JP2018028133A - Chemical vapor phase impregnation apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、化学気相含浸装置に関するものである。 The present invention relates to a chemical vapor phase impregnation apparatus.
近年、航空機等の一部には、軽量かつ耐熱性が高いセラミックス基複合材料(Ceramic Matrix Composites:CMC)が用いられている。このようなCMCは、炭化ケイ素(SiC)や炭素(C)からなる繊維の織物に対して、セラミックスからなるマトリックスを含浸形成することにより形成されている。マトリックスの含浸形成の方法としては、例えば特許文献1に開示されているように、化学気相含浸法(Chemical Vapor Infiltration:CVI)が知られている。この化学気相含浸法では、加熱された繊維織物の表面に沿って原料ガスを流し、原料ガスの熱分解等によってマトリックスを含浸形成する。このような化学気相含浸法を行う化学気相含浸装置では、特許文献2に示す化学気相成長法(Chemical vapor deposition)を行う装置と同様に、上下方向に長い縦型の反応炉の内部にワークを高さ方向に複数配置し、反応炉の下端から原料ガスを供給することにより多くのワークに対して一度に処理を行っている。
In recent years, ceramic matrix composites (CMC) that are lightweight and have high heat resistance have been used in some aircraft and the like. Such CMC is formed by impregnating and forming a matrix made of ceramics into a textile fabric made of silicon carbide (SiC) or carbon (C). As a method for forming a matrix impregnation, for example, as disclosed in
ところで、反応炉が上述のような縦型である場合には、ワークを出し入れする場合に、ワークが載置されるベース部を下降、あるいは、ワークを囲う容器部を上昇させる必要がある。このとき、ワークが高さ方向に複数配置されていることから、反応炉のベース部あるいは容器部を大きく高さ方向に移動させる必要がある。さらに、反応炉が縦型であると、反応炉の内部にて原料ガスが重力方向に大きく移動する必要があり、反応炉の全体に原料ガスを均一に分散させることが難しい。このため、1つのワークにおいて、あるいは複数のワーク同士において、マトリックスの膜厚にバラツキが生じてしまう。 By the way, when the reaction furnace is a vertical type as described above, when the workpiece is taken in and out, it is necessary to lower the base portion on which the workpiece is placed or raise the container portion surrounding the workpiece. At this time, since a plurality of workpieces are arranged in the height direction, it is necessary to greatly move the base portion or the container portion of the reaction furnace in the height direction. Furthermore, if the reaction furnace is a vertical type, the source gas needs to move greatly in the direction of gravity inside the reaction furnace, and it is difficult to uniformly distribute the source gas throughout the reaction furnace. For this reason, the film thickness of the matrix varies in one workpiece or between a plurality of workpieces.
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、化学気相含浸装置において、ワークの搬入出を容易としかつマトリックスの膜厚を均一化することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described problems, and it is an object of the present invention to facilitate loading and unloading of workpieces and uniformizing the thickness of a matrix in a chemical vapor impregnation apparatus.
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。 The present invention adopts the following configuration as means for solving the above-described problems.
第1の発明は、化学気相含浸法によりワークの表面に対してマトリックスを含浸形成する化学気相含浸装置であって、水平方向に向けて上記ワークの搬入出開口が形成された反応炉と、上記反応炉の内部に対して、第1方向と、当該第1方向と交差する方向である第2方向とから原料ガスを供給可能な原料ガス供給ユニットとを備えるという構成を採用する。 A first invention is a chemical vapor phase impregnation apparatus for impregnating and forming a matrix on the surface of a workpiece by a chemical vapor phase impregnation method, and a reaction furnace in which a loading / unloading opening for the workpiece is formed in a horizontal direction, A configuration is adopted in which a raw material gas supply unit capable of supplying a raw material gas from a first direction and a second direction that intersects the first direction is adopted for the inside of the reaction furnace.
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1方向及び上記第2方向が水平方向であるという構成を採用する。 A second invention adopts a configuration in the first invention in which the first direction and the second direction are horizontal directions.
