JP2018029922A - X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 - Google Patents
X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018029922A JP2018029922A JP2016166261A JP2016166261A JP2018029922A JP 2018029922 A JP2018029922 A JP 2018029922A JP 2016166261 A JP2016166261 A JP 2016166261A JP 2016166261 A JP2016166261 A JP 2016166261A JP 2018029922 A JP2018029922 A JP 2018029922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ray
- top plate
- ray tube
- image detection
- irradiation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 102
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 48
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000002594 fluoroscopy Methods 0.000 claims description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Abstract
【課題】天板が傾斜した状態で、X線管とX線像検出部との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことが可能なX線透視撮影システムを提供する。【解決手段】このX線透視撮影システムは、軸線α回りに回転可能な天板2と、天板2に対向するように配置されているとともに天板2に対してX線を照射可能な状態から、軸線αと略平行に延びる軸線β回りに回転可能なX線管6と、を含むX線透視撮影装置本体部1と、天板2とX線管6とは独立して移動可能に構成され、X線管6からのX線を検出するX線像検出部と、天板2を床面に対して傾斜させてX線撮影を行う際に、X線管6に対するX線像検出部の相対位置とX線像検出部に対する天板2の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御する制御部と、を備える。【選択図】図1
Description
この発明は、X線透視撮影システムに関し、特に、天板の傾斜角に応じてX線の照射範囲を制御する制御部を備えるX線透視撮影システムに関する。
従来、天板の傾斜角に応じてX線の照射範囲を制御する制御部を備えるX線透視撮影システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のX線透視撮影システムでは、被検体を載置する天板と、天板に支柱を介して接続されているX線を照射するX線管と、天板とX線管とに一体的に設けられているX線を検出するX線像検出部と、X線の照射範囲を制御する制御部とが備えられている。
ここで、上記特許文献1に記載のX線透視撮影システムでは、X線像検出部が天板とX線管とに一体的に設けられているので、天板が傾斜した状態で、被検体の撮影のためにX線像検出部とX線管とが移動したとしても、X線像検出部とX線管との相対的な位置関係は変化しない。しかしながら、X線像検出部が、天板とX線管とは独立して移動可能に構成されており、X線像検出部の移動方向とX線管の移動方向とが同じでない(交差する)場合、X線像検出部とX線管とが同じ距離だけ移動しても、X線像検出部とX線管との相対的な位置関係が移動前後で異なるため、移動前と同じX線の照射位置または照射条件では、X線撮影が適切に行えないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、天板が傾斜した状態で、X線管とX線像検出部との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことが可能なX線透視撮影システムを提供することである。
この発明の第1の局面によるX線透視撮影システムは、第1の軸線回りに回転可能な天板と、天板に対向するように配置されているとともに天板に対してX線を照射可能な状態から、第1の軸線と略平行に延びる第2の軸線回りに回転可能なX線管と、を含むX線透視撮影装置本体部と、X線透視撮影装置本体部の天板とX線管とは独立して移動可能に構成され、X線管からのX線を検出するX線像検出部と、天板を床面に対して傾斜させてX線撮影を行う際に、X線管に対するX線像検出部の相対位置とX線像検出部に対する天板の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御する制御部と、を備える。
