、EL表示装置などがある。電子放出素子を用いた表示手段の一例としては、電界放出型表示装置(FED:Field Emission Display)または表面伝導型電子放出素子表示装置(SED:Surface−conduction Electron−emitter Display)などがある。量子ドットを用いた表示手段の一例としては、量子ドット表示装置などがある。液晶素子を用いた表示手段の一例としては、液晶表示装置(透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、直視型液晶表示装置、投射型液晶表示装置)などがある。電子インク、電子粉流体(登録商標)、または電気泳動素子を用いた表示手段の一例としては、電子ペーパーなどがある。また、表示手段はPDP(Plasma Display Panel)であってもよい。また、表示手段は網膜走査型の投影装置であってもよい。また、マイクロLEDを用いた表示手段であってもよい。
なお、半透過型液晶表示装置や反射型液晶表示装置を実現する場合には、画素電極の一部、または、全部が、反射電極としての機能を有するようにすればよい。例えば、画素電極の一部、または、全部が、アルミニウム、銀、などを有するようにすればよい。さらに、その場合、反射電極の下に、SRAMなどの記憶回路を設けることも可能である。これにより、さらに、消費電力を低減することができる。
なお、LEDを用いる場合、LEDの電極や窒化物半導体の下に、グラフェンやグラファイトを配置してもよい。グラフェンやグラファイトは、複数の層を重ねて、多層膜としてもよい。このように、グラフェンやグラファイトを設けることにより、その上に、窒化物半導体、例えば、結晶を有するn型GaN半導体層などを容易に成膜することができる。さらに、その上に、結晶を有するp型GaN半導体層などを設けて、LEDを構成することができる。なお、グラフェンやグラファイトと、結晶を有するn型GaN半導体層との間に、AlN層を設けてもよい。なお、LEDが有するGaN半導体層は、MOCVDで成膜してもよい。ただし、グラフェンを設けることにより、LEDが有するGaN半導体層は、スパッタ法で成膜することも可能である。
[1−1−8−1:表示装置105]
表示装置105は、表示手段115として機能する。表示装置105は、反射型表示素子と、発光型表示素子(「発光素子」ともいう。)の両方を有し、反射モードと発光モードの両方の表示を行うことができる表示装置である。
表示装置105の構成例について説明する。図3(A)は、表示装置105の構成例を説明するブロック図である。表示装置105は、表示領域231、回路232a、および回路232bを有する。
表示領域231は、マトリクス状に配列した複数の画素230、複数の配線G1、複数の配線G2、複数の配線ANO、複数の配線CSCOM、複数の配線S1および複数の配線S2を有する。配線G1、配線G2、配線ANO、および配線CSCOMは、方向Rに配列した複数の画素230と回路232aに電気的に接続する。配線S1および配線S2は、方向Cに配列した複数の画素230と回路233aに電気的に接続する。
なお、図3(A)では回路232aおよび回路233aを1つずつ有する構成を示したが、液晶素子を駆動する回路232aおよび回路233aと、EL素子(EL材料を用いた発光素子)を駆動する回路232aおよび回路233aとを、別々に設けてもよい。
また、回路232aおよび回路233aの一部、または全部を他の基板上に形成して、表示装置105と電気的に接続してもよい。例えば、回路232aおよび回路233aの一部、または全部を、単結晶基板を用いて形成し、表示装置105と電気的に接続してもよい。
画素230は、反射型表示素子として機能する反射型の液晶素子と、発光型表示素子として機能するEL素子と、を有する。画素230において、液晶素子とEL素子とは、互いに重なる部分を有する。
赤色光を発するまたは反射する画素230、緑色光を発するまたは反射する画素230、および青色光を発するまたは反射する画素230をまとめて1つの画素として機能させ、それぞれの画素の発光量および/または反射光量を制御することで、フルカラー表示を実現することができる。よって、当該3つの画素は副画素として機能する。なお、3つの副画素が発するまたは反射する光の色は、赤、緑、青の組み合わせに限らず、黄、シアン、マゼンタであってもよい。
また、前述したように3つの画素230をまとめて1つの画素として機能させ、さらに1920×1080のマトリクス状に配置すると、いわゆるフルハイビジョン(「2K解像度」、「2K1K」、または「2K」などとも言われる。)の解像度で表示可能な表示装置105を実現することができる。また、例えば、画素を3840×2160のマトリクス状に配置すると、いわゆるウルトラハイビジョン(「4K解像度」、「4K2K」、または「4K」などとも言われる。)の解像度で表示可能な表示装置105を実現することができる。また、例えば、画素を7680×4320のマトリクス状に配置すると、いわゆるスーパーハイビジョン(「8K解像度」、「8K4K」、または「8K」などとも言われる。)の解像度で表示可能な表示装置105を実現することができる。画素を増やすことで、16Kや32Kの解像度で表示可能な表示装置105を実現することも可能である。
また、4つの副画素をまとめて1つの画素として機能させてもよい。例えば、赤色光、緑色光、青色光をそれぞれ発するまたは反射する3つの副画素に、白色光を発するまたは反射する副画素を加えてもよい。白色光を発するまたは反射する副画素を加えることで、表示領域の輝度を高めることができる。1つの画素として機能させる副画素の数を増やし、赤、緑、青、黄、シアン、およびマゼンタなどの光を発するまたは反射する副画素を適宜組み合わせて用いることにより、再現可能な色域を広げることができる。
図3(B1)は、画素230が有する電極245の構成例を示す。電極245は、画素230における液晶素子の反射電極として機能する。また電極245には、開口451が設けられている。
図3(B1)には、電極245と重なる領域に位置するEL素子370を破線で示している。EL素子370は、電極245が有する開口451と重ねて配置されている。これにより、EL素子370が発する光は、開口451を介して表示面側に射出される。
図3(B1)では、方向Rに隣接する画素230が異なる発光色に対応する画素である。このとき、図3(B1)に示すように、方向Rに隣接する2つの画素において、開口451が一列に配列されないように、電極245の異なる位置に設けられていることが好ましい。これにより、2つのEL素子370を離すことが可能で、EL素子370が発する光が隣接する画素230が有する着色層に入射してしまう現象(「クロストーク」ともいう。)を抑制することができる。また、隣接する2つのEL素子370を離して配置することができるため、EL素子370のEL層をシャドウマスク等により作り分ける場合であっても、高い精細度の表示装置を実現できる。
また、図3(B2)に示すような配列としてもよい。
