JP2018029499A - 草刈り機 - Google Patents

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宮川 茂
Shigeru Miyagawa
茂 宮川
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Abstract

【課題】簡単な構造の減速機構を用い、さらに、2枚の刃を密着させた状態を保つことができる草刈り機を提供する。【解決手段】駆動部、上刃および下刃、および、減速機構を備えた草刈り機であって、前記減速機構は第1減速機構および第2減速機構を有し、前記第1減速機構はウォームギアおよびウォームホイールを有し、前記第2減速機構は、ピニオンギア、前記ピニオンギアを上下から挟み込むように上下に配置されたアッパーベベルギアおよびロアベベルギアを有し、前記上刃は、前記ロアベベルギアに対して回転力が伝達されるように、かつ、前記ロアベベルギアに対して中心軸の軸心方向に移動可能に接続されており、前記ロアベベルギアの回転によって前記上刃は回転し、前記下刃は前記ギアシャフトを介した前記アッパーベベルギアの回転によって前記上刃とは逆方向に回転し、前記上刃を前記下刃に押圧する弾性部材を設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、草刈り作業等に用いる草刈り機に関する。
草刈り作業を行う際に使用する草刈り装置として、一方向に回転する刃を棹部の先端に設け、棹部の後端に設けた駆動部によって刃を回転させる構造の刈払機(特許文献1参照)が多数用いられている。従来の刈払機は、刃を一方向に回転させて草等を刈る構造であることから、刃の回転によって小石等が飛散し、作業者および周囲の人、物等に当たることが問題となっている。このような問題を解決するために、刈払機を市街地等で使用する場合には防護用のフェンスを使用する場合もある。
このような刈払機による飛散物の問題を解決するために、2枚の刃を上下に重ねて設け、2枚の刃を互いに逆方向に回転させる構造の草刈り装置(特許文献2〜4)が用いられている。このよな2枚の刃を用いた草刈り装置は、2枚の刃が互いに逆方向に回転し、ハサミで物を切るような動作を行うことによって、草を刈る構造であることから、刈払機のような飛散物を防止することができ、安全に草刈り作業を行うことを可能とする。
従来の2枚の刃を用いた草刈り装置は、エンジン等の駆動部からの回転力を1/20程度に減速して、2枚の刃を互いに逆方向に回転させる構造であり、減速のために様々な減速機構が用いられている。特許文献2には、ベベルギアを用いて桿に対して約120°方向を変えた後、サンギアおよびリングギアによって減速し、2枚の刃を逆方向に回転させる構造が記載されている。
特許文献3には、ベベルギアを用いて桿に対して約120°方向を変えた後、2組の平歯車によって減速し、2枚の刃を逆方向に回転させる構造が記載されている。特許文献4には、リンク機構を用いることで、低速で2枚の刃を往復運動させることで、互いに逆方向に運動させる構造が記載されている。
特開2014−117259号公報 特開平11−253027号公報 特開2010−63452号公報 特開平7−107837号公報
従来の2枚の刃を用いた草刈り装置は、駆動部による回転を減速するために、複雑な構造を用いており、減速機構による重量およびコスト増加という問題が生じている。また、2枚の刃を用いた草刈り装置は、2枚の刃で草等を切断するためには2枚の刃の先端を互いに密着させる必要があり、2枚の刃を中央部が凹んだ状態に形成することで、2枚の刃先が常に密着する方法が用いられている。このような形状の刃を形成するためには、焼入れ後のプレステンパー(刃が変形しないように圧縮しながら焼き戻し)時に、通常の平らな刃のように複数枚重ねることができないために、コストが増加するという問題が生じている。
そこで、本発明は従来の問題点を解決するために、簡単な構造の減速機構を用い、さらに、2枚の刃を密着させた状態を保つことができる草刈り機を提供することを目的とする。
