JP2018031731A - マーカ - Google Patents

マーカ Download PDF

Info

Publication number
JP2018031731A
JP2018031731A JP2016165672A JP2016165672A JP2018031731A JP 2018031731 A JP2018031731 A JP 2018031731A JP 2016165672 A JP2016165672 A JP 2016165672A JP 2016165672 A JP2016165672 A JP 2016165672A JP 2018031731 A JP2018031731 A JP 2018031731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
virtual
marker
detected
cylindrical lens
arrangement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016165672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6689713B2 (ja
Inventor
共啓 齋藤
Tomohiro Saito
共啓 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enplas Corp
Original Assignee
Enplas Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enplas Corp filed Critical Enplas Corp
Priority to JP2016165672A priority Critical patent/JP6689713B2/ja
Priority to US16/328,371 priority patent/US20210281770A1/en
Priority to PCT/JP2017/027323 priority patent/WO2018037829A1/ja
Publication of JP2018031731A publication Critical patent/JP2018031731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6689713B2 publication Critical patent/JP6689713B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/002Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring two or more coordinates
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/633Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders for displaying additional information relating to control or operation of the camera
    • H04N23/635Region indicators; Field of view indicators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B11/00Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques
    • G01B11/26Measuring arrangements characterised by the use of optical techniques for measuring angles or tapers; for testing the alignment of axes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/005Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along a single direction only, e.g. lenticular sheets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

【課題】マークが表示されるべき部分をより小さくすることが可能なマーカを提供する。
【解決手段】マーカ100は、シリンドリカルレンズ部112と、それに対応して配置されている複数の被検出部120A、120B、120Cと、を有する。たとえば、マーカ100を傾けるほど、被検出部120Aはマークがマーカ100の中央から端に向けて移動するように、被検出部120Bはマークがマーカ100の一端から中央に向けて移動するように、そして、被検出部120Cはマークがマーカ100の他端から中央に向けて移動するように、それぞれ配置されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、マーカに関する。
凸面部を有する凸レンズ部に模様(マーク)が投影される画像表示体(マーカ)には、レンチキュラーレンズと着色層とを有する画像表示シートが知られている。当該レンチキュラーレンズは、複数のシリンドリカルレンズが並列した構成を有し、当該着色層は、当該シリンドリカルレンズのそれぞれに対応して配置され、個々のシリンドリカルレンズの像として観察される。そして、これらの像の集合によって上記マークが構成される。上記画像表示シートは、拡張現実感(Augmented Reality:AR)やロボティクスなどの分野において、物体の位置や姿勢などの認識に有用である(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開2013−025043号公報 特開2012−145559号公報
図1に、レンチキュラーレンズ部を有するマーカの一例を示す。図1Aは、当該マーカを模式的に示す平面図であり、図1Bは、図1Aに示す当該マーカのX方向に沿う断面を示す図である。なお、図中、X方向は、シリンドリカルレンズ部の配列する方向であり、Y方向は、シリンドリカルレンズ部の平面方向のうちのX方向に直交する方向であり、Z方向は、シリンドリカルレンズ部の厚さ方向、すなわちX方向およびY方向の両方に直交する方向を表す。また、図中、矢印X1は、X方向における一端側を示し、矢印X2はX方向における他端側を示している。
マーカ10は、図1Aおよび図1Bに示されるように、レンチキュラーレンズ部11と複数の被検出部12とを有する。レンチキュラーレンズ部11は、例えば、X方向に並列した複数の複数のシリンドリカルレンズ部13で構成された一体物である。被検出部12は、例えば、レンチキュラーレンズ部11の裏面に形成された溝と、当該溝に収容された着色部とによって構成されている。
