JP2018036222A - 漏洩検知システム、漏洩検知方法及び超電導ケーブル - Google Patents

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Tomoo Mimura
智男 三村
丸山 修
Osamu Maruyama
修 丸山
哲太郎 中野
Tetsutaro Nakano
哲太郎 中野
増田 孝人
Takahito Masuda
孝人 増田
充彦 渡部
Michihiko Watabe
充彦 渡部
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Abstract

【課題】液体窒素の漏洩を検知することができる漏洩検知システム、漏洩検知方法及び超電導ケーブルを提供する。
【解決手段】漏洩検知システム1は、コアケーブル11と、その内部にコアケーブル11を収容するとともに液体窒素を流通させる流路R1を画成する第1断熱管12とを有する超電導ケーブル10からの液体窒素の漏洩を検知する。漏洩検知システム1は、超電導ケーブル10における第1断熱管12の外側に設けられ、温度を検出する温度検出部20と、温度検出部20により検出された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する制御部22と、を備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、漏洩検知システム、漏洩検知方法及び超電導ケーブルに関する。
送電ロスを低減することを目的として、超電導材料を送電ケーブルに活用することが検討されている。特許文献1,2記載の超電導ケーブルは、超電導材料からなる線材と、当該線材を収容する断熱管とを備え、断熱管の内部には、線材を冷却する冷媒(液体窒素)を流通させる流路が形成されている。
特開2013−125647号公報 特開2008−243699号公報
ところで、超電導ケーブルの送電方法としては、ケーブルを地中に埋めた地中送電方式を採用することが一般的である。この場合、ケーブルは、洞道、管路やマンホール内に収容される。洞道やマンホールは、作業員が点検などで入孔することができる程度の大きさを有している。上述したとおり、超電導ケーブルはケーブル構造の内部に冷媒として液体窒素を有しているため、例えば絶縁破壊や外傷などの不測の事故により断熱管が破断した場合、断熱管の内部に収容されている液体窒素がケーブル外側に漏洩し、ケーブルが布設されている洞道やマンホール内の空間に窒素が充満し、酸素欠乏症などの公衆災害に至るおそれがある。このため、本技術分野では、液体窒素の漏洩を検知することができる漏洩検知システム、漏洩検知方法及び超電導ケーブルが望まれている。
本発明の一形態に係る漏洩検知システムは、超電導体部材を含むコアケーブルと、その内部にコアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管とを有する超電導ケーブルの液体窒素の漏洩を検知する漏洩検知システムであって、超電導ケーブルにおける第1断熱管の外側に設けられ、温度を検出する温度検出部と、温度検出部により検出された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する制御部と、を備える。
この漏洩検知システムでは、液体窒素の流路を画成する第1断熱管の外側に設けられた温度検出部によって温度が検出され、検出された温度に基づいて制御部により液体窒素の漏洩が検知される。液体窒素が第1断熱管の外側に漏洩した場合、第1断熱管の外側の温度が低下するため、第1断熱管の外側の温度を検出することにより、第1断熱管の外側に液体窒素が漏洩したか否かを検知することができる。
一実施形態において、超電導ケーブルは、その内部に第1断熱管を収容する第2断熱管を有し、温度検出部は、第1断熱管の外側であって第2断熱管の内側に設けられてもよい。この場合、超電導ケーブルが径方向に拡大することなく温度検出部を設けることができる。また、温度検出部を第2断熱管によって保護することができるため、外部要因による温度検出部の故障を低減することができる。
一実施形態において、超電導ケーブルは、その内部に第1断熱管を収容する第2断熱管を有し、温度検出部は、第2断熱管の外側の側面に設けられてもよい。この場合、温度検出部を超電導ケーブルの敷設後に設けることができる。
一実施形態において、温度検出部は、第1断熱管の鉛直方向下側に配置されてもよい。第1断熱管の何れかの箇所で液体窒素が漏洩した場合であっても、液体窒素は重力により鉛直方向下側に向かう。このため、温度検出部が第1断熱管の鉛直方向下側に配置されていることにより、他の場所に配置されている場合と比べて液体窒素の漏洩を検知し易くすることができる。
