JP2018033288A - 充放電ユニット及びそれを備える電源ユニット - Google Patents

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史明 沢野
昌樹 池田
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昌樹 池田
達哉 三輪
Tatsuya Miwa
達哉 三輪
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Abstract

【課題】複数の電池パックの充電と放電とが可能であり、かつ、隣り合う電池パック同士が影響し合うのを抑制することが可能な充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットを提供する。【解決手段】充放電ユニット1は、複数の装着部4と、充放電回路部5と、筐体2と、ベース3と、仕切板部15と、を備える。複数の装着部4の各々は、電池パック9が着脱自在に装着される。充放電回路部5は、複数の装着部4のうち任意の装着部4に装着された電池パック9を充電する機能及び放電させる機能を有する。筐体2は、複数の装着部4及び充放電回路部5が収納され、かつ、電池パック9を収納可能である。ベース3は、筐体2内に収納され複数の装着部4が設けられている。仕切板部15は、ベース3において複数の装着部4のうち隣り合う2つの装着部4の間の中間部位34と筐体2との間にある。【選択図】図3

Description

本発明は、一般に、充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットに関し、より詳細には、電池パックの充電と放電とが可能な充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットに関する。
従来、複数の電池パックと、これら複数の電池パックを収納可能な収納ケースと、を備える電源装置(電源ユニット)が提案されている(特許文献1)。この電源装置は、複数の電池パックの出力電圧を利用して外部の電気機器への供給電圧を生成する。
収納ケースは、上ケースと下ケースを相互に軸固定して開閉自在としたものである。下ケースには、電池側アダプタが一体に設けられている。電源装置では、電池パックを下ケースに収納すると電池パックと電池側アダプタとが電気的に接続される。電池側アダプタは、複数の電池パックの出力電圧を利用して外部の電気機器への供給電圧を生成する。電池側アダプタは、外部の充電器からの電力を受けて電池パックを充電する。
特開2014−50234号公報
複数の電池パックの充電と放電とが可能な充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットでは、複数の電池パックのうち少なくとも1つの電池パックに異常が発生すると、当該異常が発生した電池パックが他の電池パックへ影響を与えてしまう懸念がある。
本発明の目的は、複数の電池パックの充電と放電とが可能であり、かつ、隣り合う電池パック同士が影響し合うのを抑制することが可能な充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットを提供することにある。
本発明に係る一態様の充放電ユニットは、複数の装着部と、充放電回路部と、筐体と、ベースと、仕切板部と、を備える。前記複数の装着部の各々は、電池パックが着脱自在に装着される。前記充放電回路部は、前記複数の装着部のうち任意の装着部に装着された前記電池パックを充電する機能及び放電させる機能を有する。前記筐体は、前記複数の装着部及び前記充放電回路部が収納され、かつ、前記電池パックを収納可能である。前記ベースは、前記筐体内に収納され前記複数の装着部が設けられている。前記仕切板部は、前記ベースにおいて前記複数の装着部のうち隣り合う2つの装着部の間の中間部位と前記筐体との間にある。
本発明に係る一態様の電源ユニットは、上記の充放電ユニットと、前記複数の装着部のうち少なくとも1つの装着部に装着される電池パックと、を備える。
本発明の充放電ユニット及びそれを備える電源ユニットは、複数の電池パックの充電と放電とが可能であり、かつ、隣り合う電池パック同士が影響し合うのを抑制することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る充放電ユニットの正面側から見た斜視図である。 図2は、同上の充放電ユニットの背面側から見た斜視図である。 図3は、同上の充放電ユニットを備える電源ユニットにおいてカバーを開いた状態の斜視図である。 図4は、同上の充放電ユニットの正面図である。 図5は、同上の充放電ユニットの平面図である。 図6は、同上の充放電ユニットの下面図である。 図7は、同上の充放電ユニットの左側面図である。 図8は、同上の充放電ユニットを備える電源ユニットにおいてカバーを取り外した状態の平面図である。 図9は、同上の充放電ユニットを備える電源ユニットにおいてカバーを取り外した状態の斜視図である。 図10は、同上の充放電ユニットの装着部に装着可能な電池パックの斜視図である。 図11は、同上の充放電ユニットにおいて仕切板部及びベースを含む要部の断面図である。 図12は、同上の充放電ユニットにおいて仕切板部及びベースを含む要部の他の構成例の断面図である。 図13は、同上の充放電ユニットを2台重ねて使用する場合の回路ブロック図である。 図14は、同上の充放電ユニットを2台重ねて使用する場合の斜視図である。 図15Aは、同上の充放電ユニットを2台重ねて使用する場合の一部破断した左側面図である。図15Bは、同上の充放電ユニットを2台重ねて使用する場合の一部破断した右側面図である。