非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が大きすぎると、液晶素子を用いた表示が暗くなってしまう。また、非開口部の総面積に対する開口451の総面積の比の値が小さすぎると、EL素子370を用いた表示が暗くなってしまう。
また、反射電極として機能する電極245に設ける開口451の面積が小さすぎると、EL素子370が射出する光から取り出せる光の効率が低下してしまう。
開口451の形状は、例えば多角形、四角形、楕円形、円形または十字等の形状とすることができる。また、細長い筋状、スリット状、市松模様状の形状としてもよい。また、開口451を隣接する画素に寄せて配置してもよい。好ましくは、開口451を同じ色を表示する他の画素に寄せて配置する。これにより、クロストークを抑制できる。
[1−1−8−2:画素230の回路構成例]
図4は、画素230の回路構成例を示す図である。図4では、隣接する2つの画素230を示している。
画素230は、スイッチSW1、容量素子C1、液晶素子350、スイッチSW2、トランジスタM、容量素子C2、およびEL素子370等を有する。また、画素230には、配線G1、配線G2、配線ANO、配線CSCOM、配線S1、および配線S2が電気的に接続されている。また、図4では、液晶素子350と電気的に接続する配線VCOM1、およびEL素子370と電気的に接続する配線VCOM2を示している。
図4では、スイッチSW1およびスイッチSW2に、トランジスタを用いた場合の例を示している。
スイッチSW1は、ゲートが配線G1と接続され、ソースまたはドレインの一方が配線S1と接続され、ソースまたはドレインの他方が容量素子C1の一方の電極、および液晶素子350の一方の電極と接続されている。容量素子C1は、他方の電極が配線CSCOMと接続されている。液晶素子350は、他方の電極が配線VCOM1と接続されている。
スイッチSW2は、ゲートが配線G2と接続され、ソースまたはドレインの一方が配線S2と接続され、ソースまたはドレインの他方が、容量素子C2の一方の電極、トランジスタMのゲートと接続されている。容量素子C2は、他方の電極がトランジスタMのソースまたはドレインの一方、および配線ANOと接続されている。トランジスタMは、ソースまたはドレインの他方がEL素子370の一方の電極と接続されている。EL素子370は、他方の電極が配線VCOM2と接続されている。
図4では、トランジスタMが半導体を挟む2つのゲートを有し、これらが接続されている例を示している。これにより、トランジスタMが流すことのできる電流を増大させることができる。
配線G1には、スイッチSW1を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM1には、所定の電位を与えることができる。配線S1には、液晶素子350が有する液晶の配向状態を制御する信号を与えることができる。配線CSCOMには、所定の電位を与えることができる。
配線G2には、スイッチSW2を導通状態または非導通状態に制御する信号を与えることができる。配線VCOM2および配線ANOには、EL素子370が発光する電位差が生じる電位をそれぞれ与えることができる。配線S2には、トランジスタMの導通状態を制御する信号を与えることができる。
図4に示す画素230は、例えば反射モードの表示を行う場合には、配線G1および配線S1に与える信号により駆動し、液晶素子350による光学変調を利用して表示することができる。また、発光モードで表示を行う場合には、配線G2および配線S2に与える信号により駆動し、EL素子370を発光させて表示することができる。また両方のモードで駆動する場合には、配線G1、配線G2、配線S1および配線S2のそれぞれに与える信号により駆動することができる。
なお、図4では一つの画素230に、一つの液晶素子350と一つのEL素子370とを有する例を示したが、これに限られない。図5(A)は、一つの画素230に一つの液晶素子350と4つのEL素子370(EL素子370r、360g、360b、360w)を有する例を示している。図5(A)に示す画素230は、図4とは異なり、1つの画素でフルカラーの表示が可能な画素である。
図5(A)では図4の例に加えて、画素230に配線G3および配線S3が接続されている。
図5(A)に示す例では、例えば4つのEL素子370を、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)、および白色(W)を呈する発光素子を用いることができる。また液晶素子350として、白色を呈する反射型の液晶素子を用いることができる。これにより、反射モードの表示を行う場合には、反射率の高い白色の表示を行うことができる。また発光モードで表示を行う場合には、演色性の高い表示を低い電力で行うことができる。
また、図5(B)には、画素230の構成例を示している。画素230は、電極245が有する開口部と重なるEL素子370wと、電極245の周囲に配置されたEL素子370r、EL素子370g、およびEL素子370bとを有する。EL素子370r、EL素子370g、およびEL素子370bは、発光面積がほぼ同等であることが好ましい。
静止画は、連続するフレーム間でビデオ信号が同じである。画素230にオフ電流が極めて低いトランジスタを用いることで、1フレームごとの画像の書き換えを無くすことができる。よって、静止画を表示する場合に一時的に駆動回路を停止することができる(以下、「アイドリングストップ」、もしくは「IDS駆動」と呼ぶ。)。また、画素230にオフ電流が極めて低いトランジスタを用いることで、静止画を表示する場合に1フレーム期間を極端に長くすることができる。例えば、1フレーム期間を1分以上(フレーム周波数を0.017Hz以下)とすることができる。IDS駆動を用いて画像を表示させることで、消費電力が低減されるとともに、画面のちらつきが抑制され、眼精疲労も低減できる。
[1−1−8−3:表示モードについて]
表示装置105は、3つの表示モードで動作させることができる。第1の表示モードは、反射型の液晶表示装置として画像を表示する表示モードである。第2の表示モードは、発光表示装置として画像を表示する表示モードである。第3の表示モードは、第1の表示モードと第2の表示モードを同時に作用させる表示モードである。
第1の表示モードは光源が不要であるため、極めて低消費電力な表示モードである。例えば、外光の照度が十分大きく、且つ外光が白色光またはその近傍の光である場合に有効である。第1の表示モードは、例えば本や書類などの文字情報を表示することに適した表示モードである。また、反射光を用いるため、目に優しい表示を行うことができ、目が疲れにくいという効果を奏する。
第2の表示モードは、外光の照度や色度によらず、極めて鮮やかな(コントラストが高く、且つ色再現性の高い)表示を行うことができる表示モードである。例えば、夜間や暗い室内など、外光の照度が極めて小さい場合などに有効である。また外光の照度が小さい場合、明るい表示を行うと使用者が眩しく感じてしまう場合がある。これを防ぐために、第2の表示モードでは輝度を抑えた表示を行うことが好ましい。またこれにより、眩しさを抑えることに加え、消費電力も低減することができる。第2の表示モードは、鮮やかな画像や滑らかな動画などを表示することに適したモードである。