マーカ10では、基本的には一つのシリンドリカルレンズ部13に対して一つの被検出部12が配置されている。また、隣り合う被検出部12の間隔は、隣り合うシリンドリカルレンズ部13の間隔に比べてわずかに短く、被検出部12は、X方向における両端に近づくほど、より中央よりに配置されている。たとえば、ある被検出部12からn番目の被検出部12は、n番目の被検出部12のX方向における中心が、そのn番目の被検出部12が配置されているシリンドリカルレンズ部13の中心軸からnGの距離だけレンチキュラーレンズ部11の両端から遠い位置となるように配置されている。Gは、定数である。
次に、図2および図3を用いて、マーカ10におけるマークの挙動を説明する。図2Aは、マーカ10を鉛直下方(矢印E1方向)に見たときのマークを模式的に表す図であり、図2Bは、マーカ10を一端側にやや傾く斜め方向(矢印E2方向)から見たときのマークを模式的に表す図であり、図2Cは、マーカ10を一端側にさらに傾く斜め方向(矢印E3方向)から見たときのマークを模式的に表す図である。
マーカ10を矢印E1方向から見ると、レンチキュラーレンズ部11の表面には、マーカ10のX方向の中央付近の被検出部12(例えば一点鎖線の枠内の被検出部12)による像が投影され、マークが形成される。したがって、図2Aに示されるように、マーカ10を矢印E1方向から見たときには、マーカ10のX方向の中央部にマークが形成される。
マーカ10を矢印E2方向から見ると、マーカ10の凸表面には、例えばマーカ10のX方向における中央と一端との中間の位置にある(上記枠内の)被検出部12による像が投影され、マークが形成される。したがって、図2Bに示されるように、マーカ10を矢印E2方向から見たときには、マーカ10のX方向における中央と一端との間の位置にマークが形成される。
マーカ10を矢印E3方向から見ると、マーカ10の凸表面には、例えばマーカ10のX方向における一端部にある(上記枠内の)被検出部12による像が投影され、マークが形成される。したがって、図2Cに示されるように、マーカ10を矢印E3方向から見たときには、マーカ10のX方向における一端部にマークが形成される。
図3Aは、マーカ10を鉛直下方(矢印E1方向)に見たときのマークを模式的に表す図であり、図2Aと同じである。図3Bは、マーカ10を他端側にやや傾く斜め方向(矢印E4方向)から見たときのマークを模式的に表す図であり、図3Cは、マーカ10を他端側にさらに傾く斜め方向(矢印E5方向)から見たときのマークを模式的に表す図である。
マーカ10を矢印E4方向から見ると、マーカ10の凸表面には、例えばマーカ10のX方向における中央と他端との中間の位置にある(上記枠内の)被検出部12による像が投影され、マークが形成される。したがって、図3Bに示されるように、マーカ10を矢印E4方向から見たときには、マーカ10のX方向における中央と他端との間の位置にマークが形成される。
マーカ10を矢印E5方向から見ると、マーカ10の凸表面には、例えばマーカ10のX方向における他端部にある(上記枠内の)被検出部12による像が投影され、マークが形成される。したがって、図3Cに示されるように、マーカ10を矢印E5方向から見たときには、マーカ10のX方向における他端部にマークが形成される。
このように、マーカ10では、XZ平面における特定の位置または角度に応じて、マーカ10のX方向におけるほぼ全域の一端から他端までのいずれかの位置にマークが検出される。したがって、マーカ10は、その検出されるマークの位置に基づくマーカ10の位置または角度の検出に用いられ得る。
しかしながら、より小さな物体の姿勢制御、あるいはより狭い空間におけるマーカの利用では、マーカ10におけるX方向のほぼ全域でのマークの検出が困難な場合がある。このように、上記マーカには、さらなる小型化について、検討の余地が残されている。
本発明は、マークが表示されるべき部分をより小さくすることが可能なマーカを提供することを課題とする。
本発明は、並列している複数のシリンドリカルレンズ部と、前記シリンドリカルレンズ部に対応して配置されている複数の被検出部と、を有するマーカであって、前記被検出部は、第1の被検出部群と、前記シリンドリカルレンズ部の配列方向の一端側に位置する第2の被検出部群と、前記配列方向の他端側に位置する第3の被検出部群とを含み、複数の並列する仮想のシリンドリカルレンズ部と、前記仮想のシリンドリカルレンズ部に対応して配置されている複数の仮想被検出部と、を有する仮想のマーカであって、前記仮想被検出部が、前記仮想のシリンドリカルレンズ部における仮想の配列方向に沿って前記仮想のシリンドリカルレンズ部の凸面側から角度を変えて見たときに、前記仮想のシリンドリカルレンズ部の前記仮想の配列方向における一端および他端の両端間を一方向に移動するようにマークを形成するように配置され、かつ、前記仮想の配列方向における中央部に位置する第1の仮想被検出部群と、前記仮想の配列方向における他端側に位置する第2の仮想被検出部群と、前記仮想の配列方向における一端側に位置する第3の仮想被検出部群と、を含む前記仮想のマーカを想定したときに、前記第1の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第1の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、前記第2の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第2の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、前記第3の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第3の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、前記第2の仮想被検出部群の前記仮想の配列方向における最も他端側の前記仮想被検出部に対応する前記第2の被検出部群の前記被検出部と、前記第3の仮想被検出部群の前記仮想の配列方向における最も一端側の前記仮想被検出部に対応する前記第3の被検出部群の前記被検出部とは、前記第1の被検出部群における任意の一つの前記被検出部に対応する前記シリンドリカルレンズ部に対応して配置されているマーカ、を提供する。
本発明に係るマーカは、片側に相対的に傾けて見たときにマークが一巡するように形成することから、マークが表示されるべき部分をより小さくすることが可能となる。