ここで、X線透視撮影装置本体部の天板とX線管とは独立して移動可能に構成されるX線像検出部が、床面に対して垂直方向または水平方向に移動可能に構成されている場合、床面に対して傾斜させた天板に対向するように配置されるX線管と、X線像検出部との相対的な位置関係は変化する。この点を考慮して、この発明の第1の局面によるX線透視撮影システムでは、上記のように、制御部が、X線管に対するX線像検出部の相対位置とX線像検出部に対する天板の傾きとの両方に基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御することによって、X線管とX線像検出部との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムは、好ましくは、X線管とX線像検出部とは、互いに相対的に移動可能に構成されており、制御部は、X線管に対するX線像検出部の相対移動後の相対位置と天板の傾きとに基づいて、X線管またはX線像検出部のうちの少なくともいずれか一方の相対的な移動量を制御するとともに、X線の照射位置を制御するように構成されている。このように構成すれば、X線管とX線像検出部とが、互いに相対的に移動することによって、天板およびX線管に対するX線像検出部の相対位置のずれをさらに抑制することができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムは、好ましくは、開度を制御することによってX線の照射野を調節する照射野調節部をさらに備え、制御部は、X線管に対するX線像検出部の位置と天板の傾きとに基づいて、照射野調節部の開度の制御を行うように構成されている。このように構成すれば、天板およびX線管に対するX線像検出部の相対位置のずれに起因して、X線管とX線像検出部との間の距離が変化した場合でも、照射野の大きさの変化を容易に抑制することができる。その結果、常に一定範囲の照射野によるX線照射を行うことができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムでは、好ましくは、制御部は、X線管に対するX線像検出部の位置と天板の傾きとに基づいて、X線管から照射されるX線の強度と単位面積あたりのX線の照射量との制御を行うように構成されている。このように構成すれば、天板およびX線管に対するX線像検出部の相対位置のずれに起因する、X線管とX線像検出部との移動前後における、被検体に照射されるX線の強度および単位面積あたりのX線の照射量の変化を容易に抑制することができる。その結果、常に一定強度および一定照射量のX線照射を行うことができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムは、好ましくは、X線の照射位置または照射条件が変更された際に、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知する照射野ランプをさらに備える。このように構成すれば、X線の照射位置または照射条件の変更を、容易にユーザに報知することができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムでは、好ましくは、X線管は、天板との間隔を調節するように移動可能に構成されており、制御部は、X線管に対するX線像検出部の位置と天板の傾きとに基づいて、天板とX線管との間の間隔の制御を行うように構成されている。このように構成すれば、天板とX線像検出部との間隔が変化した場合に、天板とX線管との間隔を変更することによって、X線管に対するX線像検出部の相対位置のずれを容易に抑制することができる。
上記第1の局面によるX線透視撮影システムでは、好ましくは、制御部は、X線像検出部に対するX線管の傾きに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように構成されている。このように構成すれば、X線管の傾きの変化によって、X線管からX線像検出部に照射されるX線の照射距離が変化した場合でも、X線の照射位置または照射条件を制御することによって、適切にX線撮影を行うことができる。
この発明の第2の局面によるX線透視撮影装置は、第1の軸線回りに回転可能な天板と、天板に対向するように配置されているとともに天板に対してX線を照射可能な状態から、第1の軸線と略平行に延びる第2の軸線回りに回転可能なX線管と、X線の照射位置または照射条件を制御する制御部と、を備え、制御部は、天板を床面に対して傾斜させて、天板とX線管とは独立して移動可能に構成されるX線管からのX線を検出するX線像検出部に対してX線撮影を行う際に、X線管に対するX線像検出部の相対位置とX線像検出部に対する天板の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように構成されている。
この発明の第2の局面によるX線透視撮影装置では、上記のように、制御部が、X線管に対するX線像検出部の相対位置とX線像検出部に対する天板の傾きとの両方に基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御することによって、X線管とX線像検出部との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことができるX線透視撮影装置を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、X線管とX線像検出部との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことが可能なX線透視撮影システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるX線透視撮影システム100の構成について説明する。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるX線透視撮影システム100の構成について説明する。