第3の表示モードは、第1の表示モードによる反射光と、第2の表示モードによる発光の両方を利用して表示を行う表示モードである。具体的には、第1の表示モードによる反射光と、第2の表示モードによる発光を混合することにより、1つの色を表現するように駆動する。
ビデオ信号に対する、液晶素子による反射光強度と発光素子による発光強度は、それぞれの階調数に応じて段階的に変化する。階調数が多いほど多くの色を再現することができる。図6(A)は、第1の表示モードにおけるビデオ信号と反射光強度の関係を示す図である。また、図6(B)は、第2の表示モードにおけるビデオ信号と発光強度の関係を示す図である。図6(C)は、第3の表示モードにおけるビデオ信号と、液晶素子による反射光および発光素子による発光の合計強度を示す図である。
図6(C)に示すように、液晶素子による階調と発光素子による階調が補完し合うことで、輝度の上昇と階調数の増加が生じる。液晶素子の階調数と発光素子の階調数は同じでもよいし、異なっていてもよい。本発明の一態様の表示装置は、階調数および1階調当たりの変化量などを、液晶素子と発光素子のそれぞれで独立して設定することができる。例えば、液晶素子の階調数が5で発光素子の階調数が6だった場合、両者を組み合わせることにより階調数を11とすることができる。また、液晶素子による反射光と発光素子による発光を組み合わせることで、任意のガンマ曲線を設定できる。
よって、第3の表示モードでは、第1の表示モードおよび第2の表示モードよりも鮮やかで、より自然な色を再現することができる。また、第3の表示モードでは、外光の色度が白色ではない場合も、発光素子により色の補正が容易である。第3の表示モードは、例えば、室内照明下や、朝方や夕方の時間帯など、外光の照度が比較的小さい場合などに特に有効である。第3の表示モードでは、第2の表示モードよりも消費電力を抑えることができる。
第3の表示モードで動作させることにより、まるで絵画を見ているかのように感じさせる画像を表示することが可能となる。
また、第3の表示モードを用いることにより、さまざまな規格の色域を再現することができる。例えば、テレビ放送で使われるPAL(Phase Alternating Line)規格およびNTSC(National Television System Committee)規格、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、プリンタなどの電子機器に用いる表示装置で広く使われているsRGB(standard RGB)規格およびAdobe RGB規格、HDTV(High Definition Television、ハイビジョンともいう)で使われるITU−R BT.709(International Telecommunication Union Radiocommunication Sector Broadcasting Service(Television) 709)規格、デジタルシネマ映写で使われるDCI−P3(Digital Cinema Initiatives P3)規格、UHDTV(Ultra High Definition Television、スーパーハイビジョンともいう)で使われるITU−R BT.2020(REC.2020(Recommendation 2020))規格などの色域を再現することができる。
<1−2:表示システム>
続いて、電子機器100を用いた表示システムの動作について説明する。本実施の形態に示す表示システムは、表示装置105を、主に、第2の表示モードまたは第3の表示モードで動作させている場合に適用できる。
〔1−2−1:距離参照モード〕
電子機器100と使用者151の距離Dが大きくなると、表示されている画像などの見た目の大きさが小さくなる。例えば、表示装置105に表示される文字の見た目の大きさが小さくなる。よって、表示装置105に表示される文字などが判別しにくくなる。
一方、電子機器100と使用者151の距離Dが大きくなっても、画素230の発光輝度を高めることで、表示装置105に表示される画像などの視認性を高めることができる。よって、表示装置105に表示される文字などの判別を容易とすることができる。
ただし、必要以上に画素230の発光輝度を高めると、電子機器100の消費電力が大きくなってしまうため好ましくない。距離参照モードでは、検知手段112を用いて距離Dを測定し、距離Dの値によって画素230の発光輝度を調節する。
距離参照モードの動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、検知手段112を用いて電子機器100と使用者151の距離Dを測定する(ステップS601)。ここでは、検知手段112として、距離センサ121を用いる。
次に、記憶手段113に記憶されている情報(距離参照モード用の参照表(「ルックアップテーブル」、または「LUT」ともいう。))を参照し、ステップS601で得られた距離Dの時に必要な、最低輝度Lminを取得する(ステップS602)。
次に、演算手段111を用いて、発光素子の現在の発光輝度LcとステップS602で得た最低輝度Lminを比較する(ステップS603)。現在の発光輝度Lcが、最低輝度Lmin以上である場合は何もしない。なお、本明細書などにおいて、「発光輝度Lc」とは、表示装置105を全白表示にした時の平均輝度をいう。
現在の発光輝度Lcが、最低輝度Lmin未満である場合は、現在の発光輝度Lcを最低輝度Lminまで上昇させる(ステップS604)。
このように動作させることで、電子機器100の消費電力の増加を抑えつつ、表示されている画像などの視認性を高めることができる。
〔1−2−2:照度参照モード〕
反射型の表示装置は、消費電力が少ないという特徴を有するが、周囲の照度が低下すると視認性が低下しやすいという問題も有する。そこで、周囲の照度変化に応じて画素230が有する発光素子を発光させる。周囲の照度変化に応じて、発光素子の発光輝度を調節することで、表示装置105に表示される画像などの視認性を高めることができる。よって、表示装置105に表示される文字などの判別を容易とすることができる。
照度参照モードの動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、検知手段112を用いて電子機器100の周囲の照度を測定する(ステップS621)。ここでは、検知手段112として、光センサ122を用いる。
次に、記憶手段113に記憶されている情報(照度参照モード用のLUTなど)を参照し、ステップS621で得られた照度の時に必要な、最低輝度Lminを取得する(ステップS622)。
次に、演算手段111を用いて、発光素子の現在の発光輝度LcとステップS622で得た最低輝度Lminを比較する(ステップS623)。
現在の発光輝度Lcが、最低輝度Lmin未満である場合は、現在の発光輝度Lcを最低輝度Lminまで上昇させる(ステップS624)。
現在の発光輝度Lcが、最低輝度Lminより大きい場合(ステップS625)は、現在の発光輝度Lcを最低輝度Lminまで下降させる(ステップS626)。また、現在の発光輝度Lcと最低輝度Lminが等しい場合は何もしない。