(実施形態)
以下、本実施形態の充放電ユニット1について図1〜11に基づいて説明する。
本実施形態の充放電ユニット1は、例えば電動工具等において電源として利用される電池パック9を装着可能な装着部4(図3、8及び9参照)を備えた可搬型の充放電装置である。充放電ユニット1は、装着部4に装着された電池パック9(図3、8、9及び10参照)を放電させて負荷L1(図13参照)に電力を供給することができる。負荷L1は、電気機器であり、例えば、LED投光器である。充放電ユニット1は、外部電源E1(図13参照)からの供給電力により、装着された電池パック9を充電することができる。外部電源E1は、例えば、商用電源である。ここにおいて、充放電ユニット1は、例えば、外部電源E1から電力供給を受けるための電源コードを備えるのが好ましい。充放電ユニット1は、電池パック9が装着部4に装着されることにより、外部電源E1のない場所においても利用することが可能となる。また、充放電ユニット1は、他の充放電ユニット1と電気的に接続可能である(図13〜15参照)。充放電ユニット1は、他の充放電ユニット1と電気的に接続することにより、電池パック9の放電電力を他の充放電ユニット1との間で共有することができる。
以下に、本実施形態の充放電ユニット1の詳細について説明する。以下では、説明の便宜上、充放電ユニット1同士を電気的に接続する際に充放電ユニット1が並べて配置される方向(図14参照)を第1方向D1として説明する。また、充放電ユニット1の筐体2から突出可能な複数(2つ)の導電バー81(図1参照)が並ぶ方向を第2方向D2とし、第1方向D1と第2方向D2とに直交する方向を第3方向D3として説明する。
充放電ユニット1は、筐体2、ベース3(図3参照)、複数(5つ)の装着部4(図3参照)、充放電回路部5(図13参照)、操作部6、表示部7、複数(2つ)の電気接続部8、ファン10(図3参照)、複数(4つ)の仕切板部15、電源入力部11及び電源出力部12を備えている。ここにおいて、複数の装着部4は、ベース3に設けられている。また、ファン10は、充放電回路部5及び電池パック9の温度上昇を抑制するためにベース3に設けられている。ファン10は、充放電回路部5とベース3との間に配置されている。ここで、ベース3においてファン10の吸込口102に対応する領域は、メッシュ状に形成されている。電源入力部11は、上述の電源コードにおけるプラグ側とは反対側のコネクタを接続可能な電源接続用コネクタである。電源入力部11は、充放電回路部5の充電回路と電気的に接続されている。電源入力部11は、電源コードを介して外部電源E1と電気的に接続可能である。電源出力部12は、充放電回路部5の放電回路と電気的に接続さている。電源出力部12は、負荷用ケーブルを介して負荷L1と電気的に接続可能である。電源出力部12は、負荷L1へ電力を供給するためのケーブルの一端のコネクタを接続可能な負荷接続用コネクタである。
筐体2は、全体として中空の直方体状に形成されている。筐体2は、一使用形態において上面となる第1面201と、下面となる第2面202と、を有する。第1面201及び第2面202は、筐体2の厚さ方向に略直交する。筐体2には、ベース3、複数の装着部4、充放電回路部5等が収納されている。また、筐体2は、複数の電池パック9を収納可能である。電源ユニット100(図3参照)は、充放電ユニット1と、充放電ユニット1における複数の装着部4のうちの少なくとも1つの装着部4に装着された電池パック9と、を備える。電源ユニット100は、複数の装着部4の全てに電池パック9が装着されている必要はなく、少なくとも1つの装着部4に電池パック9が装着されていれば、電池パック9を放電させて負荷L1に電力を供給することができる。装着部4の数は、5つに限らず、5つ以外の複数でもよい。
筐体2は、ボディ21と、カバー22と、を備える。ボディ21は、一面が開口した矩形箱状に形成されており、矩形板状の底板211と、底板211の周縁から底板211の厚さ方向に突出した矩形筒状の周壁212と、を有する。カバー22は、一面が開口した矩形箱状に形成されており、矩形板状の底板221と、底板221の周縁から底板221の厚さ方向に突出した矩形筒状の周壁222と、を有する。
充放電ユニット1では、カバー22が、ボディ21の開口部213(図3参照)を塞ぐ第1位置と開口部213を開放する第2位置との間で回転できるように、ボディ21に結合されている。より詳細には、カバー22は、2つの蝶番25によりボディ21に取り付けられている。図1では、充放電ユニット1におけるカバー22は、第1位置にある。図3では、充放電ユニット1におけるカバー22は、第2位置にある。
また、充放電ユニット1は、カバー22をボディ21の開口部213を塞いだ第1位置に保持するためのラッチ部材26及びフック部材27を備える。充放電ユニット1は、ラッチ部材26及びフック部材27を2つずつ備える。ラッチ部材26は、ボディ21に回転自在に取り付けられている。フック部材27は、カバー22に取り付けられている。ラッチ部材26は、カバー22がボディ21の開口部213を塞いだ第1位置にあるときに、フック部材27に引っ掛けることができる。蝶番25、ラッチ部材26及びフック部材27の材質は、耐食性の高い材質が好ましく、例えば、ステンレス鋼が好ましい。
以下では、説明の便宜上、筐体2においてラッチ部材26及びフック部材27が取り付けられた面を第3面203と称し、筐体2において蝶番25が取り付けられた面を第4面204と称する。