図1に示すように、X線透視撮影システム100は、X線透視撮影装置本体部1を備える。X線透視撮影装置本体部1は、Y方向に延びる軸線α周りに回転可能な天板2を含む。また、天板2は矩形形状を有している。また、天板2は、後述する保持部3によって保持されている。また、天板2と保持部3とは、接続部3aによって接続されている。すなわち、天板2は、接続部3aを支点に回転可能に構成されている。また、天板2は、天板2が床面101に略水平になっている状態から、時計回りおよび反時計回りに90度近傍でかつ90度未満(たとえば、89度)だけ回転可能に構成されている。なお、X線透視撮影装置本体部1、および、軸線αは、それぞれ、特許請求の範囲の「X線透視撮影装置」および「第1の軸線」の一例である。
また、X線透視撮影装置本体部1は、保持部3を含む。また、X線透視撮影装置本体部1は、Z方向に延びる主支柱4を含む。保持部3は、主支柱4に取り付けられており、主支柱4に沿ってZ方向に移動可能に構成されている。また、天板2は、保持部3が主支柱4に沿って移動する際に、保持部3と同様にZ方向に移動する。
また、X線透視撮影装置本体部1は、天板2上に被検体が存在する場合に、被検体に照射されるX線を検出するX線像検出器5を含む。X線像検出器5は天板2の下部に設けられている。また、X線像検出器5は、X方向に移動可能に構成されている。具体的には、X線像検出器5は、天板2の短手方向(Y方向)に延びる両端辺の間を、天板2の長手方向(X方向)に沿って移動可能に構成されている。また、X線像検出器5は、矩形形状を有しており、X線像検出器5の長手方向はY方向と略平行である。
また、X線透視撮影装置本体部1は、X線を照射するX線管6を含む。X線管6は、Y方向に延びる軸線βを中心に回転可能に構成されている。具体的には、X線管6は、天板2に対向している状態から、時計回りおよび反時計回りに180度ずつ回転可能に構成されている。なお、軸線βは、特許請求の範囲の「第2の軸線」の一例である。
また、X線透視撮影システム100は、開度を制御することによってX線の照射野を調節するコリメータ7を備える。また、コリメータ7は、X線透視撮影装置本体部1に含まれている。コリメータ7は、天板2が床面101に略水平になっている状態において、X線管6の下方(Z2方向側)に配置されている。また、コリメータ7の内部には、4枚の遮蔽板7a(図3参照)が設けられている。なお、図3では、都合上、2枚の遮蔽板7aだけを記載している。また、一対の遮蔽板7aが対向するように配置されるとともに、2組の一対の遮蔽板7a同士が互いに交差するように配置されることによって、開口部7bが形成されている。また、X線管6から照射されるX線は、4枚の遮蔽板7aによって形成される開口部7bを通過する。すなわち、X線管6から照射されるX線の照射範囲は、開口部7bの大きさによって変化する。なお、コリメータ7は、特許請求の範囲の「照射野調節部」の一例である。
また、X線透視撮影装置本体部1は、Z方向に延びる支柱8を含む。また、支柱8は、天板2のY2方向側の長手方向の端辺2aに沿って、X方向に移動可能に構成されている。なお、支柱8とX線像検出器5とは一体的に構成されている。たとえば、支柱8がX2方向側へ移動した場合、X線像検出器5も支柱8と同様にX2方向側へ移動する。
また、支柱8とX線管6とは、支柱8からY1方向側へ延びるとともに、床面101と略水平に延びる接続部8aを介して接続されている。具体的には、支柱8のZ1方向側の先端には係合部8bが設けられており、接続部8aのY2方向側の先端が、係合部8bと係合するように設けられている。また、X線管6は、接続部8aのY1方向側の先端に設けられている。
また、X線管6は、天板2との間隔を調節するように移動可能に構成されている。具体的には、接続部8aのY2方向側の端部(根元部)の近傍には、Z2方向側に延びるとともに、支柱8の内部に収納されている支柱8cが設けられている。支柱8cをZ1方向側に移動させることによって、接続部8aとX線管6とコリメータ7とがZ1方向側に移動する。すなわち、支柱8cをZ1方向側に移動させることによって、天板2とX線管6との間隔が大きくなる。
図2に示すように、X線透視撮影システム100は、制御部9を備える。制御部9は、後述するように、X線像検出部10(図3参照)の位置情報、X線の照射野のサイズ情報、天板2の角度情報、支柱8の位置情報、および、X線管6の角度情報に基づいて、支柱駆動部8d、コリメータ駆動部7c、および、X線駆動部6aの各々に動作命令を行う。すなわち、制御部9は、支柱駆動部8dに動作命令を行うことによって、支柱8を移動させる制御を行う。また、制御部9は、コリメータ駆動部7cに動作命令を行うことによって、遮蔽板7aを移動させるとともに開口部7bの大きさを調節する制御を行う。また、制御部9は、X線駆動部6aに動作命令を行うことによって、X線の強度と単位面積あたりのX線の照射量の制御を行う。
図3に示すように、X線透視撮影システム100は、天板2とX線管6とは独立して移動可能に構成され、X線管6からのX線を検出するX線像検出部10を備える。具体的には、X線像検出部10は、X線透視撮影装置本体部1に対してX2方向側の、X線透視撮影装置本体部1から離間した場所に設けられている。また、X線像検出部10は、Z方向に移動可能に構成されている。詳細には、X線像検出部10は、図示しない立位ブッキースタンドに設けられている。なお、図3では、保持部3、主支柱4、および、支柱8cは、都合上、図示を省略している。
ここで、第1実施形態では、制御部9(図2参照)は、天板2を床面101に対して傾斜させてX線撮影を行う際に、X線管6に対するX線像検出部10の相対位置とX線像検出部10に対する天板2の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御する。具体的には、X線管6とX線像検出部10とは、互いに相対的に移動可能に構成されている。また、制御部9は、X線管6に対するX線像検出部10の相対移動後の相対位置と天板2の傾きとに基づいて、X線管6の相対的な移動量を制御するとともに、X線の照射位置を制御するように構成されている。また、制御部9は、X線像検出部10に対するX線管6の傾きに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように構成されている。