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記反応炉における上記原料ガスの供給位置に対して、上記ワークの載置領域を挟んで対向する位置から上記原料ガスを上記反応炉の外部に排気する排気ユニットを備えるという構成を採用する。 According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the invention, the source gas is supplied to the reaction furnace from a position opposed to the supply position of the source gas in the reaction furnace with the work placement area interposed therebetween. A configuration is adopted in which an exhaust unit for exhausting the air is provided.
第4の発明は、上記第3の発明において、上記原料ガスの供給位置が複数設けられ、
上記排気ユニットが、各々の上記供給位置と対向する位置に設けられると共に上記原料ガスを吸入する排気ノズルと、複数の排気ノズルの各々に応じて設けられる開閉バルブとを備えるという構成を採用する。
In a fourth aspect based on the third aspect, a plurality of supply positions for the source gas are provided.
A configuration is adopted in which the exhaust unit is provided at a position facing each of the supply positions, and includes an exhaust nozzle for sucking the source gas, and an opening / closing valve provided for each of the plurality of exhaust nozzles.
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記原料ガス供給ユニットが、上記第1方向から上記反応炉の内部に上記原料ガスを噴射する第1噴射ノズルと、上記第2方向から上記反応炉の内部に上記原料ガスを噴射する第2噴射ノズルとを備え、上記第1噴射ノズルと上記第2噴射ノズルとが上記ワークの載置領域を挟んで正対する位置に配置されているという構成を採用する。 According to a fifth invention, in any one of the first to fourth inventions, the source gas supply unit injects the source gas into the reaction furnace from the first direction, and the first injection nozzle. A second injection nozzle that injects the raw material gas into the reaction furnace from two directions, and the first injection nozzle and the second injection nozzle are arranged at positions facing each other across the work placement region. Adopted the configuration that is.
本発明によれば、搬入出開口が水平方向に向けて形成された反応炉を備えている。このため、搬入出開口を開けてフォーク装置等でワークを移動させることで、反応炉に対するワークの搬入出を容易に行うことができる。さらに、本発明においては、反応炉に対して、複数の方向から原料ガスを供給可能とされている。このため、ワークに対して異なる方向から原料ガスを流すことができ、反応炉の内部でマトリックスの膜厚にバラツキが生じることを抑止することができる。したがって、本発明によれば、化学気相含浸装置において、ワークの搬入出を容易としかつマトリックスの膜厚を均一化することが可能となる。 According to the present invention, the reactor is provided with the carry-in / out opening formed in the horizontal direction. For this reason, by opening the loading / unloading opening and moving the workpiece with a fork device or the like, the workpiece can be easily loaded into and unloaded from the reaction furnace. Further, in the present invention, the raw material gas can be supplied to the reaction furnace from a plurality of directions. For this reason, source gas can be flowed from a different direction with respect to a work, and it can control that variation in the film thickness of a matrix arises inside a reaction furnace. Therefore, according to the present invention, in the chemical vapor phase impregnation apparatus, the work can be easily carried in and out and the thickness of the matrix can be made uniform.
以下、図面を参照して、本発明に係る化学気相含浸装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。 Hereinafter, an embodiment of a chemical vapor phase impregnation apparatus according to the present invention will be described with reference to the drawings. In the following drawings, the scale of each member is appropriately changed in order to make each member a recognizable size.