また、周囲の照度が十分大きい場合は、画素230が有する発光素子の発光を停止する。この場合、表示装置105は第1の表示モードで動作する。
このように動作させることで、電子機器100の消費電力の増加を抑えつつ、表示されている画像などの視認性を高めることができる。また、第1の表示モードと第3の表示モードを自動的に切り替えることができる。
〔1−2−3:照度距離併用モード〕
距離参照モードにおける最適な最低輝度Lminは、周囲の照度によって変化する場合がある。よって、距離参照モードにおける最低輝度Lminを、周囲の照度に応じて調節することが好ましい。
照度距離併用モードの動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、検知手段112を用いて電子機器100の周囲の照度を測定する(ステップS641)。ここでは、検知手段112として、光センサ122を用いる。
次に、記憶手段113に記憶されている補正係数算出用の情報を参照し、ステップS641で得られた照度に対応した補正計数を取得する(ステップS642)。
次に、検知手段112を用いて電子機器100と使用者151の距離Dを測定する(ステップS643)。ここでは、検知手段112として、距離センサ121を用いる。
次に、記憶手段113に記憶されている距離参照モード用の情報を参照し、ステップS643で得られた距離Dの時に必要な、最低輝度Lminを取得する(ステップS644)。
次に、演算手段111において、補正計数を用いて最低輝度Lminの値を補正する(ステップS645)。補正後の最低輝度Lminを、最低輝度LminCと記す。
次に、演算手段111を用いて、発光素子の現在の発光輝度Lcと最低輝度LminCを比較する(ステップS646)。
現在の発光輝度Lcが、最低輝度LminC未満である場合は、現在の発光輝度Lcを最低輝度LminCまで上昇させる(ステップS647)。
現在の発光輝度Lcが、最低輝度LminCより大きい場合(ステップS648)は、現在の発光輝度Lcを最低輝度LminCまで下降させる(ステップS649)。また、現在の発光輝度Lcと最低輝度LminCが等しい場合は何もしない。
また、周囲の照度が十分大きい場合は、画素230が有する発光素子の発光を停止する。この場合、表示装置105は第1の表示モードで動作する。
このように動作させることで、電子機器100の消費電力の増加を抑えつつ、表示されている画像などの視認性を高めることができる。また、第1の表示モードと第3の表示モードを自動的に切り替えることができる。
また、発光輝度Lcの補正方法は、上記のように補正計数を用いて最低輝度LminCを算出する方法に限らない。例えば、複数の照度に応じた情報(距離参照モード用のLUTなど)を用意して、照度に応じて参照する情報を変えてもよい。
〔1−2−4:スリープモード〕
また、電子機器100と使用者151の距離Dが検出できないか、距離Dが一定以上に大きくなった場合、電子機器100が使用されていない可能性が大きい。
例えば、電子機器100と使用者151の距離Dが距離DL以内である場合(図10(A)参照。)に、表示装置105を上記の動作モードで動作させ、距離Dが距離DLを上回った場合は、表示装置105の動作を停止させてもよい(図10(B)参照。)。また、距離Dが距離DLを上回った場合は、表示装置105による画像の更新を停止してもよい。
また、距離Dが距離DLを上回った場合は、画素230が有する発光素子の発光輝度Lcを低減してもよい。または画素230が有する発光素子の発光を停止してもよい。
このように動作させることで、表示装置105の消費電力を低減することができる。よって、電子機器100の消費電力を低減することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明した表示装置105の断面構成例について説明する。
図11(A)に、本発明の一態様に係る表示装置105の断面の構造の一例を示す。図11(A)に示す表示装置105は、EL素子203と、液晶素子204と、EL素子203への電流の供給を制御する機能を有するトランジスタ205と、液晶素子204への電圧の供給を制御する機能を有するトランジスタ206とを有する。そして、EL素子203と、液晶素子204と、トランジスタ205と、トランジスタ206とは、基板201と基板202の間に位置する。
また、表示装置105において液晶素子204は、画素電極207と、共通電極208と、液晶層209とを有する。画素電極207は、トランジスタ206に電気的に接続されている。そして、画素電極207と共通電極208の間に印加される電圧にしたがって液晶層209の配向が制御される。なお、図11(A)では、画素電極207が可視光を反射する機能を有し、共通電極208が可視光を透過する機能を有する場合を例示しており、基板202側から入射した光が白抜きの矢印で示すように画素電極207において反射し、再び基板202側から放射される。
また、EL素子203は、トランジスタ205に電気的に接続されている。EL素子203から発せられる光は、基板202側に放射される。なお、図11(A)では、画素電極207が可視光を反射する機能を有し、共通電極208が可視光を透過する機能を有する場合を例示しているため、EL素子203から発せられる光は、白抜きの矢印で示すように画素電極207と重ならない領域を通過し、共通電極208が位置する領域を通過して、基板202側から放射される。
そして、図11(A)に示す表示装置105では、トランジスタ205とトランジスタ206とが同一の層210に位置しており、トランジスタ205とトランジスタ206とが含まれる層210は、液晶素子204とEL素子203の間の領域を有する。なお、少なくとも、トランジスタ205が有する半導体層と、トランジスタ206が有する半導体層とが同一の絶縁表面上に位置している場合、トランジスタ205とトランジスタ206とが同一の層210に含まれていると言える。
上記構成により、トランジスタ205とトランジスタ206とを共通の作製工程で作製することができる。
次いで、図11(B)に、本発明の一態様に係る表示装置105の別の構成例について、断面の構造を一例として示す。図11(B)に示す表示装置105は、トランジスタ205とトランジスタ206とが異なる層に含まれている点において、図11(A)に示す表示装置105と構成が異なる。
具体的に、図11(B)に示す表示装置105では、トランジスタ205が含まれる層210aと、トランジスタ206が含まれる層210bとを有し、層210aと層210bとは、液晶素子204とEL素子203の間の領域を有する。そして、図11(B)に示す表示装置105では、層210aが層210bよりもEL素子203側に近い。なお、少なくとも、トランジスタ205が有する半導体層と、トランジスタ206が有する半導体層とが異なる絶縁表面上に位置している場合、トランジスタ205とトランジスタ206とが異なる層に含まれていると言える。
上記構成により、トランジスタ205と、トランジスタ205に電気的に接続される各種配線とを、トランジスタ206と、トランジスタ206に電気的に接続される各種配線とを、部分的に重ねることができるため、画素のサイズを小さく抑え、表示装置105の高精細化を実現することができる。