充放電ユニット1は、筐体2の第3面203に取り付けられたハンドル28を更に備える。ハンドル28は、充放電ユニット1において、充放電ユニット1の使用者等の手に握られる構成部分である。ハンドル28は、筐体2側が開放されたU字状に形成されている。充放電ユニット1は、ハンドル28を備えることにより、使用者の持ち運びやすさを向上させることが可能となる。また、充放電ユニット1は、筐体2の第4面204から突出した複数の脚部29(図2参照)を更に備える。これにより、筐体2の第4面204が下向きとなるように充放電ユニット1を安定した状態で置くことが可能となる。
充放電ユニット1における操作部6は、使用者等による操作入力を受け付けるための機能部である。操作部6は、筐体2の第3面203から露出するようにボディ21に取り付けられている。メイン電源スイッチ61と、モード切替スイッチ62と、を備える。充放電ユニット1では、メイン電源スイッチ61がオンされると、充放電回路部5が動作可能となり、かつ、ファン10が動作する。モード切替スイッチ62は、充放電回路部5の動作モードを切り替えるためのスイッチである。充放電回路部5の動作モードとしては、電池パック9を充電させる充電モードと、充放電回路部5に電池パック9を放電させる放電モードと、がある。
電池パック9(図10参照)は、複数(例えば5個)の二次電池(例えばリチウムイオン電池)と、これら複数の二次電池を収納した直方体状のハウジング本体91と、ハウジング本体91の一面911の一部から突出した偏平な直方体状の突台部92と、を備える。ハウジング本体91及び突台部92は、電気絶縁性を有する。電池パック9は、ハウジング本体91内において5個のリチウムイオン電池が直列接続されている。電池パック9としては、例えば、定格電圧が18Vのリチウムイオン電池パックを用いることができる。ここにおいて、電池パック9としては、例えば、パナソニック株式会社製のリチウムイオン電池パックであるEZ9L54(品番)を採用できる。電池パック9は、定格電圧が18Vのリチウムイオン電池パックに限らず、例えば、定格電圧が14.4Vのリチウムイオン電池パックでもよい。
突台部92は、長手方向の第1端921及び第2端922を有する。電池パック9は、突台部92の第1端921に、3つの挿入溝931、932、933が形成されている。3つの挿入溝931、932、933の各々には、雌型の接続端子961、962、963が収納されている。また、電池パック9は、突台部92の短手方向の一対の側面923の各々に設けられたL字状の3つのフック941、942、943を備える。また、電池パック9は、ハウジング本体91の一面911から露出してフック942とフック943との間に配置されるロック部95を備える。ロック部95は、ハウジング本体91の一面911を含む壁の孔915に挿通されており、ハウジング本体91内に収納された復帰ばねにより、ハウジング本体91の一面911から突出する方向の力が与えられている。ここにおいて、復帰ばねは、圧縮コイルばねである。また、電池パック9は、ロック部95によるロック状態を解除するためのロック解除操作部97を備える。
電池パック9は、図3に示すように、ベース3に設けられた装着部4に着脱自在に装着される。つまり、電池パック9は、装着部4に取り付け可能であり、かつ、装着部4から取り外し可能である。
ベース3は、電気絶縁性を有する。ベース3は、合成樹脂により形成されている。ベース3は、筐体2内において充放電回路部5等を覆うように配置されている。ベース3は、カバー22の底板221側の第1面31及びボディ21の底板211側の第2面32(図11参照)を有する。ベース3の外周形状は、矩形状である。ベース3の外周形状は、ボディ21の内周形状に沿った形状である。ベース3には、電源コードを通す孔33(図8及び9参照)が形成されている。
装着部4は、図9に示すように、ベース3の第1面31に形成され電池パック9の突台部92を収容する凹部40を有する。凹部40の開口形状は、矩形状である。凹部40は、ベース3の第1面31側及びベース3の短手方向の一端側が開放されている。装着部4は、凹部40の短手方向の一対の内側面43の各々に設けられ電池パック9のフック941、942、943にそれぞれ引っ掛かるL字状の3つのフック141、142、143を備える。また、装着部4は、電池パック9の通信用コネクタ99に接続可能な通信用コネクタ49と、電池パック9の3つの接続端子961、962、963のうち2つの接続端子961、962に差し込み接続される2つの電源端子151、152と、を備える。ここにおいて、接続端子961は、電池パック9の正極の電源端子である。また、接続端子962は、電池パック9の負極の電源端子である。要するに、装着部4に電池パック9が装着された場合、電源端子151が電池パック9の正極の接続端子961と電気的に接続され、電源端子152が電池パック9の負極の接続端子962と電気的に接続される。電池パック9の通信用コネクタ99は、電池パック9の情報を示す電池情報を通信するためのコネクタである。電池情報には、温度情報、残容量情報、定格電圧情報、定格容量情報、回数情報等が含まれる。温度情報は、電池パック9の温度を表す。残容量情報は、電池パック9の残容量を表す。定格電圧情報は、電池パック9の定格電圧を表す。定格容量情報は、電池パック9の定格容量を表す。回数情報は、電池パック9の充電回数を表す。