詳細には、天板2が床面101に対して90度近傍でかつ90度未満だけ傾斜した状態でX線撮影を行う。この時、天板2は、Z方向に対して角度θだけ傾いている。また、X線管6のX線照射面がX線像検出部10の表面と略平行になるように固定されている。また、点線で示すように、Z方向において、X線管6のZ方向の中心と、X線像検出部10のZ方向の中心とが略同じ高さ位置h11になっている状態で、X線が照射されている。この状態において、制御部9(図2参照)は、X線像検出部10がZ1方向側に高さh1だけ移動したとすると、支柱8を天板2の長手方向に沿ってZ1方向側にh1/cosθだけ移動させる制御を行う。これにより、支柱8がZ方向においてh1だけ移動することになるので、移動後においても、Z方向において、X線管6のZ方向の中心と、X線像検出部10のZ方向の中心とが略同じ高さ位置h12になっている。
また、第1実施形態では、制御部9(図2参照)は、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、コリメータ7の開度の制御を行うように構成されている。具体的には、支柱8がZ方向においてh1だけ移動することによって、支柱8はX1方向側にh1・tanθだけ移動する。すなわち、X線管6とX線像検出部10との間の間隔がh1・tanθだけ大きくなる。そこで、制御部9が、X線の照射距離が大きくなった分、コリメータ7の開度を小さくするように制御を行う。なお、図3では、支柱8の移動前後において、Z方向における開口部7bの長さは、長さL1から長さL2に小さくなっている。また、図示しないが、Z方向と同様に、Y方向における開口部7bの長さも小さくなっている。
また、第1実施形態では、制御部9(図2参照)は、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、X線管6から照射されるX線の強度と単位面積あたりのX線の照射量との制御を行うように構成されている。具体的には、制御部9は、X線管6とX線像検出部10との間の間隔がh1・tanθだけ大きくなった分、X線の強度を大きくするように制御を行う。また、制御部9は、X線管6とX線像検出部10との間の間隔がh1・tanθだけ大きくなったことによりコリメータ7の開度が小さくなった分、単位面積あたりのX線の照射量を大きくするように制御を行う。なお、X線の照射量は、X線管6の管電流と、X線の照射時間に比例するので、制御部9は、X線管6の管電流またはX線の照射時間を制御することによって、単位面積あたりのX線の照射量の制御を行う。
また、X線透視撮影システム100は、照射野ランプ11を備える。照射野ランプ11はコリメータ7の内部に設けられている。また、照射野ランプ11が点灯することによって、X線の照射野と略同じ範囲が、照射野ランプ11からの光によって照射される。これにより、X線を照射する前に、X線の照射範囲が適切か確認することが可能である。
また、制御部9は、X線管6とX線像検出部10との間の間隔がh1・tanθだけ大きくなったことによりコリメータ7の開度が小さくなった分、単位面積あたりの照射野ランプ11からの光の照射量を大きくするように制御を行う。
また、第1実施形態では、照射野ランプ11は、X線の照射位置または照射条件が変更された際に、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知するように構成されている。具体的には、制御部9(図2参照)は、X線の照射位置を変更するようにX線管6(支柱8)の移動が完了し、X線の照射条件の変更が完了したことにより、照射野ランプ11が点灯するように制御を行う。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、軸線α回りに回転可能な天板2と、天板2に対向するように配置されているとともに天板2に対してX線を照射可能な状態から、軸線αと略平行に延びる軸線β回りに回転可能なX線管6と、を含むX線透視撮影装置本体部1と、X線透視撮影装置本体部1の天板2とX線管6とは独立して移動可能に構成され、X線管6からのX線を検出するX線像検出部10と、天板2を床面101に対して傾斜させてX線撮影を行う際に、X線管6に対するX線像検出部10の相対位置とX線像検出部10に対する天板2の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御する制御部9と、を備えるように、X線透視撮影システム100を構成する。ここで、X線透視撮影装置本体部1の天板2とX線管6とは独立して移動可能に構成されるX線像検出部10が、床面101に対して垂直方向または水平方向に移動可能に構成されている場合、床面101に対して傾斜させた天板2に対向するように配置されるX線管6と、X線像検出部10との相対的な位置関係は変化する。この点を考慮して、制御部9が、X線管6に対するX線像検出部10の相対位置とX線像検出部10に対する天板2の傾きとの両方に基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御することによって、X線管6とX線像検出部10との相対的な位置関係が変化する場合にも、適切にX線撮影を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、X線管6とX線像検出部10とが、互いに相対的に移動可能に構成されており、制御部9が、X線管6に対するX線像検出部10の相対移動後の相対位置と天板2の傾きとに基づいて、X線管6またはX線像検出部10のうちの少なくともいずれか一方の相対的な移動量を制御するとともに、X線の照射位置を制御するように、X線透視撮影システム100を構成する。