図1は、本実施形態の化学気相含浸装置1の概略構成を示す平面図である。また、図2は、図1のA方向から見た本実施形態の化学気相含浸装置1の概略構成を示す側面図である。また、図3は、図1のB方向から見た本実施形態の化学気相含浸装置1の概略構成を示す正面図である。これらの図に示すように、本実施形態の化学気相含浸装置1は、反応炉3と、開閉機構4と、原料ガス供給ユニット5と、排気ユニット6と、制御部8とを備えている。なお、図2及び図3においては、原料ガス供給ユニット5と制御部8とは省略して図示している。
FIG. 1 is a plan view showing a schematic configuration of a chemical vapor
反応炉3は、繊維織物からなるワークW(図4及び図5参照)に対して化学気相含浸処理を行う炉であり、床面S上に設置されている。図4は、反応炉3を含む拡大断面図であり、図2におけるC−C断面図に相当する。図5は、反応炉3を含む拡大断面図であり、図3におけるD−D断面図に相当する。これらの図に示すように、反応炉3は、容器部3aと、脚部3bと、断熱壁3cと、断熱壁固定部3dと、支持部3eと、マッフル3fと、載置台3gと、ヒータユニット3hとを備えている。
The
容器部3aは、内部に断熱壁3c、断熱壁固定部3d、支持部3e、マッフル3f、載置台3g及びヒータユニット3h等を収容する容器であり、軸芯を水平姿勢とされた横型の略円筒形状とされている。この容器部3aは、水平方向にワークWの搬入出開口3a3が形成された胴部3a1と、胴部3a1の搬入出開口3a3を開閉する蓋部3a2とを有している。つまり、容器部3aは、図2に示すように、軸芯方向の片側の端部が開閉可能とされた蓋部3a2とされている。このような容器部3aは、搬入出開口3a3が水平方向に向くように形成されている。このため、ワークWを水平方向に移動させることで容器部3a(すなわち反応炉3)に出し入れすることができる。このように、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、従来軸芯が鉛直姿勢とされていた反応炉に換えて、容器部3aの軸芯が水平姿勢とされた横型の反応炉3を備えている。
The
脚部3bは、容器部3aの胴部3a1から下方に突出しており、容器部3aを下方から支持する。脚部3bは、複数設けられており、床面S上に配置されている。断熱壁3cは、容器部3aの内部に配置された中空の箱体形状とされた断熱材であり、ヒータユニット3hが備える後述のヒータパネル3h1を外側から覆っている。この断熱壁3cの一部であって蓋部3a2と対向する正面壁部3c1は、他の部位に対して着脱可能とされており、蓋部3a2に固定されている。このため、容器部3aの蓋部3a2の移動に伴って正面壁部3c1も移動可能とされている。よって、蓋部3a2を開閉することによって、箱状の断熱壁3cの開閉を行うことができる。このような断熱壁3cは、ヒータパネル3h1によって発せられた熱が外部に逃げることを抑止する。断熱壁固定部3dは、容器部3aの胴部3a1の内壁面と断熱壁3cとを接続しており、容器部3aの胴部3a1を容器部3aに対して固定されている。
The
支持部3eは、マッフル3fを下方から支持する部位であり、胴部3a1の底部から上方に向けて立設されている。マッフル3fは、図4や図5に示すように、胴部3a1からの内壁面から一定の距離離間された状態で、反応炉3の中央部分に配置されている。このマッフル3fは、原料ガス供給ユニット5から供給される原料ガスをワークWの周囲に閉じ込めるための箱状の部位であり、ワークWの配置領域を囲うように配置されている。
The
マッフル3fの一部であって蓋部3a2と対向する正面壁部3f1は、他の部位に対して着脱可能とされており、断熱壁3cの正面壁部3c1を介して蓋部3a2に固定されている。このため、容器部3aの蓋部3a2の移動に伴って正面壁部3f1も移動可能とされている。よって、蓋部3a2を開閉することによって、箱状のマッフル3fの開閉を行うことができる。
A front wall 3f1 which is a part of the
また、マッフル3fは、ワークWの搬入出方向と直交する水平方向に対向配置される2つの側壁部3f2を有している。これらの側壁部3f2は、胴部3a1の径方向内側に配置される内壁3f3と、径方向外側に配置される外壁3f4とからなる二重壁とされている。内壁3f3と外壁3f4とは一定の隙間を空けて対向配置されており、内壁3f3と外壁3f4との間に排ガス導入空間Rを形成している。
Further, the
図5に示すように、内壁3f3には、原料ガス供給ユニット5の後述する原料ガス噴射ノズル5eの先端部が嵌合される原料ガス噴射孔3mと、マッフル3f内の排ガスを排ガス導入空間Rに導入するための排ガス通気孔3nとが複数設けられている。原料ガス噴射孔3mと排ガス通気孔3nとは、水平方向に交互に配列されており、原料ガス噴射孔3mに対して、排ガス通気孔3nが1つ多く設けられている。