装着部4に電池パック9を装着するときには、例えば、電池パック9のフック941、942、943と装着部4のフック141、142、143とが干渉しないように電池パック9の突台部92をベース3の第1面31側から装着部4の凹部40に挿入する。その後、電池パック9を突台部92の第1端921側にずらすことにより、装着部4に電池パック9を装着することができる。装着部4に電池パック9を装着したときには、電池パック9のフック941、942、943が、装着部4のフック141、142、143にそれぞれ引っ掛かっている。また、電池パック9のロック部95が、電池パック9のフック943に引っ掛かっている装着部4のフック143をロックしたロック状態となる。
装着部4から電池パック9を取り外すときには、例えば、電池パック9に設けられているロック解除操作部97を操作することでフック942とフック943との間に配置されているロック部95を復帰ばねのばね力に抗して動かす。そして、電池パック9を突台部92の第2端922側にずらしてから、電池パック9を装着部4の凹部40の内底面41から離す向きに動かせばよい。
装着部4は、保護プレート44(図8参照)を更に備えるのが好ましい。保護プレート44は、通信用コネクタ49の上面、3つのフック141、142、143の各々の上面、2つの電源端子151、152の各々の上面を露出させた状態で凹部40の開口を覆う。保護プレート44は、2つのコイルばね45により支持されている。したがって、装着部4に電池パック9を装着するときには、コイルばね45のばね力に抗して電池パック9の突台部92を装着部4の凹部40に挿入し、電池パック9を突台部92の第1端921側にずらせばよい。充放電ユニット1は、保護プレート44を備えているので、通信用コネクタ49内に塵埃等が入るのを抑制することが可能となる。
ベース3における複数の凹部40の各々の近傍には、ファン10の吸込口102から吸い込まれた空気を吐き出す複数(4つ)の排気口46(図8及び9参照)が形成されている。複数の排気口46は、装着部4に装着される電池パック9の複数の通気孔96(図10参照)に給気できるように形成されている。
充放電回路部5は、複数の電池パック9を充電する充電回路と、複数の電池パック9を放電させる放電回路と、充電回路及び放電回路を制御する制御部と、を備える。
充電回路は、電源コードを介して外部電源E1から供給される交流電力を直流電力に変換するスイッチング電源回路を含み、スイッチング電源回路から出力される直流電力により電池パック9を充電する。充放電回路部5は、複数の電池パック9の各々を個別に充電できるように、複数の装着部4に一対一に対応する複数の第1スイッチを含んでいる。複数の第1スイッチは、制御部によって個別にオンオフ制御される。充電回路は、制御部からの指示に基づく動作モードで電池パック9を充電する。充電回路の動作モードとしては、電池パック9を定電流で充電する定電流充電モードと、電池パック9を定電圧で充電する定電圧充電モードと、がある。
放電回路は、複数の電池パック9の各々を個別に放電させて負荷L1に放電電力を供給できるように、複数の装着部4に一対一に対応する複数の第2スイッチを含んでいる。また、放電回路は、複数の第2スイッチの各々に直列接続された複数のダイオードを含んでいる。複数の第2スイッチは、制御部によって個別にオンオフ制御される。複数のダイオードは、複数の電池パック9間での電流供給を阻止できるように複数の第2スイッチの各々に直列接続されている。
制御部は、操作部6が受け付けた操作入力に基づいて充電回路及び放電回路を制御する。より詳細には、制御部は、操作部6が操作されたときに、その操作内容に応じて、充電回路と放電回路との一方を制御する。また、制御部は、通信用コネクタ49を介して電池パック9から電池情報を取得し、取得した電池情報に基づいて充電回路、放電回路及び表示部7を制御する。制御部は、例えばメモリ、プロセッサを有するマイコン(マイクロコンピュータ)であり、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現する。プログラムは、予めメモリに記憶されていてもよいし、メモリカードなどの記憶媒体に記録されて提供されてもよいし、電気通信回線を通して提供されてもよい。
表示部7は、筐体2の第3面203から露出するようにボディ21に取り付けられている。表示部7は、複数の装着部4の各々に装着された電池パック9の状態(充電中、満充電状態、放電中)等を表示する。表示部7は、複数の装着部4に一対一で対応する複数の表示用LEDを備えている。これにより、表示部7は、複数の装着部4それぞれにおける電池パック9の状態を個別に表示することができる。表示部7は、複数の表示用LEDを備えた構成に限らず、例えば、液晶パネル等でもよい。
充放電ユニット1では、複数の電池パック9を並列接続させるように、複数の装着部4の電源端子151同士及び電源端子152同士が電気的に接続可能である。
複数台の充放電ユニット1を用意して、これら複数台の充放電ユニット1を重ねて用いる場合、充放電ユニット1は、例えば、図14〜15Bに示すように、他の充放電ユニット1と重ね合わせて使用することが可能である。
充放電ユニット1は、筐体2の第2面202から突出した複数(4つ)の突部23と、筐体2の第1面201に形成された複数(4つ)の凹部24と、を備える。複数の突部23は、ボディ21と一体であり、ボディ21の底板211から突出している。複数の突部23は、ボディ21の底板211の四隅に設けられている。複数の凹部24は、カバー22の底板221に形成されている。複数の凹部24は、カバー22の底板221の四隅に形成されている。複数の突部23の各々の先端面は、矩形状である。複数の凹部24の各々の開口形状は、矩形状である。複数の突部23の各々は、複数の凹部24のうち一対一に対応する凹部24の第2面202への投影領域にある。要するに、充放電ユニット1は、他の充放電ユニット1が有する複数の突部23と一対一に対応し当該複数の突部23を嵌め込み可能な複数の凹部24を備える。