図1Aは、レンチキュラーレンズ部を有するマーカの一例を模式的に示す平面図であり、図1Bは、図1Aに示す当該マーカのX方向に沿う断面を示す図である。 図2Aは、上記マーカを鉛直下方に見たときのマークを模式的に表す図であり、図2Bは、上記マーカを一端側にやや傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図であり、図2Cは、上記マーカを一端側にさらに傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図である。 図3Aは、上記マーカを鉛直下方に見たときのマークを模式的に表す図であり、図3Bは、上記マーカを他端側にやや傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図であり、図3Cは、上記マーカを他端側にさらに傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図である。 図4Aは、本発明の第1の実施の形態に係るマーカを模式的に示す平面図であり、図4Bは、図4Aに示すマーカのX方向に沿う断面を示す図である。 図5Aは、第1の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図5Bは、第1の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図5Cは、第1の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。 図6Aは、第1の実施の形態に係るマーカを鉛直下方に見たときに形成されるマークを模式的に示す図であり、図6Bは、上記マーカを一端側にやや傾く斜め方向から見たときのマークの位置を模式的に表す図であり、図6Cは、上記マーカを一端側にさらに傾く斜め方向から見たときのマークの位置を模式的に表す図である。 図7Aは、第1の実施の形態に係るマーカを鉛直下方に見たときのマークを模式的に表す図であり、図7Bは、上記マーカを他端側にやや傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図であり、図7Cは、上記マーカを他端側にさらに傾く斜め方向から見たときのマークを模式的に表す図である。 図8Aは、本発明の第2の実施の形態に係るマーカを模式的に示す平面図であり、図8Bは、図8Aに示すマーカのX方向に沿う断面を示す図である。 図9Aは、第2の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図9Bは、第2の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図9Cは、第2の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。 図10Aは、本発明の第3の実施の形態に係るマーカを模式的に示す平面図であり、図10Bは、図10Aに示すマーカのX方向に沿う断面を示す図である。 図11Aは、第3の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図11Bは、第3の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図11Cは、第3の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。 図12Aは、第1の実施の形態に係るマーカを被検出部の追加前に斜め方向E2から見たときのマークの位置を模式的に表す図であり、図12Bは、上記マーカを被検出部の追加後に方向E2から見たときのマークの位置を模式的に表す図である。
[第1の実施の形態]
図4Aは、本発明の第1の実施の形態に係るマーカ100を模式的に示す平面図であり、図4Bは、図4Aに示すマーカ100のX方向に沿う断面を示す図である。
マーカ100は、図4A、図4Bに示されるように、並列している複数のシリンドリカルレンズ部112を含むレンチキュラーレンズ部110と、シリンドリカルレンズ部112に対応して配置されている複数の被検出部120A、120B、120Cと、を含む。また、シリンドリカルレンズ部112は、X方向の中心(中心軸CA上)に位置する被検出部120Aを有する基準シリンドリカルレンズ部112Sを含む。
レンチキュラーレンズ部110は、透光性を有する材料(例えば透光性の樹脂)で形成されており、X方向に並列する複数のシリンドリカルレンズ部112で構成されている。いる。たとえば、レンチキュラーレンズ部110は、複数のシリンドリカルレンズ部112を一体的に有する上記透光性の樹脂の成形体である。
シリンドリカルレンズ部112は、その平面形状が矩形の凸レンズ部である。当該矩形は、Y方向を長手方向とし、X方向を短手方向とする。さらに、シリンドリカルレンズ部112は、球面レンズ部である。なお、シリンドリカルレンズ部112が球面レンズ部であるとは、シリンドリカルレンズ部112のXZ平面の断面における凸面部の光学的に実質的な形状が円弧であることを意味する。
被検出部120A、120B、120Cは、いずれも、凸面側からレンチキュラーレンズ部110を見たときに、レンチキュラーレンズ部110の表面に投影される像として検出される部分である。被検出部120A、120Bおよび120Cは、いずれも、例えば、レンチキュラーレンズ部110の裏面に形成された、Y方向に延出する溝と、当該溝に収容されている着色部とから構成されている。当該着色部は、例えば黒色顔料などの着色剤を含有する塗料の固化物である。
被検出部120Aは、六つのシリンドリカルレンズ部112のうちの、中央部の基準シリンドリカルレンズ部112Sを含む他端側の五つのシリンドリカルレンズ部112に一つずつ配置されている被検出部であり、その全体は、「第1の被検出部群の被検出部」に相当する。
被検出部120Bは、六つのシリンドリカルレンズ部112のうちの一端側の四つのシリンドリカルレンズ部112に一つずつ配置されている被検出部であり、その全体は、「第2の被検出部群の被検出部」に相当する。被検出部120Cは、六つのシリンドリカルレンズ部112のうちの他端側の四つのシリンドリカルレンズ部112に一つずつ配置されている被検出部であり、その全体は、「第3の被検出部群の被検出部」に相当する。
全ての被検出部120Bのうちの最も他端側の被検出部120Bと、全ての被検出部120Cのうちの最も一端側の被検出部120Cとは、基準シリンドリカルレンズ部112Sの一端で重なって配置されており、一つの被検出部となっている。
被検出部120A、120B、120Cのそれぞれの配置について、図を用いてより詳しく説明する。図5Aは、第1の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図5Bは、第1の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図5Cは、第1の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。
第1の仮想のマーカ1000は、図5Aに示されるように、複数(例えば11個)のX方向に並列した仮想シリンドリカルレンズ部1120と、仮想シリンドリカルレンズ部1120のそれぞれに一つずつ配置されている仮想被検出部1200A、1200B、1200Cと、X方向におけるその中心に仮想被検出部1200Aを有する仮想の基準シリンドリカルレンズ部1120Sと、を有している。
第1の仮想のマーカ1000における仮想シリンドリカルレンズ部1120および仮想被検出部1200A、1200B、1200Cのそれぞれは、マーカ100におけるシリンドリカルレンズ部112および被検出部120A、120B、120Cのそれぞれと同じ大きさを有する。