As shown in FIG. 5, the inner wall 3f3 has a source
なお、2つの内壁3f3の一方と他方には、原料ガス噴射孔3mと排ガス通気孔3nとが同一高さに同一間隔で配置されており、原料ガスのマッフル3fへの噴射方向(ワークWの搬入出方向と直交する水平方向)から見て、一方の内壁3f3に設けられた原料ガス噴射孔3mと排ガス通気孔3nとは、他方の内壁3f3に設けられた原料ガス噴射孔3mと排ガス通気孔3nと重なるように配置されている。
The source gas injection holes 3m and the exhaust
載置台3gは、ワークWが載置される部位であり、マッフル3fの底部に設けられている。載置台3gは、マッフル3fを介して支持部3eにより支持されている。なお、本実施形態では、図4及び図5に示すように、棚YにワークWが載置され、この棚Yが反応炉3の内部に載置される。このため、載置台3gには、棚Yを介してワークWが載置される。
The mounting table 3g is a part on which the workpiece W is mounted, and is provided at the bottom of the
ヒータユニット3hは、複数のヒータパネル3h1と、複数の電極棒3h2と、不図示の電源とを備えている。ヒータパネル3h1は、給電されることにより発熱する棒状の発熱部がパネル状に蛇行されることで形成されており、図4及び図5に示すように、断熱壁3cとマッフル3fとの間に配置されている。電極棒3h2は、不図示の電源等とヒータパネル3h1とを電気的に接続するものであり、反応炉3及び断熱壁3cとを貫通して設けられている。
The
開閉機構4は、図1に示すように、反応炉3の蓋部3a2と接続された油圧機構であり、制御部8の制御の下に、蓋部3a2の開閉を行う。原料ガス供給ユニット5は、図1に示すように、原料ガス供給部5aと、供給配管5bと、第1供給バルブ5cと、第2供給バルブ5dとを備えている。さらに、原料ガス供給ユニット5は、図4に示すように、複数の原料ガス噴射ノズル5eを備えている。原料ガス供給部5aは、化学気相含浸処理に用いられる原料ガスを圧送するものである。供給配管5bは、原料ガス供給部5aと原料ガス噴射ノズル5eとを接続する配管である。本実施形態においては、原料ガス噴射ノズル5eは、原料ガス供給部5aに接続された根元管5b1と、根元管5b1から2つに分岐された第1分岐管5b2及び第2分岐管5b3とを有している。
As shown in FIG. 1, the opening / closing mechanism 4 is a hydraulic mechanism connected to the
なお、第1分岐管5b2は先端部においてさらに分岐されており、分岐された各々がマッフル3fの一方の側壁部3f2に支持された原料ガス噴射ノズル5eに接続されている。また、第2分岐管5b3も先端部においてさらに分岐されており、分岐された各々がマッフル3fの他方の側壁部3f2に支持された原料ガス噴射ノズル5eに接続されている。
The first branch pipe 5b2 is further branched at the tip, and each branched branch is connected to a raw material
第1供給バルブ5cは、第1分岐管5b2の途中部位に設置されており、制御部8の制御の下、第1分岐管5b2の開閉を行う。第2供給バルブ5dは、第2分岐管5b3の途中部位に設置されており、制御部8の制御の下、第2分岐管5b3の開閉を行う。
The
原料ガス噴射ノズル5eは、反応炉3の胴部3a1と、断熱壁3cと、マッフル3fの外壁3f4とを貫通し、先端部がマッフル3fの内壁3f3に形成された原料ガス噴射孔3mに嵌合されている。原料ガス噴射ノズル5eは、原料ガス噴射孔3mごとに設けられている。これらの原料ガス噴射ノズル5eは、原料ガス供給部5aから供給配管5bを介して供給される原料ガスをマッフル3fの内部(すなわちワークW)に向けて水平方向に噴射する。
The raw material
なお、上述のように、原料ガスのマッフル3fへの噴射方向(ワークWの搬入出方向と直交する水平方向)から見て、一方の内壁3f3に設けられた原料ガス噴射孔3mは、他方の内壁3f3に設けられた原料ガス噴射孔3mと重なるように配置されている。このため、一方の内壁3f3に取り付けられた原料ガス噴射ノズル5e(第1噴射ノズル)と、他方の内壁3f3に取り付けられた原料ガス噴射ノズル5e(第2噴射ノズル)とは、ワークWの載置領域を挟んで正対する位置に配置されている。
As described above, when viewed from the injection direction of the source gas into the muffle 3f (horizontal direction orthogonal to the loading / unloading direction of the workpiece W), the source