充放電ユニット1は、複数(2つ)の電気接続部8を備える。複数の電気接続部8の各々は、他の充放電ユニット1と電気的に接続するための電気接続装置である。以下では、2つの電気接続部8を極性により区別して説明する場合、一方を正極電気接続部8A、他方を負極電気接続部8Bという。正極電気接続部8Aは、図13に示すように、充放電回路部5(の放電回路)と電源出力部12との間の2つの電路のうち高電位側の電路と電気的に接続されている。また、負極電気接続部8Bは、充放電回路部5(の放電回路)と電源出力部12との間の2つの電路のうち低電位側の電路と電気的に接続されている。複数の電気接続部8は、第1方向D1に重ねた2台の充放電ユニット1間で複数の電気接続部8のうち同じ極性の電気接続部8同士を電気的に接続可能に構成されている。
複数の電気接続部8の各々は、導電バー81と、導電部材82と、を有する。以下では、正極電気接続部8Aが有する導電バー81、導電部材82を、それぞれ、正極導電バー81A、正極導電部材82Aともいう。負極電気接続部8Bが有する導電バー81、導電部材82を、それぞれ、負極導電バー81B、負極導電部材82Bともいう。また、筐体2は、2つの導電バー81が並ぶ方向である第2方向D2に直交する第5面205及び第6面206を有する。第5面205及び第6面206は、第1面201、第2面202、第3面203及び第4面204のいずれとも隣り合う。
正極導電部材82A及び負極導電部材82Bは、例えば銅(銅合金)等で形成されたL字状のブスバー(busbar)である。正極導電部材82Aは、筐体2内における第3方向D3の略中央部の位置で、筐体2の第2面202及び第5面205に沿って配置されており、各装着部4の正極の電源端子151と電気的に接続されている。負極導電部材82Bは、筐体2内における第3方向D3の略中央部の位置で、筐体2の第2面202及び第6面206に沿って配置されており、各装着部4の負極の電源端子152と電気的に接続されている。つまり、正極導電部材82Aは、筐体2内における第2方向D2の一端側に配置され、負極導電部材82Bは、筐体2内における第2方向D2の他端側に配置されている。
正極導電バー81A及び負極導電バー81Bは、例えば銅(銅合金)等で形成された長尺状の導電板である。正極導電バー81Aは、長手方向の第1端811A及び第2端812Aを有する。負極導電バー81Bは、長手方向の第1端811B及び第2端812Bを有する。
正極導電バー81Aは、第2方向D2を厚さ方向とするように筐体2の第5面205に沿って配置されている。正極導電バー81Aは、第1固定螺子83Aにより長手方向の第1端811Aが正極導電部材82Aに取り付けられている。第1固定螺子83Aは、充放電ユニット1の使用者が工具を用いないで回転できるように頭部に摘みが設けられた摘み螺子であり、ねじ溝が形成されていない円柱状の胴部と、胴部よりも径が小さく、ねじ溝が形成されている軸部と、を有している。第1固定螺子83Aは、胴部が筐体2において第5面205に直交するように形成された貫通孔を通り、かつ、軸部が正極導電バー81Aの貫通孔を通って正極導電部材82Aのねじ孔に嵌め合わされている。
正極導電バー81Aは、第1端811Aと第2端812Aとの間であって第1端811Aに近い部位に、正極導電バー81Aの厚さ方向に突出する摘み85A(図2及び15A参照)が固定されている。摘み85Aは、筐体2において第5面205に直交するように形成されたガイド用スリット2121Aを通って筐体2の外側に突出している。ガイド用スリット2121Aは、筐体2の第5面205のうち第1固定螺子83Aに対して筐体2の第3面203側の位置において、第1固定螺子83Aの軸部を中心とする円に沿った円弧状に形成されている。正極導電バー81Aは、摘み85Aがガイド用スリット2121A内を移動できる範囲において、第1固定螺子83Aの軸部を回転軸にして回転移動することができる。
筐体2には、正極導電バー81Aの第2端812Aを出し入れ可能とする第1スリット2211Aが第1面201に直交するように形成されている。第1スリット2211Aは、カバー22の底板221における第5面205側の端部の位置に、底板221を貫通するように第3方向D3に沿って形成されている。
摘み85Aが、ガイド用スリット2121A内における第1面201側の端部に位置している場合、正極導電バー81Aの長手方向の第2端812Aが第1スリット2211Aを通って筐体2の第1面201から突出する。このとき、正極導電バー81Aの長手方向が、第1方向D1及び第3方向D3に対して傾いた状態となる。つまり、正極導電バー81Aは、筐体2の第1面201に直交する面内(第1方向D1及び第3方向に沿った面内)において、第1面201に対して傾斜した方向に突出する。本実施形態では、正極導電バー81Aは、筐体2から突出した状態において、第2端812Aが第1端811Aよりも第3面203側となるように傾斜している。
摘み85Aがガイド用スリット2121A内における第2面202側の端部に位置している場合、正極導電バー81Aは、筐体2内に収納される。このとき、正極導電バー81Aの長手方向は、第3方向D3に沿った方向となる。つまり、摘み85Aがガイド用スリット2121A内における第2面202側の端部に位置している場合、正極導電バー81Aは、筐体2から突出しない状態となる。