本発明の草刈り機は、回転力を発生させる駆動部、前記回転力によって回転する上刃および下刃、前記駆動部の回転力を減速させて、前記上刃および前記下刃に伝達し互いに逆方向に回転させる減速機構、基端側に前記駆動部、先端側に減速機構が設けられ、前記駆動部の回転力を前記減速機構に伝達する駆動軸を管体内に有する棹部、および、前記上刃および前記下刃を操作する操作部を備えた草刈り機であって、前記減速機構は、第1減速機構および第2減速機構を有し、前記第1減速機構は、前記駆動軸の先端に取り付けられたウォームギア、および、前記ウォームギアと係合するウォームホイールをウォームケース内に有し、前記第2減速機構は、前記ウォームホイールの軸部の先端に設けられたピニオンギア、および、中心軸となるギアシャフトに、前記ピニオンギアを上下から挟み込むように上下に配置されたアッパーベベルギアおよびロアベベルギアをギアケース内に有し、前記ロアベベルギアは前記ギアシャフトに対して回転可能に配置され、前記上刃は、前記ロアベベルギアに対して回転力が伝達されるように、かつ、前記ロアベベルギアに対して中心軸の軸心方向に移動可能に接続されており、前記ロアベベルギアの回転によって前記上刃は回転し、前記下刃は前記ギアシャフトの下端に取り付けられており、前記ギアシャフトを介した前記アッパーベベルギアの回転によって前記下刃が前記上刃とは逆方向に回転し、弾性力によって、前記上刃を前記下刃に押圧する弾性部材を設けていることを特徴とする。
前記ロアベベルギアに前記上刃を接続するために、前記上刃が取り付けられるアッパーホルダ、および、前記ロアベベルギアの軸部に固定されるべアリングホルダを設け、前記アッパーホルダは筒状の側壁および環状の底部を有し、前記環状の底部に前記上刃が固定され、前記環状の底部の開口内に前記ベアリングホルダがスプライン嵌合され、前記アッパーホルダは前記ベアリングホルダに対して軸心方向に移動可能である。
前記弾性部材としてスプリングを用い、前記スプリングの下端を前記アッパーホルダの底部の上面で保持し、前記スプリングの上端を保持する環状のスプリングリテーナが前記ベアリングホルダの上に配置されている。
前記ギアシャフトの下端に鍔部が設けられ、前記ギアシャフトの下端にロアホルダーが固定され、前記鍔部と前記ロアホルダーとに前記下刃が挟まれることにより、前記下刃が前記ギアシャフトの下端に固定されている。
前記ウォームケースと前記ギアケースとは着脱可能であり、さらに、前記ギアケースは下端にギアケースカバーが着脱可能に取り付けられている。
前記ウォームケース内に、ベアリングを介して前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールが回転可能に保持されており、前記ギアケース内に、ベアリングを介して前記アッパーベベルギア、前記ロアベベルギア、および、前記ギアシャフトが回転可能に保持されている。
本発明の草刈り機は、回転力を発生させる駆動部、前記回転力によって回転する上刃および下刃、前記駆動部の回転力を減速させて、前記上刃および前記下刃に伝達し互いに逆方向に回転させる減速機構、基端側に前記駆動部、先端側に減速機構が設けられ、前記駆動部の回転力を前記減速機構に伝達する駆動軸を管体内に有する棹部、および、前記上刃および前記下刃を操作する操作部を備えた草刈り機であって、前記減速機構は、第1減速機構および第2減速機構を有し、前記第1減速機構は、前記駆動軸の先端に取り付けられたウォームギア、および、前記ウォームギアと係合するウォームホイールをウォームケース内に有し、前記第2減速機構は、前記ウォームホイールの軸部の先端に設けられたピニオンギア、および、中心軸となるギアシャフトに、前記ピニオンギアを上下から挟み込むように上下に配置されたアッパーベベルギアおよびロアベベルギアをギアケース内に有し、前記ロアベベルギアは前記ギアシャフトに対して回転可能に配置され、前記上刃は、前記ロアベベルギアに対して回転力が伝達されるように、かつ、前記ロアベベルギアに対して中心軸の軸心方向に移動可能に接続されており、前記ロアベベルギアの回転によって前記上刃は回転し、前記下刃は前記ギアシャフトの下端に取り付けられており、前記ギアシャフトを介した前記アッパーベベルギアの回転によって前記下刃が前記上刃とは逆方向に回転し、弾性力によって、前記上刃を前記下刃に押圧する弾性部材を設けていることにより、減速機構の軽量化を実現し、さらに、上刃と下刃を絶えず密着させることができるようになり、上刃および下刃の製造コストを低減することができる。