次いで、図11(C)に、本発明の一態様に係る表示装置105の別の構成例について、断面の構造を一例として示す。図11(C)に示す表示装置105は、トランジスタ205とトランジスタ206とが異なる層含まれている点において、図11(A)に示す表示装置105と構成が異なる。そして、図11(C)に示す表示装置105は、トランジスタ205が含まれる層210aが、EL素子203よりも基板201側に近い点において、図11(B)に示す表示装置105と構成が異なる。
具体的に、図11(C)に示す表示装置105では、トランジスタ205が含まれる層210aと、トランジスタ206が含まれる層210bとを有する。そして、層210aは、EL素子203と基板201との間の領域を有する。また、層210bは、液晶素子204とEL素子203の間の領域を有する。
上記構成により、トランジスタ205と、トランジスタ205に電気的に接続される各種配線とを、トランジスタ206と、トランジスタ206に電気的に接続される各種配線とを、図11(B)の場合よりもより多く重ねることができるため、画素のサイズを小さく抑え、表示装置105の高精細化を実現することができる。
なお、図11では、2つの液晶素子204に対して1つのEL素子203が対応している断面構造を例示しているが、本発明の一態様に係るディスプレイは、1つの液晶素子204に対して1つのEL素子203が対応している断面構造を有していても良いし、1つの液晶素子204に対して複数のEL素子203が対応している断面構造を有していても良い。
また、図11では、液晶素子204が有する画素電極207が、可視光を反射する機能を有する場合を例示しているが、画素電極207は可視光を透過する機能を有していても良い。この場合、バックライトやフロントライトなどの光源を表示装置105に設けても良いし、液晶素子204を用いて画像を表示する際にEL素子203を光源として用いても良い。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、図11(C)に示した表示装置105を例に挙げて、反射型表示素子と発光型表示素子とを用いた表示装置105の断面構成例について、図12を用いて説明する。なお図11(A)、図11(B)に示した表示装置105についても、反射型表示素子と発光型表示素子とを用いた表示装置105の具体的な構成例の断面構造を図13、図14に図示しているが、詳細な説明については省略する。なお図13、図14においては、図12と同じ構成について同じ符号を付している。
図12に示す表示装置105は、基板250と基板251の間に、表示部352と、表示部354とが積層された構成を有する。図12では、表示部352と表示部354とが接着層252により接着されている。
そして、図12では、表示部352の画素が有する発光素子302、トランジスタ305、および容量素子307と、表示部352の駆動回路が有するトランジスタ309とを図示している。また、図12では、表示部354の画素が有する液晶素子301と、トランジスタ303と、容量素子304と、表示部354の駆動回路が有するトランジスタ310とを図示している。
トランジスタ305は、バックゲートとしての機能を有する導電層311と、導電層311上の絶縁層312と、絶縁層312上において導電層311と重なる半導体層313と、半導体層313上の絶縁層316と、絶縁層316上に位置し、ゲートとしての機能を有する導電層317と、導電層317上に位置する絶縁層318のさらに上に位置し、半導体層313と電気的に接続されている導電層314および導電層315と、を有する。
また、導電層315は、導電層319と電気的に接続され、導電層319は導電層320に電気的に接続されている。導電層319は導電層317と同一の層に形成されており、導電層320は導電層311と同一の層に形成されている。
また、導電層311および導電層320と同一の層に、トランジスタ306(図示せず)のバックゲートとしての機能を有する導電層321が位置している。導電層321上には絶縁層312が位置し、絶縁層312上には導電層321と重なる領域を有する半導体層322が位置する。半導体層322にはトランジスタ306(図示せず)のチャネル形成領域が含まれる。半導体層322上には絶縁層318が位置し、絶縁層318上には導電層323が位置する。導電層323は半導体層322に電気的に接続されており、導電層323はトランジスタ306(図示せず)のソース電極またはドレインとしての機能を有する。
トランジスタ309は、トランジスタ305と同様の構成を有するので、詳細な説明は割愛する。
トランジスタ305、導電層323、トランジスタ309上には、絶縁層324が位置し、絶縁層324上には絶縁層325が位置する。絶縁層325上には導電層326および導電層327が位置する。導電層326は導電層314と電気的に接続されており、導電層327は導電層323と電気的に接続されている。導電層326および導電層327上には絶縁層328が位置し、絶縁層328上には導電層329が位置する。導電層329は導電層326に電気的に接続されており、発光素子302の画素電極としての機能を有する。
導電層327と絶縁層328と導電層329とが重なる領域が、容量素子307として機能する。
導電層329上には絶縁層330が位置し、絶縁層330上にはスペーサ335が位置する。絶縁層330およびスペーサ335上にはEL層331が位置し、EL層331上には対向電極としての機能を有する導電層332が位置する。導電層329とEL層331と導電層332とは、絶縁層330の開口部において電気的に接続されており、導電層329とEL層331と導電層332とが電気的に接続された領域が発光素子302として機能する。発光素子302は、導電層332側から破線の矢印で示す方向に光を放射する、トップエミッション構造を有する。
導電層329と導電層332とは、一方が陽極として機能し、他方が陰極として機能する。導電層329と導電層332の間に、発光素子302の閾値電圧より高い電圧を印加すると、EL層331に陽極側から正孔が注入され、陰極側から電子が注入される。注入された電子と正孔はEL層331において再結合し、EL層331に含まれる発光物質が発光する。
なお、半導体層313、半導体層322に金属酸化物の一種である酸化物半導体を用いる場合、ディスプレイの信頼性を高めるには、絶縁層318は酸素を含む絶縁材料を用いることが望ましく、絶縁層324には水または水素などの不純物が拡散しにくい材料を用いることが望ましい。
絶縁層325または絶縁層330として有機材料を用いる場合、絶縁層325または絶縁層330がディスプレイの端部に露出していると、絶縁層325または絶縁層330を介して発光素子302等にディスプレイの外部から水分等の不純物が侵入する恐れがある。不純物の侵入により、発光素子302が劣化すると、ディスプレイの劣化につながる。そのため、図12に示すように、絶縁層325および絶縁層330が、ディスプレイの端部に位置しないことが好ましい。
発光素子302は、接着層333を介して絶縁層337と重なる。図12では、導電層332と絶縁層337との間に隙間がある場合を示しているが、これらが接していてもよい。