X方向は、仮想の配列方向に相当する。また、仮想被検出部1200Aの全体は、第1の仮想被検出部群に相当し、仮想被検出部1200Bの全体は、第2の仮想被検出部群に相当し、仮想被検出部1200Cの全体は、第3の仮想被検出部群に相当する。
仮想被検出部1200A、1200B、1200Cは、図1Aおよび図1Bに示したマーカ10のそれと同様に、仮想の基準シリンドリカルレンズ部1120Sの仮想被検出部1200AからX方向に離れるほど、仮想シリンドリカルレンズ部1120に対して仮想被検出部1200A、1200B、1200CがX方向におけるより中央側に位置するように配置されている。たとえば、仮想被検出部1200A、1200B、1200Cのそれぞれは、仮想の基準シリンドリカルレンズ部1120Sを0番としたときのn番目の仮想被検出部であればP−nG(Pは、仮想シリンドリカルレンズ部1120のX方向における中心(中心軸CA)間距離)となるように配置されている。
すなわち、第1の仮想のマーカ1000では、前述のマーカ10と同様に、X方向に沿って仮想シリンドリカルレンズ部1120の凸面側から角度を変えて見たときに、仮想被検出部1200A、1200B、1200Cが、X方向における両端間を一方向に移動するようにマークを形成するように配置されている。そして、第1の仮想のマーカ1000は、前述のマーカ10と同様に、端部に傾けて見るほど、マークがより近くに投影されるマーカである。
マーカ100における被検出部120Aは、図4Bおよび図5Aに示されるように、第1の仮想のマーカ1000における、基準シリンドリカルレンズ部1120Sを含む中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120における仮想被検出部1200Aと同じに配置されている。
マーカ100における被検出部120Bは、図4B、図5Aおよび図5Bに示されるように、第1の仮想のマーカ1000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部1200Bと同じに配置されている。すなわち、被検出部120Bの配置は、第1の仮想のマーカ1000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120における基準シリンドリカルレンズ部1120Sの一端側に、X方向における仮想被検出部1200Bの配置を維持したまま重ねたときの仮想被検出部1200Bの配置と同じである。
マーカ100における被検出部120Cは、図4B、図5Bおよび図5Cに示されるように、第1の仮想のマーカ1000における一端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部1200Cと同じに配置されている。すなわち、被検出部120Cの配置は、第1の仮想のマーカ1000における一端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120のうちの他端側の三つに、X方向における仮想被検出部1200Cの配置を維持したまま隣接するように配置したときの仮想被検出部1200Cの配置と同じである。
このように、マーカ100の被検出部120Aの配置は、第1の仮想のマーカ1000の仮想被検出部1200AのX方向における配置と同じであり、マーカ100の被検出部120Bの配置は、第1の仮想のマーカ1000の仮想被検出部1200BのX方向における配置と同じであり、マーカ100の被検出部120Cの配置は、第1の仮想のマーカ1000の仮想被検出部1200CのX方向における配置と同じである。
このように、マーカ100のシリンドリカルレンズ部112は、概ね、第1の仮想のマーカ1000のいずれか二つの仮想シリンドリカルレンズ部1120が重複した構造を有している。このため、マーカ100では、一つのシリンドリカルレンズ部112に対して、通常、被検出部120A、120B、120Cのうちのいずれか二つが配置されている。
また、仮想被検出部1200BのX方向における最も他端側の仮想被検出部1200Bに対応する被検出部120Bは、仮想被検出部1200CのX方向における最も一端側の仮想被検出部1200Cに対応する被検出部120Cと、被検出部120Aのうちの、中心軸CA上に配置される一つの被検出部120Aに対応する基準シリンドリカルレンズ部112Sの一端において、X方向において重なって配置されている。
次に、マーカ100に形成されるマークについて説明する。図6Aは、マーカ100を鉛直下方(矢印E1方向)に見たときに形成されるマークを模式的に示す図であり、図6Bは、マーカ100を一端側にやや傾く斜め方向(矢印E2方向)から見たときのマークの位置を模式的に表す図であり、図6Cは、マーカ100を一端側にさらに傾く斜め方向(矢印E3方向)から見たときのマークの位置を模式的に表す図である。
また、図7Aは、マーカ100を鉛直下方(矢印E1方向)に見たときのマークを模式的に表す図であり、図7Bは、マーカ100を他端側にやや傾く斜め方向(矢印E4方向)から見たときのマークを模式的に表す図であり、図7Cは、マーカ100を他端側にさらに傾く斜め方向(矢印E5方向)から見たときのマークを模式的に表す図である。
マーカ100の被検出部120A、120B、120Cは、第1の仮想のマーカ1000における被検出部1200A、1200B、1200Cの位置に応じて投影されるマークと同様に、レンチキュラーレンズ部110の表面にマークを投影する。
たとえば、マーカ100を矢印E1方向に見たときには、図6Aに示されるように、第1の仮想のマーカ1000ではX方向における中央部に配置される被検出部120Aがレンチキュラーレンズ110の表面に投影され、その結果、マーカ100のX方向における中央部にマークが形成される。
マーカ100を相対的に一端側に傾けながら見ると、被検出部120Aが投影されてなるマークは、マーカ100のX方向における中央部から一端に向けて移動する。次いで、被検出部120Cが投影されてなるマークが形成される。
被検出部120Cは、第1の仮想のマーカ1000ではX方向における一端側に配置されていた仮想被検出部1200Cに対応しており、マーカ100ではX方向における他端側に配置されている。このため、被検出部120Cは、一端側に移動するようにマークを形成するが、当該マークは、被検出部120Cが配置されている他端側に形成される。よって、例えばマーカ100を矢印E2方向から見たときには、図6Bに示されるように、被検出部120Aが投影されてなるマークが、マーカ100の一端部に形成され、被検出部120Cが投影されてなるマークが、マーカ100の他端部に形成される。
マーカ100を相対的に一端側にさらに傾けながら見ると、被検出部120Cが投影されてなるマークは、第1の仮想のマーカ1000のX方向における一端部に配置されていた仮想被検出部1200Cが投影されてなるマークがX方向の一端(X1方向)に向けて移動するように、マーカ100のX方向における他端部から中央部に向けて移動する。したがって、例えばマーカ100を矢印E3方向から見たときには、図6Cに示されるように、被検出部120Cが投影されてなるマークが、マーカ100の他端から中央部寄りに形成される。