前記ロアベベルギアに前記上刃を接続するために、前記上刃が取り付けられるアッパーホルダ、および、前記ロアベベルギアの軸部に固定されるベアリングホルダを設け、前記アッパーホルダは筒状の側壁および環状の底部を有し、前記環状の底部に前記上刃が固定され、前記環状の底部の開口内に前記ベアリングホルダがスプライン嵌合され、前記アッパーホルダは前記ベアリングホルダに対して軸心方向に移動可能であり、前記ギアシャフトの下端に鍔部が設けられ、前記ギアシャフトの下端にロアホルダーが固定され、前記鍔部と前記ロアホルダーとに前記下刃が挟まれることにより、前記下刃が前記ギアシャフトの下端に固定されていることにより、上刃および下刃の交換作業を簡単に行うことができるので、草刈り機のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の草刈り機の斜視図。 草刈り機の減速機構、上刃および下刃の概略断面図。 図2の減速機構を拡大した概略断面図。 第1減速機構の概略断面図。 第1減速機構を分解した状態の斜視図。 第2減速機構および付随する部品を分解した状態の斜視図。 第2減速機構および付随する部品を分解した状態の斜視図。 第2減速機構、上刃および下刃を分解した状態の斜視図。
本発明の草刈り機1を、図を用いて以下に詳細に説明する。図1が本発明の草刈り機1の斜視図であり、図2が草刈り機1の減速機構、上刃4および下刃5の概略断面図であり、図3が図2の減速機構を拡大した断面図であり、図4が第1減速機構の断面図である。
本発明の草刈り機1は、図1に示すように、回転力を発生させる駆動部2、前記回転力によって回転する上刃4および下刃5、前記駆動部2の回転力を減速させて、前記上刃4および前記下刃5に伝達させる減速機構3、前記駆動部2の回転力を前記減速機構3に伝達する駆動軸9を管体8内に有する棹部6、および、前記上刃4および前記下刃5を操作する操作部7を備え、前記上刃4と前記下刃5を互いに逆方向に回転させることで、草を刈ることができる。
前記駆動部2は、回転力を発生させる、例えば小型のエンジン等を内蔵したものであり、前記操作部7は草刈り機1の操作を行うものであり、駆動部2のオン・オフ等の操作を行うための構造が備えられている。前記棹部6は、基端側に前記駆動部2、先端側に減速機構3が設けられており、前記駆動部2に連結され、前記操作部5が取り付けられた前記管体8、および、前記管体8内を延伸する前記駆動軸9を備えている。前記棹部6は、前記駆動軸9が前記駆動部2によって回転され、前記駆動軸9の回転が先端に接続された前記減速機構3へと伝達される。
前記上刃4および前記下刃5はそれぞれ複数の刃先が設けられ、図2に示すように、上下に重ねて配置され、前記上刃4と前記下刃5が互いに逆方向に回転することで、前記上刃4の刃先と前記下刃5の刃先によって草等をはさみのように挟み込んで切断することができる。
前記減速機構3は、ウォームケース10内に設けられた第1減速機構およびギアケース11内に設けられた第2減速機構を有し、前記駆動部2の回転力を前記第1減速機構により1/10に減速し、前記第2減速機構により1/2に減速する。これにより、前記減速機構3は前記駆動部2の回転力を1/20に減速することができる。
前記第1減速機構は、図3,4,5に示すように、前記棹部6の駆動軸9の先端に固定されたウォームギア13、および、前記ウォームギア13と係合するウォームホイール14を有し、前記ウォームケース10内に前記ウォームギア13および前記ウォームホイール14が回転可能に収容されている。前記ウォームホイール14は前記ウォームギア13に対して垂直に、かつ、軸部が水平方向に延伸するように配置されている。
前記ウォームギア13は、図4に示すように、2つのベアリング34,35によって前記ウォームケース10内に回転可能に保持されており、前記ベアリング34はスナップリング36,37によって前記ウォームケース10内に固定されている。前記棹部6の駆動軸9の先端に前記ウォームギア13が固定され、前記管体8の先端が前記ウォームケース10内に挿入された状態で、前記ウォームケース10は前記棹部6の先端に取り付けられている。