排気ユニット6は、排気ポンプ6aと、排気管6bと、第1排気バルブ6c(開閉バルブ)と、第2排気バルブ6d(開閉バルブ)と、排気ノズル6eとを備えている。排気ポンプ6aは、反応炉3の内部から気体を排気するものである。排気管6bは、排気ポンプ6aと反応炉3とを接続する配管であり、根元管6b1と、第1分岐管6b2と、第2分岐管6b3とを備えている。根元管6b1は、排気ポンプ6aと接続されており、第1分岐管6b2と、第2分岐管6b3とに分岐されている。第1分岐管6b2は、マッフル3fの一方の側壁部3f2に支持された排気ノズル6eと接続されている。第2分岐管6b3は、マッフル3fの他方の側壁部3f2に支持された排気ノズル6eと接続されている。
The
第1排気バルブ6cは、第1分岐管6b2の途中部位に設置されており、制御部8の制御の下、第1分岐管6b2の開閉を行う。第2排気バルブ6dは、第2分岐管6b3の途中部位に設置されており、制御部8の制御の下、第2分岐管6b3の開閉を行う。排気ノズル6eは、反応炉3の胴部3a1と、断熱壁3cとを貫通して、先端がマッフル3fの排ガス導入空間Rに臨むように配置されている。
The
制御部8は、本実施形態の化学気相含浸装置1の全体を制御する。本実施形態では、例えば一定時間の経過後に反応炉3の内部における原料ガスの流れ方向を変更する。例えば、制御部8は、化学気相含浸処理が開始されてから一定時間は、第1供給バルブ5cを開けて供給配管5bの第1分岐管5b2を開放し、第2供給バルブ5dを閉めて供給配管5bの第2分岐管5b3を閉鎖する。一定時間経過後、制御部8は、第1供給バルブ5cを閉めて供給配管5bの第1分岐管5b2を閉鎖し、第2供給バルブ5dを開けて供給配管5bの第2分岐管5b3を開放する。さらに、制御部8は、第1供給バルブ5cを開ける場合には、第1排気バルブ6cを閉じて第2排気バルブ6dを開ける。また、制御部8は、第2供給バルブ5dを開ける場合には、第1排気バルブ6cを開けて第2排気バルブ6dを閉じる。
The
続いて、このような構成の本実施形態の化学気相含浸装置1の動作について説明する。まず、反応炉3の蓋部3a2が開閉機構4によって開けられ、反応炉3の搬入出開口3a3が水平方向に向けて開放される。ワークWの搬入が完了すると、開閉機構4によって蓋部3a2が閉じられる。
Subsequently, the operation of the chemical
蓋部3a2が閉じられると、例えば不図示のパージ部によって不活性ガスが反応炉3の容器部3a内に供給される。このとき、制御部8の制御の下に排気ポンプ6aが駆動され、容器部3a内の空気が外部に排出される。容器部3a内の置換が完了すると、制御部8の制御の下に、ヒータユニット3hによって容器部3aの内部が加熱される。
When the lid 3a2 is closed, for example, an inert gas is supplied into the
加熱が完了すると、制御部8の制御の下に、原料ガスがマッフル3fの内部に供給される。原料ガスが加熱されたワークWの表面に沿って流れることによって、ワークWに対してマトリックスが含浸形成される。
When the heating is completed, the source gas is supplied into the
例えば、供給配管5bの第1分岐管5b2が開放され、供給配管5bの第2分岐管5b3が閉鎖されている場合には、マッフル3fの一方の側壁部3f2に設けられた原料ガス噴射ノズル5eから内壁3f3の内側に原料ガスが供給される。この原料ガスは、所定の流速で水平方向に噴射され、ワークWに沿って流れた後に他方の側壁部3f2に形成された排ガス通気孔3nから排ガス導入空間Rに流入する。このとき、第2排気バルブ6dが開けられているため、排ガス導入空間Rは排気ポンプ6aによって反応炉3の外部に排出される。
For example, when the first branch pipe 5b2 of the
また、供給配管5bの第1分岐管5b2が閉鎖され、供給配管5bの第2分岐管5b3が開放されている場合には、マッフル3fの他方の側壁部3f2に設けられた原料ガス噴射ノズル5eから内壁3f3の内側に原料ガスが供給される。この原料ガスは、水平方向に噴射され、ワークWに沿って流れた後に一方の側壁部3f2に形成された排ガス通気孔3nから排ガス導入空間Rに流入する。このとき、第1排気バルブ6cが開けられているため、排ガス導入空間Rは排気ポンプ6aによって反応炉3の外部に排出される。
Further, when the first branch pipe 5b2 of the