これにより、X線管6とX線像検出部10とが、互いに相対的に移動することによって、天板2およびX線管6に対するX線像検出部10の相対位置のずれをさらに抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、開度を制御することによってX線の照射野を調節するコリメータ7をさらに備え、制御部9が、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、コリメータ7の開度の制御を行うように、X線透視撮影システム100を構成する。これにより、天板2およびX線管6に対するX線像検出部10の相対位置のずれに起因して、X線管6とX線像検出部10との間の距離が変化した場合でも、照射野の大きさの変化を容易に抑制することができる。その結果、常に一定範囲の照射野によるX線照射を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9が、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、X線管6から照射されるX線の強度と単位面積あたりのX線の照射量との制御を行うように、X線透視撮影システム100を構成する。これにより、天板2およびX線管6に対するX線像検出部10の相対位置のずれに起因する、X線管6とX線像検出部10との移動前後における、被検体に照射されるX線の強度および単位面積あたりのX線の照射量の変化を容易に抑制することができる。その結果、常に一定強度および一定照射量のX線照射を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、X線の照射位置または照射条件が変更された際に、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知する照射野ランプ11をさらに備えるように、X線透視撮影システム100を構成する。これにより、X線の照射位置または照射条件の変更を、容易にユーザに報知することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、制御部9が、X線像検出部10に対するX線管6の傾きに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように、X線透視撮影システム100を構成する。これにより、X線管6の傾きの変化によって、X線管6からX線像検出部10に照射されるX線の照射距離が変化した場合でも、X線の照射位置または照射条件を制御することによって、適切にX線撮影を行うことができる。
[第2実施形態]
図1、図4、および、図5を参照して、本発明の第2実施形態によるX線透視撮影システム200の構成について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態の構成と異なり、後述する支柱8cを伸縮させることによってX線の照射位置または照射条件を制御する構成について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図1、図4、および、図5を参照して、本発明の第2実施形態によるX線透視撮影システム200の構成について説明する。第2実施形態では、上記第1実施形態の構成と異なり、後述する支柱8cを伸縮させることによってX線の照射位置または照射条件を制御する構成について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
第2実施形態では、図4に示すように、制御部19(図2参照)は、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、天板2とX線管6との間の間隔の制御を行うように構成されている。具体的には、支柱8がZ1方向側に高さh2だけ移動したとすると、支柱8は全体的にX1方向側にh2・tanθだけ移動するので、制御部19は、X線管6がX2方向側にh2・tanθだけ移動するように、支柱8cをX2方向側に伸ばす制御を行う。これにより、支柱8の移動前後において、X線管6とX線像検出部10との間の距離が変わらない。この場合、制御部19は、支柱8の移動前後において、Z方向における開口部7bの長さを、長さL1から変化させないように制御を行う。また、制御部19は、支柱8の移動前後において、X線の強度と単位面積あたりのX線の照射量とを変化させないように制御を行う。なお、図4では、保持部3、および、主支柱4は、都合上、図示を省略している。
詳細には、図5に示すように、X線管6が、支柱8cが伸びることによって、床面101(図1参照)に対して角度θだけ傾いた方向に距離d1だけ移動したとする。この場合、X線管6は、床面101と水平方向のX2方向側にd1・cosθだけ移動する。また、X線管6は、床面101と垂直方向のZ1方向側にd1・sinθだけ移動する。したがって、制御部19(図2参照)は、支柱8のX1方向側への移動量h2・tanθ(図4参照)とd1・cosθとが略等しくなるとともに、d1・sinθと支柱8のZ1方向側への移動量h2(図4参照)との和が、X線像検出部10のZ1方向側への移動量h1(図4参照)と略等しくなるように制御を行う。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、X線管6は、天板2との間隔を調節するように移動可能に構成されており、制御部19は、X線管6に対するX線像検出部10の位置と天板2の傾きとに基づいて、天板2とX線管6との間の間隔の制御を行うように、X線透視撮影システム200を構成する。