また、正極導電バー81Aは、長手方向の第2端812Aがフック状に形成されている。具体的には、正極導電バー81Aの第2端812Aには、凹部8121Aが形成されている。凹部8121Aは、正極導電バー81Aが筐体2に収納された状態(摘み85Aがガイド用スリット2121A内における第2面202側の端部に位置している状態)において、第2面202側を底とする。
正極導電部材82Aは、第1固定螺子83Aに対して第2面202側、かつ、第3面203側の位置に、第2固定螺子84Aが取り付けられている。第2固定螺子84Aは、充放電ユニット1の使用者が工具を用いないで回転できるように頭部に摘みが設けられた摘み螺子であり、ねじ溝が形成されていない円柱状の胴部と、胴部よりも径が小さく、ねじ溝が形成されている軸部と、を有している。第2固定螺子84Aは、胴部が筐体2において第5面205に直交するように形成された貫通孔を通り、かつ、軸部が正極導電部材82Aに形成されたねじ孔に嵌め合わされている。
筐体2には、他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aの第2端812Aを出し入れ可能とする第2スリット2111Aが第2面202に直交するように形成されている。第2スリット2111Aは、ボディ21の底板211における第5面205側の端部の位置に、底板211を貫通するように第3方向D3に沿って形成されている。第2固定螺子84Aは、軸部に、他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aの凹部8121Aが嵌まり込むように構成されている。
次に、負極導電バー81Bについて説明する。負極導電バー81B、負極導電部材82B、第1固定螺子83B及び第2固定螺子84Bは、それぞれ、正極導電バー81A、正極導電部材82A、第1固定螺子83A及び第2固定螺子84Aと同様の構成であるので、説明を適宜省略する。
負極導電バー81Bは、第2方向D2を厚さ方向とするように筐体2の第6面206に沿って配置されている。負極導電バー81Bは、第1固定螺子83Bにより長手方向の第1端811Bが負極導電部材82Bに取り付けられている。
負極導電バー81Bは、第1端811Bと第2端812Bとの間で第1端811Bに近い部位に、負極導電バー81Bの厚さ方向に突出する摘み85B(図1及び15B参照)が固定されている。摘み85Bは、筐体2において第6面206に直交するように形成されたガイド用スリット2121Bを通って筐体2の外側に突出している。ガイド用スリット2121Bは、筐体2の第6面206のうち第1固定螺子83Bに対して筐体2の第4面204側の位置において、第1固定螺子83Bの軸部を中心とする円に沿った円弧状に形成されている。負極導電バー81Bは、摘み85Bがガイド用スリット2121B内を移動できる範囲において、第1固定螺子83Bの軸部を回転軸にして回転移動することができる。
筐体2には、負極導電バー81Bの第2端812Bを出し入れ可能とする第1スリット2211Bが第1面201に直交するように形成されている。
摘み85Bが、ガイド用スリット2121B内における第1面201側の端部に位置している場合、負極導電バー81Bの長手方向の第2端812Bが第1スリット2211Bを通って筐体2の第1面201から突出する。このとき、負極導電バー81Bの長手方向が、第1方向D1及び第3方向D3に対して傾いた状態となる。つまり、負極導電バー81Bは、筐体2の第1面201に直交する面内(第1方向D1及び第3方向に沿った面内)において、第1面201に対して傾斜した方向に突出する。本実施形態では、負極導電バー81Bは、筐体2から突出した状態において、第2端812Bが第1端811Bよりも第4面204側となるように傾斜している。
摘み85Bがガイド用スリット2121B内における第2面202側の端部に位置している場合、負極導電バー81Bは、筐体2内に収納され、筐体2から突出しない状態となる。このとき、負極導電バー81Bの長手方向は、第3方向D3に沿った方向となる。
また、負極導電バー81Bの第2端812Bには、凹部8121Bが形成されている。
負極導電部材82Bは、第1固定螺子83Bに対して第2面202側、かつ、第4面204側の位置に、第2固定螺子84Bが取り付けられている。
筐体2の第2面202には、他の充放電ユニット1の負極導電バー81Bの第2端812Bを出し入れ可能とする第2スリット2111Bが形成されている。第2固定螺子84Bは、軸部に、他の充放電ユニット1の負極導電バー81Bの凹部8121Bが嵌まり込むように構成されている。
第1固定螺子83Aが締められた場合、正極導電バー81Aは、第1固定螺子83Aの胴部によって正極導電部材82Aに押し付けられる。これにより、正極導電バー81Aは、正極導電部材82Aに固定され、正極導電部材82Aと電気的に接続される。第1固定螺子83Aが緩められた場合、第1固定螺子83Aの胴部が正極導電部材82Aを押し付ける力が弱まり、正極導電バー81Aは、第1固定螺子83Aの軸部を回転軸としてスムーズに回転移動することができる。つまり、充放電ユニット1の使用者は、第1固定螺子83Aの締付量を調節することにより、摘み85Aを持って正極導電バー81Aを回転移動させ、正極導電バー81Aを任意の位置で固定することができる。また、充放電ユニット1の使用者は、第1固定螺子83Aと同様に第1固定螺子83Bの締付量を調節することにより、摘み85Bを持って負極導電バー81Bを回転移動させ、負極導電バー81Bを任意の位置で固定することができる。