一実施形態において、温度検出部は、第1断熱管の長手方向に沿って延在する光ファイバでもよい。一般的な温度計は、測定結果を出力する測定線が必要になるのに対して、光ファイバセンサは測定線が不要である。このため、光ファイバセンサを採用することで、システム構成を簡素化することができる。
一実施形態において、光ファイバの長さと超電導ケーブルの位置情報とを関連付けて記憶する記憶部を備え、光ファイバは、長手方向の温度分布を検出し、制御部は、光ファイバの長手方向の温度分布、及び、光ファイバの長さに関連付けられた超電導ケーブルの位置情報に基づいて、液体窒素の漏洩が発生した位置を報知してもよい。この場合、漏洩位置が報知されるため、作業者が漏洩箇所を容易に特定することができる。
本発明の他の側面に係る漏洩検知方法は、超電導体部材を含むコアケーブルと、その内部にコアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管とを有する超電導ケーブルからの液体窒素の漏洩を検知する漏洩検知方法であって、超電導ケーブルにおける第1断熱管の外側に設けられた温度検出部により検出された温度を取得する取得ステップと、取得ステップにて取得された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する検知ステップと、を有する。この方法は、上述した漏洩検知システムと同一の効果を奏する。
本発明の他の側面に係る超電導ケーブルは、超電導体部材を含むコアケーブルと、その内部にコアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管と、第1断熱管の外側に設けられ、温度を検出する温度検出部と、を備える。この超電導ケーブルは、上述した漏洩検知システム及び漏洩検知方法に採用することができる。
以上説明したように、液体窒素の漏洩を検知することができる。
地中送電を説明する図である。 一実施形態に係る超電導ケーブルの断面図である。 一実施形態に係る超電導ケーブルの断面図である。 一実施形態に係る漏洩検知システムのブロック図である。 光ファイバの長さと超電導ケーブルの位置情報とを関連付けたテーブルである。 一実施形態に係る漏洩検知方法のフローチャートである。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
実施形態に係る漏洩検知システムは、超電導ケーブルからの冷媒(例えば液体窒素)の漏洩を検知するシステムである。超電導ケーブルとは、超電導を利用したケーブルであり、例えば、導電層が超電導体からなるケーブルである。超電導とは、極低温領域において電気抵抗値がほぼ零となる現象である。
以下、本実施形態に係る超電導ケーブルの利用形態の一例を説明する。超電導ケーブルは、市街地などの送電鉄塔を建設することが困難な地域においては、地中に埋没される。図1は、地中送電を説明する図である。図1の(A)に示されるように、超電導ケーブル10は、例えば、市街地を挟む変電所100、101との間を接続する場合、地中に設けられた管102内に配置される。
管102の一例は、図1の(B)に示されるように、超電導ケーブル10をそれぞれ収容する複数の挿通穴を有する管路102Aである。挿通穴の直径は例えば数十センチ程度である。管路102Aは、例えば数百メートル単位でマンホールに接続されており、マンホール内に作業員が立ち入ることによりメンテナンスなどが行われる。管102の他の例は、図1の(C)に示されるように、複数の超電導ケーブル10を収容するトンネル型の洞道102Bである。洞道102Bの直径は例えば数メートル程度である。洞道102B内には支持部103が配置され、支持部103に複数の超電導ケーブル10が配置される。また、洞道102Bには、通路104が形成されており、作業員が立ち入ることによりメンテナンスなどが行われる。
次に、本実施形態に係る超電導ケーブル10の構成について説明する。図2は、一実施形態に係る超電導ケーブル10の断面図である。超電導ケーブル10は、コアケーブル11及び第1断熱管12を有する。超電導ケーブル10は、一例として3つのコアケーブル11を有する。コアケーブル11は、超電導体部材を含む。コアケーブル11は、心線110の外周を囲むように配置された超電導体部材からなる超電導導体層111を有する。心線110は例えば銅で形成され、超電導導体層111は例えばビスマス超電導線を4層重ねて形成される。超電導導体層111の外周には、電気絶縁層112及び超電導シールド層113が配置される。電気絶縁層112は、例えば絶縁紙及び液体窒素の複合絶縁方式の構造を有する。超電導シールド層113は超電導体部材からなり、例えばビスマス超電導線を2層重ねて形成される。