前記ウォームホイール14は、図3に示すように、2つのベアリング38,39によって前記ウォームケース10内に回転可能に保持されている。そして、前記ベアリング37内に挿入された前記ウォームホイール14の軸部は水平方向に延伸されており、図3に示すように、前記ウォームケース10と前記ギアケース11との接続部分に設けられた開口を通過して前記ギアケース11内に位置する先端にピニオンギア15が設けられている。
図3に示すように、前記第2減速機構は、前記ウォームホイール14の水平方向に延伸された軸部の先端に設けられたピニオンギア15、前記ピニオンギア15を上下から挟み込むように、ギアシャフト16を中心軸として上下に配置されたアッパーベベルギア17およびロアベベルギア18を有し、前記ギアケース11内に前記アッパーベベルギア17および前記ロアベベルギア18が収容されている。前記アッパーベベルギア17および前記ロアベベルギア18は、前記ピニオンギア15によって互いに逆方向に回転する。前記ウォームケース10は前記ギアケース11にボルトを用いて固定されていることから、簡単に着脱することができる。
図3に示すように、前記アッパーベベルギア17の中央の開口に前記ギアシャフト16の先端付近が挿入され、前記アッパーベベルギア17の開口の内周面に設けられた歯と、前記ギアシャフト16の上部の外周面に設けられた歯が係合することで、前記アッパーベベルギア17は前記ギアシャフト16の上部にスプライン嵌合されている。そして、前記アッパーベベルギア17の下には、図6に示すようなカラー19、スナップリング20が配置され、前記スナップリング20が前記ギアシャフト16の外周面に設けらた溝に嵌合されることにより、前記アッパーベベルギア17および前記カラー19は前記ギアシャフト16に保持されている。
前記ロアベベルギア18は、図3に示すように、中央の軸部を貫通している開口内に前記ギアシャフト16の一部が挿入されているが、前記開口は上部が外側へと広がる形状を有し、前記開口の外側に広がった部分と前記ギアシャフト16との間にベアリング21が配置されていることにより、前記ロアベベルギア18は前記ギアシャフト16に対してスムーズに回転することができ。また、前記ロアベベルギア18の軸部にもベアリング22が設けられている。前記ベアリング22は、前記ギアケース11の下端に着脱可能に取付けられたギアケースカバー12の開口内にスナップリング23を用いて取り付けられていることにより、前記ロアベベルギア18は前記ギアケース11内に回転可能に保持されており、また、前記アッパーベベルギア14および前記ギアシャフト16も前記ギアケース11によって保持される。
このような減速機構によって前記駆動部2による回転力は減速されて前記上刃4および前記下刃5に伝達される。次に、前記上刃4および前記下刃5を互いに逆方向に回転させる構造について説明する。前記上刃4は、前記ロアベベルギア18の回転がアッパーホルダ24およびベアリングホルダ25を介して伝達されて回転する。前記ベアリングホルダ25は略凸形状の断面形状を有し、中央には前記ロアベベルギア18の軸部の下端が挿入されねじ係合されるねじ孔が設けられており、前記ロアベベルギア18の軸部の下端に固定されている。図7に示すように、前記アッパーホルダ24は円筒形状の側壁および環状の底部を有し、環状の底部に前記上刃4が固定され、環状の底部の開口内に前記ベアリングホルダ25がスプライン嵌合されている。これにより、前記アッパーホルダ24は前記ベアリングホルダ25に対して軸心方向に移動可能となり、前記ロアベベルギア18の回転は前記ベアリングホルダ25を介して前記アッパーホルダ24へと伝達されて前記アッパーホルダ24は回転するが、前記アッパーホルダ24は前記ベアリングホルダ25および前記ロアベベルギア18に対して中心軸の軸心方向に移動可能となる。
前記アッパーホルダー24は、前記ベアリングホルダ25の外周面に取り付けられたスナップリング40によって保持されているが、前記スナップリング40は前記アッパーホルダ24が必要とする垂直方向の移動範囲を超えた位置に取り付けられており、下方に移動するのを阻止するものではなく、部材を組み立てる際の作業性を考慮したものである。