このように、マーカ100のマークは、マーカ100を矢印E1から矢印E3の角度まで連続して傾けながら見ると、中央部から一端側へ、次いで他端側から中央部へ移動するように形成される。
逆方向に(すなわち他端側に)傾けた場合も同様である。すなわち、マーカ100を相対的に他端側に傾けながら見ると、被検出部120Aが投影されてなるマークは、マーカ100のX方向における中央部から他端に向けて移動する。次いで、第1の仮想のマーカ1000では一端部に配置されていた仮想被検出部1200Bに対応する被検出部120Bが投影されてなるマークが形成される。被検出部120Bは、マーカ100ではX方向における一端側に配置されていることから、例えばマーカ100を矢印E4方向から見たときには、図7Bに示されるように、被検出部120Aが投影されてなるマークが、マーカ100の他端部に形成され、被検出部120Bが投影されてなるマークが、マーカ100の一端部に形成される。
マーカ100を相対的に他端側にさらに傾けながら見ると、被検出部120Bが投影されてなるマークは、第1の仮想のマーカ1000のX方向における他端部に配置されていた仮想被検出部1200Bが投影されてなるマークがX方向の他端(X2方向)に向けて移動するように、マーカ100のX方向における一端部から中央部に向けて移動する。したがって、例えばマーカ100を矢印E5方向から見たときには、図7Cに示されるように、被検出部120Bが投影されてなるマークが、マーカ100の一端から中央部寄りに形成される。
このように、マーカ100のマークは、マーカ100を矢印E1から矢印E4、矢印E5の角度まで連続して傾けながら見ると、中央部から他端側へ、次いで一端側から中央部へ移動するように形成される。
上述のように、マーカ100は、マーカ100に対して鉛直方向から相対的に傾けてマーカ100を見たときに、X方向において観察点が移動した側へ近づく向きで、マークが中央部から一端側、次いで他端側から中央部へと一巡するように、マークを投影する。所定の角度でマーカ100を見たときのマーカ100におけるマークを形成している被検出部は、その角度で第1の仮想のマーカ1000を見たときの第1の仮想のマーカ1000におけるマークを形成している仮想被検出部に対応している。
よって、マーカ100のX方向における長さは、第1の仮想のマーカ1000のそれに比べて実質的にはほぼ半分となる。また、マーカ100は、第1の仮想のマーカ1000と同様に位置または角度に応じたマークを投影する。このように、マーカ100は、X方向における実質的に2倍の長さのマーカと同等のマークの検出を可能としている。
以上の説明から明らかなように、マーカ100は、並列している複数のシリンドリカルレンズ部112と、シリンドリカルレンズ部112に対応して配置されている複数の被検出部120A、120B、120Cと、を有する。被検出部120A、120B、120Cは、第1の被検出部群に相当する被検出部120Aと、X方向の一端側に位置する第2の被検出部群に相当する被検出部120Bと、X方向の他端側に位置する第3の被検出部群に相当する被検出部120Cとを含む。そして、仮想のマーカとして、複数の並列する仮想シリンドリカルレンズ部1120と、仮想シリンドリカルレンズ部1120に対応して、X方向に沿って仮想シリンドリカルレンズ部1120の凸面側から角度を変えて見たときに、X方向における一端および他端の両端間を一方向に移動するようにマークを形成するように配置されている、X方向における中央部に位置する第1の仮想被検出部群に相当する仮想被検出部1200Aと、X方向における他端側に位置する第2の仮想被検出部群に相当する仮想被検出部1200Bと、X方向における一端側に位置する第3の仮想被検出部群に相当する仮想被検出部1200Cとを含む第1の仮想のマーカ1000を想定したときに、被検出部120Aの配置は、X方向における仮想被検出部1200Aの配置と同じであり、被検出部120Bの配置は、X方向における仮想被検出部1200Bの配置と同じであり、被検出部120Cの配置は、X方向における仮想被検出部1200Cの配置と同じである。さらに、仮想被検出部1200BのX方向における最も他端側の仮想被検出部1200Bに対応する被検出部120Bとは、仮想被検出部1200CのX方向における最も一端側の仮想被検出部1200Cに対応する被検出部120Cと、被検出部120Aにおける任意の被検出部120Aに対応する基準シリンドリカルレンズ部112Sに対応して配置されている。よって、マーカ100は、マーカ10や第1の仮想のマーカ1000に比べて、マークが表示されるべき部分をより小さく(例えば実質的に半分に)することができる。
[第2の実施の形態]
図8Aは、本発明の第2の実施の形態に係るマーカを模式的に示す平面図であり、図8Bは、図8Aに示すマーカのX方向に沿う断面を示す図である。マーカ200は、図8Aおよび図8Bに示されるように、レンチキュラーレンズ部110と、複数のシリンドリカルレンズ部112と、基準シリンドリカルレンズ部112Sと、複数の被検出部220A、220B、220Cとを有する。マーカ200において、被検出部220Bにおける最も一端側の被検出部220Bは、基準シリンドリカルレンズ部112の他端に配置されており、被検出部220Cにおける最も他端側の被検出部220Cは、基準シリンドリカルレンズ部112の一端に配置されている。
被検出部220A、220B、220Cのそれぞれの配置について、図を用いてより詳しく説明する。図9Aは、第2の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図9Bは、第2の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図9Cは、第2の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。
第2の仮想のマーカ2000は、図9Aに示されるように、複数(例えば10個)のX方向に配列している仮想シリンドリカルレンズ部1120と、仮想シリンドリカルレンズ部1120のそれぞれに一つずつ配置されている仮想被検出部2200A、2200B、2200Cのいずれかと、前述の基準シリンドリカルレンズ部1120Sと、を有する。第2の仮想のマーカ2000も、前述のマーカ10と同様に、端部に傾けて見るほど、マークがより近くに投影されるマーカである。
マーカ200における被検出部220Aは、図8Bおよび図9Aに示されるように、第2の仮想のマーカ2000における、基準シリンドリカルレンズ部1120Sを含む中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120における仮想被検出部2200Aと同じに配置されている。