本発明の一態様では、発光素子302を発光色ごとにEL層331を塗り分ける方式により形成する場合について示している。ただし、目的などに応じて、白色光を発するEL層331とカラーフィルタを組み合わせて用いる色変換方式により形成してもよい。
表示部354において、トランジスタ303は、バックゲートとしての機能を有する導電層340と、導電層340上の絶縁層341と、絶縁層341上において導電層340と重なる半導体層342と、半導体層342上の絶縁層343と、絶縁層343上に位置し、ゲートとしての機能を有する導電層344と、導電層344上に位置する絶縁層345のさらに上に位置し、半導体層342と電気的に接続されている導電層346および導電層347と、を有する。
また、導電層340と同一の層に導電層348が位置する。導電層348上には絶縁層341が位置し、絶縁層341上には導電層348と重なる領域に導電層347が位置する。導電層347と絶縁層341と導電層348とが重なる領域が、容量素子304として機能する。
トランジスタ310は、トランジスタ303と同様の構成を有するので、詳細な説明は割愛する。
トランジスタ303、容量素子304、トランジスタ310上には、絶縁層360が位置し、絶縁層360上には導電層349が位置する。導電層349は導電層347と電気的に接続されており、液晶素子301の画素電極としての機能を有する。導電層349上には配向膜364が位置する。
基板251には、遮光層336、着色層334、共通電極としての機能を有する導電層361が位置する。具体的に、図12では、基板251に、遮光層336、着色層334、絶縁層367を介して絶縁層363が設けられており、絶縁層363上に導電層361が位置する。そして、導電層361上には配向膜365が位置し、配向膜364と配向膜365の間には液晶層366が位置する。
着色層334は特定の波長域の光を透過する有色層である。例えば、赤色、緑色、青色、または黄色の波長域の光を透過するカラーフィルタなどを用いることができる。なお、図9では発光素子302と重なる領域に着色層334を設けていないが、必要に応じて着色層334を設けても構わない。
また、基板251に機能層368が設けられている。本実施の形態では、機能層368として円偏光板を用いる。機能層368としては、円偏光板以外にも、プリズムシート、光拡散シート、反射防止フィルム、などがある。また、これらの機能層を組み合わせて用いてもよい。
図12では、導電層349が可視光を反射する機能を有し、導電層361が可視光を透過する機能を有することで、破線の矢印で示すように基板251側から入射した光を、導電層349において反射させ、基板251側から放射させることができる。
可視光を透過する導電性材料としては、例えば、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)の中から選ばれた一種を含む材料を用いるとよい。具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物(ITO:Indium Tin Oxide)、インジウム亜鉛酸化物、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、酸化シリコンを含むインジウム錫酸化物(ITSO)、酸化亜鉛、ガリウムを含む酸化亜鉛などが挙げられる。なお、グラフェンを含む膜を用いることもできる。グラフェンを含む膜は、例えば酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。
可視光を反射する導電性材料としては、例えば、アルミニウム、銀、またはこれらの金属材料を含む合金等が挙げられる。そのほか、金、白金、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、もしくはパラジウム等の金属材料、またはこれら金属材料を含む合金を用いることができる。また、上記金属材料または合金に、ランタン、ネオジム、またはゲルマニウム等が添加されていてもよい。アルミニウムとチタンの合金、アルミニウムとニッケルの合金、アルミニウムとネオジムの合金、アルミニウム、ニッケル、およびランタンの合金(Al−Ni−La)等のアルミニウムを含む合金(アルミニウム合金)、銀と銅の合金、銀とパラジウムと銅の合金(Ag−Pd−Cu、APCとも記す)、銀とマグネシウムの合金等の銀を含む合金を用いてもよい。
なお、図12では、バックゲートを有するトップゲート型のトランジスタを用いたディスプレイの構成について説明したが、本発明の一態様に係るディスプレイはバックゲートを有さないトランジスタを用いていても良いし、バックゲート型のトランジスタを用いていても良い。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、または一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
また、トランジスタに用いる半導体材料としては、金属酸化物の一種である酸化物半導体を用いることができる。代表的には、インジウムを含む酸化物半導体などを適用できる。
特にシリコンよりもバンドギャップが広く、且つキャリア密度の小さい半導体材料を用いると、トランジスタのオフ状態における電流を低減できるため好ましい。
半導体層は、例えば少なくともインジウム、亜鉛およびM(アルミニウム、チタン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、ランタン、セリウム、スズ、ネオジムまたはハフニウム等の金属)を含むIn−M−Zn系酸化物で表記される膜を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすため、それらと共に、スタビライザーを含むことが好ましい。
スタビライザーとしては、上記Mで記載の金属を含め、例えば、ガリウム、スズ、ハフニウム、アルミニウム、またはジルコニウム等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム等がある。
半導体層を構成する酸化物半導体として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
なお、本実施の形態では、反射型表示素子として液晶素子を用いたディスプレイの構成を例示したが、反射型表示素子として、液晶素子のほかに、シャッター方式のMEMS(Micro Electro Mechanical System)素子、光干渉方式のMEMS素子、マイクロカプセル方式、電気泳動方式、エレクトロウェッティング方式、電子粉流体(登録商標)方式等を適用した表示素子などを用いることができる。
また、発光型表示素子として、例えばOLED(Organic Light Emitting Diode)、LED(Light Emitting Diode)、QLED(Quantum−dot Light Emitting Diode)などの自発光性の発光素子を用いることができる。
なお、発光型表示素子に代えて、透過型の液晶素子を用いてもよい。透過型の液晶素子を用いる場合は、バックライトの発光輝度を必要に応じて変更すればよい。