第1断熱管12は、その内部にコアケーブル11を収容するとともに液体窒素を流通させる流路R1を画成する。第1断熱管12は、断熱効果を有する管であり、一例としてコルゲート管である。第1断熱管12は図示しない冷媒供給装置に接続されており、冷媒供給装置によって流路R1に液体窒素が供給される。第1断熱管12は、例えばステンレスで形成される。
超電導ケーブル10は、その内部に第1断熱管12を収容する第2断熱管13を有する。第2断熱管13は、断熱効果を有する管であり、一例としてコルゲート管である。第2断熱管13と第1断熱管との間には、スペーサ部材14が周方向に配置され、空間が画成される。当該空間は、図示しない真空ポンプに接続されており、断熱真空とされる。第2断熱管13は、例えばステンレスで形成される。
第2断熱管13の外周には、外傷及び浸水を防ぐために、第1シース部材15、第2シース部材16及び第3シース部材17が順に配置されている。第1シース部材15及び第3シース部材は、例えば塩化ビニルや耐熱性ポリエチレンで形成され、第2シース部材16は例えばテープ状のステンレスで形成される。
上述した超電導は、極低温領域において起こる現象である。極低温領域は、超電導体部材を液体窒素に含浸させることにより維持される。流路R1は、図示しない冷凍機などに接続される。超電導ケーブル10内を流通する間に液体窒素に加わる熱は、冷凍機により除去される。これにより、超電導ケーブル10内を流通する液体窒素は一定の温度領域内に保たれるように制御される。上述した断熱管は、外部からの侵入熱の低減を目的として断熱真空構造とされている。内側が液体窒素に接している第1断熱管12と、常温側に接している第2断熱管13とは、大きな温度差がある。
また、超電導ケーブル10における第1断熱管12の外側には、液体窒素の漏洩を検知するために、温度を検出する温度検出部20が設けられている。一例として、温度検出部20は、第1断熱管12の外側であって第2断熱管13の内側に設けられている。具体的な一例として、温度検出部20は、第1断熱管12の外周面と第1断熱管12の内周面との間に画成された空間に配置される。当該空間に配置することで、超電導ケーブル10が径方向に拡大することなく温度検出部20を設けることができる。また、温度検出部20を第2断熱管13によって保護することができるため、外部要因による温度検出部20の故障を低減することができる。
温度検出部20は、第1断熱管12の鉛直方向下側に配置されてもよい。鉛直方向下側とは、第1断熱管12の中心を通る水平面よりも下側を意味する。第1断熱管12の何れかの箇所で液体窒素が漏洩した場合であっても、液体窒素は重力により鉛直方向下側に向かう。このため、温度検出部20が第1断熱管12の鉛直方向下側に配置されていることにより、他の場所に配置されている場合と比べて液体窒素の漏洩を検知し易くすることができる。
温度検出部20は、温度を検出する機能があればよく、例えば熱電対や光ファイバが用いられる。温度検出部20が熱電対の場合、温度検出部20は第1断熱管12の長手方向に沿って所定間隔で配置される。温度検出部20が光ファイバの場合、温度検出部20は第1断熱管12の長手方向に沿って延在するように配置される。光ファイバは、図示しない光パルス装置に接続される。光パルス装置は、光ファイバに光パルスを入射する。入射した光パルスは、光ファイバ内で散乱する。光パルス装置は、温度依存性を有する後方ラマン散乱光を取得することで、光ファイバの長手方向の温度分布を変電所等において取得する。なお、温度検出部20として光ファイバを採用した場合、測定線が不要となるため、システム構成を簡素化することができる。また、離散的ではなく連続的に測定区間内を測定することができるとともに、高速で温度を検出することもできる。以下では、温度検出部20が光ファイバの場合を例に説明する。温度検出部20は、後述するように光パルス装置に接続され、温度センサとして機能する。
なお、温度検出部20は、第2断熱管13の外側の側面に設けられもよい。この場合、温度検出部20は、第2断熱管13の外側の側面に接して設けられてもよいし、他の部材を介して第2断熱管13の外側の側面に設けられていてもよい。図3は、変形例の超電導ケーブル10Aの断面図である。超電導ケーブル10Aは、温度検出部20Aの配置位置以外は、超電導ケーブル10と同一の構成である。図3の例では、温度検出部20Aは、テープ状のステンレスからなる第2シース部材16とともに第2断熱管13の外側の側面に配置される。温度検出部20Aは、第3シース部材17の側面に配置する場合には、超電導ケーブル10の敷設後に設けることができる。また、温度検出部20Aは、温度検出部20と同様に、第1断熱管12の鉛直方向下側に配置されてもよい。