マーカ200における被検出部220Bは、図8B、図9Aおよび図9Bに示されるように、第2の仮想のマーカ2000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部2200Bと同じに配置されている。すなわち、被検出部220Bの配置は、第2の仮想のマーカ2000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120のうちの他端側の三つに、X方向における仮想被検出部2200Bの配置を維持したまま重ねたときの仮想被検出部2200Bの配置と同じである。
マーカ200における被検出部220Cは、図8B、図9Bおよび図9Cに示されるように、第2の仮想のマーカ2000における一端側の二つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部2200Cと同じに配置されている。すなわち、被検出部220Cの配置は、第2の仮想のマーカ2000における一端側の二つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120のうちの他端側の二つに、X方向における仮想被検出部2200Cの配置を維持したまま重ねたときの仮想被検出部2200Cの配置と同じである。
このように、マーカ200の被検出部220Aの配置は、第2の仮想のマーカ2000の仮想被検出部2200AのX方向における配置と同じであり、マーカ200の被検出部220Bの配置は、第2の仮想のマーカ2000の仮想被検出部2200BのX方向における配置と同じであり、マーカ200の被検出部220Cの配置は、第2の仮想のマーカ2000の仮想被検出部2200CのX方向における配置と同じである。
また、仮想被検出部2200BのX方向における他端に対応する被検出部220Bと、仮想被検出部2200CのX方向における一端に対応する被検出部220Cとは、いずれも、被検出部220Aのうちの、中心軸CA上に配置される一つの被検出部220Aに対応する基準シリンドリカルレンズ部112Sに配置されている。
マーカ200も、前述のマーカ100と同様に、マーカ200に対して鉛直方向から相対的に傾けてマーカ200を見たときに、X方向において観察点が移動した側へ近づく向きで、マークが中央部から一端側、次いで他端側から中央部へと一巡するように、マークを投影する。よって、マーカ200も、X方向における2倍の長さのマーカと同等のマークの検出を可能としている。
[第3の実施の形態]
図10Aは、本発明の第3の実施の形態に係るマーカを模式的に示す平面図であり、図10Bは、図10Aに示すマーカのX方向に沿う断面を示す図である。マーカ300は、図10Aおよび図10Bに示されるように、レンチキュラーレンズ部110と、複数のシリンドリカルレンズ部112と、基準シリンドリカルレンズ部112Sと、複数の被検出部320A、320B、320Cとを有する。マーカ300において、被検出部320Bにおける最も一端側の被検出部320Bは、基準シリンドリカルレンズ部112Sの他端において被検出部320Cにおける最も他端側の被検出部320Cと重なり、一つの被検出部となっている。
被検出部320A、320B、320Cのそれぞれの配置について、図を用いてより詳しく説明する。図11Aは、第3の仮想のマーカにおける仮想シリンドリカルレンズ部と仮想被検出部との配置を模式的に示す図であり、図11Bは、第3の仮想のマーカにおける他端側の仮想被検出部を一端側に移した状態を模式的に示す図であり、図11Cは、第3の仮想のマーカにおける一端側の仮想被検出部を他端側に移した状態を模式的に示す図である。
第3の仮想のマーカ3000は、図11Aに示されるように、複数(例えば11個)のX方向に配列している仮想シリンドリカルレンズ部1120と、仮想シリンドリカルレンズ部1120のそれぞれに一つずつ配置されている仮想被検出部3200A、3200B、3200Cのいずれかと、前述の基準シリンドリカルレンズ部1120Sと、を有する。
仮想被検出部3200A、3200B、3200Cは、図1Aおよび図1Bに示したマーカ10のそれとは異なり、図11A〜図11Cにおいて一点鎖線で囲まれた基準シリンドリカルレンズ部1120Sの被検出部3200Aを中心とし、それよりもX方向に離れるほど、仮想シリンドリカルレンズ部1120に対して仮想被検出部3200A、3200B、3200Cがより端側に位置するように配置されている。たとえば、仮想被検出部3200A、3200B、3200Cのそれぞれは、仮想の基準シリンドリカルレンズ部1120Sを0番としたときのn番目の仮想被検出部であればP+nG(Pは、仮想シリンドリカルレンズ部1120のX方向における中心(中心軸CA)間距離)となるように配置されている。
第3の仮想のマーカ3000は、前述のマーカ10および第1、第2の仮想のマーカ1000、2000とは異なり、端部に傾けて見るほど、マークがより遠くに投影されるマーカである。このように、第3の仮想のマーカ3000においても、前述のマーカ10と同様に、X方向に沿って仮想シリンドリカルレンズ部1120の凸面側から角度を変えて見たときに、仮想被検出部3200A、3200B、3200Cが、X方向における両端間を一方向に移動するようにマークを形成するように配置されている。
マーカ300における被検出部320Aは、図10Bおよび図11Aに示されるように、第3の仮想のマーカ3000における、基準シリンドリカルレンズ部1120Sを含む中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120における仮想被検出部3200Aと同じに配置されている。
マーカ300における被検出部320Bは、図10B、図11Aおよび図11Bに示されるように、第3の仮想のマーカ3000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部3200Bと同じに配置されている。すなわち、被検出部320Bの配置は、第3の仮想のマーカ3000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120のうちの他端側の三つに、X方向における仮想被検出部3200Bの配置を維持したまま重ねたときの仮想被検出部3200Bの配置と同じである。
マーカ300における被検出部320Cは、図10B、図11Bおよび図11Cに示されるように、第3の仮想のマーカ3000における一端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120の仮想被検出部3200Cと同じに配置されている。すなわち、被検出部320Cの配置は、第3の仮想のマーカ3000における他端側の三つの仮想シリンドリカルレンズ部1120を、上記中央の五つの仮想シリンドリカルレンズ部1120における基準シリンドリカルレンズ部1120Sの他端側に、X方向における仮想被検出部3200Cの配置を維持したまま重ねたときの仮想被検出部3200Cの配置と同じである。
このように、マーカ300の被検出部320Aの配置は、第3の仮想のマーカ3000の仮想被検出部3200AのX方向における配置と同じであり、マーカ300の被検出部320Bの配置は、第3の仮想のマーカ3000の仮想被検出部3200BのX方向における配置と同じであり、マーカ300の被検出部320Cの配置は、第3の仮想のマーカ3000の仮想被検出部3200CのX方向における配置と同じである。