液晶素子としては、例えば垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードが適用された液晶素子を用いることができる。垂直配向モードとしては、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。
また、液晶素子には、様々なモードが適用された液晶素子を用いることができる。例えばVAモードのほかに、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード等が適用された液晶素子を用いることができる。
なお、液晶素子に用いる液晶としては、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、液晶材料としては、ポジ型の液晶、またはネガ型の液晶のいずれを用いてもよく、適用するモードや設計に応じて最適な液晶材料を用いればよい。
なお、液晶材料の誘電率の異方性を2以上3.8以下とし、液晶材料の抵抗率を1.0×1014(Ω・cm)以上1.0×1015(Ω・cm)以下とすることで、IDS駆動が可能であり、電子機器100の消費電力を低減することができるため好ましい。
また、液晶の配向を制御するため、配向膜を設けることができる。なお、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために数重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が短く、光学的等方性である。また、ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶ディスプレイの不良や破損を軽減することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るディスプレイを用いた電子機器の一例を示す。
図15(A)は、タブレット型の携帯端末6200であり、筐体6221、表示装置6222、操作ボタン6223、スピーカ6224を有する。また、本発明の一態様に係る表示装置6222に、位置入力装置としての機能を付加しても良い。また、位置入力装置としての機能は、表示装置6222にタッチセンサを設けることで付加することができる。あるいは、位置入力装置としての機能は、フォトセンサとも呼ばれる光電変換素子をディスプレイの画素部に設けることでも、付加することができる。また、操作ボタン6223に携帯端末6200を起動する電源スイッチ、携帯端末6200のアプリケーションを操作するボタン、音量調整ボタン、または表示装置6222を点灯、あるいは消灯するスイッチなどを備えることができる。また、図15(A)に示した携帯端末6200では、操作ボタン6223の数を4個示しているが、携帯端末6200の有する操作ボタンの数および配置は、これに限定されない。
また、携帯端末6200は、使用者と携帯端末6200の距離を測定する距離センサ6225X、および外光の照度を測定する光センサ6225Yを有する。距離センサ6225Xおよび光センサ6225Yは、筐体6221のベゼルに配置されている。距離センサ6225Xは、筐体6221のベゼルにおいて2つある短辺の一方に配置され、光センサ6225Yは、筐体6221のベゼルにおいて2つある長辺の一方に配置されている。実施の形態1に示したように、本発明の一態様では、距離センサ6225Xおよび光センサ6225Yによって距離および照度を測定して、それらのデータを基づいて、表示装置6222に表示する表示素子の切り替え等の調整を行うことができる。
また、距離センサ6225Xおよび光センサ6225Yの配置箇所は、図15(A)に示した携帯端末6200に限定されない。例えば、図15(B)に示す携帯端末6201のように、距離センサ6225Xを筐体6221のベゼルにおいて2つある短辺の両方に配置し、光センサ6225Yを筐体6221のベゼルにおいて2つある長辺の両方に配置してもよい。
また、図示していないが、図15(A)に示した携帯端末6200は、筐体6221の内部にセンサ(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線などを測定する機能を含むもの)を有する構成であってもよい。特に、ジャイロセンサ、加速度センサなどの傾きを測定するセンサを有する測定装置を設けることで、図15(A)に示す携帯端末6200の向き(鉛直方向に対して携帯端末がどの向きに向いているか)を判断して、表示装置6222の画面表示を、携帯端末6200の向きに応じて自動的に切り替えるようにすることができる。
携帯端末6200に本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置6222に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態5)
図16に、本発明の一態様に係る表示装置を有する携帯端末に適用可能な電子機器の具体例を示す。
図16(A)は携帯型ゲーム機であり、筐体5001、筐体5002、本発明の一態様に係る表示装置5003、発明の一態様に係る表示装置5004、マイクロホン5005、スピーカ5006、操作キー5007、スタイラス5008等を有する。なお、図16(A)に示した携帯型ゲーム機は、表示装置5003と表示装置5004とで示す二つの表示装置を有しているが、携帯型ゲーム機が有する表示装置の数は、これに限定されない。携帯型ゲーム機に本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5003および表示装置5004に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
図16(B)は腕時計型の携帯端末であり、筐体5201、本発明の一態様に係る表示装置5202、ベルト5203、光センサ5204、スイッチ5205等を有する。腕時計型の携帯端末に本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5202に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
図16(C)はタブレット型のパーソナルコンピュータであり、筐体5301、筐体5302、本発明の一態様に係る表示装置5303、光センサ5304、光センサ5305、スイッチ5306等を有する。表示装置5303は、筐体5301および筐体5302によって支持されている。そして、表示装置5303は可撓性を有する基板を用いて形成されているため形状をフレキシブルに曲げることができる機能を有する。筐体5301と筐体5302の間の角度をヒンジ5307および5308において変更することで、筐体5301と筐体5302が重なるように、表示装置5303を折りたたむことができる。図示してはいないが、開閉センサを内蔵させ、上記角度の変化を表示装置5303において使用条件の情報として用いても良い。タブレット型のパーソナルコンピュータに本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5303に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