次に、上述した超電導ケーブル10を監視する漏洩検知システムの構成の概要を説明する。図4は、一実施形態に係る漏洩検知システム1のブロック図である。図4に示されるように、漏洩検知システム1は、一例として、温度検出部20、光パルス装置21、制御部22、出力装置23及び記憶部24を備える。なお、漏洩検知システム1は、温度検出部20が光ファイバの場合に光パルス装置21を備えればよい。
温度検出部20は、上述したように温度を検出するセンサであり、ここでは光ファイバである。
光パルス装置21は、CPUなどの演算回路、データやプログラムを記憶するメモリ、操作を受け付けるボタンなどの操作機器、ネットワークカードなどの通信機器、光ファイバとの接続端子、光パルスの投光素子、及び、後方ラマン散乱光を取得する受光素子などを備えるコンピュータである。光パルス装置21は、接続端子を介して温度検出部20に接続されている。
光パルス装置21は、メモリに記憶されたプログラムを演算回路が読み込んで実行することにより、各構成要素を動作させる。具体的な一例として、光パルス装置21は、温度検出部20である光ファイバに光パルスを入射し、温度依存性を有する後方ラマン散乱光を取得することで、光ファイバの長手方向の温度分布を取得する。光ファイバの長手方向の温度分布は、光ファイバの端部からの長さと温度との関係を示す。光パルス装置21は、所定周期で温度分布を取得する。光パルス装置21は、検出した温度分布をメモリに出力したり、通信機器を介して他の装置へ出力したりする。
制御部22は、CPUなどの演算回路、データやプログラムを記憶するメモリ、操作を受け付けるボタンなどの操作機器、ネットワークカードなどの通信機器を備えるコンピュータである。制御部22は、メモリに記憶されたプログラムを演算回路が読み込んで実行することにより、各構成要素を動作させる。一例として、制御部22は、温度検出部20により検出された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する。液体窒素の漏洩とは、破損などにより第1断熱管12から液体窒素が流出することをいう。破損などにより第1断熱管12から液体窒素が漏洩した場合、液体窒素は第1断熱管12の外周面と第1断熱管12の内周面との間に画成された空間に流出する。このため、当該空間の温度又は第1断熱管12の温度が極端に低下することになる。温度検出部20(又は温度検出部20A)は、第1断熱管12の外側に配置されているため、液体窒素の漏洩に起因した温度変化を検出することができる。
例えば、制御部22は、閾値と検出された温度とを比較することにより、液体窒素の流出の有無を判定する。閾値は、所定の温度(例えば0℃)であり、外気温などに基づいて予め設定されている。また、制御部22は、単位時間あたりの温度変化に基づいて液体窒素の流出を検知してもよい。制御部22は、閾値と単位時間あたりの温度変化の絶対値とを比較することにより、液体窒素の流出の有無を判定することができる。閾値は、所定の温度差(例えば20℃)である。
より具体的な一例として、制御部22は、光パルス装置21により出力された温度分布を取得する。制御部22は、温度分布を走査し、閾値以下の温度が検出されている場合、液体窒素が漏洩したと判定する。
制御部22は、液体窒素が漏洩したと判定した場合、その旨を作業員などに報知してもよい。制御部22は、出力装置23に接続されている。出力装置23は、映像を表示するディスプレイ装置、音声を出力するスピーカなどである。制御部22は、警報を出力するように出力装置23を動作させる。これにより、作業員は液体窒素が漏洩したことを認識することができる。
また、制御部22は、光ファイバの長手方向の温度分布、及び、光ファイバの長さに関連付けられた超電導ケーブル10の位置情報に基づいて、液体窒素の漏洩が発生した位置を報知してもよい。光パルス装置21により出力された温度分布は、光ファイバの端部からの長さ(距離)と温度との関係を示しているため、制御部22は、光パルス装置21により出力された温度分布を走査することにより、液体窒素が漏洩したと判定した光ファイバの長さを取得することができる。