第2固定螺子84Aが緩められた場合、第2固定螺子84Aの胴部と正極導電部材82Aとの間に隙間が形成される。この隙間に、他の充放電ユニット1が有する正極導電バー81Aの第2端812Aを入れて、第2固定螺子84Aの軸部に他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aの凹部8121Aを引っ掛けることができる。この状態で、第2固定螺子84Aが締められた場合、第2固定螺子84Aの胴部によって、正極導電部材82Aに他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aが押し付けられる。これにより、正極導電部材82Aは、他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aと電気的及び機械的に接続される。つまり、充放電ユニット1の使用者は、第2固定螺子84Aの締付量を調節することにより、正極導電部材82Aに他の充放電ユニット1の正極導電バー81Aを電気的及び機械的に接続することができる。また、充放電ユニット1の使用者は、第2固定螺子84Aと同様に第2固定螺子84Bの締付量を調節することにより、負極導電部材82Bに他の充放電ユニット1の負極導電バー81Bを電気的及び機械的に接続することができる。
次に、2つの充放電ユニット1の連結について説明する。以下の説明では、2つの充放電ユニット1を区別する場合、一方の充放電ユニット1を第1充放電ユニット1a、他方の充放電ユニット1を第2充放電ユニット1bとして説明する。
2つの充放電ユニット1を連結する場合、一方の充放電ユニット1の第1面201が他方の充放電ユニット1の第2面202と対向するように、2つの充放電ユニット1を第1方向D1に並べて配置する。本実施形態では、第1充放電ユニット1aの第1面201が第2充放電ユニット1bの第2面202と対向するように、第1充放電ユニット1aの第1面201側に第2充放電ユニット1bが重ねられる。
そして、第1充放電ユニット1aが有する2つの導電バー81(正極導電バー81A、負極導電バー81B)を第1面201から突出させる。第1充放電ユニット1aの筐体2の第1面201から突出した正極導電バー81Aは、第2充放電ユニット1bの筐体2において第2面202に直交するように形成された第2スリット2111Aを通って正極導電部材82Aと電気的及び機械的に接続される。また、第1充放電ユニット1aの筐体2の第1面201から突出した負極導電バー81Bは、第2充放電ユニット1bの筐体2において第2面202に直交するように形成された第2スリット2111Bを通って負極導電部材82Bと電気的及び機械的に接続される。つまり、充放電ユニット1間において、正極電気接続部8A同士が電気的に接続され、かつ、負極電気接続部8B同士が電気的に接続される。これにより、互いの充放電ユニット1の電源出力部12同士が電気的に接続され、第1充放電ユニット1aと第2充放電ユニット1bとの間で電池パック9の放電電力を共有することができる。ここにおいて、複数台の充放電ユニット1の各々において装着部4に電池パック9が装着されている場合、複数台の電源ユニット100を重ねていることになる。
充放電ユニット1の連結台数は2台に限らず、3台以上の充放電ユニット1を重ねて電気的に接続してもよい。また、充放電ユニット1が備える電気接続部8の数は2つに限らず、充放電ユニット1は、3つ以上の電気接続部8を備えていてもよい。
充放電ユニット1では、例えば、使用者が、筐体2が他の充放電ユニット1の筐体2と重ねた状態において、複数の電気接続部8を他の充放電ユニット1の複数の電気接続部8と電気的及び機械的に接続することが可能である。これにより、充放電ユニット1は、他の充放電ユニット1の電気的な接続が容易となるので、接続ミスの抑制が可能となり、また接続ケーブル等も不要となる。
充放電ユニット1は、複数(4つ)の仕切板部15を備える。複数の仕切板部15の各々は、ベース3において複数の装着部4のうち隣り合う2つの装着部4の間の中間部位34と筐体2との間にある(図11参照)。ここにおいて、複数の仕切板部15の各々は、ベース3の第1面31と筐体2(におけるカバー22の底板221)との間にある。ベース3の第1面31は、ベース3の厚さ方向に直交する。複数の仕切板部15の各々は、矩形板状である。複数の仕切板部15の各々は、厚さ方向と隣り合う2つの装着部4の並び方向とが略平行となるように配置されている。複数の仕切板部15の各々は、仕切板部15の厚さ方向の両側の装着部4に装着される電池パック9と接触しないように配置されている。複数の仕切板部15は、ベース3に保持されている。ベース3の複数の中間部位34には、仕切板部15を固定する溝35(図11参照)が形成されている。仕切板部15は、ベース3の溝35に圧入されることでベース3に固定されている。つまり、溝35の幅は、仕切板部15の厚さと略同じである。溝35の長さは、電池パック9の突台部92の長手方向における電池パック9の長さよりも大きいのが好ましい。複数の仕切板部15の各々は、図12に示すように、ベース3側の端から仕切板部15の厚さ方向の両側に延びた一対の取付部16を一体に備えた形状で、一対の取付部16の各々が螺子17によりベース3に取り付けられていてもよい。