本実施形態の化学気相含浸装置1において制御部8は、第1分岐管5b2と第2分岐管5b3との開閉状態を上述のように変更することにより、反応炉3の内部における原料ガスの流れ方向を変更する。ワークWに対してマトリックスが含浸形成された後に、蓋部3a2が開放され、反応炉3の内部のワークWが搬出される。
In the chemical vapor
以上のような本実施形態の化学気相含浸装置1によれば、搬入出開口3a3が水平方向に向けて形成された反応炉を3備えている。このため、搬入出開口3a3を開けてワークWを水平方向に移動させることで、反応炉3に対するワークWの搬入出を容易に行うことができる。さらに、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、反応炉3に対して、複数の方向から原料ガスを供給可能とされている。このため、ワークWに対して異なる方向(第1方向及び第2方向)から原料ガスを流すことができ、マトリックスの膜厚にバラツキが生じることを抑止することができる。したがって、本実施形態の化学気相含浸装置1によれば、ワークWの搬入出を容易としかつ化学気相含浸法により形成されるマトリックスの膜厚を均一化することが可能となる。
According to the chemical vapor
また、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、反応炉3の内部に水平方向に原料ガスが供給される。このため、原料ガスは方向を変更することなく、ワークWに沿って流れることができる。したがって、マッフル3fの内部における原料ガスの流れを安定化させることができ、ワークWの表面に形成されるマトリックスの膜厚をより均一化することが可能となる。
Further, in the chemical vapor
また、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、反応炉3における原料ガスの供給位置(原料ガス噴射ノズル5eの先端位置)に対して、ワークWの載置領域を挟んで対向する位置(排気ノズル6eの先端位置)から原料ガスを反応炉3の外部に排気する排気ユニット6を備えている。このため、ワークWの載置領域における原料ガスの流れをより安定化させることができ、マトリックスの膜厚をより均一化することが可能となる。
Further, in the chemical vapor
また、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、ワークWの載置領域を挟んで配置される排気ノズル6eを備え、各々の排気ノズル6eに対応するように排気バルブ(第1排気バルブ6c及び第2排気バルブ6d)が備えられている。このため、一方の側壁部3f2側から原料ガスを噴出する場合も、他方の側壁部3f2から原料ガスを噴出する場合も、いずれの場合であっても原料ガスの噴出位置と対向する位置から原料ガスを吸入することができる。したがって、ワークWの載置領域における原料ガスの流れをより安定化させることができ、マトリックスの膜厚をより均一化することが可能となる。
In addition, the chemical vapor
さらに、本実施形態の化学気相含浸装置1においては、一方の内壁3f3に取り付けられた原料ガス噴射ノズル5e(第1噴射ノズル)と、他方の内壁3f3に取り付けられた原料ガス噴射ノズル5e(第2噴射ノズル)とは、ワークWの載置領域を挟んで正対する位置に配置されている。このため、原料ガス噴射ノズル5eから噴射された原料ガスが直線的にそのまま排ガス通気孔3nを通過して排ガス導入空間Rに流れ込むことを防止することができる。このため、原料ガスをマッフル3fの内部に長い期間留めることができ、マトリックスの形成をより効率的に行うことが可能となる。
Furthermore, in the chemical vapor
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。 As mentioned above, although preferred embodiment of this invention was described referring an accompanying drawing, it cannot be overemphasized that this invention is not limited to the said embodiment. Various shapes, combinations, and the like of the constituent members shown in the above-described embodiments are examples, and various modifications can be made based on design requirements and the like without departing from the spirit of the present invention.