また、光ファイバの長さと超電導ケーブル10の位置情報とは予め関連付けられている。例えば、HDDなどの記憶部24には、図5に示されるテーブルTB1が記憶されている。図5は、光ファイバの長さと超電導ケーブルの位置情報とを関連付けたテーブルTB1である。図5に示されるように、テーブルTB1は、光ファイバの長さと、位置情報とを関連付けている。位置情報とは、超電導ケーブル10の布設位置を示す情報、又は、地図上の位置を示す情報である。超電導ケーブル10の布設位置を示す情報とは、例えば区間を識別する識別子である。地図上の位置を示す情報とは、例えば緯度経度である。図5においては、光ファイバの末端からの長さ「1m」と区間「A1」及び緯度経度「X1,Y1」とが関連付けられている。また、光ファイバの末端からの長さ「2m」と区間「A2」及び緯度経度「X2,Y2」とが関連付けられている。また、光ファイバの末端からの長さ「3m」と区間「A3」及び緯度経度「X3,Y3」とが関連付けられている。また、光ファイバの末端からの長さ「4m」と区間「B1」及び緯度経度「X4,Y4」とが関連付けられている。
制御部22は、テーブルTB1を参照することにより、光ファイバの長さを位置情報に変換する。制御部22は、出力装置23に液体窒素の漏洩が発生した位置を出力させる。例えば、制御部22は、液体窒素の漏洩が検知された光ファイバの長さが「3m」である場合、テーブルTB1を参照して、区間「A3」をディスプレイに表示させる。あるいは、制御部22は、液体窒素の漏洩が検知された光ファイバの長さが「3m」である場合、テーブルTB1及び図示しない地図情報を参照して、地図上の漏洩発生地点をディスプレイに表示させる。これにより、制御部22は、液体窒素の漏洩が発生した位置を作業員などに報知することができる。よって、作業員は液体窒素の漏洩した位置を把握した上で対応することができる。
次に、漏洩検知システム1による漏洩検知方法を説明する。図6は、一実施形態に係る漏洩検知方法のフローチャートである。図6に示されるフローチャートは、漏洩検知システム1の制御部22によって実行される。制御部22は、例えば、作業員による漏洩検知処理のスタート操作を受け付けたタイミングで、図6に示されるフローチャートを実行する。
図6に示されるように、制御部22は、温度検出処理(S10:取得ステップ)として、第1断熱管12の外側に設けられた温度検出部20(又は温度検出部20A)により検出された温度を取得する。具体的には、制御部22は、光パルス装置21から光ファイバの長手方向における温度分布を取得する。
次に、制御部22は、検知処理(S12:検知ステップ)として、温度検出処理(S10)にて取得された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する。具体的には、制御部22は、温度が閾値以下であるか否かを判定する。より具体的には、制御部22は、温度分布を走査して閾値(例えば0℃)以下となっているか否かを判定する。
制御部22は、検知処理(S12)にて温度が閾値以下であると判定された場合、漏洩位置決定処理(S14)として、漏洩位置を決定する。制御部22は、閾値(例えば0℃)以下となった光ファイバの長さと、図5のテーブルTB1とを参照し、液体窒素の漏洩位置を決定する。
続いて、制御部22は、警報処理(S16)として、出力装置23を介して液体窒素の漏洩が発生した旨を作業員などに報知する。また、制御部22は、漏洩位置決定処理(S14)にて決定された漏洩位置を出力装置23に出力させる。
制御部22は、警報処理(S16)が終了した場合、又は、検知処理(S12)にて温度が閾値以下でないと判定された場合、図6に示されるフローチャートを終了する。制御部22は、作業員による漏洩検知処理のエンド操作を受け付けるまで、図6に示されるフローチャートを最初から実行する。以上で、漏洩検知方法の説明を終了する。
上述したとおり、超電導ケーブル10から液体窒素が漏洩した場合、管路102Aに連通したマンホール内の空間や、洞道102B内に窒素が充満し、酸素濃度低下による人身災害に至るおそれがある。従来の超電導ケーブル10にあっては、漏洩を検出するための機構が存在しない。また、一般的な酸素濃度の検出方法としては、空間内の酸素濃度を直接測定するセンサの活用が考えられるが、設置したセンサとの距離が遠い場合には適切な濃度測定ができないなど、測定範囲が限られている。地中送電ケーブルの場合、数kmに亘ってケーブルが布設されているため、対象とする空間領域が広く、上記のような一定空間の酸素濃度を測定する方法の適用が難しい。さらに、洞道やマンホールなどは、地中内にある構造物であることから、その内部は漏水などにより浸水が生じる可能性がある。また、洞道やマンホールなどは、高温多湿環境であるため、精密機器の設置に適した環境であるとは言いがたい。さらに、上述のような液体窒素が漏洩するような状況が発生した場合、早期復旧のための補修を検討する必要があり、漏洩点を精度良く検出することが要求される。酸素濃度センサにより、空間領域の酸素濃度を測定する方法の場合、液体窒素漏洩点の特定が難しい。