ベース3の第1面31からの仕切板部15の突出高さは、装着部4に装着される電池パック9のベース3の第1面31からの突出高さ以上であるのが好ましい。ベース3の第1面31からの仕切板部15の突出高さは、仕切板部15が筐体2に接触しないように設定されているのが好ましい。これにより、充放電ユニット1では、使用者が、カバー22を第1位置と第2位置との間で回転させたときにカバー22が仕切板部15に当たるのを防止することが可能となる。
複数の仕切板部15の各々は、金属(例えば、アルミニウム)により形成されている。複数の仕切板部15の各々は、金属に限らず、例えば、ステンレス鋼又は難燃性材料により形成されていてもよい。ここにおいて、難燃性材料は、例えば、米国のUnderwriters Laboratories社が定めるUL94規格によるV−0のグレードで要求される難燃性能を有するのが好ましい。難燃性材料としては、適宜の難燃剤を配合した樹脂(ポリカーボネート、ナイロン、ポリブチレンテレフタラート等)を採用することができる。仕切板部15の材料は、難燃性材料であれば、電池パック9のハウジング本体91の材料(例えば、難燃剤を添加したポリカーボネート)と同じでもよいし、異なっていてもよい。また、仕切板部15の材料は、難燃性材料であれば、ベース3の材料(例えば、難燃剤を添加したポリカーボネート)と同じでもよいし、異なっていてもよい。仕切板部15が難燃性材料により形成されている場合、仕切板部15の厚さは、耐火性の観点から、例えば、電池パック9のハウジング本体91の肉厚(例えば、2mm)よりも厚いのが好ましく、3〜10mm程度であるのが好ましい。仕切板部15の厚さの上限は、複数の装着部4のうち隣り合う2つの装着部4の各々に電池パック9が装着されたときの2つの電池パック9間の距離に応じて適宜変更可能である。
以上説明した充放電ユニット1は、複数の装着部4と、充放電回路部5と、筐体2と、ベース3と、仕切板部15と、を備える。複数の装着部4の各々は、電池パック9が着脱自在に装着される。充放電回路部5は、複数の装着部4のうち任意の装着部4に装着された電池パック9を充電する機能及び放電させる機能を有する。筐体2は、複数の装着部4及び充放電回路部5が収納され、かつ、電池パック9を収納可能である。ベース3は、筐体2内に収納され複数の装着部4が設けられている。仕切板部15は、ベース3において複数の装着部4のうち隣り合う2つの装着部4の間の中間部位34と筐体2との間にある。
以上の構成により、充放電ユニット1は、複数の電池パック9の充電と放電とが可能であり、かつ、隣り合う電池パック9同士が影響し合うのを抑制することが可能となる。
充放電ユニット1では、仕切板部15は、ベース3に保持されているのが好ましい。これにより、充放電ユニット1は、仕切板部15が筐体2に保持されてベース3から離れている場合と比べて、隣り合う2つの装着部4の各々に装着された電池パック9同士が影響し合うのを、より抑制することが可能となる。
充放電ユニット1では、仕切板部15は、金属、ステンレス鋼、難燃性材料のいずれかにより形成されているのが好ましい。これにより、充放電ユニット1は、仕切板部15の耐火性を向上させることが可能となる。
電源ユニット100は、上記の充放電ユニット1と、複数の装着部4のうち少なくとも1つの装着部4に装着される電池パック9と、を備える。これにより、電源ユニット100は、複数の電池パック9の充電と放電とが可能であり、かつ、隣り合う電池パック9同士が影響し合うのを抑制することが可能となる。
上述した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。
例えば、充放電ユニット1は、筐体2の第1面201側に、複数のスリットの各々を開閉自在に覆う複数のシャッターを備えていてもよい。これにより、充放電ユニット1は、電気接続部8が他の充放電ユニット1等との電気的な接続に使用されていないときに、スリットがシャッターにより覆われていれば、筐体2内に異物が入るのを抑制することが可能となる。
また、充放電ユニット1は、筐体2に通気用の孔が形成されていてもよい。通気用の孔は、筐体2においてファン10の吸込口102に対向する領域からずれた領域に形成されているのが好ましい。
1 充放電ユニット
2 筐体
3 ベース
34 中間部位
4 装着部
5 充放電回路部
9 電池パック
15 仕切板部
100 電源ユニット

Claims (4)

  1. 電池パックが着脱自在に装着される複数の装着部と、
    前記複数の装着部のうち任意の装着部に装着された前記電池パックを充電する機能及び放電させる機能を有する充放電回路部と、
    前記複数の装着部及び前記充放電回路部が収納され、かつ、前記電池パックを収納可能な筐体と、
    前記筐体内に収納され前記複数の装着部が設けられたベースと、
    前記ベースにおいて前記複数の装着部のうち隣り合う2つの装着部の間の中間部位と前記筐体との間にある仕切板部と、を備える
    ことを特徴とする充放電ユニット。
  2. 前記仕切板部は、前記ベースに保持されている
    ことを特徴とする請求項1記載の充放電ユニット。
  3. 前記仕切板部は、金属、ステンレス鋼又は難燃性材料のいずれかにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の充放電ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充放電ユニットと、
    前記複数の装着部のうち少なくとも1つの装着部に装着される電池パックと、を備える
    ことを特徴とする電源ユニット。
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