前記上刃4は、図8に示すように、本体部41、前記本体部41の円周部分に等間隔で配置された複数の刃先42、前記アッパーホルダ24に固定するための凸部43、および、中央に位置する開口44を有する。前記刃先42の形状および個数については限定するものではなく、適宜変更可能である。前記凸部43は前記本体部41から上方に突出しており、前記上刃4を4つのボルトを用いて前記アッパーホルダ24の環状の底部に固定するための4つのボルト孔が設けられている。これにより、4つのボルトを用いて前記上刃4を前記アッパーホルダ24の環状の底部に固定することができ、図3に示すように、固定に使用したボルトの頭は前記凸部43によって生じた下方の空間内に収容される。また、前記アッパーホルダ24の環状の底部には下方へと突出する環状のリブが設けられており、前記リブが前記上刃4の開口44内に挿入されることで前記アッパーホルダ24と前記上刃4との位置決めが容易となる。
このようにボルトを用いて前記上刃4は前記アッパーホルダ24に固定されていることから、前記上刃4は前記ロアベベルギア18に対して、前記ロアベベルギア18の回転が、前記アッパーホルダ24および前記ベアリングホルダ25を介して伝達されて回転するように、かつ、前記上刃4は前記ロアベベルギア18に対して中心軸の軸心方向に移動可能に接続されることになる。
前記草刈り機1には、前記上刃4に対して中心軸の軸心方向に弾性力を作用させ、前記上刃4を前記下刃5へと押圧するための弾性部材として、図7に示すようなスプリング27を用いている。前記スプリング27は、前記アッパーホルダ24の上方に配置され、前記スプリング27の下端が、図7に示すような前記アッパーホルダ24の底部の上面に設けられた環状の溝26内で保持されている。前記スプリング27の上端を保持するための環状のスプリングリテーナ28が前記ギアケースカバー12の下に配置されている。前記スプリングリテーナ28は、中央の開口内に前記ロアベベルギア18の軸部が挿入されており、前記ベアリングホルダ25の上端と、前記ギアケースカバー12の開口内にスナップリング23を用いて取り付けられている前記ベアリング22とに挟まれて保持されている。
このように前記スプリングリテーナ28と前記アッパーホルダ24の間に配置された前記スプリング27によって、前記上刃4は常に弾性力によって前記上刃5へと押圧された状態となる。前記スプリング27は弾性部材の一例であり、弾性力を発生させる他の部材を用いることも可能である。
前記下刃5は、前記アッパーベベルギア17の回転が前記ギアシャフト16を介して伝達されて回転する。前記ギアシャフト16の上端は、図3に示すように、前記ウォームケース10内の上部に設けられたベアリング30によって保持され、下端には中央が下方に突出した鍔部が設けられている。鍔部の下方に突出した部分が前記下刃5の開口53内に挿入されており、これによって前記ギアシャフト16と前記下刃5の位置決めが行われる。前記ギアシャフト16の鍔部の上には、前記ベアリングホルダ25が配置され、前記ベアリング25内にベアリング31が収容されており、前記ベアリング31内に前記ギアシャフト16は挿入されている。このように、前記ギアシャフト16に対しては、上端の前記ベアリング30、ロアベベルギア18とギアシャフト16との間に配置されている中央付近の前記ベアリング20、下端の前記ベアリング31が配置されていることにより、前記ギアシャフト16は前記ロアベベルギア18に対して逆方向にスムーズに回転することができる。
前記下刃5は、図8に示すように、本体部51、前記本体部51の円周部分に等間隔で配置された複数の刃先52、および、中央に位置する開口53を有する。前記刃先52の形状および個数については限定するものではなく、適宜変更可能である。前記刃先5は、前記本体部52の下に配置されたロアホルダー29と前記アッパーベベルギア17の鍔部とに挟まれ、前記ロアホルダー29がボルト32によって前記ギアシャフト16に固定されることによって、前記上刃5は前記ギアシャフト16の下端に固定されている。