一方、本実施形態に係る漏洩検知システム1では、液体窒素の流路R1を画成する第1断熱管12の外側に設けられた温度検出部20(又は温度検出部20A)によって温度が検出され、検出された温度に基づいて制御部22により液体窒素の漏洩が検知される。温度検出部20は、液体窒素が第1断熱管12の外側に漏洩した場合、温度検出部20の周囲に液体窒素が存在することとなり、第1断熱管12の外側の温度が低下し、これにより第1断熱管12の外側に液体窒素が漏洩したか否かを検知することができる。また、本実施形態に係る漏洩検知システム1では、光ファイバが長手方向の温度分布を取得しているため、漏洩点の特定が可能となる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は実施形態に係る漏洩検知システム1に限定されるものではない。
例えば、超電導ケーブルは実施形態に係る超電導ケーブル10に限定されるものではない。第1断熱管12に収容されるコアケーブル11の個数は3つである必要はなく、1つ又は2つでもよいし、4以上であってもよい。また、コアケーブル11は、板状であってもよく、形状は限定されない。また、第2断熱管13、スペーサ部材14、第1シース部材15、第2シース部材16及び第3シース部材17は必ずしも備える必要はない。
また、超電導ケーブルは、地中送電に限定されるものではない。なお、地中や室内などの閉じられた空間に超電導ケーブルが布設された場合、液体窒素の漏洩の検知の重要性が極めて大きくなるため、本発明の効果が一層有効に発揮される。
1…漏洩検知システム、10,10A…超電導ケーブル、11…コアケーブル、12…第1断熱管、13…第2断熱管、14…スペーサ部材、20,20A…温度検出部、21…光パルス装置、22…制御部、23…出力装置、24…記憶部、R1…流路。

Claims (8)

  1. 超電導体部材を含むコアケーブルと、その内部に前記コアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管とを有する超電導ケーブルからの液体窒素の漏洩を検知する漏洩検知システムであって、
    前記超電導ケーブルにおける前記第1断熱管の外側に設けられ、温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部により検出された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する制御部と、
    を備える漏洩検知システム。
  2. 前記超電導ケーブルは、その内部に前記第1断熱管を収容する第2断熱管を有し、
    前記温度検出部は、前記第1断熱管の外側であって前記第2断熱管の内側に設けられる、請求項1に記載の漏洩検知システム。
  3. 前記超電導ケーブルは、その内部に前記第1断熱管を収容する第2断熱管を有し、
    前記温度検出部は、前記第2断熱管の外側の側面に設けられる、請求項1に記載の漏洩検知システム。
  4. 前記温度検出部は、前記第1断熱管の鉛直方向下側に配置される請求項1〜3の何れか一項に記載の漏洩検知システム。
  5. 前記温度検出部は、前記第1断熱管の長手方向に沿って延在する光ファイバである請求項1〜4の何れか一項に記載の漏洩検知システム。
  6. 前記光ファイバの長さと前記超電導ケーブルの位置情報とを関連付けて記憶する記憶部を備え、
    前記光ファイバは、長手方向の温度分布を検出し、
    前記制御部は、前記光ファイバの長手方向の温度分布、及び、前記光ファイバの長さに関連付けられた前記超電導ケーブルの位置情報に基づいて、液体窒素の漏洩が発生した位置を報知する、請求項5に記載の漏洩検知システム。
  7. 超電導体部材を含むコアケーブルと、その内部に前記コアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管とを有する超電導ケーブルからの液体窒素の漏洩を検知する漏洩検知方法であって、
    前記超電導ケーブルにおける前記第1断熱管の外側に設けられた温度検出部により検出された温度を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにて取得された温度に基づいて、液体窒素の漏洩を検知する検知ステップと、
    を備える漏洩検知方法。
  8. 超電導体部材を含むコアケーブルと、
    その内部に前記コアケーブルを収容するとともに液体窒素を流通させる流路を画成する第1断熱管と、
    前記第1断熱管の外側に設けられ、温度を検出する温度検出部と、
    を備える超電導ケーブル。
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