図16(D)はビデオカメラであり、筐体5801、筐体5802、本発明の一態様に係る表示装置5803、操作キー5804、レンズ5805、接続部5806等を有する。操作キー5804およびレンズ5805は筐体5801に設けられており、表示装置5803は筐体5802に設けられている。そして、筐体5801と筐体5802とは、接続部5806により接続されており、筐体5801と筐体5802の間の角度は、接続部5806により変更が可能である。表示装置5803における映像を、接続部5806における筐体5801と筐体5802との間の角度に従って切り替える構成としても良い。ビデオカメラに本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5803に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
図16(E)は腕時計型の携帯端末であり、曲面を有する筐体5701、本発明の一態様に係る表示装置5702等を有する。本発明の一態様に係る表示装置5702に可撓性を有する基板を用いることで、曲面を有する筐体5701に表示装置5702を支持させることができ、フレキシブルかつ軽くて使い勝手の良い腕時計型の携帯端末を提供することができる。そして、腕時計型の携帯端末に本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5702に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
図16(F)は携帯電話であり、曲面を有する筐体5901に、本発明の一態様に係る表示装置5902、マイク5907、スピーカ5904、カメラ5903、外部接続部5906、操作用ボタン5905が設けられている。携帯電話に本発明の一態様に係る表示装置および表示システムを用いることで、使用環境における外光の強度に左右されずに、表示装置5902に表示品質の高い画像を表示することができ、消費電力も抑えることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
DELL製23型液晶モニタ(製品型番:E2314H、解像度:1920×1080、画素ピッチ0.265mm)を用いて、輝度を一定とした時の、液晶モニタから使用者までの距離と、可読可能な文字サイズを評価した。使用したフォントは「MS Pゴシック」である。
図17(A)に評価結果を示す。可読可能な文字サイズは、使用者(観察者)の視力によって異なる可能性があるが、液晶モニタから使用者までの距離が大きくなるにつれて可読可能な文字サイズも大きくなる傾向が確認できる。
次に、液晶モニタから使用者までの距離を一定とした時の、液晶モニタの輝度と可読可能な文字サイズを評価した。
図17(B)に評価結果を示す。輝度が大きくなるにつれて可読可能な文字サイズが小さくなる傾向が確認できる。
図17(A)および図17(B)より、距離が大きくなるにつれて輝度を上げることで、可読可能な文字サイズを小さくすることができることがわかった。よって、画像の視認性を高めることができる。
100 電子機器
101 筐体
102 スタンド
103 筐体スイッチ
105 表示装置
110 表示装置
111 演算手段
112 検知手段
113 記憶手段
114 表示手段制御手段
115 表示手段
116 タッチセンサ制御手段
117 タッチセンサ
118 外部入出力手段
119 通信手段
121 距離センサ
122 光センサ
131 バスライン
151 使用者
201 基板
202 基板
203 EL素子
204 液晶素子
205 トランジスタ
206 トランジスタ
207 画素電極
208 共通電極
209 液晶層
210 層
230 画素
231 表示領域
245 電極
250 基板
251 基板
252 接着層
301 液晶素子
302 発光素子
303 トランジスタ
304 容量素子
305 トランジスタ
306 トランジスタ
307 容量素子
309 トランジスタ
310 トランジスタ

Claims (5)

  1. 表示手段と、検知手段と、演算手段と、を有し、
    前記演算手段は、前記表示手段に表示する画像を決定する機能を有し、
    前記表示手段は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、を有し、
    前記第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、可視光を発光する機能を有し、
    前記検知手段は、外光の照度を測定する機能と、前記検知手段から使用者までの距離を測定する機能と、を有し、
    前記演算手段は、前記検知手段で測定した前記照度および前記距離を用いて、前記第2の表示素子の発光輝度を決定する表示システム。
  2. 表示手段と、検知手段と、演算手段と、記憶手段と、を有し、
    前記演算手段は、前記表示手段に表示する画像を決定する機能を有し、
    前記表示手段は、第1の表示素子と、第2の表示素子と、を有し、
    前記第1の表示素子は、可視光を反射する機能を有し、
    前記第2の表示素子は、可視光を発光する機能を有し、
    前記検知手段は、外光の照度を測定する機能と、前記検知手段から使用者までの距離を測定する機能と、を有し、
    前記演算手段は、前記検知手段で測定した前記照度および前記距離と、前記記憶手段に記憶された情報と、を用いて、前記第2の表示素子の発光輝度を決定する表示システム。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記第1の表示素子は、液晶素子を含むことを特徴とする表示システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記第2の表示素子は、EL素子を含むことを特徴とする表示システム。
  5. マイク、スピーカ、または操作用ボタンと、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の表示システムと、
    を有する電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111916036A (zh) * 2019-05-09 2020-11-10 北京车和家信息技术有限公司 显示面板显示亮度的调控方法、装置及车辆
JP2021522671A (ja) * 2018-04-21 2021-08-30 ペロエルイーディー リミテッド ペロブスカイト発光ダイオードを含むピクセル配列
US11737343B2 (en) 2018-09-17 2023-08-22 Excyton Limited Method of manufacturing perovskite light emitting device by inkjet printing

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