これにより、天板2とX線像検出部10との間隔が変化した場合に、天板2とX線管6との間隔を変更することによって、X線管6に対するX線像検出部10の相対位置のずれを容易に抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、X線透視撮影装置本体部1のX2方向側にX線像検出部10を設ける立位撮影を行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図6に示すように、X線管6の下方(Z2方向側)にX線像検出部10を設ける臥位撮影を行ってもよい。臥位撮影を行う場合、図示しないストレッチャー等に被検体を乗せたまま、被検体とストレッチャーの間にX線像検出部10を配置する。なお、図6では、保持部3、主支柱4、および、支柱8cは、都合上、図示を省略している。
具体的には、制御部9は、X線像検出部10がX1方向側に距離d2だけ移動したとすると、X線像検出部10の略真上にX線管6が配置されるように、支柱8をZ1方向側へ高さh3だけ移動させるように制御を行う。この場合、支柱8が、天板2の長手方向に沿ったZ1方向側にh3/cosθだけ移動するとともに、X1方向側にh3・tanθだけ移動する。すなわち、制御部9は、距離d2と、h3・tanθとが略等しい値になるように、支柱8の移動量を制御する。また、支柱8をZ1方向側へ移動させることによって、X線管6とX線像検出部10との間の間隔が大きくなった分、制御部9は、X方向における開口部7bの長さL3から長さL4に小さくするように制御を行う。この場合、制御部9は、X線管6から照射されるX線の強度と単位面積あたりのX線の照射量を大きくするように制御を行う。また、制御部19によって、支柱8を移動させることに加えて、支柱8cを伸ばすことにより、X線管6の位置を制御してもよい。この場合、X線管6のZ方向の位置が変わらないように制御してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、天板2を時計回りに回転させる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、天板2を時計回りに回転させてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、X線像検出部10の移動量に基づいて、支柱8の移動量を制御する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、支柱8の移動量に基づいて、X線像検出部10の移動量を制御する構成であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、X線が床面101に対して略水平方向(または略垂直方向)に照射される構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線が床面101に対して斜め方向に照射されていてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、天板2が矩形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、天板2が楕円形状を有していてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、照射野ランプ11が点灯することにより、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、照射野ランプ11が点滅することにより、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知してもよい。
1 X線透視撮影装置本体部(X線透視撮影装置)
2 天板
6 X線管
7 コリメータ(照射野調節部)
9、19 制御部
10 X線像検出部
11 照射野ランプ
100、200 X線透視撮影システム
101 床面
α 軸線(第1の軸線)
β 軸線(第2の軸線)
2 天板
6 X線管
7 コリメータ(照射野調節部)
9、19 制御部
10 X線像検出部
11 照射野ランプ
100、200 X線透視撮影システム
101 床面
α 軸線(第1の軸線)
β 軸線(第2の軸線)
Claims (8)
- 第1の軸線回りに回転可能な天板と、前記天板に対向するように配置されているとともに前記天板に対してX線を照射可能な状態から、前記第1の軸線と略平行に延びる第2の軸線回りに回転可能なX線管と、を含むX線透視撮影装置本体部と、
前記X線透視撮影装置本体部の前記天板と前記X線管とは独立して移動可能に構成され、前記X線管からのX線を検出するX線像検出部と、
前記天板を床面に対して傾斜させてX線撮影を行う際に、前記X線管に対する前記X線像検出部の相対位置と前記X線像検出部に対する前記天板の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御する制御部と、を備える、X線透視撮影システム。 - 前記X線管と前記X線像検出部とは、互いに相対的に移動可能に構成されており、
前記制御部は、前記X線管に対する前記X線像検出部の相対移動後の相対位置と前記天板の傾きとに基づいて、前記X線管または前記X線像検出部のうちの少なくともいずれか一方の相対的な移動量を制御するとともに、X線の照射位置を制御するように構成されている、請求項1に記載のX線透視撮影システム。 - 開度を制御することによってX線の照射野を調節する照射野調節部をさらに備え、