前記ロアホルダー29の下にはカバー33が前記ロアホルダー29を覆い、前記ボルト32の頭が突出しないように配置されており、前記カバー33は前記ボルト32によって前記ロアホルダ29と共に前記ギアシャフト16に固定されている。
このようにして、前記下刃5は前記ギアシャフト16に固定されていることから、前記下刃5は前記アッパーベベルギア17の回転が、前記ギアシャフト16を介して伝達されて回転する。前記ギアシャフト16は垂直方向に移動しないように前記ギアケース11に保持されており、前記下刃5は前記ギアシャフト16に固定されていることから、前記下刃5は前記上刃4とは異なり、中心軸の軸心方向に移動可能ではない。
前記草刈り機1は、前記操作部7によって前記駆動部2を始動させると、前記棹部6の駆動軸9が回転し、前記駆動軸9の先端に固定されたウォームギア13が回転し、前記ウォームギア13の回転は前記ウォームホイール14へと伝達される。この時、前記駆動軸9の回転は1/10に減速される。前記ウォームホイール14の回転によって前記ピニオンギア15が回転し、前記ピニオンギア15の回転は、前記アッパーベベルギア17および前記ロアベベルギア18へと伝達されるが、この時、前記アッパーベベルギア17および前記ロアベベルギア18は互いに逆方向に回転され、同時に、前記ピニオンギア15の回転は1/2に減速される。このように減速機構によって、前記駆動軸9の回転は1/20の減速されて前記アッパーベベルギア17および前記ロアベベルギア18へと伝達されることになる。
前記ロアベベルギア18の回転は、前記アッパーホルダ24および前記ベアリングホルダ25を介して前記上刃4に伝達されることで前記上刃4が回転し、同時に、前記ロアベベルギア18とは逆方向の前記アッパーベベルギア17の回転は、前記ギアシャフト16を介して前記下刃5に伝達されることで前記下刃5は前記上刃4とは逆方向に回転する。
このようにして前記上刃4と前記下刃5は、前記駆動部2の回転力が減速機構によって1/20に減速されて伝達されて互いに逆方向に回転するが、この時、前記上刃4には弾性部材である前記スプリング27によって下方への弾性力が作用していることから、前記上刃4が前記下刃5へと常に押圧された状態で、前記上刃4および前記下刃5は互いに逆方向に回転することになる。これにより、前記草刈り機1は草刈り作業時に前記上刃4と前記下刃5との密着度が増加し、切断力を向上させることができる。
弾性力によって前記上刃4と前記下刃5を密着させることにより、従来の2枚の刃を用いた草刈り装置では刃先を密着させるために、刃の中央部が湾曲した状態で成形する必要があったのを不要とすることができるので、刃の製造コストを削減することができる。
前記草刈り機1の減速機構は従来と比べて簡単な構造で、コンパクトになっていることから、軽量化を実現し、作業性を向上させることができる。特に、棹部の先端付近を軽量化させることは作業性の向上に大きく寄与する。
前記草刈り機1は前記上刃4および前記下刃5はボルトによって簡単に着脱可能であることから、前記上刃4および前記下刃5の研摩作業、交換等が簡単に行うことができるのでメンテナンス性が向上する。
前記ギアケース11は従来の刈払機と類似の構造であり、特殊なパッキン等は不要であることから、従来の刈払機のように水気の多い場所でも使用することができる。
従来の1枚の刃を用いた刈払機の場合、一方向に刈払機を移動させながら草刈りを行うために、刃の約1/4の範囲でしか草を切断することができなかったが、本発明の草刈り機1は、上刃4と下刃5が互いに逆方向に回転することから、刃の全範囲で草を切断することができるので、草を切断する能力は約4倍に向上する。
1 草刈り機
2 駆動部
3 減速機構
4 上刃
5 下刃
6 棹部
7 操作部
8 管体
9 駆動軸
10 ウォームケース
11 ギアケース
12 ギアケースカバー
13 ウォームギア
14 ウォームホイール
15 ピニオンギア
16 ギアシャフト
17 アッパーベベルギア
18 ロアベベルギア
19 カラー
20 スナップリング
21 ベアリング
22 ベアリング
23 スナップリング
24 アッパーホルダ
25 ベアリングホルダ
26 環状の溝
27 スプリング
28 スプリングリテーナ
29 ロアホルダー
30 ベアリング
31 ベアリング
32 ボルト
33 カバー