また、仮想被検出部3200BのX方向における最も他端側の仮想被検出部3200Bに対応する被検出部320Bと、仮想被検出部3200CのX方向における最も一端側の仮想被検出部3200Cに対応する被検出部320Cとは、被検出部320Aのうちの、中心軸CA上に配置される一つの被検出部320Aに対応する基準シリンドリカルレンズ部112Sに配置されている。
マーカ300も、前述のマーカ100、200と同様に、マーカ300に対して鉛直方向から相対的に傾けてマーカ300を見たときに、マークが中央部から一巡するようにマークを投影する。一方、マーカ300は、前述のマーカ100、200とは異なり、マーカ300に対して鉛直方向から相対的に一端側または他端側へ傾けてマーカ300を見たときには、X方向において観察点が移動した側から遠ざかる向きでマークが一巡するようにマークを投影する。このように、観察されるマークの移動方向が異なるが、マーカ300も、マーク100、200と同様に、X方向における2倍の長さのマーカと同等のマークの検出を可能としている。
なお、上記シリンドリカルレンズ部は、非球面レンズ部であってもよい。シリンドリカルレンズ部が非球面レンズ部であるとは、シリンドリカルレンズ部のXZ平面の断面における凸面部の光学的に実質的な形状が、円弧ではなく、異なる曲率半径の曲線の連結による曲線であることを意味する。上記非球面レンズ部の凸面部は、シリンドリカルレンズ部のXZ平面における断面において、上記凸面部がX方向において光軸(中心軸CA)から離れるに連れて曲率半径が大きくなる曲面であることが好ましい。
また、上記被検出部は、溝および着色部以外の構成を有していてもよい。たとえば、被検出部は、突条または凸部と着色部とによって構成されていてもよいし、透明樹脂成形体中に配置された細長の着色された樹脂製の筐体のように、着色部のみから構成されていてもよい。また、着色部は、塗料の固化物で構成されているが、着色されたシートであってもよい。
また、上記被検出部は、レンチキュラーレンズ部側から見たときにマークとなる像として検出されればよいことから、レンチキュラーレンズ部の裏面に対して光学的に識別可能に構成されていればよい。たとえば、レンチキュラーレンズ部の裏面部は、角錐状の微小プリズムによる凹凸や金属の蒸着膜などによる反射面であってもよいし、上記着色部以外の色で着色されていてもよい。この場合、上記被検出部は、光学的に識別可能な範囲において、着色されていてもよいし、着色されていなくてもよい。
また、上記被検出部は、前述の実施の形態では、仮想のマーカにおいて、基準シリンドリカルレンズ部を中心に、それから離れるにつれて隣り合う被検出部の中心間距離が隣り合うシリンドリカルレンズ部の中心間距離よりもわずかに短くまたは長くなるように配置されているが、前述した所期のマークの挙動を呈する範囲において、隣り合う被検出部の中心間距離を適宜に設定することが可能である。たとえば、上記のマーカは、隣り合うシリンドリカルレンズ部の中心間距離と同じ長さの中心間距離で配置された複数の被検出部を上記第1から第3の被検出部群の一以上の群に含んでいてもよい。
また、被検出部120A〜120Cのうちの一つの被検出部を有するシリンドリカルレンズ部は、被検出部120A〜120Cのうちの他の被検出部をさらに有していてもよい。
たとえば、図12Aは、第1の実施の形態のマーカ100における方向E2から見たときのマークを模式的に表しており、前述の図6Aと実質的に同じである。マーカ100の一端のシリンドリカルレンズ部112は、被検出部120Bを一つ有している。
ここで、マーカ100の他端のシリンドリカルレンズ部112の被検出部120Cを「120C0」とし、この被検出部120C0を、一端のシリンドリカルレンズ部112にさらに配置する。このように配置された被検出部120Cを「120C1」とする。この被検出部120C1の追加により、マーカ100の一端のシリンドリカルレンズ部112は、元来有する被検出部120Bに加えて、被検出部120C(120C1)をさらに有する。
マーカ100の一端のシリンドリカルレンズ部112が新たに被検出部120C1を有することから、図12Bに示されるように、方向E2からマーカ100を見たときに、マークは、マーカ100の一端まで移動するように観察される。このように、あるシリンドリカルレンズ部112に対してマークの移動方向における次のシリンドリカルレンズ部112の被検出部120C0を、そのシリンドリカルレンズ部112に追加することは、マーカ100を相対的に傾ける方向に関わらずマークの移動範囲を揃える観点、またはマーカ100の移動方向を明確にする観点、からより一層効果的である。
本発明に係るマーカは、物体の位置や姿勢などを認識するための位置検出用マーカ(あるいは角度検出用マーカ)として有用であり、より限られたスペースでの位置または角度検出に好適である。よって、本発明は、上記マーカの技術分野のさらなる発展に寄与することが期待される。
10、100、200、300 マーカ
11、110 レンチキュラーレンズ部
12、120A〜120C、120C0、120C1、220A〜220C、320A〜320C 被検出部
13、112 シリンドリカルレンズ部
112S、1120S 基準シリンドリカルレンズ部
1000 第1の仮想のマーカ
1120 仮想シリンドリカルレンズ部
1200A〜1200C、2200A〜2200C、3200A〜3200C 仮想被検出部
2000 第2の仮想のマーカ
3000 第3の仮想のマーカ
CA 中心軸

Claims (1)

  1. 並列している複数のシリンドリカルレンズ部と、前記シリンドリカルレンズ部に対応して配置されている複数の被検出部と、を有するマーカであって、
    前記被検出部は、第1の被検出部群と、前記シリンドリカルレンズ部の配列方向の一端側に位置する第2の被検出部群と、前記配列方向の他端側に位置する第3の被検出部群とを含み、
    複数の並列する仮想のシリンドリカルレンズ部と、前記仮想のシリンドリカルレンズ部に対応して配置されている複数の仮想被検出部と、を有する仮想のマーカであって、前記仮想被検出部が、前記仮想のシリンドリカルレンズ部における仮想の配列方向に沿って前記仮想のシリンドリカルレンズ部の凸面側から角度を変えて見たときに、前記仮想のシリンドリカルレンズ部の前記仮想の配列方向における一端および他端の両端間を一方向に移動するようにマークを形成するように配置され、かつ、前記仮想の配列方向における中央部に位置する第1の仮想被検出部群と、前記仮想の配列方向における他端側に位置する第2の仮想被検出部群と、前記仮想の配列方向における一端側に位置する第3の仮想被検出部群と、を含む前記仮想のマーカを想定したときに、
    前記第1の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第1の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、