例えば、上記実施形態においては、原料ガス供給ユニット5が水平方向の2方向から原料ガスを反応炉3に供給可能な構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、上方と下方とから原料ガスを反応炉3に供給可能な原料ガス供給ユニットを備える構成を採用することも可能である。このように、本発明においては、複数方向から原料ガスを反応炉3に供給可能とされているものの、その供給方向は交差する方向であれば特に限定されるものではない。
For example, in the above embodiment, the configuration in which the source
また、上記実施形態においては、排気ノズル6eが原料ガス噴射ノズル5eに対向するように2箇所設けられた構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、いずれかの一箇所に排気ノズルを設置し、この排気ノズルから原料ガスを外部に排出するようにしても良い。
Moreover, in the said embodiment, the structure provided in two places so that the
1 化学気相含浸装置
3 反応炉
3a 容器部
3a1 胴部
3a2 蓋部
3a3 搬入出開口
3b 脚部
3c 断熱壁
3c1 正面壁部
3d 断熱壁固定部
3e 支持部
3f マッフル
3f1 正面壁部
3f2 側壁部
3f3 内壁
3f4 外壁
3g 載置台
3h ヒータユニット
3h1 ヒータパネル
3h2 電極棒
3m 原料ガス噴射孔
3n 排ガス通気孔
4 開閉機構
5 原料ガス供給ユニット
5a 原料ガス供給部
5b 供給配管
5b1 根元管
5b2 第1分岐管
5b3 第2分岐管
5c 第1供給バルブ
5d 第2供給バルブ
5e 原料ガス噴射ノズル
6 排気ユニット
6a 排気ポンプ
6b 排気管
6b1 根元管
6b2 第1分岐管
6b3 第2分岐管
6c 第1排気バルブ
6d 第2排気バルブ
6e 排気ノズル
8 制御部
R 排ガス導入空間
S 床面
W ワーク
Y 棚
DESCRIPTION OF
Claims (5)
水平方向に向けて前記ワークの搬入出開口が形成された反応炉と、
前記反応炉の内部に対して、第1方向と、当該第1方向と交差する方向である第2方向とから原料ガスを供給可能な原料ガス供給ユニットと
を備えることを特徴とする化学気相含浸装置。 A chemical vapor impregnation apparatus for impregnating and forming a matrix on the surface of a workpiece by a chemical vapor impregnation method,
A reaction furnace in which a loading / unloading opening for the workpiece is formed in a horizontal direction;
A chemical vapor phase comprising: a raw material gas supply unit capable of supplying a raw material gas from a first direction and a second direction that intersects the first direction with respect to the inside of the reaction furnace. Impregnation equipment.
前記排気ユニットは、
各々の前記供給位置と対向する位置に設けられると共に前記原料ガスを吸入する排気ノズルと、
複数の排気ノズルの各々に応じて設けられる開閉バルブと
を備えることを特徴とする請求項3記載の化学気相含浸装置。 A plurality of supply positions of the source gas are provided,
The exhaust unit is
An exhaust nozzle that is provided at a position facing each of the supply positions and sucks the source gas;
The chemical vapor impregnation apparatus according to claim 3, further comprising: an open / close valve provided according to each of the plurality of exhaust nozzles.
前記第1噴射ノズルと前記第2噴射ノズルとが前記ワークの載置領域を挟んで正対する位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載の化学気相含浸装置。 The source gas supply unit includes a first injection nozzle that injects the source gas into the reaction furnace from the first direction, and a second injection that injects the source gas into the reaction furnace from the second direction. A nozzle,
The chemical vapor phase according to any one of claims 1 to 4, wherein the first injection nozzle and the second injection nozzle are disposed at positions facing each other across the placement area of the workpiece. Impregnation equipment.
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