34 ベアリング
35 ベアリング
36 スナップリング
37 スナップリング
38 ベアリング
39 ベアリング
40 スナップリング
41 本体部
42 刃先
43 凸部
44 開口
51 本体部
52 刃先
53 開口

Claims (8)

  1. 回転力を発生させる駆動部、
    前記回転力によって回転する上刃および下刃、
    前記駆動部の回転力を減速させて、前記上刃および前記下刃に伝達し互いに逆方向に回転させる減速機構、
    基端側に前記駆動部、先端側に減速機構が設けられ、前記駆動部の回転力を前記減速機構に伝達する駆動軸を管体内に有する棹部、および、
    前記上刃および前記下刃を操作する操作部を備えた草刈り機であって、
    前記減速機構は、第1減速機構および第2減速機構を有し、
    前記第1減速機構は、前記駆動軸の先端に取り付けられたウォームギア、および、前記ウォームギアと係合するウォームホイールをウォームケース内に有し、
    前記第2減速機構は、前記ウォームホイールの軸部の先端に設けられたピニオンギア、および、中心軸となるギアシャフトに、前記ピニオンギアを上下から挟み込むように上下に配置されたアッパーベベルギアおよびロアベベルギアをギアケース内に有し、
    前記ロアベベルギアは前記ギアシャフトに対して回転可能に配置され、前記上刃は、前記ロアベベルギアに対して回転力が伝達されるように、かつ、前記ロアベベルギアに対して中心軸の軸心方向に移動可能に接続されており、前記ロアベベルギアの回転によって前記上刃は回転し、
    前記下刃は前記ギアシャフトの下端に取り付けられており、前記ギアシャフトを介した前記アッパーベベルギアの回転によって前記下刃が前記上刃とは逆方向に回転し、
    弾性力によって、前記上刃を前記下刃に押圧する弾性部材を設けていることを特徴とする草刈り機。
  2. 前記ロアベベルギアに前記上刃を接続するために、前記上刃が取り付けられるアッパーホルダ、および、前記ロアベベルギアの軸部に固定されるベアリングホルダを設け、
    前記アッパーホルダは筒状の側壁および環状の底部を有し、前記環状の底部に前記上刃が固定され、前記環状の底部の開口内に前記ベアリングホルダがスプライン嵌合され、前記アッパーホルダは前記ベアリングホルダに対して軸心方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の草刈り機。
  3. 前記弾性部材としてスプリングを用い、前記スプリングの下端を前記アッパーホルダの底部の上面で保持し、前記スプリングの上端を保持する環状のスプリングリテーナが前記ベアリングホルダの上に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の草刈り機。
  4. 前記ギアシャフトの下端に鍔部が設けられ、前記ギアシャフトの下端にロアホルダーが固定され、前記鍔部と前記ロアホルダーとに前記下刃が挟まれることにより、前記下刃が前記ギアシャフトの下端に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の草刈り機。
  5. 前記ウォームケースと前記ギアケースとは着脱可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の草刈り機。
  6. 前記ギアケースは下端にギアケースカバーが着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の草刈り機。
  7. 前記ウォームケース内に、ベアリングを介して前記ウォームギアおよび前記ウォームホイールが回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の草刈り機。
  8. 前記ギアケース内に、ベアリングを介して前記アッパーベベルギア、前記ロアベベルギア、および、前記ギアシャフトが回転可能に保持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の草刈り機。
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