前記制御部は、前記X線管に対する前記X線像検出部の位置と前記天板の傾きとに基づいて、前記照射野調節部の開度の制御を行うように構成されている、請求項1または2に記載のX線透視撮影システム。 - 前記制御部は、前記X線管に対する前記X線像検出部の位置と前記天板の傾きとに基づいて、前記X線管から照射されるX線の強度と単位面積あたりのX線の照射量との制御を行うように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線透視撮影システム。
- X線の照射位置または照射条件が変更された際に、X線の照射位置または照射条件が変更されたことを報知する照射野ランプをさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載のX線透視撮影システム。
- 前記X線管は、前記天板との間隔を調節するように移動可能に構成されており、
前記制御部は、前記X線管に対する前記X線像検出部の位置と前記天板の傾きとに基づいて、前記天板と前記X線管との間の間隔の制御を行うように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のX線透視撮影システム。 - 前記制御部は、前記X線像検出部に対する前記X線管の傾きに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のX線透視撮影システム。
- 第1の軸線回りに回転可能な天板と、
前記天板に対向するように配置されているとともに前記天板に対してX線を照射可能な状態から、前記第1の軸線と略平行に延びる第2の軸線回りに回転可能なX線管と、
X線の照射位置または照射条件を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記天板を床面に対して傾斜させて、前記天板と前記X線管とは独立して移動可能に構成される前記X線管からのX線を検出するX線像検出部に対してX線撮影を行う際に、前記X線管に対する前記X線像検出部の相対位置と前記X線像検出部に対する前記天板の傾きとに基づいて、X線の照射位置または照射条件を制御するように構成されている、X線透視撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016166261A JP2018029922A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016166261A JP2018029922A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018029922A true JP2018029922A (ja) | 2018-03-01 |
Family
ID=61304018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016166261A Pending JP2018029922A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018029922A (ja) |
-
2016
- 2016-08-26 JP JP2016166261A patent/JP2018029922A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP3097854B1 (en) | Ct photographic device | |
JP6400850B2 (ja) | 移動適応機構を備えた走査型マンモグラフィx線システム | |
JP2009077759A (ja) | X線診断装置 | |
WO2014148266A1 (ja) | X線撮影装置 | |
US7785006B2 (en) | Medical diagnostic apparatus with length-adjustable arm structure | |
JP4996231B2 (ja) | X線撮影装置およびx線撮影方法 | |
CN109922734B (zh) | 具有动态射束尺寸限制的成像系统 | |
JP2018029922A (ja) | X線透視撮影システムおよびx線透視撮影装置 | |
US9681848B2 (en) | X-ray diagnostic system | |
US11166680B2 (en) | X-ray CT system and medical bed apparatus | |
JP5945991B2 (ja) | 放射線撮影装置 | |
JP2011143103A (ja) | 放射線撮像装置 | |
KR20220062040A (ko) | 무단 시준을 갖는 미니 c-아암 촬상 시스템 | |
JP2017118910A (ja) | 放射線透視撮影装置 | |
JP7376445B2 (ja) | 放射線撮影装置 | |
KR102521529B1 (ko) | 엑스선 발생기 높이 및 각도 조정장치 | |
KR102503248B1 (ko) | 조사범위 자동 조절 장치 | |
KR102521549B1 (ko) | 스마트 의료 영상 진단 장치 | |
JP2013027476A (ja) | 放射線撮影装置 | |
EP2095768A1 (en) | Medical diagnostic apparatus with length-adjustable arm structure | |
JP6183312B2 (ja) | X線撮影装置 | |
JP6460241B2 (ja) | X線撮影装置 | |
KR20220016205A (ko) | Ct 이미징 장치 | |
JP2017018402A (ja) | 撮影台 | |
JP5954488B2 (ja) | X線透視装置 |