    前記第2の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第2の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、
    前記第3の被検出部群の前記被検出部の配置は、前記仮想の配列方向における前記第3の仮想被検出部群の仮想被検出部の配置と同じであり、
    前記第2の仮想被検出部群の前記仮想の配列方向における最も他端側の前記仮想被検出部に対応する前記第2の被検出部群の前記被検出部と、前記第3の仮想被検出部群の前記仮想の配列方向における最も一端側の前記仮想被検出部に対応する前記第3の被検出部群の前記被検出部とは、前記第1の被検出部群における任意の一つの前記被検出部に対応する前記シリンドリカルレンズ部に対応して配置されている、
    マーカ。
JP2016165672A 2016-08-26 2016-08-26 マーカ Expired - Fee Related JP6689713B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016165672A JP6689713B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 マーカ
US16/328,371 US20210281770A1 (en) 2016-08-26 2017-07-27 Marker
PCT/JP2017/027323 WO2018037829A1 (ja) 2016-08-26 2017-07-27 マーカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016165672A JP6689713B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 マーカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018031731A true JP2018031731A (ja) 2018-03-01
JP6689713B2 JP6689713B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=61245688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016165672A Expired - Fee Related JP6689713B2 (ja) 2016-08-26 2016-08-26 マーカ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20210281770A1 (ja)
JP (1) JP6689713B2 (ja)
WO (1) WO2018037829A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145559A (ja) * 2010-12-24 2012-08-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology マーカ
JP2013178702A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Azbil Corp 顔認証センサ
US20150196825A1 (en) * 2014-01-15 2015-07-16 Robert Todd Winskowicz Putter Head
JP2016145790A (ja) * 2015-01-28 2016-08-12 株式会社トプコン 三次元位置計測システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012145559A (ja) * 2010-12-24 2012-08-02 National Institute Of Advanced Industrial & Technology マーカ
JP2013178702A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Azbil Corp 顔認証センサ
US20150196825A1 (en) * 2014-01-15 2015-07-16 Robert Todd Winskowicz Putter Head
JP2016145790A (ja) * 2015-01-28 2016-08-12 株式会社トプコン 三次元位置計測システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
田中 秀幸、他2名: "正面からの観測でも高精度な姿勢推定が可能なARマーカ", 情報処理学会研究報告 2012(平成24)年度 2 [CD−ROM], JPN6020011731, 15 August 2012 (2012-08-15), JP, ISSN: 0004242897 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018037829A1 (ja) 2018-03-01
US20210281770A1 (en) 2021-09-09
JP6689713B2 (ja) 2020-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2016006525A1 (ja) 表示装置及び表示方法
CN108603746B (zh) 标志器
WO2018037829A1 (ja) マーカ
JP6661407B2 (ja) マーカ
US10684454B2 (en) Marker suppressing aberration
WO2017110779A1 (ja) マーカ
US10663293B2 (en) Marker formed of optically transparent material
JP6710370B2 (ja) マーカとマーカの製造方法
US20190063909A1 (en) Marker
WO2017212853A1 (ja) マーカ
US10508904B2 (en) Marker
US20200088913A1 (en) Marker
EP3839419B1 (en) Marker with two-dimensional pattern code and attitude inversion detection patterns

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20190617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190701

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6689713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees